JP5326551B2 - 電源装置および電源装置の制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電源装置および電源装置の制御方法に関し、特に低消費電力化および安定動作化を図ることが可能な電源装置および電源装置の制御方法に関するものである。
図10に、従来の携帯機器用の電源装置220の構成例を示す。電源装置220はいわゆるダブルコンバージョン方式の電源である。電源装置220には電池201が接続される。電池201は1セルのリチウムイオン電池であり、電池201から供給される入力電圧Vinの電圧は、2.8(V)から4.2(V)の範囲で変動する。昇圧DC−DCコンバータ204で入力電圧Vinが昇圧され、4.8(V)の設定出力電圧値にレギュレートされた出力電圧Vo201が得られる。そして出力電圧Vo201がDC−DCコンバータ209で降圧され、3.3(V)の狙い出力電圧Vo202が得られる。また出力電圧Vo201がLDO210で降圧され、3.3(V)の狙い出力電圧Vo203が得られる。
このようにして電源装置220では、狙い出力電圧Vo202およびVo203以上の電圧が、DC−DCコンバータ204からDC−DCコンバータ209およびLDO210へ供給される。そしてDC−DCコンバータ209およびLDO210からは、3.3(V)の狙い出力電圧値にレギュレートされた出力電圧Vo202およびVo203が出力される。
尚、上記の関連技術として特許文献1が開示されている。
特開平11−155281号公報
入力電圧Vinが狙い出力電圧Vo202およびVo203よりも高電圧である場合を考える。この場合、DC−DCコンバータ204で昇圧動作を行わずに、狙い出力電圧Vo202以上の電圧をDC−DCコンバータ209に供給する回路構成を取ることが可能である。またDC−DCコンバータ204で昇圧動作を行わずに、狙い出力電圧Vo203以上の電圧をLDO210に供給する回路構成を取ることが可能である。するとこのような場合においても、一定周波数でDC−DCコンバータ204を動作させることは、無駄な回路動作を行っていることになり、電力損失が発生するため問題である。
本発明は前記背景技術の課題を解消するためになされたものであり、低消費電力化を図ることが可能な電源装置および電源装置の制御方法を提供することを提案する。
前記目的を達成するために、開示の電源装置では、第1の端子に入力電圧が印加されるインダクタンスの第2の端子に一方の端子が接続され、他方の端子に接地電圧が供給される第1スイッチと、インダクタンスの第2の端子と出力端子との間に接続される第2スイッチと、入力電圧が第1電圧以上且つ第1電圧よりも高い第2電圧未満の電圧範囲に含まれる場合に入力電圧に応じた周波数の制御信号を出力し、入力電圧が第2電圧以上の場合に制御信号の出力を停止する信号生成部と、制御信号に基づいて第1スイッチ及び第2スイッチを制御して、インダクタンスに流れる電流を制御する第1制御部とを有し、信号生成部は、入力電圧が第1電圧未満の場合に第1の周波数の制御信号を出力し、入力電圧に応じた周波数は、第1の周波数よりも低い周波数であることを特徴とする。
また、第1の端子に入力電圧が印加されるインダクタンスの第2の端子に一方の端子が接続され、他方の端子に接地電圧が供給される第1スイッチと、インダクタンスの第2の端子と出力端子との間に接続される第2スイッチと、入力電圧と第1電圧とを比較して第1の比較信号を出力する第1比較部と、入力電圧と第1電圧よりも高い第2電圧とを比較して第2の比較信号を出力する第2比較部と、出力端子の電圧と第1電圧よりも高く前記第2電圧よりも低い第3電圧とを比較して第3の比較信号を出力する第3比較部と、インダクタンスに流れる負荷電流に応じた電圧と第4電圧とを比較して第4の比較信号を出力する第4比較部と、第1の比較信号ないし第4の比較信号に応じて、第1の周波数あるいは入力電圧に応じた周波数の制御信号を出力もしくは停止する信号生成部と、制御信号に基づいて第1スイッチ及び第2スイッチを制御して、インダクタンスに流れる電流を制御する第1制御部と、信号生成部が停止する場合に、出力端子へ入力電圧に応じた電流を供給する電流経路とを有することを特徴とする。
また開示の電源装置の制御方法では、第1の端子に入力電圧が印加されるインダクタンスの第2の端子に一方の端子が接続され、他方の端子に接地電圧が供給される第1スイッチと、インダクタンスの第2の端子と出力端子との間に接続される第2スイッチとを備える電源装置の制御方法である。入力電圧が第1電圧以上且つ第1電圧よりも高い第2電圧未満の電圧範囲に含まれる場合に入力電圧に応じた周波数の制御信号を出力し、入力電圧が第2電圧以上の場合に制御信号の出力を停止し、制御信号に基づいて第1スイッチ及び第2スイッチを制御して、インダクタンスに流れる電流を制御し、入力電圧が第1電圧未満の場合に第1の周波数の制御信号を出力し、制御信号の入力電圧に応じた周波数は、第1の周波数よりも低い周波数であることを特徴とする。
第1スイッチの導通によりインダクタンスに電流が流れ、インダクタンスにエネルギが蓄積される。また第2スイッチは、第1スイッチがオフである期間にオン状態とされ、インダクタンスに蓄えられたエネルギを出力端子に放出する。第1比較部は入力電圧と第1電圧とを比較して第1の比較信号を出力する。第1電圧は予め任意に設定しても良い。信号生成部は、入力電圧が第1電圧以上且つ第1電圧よりも高い第2電圧未満の電圧範囲に含まれる場合に入力電圧に応じた周波数の制御信号を出力し、入力電圧が第2電圧以上の場合に制御信号の出力を停止する。第1制御部は、制御信号に基づいた動作周波数で、第1スイッチ及び第2スイッチを制御する。そして電源装置からは、予め定めた設定出力電圧値にレギュレートされた出力電圧が出力される。
作用を説明する。電源装置が昇圧動作をする場合において、入力電圧が設定出力電圧値よりも高電圧である場合を考える。この場合、電源装置で昇圧動作を行わずに、設定出力電圧値以上の出力電圧を出力する回路構成を取ることが可能である。するとこのような場合においても、一定周波数で電源装置を動作させることは、無駄な回路動作を行っていることになり、電力損失が発生する。
しかし本開示の電源装置では、例えば、入力電圧が第1電圧以上且つ第1電圧よりも高い第2電圧未満の電圧範囲に含まれる場合に、信号生成部が入力電圧に応じた周波数の制御信号を出力する、という構成を取ることができる。すなわち、制御信号に基づいて第1制御部のスイッチング動作の動作周波数を低下させる構成を取ることが可能となる。すると入力電圧が設定出力電圧値に対して高い場合における、無駄な回路動作を減少させることができるため、電力損失を低減することが可能となる。
また開示の電源装置では、信号生成部が停止する場合に、出力端子へ入力電圧に応じた電流を供給する電流経路とを有することを特徴とする。
第1スイッチの導通により、インダクタンスにエネルギが蓄積される。また第2スイッチは、第1スイッチがオフである期間にオン状態とされ、インダクタンスに蓄えられたエネルギを出力端子に放出する。第2比較部は入力電圧と第2電圧とを比較して第2の比較信号を出力する。第2電圧は予め任意に設定しても良い。信号生成部は、第1の比較信号ないし第4の比較信号に応じて、第1の周波数あるいは入力電圧に応じた周波数の制御信号を出力するもしくは停止する。第1制御部は、制御信号に基づいた動作周波数で、第1スイッチ及び第2スイッチを制御する。電流経路は、信号生成部が停止する場合に、出力端子へ入力電圧に応じた電流を供給する。そして電源装置からは、予め定めた設定出力電圧値以上の出力電圧が出力される。
