JP2008112293A - 管理計算機及び電源制御方法並びに計算機システム - Google Patents

管理計算機及び電源制御方法並びに計算機システム Download PDF

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Abstract

【課題】
本発明は、アクセス性能を維持しつつ消費電力を削減し得る管理計算機を提案する。
【解決手段】
ホスト計算機が送信するデータを格納するボリュームを有する複数のストレージ装置を管理する管理計算機であって、前記ホスト計算機が前記複数のストレージ装置の前記ボリュームにアクセスする時間帯のスケジュールであるスケジュール情報を取得するスケジュール情報取得部と、前記スケジュール取得部により取得した前記スケジュール情報の参照結果に基づいて、前記ボリュームにアクセスされていない時間帯の前記ストレージ装置の主電源をオフにする電源制御指示を、対応するストレージ装置に送信する電源制御指示部とを備えるようにした。

【選択図】図6

Description

本発明は、管理計算機及び電源制御方法並びに計算機システムに関し、例えば、複数の記憶装置の電源制御を行う計算機システムに適用して好適なものである。
近年、企業や個人が取り扱うデータが多種化し、さらに、電子データの長期保管の義務化により記憶装置に格納するデータ量が急増しつつある。そこで、柔軟なスケーラビリティや一元管理による管理コスト低減を実現するため、計算機システムには、複数のサーバと複数の記憶装置を、スイッチやハブ等で接続するストレージネットワーク構成(主にSAN(Storage Area Network)と呼ばれる)が用いられている。計算機システムには、高機能化、低価格化の要求が定常的にある。最近、環境問題も重視されるようになり、省エネルギー化も要求されるようになってきた。
計算機システムの省エネルギー化を解決するために、単体の記憶装置(以下ストレージ装置ともいう)について、記憶装置の記憶領域(以下ボリュームともいう)を利用するホスト計算機からのボリュームアクセス頻度を監視し、所定の時間アクセスがない場合、ボリュームを構成するディスク装置を節電モードに移行させる、又は電源をオフにする(節電処理)技術と、節電処理をしたディスク装置について、信頼性を維持するために、節電処理の開始から所定時間経過後、又は指定の時刻になったときに、診断を実行する技術が開示されている(例えば特許文献1参照)。
さらに、記憶装置内において、ホスト計算機からのデータアクセス要求を処理するストレージ処理部を複数有するストレージシステムにおいて、ストレージ処理部のアクセス負荷変動(IOPS(Input/Output per second)変動)に応じ、アクセス負荷を異なるストレージ処理部間で分散・統合し、ユーザからのデータアクセスに対するレスポンスを向上させるとともに、負荷が生じないストレージ処理部をスリープモードに移行して電力効率を上げる方法が開示されている(例えば特許文献2参照)。
特開2000−293314号公報 特開2003−296153号公報
特開2000−293314号公報に開示されているストレージ装置にあるディスク装置の電源制御技術は、ボリュームを利用するホスト計算機のボリュームアクセス頻度に応じて、記憶装置が備えるディスク装置の電源制御を行う技術が開示されている。また、特開2003−296153号公報に開示されているストレージシステムにあるストレージ処理部の電源制御技術は、ストレージシステムに格納されているデータを利用する計算機のデータへのアクセス頻度に応じて、ストレージシステムが備えるストレージ処理部の電源制御を行う技術が開示されている。
しかしながら、上述の2つのデータアクセス頻度に応じた電源制御技術では、突発的なアクセス頻度の増減に対しても電源制御を行うため、電源のオンとオフを短期間で繰り返す場合あり、電源オン時の突入電流が通常電流より大きい装置に対しては、結果として消費電力が増大するという課題がある。
また、ディスク装置やストレージ処理部以外のコンポーネント及び主電源(筐体の電源)は、常に稼働しており、余分な電力を消費する。従って、複数の記憶装置を含む計算機システムでは、ディスク装置以外のコンポーネントおよび主電源を稼働するための余分な電力を必要とするため、記憶装置数に比例して余分な消費電力が増大するという課題がある。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、アクセス性能を維持しつつ消費電力を削減し得る管理計算機及び電源制御方法並びに計算機システムを提案するものである。
かかる課題を解決するために本発明の一形態においては、ホスト計算機が送信するデータを格納するボリュームを有する複数のストレージ装置を管理する管理計算機であって、前記ホスト計算機が前記複数のストレージ装置の前記ボリュームにアクセスする時間帯のスケジュールであるスケジュール情報を取得するスケジュール情報取得部と、前記スケジュール取得部により取得した前記スケジュール情報の参照結果に基づいて、前記ボリュームにアクセスされていない時間帯の前記ストレージ装置の主電源をオフにする電源制御指示を、対応するストレージ装置に送信する電源制御指示部とを備えるようにした。
また、本発明の他の形態においては、ホスト計算機が送信するデータを格納するボリュームを有する複数のストレージ装置を管理する管理計算機の電源制御方法であって、前記ホスト計算機が前記複数のストレージ装置の前記ボリュームにアクセスする時間帯のスケジュールであるスケジュール情報を取得する第1のステップと、前記第1のステップにおいて取得した前記スケジュール情報の参照結果に基づいて、前記ボリュームにアクセスされていない時間帯の前記ストレージ装置の主電源をオフにする電源制御指示を、対応するストレージ装置に送信する第2のステップとを備えるようにした。
さらに、本発明の他の形態においては、ホスト計算機が送信するデータを格納するボリュームを有する複数のストレージ装置と、前記複数のストレージ装置を管理する管理計算機とを含む計算機システムであって、前記管理計算機は、前記ホスト計算機が前記複数のストレージ装置の前記ボリュームにアクセスする時間帯のスケジュールであるスケジュール情報を取得するスケジュール情報取得部と、前記スケジュール取得部により取得した前記スケジュール情報の参照結果に基づいて、前記ボリュームにアクセスされていない時間帯の前記ストレージ装置の主電源をオフにする電源制御指示を、対応するストレージ装置に送信する電源制御指示部とを備え、前記複数のストレージ装置は、前記電源制御指示部から送信された前記電源制御指示に基づいて、前記主電源をオフにする電源制御部を備えるようにした。
従って、突発的なアクセス頻度の増減による電源のオン及びオフを短期間で繰り返す場合における電力消費や、ボリュームへのアクセスに必要なコンポーネント以外のコンポーネント及び主電源を稼働するために必要な、余分な電力消費を未然かつ有効に防止することができるため、ボリュームへのアクセスによって生じる消費電力を低減すると共に、計算機システム全体の消費電力を低減することができる。
本発明によれば、アクセス性能を維持しつつ消費電力を削減し得る管理計算機及び電源制御方法並びに計算機システムを実現できる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明により本発明が限定されるものではない。
(1)第1の実施の形態
(1−1)第1の実施の形態における計算機システム1の構成
図1から図6は、計算機システム1の全体構成及び当該計算機システム1における各装置の構成を示している。
図1は、計算機システム1の全体構成を示している。1つ以上のボリューム223を利用する1台以上のホスト計算機100及び1台以上のストレージ装置200は、ストレージネットワーク400を介して接続されている。ストレージ装置200及び当該ストレージ装置200を管理する管理計算機500は、管理ネットワーク600を介して接続されている。ストレージ装置200及びボリューム移行用計算機700は、ストレージネットワーク400を介して接続されており、ボリューム移行用計算機700は、当該管理計算機500からデータ移行要求を受け付ける。管理計算機500及びボリューム移行用計算機700は、管理ネットワーク600を介して接続されており、ボリューム移行用計算機700は、管理計算機500からデータ移行要求を受け付ける。
以降の説明の都合上、第1の実施の形態では、ホスト計算機100は、ストレージネットワーク400を介してストレージ装置ID「ST1」、「ST2」、「ST3」(後述)のストレージ装置200に接続されているものとする。また、ストレージネットワーク400は、ファイバチャネル(Fibre Channel)プロトコルを用いたネットワークであり、管理ネットワーク600は、IP(Internet Protocol)プロトコルを用いたネットワークであるとする。なお、ストレージ管理者は、管理計算機500を用いて、ストレージ装置200及びボリューム移行用計算機700を管理し、ホスト管理者は、ホスト計算機100を用いて、ボリューム223を利用する業務の運用を管理する。
(1−1−1)ホスト計算機100の構成
図2は、ホスト計算機100の詳細な構成の例を示している。ホスト計算機100は、プロセッサ101と、メモリ102と、ストレージネットワーク400に接続するための1つ以上のネットワークインタフェース(以下、ネットワークI/F(Interface)と呼ぶ)103と、処理結果を出力するためのディスプレイ装置等の出力部105と、キーボードやマウス等の入力部105とを有し、これらが内部バス106で互いに接続されている。
メモリ102には、オペレーティングシステム(Operating System:OS)(図示せず)と、ボリューム223へのデータアクセスを伴う処理を行う1つ以上の業務アプリケーションプログラム111とがハードディスク等の記憶媒体(図示せず)からロードされる。そして、プロセッサ101は、これらのプログラムを実行することにより、ボリューム223に格納しているデータを読み書きするものとする。
(1−1−2)ボリューム移行用計算機700の構成
図3は、ボリューム移行用計算機700の詳細な構成の例を示している。ボリューム移行用計算機700は、プロセッサ701と、メモリ702と、ストレージネットワーク400に接続するための1つ以上のネットワークI/F703と、管理ネットワーク600に接続するための1つ以上の管理ポート704と、処理結果を出力するためのディスプレイ装置等の出力部705と、キーボードやマウス等の入力部706とを有し、これらが内部バス707で互いに接続されている。
メモリ702には、オペレーティングシステム(図示せず)と、ストレージ装置200間のボリューム223を移行する(ボリューム223内のデータを移行する)ボリューム移行実行プログラム711とがハードディスク等の記憶媒体(図示せず)からロードされる。そして、プロセッサ701は、これらのプログラムを実行することにより、ボリューム223のデータを移行するものとする。
(1−1−3)ストレージ装置200の構成
