JP5332474B2 - 磁気特性測定装置及び磁気特性測定方法 - Google Patents
磁気特性測定装置及び磁気特性測定方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5332474B2 JP5332474B2 JP2008257634A JP2008257634A JP5332474B2 JP 5332474 B2 JP5332474 B2 JP 5332474B2 JP 2008257634 A JP2008257634 A JP 2008257634A JP 2008257634 A JP2008257634 A JP 2008257634A JP 5332474 B2 JP5332474 B2 JP 5332474B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- magnetizer
- characteristic
- property
- flux density
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Measuring Magnetic Variables (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Magnetic Means (AREA)
Description
この構成によれば、磁束密度測定部により、第1の磁化器及び第2の磁化器それぞれの磁界に応じた2つの磁束密度を検出することができ、磁気特性算出部により、2つの磁束密度それぞれに応じた磁気特性を算出することができる。この2つの磁束密度は第1の磁化器及び第2の磁化器それぞれの磁化力を反映しており、この磁化力は各磁化器と磁性体との距離を反映している。よって、変位量算出部は、この2つの磁気特性に基づいて、磁性体の通過位置の変位量を算出することができる。
上記磁気特性補正ステップでは、上記磁気特性算出ステップで算出された保磁力を補正してもよい。
強度 :例えば、降伏点・引張強度・圧縮強さ・クリープ強さ等
硬さ :例えば、ビッカース硬さ・ブリネル硬さ・ロックウェル硬さ等
靭性 :例えば、シャルピー衝撃値・アイゾット衝撃値等
疲労 :例えば、低サイクル疲労・高サイクル疲労等
加工性:例えば、伸び率・絞り性・r値等
薄鋼板等の磁性体の磁気特性は、その磁性体の結晶粒径や転位密度などとの間に相関関係が存在する。一方、磁性体の機械的性質も、磁性体の結晶粒径や転位密度などとの間に相関関係が存在することがある。よって、磁性体の磁気特性と磁性体の機械的性質との間には、相関関係が存在する場合がある(図6、図11〜図15等参照。)。本発明の実施形態に係る磁気特性測定装置は、この相関関係の一例を利用して、薄鋼板の機械的性質をも算出する。以下では説明の便宜上、この磁気特性測定装置が、機械的性質として上記の例示した性質のうちの降伏点を測定する場合について説明する。しかし、これはあくまで例示であり、磁気特性測定装置が測定する機械的性質は、測定した磁気特性と相関関係が存在する様々な磁気特性を算出することが可能であることは言うまでもない。
まず、図1を参照しつつ、本発明の一実施形態の磁気特性測定装置の構成について説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態の磁気特性測定装置1は、磁化器10,20と、発振器31と、励磁電源32と、磁界測定部101,201と、磁束密度測定部102,202と、磁気特性算出部103,203と、変位量算出部301と、相関データ記憶部302と、平均磁気特性算出部303と、磁気特性補正部304と、補正データ記憶部305と、機械的性質算出部306と、機械的性質データ記憶部307とを有する。
上述の通り、磁気特性算出部103,203は、それぞれ磁化器10又は磁化器20に対応した磁気特性を算出する。磁化器10及び磁化器20は同様の構成を有し、かつ、同一の対象(薄鋼板F)について測定するので、磁化器10に対応した磁気特性と、磁化器20に対応した磁気特性とは、一見すると、ほぼ一致することが予想される。しかしながら、本発明の発明者らは磁気特性測定装置等について鋭意研究を行った結果、各磁化器10,20で測定する磁気特性は、必ずしも一致しないことを見いだした。つまり、製造工程などにおいて通板される薄鋼板Fは、振動したり、反りなどの平坦でない形状等を有するので、パスラインにはギャップの中心からの「ずれ量」である変位量Δxが存在する。