JP5324666B2 - ストレージシステム - Google Patents

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Description

本発明は、ストレージ装置などの電子機器に関するものである。
ストレージ装置は、RAID(Redundant Array of Inexpensive Disks)方式で管理され、アレイ状に配置された複数のディスク装置および複数のディスク装置を制御する制御部を有する。ストレージ装置は、サーバ等のホストコンピュータ(以下、ホストサーバとも呼ぶ)と接続し、RAID構成に基づいて冗長化された論理的な記憶領域(以下、論理ボリュームとも呼ぶ)を提供する。
ところで、近年、企業等で管理すべきデータは日々増大している。これに伴い、ストレージ装置も大規模化し、消費電力が増加している。また、データセンタ等に設置されるストレージ装置を含む電子機器の数は増加傾向にあり、データセンタ全体の消費電力も増加している。ここで電子機器とは、通電して稼動する機器をいう。
一方、電子機器の消費電力の増加に伴い、発熱量も増加し、データセンタの冷却設備の消費電力も増加している。
データセンタ事業者は、ユーザがデータセンタに設置した電子機器の電力料金をユーザに課金する場合、ある特定の期間(一般には契約期間)にユーザが利用する1つ以上の電子機器に供給する電力量の上限をあらかじめ規定しておくことがある。当該期間中にユーザの消費した電力量が、あらかじめ規定された電力量の上限を超過した場合、データセンタ事業者は、超過した電力量に対して割増し料金を追加で請求する場合がある。なお、電力量とは、電力と時間の積を積算した総和で求められる値である。
データセンタ等に設置される様々な電子機器には、通常の稼動状態から省電力状態へ移行することができる電子機器や、通電停止時等に通常の稼動状態よりも消費電力を削減することができる通電部位を備え、その通電部位の稼動制御を行うことによる省電力機能を有する電子機器が存在する。
例えば、電子機器に含まれるストレージ装置の消費電力を制限する技術として、特許文献1に開示される技術がある。特許文献1には、ディスク装置を起動する際に、起動後の消費電力を予測し、予測した消費電力があらかじめ定められた閾値を超えるか否かを判断し、この判断にしたがってディスク装置の起動および停止を制御する技術が開示されている。特許文献1によれば、ディスク装置の起動および停止を制御することで、ストレージ装置の消費電力をあらかじめ決められた閾値以内に制限し、これによりストレージ装置の消費電力を削減することができる。
米国特許出願公開第2005/0210304号明細書
上記特許文献1に記載の技術では、瞬時的な消費電力を削減することはできるが、ある期間内の消費電力量を規定範囲内に収めることについては配慮されていない。このような規定が存在する例として、特定の期間(例えば数か月単位等)における消費電力の積算総和である消費電力量の上限があらかじめ規定された環境を想定する。
上記特許文献1では、当該期間でのストレージ装置の消費電力量を規定の上限以内に収めるために、当該期間中の個々のタイミングで閾値を設定しておき、その閾値を用いてストレージ装置の消費電力を制限する、といったことについては配慮されていない。
すなわち、上記特許文献1に記載の技術では、あるタイミングでのストレージ装置の瞬時的な消費電力を制限することはできるが、特定の期間における消費電力量の合計が規定の上限以内になるように、ストレージ装置の消費電力を効率よく制限しつつ、ユーザが必要なサービスを提供することは難しい。
ストレージ装置の消費電力は、常に一定ではない。例えばストレージ装置が備える個々のディスク装置の消費電力は、ディスクドライブへのアクセス頻度や、アクセスパターンによって変動する。また、ストレージ装置を省電力状態へ移行させた場合も、消費電力は変動する。そのため、ストレージ装置の消費電力量は、ストレージ装置の利用状況によって消費電力が変動することにより、時間の経過とともに変動する。
上記特許文献1において、あらかじめ定められた消費電力の閾値にしたがってストレージ装置の消費電力を制限すると、期間全体の消費電力量については余裕があるのに、瞬時的な閾値の制限により、ストレージ装置を不要に稼動制限してしまう可能性がある。例えば、あるタイミングで瞬時的にストレージ装置の利用が多くなり、消費電力が上記閾値を超えると、瞬時的にディスク装置の稼働を制限してしまうことになる。その結果、期間全体の消費電力量にはまだ余裕があるのに、ディスク装置の稼動が制限されているため、ストレージ装置はユーザが必要としているサービスを提供できなくなってしまう。
上記特許文献1では、この逆の不都合も発生する可能性がある。例えば、ユーザが必要としているサービスを提供するディスク装置が十分に稼働できるように、ストレージ装置の消費電力の閾値を高く設定した場合を考える。この場合、特定の期間内で規定された消費電力量に余裕がないにも関わらず、消費電力が上記閾値以下であれば余分にディスク装置を稼働させて無駄な電力を消費してしまう可能性がある。特に、ストレージ装置の利用が少なく、消費電力が少なくて済む時に、無駄が大きくなる。さらには、データセンタのように規定の消費電力量を超過すると追加料金が発生するような環境下では、コストの観点からも不利である。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、特定の期間内での消費電力量の上限が規定された環境で、ユーザにサービスを提供するために必要となるストレージ装置のディスク装置の稼働を維持しつつ、消費電力量を規定の上限に収めてストレージ装置を運用することができる技術を提供することを目的とする。
本発明に係るストレージシステムは、1以上の通電部位を有するストレージ装置と、ストレージ装置の動作を管理する管理装置とを備えている。管理装置は、通電部位の消費電力量を取得し、所定期間におけるストレージ装置の消費電力量が規定の上限値を超えないように、通電部位の稼動状態を制御する。
本発明に係るストレージシステムによれば、所定期間におけるストレージ装置の消費電力量が規定の上限値を超えるか否かを基準としてストレージ装置の稼動状態を制御する。これにより、ストレージ装置は、瞬時的な負荷の増減によらず、必要なサービスを提供しつつ、期間内の消費電力量を規定の上限以内に収めることができる。
実施の形態1に係るストレージシステムのブロック構成図である。 実施の形態1に係るストレージ装置1000のブロック構成図である。 実施の形態1に係る管理サーバ2000のブロック構成図である。 ストレージ装置1000のメインメモリ1210に格納される装置構成情報1212の構成例を示す図である。 ストレージ装置1000のメインメモリ1210に格納される装置電力情報1213の構成例を示す図である。 ストレージ装置1000のメインメモリ1210に格納される省電力制御単位情報1214の構成例を示す図である。 管理サーバ2000のメモリ2100に格納されるボリューム管理情報2112の構成例を示す図である。 管理サーバ2000のメモリ2100に格納される消費電力過去ログ情報2113の構成例を示す図である。 管理サーバ2000のメモリ2100に格納される電力制限情報2114の構成例を示す図である。 管理サーバ2000のメモリ2100に格納される状態遷移条件情報2115の構成例を示す図である。 管理サーバ2000のメモリ2100に格納される状態遷移優先度情報2116の構成例を示す図である。 管理サーバ2000のメモリ2100に格納される予定総電力量情報2117の構成例を示す図である。 管理サーバ2000のメモリ2100に格納される電力量制限情報2118の構成例を示す図である。 管理サーバ2000のメモリ2100に格納される時間管理情報2119の構成例を示す図である。 電力管理プログラム2111が電力制限情報2114を作成する処理フローである。 図15のステップS2111A7の詳細を示す図である。 電力管理プログラム2111が、消費電力量を規定した期間中にストレージ装置1000の現在の消費電力を収集する処理フローを示す図である。 電力管理プログラム2111が、電力制限情報2114にしたがってストレージ装置1000を省電力制御する処理フローである。 図18のステップS2111D4の詳細を示す図である。 実施の形態2に係るホストサーバ3000のブロック構成図である。 メモリ3100に格納されるアプリ管理情報3114の構成例を示す図である。 メモリ3100に格納されるアプリ稼働予約情報3115の構成例を示す図である。 管理サーバ2000のメモリ2100に格納される状態遷移条件情報2116の構成例を示す図である。 実施の形態3における、図15のステップS2111A7の詳細を示す図である。 実施の形態3における、図18のステップS2111D4の詳細を示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。ただし、全ての実施形態はあくまで例示であって、本発明が実施形態に制限されるわけではない。以下では、まず各実施形態の前提となる事項を説明し、その次に実施形態の具体的な説明を行う。
以下の実施形態の説明において、ストレージ装置は、構成部位のうち通電する部位(以下、通電部位とも呼ぶ)を1以上有するものとする。この通電部位は、稼動状態を通常稼動状態と省電力状態の間で遷移させることができる。省電力制御を行う単位として通電部位を見るとき、これを省電力制御単位とも呼ぶ。ストレージ装置における具体的な通電部位または省電力制御単位として、例えば、1つ以上の物理ディスクからなるRAID構成の単位(以下、RAIDグループまたはRGとも呼ぶ)がある。
省電力制御単位は、RAIDグループ単位に限定されるものではない。例えば、ストレージ装置単位、ストレージ装置を格納するラック単位、ディスク装置単位、論理ボリューム単位、物理ディスク単位などでもよい。さらに、省電力状態に遷移する対象は、物理ディスクに限定されるものではない。通電して稼動する部位であれば、ファン、制御基盤、キャッシュメモリ、CPU、電源、バッテリーでもよい。あるいは、ストレージ装置、ストレージ装置と接続するホストサーバを含めたシステム単位でもよい。さらにはこれらの組み合わせでもよい。
省電力機能は、省電力制御単位毎に省電力状態へ遷移する手法のみに限定されるものではない。例えば、データ圧縮や重複除去によるデータ容量削減による省電力機能など、通電部位の消費電力を削減させる機能であれば、任意の手法を用いることができるものとする。
以下の実施形態の説明において、ストレージ装置の省電力機能によるRAIDグループの稼動状態には、通常、減速、停止の3つの状態があるものとする。RAIDグループの稼動状態は、これらの状態の間で遷移する(以下、状態遷移とも呼ぶ)。このうち減速常態と停止状態を省電力状態とも呼ぶものとする。
RAIDグループの通常状態とは、RAIDグループを構成する1つ以上の物理ディスクが、他の装置(例えばホストサーバ)からのリード・ライト要求を通常の性能で処理できる状態であることとする。ここで、リード・ライト要求を処理できる状態とは、例えば、物理ディスクが有する制御部の電源がオンで、かつディスク装置が有する記憶媒体(例えば円盤(「プラッタ」とも言う))が回転している状態を指す。
RAIDグループの減速状態とは、RAIDグループを構成する1つ以上の物理ディスクが、通常状態と比較し、電力消費量が小さく、かつリード・ライト要求を処理する性能が低下している状態であることとする。減速状態では、例えばプラッタの回転数が通常状態よりも少なくなっており、これに起因して処理性能が通常状態よりも低下している。
RAIDグループの停止状態とは、RAIDグループを構成する1つ以上の物理ディスクが、減速状態と比較して電力消費量が小さく、かつデータの読み出しまたは書き込みができない状態であることとする。停止状態の具体例として、例えば、プラッタの回転が停止された状態や、ディスク装置が有する制御部が電源オフまたは省電力モードになっている状態、通電をやめ電力供給が停止された状態などがある。
RAIDグループは、各状態から任意の状態に遷移することができるものとする。
以下の実施形態では、ストレージシステムのホストからデータを格納する部位として、ハードディスクドライブを用いた物理ディスクを例に説明しているが、物理ディスク以外の媒体を用いる記録デバイスを採用することもできる。例えば、半導体メモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、光ディスクドライブ、光磁気ディスクドライブ、磁気テープデバイス、ホログラフィックメモリデバイス等が考えられる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係るストレージシステムのブロック構成図である。本実施の形態1に係るストレージシステムは、ストレージ装置1000、管理サーバ2000、ホストサーバ3000を有する。ストレージ装置1000、管理サーバ2000、ホストサーバ3000は、それぞれ1台ないし複数台であってもよいものとする。
ストレージシステムを構成する各装置は、例えばCPUなどが個々に計時機能を有しており、全ての装置で同一の時刻をそれぞれ保持しているものとする。各装置の時刻を合わせる手法は、任意のものでよい。例えば、管理ネットワーク4000上に時計機能を有する時計サーバを用意し、全ての装置が当該サーバに定期的に時刻を問い合わせ、全ての装置が同一の時刻を共有するようにしてもよい。以下の説明では、各装置のCPUが計時機能を有するものとする。
ストレージ装置1000は、データネットワーク5000、例えばSAN(Storage Area Network)を介してホストサーバ3000と接続され、ホストサーバ3000に対して記憶領域を提供する。また、ストレージ装置1000は、管理ネットワーク4000、例えばLAN(Local Area Network)を介して管理サーバ2000と接続する。ストレージ装置1000の更なる構成に関しては、後述する。
ホストサーバ3000は、図1では省略しているが、入力部、表示部、CPU、メモリおよびデータネットワーク5000と接続するためのデータI/F、管理ネットワーク4000と接続するための管理I/Fを有する。ホストサーバ3000は、業務プログラム等のアプリケーションを実行する。ホストサーバ3000は、アプリケーションの処理結果を、データネットワーク5000を介してストレージ装置1000に書き込み、またはアプリケーションの処理過程でデータネットワーク5000を介してストレージ装置1000からデータを読み込む。ホストサーバ3000は、例えば一般的な計算機で構成することができる。
