JP5326376B2 - 圧電アクチュエータ及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、圧電素子を備えた圧電アクチュエータ及びその製造方法に関する。
自動車等の内燃機関の燃料噴射用インジェクタに用いられる圧電アクチュエータとしては、ベローズ等からなる伸縮部を有する収容部材内に、電圧を印加することにより変位(伸縮)する圧電素子を収納したものが知られている。
従来から、圧電アクチュエータの伸縮部は、圧電素子の伸縮に伴う伸縮変形の繰り返しにより、疲労破壊が生じるという問題がある。特に、圧電アクチュエータを小型化する場合、伸縮部を小型化すると伸縮部に発生する応力が大きくなり、疲労寿命がさらに低下してしまう。
そこで、伸縮部の疲労寿命を高めるために、特許文献1では、伸縮部をベローズ構造とし、圧電素子の伸縮方向の端面と収容ケース端面との間に隙間を設けた圧電アクチュエータが提案されている。また、特許文献2では、伸縮部をダイヤフラム構造とした圧電式のアクチュエータモジュールが提案されている。
特開2004−297042号公報 特表2005−533968号公報
しかしながら、従来の構造では、圧電素子の伸縮に伴って伸縮部に発生する応力を小さくし、疲労寿命を十分に高めることができるとはいえなかった。特に、伸縮部をダイヤフラム構造とした場合には、伸縮部を小型化すると伸縮部に発生する応力が顕著に大きくなり、疲労寿命の低下を招いてしまう。そのため、圧電アクチュエータの小型化にも限界があった。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、伸縮部の疲労寿命を向上させることができ、耐久性・信頼性に優れた圧電アクチュエータ及びその製造方法を提供しようとするものである。
本発明は、軸方向に伸縮する圧電素子と、該圧電素子を収容し、伸縮可能な伸縮部を備えた収容部材とを有する圧電アクチュエータにおいて、
上記収容部材は、上記圧電素子の側面外方を覆う筒状の胴部と、該胴部の先端開口部に配設されると共に上記圧電素子の駆動力が作用する駆動部と、上記胴部と上記駆動部との間を連結するよう配設されるダイヤフラム板よりなる上記伸縮部とを有し、
該伸縮部は、Ni−Co−Mo合金(マルエージング鋼)からなり、
上記圧電アクチュエータは、該圧電アクチュエータ単体の場合には、上記圧電素子が自然長の状態では、該圧電素子の先端面と上記駆動部との間に隙間が形成されており、
上記圧電アクチュエータを使用状態にセットする際には、上記圧電素子が自然長の状態において、上記圧電素子の先端面と上記駆動部とが接触して上記隙間が無くなるように上記駆動部を移動させると共に上記伸縮部を縮ませるよう構成されていることを特徴とする圧電アクチュエータにある(請求項1)。
本発明の圧電アクチュエータは、上記圧電素子を収容する上記収容部材において、伸縮可能な上記伸縮部を備えている。そして、上記伸縮部は、Ni−Co−Mo合金(マルエージング鋼)からなる。すなわち、本発明は、上記圧電素子の伸縮に伴って伸縮を繰り返す上記伸縮部を構成する材料として、数ある鋼材料の中から実験結果に基づいてNi−Co−Mo合金を積極的に選択して採用し、この材料が上記伸縮部に適用するものとして最適であることを見出した発明である。そして、Ni−Co−Mo合金の特性を生かして上記伸縮部の疲労破壊を抑制することができ、疲労寿命を格段に向上させることができる。これにより、上記圧電アクチュエータの耐久性・信頼性を高めることができる。また、上記伸縮部を小型化しても、疲労寿命を充分に確保することができるため、上記圧電アクチュエータの小型化を図ることもできる。
このように、本発明によれば、上記特定の材料を積極的に採用することによって、伸縮部の疲労寿命を向上させることができ、耐久性・信頼性に優れた圧電アクチュエータを提供することができる。
本発明において、上記収容部材の上記伸縮部を構成する材料であるNi−Co−Mo合金(マルエージング鋼)としては、一般的なものを採用することができる。例えば、Cをほとんど含まず、多量のNi、その他Co、Mo、Ti、Al等を加えた鋼を熱処理によりマルテンサイト組織にして時効処理した材料である。