この変位量Δxは、薄鋼板Fに実際に印加される磁界H1,H2の大きさ、及び、その磁界H1,H2に応じた磁束密度B1,B2に影響を及ぼす。本発明の発明者らは、更に鋭意研究を行った結果、パスラインの変位量Δxと磁気特性の一例である最大磁束密度比(例えば、Bm1/Bm2)との間には、図3に示すような略一次関数的な相関関係が存在することを見いだした。薄鋼板Fの変動により薄鋼板Fが近づいた磁化器では、磁気抵抗が減少して、最大磁束密度が増加し、逆に薄鋼板Fが遠くなった磁化器では、磁気抵抗が増加して、最大磁束密度が減少する。その結果、図3に示すような相関関係が発生している。そこで、変位量算出部301は、このような変位量Δxと最大磁束密度比(Bm1/Bm2)との間の相関関係を利用して、変位量Δxをリアルタイムに算出する。
本発明の発明者らは、上述の通り、パスラインの変位量Δxにより磁気特性が変動することなどを見いだしたが、本発明の発明者らは、鋭意研究を行った結果、パスラインの変位量Δxと磁気特性の誤差との間には、略2次関数的な相関関係が存在することをも更に見いだした。この変位量Δxと、磁気特性の誤差(ここでは平均保磁力Hc0の誤差ΔHc)との関係を、図4に示す。図4(A)には、変位量Δxが約−25mm〜約25mm程度における誤差ΔHcを示し、図4(B)には、変位量Δxが約−10mm〜約10mm程度における誤差ΔHcの拡大図を示す。そこで、磁気特性補正部304は、この変位量Δxと平均保磁力Hc0の誤差ΔHcとの相関関係を利用して、この誤差ΔHcが低減するように、平均保磁力Hc0を補正して、薄鋼板Fの保磁力Hcを算出する。
以上、本実施形態に係る磁気特性測定装置1の構成等について説明した。次に、図7を参照しつつ、磁気特性測定装置1の動作について説明する。
以上、本実施形態に係る磁気特性測定装置1の構成及び動作等について説明した。次に、図8及び図9を参照して、このように構成された磁気特性測定装置1による測定結果の一例を説明する。図8は、本実施形態に係る磁気特性測定装置による機械的性質の算出結果の一例を説明するための説明図である。図9は、本実施形態に係る磁気特性測定装置による機械的性質の算出結果の一例における効果を説明するための説明図である。
磁化器10,20は、それぞれ板厚が0.23mmの電磁鋼板を積層して形成した。この際の各磁化器10,20中の2つの磁極の間隔は、約200mm、磁化器10,20の幅(図1における紙面と垂直な方向の幅)は、約100mmとなるように、両磁化器10,20を形成した。このように形成した磁化器10,20を、両者のギャップの間隔が約50mmとなるように対向して配置した。また、磁化器10,20間に通板される測定対象として、機械試験により求められた降伏点Ypが約330MPaと既知の薄鋼板Fを用意した。この薄鋼板Fの板厚は、約1mmとした。そして、発振器31の周波数を50Hzとし、励磁コイル12,22に流される励磁電流の振幅を3.6Aとした。なお、励磁コイル12としては、直径2mmのエナメル被覆銅線を150ターンずつ、磁化器10の両腕部に巻き付けて形成した。一方、検出コイル13としては、直径0.2mmのエナメル被覆銅線を使用し、5ターン巻くことにより形成した。そして、励磁コイル22及び検出コイル23も、励磁コイル12及び検出コイル13と同様に形成した。そして、図2〜図6等に示した必要な測定値を取得して磁気特性測定装置1に記録した。なお、上記磁気測定装置の構成及び動作において例示した各測定結果(図2〜図6参照。)を測定した際に使用した測定条件も、上記と同様の条件で測定した。
以上、本発明の一実施形態に係る磁気特性測定装置1の構成、動作及び測定例等について説明した。この磁気特性測定装置1によれば、磁気特性補正部304を備えることにより、薄鋼板Fの通板中においても、より安定して精度よく薄鋼板Fの保磁力Hcを測定することができる。その結果、磁気特性測定装置1は、更に安定して精度よく薄鋼板Fの降伏点Ypを算出することが可能である。
