JP5328118B2 - 転写ユニットおよびこの転写ユニットを有する画像形成装置 - Google Patents

転写ユニットおよびこの転写ユニットを有する画像形成装置 Download PDF

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本発明は、複数の像担持体の担持した異なった色のトナー像が塗り重ね状態で転写される転写ベルトを備えてなる転写ユニットおよびこの転写ユニットを有する画像形成装置に関するものである。
従来、特許文献1に記載されているような、像担持体としての感光体ドラムの周面に形成されたトナー像を対向配置された転写ベルトに一旦転写し、この転写ベルト上のトナー像をさらに用紙に転写するように構成された転写装置が知られている。前記転写ベルトは、駆動ローラと従動ローラとの間に張設され、これらローラ間で周回される。転写ベルトの表面側には、所定のブレードの先端縁部が当接されている。
そして、転写ベルトが周回するに際し、その表面に付着した残留トナーや飛来した粉塵等の付着物がブレードにより掻き取られ、これによって転写ベルト表面の清浄状態が維持される。
ところで、かかる転写装置にあっては、転写ベルトの表面側はブレードにより常に清浄化処理が施されているのに対し、通常、転写ベルトの裏面側については清浄化処理が施されていないため、装置本体内で生成した粉塵や飛散したトナーなどの付着物が転写ベルトの裏面側に堆積することがある。
転写ベルトの裏面側に付着物が堆積すると、この付着物は、転写ベルトの周回によって駆動および従動ローラに到達したとき、当該付着物は、転写ベルトの裏面と駆動および従動ローラの周面との間で押圧されて転写ベルトに固着することになる。そして、付着物が転写ベルトに固着すると、転写ベルトのこの部分の表面側が外方に向かって膨出した凸部が形成された状態になる。転写ベルトにかかる凸部が形成されると、転写ベルトの表面側のブレードによる付着物の掻き取り処理時に、凸部の前後の位置が凹んだ状態になっていることから、この部分の付着物を掻き取ることができず、結果としてこの部分が清浄化不良になる。
そして、転写ベルトの表面に清浄化不良の部分が生じると、当該転写ベルトの表面には適正なトナー画像が形成され難くなり、結果として画質が低下するという不都合が生じる。
また、転写ベルトの裏面側に堆積した付着物により転写ベルトが掛け回されたローラの周面が損傷し、結果として転写装置の寿命に影響を及ぼすという不都合も発生する。
かかる不都合を解消するべく、特許文献1の転写装置においては、転写ベルトの裏面側を対象としたブレードが設けられ、このブレードの先端縁部を転写ベルトの裏面に当接させることによって、そこに堆積した付着物を取り除くようになされている。
特開平9−258568号公報
しかしながら、特許文献1に記載の転写装置にあっては、転写ベルトの裏面側を清浄化処理するブレードは、当該転写ベルトにおける一のローラと他のローラとの間に設けられているため、周回中の転写ベルトに加わるトルクの変動や振動等により、ブレードの転写ベルト裏面に対する当接状態が安定せず、これによって転写ベルトの裏面側を常に清浄に維持することが困難になり、ひいては転写画像の画像不良を改善することができなくなくなるという問題点を有している。
本発明は、従来の上記のような問題点を解消するためになされたものであり、転写ベルトの裏面側を常に清浄に保持することが可能であり、これにより転写ベルトの裏面側に堆積した付着物に起因する転写画像の画像不良を解消させることができる転写ユニットおよびこの転写ユニットを有する画像形成装置を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明(転写ユニット)は、複数のローラ間に掛け回され、一の方向に周回され、所定の画像情報に応じてそれぞれ担持された像担持体のトナー像が、その表面に転写される転写ベルトと、前記転写ベルトの表面に押圧され、前記トナー像を記録用紙に転写させる二次転写ローラと、前記二次転写ローラの前記転写ベルトに対する押圧位置よりも前記転写ベルトの周回方向の下流側において、その周面が前記転写ベルトの表面側に押圧当接されることにより前記転写ベルトを内側に向けて屈曲させる屈曲ローラと、前記屈曲ローラの周面に当接し、前記屈曲ローラを清浄化処理するローラクリーニング部材と、前記二次転写ローラと前記屈曲ローラとの間において、前記転写ベルトの表面側を清浄化処理する表面側清掃部材と、前記転写ベルトの裏面側における前記屈曲ローラと対向する位置に設けられて当該転写ベルトの裏面側を清浄化処理する裏面側清掃部材と、前記転写ベルトの表裏面から回収された付着物を貯留する回収容器と、前記ローラクリーニング部材により前記屈曲ローラから取り除かれた付着物を前記回収容器に導入する第1回収パイプと、前記表面側清掃部材により前記転写ベルトから取り除かれた付着物を前記回収容器に導入する第2回収パイプと、前記裏面側清掃部材により前記転写ベルトから取り除かれた付着物を前記回収容器に導入する第3回収パイプと、を有し、前記第1回収パイプと前記第2回収パイプとは、前記回収容器の入口で合流され、前記第3回収パイプは、前記第1回収パイプのうち、前記ローラクリーニング部材と前記回収容器の前記入口との間に合流されることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、複数のローラ間に掛け回されて周回する転写ベルトの裏面側に清掃処理を施すべく設けられた裏面側清掃部材は、周面が転写ベルトの表面側に押圧当接されることにより転写ベルトを内側に向けて屈曲させる屈曲ローラと対向した位置に転写ベルトを介して設けられた状態になっているため、たとえ転写ベルトが振れたりしても、裏面側清掃部材が清掃している部分は、屈曲ローラに支持されていることで被清掃面と直交する方向に向けて変動することがなく、従って、転写ベルトの裏面側の清浄化の度合いは全長に亘って常に均一になる。