JP5333633B1 - 電気掃除機 - Google Patents

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Abstract

【課題】上下逆向きに配置された場合であっても、集塵室に捕集されていたごみが旋回室に進入することを防止することができるサイクロン分離装置を提供する。
【解決手段】集塵ユニット13は、旋回室33、0次開口52、0次集塵室34を備える。旋回室33は、流入口から流入した含塵空気を側壁に沿って旋回させ、含塵空気からごみを分離する。上記側壁に、0次開口52が形成される。0次集塵室34は、旋回室33の中心軸に沿う一方向と他方向との双方に0次開口52から延びる。また、0次集塵室34は、旋回室33の周囲を囲むように配置される。集塵ユニット13が横向きに配置されると、0次集塵室34の一部が0次開口52の下方に配置される。集塵ユニット13が縦向きに配置されると、0次集塵室34の一部が0次開口52の下方に配置される。
【選択図】図12

Description

この発明は、サイクロン分離装置を備えた電気掃除機関するものである。
特許文献1に、サイクロン分離装置を備えた電気掃除機が開示されている。
キャニスタータイプの電気掃除機は、一般に、掃除機本体の底面を床面に対向させた状態(横向き)で使用される。これに対し、電気掃除機は、掃除機本体を立てた状態(縦向き)で収納されることが多い。この状態では、掃除機本体の底面が側方を向く。掃除機本体を縦向きに置くことにより、電気掃除機をコンパクトに収納することができる。
キャニスタータイプの電気掃除機は、掃除機本体の前側の部分に、ハンドルが取り付けられることが多い。ハンドルは、掃除機本体を持ち運ぶ際に持つためのものである。ハンドルを持って掃除機本体を運搬する際に、掃除機本体は縦向きに配置される。
特開2011−212171号公報
サイクロン分離装置が搭載された電気掃除機では、掃除機本体が縦向きに配置されると、サイクロン分離装置が上下逆向きになる。電動送風機が動作している時に掃除機本体が縦向きに配置されると、集塵室に捕集されていたごみが旋回室に逆流してしまう。旋回室内の気流が乱れ、サイクロン分離装置の分離性能が低下するといった問題があった。
また、掃除機本体が縦向きに配置されると、集塵室に捕集されていたごみが旋回室の流入口付近に到達することがある。この状態でサイクロン分離装置を掃除機本体から取り外すと、サイクロン分離装置からごみがこぼれ落ちてしまう。掃除機本体や床面が汚れ、衛生的ではないといった問題があった。
このような問題は、キャニスタータイプの電気掃除機だけではなく、他のタイプの電気掃除機においても同様に発生し得る。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、サイクロン分離装置が縦向きに配置された場合であっても、集塵室に捕集されていたごみが旋回室に進入することを防止することができる電気掃除機を提供することである。
この発明に係る電気掃除機は、ホースを接続するためのホース接続口が形成された収容ユニットと、収容ユニットに取り付けられ収容ユニットの底面が下方に向けられると第1向きに配置され、底面が側方に向けられると第2向きに配置されるサイクロン分離装置と、を備え、ホース接続口は、サイクロン分離装置が第1向きに配置されると側方を向いて開口し、サイクロン分離装置が第2向きに配置されると上方を向いて開口し、サイクロン分離装置は、流入口から流入した含塵空気を側壁に沿って旋回させ、含塵空気からごみを分離する旋回室と、側壁に形成された開口と、開口を介して旋回室に通じ、旋回室で分離されたごみが捕集される集塵室と、を備え、集塵室は、旋回室の中心軸に沿う一方向と他方向との双方に開口から延び、旋回室の周囲を囲むように配置され、サイクロン分離装置が第1向きに配置されると、集塵室の一部が開口の下方に配置され、中心軸が斜めになるように旋回室が配置され、開口が中心軸より上方に配置され、サイクロン分離装置が第2向きに配置されると、集塵室の一部が開口の下方に配置され、中心軸が斜めになるように旋回室が配置され、開口が中心軸より上方に配置されるものである。
この発明によれば、サイクロン分離装置が縦向きに配置された場合であっても、集塵室に捕集されていたごみが旋回室に進入することを防止することができる。


この発明の実施の形態1における電気掃除機を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1における電気掃除機の掃除機本体を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1における電気掃除機の掃除機本体を示す平面図である。 この発明の実施の形態1における電気掃除機の掃除機本体を示す側面図である。 この発明の実施の形態1における電気掃除機の収容ユニットを示す斜視図である。 この発明の実施の形態1における電気掃除機の収容ユニットを示す平面図である。 図6に示す収容ユニットのA−A断面図である。 図6に示す収容ユニットのB−B断面図である。 図3に示す掃除機本体のC−C断面図である。 図3に示す掃除機本体のD−D断面図である。 縦向きに配置された掃除機本体を示す側面図である。 図11に示す掃除機本体の断面図である。 この発明の実施の形態1における電気掃除機の集塵ユニットを示す斜視図である。 この発明の実施の形態1における電気掃除機の集塵ユニットを示す側面図である。 この発明の実施の形態1における電気掃除機の集塵ユニットを示す平面図である。 この発明の実施の形態1における電気掃除機の集塵ユニットの分解図である。 図15に示す集塵ユニットのE−E断面図である。 図15に示す集塵ユニットのF−F断面図である。 図17に示す集塵ユニットのG−G断面図である。 図17に示す集塵ユニットのH−H断面図である。 図17に示す集塵ユニットのJ−J断面図である。 この発明の実施の形態1における電気掃除機の集塵ユニットのバイパス部ケースを示す平面図である。 この発明の実施の形態1における電気掃除機の集塵ユニットの流入部ケースを示す平面図である。 この発明の実施の形態2における電気掃除機の掃除機本体を示す断面図である。 この発明の実施の形態2における電気掃除機の掃除機本体を示す側面図である。 この発明の実施の形態2における電気掃除機の掃除機本体を示す断面図である。