例えば、上記実施形態では、変位量算出部301等により、磁気特性の一つである最大磁束密度Bm1,Bm2から、薄鋼板Fのパスラインの変位量Δxを算出する場合について説明した。しかし、変位量Δxの算出に使用される磁気特性は、この例に限定されるものではない。つまり、変位量算出部301は、変位量Δxとの間に相関関係がある様々な磁気特性に基づいて、変位量Δxを算出することが可能である。このような磁気特性の例としては、例えば、図10に示すような最大磁界Hm1,Hm2の強度比(例えばHm1/Hm2)や、保磁力比(例えばHc1/Hc2)、残留磁束密度比(例えばBr1/Br2)などが挙げられる。例えば、磁気特性が最大磁界Hm1,Hm2の強度比(Hm1/Hm2)(以下「最大磁界比」ともいう。)である場合には、変位量算出部301により、以下のように変位量Δxが算出される。つまり、図3に示す相関関係の代わりに、図10に示す変位量Δxと最大磁界比(Hm1/Hm2)との間の相関関係を、予め実験等により測定し、この測定結果を使用して、最大磁界比(Hm1/Hm2)を代入すると変位量Δxをかえす近似関数(相関関数、図10参照。)を算出しておき、この算出した近似関数を、相関データ記憶部302に記録しておく。そして、変位量算出部301は、最大磁界Hm1,Hm2に基づいて、まず、最大磁界比(Hm1/Hm2)を算出する。そして、変位量算出部301は、相関データ記憶部302から近似関数を取得して、その近似関数と最大磁界比(Hm1/Hm2)とから、変位量Δxを算出することができる。
なお、薄鋼板Fは、上記実施形態で説明した最大磁束密度比(Bm1/Bm2)や最大磁界比(Hm1/Hm2)は、例えば保磁力比や残留磁束密度比等の他の磁気特性に比べて、変位量Δxに対する相関関係が強い。よって、薄鋼板Fの場合には、変位量算出部301は、最大磁束密度比(Bm1/Bm2)又は最大磁界比(Hm1/Hm2)を使用して変位量を算出することが望ましい。但し、変位量算出部301は、例えば、磁気特性算出部103,203による各磁気特性に対する算出精度等を考慮して、当該精度が最も高い磁気特性を使用して、変位量Δxを算出することも可能である。
また、上記実施形態では、機械的性質として降伏点Ypを例に挙げて説明した。しかしながら、この機械的性質は、上述の通り、この例に限定されるものではない。機械的性質としては、磁気特性との間に何らかの相関関係が認められるものであれば、如何なる機械的性質も算出可能である。なお、機械的性質は、上述の通り、測定対象の機械的な変形及び破壊に関する諸性質を意味し、その降伏点Yp以外の例としては、引張強度・伸び率・絞り・硬さ・衝撃値・疲れ強さ・クリープ強さなどが挙げられる。ここで機械的性質算出部306による他の機械的性質の幾つかの算出例について説明する。
また、これらの機械的性質は薄鋼板Fの磁気特性から算出され、上記実施形態では、その磁気特性として「保磁力Hc(相当値)」を例に挙げて説明した。しかしながら、この磁気特性も、上述の通り、この例に限定されるものではない。磁気特性としては、様々な磁気的性質の特性値を採用することができる。ただし、単に磁気特性を算出するだけでなく、上記のように機械的性質を算出する場合には、磁気特性測定装置1が測定する磁気測定は、機械的性質との間に何らかの相関関係が認められるものであることが望ましい。なお、磁気特性とは、上述の通り、磁性体が磁化された場合にその磁性体が示す磁気的な諸特性を意味し、その保磁力Hc以外の例としては、鉄損・最大磁束密度(飽和磁束密度)・透磁率・残留磁束密度(残留磁化)などが挙げられる。ここで、機械的性質との間に相関関係が存在する磁気特性の他の例として、残留磁束密度Brについて説明する。
10,20 磁化器
11,21 ヨーク
12,22 励磁コイル
13,23 検出コイル
31 発振器
32 励磁電源
101,201 磁界測定部
102,202 磁束密度測定部
103,203 磁気特性算出部
301 変位量算出部
302 相関データ記憶部
303 平均磁気特性算出部
304 磁気特性補正部
305 補正データ記憶部
306 機械的性質算出部
307 機械的性質データ記憶部
F 薄鋼板
H,H1,H2 磁界
Hm1,Hm2 最大磁界
Hc,Hc1,Hc2 保磁力
Hc0 平均保磁力
B1,B2 磁束密度
Bm1,Bm2 最大磁束密度
Br1,Br2 残留磁束密度
Yp 降伏点
Ts 引張強度
EL 伸び率
Claims (14)
- 移動する帯状又は板状の金属磁性体を交番磁界で磁化して該磁性体の、磁化された場合に示す磁気的な諸特性である磁気特性を測定する磁気特性測定装置であって、
前記磁性体を磁化するための磁化器であって、ヨーク及び該ヨークの外側に巻かれた励磁コイルを有し、前記帯状又は板状の磁性体を挟んで互いに対向配置された第1の磁化器及び第2の磁化器と、
前記第1の磁化器及び前記第2の磁化器にそれぞれ配置され、前記第1の磁化器又は前記第2の磁化器により誘起される磁束を検出して検出電圧を出力する第1の検出コイル及び第2の検出コイルと、
前記第1の検出コイル及び前記第2の検出コイルそれぞれから出力される検出電圧を入力信号として、前記第1の磁化器及び前記第2の磁化器により前記磁性体にそれぞれ誘起された磁束密度を測定する磁束密度測定部と、