また、かかる構成によれば、裏面側清掃部材により転写ベルトから取り除かれた付着物は、第3回収パイプを介して回収容器に回収される。また、かかる構成によれば、転写ベルトの裏面側および表面側から取り除かれた付着物を回収する回収容器が、裏面側および表面側のそれぞれを対象として共用されているため、その分部品点数が削減され、装置コストの低減化に貢献する。また、かかる構成によれば、前記第1回収パイプと前記第2回収パイプとは、前記回収容器の入口で合流され、前記第3回収パイプは、前記第1回収パイプのうち、前記ローラクリーニング部材と前記回収容器の前記入口との間に合流される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記裏面側清掃部材は、ブラシ毛が植設されたクリーニングブラシであることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、転写ベルトが周回することにより、当該転写ベルトは、その裏面側がクリーニングブラシのブラシ毛で相対的に清拭されて清浄になる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記クリーニングブラシは、前記屈曲ローラと平行に延びるブラシ軸回りに駆動回転可能な回転ブラシであることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、クリーニングブラシが回転するため、単に静止状態のブラシ毛が転写ベルトに摺接するだけの場合に比較し、より確実な清浄化処理が実現する。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記裏面側清掃部材は、先端縁部が前記転写ベルトの裏面に摺接するブレードであることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、転写ベルトが周回することにより、当該転写ベルトは、裏面側に付着している付着物がブレードにより掻き取られて清浄化処理が施される。
請求項5に記載の発明(画像形成装置)は、前記像担持体と、前記転写ベルトとを有し、かつ、請求項1乃至のいずれか1項に記載の転写ユニットを備えたことを特徴とするものである。
かかる構成によれば、画像形成装置は、請求項1乃至のいずれか1項に記載の転写ユニットが備える作用効果を享受し得るものになる。
本発明に係る転写ユニットによれば、複数のローラ間に張設されて周回する転写ベルトの裏面側に清掃処理を施す裏面側清掃部材は、周面が転写ベルトの表面側に押圧当接されることにより転写ベルトを内側に向けて屈曲させる屈曲ローラと転写ベルトを介して対向した位置に設けられているため、たとえ転写ベルトが振れたりしても、裏面側清掃部材が清掃している部分は、屈曲ローラに支持されていることで変動することがなく、従って、転写ベルトの裏面側の清浄化の度合いは均一になり、従来のように、付着物の部分的な堆積に起因して転写画像の画像不良が生じるような不都合の発生を有効に防止することができる。
また、本発明に係る画像形成装置によれば、本発明に係る転写ユニットが備える作用効果を享受することができる。
図1は、本発明に係る転写ユニットが適用された画像形成装置の一実施形態の内部構造を説明するための断面視の説明図である。本実施形態においては、画像形成装置としてプリンタ10が採用されている。図1に示すように、プリンタ10は、用紙Pの束を貯留する給紙部12と、この給紙部12から搬送されてきた用紙Pにトナー像を転写する画像形成部13と、この画像形成部13で用紙Pに転写されたトナー像に対し定着処理を施す定着部14と、この定着部14で定着処理の施された用紙Pが排出される排紙部15とがプリンタ本体11に装着されることによって構成されている。
前記給紙部12は、プリンタ本体11内の下部に挿脱自在に装着された複数枚の用紙Pが貯留可能な用紙カセット121と、この用紙カセット121の図1における右側上方位置に設けられたピックアップローラ122とを備えている。用紙カセット121に貯留されている用紙Pは、ピックアップローラ122の駆動により1枚ずつピックアップされて画像形成部13に向けて送り出される。
前記画像形成部13は、給紙部12から給紙された用紙Pにトナー画像を形成させるものであり、本実施形態では、上流側(図1における紙面の左側)から下流側へ向けて順次配設された、マゼンタ色のトナーを用いるマゼンタ用ユニット13Mと、シアン色のトナーを用いるシアン用ユニット13Cと、イエロー色のトナーを用いるイエロー用ユニット13Yと、ブラック色のトナーを用いるブラック用ユニット13Kとが備えられている。
そして、前記各ユニット13M,13C,13Y,13Kには、周面に静電潜像およびこの静電潜像に沿ってトナー像が形成される前後方向(図1の紙面に直行する方向)に延びた軸心回りに回転可能な感光体ドラム(像担持体)131と、この感光体ドラム131の周面に帯電処理を施すことにより同周面に一様な電荷を形成させる帯電ワイヤを備えた帯電器132と、この帯電器132により一様な電荷の付与された感光体ドラム131の周面に画像情報に基づくレーザー光を照射することにより静電潜像を形成させる露光装置133と、この静電潜像の形成された感光体ドラム131の周面にトナーを供給することにより同周面にトナー像を形成させる現像装置134と、この現像装置134にトナーを供給する、各現像装置134に対して着脱自在に装着されたトナーコンテナ135と、感光体ドラム131上のトナー像を静電的に引き剥がして後述する中間転写ベルト(転写ベルト)20の表面に転写させる一次転写ローラ136と、中間転写ベルト20への転写処理後の感光体ドラム131の周面を清浄化処理するドラムクリーニング装置137とがそれぞれ設けられている。
