JP5326628B2 - 電子回路装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体回路内の負荷回路に電力を供給する電子回路装置に関するものである。
電子機器に用いられている半導体集積回路の消費電力を減らす機能のひとつとして、パワーゲーティング機能がある。パワーゲーティング機能とは、待機状態にある負荷回路の特定ブロックへの電源供給を必要に応じて止めるというものである。これにより、特定ブロックの待機状態での不要な電力消費を減らし、電子機器の連続動作時間を長くすることができる。
半導体集積回路における負荷回路は通常ロジック回路であり、ロジック回路を構成するトランジスタ等が有する寄生容量や、ロジック回路の電源電圧を安定させるための容量素子などの容量成分を有する。負荷回路と電源との接続を遮断した場合、負荷回路の容量成分に充電されていた電荷は負荷回路等の漏れ電流によって放電する。このため、負荷回路と電源とを再度接続した場合には、負荷回路に付随する容量成分への充電が必要となる。このとき容量成分へ流れ込む電流が急激に変化するため、電源電圧が低下し、負荷回路の動作が不安定になる。
電源電圧の低下を抑えるための構成として、以下のものが開示されている。このような回路構成によれば、回路内部と電源との接続において、電源電圧の急激な低下を抑制することができる。
Y.Kanno et al., "Hierarchical Power Distribution with 20 Power Domains in 90-nm Low-Power Multi-CPU Processor", ISSCC Dig. Tech. Papers, pp.540-541, Feb., 2006 P. Royannez et al., "90nm Low Leakage SoC Design Techniques for Wireless Applications", ISSCC Dig. Tech. Papers, pp.138-139, Feb., 2005
本発明の目的は、半導体集積回路の負荷回路に電流供給を行うときに、電源電圧変動をあらかじめ定められた範囲内に抑えるように制御する電子回路装置を提供することである。
上記の課題を解決するため、電子回路装置は、電源供給線と、負荷回路と、該電源供給線の電圧値と閾値との比較結果を出力する電流供給制御部と、該電源供給線から該負荷回路へ電流を供給し、該負荷回路への電流供給中に該電流供給制御部の比較結果に応じて電流量を変化させる電流供給回路とを有する。
本発明によれば、半導体集積回路の負荷回路に電流供給を行うときに、電源電圧変動をあらかじめ定められた範囲内に抑えることができる。
電子回路装置の構成図である。 電子回路装置の具体例およびその動作波形図である。図2Aは電子回路装置の具体的な回路図である。図2Bは電子回路装置の動作波形図である。 電子回路装置の一の改良例である。 電子回路装置の他の改良例である。 電子回路装置による負荷回路の制御波形図である。 検知部の回路図である。 図6における検知部の動作波形図である。 図6における検知部の動作波形図である。 図6における検知部の動作波形図である。 検知部の回路図である。 図10における検知部の動作波形図である。 図10における検知部の動作波形図である。 図10における検知部の動作波形図である。 電子回路装置の回路図である。 電圧変動量が閾値を超えない場合のタイミングチャート図である。 電圧変動量が閾値を超えた場合のタイミングチャート図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は半導体集積回路に実装された本実施の形態における電子回路装置101aの構成図である。電子回路装置101aは、電流供給制御部11、負荷回路1031、1032、トランジスタ1021、1022、電源供給線104、電源供給線106および電源供給線1191、1192を有する。電流供給制御部11は電源供給線104の電圧値を監視し、電源供給線104の電圧値とあらかじめ設定した閾値との比較結果を出力する。電流供給制御部11は、検知部108、トランジスタ制御部114、駆動部1121〜1124を有する。また、トランジスタ1021、1022は電源供給線104から負荷回路1031、1032へ電流を供給し、負荷回路1031、1032への電流供給中に電流供給制御部11の比較結果に応じて電流量を変化させる電流供給回路として機能する。なお、電子回路装置101aは半導体集積回路に実装される回路に限定されるものではなく、プリント基板上に実装される回路であってもよい。
電源供給線104および106は電子回路装置101aに電源電圧を供給するためのものである。電源供給線104には電源供給線106を基準とした電源10が接続されている。電源供給線106は低電圧電源であり、たとえばグランドである。
負荷回路1031、1032は電子回路装置101aに実装された複数ある負荷回路の一部である。負荷回路1031、1032は独立した電源ドメインに属し、パワーゲーティング制御により電源10の供給および停止が行われる。電源供給の対象は電子回路装置内に実装された負荷回路に限定されるものではなく、プリント回路基板上に実装された負荷回路であってもよい。容量素子1181、1182は、各負荷回路1031、1032と同一の電源ドメイン内にあり、負荷回路1031、1032に並列接続されている。容量素子1181、1182は負荷回路1031、1032に印加される電圧を安定させるためのものであるが、本発明に必須のものではなく、負荷回路1031、1032の寄生容量であってもよい。
