JP5330841B2 - Egr制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンのEGR(排ガス還流)を制御するEGR制御装置に関するものである。
従来、エンジンの排ガスをエンジンの吸気側に還流させるEGR装置は、排ガス中の窒素酸化物を低減させるために用いられてきた。そして、変化するエンジンの負荷や変化するエンジンの回転速度に応じて、排ガスの還流量が最適となるようにEGR装置を制御する装置が考案されている。EGR装置と、EGR装置を制御する方法については、以下のように文献に開示されている。特許文献1(特開2004−116427号公報)には、エンジン駆動式空気調和機に適用されるEGR装置が開示されている。このEGR装置にはステッピングモータにより駆動されるEGR弁が組み込まれ、制御装置により開度が調整されている。制御装置には、エンジン回転速度情報、スロットルバルブの開度情報等が入力され、制御装置はこれらの情報に基づいた制御指令をステッピングモータに出力する。
特許文献2(特開平6−280684号公報)の記載によれば、2系統の排気還流システムが自動車エンジンに接続され、そのうちの1系統に制御弁が設けられている。制御弁は、スロットル弁とリンク機構によって連動し、排ガスの還流量を制御している。
特許文献3(特公昭61−48627号公報)には、自動車のエンジンに適用され、スロットル弁の開度に応じてEGR弁を開閉させるEGR装置が開示されている。このEGR装置では、エンジン温度、車速、スロットル弁の開度に基づいて複数のスイッチを開閉させることによってEGR弁を開閉させ、排ガス還流が制御されている。
特開2004−116427号公報 特開平6−280684号公報 特公昭61−48627号公報
一方、エンジンに与えられる負荷が一定であり、エンジンの回転速度を一定としてエンジンを運転する場合は、エンジンの燃焼状態を、目標とする状態、例えば排ガス中の窒素酸化物が目標値以下となるような状態とするために適した排ガスの還流量はほぼ一定である。この場合には、還流量を変動させずに、エンジンの排ガス還流量を一定値に固定しておくことができる。しかし、燃焼状態を、目標とする状態、例えば排ガス中の窒素酸化物が目標値以下となるような状態とするために適した排ガスの還流量は、同一設計であっても加工誤差、組み付け誤差などの原因によって、個々のエンジンによって異なり、点火プラグの摩耗などの経年的変化や、環境温度の変化、供給燃料の成分の変動等によって同じエンジンでも異なってくる。エンジンの排ガスの還流量を適切に設定しなければ、エンジンの燃焼状態が目標とする状態から離れ、例えば排ガス中の窒素酸化物の濃度が目標値より大きくなるおそれがある。そのため、排ガスの還流量は、燃焼状態が目標とする状態になるような値を個々のエンジンごとに設定してエンジンを調整する必要があるが、それではエンジンの生産性が悪く、コストアップにつながる。またエンジンの運転開始後にも、環境変化や経年的変化に応じて排ガスの還流量を再調整することが必要となる場合があるが、それではエンジンの管理が煩雑である。
そこで、本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、エンジンの回転速度が一定に制御され、エンジンの負荷が一定である場合のエンジンの排ガス還流量を、個々のエンジンに応じて適切かつ簡便に決定することができるEGR制御装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るEGR制御装置は、エンジンの回転速度を調節する回転速度操作手段に、前記回転速度が一定の目標値となるように操作量が与えられた結果である前記回転速度操作手段の状態を示す状態情報を取得する状態情報取得部と、前記状態情報取得部が取得した前記状態情報を記憶する状態情報記憶部と、前記エンジンの負荷が一定である場合に、前記状態情報記憶部から取得した前記状態情報に基づいて前記エンジンの排気側から前記エンジンの吸気側へ環流させる前記エンジンの排ガスの還流量を決定する状態情報処理部と、決定された前記還流量で前記排ガスを還流させる状態情報処理結果出力部と、前記エンジンの燃焼状態が、目標とする状態であるときの状態情報範囲を記憶する状態情報範囲記憶部と、を含み、前記回転速度操作手段は、前記エンジンへの燃料の供給量を調節する燃料供給調節弁であり、前記状態情報は、前記燃料供給調節弁の開度であり、前記状態情報範囲は、前記燃料供給調節弁の開度範囲であり、前記状態情報処理部は、前記燃料供給調節弁の開度と前記燃料供給調節弁の開度範囲とを比較し、前記開度が前記開度範囲の下限値より小さい場合に、前記還流量を変更前より大きな値に変更し、前記開度が、前記開度範囲の上限値より大きい場合に、前記還流量を変更前より小さな値に変更することにより、前記開度が前記開度範囲内となるように前記還流量を変更することを特徴とする。これにより、エンジンの回転速度が一定に制御され、エンジンの負荷が一定である場合のエンジンの排ガス還流量を、個々のエンジンに応じて適切かつ簡便に決定することができる。また、エンジンの燃焼状態が目標とする状態となるようにエンジンの排ガス還流量を決定することができる。なお、負荷とは、エンジンが発生させた力学的エネルギー・電気的エネルギー(力学的エネルギーが発電機等で電気的エネルギーに変換された場合)が消費されるとき、その消費される量を表す。