添付の図面を参照して、本発明を詳細に説明する。各図では、同一又は相当する部分に、同一の符号を付している。重複する説明は、適宜簡略化或いは省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における電気掃除機を示す斜視図である。
図1に示すように、電気掃除機1は、その要部が、吸込口体2、吸引パイプ3、接続パイプ4、サクションホース5、掃除機本体6から構成される。
吸込口体2は、下向きに形成された開口から、床面上のごみ(塵埃)を空気と一緒に吸い込むためのものである。吸込口体2は、中央部に、排気のための接続部を備える。
吸引パイプ3は、円筒状を呈する真直ぐな部材からなる。吸引パイプ3の吸気側の端部は、吸込口体2の接続部に接続される。
接続パイプ4は、途中で折れ曲がった部材からなる。接続パイプ4の吸気側の端部は、吸引パイプ3の排気側の端部に接続される。接続パイプ4に、取手7が設けられる。取手7に、電気掃除機1の運転を制御するための操作スイッチ8が設けられる。
サクションホース5は、可撓性を備えた蛇腹状を呈する部材からなる。サクションホース5の吸気側の端部は、接続パイプ4の排気側の端部に接続される。
掃除機本体6は、ごみを含む空気(含塵空気)からごみを分離し、ごみが取り除かれた空気(清流空気)を排出する。掃除機本体6の前側の部分に、ホース接続口9が形成される。サクションホース5の排気側の端部は、ホース接続口9を介して掃除機本体6に接続される。
掃除機本体6は、電動送風機10(図1においては図示せず)、電源コード11を備える。電源コード11は、掃除機本体6の内部のコードリール部(図示せず)に巻き付けられる。電源コード11が外部電源に接続されることにより、電動送風機10等の内部機器が通電する。電動送風機10は、通電によって駆動し、操作スイッチ8に対する操作に応じて吸引動作を行う。
吸込口体2、吸引パイプ3、接続パイプ4、サクションホース5は、内部が一続きに形成される。電動送風機10が吸引動作を行うと、床面上のごみが空気と一緒に吸込口体2に吸い込まれる。吸込口体2に吸い込まれた含塵空気は、吸込口体2、吸引パイプ3、接続パイプ4、サクションホース5の各内部を通って、掃除機本体6に送られる。
図2はこの発明の実施の形態1における電気掃除機の掃除機本体を示す斜視図である。図3は掃除機本体を示す平面図である。図4は掃除機本体を示す側面図である。
掃除機本体6は、収容ユニット12と集塵ユニット13とを備える。収容ユニット12に、集塵ユニット13以外の各機器が収容される。例えば、電動送風機10及びコードリール部は、収容ユニット12に収容される。集塵ユニット13は、収容ユニット12に着脱自在に設けられる。
図5乃至図8も参照し、収容ユニット12について詳しく説明する。
図5はこの発明の実施の形態1における電気掃除機の収容ユニットを示す斜視図である。図6は収容ユニットを示す平面図である。図5及び図6は、収容ユニット12から集塵ユニット13を取り外した状態を示している。図7は図6に示す収容ユニットのA−A断面図である。図8は図6に示す収容ユニットのB−B断面図である。
収容ユニット12は、電動送風機10等の他に、収容体14及び15、吸気風路形成部16、排気風路形成部17、前車輪18、後車輪19を備える。
収容体14は、上方が開口する箱状を呈する。収容体14は、例えば、成型品からなる。収容体14は、後側の端部から前側寄りの所定の位置までの部分は、後側が高く且つ前側が低くなるように、その上面が斜めに形成される。収容体14は、上記所定位置よりも前側の部分は、後側が低く且つ前側が高くなるように、その上面が斜めに形成される。
収容体15は、収容体14に形成された上記開口を塞ぐように、収容体14に設けられる。収容体15は、収容体14の形状に合わせて、その一部が、側方から見てL字状を呈するように形成される。収容体15の上記一部は、後側の端部から前側寄りの所定の位置までの部分の上面が斜め前方を向き、他の部分の上面が斜め後方を向く。収容体15は、その上方に、収容部15aを形成する。収容部15aは、集塵ユニット13を収容するための空間である。
吸気風路形成部16は、吸気風路20を形成する。吸気風路20は、掃除機本体6において、含塵空気を集塵ユニット13に導くための空間である。吸気風路形成部16の一端は、収容ユニット12の前面12aで開口する。吸気風路形成部16の上記一端は、ホース接続口9を形成する。吸気風路形成部16の他端は、収容ユニット12の上面で開口する。吸気風路形成部16の上記他端は、集塵ユニット13との接続口21を形成する。接続口21は、収容ユニット12の上面において、後側の端部寄り及び一側寄りに配置される。
集塵ユニット13は、含塵空気からごみを分離し、分離したごみを一時的に溜めておくためのものである。集塵ユニット13は、内部で含塵空気を旋回させることにより、遠心力によってごみを空気から分離する。即ち、集塵ユニット13は、サイクロン分離機能を有する。
集塵ユニット13の具体的な構成及び機能については後述する。
