JP5331632B2 - 無線通信システムおよび無線通信方法ならびに基地局 - Google Patents

無線通信システムおよび無線通信方法ならびに基地局 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信技術に関し、特に、アレイアンテナのような複数のアンテナ素子を使って特定の方向に信号を送信することが可能な基地局におけるアンテナパタンの割り付けに関する。
セルラ無線通信では、アンテナ利得を向上させる、あるいはある端末が他の端末の通信に与える干渉を低減するといった目的で、アレイアンテナの利用が考えられている。アレイアンテナでは、複数のアンテナ素子に複素数からなるアレイ重みをかけてそれぞれのアンテナから信号を送信あるいは受信する。その結果、それぞれのアンテナについて特定の方向のアンテナ利得が強調され、指向性パタンを与えることができる。この信号処理技術は「ビーム形成」と呼ばれる。アレイ重みの付与は、デジタル信号処により制御されるのが一般的になってきており、特定のタイミングにおいて自由にアレイ重みを制御し、アンテナの指向性を変更することができる。この技術を利用することにより、基地局がカバーするセル(またはセクタ)内のユーザの動きに対して適応的にアンテナ利得を変更して、個々のユーザに常に最適な指向性パタンを与えるようなアダプティブアレイ処理も可能となる。
次世代のセルラ無線通信では、変調方式として直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)が用いられる。OFDMは、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を用いた信号処理によって互いに直交する周波数成分に分解して信号を送信する。OFDMを利用した無線通信においては、各分解された周波数のトーン毎に上記のアレイ重みを積算する演算を設けることで、周波数毎に異なる指向性パタンを付与することができる。そのような技術の例が非特許文献1に記載されている。非特許文献では、直交周波数分割多元接続(OFDMA:Orthogonal Frequency Division Multiple Access)においてユーザ毎にアレイ重みを変える処理が開示されている。
基地局から端末への回線である下り回線のアレイ重みを決める際には、上りの回線情報から下りの回線情報を推定し、推定結果に基づいてアレイ重みを制御する。しかし、FDDシステムでは上りの回線情報から下りの回線情報を推定することが難しく、アレイ重みを適応的に変化させて常に良好なC/Iを確保するアダプティブアレイ処理の実施が難しい。そのため、固定の指向性パタンを、時間的あるいは周波数的に変化させておいて、各ユーザはビームが自分の方向を向いているタイミングあるいは周波数に合わせて信号の送信あるいは受信を行うことで、通信環境を確保する。
例えば特許文献1には、複数の基地局から構成されるシステムにおいて、各基地局に対し、直交する2つの指向性パタンの何れかを適切に時間軸上あるいは周波数軸上に割り付けるアンテナパタン割り付け技術が開示されている。特許文献1によれば、隣接基地局からの干渉を避けた周波数あるいは時間による信号送信が可能となり、スケジューラとの組合せによって、隣接基地局からの強い干渉を回避したパケットスケジューリングが可能となる。
特開2007−243258号公報
IEEE C802.20−05−59r1 http://ieee802.org/20/ DFDD Technology Overview Presentation(2005/11/15)スライド68 3GPP、"3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E−UTRA); Physical Channels and Modulation(Release 8)"、TS 36.211 v8.6.0(2009/3)7.1.5 Multi-user MIMO scheme
従来の技術においては、複数の基地局に特許文献1に示すようなアンテナパタンを割り付けることまでは開示されているが、アンテナパタンを割り付けた後、さらに新局が追加設置された場合については考慮されていなかった。既にアンテナパタンが割り付けられている無線通信システムに、新局が追加設置される場合、新局に隣接する既存の基地局と新局のアンテナパタンが直交性を持ち、かつ既存の基地局同士の直交性も保たれた状態となるように新局のアンテナパタンを決定する必要がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、既に隣接する基地局間で直交性を持つアンテナパタンが割り付けられている状態の無線通信システムに新局を設置する場合に、既存の基地局同士の直交性を保った状態で新局と新局に隣接する既存の基地局との間のアンテナパタンが直交性を有するように、アンテナパタンの割り付けが行えるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明では、複数の基地局および複数の基地局を制御する制御局を有する無線通信システムにおいて、制御局が、複数の基地局に対して、それぞれの基地局が利用可能な複数の周波数帯毎に指向性パタンを対応させたアンテナパタンを割り付け、複数の基地局のそれぞれに、割り付けたアンテナパタンを複数の周波数帯毎の指向性パタンに対応付けるためのパラメータを送信すると、複数の基地局は、制御局より受信したパラメータに基づいて、複数の周波数帯に指向性パタンを対応付け、対応付けた指向性パタンに従って、アンテナからの信号を送受信するようにした。
アンテナパタンの指向性パタンへの対応付けには、Walsh関数を用い、制御局から複数の各基地局へ送信するパラメータは、Walsh関数の長さおよび行番号とした。
また、制御局に、複数の基地局のそれぞれについて、基地局の識別番号、位置情報、Walsh関数の長さ(N)および行番号(L)を記憶しておき、無線通信システムに新しい基地局が設置される場合に、新しい基地局の識別番号、位置情報の入力を受け付けると、新しい基地局に対しては、新しい基地局に隣接する基地局および隣接する基地局数C BSa を求めC BSa +2≦2^kを満たす最小の正の整数kを求めて新局に適用するWalsh関数の長さをN BSt =2^kとし、前記テーブルを参照して隣接する基地局のうち、N=NBStとなる基地局に割り付けられている行番号を除いた一番小さい行番号LBStを求め前記新しい基地局に適用するWalsh関数の行番号とし、前記複数の基地局にBStおよびLBStを送信するようにした。