作用を説明する。前述の通り、電源装置が昇圧動作をする場合において、入力電圧が設定出力電圧値よりも高電圧である場合には、無駄な回路動作が発生することになる。しかし本開示の電源装置では、例えば、入力電圧が第2電圧よりも高い場合に、制御信号を停止することで、第1制御部の回路動作を停止する、という構成を取ることができる。そして第1制御部が停止していても、電流経路により出力端子へ入力電圧に応じた電流が供給されるため、電源装置は設定出力電圧値以上の出力電圧を出力することができる。すなわち、入力電圧に応じて、第1制御部の回路動作を停止させる構成を取ることができる。すると入力電圧が設定出力電圧値に対して高い場合における、無駄な回路動作を無くすことができるため、電力損失を低減することが可能となる。
なお電流経路は、信号生成部が停止していない期間中においても電流を供給する形態であってもよいことは言うまでもない。
本開示の電源装置および電源装置の制御方法によれば、低消費電力化および安定動作化を図ることが可能になる。
第1実施形態に係るダブルコンバージョン方式の電源装置20の回路図を、図1に示す。電源装置20は、電池BAT、昇圧のDC−DCコンバータ4、降圧のDC−DCコンバータ9、LDO(低ドロップレギュレータ)10を備える。電池BATは電源装置20の電源である。電池BATの出力端子はDC−DCコンバータ4の入力端子Tinに接続され、入力電圧Vinが供給される。電池BATは1セルのリチウムイオン電池であり、電池BATから供給される入力電圧Vinは2.8(V)から4.2(V)の範囲の値をとる。
DC−DCコンバータ4の出力端子Tout1はDC−DCコンバータ9およびLDO10の入力端子に接続され、出力電圧Vo1が供給される。出力電圧Vo1は、DC−DCコンバータ9およびLDO10の電源電圧である。出力電圧Vo1の値は、設定出力電圧値Vsetである3.65(V)以上の値とされる。DC−DCコンバータ9では出力電圧Vo1が降圧され、出力端子Tout2からは3.3(V)の出力電圧Vo2が出力される。またLDO10では出力電圧Vo1が降圧され、出力端子Tout3からは3.3(V)の出力電圧Vo3が出力される。このようにして電源装置20は、3.3(V)の狙い出力電圧値にレギュレートされた出力電圧Vo2およびVo3を出力する。
ここで設定出力電圧値Vsetの決め方を説明する。DC−DCコンバータ9が安定して降圧動作を行うためには、出力電圧Vo1が出力電圧Vo2より所定電圧値分だけ高い必要がある。またLDO10が安定して降圧動作を行うためには、出力電圧Vo1が出力電圧Vo3より所定電圧値分以上高い必要がある。本実施形態では例として、DC−DCコンバータ9およびLDO10が安定動作するための所定電圧値は0.3(V)であるとする。よって設定出力電圧値Vsetの値は、出力電圧Vo2およびVo3の狙い値(3.3(V))から所定電圧値0.3(V)以上高い値である、3.65(V)に設定される。そして出力電圧Vo1の値は、3.65(V)より高い範囲であれば変動してもよいことは言うまでもない。
DC−DCコンバータ4は、コイル7、SBD(ショットキーバリアダイオード)8、出力コンデンサC1、制御回路11、入力端子Tin、出力端子Tout1を備える。コイル7の一端は制御回路11の端子LXに接続され、他端は入力端子TinおよびSBD8のアノード端子に接続される。また出力端子Tout1には、SBD8のカソード端子、出力コンデンサC1、制御回路11の端子PVCCおよび端子INが接続される。また制御回路11の端子PGNDは接地される。
制御回路11の構成を説明する。制御回路11は、VCO1、比較回路2、スイッチング制御部3、抵抗素子R31およびR32、エラーアンプ6、位相補償回路5、オシレータ14を備える。
比較回路2は、比較器12、抵抗素子R21およびR22、基準電圧Vref2を備える。抵抗素子R21の一端には入力電圧Vinが入力され、他端はノードN2を介して抵抗素子R22の一端に接続される。抵抗素子R22の他端は接地される。抵抗素子R21およびR22は、入力電圧Vinを分圧するための電圧分割抵抗であり、入力電圧Vinが4.0(V)のときの分圧電圧VN2が基準電圧Vref2と同じになるように設定されている。比較器12の反転入力端子にはノードN2が接続され、分圧電圧VN2が入力される。また比較器12の非反転入力端子には基準電圧Vref2が入力される。比較器12は、分圧電圧VN2と基準電圧Vref2とを比較し、分圧電圧VN2が基準電圧Vref2よりも低いときはハイレベルの信号SS1を出力し、高いときはローレベルの信号SS1を出力する。信号SS1はVCO1、スイッチング制御部3およびドライバ部23に入力される。
VCO1には信号SS1が入力されると共に、オシレータ14からクロック信号CLKが入力される。クロック信号CLKは、1.25(MHz)の固定周波数を有する信号である。そしてVCO1からは制御クロック信号CLKOが出力される。
抵抗素子R31の一端には端子INに接続され、他端はノードN1を介して抵抗素子R32の一端に接続される。抵抗素子R32の他端は接地される。抵抗素子R31およびR32は、出力電圧Vo1を分圧するための電圧分割抵抗であり、分圧電圧VN1と基準電圧Vref3とを差動増幅するように設定されている。エラーアンプ6は2つの非反転入力と1つの反転入力を持つ電圧増幅器である。エラーアンプ6の反転入力には、ノードN1が接続される。エラーアンプ6の2つの非反転入力の一方には基準電圧Vref3が入力される。またエラーアンプ6の他方の非反転入力には、不図示のランプ制御回路からランプ制御信号RSが入力される。エラーアンプ6の2つの非反転入力はロー優先とされ、二つの非反転入力のうちの低い方の電圧と、反転入力の電圧との差を増幅する動作を行う。またエラーアンプ6の出力端子と反転入力端子との間には位相補償回路5が接続される。エラーアンプ6から出力される出力電圧Vcは、スイッチング制御部3に入力される。
スイッチング制御部3は、比較器21、PWMコントロール部22、ドライバ部23、レベルコンバータ24、スロープ補償回路25、トランジスタQ1ないしQ3、センス抵抗R11を備える。スロープ補償回路25は、サブハーモニック発振を防止するための回路である。比較器21の非反転入力端子にはエラーアンプ6の出力端子が接続され、出力電圧Vcが入力される。また比較器21の反転入力端子にはスロープ補償回路25の出力端子が接続され、出力電圧VLが入力される。そして比較器21からは出力電圧V1が出力される。PWMコントロール部22には、出力電圧V1および制御クロック信号CLKOが入力され、PWM信号PSが出力される。ドライバ部23にはPWM信号PSおよび信号SS1が入力され、ゲート信号SQ1およびSQ2が出力される。
PMOSトランジスタQ1のソース端子は、端子PVCCに接続される。PMOSトランジスタQ1のドレイン端子は、端子LX、NMOSトランジスタQ2のドレイン端子は端子LXおよびレベルコンバータ24に接続される。NMOSトランジスタQ2のソース端子は、端子PGNDに接続される。NMOSトランジスタQ3のドレイン端子は、センス抵抗R11を介して、レベルコンバータ24およびスロープ補償回路25に接続される。またNMOSトランジスタQ3のソース端子は接地される。
