JP5326886B2 - 配電盤 - Google Patents
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Description
これを避けるためには、正面扉の開口部を大きくする必要があるが、それでは正面扉を閉鎖した状態のときに、移動形機器と開口部との隙間が大きくなってしまう。
また、本発明に係る配電盤は、前記施錠部材に、回転中心から外方に延在する閉塞部回動アームが形成され、この閉塞部回動アームの先端に回動ピンが固定されており、前記スライド部は、前記閉塞板が移動する方向に対して直交する方向に直線状に延在する回動用長穴が形成されており、前記回動ピンが前記回動用長穴に摺動自在に配置され、前記施錠部材の回転運動が、前記回動ピン及び回動用長穴を介して前記スライド部に直線運動として伝達されるようにした。
図1は、配電盤の概略構成である。配電盤には、移動形機器1を収納するユニット室2が設けられ、ユニット室2には、移動形機器1が単位ユニットとして1段または多段積みにして収納される。ここで、ユニット室2は、ユニットテーブル2aにて上下方向に区画され、ユニットテーブル2a上に移動形機器1が支持されている。また、ユニット室2には、断路位置2cと運転位置2dとの間の移動距離4aに対応したスペースが奥行き方向2bに形成され、ユニット室2の前面には、開閉可能な正面扉15が設けられている。
移動形機器1には、正面パネル1aが設けられ、正面パネル1aの前面には、ロックや位置ロックなどを行う操作部1bが設けられると共に、移動形機器1を引出したり押込んだりする取手1cが形成されている。また、移動形機器1の底面には、ユニットテーブル2a上で移動形機器1を移動させる車輪11cが設けられている。さらに、移動形機器1の後方には、負荷側断路部13aとの間で電路を形成する負荷側接触端子11aと、電源側断路部13bとの間で電路を形成する電源側接触端子11bとが設けられている。
図1(a)は、移動形機器1を運転位置2dに移動させることで、負荷側断路部13aと負荷側接触端子11aとを接触させ、負荷側断路部13aと負荷側接触端子11aとの間で電路を形成すると共に、電源側断路部13bと電源側接触端子11bとを接触させ、電源側断路部13bと電源側接触端子11bとの間で電路を形成した状態である。
このように、移動形機器1を外側から移動、或いは操作してから、正面扉15に保護カバー6を装着することにより、防塵効果を得ることができ、且つ操作部1bの誤操作を防止することができる。
図4に示すように、正面扉15に設けた開口部15aは、一点鎖線で示す運転位置から実線で示す断路位置まで移動形機器1を引出した状態で正面扉15を開閉する際には、正面扉15と操作部1bとの干渉を防ぐために、操作部1bを正面から見た外形分よりも横方向(ここでは右側)に余計に開口している。しかしながら、正面扉15を閉鎖した状態では、余計に開口した分だけ操作部1b及び開口部15aの隙間(図4の符号G)が大きくなるので、この隙間Gを閉塞する閉塞機構23を備えている。
図8は、施錠位置の施錠部材25を示すものであり、この施錠部材25は、正面扉15を貫通したハンドル22の軸22aに連結してハンドル22とともに一体に回転する板状の回転体25aと、回転体25aの回転中心から径方向外方に突出している板状のバネ連結アーム25b、閉塞部回動アーム25c及び施錠アーム25dとを備えている。
また、図4及び図9に示すように、ユニット室2の内壁に設けたブラケットからなる鍵受け30には、上下方向に延在した係合スリット30aが形成されている。施錠部材25の施錠アーム25dは、施錠位置では係合スリット30aに入り込んで係合し(図9の実線で示す位置)、施錠部材25が左回転した解錠位置では係合スリット30aの上方に位置し、係合スリット30aとの係合を解除する(図9の破線で示す位置)。
