JP5332353B2 - 燃料供給装置及び燃料供給システム - Google Patents
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Description
そこで、本発明の課題は、燃料供給装置の燃料容器内の燃料濃度を変更せずとも、周辺環境等に合わせた濃度の燃料を電子機器に供給できるようにすることである。
燃料を含む発電用液体を貯留する燃料タンクと、前記燃料タンクに貯留されている前記発電用液体を用いて発電する燃料電池と、を備える電子機器に前記発電用液体を供給する燃料供給装置であって、
前記燃料が貯留された燃料容器と、
水が貯留された水容器と、
当該燃料供給装置の周囲の温度を検出温度として検出する温度検出部と、
前記温度検出部により検出された前記検出温度を所定時間毎に取得し、該所定期間毎の複数の前記検出温度をデータ列として蓄積する記憶部と、
前記電子機器に供給する前記発電用液体を、前記燃料容器に貯留された前記燃料と前記水容器に貯留された前記水との混合液とし、該混合液の前記燃料と前記水との混合比を制御する制御部と、
を備え、
前記電子機器は、前記燃料タンクに貯留されている前記発電用液体の温度が、前記温度検出部が前記検出温度を検出する箇所に応じた温度差分だけ前記検出温度より高い温度となる構造を有し、
前記制御部は、前記記憶部に蓄積されている前記データ列に含まれる前記複数の検出温度が、該検出温度に前記温度差を加算した温度が第2の温度となる第1の温度以上の値を含んでいるか否かの判定を行い、前記判定において前記複数の検出温度が前記第1の温度以上の値を含んでいると判定したとき、前記混合比を、前記混合液の沸点が前記第2の温度より高い温度となる値に設定することを特徴とする燃料供給装置が提供される。
前記燃料供給装置は、前記燃料容器に貯留された前記燃料を前記電子機器に送る第1の送液装置と、前記水容器に貯留された前記水を前記電子機器に送る第2の送液装置と、を備え、
前記制御部は、前記判定に基づいて前記第1の送液装置及び前記第2の送液装置における送液量を制御して、前記混合液における前記混合比を制御することを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置が提供される。
前記制御部は、
前記第2の温度が前記燃料の沸点を越える温度であるとき、前記発電用液体を前記燃料と前記水の混合液として、前記混合比を、該発電用液体の沸点が前記第2の温度を超える温度となる第1の値に設定し、
前記第2の温度が前記燃料の沸点より低い温度であるとき、前記混合比を、前記第1の値より低い第2の値、又は前記水を混合しない状態であるゼロ、に設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料供給装置が提供される。
燃料を含む発電用液体を用いて発電する燃料電池を備える電子機器と、該電子機器に前記発電用液体を供給する燃料供給装置と、を備える燃料供給システムであって、
前記電子機器は、前記発電用液体を貯留する燃料タンクと、当該電子機器の周囲又は当該電子機器内部の温度を検出温度として検出する温度検出部と、前記温度検出部により検出された前記検出温度を所定時間毎に取得し、該所定期間毎の複数の前記検出温度をデータ列として蓄積する記憶部と、を有し、
前記燃料供給装置は、
前記燃料が貯留された燃料容器と、
水が貯留された水容器と、
前記電子機器の前記記憶部に蓄積されている前記データ列の前記複数の検出温度のデータを受信する受信部と、
前記電子機器に供給する前記発電用液体を、前記燃料容器に貯留された前記燃料と前記水容器に貯留された前記水との混合液とし、該混合液の前記燃料と前記水との混合比を制御する制御部と、
を備え、
前記電子機器は、前記燃料タンクに貯留されている前記発電用液体の温度が、前記温度検出部が前記検出温度を検出する箇所に応じた温度差分だけ前記検出温度より高い温度となる構造を有し、
前記制御部は、前記受信部により受信した情報に基づき、前記データ列に含まれる前記複数の検出温度が、該検出温度に前記温度差を加算した温度が第2の温度となる第1の温度以上の値を含んでいるか否かの判定を行い、前記判定において前記複数の検出温度が前記第1の温度以上の値を含んでいると判定したとき、前記混合比を、前記混合液の沸点が前記第2の温度より高い温度となる値に設定することを特徴とする燃料供給システムが提供される。
前記電子機器は、更に、水を貯留する水タンクを有し、