図4は、ストレージ装置200の詳細な構成の例を示している。ストレージ装置200は、以下のコンポーネント(構成要素)を有している。すなわち、ストレージ装置200は、当該ストレージ装置200が具備するプログラムやテーブル、管理情報を保持するメモリ201と、当該メモリ201内のプログラムを実行して当該ストレージ装置200内のコンポーネントの制御を行うコントローラ202と、ストレージネットワーク400に接続するための1つ以上のネットワークI/F203と、管理ネットワーク600に接続するための管理ポート204と、ハードディスク等の記憶媒体を備えるディスク装置205と、ホスト計算機100に対する送受信データを一時的に保持するキャッシュメモリ206と、当該ストレージ装置200内のコンポーネントへの電源供給を制御する電源供給制御回路207を有し、これらが内部パス208で互いに接続されている。
また、ストレージ装置200は、外部電源を取り入れる主電源209と、当該主電源209がオフの場合、コントローラ202及びメモリ201に必要最小限度の電力を供給する待機電源210を有し、主電源209及び待機電源210の切替とストレージ装置200が具備する各コンポーネントへの電源供給は、コントローラ202から送信される電源制御要求を電源供給制御回路207が実行することによって制御される。
メモリ201には、管理計算機500から送信されたストレージ装置内の電源制御要求を処理する電源制御プログラム211と、管理計算機500から発行されたストレージ装置200内の記憶領域(論理記憶領域と物理記憶領域)の作成及び削除並びに論理記憶領域のホスト計算機100への割当ての要求を処理する記憶領域制御プログラム212と、管理計算機500から発行されたストレージ装置200内のボリューム223のアクセス負荷測定要求を実行するアクセス負荷測定プログラム213と、ボリューム223の構成とホスト計算機への割当てを管理するボリューム管理テーブル214と、ディスク装置205が装備するディスクの構成を管理するディスク構成管理テーブル215と、ストレージ装置200内のネットワークI/F203の構成を管理するネットワークI/F管理テーブル216と、ストレージ装置200内のコンポーネントの電源供給状態を保持する電源供給管理テーブル217と、アクセス負荷測定プログラム213により得られる測定結果を保持するアクセス負荷管理情報218とが格納されている。これらのプログラム、テーブル及び管理情報は、ストレージ装置200の起動時に、ハードディスク等の記憶媒体(図示せず)からロードされる。そして、コントローラ202は、これらのプログラムを実行し、これらのテーブル及び管理情報を参照することにより、各種処理を行うものである。
図5は、ストレージ装置200がホスト計算機100に提供するボリューム223の構成について示している。ストレージ装置200のディスク装置205には、1台のディスク221もしくは、複数台のディスク221で構成される(RAID構成となる)アレイグループ222がある。そして、ボリューム223は、アレイグループ222上の論理記憶領域として設定される。
(1−1−4)管理計算機500の構成
図6は、管理計算機500の詳細な構成の例を示している。管理計算機500は、プロセッサ501と、メモリ502と、管理ネットワーク600に接続するための管理ポート503と、処理結果を出力するためのディスプレイ装置等の出力部504と、キーボードやマウス等の入力部505とを有し、これらが内部バス506で互いに接続されている。
メモリ502には、後述するボリューム稼動スケジュール収集プログラム511と、ネットワークI/F負荷閾値収集プログラム512と、電源制御指示プログラム513と、構成情報収集プログラム514と、ボリューム割当て指示プログラム515と、入出力プログラム516と、アクセス負荷管理情報収集プログラム517と、管理対象となるストレージ装置200を特定するためのストレージ装置管理テーブル518と、管理対象のストレージ装置200の論理記憶領域の構成情報を保持する記憶領域構成管理情報519と、ストレージ装置200のネットワークI/F203のデータ転送速度に関する情報を保持するネットワークI/F管理情報420と、ボリューム223のホスト計算機100への割当て状況を保持するボリューム割当て管理情報421と、ボリューム稼動スケジュール収集プログラム511の実行結果を保持するボリューム稼動スケジュール管理情報422と、ボリューム223の異なるストレージ装置200間の移行履歴を保持するボリューム移行管理情報423が格納される。これらのプログラム、テーブル及び管理情報は、プロセッサ410がハードディスク等の記憶媒体(図示せず)からメモリ402にロードして実行することにより実現される。また、図示していないが、メモリ402には、オペレーティングシステムが記憶媒体からロードされ、プロセッサ401がこれらのプログラムを実行している。
(1−2)第1の実施の形態の各装置が具備する管理情報
図7から図17は、第1の実施の形態で取り扱う管理情報について示している。
(1−2−1)ストレージ装置200が具備する管理情報
図7から図11は、ストレージ装置200が具備する管理情報の一例について示している。
(1−2−1−1)ボリューム管理テーブル214
図7は、ストレージ装置200が具備するボリューム223の構成を管理するボリューム管理テーブル214の一例である。ボリューム管理テーブル214は、ボリューム223をストレージ装置200内で一意に識別するための識別子を登録するボリュームIDフィールド214A、ボリューム223の論理記憶容量を登録する容量フィールド214Bと、ボリューム223の割当て先のホスト計算機100を一般に一意に識別するための識別子を登録する割当先フィールド214Cと、ボリューム223が所属するコントローラ202をストレージ装置200内で一意に識別するための識別子を登録するコントローラIDフィールド214Dと、ボリューム223が所属するネットワークI/F203をストレージ装置200内で一意に識別するための識別子を登録するネットワークI/FIDフィールド214Eと、ボリューム223を構成するアレイグループ222を登録するアレイグループIDフィールド214Fとから構成されている。
(1−2−1−2)ディスク構成管理テーブル215
図8は、ストレージ装置200内のディスク装置205が具備するディスク221のRAID構成を示すディスク構成管理テーブル215の一例である。ディスク構成管理テーブル215は、アレイグループ222をストレージ装置200内で一意に識別するための識別子を登録するアレイグループIDフィールド215Aと、アレイグループ222の論理記憶容量を登録するアレイグループ論理記憶容量フィールド215Bと、アレイグループ222のRAID構成を登録するRAIDレベルフィールド215Cと、アレイグループ222を構成するディスク221のストレージ装置200内で一意に識別するための識別子を登録するディスクIDフィールド215Dと、ディスク221の物理記憶容量を登録するディスク物理記憶容量フィールド215Eとから構成されている。
(1−2−1−3)ネットワークI/F管理テーブル216
図9は、ストレージ装置200が具備するネットワークI/F203の構成情報を保持するネットワークI/F管理テーブル216の一例である。ネットワークI/F管理テーブル216は、ストレージ装置200内でネットワークI/F203を一意に識別するための識別子を登録するネットワークI/FIDフィールド216Aと、ストレージ装置200内でネットワークI/F203が所属するコントローラ202を一意に識別するための識別子を登録するコントローラIDフィールド216Bと、ネットワークI/F203の最大データ転送速度(MB/sec)を登録する最大転送速度フィールド216Cとから構成されている。
(1−2−1−4)電源供給管理テーブル217
図10は、ストレージ装置200内のコンポーネントの電源供給状態を保持する、電源供給管理テーブル217の一例である。電源供給管理テーブル217は、コンポーネントをストレージ装置200内でコンポーネントを一意に識別するための識別子を登録するコンポーネントIDフィールド217Aと、電源供給状態を登録する電源状態フィールド217Bとから構成されている。
(2−1−5)アクセス負荷管理情報218
図11は、ストレージ装置200が備えるボリューム223のアクセス負荷管理情報218の一例である。アクセス負荷管理情報218は、アクセス負荷の測定を開始した時間を登録する測定開始時間フィールド218Aと、アクセス負荷の測定を終了した時間を登録する測定終了時間フィールド218Bと、アクセス負荷を測定したボリューム223をストレージ装置200内で一意に識別可能な識別子を登録するボリュームIDフィールド218Dと、アクセス負荷の測定開始から終了までの期間に、ボリューム223に対して送受信が行われたデータ量(M/B)を秒当たりの平均(MB/sec)で表現した転送データ量を登録する転送速度フィールド218Dとから構成されている。
(1−2−2)管理計算機500が具備する管理情報
図12から図17は、管理計算機500が具備する管理情報の一例について示している。
(1−2−2−1)ストレージ装置管理テーブル518
図12は、管理計算機500が管理対象であるストレージ装置200を特定するためのストレージ装置管理テーブル518の一例である。ストレージ装置管理テーブル518は、検出対象のストレージ装置200を管理計算機500内で一意に識別するための識別子を登録するストレージ装置IDフィールド518Aと、ストレージ装置200の種類を登録する種類フィールド518Bと、検出対象のストレージ装置200のベンダ名・モデル名・シリアル番号など、一般にストレージ装置200の装置を一意に特定するための装置情報を登録する装置識別情報フィールド518Cと、検出対象のストレージ装置200の管理ポート204に接続するための、当該管理ポート204のIPアドレスを登録するIPアドレスフィールド518Dと、エネルギー消費効率(W/GB)を登録するエネルギー消費効率フィールド518Eとから構成されている。
ここで、エネルギー消費効率とは、ストレージ装置200の消費電力(W)を記憶容量(GB)で除したものである。なお、これらの情報は、管理計算機500を取り扱うストレージ管理者によって予め登録してもよい。また、これらの情報は、ストレージネットワーク400や管理ネットワーク600上のネームサービスなどを用いて自動的に作成してもよい。
(2−2−2)記憶領域構成管理情報519
図13は、管理計算機500が、管理対象であるストレージ装置200が具備する論理記憶領域(ボリューム223、アレイグループ222)の構成情報を保持するための記憶領域構成管理情報519の一例である。記憶領域構成管理情報519は、データを格納するストレージ装置200を一意に識別するための識別子を登録するストレージ装置IDフィールド519Aと、ストレージ装置200内でボリューム223を一意に識別するための識別子を登録する装置内ボリュームIDフィールド519Bと、ボリューム223の論理記憶容量を登録するボリューム容量フィールド519Cと、ボリューム223が所属するコントローラ202のストレージ装置200内で一意に識別可能な識別子を登録するコントローラIDフィールド519Dと、ボリューム223が所属するネットワークI/F203のストレージ装置200内で一意に識別可能な識別子を登録するネットワークI/FIDフィールド519Eと、ボリューム223を構成するアレイグループ222をストレージ装置200内で一意に識別可能な識別子を登録するアレイグループIDフィールド519Fとから構成されている。なお、ストレージ装置200の空き論理記憶領域は、ボリュームIDフィールド519Bに空き記憶領域として登録され、ボリューム容量フィールド519Cにストレージ装置200の空き記憶領域の容量が登録される。