本実施例においてトランジスタ1021、1022は、電源供給線1191、1192から負荷回路1031、1032へ流れる電流量が駆動信号1161、1162の電圧値に応じて変化し、駆動信号1161、1162が停止している間駆動信号1161,1162の電圧変動を制限する容量成分を有する。本実施例においてトランジスタ1021、1022は例えばトランジスタである。トランジスタ1021、1022は、電源供給線104と各電源供給線1191、1192との間に接続される。トランジスタ1021、1022を流れる電流量の許容値は、負荷回路1031、1032の回路規模により異なる。トランジスタ1021、1022をMOSトランジスタとした場合のゲート容量値はMOSトランジスタの電流量の許容値により異なる値となる。なお、トランジスタ1021、1022は各負荷回路1031、1032への電流供給量を後述する駆動信号116に応じて制御する電流制御回路の1つであればよい。よってトランジスタ1021、1022は例えば駆動信号1161、1162に応じて電源供給線104から負荷回路1031、1032に流れる電流量が変化するスイッチであってもよい。
検知部108は電源供給線104に供給される電源電圧の変動を検知する。検知部108は電源供給線104および106に接続され、電源電圧の変動に応じて検知信号110を出力する。検知部108は、トランジスタ制御部114から出力される活性化信号122を受けて、動作または停止する。
負荷回路1031へ電源供給を開始する場合の動作について説明する。負荷回路1032へ電源供給を開始する場合の動作も同様であるため、その説明を省略する。駆動部1121は電源供給線104の電圧値と閾値との比較結果に基づき、電圧値が連続的に変化する駆動信号1161を出力または停止する。駆動部1121はトランジスタ制御部114aから信号1151を受けてトランジスタ1021を駆動する駆動信号1161を出力する。
トランジスタ制御部114aは電子回路装置101aの動作状況に応じて、負荷回路1031の駆動または停止を制御する信号1151を出力する。また、トランジスタ制御部114aは、検知部108を駆動または停止する活性化信号122を出力する。これにより待機状態での検知部108による電力消費を抑えることができる。ここで待機状態とは、負荷回路と電源との接続状態が変化しない状態をいう。トランジスタ制御部114aは電子回路装置101aの消費電力を管理するための演算部であり、一般的にPMU(Power Management Unit)と呼ばれる。
トランジスタ制御部114aから信号1151が出力されると、駆動部1121は駆動信号1161を出力する。駆動信号1161に応じてトランジスタ1021がオンし始めると、電源供給線104から容量素子1181を充電するための電流が流れ込む。トランジスタ1021のゲート容量により、駆動信号1161の電圧値は急激に変化せず、連続的に変化する。トランジスタ1021のソース・ドレイン間を流れる電流量はゲート電圧である駆動信号により変化するため、電源供給線104から容量素子1181に流れ込む電流量も連続的に変化する。
電源供給線104を流れる電流量が時間的に変化すると、電源供給線104などの電流経路に存在するインダクタンス成分および容量成分による過渡現象のため電源電圧値が変動する。電圧変動により電源供給線104の電圧値が検知部108に設定された閾値以下に下がると、検知部108はそれに応じた検知信号110を出力する。駆動部1121は検知信号110を受けて駆動信号1161の出力を停止する。駆動信号1161の出力が停止されても、再び駆動信号1161が出力されるまでトランジスタ1021はそのゲート容量等の容量成分によりゲート電圧値の変動を制限する。この結果、トランジスタ1021の抵抗値の変動も制限される。
トランジスタ1021の抵抗値の変動が制限されることにより電源供給線104から負荷回路1031に供給される電流量がほぼ一定になると、過渡現象による電圧変動量は小さくなる。電源供給線104の電圧値が検知部108の閾値以上に回復すると、検知部108はそれに応じた検知信号110を出力する。駆動部1121は検知信号110を受けて駆動信号1161を再び出力する。トランジスタ1021の抵抗値は駆動信号1161に応じて小さくなり、さらに大きな電流値で容量素子1181を充電する。
以上の動作を繰り返すことにより、負荷回路に電流供給を行うときに、電源電圧変動をあらかじめ定められた範囲内に抑えることができる。
図2は電子回路装置101aの具体例および電子回路装置の動作波形図である。図2Aは検知部108、駆動部1121の詳細を説明するための回路図である。図2Aには負荷回路1031およびそれに付随する回路のみ図示しているが、他の負荷回路も同様の構成となる。図2Aにおいて、図1の構成と同一部材には同一番号を付し、その説明を省略する。
検知部108aはコンパレータ200、P型MOSトランジスタ202およびN型MOSトランジスタ204を有する。コンパレータ200の正帰還入力端子は電源供給線104に接続され、負帰還入力端子は閾値電圧を供給する電源20に接続される。コンパレータ200は検知信号110を出力する。検知信号110の論理は、電源供給線104の電圧値に応じて変化する。正確な電源変動検知のため、電源供給線206および負帰還入力端子は電圧の変動がない電源に接続することが望ましい。コンパレータ200は、正帰還入力電圧が負帰還入力電圧以下となった場合に検知信号110として“0”を出力する。
検知部108を動作させたくない場合、トランジスタ制御部114aは活性化信号122として“0”を出力する。これによりP型MOSトランジスタ202はオンとなり、常に“1”の信号が検知信号110として出力される。一方N型MOSトランジスタ204はオフとなり、コンパレータ200への電源供給が停止する。これにより、待機状態でコンパレータ200の電源経路に流れるリーク電流をカットすることができる。
駆動部1121はP型MOSトランジスタ2101、N型MOSトランジスタ2121、2141を有する。容量素子2201はトランジスタ1021のゲート容量であってもよいし、別途容量素子を接続してもよい。ここでは容量素子2201は電源供給線104に接続されているが、電源供給線106に接続してもよいし、電源供給線1191に接続してもよい。容量素子2201は、駆動信号1161の出力が停止している間、その電圧値の低下を制限できるだけの容量値を有することが必要である。P型MOSトランジスタ2101およびN型MOSトランジスタ2121のゲート端子は、トランジスタ制御部114に接続され、インバータを構成する。N型MOSトランジスタ2141のゲート端子には検知信号110が入力される。以下、図2Bの動作波形図に基づいて電子回路装置の動作について説明する。