排気風路形成部17は、排気風路22を形成する。排気風路22は、掃除機本体6において、集塵ユニット13から排出された空気を、排気口(図示せず)に導くための空間である。排気風路形成部17の一端は、収容ユニット12の上面で開口する。排気風路形成部17の上記一端は、集塵ユニット13との接続口23を形成する。接続口23は、収容ユニット12の上面において、後側の端部寄りの中央に配置される。排気風路形成部17の他端は、上記排気口を形成する。
電動送風機10は、電気掃除機1に形成された風路(集塵ユニット13内の風路も含む)に、気流を発生させる。電動送風機10は、収容ユニット12の後側の端部寄りで、排気風路22内に配置される。
電動送風機10が吸引動作を開始すると、電気掃除機1に形成された各風路に、気流(吸引風)が発生する。吸込口体2から吸い込まれた含塵空気は、ホース接続口9から掃除機本体6の内部に取り込まれる。掃除機本体6の内部に流入した含塵空気は、吸気風路20を経て、接続口21から集塵ユニット13に送られる。集塵ユニット13の内部に発生する気流については後述する。集塵ユニット13から排出された空気(清流空気)は、排気風路22に流入し、電動送風機10を通過する。電動送風機10を通過した空気は、その後、排気口から掃除機本体6の外部に排出される。
前車輪18及び後車輪19は、掃除機本体6をスムーズに移動させるために備えられたものである。
前車輪18は、収容ユニット12に対して回転自在に設けられる。前車輪18は、収容ユニット12の前側の端部寄りに配置される。前車輪18は、一部が、収容ユニット12の底面12bから突出する。
具体的に、前車輪18は、軸24、取付部材25及び軸26を介して収容体14に取り付けられる。軸24は、収容体14に固定される。軸24は、底面12bに対して垂直に配置される。前車輪18は、軸26を介して取付部材25に回転自在に設けられる。取付部材25は、軸24を介して収容体14に回転自在に設けられる。軸26は、底面12bに対して常に水平に配置される。
後車輪19は、収容ユニット12に対して回転自在に設けられる。後車輪19は、収容ユニット12の後側の端部寄りに、収容体14の両側に配置される。後車輪19は、前車輪18と同様に、一部が、収容ユニット12の底面12bから突出する。
図2乃至図4は、掃除機本体6を横向きに配置した状態を示している。図9は図3に示す掃除機本体のC−C断面図である。図10は図3に示す掃除機本体のD−D断面図である。
「横向き」とは、前車輪18及び後車輪19が床面に接している状態(例えば、走行状態)の向きである。掃除機本体6が横向きに配置されると、収容ユニット12の底面12bは下方を向き、床面に対してほぼ平行に配置される。即ち、底面12bは、床面に対向する。掃除機本体6が横向きに配置されると、ホース接続口9は側方(前方)を向いて開口する。
通常、使用者は、掃除機本体6を横向きに配置して掃除を行う。使用者は、取手7を持って吸込口体2を前後に動かしながら掃除を行う。掃除する場所を移動する時、使用者は、サクションホース5を介して掃除機本体6を引っ張る。掃除機本体6は、前車輪18及び後車輪19が床面を転がることにより、使用者が引っ張った方向にスムーズに移動する。
一方、掃除が終わって電気掃除機1を物置に収納する場合、使用者は、掃除機本体6を縦向きに配置する。図11は縦向きに配置された掃除機本体を示す側面図である。図12は図11に示す掃除機本体の断面図である。
「縦向き」とは、前車輪18及び後車輪19の少なくとも一方が床面から離れ、収容ユニット12の底面12bが側方を向く状態の向きである。本実施の形態では、底面12bが僅かに斜め上向きに配置される場合を示している。掃除機本体6は、縦向きに配置されると、水平な軸を中心として横向きの状態から90度程度回転した状態になる。掃除機本体6が縦向きに配置されると、収容ユニット12の背面12cが、床面に対向する。背面12cは、掃除機本体6が横向きに配置された際に後方を向く面である。掃除機本体6が縦向きに配置されると、ホース接続口9が上方を向いて開口する。
掃除機本体6が横向き及び縦向きに配置された時の集塵ユニット13の詳細については、後述する。
図13乃至図23も参照し、集塵ユニット13について詳しく説明する。
図13はこの発明の実施の形態1における電気掃除機の集塵ユニットを示す斜視図である。図14は集塵ユニットを示す側面図である。図15は集塵ユニットを示す平面図である。図16は集塵ユニットの分解図である。
以下の集塵ユニット13自体の構成に関する説明においては、図14に示す向きを基準に、上下を特定する。
集塵ユニット13は、全体として、略円筒状を呈する。集塵ユニット13は、排出部ケース27、バイパス部ケース28、流入部ケース29、集塵部ケース30から構成される。
排出部ケース27、バイパス部ケース28、流入部ケース29、集塵部ケース30は、例えば、成型品からなる。排出部ケース27、バイパス部ケース28、流入部ケース29、集塵部ケース30は、図16に示す状態に分解したり、図13に示す状態に組み立てたりすることができる。また、図13に示す状態から、集塵部ケース30のみを取り外すことができる。
図17は図15に示す集塵ユニットのE−E断面図である。図18は図15に示す集塵ユニットのF−F断面図である。図19は図17に示す集塵ユニットのG−G断面図である。図20は図17に示す集塵ユニットのH−H断面図である。図21は図17に示す集塵ユニットのJ−J断面図である。図22はこの発明の実施の形態1における電気掃除機の集塵ユニットのバイパス部ケースを示す平面図である。図23は集塵ユニットの流入部ケースを示す平面図である。
27乃至30に示すケースの何れか或いは複数が適切に配置されることにより、集塵ユニット13に、流入風路31、バイパス流入風路32、旋回室33、0次集塵室34、一次集塵室35、流出風路36が形成される。