使用するNi−Co−Mo合金(マルエージング鋼の特性としては、疲労強度が700MPa以上、硬度が540Hv以上、引張強さが1800N/mm2であることが好ましい。
また、上記収容部材は、上記圧電素子の側面外方を覆う筒状の胴部と、該胴部の先端開口部に配設されると共に上記圧電素子の駆動力が作用する駆動部と、上記胴部と上記駆動部との間を連結するよう配設されるダイヤフラム板よりなる上記伸縮部とを有する構成とすることができる
すなわち、上記伸縮部をダイヤフラム構造とした場合でも、該伸縮部の疲労寿命を向上させることができ、耐久性・信頼性を高めることができる。特に、ダイヤフラム構造の場合には、上記伸縮部を小型化した場合に、上記圧電素子の伸縮に伴って上記伸縮部に発生する応力が大きくなる傾向があるため、上記の効果をより一層発揮することができる。
また、上記圧電アクチュエータは、該圧電アクチュエータ単体の場合には、上記圧電素子が自然長の状態では、該圧電素子の先端面と上記駆動部との間に隙間が形成されており、上記圧電アクチュエータを使用状態にセットする際には、上記圧電素子が自然長の状態において、上記圧電素子の先端面と上記駆動部とが接触して上記隙間が無くなるように上記駆動部を移動させると共に上記伸縮部を縮ませるよう構成されている。
そのため、上記圧電アクチュエータを使用状態にセットした場合において、上記圧電素子を伸長させた状態では、該圧電素子の伸長によって上記伸縮部に発生する応力を予め作用させておいた応力分だけ小さくすることができる。すなわち、上記圧電素子が自然長の状態において上記伸縮部に作用する応力をf1、上記圧電素子を伸長させた場合に上記伸縮部に作用する応力をf2とすると、上記圧電素子を伸長させた状態において最終的に上記伸縮部に作用する応Fは、F=f2−f1となる。これにより、上記特定の材料を積極的に採用したことによる効果と相俟って、上記伸縮部の疲労破壊を抑制することができ、疲労寿命を格段に向上させることができる。それ故、上記圧電アクチュエータの耐久性・信頼性を高めることができる。
また、上記圧電アクチュエータの疲労寿命設計は、後述する実施例2の図10を参照のごとく、金属材料の疲労寿命設計の一般的な手法である修正Goodman線図を用いて行うことができる。修正Goodman線は、平均応力(=f1+f2/2)、応力振幅(=f2/2)を用いて求めることができる。そして、求めた修正Goodman線を基にセット位置、材料選定等を行うことが好ましい。なお、f1、f2は、上述した圧縮応力、引張応力である。
また、上記圧電アクチュエータは、内燃機関の燃料噴射用のインジェクタに内蔵するアクチュエータであることが好ましい(請求項2)。
上記インジェクタは、上記圧電アクチュエータの伸縮変位約30μmかつ繰り返し伸縮回数約1×109回以上という過酷な条件下で使用される。そのため、上記の優れた圧電アクチュエータを用いることにより、耐久性・信頼性を向上させることができ、上記インジェクタ全体の性能向上を図ることができる。
次に、上記圧電アクチュエータを製造する方法であって、上記収容部材内に上記圧電素子を収容するに当たっては、
上記圧電素子を伸長させた状態で、その先端面を上記駆動部に接触させて上記収容部材内に収容し、
さらに、上記伸縮部に対して実質的に応力が作用しない状態で、上記収容部材の上記胴部と上記伸縮部と上記駆動部とを固定すると共に、上記圧電素子の後端位置を規制するハウジング部と上記胴部とを固定し、
その後、上記圧電素子を自然長の状態に戻し、該圧電素子の先端面と上記駆動部との間に隙間を形成することを特徴とする圧電アクチュエータの製造方法がある(請求項3)。
