JP5326438B2 - 位置検出装置及びアンテナ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、送信された電波に基づいて自車両の位置を検出する位置検出装置と、電波を受信するアンテナ装置とに関する。
従来、道路に設けられた路側装置から電波を受信し、この電波が有する位置情報に基づいて、自車両の現在位置を検出する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、正面において急激に電界強度が低下する指向性を有する路側アンテナ装置から信号を受信し、受信信号強度の急激な低下点に基づいて車両の位置データを較正する技術が開示されている。
昭63−192200号公報
特許文献1に記載の技術では、路側アンテナ装置から受信した信号の信号強度の急激な低下点に基づいて車両の位置データを較正している。しかしながら、この低下点を検出する地点に車両が位置していない場合であっても、例えば他車両や鳥等の遮蔽物によって電波信号が遮蔽されることにより誤って低下点を検出したと判定してしまう可能性がある。この結果、自車両の位置の検出精度が悪くなってしまうおそれがある。
そこで本発明は、自車両の位置の検出精度を高めることができる位置検出装置及びアンテナ装置を提供することを目的とする。
すなわち、本発明に係る位置検出装置は、道路に設けられた路側装置から送信され位置情報を有する電波に基づいて自車両の位置を検出する位置検出装置であって、第一の方位から電波を受信した場合に受信強度が低下する受信強度低下点が現れ、第二の方位から電波を受信した場合に受信強度が低下しない第一の指向性を有する第一受信手段と、第一受信手段と同じ位置に設けられ、第一及び第二の方位から電波を受信した場合に受信強度が低下しない第二の指向性を有する第二受信手段と、第一受信手段により出力された受信強度と、第二受信手段により出力された受信強度とに基づいて自車両の位置を検出する検出手段と、を備えることを特徴とする。
これにより、第一受信手段が、第一の方位から電波を受信した場合に受信強度が低下する受信強度低下点が現れるが、第二の方位から電波を受信した場合に受信強度は低下しない。一方、第一受信手段と同じ位置に設けられた第二受信手段が、第一及び第二の方位から電波を受信した場合に受信強度が低下しない。ここで、第一受信手段により出力された受信強度と、第二受信手段により出力された受信強度とに基づいて、検出手段が自車両の位置を検出される。
このため、走行中の自車両が、第二の方位からの電波を受信する地点に位置している場合、第一受信手段及び第二受信手段におけるこの電波の受信強度は低下しない。この状態から、走行中の自車両が、第一の方位からの電波を受信する地点に移動した場合、第二受信手段におけるこの電波の受信強度は低下しないが、第一受信手段におけるこの電波の受信強度は低下する状態に変化する。このように状態が変化したときに、走行中の自車両は、第一の方位からの電波を受信する地点に位置していると判定できる。
ここで、第二の方位からの電波を受信する地点に位置している状態において、遮蔽物によってこの電波が遮蔽された場合、この第二の方位からの電波の受信強度は、第一の方位からの電波を受信する地点に位置している状態と同様に第一受信手段において低下する。しかしながら、第一の方位からの電波を受信する地点に位置している状態と異なり第二受信手段においても低下する。このため、走行中の自車両が、第二の方位からの電波を受信する地点に位置している場合であっても、遮蔽物によってこの電波が遮蔽されることにより誤って第一の方位からの電波を受信する地点に位置していると判定してしまうことが無い。この結果、自車両の位置の検出精度を高めることができる。
また、位置検出装置は、第一受信手段により出力された受信強度と、第二受信手段により出力された受信強度とを比較する比較手段を更に備え、検出手段は、比較手段により比較された結果に基づいて自車両の位置を検出するのも好ましい。
これにより、第一受信手段により出力された受信強度と、第二受信手段により出力された受信強度とが、比較手段により比較され、検出手段が、比較された結果に基づいて自車両の位置を検出する。ここで、走行中の自車両が、第二の方位からの電波を受信する地点に位置している場合、第一受信手段及び第二受信手段におけるこの電波の受信強度は低下しない。また、第一受信手段及び第二受信手段は同じ位置に設けられているため、第一受信手段における受信強度と、第二受信手段における受信強度との高低差は略無い。