また、画像形成部13には、各ユニット13M,13C,13Y,13Kに共通する部材として、各感光体ドラム131の下方位置に上部側が当該各感光体ドラム131と当接された、前記感光体ドラム131の周面のトナー像が転写される中間転写ベルト20と、この中間転写ベルト20上のトナー像を静電的に引き剥がして給紙部12から送り込まれた用紙Pに転写させる二次転写ローラ138が設けられている。
前記感光体ドラム131は、周面に静電潜像およびこの静電潜像に沿ったトナー像を形成させるためのものであり、周面に強靱で耐摩耗性に優れた極めて平滑なアモルファスシリコン層が積層され、これによってこれらの像を形成させるのに適したものになっている。かかる各感光体ドラム131は、図1において反時計方向へ向けて回転しつつ対応した現像装置134からトナーの供給を受ける。
前記帯電器132は、その帯電ワイヤに図略の電源から高圧電圧が印加され、これによるコロナ放電で感光体ドラム131の周面に一様な電荷を形成させるようになっている。なお、かかる帯電器132に代えて高電圧が印加された帯電ローラを感光体ドラム131の周面に当接させるようにし、これによって感光体ドラム131の周面に電荷を形成させるようにしてもよい。
前記露光装置133は、前記帯電器132によって一様に帯電された感光体ドラム131の周面に、図略のコンピュータ等から入力された画像データに基づくレーザー光を照射するものであり、このレーザー光の照射によって感光体ドラム131の周面に静電潜像が形成される。かかる静電潜像に現像装置134からのトナーが供給されることにより、感光体ドラム131の周面にトナー像が形成され、このトナー像が周回している中間転写ベルト20に転写される。
前記現像装置134は、内部に攪拌搬送部材が設けられているとともに、最下部位置に周面が感光体ドラム131の周面と対向した現像ローラが備えられ、この現像ローラの回転によってトナーが感光体ドラム131の周面に供給されるようになっている。
前記定着部14は、画像形成部13で用紙Pに転写された転写画像に定着処理を施すものであり、ハロゲンランプ等の通電発熱体により加熱される定着ローラ141と、下部でこの定着ローラ141に対向配置され、周面が定着ローラ141の周面に押圧当接される加圧ローラ142とを備えている。
前記画像形成部13で中間転写ベルト20により転写処理の施された用紙Pは、中間転写ベルト20と二次転写ローラ138とに挟持された状態で中間転写ベルト20の周回に誘導されて定着部14に導入され、定着ローラ141と加圧ローラ142との間を通過するときの加熱によりトナー像が当該用紙Pに定着される。
定着処理後の用紙Pは、排出ローラ対143の駆動により排紙搬送路101を上昇させられ、排紙口152を通ってプリンタ本体11の頂部に設けられた排紙トレイ151へ排出される。
そして、本実施形態においては、従動ローラ22、押圧ローラ23、上部テンションローラ24および下部テンションローラ25は、いずれも中間転写ベルト20の周回に従動して回転するのに対し、屈曲ローラ30は、ローラ駆動用モータ40の駆動でトルクリミッタ50を介して駆動回転するようになされている。
図2は、図1における中間転写ベルト20等を備えた転写ユニット20aを抽出して示した説明図である。図2に示すように、転写ユニット20aは、表面(表面)側が各感光体ドラム131にそれぞれ当接される中間転写ベルト20と、この中間転写ベルト20の表面側に掛け回される屈曲ローラ30と、この屈曲ローラ30に駆動力を付与するローラ駆動用モータ40と、このローラ駆動用モータ40と前記屈曲ローラ30との間に介設されたトルクリミッタ50と、屈曲ローラ30の周面に対し清掃処理を施すローラクリーニング装置60と、中間転写ベルト20の表面側に対し清掃処理を施すベルト表面クリーニング装置70と、中間転写ベルト20の裏面側に対し清掃処理を施すベルト裏面クリーニング装置(裏面側清掃部材)80とを備えている。
前記中間転写ベルト20の上部側の表面には、各ユニット13M,13C,13Y,13Kの各感光体ドラム131の周面に形成されたトナー画像が順に塗り重ね状態で転写され、これによって中間転写ベルト20の表面にカラー画像が形成される。
かかる中間転写ベルト20は、各ユニット13M,13C,13Y,13Kの各一次転写ローラ136と、マゼンタ用ユニット13Mの一次転写ローラ136の図2における若干左方位置に設けられた駆動ローラ21と、ブラック用ユニット13Kの一次転写ローラ136の図2における若干右方位置に設けられた従動ローラ22と、前記駆動ローラ21の右方におけるシアン用ユニット13Cの一次転写ローラ136の略直下位置に配設された、中間転写ベルト20を屈曲させるための屈曲ローラ30と、この屈曲ローラ30と前記従動ローラ22との間の略中間位置であって、これらより下方位置に配設された押圧ローラ23とに掛け回されている。
前記押圧ローラ23は、中間転写ベルト20を二次転写ローラ138へ向けて押圧するためのものであり、これによって中間転写ベルト20の表面のカラー画像が、中間転写ベルト20と二次転写ローラ138とに挟持された状態で搬送されつつある用紙Pに確実に転写される。
前記駆動ローラ21は、ベルト駆動用モータ210によって駆動される。かかるベルト駆動用モータ210は、駆動ローラ21と同心で当該駆動ローラ21の後面側(図2の紙面の裏側)に設けられている。そして、駆動ローラ21は、ベルト駆動用モータ210の駆動軸211に一体回転可能に外嵌されている。従って、駆動ローラ21は、ベルト駆動用モータ210の駆動により駆動軸211回りに一体回転することになる。
前記駆動ローラ21、従動ローラ22、押圧ローラ23および一次転写ローラ136は、これらの周面がいずれも中間転写ベルト20の裏面側に当接されているのに対し、前記屈曲ローラ30は、その周面が中間転写ベルト20の表面側に当接されている。従って、屈曲ローラ30の周面には、中間転写ベルト20表面の残留トナーが移されることがあるが、本実施形態ではかかる不都合が、後に詳述するように、有効に回避されるのである。