前記温度検出部は、前記燃料タンクの内部、前記水タンクの内部、前記燃料タンクの周辺、前記水タンクの周辺又は前記電子機器の周辺のいずれかの温度を検出することを特徴とする請求項4記載の燃料供給システムが提供される。
前記第2の温度が前記燃料の沸点を越える温度であるとき、前記発電用液体を前記燃料と水の混合液として、前記混合比を、該発電用液体の沸点が前記第2の温度を超える温度となる第1の値に設定し、
前記第2の温度が前記燃料の沸点より低い温度であるとき、前記混合比を、前記第1の値より低い第2の値、又は前記水を混合しない状態であるゼロ、に設定することを特徴とする請求項4又は5に記載の燃料供給システムが提供される。
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。
図1は、本発明に係わる電子機器900及び燃料供給装置1を示した斜視図であり、図2は、本発明の第1の実施の形態に係わる燃料供給装置及び電子機器の構成を示したブロック図である。この電子機器900と燃料供給装置1の組み合わせが、燃料供給システムである。
また、例えば燃料タンク901内の燃料が純粋であると、比較的低い温度でも沸騰するため、電子機器900の周囲の温度が比較的高いときに、温度が燃料の沸点を超えてしまい、燃料が沸騰する可能性がある。その場合、燃料タンク901内の燃料が水と混合されていれば、そのような沸騰を抑えることができる。燃料タンク901内の燃料が水と混合されていても、燃料タンク901内の燃料濃度に合わせて水タンク903内からの水の供給量がポンプ904によって調整されれば、適切な濃度の燃料が気化器905に供給される。
CH3OH+H2O→3H2+CO2 ・・・(1)
H2+CO2→H2O+CO ・・・(2)
2CO+O2→2CO2 ・・・(3)
図1、図2に示すように、燃料供給装置1は本体2、燃料容器4、水容器5、送液装置6,7、流量センサ8,9、供給ポート10、制御部11、温度検出部12及び装着センサ13等を備える。
なお、上記において、燃料供給装置1は燃料を送液する送液装置6と水を送液する送液装置7の2つの送液装置を備えるものとしたが、例えば、一つの送液装置と複数のバルブを備えて、各バルブを適宜操作することで液体を供給する経路を切り換えるような構成を備えるものであってもよい。
流量センサ8,9による検出流量を表す信号が、制御部11に出力される。
温度検出部12による検出温度を表す信号が、制御部11に出力される。
装着センサ13による装着・非装着を表す信号が、制御部11に出力される。
記憶部14は、半導体メモリ、磁気ディスク装置といった読み書き可能な記憶装置である。
ドライバ16は、制御部11から制御信号が供給されて送液装置6を駆動する駆動信号を出力して、送液装置6を駆動制御するものである。
ドライバ17は、制御部11から制御信号が供給されて送液装置7を駆動する駆動信号を出力して、送液装置7を駆動制御するものである。
制御部11は、中央演算処理装置(CPU)及び記憶装置(ROM、RAM)等を有するとともに、記憶装置に記録されたプログラムに基づく種々の制御動作を行う。
制御部11は、温度検出部12による検出温度を所定時間ごとに(例えば、1分ごとに)記憶部14に蓄積し、検出温度のデータ列を記憶部14に生成する温度データ蓄積手段として機能する。ここで、制御部11は、検出温度を記憶部14に記録するに際して、その検出時刻を検出温度に対応付けして、記憶部14に記録する。
また、制御部11は、装着センサ13から装着を表す信号を入力した場合に、記憶部14に記憶された検出温度のデータ列を読み込む読込手段として機能する。
また、制御部11は、記憶部14から読み込んだ検出温度のデータ列について、所定の判定基準に従った判定をする判定手段として機能する。
また、制御部11は、ドライバ16,17を介して送液装置6,7を制御し、送液装置6による供給量と送液装置7による供給量の比を、その判定結果に応じた比にする制御手段として機能する。
図4は、第1の実施の形態における燃料供給装置の制御部による処理の流れを示したフローチャートである。
温度検出部12によって温度が検出され、検出温度を表す信号が制御部11に出力されている。制御部11は、所定時間ごとに、温度検出部12による検出温度をその検出時刻に対応付けして記憶部14に記録する。これにより、検出時刻に対応付けされた検出温度のデータ列が記憶部14に蓄積されていく。なお、制御部11が過去所定期間分(例えば、一週間分)の検出温度を記憶部14に蓄積し、それ以前の検出温度を記憶部14から削除して、記憶部14に必要な容量の増大を抑えるようにしてもよい。
即ち、制御部11は装着センサ13の信号を入力し、装着部3に電子機器本体912が装着されたか否かを装着センサ13の信号に基づき判定する(ステップS1)。