(1−2−2−3)ネットワークI/F管理情報520
図14は、管理計算機500が、管理対象であるストレージ装置200が具備するネットワークI/F203の構成を保持するネットワークI/F管理情報520の一例である。ネットワークI/F管理情報520は、管理計算機500内でストレージ装置200を一意に識別する識別子を登録するストレージ装置IDフィールド520Aと、ネットワークI/F203をストレージ装置200内で一意に識別するための識別子を登録するネットワークI/FIDフィールド520Bと、ネットワークI/F203が利用できる最大のデータ転送速度を登録する最大転送速度フィールド520Cと、ネットワークI/F203が利用可能な利用可能データ転送速度の閾値を登録する閾値フィールド520Dとから構成されている。なお、ネットワークI/F203の最大データ転送速度は、ネットワークI/F負荷閾値収集プログラム512を実行することにより登録される。
(1−2−2−4)ボリューム割当て管理情報521
図15は、管理計算機500が、管理対象であるストレージ装置200が具備するボリューム223のホスト計算機100への割当て状態を管理するためのボリューム割当て管理情報521の一例である。ボリューム割当て管理情報521は、割当て済みのボリューム223を一意に識別するための識別子を登録するグローバルボリュームIDフィールド521Aと、ボリューム223の割当て先のホスト計算機100を一意に識別するための識別子を登録する割当先フィールド521Bと、ボリューム223が所属するストレージ装置200を管理計算機500内で一意に識別するための識別子を登録するストレージ装置IDフィールド521Cと、ボリューム223をストレージ装置200内で一意に識別するための識別子を登録する装置内ボリュームIDフィールド521Dと、ボリューム223に対して割当てる論理記憶容量を登録する割当容量フィールド521Eとから構成されている。
(1−2−2−5)ボリューム稼動スケジュール管理情報522
図16は、管理計算機500が、ボリューム223への稼動スケジュールを管理するためのボリューム稼動スケジュール管理情報522の一例である。ここで、ボリューム稼動スケジュールとは、ボリューム223を利用するホスト計算機100がボリューム223にアクセスする際に要求する要求データ転送速度を含む、時間帯ごとのアクセス負荷計画であり、ボリューム稼動スケジュール収集プログラム511によって、ホスト管理者から収集するもの、又はストレージ装置200が具備するアクセス負荷管理情報218を基に、ボリューム223への周期的なアクセス負荷傾向を算出したものである。ボリューム稼動スケジュール管理情報522は、ボリューム223を一意に識別するための識別子を登録するグローバルボリュームフィールド522Aと、稼動スケジュールを登録する稼動スケジュールフィールド522Bとから構成されている。稼動スケジュールフィールド522Bは、稼動スケジュールの曜日を登録する曜日フィールド522Cと、稼動スケジュールの時刻を登録する時刻フィールド522Dと、稼動スケジュールの要求データ転送速度を登録する要求転送速度フィールド522Eとから構成されている。
(1−2−2−6)ボリューム移行管理情報523
図17は、管理計算機500が、ボリューム223の異なるストレージ装置200間の移行を管理するためのボリューム移行管理情報523の一例である。ボリューム移行管理情報523は、管理計算機500から、ボリューム移行用計算機700へボリューム移行要求を送信した時刻(開始時刻)を登録する開始時刻フィールド523Aと、ボリューム移行用計算機700から管理計算機500がボリューム移行完了の通知を受信した時刻(完了時刻)を登録する完了時刻フィールド523Bと、移行するボリューム223を一意に識別するための識別子を登録するグローバルボリュームIDフィールド523Cと、移行元のストレージ装置200を管理計算機500内で一意に識別可能な識別子を登録する移行元ストレージ装置IDフィールド523Dと、移行元のボリューム233を移行元のストレージ装置200内で一意に識別可能な識別子を登録する移行元装置内ボリュームIDフィールド523Eと、移行先のストレージ装置200を管理計算機500内で一意に識別可能な識別子を登録する移行先ストレージ装置IDフィールド523Fと、移行先のボリューム233を移行先のストレージ装置200内で一意に識別可能な識別子を登録する移行先装置内ボリュームIDフィールド523Gとから構成されている。
(1−3)第1の実施の形態におけるプログラムフローチャートの詳細説明
(1−3−1)ストレージ装置200が具備するプログラム
次に、第1の実施の形態におけるストレージ装置200が具備するプログラムである電源制御プログラム211、記憶領域制御プログラム212及びアクセス負荷測定プログラム213のフローについて説明する。
(1−3−1−1)電源制御プログラム211
電源制御プログラム211は、管理計算機500から管理ネットワーク600を介して送信された電源制御要求をストレージ装置200が受け取ると、コントローラ202が実行するプログラムである。具体的に、電源制御プログラム211は、ストレージ装置200が電源制御要求を受け取ると、コントローラ202がコンポーネントの電源を要求に指定された状態に遷移するために、電源供給制御回路207に制御信号を送信する。その後、電源制御プログラム211は、電源供給管理テーブル217を更新し、処理を終了する。また、ホスト計算機100やボリューム移行計算機700からボリューム223へのアクセス要求が送信されると、コントローラ202は、電源制御プログラム211を実行し、当該ボリューム223に関連するコンポーネントの電源をオンに変更する制御信号を電源供給制御回路207に送信し、電源供給管理テーブル217を更新し、処理を終了する。
(1−3−1−2)記憶領域制御プログラム212
記憶領域制御プログラム212は、管理計算機500から送信された論理記憶領域(アレイグループ222とボリューム223)の作成及び削除並びにボリューム割当て要求をストレージ装置200が受け取ると、コントローラ202が実行するプログラムである。ここで、ボリューム割当て要求には、ボリューム223をホスト計算機100に割当てるために介するコントローラ202及びネットワークI/F203の指定が含まれている。さらに、記憶領域制御プログラム212は、管理計算機500から送信された記憶領域構成情報取得要求に対して、ストレージ装置200内の論理記憶領域の構成情報及び空き記憶容量を返信する。
(1−3−1−3)アクセス負荷測定プログラム213
アクセス負荷測定プログラム213は、ボリューム223の送受信データ量(MB)を秒当たりの平均で表現した転送速度(MB/sec)を計測するプログラムである。具体的に、アクセス負荷測定プログラム213は、管理計算機500からのアクセス負荷測定要求をストレージ装置200が受け取ると、コントローラ202がアクセス負荷測定要求で指示された期間、指定されたボリューム223の送受信データ量(MB)を測定し、測定期間(sec)で除した値をアクセス負荷管理情報218に登録して処理を終了する。
(1−3−2)ボリューム移行用計算機700が具備するプログラム
次に、第1の実施の形態におけるボリューム移行用計算機700が具備するプログラムであるボリューム移行実行プログラム711のフローについて説明する。
(1−3−2−1)ボリューム移行実行プログラム711
ボリューム移行実行プログラム711は、例えば、管理計算機500及び管理ネットワーク600を介して指示パラメータを受け取る独立のボリューム移行用計算機700上で実行されるプログラムであり、プロセッサ701が当該プログラムを実行することにより、ストレージネットワーク400を介してストレージ装置200間のボリューム223の移行を行う。ボリューム移行実行プログラム711は、ストレージ装置200間のボリューム223の移行手段として、コピー、スワップ、差分コピーを指定することができる。ここで、ボリューム223は、データを格納する512バイトを単位とするブロックの集合体である。
例えば、ボリューム移行要求で移行手段としてコピーが指定された場合、ボリューム移行実行プログラム711は、移行元のボリューム223の先頭ブロックから順に全てのブロックを移行先のボリューム223に複写する。ボリューム移行要求で移行手段としてスワップが指示された場合、ボリューム移行実行プログラム711は、移行元のボリューム223及び移行先のボリューム223の先頭ブロックから順に全てのブロックを交換する。ボリューム移行要求で移行手段として差分コピーが指示された場合、ボリューム移行実行プログラム711は、移行元のボリューム223及び移行先のボリューム223の先頭ブロックから順に1ブロック毎に比較し、ブロックの内容が異なる場合、移行元のボリューム223の当該ブロックを移行先のボリューム223の当該ブロックへ複写する。
(1−3−3)管理計算機500が具備するプログラム
次に、第1の実施の形態における管理計算機500が具備するプログラムであるボリューム稼動スケジュール収集プログラム511、ネットワークI/F負荷閾値収集プログラム512、電源制御指示プログラム513、構成情報収集プログラム514、ボリューム割当て指示プログラム515、入出力プログラム516及びアクセス負荷管理情報収集プログラム517のフローについて説明する。
(1−3−3−1)入出力プログラム516
入出力プログラム516は、後述するボリューム稼動スケジュール収集プログラム511又はボリューム割当て指示プログラム515に対する入力要求を管理計算機500の出力部504に出力し、ホスト管理者やストレージ管理者による入力部505の操作により、当該ボリューム稼動スケジュール収集プログラム511又はボリューム割当て指示プログラム515に対する実行指示を受け取ると、当該ボリューム稼動スケジュール収集プログラム511又はボリューム割当て指示プログラム515を開始するプログラムである。なお、本実施の形態では、入力要求を後述する図18や図20のように画面表示するものとして記載するが、入力要求はこれに限らず、設定ファイルの記入によるバッチ処理やコマンド入力による処理であってもよい。
(1−3−3−2)ネットワークI/F負荷閾値収集プログラム512
ネットワークI/F負荷閾値収集プログラム512は、ストレージ管理者にネットワークI/F負荷閾値設定画面800を提供し、ストレージ装置200の各ネットワークI/F203のデータ転送速度の閾値を収集し、ネットワークI/F管理情報520を更新するプログラムである。
図18は、ネットワークI/F負荷閾値設定画面800の一例である。ネットワークI/F負荷閾値設定画面800は、ストレージ装置200のストレージ装置IDを選択するためのストレージ装置ID選択フィールド801と、選択したストレージ装置200が具備するネットワークI/F203のネットワークI/FIDを一覧表示し、当該ネットワークI/FIDを選択するためのネットワークI/F選択フィールド802と、選択したネットワークI/F203のネットワークI/FIDのデータ転送速度の閾値を入力する閾値フィールド803と、閾値フィールド803に入力する値をデータ転送速度(MB/sec)とするか、最大転送速度の最大利用率(%)とするかを選択するための速度単位選択フィールド804と、入力した情報を登録する登録ボタン805と、入力した情報を破棄し画面を閉じる終了ボタン806とから構成されている。なお、図18は、ネットワークI/F負荷閾値設定画面の一例であり、すべてを定めるものではない。
