JP5329103B2 - 画像処理装置及びx線ct装置 - Google Patents

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    • A61B6/48Diagnostic techniques
    • A61B6/482Diagnostic techniques involving multiple energy imaging

Description

本発明は、X線CT(Computed Tomography)装置による被検体の撮影により得られた画像データを用いて画像処理を行う画像処理装置及びその画像処理装置を備えたX線CT装置に関する。
X線CT装置において、従来のCAD(Computer Assisted Diagnose:コンピュータ支援診断)などにおける領域の区分、抽出(セグメンテーションともいう)の技術は特許文献1、又は特許文献2に示すように、1つのX線管電圧の断層像を用いて行われていた。
特開2003−141548 特開平01−88689
ところで、造影した血管の領域のCT値と石灰化領域もしくは骨の領域のCT値とは近いCT値である。このため、上述のような1つのX線管電圧の断層像で、CT値によるしきい値で2値化処理をしても、これら2つの連続領域をきれいに抽出することが困難であった。
特に、このCT値の近い領域は、骨に接した造影された血管、石灰化を伴う造影された血管、又は造影された血管内の病変であるソフト・プラーク(Soft Plaque)などがある。これらの領域は患者の診断に際して重要であり、これらの領域を区別してとして抽出することができれば、診断上非常に価値がある。そのため、これらの領域の分離をすることは期待が大きい。
そこで、本発明の目的は、断層像等の画像に対して同一物質ごとの連続領域抽出及び/又は区分を実現する画像処理装置及びその画像処理装置を備えたX線CT装置を提供することにある。
本発明の第1の観点は、X線CT装置による被検体の撮影により得られた画像データを用いて画像処理を行う画像処理装置において、第1のエネルギースペクトルを有するX線を用いた前記被検体の撮影により得られた第1投影データと第2のエネルギースペクトルを有するX線を用いた前記被検体の撮影により得られた第2投影データとに基づいて得られる物質依存情報画像により、所望の物質の連続領域の特定を行い、前記被検体の撮影により得られた画像における前記所定の物質の連続領域を区分及び/又は抽出することを特徴とする画像処理装置というものである。
本発明の第2の観点は、前記物質依存情報画像は、前記第1投影データに基づく第1の画像と前記第2投影データに基づく第2の画像との画素値の比からなるデュアルエネルギー比画像であり、前記画素値の比の所望の範囲により、前記所望の物質を特定することを特徴とする第1の観点に記載の画像処理装置というものである。
本発明の第3の観点は、前記デュアルエネルギー比画像に対し前記所望の範囲に含まれる画素値の比を有する画素とその他の画素とに2値化処理を行った後、ラベリング処理を行って前記連続領域の特定を行うことを特徴とする第2の観点に記載の画像処理装置というものである。
本発明の第4の観点は、前記物質依存情報画像は、前記第1投影データと前記第2投影データ、又は前記第1投影データに基づく第1の画像と前記第2投影データに基づく第2の画像とを、所望の物質を強調するための加重減算を行うことにより得られた濃淡画像であることを特徴とする第1の観点に記載の画像処理装置というものである。
本発明の第5の観点は、前記濃淡画像に対し、所定のしきい値に基づく2値化処理を行った後、ラベリング処理を行って前記連続領域の特定を行うことを特徴とする第2の観点に記載の画像処理装置というものである。
本発明の第6の観点は、複数の前記物質の連続領域を抽出し、統合することを特徴とする第1の観点ないし第5の観点のいずれかに記載の画像処理装置というものである。
本発明の第7の観点は、前記連続領域の特定を複数の物質について行った結果、領域の重なりが生じた場合、当該重なりを除去するための重なり領域の排他処理を行うことを特徴とする第1の観点ないし第6の観点のいずれかに記載の画像処理装置というものである。
本発明の第8の観点は、前記排他処理に、論理フィルタ処理又はモフォロジ処理を用いることを特徴とする第7の観点に記載の画像処理装置というものである。
本発明の第9の観点は、第1の観点ないし第8の観点に記載の画像処理装置を備えたことを特徴とするX線CT装置というものである。
本発明によれば、断層像等の画像に対して同一物質ごとの連続領域抽出及び/又は区分を実現する画像処理装置及びその画像処理装置を備えたX線CT装置を提供することができる。
<X線CT(Computed Tomography)装置の全体構成>
図1は、本発明の一実施例にかかるX線CT装置100の構成ブロック図である。このX線CT装置100は、操作コンソール1と、撮影テーブル10と、走査ガントリ20とを具備している。
操作コンソール1は、操作者の入力を受け付けるキーボード又はマウスなどの入力装置2と、前処理、画像再構成処理、後処理などを実行する中央処理装置3と、走査ガントリ20で収集したX線検出器データを収集するデータ収集バッファ5とを具備している。さらに、操作コンソール1は、X線検出器データを前処理して求められた投影データから画像再構成した断層像を表示するモニタ6と、プログラムやX線検出器データや投影データやX線断層像を記憶する記憶装置7とを具備している。撮影条件の入力はこの入力装置2から入力され、記憶装置7に記憶する。撮影テーブル10は、被検体HBを乗せて走査ガントリ20の開口部に出し入れするクレードル12を具備している。クレードル12は撮影テーブル10に内蔵するモータで昇降及びテーブル直線移動する。
走査ガントリ20は、X線管21と、X線コントローラ22と、コリメータ23と、ビーム形成X線フィルタ28と、多列X線検出器24と、データ収集装置(DAS:Data Acquisition System)25とを具備している。X線制御部22は、2つのX線管21の管電圧及び電流を制御する。ガントリ回転部15はX線管21及び多列X線検出器24などを保持し、ベアリングを介して回転可能になっている。
さらに、走査ガントリ20は、X線制御部22と、被検体HBの体軸の回りに回転しているガントリ回転部15を制御する回転制御部26と、回転制御部26との通信及びクレードル12と信号の送受信を行うガントリ制御部29とを具備している。データ収集装置25は多列X線検出器24からのアナログ信号をデジタル信号に変換する。ビーム形成X線フィルタ28は撮影中心である回転中心に向かうX線の方向にはフィルタの厚さが最も薄く、周辺部に行くに従いフィルタの厚さが増し、X線をより吸収できるようになっているX線フィルタである。
中央処理装置3は、前処理部32、画像再構成部33、デュアルエネルギー画像再構成部34及び撮影制御部37を有している。撮影制御部37は再投影処理部38を有している。
前処理部32は、データ収集装置25で収集された生データに対して、チャネル間の感度不均一を補正し、またX線強吸収体、主に金属部による極端な信号強度の低下又は信号脱落を補正するX線量補正等の前処理を実行する。また、ビームハードニング処理を行う。
画像再構成部33は、前処理部32で前処理された投影データを受け、その投影データに基づいて画像を再構成する。投影データは、周波数領域に変換する高速フーリエ変換(FFT: Fast Fourier Transform)がなされて、それに再構成関数Kernel(j)を重畳し、逆フーリエ変換する。そして、画像再構成部33は、再構成関数Kernel(j)を重畳処理した投影データに対して、三次元逆投影処理を行い、被検体HBの体軸方向(Z軸方向)ごとに断層像(xy平面)を求める。画像再構成部33は、この断層像を記憶装置7に記憶させる。
デュアルエネルギー画像再構成部34は、低いX線エネルギースペクトルの投影データ及び高いX線エネルギースペクトルの投影データから、原子の分布に関連したX線管電圧依存情報の二次元分布断層像、いわゆるデュアルエネルギー撮影の断層像を画像再構成する。
画像処理部35は、デュアルエネルギー撮影の断層像から、同じ組織又は部位を抽出する処理を行うため、2値化処理部36、ラベリング部37及び排他処理部38を有している。尚、本発明の画像処理装置は、画像処理部35に対応する。
2値化処理部36は、以下の実施例1ではデュアルエネルギー比の範囲DRに基づいて、2値化処理する。また、実施例2ではカルシウム強調画像、造影剤強調画像等の濃淡画像を所定のしきい値に基づき2値化処理する。
ラベリング部37は、2値化処理された画像に対して、例えば三次元ラベリング処理等のラベリング処理を行い、連続領域ごとに連続領域番号付け処理を行う。なお、以下の説明では、三次元ラベリング処理を例にとって説明するが、本発明はそれに限定されるものではなく、二次元ラベリング処理でもよいし三次元画像に時間軸を加えた四次元ラベリング処理であってもよい。
排他処理部38は、ノイズ処理を行ったり、例えば石灰化領域と造影剤領域との重なり領域を縮小させたりする。
次に、上述のX線CT装置100を用いたデュアルエネルギー撮影について説明する。
<デュアルエネルギー撮影:フルスキャン方法、ハーフスキャン方法>
図2は、連続したスキャンでX線管電圧を切り換えるタイミングを示す図である。図2(a)に示すように、1つのX線管21及び多列X線検出器24を有する走査ガントリ20は、1スキャン目にX線管電圧80kVの撮影時間t1の検出を行い、2スキャン目にX線管電圧140kVの撮影時間t2の検出を続けて行う。この時のX線管電圧は、撮影時間t1とt2とのわずかな間に変化する。
通常は撮影時間t1とt2とを同じ時間にする。例えば、走査ガントリ20は、撮影時間をフルスキャンF−Scanである360度スキャンでX線投影データを収集したり、ハーフスキャンH−Scanである180度+ファン角分のX線投影データを収集したりする。またこれらの撮影方法は、撮影時間t1、t2の管電圧の順を逆にしてもかまわない。ハーフスキャンH−Scanは、X線ファンビームのファン角を60度とすると、180度+ファン角=240度分、つまり2/3回転分のX線投影データを収集することになる。
例えば、X線管21の回転速度が0.35秒/回転であれば、ハーフスキャンのデュアルエネルギー撮影時間は0.46秒、フルスキャンのデュアルエネルギー撮影時間は0.7秒となる。撮影時間がこのように1秒以下であれば、被検体の体動はかなり押さえることができる。
X線管電圧の切り換え時間を無視できない場合は、図2(b)のように、撮影時間t1,t2の間にΔtのISD(Inter Scan Delay)を置くことでX線管電圧を変化させることができる。
ハーフスキャン時において、この時のデュアルエネルギー画像再構成部34は、Δtの間にX線投影データ収集を中止し、X線管電圧を上げ2スキャン目のX線投影データ収集を行うようにすれば、同一ビュー角度でX線投影データ収集を開始することができる。
このように、デュアルエネルギー画像再構成部34は収集開始ビュー角度を合わせておくと、X線投影データ間の演算、例えば2つのX線投影データの加重加算処理などで対応するビューを探す手間がなくなるため処理し易くなる。
この時の1スキャン目,X線オフしたISD期間、2スキャン目を合わせた撮影時間T=t1+t2+Δtは0.58秒となり、被検体の体動もかなり押さえることができる。
<デュアルエネルギー撮影:ビューごと、複数ビューごと>
1つのX線管21及び多列X線検出器24を有する走査ガントリ20で、体動を防ぎ、短時間で撮影する別の方法は、X線管電圧を高速に切り換えながら、ビューごと又は数ビューごとにX線データを収集する方法である。
図3は、ビューごと又は複数ビューごとにX線管電圧を切り換えるタイミングを示す図である。図3(a)で示す撮影方法は、奇数ビューでX線管電圧80kVのX線投影データを収集し、偶数ビューでX線管電圧140kVのX線投影データを収集する。また、図3(b)で示す撮影方法は、複数の連続したビューごとにX線管電圧80kVと、X線管電圧140kVとのX線投影データ収集を交互に繰り返す。
この場合、デュアルエネルギー画像再構成部34は通常1回転でNビューのX線データ収集を行うと、それぞれN/2ビューのX線投影データで断層像を作成することとなる。このため、撮影視野が大きい肺野部、腹部においては撮影視野の周辺部においてエリアジング・アーチファクト(aliasing artifact)が起きることがある。この場合はビュー方向の補間処理又は加重加算処理で補う。
<複数のX線管を有する構成例>
1つのX線管21で撮影する他に、デュアルエネルギー撮影は複数のX線管21で被検体を撮影する方法がある。
走査ガントリ20が複数のX線管21を有していれば、各X線管21でX線管電圧80kVとX線管電圧140kVとを分担してX線投影データ収集することで一層高速にデュアルエネルギー撮影を行うことができる。また、複数のX線管21は、それぞれのX線管21で最適なフィルタの設置でより簡便にS/Nよいデュアルエネルギー断層像を得ることができる。以下はその構成例を示す
図4A(a)は、90度離れて配置された2つのX線管21と2つの第3世代の多列X線検出器24で構成する例である。図4A(b)は2つのX線管21と1つの第3世代の多列X線検出器24で構成する例である。図4B(c)は、180度離れて配置された2つのX線管21と2つの第3世代の多列X線検出器24で構成する例である。図4B(d)は、走査ガントリ20が2つのX線管21を有し、1つの第4世代、つまり360度に配置した多列X線検出器24を有する構成である。走査ガントリ20は、このように配置されたX線管21などを有しても良い。
図5A(a)は、3つのX線管21と3つの多列X線検出器24で構成する例、図5A(b)は、3つのX線管21と3つのフラットパネルX線検出器に代表されるマトリクス構造の二次元X線エリア検出器24で構成する例である。
図5B(c)は、3つのX線管21を持ち1つの360度に配置した多列X線検出器24で構成する例である。図5B(d)は、4つのX線管21を持ち4つの多列X線検出器24で構成する例である。走査ガントリ20は、このように配置されたX線管21などを有しても良い。
<デュアルエネルギー断層像の画像再構成方法>
各実施例において、デュアルエネルギー画像再構成部34は、デュアルエネルギー断層像の造影剤強調画像、カルシウム強調画像、又はデュアルエネルギー比画像を画像再構成する。その方法は、以下のようになる。
図6(a)は投影データ空間におけるデュアルエネルギー撮影の画像再構成方法の概要を示す。
デュアルエネルギー画像再構成部34は、低いX線管電圧のX線投影データR−Lowに加重加算係数w1を乗算し、同様に高いX線管電圧のX線投影データR−Highに加重加算係数−w2を乗算し、定数C1とともに加重加算処理し、デュアルエネルギー断層像M−CSIを作成する。尚、このような負の係数を用いた加算処理を加重減算処理ともいう。
また、デュアルエネルギー画像再構成部34は、画像空間、断層像空間おいても投影データ空間と同様に加重加算処理することでデュアルエネルギー断層像M−CSIを得ることができる。
これら加重加算係数w1,−w2及び定数C1は、抽出したい原子、強調したい原子、表示上で消したい原子又は部位により定まる。例えば加重加算処理部はCT値の近い骨、石灰化を構成するカルシウム成分(Ca成分)と、ヨウ素を主成分とする造影剤(Iodine成分)とを分離するために、カルシウム成分を表示上で消すと、つまり画素値を0にすると造影剤成分が抽出され、強調して表示することができる。また反対に、加重加算処理部は造影剤成分を表示上で消すと、つまり画素値を0にするとカルシウム成分が抽出され、骨や石灰化の部分を強調して表示することができる。
この時に用いるX線投影データは、前処理部32が前処理及びビームハードニング補正したX線投影データを用いる。特にビームハードニング補正では、各X線管電圧において水等価でない物質の部分を水等価なX線透過経路長にすることにより、水以外の物質のX線管電圧依存性をより正しく評価することができる。
また、断層像空間においても、前処理部32により前処理及びビームハードニング補正が補正済であるとすると、デュアルエネルギー画像再構成部34は、断層像空間でもデュアルエネルギー断層像を画像再構成することができる。
以上より、デュアルエネルギー画像再構成部34は、断層像空間と投影データ空間とにおいて造影剤強調画像、カルシウム強調画像を作成することができる。
図6(b)は、例えば、グラフの縦軸にX線管電圧80kVの断層像での各画素値を取り、横軸にX線管電圧140kVの断層像での各画素値を取った図である。これにより、X線管電圧80kVとX線管電圧140kVとのカルシウムの画素や造影剤の主成分であるヨウ素の画素値は、図中のカルシウムの直線及びその近傍の分布範囲DR−Caや、ヨウ素の直線及びその近傍の分布範囲DR−Ioに入る。
例えば、X線管電圧80kVの断層像の画素値をg80(x,y)とし、X線管電圧140kVの断層像の画素値をg140(x,y)とすると、画素値のデュアルエネルギー比r(x,y)は、g80(x,y)/g140(x,y)で求めることができる。
このデュアルエネルギー比r(x,y)は、グラフの直線の傾きを表し、実効質量数を表す。この実効質量数は原子によって異なる値となるため、デュアルエネルギー画像再構成部34は、物質ごとに分離又は差を強調することができる。この傾きは骨では約1.5前後、造影剤では約1.7〜1.8の値を取る。
また、このデュアルエネルギー比r(x,y)の傾きの範囲で各画素を分類することで、デュアルエネルギー画像再構成部34は、物質の成分分析又は組成分析を行うことができ、値によりカラーマップを割り付けてやることで、各原子又は各物質の色分けも行うことができる。
次に、上述の画像処理装置35の動作について、実施例を用いてさらに詳細に説明する。
本実施例においては、上記のデュアルエネルギー撮影を行い、そのデュアルエネルギー比によるz方向に連続した断層像である三次元画像おいて三次元ラベリング処理を行い石灰化領域及び造影剤領域の抽出を行う。画像処理部35は、三次元ラベリング処理、論理フィルタやモフォロジフィルタなどを使った排他処理などを行う。
図7はその処理のフローチャートを示す。
ステップD21では、操作者は、スカウト像の撮影をする。
ステップD22では、操作者は、デュアルエネルギー撮影の撮影条件設定を行う。
ステップD23では、走査ガントリ20は、X線データ収集を行う。
ステップD24では、画像再構成部33は、X線管電圧80kVのX線投影データを画像再構成する。
ステップD25では、画像再構成部33は、X線管電圧140kVのX線投影データを画像再構成する。
ステップD26では、デュアルエネルギー画像再構成部34は、ステップD24で得た画像とステップ25で得た画像の各画素同士の画素値の比からなるデュアルエネルギー比画像を得る。ここでは、デュアルエネルギー比の断層像又はデュアルエネルギー比のz方向に連続した断層像からなる三次元画像等を得ることができるが、以下、三次元画像を得た場合を一例として挙げる。
ステップD27では、画像処理部35の2値化処理部36は、デュアルエネルギー比の範囲DRを定めて2値化処理を行う。
ステップD28では、排他処理部38は、ノイズ除去処理を行う。
ステップD29では、ラベリング部37は、三次元ラベリング処理を行う。
ステップD30では、ノイズは少ないかを判断し、YESであればステップD31へ、NOであればステップD34へ行く。つまり、三次元ラベリング処理で得るラベル数より、ラベル数がある一定のしきい値より大きければノイズが多いと判断し、小さければノイズが少ないと判断する。
ステップD31では、すべてのデュアルエネルギー比の範囲DRが処理済みか否かを判断し、YESであればステップD32へ行き、NOであればステップD33へ行く。
ステップD32では、三次元ラベリング処理で特定した画素領域に対応する、例えば石灰化領域や造影剤領域の画像を表示することができる。
ステップD33では、次のデュアルエネルギー比の範囲DRを設定する。その後、ステップD27へ戻る。
ステップD34では、デュアルエネルギー比の範囲DRは適切かを判断し、YESであればステップD28へ戻り、NOであればステップD35へ行く。つまり、デュアルエネルギー比の範囲DRを少し変化させてもラベル数が変化しない場合はデュアルエネルギー比の範囲DRが適切と判断され、再度ステップD28とステップD29との処理を行う。もしデュアルエネルギー比の範囲DRを少し変化させてラベル数が大きく変化するようであれば、デュアルエネルギー比の範囲DRが適切でないとしてステップD35に行く。
ステップD35では、デュアルエネルギー比の範囲DRを変更する。その後、ステップD27へ戻る。つまり、三次元連続領域の数であるラベル数が多ければr1を±Δr、又はr2を±Δrにし、三次元連続領域の数が減少する方向にデュアルエネルギー比の範囲DRを調整する。そのデュアルエネルギー比の範囲DRをより適切な範囲に変更して再度ステップD27からステップD30までの処理を行う。
尚、上述のD27からD35までが、画像処理部35の動作である。
次に、ステップD26からのステップを、より詳細に説明する。
ステップD26においては、デュアルエネルギー画像再構成部34は、デュアルエネルギー比の範囲DRの設定を図8(a)のように行う。例えば、デュアルエネルギー画像再構成部34は、このうちのデュアルエネルギー比の範囲DR2はカルシウム又は骨を検出するための範囲として設定し、デュアルエネルギー比の範囲DR3を造影剤又はヨウ素を検出するための範囲に設定することができる。
ステップD27においては、2値化処理部36は、ステップD26で設定したデュアルエネルギー比の範囲DRに基づいて、しきい値処理によりz方向に連続する三次元画像を2値化処理する。例えば、2値化処理は図8(b)のステップD27に示すように、あらかじめ定めたデュアルエネルギー比の範囲DR(r1,r2)を“1”に、その他の(−∞,r1),(r2,∞)の範囲を“0”にすることを行う。
ステップD28においては、排他処理部38は、2値化したz方向に連続したデュアルエネルギー比の断層像による三次元画像に対して、論理フィルタ又はモフォロジフィルタにより孤立点などを除去する。図8(b)のステップD28は孤立点などを除去した例を示す。また、孤立点や小さな連続領域を消去することは、孤立点除去の論理フィルタやモフォロジフィルタをかける他に、“1画素収縮論理フィルタ”をかけた後に“1画素膨張論理フィルタ”をかけることでも消去できる。
ステップD29においては、ラベリング部37は、三次元ラベリング処理を行い、三次元連続領域ごとに連続領域番号付け処理を行う。図8(b)のステップD29はその例を示し、連続領域ごとにLB1、LB2・・・LB5とラベリングを行う。なお、三次元ラベリング処理は三次元濃度ヒストグラム測定を追加することで、各三次元連続領域の体積を求め、体積の小さい領域をノイズ領域として除去することもできる。
本実施例はこのデュアルエネルギー比のある範囲を区分することで、三次元画像から石灰化領域及び造影剤領域を三次元連続領域として抽出することができる。
本実施例においては、デュアルエネルギー撮影を行い、各々の物質の強調画像の三次元画像に対して三次元ラベリング処理を用いて領域区分を行い石灰化領域及び造影剤領域の抽出を行う。
図9はその処理のフローチャートを示す。また、デュアルエネルギー撮影のフローチャートは、実施例1の図7のフローチャートと同様なのでデュアルエネルギー撮影としてまとめて表示してある。
ステップD41では、デュアルエネルギー画像再構成部34は、デュアルエネルギー断層像であるカルシウム強調画像と、造影剤強調画像とを画像再構成する。この時の画像再構成は画像空間での加重加算処理でも良いし、X線投影データ空間での加重加算処理でも良い。
ステップD42では、デュアルエネルギー断層像であるカルシウム強調画像、造影剤強調画像である濃淡画像をモニタ6に画像表示する。
ステップD43では、濃淡画像のノイズ除去処理を行う。ノイズ除去処理は、例えば、三次元平滑化空間フィルタ、三次元中間値フィルタ(メディアンフィルタ)、三次元適応型(アダプティブ)ノイズ低減フィルタなどを行う。デュアルエネルギー撮影の断層像の画像再構成は、ノイズが増える処理であるため、ラベリング処理を行う前に不要なラベル候補となりうるノイズを除去しておく必要がある。
ステップD44では、2値化処理部36は、カルシウム強調画像及び造影剤強調画像を2値化処理する。2値化処理部36は、カルシウム領域抽出及び造影剤領域抽出のために、あらかじめ撮影条件で設定した範囲で2値化を行う。これにより、カルシウム領域及び造影剤領域の三次元の2値画像ができる。
ステップD45では、排他処理部38は、2値画像のノイズ除去処理を行う。排他処理部38は、カルシウム領域及び造影剤領域の三次元の2値画像に対してノイズ除去処理を行う。実施例1と同様に、論理フィルタ又はモフォロジフィルタによる孤立点除去フィルタ、又は1画素収縮フィルタの後に1画素膨張フィルタを用いる。
ステップD46では、ラベリング部37は、三次元ラベリング処理を行う。なお、この三次元ラベリング処理は、6近傍、18近傍、26近傍のラベリング処理を考えることができる。また、図8(b)の三次元ラベリング処理と同様に体積の小さい領域はノイズ領域として除去することでノイズに対して強い処理になる。
ステップD47では、連続領域処理部35は、三次元ラベリング処理で得る三次元連続領域数(ラベル数)で2値化のしきい値が適切かを判断する。2値化のしきい値が適切であればステップD48へ、不適切であればステップD49へ進む。つまり、連続領域処理部35は、2値化のラベル数が多すぎると不適切と判断する。また、連続領域処理部35は、2値化のしきい値を少し変化させてみてラベル数があまり変わらないことで2値化のしきい値が適切と判断する。
ステップD48では、適切な2値化のしきい値で抽出したセグメント(三次元連続領域)を表示する。
ステップD49では、2値化のしきい値の変更を行う。その後、ステップD44へ戻り、ステップD47までの処理を行う。
実施例1及び実施例2は、三次元ラベリング処理により連続領域を区別し、その物質の連続領域であるカルシウム領域と造影剤領域とを論理フィルタ処理、又はモフォロジフィルタ処理をすることで重なりをなくした。本実施例はその論理フィルタ処理又はモフォロジフィルタ処理である排他処理を詳述する。
図10は排他処理の概要を示す。図10では二次元で描いているが、実際は三次元である。図11はその処理のフローチャートを示す。図11は代表してデュアルエネルギー比について書いているが、物質の強調画像においても同様に処理することができる。
ステップL1では、排他処理部38は、領域区分した石灰化領域と造影剤領域との三次元画像を入力する。n=1とする。デュアルエネルギー比約1.5±εのデュアルエネルギー比範囲を2値化した石灰化三次元領域Caと、デュアルエネルギー比約1.7〜1.8とのデュアルエネルギー比範囲を2値化した造影剤三次元領域Ioを入力する。nを初期化して1にする。また、このときのεは0.05程度の微小な値とする。
ステップL2では、排他処理部38は、三次元画像の石灰化領域と造影剤領域との重なり領域を求める。
ステップL3では、排他処理部38は、石灰化領域と造影剤領域との論理和をマスク画像M1とする。
ステップL4では、排他処理部38は、重なり領域はあるかを判断し、YESであればステップL5へ行き、NOであれば終了する。
ステップL5では、排他処理部38は、石灰化領域と造影剤領域とを収縮させる。1回1画素分収縮する論理フィルタをかけた後に、石灰化三次元領域Caと造影剤三次元領域Ioとの間に重なりがあるかをステップL6で見る。この収縮処理は重なりがなくなるまで繰り返し、ステップL7でその回数nを数える。
ステップL6では、排他処理部38は、重なり領域があるかを判断し、YESであればステップL7へ行き、NOであればステップL8へ行く。
ステップL7では、n=n+1とする。その後、ステップL5へ戻る。
ステップL8では、排他処理部38は、石灰化領域と造影剤領域とをn回分排他的膨張する。排他的膨張論理フィルタを用いて石灰化三次元領域Caと造影剤三次元領域Ioとが重ならないようにn回分、つまりn画素分膨張させる。
ステップL9では、排他処理部38は、ステップL3のマスク画像M1と論理積とを求める。ステップL8で排他的膨張を行った際に、元の石灰化三次元領域Caや造影剤三次元領域Ioより大きくなっている領域があれば、ステップL3で作成したマスク画像M1と論理積とを取ることにより、はみ出し部分を縮小又は削りとることができる。
ステップL10では、重なりをなくした石灰化領域と造影剤領域とを得て画像表示する。
排他的膨張の論理フィルタは、2つの三次元の領域を大きく膨張させる際に、領域が接している所をそれ以上膨張することなく、領域が接していない所を膨張する処理である。この処理は二次元の領域についても四次元の領域についても同様に処理できる。
本実施例においては論理フィルタを用いているが、モフォロジフィルタを用いても同様に処理できる。本実施例においては、他の物質を抽出した場合、つまり他のデュアルエネルギー比の範囲DRを選択した場合でも同様に行うことはできる。
本実施例では、デュアルエネルギー比の範囲DRごとに領域区分した石灰化領域と造影剤領域とをCT値、CT値の標準偏差、又はその統計量により分類し、排他処理する方法を示す。
図12(a)は、CT値、CT値の標準偏差、又はそれらの統計量を用いて重なりを分類する例を示す。また図12(a)の領域は、二次元で描いてあるが実際は三次元である。
図13は、その排他処理のフローチャートを示す。また、図13は、代表してデュアルエネルギー比について書いているが、物質の強調画像においても同様に処理することができる。
ステップL21では、排他処理部38は、領域区分した石灰化領域と造影剤領域との三次元画像を入力する。
ステップL22では、排他処理部38は、三次元画像の石灰化領域と造影剤領域との重なり領域を求める。
ステップL23では、排他処理部38は、石灰化領域と造影剤領域との論理和をマスク画像M1とする。
ステップL24では、排他処理部38は、重なり領域があるかを判断し、YESであればステップL25へ行き、NOであれば終了する。
ステップL25では、排他処理部38は、重なり領域内のCT値統計量を求める。詳述すると、重なり領域でない石灰化領域のCT値統計量を求め、重なり領域でない造影剤領域のCT値統計量を求め、さらに重なり領域のCT値統計量を求める。この時のCT値の統計量としては、CT値、標準偏差、それらより計算できる指標値、その他の統計量などを得ることができる。図12(b)に示すように、石灰化領域の統計量の分布と造影剤領域の統計量の分布とを求め、例えば、“大津の2値化”のアルゴリズムでしきい値を求めて、重なり領域を分類するなどの方法が考えることができる。
ステップL26では、排他処理部38は、重なり領域内の画素の分類を行う。
ステップL27では、排他処理部38は、造影剤領域又は石灰化領域の2値領域のノイズ除去を行う。ステップL26の重なり領域を分類した画素の集まりが三次元連続領域になると限らないため、造影剤領域又は石灰化領域の2値領域のノイズ除去を行う。
ステップL28では、重なりをなくした石灰化領域と造影剤領域とを得て画像表示する。
本発明は、以上のような実施例によりにデュアルエネルギー断層像の領域を区分することで、造影血管部分を確実に捕らえることができるため、造影剤追跡撮影にも応用できる。例えば、造影剤追跡撮影は可変ピッチヘリカルスキャンをすることで、ヘリカルピッチを最適化しながら造影剤の先端を追跡できる。この撮影方法は、X線管21の位置制御の最適化、被検体の被曝低減を行うことができる。
以上のX線CT装置100は、コンベンショナルスキャン又はヘリカルスキャンでの断層像又は三次元画像、又は時系列三次元画像である四次元画像に対して同一物質ごとの領域抽出処理、領域区分を実現するX線CT装置を実現する効果がある。
本実施例においては、低いX線管電圧として80kVを高いX線管電圧として140kVを用いているが、他のX線管電圧を用いても同様の効果を出すことができる。
また、本実施例においては、抽出したい領域又は強調したい領域として造影剤領域、石灰化領域、骨領域を用いているが、他の物質による領域においても同様の効果を出すことができる。
本実施例においては、デュアルエネルギー撮影によるデュアルエネルギー比、又は各物質の強調画像を三次元画像処理により三次元ラベリング処理を行っているが、断層像ごとに二次元画像処理により二次元ラベリング処理を行っても同様な効果を得ることができる。
なお、本実施例における画像再構成法は、従来公知のフェルドカンプ法による三次元画像再構成法でもよい。さらに、他の三次元画像再構成方法でもよい。又は二次元画像再構成でも良い。
本実施例では、コンベンショナルスキャンとヘリカルスキャンとを代表して記載しているが、シネスキャン、可変ピッチヘリカルスキャン、ヘリカルシャトルスキャンの場合についても同様に効果を出すことができる。
本実施例では、X線CT装置を元について記載されているが、他の装置と組み合わせたX線CT−PET装置,X線CT−SPECT装置などにおいても利用できる。
本発明の一実施例にかかる1つのX線管21のX線CT装置を示すブロック図である。 (a)連続したスキャンでX線管電圧を切り換える場合を示す図である。 (b)連続したスキャンでX線管電圧を切り換える場合(X線管電圧の切り換えのX線オフありの場合)を示す図である。 (a)は、ビューごとにX線管電圧を切り換える図である。 (b)は、データ収集セグメントごとにX線管電圧を切り換える図である。 (a)は、2つのX線管21及び2つの多列X線検出器24を有する走査ガントリ20である。 (b)は、2つのX線管21及び1つの多列X線検出器24を有する走査ガントリ20である。 (c)は、2つのX線管21及び2つの多列X線検出器24が対向して配置されている例である。 (d)は、2つのX線管21と第4世代のX線検出器24有する走査ガントリ20である。 (a)は、3つのX線管21及び3つの多列X線検出器24を有する走査ガントリ20である。 (b)は、3つのX線管21及び3つの平面検出器24を有する走査ガントリ20である。 (c)は、3つのX線管21と第4世代のX線検出器24有する走査ガントリ20である。 (d)は、4つのX線管21及び4つの多列X線検出器24を有する走査ガントリ20である。 (a)は、投影データ空間におけるX線吸収係数の断層像を求めるイメージ図である。 (b)は、デュアルエネルギー比による各物質の分類を示した図である。 デュアルエネルギー比による三次元ラベリング処理を用いて領域を区分するフローチャートである。 (a)デュアルエネルギー比の範囲DRの設定を示した図である。 (b)三次元ラベリング処理とノイズ除去処理を示した図である。 物質の強調画像に対して三次元ラベリング処理を用いて領域を区分するフローチャートである。 重なり除去処理を示した図である。 重なり除去処理のフローチャートである。 (a)CT値の統計量による重なりの分離を示した図である。 (b)重なりの分布を示した図である。 CT値の統計量による重なりの分離を示した図である。
1 … 操作コンソール
2 … 入力装置
3 … 中央処理装置 (32 … 前処理部,34 … 画像再構成部,35 … デュアルエネルギー画像再構成部,35 … 画像処理部, 36 … ラベリング部,37 … ラベリング部, 38 … 排他処理部)
5 … データ収集バッファ
6 … モニタ
7 … 記憶装置
10 … 撮影テーブル
12 … クレードル
15 … 回転部
20 … 走査ガントリ
21 … X線管 (21−1 … 第1X線管,21−2 … 第2X線管)
22 … X線制御部
23 … コリメータ
24 … 多列X線検出器 (24−1 … 第1多列X線検出器,24−2 … 第2多列X線検出器)
25 … データ収集装置(DAS)
26 … 回転制御部
28 … ビーム形成X線フィルタ
29 … ガントリ制御部

Claims (7)

  1. 第1のエネルギースペクトルを有するX線を用いた被検体の撮影により得られた第1投影データと第2のエネルギースペクトルを有するX線を用いた前記被検体の撮影により得られた第2投影データとを用いた2つのエネルギースペクトルに基づく画像の画素値の比を用いて、物質毎に定められた範囲に基づき複数の物質の画素を特定し、当該物質毎に定められた範囲に基づき特定された所望の物質の画素に基づき当該物質に対応する連続領域を特定し、前記異なる物質について特定した領域に生じた重なりについて、当該重なりを除去するための重なり領域の排他処理を行うことで、各物質に対応した画素領域を区分及び/又は抽出するものであることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記被検体の撮影は、X線CT撮影であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記連続領域の特定は、前記物質毎に定められた範囲に基づき特定された一つの物質の画素とその他の画素とに2値化処理を行った後、ラベリング処理を行うことを含むことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記2つのエネルギースペクトルに基づく画像は、前記第1投影データと前記第2投影データ、又は前記第1投影データに基づく第1の画像と前記第2投影データに基づく第2の画像とを、所望の物質を強調するための加重減算を行うことにより得られた濃淡画像であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記排他処理は、前記重なりが生じた異なる物質について特定した領域について、重なりがなくなるまで行う収縮処理、及び、重なりがなくなった後に重ならないように行う膨張処理を含むことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の画像処理装置
  6. 前記排他処理は、前記重なりが生じた異なる物質について特定した領域について、それぞれの物質の重なっていない領域および重なり領域のCT値の統計値に基づき、前記重なり領域を分類する処理を含むことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の画像処理装置
  7. 前記被検体のX線CT撮影を行うX線CT装置であって、
    請求項1ないし請求項いずれか一項に記載の画像処理装置を備えたことを特徴とするX線CT装置。
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