図2にVCO1の構成を示す。VCO1は比較器43とクロック信号生成部44とを備える。比較器43の反転入力端子には3.2(V)の基準電圧Vref1が入力され、非反転入力端子には入力電圧Vinが入力される。そして比較器43からは信号SS2が出力される。クロック信号生成部44は、電圧制御発振部41、スイッチ部42を備える。電圧制御発振部41は、入力電圧Vinの値に応じてクロック信号の周波数を変化させる回路の一例である。本実施形態の電圧制御発振部41は、入力電圧Vinの上昇に応じてリニアに周波数が低下する変調クロック信号CLKmを出力する。スイッチ部42のノードN12には変調クロック信号CLKmが入力され、ノードN11にはクロック信号CLKが入力される。またスイッチ部42には信号SS2が入力される。スイッチ部42は、クロック信号CLKまたは変調クロック信号CLKmの何れか一方を信号SS2に応じて択一に選択し、選択した信号を制御クロック信号CLKOとして出力する。
電源装置20の動作を、図3を用いて説明する。入力電圧Vin<しきい値電圧Vth1の領域では、DC−DCコンバータ4は固定周波数でPWM動作が行われる。この領域での動作を動作モード1と定義する。なお本実施形態では、しきい値電圧Vth1が3.2(V)、動作モード1での動作周波数が1.25(MHz)である場合を例示する。
しきい値電圧Vth1≦入力電圧Vin<しきい値電圧Vth2の領域では、DC−DCコンバータ4は入力電圧Vinに応じて低下された周波数でPWM動作が行われる。この領域での動作を動作モード2と定義する。なお本実施形態では、しきい値電圧Vth2が4.0(V)である場合を例示する。
入力電圧Vin≧しきい値電圧Vth2の領域では、DC−DCコンバータ4は停止される。この領域での動作を動作モード3と定義する。
電源装置20の詳細な動作を、図4を用いて説明する。図4は、入力電圧Vinが時間経過と共にしきい値電圧Vth1以下の値からしきい値電圧Vth2以上の値へ変化する場合における、各信号の波形図である。まず入力電圧Vin<しきい値電圧Vth1(3.2(V))の範囲である、期間T1での動作を説明する。期間T1では、DC−DCコンバータ4は動作モード1で動作する。このとき比較回路2の比較器12(図1)は、分圧電圧VN2と基準電圧Vref2を比較し、ハイレベルの信号SS1を出力する。ハイレベルの信号SS1に応じて、VCO1の電圧制御発振部41のトランジスタQ6は非導通状態とされるため、電圧制御発振部41は動作状態とされる。またハイレベルの信号SS1に応じて、スイッチング制御部3も動作状態とされる。
VCO1の比較器43(図2)では、入力電圧Vinが3.2(V)よりも小さい値であることが検知され、ローレベルの信号SS2が出力される。スイッチ部42はローレベルの信号SS2に応じてノードN11を選択する。よって1.25(MHz)の固定周波数のクロック信号CLKが、制御クロック信号CLKOとして出力される。
エラーアンプ6(図1)では、分圧電圧VN1と基準電圧Vref3とが比較され、出力電圧Vcが出力される。比較器21では出力電圧Vcと出力電圧VLとが比較され、出力電圧V1が得られる。PWMコントロール部22では、制御クロック信号CLKOおよび出力電圧V1によってPWM信号PSが生成される。制御クロック信号CLKOによってPWM信号PSの周波数が決められ、出力電圧V1によってPWM信号PSのパルス幅が決められる。PWM信号PSはドライバ部23で電力増幅され、ゲート信号SQ1およびSQ2として出力される。よって動作モード1では、トランジスタQ1ないしQ3の動作周波数は1.25(MHz)の固定周波数とされる。
ゲート信号SQ1およびSQ2がハイレベルの期間では、トランジスタQ1が非導通状態、トランジスタQ2およびQ3が導通状態とされる。よってトランジスタQ2を介してコイル7に電流が流れ、エネルギがコイル7に蓄積される。またレベルコンバータ24で所定の割合で減少されたコイル電流が、トランジスタQ3を介してセンス抵抗R11に流れる。センス抵抗R11からはコイル電流に応じた電圧が出力され、スロープ補償回路25を介して比較器21へ入力される。
またゲート信号SQ1およびSQ2がローレベルの期間では、トランジスタQ1が導通状態、トランジスタQ2およびQ3が非導通状態とされる。よってコイル7から端子LX、トランジスタQ1、端子PVCCを介して出力端子Tout1へ至る電流供給経路CP2が形成される。そしてコイル7に蓄積されたエネルギが、電流供給経路CP2によって出力端子Tout1へ放出される。
次に、しきい値電圧Vth1(3.2(V))≦入力電圧Vin<しきい値電圧Vth2(4.0(V))の範囲である、期間T2(図4)の動作を説明する。期間T2では、DC−DCコンバータ4は動作モード2で動作する。このとき比較回路2の比較器12(図1)は、ハイレベルの信号SS1を出力する。よってVCO1およびスイッチング制御部3は動作状態とされる。
VCO1の比較器43(図2)では、入力電圧Vinが3.2(V)以上の値であることが検知され、ハイレベルの信号SS2が出力される。スイッチ部42はハイレベルの信号SS2に応じてノードN12を選択する。よって電圧制御発振部41から出力される変調クロック信号CLKmが、制御クロック信号CLKOとして出力される。
電圧制御発振部41の動作を説明する。トランジスタQ4がオフ状態の期間では、変調クロック信号CLKmはハイレベルとされる。このときトランジスタQ5はオフ状態とされるため、入力電圧Vinに応じた電流I1がコンデンサC2に流入し、コンデンサC2は充電状態となる。コンデンサC2の出力電圧VC2が上昇しトランジスタQ4がオン状態となると、変調クロック信号CLKmはローレベルとなると共に、トランジスタQ5が導通しコンデンサC2が放電される。コンデンサC2の出力電圧VC2が下降しトランジスタQ4が再度オフ状態となると、変調クロック信号CLKmがハイレベルとされると共に、コンデンサC2は充電状態とされる。これにより電圧制御発振部41からは、入力電圧Vinの値に応じて周波数がリニアに変更される変調クロック信号CLKmが出力される。
第1実施形態では、変調クロック信号CLKmの周波数は、入力電圧Vin=3.2(V)の時には980(kHz)であり、入力電圧Vin=4.0(V)の時には420(kHz)であるとする。そして入力電圧Vinが3.2(V)から4.0(V)の範囲では、変調クロック信号CLKmの周波数は、入力電圧Vinの変動にリニアに応じて、980(kHz)から420(kHz)の範囲で変動する。よって動作モード2では、トランジスタQ1ないしQ3の動作周波数は980(kHz)から420(kHz)の範囲とされる。そして前述した動作モード1と同様にして、動作モード2では、コイル7に蓄積されたエネルギが電流供給経路CP2によって出力端子Tout1へ放出される。
また動作モード2において、設定出力電圧値Vset(3.65(V))<入力電圧Vin<しきい値電圧Vth2(4.0(V))の範囲である期間T2a(図4)では、入力電圧Vinの値の方が設定出力電圧値Vsetの値よりも高い。するとSBD8が導通し、入力端子TinからSBD8を介して出力端子Tout1へ至る電流供給経路CP1が形成される。よって期間T2aでは、電流供給経路CP1およびCP2の2つの経路によって、出力端子Tout1へエネルギが放出される。そして出力電圧Vo1の値は、入力電圧Vinの値とほぼ同一となる。
次に、入力電圧Vin≧しきい値電圧Vth2(4.0(V))の範囲である、期間T3(図4)の動作を説明する。期間T3では、DC−DCコンバータ4は動作モード3で動作する。このとき比較回路2の比較器12(図1)は、ローレベルの信号SS1を出力する。ローレベルの信号SS1に応じて、VCO1の電圧制御発振部41のトランジスタQ6は導通状態とされるため、電圧制御発振部41は停止状態とされる。よって変調クロック信号CLKmは停止され、ローレベルに維持される。またローレベルの信号SS1に応じて、スイッチング制御部3も停止状態とされる。
