JP5329927B2 - 入退場管理システム - Google Patents
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Description
このような無線通信を行うタグは、低消費電力化が要求される。
このため、読み取りが1回終了したというだけで省電力なモードへと戻してしまうと、2回目の読み取りの際には、省電力なモードから通信可能なモードへと再度変更する必要がある。このモード変更には時間を要するので(タグの仕様にもよるが、例えば0.5秒〜1秒程度要する。)、読み取り時間の増加を招くことが考えられる。読み取った識別情報を扉の解錠制御に利用する場合であれば、読み取り時間が増加すると、認証に時間を要し、ひいては扉の前でユーザーを待たせてしまうことも考えられる。
また、前記所定信号は、前記第2モードから第1モードへと切り替える旨を示す信号であって、前記応答器の前記モード切り替え手段は、第2モードである場合において、前記所定信号を受信すると前記第2モードから第1モードへと切り替えるとしても構わない。
また、前記所定信号、前記質問信号、の順で信号を受信すると、前記応答器の前記モード切り替え手段は、前記第2モードから第1モードへと切り替えるとしても構わない。
また、応答器の識別情報を問い合わせる質問信号を送信する質問器と、質問信号を受信すると自器の識別情報を含む応答信号を送信する応答器と、前記質問信号とは異なる所定信号を送信する送信器と、質問器が応答器から受信した識別情報に基づいて、ゲートの通行を止めるか止めないかを物理的に制御するゲートコントローラとを備える入退場管理システムであって、質問器は、ゲート近傍の第1エリア内で受信可能なように質問信号を送信する第1送信手段と、第1エリアを含み第1エリアより広範囲な第2エリア内で受信可能なように前記所定信号を送信する第2送信手段と、前記第1送信手段による送信と、前記第2送信手段による送信とを交互に切り替える送信制御手段とを有し、応答器は、前記質問信号、前記所定信号、の順で信号を受信すると、応答信号を送信する第1モードから、応答信号を送信しない第2モードへと切り替えるモード切り替え手段を備えるとしても構わない。
以下、本実施の形態について、施設の管理区域において、応答器を携行するユーザーの通行を認証する入退場管理システムを例に挙げて説明する。
<構成>
図1は、入退場管理システム1のシステム構成を示す図である。
入退場管理システムの概要としては次の通りである。
扉6付近に設置されたタグリーダー10は、ユーザーが携行するタグ30に対してID(識別情報)を問い合わせる質問信号を送信し、タグ30はその応答として自己のIDを含む応答信号を返す。タグリーダー10は、応答信号に含まれるIDをゲートコントローラ2に転送し、ゲートコントローラ2は転送されたIDをゲート通行を許可するIDのリストと照らし合わせて、一致すれば(認証成功)、扉6の電気錠を一定時間解錠してユーザーの通行を可能にする。渡されたIDが上記IDのリストに無ければ(認証失敗)、タグリーダー10のブザー18を鳴らしてその旨を回答する。
制御部12は、制御プログラムを実行するCPU、制御プログラムを格納するROMを含んで構成される。
LF送信部20a,20bは、コイル型のLFアンテナ21a,21bを用いてLF帯(例えば、134kHz)にてそれぞれ質問信号,起動信号を数百msごとの周期で繰り返し送信する。
LF送信部20bのLFアンテナ21bは、図示しないアンテナケーブルによりタグリーダー10から離れた位置にまで延長されており、LF送信部20bは、扉6の入り口の進行経路上手前の領域に向けて起動信号を送信する。
ここで質問信号は、所定のバイト数のデータ長を持つ信号でありタグ30の識別情報を問い合わせる。送信に要する時間は例えば数十ms程度である。起動信号は、タグ30の起動指示を含む信号である。
制御部32は、制御プログラムを実行するCPU、制御プログラムを格納するROMを含んで構成される。
表示部34は、例えばLEDランプやディスプレイに各種の表示出力を行う。操作部36は押しボタンなどの入力インターフェイスから入力を受け付ける。
RF送信部42は、自己のIDを含む応答信号をRFアンテナ43を介してRF帯(例えば、UHF帯の420MHz)にて送信する。