また、新しい基地局に隣接する基地局のそれぞれについて、新しい基地局設置後の、隣接基地局および隣接基地局数C BSa を求めC BSa +2≦2^kを満たす最小の正の整数kを求めて新局に適用するWalsh関数の長さをN BSt =2^kとし、前記テーブルを参照してBStが現在適用中のWalsh関数の長さと等しい場合には、現在適用中のアンテナパタンを継続して使用し、NBStが現在適用中のWalsh関数の長さと等しくない場合には、隣接基地局のうち、N=NBStとなる基地局に割り付けられている行番号を除いた一番小さい行番号LBStを求め前記新しい基地局に適用するWalsh関数の行番号とし、前記複数の基地局にBStおよびLBStを送信するようにした。
また、Nとして、十分長い値を用い、Lを基地局の識別番号に基づいて設定するようにした。
本発明によれば、隣接する基地局間で直交性を持つアンテナパタンが割り付けられている状態で新局を設置する場合に、既存の基地局同士の直交性を保った状態で新局と新局に隣接する既存の基地局との間のアンテナパタンが直交性を有するように、アンテナパタンを割り付けることができる。
ナローバンドにおけるアンテナパタン割り付けの一例を説明するための図である。 アレイアンテナのビーム形成例を説明するための図である。 空間平面上におけるアンテナパタンの割り付けの一例を説明するための図である。 ナローバンドシステムにおける基地局の信号処理部の構成例を示す図である。 ブロードバンドシステムにおけるアンテナパタンの割り付け例を示す図である。 ブロードバンドシステムにおける基地局の信号処理部の構成例を示す図である。 本発明の一実施例における無線通信システムの構成例を示す図である。 本発明の一実施例における指向性パタンの例を示す図である。 本発明の一実施例における隣接する2つの基地局のアンテナパタンの例を示す図である。 複数基地局へのアンテナパタンの割り付け例を示す図である。 本発明の一実施例における新局が追加される前の各基地局のアンテナパタンを説明する図である。 本発明の一実施例における新局が追加される前の各基地局のアンテナパタンを周波数軸上で表した図である。 本発明の一実施例における新局が追加された後の各基地局のアンテナパタンを説明する図である。 本発明の一実施例における新局を追加設置した後の各基地局へのアンテナパタンの割り付け例を示す。 アンテナパタン割り付けテーブルのフォーマット例を示す図である。 新局の追加設置処理のフロー図。 アンテナパタン割り付け処理のフロー図。 本発明の一実施例における複数基地局へのアンテナパタンの割り付け例を示す図である。 本発明の一実施例における基地局の信号処理部の構成例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を、複数の実施例を挙げて説明する。
具体的な実施例の説明に入る前に、まず、アンテナパタンの割り付けおよびアンテナパタンを制御する基地局の構成について説明する。以下の実施の形態においては、単一のSDMAビームパタンを指す場合には指向性パタンと称し、周波数方向や時間方向、複数基地局間に複数の指向性パタンを割り付けたものについてはアンテナパタンと称する。
図1は、ナローバンドにおけるアンテナパタン割り付けの一例を説明するための図である。
図2は、アレイアンテナのビーム形成例を説明するための図である。
図3は、空間平面上における指向性パタンの一例を説明するための図である。
ここでは、ナローバンドの通信を仮定している。図1の横軸は時間を示しており、記号C〜Fは空間分割多元接続(SDMA:Spatial Division Multiple Access)の指向性パタンを示す。SDMAは、アンテナの指向性を利用して、空間を分割して通信を行う技術である。例として図2に示すような12の個別の固定ビームを形成可能なアレイアンテナを使うと、SDMAの指向性パタンとして、例えば図3に示すような3つの方向にビームのピークを作った4種類の指向性パタンを形成することができる。図3の各指向性パタンにおいては、3つのビームが同時に送信される。例えば、指向性パタンCでは、ビーム1と5と9が同時に送信される。ビーム1、5、9では、ぞれぞれのビームが異なる端末を向いており、それぞれが異なる情報を送信している。
次に前述のような3つの方向にビームを同時送信する基地局の構成について説明する。
図4は、基地局の信号処理部の構成例を示す図である。
図4は最大3つの信号を同時送信する基地局の送信部ベースバンド処理の構成例を示している。
ネットワークインタフェース8はネットワークと接続され、ネットワークを介して送信されてきた情報を受信し、バッファ7に蓄積する。蓄積された情報の送信タイミングや変調方式は、スケジューラ(図示せず)によって決定される。スケジューラは、端末から報告される伝搬路情報(CSI:Channel State Information)を利用し、CSIの品質(C/I)や、ニーズ(リアルタイム通信かノンリアルタイム通信か)などの情報に応じて変調方式を決定する。また、スケジューラは、セッション毎の優先順位やCSIに基づき、各情報の送信タイミングを決定する。スケジューラは、例えば、プロポーショナルフェアネスなどのスケジューリングアルゴリズムをベースにリアルタイム通信であるかなどのニーズを加味して送信タイミングを決定する。この際、送信できるビームは図1にあるように予め決まっているため、スケジューラは、送信予定のビームに基づいて送信するユーザを選択してから、前述のプロポーショナルフェアネスなどのスケジューリングアルゴリズムを動作させる。