前記第1の磁化器及び前記第2の磁化器それぞれの励磁コイルに流れる励磁電流の値からそれぞれ算出した磁界の大きさと、前記磁束密度測定部が測定した前記磁性体の磁束密度とに基づいて、前記第1の磁化器に対応する磁気特性と、前記第2の磁化器に対応する磁気特性との平均値である、前記磁性体の磁気特性を算出する磁気特性算出部と、
前記第1の磁化器と前記第2の磁化器との間における前記磁性体の通過位置の変位量、および予め測定された前記変位量と前記磁気特性の誤差との相関関係を使用して、前記磁気特性算出部が算出した磁気特性を、前記変位量に起因した該磁気特性の誤差が低減するように補正する磁気特性補正部と、
を有することを特徴とする、磁気特性測定装置。 - 前記第1の磁化器と前記第2の磁化器との間における前記磁性体の通過位置の変位量を算出する変位量算出部を更に有し、
前記磁束密度測定部は、前記第1の磁化器及び前記第2の磁化器が発生させた磁界それぞれによる前記磁性体の磁束密度を検出し、
前記磁気特性算出部は、前記第1の磁化器及び前記第2の磁化器それぞれの磁界の大きさと、該磁界それぞれによる前記磁束密度と、に基づいて、前記第1の磁化器及び前記第2の磁化器それぞれに対応した磁気特性を算出し、
前記変位量算出部は、前記磁気特性算出部が算出し前記第1の磁化器及び前記第2の磁化器それぞれに対応した磁気特性に基づいて、前記磁性体の通過位置の変位量を算出することを特徴とする、請求項1に記載の磁気特性測定装置。 - 前記磁気特性算出部は、前記第1の磁化器及び前記第2の磁化器それぞれに対応し最大磁束密度を含む前記磁気特性を算出し、
前記変位量算出部は、前記第1の磁化器に対応した前記最大磁束密度と、前記第2の磁化器に対応した前記最大磁束密度との比に基づいて、前記磁性体の通過位置の変位量を算出することを特徴とする、請求項2に記載の磁気特性測定装置。 - 前記磁気特性補正部は、前記磁気特性算出部が算出し前記第1の磁化器及び前記第2の磁化器それぞれに対応した磁気特性の平均値を補正することを特徴とする、請求項2又は3に記載の磁気特性測定装置。
- 前記第1の磁化器と前記第2の磁化器との間における前記磁性体の通過位置の変位量を測定する変位計を更に有し、
前記磁気特性補正部は、前記変位計が測定した前記通過位置の変位量に応じて、前記磁気特性算出部が算出した磁気特性を補正することを特徴とする、請求項1に記載の磁気特性測定装置。 - 前記磁気特性算出部は、前記磁性体の保磁力を含む磁気特性を算出し、
前記磁気特性補正部は、前記磁気特性算出部が算出した保磁力を補正することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の磁気特性測定装置。 - 前記磁気特性補正部が補正した前記磁性体の磁気特性と、該磁性体の磁気特性と機械的性質との間の既知の相関関係と、に基づいて、前記磁性体の機械的性質を算出する機械的性質算出部を更に有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の磁気特性測定装置。
- 移動する帯状又は板状の金属磁性体を交番磁界で磁化して該磁性体の、磁化された場合に示す磁気的な諸特性である磁気特性を測定する磁気特性測定方法であって、
ヨーク及び該ヨークの外側に巻かれた励磁コイルを有し、前記帯状又は板状の磁性体を挟んで互いに対向配置された第1の磁化器及び第2の磁化器により、前記磁性体を磁化させる磁化ステップと、
前記第1の磁化器及び前記第2の磁化器にそれぞれ配置された第1の検出コイル及び第2の検出コイルにより、前記第1の磁化器又は前記第2の磁化器により誘起される磁束を検出して検出電圧を出力する磁束検出ステップと、
前記磁束検出ステップで出力された検出電圧から、前記第1の磁化器及び前記第2の磁化器により前記磁性体にそれぞれ誘起された磁束密度を測定する磁束密度測定ステップと、
前記第1の磁化器及び前記第2の磁化器それぞれの励磁コイルに流れる励磁電流の値からそれぞれ算出した磁界の大きさと、前記磁束密度測定ステップで測定した前記磁性体の磁束密度とに基づいて、前記第1の磁化器に対応する磁気特性と、前記第2の磁化器に対応する磁気特性との平均値である、前記磁性体の磁気特性を算出する磁気特性算出ステップと、
前記第1の磁化器と前記第2の磁化器との間における前記磁性体の通過位置の変位量、および予め測定された前記変位量と前記磁気特性の誤差との相関関係を使用して、前記磁気特性算出ステップで算出した磁気特性を、前記変位量に起因した該磁気特性の誤差が低減するように補正する磁気特性補正ステップと、