VCO1の比較器43(図2)からはハイレベルの信号SS2が出力される。スイッチ部42はハイレベルの信号SS2に応じてノードN12を選択する。よってローレベルに維持された変調クロック信号CLKmが、制御クロック信号CLKOとして出力される。よってPWM信号PSおよびゲート信号SQ2もローレベルに維持され、NMOSトランジスタQ2およびQ3は停止される。またドライバ部23はローレベルの信号SS1が入力されることに応じて、ゲート信号SQ1をハイレベルに維持する(図4、矢印A1)ため、PMOSトランジスタQ1は停止される。よってスイッチング制御部3は停止される。そして電流供給経路CP2は遮断される。
また動作モード3では、入力電圧Vinの値の方が出力電圧Vo1よりも高い。よってSBD8が導通し、電流供給経路CP1が形成される。そして動作モード3では、電流供給経路CP1のみによって、入力端子Tinから出力端子Tout1へ電流が供給される。またこのとき出力電圧Vo1の値は、入力電圧VinからSBD8での電圧降下値VD(0.3(V))分だけ低下した値となる。
以上より、入力電圧Vinと出力電圧Vo1との関係を示すと図5に示すようになる。入力電圧Vinが2.8(V)から4.2(V)の範囲で変動しても、出力電圧Vo1は常に設定出力電圧値Vset(3.65(V))以上の電圧とされる。
上記において説明した第1実施形態に係る電源装置20で得られる効果を、以下に説明する。昇圧のDC−DCコンバータ4において、入力電圧Vinが設定出力電圧値Vsetよりも高電圧である場合には、SBD8が導通し、電流供給経路CP1が形成される。そして電流供給経路CP1によって、入力端子Tinから出力端子Tout1へ電流が供給される。するとこの場合、DC−DCコンバータ4の制御回路11において昇圧動作を行わずに、出力電圧Vo1を設定出力電圧値Vset以上の電圧にすることが可能である。よってこの場合において、一定周波数でスイッチング制御部3を動作させると、無駄な回路動作を行っていることになり、電力損失が発生する。
しかし第1実施形態に係るDC−DCコンバータ4では、入力電圧Vinがしきい値電圧Vth1よりも高い旨の比較結果がVCO1の比較器43から出力される場合には、クロック信号生成部44からは周波数を低下させた制御クロック信号CLKOが出力される。すなわち、入力電圧Vinとしきい値電圧Vth1との比較に応じて、スイッチング制御部3のスイッチング動作の動作周波数を低下させることが可能となる。すると入力電圧Vinが設定出力電圧値Vsetよりも高い場合における、無駄な回路動作を減少させることができるため、電力損失を低減することが可能となる。
また一般的に昇圧DC−DCコンバータにおいては、通常は、入力電圧が上昇して設定出力電圧値に近づくに従い、PWM動作のオンデューティが小さくなる。そしてオンデューティが最小オンパルス時間まで小さくなると、動作が不安定になり、出力電圧にリプルが発生するなどの問題が発生する。しかし第1実施形態に係るDC−DCコンバータ4では、入力電圧Vinがしきい値電圧Vth1よりも大きくなることを検知することで、入力電圧Vinが上昇して設定出力電圧値Vsetに近づいたことを検知する。そして動作モード2の動作を行い、入力電圧Vinの上昇に応じて制御クロック信号CLKOの周波数を低下させる。そして制御クロック信号CLKOの周波数を低下させると、オンパルス時間が長くなる。よって最小オンパルス時間でPWM動作することを防止できるため、DC−DCコンバータ4を安定動作させることができる。
またしきい値電圧Vth1の値の決め方を説明する。入力電圧Vinがしきい値電圧Vth1以下の範囲では、低下前の周波数(1.25(MHz))の制御クロック信号CLKOで、DC−DCコンバータ4が安定動作する必要がある。すなわち、DC−DCコンバータ4が1.25(MHz)の制御クロック信号CLKOで安定動作するために必要な、入力電圧Vinと設定出力電圧値Vsetの差電圧が存在する。そしてしきい値電圧Vth1の値は、設定出力電圧値Vsetから当該差電圧を減じた値以下の値に設定する必要がある。本実施形態では例として、DC−DCコンバータ4が安定動作するための差電圧は0.4(V)であるとする。よってしきい値電圧Vth1の値は、設定出力電圧値Vset(3.65(V))から差電圧0.4(V)を減じた値以下の値である、3.2(V)に設定される。
またDC−DCコンバータ4では、入力電圧Vinがしきい値電圧Vth2よりも高い旨の比較結果が比較回路2から出力される場合には、クロック信号生成部44が制御クロック信号CLKOを停止することで、スイッチング制御部3の回路動作を停止する。すなわち、動作モード3の動作が行われる。そしてスイッチング制御部3が停止していても、電流供給経路CP1により入力端子Tinから出力端子Tout1へ電流が供給される。よってDC−DCコンバータ4からは、入力電圧Vinとほぼ同じ電圧値を有する出力電圧Vo1が出力される。これにより、入力電圧Vinとしきい値電圧Vth2との比較に応じて、スイッチング制御部3の回路動作を停止させることができる。よって無駄な回路動作を無くすことができるため、電力損失を低減することが可能となる。
またしきい値電圧Vth2の値の決め方を説明する。出力電圧Vo1の値は、設定出力電圧値Vset以上の値である必要がある。そして動作モード3では、出力電圧Vo1の値は、入力電圧VinからSBD8での電圧降下値VD分だけ低下した値となる。するとしきい値電圧Vth2の値は、設定出力電圧値Vsetに電圧降下値VDを加えた値以上の値に設定する必要がある。本実施形態では例として、電圧降下値VDは0.3(V)であるとする。よってしきい値電圧Vth2の値は、設定出力電圧値Vset(3.65(V))に0.3(V)を加えた値以上の値である、4.0(V)に設定される。
また入力電圧Vinの急減時における、DC−DCコンバータの動作を説明する。図5の時刻t0から時刻t4において、入力電圧Vinが4.2(V)から2.8(V)へ急激に低下する場合の動作を説明する。まず、入力電圧Vin>設定出力電圧値Vsetの範囲である時刻t0からt2の間において、スイッチング制御部3を停止しており、電流供給経路CP1を用いて電流を出力端子Tout1へ供給する場合を考える。この場合、時刻t2において初めてスイッチング制御部3を起動することになる。しかし起動直後から昇圧動作することはできないため、出力電圧Vo1には、領域R1に示すようにオーバーシュートが発生する。
しかし第1実施形態に係るDC−DCコンバータ4では、入力電圧Vinがしきい値電圧Vth2以下となる時刻t1の時点でスイッチング制御部3を起動する。すると時刻t2では既にDC−DCコンバータ4が立ち上がっており、昇圧動作が可能とされている。よって領域R2に示すように出力電圧Vo1のオーバーシュートを防止できる。すなわち設定出力電圧値Vset<入力電圧Vin<しきい値電圧Vth2の範囲においてDC−DCコンバータ4を動作させて待機状態にしておくことにより、入力電圧Vinの急減時における応答速度を高めることができる。
第2実施形態に係るダブルコンバージョン方式の電源装置20bの回路図を、図6に示す。電源装置20bのDC−DCコンバータ4bは、第1実施形態に係るDC−DCコンバータ4(図1)と比して、SBD8を備えない形態である。また制御回路11bには、アンド回路AD1がさらに備えられる。アンド回路AD1には信号SS1およびゲート信号SQ1が入力され、ゲート信号SQ1bが出力される。ゲート信号SQ1bはトランジスタQ1のゲート端子に入力される。なおその他の構成は、第1実施形態に係る電源装置20と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