流入部ケース29は、円筒部37、円錐部38、流入管39、バイパス風路形成部40、接続部41を備える。
円筒部37は、円筒状を呈する。円筒部37は、中心軸が上下方向を向くように配置される。円錐部38は、先端部が切り取られた中空の円錐状を呈する。円錐部38の中心軸は、円筒部37の中心軸と一致するように上下方向に配置される。円錐部38は、上端部が円筒部37の下端部に接続される。円錐部38は、下方に向かうに従って径が小さくなるように、円筒部37の下端部から下方に延びるように設けられる。円錐部38の下端部は、下方(中心軸方向)を向いて開口する。円錐部38の下端部に形成されたこの開口が、一次開口42である。
円筒部37の内部空間と円錐部38の内部空間とからなる一続きの空間は、旋回室33を構成する。旋回室33は、含塵空気を旋回させるための空間である。旋回室33の中心軸は、円筒部37の中心軸及び円錐部38の中心軸に一致する。
流入管39は、吸気風路20を通過してきた含塵空気を、円筒部37の内部(旋回室33)に導くためのものである。流入管39の内部空間は、流入風路31を構成する。流入風路31は、吸気風路20から旋回室33に含塵空気を流入させるための風路の一つである。
流入管39は、例えば、四角筒状を呈する。流入管39は、円筒部37に接続される。流入管39は、一端が外側を向いて開口し、他端が円筒部37の内部に開口する。流入管39の上記一端は、ユニット流入口43を形成する。ユニット流入口43は、集塵ユニット13に含塵空気を取り込むための開口である。流入管39の上記他端は、主流入口44を形成する。主流入口44は、流入風路31を通過してきた含塵空気を円筒部37の内部(旋回室33)に取り込むための開口である。
流入管39は、円筒部37の上部に接続される。このため、主流入口44は、円筒部37の上部に形成される。即ち、主流入口44は、旋回室33を形成する側壁の最上部に形成される。流入管39は、一直線状を呈する部材からなる。流入管39は、その軸が、円筒部37の中心軸に対して直角をなし、且つ、円筒部37の接線方向に配置される。
流入管39は、その上面に、バイパス流入口45が形成される。即ち、バイパス流入口45は、流入風路31を形成する上壁に形成される。バイパス流入口45は、流入風路31内の含塵空気の一部を、バイパス流入風路32に取り込むための開口である。集塵ユニット13には、吸気風路20から旋回室33に含塵空気を流入させるための風路として、上記流入風路31の他に、バイパス流入風路32が設けられる。
バイパス流入風路32は、排出部ケース27、バイパス部ケース28、流入部ケース29の各一部により形成される。流入風路31を流れる含塵空気の一部は、バイパス流入口45を介してバイパス流入風路32に取り込まれる。この含塵空気は、バイパス流入風路32を通過した後、副流入口46から、円筒部37の内部(旋回室33)に取り込まれる。
バイパス風路形成部40は、円筒部37の上部に、円筒部37の周囲を囲むように設けられる。バイパス風路形成部40は、その上面に、バイパス部ケース28が密着するように載せられる。バイパス風路形成部40の上面には、その縁部に、バイパス部ケース28の取付向きを決定するための立ち上がり部47が設けられる。
バイパス風路形成部40に、上方に開口する3本の溝48が設けられる。溝48は、円筒部37の外側に、円筒部37の外周面に沿うように形成される。溝48の一端は、円筒部37の内部に開口する。
バイパス風路形成部40は、バイパス部ケース28によって溝48の上方が閉じられることにより、バイパス流入風路32の一部(後半部)を形成する。また、溝48の一端の開口は、バイパス部ケース28によって上方が閉じられることにより、副流入口46を形成する。本実施の形態では、旋回室33を形成する側壁に、3つの副流入口46が設けられる。
副流入口46は、主流入口44と同様に、円筒部37の上部に形成される。即ち、副流入口46は、旋回室33を形成する側壁の最上部に形成される。副流入口46は、主流入口44とほぼ同じ高さに配置される。副流入口46の開口面積は、主流入口44の開口面積より小さい。バイパス流入風路32からの含塵空気は、円筒部37の内部にその接線方向から流入する。
接続部41は、円筒部37から外側に突出するように設けられる。接続部41は、全体としてリング状を呈する。接続部41は、円筒部37のほぼ中間高さに配置される。
集塵部ケース30は、底部49、外壁部50、隔壁部51を備える。
底部49は、全体として円形を呈する。外壁部50は、円筒部37より大きな径の円筒状を呈する。外壁部50は、底部49の縁部から直立するように設けられる。即ち、外壁部50と底部49とにより、一方(下方)が閉じた円筒状の部材が形成される。隔壁部51は、円筒部37より小さな径の円筒状を呈する。隔壁部51は、外壁部50の内側に配置される。隔壁部51は、底部49の上面から直立するように設けられる。このため、集塵部ケース30には、その内部に、隔壁部51によって区切られた2つの空間が形成される。
隔壁部51の上端部は、円錐部38の外周面に下方から接触する。隔壁部51の内側に形成された空間のうち、円錐部38を除く部分が、一次集塵室35を形成する。一次集塵室35は、一次開口42を介して旋回室33に通じる。旋回室33において含塵空気から分離されたごみの一部は、一次開口42を通って一次集塵室35に落下し、捕集される。一次集塵室35は、円錐部38の下方を覆い、その周囲を取り囲むように配置される。