この状態から、走行中の自車両が、第一の方位からの電波を受信する地点に移動した場合、第二受信手段におけるこの電波の受信強度は低下しないが、第一受信手段におけるこの電波の受信強度は低下する状態に変化する。このように状態が変化した結果、第一受信手段における受信強度と、第二受信手段における受信強度との高低差は、上記の状態の場合より大きくなるため、この比較結果に基づいて、第一の方位からの電波を受信する地点に自車両が位置したことを検出手段によって検出できるようになる。
本発明に係るアンテナ装置は、第一の方位から電波を受信した場合に受信強度が低下する受信強度低下点が現れ、第二の方位から電波を受信した場合に受信強度が低下しない第一の指向性を有する第一受信手段と、第一受信手段と同じ位置に設けられ、第一及び第二の方位から電波を受信した場合に受信強度が低下しない第二の指向性を有する第二受信手段と、を備えることを特徴とする。
これにより、第一受信手段が、第一の方位から電波を受信した場合に受信強度が低下する受信強度低下点が現れるが、第二の方位から電波を受信した場合に受信強度は低下しない。一方、第一受信手段と同じ位置に設けられた第二受信手段が、第一及び第二の方位から電波を受信した場合に受信強度が低下しない。
このため、走行中の自車両が、第二の方位からの電波を受信する地点に位置している場合、第一受信手段及び第二受信手段におけるこの電波の受信強度は低下しない。この状態から、走行中の自車両が、第一の方位からの電波を受信する地点に移動した場合、第二受信手段におけるこの電波の受信強度は低下しないが、第一受信手段におけるこの電波の受信強度は低下する状態に変化する。このように状態が変化したときに、走行中の自車両は、第一の方位からの電波を受信する地点に位置していると判定できる。
ここで、第二の方位からの電波を受信する地点に位置している状態において、遮蔽物によってこの電波が遮蔽された場合、この第二の方位からの電波の受信強度は、第一の方位からの電波を受信する地点に位置している状態と同様に第一受信手段において低下する。しかしながら、第一の方位からの電波を受信する地点に位置している状態と異なり第二受信手段においても低下する。このため、走行中の自車両が、第二の方位からの電波を受信する地点に位置している場合であっても、遮蔽物によってこの電波が遮蔽されることにより誤って第一の方位からの電波を受信する地点に位置していると判定してしまうことが無い。この結果、自車両の位置の検出精度を高めることができる。
また、アンテナ装置は、円偏波である電波を受信して垂直偏波及び水平偏波を出力する第一及び第二のアンテナ素子を有して構成され、第一受信手段は、第一のアンテナ素子から出力された垂直偏波と、第二のアンテナ素子から出力されて且つ位相が変調された垂直偏波とを合成して出力する構成を有し、第二受信手段は、第一のアンテナ素子から出力された水平偏波と、第二のアンテナ素子から出力された水平偏波とを合成して出力する構成を有するのも好ましい。
これにより、アンテナ装置を構成する第一のアンテナ素子から出力された垂直偏波と、アンテナ装置を構成する第二のアンテナ素子から出力されて且つ位相が変調された垂直偏波とが、第一受信手段において合成されて出力される。また、第一のアンテナ素子から出力された水平偏波と、第二のアンテナ素子から出力された水平偏波とが、第二受信手段において合成されて出力される。このように、円偏波である電波を受信して垂直偏波及び水平偏波を出力する同一のアンテナ素子二つを用いてアンテナ装置を構成することにより、第一の指向性を有する第一受信手段と、第二の指向性を有する第二受信手段とのそれぞれを構成することができる。
本発明によれば、自車両の位置の検出精度を高めることができる位置検出装置及びアンテナ装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を附し、重複する説明は省略する。
まず、図1を用いて、本発明の実施形態に係る位置検出装置及びアンテナ装置が実際に用いられた様子を説明する。図1は、本発明の実施形態に係る位置検出装置100が有する車載アンテナ装置10が実際に用いられた様子を説明する説明図である。車載アンテナ装置10を有する位置検出装置100は、自動車などの車両(以下、自車両Cという。)の外部表面(例えばボンネット、トランク、屋根等)に取り付けられて、路側装置Aから送信され電波信号である円偏波W1,W21,W22の受信時の方位に基づいて、路側装置Aと正対するときの自車両Cの位置を検出する装置である。路側装置Aは、道路R上に複数設けられ、道路R上の所定位置に対して、位置情報データ(路側装置Aの位置データや、道路R周辺の交通情報等)を有する円偏波を送信することにより、自車両Cとの路車間通信が可能なアンテナ装置である。