また本発明に係るEGR制御装置は、前記エンジンの負荷が、消費電力によって定まることを特徴とする。これにより、消費電力によって定まるエンジンの負荷が一定の場合に、エンジンの燃焼状態に応じて適切に排ガスの還流量が決定される。
本発明は、エンジンの回転速度が一定に制御され、エンジンの負荷が一定である場合のエンジンの排ガス還流量を、個々のエンジンに応じて適切かつ簡便に決定することができる。
図1は、EGR制御装置が適用されるエンジンの一例の、回転速度制御の流れを説明する制御ブロック図である。 図2は、EGR制御装置の一例と、これが適用されるガスエンジンの一例の概略図である。 図3は、EGR制御装置として機能するECUの一例をさらに詳しく説明するための模式図である。 図4は、EGR制御装置によるEGR制御の流れの一例の一部を示すフローチャートである。 図5は、EGR制御装置によるEGR制御の流れの一例を示すフローチャートである。 図6は、エンジン発電ユニットの一例の概略図である。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明により本発明が限定されるものではない。また、以下の説明における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
[EGR制御装置]
本実施形態に係るEGR(Exhaust Gas Recirculation:排ガス環流)制御装置は、スロットル弁(回転速度操作手段、燃料供給調節弁)に、前記回転速度が一定の目標値となるように操作量が与えられた結果であるスロットル弁の状態を示す、スロットル弁の開度(状態情報、燃料供給調節弁の開度)を取得するスロットル弁開度取得部(状態情報取得部、開度取得部)と、スロットル弁開度取得部が取得したスロットル弁開度を記憶するスロットル弁開度記憶部(状態情報記憶部、開度記憶部)と、前記エンジンの負荷が一定である場合に、スロットル弁開度記憶部から取得したスロットル弁開度に基づいてエンジンの排気側からエンジンの吸気側へ環流させるエンジンの排ガスの還流量を決定するスロットル弁開度処理部(状態情報処理部、開度処理部)と、決定された還流量で排ガスを還流させるスロットル弁開度処理結果出力部(状態情報処理結果出力部、開度処理結果出力部)と、を含んで構成される。
図1は、本実施形態に係るEGR制御装置が適用されるエンジンの、回転速度制御の流れを説明する制御ブロック図である。図2は、本実施形態に係るEGR制御装置と、これが適用されるガスエンジンの概略図である。本実施形態に係るEGR制御装置が適用されるエンジンは、次のように回転速度が一定の目標値となるように制御されている。まず、図1を用いて回転速度制御の流れを説明する。
制御対象であるガスエンジン17に、エンジン回転速度の目標値Netが与えられる。目標値は、例えば1600rpmである。ECU(Engine Control Unit:エンジン制御装置)11の制御器は、この目標値Netと、ガスエンジン17から観測されたエンジン回転速度の観測値Neとの偏差ΔNe(=Net−Ne)を求める。そして、前記制御器は、前記偏差ΔNeを0にするように、スロットル弁9の開度を操作する量であるスロットル弁9の操作量を決定する。
制御器としては、例えばPI制御器が用いられる。なお、PI制御器は、オペアンプや抵抗、コンデンサ等を用いて専用のハードウェアで構成してもよいし、ECU11が実行するソフトウェアとして構成してもよい。ECU11は、ガスエンジン17のスロットル弁9のアクチュエータ10にスロットル弁9の操作量を出力し、アクチュエータ10がスロットル弁9を出力された操作量だけ駆動してスロットル弁9の開度を変更する。スロットル弁9の開度は、回転速度操作手段であるスロットル弁9に操作量が与えられた結果の、スロットル弁9の状態を表す。この制御により、ガスエンジン17の回転速度が一定の目標値に保持される。すなわち、回転速度操作手段であるスロットル弁9には、ガスエンジン17の回転速度が一定の目標値となるように操作量が与えられていることになる。
本実施形態に係るEGR制御装置が適用されるエンジンを、ガスエンジンとして説明するが、本発明に係るEGR制御装置が適用されるエンジンはガスエンジンに限定されず、排ガス還流を行うすべてのエンジンに本発明に係るEGR制御装置を適用することができる。しかし、ガスエンジンは、燃料として一般家庭に供給されているガスを使用することができるので、燃料の供給が容易であり、一般家庭に簡単に設置することができるため、家庭用電気‐熱コジェネレーションシステムなどの家庭用機器に組み込むのに適している。従って、本発明のEGR制御装置を家庭用機器に組み込む場合は、本発明に係るEGR制御装置をガスエンジンに適用することが好ましく、本発明に係るエンジンはガスエンジンであることが好ましい。