この製造方法では、上記圧電素子を伸長させた状態で上記収容部材内に収容し、上記伸縮部に対して実質的に応力が作用しない状態で上記圧電素子と上記収容部材との組み付けを行う。その後、上記伸縮部に対して実質的に応力が作用しない状態を維持しながら、上記圧電素子を自然長の状態に戻し、該圧電素子の先端面と上記駆動部との間に隙間を形成する。そのため、上記圧電アクチュエータを使用状態にセットする際、例えばインジェクタ等に組み付ける際に、インジェクタからの予荷重等によって上記圧電素子の先端面と上記駆動部との間の隙間を無くして両者を接触させることにより、上記収容部材の上記伸縮部を縮ませて該伸縮部に応力を作用させることができる。
したがって、上記圧電アクチュエータを使用状態にセットした場合において、上記圧電素子を伸長させた状態では、該圧電素子の伸長によって最終的に上記伸縮部に発生する応力を予め作用させておいた応力分だけ小さくすることができる。これにより、上記特定の材料を積極的に採用したことによる効果と相俟って、上記伸縮部の疲労破壊を抑制することができ、疲労寿命を格段に向上させることができる。それ故、上記圧電アクチュエータは、耐久性・信頼性の高いものとなる。
このように、上記の製造方法によれば、伸縮部の疲労寿命を向上させることができ、耐久性・信頼性に優れた圧電アクチュエータを得ることができる。
(実施例1)
本発明の実施例にかかる圧電アクチュエータ及びその製造方法について、図を用いて説明する。
本例の圧電アクチュエータ1は、図1、図2に示すごとく、軸方向に伸縮する圧電素子10と、圧電素子10を収容し、伸縮可能な伸縮部22を備えた収容部材20とを有する。伸縮部22は、Ni−Co−Mo合金(マルエージング鋼)からなる。
以下、これを詳説する。
図1に示すごとく、圧電素子10は、圧電材料よりなる圧電層12と導電性を有する内部電極層13とを交互に積層してなるセラミック積層体11を有している。セラミック積層体11は、断面四角形状を呈しており、相互に対面する一対の電極接合面118、119を形成してなる。
なお、セラミック積層体11の断面形状としては、用途等によって円形、樽形、八角形等の様々な形状とすることもできる。
また、セラミック積層体11の電極接合面118、119には、それぞれ側面電極14が設けられている。各側面電極14は、セラミック積層体11の積層方向の一層おきの内部電極層13と電気的に接続しており、かつ、一方の側面電極14と電気的に接続している内部電極層13は、他方の側面電極14に対して電気的に絶縁した状態となっている。すなわち、本例のセラミック積層体11は、いわゆる電極控え構造(部分電極構造)を有している。
また、側面電極14の後端部は、セラミック積層体11の後端面112に接合した後述するブロック部材19に配設された電極端子15に接合されている。
また、側面電極14の側面外周は、図示を省略したが、シリコーン樹脂よりなる絶縁樹脂でモールドされている。
本例の圧電層12は、ジルコン酸チタン酸鉛(PZT)よりなる圧電セラミックスで構成されている。また、内部電極層13は、Ag/Pd合金により構成されている。
また、側面電極14は、Agフィラーをエポキシ樹脂中に含有させた導電性接着剤に、金属板を加工したメッシュ状のエキスパンドメタルを埋設して構成されている。
また、同図に示すごとく、セラミック積層体11の先端面111には、アルミナよりなる伝達部材18が接合されている。伝達部材18は、圧電素子10の駆動力を駆動部21に作用させるための部材である。
また、セラミック積層体11の後端面112には、アルミナよりなる略円柱形状のブロック部材19が接合されている。
また、同図に示すごとく、収容部材20の後端側には、ハウジング部30が配設されている。ハウジング部30は、ステンレス鋼(SUS)よりなり、円筒状を呈している。ハウジング部30の内部には、一対のターミナルリード32を収容するための二つの収容孔31が軸方向に貫通して設けられている。また、ハウジング部30の先端部は、収容部材20の後端開口部202に挿入されており、溶接により接合されている。
また、ハウジング部30は、二つの収容孔31においてターミナルリード32を一本ずつ収容している。ターミナルリード32は、収容孔31を貫通するように、収容孔31に挿通させて収容されている。また、ハウジング部30は、収容孔31の後端開口部312において、ターミナルリード32との間をガラスよりなるハーメチックシール33によりシールしてなる。