電源装置20bの動作を、図7を用いて説明する。入力電圧Vin<しきい値電圧Vth1の領域では、DC−DCコンバータ4bは固定周波数でPWM動作が行われる。この領域での動作を動作モード1と定義する。
またしきい値電圧Vth1≦入力電圧Vin<しきい値電圧Vth2の領域では、DC−DCコンバータ4bは入力電圧Vinに応じて低下された周波数でPWM動作が行われる。この領域での動作を動作モード2と定義する。
また入力電圧Vin≧しきい値電圧Vth2の領域では、DC−DCコンバータ4bは停止されると共に、トランジスタQ1がオン状態で固定される。この領域での動作を動作モード3bと定義する。
電源装置20bの詳細な動作を、図8の波形図を用いて説明する。まず入力電圧Vin<しきい値電圧Vth1(3.2(V))の範囲である、期間T1での動作を説明する。期間T1では、DC−DCコンバータ4bは動作モード1で動作する。よってトランジスタQ1ないしQ3の動作周波数は、1.25(MHz)の固定周波数とされる。そしてコイル7に蓄積されたエネルギが、電流供給経路CP2によって出力端子Tout1へ放出される。
次に、しきい値電圧Vth1(3.2(V))≦入力電圧Vin<しきい値電圧Vth2(4.0(V))の範囲である、期間T2(図8)の動作を説明する。期間T2では、DC−DCコンバータ4bは動作モード2で動作する。よってトランジスタQ1ないしQ3の動作周波数は980(kHz)から420(kHz)の範囲とされる。そして前述した動作モード1と同様にして、動作モード2では、コイル7に蓄積されたエネルギが電流供給経路CP2によって出力端子Tout1へ放出される。
次に入力電圧Vin≧しきい値電圧Vth2(4.0(V))の範囲である、期間T3(図8)の動作を説明する。期間T3では、DC−DCコンバータ4bは動作モード3bで動作する。このとき比較回路2の比較器12は、ローレベルの信号SS1を出力する。ローレベルの信号SS1に応じて、スイッチング制御部3は停止状態とされる。またローレベルの信号SS1に応じて、VCO1は停止状態とされ、変調クロック信号CLKmはローレベルに維持される。よってPWM信号PSおよびゲート信号SQ2もローレベルに維持され、NMOSトランジスタQ2およびQ3は停止される。
ドライバ部23はローレベルの信号SS1が入力されることに応じて、ハイレベルのゲート信号SQ1を出力する。そしてアンド回路AD1は、ローレベルの信号SS1に応じて、ゲート信号SQ1をマスクする。よってゲート信号SQ1bはローレベルに維持される(図8、矢印A11)。するとPMOSトランジスタQ1はオン状態で固定されるため、電流供給経路CP2が形成される。よって動作モード3bでは、電流供給経路CP2によって入力端子Tinから出力端子Tout1へ電流が供給される。
以上詳細に説明したとおり、第2実施形態に係るDC−DCコンバータ4bでは、入力電圧Vinがしきい値電圧Vth2よりも高く、動作モード3bで動作する場合には、スイッチング制御部3の回路動作を停止する。またスイッチング制御部3内のPMOSトランジスタQ1を導通状態に維持することで、電流供給経路CP2を形成する。そして電流供給経路CP2によって、入力端子Tinから出力端子Tout1へ電流を供給する。すなわち、DC−DCコンバータ4b用のスイッチングトランジスタQ1を、電流供給経路CP2を形成するスイッチとして流用することができる。よって第1実施形態に係るDC−DCコンバータ4(図1)において必要とされていた、電流供給経路CP1を形成するためのSBD8を不要とすることができるため、素子数削減を図ることが可能となる。
第3実施形態に係るダブルコンバージョン方式の電源装置20cの回路図を、図11に示す。電源装置20cのDC−DCコンバータ4cの制御回路11cは、第2実施形態に係るDC−DCコンバータ4b(図6)と比して、比較回路63、比較回路64、オア回路OR1、アンド回路AD2をさらに備える。比較回路63の反転入力端子には端子INを介して出力電圧Vo1が入力され、非反転入力端子には基準電圧Vref3が入力される。比較回路64の反転入力端子には基準電圧Vref4が入力され、非反転入力端子にはセンス抵抗R11を介してNMOSトランジスタQ3のドレイン端子が接続される。基準電圧Vref4は、負荷電流Ioutのしきい値電流Ithを表す電圧である。そして比較回路64は、負荷電流Ioutとしきい値電流Ithとを比較する回路である。オア回路OR1には、比較回路63から出力される信号SS3と、比較回路64から出力される信号SS4とが入力される。アンド回路AD2には、オア回路OR1から出力される信号SS5と、比較器12から出力される信号SS1cとが入力され、信号SS1が出力される。なおその他の構成は、第2実施形態に係る電源装置20bと同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
電源装置20cの動作を、図12を用いて説明する。入力電圧Vin<しきい値電圧Vth1の領域では、DC−DCコンバータ4cは固定周波数でPWM動作が行われる。この領域での動作を動作モード1と定義する。また、入力電圧Vin≧しきい値電圧Vth2の領域では、DC−DCコンバータ4cは停止されると共に、トランジスタQ1がオン状態で固定される。この領域での動作を動作モード3bと定義する。
また、入力電圧Vin≧しきい値電圧Vth1であって、出力電圧Vo1≦設定出力電圧値Vsetの領域では、DC−DCコンバータ4cは、入力電圧Vinに応じて低下された周波数でPWM動作が行われる。この領域での動作を動作モード2と定義する。また、入力電圧Vin≦しきい値電圧Vth2であって、出力電圧Vo1>設定出力電圧値Vsetの領域では、DC−DCコンバータ4cは、入力電圧Vinに応じて低下された周波数でのPWM動作(待機動作)か、または、DC−DCコンバータ4cが停止されると共にトランジスタQ1がオン状態で固定される動作の何れか一方を行う。この領域での動作を動作モード2cと定義する。動作モード2cでは、待機動作を行うか否かの選択は、比較回路2、比較回路63、比較回路64の比較結果に応じて行われる。
電源装置20cの詳細な動作を、図13の波形図を用いて説明する。まず入力電圧Vin<しきい値電圧Vth1(3.2(V))の範囲である、期間T1での動作を説明する。期間T1では、DC−DCコンバータ4cは動作モード1で動作する。よってトランジスタQ1ないしQ3の動作周波数は、1.25(MHz)の固定周波数とされる。
次に、しきい値電圧Vth1(3.2(V))≦入力電圧Vin≦設定出力電圧値Vset(3.65(V))の範囲である、期間T2の動作を説明する。期間T2では、DC−DCコンバータ4cは動作モード2で動作する。よってトランジスタQ1ないしQ3の動作周波数は、入力電圧Vinに応じて可変に制御される。
次に、入力電圧Vin≦しきい値電圧Vth2(4.0(V))であって、出力電圧Vo1>設定出力電圧値Vset(3.65(V))の範囲である、期間T2cの動作を説明する。期間T2cでは、DC−DCコンバータ4cは動作モード2cで動作する。動作モード2cでは、比較回路2の比較器12はハイレベルの信号SS1cを出力し、比較回路63はローレベルの信号SS3を出力する。