スケジューラによって変調方式や送信タイミングが決定された送信情報は、バッファ7から取り出され、符号部6によって伝搬路の符号化や64QAMなどのマッピング処理等が行われる。ここで符号部は6−1〜6−3のように複数用意されており、図4の例では並行して最大3つの信号を処理する。符号部6−1〜6−3が処理した信号は、次にチャネル形成部5−1〜5−3に入力され、パイロット信号や個別制御チャネルなどの付加情報が付加される。チャネル形成部5にはセル内に共通情報を送るためのチャネル形成部5−4があり、同時に4つの信号が生成される。それぞれの信号は下りのビーム形成部4−1〜4−4によってビーム形成するために必要なアレイ重みが積算されたアンテナ毎の信号に変換される。それらの信号は信号合成部20において、アンテナ毎に加算されて4つの信号(ユーザ信号×3+共通制御信号×1)が1つに合成される。合成されたアンテナ毎の信号はアナログフロントエンド部2でアナログ変換や周波数変換を経て、適切な信号増幅処理が行なわれた後、アンテナ1から送信される。
このような処理によって、SDMAの各指向性パタンにしたがった情報を並行して生成し、合成してアンテナから送信することができる。各ビームはメインとなるビームの方向以外ではサイドローブのレベルが例えば−20dBに抑えられるように設計されており、希望波と干渉波の電力比であるD/Uが十分高い値となっている。この結果、3つのビームを同時に送信しても、D/Uを−17dB程度稼ぐことが可能で、SDMAが実現できる。
ここで、もしもある基地局がパタンCだけを送信する場合、特定の方向のユーザとしか良好な通信をすることができないことになる。そこで、時間的にSDMAパタンを変更することで、12ビームのいずれの方向にいるユーザに対しても通信することが可能となる。図1に戻ると、この例では、決まった時間間隔でSDMA指向性パタンをC→D→E→F→Cと変化させている。基地局を上からみると、3つの方向に信号を送信するビームが、時間の変化に応じてプロペラが反時計回りするように、回転しながらセル全体にビームを供給することができる。しかしこのようにすると、パタンCで送信した後、ある一定時間がたたないと再びパタンCでの送信が行われない。そうするとユーザにとってはパケットが送信される間隔が空いてしまい、伝送遅延の原因になる。また、信号の伝送タイミングの決定は、スケジューラが、前述のようにユーザから送信されてきたチャネル推定結果の情報に基づいて行う。そのためパタンCによる送信時に端末がチャネル推定を行っても、次にパタンCで情報が送信されるまでに時間がかかるため、その間にチャネルの状態が変化してしまっていることもありうる。特に、端末が高速移動している場合には、この問題がおきやすく、スケジューラが有効に働かなくなる。
そこで、周波数領域に広がりをもったブロードバンドにおけるアンテナパタンの割り付けを説明する。
図5は、ブロードバンドにおけるアンテナパタン割り付けの一例を説明するための図である。
図5では、横軸が時間を示し、縦軸が周波数を示している。この例では、周波数ごとに異なる指向性パタンが割り付けられており、特定の周波数では固定の指向性パタンで送信されている。このようにして、時間領域でアンテナパタンを割り付けていたものと同様に、12ビームのいずれの方向にいるユーザに対しても通信することが可能で、かつ、特定の周波数では指向性パタンが固定されているので、上記の伝送遅延やチャネル推定時の遅延の問題も発生しない。
図6に、ブロードバンドシステムにおいて3つの方向にビームを同時送信する基地局の信号処理部の構成例を示す。
図6は最大Nの信号を同時送信するOFDMAベースの基地局の送信部ベースバンド処理の構成例を示す図である。ネットワークインタフェース8はネットワークと接続され、ネットワークを介して送られてきた情報を受信し、バッファ7に蓄積する。蓄積された情報の送信タイミングや変調方式は、スケジューラ(図示せず)によって決定される。スケジューラにおける変調方式、送信タイミング、送信予定のビームに基づく送信ユーザの選択、およびプロポーショナルフェアネスなどのスケジューリングアルゴリズムに基づくスケジューリング動作については、図4で説明した内容と同様である。
スケジューラが決定した送信情報は、バッファ7から取り出され、符号部6によって伝搬路の符号化や64QAMなどのマッピング処理等が行われる。ここで符号部は6−1〜6−Nのように複数用意されており、図3のSDMAパタンを採用する場合には、同一の周波数バンドにおいて、同時に最大3ユーザまでの信号処理を実行する。符号部6−1〜6−Nが処理した信号は、次にチャネル形成部5−1〜5−Nに入力され、パイロット信号や個別制御チャネルなどの付加情報が付加される。チャネル形成部5−1〜5−Nではセル内に共通情報を送るためのチャネル形成部5−N+1が新たに増える。それぞれの信号は下りのビーム形成部4−1〜4−N+1によってビーム形成するために必要なアレイ重みが積算され、アンテナ毎・サブキャリヤ毎の信号に変換される。次にN+1あった信号は信号合成部20において、アンテナ毎・サブキャリヤ毎に加算されて1つに合成される。合成されたアンテナ毎・サブキャリヤ毎の信号はIFFT部3において、周波数ドメインの情報から時間ドメインの情報に変換されてアンテナ毎の情報になる。アンテナ毎の時間ドメインの信号は、アナログフロントエンド部2でアナログ変換や周波数変換を経て、適切な信号増幅が行われた後、アンテナ1から送信される。
以下、下り回線について説明する。CDMAやOFDMAを利用する無線通信では、通常、周波数リユースが1あるいは1に近い運用を行っている。リユース1とは、隣接する2つの基地局が同じ周波数を利用している状況を言う。端末側のC/Iは、基地局からの送信電力と干渉信号電力と端末が持つ熱雑音電力によって決まる。このうち、ある端末にとっての干渉信号電力は、同一基地局の他のセクタからの信号、同一基地局のアレイアンテナで形成された他のユーザに向けたビームの他、隣接する基地局からの信号が含まれる。従って、基地局にアンテナパタンを割り付ける際には、隣接基地局からの干渉も考慮したアンテナパタンの割り付けが必要となる。
本発明の発明者らは特許文献1に記載されているような複数の基地局から構成されるシステムにおいて、各基地局に対し、直交する2つの指向性パタンの何れかを適切に時間軸上あるいは周波数軸上に割り付ける技術を開示した。これにより、隣接基地局からの干渉を避けた周波数あるいは時間による信号送信が可能となり、スケジューラとの組合せによって、隣接基地局からの強い干渉を回避したパケットスケジューリングが可能となる。しかし、無線通信システム内のすべての基地局について、隣接する基地局同士で指向性パタンが直交するようにアンテナパタンを割り付けたとしても、新局が追加設置される場合には、新局と新局に隣接する基地局においてアンテナパタンが直交性を有するように隣接基地局のアンテナパタンの変更が必要となる。隣接基地局のアンテナパタンの変更は、さらに隣接の隣接の基地局に影響を与えるので、無線通信システム全体の基地局のアンテナパタンを変更することになってしまいかねない。