前記二次転写ローラ138は、押圧ローラ23の直下位置で中間転写ベルト20を介して当該押圧ローラ23により押圧されている。かかる二次転写ローラ138には、中間転写ベルト20上のトナー画像を静電的に引き剥がすバイアス電圧が図略の電源から印加される。従って、中間転写ベルト20と二次転写ローラ138との間を通過する用紙Pには、中間転写ベルト20のトナー画像が転写されることになる。
また、前記各一次転写ローラ136の左方位置にはそれぞれ上部テンションローラ24が設けられているとともに、屈曲ローラ30と押圧ローラ23との間および従動ローラ22と押圧ローラ23との間には下部テンションローラ25がそれぞれ設けられている。これらの上下のテンションローラ24,25は、中間転写ベルト20が弛まないように緊張状態を維持させるためのものである。
また、屈曲ローラ30の直ぐ左側には、当該屈曲ローラ30の周面にクリーニング処理を施すローラクリーニング装置60が設けられている。このローラクリーニング装置60は、屈曲ローラ30の周面に付着した残留トナー等の付着物を除去して清浄化するためのものである。
図3は、屈曲ローラ30、ローラ駆動用モータ40およびトルクリミッタ50を説明するための一部切欠き斜視説明図である。また、図4は、図3のIV−IV線断面図であり、図5は、図3のV−V線断面図である。
まず、プリンタ本体11内には、図3に示すような中間転写ベルト20の周回方向と直交する方向で互いに対向した一対のフレーム板19が設けられ、前記駆動ローラ21、従動ローラ22、押圧ローラ23、屈曲ローラ30等のローラ類は、これら一対のフレーム板19間に架設されている。なお、図3には、一対のフレーム板19の内の一方側であって、それの屈曲ローラ30が設けられた部分が示されている。
前記屈曲ローラ30は、一対のフレーム板19間に架設される屈曲ローラ軸31と、この屈曲ローラ軸31に同心で一体回転可能に外嵌されるゴムや軟質の合成樹脂等のエラストマー、あるいはアルミニウム合金やステンレススチール等の金属の素管により形成された屈曲ローラ本体32とからなっている。
前記トルクリミッタ50は、フレーム板19から外部に突出した屈曲ローラ軸31の端部に同心で取り付けられている。かかるトルクリミッタ50は、屈曲ローラ軸31と一体回転可能に同心で接続される中心軸51と、この中心軸51に同心で相対回転可能に外嵌されるリミッタ筒体52と、このリミッタ筒体52に同心で一体回転可能に外嵌されたリミッタ側ギヤ53と、前記リミッタ筒体52内で前記中心軸51から径方向に向かって互いに反対方向に突設された一対の抵抗体54とを備えている。
前記抵抗体54は、板バネ材がL字状に折り曲げられることによって形成され、中心軸51から突設された矩形状を呈する平板部541と、この平板部541の先端から中心軸51の回転方向に向けて折り曲げられ、かつ、前記リミッタ筒体52の内周面に面接触するように円弧状に形成された円弧板部542とを備えている。円弧板部542は、平板部541との接合部分が若干弾性変形した状態でリミッタ筒体52内に収納され、これによって所定の弾性力でリミッタ筒体52の内周面を押圧している。これにより、円弧板部542とリミッタ筒体52の内周面との間には、所定の摩擦力(トルクリミッタ摩擦力F2)が形成され得る状態になっている。
一方、前記屈曲ローラ本体32と中間転写ベルト20との間に形成される摩擦力(ローラ・ベルト間摩擦力F1)により中間転写ベルト20の周回が屈曲ローラ本体32の回転に伝達されるが、このローラ・ベルト間摩擦力F1は、前記トルクリミッタ摩擦力F2よりも大きくなるように(F1>F2)摩擦設定されている。
また、屈曲ローラ本体32の周面には、前記ローラクリーニング装置60のブレード62が当接されているが、このブレード62と屈曲ローラ本体32の周面との間に形成される摩擦力(ブレード・ローラ間摩擦力(負荷力)F3)は、前記トルクリミッタ摩擦力F2より小さくなるように(F3<F2)摩擦設定されている。
従って、各所の摩擦力は、ローラ・ベルト間摩擦力F1が最大で、その次にトルクリミッタ摩擦力F2が大きく、ブレード・ローラ間摩擦力F3が最も小さく設定されている(F1>F2>F3)。
前記ローラ駆動用モータ40は、フレーム板19の表面側であって、前記トルクリミッタ50の直上位置に固定された平面視でコ字状を呈するブラケット191に取り付けられている。ブラケット191は、フレーム板19から外方に向かって突設された一対の側板192と、これら一対の側板192の先端縁部間に架設された背面板193とを備えている。ローラ駆動用モータ40は、その駆動軸41を背面板193に貫通させた状態で当該背面板193に装着されている。
前記駆動軸41には、背面板193を貫通してブラケット191内に位置した部分に、前記リミッタ側ギヤ53と噛合する駆動ギヤ42が同心で一体回転可能に外嵌されている。従って、ローラ駆動用モータ40の駆動は、駆動軸41、駆動ギヤ42およびリミッタ側ギヤ53を介してトルクリミッタ50のリミッタ筒体52に伝達される。このリミッタ筒体52の回転は、抵抗体54および中心軸51を介して屈曲ローラ30に伝達される。
そして、本実施形態においては、前記のような摩擦設定がなされた上で、前記ローラ駆動用モータ40は、屈曲ローラ30が負荷のないフリーな状態で回転するとした場合、すなわち中間転写ベルト20が屈曲ローラ30に掛け回されていないとした場合の屈曲ローラ本体32の周速度が中間転写ベルト20の周回速度よりも速くなるように速度設定されている。
かかる速度設定を行うために、プリンタ本体11内の適所にはマイクロコンピュータからなる駆動制御部100(図4)が設けられ、ローラ駆動用モータ40は、この駆動制御部100による制御で駆動回転する。すなわち、駆動制御部100には予め中間転写ベルト20の周回速度が入力される。そして、駆動制御部100は、屈曲ローラ30の周速度がこの中間転写ベルト20の周回速度に対して予め設定された割合だけ速くなるように演算し、この演算結果に基づく制御信号をローラ駆動用モータ40に向けて出力する。従って、この制御信号が入力されたローラ駆動用モータ40の駆動により、屈曲ローラ30は、トルクリミッタ50の制限を受けないフリー回転時には、常にその周速度が中間転写ベルト20の周回速度より若干早めになるように回転する。