例として、負荷電流Ioutが、基準電圧Vref4で定められるしきい値電流Ithよりも大きいときを説明する。このときは、電源装置20cに接続される負荷が重負荷状態である。比較回路64は、負荷電流Ioutがしきい値電流Ithよりも大きいため、ハイレベルの信号SS4を出力する。すると、オア回路OR1から出力される信号SS5はハイレベルとされる。これにより、信号SS1がハイレベルとされるため、VCO1からは周波数が低下された制御クロック信号CLKOが出力される(矢印A21)。よって、トランジスタQ1ないしQ3のスイッチング動作が行われ、DC−DCコンバータ4cの待機動作が行われる。なお、その他の制御は第2実施形態と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
一方、負荷電流Ioutが基準電圧Vref4で定められるしきい値電流Ithよりも小さいときを説明する。このときは、電源装置20cに接続される負荷が軽負荷状態である。比較回路64は、負荷電流Ioutがしきい値電流Ithよりも小さいため、ローレベルの信号SS4を出力する。すると、オア回路OR1から出力される信号SS5はローレベルとされる。これにより、信号SS1がローレベルとされるため、VCO1から出力される制御クロック信号CLKOは停止される(矢印A22)。よって、トランジスタQ2およびQ3のスイッチング動作は停止され、DC−DCコンバータ4cの待機動作が停止される。また、トランジスタQ1はオン状態で固定され、電流供給経路CP2が形成される。
また、入力電圧Vin≧しきい値電圧Vth2(4.0(V))の範囲である、期間T3の動作を説明する。期間T3では、DC−DCコンバータ4cは動作モード3bで動作する。このとき比較回路2の比較器12は、ローレベルの信号SS1cを出力するため、アンド回路AD2から出力される信号SS1はローレベルに固定される。そして、ローレベルの信号SS1に応じて、トランジスタQ2およびQ3は停止されると共に、PMOSトランジスタQ1はオン状態で固定される。
図14に、DC−DCコンバータ4cの入力電圧Vinに対するライン効率を示す。動作モード2cにおいて、DC−DCコンバータ4cの待機動作が行われる場合の効率(領域R41)に比して、待機動作が停止される場合の効率(領域R42)の方が高効率とされる。これは、待機動作を停止することで、DC−DCコンバータ4cでのスイッチング損失を無くす事が出来るためである。
上記において説明した第3実施形態に係る電源装置20cで得られる効果を、以下に説明する。第1実施形態に係る電源装置20では、動作モード2中の設定出力電圧値Vset<入力電圧Vin<しきい値電圧Vth2の範囲において、DC−DCコンバータ4を動作させる待機動作を行うことにより、入力電圧Vinの急減時における応答速度を高めている。しかし、待機動作によって無駄な回路動作を行っていることになり、スイッチング損失が発生する。なお、第2実施形態に係る電源装置20cにおいても同様に、待機動作によってスイッチング損失が発生する。
しかし、第3実施形態に係るDC−DCコンバータ4cでは、比較回路2および比較回路63を用いて、動作モードが動作モード2cであるか否かを判断する。そして動作モード2cである場合には、比較回路64を用いて負荷の大小を検出し、負荷の大小に応じて待機動作を行うか否かを決定する。
比較回路64において、負荷電流がしきい値電流Ithよりも大きいと検出された場合には、重負荷状態であると判断し、待機動作を行う。重負荷状態では、負荷電流が大きいため、図5に示すような入力電圧Vinの急減時において、入力電圧Vinが設定出力電圧値Vsetを下回る時刻t2以降の出力電圧Vo1の低下量が大きくなる。よって、出力電圧Vo1がしきい値電圧Vth2以下となる時刻t1の時点で待機動作を開始することにより、領域R1に示すようなオーバーシュートが発生することを防止できる。
また、比較回路64において、負荷電流がしきい値電流Ithよりも小さいと検出された場合には、軽負荷状態であると判断し、待機動作を停止させる。待機動作を停止させると、入力電圧Vinの急減時において、時刻t2(図5)において初めてスイッチング制御部3を起動することになるため、昇圧動作は時刻t2から応答遅れ時間が経過した後に開始されることになる。しかし、軽負荷状態では負荷電流が小さいため、応答遅れ時間の間における出力電圧Vo1の低下量が小さく、当該応答遅れ時間において発生するオーバーシュートは許容できるものとなる。よって、待機動作を停止させることにより、DC−DCコンバータ4cでのスイッチング損失が無くなり、さらなる高効率化を図ることができる。
また、しきい値電流Ithの値の決め方を説明する。しきい値電流Ithは、上述した応答遅れ時間の間における出力電圧Vo1の低下量が、許容値の範囲内となるように定めればよい。よって、しきい値電流Ithは、DC−DCコンバータ4cの回路構成によって定まる値である。例えば、出力コンデンサC1の容量値が大きいほど、応答遅れ時間での出力電圧Vo1の低下量を小さくすることができる。よって、出力コンデンサC1の容量値を大きくすることに応じて、しきい値電流Ithの値を大きくすることができる。
また、待機動作を停止する際には電流供給経路CP1やCP2を用いて負荷電流が供給されるが、当該経路上にはコイル7やトランジスタQ1などの各種素子が存在するため、負荷電流に応じた電圧降下が発生する。そして、出力電圧Vo1は、入力電圧Vinに対して、負荷電流の大きさに応じた電圧降下量の分だけ低下する。よって、しきい値電流Ithは、電圧降下によって低下した出力電圧Vo1が設定出力電圧値Vsetよりも下回らないように定めればよい。
なお、第3実施形態では、コイル7に流れるコイル電流を監視することにより負荷電流Ioutの値を測定するとしたが、この形態に限らない。出力端子Tout1に流れる電流を直接監視することにより、負荷電流Ioutの値を測定してもよいことは言うまでもない。
また、第3実施形態では、出力電圧Vo1が設定出力電圧値Vsetよりも大きいか否かを検出することで、動作モード2cであるか否かを判断するとしたが、この形態に限られない。入力電圧Vinを用いても、動作モード2cであるか否かを判断することができることは言うまでもない。例えば、入力電圧Vinから電流供給経路CP1やCP2での電圧降下量分だけ低下した電圧値が、設定出力電圧値Vsetよりも大きいか否かを検出する方法が挙げられる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは言うまでもない。本実施形態に係る電源装置20を用いて、図9に示すような電子機器51を構成することができることは言うまでもない。電子機器51は、電池BAT、電源装置20、負荷LD1ないしLD3を備える。電源装置20には入力電圧Vinが入力される。電源装置20は、3.65(V)以上の電圧値を有する出力電圧Vo1を負荷LD1に供給する。ここで出力電圧Vo1は、3.65(V)以上の範囲で変動するため、負荷LD1は電源電圧の変動に影響を受けにくい負荷(LEDなど)とすることが望ましい。また電源装置20は、3.3(V)で一定の出力電圧Vo2およびVo3を、負荷LD2およびLD3の各々に供給する。
また本実施形態の制御回路11および11bは、半導体チップなどにより構成してもよい。また電源装置20および20bを半導体チップにより構成してもよい。またDC−DCコンバータ4、9およびLDO10をモジュールとして構成してもよい。
また本実施形態では、制御クロック信号CLKOの周波数を入力電圧Vinの値に応じてリニアに変更しているが、この形態に限られない。ステップ的に変更させても同様の効果が得られることは言うまでもない。
また電圧制御発振部41の回路構成は、本実施形態の形態に限られない。電圧制御発振部41は、入力電圧Vinの値に応じてクロック信号の周波数を変化させる回路の一例である。よって上記の作用を有する回路であれば、他の構成であってもよいことは言うまでもない。