外壁部50の上端部は、接続部41の縁部に下方から接触する。外壁部50と隔壁部51との間、並びに、外壁部50と円筒部37及び円錐部38の各一部との間に、円筒状を呈する一続きの空間が形成される。この一続きの空間が、0次集塵室34である。0次集塵室34は、上方が接続部41により、下方が底部49により塞がれる。0次集塵室34は、円筒部37の下部及び円錐部38の周囲(即ち、旋回室33の周囲)を取り囲むように配置される。また、0次集塵室34は、一次集塵室35の周囲を取り囲むように配置される。
0次開口52は、旋回室33を形成する側壁に設けられる。旋回室33は、0次開口52を介して0次集塵室34に通じる。0次開口52は、主流入口44及び副流入口46よりも下流側に形成される。また、0次開口52は、一次開口42よりも上流側に形成される。例えば、0次開口52は、円筒部37の下端部から円錐部38の上端部にかけて設けられる。集塵部ケース30の底部49は、0次開口52より下方に配置される。このため、0次集塵室34は、0次開口52から、旋回室33の中心軸に沿う一方向(図17における下方)に延びるように配置される。また、接続部41は、0次開口52より上方に配置される。このため、0次集塵室34は、0次開口52から、旋回室33の中心軸に沿う他方向(図17における上方)にも延びるように配置される。
バイパス部ケース28は、底部53、側壁部54、排出部55を備える。
底部53は、外形が立ち上がり部47の内側の面に沿う板状を呈する。バイパス部ケース28が流入部ケース29に対して適切に配置されると、底部53は、円筒部37の上方と溝48の上方とを塞ぐ。即ち、旋回室33の上壁は、底部53によって形成される。バイパス流入風路32の後半部の上壁及び副流入口46の上縁は、底部53によって形成される。
側壁部54は、底部53から直立するように設けられる。側壁部54は、底部53上に形成されたC字状の空間を取り囲むように、一続きに形成される。なお、バイパス部ケース28には、排出部ケース27が上方から被せられる。上記C字状の空間は、排出部ケース27によって上方が閉じられることにより、バイパス流入風路32の一部(前半部)を形成する。
底部53に、第1バイパス開口56と第2バイパス開口57とが形成される。
第1バイパス開口56は、流入風路31内の含塵空気を、バイパス流入風路32の前半部に取り込むための開口である。第1バイパス開口56は、例えば、バイパス流入口45の直上部に配置される。
第2バイパス開口57は、バイパス流入風路32の前半部の含塵空気を、バイパス流入風路32の後半部に取り込むための開口である。第2バイパス開口57は、例えば、溝48の端部の直上部に配置される。
排出部55は、旋回室33内の空気を旋回室33の外に排出するためのものである。排出部55の内部空間は、流出風路36の前半部を構成する。流出風路36は、旋回室33内の空気を集塵ユニット13の外に流出させるための風路である。
排出部55は、底部53の中央部に設けられる。排出部55は、底部53の上面側で開口し、底部53から下方に突出する。バイパス部ケース28が流入部ケース29に適切に取り付けられると、排出部55は、旋回室33の上壁から旋回室33の内部に突出するように配置される。
排出部55は、所定の中間位置よりも上方の部分が円筒状を呈する。排出部55の上記中間位置よりも下方の部分は、下方に向かうに従って径が小さくなる中空の円錐状を呈する。排出部55は、中心軸が円筒部37の中心軸と一致するように、上下方向に配置される。なお、排出部55の内部空間、旋回室33、0次集塵室34、一次集塵室35は、集塵ユニット13内でほぼ同心状に配置される。即ち、排出部55の内部空間、旋回室33、0次集塵室34、一次集塵室35の各中心軸は、同一直線上に配置される。排出部55の下端は、例えば、0次開口52の上部と同じ高さに配置される。
排出部55に、多数の微細孔が設けられる。この微細孔は、排出口58を構成する。排出口58は、旋回室33内の空気を旋回室33の外に排出するための開口である。排出口58は、0次開口52より上方の位置に配置される。排出口58は、主流入口44や副流入口46と同じ高さにも配置される。但し、排出部55のうち、主流入口44が直接対向する部分に、排出口58は形成されない。排出部55のうち、副流入口46が直接対向する部分には、排出口58が形成される。
排出部ケース27は、集塵ユニット13の最上部に配置されるケース体からなる。排出部ケース27は、蓋部59、排出部60を備える。
排出部ケース27がバイパス部ケース28に対して適切に配置されると、蓋部59は、底部53上の上記C字状の空間を上方から塞ぐ。即ち、バイパス流入風路32の前半部の上壁は、蓋部59によって形成される。
排出部60は、排出部55の内部を通過してきた空気の進行方向を切り替えて、集塵ユニット13の外に排出するためのものである。排出部60の内部空間は、流出風路36の後半部を形成する。排出管61は、排出部55と排出部60とから構成される。
排出部60は、L字状に曲げられた筒状を呈する。排出部60は、一端が下方を向いて開口し、他端が側方を向いて開口する。排出部60の一端は、排出部55の上端に接続される。また、排出部60の他端側は、中心軸が、旋回室33の中心軸と直交し、且つ流入管39の中心軸に平行に配置される。排出部60の他端は、ユニット流出口62を形成する。ユニット流出口62は、集塵ユニット13から空気を流出させるための開口である。ユニット流出口62は、ユニット流入口43と同じ方向に開口する。ユニット流出口62は、ユニット流入口43よりも高い位置に配置される。
次に、上記構成を有する集塵ユニット13の機能について具体的に説明する。
掃除は、集塵ユニット13が収容ユニット12に適切に取り付けられた状態で行われる。集塵ユニット13が収容ユニット12に適切に取り付けられると、集塵ユニット13は、収容部15aに配置される。この時、ユニット流入口43は接続口21に接続される。ユニット流出口62は、接続口23に接続される。