図2Bは図2Aに示す電子回路装置の動作を表す動作波形図である。図2Bにおいて、波形2501はトランジスタ制御部114aが出力する信号1151の電圧波形である。波形2511は駆動信号1161の電圧波形である。波形2501に示すように、時刻T20からT21の期間信号1151が“1”となると、駆動部1121は波形2511に示すように駆動信号1161の電圧を低下させる。このとき、電源供給線104の電圧低下はなく、コンパレータ200が出力する検知信号110の論理は“1”である。また、信号1151の論理は“1”となるため、トランジスタ1021であるP型MOSトランジスタのゲート電圧は下がり始める。駆動信号1161の電圧低下に応じて電源供給線104からトランジスタ1021を介して負荷回路1031および容量素子1181に流れ込む電流量は徐々に増加する。
波形252は検知信号110の電圧波形である。波形253は活性化信号122の電圧波形である。波形254は電源供給線104に供給される電源の電圧波形である。電源供給線104を流れる電流量が時間的に変化すると、電源供給線104などの電流経路に存在するインダクタンス成分および容量成分による過渡現象により電源電圧値が変動する。検知部108において、正帰還入力の電源電圧値が波形254の通り負帰還入力電圧値よりも小さくなると、波形252の通りコンパレータ200は検知信号110として“0”を出力する。波形255はコンパレータ200の負帰還入力端子に入力される閾値電圧をあらわしている。
駆動部1121のN型MOSトランジスタ2141は“0”論理となった検知信号110がゲートに入力されてオフする。信号1151の論理は“1”であるため、P型MOSトランジスタ2101もオフなので、トランジスタ1021の駆動信号1161はフローティング状態となる。トランジスタ1021はゲート容量等の容量成分を有している。フローティング状態ではこの容量成分に充電された電荷の放電経路が無いため、N型MOSトランジスタ2141がオフする直前の駆動信号1161の電圧変動は制限される。駆動信号1161の電圧変動をさらに制限するため、駆動信号1161を伝送する配線に容量素子2201が別途接続されていてもよい。
トランジスタ1021のオン抵抗の変動はゲートの容量成分の電圧により制限される。そうすると、容量素子1181および負荷回路1031に流れ込む電流量はほぼ一定となる。この結果、過渡現象による電圧変動量は小さくなり、電源供給線104の電圧値は徐々に回復する。電源電圧値が波形254のように閾値電圧よりも大きくなると、波形252の通りコンパレータ200は検知信号110として “1”を出力する。
検知信号110が“1”となりN型MOSトランジスタ2141がオンすると、駆動部1121からの駆動信号1161の電圧は波形2511の通り再び下がり始める。これにより容量素子1181へ流れ込む電流量が増加し、電源供給線104の電源電圧が低下すると、再び上記の動作を繰り返す。すなわち、駆動部1121から出力される駆動信号1161の電圧の低下のレートを、電源供給線104の電圧低下に応じて自動的に調整することができる。これにより、半導体集積回路の負荷回路に電流供給を行うときに、電源電圧変動をあらかじめ定められた範囲内に抑えることができる。
図3は図2の電子回路装置の1つの改良例である電子回路装置101bの回路図である。図3において、図2の構成と同一部材には同一番号を付し、その説明を省略する。
動作許可信号3001は負荷回路1031の動作を許可する信号である。動作許可信号は負荷回路ごとに存在し、トランジスタ制御部114bから各負荷回路に出力されている。
図3の駆動部1121は図2の駆動部1121に対してさらにOR回路3021を有する。OR回路3021は一方の入力を検知信号110とし、他方を動作許可信号3001としている。動作許可信号3001が“1”であれば、N型MOSトランジスタ2141は検知信号110にかかわらずオンとなり、検知信号110の論理を無視する。
これにより、負荷回路1031が動作状態にある間はトランジスタ1021に“0”を供給している駆動部1121の電源供給が遮断されることを防止することができ、動作許可中の負荷回路1031の動作を安定させることができる。
図4は図2の電子回路装置の他の改良例である電子回路装置101cの回路図である。電子回路装置101cは、検知部108a、トランジスタ制御部114a、駆動部1121、トランジスタ1021、負荷回路1031および容量素子1181を有する。図4について、図2の構成と同一部材には同一番号を付し、その説明を省略する。
図4の駆動部1121は図2の駆動部1121に加えてさらにP型MOSトランジスタ4001およびNOT回路4021を有する。P型MOSトランジスタ4001は電源供給線104とP型MOSトランジスタ2101との間に接続されている。NOT回路4021は検知信号110を入力とし、P型MOSトランジスタ4001のゲートへ反転信号を出力する。
電源供給線104の電圧値が閾値以下に低下すると、検知信号110が“1”となり、駆動部1121のトランジスタ4001および2141がオフする。これにより、トランジスタ1021がオフからオンに遷移する場合であっても、オンからオフに遷移する場合であっても、検知信号110が“1”の期間は、トランジスタ1021の駆動信号1161を一定値に保持することができる。
図5は電子回路装置101cによる負荷回路1031〜1034の制御波形図である。なお負荷回路1032、1033、1034は図4に図示していないが、負荷回路1031と同様の構成を有する。本実施の形態において、負荷回路1032の回路規模は負荷回路1031の回路規模よりも大きい。負荷回路1033の回路規模は負荷回路1031の回路規模よりも小さい。負荷回路1034の回路規模は負荷回路1031の回路規模と同程度である。また、負荷回路の回路規模に比例してトランジスタ1021および図示しないトランジスタ1022〜1024のゲート容量も大きくなる。