ここで、車載アンテナ装置10は、広角指向性検出部(第二受信手段)と、この広角指向性検出部と同じ位置に設けられたNULL指向性検出部(第一受信手段)を有している。広角指向性検出部は、比較的広い範囲で円偏波の受信検出が可能な感度領域E1を有している。感度領域E1は、図1に示すように自車両Cの側面から見た場合、自車両Cの前方部及び上方部を広く覆うように位置した略扇形の形状を有している。このため、円偏波W1,W21,W22は、広角指向性検出部によって検出可能である。このように、広角指向性検出部は指向性(第二の指向性)を有している。
なお、円偏波W1,W21,W22のうちいずれが検出されるかは、走行中の自車両Cの現在位置によって異なる。例えば、自車両Cが、路側装置Aの手前の地点に位置している場合は円偏波W21を受信し、路側装置Aの直下の地点に位置している場合は円偏波W1を受信し、路側装置Aを通り過ぎた直後の地点に位置している場合は円偏波W22を受信する。
一方、NULL指向性検出部は、円偏波W1以外の円偏波W21,W22の受信検出が可能な二つの感度領域E21,E22を有している。なお、NULL指向性検出部は、白矢印で示されたNULL方位(第一の方位)からの円偏波W1の受信強度が、円偏波W21,W22の受信強度よりも低下する受信強度低下点(例えば、強度ゼロ点即ちNULL)を有している。このため、NULL方位からの円偏波W1に関しては、図1に示すように、車載アンテナ装置10の中心に近いほど受信電界強度が急激に落ち込む。感度領域E21は、図1に示すように自車両Cの側面から見た場合、自車両Cの前方部に位置した略扇形の形状を有している。また、感度領域E22は、図1に示すように自車両Cの側面から見た場合、NULL方位が示す空間を挟んで自車両Cの上方部に位置した略扇形の形状を有している。
このため、円偏波W21,W22は、NULL指向性検出部によって検出され(即ち、受信電界強度の急降下なし)、一方、円偏波W1は、NULL指向性検出部によって所定強度より低く検出される(即ち、受信電界強度の急降下あり)。このように、NULL指向性検出部は指向性(第一の指向性)を有している。
なお、円偏波W21,W22のうちいずれが検出されるかは、走行中の自車両Cの現在位置によって異なる。例えば、自車両Cが、路側装置Aの手前の地点に位置している場合は円偏波W21を受信し、路側装置Aを通り過ぎた直後の地点に位置している場合は円偏波W22を受信する。
以上示したように、NULL指向性検出部において、感度領域E21と感度領域E22との間に入り込むNULL方位からの円偏波W1を受信した場合に、この受信強度が低下する受信強度低下点が現れる。なお、感度領域E21で検出可能な非NULL方位(第二の方位)からの円偏波W21を受信した場合には、受信強度は低下しない。同様に、感度領域E22で検出可能な非NULL方位からの円偏波W22を受信した場合には、受信強度は低下しない。一方、広角指向性検出部は、NULL方位からの円偏波W1、及び、非NULL方位からの円偏波W21,W22を受信した場合に、この受信強度は低下しない。
引き続き、図2を併せて用いて、位置検出装置100の構成について説明する。図2は、位置検出装置100の構成概略図である。位置検出装置100は、車載アンテナ装置10と、受信電力比較部11(比較手段)と、位置検出部12(検出手段)と、路側データ受信処理部13と、情報提供部14と、を備えている。なお、受信電力比較部11と、位置検出部12と、路側データ受信処理部13と、情報提供部14とによる機能は、例えば、自車両Cの内部に搭載された電子制御装置であるECU(図示せず)により実現される。ECUは、CPU、ROM、RAM等からなるマイクロコンピュータを主要構成部品とするユニットである。
車載アンテナ装置10は、上記したように、広角指向性検出部及びNULL指向性検出部を有している。広角指向性検出部における円偏波の受信強度は、広角指向性出力として受信電力比較部11に対して出力される。一方、NULL指向性検出部における円偏波の受信強度は、NULL指向性出力として受信電力比較部11に対して出力される。NULL指向性検出部及び広角指向性検出部の物理的な構成に関する詳細については、後述する。
受信電力比較部11は、広角指向性検出部によって測定された受信強度と、NULL指向性検出部により測定された受信強度との高低を比較して、比較結果としての高低差(即ち受信レベルの差)に関する情報を位置検出部12に出力する部分である。走行中の自車両Cが、非NULL方位からの円偏波(ここでは円偏波W21)を受信する地点に位置している場合、円偏波W21の受信強度は、広角指向性検出部及びNULL指向性検出部によって測定される。このため、広角指向性検出部及びNULL指向性検出部のそれぞれによって測定された受信強度の高低差は所定の閾値以下であって略無いとみなせるとして、受信電力比較部11によって出力される。