使用者が掃除を行う時、集塵ユニット13は横向きに配置される。集塵ユニット13が横向きに配置されると、旋回室33は、中心軸が収容ユニット12の上面の傾斜に合わせて斜めに配置される。例えば、旋回室33の中心軸は、水平面とのなす角度が0度以上45度以下のある値となる(図9に示すθ1)。
集塵ユニット13が横向きに配置されると、0次開口52は、旋回室33の中心軸の側方に配置される。上述したように、0次集塵室34は、0次開口52が形成されている部分から、旋回室33の中心軸に沿う一方向(底部49側)に延びる。このため、集塵ユニット13が横向きに配置されると、0次開口52の下方に、0次集塵室34の一部が配置される。
集塵ユニット13が横向きに配置された状態で電動送風機10の吸引動作が開始されると、含塵空気は、吸気風路20を通過して接続口21に達する。接続口21に到達した含塵空気は、接続口21及びユニット流入口43を通過して、流入風路31に流入する。流入風路31に流入した含塵空気は、その一部が、流入管39の中心軸に沿って直進する。この含塵空気は、主流入口44を通過して、旋回室33に流入する。この経路は、図において経路aとして実線の矢印で示されている。
一方、流入風路31に流入した含塵空気の他の一部は、経路aの途中から経路bに進入する。具体的に、流入風路31を流れる含塵空気の一部は、その進行方向を上向きに変えて、バイパス流入口45に達する。この含塵空気は、バイパス流入口45を通過して、バイパス流入風路32の前半部に流入する。
バイパス流入風路32に流入した含塵空気は、側壁部54に周囲が囲まれた上記C字状の空間を移動し、第2バイパス開口57に達する。この含塵空気は、第2バイパス開口57を通過して下方に移動し、バイパス流入風路32の後半部に流入する。第2バイパス開口57を通過した含塵空気は、溝48内を移動する。溝48内において、含塵空気は、旋回室33で空気が旋回している方向(旋回方向)に移動する。溝48の一端に達した含塵空気は、副流入口46を通過して旋回室33に流入する。
バイパス流入風路32に流入する含塵空気は、流入管39の内部で、その進行方向が大きく曲げられる。流入風路31を流れるごみのうち、慣性力が大きいごみ、即ち、微細塵以外の比較的大きなごみは、バイパス流入口45に到達する前に、バイパス流入風路32に流入するための気流から外れてしまう。慣性力が比較的小さい微細塵のみが、バイパス流入口45を通過してバイパス流入風路32に流入する。微細塵以外のごみは、流入風路31を通過して、主流入口44から旋回室33に取り込まれる。
主流入口44を通過した含塵空気は、旋回室33の内壁に沿うように、旋回室33に流入する。副流入口46を通過した含塵空気も同様に、旋回室33の内壁に沿うように、旋回室33に流入する。主流入口44及び副流入口46から旋回室33に取り込まれた含塵空気は、旋回室33内において、側壁に沿って一方向に回る旋回気流を形成する。この旋回気流は、中心軸近傍の強制渦領域とその外側の自由渦領域とを形成しながら、その経路構造と重力とによって下向きに流れていく。
含塵空気は、旋回室33内の旋回気流をその後方から順々に押すように、主流入口44及び副流入口46から旋回室33に流入する。即ち、旋回室33に新たに取り込まれる含塵空気は、旋回室33内に既に形成されている旋回気流を加速させるように、旋回室33内に流れ込む。バイパス流入風路32を設けることにより、旋回室33内の旋回力を増大させることができる。このため、ごみを分離する機能(分離性能)が、大幅に向上する。
なお、バイパス流入風路32を設けた場合は、バイパス流入風路32を設けていない場合と比較して、所定の旋回力を確保するために必要な空気の流速を低下させることができる。バイパス流入風路32を設けることにより、気流音を抑制することができ、装置の低騒音化が可能となる。
旋回室33に流入したごみには、遠心力が作用する。例えば、繊維ごみや毛髪といった比較的大きなごみ(以下、このようなごみのことを「ごみα」ともいう)は、この遠心力によって、旋回室33の内壁に押し付けられながら旋回室33内を落下する。ごみαは、0次開口52の高さに達すると旋回気流から分離される。ごみαは、0次開口52を通過して0次集塵室34に進入する。0次集塵室34は、0次開口52から下方に延びるように設けられている。このため、0次開口52から0次集塵室34に進入したごみαは、旋回室33内の空気の旋回方向と同じ方向に移動しながら、0次集塵室34内を落下する。そして、ごみαは、0次集塵室34の最下部に達し、捕集される。
0次開口52から0次集塵室34に進入しなかったごみは、旋回室33内を旋回しながら更に下方に進む。砂ごみや細かな繊維ごみといった比較的小さなごみ(以下、このようなごみのことを「ごみβ」ともいう)は、一次開口42を通過する。そして、ごみβは、一次集塵室35に落下して捕集される。
旋回室33内で旋回する気流は、旋回室33の最下部に達すると、その進行方向を上向きに変えて、旋回室33の中心軸に沿って上昇する。この上昇気流を形成する空気からは、ごみα及びごみβが取り除かれている。ごみα及びごみβが取り除かれた気流(清浄空気)は、排出口58を通過して、旋回室33の外に排出される。旋回室33から排出された空気は、流出風路36を通過してユニット流出口62に達する。そして、清浄空気は、ユニット流出口62及び接続口23を順次通過して、排気風路22に送られる。
電動送風機10が吸引動作を行うことにより、ごみαが0次集塵室34に集積されていく。ごみβは、一次集塵室35に集積されていく。ごみα及びごみβは、集塵部ケース30を集塵ユニット13から取り外すことにより、簡単に捨てることができる。
掃除が終わって電気掃除機1が収納される時、集塵ユニット13は縦向きに配置される。集塵ユニット13が縦向きに配置されると、旋回室33は、例えば、中心軸が鉛直方向を向くように配置される。