を有することを特徴とする、磁気特性測定方法。 - 前記第1の磁化器と前記第2の磁化器との間における前記磁性体の通過位置の変位量を算出する変位量算出ステップを更に有し、
前記磁束密度測定ステップでは、前記第1の磁化器及び前記第2の磁化器が発生させた磁界それぞれによる前記磁性体の磁束密度を検出し、
前記磁気特性算出ステップでは、前記第1の磁化器及び前記第2の磁化器それぞれの磁界の大きさと、該磁界それぞれによる前記磁束密度と、に基づいて、前記第1の磁化器及び前記第2の磁化器それぞれに対応した磁気特性を算出し、
前記変位量算出ステップでは、前記磁気特性算出ステップで算出され前記第1の磁化器及び前記第2の磁化器それぞれに対応した磁気特性に基づいて、前記磁性体の通過位置の変位量を算出することを特徴とする、請求項8に記載の磁気特性測定方法。 - 前記磁気特性算出ステップでは、前記第1の磁化器及び前記第2の磁化器それぞれに対応し最大磁束密度を含む前記磁気特性を算出し、
前記変位量算出ステップでは、前記第1の磁化器に対応した前記最大磁束密度と、前記第2の磁化器に対応した前記最大磁束密度との比に基づいて、前記磁性体の通過位置の変位量を算出することを特徴とする、請求項9に記載の磁気特性測定方法。 - 前記磁気特性補正ステップでは、前記磁気特性算出ステップで算出され前記第1の磁化器及び前記第2の磁化器それぞれに対応した磁気特性の平均値を補正することを特徴とする、請求項9又は10に記載の磁気特性測定方法。
- 前記第1の磁化器と前記第2の磁化器との間における前記磁性体の通過位置の変位量を測定する変位量測定ステップを更に有し、
前記磁気特性補正ステップでは、前記変位量測定ステップで測定された前記通過位置の変位量に応じて、前記磁気特性算出ステップで算出された磁気特性を補正することを特徴とする、請求項8に記載の磁気特性測定方法。 - 前記磁気特性算出ステップでは、前記磁性体の保磁力を含む磁気特性を算出し、
前記磁気特性補正ステップでは、前記磁気特性算出ステップで算出された保磁力を補正することを特徴とする、請求項8〜12のいずれか1項に記載の磁気特性測定方法。 - 前記磁気特性補正ステップで補正された前記磁性体の磁気特性と、該磁性体の磁気特性と機械的性質との間の既知の相関関係と、に基づいて、前記磁性体の機械的性質を算出する機械的性質算出ステップを更に有することを特徴とする、請求項8〜13のいずれか1項に記載の磁気特性測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008257634A JP5332474B2 (ja) | 2008-03-03 | 2008-10-02 | 磁気特性測定装置及び磁気特性測定方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008052379 | 2008-03-03 | ||
JP2008052379 | 2008-03-03 | ||
JP2008257634A JP5332474B2 (ja) | 2008-03-03 | 2008-10-02 | 磁気特性測定装置及び磁気特性測定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009236896A JP2009236896A (ja) | 2009-10-15 |
JP5332474B2 true JP5332474B2 (ja) | 2013-11-06 |
Family
ID=41250997
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008257634A Active JP5332474B2 (ja) | 2008-03-03 | 2008-10-02 | 磁気特性測定装置及び磁気特性測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5332474B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5579471B2 (ja) * | 2010-03-24 | 2014-08-27 | Ntn株式会社 | バルクハウゼンノイズ検査装置 |
JP4756224B1 (ja) * | 2011-01-11 | 2011-08-24 | 国立大学法人 岡山大学 | スポット溶接の検査装置 |