従って、ローラ駆動用モータ40およびベルト駆動用モータ210が同時に駆動されると、中間転写ベルト20は、ベルト駆動用モータ210の駆動力を得て周回するが、このとき屈曲ローラ本体32は、ローラ駆動用モータ40の駆動により中間転写ベルト20の周回速度よりも速い周速度で回転しようとする。
しかし、ローラ駆動用モータ40の駆動力は、トルクリミッタ50のリミッタ筒体52の内周面と当接している抵抗体54を介して屈曲ローラ30に伝達され、しかも抵抗体54の円弧板部542とリミッタ筒体52の内周面との間に生じる摩擦力であるトルクリミッタ摩擦力F2は、中間転写ベルト20と屈曲ローラ本体32との間の摩擦力であるローラ・ベルト間摩擦力F1より小さく設定されているため、結局、抵抗体54とリミッタ筒体52との間には滑りが生じ、これによって屈曲ローラ本体32は、中間転写ベルト20により従動しているのと同様になる(すなわち、中間転写ベルト20の周回速度と同一の周速度で屈曲ローラ30が回転することになる)。
そして、ローラ駆動用モータ40により屈曲ローラ30がフリー回転したときの屈曲ローラ30の周速度と、中間転写ベルト20の周回速度との差はそれ程大きなものではないため、屈曲ローラ30が中間転写ベルト20の周回にのみ従動している場合に比較し、屈曲ローラ本体32の周面と中間転写ベルト20の表面との間のこすれ合いの度合いは小さくすることができるため、このこすれ合いにより屈曲ローラ本体32の周面の残留トナー等の付着物が再び中間転写ベルト20の表面に移り、これによって用紙Pへ転写された画像の画質が不良になるような不都合の発生が有効に防止される。
また、ブレード62と屈曲ローラ本体32との間の摩擦力であるブレード・ローラ間摩擦力F3は、リミッタ筒体52の内周面と、抵抗体54の円弧板部542との間の摩擦力であるトルクリミッタ摩擦力F2よりも小さく設定されているため、このブレード・ローラ間摩擦力F3が大き過ぎることによって屈曲ローラ30が回転しなくなるような不都合の発生が防止される。
さらに、本実施形態においては、中間転写ベルト20を周回させつつ画像形成処理を実行するに際し、駆動制御部100からローラ駆動用モータ40に向けて出力される制御信号により、ローラ駆動用モータ40は、ベルト駆動用モータ210の起動に先立ちそれよりも若干早めに起動される。こうすることによって、中間転写ベルト20が周回するのに先立ってローラ駆動用モータ40の駆動力がスリップしつつある抵抗体54を介して屈曲ローラ30に伝達された状態になっているため(すなわち、屈曲ローラ30は中間転写ベルト20が周回していないことにより回転しないがローラ駆動用モータ40の駆動による力が屈曲ローラ30に伝わった状態になっているため)、中間転写ベルト20が起動したときには、その起動に即座に追随することが可能であり、これによって起動時の屈曲ローラ本体32の周面と中間転写ベルト20の表面とのこすれ合いの度合いを極力小さなものにすることができ、屈曲ローラ本体32の周面の異物の中間転写ベルト20の表面への移行を有効に抑えることができる。
以下、図6を基に、中間転写ベルト20および屈曲ローラ30の清掃処理について図6を基に、必要に応じて図1〜図5を参照しながら説明する。図6は、中間転写ベルト20および屈曲ローラ30の清掃処理を説明するための屈曲ローラ30近辺の中間転写ベルト20を示す説明図である。
まず、ローラクリーニング装置60は、箱形のケーシング61と、このケーシング61に内装されたブレード62と、スパイラルフィーダ63とを備えている。前記ケーシング61は、図6における屈曲ローラ30の直左方に設けられている。かかるケーシング61は、上部右面に屈曲ローラ本体32の周面と対向した開口611を有している。前記ブレード62は、ケーシング61内においてこの開口611から屈曲ローラ本体32の周面に向かって先上がりに傾斜して配設され、先端縁部が屈曲ローラ本体32の周面に当接されている。
従って、屈曲ローラ30が中間転写ベルト20の時計方向に向かう周回によりローラ心回りに反時計方向に向けて回転すると、ブレード62の先端縁部が屈曲ローラ30の周面と摺接し、これにより屈曲ローラ30の周面は、付着している付着物が掻き取られて清浄化される。
前記スパイラルフィーダ63は、ケーシング61の下部に形成された上に凹の円弧状を呈する円弧底板612に沿うように前記屈曲ローラ30と平行に配設されている。かかるスパイラルフィーダ63は、前後方向(図6の紙面に直交する方向)に延びるフィーダ軸631と、このフィーダ軸631の周面に同心で形成されたスパイラルフィン632とを備えている。スパイラルフィーダ632は、フィーダモータ64の駆動でフィーダ軸631回りに一体回転する。
一方、ケーシング61の円弧底板612には、背面側(図6の紙面の裏側)に排出口613が開口されている。そして、屈曲ローラ本体32の周面からブレード62により掻き取られ、スパイラルフィーダ63の駆動回転で搬送された異物(付着物)は、この排出口613を介し、後述の回収パイプ95を通って回収容器90に回収される。
前記ベルト表面クリーニング装置70は、中間転写ベルト20の表面側に残留した残留トナーや、飛散してきた紙粉などの付着物を除去して清浄化するためのものである。かかるベルト表面クリーニング装置70は、箱形のケーシング71と、このケーシング71に内装された第1回転ブラシ72と、この第1回転ブラシ72により取り除かれた付着物を回収するためのスパイラルフィーダ73とを備えている。
前記ケーシング71は、図2における左側の下部テンションローラ25に中間転写ベルト20を挟んで対向した位置に設けられている。かかるケーシング71は、中間転写ベルト20に沿うように右端から左上がりに傾斜した天板を有し、この傾斜天板に中間転写ベルト20を介して下部テンションローラ25に臨んだ開口711が設けられている。