本発明は既にアンテナパタンが割り付けられた無線通信システムに、新局が設置される場合、新局に隣接する既存の基地局と新局のアンテナパタンが直交性を持ち、かつ既存の基地局同士の直交性も保たれた状態となるように新局のアンテナパタンを決定する方法を提供するものであり、以下の特徴を有する。
隣接する基地局間では異なるアンテナパタンを対応づけるため、特許文献1で開示されるWalsh関数を用いて基地局間のアンテナパタンのランダム化を実施しているという前提条件で、新局を追加する際、新局の追加により隣接局数が増加する基地局に対して、増加後の隣接局数より長い符号長のWalsh関数を用いて各周波数への指向性パタンの対応付けを行う。さらに、隣接基地局数が増加する局に対しては、周波数分割数を増加させ、増加させた周波数と指向性パタンとを対応付けて信号の送信あるいは受信を行う。
または、新局の追加により隣接局数が増加する基地局に対して、増加後の隣接局数より長いWalsh関数を用いて周波数あるいは時間と指向性パタンの対応付けを行う。より詳しくは、各基地局におけるWalsh関数の長さや行番号は、複数の基地局装置とネットワークを介して接続し、基地局と情報のやり取りを行うことができる、制御局において決定し、各基地局に通知する。制御局からWalsh関数の長さと行番号の情報を受信した各基地局は、その値を用いてその基地局におけるアンテナパタンを決定する。
また、Walsh関数の長さから決まるアンテナパタンの数が、隣接基地局数より十分大きい場合には、基地局は、Walsh行列の行番号を、制御局から受信する代わりに基地局毎にユニークに割り振られている番号に基づいて決定する。
また、基地局同士が直接通信を行ない、隣接局と直交するアンテナパタンを検索する。
以下、具体的な実施例を挙げて説明する。
まず、実施例1について説明する。
図7に、本発明の実施例における無線通信システムの構成例を示す。
図7で、複数の基地局100、101はネットワーク104に接続している。それぞれの基地局は制御局103からの制御によりアンテナパタンが指定される。実施例1では、制御局103が、基地局100、101のアンテナパタンを決定し、基地局100、101に、アンテナパタンの割り付け指示と、アンテナパタン指向性パタンに対応付けるために必要なパラメータを送信する。制御局103には、全ての基地局のアンテナパタン割り付け等に関するデータを保持するアンテナパタン割り付けテーブル106と、このテーブルを用いネットワークインタフェース部107及びネットワーク104を介して各基地局にアンテナパタンの割り付け制御を行うアンテナパタン割り付けテーブル管理部105を備える。基地局100、101は、制御部103から受信したアンテナパタン割り付け指示および、パラメータに基づいて、アンテナパタンを具体的な指向性パタンに対応付け、アンテナから送信するビームの制御を行う。実施例1では、制御局103から基地局100、101に、Walsh関数の長さおよび行番号をパラメータとして送信する。
図8は、本発明の実施例1における指向性パタンの例を示す図である。
図8に示すように、実施例1では、12あるビームのうち、6つのビームを同時に送信するシステムを例にとって説明する。
図9は実施例1における隣接する2つの基地局のアンテナパタンの例を説明する図である。上図は基地局1に関するビームの指向性パタンを示す。横軸は周波数であり、F0からF7までの8つの周波数チャネルが用意されている。縦軸は時間であり、時間にビームの指向性パタンが変化しないことを示している。箱の中のAあるいはBの記号は、該当する周波数では、図8で示すアンテナの指向性パタンAあるいは指向性パタンBをつかって、信号を送信している状況を示している。
図9には、隣接する基地局同士では、周波数によってSDMA指向性パタンが異なるように設定している。このように隣接する基地局間で周波数毎に指向性パタンが異なるように定めることによって、隣接局からの干渉ビームの影響をランダム化することができる。
干渉のランダム化について詳しく説明する。例えば指向性パタンAを利用して基地局1と通信を行っていて、かつ基地局2の指向性パタンAによる送信が強い干渉ビームとなっているユーザを考える。図9の周波数F0〜F7のうち、基地局1については、F0〜F3までが指向性パタンAで信号を送信しており、ユーザにとって都合のよい指向性パタンとなっている。基地局2については、F1、F2、F5、F6が指向性パタンBで送信しており、ユーザにとって都合のよい指向性パタンとなっている。したがってこのユーザはF1あるいはF2を優先的に利用することで隣接基地局からの干渉の影響を回避して通信することができる。これ以外の周波数については、基地局1からの希望する信号が届かなかったり、基地局2からの干渉信号が強大であったりするために良好な通信品質を得ることができない。このように、周波数毎にアンテナの指向性パタンを基地局毎に変更することにより、干渉の発生しない良好な状況と、干渉が強く発生する劣悪な状況を同時に発生させることをランダム化と呼んでいる。ランダム化を行った後に、干渉が発生しない良好な周波数を選択的に使うことで、干渉回避を実現する。
前述のように、ランダム化の過程では、それぞれの基地局において、周波数あるいは時間毎に異なる指向性パタンの割り付けが必要となる。そのため、割り付ける指向性パタンを決定するために、Walsh関数を使う。これにより隣接基地局からの干渉ビームによる影響を擬似ランダム化する。
ある端末をとってみると、自分にビームが向いている周波数(あるいは時間)において、強い干渉を与える基地局からの干渉が発生している周波数(あるいは時間)と干渉が回避された周波数(あるいは時間)が発生することとなり、チャネルの状態に大きな分散が発生する。チャネルの割当はチャネル状態に応じてスケジューラが行うため、干渉の小さい周波数(あるいは時間)を優先的に選択することで、干渉を回避することができる。端末ごとに干渉を受けにくい周波数を割り付けた結果、基地局全体、また、通信システム全体としての通信容量を向上させることができる。