また、ホストサーバ3000は、管理ネットワーク4000を介して、後述する管理サーバ2000と接続し、ホストサーバ3000の情報を提供する。例えばホストサーバ3000上で動作する業務プログラム等のアプリケーションの稼働情報、およびホストサーバ3000がストレージ装置1000のどの情報資源を活用しているか等の構成情報を提供する。また、ホストサーバ3000は、管理サーバ2000から指示をうけ、業務プログラム等のアプリケーションの実行および停止、設定の変更等を行うこともできる。
管理サーバ2000は、管理ネットワーク4000を介して、ストレージ装置1000およびホストサーバ3000と接続する。管理サーバ2000の詳細構成に関しては、後述する。
図2は、本実施の形態1に係るストレージ装置1000のブロック構成図である。
ストレージ装置1000は、ディスク装置1100、ディスクコントローラ1200(以下CTLとも呼ぶ)、ファン1300、電源1400を備える。
ディスクコントローラ1200は、メインメモリ1210、CPU(Central Processing Unit)1220、ホストI/F1230、管理I/F1240、ディスクI/F1250、キャッシュメモリ1260を備えている。
CPU1220は、メインメモリ1210に格納されているプログラムを実行し、ストレージ装置1000内の各部品を制御するプロセッサである。CPU1200は、例えば、ホストサーバ3000から要求されたデータの入出力に応答して、ディスク装置1000内に配置された物理ディスクが格納しているデータに対する入出力処理を制御することができる。また、CPU1200は、計時機能を有している。
ホストI/F1230は、データネットワーク5000を介してホストサーバ3000と接続し、データ入出力を行うインタフェースである。
管理I/F1240は、管理ネットワーク4000を介して管理サーバ2000と接続し、管理情報の入出力を行うインタフェースである。
ディスクI/F1250は、ディスク装置1100と接続されており、ディスク装置1100が有する1つ以上の物理ディスクを制御し、データ入出力を行うインタフェースである。
キャッシュメモリ1260は、ディスク装置1100に対するライトデータ、あるいはディスク装置1100からのリードデータを一時的に格納する。
メインメモリ1210は、ストレージ装置1000の管理用データや制御用データ等として、装置構成情報1212、装置電力情報1213、省電力制御単位情報1214を格納する。また、ストレージ装置1000の消費電力を制御する電力制御プログラム1211を格納する。これらについては後述する。
キャッシュメモリ1260やメインメモリ1210は、揮発性のメモリでも、不揮発性のメモリ(たとえばフラッシュメモリ)でもよい。さらにCPU1220、キャッシュメモリ1260、メインメモリ1210は、2重化等により冗長化されていてもよい。ディスクコントローラ1200自体が2重化等により冗長化さていてもよい。
ファン1300は、ストレージ装置1000内の各部を冷却する装置である。ファン1300は、1つ以上の複数台であってもよい。ファン1300に代えて、例えば、冷却水循環ポンプや熱交換器など、異なる冷却機構を採用することもできる。
電源1400は、ストレージ装置1000の外部にある電源と接続し、ストレージ装置1000内の各部に電力を供給する。電源1400は、1つ以上の複数台であってもよい。
ディスク装置1100は、1つ以上の物理ディスクを備える記憶装置として構成されている。各物理ディスクはディスクI/F1250と接続されている。物理ディスクはディスク装置1100内でグループ化されており、1つ以上の物理ディスクは1つまたは複数のRAIDグループ1111に属する。RAIDグループ1111に含まれる物理ディスクが有する記憶領域の全てまたは一部は、論理ボリュームとして定義され、仮想的(あるいは論理的)な記憶装置としてホストサーバ3000に提供される。また、物理ディスク故障時の予備等のためにRAIDグループ1111に含まれない物理ディスクがあってもよい。
本実施形態1では、これらRAIDグループ1111に含まれない物理ディスクを一括して未定義RGとして扱う。なお、RAIDグループ1111に含まれない物理ディスクを必ずしも一括して扱う必要はなく、これら物理ディスクの利用目的や搭載場所等に応じて異なる分類をしてもよい。
ディスク装置1100は、1つ以上の複数であってもよい。更に、ディスク装置1100とディスクコントローラ1200が異なる筐体に格納されていてもよいものとする。この際、ディスクコントローラ1200を搭載した筐体とディスク装置1000を搭載した筐体は、データ入出力が可能なネットワークで接続されるものとし、各筐体は個別にファン、電源を搭載してもよいものとする。
図3は、本実施の形態1に係る管理サーバ2000のブロック構成図である。
管理サーバ2000は、一般的な計算機で構成することができ、メモリ2100、CPU2200、入力部2300、出力部2400、管理I/F2500を有する。
メモリ2100は、電力管理プログラム2111、ボリューム管理情報2112、消費電力過去ログ情報2113、電力制限情報2114、状態遷移条件情報2115、状態遷移優先度情報2116、予定総電力量情報2117、電力量制限情報2118、時間管理情報2119を格納する。これらについては後述する。
CPU2200は、メモリ2100に格納されているプログラムを実行し、管理サーバ2000内の各部品を制御する。また、CPU2200は計時機能を有している。
入力部2300は、キーボード、マウス等の操作入力装置である。
出力部2400は、ディスプレイ等の情報出力装置である。
管理I/F2500は、管理ネットワーク4000と接続する。
以上、本実施の形態1に係るストレージシステムを構成する各装置について説明した。次に、ストレージ装置1000のメインメモリ1210が格納する各情報について説明する。
図4は、ストレージ装置1000のメインメモリ1210に格納される装置構成情報1212の構成例を示す図である。装置構成情報1212は、RAIDグループの割り当て単位を表す情報を保持する。
装置構成情報1212は、RG番号12121、LU番号12122を保持する。
RG番号12121は、ストレージ装置1000が有する1つ以上の物理ディスクからなるRAIDグループの識別子を保持する。
LU番号12122は、RG番号12121の値で特定されるRAIDグループ上に構成される論理ボリュームの識別子の組合せを保持する。
管理サーバ2000などの装置は、装置構成情報1212を取得して参照することにより、ホストサーバ3000等に割り当てられている論理ユニット(LU)とRAIDグループの対応関係を把握することができる。
図5は、ストレージ装置1000のメインメモリ1210に格納される装置電力情報1213の構成例を示す図である。装置電力情報1213は、ストレージ装置1000の各通電部位の現時点における消費電力を表す情報を保持する。
装置電力情報1213は、通電部位12131、消費電力12132、電力状態12133を保持する。
通電部位12131は、ストレージ装置1000の通電部位の識別子を保持する。図5では、説明の便宜上、各部の名称をそのまま識別子として記載した。なお、ディスク装置1100単位およびストレージ装置1000単位の消費電力情報を集計するため、通電部位12131は、ディスク装置1100およびストレージ装置1000の識別子も保持する。
消費電力12132は、通電部位12131の値で特定される通電部位の現在の消費電力の値を保持する。
電力状態12133は、通電部位12131の値で特定される通電部位が省電力機能により複数の稼動状態に遷移することができる場合、当該通電部位の現在の稼動状態が保持する。通電部位12131が省電力機能により状態遷移しない場合、つまり省電力制御単位ではない場合は、電力状態12133の値は「なし」とする。
なお、消費電力12132が保持する値は、当該通電部位毎に電力計を設置して測定した値でもよいし、当該通電部位の稼働情報等から推定した値でもよい。さらには、カタログスペック等で既に判明している値でもよい。各通電部位の個別の消費電力が不明である場合は、その通電部位を包含するより大きな単位で消費電力を把握し、その値を装置電力情報1213内に保持してもよい。
図5では、記載の便宜上、ディスク装置1100とRAIDグループ1111を同列に並べ、インデントを挿入して各通電部位の包含関係を記載したが、ディスク装置1100にRAIDグループ1111が内包されていることがより明確に分かるように対応づけて記載してもよい。この点は、以下の図面においても同様である。
また、図5では、物理ディスク単位の消費電力は不明であると仮定し、1つ以上の物理ディスクで構成されるRAIDグループ単位での消費電力を記載したが、物理ディスク単位の消費電力を取得できるのであれば、同単位で消費電力を記載してもよいものとする。
また、図5では示していないが、装置電力情報1213には、消費電力を採取した時刻の情報が付与される。例えばストレージ装置1000の通電部位に取り付けられた電力計が1分間隔で電力を測定する場合、装置電力情報1213には、消費電力の測定開始時刻と測定終了時刻が分単位で付与される。消費電力12132の値に装置電力情報1213の取得間隔を乗算すると、その時間間隔における消費電力量が得られる。
図6は、ストレージ装置1000のメインメモリ1210に格納される省電力制御単位情報1214の構成例を示す図である。省電力制御単位情報1214は、省電力制御単位の稼動状態毎の消費電力を記述した情報を保持する。
省電力制御単位情報1214は、省電力制御単位12141、通常状態電力12142、減速状態電力12143、停止状態電力12144を保持する。
省電力制御単位12141は、ストレージ装置1000の通電部位の省電力制御単位の識別子を保持する。
通常状態電力12142、減速状態電力12143、停止状態電力12144は、省電力制御単位12141の値で特定される省電力制御単位が省電力機能を用いて遷移する各稼動状態(以下、状態とも呼ぶ)における消費電力値をそれぞれ保持する。
上記以外の稼動状態が存在する場合は、その稼動状態の消費電力値を保持する列を改めて設けることとする。稼動状態の組み合わせは、省電力制御単位12141毎に異なっていてもよい。例えば、省電力制御単位12141によっては通常状態電力12142と停止状態電力12144のみ保持してもよいし、アクセスがなく通電している待機状態電力等をさらに保持してもよい。
各稼動状態の消費電力の値には、当該状態における消費電力の最大値を設定する。または平均値や、最小値でもよいものとする。具体的な消費電力の値は、各省電力制御単位の過去の消費電力の実績に基づいた値を用いてもよいし、カタログスペック等で既に判明している値を用いてもよいものとする。
以上、ストレージ装置1000のメインメモリ1210が格納する各情報について説明した。次に、管理サーバ2000のメモリ2100が格納する各情報について説明する。
図7は、管理サーバ2000のメモリ2100に格納されるボリューム管理情報2112の構成例を示す図である。ボリューム管理情報2112は、ストレージ装置1000の論理ボリュームがどのホストサーバ3000に利用されているかを表す情報を保持する。
管理サーバ2000は、管理ネットワーク4000を介して、ホストサーバ3000およびストレージ装置1000と通信し、ホストサーバ3000の構成情報(図示せず)とストレージ装置1000の装置構成情報1212を取得する。次に、管理サーバ2000は、ホストサーバ3000の構成情報より、ホストサーバ3000が利用しているストレージ装置1000の論理ボリューム識別子を取得する。管理サーバ2000は、ストレージ装置1000の装置構成情報1212に記述されているRAIDグループの割り当て情報とその論理ボリューム識別子を照合し、ボリューム管理情報2112を作成する。
ボリューム管理情報2112は、ストレージ情報21121、RG番号21122、LU番号21123、マウント情報21124を保持する。
ストレージ情報21121は、ストレージ装置1000の識別子を保持する。
RG番号21122は、ストレージ情報21121の値で特定されるストレージ装置1000のRAIDグループ1111の識別子を保持する。
LU番号21123は、装置構成情報1212より取得した、RG番号21122の値に対応する論理ボリュームの識別子を保持する。
マウント情報21124には、LU番号21123で特定される論理ボリュームを利用しているホストサーバ3000の識別子と、ホストサーバ3000がその論理ボリュームをマウントした際の識別子とが格納される。
図8は、管理サーバ2000のメモリ2100に格納される消費電力過去ログ情報2113の構成例を示す図である。消費電力過去ログ情報2113は、ストレージ装置1000の過去の消費電力を、例えば所定の時間間隔毎に保持する。
管理サーバ2000は、管理ネットワーク4000を介してストレージ装置1000に接続し、適当なインタフェースを介して過去の装置電力情報1213のデータを取得し、装置電力情報1213の記録単位毎に消費電力過去ログ情報2113に格納する。消費電力過去ログ情報2113は、管理サーバ2000の管理対象となるストレージ装置1000の台数分だけ個別に存在するものとする。
消費電力過去ログ情報2113は、通電部位21131、測定時間21132を保持する。測定時間21132は、さらに消費電力ログ21133、状態ログ21134を保持する。
通電部位21131は、装置電力情報1213の通電部位12131の値にストレージ装置1000の識別子を付与した値を保持する。
測定時間21132は、装置電力情報1213の測定開始時刻と測定終了時刻を保持する。
消費電力ログ21133と状態ログ21134は、測定時間21132毎の、通電部位21131に対応する、装置電力情報1213の消費電力12132の値と電力状態12133の値をそれぞれ保持する。
図8のデータ例によれば、ストレージ装置01のRAIDグループRG02は、2004年10月3日13:35〜13:36では通常稼動状態であったが、同日13:36〜13:37では停止状態になったことが分かる。これらの情報は、過去の装置電力情報1213より取得することができる。
図9は、管理サーバ2000のメモリ2100に格納される電力制限情報2114の構成例を示す図である。電力制限情報2114は、将来のある特定の期間におけるストレージ装置1000の消費電力を制限するため、当該期間における各通電部位の稼動状態を予約指定する情報を保持する。電力制限情報2114を作成する手順については後述する。
電力制限情報2114は、予定時間21141、通電部位21142、実績消費電力21143、実績状態21144、状態遷移予定21145、予定削減電力21146を保持する。