エンジン本体2には、吸気側に燃料ガスと空気との混合気を吸気する吸気管3、排気側にエンジン燃焼後に生じる排ガスExを排出する排気管4が接続されている。吸気管3の中間部と排気管4の中間部とを連結してEGR管5が設けられている。EGR管5は、排気管4を流れる排ガスを、吸気管3に導き、排ガスをエンジン本体2に還流させる。排ガスExの還流量は、EGR管5の途中に設けられたEGR弁6(還流量調節手段)の開度を調節することによって制御することができる。EGR弁6として、例えば、ニードル弁、バタフライ弁、ソレノイド弁等が使用される。
EGR弁6にはアクチュエータ7が組み込まれており、EGR弁6を駆動してその開度を変更する。アクチュエータ7は、決定された還流量で排ガスExを還流させる状態情報処理結果出力部、開度処理結果出力部として機能する。アクチュエータ7として、ステッピングモータ等を使用することができる。エンジン本体2の吸気管3には、空気と燃料ガスを混合するミキサ8と、エンジン本体2への、ミキサ8で混合された空気と燃料との混合気の流量を調節するスロットル弁9とが接続されている。スロットル弁9として、例えば、ニードル弁、バタフライ弁、ソレノイド弁等が使用される。
スロットル弁9を通って送出された混合気に、EGR管5から導入された排ガスExが合流し、エンジン本体2の燃焼室に送られる。スロットル弁9にはアクチュエータ10が組み込まれ、スロットル弁9を駆動してその開度を変更している。
スロットル弁又はEGR弁がデューティソレノイド弁である場合のように、全開−全閉されることにより制御される場合は、開度はある時間に対して開弁している時間の割合で表される。
スロットル弁9のアクチュエータ10及びEGR弁6のアクチュエータ7には、ECU11が接続されている。ECU11とアクチュエータ7とでEGR制御装置1が構成される。ECU11は、エンジン本体2の運転を制御すると共に、本実施形態のEGR制御装置1の一部として機能している。ECU11から各アクチュエータ7,10にスロットル弁9の操作量とEGR弁6の開度指令(開度処理結果)とが送られる。ECU11には、エンジン本体2の回転速度検出手段12が接続され、エンジン本体2から検出された回転速度がECU11に送られる。また、ECU11にはガスエンジン17の負荷検出手段である電力計13が接続されており、ガスエンジン17が駆動する発電機(図示せず)が接続される回路で消費される電力を測定している。電力計13で測定される消費電力は、発電機の負荷の大きさを表し、出力が発電機を駆動させるためだけに使用されているガスエンジン17の場合には、消費電力が一定であるときがガスエンジン17の負荷が一定であるときであるとしてよい。
ECU11は、インターフェース部14、記憶部15、処理部16を含んで構成される。インターフェース部14には、各アクチュエータ7,10と、回転速度検出手段12と、電力計13とが接続されて、これらと、記憶部15や処理部16との情報の通信を可能にしている。記憶部15は、ハードディスク装置や光磁気ディスク装置、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリや、CD−ROM等のような読み出しのみが可能な記憶媒体、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせにより構成される。また、記憶部15は、EGR制御装置1に内蔵されるものの他、他の装置(データベースサーバ)内にあり、EGR制御装置1は、通信により記憶部15にアクセスするものであってもよい。
処理部16はメモリ及びCPU(Central Processing Unit:中央演算装置)により構成される。処理部16は専用のハードウェアにより実現されるものであっても、処理部16の機能を実現するためのプログラム(図示省略)を処理部16のメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
図3は、EGR制御装置の一部として機能するECUをさらに詳しく説明するための模式図である。EGR制御装置1の一部として機能するECU11の処理部16は、スロットル弁開度取得部18と、スロットル弁開度処理部19と、負荷回転速度取得部20と、制御条件判断部21とを含んで構成される。ECU11の記憶部15は、スロットル弁開度記憶部22と、スロットル弁開度範囲記憶部23と、負荷回転速度記憶部24とを含んで構成される。
負荷回転速度取得部20は、ガスエンジン17の負荷情報とガスエンジン17の回転速度とを取得する。負荷回転速度記憶部24は、負荷回転速度取得部20が取得した、負荷情報と回転速度とを記憶する。制御条件判断部21は、負荷回転速度記憶部24から取得された負荷情報と回転速度とに基づいてガスエンジン17の負荷が一定でありかつガスエンジン17の回転速度が一定であるか否かを判定し、ガスエンジン17の負荷が一定でありかつガスエンジン17の回転速度が一定であると判断した場合には、スロットル弁開度処理部19にスロットル弁9の開度に基づいて排ガスExの還流量を決定させ、ガスエンジン17の負荷が一定でない又はガスエンジン17の回転速度が一定でないと判断した場合には、排ガスExの還流量を0に決定する。