JP5996867B2 (ja) * | 2011-12-20 | 2016-09-21 | 日本電産サンキョー株式会社 | 磁気センサ装置 |
JP5721677B2 (ja) * | 2012-09-20 | 2015-05-20 | 電子磁気工業株式会社 | 磁束計 |
JP6985816B2 (ja) * | 2017-05-12 | 2021-12-22 | 株式会社日立製作所 | 磁化曲線補間方法および磁界解析システム |
KR101902934B1 (ko) * | 2018-02-19 | 2018-10-01 | (주)에스시엠아이 | 자석 특성 측정시스템 및 와전류 오차 보상방법 |
JP7103423B2 (ja) * | 2018-09-27 | 2022-07-20 | 日本製鉄株式会社 | 渦電流を利用した材質異常部検知方法および材質異常部検知装置 |
CN114112736B (zh) * | 2020-08-28 | 2023-11-14 | 宝山钢铁股份有限公司 | 确定低碳钢冷轧薄板断裂延伸率的在线测量装置及方法 |
Family Cites Families (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5026951B1 (ja) * | 1969-02-10 | 1975-09-04 | ||
JPS5144425B1 (ja) * | 1970-06-11 | 1976-11-29 | ||
JPS5585249A (en) * | 1978-12-22 | 1980-06-27 | Hitachi Ltd | Vortex flow detector |
JPS59108970A (ja) * | 1982-12-13 | 1984-06-23 | Nippon Steel Corp | 鋼材の磁気特性測定方法 |
JPS58213276A (ja) * | 1983-05-27 | 1983-12-12 | Hitachi Ltd | 磁性体または導電物質の検出器 |
JPS60102551A (ja) * | 1983-11-05 | 1985-06-06 | インスチツート、プリクラドノイ、フイジキ、アカデミー、ナウク、ベロルススコイ、エスエスエル | 移動中の強磁性体の物理的および機械的特性を測定する装置 |
JPS643556A (en) * | 1987-06-26 | 1989-01-09 | Kawasaki Steel Co | Phase transformation measuring instrument |
JPH01137440U (ja) * | 1988-03-16 | 1989-09-20 | ||
JPH0812178B2 (ja) * | 1990-03-28 | 1996-02-07 | 日本鋼管株式会社 | 磁気探傷装置 |
JPH06213872A (ja) * | 1993-01-18 | 1994-08-05 | Kobe Steel Ltd | 鋼板の結晶粒径測定方法 |
JPH06265525A (ja) * | 1993-03-15 | 1994-09-22 | Kobe Steel Ltd | 鋼板の結晶粒径の測定装置 |
JPH08145816A (ja) * | 1994-11-21 | 1996-06-07 | Hitachi Metals Ltd | 圧延薄鋼板の残留応力分布測定方法 |
JP2001141701A (ja) * | 1999-11-11 | 2001-05-25 | Nkk Corp | 保磁力の測定方法 |
-
2008
- 2008-10-02 JP JP2008257634A patent/JP5332474B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009236896A (ja) | 2009-10-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5332474B2 (ja) | 磁気特性測定装置及び磁気特性測定方法 | |
JP4512079B2 (ja) | 薄鋼板の磁気特性及び機械的強度測定装置並びに測定方法 | |
JP5262436B2 (ja) | 磁気測定方法および装置 | |
US8928315B2 (en) | Eddy current flaw detection probe | |
WO2010050155A1 (ja) | バルクハウゼンノイズ検査装置および検査方法 | |