予定時間21141は、消費電力量の上限が規定された期間内で、省電力制御単位の稼動状態を後述する状態遷移予定21145の値にしたがって遷移させ、当該状態を維持する期間を保持する。期間の時間間隔は、例えば装置電力情報1213の時間間隔と合わせておくと、処理の上で便宜である。
通電部位21142は、状態遷移の対象となる通電部位の識別子を、ストレージ装置1000の識別子と併せて保持する。
実績消費電力21143は、通電部位21142の値で特定される通電部位の過去の消費電力から推定された、当該期間(予定時間21141)における当該通電部位(通電部位21142)の消費電力の推定値を保持する。
実績状態21144は、実績消費電力21143を推定した際の通電部位21142の稼動状態を保持する。
状態遷移予定21145は、当該期間(予定時間21141)に通電部位21142の稼動状態を遷移させる予定先の稼動状態を保持する。なお、遷移先の稼動状態は、後述する状態遷移条件情報2115および状態遷移優先度情報2116によって制限される。
予定削減電力21146は、通電部位21142の状態を実績状態21144から状態遷移予定21145に変更した場合、実績消費電力21143から起算して削減することのできる消費電力の値を保持する。
なお、通電部位21142が省電力制御単位でない場合は、実績状態21144、状態遷移予定21145、および予定削減電力21146は、値なしを示す「−−」を保持するものとする。
管理サーバ2000は、電力制限情報2114を、例えば下記(1)〜(3)いずれかの時間間隔毎に保持するものとする。
(1)消費電力量の上限が規定された期間中における、装置電力情報1213の測定開始時刻と測定終了時刻の時間間隔
(2)管理サーバ2000が消費電力過去ログを更新する時間間隔
(3)省電力制御単位のいずれかの状態遷移を予定する時間間隔
図9のデータ例は、2005年10月3日の時点で、1年前(2004年10月3日)の動作履歴を消費電力過去ログ情報2113から取得し、これを雛形にして、本日のストレージ装置1000の稼動予定を電力制限情報2114として作成する場面を想定している。図9のデータ例によれば、ストレージ装置01のRAIDグループRG02は、2005年10月3日13:35〜13:36の期間では、通常稼動状態から減速稼動状態に遷移する予定であり、この状態遷移による予定削減電力は130であることがわかる。
図10は、管理サーバ2000のメモリ2100に格納される状態遷移条件情報2115の構成例を示す図である。状態遷移条件情報2115は、各省電力制御単位が稼動状態を変更する際の制約条件を規定する情報を保持する。
状態遷移条件情報2115は、省電力制御単位21151、状態遷移先21152、状態遷移条件21153を保持する。状態遷移条件21153はさらに、予定超過電力量制限21154、時間制限21155を保持する。
省電力制御単位21151は、省電力制御単位の識別子を保持する。
状態遷移先21152は、省電力制御単位21151の値で特定される省電力制御単位が省電力機能を用いて遷移する各稼動状態を保持する。なお、次に述べる状態遷移条件21153に該当しないときは、当該省電力制御単位21151は通常稼動状態に遷移するものとして取り扱う。そのため、状態遷移条件情報2115は、通常稼動状態への遷移条件を保持する必要はない。
状態遷移条件21153は、省電力制御単位21151の値で特定される省電力制御単位が状態遷移先21152の値で特定される稼動状態に遷移するための条件を保持する。当該省電力制御単位は、予定超過電力量制限21154と時間制限21155の双方の条件が満たされたときのみ、当該稼動状態に遷移するものとする。いずれかの条件を満たさない場合は、通常稼動状態に遷移する。
予定超過電力量制限21154には、当該省電力制御単位(省電力制御単位21151)が当該稼動状態(状態遷移先21152)に遷移すべき条件の1つとして、ストレージ装置1000の消費電力量の予測超過分が指定される。ストレージ装置1000の消費電力量の超過分が本値に達すると予測されるときは、ストレージ装置1000は状態遷移先21152で指定される稼動状態に遷移する可能性がある。予定超過電力量制限21154の値は、後述する予定総電力量情報2117、および電力量制限情報2118と比較される。詳細は後述する。
時間制限21155には、当該省電力制御単位(省電力制御単位21151)が当該稼動状態(状態遷移先21152)に遷移すべき条件の1つとして、日時が指定される。日時が本値と合致する時点では、ストレージ装置1000は状態遷移先21152で指定される稼動状態に遷移する可能性がある。時間制限21155の値は、時間管理情報2119と比較される。なお、時間制限21155で指定する時間は、消費電力量の上限を規定する期間内の特定の時間帯を指定できればよいものとする。
時間制限21155に設定される値は、消費電力量の上限が規定された期間内の特定の時刻または時間帯を指定する値とする。時間制限21155に設定された時刻または時間帯に電力制限情報2114の予定時間21141が一致する場合、本条件が適用される。
なお、状態遷移条件21153は、消費電力量の上限が規定された期間内で時間経過にともなって変化するとしてもよい。その場合、管理サーバ2000は、状態遷移条件情報2115を、予定時間21141が異なる電力制御情報2114毎に複数保持する。
以下の(1)〜(2)では、図10のデータ例について説明する。
(1)省電力制御単位21151「RG03」の状態遷移先21152「減速」は、予定超過電力制限21153が「0以上」となっている。この場合、後述する期末超過電力量予定値21185が0以上となったときに、本条件が適用される。期末超過電力量予定値21185が0未満である場合は、本条件は適用されず、RG03は通常状態で稼働する。
(2)省電力制御単位21151「RG03」の状態遷移先21152「停止」は、時間制限21155が「18:00〜8:30」となっている。この場合、当該期間内の毎日18:00〜8:30の間は、本条件が適用される。それ以外の時間帯では、本条件は適用されず、通常状態で稼働する。
図11は、管理サーバ2000のメモリ2100に格納される状態遷移優先度情報2116の構成例を示す図である。状態遷移優先度情報2116は、省電力制御単位が省電力機能を用いて遷移し得る省電力状態が複数存在する場合に、その優先度を規定する情報を保持する。
状態遷移優先度情報2116は、省電力制御単位21161、状態遷移先21162、優先度21163を保持する。
省電力制御単位21161は、ストレージ装置1000の省電力制御単位の識別子を保持する。
状態遷移先21162は、省電力制御単位21161の値に対応する状態遷移条件情報2115の状態遷移先21152の値を保持する。
優先度21163は、状態遷移条件21153が適用できる省電力制御単位21152が複数ある場合、状態遷移させる省電力制御単位21152の順番を決定する重みづけの値を保持する。優先度21163は、最小値の「1」が最も優先度が低く、数字が大きくなるほど優先度が高いものとする。優先度が高いほど、状態遷移の対象とする順番もより早くなるものとする。なお、優先度21163の値の付け方は、上記に限定されるものではない。複数の省電力制御単位の状態遷移を順番付けすることができれば、どのような値を用いてもよいものとする。
また、優先度21163は、消費電力量の上限が規定された期間内で、時間とともに変化するようにしてもよい。その場合、管理サーバ2000は、状態遷移優先度情報2116を、予定時間21141が異なる電力制御情報2114毎に複数保持する。
図11のデータ例によれば、省電力制御単位RG01〜RG03は、それぞれ減速状態と停止状態の2つの省電力状態を取り得るが、図11の全ての省電力制御単位が予定超過電力量制限21154と時間制限21155をともに満たす場合には、RG02を減速状態にすることが最も優先されることが分かる。
図12は、管理サーバ2000のメモリ2100に格納される予定総電力量情報2117の構成例を示す図である。予定総電力量情報2117は、消費電力量の上限が規定されている期間において、その期間の総消費電力量を過去の実績に基づいて推定した情報を保持する。また、電力制限情報2114にしたがって省電力制御単位を制御したと仮定した場合における、当該期間の総削減電力量の情報も併せて保持する。予定総電力量情報2117は、当該期間におけるストレージ装置1000の省電力制御を開始する最初の時点において、消費電力量の規定上限値以内でストレージ装置1000を稼動することができるか否かを判断するために作成される情報である。
予定総電力量情報2117は、規定電力量21171、予定総消費電力量21172、予定総削減電力量21173、予定総超過電力量21174を保持する。
規定電力量21171は、当該期間における消費電力量の規定上限値を保持する。
予定総消費電力量21172は、ストレージ装置1000の過去の消費電力の実績から推定される、当該期間中のストレージ装置1000の消費電力量の推定値を保持する。
予定総削減電力量21173は、当該期間における予定削減電力21146の総和、すなわち電力制限情報2114にしたがって省電力制御単位を制御したと仮定した場合における、当該期間の総削減電力量を保持する。
予定総超過電力量21174は、予定総消費電力21172から規定電力量21171と予定総削減電力量21173を減算した値を保持する。
図12のデータ例によれば、当該期間の消費電力量の規定上限は4000であり、過去の実績に基づきストレージ装置1000を運用すると総消費電力量は5000になることが分かる。また、電力制限情報2114にしたがって省電力制御単位を制御することにより、総消費電力量を600削減できることも分かる。
図13は、管理サーバ2000のメモリ2100に格納される電力量制限情報2118の構成例を示す図である。電力量制限情報2118は、期間の最初の時点で作成する予定総電力量情報2117と異なり、ストレージ装置1000を省電力制御している個々の時点において、その時点までの消費電力量の総和と、その時点までの予定削減電力量の総和とのバランスを確認するために作成される。
電力量制限情報2118は、現在消費電力量予定値21181、現在消費電力量21182、現在超過電力量21183、期末削減電力量予定値21184、期末超過電力量予定値21185を保持する。
現在消費電力量予定値21181は、ストレージ装置1000の過去の消費電力の実績から推定される、当該期間の開始時点から現時点までのストレージ装置1000の消費電力量の推定値を保持する。
現在消費電力量21182は、当該期間の開始時点から現時点までのストレージ装置1000の消費電力量の実際値を保持する。
現在超過電力量21183は、現在消費電力量予定値21181に対する現在消費電力量21182の超過分の値を保持する。
期末削減電力量予定値21184は、電力制限情報2114にしたがって当該期間の最後まで省電力制御単位を制御すると仮定した場合、現時点から当該期間末までに削減することのできる電力量の予定値を保持する。
期末超過電力量予定値21185は、現在超過電力量21183から期末削減電力量予定値21184を減算した値を保持する。
図13のデータ例によれば、ストレージ装置1000の過去の消費電力の実績に基づくと、期初から現時点までの消費電力量の予定値は本来であれば2000であるところ、現時点における実際の消費電力量は2500であることが分かる。したがって、現時点における消費電力量の超過分は500である。また、電力制限情報2114にしたがって期末までストレージ装置1000を省電力制御すると、期末の時点では、過去実績と比較してさらに電力量を300削減できることがわかる。したがって、このまま電力制限情報2114にしたがって期末までストレージ装置1000を省電力制御すると、消費電力量は規定上限に対して200超過すると予測されることが分かる。
図14は、管理サーバ2000のメモリ2100に格納される時間管理情報2119の構成例を示す図である。時間管理情報2119は、消費電力量の規定上限が定められている期間を表す情報を保持する。
時間管理情報2119は、現在時間21191、開始時間21192、終了時間21193を保持する。
現在時間21191は、現時点の日時を保持する。
開始時間21192、終了時間21193は、それぞれ、消費電力量の規定上限が定められている期間の開始日時と終了日時を保持する。
以上、管理サーバ2000のメモリ2100が格納する各情報について説明した。
なお、本実施形態1では、管理サーバ2000がストレージ装置1000の省電力制御を行うこととしたが、ストレージ装置1000自身が管理サーバ2000に相当する役割を実行してもよい。
例えば、管理サーバ2000のメモリ2100が格納するプログラムおよび各情報がストレージ装置1000のメインメモリ1200に格納されていてもよいものとする。その場合、ストレージ装置1000が複数台あれば、管理サーバ2000のメモリ2100に格納されている各情報はストレージ装置1000間で同期し、全てのストレージ装置1000で同じ値を格納して、それぞれのストレージ装置1000が個々に管理サーバ2000相当の役割を実行するものとする。または、複数台のストレージ装置1000のうち、いずれか1台のストレージ装置1000のみが、管理サーバ2000のメモリ2100に格納されたプログラムおよび各情報を保持し、管理サーバ2000に相当する役割を単独で実行して各ストレージ装置1000の省電力制御を行ってもよい。
以上、本実施の形態1に係るストレージシステムの構成を説明した。次に、本実施の形態1に係るストレージシステムの動作を説明する。
(1.初期設定時の動作)
はじめに、本実施の形態1に係るストレージシステムの初期設定時の動作を説明する。初期設定は、ストレージ装置1000の運用を開始する前の段階で行われる。初期設定を行う目的は、ストレージ装置1000の消費電力量を規定上限以内に収められると推測される制御予定を作成することにある。この制御予定は、電力制限情報2114として作成される。
まず初期設定時の動作の概略を下記ステップ(1.1)〜(1.4)で説明し、図15で詳細動作を説明する。以下では、記載の都合上、電力制御プログラム1212および電力管理プログラム2111を動作主体として説明するが、実際の動作主体となるハードウェアは、これらのプログラムが規定する動作にしたがって動作するCPU1220およびCPU2200であることを付言しておく。
(1.1)ボリューム管理情報2112を作成する