集塵ユニット13が縦向きに配置されると、底部49が接続部41の上方側に配置される。集塵ユニット13が縦向きに配置されると、0次集塵室34内のごみが落下し、底部49側の空間から接続部41側の空間に移動する。
上述したように、0次集塵室34は、0次開口52が形成されている部分から、旋回室33の中心軸に沿う他方向(接続部41側)に延びる。本実施の形態では、接続部41と0次開口52のうち接続部41に最も近接する部分との間が、距離Lだけ離れている場合を一例として示している(図12参照)。このため、集塵ユニット13が縦向きに配置されると、0次集塵室34内において、0次開口52と接続部41との間に高さLの空間が形成される。集塵ユニット13が縦向きに配置された場合も、0次開口52の下方に、0次集塵室34の一部が配置される。
上記構成を有するサイクロン分離装置であれば、上下逆向きに配置された場合であっても、0次集塵室34に捕集されていたごみが旋回室33に進入することを確実に防止することができる。即ち、集塵ユニット13が縦向きに配置された場合であっても、0次集塵室34内のごみを0次集塵室34内に確実に留めておくことができる。集塵ユニット13を収容ユニット12から取り外しても、ごみが集塵ユニット13からこぼれてしまうことはない。
上記構成の集塵ユニット13は、収納時に縦向きに配置され易い電気掃除機1に有効である。
例えば、縦向きに配置された時の掃除機本体6の水平投影面積が、横向きに配置された時の掃除機本体6の水平投影面積より小さい場合は、掃除機本体6を縦向きに配置することによって、電気掃除機1をコンパクトに収納することができる。上記構成の集塵ユニット13は、このような場合に特に有効な手段となり得る。
横向きに配置された時の掃除機本体6の水平投影面積がある程度小さくても、電気掃除機1を収納する際に、吸引パイプ3やサクションホース5が場所をとることがある。例えば、上記電気掃除機1のように、収容ユニット12の前面12aにホース接続口9が形成されている場合、掃除機本体6を横向きに配置すると、掃除機本体6の側方にサクションホース5が突出する。掃除機本体6を縦向きに配置した際にホース接続口9が上向きに開口すれば、電気掃除機1を収納する際に、サクションホース5等が邪魔になることはない。上記構成の集塵ユニット13は、このような場合にも有効な手段となり得る。
本実施の形態では、旋回室33に含塵空気を取り込むための流入口として、主流入口44と副流入口46との双方を備える場合について説明した。これは一例を示すものである。旋回室33を形成する側壁に、流入口が一つしか形成されていなくても構わない。
接続部41と0次開口52のうち接続部41に最も近接する部分との距離Lは、任意に設定される。例えば、0次集塵室34のうち、0次開口52から旋回室33の中心軸に沿う一方向に延びる空間(底部49側の空間)の容積が、他方向に延びる空間(接続部41側の空間)の容積より小さくても良い。
集塵ユニット13が横向きに配置されると、底部49側の空間が接続部41側の空間の下側に配置される。底部49側の空間にごみが溜まるのは、電動送風機10が動作している時である。このため、ごみは圧縮されながら底部49側の空間に集積される。一方、接続部41側の空間にごみが移動するのは、集塵ユニット13が縦向きに配置された時である。この時、ごみは圧縮されない。このため、接続部41側の空間の容積を底部49側の空間の容積よりも大きくしておくことにより、ごみが旋回室33に進入することを確実に防止することができる。
また、掃除が終わった時に0次集塵室34内のごみが0次開口52の高さに達していなければ、使用者は、安心して掃除機本体6を縦向きに配置することができる。掃除機本体6を縦向きに配置した後にごみが旋回室33に入り込んでいないかを確認する必要がなく、運搬時や収納時の使い勝手を向上させることができる。
実施の形態2.
図24はこの発明の実施の形態2における電気掃除機の掃除機本体を示す断面図である。図24は、掃除機本体6を横向きに配置した時の状態を示している。図25はこの発明の実施の形態2における電気掃除機の掃除機本体を示す側面図である。図26は掃除機本体を示す断面図である。図25及び図26は、掃除機本体6を縦向きに配置した時の状態を示している。
本実施の形態における電気掃除機1は、掃除機本体6(集塵ユニット13)を縦向きに配置した際に、旋回室33の中心軸が斜めに配置される点が、実施の形態1で開示した構成と相違する。また、0次開口52が形成されている位置が、実施の形態1で開示した構成と相違する。
その他の構成は、実施の形態1で開示した構成と同じである。
掃除機本体6が横向きに配置されると、収容ユニット12の底面12bは下方を向き、床面に対してほぼ平行に配置される。集塵ユニット13が収容ユニット12に適切に取り付けられていれば、旋回室33は、中心軸が収容ユニット12の上面の傾斜に合わせて斜めに配置される。これは、実施の形態1と同様である。
集塵ユニット13が横向きに配置されると、0次開口52は、旋回室33の中心軸より上方に配置される。例えば、0次開口52は、集塵ユニット13が収容ユニット12に適切に取り付けられると、旋回室33の中心軸を基準にして、収容ユニット12が配置される位置とは逆側の位置に配置される。即ち、0次開口52は、斜め上側を向いて開口する。集塵ユニット13が横向きに配置されると、0次開口52の下方に、0次集塵室34の一部が配置される。