この状態から、走行中の自車両Cが、NULL方位からの円偏波W1を受信する地点に位置した場合、NULL方位からの円偏波W1の受信強度は広角指向性検出部によって測定されつつ、NULL指向性検出部によって所定強度より低く測定される状態に変わる。このように状態が変化した結果、NULL指向性検出部によって測定された受信強度と、広角指向性検出部によって測定された受信強度との高低差は、上記した状態(即ち、円偏波W21を受信する地点に位置した状態)に比べて大きくなったとして、受信電力比較部11によって出力される。
位置検出部12は、受信電力比較部11によって比較された結果に基づいて、自車両Cの現在位置を検出して、この現在位置に関する自車両位置データを路側データ受信処理部13に出力する部分である。即ち、位置検出部12は、広角指向性検出部によって測定された受信強度と、NULL指向性検出部によって測定された受信強度との比較結果に基づいて、自車両Cの現在位置を検出する。例えば、位置検出部12は、広角指向性検出部によって測定された受信強度が、NULL指向性検出部によって測定された受信強度よりも大きく、且つ、所定の閾値Tより大きい高低差を有しているとする出力結果に基づいて、自車両Cは円偏波W1を受信可能な地点に位置していることを検出する。
路側データ受信処理部13は、車載アンテナ装置10が受信した円偏波W1,W21,W22が有する位置情報データや、位置検出部12から出力された自車両位置データのデータ処理を行って、情報提供部14に出力する部分である。路側データ受信処理部13は、上記のECUのRAM等に記憶されている自車両Cの現在位置を、位置検出部12から出力された自車両位置データによって示される位置に補正する。
情報提供部14は、路側データ受信処理部13によってデータ処理された結果に基づいて、自車両Cの運転者に対して自車両Cの現在位置に関する情報の提供を行う部分である。情報提供部14は、この現在位置に関する情報を、例えば自車両Cが有するナビゲーションシステムに接続されたディスプレイに表示させることにより、運転者に情報を提供する。
引き続き、図3を併せて用いて、車載アンテナ装置10の物理構成について説明する。図3は、車載アンテナ装置10の構成概略図である。車載アンテナ装置10は、第一アンテナ素子1と、第二アンテナ素子2と、位相を変調させる(即ち逆位相にする)位相器3とを有して構成されている。第一アンテナ素子1及び第二アンテナ素子2のそれぞれは、円偏波W1,W21,W22を受信して垂直偏波及び水平偏波を出力する素子である。第一アンテナ素子1及び第二アンテナ素子2に対しては、垂直偏波及び水平偏波を励振するような給電が行われる。
ここで、第一アンテナ素子1から出力された垂直偏波と、第二アンテナ素子2から出力されて且つ位相器3によって位相が変調された垂直偏波とが、合成されて出力される回路が、上記の第一の指向性を有するNULL指向性検出部4として構成されている。一方、第一アンテナ素子1から出力された水平偏波と、第二アンテナ素子2から出力された水平偏波とが、合成されて出力される回路が、上記の第二の指向性を有する広角指向性検出部5として構成されている。
引き続き、図4を併せて用いて、位置検出装置100において実行される、自車両Cの位置の検出処理の一連の流れを説明する。図4は、自車両Cの位置の検出処理の一連の流れを説明するためのフローチャートである。図4のフローチャートに示される処理は、主として、上記したECUによって行われるものであり、位置検出装置100の電源がオンされてからオフされるまでの間、所定のタイミングで繰り返し実行される。
まず、受信電力比較部11が、広角指向性検出部5によって測定された受信強度P1と、NULL指向性検出部4により測定された受信強度P2との高低を比較する処理を開始する(ステップS01)。即ち、このステップにおいて、二種類の指向性出力(即ち受信電力)の比較が行われる。そして、後述のステップS02に移行する。
ステップS02では、位置検出部12が、広角指向性検出部5によって測定された受信強度P1から、NULL指向性検出部4によって測定された受信強度P2を引くことにより差分値を得て、この差分値が所定の閾値Tより大きいか否かを判定する。受信強度P1から受信強度P2を引くことにより得られる差分値が所定の閾値T以下である場合、一連の処理は終了する。例えば、所定の閾値Tがゼロであり、走行中の自車両Cが、非NULL方位からの円偏波W21を受信する地点に位置している場合、広角指向性検出部5及びNULL指向性検出部4のそれぞれによって測定された受信強度P1,P2の高低差は略無いとされることから、上記の差分値はゼロとなるため、一連の処理は終了する。