(1−3−3−3)構成情報収集プログラム514
構成情報収集プログラム514は、管理対象のストレージ装置200からボリューム構成情報を収集するプログラムであり、管理計算機500のプロセッサ501が定期的に実行する、又はストレージ管理者からの指示や管理計算機500に具備される他のプログラムからの指示により管理計算機500のプロセッサ501が実行するプログラムである。具体的に、構成情報収集プログラム514は、ストレージ装置管理テーブル518に登録された複数のストレージ装置200に対して、ストレージ装置管理テーブル518のIPアドレスフィールド518DのIPアドレスを用いて構成情報取得命令を発行し、ストレージ装置200が具備するボリューム管理テーブル214の値を取得し、取得したボリューム管理テーブル214の値を管理計算機500内のボリューム割当て管理情報521の対応するフィールドにコピーする。
一方、構成情報収集プログラム514は、取得したボリューム管理テーブル214が示す未割当て記憶領域の値を記憶領域構成管理情報519の対応するフィールドにコピーする。これにより、管理計算機500は、構成情報収集プログラム514によって、管理対象とするストレージ装置200のボリューム構成情報の値を最新のものとすることができる。
(1−3−3−4)ボリューム割当て指示プログラム515
ボリューム割当て指示プログラム515は、ホスト管理者やストレージ管理者による入力部505の操作による新規ボリューム割当て要求に対して、現在主電源がオンでかつエネルギー消費効率値が小さいストレージ装置200に優先して新規ボリュームを作成するプログラムである。
図19は、ボリューム割当て指示プログラム515のフローチャートを示している。ボリューム割当て指示プログラム515は、ストレージ管理者が管理計算機500にホスト計算機100への新規ボリューム割当て要求が入力されると、ボリューム割当て指示処理を開始し(ステップS1)、ボリューム割当て要求から、新規ボリュームの容量及び割当先並びに初期データ転送速度を解析する(ステップS2)。
次に、ボリューム割当て指示プログラム515は、管理対象の全ストレージ装置200から電源供給管理テーブル217を収集し(ステップS3)、主電源オンのストレージ装置200からボリューム223を作成するストレージ装置200を選出する(ステップS4)。
次に、ボリューム割当て指示プログラム515は、選出したストレージ装置200に要求する容量及び初期データ転送速度を備えるボリューム223を作成可能か記憶領域構成管理情報519と、ネットワークI/F管理情報520と、ボリューム稼動スケジュール管理情報522とを参照して判断する(ステップS5)。
ここで、ボリューム割当て指示プログラム515は、作成可能と判断された場合(ステップS5:YES)には、ステップS13以降を実行する。これに対して、ボリューム割当て指示プログラム515は、作成不可能と判断された場合(ステップS5:NO)には、選出したストレージ装置200を処理済とする(ステップS6)。
次に、ボリューム割当て指示プログラム515は、選出対象の主電源オンのストレージ装置200が残っているか否かを判断する(ステップS7)。ここで、ボリューム割当て指示プログラム515は、選出対象が残っていると判断された場合(ステップS7:YES)には、ステップS4に戻る。また、ボリューム割当て指示プログラム515は、選出対象が残っていないと判断された場合(ステップS7:NO)には、ステップS8以降を実行する。
次に、ボリューム割当て指示プログラム515は、主電源オフのストレージ装置200を選出し(ステップS8)、ステップS5と同じように、選出したストレージ装置200に要求したボリューム223を作成可能か判断する(ステップS9)。ここで、ボリューム割当て指示プログラム515は、作成可能と判断された場合(ステップS9:YES)、ステップS13以降を実行する。これに対して、ボリューム割当て指示プログラム515は、作成不可能と判断された場合、(ステップS9:NO)には、選出したストレージ装置200を処理済とする(ステップS10)。
次に、ボリューム割当て指示プログラム515は、選出対象の主電源オフのストレージ装置200が残っているか否かを判断する(ステップS11)。ここで、ボリューム割当て指示プログラム515は、選出対象が残っていると判断された場合(ステップS11:YES)には、ステップS8に戻る。また、ボリューム割当て指示プログラム515は、選出対象が残っていないと判断された場合(ステップS11:NO)には、ボリューム作成不可能である旨を、要求したホストコンピュータ100やストレージ装置200に通知することにより、ホスト管理者やストレージ管理者に通知し(ステップS12)、この後、ボリューム割当て指示処理を終了する(ステップS17)。
一方、ボリューム割当て指示プログラム515は、ステップS5又はステップS9で作成可能と判断された場合(ステップS5:YES、ステップS9:YES)、選出したストレージ装置200にボリューム作成指示及び要求されたホストコンピュータ100に割り当て指示を送信し(ステップS13)、指示を送信したストレージ装置200から作成したボリューム223のボリュームIDを受信し(ステップS14)、ボリューム割当て管理情報521に新規のボリューム223を登録し(ステップS15)、ボリューム割当てを成功した旨を、要求したホストコンピュータ100やストレージ装置200に通知することにより、ホスト管理者やストレージ管理者に通知し(ステップS16)、この後、ボリューム割当て指示処理を終了する(ステップS17)。
ここで、ボリューム割当て指示プログラム515は、新規のボリューム223を作成するストレージ装置200を選出するとき(ステップS5、ステップS9)に、ストレージ装置管理テーブル518を参照することにより、エネルギー消費効率フィールド518Eのエネルギー消費効率の値が小さいストレージ装置200を優先して選出するようにしてもよい。
(1−3−3−5)アクセス負荷管理情報収集プログラム517
アクセス負荷管理情報収集プログラム517は、ストレージ装置200にボリューム223のアクセス負荷計測要求を送信し、また、ストレージ装置200からアクセス負荷管理情報218を収集するプログラムである。アクセス負荷管理情報収集プログラム517は、ストレージ管理者や他のプログラムから実行され、又は定期的に実行される。
(1−3−3−6)ボリューム稼動スケジュール収集プログラム511
ボリューム稼動スケジュール収集プログラム511は、ホスト管理者やストレージ管理者にボリューム稼動スケジュール入力画面810を掲示し、ボリューム223の稼動スケジュールの設定を促し、受け取った情報をボリューム稼動スケジュール管理情報522に登録するプログラムである。
図20は、ボリューム稼動スケジュール入力画面810の一例である。ボリューム稼動スケジュール入力画面810は、ボリューム223のグローバルボリュームIDを選択するためのグローバルボリュームIDフィールド811と、選択したボリューム223の構成情報及び過去のアクセス負荷状況を表示するためのアクセス負荷状況フィールド812と、稼動する日程を登録するための稼動日程フィールド813と、稼動する時刻を入力するための稼動時刻フィールド814、815と、要求データ転送速度を入力するための要求データ転送速度フィールド816と、登録ボタン817と、終了ボタン818とから構成されている。
図21は、ボリューム稼動スケジュール解除画面820の一例である。ボリューム稼動スケジュール解除画面820は、ボリューム223のグローバルボリュームIDを選択するためのグローバルボリュームIDフィールド821と、選択したボリューム223に設定されている稼動スケジュールの一覧を表示し、選択するための稼動スケジュール選択フィールド822と、選択した稼動スケジュールを解除する解除ボタン823と、選択情報を破棄し、画面を閉じる終了ボタン824とから構成されている。図20、21は、ボリューム稼動スケジュール入力画面及びボリューム稼動スケジュール解除画面の一例であり、これに限らず、例えば、日間、月間、年間などのボリューム稼動スケジュールの設定及び解除も可能である。
(1−3−3−7)電源制御指示プログラム
電源制御指示プログラム513は、ボリューム稼動スケジュール管理情報522のボリューム稼動スケジュール及びストレージ装置管理テーブル518のエネルギー消費効率を参照することにより、要求データ転送速度が0(MB/sec)となるボリューム223を、よりエネルギー消費効率の値の低いストレージ装置200に移行する指示を送信し(ボリューム移行指示処理)、ボリューム223へのアクセス負荷が生じないストレージ装置200の主電源をオフにする指示を送信する(電源制御指示処理)ことを特徴とするプログラムである。電源制御指示プログラム513は、ストレージ管理者の指示、又はボリューム稼動スケジュール管理情報522で、いずれかのボリューム223の要求データ転送速度の値が変動する時刻に実行される。
図22は、電源制御指示プログラム513のボリューム移行指示処理のフローチャートを示している。電源制御指示プログラム513は、ストレージ管理者による入力部505の操作による指示を受け、又はボリューム稼動スケジュール管理情報522で、いずれかのボリューム223の要求データ転送速度の値が変動する時刻を経過すると、電源制御指示処理のボリューム移行指示処理を開始し(ステップS21)、ボリューム稼動スケジュール管理情報522を参照し、プログラム実行時刻で要求データ転送速度が0(MB/sec)となっているボリューム223を抽出する(ステップS22)。
次に、電源制御指示プログラム513は、ステップS22の処理により抽出した未処理のボリューム223から1つのボリューム223を選択する(ステップS23)。次に、電源制御指示プログラム513は、ボリューム稼動スケジュール管理情報522を参照することにより、選択したボリューム223の要求データ転送速度が0(MB/sec)より大きくなるまでの時間であるA1(時間)を算出する(ステップS24)。
次に、電源制御指示プログラム513は、選択したボリューム223を格納可能な移行先のストレージ装置200が存在するか否かを判断する(ステップS25)。ここで、移行先のストレージ装置200は、選出したボリューム223を格納した場合もネットワークI/F203のデータ転送速度の閾値を越えないという条件を必須とする。また、移行先のストレージ装置200は、ストレージ装置管理テーブル518のエネルギー消費効率値が小さいものを優先して選択してもよい。
ここで、電源制御指示プログラム513は、対象となる移行先のストレージ装置が存在しない場合(ステップS25:NO)には、ステップS28を実行する。これに対して、電源制御指示プログラム513は、対象となる移行先のストレージ装置200が存在した場合(ステップS25:YES)には、選択したボリューム223を移行先のストレージ装置200に移行する移行時間を算出し、当該移行時間がA1(時間)より短いか否かを判断する(ステップS26)。