スロットル弁開度取得部18は、スロットル弁9の開度を取得する。スロットル弁開度記憶部22は、スロットル弁開度取得部18が取得したスロットル弁開度を記憶する。スロットル弁開度範囲記憶部23は、ガスエンジン17の燃焼状態が目標とする状態であるときのスロットル弁開度範囲を記憶する。スロットル弁開度処理部19は、エンジンの負荷が一定である場合に、スロットル弁開度記憶部22から取得したスロットル弁開度に基づいてエンジンの排気側からエンジンの吸気側へ環流させるエンジンの排ガスExの還流量を決定する。
図4は、本実施形態に係るEGR制御装置1によるEGR制御の流れの一部を示すフローチャートである。EGR制御装置1による制御の流れを以下に説明する。まず、電力計13(負荷検出手段)により測定された消費電力(負荷)と、クランク角センサやカム角センサなどの、エンジンの回転速度を検出する回転速度検出手段12が検出した回転速度とを、処理部16にある負荷回転速度取得部20がインターフェース部14を介して取得する(ステップS1)。負荷回転速度取得部20により取得された消費電力と回転速度とは、記憶部15にある負荷回転速度記憶部24に記憶される。
次に、処理部16にある制御条件判断部21は、負荷回転速度記憶部24から、消費電力と回転速度とを取得し、消費電力が一定であり、かつ回転速度が一定であるかを判断する(ステップS2)。一定であるか否かの判断は、取得された消費電力と回転速度と、予め記憶部15に記憶させておいた、目標とする消費電力値及び回転速度との比較によって行われる。
処理部16にある制御条件判断部21が、消費電力(負荷)が一定でない又は回転速度が一定でないと判断した場合は(ステップS2:No)、制御条件判断部21が排ガスの還流量を0に定め、EGR弁6のアクチュエータ7に、EGR弁の開度を0とする指令を送る(ステップS5)。アクチュエータ7は、指令に従って、EGR弁6の開度が0になるようにEGR弁6を駆動する。
制御条件判断部21が、消費電力が一定であり、かつ回転速度が一定であると判断した場合(ステップS2:Yes)、スロットル弁開度処理部19は、スロットル弁開度に基づいて還流量を決定する(ステップS3)。次に、制御条件判断部21は、ガスエンジン17の運転が終了されるか継続されるかを判断する(ステップS4)。制御条件判断部21が、ガスエンジン17の運転が継続されると判断した場合(ステップS4:No)は、ステップS1に戻り、負荷情報と回転速度とが再度取得される。制御条件判断部21が、ガスエンジン17の運転が終了されると判断した場合(ステップS4:Yes)は、制御が終了される。
EGR制御装置1が、負荷回転速度取得部20と、負荷回転速度記憶部24と、制御条件判断部21とを備えることで、負荷が一定かつ回転速度が一定の場合にのみ、スロットル弁開度に基づいて還流量を決定することができる。ここでは、消費電力(負荷)が一定でない又は回転速度が一定でないと制御条件判断部21が判断した場合に、排ガスの還流量を0に定める例について説明したが、制御条件判断部21は、還流量を他の適当な値に定めてもよい。
図5は、スロットル弁開度処理部19が、スロットル弁開度に基づいて還流量を決定する場合における制御の手順を示すフローチャートである。スロットル弁開度に基づいて還流量が決定されることを制御条件判断部21が決定した場合(ステップS3)、処理部16は、スロットル弁開度に基づいて還流量を決定する制御(ステップ3)が開始されるのが初回であるか否か(制御開始初回か否か)を判断する(ステップS6)。処理部16が、制御開始が初回であると判断した場合は(ステップS6:Yes)、処理部16は、EGR弁6のアクチュエータ7に、EGR弁6の開度の初期値(EGR弁開度初期値という)を出力する。EGR弁開度初期値として、ガスエンジン17の負荷が一定、かつガスエンジン17の回転速度が一定であるという条件下で、ガスエンジン17の燃焼状態が目標とする状態となるような値が、シミュレーションや、EGR制御装置1が適用されるガスエンジン17と同一設計のガスエンジンを用いた実験によって予め決定される。
目標とする状態とは、例えば排ガスEx中の窒素酸化物の量が基準値以下となるような状態である。決定されたEGR弁開度初期値は記憶部15に記憶される。又は、スロットル弁開度処理部19により最後に決定されたEGR弁6の開度が次回制御の際のEGR弁開度初期値として記憶部15に記憶されてもよい。処理部16は、記憶部15に記憶されたEGR弁開度初期値を取得して、EGR弁6のアクチュエータ7にEGR弁開度初期値を出力するように指令し、アクチュエータ7がEGR弁6の開度が初期値となるようにEGR弁6を駆動する(ステップS7)。処理部16が、スロットル弁開度に基づいて還流量を決定する制御が開始されるのが初回ではないと判断した場合は(ステップS6:No)、ステップS7は行われず、次のステップS8(後述する)へと手順が進められる。この場合、EGR弁開度初期値ではなく、前回制御の際にスロットル弁開度に基づいて決定されたEGR弁6の開度の値が出力される。
EGR弁6の開度が初期値または前回制御の際に決定された値となった後、処理部16にあるスロットル弁開度取得部18が、スロットル弁開度を取得する(ステップS8)。スロットル弁開度取得部18は、スロットル弁開度をスロットル弁9に設置された開度を検出するセンサから取得したり、スロットル弁9のアクチュエータ10の駆動履歴を用いてスロットル弁開度取得部18が演算したりすることなどにより取得する。アクチュエータ10がステッピングモータである場合は、スロットル弁開度は、エンジン始動後からステッピングモータに与えられた操作量の和となる。スロットル弁開度の取得は、任意のサンプリング間隔、例えば50ミリ秒間隔で行うことができる。スロットル弁開度取得部18が取得したスロットル弁開度は、スロットル弁開度記憶部22により記憶される(ステップS9)。