波形5001〜5004はトランジスタ制御部114aから出力される信号1151〜1154の電圧波形である。信号1151〜1154がそれぞれ“0”から“1”になると、電子回路装置101cは負荷回路1031〜1034をオンする動作を開始する。
波形5021〜5024は駆動信号1161〜1164の電圧波形である。波形504は検知信号110の電圧波形である。波形506は検知部108で検知される電源電圧波形である。波形508は検知部108の閾値電圧である。時刻T1においてトランジスタ制御部114aから出力される信号1151、1152は、波形5001、5002のとおり同時に“1”となる。駆動信号1161、1162の電圧値は、波形5021、5022のとおり徐々に下がる。上述の通りトランジスタ1021〜1024のゲート容量がそれぞれ異なるため、電圧低下速度もそれぞれ異なる。波形504に示すように、検知部108は電源電圧が閾値508以下となる期間“0”となる検知信号110を出力する。検知信号110はすべての駆動部1121〜1124に共通かつ同時に入力される。検知信号110が“0”となっている間、波形5021、5022は検知信号110が“0”となる直前の電圧値を保持する。N型トランジスタ2141〜2144およびP型トランジスタ4001〜4004がそれぞれオフするため、駆動信号116を出力する駆動部1121〜1124のノードがフローティング状態となり、トランジスタ1021〜1024の寄生容量により電圧が保持されるからである。
時刻T2においてトランジスタ制御部114aから出力される信号1153、1154は、波形5003、5004の通り“1”となる。検知部108は、波形504の通り電源電圧の低下を検知する。駆動部1121〜1124は、波形5021〜5024の通り検知信号110が“0”となる直前の駆動信号1161〜1164の電圧値を保持する。これにより、複数の負荷回路が同時にオン動作を開始しても、負荷回路1031〜1034の回路規模に応じた最適な駆動信号1161〜1164の電圧の低下のレートとなるように自動的に調整する。その結果、電源電圧が閾値電圧から急激に下がるのを防止することができる。
また、負荷回路1032がオンからオフに遷移する際に、電源電圧の低下に応じて5022のように駆動信号1162の電圧値を保持する。これにより、負荷回路1032がオンに遷移する場合と同様に、オフに遷移する際の電源変動を防止することができる。
図6は検知部108bおよびトランジスタ制御部114cを示す回路図である。トランジスタ制御部114bは、信号1151〜1154の論理和を出力するOR回路611をさらに有する。検知部108bは、リングオシレータ600、カウンタ602、レジスタ604、記憶部606、および比較部608を有する。
リングオシレータ600は奇数個のNOT回路を直列接続した発振回路である。トランジスタ制御部114cから出力される活性化信号122を受け、一定周期の信号を出力する。リングオシレータ600から発振される信号の周期は、電源供給線104の電源電圧の変動に応じて変化する。
カウンタ602はクロック回路620から出力される基準クロック610のクロック周期ごとに、リングオシレータ600から出力されるクロックのクロック数をカウントする。これによりリングオシレータ600の発振周期をカウント値で表現することができる。レジスタ604はカウンタ602でカウントされたカウント値を保持し、基準クロック610に同期してカウント値を比較部608に出力する。記憶部606は不揮発性の記憶領域であり、電源電圧低下を検知するための判定基準値となるカウント値を記憶している。比較部608はレジスタ604のカウント値と記憶部606に記憶されたカウント値とを比較し、比較結果を検知信号110として出力する。その結果、電源供給線104の電圧が低下し、クロックのクロック数のカウント値が判定基準値未満となった場合に、検知部108bは論理“0”を有する検知信号110を出力する。
検知部108aは電源供給線104の電圧変動を正確に検知するため、電源供給線104から独立した電源変動の小さい電源供給線206を別途設ける必要がある。半導体装置は基板面積が非常に小さいため電源変動の小さい電源供給線を設けることは非常に困難である。これに対し検知部108bは検知部108aのように別途電源供給線を設ける必要が無い。このため半導体装置への実装が容易であり、かつ正確な電源変動の検知が可能となる。
図7は図6における検知部108bの動作波形図である。波形700は電源供給線104の電源電圧である。波形704は活性化信号122の信号電圧の変化を示す。波形706は、リングオシレータ600から出力されるクロック波形である。波形708はカウンタ602およびレジスタ604に供給される基準クロック610のクロック波形である。基準クロック610の周期は、リングオシレータ600の発振周期よりも大きい。波形710は記憶部606に保持されるカウント数を表している。波形712は比較部608から出力される検知信号110である。本実施例において、記憶部606にはカウント値“12”が記憶されている。
波形700に示すように電源供給線104の電源電圧が変動しない場合、検知部108bは以下の通り動作する。信号1151〜1154のいずれかが“1”となるとトランジスタ制御部114cは論理“1”を有する活性化信号122を出力する。リングオシレータ600は活性化信号122をうけて波形706の通り発振動作を開始する。波形706のクロック数は、波形708の立上りのタイミングごとにカウントされ、波形710の通りレジスタ604に記録される。時刻T5において、レジスタ604に記憶されたカウント値が、波形710の通り記憶部606に記憶されたカウント値“12”以上になると、比較部608は波形712の通り検知信号110として“1”を出力する。
図8は図6における検知部108bの動作波形図である。図8は電源供給線104の電源電圧値が閾値以下に下がった場合の動作を説明するためのものである。図8は図7の動作説明の続きであり、同一信号の波形には同一の符号を付し、その説明を省略する。