ここで、電源制御指示プログラム513は、移行時間がA1(時間)より短い場合(ステップS26:YES)には、選択したボリューム223を移行先のストレージ装置200に移行する指示を送信する(ステップS27)。これに対して、電源制御指示プログラム513は、移行時間がA1(時間)より長い場合(ステップS26:NO)には、ステップS28を実行する。やがて、電源制御指示プログラム513は、選択したボリューム223を処理済とする(ステップS28)。
次に、電源制御指示プログラム513は、ボリューム移行指示処理の対象となる全てのボリューム223に対して、ボリューム移行指示処理を実行したか否かを判断する(ステップS29)。ここで、電源制御指示プログラム513は、ボリューム移行指示処理の対象となる全てのボリューム223に対して、ボリューム移行指示処理を実行していないと判断された場合(ステップS29:NO)には、ステップS22に戻る。これに対して、電源制御指示プログラム513は、ボリューム移行指示処理の対象となる全てのボリューム223に対して、ボリューム移行指示処理を実行したと判断された場合(ステップS29:YES)には、この後、ボリューム移行指示処理を終了し、電源制御指示処理を実行する。
図23は、電源制御指示プログラム513の電源制御指示処理のフローチャートを示している。電源制御指示プログラム513は、ストレージ装置管理テーブル518を参照することにより、管理対象のストレージ装置200から、電源制御指示処理が未処理のストレージ装置200を選択する(ステップS30)。次に、電源制御指示プログラム513は、ボリューム稼動スケジュール管理情報522を参照することにより、選択したストレージ装置200に要求データ転送速度が0(MB/sec)より大きいボリューム223が格納されているか否かを判断する(ステップS31)。
ここで、電源制御指示プログラム513は、当該ボリューム223が格納されていないと判断された場合(ステップS31:NO)には、選択したストレージ装置200の主電源をオフにする指示をストレージ装置200に送信する(ステップS32)。これに対して、電源制御指示プログラム513は、当該ボリューム223が格納されていると判断された場合(ステップS31:YES)には、選択したストレージ装置200の要求データ転送速度が0(MB/sec)より大きいボリューム223に関するコンポーネント以外のコンポーネントの電源をオフにする指示を送信する(ステップS33)。
やがて、電源制御指示プログラム513は、選出したストレージ装置200を電源制御指示処理済とする(ステップS34)。次に、電源制御指示プログラム513は、電源制御指示処理の対象となる全てのストレージ装置200に対して、電源制御指示処理を実行したか否かを判断する(ステップS35)。ここで、電源制御指示プログラム513は、電源制御指示処理の対象となる全てのストレージ装置200に対して、電源制御指示処理を実行していないと判断された場合(ステップS35:NO)には、ステップS30に戻る。これに対して、電源制御指示プログラム513は、電源制御指示処理の対象となる全てのストレージ装置200に対して、電源制御指示処理を実行したと判断された場合(ステップS35:YES)には、この後、電源制御指示処理を終了し、電源制御指示処理を終了する(ステップS36)。
ここで、ボリューム223の移行に関して説明する。この場合、ボリューム223の移行時間を「T」(sec)とし、ボリューム223の移行容量を「C」(MB)とし、データ転送速度を「V」(MB/sec)とすると、
Figure 2008112293
により、求められる。第1の実施の形態では、ボリューム移行手段として、全コピー、スワップ、差分コピーがあり、ボリューム移行指示処理のステップS26では、前記3つのボリューム移行手段のうち、最も移行容量が少ないボリューム移行手段を選択する。これにより、本実施の形態では、ボリューム移行作業で生じる消費電力を低減することが可能となる。
(1−4)第1の実施の形態の具体的な電源制御指示プログラム513の説明
次に、第1の実施の形態における電源制御指示プログラム513の具体例を説明する。例えば、第1の実施の形態では、計算機システム1の構成を図1に示し、管理計算機500のストレージ装置管理テーブル518を図12に示し、記憶領域構成管理情報519を図13に示し、ボリューム割当て管理情報521を図15に示し、ボリューム稼動スケジュール管理情報522の横軸を時間として縦軸を要求データ転送速度としたグローバルボリュームごとのボリューム稼動スケジュール管理情報を図24に示した場合における電源制御指示プログラム513の具体例である。また、本具体例は、ネットワークI/F管理情報520を図14に示し、ストレージ装置管理テーブル518を図12に示した場合である。
まず、電源制御指示プログラム513は、図24のボリューム稼動スケジュール管理情報を参照することにより、ボリューム移行指示処理について、要求データ転送速度が0(MB/sec)となるボリューム223として、0(時)において、グローバルボリュームID「GVOL0004」のボリューム223を選択する(ステップS23)。
次に、電源制御指示プログラム513は、図24のボリューム稼動スケジュール管理情報を参照することにより、グローバルボリュームID「GVOL0004」のボリューム223が次に要求データ転送速度が0(MB/sec)より大きくなるまでの時間であるA1(時間)を8(時間)と算出する(ステップS24)。
次に、電源制御指示プログラム513は、グローバルボリュームID「GVOL0004」のボリューム223をストレージ装置ID「ST2」のストレージ装置200に格納可能であることを確認する(ステップS25)。
すなわち、電源制御指示プログラム513は、図12のストレージ装置管理テーブル518を参照することにより、グローバルボリュームID「GVOL0004」のボリューム223を格納するストレージ装置ID「ST3」のストレージ装200よりエネルギー消費効率の値が小さいストレージ装置200である、ストレージ装置ID「ST1」、「ST2」のストレージ装置200が存在することを確認する。
また、電源制御指示プログラム513は、グローバルボリュームID「GVOL0001」及び「GVOL0002」のボリューム223が、ストレージ装置ID「ST1」のストレージ装置200に割り当てられていることを確認する。
さらに、電源制御指示プログラム513は、図14のネットワークI/F管理情報520を参照することにより、ストレージ装置ID「ST1」のストレージ装置200に、ネットワークI/FID「Port0」及び「Port1」のネットワークI/F203が存在することを確認し、ネットワークI/FID「Port0」及び「Port1」のネットワークI/F203の要求データ転送速度の閾値が80(MB/sec)に設定されていることを確認する。
さらに、電源制御指示プログラム513は、図13の記憶領域構成管理情報519を参照することにより、グローバルボリュームID「GVOL0001」のボリューム223であるストレージ装置ID「ST1」のストレージ装置200における装置内ボリュームID「VOL001」のボリューム223が、ネットワークI/FID「Port1」のネットワークI/F203に割り当てられていることを確認する。
同様に、電源制御指示プログラム513は、グローバルボリュームID「GVOL0002」のボリューム223であるストレージ装置ID「ST1」のストレージ装置200における装置内ボリュームID「VOL002」のボリューム223が、ネットワークI/FID「Port1」のネットワークI/F203に割り当てられていることを確認する。
ここで、電源制御指示プログラム513は、図24のボリューム稼動スケジュール管理情報を参照することにより、グローバルボリュームID「GVOL0004」のボリューム223が次に要求データ転送速度が0(MB/sec)より大きくなる期間の最大要求データ転送速度が40(MB/sec)であることを確認する。
さらに、電源制御指示プログラム513は、図24のボリューム稼動スケジュール管理情報を参照することにより、当該期間のグローバルボリュームID「GVOL0001」のボリューム223の要求データ転送速度が55(MB/sec)であることを確認する。
同様に、電源制御指示プログラム513は、図24のボリューム稼動スケジュール管理情報を参照することにより、当該期間のグローバルボリュームID「GVOL0002」のボリューム223の要求データ転送速度が48(MB/sec)であることを確認する。
これらから、電源制御指示プログラム513は、グローバルボリュームID「GVOL0004」のボリューム223を、ストレージ装置ID「ST1」のストレージ装置200におけるネットワークI/FID「Port0」のネットワークI/F203に割り当てた場合には、要求データ転送速度が55(MB/sec)+40(MB/sec)=95(MB/sec)となり、ネットワークI/F203の要求データ転送速度の閾値を越え、また、ネットワークI/FID「Port1」のネットワークI/F203に割り当てた場合には、要求データ転送速度が48(MB/sec)+40(MB/sec)=88(MB/sec)となり、同様にネットワークI/F203の要求データ転送速度の閾値を越えるため、ストレージ装置ID「ST1」のストレージ装置200に格納することができないことを確認する。
一方、電源制御指示プログラム513は、図15のボリューム割当て管理情報521を参照することにより、グローバルボリュームID「GVOL0003」のボリューム223が、ストレージ装置ID「ST2」のストレージ装置200に割り当てられていることを確認する。
また、電源制御指示プログラム513は、図14のネットワークI/F管理情報520を参照することにより、ストレージ装置ID「ST2」のストレージ装置200に、ネットワークI/FID「Port0」のネットワークI/F203が存在することを確認し、ネットワークI/FID「Port0」のネットワークI/F203の要求データ転送速度の閾値が80(MB/sec)に設定されていることを確認する。
さらに、電源制御指示プログラム513は、図13の記憶領域構成管理情報519を参照することにより、グローバルボリュームID「GVOL0003」のボリューム223であるストレージ装置ID「ST1」のストレージ装置200における装置内ボリュームID「VOL001」のボリューム223が、ネットワークI/FID「Port0」のネットワークI/F203に割り当てられていることを確認する。
ここで、電源制御指示プログラム513は、図24のボリューム稼動スケジュール管理情報を参照することにより、グローバルボリュームID「GVOL0004」のボリューム223が次に要求データ転送速度が0(MB/sec)より大きくなる期間のグローバルボリュームID「GVOL0003」のボリューム223の要求データ転送速度が36(MB/sec)であることを確認する。
また、電源制御指示プログラム513は、図15のボリューム割当て管理情報521を参照することにより、グローバルボリュームID「GVOL0003」のボリューム223の割当て容量が5(GB)であることを確認すると共に、図13の記憶領域構成管理情報519を参照することにより、ストレージ装置ID「ST2」のストレージ装置200の空き記憶領域が60(GB)であることを確認する。