スロットル弁開度処理部19は、スロットル弁開度記憶部22から取得したスロットル弁開度に基づいて、EGR弁6の開度を決定し(ステップS10)、スロットル弁開度処理部19は決定したEGR弁6の開度をアクチュエータ7に指令する。ここで、一定の回転速度でガスエンジン17を運転し、かつガスエンジン17の負荷が一定の場合には、回転速度操作手段の状態を示す状態情報であるスロットル弁開度は、エンジンの燃焼状態の指標となる。従って、スロットル弁開度に基づいてEGR弁6の開度が決定されて排ガスの還流量が決定されることで、エンジンの燃焼状態に応じて適切に排ガスの還流量が決定される。
同じ設計のエンジンであっても、加工誤差、組み付け誤差によってばらつきがあり、また、同一個体であっても経年変化や供給燃料の成分変動等によって排ガスExの適切な還流量が異なってくる。しかし、スロットル弁開度処理部19が、エンジンの燃焼状態に応じて排ガスの還流量を決定することで、エンジンの排ガス中に存在する窒素酸化物の量の変動を抑制できる。また、エンジンの燃焼状態を把握するための、Oセンサ等の追加の機器は必要ないので、簡便に排ガスの還流量を調節することができる。
スロットル弁開度処理部19が、ガスエンジン17の回転速度ではなく、スロットル弁開度に基づいて、EGR弁6の開度を決定すなわち排ガスExの還流量を決定することにより、回転速度に基づいてEGR弁6の開度を決定するときよりも安定してガスエンジン17を運転することができる。これは次の理由による。ガスエンジン17の回転速度は、温度、空燃比、負荷の変動等の外乱に対して鋭敏に反応する。この場合、検出される回転速度と目標回転速度との偏差を0にすべく、操作量としてスロットル弁9の開度を増減させる指令がスロットル弁9のアクチュエータ10に与えられるとき、前記操作量が与えられた結果であるスロットル弁9の開度(状態情報)は、エンジン始動後からのエンジンの回転速度の制御状態を反映するものであって、回転速度ほど外乱に対して鋭敏には反応しないからである。
次に、スロットル弁開度処理部19が、EGR弁6の開度を決定する手順(ステップS10)について具体的に説明する。スロットル弁開度処理部19は、取得したスロットル弁開度と、エンジンの燃焼状態が目標とする状態であるときのスロットル弁開度範囲(状態情報範囲、燃料供給調節弁の開度範囲)とを比較する。エンジンの燃焼状態が目標とする状態であるときのスロットル弁開度範囲として、例えばエンジンの排ガスEx中に存在する窒素酸化物の量が基準値以下となるような範囲が設定される。スロットル弁開度範囲は、エンジンの負荷が一定でかつ回転速度が一定という条件下で、シミュレーションや、ガスエンジン17と同一設計のガスエンジンを用いた実験により予め決定される。スロットル弁開度範囲は、例えば68±7%(全開時を100%とする)である。決定されたスロットル弁開度範囲は、スロットル弁開度範囲記憶部23に記憶される。
スロットル弁開度処理部19がスロットル弁開度範囲記憶部23からスロットル弁開度範囲を取得して、スロットル弁開度とスロットル弁開度範囲とを比較する。スロットル弁開度がスロットル弁開度範囲にない場合には、スロットル弁開度処理部19は、スロットル弁開度がスロットル弁開度範囲内となるようにEGR弁6の開度を変更し、EGR弁6のアクチュエータ7に開度を指令し、アクチュエータ7がEGR弁6の開度を出力する。
このように、スロットル弁開度処理部19が、スロットル弁開度が予め設定されたスロットル弁開度範囲内となるようにEGR弁6の開度を変更することで、排ガスを、エンジンの燃焼状態が目標となる状態であるような還流量、例えばエンジンの排ガスEx中の窒素酸化物の量が基準値以下となるような還流量で適切に還流させることができる。また、Oセンサ等により排気ガスの成分を観測しなくともよいので簡便である。
スロットル弁開度処理部19が、スロットル弁開度とスロットル弁開度範囲の下限値とを比較し(ステップS10a)、スロットル弁開度がスロットル弁開度範囲の下限値よりも小さいと判断した場合には(ステップS10a:Yes)、目標とする燃焼状態よりも燃料がリッチな場合であるから、スロットル弁開度処理部19は、EGR弁6の開度を増加させることを決定し(ステップS10b)、増加された新たなEGR弁6の開度をアクチュエータ7に指令する。
スロットル弁開度処理部19が、スロットル弁開度がスロットル弁開度範囲の下限値以上であると判断した場合には(ステップS10a:No)、さらにスロットル弁開度とスロットル弁開度範囲の上限値とを比較する(ステップS10c)。スロットル弁開度処理部19が、スロットル弁開度がスロットル弁開度範囲の上限値以下であると判断した場合には(ステップS10c:Yes)、スロットル弁開度処理部19は、EGR弁6の開度を維持することを決定する(ステップS10d)。