電源供給線104の電源電圧が波形700の通り下がると、リングオシレータ600の発振周期は、波形706の通り大きくなる。発振周期が大きくなると、基準クロック周期でカウントされレジスタ604に記憶されるカウント値は小さくなる。時刻T6において、レジスタ604に記憶されたカウント値が記憶部606に記憶されたカウント値“12”よりも小さくなると、比較部608は波形712の通り“0”を出力する。その結果、図6に示す検知部108bを適用した場合であっても、電子回路装置101a、101b、および101cは、これまで説明した動作と同様に動作する。
図9は図6における検知部108bの動作波形図であり、電源供給線104の電源電圧値が閾値以下に下がった状態から閾値以上の電圧に回復した場合の動作を説明するためのものである。図9は図8の動作説明の続きであり、同一信号の波形には同一の符号を付し、その説明を省略する。
電源供給線104の電源電圧が波形700の通り回復すると、リングオシレータ600の発振周期は、波形706の通り小さくなる。発振周期が小さくなると、基準クロック周期でカウントされレジスタ604に記憶されるカウント値は大きくなる。時刻T7において、レジスタ604に記憶されたカウント値が記憶部606に記憶されたカウント値“12”よりも大きくなると、比較部608は波形712の通り“1”を出力する。以上の動作により、電源電圧の低下に応じて検知信号110を出力する検知部108としての機能を実現することができる。これにより、電源電圧が低下した場合のみ負荷回路へより多くの電流が流れ込むことを防止し、電源電圧が急激に下がるのを防止することができる。
図10は検知部108cを表す回路図である。図6の構成と同一部材には同一符号を付し、その説明を省略する。レジスタ1000は、カウンタ602から出力されたカウント値を保持する。レジスタ1000は、クロック回路620から出力される基準クロック610の立上りに応じて、保持したカウント値をレジスタ1002および比較部1004に出力する。レジスタ1002は、レジスタ1000から出力されたカウント値を保持し、次の基準クロック610の立上りに応じて、保持したカウント値を比較部1004に出力する。比較部1004は、レジスタ1000から出力されたカウント値に“1”を足した値と、レジスタ1002から出力されたカウント値とを比較する。すなわち比較部1004は、1周期前の基準クロックに対応するカウント値を判定基準値として保持する。比較部1004は、レジスタ1002に保持したカウント値が、レジスタ1000に保持したカウント値に“1”を加算した値よりも大きい場合に“0”を出力し、それ以外の場合は“1”を出力する。カウント値に加算する値は“1”以上であってもよい。また、1周期前の基準クロックに対応するカウント値を判定基準値としているが、2周期以上前の基準クロックに対応するカウント値を判定基準値としてもよい。
検知部108bと同様に、検知部108cは検知部108aのように別途電源供給線を設ける必要が無い。このため半導体装置への実装が容易であり、かつ正確な電源変動の検知が可能となる。さらに検知部108bの記憶部606をレジスタ1002に変更することにより検知部108cの回路規模を小さくすることができる。また、検知部108bように記憶部606に記憶する閾値をリングオシレータ600の発振周期に応じて設定する必要がないので、設計負荷を軽くすることができる。
図11は図10における検知部108cの動作波形図である。図11において、電源供給線104の電源電圧値は変動しない。波形700は、電源供給線104の電源電圧である。波形704は活性化信号122である。波形706は、リングオシレータ600から出力されるクロック波形である。波形708はカウンタ602およびレジスタ604に供給される基準クロック610のクロック波形である。基準クロック610の周期は、リングオシレータ600の発振周期よりも大きい。波形1100はレジスタ1000に保持されるカウント数を表している。波形1102はレジスタ1002に保持されるカウント数を表している。波形1104は比較部1004から出力される検知信号110である。
トランジスタ制御部114cから“1”が出力されると同時に活性化信号122として“1”が出力されると、リングオシレータ600は波形706の通り発振動作を開始する。波形706のクロック数は、波形708の立上りのタイミングごとにカウントされ、波形1100の通りレジスタ1000に保持される。レジスタ1000に保持されたカウント値は、次の波形708の立上りのタイミングでレジスタ1002に出力され保持される。
電源電圧が波形700の通り一定だと、レジスタ1000、1002に保持されるカウント値は“13”または“14”となる。カウント値が完全に一定とならないのは、基準クロック610やリングオシレータ600の周期において、現実には誤差が発生するためである。レジスタ1000が保持する値に“1”を加算してレジスタ1002に保持された値と比較することにより、比較部1004から出力される検知信号110が不要に変動するのを防ぐことができる。
図12は図10における検知部108の動作波形図である。図12は電源供給線104の電源電圧が低下した場合の動作波形図であり、図11と同一信号の波形には同一の符号を付し、その説明を省略する。
電源供給線104の電源電圧が波形700の通り下がると、リングオシレータ600の発振周期は、波形706の通り大きくなる。発振周期が大きくなると、基準クロック周期でカウントされレジスタ1000に記憶されるカウント値が小さくなる。時刻T10において、レジスタ1000に保持されたカウント値に“1”を加算した値がレジスタ1002に保持されたカウント値よりも小さくなると、比較部608は波形1104の通り“0”を出力する。
図13は図10における検知部108の動作波形図であり、電源供給線104の電源電圧値が閾値以下に下がった状態から閾値以上の電圧に回復した場合の動作を説明するためのものである。図13は図12の動作の続きであり、同一信号の波形には同一の符号を付し、その説明を省略する。