これらから、電源制御指示プログラム513は、グローバルボリュームID「GVOL0004」のボリューム223をストレージ装置ID「ST2」のストレージ装置200におけるネットワークI/FID「Port0」のネットワークI/F203に割り当てた場合には、要求データ転送速度が36(MB/sec)+40(MB/sec)=76(MB/sec)となると共に、グローバルボリュームID「GVOL0004」のボリューム223を空き記憶領域に割り当てられるため、ボリューム容量及びネットワークI/F203の要求データ転送速度の閾値に関して問題が生じないため、ストレージ装置ID「ST2」のストレージ装置200に格納することができることを確認する。
次に、電源制御指示プログラム513は、グローバルボリュームID「GVOL0004」のボリューム223をストレージ装置ID「ST2」のストレージ装置200に移行する移行時間を算出し、当該移行時間がA1(時間)である8(時間)より短いことを確認する(ステップS26)。
すなわち、電源制御指示プログラム513は、ストレージ装置ID「ST2」のストレージ装置200におけるネットワークI/FID「Port0」のネットワークI/F203の要求データ転送速度の閾値が80(MB/sec)であり、グローバルボリュームID「GVOL0003」のボリューム223の要求データ転送速度が36(MB/sec)であるため、ボリューム移行で利用可能なデータ転送速度が80(MB/sec)−36(MB/sec)=44(MB/sec)となることを確認する。
また、電源制御指示プログラム513は、図17のボリューム移行管理情報523を参照し、グローバルボリュームID「GVOL0004」のボリューム223のストレージ装置ID「ST3」のストレージ装置200からストレージ装置ID「ST2」のストレージ装置200の移行がないことから、ボリューム移行手段が全コピーであることを確認する。
さらに、電源制御指示プログラム513は、図15のボリューム割当て管理情報521を参照することにより、グローバルボリュームID「GVOL0004」のボリューム223の割当容量が5(GB)であることを確認する。
これらから、電源制御指示プログラム513は、グローバルボリュームID「GVOL0004」のボリューム223をストレージ装置ID「ST2」のストレージ装置200に移行する移行時間が5(GB)/44(MB/sec)=113(sec)≒2(分)であることを算出し、当該移行時間がA1(時間)である8(時間)より短いことを確認する。
次に、電源制御指示プログラム513は、グローバルボリュームID「GVOL0004」のボリューム223をストレージ装置ID「ST2」のストレージ装置200に移行する指示を送信する(ステップS27)。
次に、電源制御指示プログラム513は、電源制御指示処理について、ストレージ装置ID「ST1」のストレージ装置200を選択する(ステップS30)。
ここで、電源制御指示プログラム513は、図15のボリューム割当て管理情報521及び図24のボリューム稼動スケジュール管理情報を参照することにより、ストレージ装置ID「ST1」のストレージ装置200に、要求データ転送速度が0(MB/sec)より大きいボリューム223が格納されていることを確認する(ステップS31)。
従って、電源制御指示プログラム513は、ストレージ装置ID「ST1」のストレージ装置200の要求データ転送速度が0(MB/sec)より大きいボリューム223に関するコンポーネント以外のコンポーネントの電源制御指示処理を実行する(ステップS32)。
すなわち、電源制御指示プログラム513は、図13の記憶領域構成管理情報519を参照することにより、アレイグループ「AG2」に、ボリューム223が存在しないことを確認する。これにより、電源制御指示プログラム513は、
ストレージ装置ID「ST1」のストレージ装置200のディスク構成管理テーブル215が図8であるとすると、アレイグループ「AG2」を構成するディスクID「Disk005」、「Disk006」、「Disk007」のディスク231の電源をオフにしてもよいこととなるため、電源オフ要求をストレージ装置ID「ST1」のストレージ装置200に送信して(ステップS33)、この結果、ディスクID「Disk005」、「Disk006」、「Disk007」のディスク231の電源をオフにさせ、この後、ストレージ装置「ST1」のストレージ装置200を電源制御指示処理済とする(ステップS34)。
次に、電源制御指示プログラム513は、電源制御指示処理について、ストレージ装置ID「ST2」のストレージ装置200を選択する(ステップS30)。ストレージ装置ID「ST2」のストレージ装置200については、ストレージ装置ID「ST1」のストレージ装置200と同様の処理となるので、説明を省略する。
次に、電源制御指示プログラム513は、電源制御指示処理について、ストレージ装置ID「ST3」のストレージ装置200を選択する(ステップS30)。
ここで、電源制御指示プログラム513は、図15のボリューム割当て管理情報521及び図24のボリューム稼動スケジュール管理情報を参照することにより、グローバルボリュームID「GVOL0004」のボリューム223をストレージ装置ID「ST3」のストレージ装置200からストレージ装置ID「ST2」のストレージ装置200に移行したため(ステップS27)、ストレージ装置ID「ST3」のストレージ装置200に、要求データ転送速度が0(MB/sec)より大きいボリューム223が格納されていないことを確認する(ステップS31)。
従って、電源制御指示プログラム513は、ストレージ装置ID「ST3」のストレージ装置200の主電源209をオフにしてもよいこととなるため、電源オフ要求をストレージ装置ID「ST3」のストレージ装置200に送信して(ステップS32)、この結果、ストレージ装置ID「ST3」のストレージ装置200の主電源209をオフにさせ、待機電源210をオンにさせ、この後、ストレージ装置「ST3」のストレージ装置200を電源制御指示処理済とし(ステップS34)、電源制御指示処理を終了し、電源制御指示処理を終了する(ステップS36)。
図25は、横軸を時間として縦軸を消費電力量としたすべてのストレージ装置200の合計消費電力量について示している。図25のすべてのストレージ装置200の合計消費電力量を参照すると、グローバルボリュームID「GVOL0004」のボリューム223をストレージ装置ID「ST2」のストレージ装置200に移行する移行時間経過後、ストレージ装置ID「ST3」のストレージ装置200の主電源209をオフにしたため、上述のような電源制御指示処理を実行することにより、すべてのストレージ装置200の合計消費電力量が低減することを確認することができる。
このようにして計算機システム1では、管理計算機500において、取得したボリューム稼動スケジュール管理情報522を参照し、ボリューム223へのアクセスがない時間に当該ボリューム223をよりエネルギー消費効率の値の小さいストレージ装置200に移行するように指示し、アクセスが生じないストレージ装置200の主電源209をオフにするように指示し、ストレージ装置200において、対応するボリューム223を移行する。
従って、計算機システム1では、突発的なアクセス頻度の増減による電源のオン及びオフを短期間で繰り返す場合における電力消費や、ボリューム223へのアクセスに必要なコンポーネント以外のコンポーネント及び主電源209を稼働するために必要な、余分な電力消費を未然かつ有効に防止することができるため、ボリューム223へのアクセスによって生じる消費電力を低減すると共に、計算機システム全体の消費電力を低減することができる。
(2)第2の実施の形態
第1の実施の形態では、複数のストレージ装置200からなる計算機システム1において、ボリューム稼動スケジュール管理情報522を参照し、ボリューム223へのアクセスがない時間に当該ボリューム223をよりエネルギー消費効率の値の小さいストレージ装置200に移行し、当該ボリューム223へのアクセスによって生じる消費電力を低減すると共に、アクセスが生じないストレージ装置200の主電源209をオフにすることにより、計算機システム1全体の消費電力を低減することができるようにした。
さらに、第2の実施の形態では、他のストレージ装置200のボリューム223を自己のボリューム223としてホスト計算機100に提供する機能を備えるストレージコントローラ800を有する計算機システム2での管理計算機900の電源制御について説明する。
(2−1)第2の実施の形態の計算機システム2の構成
まず、第2の実施の形態おける計算機システム2の構成について説明する。第2の実施の形態では、第1の実施の形態との違いについて説明する。第1の実施の形態では、ストレージ装置200間のボリューム223の移行をストレージネットワーク400にあるボリューム移行用計算機700によって実行するのに対して、第2の実施の形態では、ストレージコントローラ800が異なるストレージ装置200間のボリューム移行を行うことである。ストレージコントローラ800は、ストレージ装置200のボリューム移行作業中のホスト計算機100からのI/Oアクセスをキャッシュメモリ806で処理することにより、オンラインでのボリューム移行を実現する。
以降の説明の都合上、仮想ボリュームの実体となるストレージ装置200のボリューム223を実ボリューム223と呼ぶ。また、第2の実施の形態のストレージ装置200及びホスト計算機100の構成は、第1の実施の形態と同様なので、ここでは構成の詳細な説明を省略する。
(2−1−1)計算機システム2の構成
図26は、計算機システム2の構成を示している。1つ以上の仮想ボリューム811を利用する1台以上のホスト計算機100及び1台以上のストレージコントローラ800は、第1のストレージネットワーク410を介して接続されている。また、ストレージコントローラ800及び1台以上のストレージ装置200は、第2のストレージネットワーク420を介して接続されている。さらに、ストレージコントローラ800及びストレージ装置200は、管理ネットワーク600を介して管理計算機900に接続されている。
ここで、ストレージコントローラ800が具備する仮想ボリューム機能について説明する。近年、ボリューム割当ての管理者負担を軽減する技術で、例えば、英国特許出願公開第2351375号明細書に開示されている技術(特許文献3)がある。特許文献3によれば、ストレージサーバと呼ばれる装置が以下の三つの機能を有することが開示されている。この特許文献3では、第1の機能として、ストレージサーバが各ストレージシステムのボリュームを検出し、ストレージサーバ自身の未割当記憶領域として管理する機能を備え、第2の機能として、未割当記憶領域内の1つ以上のボリュームをもとに、ストレージサーバ上に仮想的なボリューム(以降、仮想ボリュームと呼ぶ)を生成し、ホスト計算機に仮想ボリュームを割当可能とする機能を備え、第3の機能として、ホスト計算機からの仮想ボリュームへのデータアクセスを、逐次仮想ボリュームを構成する実際のボリュームのアドレスに変換して、データアクセスを中継することにより、ホスト計算機からのデータアクセスに応答する機能を備えている。このような仮想ボリューム機能を具備する装置を用いることで、ホスト計算機利用者や一般ストレージ管理者は、仮想ボリューム機能を具備する装置のみを意識してボリューム割当てを実施すればよく、ボリューム割当てに対する管理者負担が軽減される。