図8で、アンテナパタンA(1、3、5、7、9、11)とアンテナパタンB(2、4、6、8、10、12)は、それぞれ6つの方向に対して同時に信号を送信する指向性パタンを示している。
図10に、Walsh関数を使った複数の基地局へのアンテナパタンの割り付け例を示す。
図10の円形は各基地局のサービスエリア(セル)を示している。円形の中心に基地局が配置されている。例えば図の中央にあるdと記載されたセルについて説明する。セル内に記載された「AAAABBBB」は、右下の例のように、周波数と指向性パタンの対応を示している。左から周波数が低い順に各周波数帯における指向性パタンを示したものである。
つまり、
周波数F0−Aパタン
周波数F1−Aパタン
周波数F2−Aパタン
周波数F3−Aパタン
周波数F4−Bパタン
周波数F5−Bパタン
周波数F6−Bパタン
周波数F7−Bパタン
のようにアンテナパタンが割り付けられていることを示している。この周波数と指向性パタンの組合せを「dパタン」と呼ぶことにする。dパタンのセル周辺をみると、dパタン以外の組合せパタンが周囲を囲んでおり、dパタンに隣接しているセルにdパタンは存在しない。隣接するセルのパタンの1つを見ると、例えば「aパタン」では
周波数F0−Aパタン
周波数F1−Aパタン
周波数F2−Bパタン
周波数F3−Bパタン
周波数F4−Aパタン
周波数F5−Aパタン
周波数F6−Bパタン
周波数F7−Bパタン
のようにアンテナパタンがdパタンとは異なる組合せとなっており、隣接セル間で干渉ビームの影響が避けられるようになっている。この関係はaパタン〜gパタンのいずれの2つをとっても成り立つように設計されている。よって、どのセルをとってみても、必ず隣接するセルからの干渉ビームによる影響を回避した周波数が存在し、スケジューラが適切な周波数を選択することで、隣接セルからの干渉ビームの影響を回避することが可能となっている。
本実施例では、周波数と指向性パタンの対応付けにWalsh関数を利用している。長さNのWalsh関数を利用するとN−1の組の指向性パタンと対応付けができる。例えばN=4の場合には、「1111」「1100」「1001」「1010」の4つのWalsh符号が作成できる。最初の「1111」は全てが1となるためこれを外し、「1100」「1001」「1010」の3つを使ってアンテナパタンを設計する。指向性パタンが、図8のように独立な2つのパタンの場合、1と指向性パタンAを、0と指向性パタンBを置き換えればアンテナパタンの設計が完了する。すなわち「AABB」「ABBA」「ABAB」である。
図10に示した例では、全てのセルがそれぞれ6つのセルと隣接しており、合計7つのアンテナパタンの繰り返しが必要となる。本実施例では、合計7つのアンテナパタンの設計を、N=8のWalsh関数を用いて行っている。このようにして、図10に示した例において必要な7つのアンテナパタンを設計することで、あるセルおよび6つの隣接セルの間でアンテナパタンが異なるようにすることができる。このように、各セルにおけるアンテナパタンの割り付けには、あるセルとそのセルに隣接するセル数分のアンテナパタンを生成するのに足りる長さのWalsh関数を用いればよい。具体的には、前述の通り、Walsh符号により生成されるパタンのうち最初のものは全てが1となるためこれを外す。また、Walsh関数の長さN=2^k(k=0,1,2…)を満たすものとする。よって、あるセルに隣接するセルの数がMの場合には、M+2以上で最小の2^k(k=0,1,2…)を満たす長さのWalsh関数を選択し、これを用いてあるセルおよび隣接セルのアンテナパタンの割り付けを行えばよい。
次に、新局を追加する場合について説明する。
図11に実施例1における新局が追加される前の各セルのアンテナパタンを示す。
図11に示すように、本実施例において、あるエリアに6つのセルに隣接する基地局BS1があるものとする。
図11において、基地局BS1の隣接セル数は6つであるので、前述の説明から、BS1に対するアンテナパタンの割り付けにはN=8のWalsh関数を用いる。BS1に隣接する6つのセルも、本図では図示していないが、それぞれ複数のセルに隣接しており、N=8のWalsh関数を用いてアンテナパタンの割り付けが行われている。
図12に、図11における各セルのアンテナパタンを周波数軸上で表した図を示す。
本図において、縦軸方向は基地局BS1〜7を表し、横軸方向は各基地局における周波数毎の指向性パタンの割り付けを表している。
ここに新局としてBS8を、既存の基地局であるBS1、BS2、BS7の各セルにBS8のセルが隣接するように追加設置するものとする。
図13に、新局が追加された後の基地局のアンテナパタンを示す。
新局が追加された結果、図13に示すようにBS1の隣接セル数が6から7に増加する。これによりBS1の隣接セル数は、それまでBS1のアンテナパタン割り付けに用いていたN=8のWalsh関数で割り付けが可能な最大隣接セル数=6を超えることになる。そこで、本実施例では、以下のようにしてまずBS1に対して再度アンテナパタンの割り付けを行う。
前述の通り、隣接セル数が7となるBS1に対しては、7+2以上で最小の2^k(k=0,1,2…)を満たす長さN=16のWalsh関数を選択する。そして、図14に示すように、BS1の周波数分割数を8から16に倍増させて(バンド幅を1/2にして)、各周波数にアンテナパタンの割り付けを行う。
図13には図示していないセルも含め、新局であるBS8に隣接することで隣接セル数が増加する全ての既存の基地局について、同様に、増加後の隣接セル数が現在のアンテナパタン割り付けに用いているWalsh関数で割り付けが可能な最大隣接セル数を超える場合は、再度アンテナパタンの割り付けを行う。
図14に、新局を追加設置した後の各セルへのアンテナパタンの割り付け例を示す。
新局であるBS8を追加設置した後の各BSの各周波数に対するアンテナパタンの割り付け結果は図14に示すようになる。これにより、新たに追加設置する基地局が隣接する既存の基地局とアンテナパタンの直交性を持ち、かつ既存の基地局同士の直交性も保たれた状態での新局設置が実現されていることが分かる。
以上説明した新局が追加設置された場合に、制御局103で行なわれるアンテナパタンの割り付け処理について、図15、図16、図17を用いて具体的に説明する。
図15に、制御局のアンテナパタン割り付けテーブルの構成例を示す。