管理サーバ2000の電力管理プログラム2111は、管理ネットワーク4000を介して、ホストサーバ3000の構成情報、およびストレージ装置1000の装置構成情報1212を収集する。電力管理プログラム2111は、これらの情報を用いてボリューム管理情報2112を作成する。
(1.2)ボリューム管理情報2112を更新する
電力管理プログラム2111は、定期的にボリューム管理情報2112を更新し、最新の状態にする。または、ホストサーバ3000の構成情報、およびストレージ装置1000の装置構成情報1212が変更された場合、当該情報の通知を受け、そのタイミングでボリューム管理情報2112を更新してもよい。
(1.3)装置構成情報1212と省電力制御単位情報1214を更新する
ストレージ装置1000の電力制御プログラム1211は、ストレージ装置1000の構成に合わせて、装置構成情報1212と省電力制御単位情報1214を常に最新の情報に保つ。
(1.4)電力制限情報2114を作成する
電力管理プログラム2111は、ストレージ装置1000の運用を予定している期間内における、ストレージ装置1000の省電力制御単位の状態遷移の予定(電力制限情報2114)を作成する。この状態遷移の予定は、ストレージ装置1000がホストサーバ3000にサービスを提供する上で必要なRGの稼働を維持しつつ、当該期間での消費電力量を規定上限以内に抑えられるように、作成される。
以上、初期設定時の動作の概略を説明した。以下では、本実施の形態1に係るストレージシステムの初期設定時の詳細動作を説明する。
図15は、電力管理プログラム2111が電力制限情報2114を作成する処理フローである。以下、図15の各ステップについて説明する。
(図15:ステップS2111A1)
ユーザは、入力部2300を用いて、消費電力量の上限を規定する期間の開始日時と終了日時を入力する。電力管理プログラム2111は、その開始日時と終了日時を、時間管理情報2119の開始時間21192と終了時間21193に格納する。
(図15:ステップS2111A2)
ユーザは、入力部2300を用いて、ステップS2111A1で格納した開始日時および終了日時の期間内で消費電力量を規定する上限値を入力する。電力管理プログラム2111は、その上限値を予定総電力量情報2117の規定電力量21171に格納する。またこの時、電力管理プログラム2111は、予定総消費電力量21172、予定総削減電力量21173、予定総超過電力量21174の値をリセットして「0」とする。
(図15:ステップS2111A3)
電力管理プログラム2111は、消費電力過去ログ情報2113に格納された過去のストレージ装置1000の通電部位毎の消費電力と状態の情報を用いて、当該期間におけるストレージ装置1000の消費電力の推定値を設定する。本ステップの具体的な処理例として、以下のようなものが考えられる。
(図15:ステップS2111A3:処理例1)
電力管理プログラム2111は、ユーザに消費電力過去ログ情報2113を出力部2400上で表示する。ユーザは、過去のストレージ装置1000の消費電力の実績値を雛形として、当該期間におけるストレージ装置1000の消費電力の推定値を設定する。例えば、ユーザは現在日時の1年前に相当する消費電力過去ログ情報2113の測定時間21132を選択し、その実績値をコピーして、日時のみ現在日時に書き換える。あるいは、電力管理プログラム2111は、過去の実績値を自動的にコピーして、日時のみ現在日時に書き換え、もって推定値としてもよい。
(図15:ステップS2111A3:処理例2)
電力管理プログラム2111は、開始時間21192と終了時間21193の間隔と同じ間隔の消費電力過去ログ情報2113をユーザに表示する。ユーザは、当該期間と同様の構成で同じ程度のストレージ装置1000へのアクセスが予想されるストレージ装置1000が運用を行っていた期間を選択する。電力管理プログラム2111は、その選択結果を受け取る。
(図15:ステップS2111A3:補足1)
ユーザが選択する消費電力過去ログ情報2113の期間は、連続していなくてもよいものとする。例えば、開始日時と終了日時と年度は違うが、同じ月、週、曜日、時間帯等の消費電力過去ログ情報2113を表示し、選択してもよい。
(図15:ステップS2111A3:補足2)
電力管理プログラム2111は、RAIDグループ1111ごとのアクセス量やアクセス回数等の性能情報を消費電力過去ログ情報2113に格納しておき、消費電力過去ログ情報2113を表示するときに上記アクセス量の推移を併せて表示し、ユーザに選択させてもよい。
(図15:ステップS2111A3:補足3)
ホストサーバ3000は、RAIDグループ1111上の論理ボリュームを利用する業務アプリの稼働時間やログイン数、アクセス回数、データ転送量等の情報を時間毎に格納しておき、電力管理プログラム2111がこれを利用してもよい。例えば、電力管理プログラム2111は、上記情報を収集し、消費電力過去ログ情報2113と併せて表示し、ユーザに選択させてもよい。
(図15:ステップS2111A3:補足4)
電力管理プログラム2111は、全ての消費電力過去ログ情報2113を表示させてユーザに選ばせてもよい。また、処理例1〜2、補足1〜4を任意に組み合わせてもよい。
(図15:ステップS2111A3:補足5)
ストレージ装置1000の構成が、消費電力過去ログ情報2113を取得した時点から変更されている場合は、変更後のストレージ装置1000と同様の構成にホストサーバ3000がアクセスした際の消費電力過去ログ情報2113があれば、代わりにこれを参照してもよい。または、事前にストレージ装置1000の様々な構成を想定し、さらにホストサーバ3000上で動作する様々なアプリケーションがストレージ装置1000を利用する状況を想定して、消費電力過去ログ情報2113のテンプレートを1つ以上用意しておき、代わりにこれを参照してもよい。
(図15:ステップS2111A4)
電力管理プログラム2111は、ステップS21111A3でユーザが選択した消費電力過去ログ情報2113の測定時間21132毎に、電力制限情報2114を準備する。以下に本ステップの詳細について補足する。
(図15:ステップS2111A4:補足1)
電力管理プログラム2111は、電力制限情報2114の予定時間21141に、ユーザが選択した消費電力過去ログ情報2113の測定時間21132を、消費電力量を規定する期間の日時に置き換えて格納する。例えば、当該期間が2005年の3月1日から3月31日までであり、ユーザが2002年度の3月分の測定期間を指定した場合、年度の情報だけ2002年から2005年に置き換えて格納する。
(図15:ステップS2111A4:補足2)
電力管理プログラム2111は、消費電力過去ログ情報2113の通電部位21131を、電力制御情報2114の通電部位21142に格納する。また、当該通電部位21131の消費電力ログ21133と状態ログ21134を、対応する通電部位21142の実績消費電力21143と実績状態21144に格納する。なお、状態ログ21134が「なし」の場合は、実績状態21144には値なしを示す「−−」を格納する。本ステップは、ステップS2111A3でユーザが選択した消費電力過去ログ情報2113の測定時間21132毎に実行される。
(図15:ステップS2111A4:補足3)
ステップS2111A3からステップS2111A4において、消費電力過去ログ情報2113がない場合、各項目は以下のように設定する。
(1)予定時間21141:消費電力量を規定する期間において、ストレージ装置1000の消費電力を測定する時間間隔毎に、本値を設定する。
(2)実績消費電力21143:省電力制御単位情報1214の通常状態電力12142の値とする。具体的な値は、通電部位21142毎にカタログスペック等であらかじめ決められた消費電力でもよいし、各RGの利用用途やアクセス頻度を仮設定し、その設定情報を元に、RGを構成する物理ディスクのスペックから消費電力を算出してもよい。
(3)実績状態21144:「通常」とする。
(図15:ステップS2111A4:補足4)
通電部位22142が省電力制御単位情報1214の省電力制御単位12141と一致しない場合は、実績状態21144は、値なしを示す「−−」とする。
(図15:ステップS2111A5)
電力管理プログラム2111は、消費電力量の上限を規定する期間内で、稼働中のストレージ装置1000の省電力制御単位に対して、状態遷移条件21153を設定する。以下に本ステップの詳細について補足する。
(図15:ステップS2111A5:第1ステップ)
電力管理プログラム2111は、省電力制御単位情報1214を参照し、ストレージ装置1000の省電力制御単位12141と、当該省電力制御単位12141が状態遷移可能な各状態を、ユーザに表示する。
(図15:ステップS2111A5:第2ステップ)
ユーザは、各省電力制御単位の状態毎に、状態遷移条件情報2115の予定超過電力量制限21154、時間制限21155を設定する。電力管理プログラム2111は、その設定結果を状態遷移条件情報2115に格納する。なお、状態遷移条件21154が「状態遷移しない」となっている場合は、当該条件は適用されないものとする。
(図15:ステップS2111A5:補足1)
予定超過電力量制限21153に設定される値は、当該期間の残り時間で予定されている省電力制御単位の状態遷移を実施しても、規定上限から超過している分を削減することができないと予測されるその超過分の値とする。すなわち、予定超過電力量制限21153に設定される値は、予定総超過電力量21174または期末超過電力量予定値21185と同様の意義を有する。
(図15:ステップS2111A5:補足2)
時間制限21155の値は、ユーザが指定するだけなく、電力管理プログラム2111が自動的に設定してもよい。例えば、電力管理プログラム2111は、ホストサーバ3000およびストレージ装置1000と通信を行い、省電力制御単位へのアクセス頻度などの情報を収集する。電力管理プログラム2111は、その情報とボリューム構成管理情報2112をもとに、省電力制御単位へのアクセス等の利用が多い時間帯を、時間制限21155に設定する。
例えば、RG03上のLU03を利用するホストサーバBのアプリケーションのジョブ実行時間が予約されている場合、電力管理プログラム2111は、当該予約情報を取得し、省電力制御単位21151のRG03の時間制限21155に当該ジョブの実行時間を格納してもよい。
(図15:ステップS2111A5:補足3)
状態遷移条件21153は、予定超過電力量制限21154と時間制限21155の組合せで構成されるとしたが、これに限定しない。例えば、省電力制御単位21151へのアクセスの有無や、アクセス量、アクセス回数などの値を、状態遷移条件21153としてもよい。また、物理ディスクを障害から復旧する際にスペアディスクからデータを移行する日時や、物理ディスクのデータ保守のためのベリファイ等の省電力制御単位の利用用途を、状態遷移条件21153としてもよい。
(図15:ステップS2111A5:補足2〜補足3のまとめ)
以上、補足2〜補足3で述べたように、状態遷移条件21153は、ユーザが設定してもよいし、電力管理プログラム2111が、ホストサーバ3000およびストレージ装置1000の省電力制御単位を利用する予定情報を収集して自動的に設定してもよい。
(図15:ステップS2111A5:補足4)
電力管理プログラム2111は、消費電力過去ログ情報2113として、過去の状態遷移条件情報2115を併せて格納しておき、ステップS2111A4で選択された消費電力過去ログ情報2113と併せて、状態遷移条件情報2115に格納してもよい。また、補足1〜補足4を任意に組合せてもよい。
(図15:ステップS2111A6)
電力管理プログラム2111は、状態遷移条件21153が適用できる省電力制御単位が複数あり、かつ同じタイミングで同条件が適用可能となった場合、状態遷移させる順番を決定するための優先度を設定する。以下に本ステップの詳細について補足する。
(図15:ステップS2111A6:第1ステップ)
電力管理プログラム2111は、ユーザに状態遷移条件情報2115の省電力制御単位21151毎の各状態遷移先21152を表示する。
(図15:ステップS2111A6:第2ステップ)
ユーザは、状態遷移条件21153の組合せ毎に優先度を設定する。電力管理プログラム2111は、その結果を受け取り、状態遷移優先度情報2116に格納する。
(図15:ステップS2111A6:補足)
状態遷移優先度情報2116は、ユーザが設定する以外に、電力管理プログラム2111が、ホストサーバ3000およびストレージ装置1000と通信を行い、性能情報や統計情報や過去ログ等を参照し、省電力制御単位へのアクセスの有無、アクセス量、アクセス回数、アクセス頻度等を元に設定してもよい。例えば、アクセス頻度が多い省電力制御単位は優先度を低く設定し、アクセス頻度が少ない省電力制御単位は優先度を高く設定するなどでもよい。
(図15:ステップS2111A7)
電力管理プログラム2111は、予定総削減電力量21173の算定処理を行う。本ステップの詳細は、後述の図16で改めて説明する。本ステップの結果、各省電力制御単位が状態遷移条件21153にしたがって状態遷移したと仮定した場合において、ストレージ装置1000の消費電力量の予測値が予定総消費電力21172に、削減することができると予測される電力量が予定総削減電力量21173に、規定上限を超過すると予想される電力量が予定総超過電力量21174に、それぞれ格納される。
(図15:ステップS2111A8)
電力管理プログラム2111は、消費電力量の上限を規定した期間内で、予定している省電力制御単位の状態遷移を実施した場合、ストレージ装置1000の消費電力量が規定の上限以内に収まるかどうかを判定する。
具体的には、電力管理プログラム2111は、予定総電力量情報2117の予定総超過電力量21174が0以下の場合は、規定の電力量内でストレージ装置1000の稼働が可能と判定し、本フローを終了する。予定総超過電力量21174が0よりも大きい場合は、規定の上限以内でストレージ装置1000を稼働させることができないと判定し、ステップS2111A9の処理を行う。
(図15:ステップS2111A9)
電力管理プログラム2111は、ユーザに予定総電力量情報2117を表示し、あらかじめ規定された上限以内でストレージ装置1000を稼働させることができない旨の警告をユーザに通知する。さらに、予定している規定上限の変更、または省電力制御単位の状態遷移条件21153の変更が必要である旨を通知する。本ステップが終了した後は、ステップS2111A1に戻る。なお、本ステップにおいて、消費電力量をデータセンタ事業者等が定めた電力料金に換算して表示してもよい。
図16は、図15のステップS2111A7の詳細を示す図である。以下、図16の各ステップについて説明する。