第2の実施の形態では、第1のストレージネットワーク410と第2のストレージネットワーク420とを分別しているが、実際は、同一のストレージネットワークでも良い。しかし、ホスト計算機100は、ストレージ装置200のボリューム223を対応付けられたストレージコントローラ800の仮想ボリューム811を介してのみ利用することができる。
以降の説明の都合上、第2の実施の形態では、割当先ホスト計算機「H1」、「H2」、「H3」及び「H4」(後述)のホスト計算機100が、第1のストレージネットワーク410を介してストレージコントローラ800に接続されているものとする。さらに、ストレージコントローラID「SC1」のストレージコントローラ800は、第2のストレージネットワーク420を介して、ストレージ装置200に接続されるものとする。ここで、第1のストレージネットワーク410及び第2のストレージネットワーク420は、FCプロトコルを用いたネットワークあり、管理ネットワーク600は、IPプロトコルを用いたネットワークであるとする。また、ストレージ管理者は、管理計算機900を用いてストレージコントローラ800及びストレージ装置200を管理し、ホスト管理者は、ホスト計算機100を用いた業務の運用を管理する。
(2−1−2)ストレージコントローラ800の構成
図27は、ストレージコントローラ800の詳細な構成の例を示している。ストレージコントローラ800は、当該ストレージコントローラ800が具備するプログラムや管理情報を保持するメモリ801と、当該メモリ201内のプログラムを実行して当該ストレージコントローラ800内のコンポーネントの制御を行うコントローラ802と、第1のストレージネットワーク410に接続するための1つ以上のネットワークI/F803と、第2のストレージネットワーク420に接続するための1つ以上の外部接続ポート804と、管理ネットワーク600に接続するための管理ポート805と、ホスト計算機100からのI/Oアクセスを一時的に処理するキャッシュメモリ806と、当該ストレージコントローラ800内のコンポーネントの電源を制御する電源供給制御回路807を有し、これらが内部バス808を通じて互いに接続されている。
さらに、ストレージコントローラ800は、当該ストレージコントローラ800内のコンポーネントに電源を供給する主電源809と、当該主電源809がオフの場合に、メモリ801内のプログラムを実行するためにコントローラ802とメモリ801に必要な電力を供給する待機電源810を有し、これらが電源供給制御回路807に接続されている。
さらに、ストレージコントローラ800には、ストレージ装置200の実ボリューム223を外部接続ポート803を介して取り込んだ1つ以上の仮想ボリューム811が設定されている。
メモリ801には、管理計算機900から発行されたストレージコントローラ800内の電源制御要求を実行する電源制御プログラム821と、管理計算機900から発行された仮想ボリューム900の作成及び削除並びにホスト計算機100への割当ての要求を実行する仮想ボリューム割当てプログラム822と、仮想ボリューム811及びストレージ装置200の実ボリューム223の接続関係並びにホスト計算機100への割当てを保持する仮想ボリューム管理テーブル823と、ストレージ装置200の実ボリューム223を他のストレージ装置200に移行するボリューム移行プログラム824と、ストレージコントローラ800内のコンポーネントの電源供給状態を保持する電源供給管理テーブル825とが格納されている。これらのプログラム及びテーブルは、ストレージコントローラ800起動時に、ハードディスク等の記憶媒体(図示せず)からロードされる。そして、コントローラ802は、これらのプログラムを実行し、これらのテーブルを参照することにより、各種処理を行うものである。
(2−1−3)管理計算機900の構成
図28は、管理計算機900の詳細な構成例を示している。第2の実施の形態の管理計算機900と、第1の実施の形態の管理計算機500との違いは、管理計算機900が具備するメモリ502に、新たに仮想ボリューム管理情報901が加わったこと、メモリ502内の電源制御指示プログラム902及びボリューム割当て指示プログラム903の処理が第1の実施の形態の電源制御指示プログラム513及びボリューム割当て指示プログラム515と異なった処理となること及びボリューム割当て管理情報904のストレージコントローラIDフィールド904C及びコントローラ内仮想ボリュームIDフィールド904Dが、ボリューム割当て管理情報521のストレージ装置IDフィールド521C及び装置内ボリュームIDフィールド521Dの代わりに設けられていることである。
(2−2)第2の実施の形態の各装置が具備する管理情報
図29から図31は、第2の実施の形態で取り扱う管理情報について示している。
(2−2−1)ストレージコントローラ800が具備する管理情報
図29、30は、ストレージコントローラ800が具備する管理情報の一例について示している。
(2−2−1−1)仮想ボリューム管理テーブル
図29は、ストレージコントローラ800が具備する仮想ボリュームの構成を示す仮想ボリューム管理テーブル823の一例を示している。仮想ボリューム管理テーブル823は、ストレージコントローラ800内で一意に識別可能な仮想ボリュームIDを登録する仮想ボリュームIDフィールド823Aと、仮想ボリューム811の容量を登録する容量フィールド823Bと、仮想ボリューム811の割当先のホスト計算機24を登録する割当先フィールド823Cと、仮想ボリューム811が所属するコントローラ802のストレージコントローラ800内で一意に識別可能なコントローラIDを登録するコントローラIDフィールド823Dと、仮想ボリューム811の実ボリューム223が割当てられている外部接続ポート804を一意に識別するための外部接続ポートIDを登録する外部接続ポートフィールド823Eと、仮想ボリューム811の実ボリューム223を有するストレージ装置200の情報を登録する実ストレージ情報フィールド823Fとから構成されている。
ここで、実ストレージ情報フィールド823Fは、仮想ボリューム811の実ボリューム223を有するストレージ装置200のストレージ装置IDを登録するストレージ装置IDフィールド823Gと、そのストレージ装置200内で実ボリューム223を一意に識別可能なボリュームIDを登録する装置内ボリュームIDフィールド823Hとから構成されている。
(2−2−1−2)電源供給管理テーブル825
図30は、ストレージコントローラ800が具備するストレージ装置200内のコンポーネントの電源状態を管理する電源供給管理テーブル825の一例を示している。電源供給管理テーブル825は、ストレージ装置200のコンポーネントをストレージコントローラ800で一意に識別可能なコンポーネントIDを登録するコンポーネントIDフィールド825Aと、電源状態を登録する電源状態フィールド825Bとから構成されている。電源供給管理テーブル825は、ストレージコントローラ800内の電源制御プログラム821によって更新される。
(2−2)管理計算機900が具備する管理情報
ここでは、第1の実施の形態にはない、仮想ボリューム管理情報901の一例について示している。
(2−2−1)仮想ボリューム管理情報901
図31は、ストレージコントローラ800が具備する仮想ボリューム811の構成を管理する仮想ボリューム管理情報901の一例である。仮想ボリューム管理情報901は、管理計算機900がストレージコントローラ800を計算機システム2で一意に識別するためのストレージコントローラIDを登録するストレージコントローラIDフィールド901Aと、ストレージコントローラ800内で仮想ボリューム811を一意に識別するための仮想ボリュームIDを登録する仮想ボリュームIDフィールド901Bと、仮想ボリューム811の実ボリューム223を有するストレージ装置200の情報を登録する実ストレージ情報フィールド901Cとから構成されている。ここで、実ストレージ情報フィールド901Cは、仮想ボリューム811の実ボリューム223を格納しているストレージ装置200を管理計算機900が計算機システム2内で一意に識別可能なストレージ装置IDを登録するストレージ装置IDフィールド901Dと、当該ストレージ装置200内の実ボリューム223のボリュームIDを登録する装置内ボリュームIDフィールド901Eとから構成されている。
(2−3)第2の実施の形態におけるプログラムフローチャートの詳細説明
(2−3−1)ストレージコントローラ800が具備するプログラム
次に、第2の実施の形態におけるストレージコントローラ800が実行するプログラムである仮想ボリューム割当てプログラム822と、電源制御プログラム821と、ボリューム移行プログラム824のフローについて説明する。
(2−3−1−1)仮想ボリューム割当てプログラム822
仮想ボリューム割当てプログラム822は、管理計算機900からの指示により、外部接続ポート804に第2のストレージネットワーク420を介して接続されたストレージ装置200の実ボリューム223を、ストレージコントローラ800内の仮想ボリューム811に対応付け及び当該対応付けの解除、指示されたホスト計算機100への仮想ボリューム811の割当て及び当該割当ての解除並びに既存の仮想ボリューム811の実ボリューム223を他の実ボリューム223に変更するプログラムであり、ストレージコントローラ800内のコントローラ802によって実行される。
具体的に、仮想ボリューム割当てプログラム822は、管理計算機900から仮想ボリューム811の作成要求を受け取ると、仮想ボリューム管理テーブル823に新たな仮想ボリュームIDを登録し、さらに指示された実ボリューム223を新たに登録された仮想ボリュームIDの実ストレージ情報フィールド823Fに登録し、利用するコントローラ802のコントローラID、外部接続ポート804の外部接続ポートID及び実ボリューム223の容量を対応するフィールドに登録する。
また、仮想ボリューム割当てプログラム822は、管理計算機900から仮想ボリューム811のホスト計算機100への割当て要求を受け取ると、仮想ボリューム管理テーブル823の指示された仮想ボリュームIDの割当先フィールド823Cに、指示されたホスト計算機100を登録する。さらに、仮想ボリューム割当てプログラム822は、管理計算機900から実ボリューム223の変更の指示を受け取ると、仮想ボリューム管理テーブル823の実ストレージ情報フィールド823Fを指定された実ボリューム223に変更する。
(2−3−1−2)電源制御プログラム821
電源制御プログラム821は、管理計算機900から管理ネットワーク600を介して送信される電源制御要求をストレージコントローラ800が受け取ることにより、コントローラ802が実行する。具体的に、電源制御プログラム821は、ストレージコントローラ800が電源制御要求を受け取ると、電源制御要求が示すコンポーネントの電源を指定された状態に遷移させるために、電源供給制御回路807に制御信号を送信する。その後、電源制御プログラム821は、電源制御要求で指定されているコンポーネントの電源供給管理テーブル825の電源状態フィールド825Bを要求に指定された状態に書き換える。
また、電源制御プログラム821は、ホスト計算機100や他のストレージコントローラ800から仮想ボリューム811へのデータアクセス要求が送信されると、主電源809がオフの場合、主電源809をオンにする制御信号を電源制御回路807に送信し、さらに、該当する仮想ボリューム811に関係する外部接続ポート804の電源をオンにする制御信号を電源制御回路807に送信し、この処理で電源状態が遷移したコンポーネントの電源供給管理テーブル825の電源状態フィールド825Bを制御信号送信後の状態に書き換える。