電源供給線104の電源電圧が波形700の通り回復すると、リングオシレータ600の発振周期は、波形706の通り小さくなる。発振周期が小さくなると、基準クロック周期でカウントされレジスタ1000に保持されるカウント値が大きくなる。時刻T11において、レジスタ1000に保持されたカウント値に“1”を加算した値がレジスタ1002に保持されたカウント値よりも大きくなると、比較部1004は波形1104の通り“1”を出力する。以上の動作により、負荷回路に電流供給を行うときに、電源電圧変動をあらかじめ定められた範囲内に抑えることができる。
図14は電子回路装置の他の実施例である電子回路装置101dの回路図である。図14には負荷回路1031およびそれに付随する回路のみ図示しているが、電子回路装置101dは他の負荷回路を複数有していてもよい。この場合、負荷回路1031に付随する回路と同様の回路が他の負荷回路にも付随する。図14において、図2の構成と同一部材には同一番号を付し、その説明を省略する。
電子回路装置101dは電源供給線104、106、1191、負荷回路1031、容量素子1181、電流供給制御部11a、電流供給回路1021aを有する。電流供給制御部11aは電源供給線104の電圧値を監視し、電源供給線104の電圧値とあらかじめ設定した閾値との比較結果を出力する。電流供給回路1021aは電源供給線104から負荷回路1031へ電流を供給し、負荷回路1031への電流供給中に電流供給制御部11aの比較結果に応じて電流量を変化させる。
電流供給制御部11aは、電流供給回路1021aの電流供給動作を制御する信号1151を出力するトランジスタ制御部114aと、電源供給線104の電圧値と閾値との比較結果に基づいた論理を有する検知信号110を出力する検知部108aを有する。本実施例においてトランジスタ制御部114aは駆動部として機能する。また本実施例において、信号1151は電流供給回路1021aを駆動する駆動信号として機能する。
電流供給回路1021aは複数のスイッチ301、331、361、391と、スイッチ301、331、361、391の間に挿入され、信号1151を遅延させる遅延回路311、341、371と、遅延回路311、341、371とスイッチ301、331、361、391との間に挿入され検知信号110の論理に応じて出力信号の論理を保持するラッチ回路321、351、381を有する。本実施例においてスイッチ301、331、361、391はP型MOSトランジスタであるがこれに限定するものではない。
信号1151はスイッチ301を駆動し、遅延回路311によって遅延し、信号1201として出力される。信号1201はラッチ回路321に入力され、ラッチ回路321の端子Cに入力される検知信号110の論理に応じて信号1211として出力される。信号1211はスイッチ331を駆動し、遅延回路341によって遅延し、信号1221として出力される。信号1221はラッチ回路351に入力され、ラッチ回路351の端子Cに入力される検知信号110の論理に応じて信号1231として出力される。信号1231はスイッチ361を駆動し、遅延回路371によって遅延し、信号1241として出力される。信号1241はラッチ回路381に入力され、ラッチ回路381の端子Cに入力される検知信号110の論理に応じて信号1251として出力される。信号1251はスイッチ391を駆動する。以上の通り、スイッチ301、331、361、391は信号1151と、信号1151に対してそれぞれ位相の異なる信号1211、1231、1251によって順次駆動される。これにより電源供給開始時に負荷回路1031へ流れ込む電流量を制限し、電源供給線104の電圧値が大きく変動するのを防ぐことが出来る。
論理“0”の信号1151がスイッチ301のゲート端子に入力されると、スイッチ301はオン状態となり電源供給線104から負荷回路1031へ電流を供給開始する。信号1151は遅延回路311で一定時間遅延されラッチ回路321に入力される。遅延回路311による遅延時間は、スイッチ301がオンしてから検知部108aが電源供給線104の電圧レベルを検出し検知信号110をラッチ回路321に入力する時間よりも長くする。これにより検知部108aが電源供給線104の電圧レベルを検出するよりも早く次のスイッチ331がオンするのを防ぐことが出来る。
スイッチ301がオンした場合の電源供給線104の電圧変動量が閾値以下の場合、ラッチ回路321の端子Cに入力される検知信号110の論理は“1”である。検知信号110の論理が“1”の場合、ラッチ回路321は端子Dに入力された信号1201の論理と同一の論理を有する信号1211を端子Qから出力する。端子Qから出力された信号1211はスイッチ331のゲート端子に入力され、スイッチ331はオン状態となる。一方、スイッチ301がオンした場合の電源供給線104の電圧変動量が閾値を超えた場合、ラッチ回路321の端子Cに入力される検知信号110の論理は“0”になる。検知信号110の論理が“0”の間、ラッチ回路321は端子Dに入力された信号1201の論理に関係なく、信号1211の論理を保持し、端子Qから出力し続ける。端子Qから出力された信号1211はスイッチ331のゲート端子に入力され、スイッチ331はオフ状態を保持し続ける。信号1151に接続されたスイッチ331以降のスイッチ361、391、遅延回路341、371およびラッチ回路351,381も上記のスイッチ301、遅延回路311、ラッチ回路321と同様に動作する。
一方、負荷回路1031への電源供給を止めたい場合には、論理“1”の信号1151を電流供給回路1021aに入力する。入力された信号1151は遅延回路311、341、371により遅延しながらスイッチ301、331、361、391を順にオフ状態にする。各スイッチ301、331、361、391をオフしたときに電源供給線104で閾値を越える電圧変動が発生した場合には、ラッチ回路321、351、381によりスイッチのオフ動作が制限される。
以上の動作により、負荷回路1031への電源供給開始時において、電源供給線104から負荷回路1031へ供給される電流量を電源供給線104の電圧変動量に応じて徐々に変化させ、電圧変動量をあらかじめ定められた範囲内に抑えることができる。