制御局のアンテナパタン割り付けテーブル106は、無線通信システムにおいて各基地局を識別する為に基地局に割り振られる基地局番号200と、その基地局のアンテナ位置を基準とする基地局座標201と、その基地局のアンテナパタン割り付けに現在適用しているWalsh関数の長さN(202)及び行列の行番号L(203)から構成される。なお、行番号Lの値域は1〜(N−1)である。
図16と図17を用いて、新局が追加設置された場合に、制御局で実行されるアンテナパタン割り付けテーブル管理部105の動作フローを説明する。
まず、保守者がキーボードを用いて入力するなどの処理を行うことにより、アンテナパタン割り付けテーブル管理部105は、新しく設置する基地局の基地局番号及び座標情報の入力を受け付ける。新局の追加設置の情報を受け付けると(300)、アンテナパタン割り付けテーブル106に受け付けた新局の基地局番号及び座標情報を登録する(301)。
次に、新局に対するアンテナパタン割り付け処理を行う(302)。本処理については、図17を用いて説明する。
まずアンテナパタン割り付けテーブル106を参照し、新局の座標とテーブル記載される基地局座標の距離を算出し、基地局間の距離が、最小となる基地局との距離に一定の指数(例えば1.5)を掛けた値以下である基地局を隣接基地局とみなし、隣接することになる基地局の数CBSaをカウントする(401)。CBSa+2≦2^kを満たす最小の正の整数kを求めて新局に適用するWalsh関数の長さをNBSt=2^kのように求める(402)。再度アンテナパタン割り付けテーブル106を参照し、新局に隣接することになる既存の基地局の内、Walsh関数の長さN=NBStとなる局のリストを生成する(405)。本リストを参照し、1〜(NBSt−1)の値域において、本リストに載っている局の行番号Lを除いた値の内で最小の値を求め、これを新局に適用するWalsh関数の行番号LBStとする(406)。具体的な数値を用いて説明する。まず、CBSaを係数した結果、7局あったとする。ステップ402では、Walsh関数の長さNBStを16と決定する。周囲で使われているWalsh関数が長さ8のものだけであれば、図14に示すとおりで、新たに作られた長さ16のWalsh関数のいずれの行を用いても他の関数とは直交させることができる。既に長さ16のWalsh関数の、例えば1行目と4行目の系列が隣接局で使われていた場合、その行を選択することは避け、例えば2行目の系列を選択することで、周囲のいずれの基地局のアンテナパタンとも直交する割り付けを実施することができる。
アンテナパタン割り付けテーブル106の新局の欄に、以上で求めたWalsh関数の長さNBSt及び行番号LBStを登録し(407)、新局に対して、アンテナパタンの割り付けを長さNBSt及び行番号LBStのWalsh関数にて行うよう、ネットワークインタフェース部(107)及びネットワーク(104)を介して指示する(408)。 図18に実施例1を実現するための基地局の信号処理部の構成例を示す。
基地局のネットワークインタフェースは、ネットワークを介して制御局103のアンテナパタン割り付けテーブル管理部105から送られてきた、アンテナパタン割り付け指示と、基地局のアンテナパタン割り付けに用いるWalsh関数の長さ及び行番号の情報を受信する。ネットワークインタフェース8は、受信した情報を、スケジューラなどの制御を行うDSP9に入力する。
アンテナ1が受信した信号は、アナログフロントエンド2においてベースバンド信号に変換され、適当なタイミングでFFT演算を行うFFT部14において周波数ドメインに変換される。周波数ドメイン情報は上りビーム形成部15において適応制御によりビーム形成される。但し、上りにおいても固定のビームを使ってもよい。ビーム形成のためのアレイ重みは上りビーム形成制御部12によって計算される。ビーム形成により干渉低減された信号はチャネル分離部16によってパイロット信号などが分離され、復号部17によって検波とデマップ、伝搬路復号などの処理が行われてユーザの情報となる。得られた情報はネットワークインタフェース8を介してネットワークに送られる。チャネル分離部16はパイロット以外にもCSIやACKなどのMACの情報も分離する。CSIは端末で測定された下り回線の伝搬路品質である。CSIには、どのビームが良好な品質であるか、どの周波数が良好な品質あるか、また、そのSINRはいくらであるかが報告される。ACKは下り回線において前回送信されたパケットの誤り検出結果を示す。分離されたこれらの情報は、下り回線の品質情報として、各ビームにどのユーザのパケットを割り当てるかを決定するスケジューラ13に活用される。
DSP9は制御局103からの指示に従い、特定の周波数で送信するビームを確定する。その上で、各ユーザから報告される下り回線の品質情報(CSI)を使い、該当する周波数の該当するビームで、良好な特性を得られるユーザを選択し、パケット送信を決定するスケジューリングを行う。また、スケジューリングでは、端末からの品質情報のうち、SINRやACK情報から該当するユーザに送信する情報の変調方式(MCS)を決定する。
送信が決定したユーザの情報は、バッファ7から取り出され、変調ブロック6に渡される。変調ブロックでは、パケットスケジューラが決定した変調方式に従い、情報の伝送路符号化と変調を行う。変調された信号はチャネル形成部5において、復調のためのパイロット信号などの付加信号を加えフレームフォーマットを整える。フレームフォーマットが完成した情報は、下りビーム形成部4によって固定ビームのアレイ重みが掛けられ、図3に例を示すようなビームを送信できる信号に形成される。この時アンテナ毎に掛けられるアレイ重みは、下りビーム形成制御部10によって選択されたものである。アレイ重みは、本実施例では値が固定値であり、メモリ11に蓄積されている。下りビーム形成部4の出力である、アンテナ毎のビーム形成処理を実施した信号はIFFT部3において、周波数ドメインの情報から時間ドメインの情報に変換されてアンテナ毎の情報になる。
以上説明したように、実施例1によれば、無線通信システム内に新局が追加された場合に、新局および隣接基地局数が増加したことでアンテナパタンの再割り付けが必要となった既存の基地局に対して、制御局が容易にアンテナパタンの割り付けを行うことができる。
次に、図19を用いて実施例2を説明する。