スロットル弁開度処理部19が、スロットル弁開度がスロットル弁開度範囲の上限値より大きいと判断した場合には(ステップS10c:No)、目標とする燃焼状態よりも燃料がリーンな場合であるから、スロットル弁開度処理部19は、EGR弁6の開度を減少させることを決定し(ステップS10e)、減少された新たなEGR弁6の開度をアクチュエータ7に指令する。スロットル弁開度処理結果出力部であるアクチュエータ7は、スロットル弁開度処理部19からの、EGR弁6の開度維持、又は開度増減の指令を受けて、EGR弁6の弁開度を指令に応じたEGR弁開度に調整する(ステップS11)。
なお、スロットル弁開度処理部19が、スロットル弁開度とスロットル弁開度範囲の下限値とを最初に比較する例について説明したが、比較の順番は問わず、最初にスロットル弁開度とスロットル弁開度範囲の上限値とを比較してもよい。また、スロットル弁開度処理部19は、スロットル弁開度として、スロットル弁開度取得部18が取得したスロットル弁開度の値をそのまま用いて比較してもよいが、任意の時間のスロットル弁開度の平均値を求めてスロットル弁開度範囲と比較し、任意の時間ごとにスロットル弁開度を決定してもよい。
例えば、スロットル弁開度取得部18が50msのサンプリング間隔で5秒間取得したスロットル開度をスロットル弁開度処理部19がスロットル弁開度取得部18から取得してその平均値を算出し、5秒ごとに平均値とスロットル弁開度範囲とを比較してもよい。平均値とスロットル弁開度範囲とが比較されることで、スロットル弁開度取得部18が取得するスロットル弁開度に異常値があっても、EGR弁6の開度がこの異常値に影響されにくくなる。また、平均値をとる時間を増減し、スロットル弁開度の増減に対するEGR弁6の開度の増減の反応の速さを変化させることもできる。
EGR弁6の弁開度が指令に応じたEGR弁開度に調整された後(ステップS11)、スロットル弁開度処理部19がスロットル弁開度に基づいて還流量を決定する手順(ステップS3)は終了し、ステップS4に進む。
また、制御条件判断部21が、ガスエンジン17の回転速度が一定でない、又はガスエンジン17の負荷が一定でないと判断した場合は、スロットル弁開度処理部19は、スロットル弁開度に基づいてEGR弁開度を決定しない。これにより、不安定な運転状況では排ガス循環量を変動させないようにして、エンジンの運転がさらに不安定になることを回避することができる。この場合、制御条件判断部21がEGR弁6の開度を0に決定し、アクチュエータ7に開度を0とすることを指令し、アクチュエータ7は、EGR弁6を駆動してEGR弁6を全閉とする。
ここで、制御条件判断部21は、EGR弁6の開度を0以外の他の適当な値に定めても良いが、0と決定することが好ましい。制御条件判断部21が、不安定な運転状況ではEGR弁6の開度を0とすることで、エンジンの運転を、排ガスを還流させる場合よりも早く安定させることができる。また、EGR制御装置1は、回転速度が一定でない、又は負荷が一定でないと判断された場合には、制御条件判断部21とスロットル弁開度処理部19とに、スロットル弁開度処理部19による排ガス還流量の決定よりも制御条件判断部21による排ガス還流量の決定を優先させる指令を発する処理選択部を有していてもよい。処理選択部は、処理部16の一部の機能であってもよいし、例えば割り込みコントローラのように、処理部16とは別の要素であってもよい。
以上のように、本実施形態に係るEGR制御装置1は、ガスエンジン17の回転速度が一定に制御され、ガスエンジン17の負荷が一定である場合のガスエンジン17の排ガス還流量を、ガスエンジン17の個体差に応じて適切に、かつ簡便に決定することができる。
上述した本実施形態に係るEGR制御装置1では、スロットル弁9の開度に基づいてEGR弁6の開度を決定したが、エンジンの回転速度操作手段として、スロットル弁の他に、燃料と空気を混合した後に、燃料と空気との混合気の供給量を調節することで燃料の供給量を調節する他の燃料供給調節手段、燃料と空気を混合する前に燃料の供給量を調節する燃料供給調節手段、空気の量に応じて燃料の供給量が決定される場合は空気量調節手段、燃料噴射弁等を適用してもよい。そして、これらの回転速度操作手段に操作量が与えられた結果である、混合気の供給量、燃料供給量、空気量、燃料供給量の指標となる数値、空気量の指標となる数値、弁の開度などに基づいて、排ガスの還流量を決定してもよい。
〔エンジン〕
本実施形態に係るエンジンは、エンジンの回転速度を調節し回転速度が一定の目標値となるように操作量が与えられるスロットル弁(回転速度操作手段、燃料供給調節弁)を含み、エンジンの排ガスが、前記操作量が与えられた結果であるスロットル弁開度(状態情報)に基づいて決定された還流量で、排気側から吸気側へ還流され、かつ一定の負荷で運転されるガスエンジンである。
より詳しく説明すると、本実施形態に係るエンジンは、スロットル弁を有し、エンジンの排気側から前記エンジンの吸気側へ前記エンジンの排ガスを還流させるものであり、前記排ガスの還流量を調節するEGR弁6(還流量調節手段)を有するEGR装置と、上述した実施形態に係るEGR制御装置を含むガスエンジン17である。本実施形態に係るガスエンジン17については、EGR制御装置1を説明する際に併せて説明したので説明を省略する。ガスエンジン17は、適切、簡便に決定された還流量で排ガスを循環させることができ、EGR制御装置1を含んで構成されているので、上述した実施形態に係るEGR制御装置の効果を有する。