図15は電源供給線104の電圧変動量が閾値を超えない場合の電流供給回路1021aの動作を表すタイミングチャート図である。図15において符号を付したそれぞれの波形は、図14において同一符号を有する信号の波形を表す。波形1300は図14において検知部108aに設定された閾値の電圧波形である。波形1301は電源供給線104に発生した電圧ノイズである。波形1302は電源供給線1191の電圧波形である。
信号1151が時刻t21に論理“0”になると、電源供給線104において電圧ノイズ1301が発生する。電圧ノイズ1301の変動量が閾値1300以下であれば検知信号110は論理“1”のままなので、ラッチ回路321に入力された信号1201はそのまま信号1211として時刻t22に出力される。時刻t22、t23、t24でも電圧ノイズ1301の変動量が閾値1300以下の場合、スイッチ301、331、361、391は遅延回路311、341、371に設定された遅延時間ずつ遅れて順番にオン状態となる。スイッチ301、331、361、391がオンするタイミングを一定時間ずらすことにより、電源供給線104から負荷回路1031へ供給される電流量を電源供給線104の電圧変動量に応じて徐々に変化させ、電圧変動量をあらかじめ定められた範囲内に抑えることができる。
図16は電源供給線104の電圧変動量が閾値を超えた場合の電流供給回路1021aの動作を表すタイミングチャート図である。図15において符号を付したそれぞれの波形は、図14において同一符号を有する信号の波形を表す。波形1300は図14において検知部108aに設定された閾値の電圧波形である。波形1301は電源供給線104に発生した電圧ノイズである。波形1302は電源供給線1191の電圧波形である。
信号1151が時刻t25に論理“0”になると、電源供給線104において電圧ノイズ1301が発生する。時刻t26において発生した電圧ノイズ1301の変動量が閾値1300を超えると、検知部108aがこれを検知して論理“0”の検知信号110をt25から一定時間経過後に出力する。時刻t27において遅延回路311により遅延した論理“0”の信号1201がラッチ回路321の端子Dに入力された場合に、ラッチ回路321の端子Cに入力されている検知信号110の論理は“0”である。検知信号110の論理が“0”の間、ラッチ回路321は信号1201の論理にかかわらず論理“1”の信号1211を出力し続ける。
電圧ノイズ1301の変動量が閾値1300以下になると、一定時間経過後の時刻t28において論理“1”の検知信号110がラッチ回路321に入力される。これによりラッチ回路321は時刻t28において論理“0”の信号1211を出力する。信号1211によりスイッチ331はオン状態となる。スイッチ331がオンすることにより、電圧ノイズ1301の変動量は再び大きくなる。スイッチ331以降のスイッチ361、391、遅延回路341、371およびラッチ回路351,381もスイッチ301、遅延回路311、ラッチ回路321と同様の動作を行う。以上の動作により、負荷回路1031への電源供給開始時において、電源供給線104から負荷回路1031へ供給される電流量を電源供給線104の電圧変動量に応じて徐々に変化させ、電圧変動量をあらかじめ定められた範囲内に抑えることができる。
以上の実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
電源供給線と、
負荷回路と、
該電源供給線の電圧値と閾値との比較結果を出力する電流供給制御部と、
該電源供給線から該負荷回路へ電流を供給し、該負荷回路への電流供給中に該電流供給制御部の比較結果に応じて電流量を変化させる電流供給回路と
を有する電子回路装置。
(付記2)
該電流供給制御部は、該電源供給線の電圧値と該閾値との比較結果に基づき、電圧値が連続的に変化する駆動信号を出力または停止し、
該電流供給回路は該電源供給線から該負荷回路へ流れる該電流量を該駆動信号の電圧値に応じて変化させ、該駆動信号の出力が停止している間該駆動信号の電圧変動を制限する容量成分を有することを特徴とする、付記1に記載の電子回路装置。
(付記3)
該電流供給制御部は、該電源供給線の電圧値と該閾値との比較結果に基づいた論理を有する検知信号を出力する検知部と、該検知信号の論理に応じて該駆動信号の出力を停止する駆動部とを有することを特徴とする、付記2に記載の電子回路装置。
(付記4)
該電流供給制御部は、該検知部へ活性化信号を出力する制御部をさらに有し、
該検知部は、該活性化信号の論理に応じて動作または停止することを特徴とする、付記3に記載の電子回路装置。
(付記5)
該検知部は該活性化信号の論理に応じて停止している間該検知信号の論理を固定することを特徴とする、付記4に記載の電子回路装置。
(付記6)
該電流制御部は、該負荷回路の動作を許可する動作許可信号を出力する制御部をさらに有し、
該駆動部は、該動作許可信号を受信している場合には、該検知信号の論理を無視することを特徴とする、付記3に記載の電子回路装置。
(付記7)
該検知部は、該電源供給線の電圧値に応じて発振周期が変化する発振回路と該発振周期と判定基準値との比較により該電圧値と該閾値との比較結果を出し、該比較結果に応じた論理を有する検知信号を出力することを特徴とする、付記3に記載の電子回路装置。
(付記8)
該検知部は記憶部をさらに有し、
該判定基準値は該記憶部に記憶されていることを特徴とする、付記7に記載の電子回路装置。
(付記9)
該検知部は、該電源供給線の電圧値に応じた周期の発振信号を出力する発振回路と、基準クロックを出力するクロック回路と、該発振信号に同期してカウントアップするカウンタと、該基準クロックの第一エッジに同期して該カウンタの出力値を第一カウント値として記憶する第一レジスタと、該第一エッジより後に現れる該基準クロックの第二エッジに同期して該カウンタの出力値を第二カウント値として記憶する第二レジスタと、該第一カウント値と該第二カウント値との比較により該電圧値と該閾値との比較結果を出し、該比較結果に応じた論理を有する検知信号を出力することを特徴とする、付記3に記載の電子回路装置。