ここで、ユーザが電子機器本体912を装着部3に装着すると、供給ポート10が受入ポート911に接続されるとともに、装着部3への電子機器本体912の装着が装着センサ13に検出され、その旨の信号が制御部11に出力される。そうすると、制御部11の処理がステップS2に移行する(ステップS1:Yes)。
ステップS3における判定基準について、またその判定結果と送液装置6,7による供給量との関係の第1の例について図5を用いて説明する。
図5は、図4のステップS3及びステップS4の具体的な処理の流れの第1の例を示したものである。図5のステップS11〜ステップS13が図4のステップS3に相当し、ステップS14〜ステップS17が図4のステップS4に相当する。
(1) 制御部11は、読み込んだ過去一週間分の検出温度のデータ列のなかに、「40℃以上」のデータが含まれるか否か判定する(ステップS11)。なお、制御部11が、読み込んだ過去一週間分の検出温度のデータ列のなかに、「40℃以上」のデータが例えば10個分(10分間のデータ列に相当する。)連続して含まれるか否か判定するものとしてもよい。
(2) 制御部11は、読み込んだ過去一週間分の検出温度のデータ列のなかに、「35℃以上、40℃未満」のデータが含まれているか否か判定する(ステップS12)。なお、制御部11が、読み込んだ過去一週間分の検出温度のデータ列のなかに、「35℃以上、40℃未満」のデータが例えば10個分(10分間のデータ列に相当する。)連続して含まれるか否か判定するものとしてもよい。
(3) 制御部11は、読み込んだ過去一週間分の検出温度のデータ列のなかに、「3℃以下」のデータが含まれているか否か判定する(ステップS13)。なお、制御部11が、読み込んだ過去一週間分の検出温度のデータ列のなかに、「3℃以下」のデータが例えば10個分(10分間のデータ列に相当する。)連続して含まれるか否か判定するものとしてもよい。
ここで、判定の優先順位は(1)、(2)、(3)の順である。なお、(1)、(2)、(3)における判断基準となる閾値は一例であり、(1)における閾値が(2)における閾値よりも高く、(2)における閾値が(3)における閾値よりも高ければ、具体的な数値は変更してもよい。
なお、a、b、kの数値は上記に限るものではないが、b>k>a>0の関係が成り立つことが好ましい。
また、ステップS11の判定がNoであって、ステップS12の判定がYesである場合、電子機器900の燃料タンク901内の燃料又は燃料と水の混合液が64℃に達する可能性があるため、そのような温度でも沸騰しないような混合比の混合液(沸点約70℃)が電子機器900の燃料タンク901に供給される。
また、ステップS12の判定がNoであって、ステップS13の判定がYesである場合、電子機器900の水タンク903内の水が凍結して使用できない可能性があるため、水タンク903内の水を使用せずとも燃料電池908等で発電できるような混合比の混合液が電子機器900の燃料タンク901に供給される。
また、ステップS13の判定がNoである場合、水タンク903内の水も使用でき、更に燃料タンク901内でも沸騰の可能性がないので、純粋な燃料が電子機器900に供給されても、水タンク903内の水を使用して燃料電池908等で発電できるうえ、燃料が純粋であるから電子機器900における燃料の消費速度も純粋でない場合よりも遅くすることができる。
ステップS3における判定基準について、またその判定結果と送液装置6,7による供給量との関係の第2の例について図6を用いて説明する。
図6は、図4のステップS3及びステップS4の具体的な処理の流れの第2の例を示したものである。図6のステップS21〜ステップS24が図4のステップS3に相当し、ステップS25〜ステップS28が図4のステップS4に相当する。
(1) 制御部11は、最高気温の週間平均値が「40℃以上」であるか否か判定する(ステップS22)。
(2) 制御部11は、最高気温の週間平均値が「35℃以上、40℃未満」であるか否かを判定する(ステップS23)。
(3) 制御部11は、最低気温の週間平均値が「3℃以下」であるか否かを判定する(ステップS24)。