モード切り替え部38は、(A)内蔵クロックを停止させた低消費電力なモードであって、質問信号に対して応答信号を送信しないスリープモード、(B)内蔵クロックが動作し、質問信号を待機する待機モード、この2つのモードを切り替える。
なお、待機モード時に受信した質問信号に応じて応答信号を送信するモードを特に「動作モード」という。
<動作>
続いて、入退場管理システムの具体的な動作について説明する前に、システムの運用形態を説明する。
区域50は、入退場管理システム1の管理対象となる領域である。区域50では、区域50の出入り口(図2:エリア61,64)における入退場の制御や、区域50内におけるエリア62,63のタグの通行を記録を行う。
そして、起動信号エリア71,72は対応する質問信号エリア61,64に対して、区域50出入り口の扉6に向かう経路上手前である。すなわち、起動信号エリア71,72は、タグ30が質問信号エリア61,64において応答信号を送信できるように、必ず質問信号エリア61,64に進入するより前に、タグ30が起動信号を受信できるようなエリアに設定されている。なお、起動信号エリア71,72は、扉6の近傍の質問信号エリア61,64に対して、ゲートより遠い領域にあるとも言いうる。
図3は、ゲートコントローラ2,タグリーダー10,タグ30の処理内容を示すシーケンス図である。
続いて、質問信号エリア61内に、タグ30を携行するユーザーAが進入すると、タグ30のLF受信部40は、タグリーダーのLF送信部20aから送信された質問信号を受信する(S14,S15)。質問信号を受信すると、RF送信部42は、自器のIDを含む応答信号を送信する(S16)。
ゲートコントローラ50においては、転送されてきたIDを認証する(S18)。具体的には、質問信号エリア61のゲートへ通行権限有りかどうかをIDリスト(IDごとにゲートの通行権限があるかどうかが記録されたリストである。)に照らして判定する。権限有りと判定すると、扉6に解錠指示を送る。
続いて、起動信号エリア72内に、タグ30を携行するユーザーAが進入すると、タグ30のLF受信部40は、タグリーダーのLF送信部20bから送信された起動信号を受信する(S19,S20)。
以上、説明したように、本実施の形態によれば、タグ30と通信を行う必要性のある区域50内においてはタグ30を待機モードとすることで、質問信号に対して迅速に応答することができる。しかも区域50外から出るときには、待機モードからスリープモードへと切り替えるため、省電力化も実現できる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、質問信号エリアと起動信号エリアとが重ならない例を説明したが、実施の形態2では、両エリアが重なっている点が異なる。
タグリーダー11は、基本的には図1で説明したタグリーダー10と同様であるため、同様な機能ブロックには同じ符号を付して説明を省略する。
タグリーダー11は、LF送信部25を備えている。送信制御部24の制御内容に従い質問信号か起動信号のいずれかを送信する。
送信制御部24は、LF送信部25を制御し、質問信号の送信と起動信号の送信とを、例えば数百msおきに交互に切り替える。これにより、図4(b)に示すように、LF送信部25は質問信号と起動信号とを交互に切り替えて送信することとなる。
区域51の出入り口の扉付近には、2台の図示しないタグリーダー10が設置されている。1台のタグリーダー10は、質問信号エリア81内で受信可能なように質問信号を送信し、起動信号エリア91内で受信可能なように起動信号を送信する。もう1台のタグリーダー10も、質問信号エリア84に向けて質問信号、起動信号エリア92に向けて起動信号を送信する。
図6は、実施の形態2に係るタグ30のモード切り替えに関する処理内容を示すフローチャートである。
待機モードへと切り替えた後は、質問信号→起動信号の順で受信し(S34:Yes)、その後、質問信号を受信しないまま所定時間経過すれば(S35:Yes)、待機モードからスリープモードへと切り替える(S36)。この所定時間は、例えば、区域51内に存在するタグ30が15分おきに質問信号を受信する環境にあれば、15分より長い30分と設定する。30分の間、質問信号を受信しなければ、タグ30は通信を行う必要性のある区域51内には存在しない(区域51外に存在する。)と見なして、スリープモードへと切り替えることとなる。