また、図1、図2に示すごとく、収容部材20は、有底円筒状を呈している。収容部材20は、圧電素子10の側面外方を覆う筒状の胴部23と、胴部23の先端開口部231に配設されると共に圧電素子10の駆動力が作用する駆動部21と、胴部23と駆動部21との間を連結するよう配設されるダイヤフラム板よりなる伸縮部22とにより構成されている。
本例の伸縮部22は、市販されている一般的なNi−Co−Mo合金(マルエージング鋼)により構成されている。
また、伸縮部22は、胴部23及び駆動部21に対して溶接により接合されている。すなわち、胴部23の先端開口部231は、駆動部21及び伸縮部22によって閉塞されている。
また、駆動部21は、セラミック積層体11の先端面111に接合された伝達部材18の先端面181との間に隙間29を形成している。隙間29の軸方向の距離dは、30μmである。
次に、上記構成の圧電アクチュエータ1を製造する方法について説明する。
まず、圧電材料となるジルコン酸チタン酸鉛よりなるセラミックス原料粉末を準備し、溶剤、バインダー、可塑剤、分散剤等を加えてスラリーを作製した。そして、ドクターブレード法により、上記スラリーをキャリアフィルム上に塗布し、一定厚みのグリーンシートを成形した。
なお、グリーンシートの成形方法としては、本例で用いたドクターブレード法以外にも、押出成形法やその他種々の方法を用いることができる。
次いで、図3に示すごとく、上記グリーンシート上において、内部電極層13を形成する部分にペースト状のAg/Pd合金よりなる電極材料130を塗布した。このとき、電極材料130を塗布しない控え部131も形成した。
そして、上記グリーンシートから所望の大きさのシート片120を切り出し、そのシート片120を積層し、中間積層体110を作製した。このとき、シート片120に形成された控え部131の位置が交互となるように、シート片120を積層した。
次いで、図4に示すごとく、得られた中間積層体110を脱脂した後、900〜1000℃で1〜5時間焼成を行った。これにより、圧電層12と内部電極層13とを交互に積層してなるセラミック積層体11を得た。
そして、セラミック積層体11の電極接合面118、119に導電性接着剤を塗布した後、塗布した導電性接着剤に一対のエキスパンドメタルを配置し、導電性接着剤を加熱硬化させた。これにより、セラミック積層体11の電極接合面118、119に側面電極14を形成した。
次いで、図5に示すごとく、セラミック積層体11の先端面111に伝達部材18を接合し、後端面112にブロック部材19を接合した。
そして、ブロック部材19とハウジング部30とを当接させた状態で、圧電素子10とハウジング部30とを組み付けた。このとき、ハウジング部30の収容孔31に収容された一対のターミナルリード32の先端部と圧電素子10の一対の側面電極14に接合しておいた電極端子15とを溶接により接合した。また、ターミナルリード32とハウジング部30との間は、収容孔31の後端開口部312において、ガラスよりなるハーメチックシール33によりシールしておいた。
さらに、図示を省略したが、圧電素子10の側面外周にシリコーン樹脂よりなる絶縁樹脂を塗布し、180℃、1時間の条件で加熱して硬化させた。これにより、圧電素子10の外周面100を絶縁樹脂によりモールドした。
次いで、同図に示すごとく、圧電素子10を収容部材20の後端開口部202から収容した。そして、収容部材20の後端開口部202内に、圧電素子10の後端位置を規制するハウジング部30の先端部を挿入し、溶接により接合した。
このとき、図6(a)に示すごとく、圧電素子10に電圧を印加して圧電素子10を伸長させた状態とし、圧電素子10の先端面(伝達部材18の先端面181)を駆動部21に接触させ、伸縮部22に対して軸方向に実質的に応力が作用しない状態で圧電素子10を収容した。