ここで、判定の優先順位は(1)、(2)、(3)の順である。なお、日ごとの最高気温・最低気温の週間平均値の代わりに他の統計値(例えば、日ごとの最高気温・最低気温の週間中央値、日ごとの平均気温、ある時間にわたる温度移動平均値、日ごとの最高気温・最低気温の所定日数間平均値、日ごとの最高気温・最低気温から所定値を除外した後の平均値、日ごとの最高気温・最低気温の変化量に基づいた今後の最低気温・最高気温の予測値等)をもとめて、それについて(1)、(2)、(3)の基準に従って判定してもよい。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図7は、本発明の第2の実施の形態に係わる燃料供給装置の入力部を示した概略図であり、図8は、第2の実施の形態における燃料供給装置の制御部による処理の流れを示したフローチャートである。
第2実施形態における燃料供給装置は、第1実施形態における燃料供給装置1に対して以下の点で相違する。
第2実施形態においては、図7に示されるような三つの押釦型スイッチ21〜23が図1に示された本体2に設けられている。なお、第2実施形態においては、温度検出部12が設けられていなくてもよい。
る。押釦型スイッチ22は、供給しようとする発電用液体の使用可能領域を第2モードに決定するスイッチである。押釦型スイッチ23は、供給しようとする発電用液体の使用可能領域を第3モードに決定するスイッチである。ここで、第1モードとは、発電用液体の使用可能温度領域を、燃料の沸点を超える温度領域を含むものとするモードである。第2モードとは、発電用液体の使用可能温度領域を、燃料の沸点を超える温度領域を含まないものとするモードであって、発電用液体の使用可能温度領域を、水の凝固点より低い温度領域を含まないものとするモードである。第3モードとは、発電用液体の使用可能温度領域を、水の凝固点より低い温度領域を含むものとするモードである。
また、制御部11は、装着センサ13から装着を表す信号を入力した場合に、押釦型スイッチ21〜23の何れかが押されるまで待機する手段として機能する。
また、制御部11は、押釦型スイッチ21〜23のうち何れかが押された場合に、ドライバ16,17を介して送液装置6,7を制御し、送液装置6による供給量と送液装置7による供給量の比を、押された押釦型スイッチに応じた比にする制御手段として機能する。
なお、第2実施形態においては、記憶部14がなくてもよい。
以上に説明したことを除いて、第2実施形態における燃料供給装置の各部の構成及び機能は、それに相当する第1実施形態における燃料供給装置1の部分の構成及び機能と同様である。
制御部11は装着センサ13の信号を入力し、装着部3に電子機器本体912が装着されたか否かを装着センサ13の信号に基づき判定する(ステップS31)。
ユーザが電子機器本体912を装着部3に装着すると、供給ポート10が受入ポート911に接続されるとともに、装着部3への電子機器本体912の装着が装着センサ13に検出され、その旨の信号が制御部11に出力される。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
図9は、本発明の第3の実施の形態に係わる燃料供給装置及び電子機器の構成を示したブロック図であり、図10は、本発明の第3実施形態に係わる電子機器の制御部による処理の流れを示したフローチャートであり、図11は、本発明の第3実施形態に係わる燃料供給装置の制御部による処理の流れを示したフローチャートである。
第3実施形態における燃料供給装置1及び電子機器900は、第1実施形態における燃料供給装置1及び電子機器900に対して以下の点で相違する。
第3実施形態においては、図9に示されるインターフェース41が図1に示された装着部3に設けられている。なお、第3実施形態においては、温度検出部12、装着センサ13、記憶部14が設けられていなくてもよい。
記憶部917は、半導体メモリ、磁気ディスク装置といった読み書き可能な記憶装置である。
第2の制御部916は、中央演算処理装置(CPU)及び記憶装置(ROM、RAM)等を有するとともに、記憶装置に記録されたプログラムに基づく種々の制御動作を行う。
第2の制御部916は、温度検出部918による検出温度を所定時間ごとに(例えば、1分ごとに)記憶部917に蓄積し、検出温度のデータ列を記憶部917に生成する温度データ蓄積手段として機能する。ここで、第2の制御部916は、検出温度を記憶部917に記録するに際して、その検出時刻を検出温度に対応付けして、記憶部917に記録する。
また、第2の制御部916は、インターフェース915とインターフェース41の接続が確立した場合に、記憶部917に記憶された検出温度のデータ列を読み込む読込手段として機能する。また、第2の制御部916は、読み込んだ検出温度のデータ列をインターフェース915を介して制御部11に送信する送信手段として機能する。