また本実施形態では、DC−DCコンバータ4および4bが電流モードである場合を説明したが、この構成に限られない。本開示のDC−DCコンバータ4および4bの特徴は、入力電圧Vinの値に応じて動作周波数を変化させることにある。よって電圧モードのDC−DCコンバータにおいても適用可能であることは言うまでもない。
また本実施形態の電源装置20はDC−DCコンバータ9およびLDO10の両方を備えるとしたが、この形態に限られない。電源装置20は、DC−DCコンバータ9およびLDO10の何れか一方を備える形態としてもよいことは言うまでもない。
なお、トランジスタQ2は第1スイッチの一例、トランジスタQ1は第2スイッチの一例、しきい値電圧Vth1は第1比較電圧の一例、しきい値電圧Vth2は第2比較電圧の一例、比較器43は第1比較部の一例、比較回路2は第2比較部の一例、クロック信号生成部44およびオシレータ14は信号生成部の一例、制御クロック信号CLKOは周波数信号の一例、スイッチング制御部3は第1制御部の一例、DC−DCコンバータ4は電源供給装置の一例、信号SS2は制御信号の一例、設定出力電圧値Vsetは出力電圧設定電圧の一例、比較回路63は第3比較部の一例、比較回路64は第4比較部の一例、しきい値電流Ithは第1比較電流の一例、出力コンデンサC1は出力コンデンサのそれぞれ一例である。
ここで、以上の実施形態に関し、更に以下の附記を開示する。
(付記1)
インダクタンスと基準電圧を有する端子との間に備えられる第1スイッチと、
前記インダクタンスと出力端子との間に備えられる第2スイッチと、
入力電圧と第1比較電圧とを比較する第1比較部と、
前記第1比較部の出力に応じた周波数信号を出力する信号生成部と、
前記信号生成部の出力に基づいて前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを制御して、前記インダクタンスに流れる電流を制御する第1制御部と
を有することを特徴とする電源供給装置。
(付記2)
前記入力電圧と第2比較電圧とを比較する第2比較部を有し、
前記信号生成部は、前記第2比較部の出力に応じて前記周波数信号を停止し、
前記信号生成部が停止する場合に、前記出力端子へ前記入力電圧に応じた電流を供給する電流経路
を備えることを特徴とする付記1に記載の電源供給装置。
(付記3)
前記第1比較部は、前記入力電圧が前記第1比較電圧以上の場合に、前記周波数信号の周波数を下げる制御信号を前記信号生成部に出力する
ことを特徴とする付記2に記載の電源供給装置。
(付記4)
前記信号生成部は、前記入力電圧が前記第1比較電圧よりも大きい場合には、前記入力電圧の値が大きくなることに応じて前記周波数信号の周波数を低下させる
ことを特徴とする付記3に記載の電源供給装置。
(付記5)
出力電圧と該出力電圧の目標値を表す出力電圧設定電圧とを比較する第3比較部と、
負荷電流と第1比較電流とを比較する第4比較部とを備え、
前記信号生成部は、前記第2比較部ないし前記第4比較部の出力に応じて、前記周波数信号を出力するもしくは停止する
ことを特徴とする付記2に記載の電源供給装置。
(付記6)
前記第2比較部で前記入力電圧が前記第2比較電圧よりも小さいことが検出され、
かつ、前記第3比較部で前記出力電圧が前記出力電圧設定電圧を超えることが検出され、
かつ、前記第4比較部で前記負荷電流が前記第1比較電流よりも小さいことが検出された場合には、
前記信号生成部は、前記周波数信号を停止する
ことを特徴とする付記5に記載の電源供給装置。
(付記7)
前記出力電圧の出力経路に備えられる出力コンデンサを備え、
前記第1比較電流の値は、前記出力コンデンサの容量に応じて定められる
ことを特徴とする付記5または付記6に記載の電源供給装置。
(付記8)
前記電源供給装置は、低下前の周波数の前記周波数信号で安定動作するために必要な、前記電源供給装置の設定出力電圧値と入力電圧との差電圧値を有し、
前記第1比較電圧の値は、前記設定出力電圧値から前記差電圧値を減じた値以下とされる
ことを特徴とする付記1に記載の電源供給装置。
(付記9)
前記第2比較電圧の値は、前記電源供給装置の設定出力電圧値に前記電流経路での電圧降下値を加えた値以上とされる
ことを特徴とする付記2に記載の電源供給装置。
(付記10)
インダクタンスと基準電圧を有する端子との間に備えられる第1スイッチと、
前記インダクタンスと出力端子との間に備えられる第2スイッチと、
入力電圧と第2比較電圧とを比較する第2比較部と、
前記第2比較部の出力に応じて、周波数信号を出力するもしくは停止する信号生成部と、
前記信号生成部の出力に基づいて前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを制御して、前記インダクタンスに流れる電流を制御する第1制御部と、
前記信号生成部が停止する場合に、前記出力端子へ前記入力電圧に応じた電流を供給する電流経路と
を有することを特徴とする電源供給装置。
(付記11)
前記第1制御部の出力と前記第2比較部の出力とが入力される第2制御部を有し、
前記第2制御部は、前記信号生成部が停止する場合に、前記第2スイッチをオンして前記インダクタンスと前記出力端子とが電気的に接続する経路を前記電流経路とする
ことを特徴とする付記10に記載の電源供給装置。
(付記12)
前記インダクタンスと前記出力端子との間に電気的に接続されるダイオードを有する
ことを特徴する付記10または付記11に記載の電源供給装置。
(付記13)
前記信号生成部が停止する場合に、前記ダイオード、及び前記出力端子が電気的に接続する経路を前記電流経路とする
ことを特徴とする付記12に記載の電源供給装置。
(付記14)
前記第2比較部は、前記入力電圧が前記第2比較電圧以上の場合に、前記周波数信号を停止する制御信号を出力する
ことを特徴とする付記10に記載の電源供給装置。
(付記15)
前記第2比較電圧の値は、前記電源供給装置の設定出力電圧値に前記電流経路での電圧降下値を加えた値以上とされる
ことを特徴とする付記10に記載の電源供給装置。
(付記16)
出力電圧と該出力電圧の目標値を表す出力電圧設定電圧とを比較する第3比較部と、
負荷電流と第1比較電流とを比較する第4比較部とを備え、
前記信号生成部は、前記第2比較部ないし前記第4比較部の出力に応じて、前記周波数信号を出力するもしくは停止する
ことを特徴とする付記10に記載の電源供給装置。
(付記17)
前記第2比較部で前記入力電圧が前記第2比較電圧よりも小さいことが検出され、
かつ、前記第3比較部で前記出力電圧が前記出力電圧設定電圧を超えることが検出され、
かつ、前記第4比較部で前記負荷電流が前記第1比較電流よりも小さいことが検出された場合には、
前記信号生成部は、前記周波数信号を停止する
ことを特徴とする付記16に記載の電源供給装置。
(付記18)
前記出力電圧の出力経路に備えられる出力コンデンサを備え、
前記第1比較電流の値は、前記出力コンデンサの容量に応じて定められる
ことを特徴とする付記16または付記17に記載の電源供給装置。
(付記19)
入力電圧と第1比較電圧とを比較し、
前記入力電圧と前記第1比較電圧と比較結果に応じた周波数信号を出力し、
前記周波数信号に応じて、インダクタンスと基準電圧を有する端子との間に備えられる第1スイッチと前記インダクタンスと出力端子との間に備えられる第2スイッチと制御して、前記インダクタンスに流れる電流を制御する
ことを特徴とする電源供給方法。
(付記20)
前記入力電圧と第2比較電圧とを比較し、
前記入力電圧と前記第2比較電圧との比較結果に応じて前記周波数信号を停止し、
前記周波数信号を停止する場合に、前記出力端子へ前記入力電圧に応じた電流を供給する電流経路
を備えることを特徴とする付記19に記載の電源供給方法。