前記第1回転ブラシ72は、この開口711を介し中間転写ベルト20を挟んで下部テンションローラ25に対向配置されている。かかる第1回転ブラシ72は、下部テンションローラ25と平行にケーシング71に内装された第1ブラシ軸721と、この第1ブラシ軸721にその周面から径方向に延びるように均一に植設された多数本のブラシ毛からなる第1ブラシ本体722とを備えている。第1ブラシ本体722の外周面は、中間転写ベルト20の表面(表面)に当接するようにブラシ毛の長さ寸法が設定されている。
そして、ケーシング71の背面側(図6の紙面の裏側)には、駆動軸が第1ブラシ軸721に同心で一体回転可能に連結された第1ブラシモータ74が設けられている。従って、第1ブラシモータ74の駆動で第1ブラシ本体722を第1ブラシ軸721回りに回転させることにより、中間転写ベルト20の表面側は、当該第1ブラシ本体722により清掃され、これによって中間転写ベルト20の表面側に付着していた付着物が取り除かれて清浄化される。
前記スパイラルフィーダ73は、ケーシング71の図6における右端下部に形成された上に凹の円弧状を呈する円弧底板712に沿うように前記第1回転ブラシ72と平行に配設されている。かかるスパイラルフィーダ73は、前後方向(図6の紙面に直交する方向)に延びるフィーダ軸731と、このフィーダ軸731の周面に同心で形成されたスパイラルフィン732とを備えている。このようなスパイラルフィーダ73は、第1ブラシモータ74の駆動力が伝達され、これによってフィーダ軸731回りに一体回転する。
一方、ケーシング71の円弧底板712には、背面側(図6の紙面の裏側)に排出口713が開口されている。そして、中間転写ベルト20の表面から第1回転ブラシ72により清拭され、スパイラルフィーダ73の駆動回転でケーシング71内を背面側に向けて搬送された異物(付着物)は、この排出口713を介し、後述の回収パイプ95を通って回収容器90に回収される。
前記ベルト裏面クリーニング装置80は、中間転写ベルト20の裏面(裏面)側に付着した飛散トナーや紙粉などの付着物を除去して清浄化するためのものである。かかるベルト裏面クリーニング装置80は、箱形のケーシング81と、このケーシング81に内装された第2回転ブラシ(クリーニングブラシ)82と、スパイラルフィーダ83とを備えている。
前記ケーシング81は、中間転写ベルト20を挟んだ状態で屈曲ローラ30に対向した位置に設けられている。かかるケーシング81は、中間転写ベルト20に沿うように右下がりに傾斜した底板を有し、この底板の左側に中間転写ベルト20を介して屈曲ローラ30に臨んだ開口811が設けられている。
前記第2回転ブラシ82は、この開口811を介し中間転写ベルト20を挟んで屈曲ローラ30に対向配置されている。かかる第2回転ブラシ82は、屈曲ローラ30と平行にケーシング81に内装された第2ブラシ軸821と、この第2ブラシ軸821にその周面から径方向に延びるように均一に植設された多数本のブラシ毛からなる第2ブラシ本体822とを備えている。第2ブラシ本体822の外周面は、中間転写ベルト20の裏面(裏面)に当接するようにブラシ毛の長さ寸法が設定されている。
前記ケーシング81の背面側(図6の紙面の裏側)には、駆動軸が第2ブラシ軸821に同心で一体回転可能に連結された第2ブラシモータ84が設けられている。従って、第2ブラシモータ84の駆動で第2ブラシ本体822を第2ブラシ軸821回りに一体回転させることにより、中間転写ベルト20の裏面側は、当該第2ブラシ本体822により清掃され、これによって中間転写ベルト20の裏面側に付着していた付着物が取り除かれて清浄化される。
そして、第2回転ブラシ82は、中間転写ベルト20における屈曲ローラ30の周面に掛け回された部分に第2ブラシ本体822の周面が当接されているため、たとえ中間転写ベルト20が振れたりしても、第2ブラシ本体822が当接している部分が変位するようなことは起こらない。従って、中間転写ベルト20の裏面側を、第2回転ブラシ82によって常に確実に清掃処理することができる。
前記スパイラルフィーダ83は、ケーシング81の図6における右端下部に形成された上に凹の円弧状を呈する円弧底板812に沿うように前記第2回転ブラシ82と平行に配設されている。かかるスパイラルフィーダ83は、前後方向(図6の紙面に直交する方向)に延びるフィーダ軸831と、このフィーダ軸831の周面に同心で形成されたスパイラルフィン832とを備えている。このようなスパイラルフィーダ83は、第2ブラシモータ84の駆動力が伝達され、これによってフィーダ軸831回りに一体回転する。
一方、ケーシング81の円弧底板812には、背面側(図6の紙面の裏側)に排出口813が開口されている。そして、中間転写ベルト20の裏面から第2回転ブラシ82により清拭され、スパイラルフィーダ83の駆動回転でケーシング81内を背面側に向けて搬送された異物(付着物)は、この排出口813を介し、後述の回収パイプ95を通って回収容器90に回収される。
前記回収容器(回収手段)90は、ローラクリーニング装置60、ベルト表面クリーニング装置70およびベルト裏面クリーニング装置80により屈曲ローラ30の周面および中間転写ベルト20の表裏面から回収された付着物を貯留するためのものであり、プリンタ本体11内における各クリーニング装置60,70,80の直下位置に配設されている。かかる回収容器90は、箱形の回収容器本体91と、この回収容器本体91の天板911から上方へ突設された受入筒体92とを備えている。受入筒体92の上端には、容器側フランジ921が設けられている。
前記回収パイプ(回収手段)95は、各クリーニング装置60,70,80の各ケーシング61,71,81と、回収容器90の受入筒体92との間に介設され、各クリーニング装置60,70,80が屈曲ローラ30および中間転写ベルト20から取り除いた付着物は、この回収パイプ95を介して回収容器90へ導入される。