本発明では、新局の追加に伴い、Walsh関数の長さNを増大させ、アンテナパタンを増加させて、隣接基地局数が増大した既存の基地局へのアンテナパタンの再割り付けを行うことを実施例1においても説明した。Walsh関数の長さNの増大に伴ってアンテナパタンを増加させるために、実施例1では、周波数分割数を倍増させる実施例を示した。実施例2では、周波数分割数を変えることなく、時間軸方向にアンテナパタンを増加させる実施例について説明する。
図19は、実施例2における各基地局へのアンテナパタンの割り付け例を示す図である。
図19で、縦軸方向は時間、横軸方向は周波数であり、各基地局における時間及び周波数毎のアンテナパタン割り付けを表している。実施例2では周波数方向だけでなく時間方向でもアンテナパタンを変化させる事により、バンド幅を小さくすることなく、Walsh関数の長さNを増大に伴う、アンテナパタンの増大に対応する。
図19の例では、長さN=32のWalsh関数を用いて、周波数方向に8チャネル、時間方向に4チャネルの割り付けを行っている例を示している。前述の通り、N=32のWalsh関数では31局分のアンテナパタンを生成する事ができる。この32チャネルを1つのブロックと見なせば、ユーザにとってはブロック内の何れかの周波数あるいは時間において、必ず他局からの干渉ビームによる影響を回避した周波数あるいは時間が存在し、そのようなチャネルを選択してスケジューリングすることで、他局からの干渉ビームの影響の回避が可能となっている。つまり、ある基地局に隣接するセル数よりも、十分大きい数のアンテナパタンを生成できる長さNのWalsh関数を選択し、十分大きい数のアンテナパタンから、各基地局へのアンテナパタンの割り付けを行うことで、新局が追加設置された場合でも、新局および隣接基地局数が増加し、アンテナパタンの再割り付けか可能な基地局にたいして、容易にアンテナパタンの割り付けができる。
実施例2において、各基地局に対するアンテナパタンの割り付けに用いるWalsh関数の選択(Walsh行列からの行選択)は、各基地局にユニークに割り振られている番号に関連付けて行うようにしても良い。例えば、基地局の番号としては、3GPP TS 36.211(非特許文献2)に規定されているPhysical−layer Cell Identity(以下、PCIと略)を用いて、次式により長さN=32のWalsh関数(W32)からの割り付けを行う。

32 [PCI mod 31 + 1]
以上説明したように、本発明によれば、複数の基地局が連携してSDMAのアンテナパタンを形成し、新局と新局が隣接することになる既存の基地局の間でアンテナパタンが直交性を持ち、かつ既存の基地局同士の直交性も保たれた状態での新局設置を実現することが可能となる。
これにより、隣接基地局からの干渉が強いユーザにとってみると、新局設置後も必ずその干渉を避けた周波数あるいは時間による信号送信が可能となり、スケジューラとの組合せによって、隣接基地局からの強い干渉を回避したパケットスケジューリングが可能となる。
1・・・アンテナ、2・・・アナログフロントエンド部、3・・・IFFT部、4・・・ビーム形成部、5・・・チャネル形成部、6・・・符号部、7・・・送信バッファ、8・・・ネットワークインタフェース、9・・・DSP、10・・・下りビーム形成制御部、11・・・アレイ重みメモリ、12・・・上りビーム形成制御部、13・・・スケジューラ、14・・・FFT部、15・・・上りビーム形成部、16・・・チャネル分離部、17・・・復号部、20・・・信号加算部、100、101・・・基地局、102・・・移動局、103・・・制御局、104・・・ネットワーク、105・・・アンテナパタン割り付けテーブル管理部、106・・・アンテナパタン割り付けテーブル、107・・・制御局のネットワークインタフェース部。

Claims (12)

  1. 複数の基地局および前記複数の基地局を制御する制御局を有する無線通信システムであって
    前記複数の基地局のそれぞれは、指向性を有するアンテナを備え、基地局がカバーするセル内の複数の方向を特定したパタン(以下指向性パタン)で信号の送受信を行うものであり、
    前記制御局は、前記複数の基地局に対して、それぞれの基地局が利用可能な複数の周波数帯毎に指向性パタンを対応させたアンテナパタンを割り付け、前記複数の基地局のそれぞれに、該割り付けたアンテナパタンを複数の周波数帯毎の指向性パタンに対応付けるためのパラメータを送信し、
    前記複数の基地局は、制御局より受信したパラメータに基づいて、複数の周波数帯に指向性パタンを対応付け、対応付けた指向性パタンに従って、アンテナからの信号を送受信し、
    前記アンテナパタンの指向性パタンへの対応付けには、Walsh関数を用い、前記制御局から前記複数の各基地局へ送信するパラメータは、Walsh関数の長さおよび行番号であることを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記制御局は、前記複数の基地局のそれぞれについて、基地局の識別番号、位置情報、Walsh関数の長さ(N)および行番号(L)を記憶したテーブルを有し、
    無線通信システムに新しい基地局が設置される場合に、該新しい基地局の識別番号、位置情報の入力を受け付け、前記テーブルに登録し、
    前記テーブルを参照して、新しい基地局に対しては、該新しい基地局に隣接する基地局および隣接する基地局数CBSaを求め、CBSa+2≦2^kを満たす最小の正の整数kを求めて新局に適用するWalsh関数の長さをNBSt=2^kとし、前記テーブルを参照し、前記新しい基地局に隣接する基地局のうち、N=NBStとなる基地局に割り付けられている行番号を除いた一番小さい行番号LBStを求め前記新しい基地局に適用するWalsh関数の行番号とし、前記複数の基地局にNBStおよびLBStを送信することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記制御局は、前記複数の基地局のそれぞれについて、基地局の識別番号、位置情報、Walsh関数の長さ(N)および行番号(L)を記憶したテーブルを有し、
    無線通信システムに新しい基地局が設置される場合に、該新しい基地局の識別番号、位置情報の入力を受け付け、前記テーブルに登録し、