一方、受信強度P1から受信強度P2を引くことにより得られる差分値が所定の閾値Tより大きい場合、後述のステップS03に移行する。例えば、所定の閾値Tがゼロであり、走行中の自車両Cが、NULL方位からの円偏波W1を受信する地点に位置している場合、受信強度P1が受信強度P2よりも大きいことから、上記の差分値は正の値となるため、後述のステップS03に移行する。
ステップS03では、位置検出部12が、受信電力比較部11によって比較された結果に基づいて、NULL方位からの円偏波W1を受信可能な地点を自車両Cの現在位置として検出して、路側データ受信処理部13が、この検出結果に基づいて自車両Cの現在位置の補正を行う。そして、後述のステップS04に移行する。
ステップS04では、路側データ受信処理部13が、車載アンテナ装置10が受信した円偏波W1,W21,W22が有する位置情報データ(インフラ情報データ)のデータ処理を行う。そして、情報提供部14が、路側データ受信処理部13によってデータ処理された結果に基づいて、自車両Cの運転者に対して現在位置に関する情報の提供を行う。そして、一連の処理は終了する。
引き続き、本実施形態の作用効果について説明する。本実施形態によれば、図1に示すように、走行中の自車両Cが、非NULL方位からの円偏波(ここでは円偏波W21)を受信する地点に位置している場合、広角指向性検出部5及びNULL指向性検出部4における円偏波W21の受信強度は低下しない。この状態から、走行中の自車両Cが、NULL方位からの円偏波W1を受信する地点に移動した場合、広角指向性検出部5における円偏波W1の受信強度P1は低下しないが、NULL指向性検出部4における円偏波W1の受信強度P2は低下する状態に変化する。このように状態が変化したときに、走行中の自車両Cは、NULL方位からの円偏波W1を受信する地点(例えば、信号機の停止線前数百mの地点といったように比較的狭い地点)に位置していると判定して、この地点に位置していることを検出できる。
ここで、走行中の自車両Cが、非NULL方位からの円偏波W21を受信する地点に位置している状態において、円偏波W21を遮蔽する遮蔽物(例えば他の車両やカラス等の鳥)によって遮蔽されて車載アンテナ装置10が円偏波W21を受信できない場合、この非NULL方位からの円偏波W21の受信強度P2は、NULL方位からの円偏波W1を受信する地点に位置している状態と同様にNULL指向性検出部4において低下する。
しかしながら、NULL方位からの円偏波W1を受信する地点に位置している状態と異なり、広角指向性検出部5においても低下する。このため、走行中の自車両Cが、非NULL方位からの円偏波W21を受信する地点に位置している場合であっても、遮蔽物によってこの円偏波W21が遮蔽されて(又は反射波の影響によって)受信できないことにより誤ってNULL方位からの円偏波W1を受信する地点に位置していると判定してしまうことが無い。この結果、自車両Cの現在位置の検出精度を高めることができる。
また、NULL指向性検出部4によって出力された受信強度P2と、広角指向性検出部5によって出力された受信強度P1とが、受信電力比較部11によって比較され、位置検出部12が、比較された結果に基づいて自車両Cの現在位置を検出する。ここで、走行中の自車両Cが、非NULL方位からの円偏波W21を受信する地点に位置している場合、NULL指向性検出部4及び広角指向性検出部5におけるこの円偏波W21の受信強度は、低下しない。また、NULL指向性検出部4及び広角指向性検出部5は同じ位置に設けられているため、NULL指向性検出部4における受信強度P2と、広角指向性検出部5における受信強度P1との高低差は略無い。
この状態から、走行中の自車両Cが、NULL方位からの円偏波W1を受信する地点に移動した場合、広角指向性検出部5におけるこの円偏波W1の受信強度P1は低下しないが、NULL指向性検出部4におけるこの円偏波W1の受信強度は低下する状態に変化する。このように状態が変化した結果、NULL指向性検出部4における受信強度P2と、広角指向性検出部5における受信強度P1との高低差は、上記の状態の場合より大きくなるため、この比較結果に基づいて、NULL方位からの円偏波W1を受信する地点に自車両Cが位置したことを位置検出部12によって検出できるようになる。
また、図3に示すように、円偏波である電波を受信して垂直偏波及び水平偏波を出力する同一のアンテナ素子1,2の二つを用いることにより、第一の指向性を有するNULL指向性検出部4と、第二の指向性を有する広角指向性検出部5とのそれぞれを構成することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記の実施形態では、広角指向性検出部5及びNULL指向性検出部4が車載アンテナ装置10において一体化された構成としたが、広角指向性検出部5及びNULL指向性検出部4は互いに同じ位置に設けられるのであれば別個の構成としてもよい。