前記回収パイプ95は、ローラクリーニング装置60および回収容器90間に介設された第1回収パイプ951と、ベルト表面クリーニング装置70および回収容器90間に介設された第2回収パイプ952と、ベルト裏面クリーニング装置80および回収容器90間に介設された第3回収パイプ953とを有している。
前記第1回収パイプ951は、その上端部がローラクリーニング装置60のケーシング61の排出口613に接続されているとともに、その下端部が回収容器90の受入筒体92に接続されている。また、第2回収パイプ952は、その上端部がベルト表面クリーニング装置70のケーシング71の排出口713に接続されているとともに、その下端部が回収容器90の受入筒体92に接続されている。さらに、第3回収パイプ953は、その上端部がベルト裏面クリーニング装置80のケーシング81の排出口813に接続されているとともに、その下端部が前記第1回収パイプ951に接続され、当該第1回収パイプ951を介して回収容器90に繋がっている。
第1回収パイプ951および第2回収パイプ952の下端部は合流されているとともに、この合流位置に前記受入筒体92側の容器側フランジ921に対応したパイプ側フランジ954が設けられ、これらの容器側およびパイプ側フランジ921,954が互いに重ね合わされることで回収パイプ95が回収容器90に連通される。回収容器90は、プリンタ本体11内に対して着脱可能とされ、内部が取り除かれた付着物で満杯になると、空の新品と交換されるか、あるいは取り外されて内部の貯留物が廃棄された後、再度装着される。
以上詳述したように、本実施形態に係る転写ユニット20aは、所定の画像情報に基づきそれぞれ担持した複数の感光体ドラム131の各トナー像が、周回中に塗り重ね状態でその表面に順次転写される中間転写ベルト20と、中間転写ベルト20が掛け回される複数のローラの内の少なくとも1つであり、周面が中間転写ベルト20の表面側に押圧当接されることにより中間転写ベルト20を内側に向けて屈曲させる屈曲ローラ30と、中間転写ベルト20の裏面側を清浄化処理するベルト裏面クリーニング装置80とが備えられてなるものである。
そして、複数のローラ間に張設されて周回する中間転写ベルト20の裏面側に清掃処理を施すベルト裏面クリーニング装置80は、周面が中間転写ベルト20の表面側に押圧当接されることにより中間転写ベルト20を内側に向けて屈曲させる屈曲ローラ30と中間転写ベルト20を介して対向した位置に設けられているため、たとえ中間転写ベルト20が振れたりしても、ベルト裏面クリーニング装置80が清掃している部分は、屈曲ローラ30に支持されていることで変動することがなく、従って、中間転写ベルト20の裏面側の清浄化の度合いを常に均一にすることができ、清掃し得なかった部分が残るような不都合の発生を防止することができ、結果として、中間転写ベルト20の裏面側への付着物の堆積に起因して転写画像の画像不良が生じるような不都合の発生を有効に防止することができる。
また、本実施形態においては、本発明に係る裏面側清掃部材として第2ブラシ軸821回りに駆動回転可能な第2回転ブラシ82が採用されているため、単に静止状態のブラシ毛が中間転写ベルト20に摺接するだけのものに比較し、中間転写ベルト20の裏面側に対しより確実な清浄化処理を施すことができるとともに、ブラシの耐用期間を長くすることができる。
そして、プリンタ本体11内には、各クリーニング装置60,70,80が屈曲ローラ30および中間転写ベルト20から取り除いた付着物を回収するための回収手段としての回収容器90およびこの回収容器90に付着物を送り込むための回収パイプ95が設けられているため、一旦取り除かれた付着物がプリンタ本体11内で飛散してしまうような不都合の発生を防止することができる。
加えて、プリンタ10にベルト裏面クリーニング装置80を設けることにより、プリンタ10を、ベルト裏面クリーニング装置80が備えた作用効果を享受し得るものにすることができる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
(1)上記の実施形態においては、本発明に係るベルト裏面クリーニング装置80が採用される画像形成装置としてプリンタ10を例に挙げて説明したが、本発明は、画像形成装置がプリンタ10であることに限定されるものではなく、複写機やファクシミリ装置等であってもよい。
(2)上記の実施形態においては、屈曲ローラ30の周面の清浄化処理のために設けられるローラクリーニング装置60としてケーシング61内にブレード62を備えたものが採用されているが、これに代えてケーシング61内にクリーニング用のローラや回転ブラシあるいは通常のブラシを設け、これらクリーニング用のローラや、回転ブラシ、さらには通常のブラシで屈曲ローラ30の周面に清浄化処理を施すようにしてもよい。
(3)上記の実施形態においては、屈曲ローラ30が1つだけ設けられているが、感光体ドラム131、帯電器132、露光装置133、現像装置134、トナーコンテナ135および用紙カセット121等の配設レイアウトに応じて設定された中間転写ベルト20の各種の周回経路に対応し得るように、屈曲ローラ30を2つ以上設けてもよい。
(4)上記の実施形態においては、ベルト表面クリーニング装置70およびベルト裏面クリーニング装置80に、それぞれ回転ブラシ72,82が採用されているが、回転ブラシ72,82に代えてブレードを採用してもよいし、発泡性合成樹脂製のクリーニングローラを採用してもよい。
(5)上記の実施形態においては、本発明に係る転写ベルトとして、ベルトの表面に重ね塗り状態でカラー画像を形成させる中間転写ベルト20が採用されているが、かかる中間転写ベルト20の代わりに、ベルトにより搬送されつつある用紙にカラー画像を形成させるようにした、いわゆる用紙搬送ベルトを本発明に係る転写ベルトとして採用してもよい。また、上記の実施形態では、像担持体として各色毎に複数の感光体ドラム131が採用されたものを示しているが、1つの感光体ドラムの周面に各色のトナー像を順次形成させていく、いわゆる1ドラムタイプのカラー印刷用のものであってもよい。さらに、本発明に係る画像形成装置は、カラー印刷用のものに限定されるものではなく、モノクロ印刷用のものであってもよい。この場合には、感光体ドラムは、当然のこととして1つだけが採用される。