(図16:ステップS2111B1)
電力管理プログラム2111は、時間管理情報2119の開始時間21192から終了時間21193までの期間に該当する予定時間21141の値を格納した電力制限情報2114を取得する。次に、電力管理プログラム2111は、電力制限情報2114毎に、実績消費電力21143に格納されたストレージ装置1000毎の消費電力に予定時刻21141の時間幅を乗算して消費電力量を求めた上で、予定総電力量情報2117の予定総消費電力量21172に加算して格納する。
(図16:ステップS2111B2)
電力管理プログラム2111は、状態遷移優先度情報2116を参照し、優先度21163のうち最大値を、条件適用優先度として値を格納する。以後のステップでは、条件適用優先度と同一の優先度21163をもつ省電力制御単位21161とその状態遷移先21162が、状態遷移条件21153を適用できるか否かの判定対象となる。本ステップとステップS2111B11は、優先度21163が高い順に状態遷移の可否を判定する意義がある。
(図16:ステップS2111B3)
電力管理プログラム2111は、状態遷移優先度情報2116内に、条件適用優先度の値と等しい優先度21183が存在するか否かを判定する。存在する場合はステップS2111B4へ進み、存在しない場合はステップS2111B11へ進む。
(図16:ステップS2111B4)
電力管理プログラム2111は、現在の条件適用優先度と等しい優先度21163に対応する省電力制御単位21161と状態遷移先21162の組合せを特定する。次に、電力管理プログラム2111は、上記組合せと一致する省電力制御単位21151と状態遷移先21152の組合せを特定し、その組合せに対応する状態遷移条件21153を選択する。優先度21163の値が同じであれば、複数の状態遷移条件21153が選択されるものとする。
(図16:ステップS2111B5〜S2111B10の補足)
記載の都合上、図16上ではループの表示を省略するが、電力管理プログラム2111は、時間管理情報2119の開始時間21192から終了時間21193まで、電力制限情報2114の予定時間21141の時間がはやい順番に以下のステップS2111B5からステップS2111B10までの一連の処理を繰り返す。なお、優先度21163が、当該期間内で時間とともに変化する場合には、ステップS2111B3およびステップS2111B4も、電力制限情報21141毎に繰り返すものとする。
(図16:ステップS2111B5)
電力管理プログラム2111は、当該電力制限情報2114の予定時間21141が、ステップS2111B4で選択した時間制限21155に合致するか否かを判定する。さらに電力管理プログラム2111は、予定総電力量情報2117の予定総超過電力量21174が、ステップS2111B4で選択した予定超過電力量制限21154に合致するか否かを判定する。予定超過電力量制限21154と時間制限21155の双方の条件が満たされている場合はステップS2111B6へ進み、少なくともいずれか一方の条件が満たされていない場合はステップS2111B7へ進む。
(図16:ステップS2111B6)
電力管理プログラム2111は、状態遷移予定21145に、ステップS2111B5で判定した状態遷移条件21153に対応する状態遷移先21152の値を格納する。
(図16:ステップS2111B7)
電力管理プログラム2111は、状態遷移予定21145に「通常」を格納する。ただし、実績状態21144が値なしを示す「−−」である場合は、状態遷移予定21145と予定削減電力21146にも、値なしを示す「−−」を格納する。
(図16:ステップS2111B8:第1ステップ)
電力管理プログラム2111は、ステップS2111B5で状態遷移条件の適用可否を判断した通電部位21142および状態遷移予定21145を特定する。
(図16:ステップS2111B8:第2ステップ)
次に、電力管理プログラム2111は、これらと一致する省電力制御単位情報1214の省電力制御単位12141とその稼動状態の消費電力の値(通常状態電力12142、減速状態電力12143、停止状態電力12144のいずれか)を選択する。
(図16:ステップS2111B8:第3ステップ)
次に、電力管理プログラム2111は、上記第2ステップで選択した消費電力の値(通常状態電力12142、減速状態電力12143、停止状態電力12144のいずれか)を実績消費電力21143の値から引いた値を、予定削減電力21146に格納する。状態遷移を行うことにより、実績消費電力21143の値が減少する場合は、予定削減電力21146の値はプラスとなり、増加する場合はマイナスとする。状態遷移予定21145が値なしを示す「−−」である場合は、予定削減電力21146も値なしを示す「−−」とする。
(図16:ステップS2111B9)
電力管理プログラム2111は、電力制限情報2114の予定削減電力21146に予定時間21141の時間幅を乗算して削減電力量を求めた上で、そのストレージ装置1000毎の総和を求め、予定総電力量情報2117の予定総削減電力量21173に加算して格納する。
(図16:ステップS2111B10)
電力管理プログラム2111は、予定総電力量情報2117の予定総消費電力量21172から規定電力量21171と予定総削減電力量21173を引いた値を、予定総超過電力量21173に格納する。
(図16:ステップS2111B11)
電力管理プログラム2111は、条件適用優先度の値を1つ減算する。
(図16:ステップS2111B12)
電力管理プログラム2111は、条件適用優先度の値が0であるか否かを判定する。条件適用優先度が0より大きい場合は、ステップS2111B3に戻る。条件適用優先度の値が0である場合は、本処理フローを終了する。条件適用優先度が0以下である場合は、エラーを返す。
(2.ストレージ装置1000の運用時の動作)
次に、本実施の形態1に係るストレージシステムの運用時の動作を説明する。運用時の動作とは、消費電力量の上限を規定した期間中に、ストレージ装置1000を運用している間に行う動作のことである。まず運用時の動作の概略をステップ(2.1)〜(2.2)で説明し、その後に詳細動作を説明する。
(2.1)消費電力を測定する
ストレージ装置1000の電力管理プログラム1211は、ストレージ装置1000の通電部位の現在の消費電力を常に測定し、かつ通電部位の状態を常に監視する。電力管理プログラム1211は、装置電力情報1213の消費電力12132に最新の消費電力の情報を格納し、電力状態12133に当該通電部位12131の最新の状態を格納する。また、電力管理プログラム1211は、消費電力の測定開始と測定終了の時刻を、装置電力情報1213に付与する。
(2.2)電力量制限情報2118を初期化する
管理サーバ2000の電力管理プログラム2111は、時間管理情報2119の現在時間21191に格納する現在の時間を、常に最新の現在時間に更新する。なお、管理サーバ2000の電力管理プログラム2111は、時間管理情報2119の現在時間21191が開始時間21192と同じ日時になる前、すなわち消費電力量の上限を規定した期間でストレージ装置1000が運用を開始する前に、電力量制限情報2118の各値を「0」にリセットするものとする。
図17は、管理サーバ2000の電力管理プログラム2111が、消費電力量を規定した期間中にストレージ装置1000の現在の消費電力を収集する処理フローを示す図である。以下、図17の各ステップについて説明する。
(図17:ステップS2111C1)
電力管理プログラム2111は、管理ネットワーク4000を介してストレージ装置1000の装置電力情報1213を収集し、消費電力過去ログ情報2113に追加する。また、電力管理プログラム2111は、装置電力情報1213に付与されている消費電力の測定の開始時間と終了時間を、測定時間21132に格納する。
電力管理プログラム2111がストレージ装置1000から装置電力情報1213を収集するタイミングは、例えばストレージ装置1000の消費電力の測定時間間隔毎とする。あるいは、装置電力情報1213の情報が変更された時点で、ストレージ装置1000の電力制御プログラム1211が管理サーバ2000の電力管理プログラム2111に対して、装置電力情報1213を通知してもよいものとする。
(図17:ステップS2111C2)
電力管理プログラム2111は、ステップS2111B1で消費電力過去ログ情報2113に追加された消費電力ログ21133が保持するストレージ装置1000毎の消費電力に消費電力過去ログ情報2113の時間幅を乗算して消費電力量を求める。電力管理プログラム2111は、その消費電力量を、電力量制限情報2118の現在消費電力量21182の値に加算する。電力管理プログラム2111は、本ステップの終了後、ステップS2111C1に戻って同様の処理を繰り返す。
図18は、電力管理プログラム2111が、電力制限情報2114にしたがってストレージ装置1000を省電力制御し、必要に応じて電力制限情報2114を更新する処理フローである。以下、図18の各ステップについて説明する。
(図18:ステップS2111D1)
電力管理プログラム2111は、時間管理情報2119の現在時刻21191を参照し、電力制限情報2114の予定時刻21141と一致するか否かを判定する。一致しない場合は、一致するまで本ステップを繰り返す。一致した場合、ステップS2111D2へ進む。
(図18:ステップS2111D2)
電力管理プログラム2111は、初期設定で予定したストレージ装置1000の消費電力量のうち、消費電力量の上限を規定した期間の開始時から現在までの間に消費されているはずの予定分を、電力量制限情報2118の現在消費電力量予定値21181に格納する。
具体的には、電力管理プログラム2111は、ステップS2111D1で現在時刻21191と一致した予定時刻21141に対応する実績消費電力22143に、予定時刻21141の時間幅を乗算して消費電力量を求めた上で、ストレージ装置1000毎に現在消費電力量予定値21181に加算する。これにより、各ストレージ装置1000が当該期間の開始時から現時点までの間に消費しているはずの予定消費電力量が求められる。
(図18:ステップS2111D3)
電力管理プログラム2111は、電力量制限情報2118の現在超過電力量21183に、現在消費電力量21182から現在消費電力量予定値21181を引いた値を格納する。
(図18:ステップS2111D4)
電力管理プログラム2111は、期末削減電力量予定値21184の更新処理を行う。本ステップでは、初期設定時に設定した電力制御情報2114の状態遷移先は、現在運用中のストレージ装置1000の実際の消費電力量に合わせて変更される。すなわち、ストレージ装置1000の実際の消費電力量が初期設定時の予定よりも多い場合には、そのまま運用を継続しても消費電力量の規定上限以下で運用を行うことができないので、将来の状態遷移予定を再設定するのである。
本ステップの結果、現時点から消費電力量の上限を規定した期間の終了時間までの、電力制限情報2114の状態遷移予定21145、予定削減電力21146は、ストレージ装置1000の当該期間の開始時から現時点までの消費電力量に合わせて変更される。さらに、現時点から消費電力量の上限を規定した期間の終了時間までの間に、電力制限情報2114にしたがってストレージ装置1000の省電力制御単位を状態遷移させたと仮定した場合に削減可能な電力量が、期末削減電力量予定値21184に格納される。また、現在超過電力量21183から期末削減電力量予定値21184を減算した値が、期末超過電力量予定値21185に格納される。
本ステップの詳細は、後述の図19で改めて説明する。
(図18:ステップS2111D5)
電力管理プログラム2111は、現時点から消費電力量の上限を規定した期間の終了時間までの間で、電力制限情報2114にしたがって省電力制御単位の状態遷移を実施した場合に、ストレージ装置1000の消費電力量が規定上限以内に収まるかどうかを判定する。
具体的には、電力管理プログラム2111は、電力量情報2118の期末超過電力量予定値21185が0以下であるか否かを判定する。0以下である場合は、規定上限以内でストレージ装置1000を運用することが可能であると判定し、ステップS2111D8へ進む。0よりも大きい場合は、規定上限以内でストレージ装置1000を運用することができないと判定し、ステップS2111D6へ進む。
(図18:ステップS2111D6)
電力管理プログラム2111は、ユーザに電力量制限情報2118を表示し、規定の上限電力量以内でストレージ装置1000を運用することができない旨の警告を通知する。さらに、規定の上限電力量の変更、または選択する省電力制御単位の状態遷移条件21153の変更が必要である旨を通知する。なお、本ステップにおいて、消費電力量をデータセンタ事業者等が定めた電力料金に換算して表示してもよい。
(図18:ステップS2111D7)
ユーザは、規定の上限電力量、省電力制御単位の状態遷移条件21153、または優先度2116の少なくともいずれかについて、変更入力を行う。電力管理プログラム2111は、その変更入力を受け取り、現在消費電力量予定値21181、状態遷移条件21153、または状態遷移優先度2116の優先度21163を変更する。本ステップの終了後は、ステップS2111D3に戻って同様の処理を実行する。
(図18:ステップS2111D8)
電力管理プログラム2111は、予定時間21141が現在時刻21191と一致する電力制御情報2114を参照する。次に、電力管理プログラム2111は、その電力制御情報2114の通電部位21142と状態遷移予定21145の組合せを、ストレージ装置1000の電力制御プログラム1211に通知する。ただし、状態遷移予定21145の値が「−−」である場合は、通知の必要はない。当該通知を受け、ストレージ装置1000の電力制御プログラム1211は、後述する省電力制御単位の状態遷移処理を行う。
図19は、図18のステップS2111D4の詳細を示す図である。以下、図18の各ステップについて説明する。
(図19:ステップS2111E1)
電力管理プログラム2111は、電力量制限情報2118の期末削減電力量予定値21184を「0」にリセットし、期末超過電力量予定値21185に、現在超過電力量21183の値を格納する。
(図19:ステップS2111E2)
電力管理プログラム2111は、状態遷移優先度情報2116を参照し、優先度21163のうちの最大値を、条件適用優先度として格納する。
(図19:ステップS2111E3)
電力管理プログラム2111は状態遷移優先度情報2116内に、条件適用優先度の値と等しい優先度21163が存在するか否かを判定する。存在しない場合はステップS2111E11へ進み、存在する場合はステップS2111E4へ進む。