また、上記の実施形態では、図3に示すように同一のアンテナ素子1,2と位相器3とを用いた構成としたが、この構成の代わりに、上記の第一の指向性を有するアンテナ素子と、上記の第二の指向性を有するアンテナ素子とを用いた構成としてもよい。
また、上記の実施形態では、図3に示すように位相器3を用いた構成としたが、位相器3を用いる構成の代わりに、デジタル信号処理によって位相を変調させるDBF(Digital Beam Forming)を用いる構成としてもよい。RF(Radio Frequency即ち高周波)又はIF(Intermediate Frequency即ち中周波)によって円偏波をサンプリングしてデジタル信号処理をすることにより、位相器3に変わる機能を発揮させることができる。
この場合、図3に示すような垂直偏波及び水平偏波を分けて出力する構成とする必要はなく、受信した円偏波の信号をそのままデジタルサンプリングして上記の第二の指向性出力(即ち同相合成の場合の受信レベル)と、上記の第一の指向性出力(即ち逆相合成の場合の受信レベル)とを同時に計算して比較することにより、上記の位置検出装置100内で行われる処理の効率を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る位置検出装置が有する車載アンテナ装置が実際に用いられた様子を説明する説明図である。 位置検出装置の構成概略図である。 車載アンテナ装置の構成概略図である。 自車両の位置の検出処理の一連の流れを説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1…第一アンテナ素子、2…第二アンテナ素子、3…位相器、4…NULL指向性検出部、5…広角指向性検出部、10…車載アンテナ装置、11…受信電力比較部、12…位置検出部、13…路側データ受信処理部、14…情報提供部、100…位置検出装置、A…路側装置、C…車両、E1,E21,E22…感度領域、R…道路、W1,W21,W22…円偏波。

Claims (3)

  1. 道路に設けられた路側装置から送信され位置情報を有する電波に基づいて自車両の位置を検出する位置検出装置であって、
    第一の方位から前記電波を受信した場合に受信強度が低下する受信強度低下点が現れ、第二の方位から前記電波を受信した場合に受信強度が低下しない第一の指向性を有する第一受信手段と、
    前記第一受信手段と同じ位置に設けられ、前記第一及び第二の方位から前記電波を受信した場合に受信強度が低下しない第二の指向性を有する第二受信手段と、
    前記第一受信手段により出力された受信強度と、前記第二受信手段により出力された受信強度とに基づいて前記自車両の位置を検出する検出手段と、
    を備えることを特徴とする位置検出装置。
  2. 前記第一受信手段により出力された受信強度と、前記第二受信手段により出力された受信強度とを比較する比較手段を更に備え、
    前記検出手段は、前記比較手段により比較された結果に基づいて前記自車両の位置を検出すること、
    を特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。
  3. 第一の方位から電波を受信した場合に受信強度が低下する受信強度低下点が現れ、第二の方位から前記電波を受信した場合に受信強度が低下しない第一の指向性を有する第一受信手段と、
    前記第一受信手段と同じ位置に設けられ、前記第一及び第二の方位から前記電波を受信した場合に受信強度が低下しない第二の指向性を有する第二受信手段と、
    円偏波である前記電波を受信して垂直偏波及び水平偏波を出力する第一及び第二のアンテナ素子と、
    を備え
    前記第一受信手段は、前記第一のアンテナ素子から出力された前記垂直偏波と、前記第二のアンテナ素子から出力されて且つ位相が変調された前記垂直偏波とを合成して出力する構成を有し、
    前記第二受信手段は、前記第一のアンテナ素子から出力された前記水平偏波と、前記第二のアンテナ素子から出力された前記水平偏波とを合成して出力する構成を有すること、
    を特徴とするアンテナ装置。
JP2008223482A 2008-09-01 2008-09-01 位置検出装置及びアンテナ装置 Expired - Fee Related JP5326438B2 (ja)

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