制御部11は、インターフェース915とインターフェース41の接続が確立した場合に、インターフェース41を介して第2の制御部916に検出温度のデータ列を要求する要求手段として機能する。そして、制御部11は、インターフェース41を介して、第2の制御部916から送信された検出温度のデータ列を受信する受信手段として機能する。
また、制御部11は、受信した検出温度のデータ列について、所定の判定基準に従った判定をする判定手段として機能する。
また、制御部11は、ドライバ16,17を介して送液装置6,7を制御し、送液装置6による供給量と送液装置7による供給量の比を、その判定結果に応じた比にする制御手段として機能する。
温度検出部918によって温度が検出され、検出温度を表す信号が第2の制御部916に出力されている。第2の制御部916は、所定時間ごとに、温度検出部918による検出温度をその検出時刻に対応付けして記憶部917に記録する。これにより、検出時刻に対応付けされた検出温度のデータ列が記憶部917に蓄積されていく。なお、第2の制御部916が過去所定期間分(例えば、一週間分)の検出温度を記憶部917に蓄積し、それ以前の検出温度を記憶部917から削除してもよい。
第2の制御部916及び制御部11は、インターフェース41,915が接続されるまで待機する(ステップS41:No、ステップS51:No)。
ここで、ユーザが電子機器本体912を装着部3に装着すると、供給ポート10が受入ポート911に接続されるとともに、インターフェース41,915が接続される。そうすると、第2の制御部916及び制御部11がインターフェース41,915の接続を認識する(ステップS41:Yes、ステップS51:Yes)。
続いて、制御部11は、ステップS54における判定結果に従って送液装置6,7による供給量を決定し、送液装置6,7を制御する(ステップS55)。ステップS55における制御部11による制御処理は、第1実施形態のステップS4における制御部11による制御処理と同様である。従って、上記第1実施形態の具体例1、具体例2で例示したような処理が、このステップS53、ステップS54において制御部11によって行われる。なお、具体例1を本実施形態に適用する場合、例えば、ステップS11における「40℃以上」という判断基準を「60℃以上」に変更し、ステップS12における「35℃以上、40℃未満」という判断基準を「55℃以上、60℃未満」に変更し、ステップS13における「3℃以下」という判断基準を「1℃以下」に変更してもよい。
<変形例1>
図12は、本発明の各実施の形態の燃料供給装置及び電子機器の構成の、第1の変形例を示したブロック図であり、図13は、本発明の各実施の形態の燃料供給装置及び電子機器の構成の、第2の変形例を示したブロック図である。
上記第1〜第3の実施形態において、電子機器900及び燃料供給装置1を図12のように変更してもよい。図12に示すように、電子機器900の本体912に排水ポート920が設けられ、排水ポート920が水タンク903に接続されている。一方、本体2の装着部3には受水ポート51が設けられ、本体2にポンプ52が設けられ、このポンプ52は受水ポート51から水容器5までの経路に設けられている。水容器5には、浄水器(例えば、フィルター、活性炭、イオン交換膜、濾過器、蒸留器等)が設けられ、水容器5内の水から不純物が浄水器によって除去される。
上記第1〜第3の実施形態において、燃料供給装置1を図13のように変更してもよい。図13に示すように、流量センサ8,9と供給ポート10との間に、燃料容器4から送液装置6、流量センサ8を介して供給される燃料と水容器5から送液装置7、流量センサ9を介して供給される水とを攪拌して混ぜて、均一な濃度の混合液を供給ポート10に送るためのミキサー55が設けられている。このミキサー55として、例えばMEMS技術等によって製造される超小型のマイクロミキサーを適用して、燃料供給装置1が大型化することを抑えることが好ましい。
また、第1〜第3の実施形態では、本発明に係る燃料供給装置を電子機器900の置き台に適用したものであるが、電子機器900が着脱可能な装置であれば、置き台に限定するものではなく、その他の燃料供給装置に本発明を適用してもよい。
6、7 送液装置
11 制御部
12 温度検出部
14 記憶部
21、22、23 押釦型スイッチ
900 電子機器
916 第2の制御部
917 記憶部
918 温度検出部
Claims (6)
- 燃料を含む発電用液体を貯留する燃料タンクと、前記燃料タンクに貯留されている前記発電用液体を用いて発電する燃料電池と、を備える電子機器に前記発電用液体を供給する燃料供給装置であって、
前記燃料が貯留された燃料容器と、