その後、図6(b)に示すごとく、圧電素子10に対する電圧の印加を解除することで圧電素子10を自然長の状態に戻し、圧電素子10の先端面(伝達部材18の先端面181)と駆動部21との間に隙間29を形成した。このとき、収容部材20の伸縮部22は、実質的に応力が作用しない状態が維持されている。
以上により、図1の圧電アクチュエータ1を作製した。
次に、圧電アクチュエータ1の作動について説明する。本例では、圧電アクチュエータ1を自動車エンジンの燃料噴射用のインジェクタ(後述する実施例3の図11参照)に組み付けて使用する。
まず、圧電アクチュエータ1をインジェクタに組み付け、圧電アクチュエータ1を使用状態にセットする。
このとき、図7(a)に示すごとく、インジェクタからの予荷重Aによって圧電素子10の先端面(伝達部材18の先端面181)と駆動部21との間の隙間29が無くなるように両者を密着させる。そして、収容部材20の伸縮部22を縮ませて伸縮部22に応力を作用させた状態で、圧電アクチュエータ1をインジェクタに組み付ける。
すなわち、同図に示すごとく、圧電アクチュエータ1を使用状態にセットした場合において、圧電素子10に対して電圧が印加されていない自然長の状態では、収容部材20の伸縮部22に応力f1(=約420MPa)が作用する。
そして、図7(b)に示すごとく、圧電アクチュエータ1を使用状態にセットした場合において、圧電素子10に対して電圧を印加して圧電素子10を伸長させた状態では、圧電素子10の駆動力が駆動部21に作用する。そして、収容部材20の伸縮部22には、圧電素子10の伸長に伴って応力f2(=560MPa)が作用する。
ここで、本例では、予め伸縮部22に応力f1が作用しているため、最終的に伸縮部22に作用する応Fは、F=f2−f1(=約140MPa)となる。
また、図7(b)の状態から圧電素子10に対する電圧の印加を解除すれば、圧電素子10は自然長の状態となり、図7(a)の状態に戻る。
次に、本例の圧電アクチュエータ1における作用効果について説明する。
本例の圧電アクチュエータ1は、圧電素子10を収容する収容部材20において、伸縮可能な伸縮部22を備えている。そして、伸縮部22は、Ni−Co−Mo合金(マルエージング鋼)からなる。すなわち、本例では、圧電素子10の伸縮に伴って伸縮を繰り返す伸縮部22を構成する材料として、数ある鋼材料の中から実験結果に基づいてNi−Co−Mo合金を積極的に選択して採用し、この材料が伸縮部22に適用するものとして最適であることを見出したのである。そして、Ni−Co−Mo合金の特性を生かして伸縮部22の疲労破壊を抑制することができ、疲労寿命を格段に向上させることができる。これにより、圧電アクチュエータ1の耐久性・信頼性を高めることができる。また、伸縮部22を小型化しても、疲労寿命を充分に確保することができるため、圧電アクチュエータ1の小型化を図ることもできる。
また、本例では、収容部材20は、圧電素子10の側面外方を覆う筒状の胴部23と、胴部23の先端開口部231に配設されると共に圧電素子10の駆動力が作用する駆動部21と、胴部23と駆動部21との間を連結するよう配設されるダイヤフラム板よりなる伸縮部22とを有する。すなわち、伸縮部22をダイヤフラム構造としている。
このような構造とした場合でも、伸縮部22の疲労寿命を向上させることができ、耐久性・信頼性を高めることができる。特に、ダイヤフラム構造の場合には、伸縮部22を小型化した場合に、圧電素子10の伸縮に伴って伸縮部22に発生する応力が大きくなる傾向があるため、上記の効果をより一層発揮することができる。
また、圧電アクチュエータ1は、圧電アクチュエータ1単体の場合には、圧電素子10が自然長の状態では、圧電素子10の先端面(伝達部材18の先端面181)と駆動部21との間に隙間29が形成されており、圧電アクチュエータ1を使用状態にセットした場合には、圧電素子10の先端面(伝達部材18の先端面181)と駆動部21とが接触しており、かつ、圧電素子10が自然長の状態では、収容部材20の伸縮部22に応力が作用するよう構成されている。