    前記テーブルを参照して、新しい基地局に隣接する基地局のそれぞれについて、新しい基地局設置後の、隣接基地局および隣接基地局数CBSaを求めCBSa+2≦2^kを満たす最小の正の整数kを求めて新局に適用するWalsh関数の長さをNBSt=2^kとし、前記テーブルを参照してNBStが現在適用中のWalsh関数の長さと等しい場合には、現在適用中のアンテナパタンを継続して使用し、NBStが現在適用中のWalsh関数の長さと等しくない場合には、前記隣接基地局のうち、N=NBStとなる基地局に割り付けられている行番号を除いた一番小さい行番号LBStを求め前記新しい基地局に適用するWalsh関数の行番号とし、前記複数の基地局にNBStおよびLBStを送信することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  4. 前記アンテナパタンは、複数の周波数帯に加え、時間方向にも割り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  5. 前記Walsh関数の長さとして、十分長い値を用い、前記Walsh関数の行番号を前記基地局の識別番号に基づいて設定することを特徴とする請求項4に記載の無線通信システム。
  6. 複数の基地局および前記複数の基地局を制御する制御局を有する無線通信システムにおける無線通信方法であって
    前記制御局が、前記複数の基地局に対して、それぞれの基地局が利用可能な複数の周波数帯毎に指向性パタンを対応させたアンテナパタンを割り付け、前記複数の基地局のそれぞれに、該割り付けたアンテナパタンを複数の周波数帯毎の指向性パタンに対応付けるためのパラメータを送信すると、
    前記複数の基地局は、制御局より受信したパラメータに基づいて、複数の周波数帯に指向性パタンを対応付け、対応付けた指向性パタンに従って、アンテナからの信号を送受信することを特徴とし、
    前記アンテナパタンの指向性パタンへの対応付けには、Walsh関数を用い、前記制御局から前記複数の各基地局へ送信するパラメータは、Walsh関数の長さおよび行番号であることを特徴とする無線通信方法。
  7. 前記制御局に、前記複数の基地局のそれぞれについて、基地局の識別番号、位置情報、Walsh関数の長さ(N)および行番号(L)を含むテーブルを記憶しておき、
    無線通信システムに新しい基地局が設置される場合に、該新しい基地局の識別番号、位置情報の入力を受け付けると、
    新しい基地局に対しては、該新しい基地局に隣接する基地局および隣接する基地局数CBSaを求め、CBSa+2≦2^kを満たす最小の正の整数kを求めて新局に適用するWalsh関数の長さをNBSt=2^kとし、前記テーブルを参照し、前記新しい基地局に隣接する基地局のうち、N=NBStとなる基地局に割り付けられている行番号を除いた一番小さい行番号LBStを求め前記新しい基地局に適用するWalsh関数の行番号とし、前記複数の基地局にNBStおよびLBStを送信することを特徴とする請求項6に記載の無線通信方法。
  8. 前記制御局に、前記複数の基地局のそれぞれについて、基地局の識別番号、位置情報、Walsh関数の長さ(N)および行番号(L)を含むテーブルを記憶しておき、
    無線通信システムに新しい基地局が設置される場合に、該新しい基地局の識別番号、位置情報の入力を受け付けると、
    新しい基地局に隣接する基地局のそれぞれについて、新しい基地局設置後の、隣接基地局および隣接基地局数CBSaを求め、CBSa+2≦2^kを満たす最小の正の整数kを求めて新局に適用するWalsh関数の長さをNBSt=2^kとし、前記テーブルを参照してNBStが現在適用中のWalsh関数の長さと等しい場合には、現在適用中のアンテナパタンを継続して使用し、NBStが現在適用中のWalsh関数の長さと等しくない場合には、前記隣接基地局のうち、N=NBStとなる基地局に割り付けられている行番号を除いた一番小さい行番号LBStを求め前記新しい基地局に適用するWalsh関数の行番号とし、前記複数の基地局にNBStおよびLBStを送信することを特徴とする請求項6に記載の無線通信方法。
  9. 前記アンテナパタンは、複数の周波数帯に加え、時間方向にも割り付けられていることを特徴とする請求項ないしのいずれかに記載の無線通信方法。
  10. 前記Walsh関数の長さとして、十分長い値を用い、前記Walsh関数の行番号を前記基地局の識別番号に基づいて設定することを特徴とする請求項9に記載の無線通信方法。
  11. 複数の基地局の制御を行う制御局であって、
    前記複数の基地局のそれぞれは、指向性を有するアンテナを備え、基地局がカバーするセル内の複数の方向を特定したパタン(以下指向性パタン)で信号の送受信を行うものであり、
    制御局は、アンテナパタン割り付けテーブルを有し、前記複数の基地局に対して、それぞれの基地局が利用可能な複数の周波数帯毎および/または時間帯毎に指向性パタンを対応させたアンテナパタンを割り付ける際に、前記アンテナパタンの指向性パタンへの対応付けには、Walsh関数を用い、前記アンテナパタン割り付けテーブルに前記複数の基地局のそれぞれについて、基地局の識別番号、位置情報、割り付けたアンテナパタンに対応するWalsh関数の長さ(N)および行番号(L)を格納して管理し、
    前記複数の基地局のそれぞれに、アンテナ割り付け指示と、アンテナパタンに対応するWalsh関数の長さおよび行番号を送信することを特徴とする制御局。
  12. 指向性を有するアンテナを備え、基地局がカバーするセル内の複数の方向を特定したパタン(以下指向性パタン)で信号の送受信を行う基地局であって、
    基地局を制御する制御局からの制御に基づいて、前記指向性パタンを、該基地局が利用可能な複数の周波数帯毎および/または時間帯毎に変化させて信号の送受信を行うものであって、
    前記指向性パタンの決定は、Walsh関数を用いて行ない、前記制御局より、Walsh関数の長さおよび行番号を受信し、該Walsh関数の長さおよび行番号を複数の周波数帯毎および/または時間帯毎の指向性パタンに対応付け、対応付けた指向性パタンに基づいてアンテナから信号の送受信を行うことを特徴とする基地局。
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