掃除機本体6が縦向きに配置されると、収容ユニット12の背面12cが下方を向き、床面に対してほぼ平行に配置される。本実施の形態では、収容ユニット12の底面12bと背面12cとがほぼ直交する場合を示している。このため、掃除機本体6が縦向きに配置されると、旋回室33の中心軸は斜めに配置される。例えば、旋回室33の中心軸は、垂直面とのなす角度が0度以上45度以下のある値となる(図26に示すθ2)。底面12b及び背面12cが直交する場合は、θ2=θ1となる。
集塵ユニット13が縦向きに配置されると、0次開口52は、旋回室33の中心軸より上方に配置される。0次開口52は、斜め側方を向いて開口する。集塵ユニット13が縦向きに配置された場合も、0次開口52の下方に0次集塵室34の一部が配置される。
上記構成を有するサイクロン分離装置であれば、集塵ユニット13が横向きに配置された場合及び縦向きに配置された場合の双方において、0次集塵室34に、ごみを収容するための十分な容量を確保することができる。
集塵ユニット13が横向きに配置された場合は、0次集塵室34のうち図24の直線Kより下方に配置された部分に、ごみを溜めることができる。直線Kは、集塵ユニット13が横向きに配置された際に0次開口52の下端を通る水平な直線である。集塵ユニット13が縦向きに配置された場合は、0次集塵室34のうち図26の直線Mより下方に配置された部分に、ごみを溜めることができる。直線Mは、集塵ユニット13が縦向きに配置された際に0次開口52の下端を通る水平な直線である。
本実施の形態においても、実施の形態1で開示した各変形例を適用しても良い。
例えば、縦向きに配置された時の掃除機本体6の水平投影面積を、横向きに配置された時の掃除機本体6の水平投影面積より小さくしても良い。実施の形態1で開示した効果と同様の効果を奏することができる。
実施の形態1及び2では、掃除の時に集塵ユニット13が横向きに配置され、収納時に集塵ユニット13が縦向きに配置される場合について説明した。本願発明は、0次集塵室34内のごみが旋回室33の中心軸に沿う一方向に落下する向きと旋回室33の中心軸に沿う他方向に落下する向きとの双方に配置され得るサイクロン分離装置に適用することができる。実施の形態1及び2では、上記一方の向きを横向きとし、上記他方の向きを縦向きとして説明した。
実施の形態1及び2では、キャニスタータイプの電気掃除機1について説明した。本願発明は、他のタイプの電気掃除機にも適用できる。
1 電気掃除機、 2 吸込口体、 3 吸引パイプ、 4 接続パイプ、 5 サクションホース、 6 掃除機本体、 7 取手、 8 操作スイッチ、 9 ホース接続口、 10 電動送風機、 11 電源コード、 12 収容ユニット、 12a 前面、 12b 底面、 12c 背面、 13 集塵ユニット、 14 収容体、 15 収容体、 15a 収容部、 16 吸気風路形成部、 17 排気風路形成部、 18 前車輪、 19 後車輪、 20 吸気風路、 21 接続口、 22 排気風路、 23 接続口、 24 軸、 25 取付部材、 26 軸、 27 排出部ケース、 28 バイパス部ケース、 29 流入部ケース、 30 集塵部ケース、 31 流入風路、 32 バイパス流入風路、 33 旋回室、 34 0次集塵室、 35 一次集塵室、 36 流出風路、 37 円筒部、 38 円錐部、 39 流入管、 40 バイパス風路形成部、 41 接続部、 42 一次開口、 43 ユニット流入口、 44 主流入口、 45 バイパス流入口、 46 副流入口、 47 立ち上がり部、 48 溝、 49 底部、 50 外壁部、 51 隔壁部、 52 0次開口、 53 底部、 54 側壁部、 55 排出部、 56 第1バイパス開口、 57 第2バイパス開口、 58 排出口、 59 蓋部、 60 排出部、 61 排出管、 62 ユニット流出口

Claims (3)

  1. ホースを接続するためのホース接続口が形成された収容ユニットと、
    前記収容ユニットに取り付けられ前記収容ユニットの底面が下方に向けられると第1向きに配置され、前記底面が側方に向けられると第2向きに配置されるサイクロン分離装置と、
    を備え、
    前記ホース接続口は、前記サイクロン分離装置が前記第1向きに配置されると側方を向いて開口し、前記サイクロン分離装置が前記第2向きに配置されると上方を向いて開口し、
    前記サイクロン分離装置は、
    流入口から流入した含塵空気を側壁に沿って旋回させ、含塵空気からごみを分離する旋回室と、
    前記側壁に形成された開口と、
    前記開口を介して前記旋回室に通じ、前記旋回室で分離されたごみが捕集される集塵室と、
    を備え、
    前記集塵室は、前記旋回室の中心軸に沿う一方向と他方向との双方に前記開口から延び、前記旋回室の周囲を囲むように配置され、
    前記サイクロン分離装置が前記第1向きに配置されると、前記集塵室の一部が前記開口の下方に配置され、前記中心軸が斜めになるように前記旋回室が配置され、前記開口が前記中心軸より上方に配置され、
    前記サイクロン分離装置が前記第2向きに配置されると、前記集塵室の一部が前記開口の下方に配置され、前記中心軸が斜めになるように前記旋回室が配置され、前記開口が前記中心軸より上方に配置される
    電気掃除機。
  2. 前記集塵室は、前記開口から前記一方向に延びる第1空間の容積が、前記他方向に延びる第2空間の容積より小さく、
    前記サイクロン分離装置が前記第1向きに配置されると、前記第1空間が前記第2空間の下側に配置される
    請求項1記載の電気掃除機
  3. 前記サイクロン分離装置が前記第2向きに配置された時の前記掃除機本体の水平投影面積が、前記サイクロン分離装置が前記第1向きに配置された時の前記掃除機本体の水平投影面積より小さい請求項1又は請求項2に記載の電気掃除機。
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