本発明に係る画像形成装置の一実施形態の内部構造を説明するための断面視の説明図である。 図1における中間転写ベルトを抽出して示した図である。 屈曲ローラ、ローラ駆動用モータおよびトルクリミッタを説明するための斜視一部切欠き斜視説明図である。 図3のIV−IV線断面図であり、図5は、図3のV−V線断面図である。 図3のV−V線断面図である。 中間転写ベルトおよび屈曲ローラの清掃処理を説明するための屈曲ローラ近辺の中間転写ベルトを示す説明図である。
10 プリンタ 101 排紙搬送路
11 プリンタ本体 12 給紙部
121 用紙カセット 122 ピックアップローラ
13 画像形成部 13M マゼンタ用ユニット
13C シアン用ユニット 13Y イエロー用ユニット
13K ブラック用ユニット 131 感光体ドラム(像担持体)
132 帯電器 133 露光装置
134 現像装置 135 トナーコンテナ
136 一次転写ローラ 137 ドラムクリーニング装置
138 二次転写ローラ 14 定着部
141 定着ローラ 142 加圧ローラ
143 排出ローラ対 15 排紙部
151 排紙トレイ 152 排紙口
16 フレーム板 19 フレーム板
191 ブラケット 192 側板
193 背面板 20 中間転写ベルト(転写ベルト)
20a 転写ユニット 21 駆動ローラ
210 ベルト駆動用モータ 211 駆動軸
22 従動ローラ 23 押圧ローラ
24 上部テンションローラ 25 下部テンションローラ
30 屈曲ローラ 31 屈曲ローラ軸
32 屈曲ローラ本体 40 ローラ駆動用モータ
41 駆動軸 42 駆動ギヤ
50 トルクリミッタ 51 中心軸
52 リミッタ筒体 53 リミッタ側ギヤ
54 抵抗体 541 平板部
542 円弧板部 60 ローラクリーニング装置
61 ケーシング 611 開口
612 円弧底板 613 排出口
62 ブレード 63 スパイラルフィーダ
631 フィーダ軸 632 スパイラルフィーダ
632 スパイラルフィン 64 フィーダモータ
70 ベルト表面クリーニング装置
71 ケーシング 711 開口
712 円弧底板 713 排出口
72 第1回転ブラシ 721 第1ブラシ軸
722 第1ブラシ本体 73 スパイラルフィーダ
731 フィーダ軸 732 スパイラルフィン
74 第1ブラシモータ 80 ベルト裏面クリーニング装置(裏面側清掃部材)
81 ケーシング 811 開口
812 円弧底板 813 排出口
82 第2回転ブラシ(クリーニングブラシ)
821 第2ブラシ軸 822 第2ブラシ本体
83 スパイラルフィーダ 831 フィーダ軸
832 スパイラルフィン 84 第2ブラシモータ
90 回収容器(回収手段) 91 回収容器本体
911 天板 921 容器側フランジ
92 受入筒体 95 回収パイプ(回収手段)
951 第1回収パイプ 952 第2回収パイプ
953 第3回収パイプ 954 パイプ側フランジ
100 駆動制御部 F1 ベルト間摩擦力
F2 トルクリミッタ摩擦力 F3 ローラ間摩擦力(負荷力)
P 用紙

Claims (5)

  1. 複数のローラ間に掛け回され、一の方向に周回され、所定の画像情報に応じてそれぞれ担持された像担持体のトナー像が、その表面に転写される転写ベルトと、
    前記転写ベルトの表面に押圧され、前記トナー像を記録用紙に転写させる二次転写ローラと、
    前記二次転写ローラの前記転写ベルトに対する押圧位置よりも前記転写ベルトの周回方向の下流側において、その周面が前記転写ベルトの表面側に押圧当接されることにより前記転写ベルトを内側に向けて屈曲させる屈曲ローラと、
    前記屈曲ローラの周面に当接し、前記屈曲ローラを清浄化処理するローラクリーニング部材と、
    前記二次転写ローラと前記屈曲ローラとの間において、前記転写ベルトの表面側を清浄化処理する表面側清掃部材と、
    前記転写ベルトの裏面側における前記屈曲ローラと対向する位置に設けられて当該転写ベルトの裏面側を清浄化処理する裏面側清掃部材と、
    前記転写ベルトの表裏面から回収された付着物を貯留する回収容器と、
    前記ローラクリーニング部材により前記屈曲ローラから取り除かれた付着物を前記回収容器に導入する第1回収パイプと、
    前記表面側清掃部材により前記転写ベルトから取り除かれた付着物を前記回収容器に導入する第2回収パイプと、
    前記裏面側清掃部材により前記転写ベルトから取り除かれた付着物を前記回収容器に導入する第3回収パイプと、
    を有し、
    前記第1回収パイプと前記第2回収パイプとは、前記回収容器の入口で合流され、
    前記第3回収パイプは、前記第1回収パイプのうち、前記ローラクリーニング部材と前記回収容器の前記入口との間に合流されることを特徴とする転写ユニット。
  2. 前記裏面側清掃部材は、ブラシ毛が植設されたクリーニングブラシであることを特徴とする請求項1に記載の転写ユニット。
  3. 前記クリーニングブラシは、前記屈曲ローラと平行に延びるブラシ軸回りに駆動回転可能な回転ブラシであることを特徴とする請求項2に記載の転写ユニット。
  4. 前記裏面側清掃部材は、先端縁部が前記転写ベルトの裏面に摺接するブレードであることを特徴とする請求項1に記載の転写ユニット。
  5. 前記像担持体と、前記転写ベルトとを有し、かつ、請求項1乃至のいずれか1項に記載の転写ユニットを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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