そのため、圧電アクチュエータ1を使用状態にセットした場合において、圧電素子10を伸長させた状態では、圧電素子10の伸長によって伸縮部22に発生する応力を予め作用させておいた応力分だけ小さくすることができる。すなわち、圧電素子10が自然長の状態において伸縮部22に作用する応力をf1、圧電素子10を伸長させた場合に伸縮部22に作用する応力をf2とすると、圧電素子10を伸長させた状態において最終的に伸縮部22に作用する応Fは、F=f2−f1となる。これにより、上記特定の材料を積極的に採用したことによる効果と相俟って、伸縮部22の疲労破壊を抑制することができ、疲労寿命を格段に向上させることができる。それ故、圧電アクチュエータ1の耐久性・信頼性を高めることができる。
このように、本例によれば、伸縮部22の疲労寿命を向上させることができ、耐久性・信頼性に優れた圧電アクチュエータ1及びその製造方法を提供することができる。
なお、本例では、収容部材20の伸縮部22の構造としてダイヤフラム構造を採用したが、参考例としてベローズ構造を採用することもできる。
ベローズ構造としては、例えば、図8に示すごとく、収容部材20は、圧電素子10の側面外方を覆う筒状の胴部23と、胴部23の先端側に連結される筒状の伸縮部22と、伸縮部22の先端開口部221を閉塞してなると共に圧電素子10の駆動力が作用する駆動部21とを有する。そして、伸縮部22は、大径部と小径部とを交互に有するベローズである。その他の構成は、図1のダイヤフラム構造のものと同様である
(実施例2)
本例は、本発明の圧電アクチュエータの効果(耐久性)を調べた試験例である。
本例では、まず、本発明品として、収容部材の伸縮部がNi−Co−Mo合金(マルエージング鋼)からなる実施例1の圧電アクチュエータ(本発明品E)を準備した。伸縮部は、ダイヤフラム構造を採用したものである。
また、比較品として、伸縮部がそれぞれ析出硬化型ステンレス鋼(SUS631)、オーステナイト系ステンレス鋼(SUS304)からなる圧電アクチュエータ(比較品C1、C2)を準備した。
なお、表1に、本発明品E、比較品C1及び比較品C2の伸縮部を構成する材料であるNi−Co−Mo合金(マルエージング鋼)、析出硬化型ステンレス鋼(SUS631)及びオーステナイト系ステンレス鋼(SUS304)の各成分を示した。Ni−Co−Mo合金(マルエージング鋼)は、時効硬化後のものである。また、析出硬化型ステンレス鋼(SUS631)は、析出硬化後のものである。
Figure 0005326376
そして、各圧電アクチュエータを所定の応力振幅で所定の回数作動させ、伸縮部の状態(破断・未破断)を観察し、さらに伸縮部の疲労強度、硬度、引張強さを求めた。
疲労強度は、平滑材の試験片を用いて繰り返し曲げ試験を行うことにより求めた。また、硬度は、ビッカース硬度計を用いて試験片断面の硬度を測定することにより求めた。また、引張強さは、試験片をロードセルで引っ張り、破断した際の荷重を測定することにより求めた。
この結果を表2、表3に示す。
Figure 0005326376
Figure 0005326376
表2は、所定の応力振幅で所定の回数作動させた場合の伸縮部の状態を示したものである。また、表2の結果は、図9にプロットして示してある。
表2、図9からわかるように、比較品C1は、応力振幅が約430MPaを超えると破断してしまう。また、比較品C2は、応力振幅が約670MPaを超えると破断してしまう。これに対して、本発明品Eは、約800MPaを超えても破断しない。
また、表3は、伸縮部の疲労強度、硬度、引張強さを示したものである。
同表からわかるように、疲労強度は、比較品C1が620MPa、比較品C2が420MPaであるのに対し、本発明品Eは800MPaであった。また、硬度は、比較品C1がHv400、比較品C2がHv190であるのに対し、本発明品はHv590であった。また、引張強さは、比較品C1が1350MPa、比較品C2が723MPaであるのに対し、本発明品Eは1985MPaであった。このように、本発明品Eは、疲労強度、硬度、引張強さのいずれも比較品C1、C2より高い値を示した。