水が貯留された水容器と、
当該燃料供給装置の周囲の温度を検出温度として検出する温度検出部と、
前記温度検出部により検出された前記検出温度を所定時間毎に取得し、該所定期間毎の複数の前記検出温度をデータ列として蓄積する記憶部と、
前記電子機器に供給する前記発電用液体を、前記燃料容器に貯留された前記燃料と前記水容器に貯留された前記水との混合液とし、該混合液の前記燃料と前記水との混合比を制御する制御部と、
を備え、
前記電子機器は、前記燃料タンクに貯留されている前記発電用液体の温度が、前記温度検出部が前記検出温度を検出する箇所に応じた温度差分だけ前記検出温度より高い温度となる構造を有し、
前記制御部は、前記記憶部に蓄積されている前記データ列に含まれる前記複数の検出温度が、該検出温度に前記温度差を加算した温度が第2の温度となる第1の温度以上の値を含んでいるか否かの判定を行い、前記判定において前記複数の検出温度が前記第1の温度以上の値を含んでいると判定したとき、前記混合比を、前記混合液の沸点が前記第2の温度より高い温度となる値に設定することを特徴とする燃料供給装置。 - 前記燃料供給装置は、前記燃料容器に貯留された前記燃料を前記電子機器に送る第1の送液装置と、前記水容器に貯留された前記水を前記電子機器に送る第2の送液装置と、を備え、
前記制御部は、前記判定に基づいて前記第1の送液装置及び前記第2の送液装置における送液量を制御して、前記混合液における前記混合比を制御することを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。 - 前記制御部は、
前記第2の温度が前記燃料の沸点を越える温度であるとき、前記発電用液体を前記燃料と前記水の混合液として、前記混合比を、該発電用液体の沸点が前記第2の温度を超える温度となる第1の値に設定し、
前記第2の温度が前記燃料の沸点より低い温度であるとき、前記混合比を、前記第1の値より低い第2の値、又は前記水を混合しない状態であるゼロ、に設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料供給装置。 - 燃料を含む発電用液体を用いて発電する燃料電池を備える電子機器と、該電子機器に前記発電用液体を供給する燃料供給装置と、を備える燃料供給システムであって、
前記電子機器は、前記発電用液体を貯留する燃料タンクと、当該電子機器の周囲又は当該電子機器内部の温度を検出温度として検出する温度検出部と、前記温度検出部により検出された前記検出温度を所定時間毎に取得し、該所定期間毎の複数の前記検出温度をデータ列として蓄積する記憶部と、を有し、
前記燃料供給装置は、
前記燃料が貯留された燃料容器と、
水が貯留された水容器と、
前記電子機器の前記記憶部に蓄積されている前記データ列の前記複数の検出温度のデータを受信する受信部と、
前記電子機器に供給する前記発電用液体を、前記燃料容器に貯留された前記燃料と前記水容器に貯留された前記水との混合液とし、該混合液の前記燃料と前記水との混合比を制御する制御部と、
を備え、
前記電子機器は、前記燃料タンクに貯留されている前記発電用液体の温度が、前記温度検出部が前記検出温度を検出する箇所に応じた温度差分だけ前記検出温度より高い温度となる構造を有し、
前記制御部は、前記受信部により受信した情報に基づき、前記データ列に含まれる前記複数の検出温度が、該検出温度に前記温度差を加算した温度が第2の温度となる第1の温度以上の値を含んでいるか否かの判定を行い、前記判定において前記複数の検出温度が前記第1の温度以上の値を含んでいると判定したとき、前記混合比を、前記混合液の沸点が前記第2の温度より高い温度となる値に設定することを特徴とする燃料供給システム。 - 前記電子機器は、更に、水を貯留する水タンクを有し、
前記温度検出部は、前記燃料タンクの内部、前記水タンクの内部、前記燃料タンクの周辺、前記水タンクの周辺又は前記電子機器の周辺のいずれかの温度を検出することを特徴とする請求項4記載の燃料供給システム。 - 前記制御部は、
前記第2の温度が前記燃料の沸点を越える温度であるとき、前記発電用液体を前記燃料と水の混合液として、前記混合比を、該発電用液体の沸点が前記第2の温度を超える温度となる第1の値に設定し、
前記第2の温度が前記燃料の沸点より低い温度であるとき、前記混合比を、前記第1の値より低い第2の値、又は前記水を混合しない状態であるゼロ、に設定することを特徴とする請求項4又は5に記載の燃料供給システム。
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