また、起動信号エリア91,92はそれぞれ質問信号エリア81,84を含む関係にあるため、質問信号エリア81,84に進入しようとするユーザーのタグに対して、確実に、質問信号を受信させるよりにも先行して起動信号を受信させて、後続する質問信号に対応できる待機モードに移行させておくことができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の内容に限定されず、本発明の目的とそれに関連又は付随する目的を達成するための各種形態においても実施可能であり、例えば、以下であっても構わない。
(1)実施の形態1,2では、モード切り替え部38は、起動信号を受信すると、スリープモードから待機モードへと切り替えるとして説明したが、起動信号を受信したときには、モードを切り替えをせずに、起動信号→質問信号の順で受信したことを条件に切り替えるとしても構わない。こうすることで、待機モードへの切り替えが遅れるのでより省電力化できる。
(2)実施の形態1では、区域50内における質問信号エリア62,63を、タグの通行記録のために利用するとして説明したが、出入り口の質問信号エリア61,64と同様に、エリア62,63を、エリア62,63内の扉の通行制御のために利用するとしても構わない。
(3)実施の形態1,2では、タグリーダー10,11が起動信号を送信するとして説明したが、タグリーダーには質問信号だけを送信させ、起動信号はタグリーダーとは別の各種送信器を用いて送信するようにしても構わない。
2 ゲートコントローラ
6 扉
6a 電気錠
10 タグリーダー(質問器)
20a,20b LF送信部
22 RF受信部
30 タグ(応答器)
38 モード切り替え部
42 RF送信部
61〜64,81,82 質問信号エリア(第1エリア)
71,72,91,92 起動信号エリア(第2エリア)
Claims (5)
- 応答器の識別情報を問い合わせる質問信号を送信する質問器と、質問信号を受信すると自器の識別情報を含む応答信号を送信する応答器と、前記質問信号とは異なる所定信号を送信する送信器と、質問器が応答器から受信した識別情報に基づいて、ゲートの通行を止めるか止めないかを物理的に制御するゲートコントローラとを備える入退場管理システムであって、
質問器は、
ゲート近傍の第1エリア内で受信可能なように質問信号を送信する送信手段を有し、
送信器は、
第1エリアを含み第1エリアより広範囲な第2エリア内で受信可能なように前記所定信号を送信する送信手段を有し、
応答器は、
前記質問信号、前記所定信号、の順で信号を受信すると、質問信号を受信すると応答信号を送信する第1モードから、質問信号を受信しても応答信号を送信しない第2モードへと切り替えるモード切り替え手段を備える
ことを特徴とする入退場管理システム。 - 前記所定信号は、前記第2モードから第1モードへと切り替える旨を示す信号であって、
前記応答器の前記モード切り替え手段は、第2モードである場合において、前記所定信号を受信すると前記第2モードから第1モードへと切り替える
ことを特徴とする請求項1に記載の入退場管理システム。 - 前記所定信号、前記質問信号、の順で信号を受信すると、前記応答器の前記モード切り替え手段は、前記第2モードから第1モードへと切り替える
ことを特徴とする請求項1に記載の入退場管理システム。 - 応答器の識別情報を問い合わせる質問信号と前記質問信号とは異なる所定信号とを送信する質問器と、質問信号を受信すると自器の識別情報を含む応答信号を送信する応答器と、質問器が応答器から受信した識別情報に基づいて、ゲートの通行を止めるか止めないかを物理的に制御するゲートコントローラとを備える入退場管理システムであって、
質問器は、
ゲート近傍の第1エリア内で受信可能なように質問信号を送信する第1送信手段と、
第1エリアを含み第1エリアより広範囲な第2エリア内で受信可能なように前記所定信号を送信する第2送信手段と、
前記第1送信手段による送信と、前記第2送信手段による送信とを交互に切り替える送信制御手段とを有し、
応答器は、
前記質問信号、前記所定信号、の順で信号を受信すると、応答信号を送信する第1モードから、応答信号を送信しない第2モードへと切り替えるモード切り替え手段を備える
ことを特徴とする入退場管理システム。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の入退場管理システムにおける応答器。
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