次に、本発明品E、比較品C1及び比較品C2の疲労強度、引張強さの値を基に修正goodman線図を作成し、疲労寿命を評価した。
修正Goodman線の作成方法は、まず、図10に示すごとく、横軸に伸縮部(ダイヤフラム板)に作用する平均応力(=f1+f2/2)、縦軸に伸縮部(ダイヤフラム板)に作用する応力振幅(=f2/2)をとる。なお、f1、f2は、実施例1において説明した応力である。
次いで、本発明品E、比較品C1及び比較品C2の伸縮部を構成する材料(Ni−Co−Mo合金(マルエージング鋼)、析出硬化型ステンレス鋼(SUS631)及びオーステナイト系ステンレス鋼(SUS304))の疲労強度及び引張強さをプロットし、この2点を直線で結ぶ。これを修正Goodman線とした。
ここで、図中における伸縮部の使用応力領域Rとは、本例の圧電アクチュエータをインジェクタに使用した場合に伸縮部に加わる負荷応力範囲のことであり、伸縮部の形状加工精度のばらつきや圧電素子の先端面と駆動部との隙間の形成精度のばらつきも考慮したものである。使用応力領域Rは、圧電アクチュエータをインジェクタにセットした場合に伸縮部に発生する応力とインジェクタ作動時に伸縮部に発生する応力とから、伸縮部を伸縮変位させた場合に発生する応力を応力解析にて計算して求めることができる。
また、修正Goodman線よりも内側(応力の低い側)の領域は、伸縮部が破損・破断しない応力領域である。
図10からわかるように、比較品C1及びC2は、伸縮部使用応力領域Rの一部が修正Goodman線よりも内側の領域から外れている。そのため、伸縮部の使用条件等によっては破損・破断が生じるおそれがある。一方、本発明品Eは、伸縮部使用応力領域Rのすべてが修正Goodman線よりも内側の領域にある。よって、伸縮部の破損・破断を防止することができ、比較品C1及びC2に比べて疲労寿命が高い。
以上の結果から、本発明品Eの伸縮部は、比較品C1、C2の伸縮部よりも耐久性が高く、疲労強度、硬度、引張強さも高い値を示すことがわかった。
すなわち、本発明品の圧電アクチュエータは、収容部材の伸縮部を構成する材料をNi−Co−Mo合金(マルエージング鋼)とすることにより、比較品(従来品)に比べて伸縮部の疲労破壊を抑制することができ、疲労寿命を格段に向上できることがわかった。そして、これにより、耐久性・信頼性を高められることがわかった。
(実施例3)
本例は、実施例1の圧電アクチュエータ1をインジェクタ6に用いた例である。
本例のインジェクタ6は、図11に示すごとく、ディーゼルエンジンのコモンレール噴射システムに適用したものである。
このインジェクタ6は、同図に示すごとく、駆動部としての圧電アクチュエータ1が収容される上部ハウジング62と、その下端に固定され、内部に噴射ノズル部64が形成される下部ハウジング63を有している。
上部ハウジング62は略円柱状で、中心軸に対し偏心する縦穴621内に、積層型圧電素子1が挿通固定されている。
縦穴621の側方には、高圧燃料通路622が平行に設けられ、その上端部は、上部ハウジング62上側部に突出する燃料導入管623内を経て外部のコモンレール(図示略)に連通している。
上部ハウジング62上側部には、また、ドレーン通路624に連通する燃料導出管625が突設し、燃料導出管625から流出する燃料は、燃料タンク(図示略)へ戻される。
ドレーン通路624は、縦穴621と駆動部となる圧電アクチュエータ1との間の隙間60を経由し、さらに、この隙間60から上下ハウジング62、63内を下方に延びる図示しない通路によって後述する3方弁651に連通してしる。
噴射ノズル部64は、ピストンボデー631内を上下方向に摺動するノズルニードル641と、ノズルニードル641によって開閉されて燃料溜まり642から供給される高圧燃料をエンジンの各気筒に噴射する噴孔643を備えている。燃料溜まり642は、ノズルニードル641の中間部周りに設けられ、上記高圧燃料通路622の下端部がここに開口している。ノズルニードル641は、燃料溜まり642から開弁方向の燃料圧を受けるとともに、上端面に面して設けた背圧室644から閉弁方向の燃料圧を受けており、背圧室644の圧力が降下すると、ノズルニードル641がリフトして、噴孔643が開放され、燃料噴射がなされる。