[エンジン発電ユニット]
本実施形態に係るエンジン発電ユニットは、スロットル弁(回転速度操作手段)を含み、エンジンの排ガスが、スロットル弁開度(状態情報)に基づいて決定された還流量で、排気側から吸気側へ還流され、かつ一定の負荷で運転されるガスエンジンと、ガスエンジンで駆動される発電機と、発電機に接続され、ガスエンジンの負荷が前記一定の負荷より小さい場合に、ガスエンジンの負荷が前記一定の負荷となるように消費電力を大きく変更することができる電熱ヒータ(電力消費手段)と、を含んで構成される。さらに詳しく説明すると、本実施形態に係るエンジン発電ユニットに含まれるガスエンジンは、上述した実施形態に係るEGR制御装置1を含んで構成される。
図6は、本実施形態に係るエンジン発電ユニットの概略図である。エンジン発電ユニット25は、ガスエンジン17のエンジン本体2と、EGR制御装置1の一部としても機能するECU11と、スロットル弁9と、電熱ヒータ26と、発電機27とを含んで構成される。以下図6に従ってエンジン発電ユニット25について説明する。
燃料ガスは、外部から電磁弁32を通って、ガバナ28へ導入される。燃料ガスは、ガバナ28で圧力を調整された後、ミキサ8で空気と混合され、スロットル弁9により流量を調節されてから、エンジン本体2に供給される。エンジン本体2から排出された排ガスは、排ガス熱交換器29においてエンジン冷却水と熱交換して温度を下げられた後、一部はEGR弁6を通って燃料ガスと合流しエンジン本体2に還流され、還流されない残りの排ガスは、サイレンサ(図示せず)を通ってからエンジン発電ユニット25の外部へ排出される。エンジン冷却水は、排ガスと熱交換してからエンジン本体2を冷却するために使われ、その後電熱ヒータ26が通電されている場合には、電熱ヒータ26によって加熱されて、エンジン発電ユニット25の外部へ流出する。
エンジン本体2には、発電機27が接続され、交流電力を発電している。発電された電力は、インバータユニット30により系統電源と同調する交流電力に変換され、エンジン発電ユニット25外部の系統電源と繋げられる。発電された交流電力は、エンジン発電ユニット25の外部にある外部負荷31により消費される。ガスエンジン17は、回転速度一定で定格運転される。定格運転時の発電量よりも外部負荷31の消費電力が大きい場合は、系統電源から外部負荷31に給電され、小さい場合、余剰の電力は電熱ヒータ26へ送られて、電熱ヒータ26により消費される。エンジン発電ユニット25が、余剰電力を消費する電熱ヒータ26(電力消費手段)を含んで構成されていることにより、発電機27の負荷は一定となり、発電機27を駆動するガスエンジン17の負荷も一定となる。ガスエンジン17の負荷が一定となるので、EGR制御装置の一部として機能するECU11が、スロットル弁開度に基づいて排ガスの循環量を決定することができる。
外部負荷31の消費電力と、電熱ヒータ26の消費電力とを合わせた発電機27の全負荷は、インバータユニット30にある電力計13により測定される。この測定値はECU11に送られ、EGR制御装置として機能するECU11による制御のために使用される。ECU11は、電磁弁32と、スロットル弁9のアクチュエータ10と、EGR弁6のアクチュエータ7と、回転速度検出手段12と接続される。また、ECU11は、図示されていないが、排ガスの温度センサ、エンジンオイルの油温センサ、油圧スイッチ、エンジン点火プラグ、エンジン冷却後の冷却水水温センサ、電熱ヒータ26による加温後の冷却水水温センサ等とも接続されて、ガスエンジンの制御を行っている。エンジン発電ユニット25に含まれるガスエンジン17、EGR制御装置1については、上述したので説明を省略する。
エンジン発電ユニット25は、適切、簡便に決定された還流量で排ガスを循環させることができ、上述した実施形態に係るガスエンジンを含んで構成されているので、上述した実施形態に係るガスエンジンの効果を有する。
[EGR制御方法]
本実施形態に係るEGR制御方法は、エンジンの回転速度を調節する回転速度操作手段に、前記回転速度が一定の目標値となるように操作量が与えられた結果である、回転速度操作手段の状態を示す状態情報が取得される状態情報取得手順と、前記状態情報取得手順で取得された前記状態情報が記憶される状態情報記憶手順と、前記エンジンの負荷が一定である場合に、前記状態情報記憶手順で記憶された前記状態情報に基づいて前記エンジンの排気側から前記エンジンの吸気側へ環流させる前記エンジンの排ガスの還流量が決定される状態情報処理手順と、決定された前記還流量で前記排ガスが還流させられる状態情報処理結果出力手順と、を含むEGR制御方法である。