(付記10)
該検知部は、該第二カウント値に1以上の値を加算し、該第一カウント値と比較することを特徴とする、付記9に記載の電子回路装置。
(付記11)
該電流供給制御部は、該電流供給回路を制御する駆動信号を出力する駆動部と、該電源供給線の電圧値と該閾値との比較結果に基づいた論理を有する検知信号を出力する検知部を有し、
該電流供給回路は、該駆動信号を遅延させた第一信号を出力する遅延回路と、該第一信号に応じて第二信号を出力し、該検知信号の論理に応じて該該第二信号の論理を保持するラッチ回路と、該駆動信号によって駆動される第一スイッチと、該第二信号によって駆動される第二スイッチを有することを特徴とする、付記1に記載の電子回路装置。
10 電源
11、11a 電流供給制御部
1031、1032 負荷回路
101a 電子回路装置
1021a 電流供給回路
1021、1022 トランジスタ
104、106 電源供給線
1191、1192 電源供給線
108 検知部
110 検知信号
1121〜1124 駆動部
114a トランジスタ制御部
1161 駆動信号
122 活性化信号
600 リングオシレータ
602 カウンタ
604 レジスタ
606 記憶部
608 比較部
610 基準クロック
1000、1002 レジスタ
1004 比較部

Claims (5)

  1. 電源供給線と、
    負荷回路と、
    該電源供給線の電圧値と閾値との比較結果を出力する電流供給制御部と、
    該電源供給線から該負荷回路へ電流を供給し、該負荷回路への電流供給中に該電流供給制御部の比較結果に応じて電流量を変化させる電流供給回路と、
    を有し、
    該電流供給制御部は、該負荷回路の動作を許可する動作許可信号を出力する制御部と、該電源供給線の電圧値と該閾値との比較結果に基づき、該比較結果に基づいた論理を有する検知信号を出力する検知部と、電圧値が連続的に変化する駆動信号を出力または該検知信号の論理に応じて該駆動信号の出力を停止し、該動作許可信号を受信している場合には、該検知信号の論理を無視する駆動部とを有し、
    該電流供給回路は、該電源供給線から該負荷回路へ流れる該電流量を該駆動信号の電圧値に応じて変化させ、該駆動信号の出力が停止している間該駆動信号の電圧変動を制限する容量成分を有することを特徴とする電子回路装置。
  2. 電源供給線と、
    負荷回路と、
    該電源供給線の電圧値と閾値との比較結果を出力する電流供給制御部と、
    該電源供給線から該負荷回路へ電流を供給し、該負荷回路への電流供給中に該電流供給制御部の比較結果に応じて電流量を変化させる電流供給回路と、
    を有し、
    該電流供給制御部は、該電源供給線の電圧値と該閾値との比較結果に基づき、該比較結果に基づいた論理を有する検知信号を出力し、該電源供給線の電圧値に応じて発信周期が変化する発信回路と該発信周期と判定基準値との比較により該電圧値と該閾値との比較結果を出し、該比較結果に応じた論理を有する検知信号を出力する検知部と、電圧値が連続的に変化する駆動信号を出力または該検知信号の論理に応じて該駆動信号の出力を停止する駆動部とを有し、
    該電流供給回路は、該電源供給線から該負荷回路へ流れる該電流量を該駆動信号の電圧値に応じて変化させ、該駆動信号の出力が停止している間該駆動信号の電圧変動を制限する容量成分を有することを特徴とする電子回路装置。
  3. 電源供給線と、
    負荷回路と、
    該電源供給線の電圧値と閾値との比較結果を出力する電流供給制御部と、
    該電源供給線から該負荷回路へ電流を供給し、該負荷回路への電流供給中に該電流供給制御部の比較結果に応じて電流量を変化させる電流供給回路と、
    を有し、
    該電流供給制御部は、該電源供給線の電圧値と該閾値との比較結果に基づき、該比較結果に基づいた論理を有する検知信号を出力する検知部と、
    電圧値が連続的に変化する駆動信号を出力または該検知信号の論理に応じて該駆動信号の出力を停止する駆動部とを有し、
    該検知部は、該電源供給線の電圧値に応じた周期の発振信号を出力する発振回路と、基準クロックを出力するクロック回路と、該発振信号に同期してカウントアップするカウンタと、該基準クロックの第一エッジに同期して該カウンタの出力値を第一カウント値として記憶する第一レジスタと、該第一エッジより後に現れる該基準クロックの第二エッジに同期して該カウンタの出力値を第二カウント値として記憶する第二レジスタとを有し、
    該電源供給線の電圧値と該閾値との比較結果は、該第一カウント値と該第二カウント値との比較により与えられ、
    該電流供給回路は、該電源供給線から該負荷回路へ流れる該電流量を該駆動信号の電圧値に応じて変化させ、該駆動信号の出力が停止している間該駆動信号の電圧変動を制限する容量成分を有することを特徴とする電子回路装置。
  4. 該検知部は、該第二カウント値に1以上の値を加算し、該第一カウント値と比較することを特徴とする請求項3に記載の電子回路装置。
  5. 電源供給線と、
    負荷回路と、
    該電源供給線の電圧値と閾値との比較結果を出力する電流供給制御部と、
    該電源供給線から該負荷回路へ電流を供給し、該負荷回路への電流供給中に該電流供給制御部の比較結果に応じて電流量を変化させる電流供給回路と
    を有し、
    該電流供給制御部は、該電流供給回路を制御する駆動信号を出力する駆動部と、該電源供給線の電圧値と該閾値との比較結果に基づいた論理を有する検知信号を出力する検知部を有し、
    該電流供給回路は、該駆動信号を遅延させた第一信号を出力する遅延回路と、該第一信号に応じて第二信号を出力し、該検知信号の論理に応じて該第二信号の論理を保持するラッチ回路と、該駆動信号によって駆動される第一スイッチと、該第二信号によって駆動される第二スイッチを有することを特徴とする電子回路装置。
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