(図19:ステップS2111E4)
電力管理プログラム2111は、現在の条件適用優先度と等しい優先度21163に対応する省電力制御単位21161と状態遷移先21162の組合せを特定する。次に、電力管理プログラム2111は、上記組み合わせと一致する省電力制御単位21151と状態遷移先21152の組合せを特定し、その組合せに対応する状態遷移条件21153を選択する。優先度21163の値が同じであれば、複数の状態遷移条件21153が選択されるものとする。
(図19:ステップS2111E5〜S2111E10の補足)
記載の都合上、図19上ではループの表示を省略するが、電力管理プログラム2111は、時間管理情報2119の現在時刻21191から終了時間21193まで、電力制限情報2114の予定時間21141の時間がはやい順番に以下のステップS2111E5からステップS2111E10までの一連の処理を繰り返す。
(図19:ステップS2111E5)
電力管理プログラム2111は、当該電力制限情報2114の予定時間21141が、ステップS2111E4で選択した時間制限21155に合致するか否かを判定する。さらに電力管理プログラム2111は、電力量情報2118の期末超過電力量予定値21185が、ステップS2111E4で選択した予定超過電力量制限21154に合致するか否かを判定する。予定超過電力量制限21154と時間制限21155の双方の条件が満たされている場合はステップS2111E6へ進み、少なくともいずれか一方の条件が満たされていない場合はステップS2111E7へ進む。
(図19:ステップS2111E6)
電力管理プログラム2111は、状態遷移予定21145に、ステップS2111E5で適用可否を判定した状態遷移条件21153の状態遷移先21152の値を格納する。
(図19:ステップS2111E7)
電力管理プログラム2111は、状態遷移予定21145に「通常」を格納する。ただし、実績状態21144が値なしを示す「−−」である場合は、状態遷移予定21145と予定削減電力21146にも、値なしを示す「−−」を格納する。
(図19:ステップS2111E8:第1ステップ)
電力管理プログラム2111は、ステップS2111E5で状態遷移条件の適用可否を判断した通電部位21142および状態遷移予定21145を特定する。
(図19:ステップS2111E8:第2ステップ)
次に、電力管理プログラム2111は、これらと一致する省電力制御単位情報1214の省電力制御単位12141とその稼動状態の消費電力の値(通常状態電力12142、減速状態電力12143、停止状態電力12144のいずれか)を選択する。
(図19:ステップS2111E8:第3ステップ)
次に、電力管理プログラム2111は、上記第2ステップで選択した消費電力の値(通常状態電力12142、減速状態電力12143、停止状態電力12144のいずれか)を実績消費電力21143の値から引いた値を、予定削減電力21146に格納する。状態遷移を行うことにより、実績消費電力21143の値が減少する場合は、予定削減電力21146の値はプラスとなり、増加する場合はマイナスとする。状態遷移予定21145が値なしを示す「−−」である場合は、予定削減電力21146も値なしを示す「−−」とする。
(図19:ステップS2111E9)
電力管理プログラム2111は、電力制限情報2114の予定削減電力21146に予定時間21141の時間幅を乗算して削減電力量を求めた上で、そのストレージ装置1000毎の総和を求め、電力量情報2118の期末総削減電力量予定値21184に加算して格納する。
(図19:ステップS2111E10)
電力管理プログラム2111は、電力量情報2118の現在超過力量21183から期末削減電力量予定値21184を引いた値を、期末超過電力量予定値21185に格納する。
(図19:ステップS2111E11)
電力管理プログラム2111は、条件適用優先度の値を1つ減算する。
(図19:ステップS2111E12)
電力管理プログラム2111は、条件適用優先度の値が0であるか否かを判定する。条件適用優先度が0より大きい場合は、ステップS2111E3に戻る。条件適用優先度の値が0である場合は、本処理フローを終了する。条件適用優先度が0以下である場合は、エラーを返す。
以上、管理サーバ2000の動作を説明した。次に、ストレージ装置1000の電力制御プログラム1211が、省電力制御単位で状態遷移を行う処理について説明する。
本処理は、ステップS2111D8において、ストレージ装置1000の電力制御プログラム1211が、管理サーバ2000の電力管理プログラム2111から省電力制御単位と状態遷移先の組合せの通知を受けることで開始する。
ストレージ装置1000の電力制御プログラム1211は、通知された省電力制御単位を、状態遷移先で指定された状態に変更する。なお、状態遷移先が変更以前の状態と同じ場合は、変更しないものとする。
以上、本実施の形態1に係るストレージシステムの運用時の動作を説明した。
以上のように、本実施の形態1に係るストレージシステムによれば、管理サーバ2000の電力管理プログラム2111は、ストレージ装置1000の消費電力量が運用期間中の規定の上限以下に収まるように通電部位の稼動状態を制御して、当該期間におけるストレージ装置1000の総消費電力量を調整する。これにより、ストレージ装置1000は、瞬時的な消費電力の増減によらず、ホストサーバ3000などが必要とするサービスを提供しつつ、運用期間中の総消費電力量を、規定の上限値以内に収めることができる。
また、本実施の形態1に係るストレージシステムによれば、管理サーバ2000の電力管理プログラム2111は、ストレージ装置1000の過去の動作履歴を用いて、運用期間における各通電部位の稼動状態の予定を作成し、その予定に基づき当該運用期間中の総消費電力量の推定値を設定する。これにより、ストレージ装置1000の過去の動作履歴を基準として、当該運用期間中の総消費電力量が規定上限内に収まりそうか否かを、適切に判断することができる。
また、本実施の形態1に係るストレージシステムによれば、管理サーバ2000の電力管理プログラム2111は、状態遷移条件21153を用いて状態遷移を制限する。これにより、必要なサービスがホストサーバ3000等に確実に提供されるように、ストレージ装置1000の稼動状態を維持することができる。
また、本実施の形態1に係るストレージシステムによれば、管理サーバ2000の電力管理プログラム2111は、優先度21163を用いて省電力制御単位を順序付けする。これにより、例えば重要度の低いデータを格納するストレージ装置1000やRGなどを優先的に省電力状態に遷移させる、といった詳細な運用を行うことができる。
また、本実施の形態1に係るストレージシステムによれば、管理サーバ2000の電力管理プログラム2111は、電力制限情報2114にしたがってストレージ装置1000を運用しても、当該運用期間中の総消費電力量が規定上限内に収まらないと予想されるときは、電力制限情報2114を再作成するように促す通知を出力する。これにより、ユーザは電力制限情報2114を適宜見直すことを促されるので、当該運用期間中の総消費電力量を規定上限内に収めることができる可能性が向上する。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2では、実施の形態1に加えて、ストレージ装置1000の省電力制御単位の状態遷移を行う際に、当該省電力制御単位に関係する論理ボリュームへデータ入出力を行う、ホストサーバ3000のアプリケーションの動作を考慮する。
本実施の形態2において、当該アプリケーションは、ホストサーバ3000のアプリケーションが利用するストレージ装置1000のRGが省電力状態となりデータのリード・ライト処理ができなくなる前に、データのリード・ライト処理を終了する。さらに、ホストサーバ3000は、RGが省電力状態となりアプリケーションの稼働へ影響することが判明している場合は、あらかじめ管理者およびアプリケーションのサービスを受けるクライアントに、アプリケーションのサービス提供予定を通知する。具体的には、実施の形態1で説明した構成に加えて、以下の事項が追加または変更される。
(追加・変更事項1)状態遷移条件情報2115は、実施の形態1で説明した情報に加えて、当該アプリケーションの利用状況、および利用予定を、状態遷移条件21153として保持する。
(追加・変更事項2)状態遷移優先度情報2116は、当該アプリケーションの重要度を加味した値を保持する。
(追加・変更事項3)当該アプリケーションがデータ入出力を行う論理ボリュームを構成するRAIDグループの状態遷移に合わせて、当該アプリケーションの起動や停止等の操作や、アプリケーションのサービス提供の設定を変更する。例えば、ある業務アプリケーションがデータ入出力を行う論理ボリュームを構成するRAIDグループが減速状態になる場合、当該アプリケーションは、RAIDグループが減速状態の間は、同時ログイン可能数に制限をかけるなどの処置をとる。
以下に、図面に基づいて本実施形態2に係るストレージシステムの構成を説明する。なお、実施形態1と同様の構成については説明を省略する。
図20は、本実施の形態2に係るホストサーバ3000のブロック構成図である。ホストサーバ3000は一般的な計算機であり、メモリ3100、CPU3200、入力部3300、表示部3400、データI/F3500、管理I/F3600、サーバI/F3700を備える。
メモリ3100は、アプリケーション3111、アプリ管理プログラム3112、電力管理連携プログラム3113、アプリ管理情報3114、アプリ稼働予約情報3115、アプリ稼働情報ログ情報3116を格納する。これらについては後述する。
CPU3200は、メモリ3100が格納している各プログラムを実行する。以下では記載の便宜上、各プログラムを動作主体として記載するが、各プログラムを実際に実行するハードウェアは、CPU3200である。
入力部3300は、マウスやキーボード等の入力装置である。
表示部3400は、ディスクプレイ等の画面表示装置である。
データI/F3500は、データネットワーク5000と接続するためのインタフェースである。
管理I/F3600は、管理ネットワーク4000と接続するためのインタフェースである。
サーバI/F3700は、LAN等のネットワークを介して、ホストサーバ3000の業務プログラム等のアプリケーションが提供するサービスを受けるクライアントと接続するインタフェースである。
アプリケーション3111は、CPU3200によって実行されるソフトウェアプログラムである。アプリケーション3111は、データネットワーク5000を介して、ストレージ装置1000の論理ボリュームに対してデータをリード・ライト処理し、情報資源を活用する。アプリケーション3111の例としては、WEBアプリケーションやバックアップアプリケーション、その他にも業務プログラム等があげられる。なおアプリケーション3111は複数でもよいものとする。
アプリ管理プログラム3112は、CPU3200によって実行されるソフトウェアプログラムである。アプリ管理プログラム3112は、アプリケーション3111の稼働状況を監視し、そのログを作成する。またアプリケーション3111の起動、停止等の各種設定の操作を行う。
電力管理連携プログラム3113は、CPU3200によって実行されるソフトウェアプログラムである。電力管理連携プログラム3113は、アプリケーション3111が活用するストレージ装置1000の情報資源の稼働状況を把握し、当該稼働状況に合わせて、アプリ管理プログラム3112にアプリケーション3111の各種設定の操作を指示する。また電力管理連携プログラム3113は、管理ネットワーク4000を介して管理サーバ2000の電力管理プログラム2111と通信し、管理サーバ2000のメモリ2100に格納された各種情報と、ホストサーバ3000のメモリ3100に格納された各種情報とを、相互にやり取りする。
また、電力管理連携プログラム3113は、ホストサーバ3000等の管理者、およびアプリケーション3111がサービスを提供するクライアントに、アプリケーション3111の稼働状況が変更された旨を通知する。なお、図示しないが、電力管理連携プログラム3113は、通知先として管理者およびアプリケーション3111からサービスを提供されるクライアントのリストを保持する。
図21は、メモリ3100に格納されるアプリ管理情報3114の構成例を示す図である。アプリ管理情報3114は、アプリケーション3111の稼働状況を示す情報を保持する。アプリケーション3111が複数存在する場合は、各アプリケーションの稼働状況を保持する。
アプリ管理情報3114は、アプリ識別子31141、LU識別子31142、アプリ稼働状況31143、ログイン数31144、アプリ重要度31145を保持する。
アプリ識別子31141は、アプリケーション3111の識別子を保持する。
LU識別子31142は、アプリケーション識別子31141の値で識別されるアプリケーション3111がデータの入出力先としてマウントしているストレージ装置1000毎の論理ボリュームの識別子を保持する。
アプリ稼働状況31143は、アプリケーション識別子31141の値で識別されるアプリケーション3111の現在の稼働状況を保持する。「稼働中」「停止中」以外の稼働状況、例えば「待機中」などを保持してもよい。
ログイン数31144は、アプリケーション識別子31141の値で識別されるアプリケーション3111からサービスを提供されているクライアント数を保持する。ここではアプリケーション3111からサービスの提供を受けるためにはログインが必要であると仮定して、ログイン数という指標を用いたが、ログインが必要ない場合には、例えば接続クライアント数などの指標を用いてもよい。その他の指標でもよい。
アプリ重要度31145は、ホストサーバ3000のアプリケーション3111が複数存在する場合に、各アプリケーション3111が利用するストレージ装置1000の省電力制御単位を省電力状態に状態遷移させる順番を決める優先度を格納する。アプリ重要度の値および設定については後述する。
なお、アプリ管理情報3114に格納されるアプリケーション3111に関する情報はこれに限定しない。例えば、アプリケーション3111のデータ転送量、転送回数等の性能情報や、統計情報を格納してもよいものとする。
図22は、メモリ3100に格納されるアプリ稼働予約情報3115の構成例を示す図である。アプリ稼働予約情報3115は、アプリケーション3111が定期的に実行するジョブを有する場合、その実行スケジュールを保持する。
アプリ稼働予約情報3115は、アプリ識別子31151、予約ジョブ識別子31152、予約ジョブ時間31153を保持する。