(付記21)
前記入力電圧が前記第1比較電圧以上の場合に、前記周波数信号の周波数を下げる
ことを特徴とする付記19又は20に記載の電源供給方法。
(付記22)
インダクタンスと基準電圧を有する端子との間に備えられる第1スイッチと、
前記インダクタンスと出力端子との間に備えられる第2スイッチと、
出力電圧をモニターして前記第1スイッチ及び前記第2スイッチとを制御する第1制御ループと、
入力電圧をモニターして前記第1スイッチ及び前記第2スイッチとを制御する第2制御ループと
を有することを特徴とする電源供給装置。
(付記23)
前記第2制御ループは、入力電圧が上昇することに応じて前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの制御周波数を低下させるまたは前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの制御を停止する
ことを特徴とする付記22に記載の電源供給装置。
電源装置20の回路図 VCO1の回路図 DC−DCコンバータ4の入出力電圧の関係を示す図 DC−DCコンバータ4の動作波形図 入力電圧Vinと出力電圧Vo1との相関図 電源装置20bの回路図 DC−DCコンバータ4bの入出力電圧の関係を示す図 DC−DCコンバータ4bの動作波形図 電子機器51の構成例 電源装置220の構成例 電源装置20cの回路図 DC−DCコンバータ4cの入出力電圧の関係を示す図 DC−DCコンバータ4cの動作波形図 DC−DCコンバータ4cの効率を示す図
20および20b 電源装置
Q1ないしQ3 トランジスタ
1 VCO
2 比較回路
3 スイッチング制御部
4、4b DC−DCコンバータ
14 オシレータ
43 比較器
44 クロック信号生成部
63、64 比較回路
Vth1、Vth2 しきい値電圧
Ith しきい値電流
Vset 設定出力電圧値
Iout 負荷電流
CLKO 制御クロック信号
C1 出力コンデンサ

Claims (9)

  1. 第1の端子に入力電圧が印加されるインダクタンスの第2の端子に一方の端子が接続され、他方の端子に接地電圧が供給される第1スイッチと、
    前記インダクタンスの第2の端子と出力端子との間に接続される第2スイッチと、
    前記入力電圧が第1電圧以上且つ前記第1電圧よりも高い第2電圧未満の電圧範囲に含まれる場合に前記入力電圧に応じた周波数の制御信号を出力し、前記入力電圧が前記第2電圧以上の場合に前記制御信号の出力を停止する信号生成部と、
    前記制御信号に基づいて前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを制御して、前記インダクタンスに流れる電流を制御する第1制御部と
    を有し、
    前記信号生成部は、前記入力電圧が前記第1電圧未満の場合に第1の周波数の前記制御信号を出力し、
    前記入力電圧に応じた周波数は、前記第1の周波数よりも低い周波数である
    とを特徴とする電源装置。
  2. 前記第1電圧は前記入力電圧の変動範囲の下限値および0Vよりも大きく、前記第2電圧は前記入力電圧の変動範囲の上限値よりも小さい
    ことを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記入力電圧と前記第1電圧とを比較して第1の比較信号を出力する第1比較部と、
    前記入力電圧と前記第2電圧とを比較して第2の比較信号を出力する第2比較部とを有し、
    前記信号生成部は、前記第1の比較信号及び前記第2の比較信号に応じて前記制御信号を出力あるいは停止する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電源装置。
  4. 前記信号生成部は、前記入力電圧が前記第1電圧以上且つ前記第2電圧未満の電圧範囲に含まれる場合に、前記制御信号の周波数を、前記入力電圧の上昇に応じて低くし、前記入力電圧の下降に応じて高くする
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の電源装置。
  5. 前記インダクタンスから前記出力端子に至る経路に順方向接続されるダイオードを有する
    ことを特徴する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の電源装置。
  6. 前記出力端子の電圧に応じた電圧と基準電圧との差分を増幅する差動増幅を有し、
    前記第1制御部は、前記制御信号及び前記差動増幅部の出力に基づいて前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを制御して、前記インダクタンスに流れる電流を制御する
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の電源装置。
  7. 第1の端子に入力電圧が印加されるインダクタンスの第2の端子に一方の端子が接続され、他方の端子に接地電圧が供給される第1スイッチと、
    前記インダクタンスの第2の端子と出力端子との間に接続される第2スイッチと、
    前記入力電圧と第1電圧とを比較して第1の比較信号を出力する第1比較部と、
    前記入力電圧と前記第1電圧よりも高い第2電圧とを比較して第2の比較信号を出力する第2比較部と、
    前記出力端子の電圧と前記第1電圧よりも高く前記第2電圧よりも低い第3電圧とを比較して第3の比較信号を出力する第3比較部と、
    前記インダクタンスに流れる負荷電流に応じた電圧と第4電圧とを比較して第4の比較信号を出力する第4比較部と、
    前記第1の比較信号ないし前記第4の比較信号に応じて、第1の周波数あるいは前記入力電圧に応じた周波数の制御信号を出力もしくは停止する信号生成部と、
    前記制御信号に基づいて前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを制御して、前記インダクタンスに流れる電流を制御する第1制御部と、
    前記信号生成部が停止する場合に、前記出力端子へ前記入力電圧に応じた電流を供給する電流経路と
    を有することを特徴とする電源装置。
  8. 前記第1制御部の出力及び前記第2の比較信号が入力される第2制御部を有し、
    前記第2制御部は、前記信号生成部が停止する場合に、前記第2スイッチをオン状態にして前記電流経路とする
    ことを特徴とする請求項7に記載の電源装置。
  9. 第1の端子に入力電圧が印加されるインダクタンスの第2の端子に一方の端子が接続され、他方の端子に接地電圧が供給される第1スイッチと、前記インダクタンスの第2の端子と出力端子との間に接続される第2スイッチとを備える電源装置の制御方法であって、
    前記入力電圧が第1電圧以上且つ前記第1電圧よりも高い第2電圧未満の電圧範囲に含まれる場合に前記入力電圧に応じた周波数の制御信号を出力し、
    前記入力電圧が前記第2電圧以上の場合に前記制御信号の出力を停止し、
    前記制御信号に基づいて前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを制御して、前記インダクタンスに流れる電流を制御し、
    前記入力電圧が前記第1電圧未満の場合に第1の周波数の前記制御信号を出力し、
    前記制御信号の前記入力電圧に応じた周波数は、前記第1の周波数よりも低い周波数である
    ことを特徴とする電源装置の制御方法。
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