より具体的に図5を用いて説明するが、EGR制御装置1の説明と重複する説明は省略する。スロットル弁開度取得手順S8(状態情報取得手順)では、スロットル弁開度取得部18により、回転速度操作手段に回転速度が一定の目標値となるように操作量が与えられる結果である、スロットル弁開度が取得される。次いで、スロットル弁開度記憶手順S9(状態情報記憶手順)では、スロットル弁開度記憶部22により、スロットル弁開度取得手順S8で取得されたスロットル弁開度が記憶される。スロットル弁開度処理手順S10では、スロットル弁開度処理部19により、エンジンの負荷が一定である場合に、スロットル弁開度記憶手順S9において記憶されたスロットル弁開度に基づいて排ガスの還流量が決定される。スロットル弁開度処理結果出力手順S11(状態情報処理結果出力手順)において、スロットル弁開度出力部としてのEGR弁6のアクチュエータ7により、決定された還流量で排ガスが還流させられる。
本実施形態に係るEGR制御方法により、スロットル弁開度に基づいて排ガスの還流量が決定されることで、エンジンの燃焼状態に応じて適切に排ガスの還流量が決定される。エンジンの燃焼状態に応じて排ガスの還流量が決定されることで、エンジンの排ガス中の窒素酸化物の量が変動することを避けることができる。また、エンジンの燃焼状態を把握するための、Oセンサ等の追加の機器が必要とされないので、簡便に排ガスの還流量を調節することができる。
また別の実施形態に係るEGR制御方法は、状態情報処理手順において、状態情報とエンジンの燃焼状態が目標とする状態であるときの状態情報範囲とを比較し、状態情報が前記状態情報範囲にない場合には、状態情報が前記状態情報範囲内となるように排ガスの還流量を変更することを特徴とする。
より具体的に図5を用いて説明する。すでに述べた実施形態に係るEGR制御方法と重複する説明は省略する。スロットル弁開度範囲記憶部23(状態情報範囲記憶部)が、エンジンの燃焼状態が、目標とする状態であるときのスロットル弁開度範囲(状態情報範囲)を記憶する。スロットル弁開度処理手順S10(状態情報処理手順)において、スロットル弁開度処理部19が、スロットル弁開度範囲記憶部23からスロットル弁開度範囲を取得して、スロットル弁開度とスロットル弁開度範囲とを比較する(ステップS10a、ステップS10c)。次いで、スロットル弁開度がスロットル弁開度範囲にない場合は、スロットル弁開度がスロットル弁開度範囲内となるように排ガスの還流量を増減させる決定を行う(ステップS10b、ステップS10e)。
本実施形態に係るEGR制御方法により、排ガスを、エンジンの燃焼状態が目標となる状態であるような還流量、例えばエンジンの排ガス中に存在する窒素酸化物の量が基準値以下となるような還流量で適切に還流させることができる。また、Oセンサ等により排気ガスの成分を観測しなくともよいので簡便である。
以上のように、本発明に係るEGR制御装置は、排ガス還流量を、個々のエンジンに応じて適切かつ簡便に決定するために有用である。
1 EGR制御装置
2 エンジン本体
3 吸気管
4 排気管
5 EGR管
6 EGR弁
7 アクチュエータ
8 ミキサ
9 スロットル弁
10 アクチュエータ
12 回転速度検出手段
13 電力計
14 インターフェース部
15 記憶部
16 処理部
17 ガスエンジン
18 スロットル弁開度取得部
19 スロットル弁開度処理部
20 負荷回転速度取得部
21 制御条件判断部
22 スロットル弁開度記憶部
23 スロットル弁開度範囲記憶部
24 負荷回転速度記憶部
25 エンジン発電ユニット
26 電熱ヒータ
27 発電機
28 ガバナ
29 排ガス熱交換器
30 インバータユニット
31 外部負荷
32 電磁弁
S8 スロットル弁開度取得手順
S9 スロットル弁開度記憶手順
S10 スロットル弁開度処理手順
S11 スロットル弁開度処理結果出力手順

Claims (2)

  1. エンジンの回転速度を調節する回転速度操作手段に、前記回転速度が一定の目標値となるように操作量が与えられた結果である前記回転速度操作手段の状態を示す状態情報を取得する状態情報取得部と、
    前記状態情報取得部が取得した前記状態情報を記憶する状態情報記憶部と、
    前記エンジンの負荷が一定である場合に、前記状態情報記憶部から取得した前記状態情報に基づいて前記エンジンの排気側から前記エンジンの吸気側へ環流させる前記エンジンの排ガスの還流量を決定する状態情報処理部と、
    決定された前記還流量で前記排ガスを還流させる状態情報処理結果出力部と、
    前記エンジンの燃焼状態が、目標とする状態であるときの状態情報範囲を記憶する状態情報範囲記憶部と、を含み、
    前記回転速度操作手段は、前記エンジンへの燃料の供給量を調節する燃料供給調節弁であり、前記状態情報は、前記燃料供給調節弁の開度であり、前記状態情報範囲は、前記燃料供給調節弁の開度範囲であり、前記状態情報処理部は、前記燃料供給調節弁の開度と前記燃料供給調節弁の開度範囲とを比較し、前記開度が前記開度範囲の下限値より小さい場合に、前記還流量を変更前より大きな値に変更し、前記開度が、前記開度範囲の上限値より大きい場合に、前記還流量を変更前より小さな値に変更することにより、前記開度が前記開度範囲内となるように前記還流量を変更することを特徴とするEGR制御装置。
  2. 前記エンジンの負荷が、消費電力によって定まることを特徴とする請求項1に記載のEGR制御装置。
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