アプリ識別子31151は、アプリケーション3111の識別子を保持する。
予約ジョブ識別子31152は、当該アプリケーション3111が実行を予定しているジョブがある場合に当該ジョブの識別子を保持する。
予約ジョブ時間31153は、予約ジョブ識別子31152の値で識別されるジョブの実行予定時間を保持する。ジョブ毎にデータ入出力に利用するストレージ装置1000の論理ボリュームが異なる場合、ジョブ識別子31152毎に予約ジョブ時間31153を保持してもよいものとする。
アプリ管理情報ログ情報3116は、過去のアプリ管理情報3114と、その時刻を保持する。例えば、アプリ管理情報ログ情報3116は、アプリ管理情報3114に格納された情報が変更される度に、変更時刻と変更前または変更後のアプリ管理情報3114を追加的に保持する。アプリ管理情報ログ情報3116は、管理サーバ3000のメモリ3100にホストサーバ3000毎に設けてもよいものとする。
図23は、管理サーバ2000のメモリ2100に格納される状態遷移条件情報2115の構成例を示す図である。実施形態1の図10で説明した構成に加え、状態遷移条件21153に新たにアプリ制限21156が追加されている。詳細は後述する。
なお、アプリ管理プログラム3112は、常にアプリケーション3111を監視し、アプリ管理情報3114を最新の状態に保つものとする。更に、アプリ管理プログラム3112は、アプリケーション3111のジョブの予約状況をアプリ稼働予約情報3115に格納し、常に最新の状態に保つものとする。更に、アプリ管理プログラム3112は、アプリ管理情報3114に変更があった場合、アプリ管理情報ログ情報3116に当該アプリ管理情報3114のデータと時間を過去のログとして追加するものとする。
以上、本実施の形態2に係るストレージシステムの構成を説明した。次に、本実施の形態2に係るストレージシステムの動作を説明する。
(1.初期設定時の動作)
はじめに、本実施の形態2に係るストレージシステムの初期設定時の動作を説明する。ただし、実施の形態1と同様の動作については説明を省略し、主にホストサーバ3000に関連する差異点を中心に説明する。
ユーザは、ホストサーバ3000の入力部3300を介してアプリケーション3111の重要度を設定する。ホストサーバ3000のアプリ管理プログラム3112は、アプリ管理情報3114のアプリ重要度31145に、その設定値を格納する。なお、アプリ重要度31145は、最小値の「1」が最も重要度が高く、数字が大きくなるほど重要度が低くなる。また、重要度の低いアプリケーションの利用するRGは、省電力状態へ状態遷移する順番がより早く回ってくるものとする。
なお、アプリ重要度31145の値の付け方は上記に限定しない。また、アプリ管理情報3114は、各アプリ識別子31141のLU識別子31142毎にアプリ重要度31145を保持するものとする。アプリ識別子31141が同じでLU識別子31142が異なる場合は、アプリ重要度31145の値は同一である。複数の異なるアプリ識別子31141が、同じRAIDグループ1111を利用している場合は、アプリ識別子31141が異なり、LU識別子31142が異なることになる場合もある。この場合は各LU識別子31142についてのアプリ重要度31145の値は同一としてもよい。
アプリ重要度31145の値は、時間とともに変化するとしてもよい。その場合、アプリ管理情報3114は、当該アプリ重要度31145が適用される時間を併せて保持するものとする。
また、複数のホストサーバ3000が同じストレージ装置1000に接続しデータの入出力を行う場合、複数台のホストサーバ3000間でアプリ管理プログラム3112が連携し、アプリ重要度31145を設定してもよいものとする。または、管理サーバ2000の電力管理プログラム2111がアプリ重要度31145をまとめて管理してもよいものとする。
以下では、実施の形態1で説明した各図について、追加・変更する事項を説明する。
(図15:ステップS2111A3)
実施形態1で説明した動作に加えて、管理サーバ2000の電力管理プログラム2111は、ホストサーバ3000の電力管理連携プログラム3113に、ユーザが選択した消費電力過去ログ情報2113の期間を通知する。通知を受けた電力管理連携プログラム3113は、通知された期間に該当するアプリ管理情報ログ情報3116に格納された過去のアプリ管理情報3114とその時刻を、電力管理プログラム2111に通知する。
(図15:ステップS2111A4)
実施形態1で説明した動作に加えて、電力管理プログラム2111は、ユーザが選択した消費電力過去ログ情報2113の測定時間21132毎に、当該測定時間21132と一致するアプリ管理情報ログ情報3116の過去のアプリ管理情報3114を、電力制限情報2114に関連づける。本動作は、電力管理プログラム2111が電力制限情報2114を作成する際に実行される。
(図15:ステップS2111A5:追加動作その1)
電力管理プログラム2111は、アプリ管理情報3114とボリューム管理情報2112を参照して、アプリ識別子31141と対応する省電力制御単位21151をユーザに追加で表示する。
(図15:ステップS2111A5:追加動作その2)
ユーザは、各アプリ識別子31141と対応する省電力制御単位21151の状態遷移先21152毎に、状態遷移条件情報2115の予定超過電力量制限21154、時間制限21155と併せて、アプリ制限21156も設定する。電力管理プログラム2111は、その設定結果を格納する。アプリ制限21156は、状態遷移の条件として適用する値である。アプリ制限21156に設定される値は、当該省電力制御単位21151と同一のアプリ識別子31141に対応するアプリ稼働状況31143、ログイン数31144、アプリ重要度31145のいずれか、またはその組み合わせとする。アプリ管理情報3114がこれら以外の情報を保持する場合は、その情報をアプリ制限21156の値として用いてもよい。
図23のデータ例では、省電力制御単位21151「RG03」の状態遷移先21152「減速」について、アプリ制限21156には、「ログイン数:100以下」と設定されている。この場合、当該省電力制御単位21151に対応するアプリ識別子31141が「アプリケーションA」であれば、アプリケーションAのログイン数が100以下の値の時のみ、アプリ制限21156による条件が適用される。アプリケーションAのログイン数が100より大きい場合、同条件は適用されず、当該省電力制御単位21151は通常状態で稼働する。
なお、複数のアプリ識別子31141が同一の省電力制御単位21151に対応する場合、省電力制御単位21151は、状態遷移先21152毎に複数のアプリ制限21556を持つものとする。その際、当該省電力制御単位21151は複数のアプリ制限21156の条件に全て該当し、かつ、状態遷移条件21153内の他の条件にも該当する場合のみ、状態遷移先21152が示す稼動状態に遷移する。
(図15:ステップS2111A5:追加動作その3)
電力管理プログラム2111は、アプリ稼働予約情報3115を参照する。アプリ識別子31151と対応する省電力制御単位21151の状態遷移先21152が「停止」である場合、電力管理プログラム2111は、時間制限21155に、ジョブ予約時間31153に格納された時間以外の時間帯を格納する。すなわち、アプリケーション3111の稼働がジョブで予約されている時間帯は、当該アプリケーション3111が利用する省電力制御単位21151を停止状態にしないものとする。なお、ユーザの設定により、減速状態に当該処理を適用し、ジョブが予約されている時間帯は減速状態とならないようにしてもよい。さらには、アプリケーション3111やジョブによっては、当該処理を行わない設定にしてもよい。
(図15:ステップS2111A6:追加動作その1)
電力管理プログラム2111は、アプリ管理情報3114とボリューム管理情報2112を参照して、アプリ識別子31141と対応する省電力制御単位21151をユーザに追加で表示する。
(図15:ステップS2111A6:追加動作その2)
実施形態1で説明した動作に加えて、電力管理プログラム2111は、状態遷移優先度情報2116の優先度21163を設定する際に、アプリ管理情報3114のアプリ重要度31145を参照する。電力管理プログラム2111は、アプリ識別子31141毎のLU識別子31142と対応する省電力制御単位21151の優先度21163に、アプリ重要度31145の値を格納する。また、電力管理プログラム2111は、異なるLU識別子31142が同じ省電力制御単位21151に対応する場合、当該LU識別子31142のうちアプリ重要度31145が小さい方の値を格納するものとする。なお、ユーザに本ステップの結果を表示し、ユーザが設定をさらに変更してもよい。
(図16:ステップS2111B5)
実施形態1で説明した動作に加えて、電力管理プログラム2111は、電力制限情報2114毎に関連づけられたアプリ管理情報ログ情報3116の過去のアプリ管理情報3114を参照する。電力管理プログラム2111は、状態遷移条件情報2115のアプリ制限21156が、当該アプリ管理情報3114に記載されている情報(アプリ稼働状況31143、ログイン数31144、アプリ重要度31145またはこれらの組合せ)と合致するか否かを判定する。電力管理プログラム2111は、予定超過電力量制限21154、時間制限21155、アプリ制限21156の全ての条件が合致する場合はステップS2111B6へ進み、いずれかの条件が合致しない場合は、ステップS2111B7へ進む。
(2.ストレージ装置1000の運用時の動作)
次に、本実施の形態2に係るストレージシステムの運用時の動作を説明する。ただし、実施の形態2と同様の動作については説明を省略し、主にホストサーバ3000に関連する差異点を中心に説明する。
(図19:ステップS2111E5)
実施形態1で説明した動作に加えて、電力管理プログラム2111は、ステップS2111B5と同様に、アプリ制限21156が適用できるか否かを判定する。
(図18:ステップS2111D8:追加動作その1)
実施形態1で説明した処理の前に、電力管理プログラム2111は、予定時間21141が現在時間21191と一致する電力制御情報2114を参照して、状態遷移予定21145の値が「−−」ではない通電部位21142と状態遷移予定21145の組合せを選択する。次に、電力管理プログラム2111は、ボリューム管理情報2112を参照し、選択した通電部位21142を利用しているホストサーバ3000を選択する。電力管理プログラム2111は、当該ホストサーバ3000の電力管理連携プログラム3113に、予定時間21141、選択した通電部位21142、および状態遷移予定21145を通知する。
(図18:ステップS2111D8:追加動作その2)
ホストサーバの電力管理連携プログラム3113は、電力管理プログラム2111より上記通知を受け、アプリ管理情報3114を参照し、通知された通電部位21142と対応するアプリ識別子31141と、そのアプリ稼働状況31143を参照する。電力管理連携プログラム3113は、通知された状態遷移先21142がRGへ通常のデータ入出力を行うことのできる状態、例えば通常状態または減速状態であれば、アプリ管理プログラム3112に、当該アプリケーション3111をデータ入出力が可能な稼働状態、例えば通常稼働状態で稼動させるよう指示する。上記通知の状態遷移先21142がRGへの通常のデータ入出力を行うことのできない状態、例えば停止状態であれば、アプリ管理プログラム3112に、当該アプリケーション3111をストレージ装置1000へのデータ入出力を行わない稼働状態、例えば待機状態や停止状態とするよう指示する。
(図18:ステップS2111D8:追加動作その3)
次に、アプリ管理プログラム3112は、電力管理連携プログラム3113から上記指示をうけてアプリケーション3111の稼働状況を操作し、アプリ管理情報3114を更新する。
(図18:ステップS2111D8:追加動作その4)
次に、電力管理連携プログラム3113は、アプリ管理情報3114を参照し、前記指示の通りにアプリ稼働状況31143が変更されたことを確認し、管理サーバ2000の電力管理プログラム2111に、アプリ稼働状況31143の変更終了を通知する。なお、電力管理連携プログラム3113は、電力管理連携プログラム3113から上記指示を受ける前に、管理者およびアプリケーション3111を利用中のクライアントに、アプリケーションの状態変更を開始することを通知してもよい。
(図18:ステップS2111D8:追加動作その5)
上記追加動作その1において、電力管理プログラム2111は、現在時間21191と一致する予定時間21141の電力制御情報2114のみを電力管理連携プログラム3113に通知することを説明した。これに加え、電力管理プログラム2111は、現在時間21191から終了時間21193までの全ての予定時間21141に対応する電力制御情報2114を、電力管理連携プログラム3113に通知してもよい。この場合、電力管理連携プログラム3113は、現在時刻21191から終了時間21193までのアプリケーション3111毎の稼働状況の予定を、管理者およびアプリケーション3111からサービスの提供を受けるクライアントにあらかじめ通知し、アプリケーション3111のサービス提供予定を告知する。
(図18:ステップS2111D8:追加動作その6)
管理サーバ2000の電力管理プログラム2111は、アプリ稼働状況31143の変更終了通知を電力管理連携プログラム3113から受け取る。電力管理プログラム2111は、実施形態1で説明したステップS2111D8の処理を実行する。
以上、本実施の形態2に係るストレージシステムの運用時の動作を説明した。
以上のように、本実施の形態2に係るストレージシステムによれば、管理サーバ2000は、ホストサーバ3000よりアプリケーション3111の稼働状況と、各省電力単位が遷移することのできる稼動状態との対応関係を、状態遷移条件21153として保持する。これにより、アプリケーション3111の稼働状況に配慮した上でストレージ装置1000の省電力制御を行うことができるので、アプリケーション3111が必要とするストレージ装置1000のサービスを確実に提供しつつ、当該期間における消費電力量を、規定上限以内に収めることができる。
また、本実施の形態2に係るストレージシステムによれば、管理サーバ2000は、時間制限21155の値には、ジョブ予約時間3115を回避した値を設定する。これにより、当該ジョブが実行される時間帯において、プリケーション3111が必要とするストレージ装置1000のサービスを確実に提供することができる。