背圧室644の圧力は3方弁651によって増減される。3方弁651は、背圧室644と高圧燃料通路622、またはドレーン通路624と選択的に連通させる構成である。ここでは、高圧燃料通路622またはドレーン通路624へ連通するポートを開閉するボール状の弁体を有している。この弁体は、上記駆動部1により、その下方に配設される大径ピストン652、油圧室653、小径ピストン654を介して、駆動される。
そして、本例においては、上記構成のインジェクタ6における駆動源として、実施例1の圧電アクチュエータ1を用いている。この圧電アクチュエータ1は、上記のごとく、耐久性・信頼性に優れたものである。そのため、インジェクタ6全体の性能向上を図ることができる。
実施例1における、圧電アクチュエータの構造を示す説明図。 実施例1における、伸縮部周辺の構造を示す説明図。 実施例1における、シート片を積層する工程を示す説明図。 実施例1における、セラミック積層体に側面電極を設けた圧電素子を示す説明図。 実施例1における、圧電素子を収容部材に収納する工程を示す説明図。 実施例1における、圧電素子を収容部材に収容した場合の伸縮部周辺を示す説明図((a)圧電素子が自然長の状態、(b)圧電素子が伸長した状態)。 実施例1における、圧電アクチュエータを使用状態にセットした場合の伸縮部周辺を示す説明図((a)圧電素子が自然長の状態、(b)圧電素子が伸長した状態)。 参考例における、伸縮部がベローズ構造の圧電アクチュエータを示す説明図。 実施例2における、応力振幅と作動回数との関係を示す説明図。 実施例2における、修正Goodman線を示す説明図。 実施例3における、インジェクタの構造を示す説明図。
符号の説明
1 圧電アクチュエータ
10 圧電素子
20 収容部材
21 駆動部
22 伸縮部
23 胴部
231 先端開口部

Claims (3)

  1. 軸方向に伸縮する圧電素子と、該圧電素子を収容し、伸縮可能な伸縮部を備えた収容部材とを有する圧電アクチュエータにおいて、
    上記収容部材は、上記圧電素子の側面外方を覆う筒状の胴部と、該胴部の先端開口部に配設されると共に上記圧電素子の駆動力が作用する駆動部と、上記胴部と上記駆動部との間を連結するよう配設されるダイヤフラム板よりなる上記伸縮部とを有し、
    該伸縮部は、Ni−Co−Mo合金(マルエージング鋼)からなり、
    上記圧電アクチュエータは、該圧電アクチュエータ単体の場合には、上記圧電素子が自然長の状態では、該圧電素子の先端面と上記駆動部との間に隙間が形成されており、
    上記圧電アクチュエータを使用状態にセットする際には、上記圧電素子が自然長の状態において、上記圧電素子の先端面と上記駆動部とが接触して上記隙間が無くなるように上記駆動部を移動させると共に上記伸縮部を縮ませるよう構成されていることを特徴とする圧電アクチュエータ。
  2. 請求項1において、上記圧電アクチュエータは、内燃機関の燃料噴射用のインジェクタに内蔵するアクチュエータであることを特徴とする圧電アクチュエータ。
  3. 請求項1又は2に記載の圧電アクチュエータを製造する方法であって、上記収容部材内に上記圧電素子を収容するに当たっては、
    上記圧電素子を伸長させた状態で、その先端面を上記駆動部に接触させて上記収容部材内に収容し、
    さらに、上記伸縮部に対して実質的に応力が作用しない状態で、上記収容部材の上記胴部と上記伸縮部と上記駆動部とを固定すると共に、上記圧電素子の後端位置を規制するハウジング部と上記胴部とを固定し、
    その後、上記圧電素子を自然長の状態に戻し、該圧電素子の先端面と上記駆動部との間に隙間を形成することを特徴とする圧電アクチュエータの製造方法。
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