Stupakov | Controllable magnetic hysteresis measurement of electrical steels in a single-yoke open configuration | |
Stupakov | Local non-contact evaluation of the ac magnetic hysteresis parameters of electrical steels by the Barkhausen noise technique | |
JP6607242B2 (ja) | 方向性電磁鋼板の加工状態評価方法、加工状態評価装置、及び製造方法 | |
JP5195247B2 (ja) | 磁気特性測定装置及び磁気特性測定方法 | |
JP2001141701A (ja) | 保磁力の測定方法 | |
Ducharne et al. | Directional magnetic Barkhausen noise measurement using the magnetic needle probe method | |
Stupakov | Investigation of applicability of extrapolation method for sample field determination in single-yoke measuring setup | |
Lahyaoui et al. | Effect of mechanical stress on magnetization and magnetostriction strain behavior of non-oriented Si-Fe steels at different directions and under pseudo-DC conditions | |
JPH0792140A (ja) | 鋼材の疲労強度の評価方法 | |
JP3223596B2 (ja) | 金属材料内の変形挙動検出方法及び装置 | |
JPH0466863A (ja) | 鋼材の加工による残留応力の測定方法 | |
Stupakov et al. | Measurement of Barkhausen noise and its correlation with magnetic permeability | |
WO2007053519A2 (en) | Non-destructive evaluation via measurement of magnetic drag force | |
JP4192708B2 (ja) | 磁気センサ | |
JP2012037412A (ja) | バルクハウゼンノイズ検査装置 | |
KR101143054B1 (ko) | 강판의 강도 측정장치 및 측정방법 | |
JP4192333B2 (ja) | 鋼材の変態層厚さ計測方法 | |
KR102224117B1 (ko) | 자기 이력 특성 추정 방법을 이용한 자성 비파괴 검사 장치 | |
JP3092837B2 (ja) | バルクハウゼンノイズ検出用磁気ヘッドおよびそれを用いた検出システム | |
JPH01269049A (ja) | 金属材料の劣化検査方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110215 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120712 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120807 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121003 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130409 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130606 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130702 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130715 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5332474 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |