以下、本発明の実施の形態の周辺情報表示装置について説明する。周辺情報表示装置は、車両の進行経路上にある施設を表示する装置である。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態の周辺情報表示装置1の構成を示す図である。周辺情報表示装置1は、車両の現在位置を検出する現在位置検出部10と、施設に関するデータを記憶した施設データ記憶部12と、車両の進行経路上にある施設を求める施設検出部14と、車両のフロントガラスのAピラーに設けられた画像表示部16と、施設のデータを画像表示部16に表示する表示制御部22と、各種の設定情報の入力を受け付ける各種設定部26とを有している。
現在位置検出部10としては、様々なセンサを用いることができる。例えば、車両の絶対方位を検出するための地磁気センサ、車両の相対方位を検出するためのジャイロスコープ、車両の走行距離を検出する距離センサ、衛星からの電波に基づいて車両の位置を測定するグローバルポジショニングシステム(GPS)のためのGPS受信機等を用いることができる。これらのセンサは各々が性質の異なる誤差を持っているため、複数のセンサにより各々を補完しながら使用してもよい。
図2は、施設データ記憶部12に記憶されたデータの例を示す図である。施設データ記憶部12には、施設の名称と、施設の種類と、施設の位置と、施設の詳細のデータが記憶されている。なお、図2は、施設データ記憶部12に記憶されたデータの一例に過ぎず、施設データ記憶部12に、図2に示していないデータを記憶することも可能である。
施設検出部14は、車両の進行経路上にある施設を検出する機能を有する。本実施の形態では、ナビゲーション装置28にて設定された案内経路を車両の進行経路とし、案内経路上にある施設を検出する。また、案内経路上にある施設には、案内経路に面している施設のみならず、案内経路から所定の距離内(例えば、100m以内)にある施設も含めてもよい。なお、ナビゲーション装置28に案内経路が設定されていない場合、あるいは、
ナビゲーション装置28を有していない場合には、車両が進行中の道路の道なりの経路を進行経路として用いてもよい。また、ドライバの過去の運転履歴から、ドライバが選択する可能性の高い経路を進行経路として算出してもよい。
図3は、本実施の形態の周辺情報表示装置1が搭載された車両のフロントガラス100の周辺の構成を示す図である。図3に示すように、フロントガラス100の左右には、フロントガラス100を支える左右両端の支柱を有する。この支柱は、「Aピラー」と呼ばれる。フロントガラス100の下のセンターパネルには、ナビゲーション装置28が搭載されている。ナビゲーション装置28は、モニタ30および操作部32を有している。
画像表示部16は、左側のAピラー102に設けられた左側表示デバイス18と、右側のAピラー104に設けられた右側表示デバイス20によって構成されている。左側表示デバイス18が左側の表示領域を構成し、右側表示デバイス20が右側の表示領域を構成する。このように画像表示部16は、運転に必要な視野の周辺に表示領域を有しているので、運転に必要な視野を邪魔することなく、かつ、運転中のドライバは少ない視線移動で表示領域を見ることができる。なお、以下の説明において、左側表示デバイス18、右側表示デバイス20等を総称するときは、単に「表示デバイス」という。
右側表示デバイス20および左側表示デバイス18は、タッチパネルの機能を有している。右側表示デバイス20、左側表示デバイス18は、タッチ位置を示すデータを表示制御部22にフィードバックする。
表示制御部22は、施設検出部14にて検出した施設を示すマークを画像表示部16に表示するように制御する。図4(a)および図4(b)を参照して、表示制御部22による表示制御について詳しく説明する。
図4(a)は、表示制御部22による制御により、左側表示デバイス18および右側表示デバイス20に施設を示すマークを表示した例を示す図、図4(b)は車両の進行経路を示す図である。
図4(a)および図4(b)において、施設のマークは、施設の種類を示す。図4(a)に示す例では、コーヒーカップのマークは「喫茶店」を示し、給油機のマークは「ガソリンスタンド」を示す。車両の進行経路Rは、図4(b)に示すように、現在位置Pから交差点を横切って直進し、次の右折路を右折するように設定されている。この進行経路R上には、道路左側と右側にそれぞれ一つずつ喫茶店A,Bが見える。ここでは、施設のマークが施設の種類を示す例について説明しているが、必ずしも施設の種類である必要はなく、例えば、施設の対象者(ファミリー向け、カップル向け等)や、施設の料金の高低を示すマークを表示してもよい。
表示制御部22は、進行経路R上の施設(ここでは、喫茶店A,B)を画像表示部16に表示する。図4(a)に示すように、左側表示デバイス18は、道路の左側にある喫茶店Aを示すマークを表示し、右側表示デバイス20は、道路の右側にある喫茶店Bを示すマークを表示する。また、左側表示デバイス18に、地図では見えていないが進行経路R上にあるガソリンスタンドCを示すマークを表示する。
図4(a)に示すように、表示デバイス16,18に、施設の種類をシンプルなマークで施設を表現することにより、ドライバは、一瞬で何の施設かを把握することができる。なお、図示していないが、施設マークには、色を付してもよい。これにより、施設の種類をいっそう容易に把握できる。
それぞれの表示デバイス18,20に表示する施設マークの上下方向の位置は、現在位置から各施設までの距離に応じて決定する。図4(a)に示すように、現在位置を表示デバイス18,20の一番下に表示し、現在位置からの距離に応じて施設のマークの表示位置を高くする。これにより、車両の走行によって施設に近づくに従って、左右の表示デバイス18,20に表示される施設のマークは上から下に移動する。
ここでは、現在位置からの距離が遠い施設を表示デバイス18,20の上の方に表示する例について説明しているが、逆に、現在位置を表示デバイス18,20の一番上に表示し、現在位置からの距離が遠い施設を表示デバイス18,20の下の方に表示することとしてもよい。この構成は、Aピラー102,104が後方に傾斜している車両において好適である。すなわち、Aピラー102,104が後方に傾斜していると、表示デバイス18,20に表示される施設のマークは、下から上に移動すると共に後方に移動する。これにより、走行時の景色の流れと施設のマークの移動方向とが一致することになり、施設に近づいていることが感覚的に分かる。
表示制御部22は、画像表示部16からフィードバックされたタッチ位置を示すデータに基づいて選択された施設を求める施設選択部24を有する。施設選択部24は、画像表示部16からタッチ位置を示すデータがフィードバックされると、フィードバックを受けた時点で、そのタッチ位置に表示していた施設を求め、その施設が選択されたと判断する。
表示制御部22は、タッチされた施設を求めた後、その施設の詳細情報を施設データ記憶部12から読み出し、読み出した詳細情報をナビゲーション装置28に送信する。ナビゲーション装置28は、表示制御部22から送信された施設の詳細情報をモニタ30に表示する。
図5は、モニタ30に詳細情報を表示した例を示す図である。また、表示制御部22は、タッチされた施設のマークを強調して表示する。「強調して表示する」とは、他のマークより目立つ態様で表示することを意味し、例えば、タッチされた施設のマークを他のマークより明るく表示してもよいし、点滅表示してもよい。図5では、選択された施設(ここでは、喫茶店B)を明るく表示している。
各種設定部26は、施設データの表示に関する各種の設定情報を受け付ける機能を有する。各種設定部26は、ハードウェアとしては、ナビゲーション装置28の操作部32を用いてもよい。本実施の形態においては、各種設定部26は、施設種類、施設数、表示サイズを受け付ける。各種設定部26は、入力された設定情報を表示制御部22に渡し、表示制御部22は、設定情報に基づいて画像表示部16への施設マークの表示を制御する。
各種設定部26に施設種類が入力された場合、表示制御部22は、施設検出部14にて検出された施設から、設定された種類の施設を選択し、選択された種類の施設のみを画像表示部16に表示する。なお、施設種類の入力方法としては、例えば、モニタ30に施設種類の選択肢を表示し、表示した選択肢からの選択を受け付ける等の方法を採用することができる。
施設種類の設定により、所望の種類の施設のみを表示できる。ここでは、表示制御部22が設定された種類の施設を選択する例について説明したが、設定された種類の施設だけを施設検出部14にて検出し、検出した施設のデータを表示制御部22に渡すこととしてもよい。
各種設定部26に施設数が入力された場合、表示制御部22は、それぞれの表示デバイ
ス18,20に表示される施設数が設定された施設数以下となるように、画面表示部16の表示制御を行う。なお、施設数の入力方法としては、操作部32の数字キーによる入力を受け付ける等の方法を採用することができる。
例えば、進行経路に50mおきに喫茶店がある場所で、施設数として「3」が入力された場合には、図4に示すように現在地から400m先までを周辺施設のデータを表示する範囲とするのではなく、150m先までを表示範囲とする。施設数の設定により、多くの施設マークが表示されることによって瞬時の判断が妨げられるという事態を回避できる。
各種設定部26に表示サイズが入力された場合、表示制御部22は、左右の表示デバイス18,20に表示する施設マークのサイズを入力された表示サイズによって制御する。なお、表示サイズの入力方法としては、例えば、操作部32のダイアルの回転量に応じてモニタ30に表示サイズを表示し、決定ボタンを押した時点でモニタ30に表示されている表示サイズを入力値として受け付ける等の方法を採用することができる。表示サイズの設定により、ドライバにとって見やすいサイズで施設マークを表示することができる。
図6は、本実施の形態の周辺情報表示装置1の動作を示すフローチャートである。まず、周辺情報表示装置1は、各種設定部26にて、画像表示部16に表示する施設マークについての各種の設定値の入力を受け付け(S10)、受け付けた設定値を表示制御部22に渡す。表示制御部22は、各種設定部26から渡された設定値を記憶しておき、設定値に従って施設マークを表示する。
次に、周辺情報表示装置1は、現在位置検出部10にて、車両の現在位置を検出する(S12)。周辺情報表示装置1は、あらかじめ設定された案内経路と車両の現在位置とに基づいて、進行経路上にある施設を検索する(S14)。次に、周辺情報表示装置1は、検索された施設を示すマークを、各種設定部26から入力された設定値に基づいて、画像表示部16に表示する(S16)。
周辺情報表示装置1は、画像表示部16に対するタッチ入力が検出されたか否かを判定する(S18)。なお、タッチ入力は、助手席に座っている同乗者が行ってもよい。タッチを検出しない場合(S18でNO)、車両の現在位置を検出する処理に戻り(S12)、施設の再検索(S14)および施設マークの表示(S16)を行い、画像表示部16に表示する施設マークを更新する。
画像表示部16に対するタッチを検出した場合(S18でYES)、表示制御部22は、タッチ位置からタッチされた施設を特定する(S20)。続いて、周辺情報表示装置1は、特定された施設を強調表示すると共に、施設の詳細情報をナビゲーション装置28のモニタ30に表示する(S22)。その後、周辺情報表示装置1は、車両の現在位置を検出する処理に戻り(S12)、上記に説明した動作を繰り返す。この場合に、タッチによって強調表示された施設は、画像表示部16の表示を更新する際にも、引き続き強調表示する。施設の強調表示は、別の施設がタッチされるか、所定時間が経過するか、あるいは車両が施設を通り過ぎた時点で終了する。以上、第1の実施の形態の周辺情報表示装置1の構成および動作について説明した。
本実施の形態の周辺情報表示装置1は、道路の右側にある施設は右側表示デバイス20へ、道路の左側にある施設は左の表示デバイスへ表示するので、施設と道路の位置関係を直感的に理解できる。
また、本実施の形態の周辺情報表示装置1は、施設までの距離に応じて表示デバイス18,20の上下方向における位置を決定し、決定した位置に施設マークを表示する構成により、車両の走行と共に表示デバイスの上から下に施設のマークが流れる。従って、施設までの距離を直感的に把握できる。また、走行に応じて施設マークが移動することにより、走行感があり、エンターテイメントとして楽しむことができる。また、これにより、覚醒レベルが高まるという効果もある。
また、施設のマークは、地図上の位置とは無関係に、線状の表示領域に表示される。例えば、図4(b)を参照すると、喫茶店Aは現在の車両の向きの直線上にあるが、喫茶店Bは、現在の車両の向きの右斜め方向にある。このような場合であっても、施設マークは、図4(a)に示すように、線状の表示領域に距離の関数として表示されるので、進行経路における施設までの距離を容易に理解できる。また、図4(a)に示すように、ナビゲーション装置28のモニタ30(図4(b)参照)には表示されていない300m先のガソリンスタンドCのマークが表示されている。このようにモニタ30に表示された地図の縮尺を変更しなくても、進行経路上にある施設を知ることができる。
また、本実施の形態の周辺情報表示装置1は、画像表示部16に表示された施設をタッチすることにより、その施設の詳細情報をナビゲーション装置28のモニタ30に表示するので、進行経路上にある施設の詳細情報を容易に取得することができ、施設に立寄るか否か等の判断に役立てることができる。
また、本実施の形態の周辺情報表示装置1は、Aピラー102,104に表示デバイスを設けているので、ドライバと同乗者が同じ情報を共有できる。これにより、ドライバと同乗者の間で意思疎通が図りやすくなると共に、会話が弾むという効果も期待できる。
上記した実施の形態では、フロントガラス100の左右のAピラー102,104に表示デバイス18,20を設ける例について説明したが、図7に示すように、左右のAピラー102,104に加えて、フロントガラス100の上辺に上側表示デバイス34を設け、下辺に下側表示デバイス36を設けてもよい。この構成では、上側表示デバイス34および下側表示デバイス36の左半分と左側表示デバイス18とが左側の表示領域を構成し、上側表示デバイス34および下側表示デバイス36の右半分と右側表示デバイス20とが右側の表示領域を構成する。このように、左右のAピラー102,104のみならず、フロントガラス100の上辺および下辺の領域に表示デバイス34,36を設けることにより、運転に必要な視野を妨げることなく表示領域を拡大できる。
(第2の実施の形態)
図8は、本発明の第2の実施の形態の周辺情報表示装置2の構成を示す図である。第2の実施の形態の周辺情報表示装置2の基本的な構成は、第1の実施の形態の周辺情報表示装置1と同じであるが、第2の実施の形態では、ドライバのワークロードを検出するワークロード検出部38をさらに備えている点が異なる。また、表示制御部22は、ワークロード検出部38にて検出したドライバのワークロードに応じて、画像表示部16に表示する施設のデータの詳細度を変更する点も異なる。
ワークロード検出部38は、ウィンカー40、カメラ42、脈拍センサ44等に接続されており、これらの各種の装置からのデータを用いて、ドライバのワークロード、すなわち運転時にドライバにかかる負荷を求める。ワークロード検出部38は、ウィンカー40からの信号を受け、ウィンカー40を出しているときには、ワークロードが大きいことを検出する。また、ワークロード検出部38は、カメラ42にてドライバを撮影し、ドライバの視線が大きく動いているときにワークロードが大きいことを検出し、視線が安定して前方を向いているときにはワークロードが小さいことを検出する。また、ワークロード検出部38は、ハンドルに設けられた脈拍センサ44からの信号を受け、ドライバの脈拍が速い場合にはワークロードが大きいことを検出し、ドライバの脈拍が普段どおりの場合に
はワークロードが小さいことを検出する。ここで説明したワークロード検出部38の構成は一例に過ぎず、上記した判断基準以外でワークロードを検出してもよいし、また、上記した装置以外からの信号を用いてワークロードを検出してもよい。
ワークロード検出部38は、検出したワークロードのデータを表示制御部22に渡す。表示制御部22は、受け取ったワークロードのデータを用いて、画像表示部16に表示するデータの詳細度を決定する。本実施の形態では、閾値によってワークロードを3段階(高、中、低)に分け、ワークロードが高いときには詳細度を低く、ワークロードが低いときには詳細度を高く、ワークロードが中程度のときには詳細度を中程度にして、施設のデータを表示する。
図9(a)〜図9(c)は、詳細度の異なる施設データの表示例を示す図である。図9(a)は詳細度の低い例を示す図、図9(b)は詳細度が中程度の例を示す図、図9(c)は詳細度が高い例を示す図である。なお、図9(a)〜図9(c)では、画像表示部16を構成する左側表示デバイス18および右側表示デバイス20のみを示しており、その他の構成を省略している。
図9(a)に示すように、詳細度が低い表示では、第1の実施の形態の周辺情報表示装置1と同様に、施設の種類を示すマークを表示する。図9(b)に示すように、詳細度が中程度の表示では、施設の名称を表示する。図9(c)に示すように、詳細度が高い表示では、施設の名称と付加情報とを表示する。
第2の実施の形態の周辺情報表示装置2は、ドライバのワークロードに応じた詳細度にて施設データを表示するので、施設の情報をワークロードに応じて適切に提供できる。具体的には、ワークロードが大きい場合には、内容を瞬時に把握できる施設のマークのみを表示し、運転の妨げにならないようにする。逆に、ワークロードが小さい場合には、詳しい情報を提供して、施設に立寄るか否かの判断に役立てることができる。
なお、上記した第2の実施の形態では、ワークロードに応じて詳細度を決定する例について説明したが、表示の詳細度を各種設定部26からの入力によって受け付けてもよい。この場合、詳細度の入力のインターフェースとしては、例えば、数字キーによる入力を受け付ける構成や、ダイアルの回転による入力を受け付ける構成等を採用することができる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態の周辺情報表示装置について説明する。第3の実施の形態の周辺情報表示装置は、周辺の施設の情報を表示する機能に加えて、車両に物体が接近してきたときに警告を表示する機能を有する。
図10は、第3の実施の形態の周辺情報表示装置3の構成を示す図である。第3の実施の形態の周辺情報表示装置3の基本的な構成は、第1の実施の形態の周辺情報表示装置1と同じであるが、車両に接近してくる物体を検出する物体検出部46を有する点が異なる。
物体検出部46は、車両に搭載されたミリ波レーダー48からの信号を受信し、車両に接近してくる物体(別の車両等)を検出する機能を有する。ここでは、ミリ波レーダー48を用いる例について説明しているが、他の構成によって物体を検知してもよい。例えば、車外カメラによって車両の周辺を撮影し、撮影した映像から物体を検出し、物体までの距離を計算してもよい。物体検出部46は、検出したデータを表示制御部22に渡す。
図11は、第3の実施の形態の周辺情報表示装置3の動作を示す図である。周辺情報表示装置3は、図11に示す動作を周辺施設の表示動作(図6参照)と並行して行う。
周辺情報表示装置3は、物体検出部46にて物体を検出したか否かを判定する(S30)。物体を検出しない場合には(S30でNO)、物体を検出する処理を繰り返し行う。
物体を検出した場合には(S30でYES)、物体検出部46は、検出したデータを表示制御部22に渡す。表示制御部22は、車両と物体との距離が所定の閾値以下であるか否かによって、警告を表示するか否かを判定する(S32)。車両と物体との距離が所定の閾値以下でない場合は、警告を表示しないと判定し(S32でNO)、物体を検出する処理に戻る(S30)。
車両と物体との距離が所定の閾値以下である場合には、警告を表示すると判定し(S32でYES)、周辺情報表示装置3は、周辺施設の表示を消去して(S34)、物体を検出した側の表示デバイスに警告を表示する(S36)。また、周辺情報表示装置3は、警告を表示する表示デバイスと反対の表示デバイスに、警告を表示した表示デバイスへ視線を誘導する表示を行う(S38)。
図12(a)は、表示デバイス18,20への警告の表示例を示す図である。図12は、車両の左側で物体を検出したときの警告の表示例を示す。左側表示デバイス18には、警告を表示している。警告は、例えば、赤や黄色等の目立つ色で、左側表示デバイス18を点灯する。なお、赤、黄色は、信号機において「止まれ」「注意」を示す色なので、感覚的に警告であると理解しやすく、好適である。
また、右側表示デバイス20には、左側表示デバイス18へ視線を移すように促す矢印Yを表示している。これにより、警告の表示の際に、ドライバがたまたま右側を見ていて、警告が目に入らなかった場合であっても、右側表示デバイス20の表示に従って、左側表示デバイス18に視線を移すことによって、警告を見ることになる。
図11に戻って、周辺情報表示装置3の動作について説明する。周辺情報表示装置3は、物体検出部46からの検出データに基づいて、物体が離隔したか否かを判定する(S40)。具体的には、車両から所定の距離の範囲に物体が存在するか否かを判定する。ここで所定の距離は、警告を表示するか否かの判定に用いる閾値と必ずしも同じでなくてもよい。
物体が離隔していないと判定された場合には(S40でNO)、引き続き、警告を表示する(S36,S38)。物体が離隔したと判定された場合には(S40でYES)、警告を消去し(S42)、施設データの表示処理を行う(S44)。
第3の実施の形態の周辺情報表示装置3は、他の車両等の物体が接近してきたときに、施設のデータの表示をキャンセルして警告を表示し、ドライバに注意を喚起することにより、安全運転に資することができる。
なお、第3の実施の形態では、Aピラー102,104に表示デバイス18,20を有する周辺情報表示装置3を用いて警告を表示する例について説明したが、上側表示デバイス34を有する周辺情報表示装置にも適用することが可能である。
図12(b)は、上側表示デバイス34を有する周辺情報表示装置に警告を表示した例を示す図である。物体を検出した側の左側表示デバイス18に警告を表示する点は、図12(a)と同様である。図12(b)に示す例では、上側表示デバイス34に視線を誘導するための矢印を表示する。
以上、本発明の周辺情報表示装置の構成について実施の形態を挙げて詳細に説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではない。
上記した周辺情報表示装置の施設検出部14、表示制御部22の機能を実行するためのプログラムも本発明の範囲に含まれる。
上記した実施の形態では、Aピラー102,104に表示デバイス18,20を設ける例について説明したが、本発明は、画像投影デバイスを用いることにより、フロントガラス100を表示領域として利用してもよい。
図13は、画像投影デバイス50を用いた周辺情報表示装置4の構成を示す図である。図13に示す周辺情報表示装置4の基本的な構成は、第1の実施の形態の周辺情報表示装置1と同じであるが、図13に示す周辺情報表示装置4は、左側表示デバイス18および右側表示デバイス20に代えて、画像投影デバイス50を用いている点が異なる。
図14は、画像投影デバイス50を搭載したフロントガラス100の周辺の構成を示す図である。画像投影デバイス50は、フロントガラス100の一部の領域に画像を投影することにより、フロントガラス100の一部を表示領域とする装置である。図14に示す例では、右側のAピラー104上に設けられた画像投影デバイス50は、右側のAピラー104に沿った線状の領域56に画像を投影する。また、ダッシュボードに設けられた画像投影デバイス50は、センターパネルの上方に上下に延びる線状の領域58に画像を投影する。
このように、画像投影デバイス50は、運転に必要なドライバ前方の領域の周辺に画像を投影するので、運転に必要な視界を妨げることなく、かつ、少ない視線移動で周辺の施設の情報を確認できる。
図13に戻って、周辺情報表示装置4の構成について説明する。周辺情報表示装置4は、フロントガラス100を撮影するカメラ52と、カメラ52にて撮影した映像を解析して、ドライバがフロントパネルのどこにタッチしたかを検出するタッチ位置検出部54を有している。タッチ位置検出部54は、検出したタッチ位置のデータを、表示制御部22に渡す。この構成により、フロントガラス100にタッチパネルの機能を持たせることなく、タッチ位置を検出することができる。
次に、別の変形例について説明する。上記した実施の形態において、推薦すべき施設をあらかじめ記憶しておき、画像表示部16に、推薦すべき施設を示すデータを表示してもよい。図15は、変形例に係る周辺情報表示装置の施設データ記憶部12に記憶されたデータの例を示す図である。施設データ記憶部12は、推薦すべき施設を示す推薦フラグを有する。周辺情報表示装置は、画像表示部16に施設を表示する際に、その施設の推薦フラグがオンになっているか否かを判断し、オンになっている場合には、施設のマークを強調して表示する。
上記した実施の形態では、画像表示部16を構成する左側表示デバイス18および右側表示デバイス20は、タッチ位置を検出するタッチ位置検出部54を有し、タッチによって施設を選択する例について説明したが、ドライバの視線により施設の選択を行なってもよい。
図16は、変形例に係る周辺情報表示装置5の構成を示す図である。図16に示す周辺
情報表示装置5の基本的な構成は、第1の実施の形態の周辺情報表示装置1の構成と同じであるが、ドライバを撮影するカメラ60と、カメラ60にて撮影した映像を解析してドライバの視線を検出する視線検出部62とを備えている。視線検出部62は、検出した視線のデータを表示制御部22に渡す。表示制御部22は、視線検出部62から渡された視線のデータに基づいて、表示領域のどの部分を見ているか、すなわち、どの施設のデータを見ているかを検出する。視線によって施設を選択した後は、上記した実施の形態と同様に、表示制御部22は、ドライバが見ている施設の詳細情報をナビゲーション装置28に送り、ナビゲーション装置28は施設の詳細情報をモニタ30に表示する。
上記した実施の形態では、図4(a)に示すように、現在位置から先にある施設のデータを表示する例について説明したが、すでに通り過ぎた施設のデータを表示することとしてもよい。これにより、運転状況等によって施設を通り過ぎるまで画像表示部16を見ることができなかった場合に、施設のデータを通り過ぎた後に確認することができる。
上記した実施の形態では、各種設定部26にて施設の種類を指定し、指定した施設の種類のみを施設データとして表示する例について説明したが、表示する施設を指定するパラメータは、種類に限定されない。例えば、施設データ記憶部12にあらかじめ施設の特徴を示すメタデータを記憶しておく。そして、各種設定部26からキーワードの入力を受け付け、キーワードと一致するメタデータを有する施設のみを表示することとしてもよい。
上記した実施の形態では、画像表示部16に表示された施設データから詳細情報を表示する施設を選択する例について説明したが、詳細情報を表示する施設を自動的に選択してもよい。例えば、車両の現在位置から先の所定の範囲にある施設を自動的に選択し、その施設の詳細情報をモニタ30に表示することとしてもよい。ここで所定の範囲とは、例えば、車両の現在位置から100m先というように距離によって規定してもよいし、1分後に到達する場所というように時間によって規定してもよい。このように、車両の現在位置から少し先にある施設の詳細情報を表示することにより、車両がまもなく到達する場所にある施設の詳細情報をタイミング良く取得することができる。
上記した実施の形態では、画像表示部16に表示された施設が選択された場合に、ナビゲーション装置28のモニタ30に詳細情報を表示する例について説明したが、周辺情報表示装置は、音声によって詳細情報を出力してもよい。これにより、ドライバは前方から目を離すことなく詳細情報を確認できる。
上記した実施の形態では、左右のAピラー102,104のそれぞれに左側表示デバイス18と右側表示デバイス20を設け、それぞれの表示デバイス18,20によって表示領域を構成する例について説明したが、必ずしも左右のAピラー102,104を用いなくてはならないわけではなく、運転席に近い方のAピラー104だけに表示デバイスを設けてもよい。この場合、表示デバイスを左右2レーンに分割し、それぞれのレーンを表示領域として構成してもよい。
上記した実施の形態では、フロントガラス100の周囲に表示デバイス18,20,34,36を設ける例について説明したが、表示デバイスを車両側面の窓枠に設けてもよい。これにより、運転に必要な視界を妨げることなく、表示領域をさらに拡大することができる。
上記した第3の実施の形態では、物体と車両との距離に基づいて警告を表示するか否かを判定したが、物体と車両との距離に加えて、物体と車両との相対速度を用いて警告を表示するか否かを判定してもよい。例えば、接近してくる物体と車両との相対速度が所定の閾値(30km/h)より大きい場合には、距離が第1の閾値(100m)以内であるか
否かによって警告を表示するか否かを判定し、相対速度が所定の閾値(30km/h)以下の場合には、距離が第2の閾値(50m)以内であるか否かによって警告を表示するか否かを判定してもよい。このように相対速度と距離の両方を用いることによって、より正確に危険度を見極めることができる。
以下、実施の形態のその他の特徴について述べる。
実施の形態の周辺情報表示装置は、車両の現在位置を検出する現在位置検出部と、施設に関するデータを記憶した施設データ記憶部と、車両を運転中のドライバから見て左右2つの表示領域に画像を表示する画像表示部と、前記施設データ記憶部に記憶されたデータに基づいて車両の進行経路上にある施設を求める施設検出部と、前記施設検出部にて求めた施設のデータを、車両の進行方向に向かって道路の右側にある施設については右側の表示領域に表示し、道路の左側にある施設については左側の表示領域に表示する表示制御部とを備える。
このように車両の進行方向に向かって道路の右側にある施設を右側の表示領域に、左側にある施設を左側の表示領域に表示することにより、施設のある位置を直感的に把握することができる。左右の表示領域は、運転に必要な視野を挟んで左右に配置されていることが望ましい。これにより、運転に必要な視野を遮らず、かつ、周辺視野で施設のデータを確認することができる。また、施設検出部は、車両の走行経路があらかじめ設定されてい
る場合には、その経路上にある施設を検出してもよい。また、車両の走行経路が設定されていない場合には、走行中の道路を道なりに進んだときの経路上にある施設を検出してもよい。
実施の形態の周辺情報表示装置において、前記表示制御部は、車両の現在位置から施設までの距離に応じて前記表示領域の上下方向における表示位置を決定し、前記表示位置に施設のデータを表示してもよい。
この構成により、現在位置から施設までの距離を直感的に把握することができる。なお、現在位置からの距離が近い施設を上に表示するか、下に表示するかは、適宜設定することができる。例えば、表示領域が垂直に近い場合には、距離が近い施設を下に表示し、距離が遠い施設を上に表示することとし、車両の走行に伴って、施設の表示が上から下に流れるようにしてもよい。また、表示領域が上になるに従ってドライバの方に向かって傾斜している場合には、距離が近い施設を上に表示し、距離が遠い施設を下に表示することとし、車両の走行に伴って、施設の表示が下から上に流れるようにしてもよい。これにより、車両の走行中に景色が後ろに流れるのと同様に、施設のデータも後ろに流れているように感じることになり、施設までの遠近感を直感的に把握できる。
実施の形態の周辺情報表示装置において、前記表示制御部は、前記施設を示すマークを表示してもよい。
これにより、何の施設かを直感的に把握できる。また、施設に応じてマークの色を変えることとしてもよい。
実施の形態の周辺情報表示装置において、前記画像表示部は、フロントガラスの左側のAピラーに設けられた左側表示デバイスと、右側のAピラーに設けられた右側表示デバイスを有してもよい。
このようにAピラーに表示デバイスを設けることにより、左右の表示領域を有する画像表示部を容易に実現できる。
実施の形態の周辺情報表示装置において、前記画像表示部は、前記フロントガラスの上辺または下辺に沿って設けられた中央表示デバイスを有し、前記中央表示デバイスの左側と前記左側表示デバイスとが前記左側の表示領域を構成し、前記中央表示デバイスの右側と前記右側表示デバイスとが前記右側の表示領域を構成してもよい。
このようにフロントガラスの上辺または下辺に中央表示デバイスを設けることにより、運転に必要な視野を遮らないで表示領域を拡大できる。
実施の形態の周辺情報表示装置において、前記画像表示部は、フロントガラス上に画像を投影表示する画像投影デバイスであってもよい。
この構成により、フロントガラス上の表示領域に画像を表示することができる。
実施の形態の周辺情報表示装置は、前記表示領域に表示すべき施設の種類を設定する施設種類設定部を備え、前記表示制御部は、車両の進行経路上にある施設のうち、前記施設種類設定部にて設定された種類の施設を表示してもよい。
このように所望の種類の施設のデータだけを表示することにより、所望の種類の施設を適切に見つけることができる。
実施の形態の周辺情報表示装置において、前記施設データ記憶部は、ドライバに推薦すべき施設を示す推薦データを記憶しており、前記表示制御部は、前記推薦データに基づいて、前記施設検出部にて検出された施設の中で推薦すべき施設を示すデータを強調して表示してもよい。
この構成により、推薦されている施設を容易に把握できる。強調表示の態様としては、例えば、他よりも明るく表示したり、他よりも大きく表示する等の態様を適用することができる。
実施の形態の周辺情報表示装置は、前記表示領域に表示する施設数を設定する施設数設定部を備え、前記表示制御部は、前記施設数設定部にて設定された施設数以下の施設を前記表示領域に表示してもよい。
このように表示される施設数の上限を設定することにより、表示される施設数が多くなりすぎず、施設の位置を適切に把握することができる。
実施の形態の周辺情報表示装置において、前記施設を示すデータの表示サイズを設定する表示サイズ設定部を備え、前記表示制御部は、前記表示サイズ設定部にて設定された表示サイズにて、前記表示領域に前記施設のデータを表示してもよい。
この構成により、ドライバの違い、またはドライブシーンの違いに応じて施設のデータを適切な大きさで表示することができる。
実施の形態の周辺情報表示装置は、前記施設に関するデータの表示の詳細度を設定する詳細度設定部を備え、前記表示制御部は、前記詳細度設定部にて設定された詳細度にて、前記表示領域に前記施設のデータを表示してもよい。
この構成により、施設の位置の情報と共に施設の詳しい情報を確認することができる。
実施の形態の周辺情報表示装置は、ドライバのワークロードを検出するワークロード検出部を備え、前記詳細度設定部は、前記ワークロード検出部にて検出されたワークロードに応じて前記詳細度を設定してもよい。
この構成により、ドライバのワークロードに応じて、適切な詳細度の情報を表示できる。例えば、ワークロードが大きい場合には、施設を示すマークのみを表示し、ワークロードが小さい場合には、施設の名称や営業時間等の属性に関するデータを表示することとしてもよい。なお、ワークロード検出部としては、様々なセンサが考えられる。例えば、ウィンカーのオン/オフを検知するセンサにより車両の右左折を検知し、ワークロードを求めることができる。また、ハンドルに脈拍を計測するセンサを備えておき、脈拍数によってドライバのワークロードを求めることができる。また、カメラによって撮影した映像からドライバの視線の動きを検知し、視線の動きによってワークロードを求めてもよい。
実施の形態の周辺情報表示装置は、ナビゲーション装置と、前記表示領域に表示された施設を選択する施設選択部とを備え、前記施設を示すデータが選択されたときに、選択された施設についての詳細情報を前記ナビゲーション装置のモニタに表示してもよい。
この構成により、車両の走行と共に表示位置を変えて表示する表示領域とは別のナビゲーション装置のモニタにて、所望の施設の詳細情報を確認することができる。なお、詳細情報は、施設データ記憶部に記憶しておいてもよい。
実施の形態の周辺情報表示装置は、前記表示領域に対するタッチを検出するタッチ検出部を備え、前記施設選択部は、前記タッチ検出部にて検出したタッチ位置から、前記表示領域に表示中のどの施設がタッチされたかを求め、求めた施設を選択してもよい。また、実施の形態の周辺情報表示装置は、ドライバの視線を検出する視線検出部を備え、前記施設選択部は、前記視線検出部にて検出したドライバの視線から、前記表示領域に表示中のどの施設を見たかを求め、求めた施設を選択してもよい。
これらの構成により、詳細情報を確認したい施設を容易に選択できる。
実施の形態の周辺情報表示装置において、前記施設選択部は、車両の現在位置よりも進行方向側の所定の範囲にある施設を選択してもよい。
この構成により、車両の進行方向にある施設の詳細情報を表示するので、施設のある場所に到達する前に施設の詳細情報を確認することができる。これにより、施設に興味を持った場合等には、余裕を持ってその施設に向かうことが可能である。なお、車両の進行方向側の所定の範囲は、車両の現在位置からの距離によって規定してもよいし(例えば、100m先等)、到達までに要する時間によって規定してもよい(例えば、1分後に到達する場所等)。
実施の形態の周辺情報表示装置において、前記表示制御部は、前記施設選択部にて選択中の施設のデータを強調して表示してもよい。
この構成により、詳細情報が表示された施設の位置を直感的に把握できる。
実施の形態の周辺情報表示方法は、車両を運転中のドライバから見て左右2つの表示領域に画像を表示する画像表示部に施設のデータを表示する方法であって、車両の現在位置を検出するステップと、施設データ記憶部に記憶された施設に関するデータに基づいて車両の進行経路上にある施設を求めるステップと、求めた施設のデータを、車両の進行方向に向かって道路の右側にある施設については右側の表示領域に表示し、道路の左側にある施設については左側の表示領域に表示するステップとを備える。
この構成により、車両の進行方向に向かって道路の右側にある施設を右側の表示領域に、左側にある施設を左側の表示領域に表示することにより、施設のある位置を直感的に把
握することができる。なお、実施の形態の周辺情報表示装置の各種の構成を実施の形態の周辺情報表示方法に適用することが可能である。
実施の形態のプログラムは、車両を運転中のドライバから見て左右2つの表示領域に画像を表示する画像表示部に施設のデータを表示するためのプログラムであって、コンピュータに、車両位置検出部にて検出した車両の現在位置を取得するステップと、施設データ記憶部に記憶された施設に関するデータに基づいて車両の進行経路上にある施設を求めるステップと、求めた施設のデータを、車両の進行方向に向かって道路の右側にある施設については右側の表示領域に表示し、道路の左側にある施設については左側の表示領域に表示するステップとを実行させる。
この構成により、車両の進行方向に向かって道路の右側にある施設を右側の表示領域に、左側にある施設を左側の表示領域に表示することにより、施設のある位置を直感的に把握することができる。なお、実施の形態の周辺情報表示装置の各種の構成を実施の形態のプログラムに適用することが可能である。