図4に示すように、移動形機器1を断路位置に引き出した状態でハンドル22の解錠操作を行なっていないときには、施錠部材25の施錠アーム25dが、ユニット室2の内壁に設けた鍵受け30の係合スリット30aに入り込むことで、正面扉15が施錠された状態となる。
次に、ハンドル22の解錠操作(左回転)を行なうと、図5に示すように、施錠部材25もハンドル22に連動して左回転する。施錠部材25の左回転により、ユニット室2の内壁の係合スリット30aに入り込んでいた施錠アーム25dが鍵受け30の上方に移動するので、正面扉15が解錠された状態となって開閉動作が可能となる。
本実施形態によると、ユニット室2の前面の正面扉15に、移動形機器1に設けた操作部1bおよび取手1cの少なくとも一部を外部に突出させる開口部15aが形成されており、外部操作機構を別途設けることなく、正面扉15を閉鎖したままで移動形機器1を外部から断路位置2c及び運転位置2dに移動させたり、移動形機器1を外部から操作することができるので、コストアップを抑制しつつ、配電盤のコンパクト化を図ることができる。
そこで、正面扉15を閉塞しているときには、スライド部24の帯状パッキン24dが開口部15aに突出して操作部1bとの隙間を閉塞する閉塞位置に移動し、操作部1bと開口部15aとの隙間を可及的に小さくするので、人的被害を防止することができる。また、ハンドル22の解錠操作という簡単な操作を行なうだけで、帯状パッキン24dが開口部15から退避位置に移動するので、正面扉15を開放する際の正面扉15と操作部1bとの干渉を防ぐことができる。
さらに、施錠部材25の閉塞部回動アーム24cの先端に固定した回動ピン28が、スライド部24の第1スライド板24aに形成した直線状の回動用長穴33に挿入され、施錠部材25の回転運動が、回動ピン28及び回動用長穴33を介してスライド部24に直線運動として伝達されるので、ハンドル22の回転操作だけで帯状パッキン24dの閉塞位置及び退避位置の間の移動を簡単に行なうことができる。
Claims (3)
- 奥側に電源側断路部と負荷側断路部とが設けられたユニット室と、このユニット室で奥行き方向に沿った運転位置と断路位置との間を移動可能で前記運転位置にあるときに前記電源側断路部と前記負荷側断路部との間に電路を形成する移動形機器と、前記ユニット室の正面に軸支された開閉可能な正面扉と、この正面扉に形成され当該正面扉を閉鎖している状態で前記移動形機器を前記断路位置まで移動させたときに当該移動形機器の少なくとも一部を外側に突出させる開口部と、前記正面扉に設けられ当該正面扉の施錠・解錠操作を行なう回転ハンドルと、を備えた配電盤において、
前記回転ハンドルが施錠位置に位置しているときには前記移動形機器と前記開口部との隙間を閉塞するように前記開口部に突出し、前記回転ハンドルを解錠操作したときには前記開口部から退避して前記隙間を設ける閉塞機構を備えていることを特徴とする配電盤。 - 前記閉塞機構は、前記回転ハンドルに連動し、前記ユニット室に係合する施錠位置と前記ユニット室との係合を解除する解除位置との間で回転する施錠部材と、
この施錠部材に係合しながら前記正面扉に沿って配置され、当該施錠部材が施錠位置に回転したときに前記開口部に突出する閉塞位置に閉塞板が移動し、前記施錠部材が解除位置に回転したときに前記開口部から退避した退避位置に前記閉塞板が移動するスライド部と、を備えていることを特徴とする請求項1記載の配電盤。 - 前記施錠部材には、回転中心から外方に延在する閉塞部回動アームが形成され、この閉塞部回動アームの先端に回動ピンが固定されており、前記スライド部は、前記閉塞板が移動する方向に対して直交する方向に直線状に延在する回動用長穴が形成されており、
前記回動ピンが前記回動用長穴に摺動自在に配置され、前記施錠部材の回転運動が、前記回動ピン及び回動用長穴を介して前記スライド部に直線運動として伝達されるようにしたことを特徴とする請求項2記載の配電盤。
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