また、本実施の形態2に係るストレージシステムによれば、管理サーバ2000は、アプリ管理情報ログ情報3116が保持している過去のアプリ管理情報3114を用いて、当該期間におけるアプリケーション3111の動作を推定し、これに基づいて電力制限情報2114を作成することができる。これにより、当該運用期間中にアプリケーション3111が必要とするストレージ装置1000の稼動状態を精度よく推定し、アプリケーション3111にとって好ましい運用予定を作成することができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3では、電力制限情報2114を作成する際の別動作例について説明する。各装置の構成やその他の動作は、実施の形態1〜2と同様である。
図24は、本実施の形態3における、図15のステップS2111A7の詳細を示す図である。以下、図24の各ステップについて説明する。
(図24:ステップS2111B1〜S2111B12)
これらのステップは、実施の形態1で説明した図16と同様である。ただし、ステップS2111B11とS2111B12の間に、新たにステップS2111B13が挿入されている。
(図24:ステップS2111B13)
電力管理プログラム2111は、予定総超過電力量21173が0以下であるか否かを判定する。0以下であれば、各通電部位はそれ以上状態遷移を行う必要はないと判断し、本動作フローを終了する。0を超えていれば、通電部位はさらに状態遷移を行って消費電力を削減する必要があると判断し、ステップS2111B12へ進む。
図25は、本実施の形態3における、図18のステップS2111D4の詳細を示す図である。以下、図25の各ステップについて説明する。
(図25:ステップS2111E1〜S2111E12)
これらのステップは、実施の形態1で説明した図19と同様である。ただし、ステップS2111E11とS2111E12の間に、新たにステップS2111E13が挿入されている。
(図25:ステップS2111E13)
電力管理プログラム2111は、期末超過電力量予定値21185が0以下であるか否かを判定する。0以下であれば、各通電部位はそれ以上状態遷移を行う必要はないと判断し、本動作フローを終了する。0を超えていれば、通電部位はさらに状態遷移を行って消費電力を削減する必要があると判断し、ステップS2111E12へ進む。
以上、本実施の形態3において、電力制限情報2114を作成する際の動作例を説明した。本実施の形態3によれば、運用期間におけるストレージ装置1000の消費電力量が当該期間における消費電力量の規定上限を超過する寸前の時点で、それ以上の状態遷移を行わないこととしているので、規定上限の範囲内で、できる限り多くの電力量を消費するように電力制限情報2114を作成することができる。これにより、ストレージ装置1000は、規定上限の範囲内でより多くの電力を消費することができるので、ストレージ装置1000を使用するアプリケーションなどが必要とするサービスを、より確実に提供することができる。
なお。本実施の形態3において、予定総超過電力量21174や期末超過電力量予定値21185が0以下となった時点で、図23や図24の動作フローを終了することとしたが、0以下ではなく所定の閾値以下としてもよい。これにより、消費電力の規定上限までの余裕を調整することもできる。
(実施の形態4)
以上の実施の形態1〜3では、管理サーバ2000の動作は電力管理プログラムで規定されることを説明したが、同じ動作を、マイコンやプログラマブルデバイスなどのハードウェアを用いて実現することもできる。さらには、そのハードウェアをストレージ装置1000に組み込み、ストレージ装置1000自身に管理サーバ2000相当の機能をもたせることもできる。
1000:ストレージ装置、1100:ディスク装置、1111:RAIDグループ、1200:ディスクコントローラ、1210:メインメモリ、1211:電力制御プログラム、1212:装置構成情報、12121:RG番号、12122:LU番号、1213:消費電力情報、12131:通電部位、12132:消費電力、12133:電力状態、1214:省電力制御単位情報、12141:電力制御単位、12412:通常状態電力、12413:減速状態電力、12414:停止状態電力、1220:CPU、1230:ホストI/F、1240:管理I/F、1250:ディスクI/F、1260:キャッシュメモリ、1300:ファン、1400:電源、2000:管理サーバ、2100:メモリ、2111:電力管理プログラム、2112:ボリューム管理情報、21121:ストレージ情報、21122:RG番号、LU番号21123、21124:マウント情報、2113:消費電力過去ログ情報、21131:通電部位、21132:測定時間、21133:消費電力ログ、21134:状態ログ、2114:電力制限情報、21141:予定時間、21142:通電部位、21143:実績消費電力、21144:実績状態、21145:状態遷移予定、21146:予定削減電力、2115:状態遷移条件情報、21151:省電力制御単位、21152:状態遷移先、21153:状態遷移条件、21154:予定超過電力量制限、21155:時間制限、21156:アプリ制限、2116:状態遷移優先度情報、21161:省電力制御単位、21162:状態遷移先、21163:優先度、2117:予定総電力量情報、21171:規定電力量、21172:予定総消費電力量、21173:予定総削減電力量、21174:予定総超過電力量、2118:電力量制限情報、21181:現在消費電力量予定値、21182:現在消費電力量、21183:現在超過電力量、21184:期末削減電力量予定値、21185:期末超過電力量予定値、2119:時間管理情報、21191:現在時間、21192:開始時間、21193:終了時間、2200:CPU、2300:入力部、2400:表示部、2500:管理I/F、3000:ホストサーバ、3100:メモリ、3111:アプリケーション、3112:アプリ管理プログラム、3113:電力管理連携プログラム、3114:アプリ管理情報、31141:アプリ識別子、31142:LU識別子、31143:アプリ稼働状況、31144:ログイン数、31145:アプリ重要度、3115:アプリ稼働予約情報、31151:アプリ識別子、31152:予約ジョブ識別子、31153:予約ジョブ時間、3116:アプリ稼働予約情報ログ情報、3200:CPU、3300:入力部、3400:表示部、3500:データI/F、3600:管理I/F、3700:サーバI/F、4000:管理ネットワーク、5000:データネットワーク。

Claims (8)

  1. 複数の記憶装置を有するストレージ装置と、
    前記ストレージ装置の動作を管理する管理装置と、
    を備え、
    前記複数の記憶装置は、それぞれ1以上の通電部位を備え、
    前記通電部位は、
    通常稼動状態と、通常稼動状態よりも消費電力が少ない稼動状態とで動作し、
    前記管理装置は、
    前記複数の記憶装置の消費電力量を監視する所定期間と、前記所定期間における前記複数の記憶装置の総消費電力量上限値と、を取得し、
    前記複数の記憶装置の過去の動作状態と前記動作状態における消費電力を取得し、
    前記取得した動作状態と前記動作状態における前記消費電力に基づき、前記複数の記憶装置が前記所定期間において消費する電力量を推定し、
    前記推定した電力量が前記総消費電力量上限値を超過する場合、前記総消費電力量上限値を超過しないよう前記複数の記憶装置に含まれる1以上の記憶装置を前記所定期間内の一定期間において省電力状態に制御するための制御情報を作成し、
    前記制御情報に基づき前記複数の記憶装置の電力状態を制御し、
    前記管理装置は、
    前記通電部位が通常稼動状態よりも消費電力が少ない稼動状態に遷移することのできる条件を記述した情報であって、前記推定した電力量と前記総消費電力量上限値との間の差分に応じて前記通電部位をいずれの稼動状態に遷移させるかを記述した、第1状態遷移条件情報を有し、
    前記通電部位の稼動状態を、通常稼動状態と通常稼動状態よりも消費電力が少ない稼動状態との間で制御することにより、その消費電力を制御し、
    前記第1状態遷移条件情報が記述する条件にしたがって前記通電部位の稼動状態を遷移させた上で前記通電部位の消費電力を制御し、
    前記管理装置は、
    前記ホストサーバ上で動作するアプリケーションの稼働状況、前記アプリケーションに対してログインしているユーザ数、および前記アプリケーションの重要度のいずれか1以上の組み合わせと、前記通電部位が通常稼動状態よりも消費電力が少ない稼動状態に遷移することができるか否かとの対応関係を記述した第2状態遷移条件情報を有し、
    前記第2状態遷移条件情報が記述する条件にしたがって前記複数の記憶装置の稼動状態を遷移させた上で前記複数の記憶装置の消費電力を制御する
    ことを特徴とするストレージシステム。
  2. 前記ストレージ装置にデータを書き込みまたは読み込むホストサーバを有し、
    前記ホストサーバは、
    当該ホストサーバ上で動作するアプリケーションの稼働履歴を保持しており、
    所定の予約時刻に実行するよう定められた処理を前記予約時刻に実行し
    前記管理装置は、
    電子計算機で構成された管理サーバであり、
    前記管理サーバは
    前記通電部位をいずれの前記稼動状態に優先的に遷移させるべきかを記述した状態遷移優先度情報を有し、
    前記管理サーバは
    前記複数の記憶装置の過去の動作状態に基づき前記所定期間内の1以上の時点における前記ストレージ装置の消費電力量の予定値を取得し、
    前記複数の記憶装置が実際に消費した電力量の合計値を取得し、
    前記制御情報にしたがって前記複数の記憶装置の消費電力を制御することにより前記所定期間の終了時点までに削減できる消費電力量の合計値を、削減予定電力量として取得し、
    前記複数の記憶装置が実際に消費した電力量の合計値から前記削減予定電力量を減じても前記予定値を超過する場合は、前記制御情報を修正するよう促す通知を出力し、
    前記ホストサーバが前記ストレージ装置にアクセスする予定を取得し、
    前記ホストサーバがその予定にしたがって前記ストレージ装置にアクセスすることができるように前記複数の記憶装置の稼動状態を維持した上で、前記総消費電力量上限値を超過しないように、前記複数の記憶装置の消費電力を制御し、
    前記稼働履歴に基づき前記アプリケーションの稼働状況の推定値を設定し、
    前記制御情報は、
    前記第1状態遷移条件情報が記述する条件と、前記状態遷移優先度情報が記述する優先度と、前記第2状態遷移条件情報が記述する条件とにしたがうとともに、前記アプリケーションの稼働状況の推定値にしたがって前記アプリケーションが前記ストレージ装置にアクセスすることができるように前記複数の記憶装置の稼動状態を維持した上で、
    前記所定期間において前記通電部位が消費する電力量の推定値の合計が、前記総消費電力量上限値を超過するときは、1以上の前記通電部位の稼動状態を、通常稼動状態よりも消費電力が少ない稼動状態に変更するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のストレージシステム。
  3. 前記管理装置は、
    前記通電部位をいずれの前記稼動状態に優先的に遷移させるべきかを記述した状態遷移優先度情報を有し、
    前記状態遷移優先度情報が記述する優先度にしたがって前記通電部位の稼動状態を遷移させた上で前記通電部位の消費電力を制御する
    ことを特徴とする請求項記載のストレージシステム。
  4. 前記管理装置は、
    前記複数の記憶装置の過去の動作状態に基づき前記所定期間内の1以上の時点における前記ストレージ装置の消費電力量の予定値を取得し、
    前記複数の記憶装置が実際に消費した電力量の合計値を取得し、
    前記制御情報にしたがって前記複数の記憶装置の消費電力を制御することにより前記所定期間の終了時点までに削減できる消費電力量の合計値を、削減予定電力量として取得し、
    前記複数の記憶装置が実際に消費した電力量の合計値から前記削減予定電力量を減じても前記予定値を超過する場合は、前記制御情報を修正するよう促す通知を出力する
    ことを特徴とする請求項1記載のストレージシステム。
  5. 前記管理装置は、
    前記動作状態を表示する表示装置と、
    前記動作状態の全部または一部を指定する入力を受け取る入力装置と、
    を備え、
    前記入力装置が受け取った前記動作状態の指定部分を用いて前記複数の記憶装置の消費電力を制御する制御情報を作成し、
    その制御情報に基づき前記複数の記憶装置の消費電力を制御する
    ことを特徴とする請求項1記載のストレージシステム。
  6. 前記ストレージ装置にデータを書き込みまたは前記ストレージ装置からデータを読み込むホストサーバを有し、
    前記管理装置は、
    前記ホストサーバが前記ストレージ装置にアクセスする予定を取得し、
    前記ホストサーバがその予定にしたがって前記ストレージ装置にアクセスすることができるように前記複数の記憶装置の稼動状態を維持した上で、前記総消費電力量上限値を超過しないように、前記複数の記憶装置の消費電力を制御する
    ことを特徴とする請求項1記載のストレージシステム。
  7. 前記ホストサーバは、
    所定の予約時刻に実行するよう定められた処理を前記予約時刻に実行し、
    前記管理装置は、
    前記予約時刻と、前記複数の記憶装置が通常稼動状態よりも消費電力が少ない稼動状態に遷移することができるか否かとの対応関係を記述した状態遷移条件情報を有し、
    前記状態遷移条件情報が記述する条件にしたがって前記複数の記憶装置の稼動状態を遷移させた上で前記複数の記憶装置の消費電力を制御する
    ことを特徴とする請求項記載のストレージシステム。
  8. 前記ホストサーバは、
    当該ホストサーバ上で動作するアプリケーションの稼働履歴を保持しており、
    前記管理装置は、
    前記稼働履歴に基づき前記アプリケーションの稼働状況の推定値を設定し、
    その稼働状況にしたがって前記アプリケーションが前記ストレージ装置にアクセスすることができるように前記複数の記憶装置の稼動状態を維持した上で、前記所定期間において前記複数の記憶装置が消費する電力量の合計値が前記総消費電力量上限値を超過しないように前記複数の記憶装置の消費電力を制御するための前記制御情報を作成する
    ことを特徴とする請求項記載のストレージシステム。
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