(2−3−1−3)ボリューム移行プログラム824
ボリューム移行プログラム824は、管理計算機900からの指示により、移行元の実ボリューム223のデータを移行先の実ボリューム223にコピーする、又は移行元の実ボリューム223のデータと移行先の実ボリューム223のデータをスワップするプログラムであり、コントローラ802が実行する。
具体的に、ボリューム移行プログラム824は、移行元の実ボリューム223のデータを移行先の実ボリューム223にコピーする指示がされた場合には、移行元の実ボリューム223の最初のブロックから最後のブロックまでを、移行先の実ボリューム223に複写する。
また、ボリューム移行プログラム824は、移行元の実ボリューム223のデータと移行先の実ボリューム223のデータをスワップする指示がされた場合には、移行元の実ボリューム223と移行先の実ボリューム223のブロックを最初から順に交換する。
さらに、ボリューム移行プログラム824は、移行元の実ボリューム223のデータを移行先の実ボリューム223に差分をコピーする指示がされた場合には、移行元の実ボリューム223と移行先の実ボリューム223の先頭ブロックから順に比較し、内容が異なる場合に、移行元の実ボリューム223の当該ブロックを移行先の実ボリューム223の当該ブロックにコピーする。
なお、ボリューム移行中のホスト計算機100からのI/Oアクセスは、ストレージコントローラ800が具備するキャッシュメモリ806へ蓄積され、コピー終了後、キャッシュメモリ806に蓄積されたI/Oアクセスを移行先の実ボリューム223に反映する。
(2−3−2)管理計算機900が具備するプログラム
次に、第2の実施の形態おける管理計算機900が実行するプログラムのフローについて説明する。第2の実施の形態では、第1の実施の形態と異なるフローとなるボリューム割当て指示プログラム903と、電源制御指示プログラム902について説明する。
(2−3−2−1)ボリューム割当て指示プログラム903
図32は、第2の実施の形態のボリューム割当て指示プログラム903のフローチャートを示している。第2の実施の形態のボリューム割当て指示プログラム903と第1の実施の形態のボリューム割当て指示プログラム515は、ホスト計算機100への実ボリューム223の割当て手順が異なっていることを除いて同様の処理内容となっている。
具体的に、ボリューム割当て指示プログラム903は、選出したストレージ装置200にボリューム作成指示及び要求されたホストコンピュータ100に割り当て指示を送信し(ステップS13)、ボリューム割当てを成功した旨を、要求したホストコンピュータ100やストレージ装置200に通知する(ステップS16)のに対し、ボリューム割当て指示プログラム903は、選出したストレージ装置200に実ボリューム223の作成指示を送信し(ステップS41)、作成した実ボリューム223の仮想ボリューム811を作成し、仮想ボリューム811のホスト計算機100への割当て指示をストレージコントローラ800に送信する(ステップS42)。
(2−3−2−2)電源制御指示プログラム902
図33から図35は、第2の実施の形態の電源制御指示プログラム902のフローチャートを示している。
図33は、電源制御指示プログラム902のアクセス分散処理のフローチャートを示している。電源制御指示プログラム902は、所定のタイミングで、又はストレージ管理者による入力部505の操作による指示を受けると、電源制御指示処理を開始し(ステップS51)、ボリューム稼動スケジュール管理情報522と記憶領域構成管理情報519から、ストレージ装置200が具備するネットワークI/F203の利用データ転送速度を算出する(ステップS52)。ここで、利用データ転送速度は、ネットワークI/F203に接続する実ボリューム223の要求データ転送速度の総和となる。
ここで、図36は、横軸を時間とし縦軸を利用データ転送速度としたネットワークI/F203の利用データ転送速度の一例を示している。図36のネットワークI/F203には、例えば、3つの実ボリューム223(VOL1、VOL2、VOL3)が接続されている。
第2の実施の形態の電源制御指示プログラム902は、ステップS52で算出したネットワークI/F203の利用データ転送速度と、ネットワークI/F管理情報520の閾値を参照し、利用データ転送速度が閾値を越える場合(図36のt1(時))、当該ネットワークI/F203に接続された実ボリューム223(図36のVOL1、VOL2、VOL3のいずれか)を、ストレージ装置200内の他のネットワークI/F203に接続し、又は他のストレージ装置200に移行して他のネットワークI/F203に接続し、当該ネットワークI/F203のアクセス負荷を分散する処理(アクセス分散処理)を行い、利用データ転送速度が閾値を下回る場合(図36のt2(時))、他のネットワークI/F203に接続しアクセス負荷が生じる実ボリューム223を当該ネットワークI/F203に集約する処理(実ボリューム集約処理)を行う。また、電源制御指示プログラム902は、アクセス負荷が生じる実ボリューム223を格納していないストレージ装置200の主電源をオフにする指示を送信する処理(電源制御指示処理)を行う。
この場合、電源制御指示プログラム902は、計算機システム2にある全ネットワークI/F203から未処理であるネットワークI/F203を選択する(ステップS53)。
次に、電源制御指示プログラム902は、選択したネットワークI/F203の利用データ転送速度が閾値を越えるか否かを判断する(ステップS54)。ここで、電源制御指示プログラム902は、利用データ転送速度が閾値を越える場合(ステップS54:YES)には、ステップS55からステップS56のアクセス分散処理を行う。
すなわち、電源制御指示プログラム902は、選択したネットワークI/F203の利用データ転送速度が閾値を下回るように、当該ネットワークI/F203に接続する実ボリューム223をストレージ装置200内の他のネットワークI/F203を介して当該仮想ボリューム811に接続するか、又は他のストレージ装置200に移行して、他のストレージ装置200のネットワークI/F203を介して当該仮想ボリューム811に接続する指示を送信して(ステップS56)、選択したネットワークI/F203にかかるアクセス負荷を分散する。
ここで、移行先のネットワークI/F203は、実ボリューム223のデータ移行中に、移行先のネットワークI/F203のアクセス負荷が閾値を越えないネットワークI/F203である。
なお、電源制御指示プログラム902は、アクセス負荷分散作業によって生じる消費電力を削減するために、選択したネットワークI/F203に接続する実ボリューム223をストレージ装置200内の他のネットワークI/F203に接続することを優先し、他のストレージ装置200への実ボリューム223の移行を控えてもよい。
また、電源制御指示プログラム902は、他のストレージ装置200に実ボリューム223を移行する際に、実ボリューム223の移行時間(=容量(MB)/データ転送速度(MB/sec))が短い実ボリューム223を優先して移行対象としてもよい。さらに、電源制御指示プログラム902は、異なるストレージ装置200に実ボリューム223を移行する際に、移行先のストレージ装置200を、エネルギー消費効率の値が小さいものから優先して選択してもよい。さらに、電源制御指示プログラム902は、選択したネットワークI/F203に接続する実ボリューム223の移行時間が閾値を越える時間(図36のA1(時間))より長い場合には、実ボリューム223を移行せずに、ストレージコントローラ800のキャッシュメモリ806にてデータへのアクセスを処理するように、ストレージコントローラ800に指示を送信する。
次に、電源制御指示プログラム902は、実ボリューム223の移行後における、選択したネットワークI/F203と、移行先のネットワークI/F203の利用データ転送速度を再計算する(ステップS57)。
これに対して、電源制御指示プログラム902は、利用データ転送速度が閾値を越えない(下回る)場合(ステップS54:NO)には、ステップS58からステップS63のボリューム集約処理を行う。
図34は、電源制御指示プログラム902のボリューム集約処理のフローチャートを示している。電源制御指示プログラム902は、選択したネットワークI/F203を具備するストレージ装置200以外のストレージ装置200に格納されている未処理の実ボリューム223を選択する(ステップS58)。
次に、電源制御指示プログラム902は、選択した実ボリューム223が選択したネットワークI/F200に集約可能であるか否かを判断する(ステップS59)。
具体的に、電源制御指示プログラム902は、選択した実ボリューム223の移行時間が、選択したネットワークI/F203のアクセス負荷が次回閾値を越えるまでの時間(図36のA1(時間))より短く、かつ選択した実ボリューム223を格納するだけの空き容量がある場合には、集約可能であると判断する。
ここで、電源制御指示プログラム902は、選択した実ボリューム223が選択したネットワークI/F200に集約可能であると判断された場合(ステップS59:YES)には、選択した実ボリューム223を当該ストレージ装置200に移行し、ステップS53で選択したネットワークI/F203に接続する指示を送信し(ステップS60)、移行先及び移行元のネットワークI/F203の利用データ転送速度を再計算する(ステップS61)。このとき、電源制御指示プログラム902は、集約する実ボリューム223の選択の際に、選択したネットワークI/F203を具備するストレージ装置200より、エネルギー消費効率の値が大きいストレージ装置200の実ボリューム223から優先して選択してもよい。
これに対して、電源制御指示プログラム902は、選択した実ボリューム223が選択したネットワークI/F200に集約可能でない(集約不可能)と判断された場合(ステップS59:NO)には、ステップS62に進む。
やがて、電源制御指示プログラム902は、選択した実ボリューム223を処理済とする(ステップS62)。
次に、電源制御指示プログラム902は、ボリューム集約処理の対象となる全ての実ボリューム223に対して、ボリューム集約処理を実行したか否かを判断する(ステップS63)。ここで、電源制御指示プログラム902は、ボリューム集約処理の対象となる全てのボリューム223に対して、ボリューム集約処理を実行していないと判断された場合(ステップS63:NO)には、ステップS58に戻る。
やがて、電源制御指示プログラム902は、ボリューム集約処理の対象となる全てのボリューム223に対して、ボリューム集約処理を実行したと判断された場合(ステップS63:YES)、又は実ボリューム223の移行後における、選択したネットワークI/F203と、移行先のネットワークI/F203の利用データ転送速度を再計算した場合(ステップS57)には、選択したネットワークI/F203を処理済とする(ステップS64)。
次に、電源制御指示プログラム902は、アクセス分散処理又はボリューム集約処理の対象となる全てのネットワークI/F203に対して、アクセス分散処理又はボリューム集約処理を実行したか否かを判断する(ステップS65)。ここで、電源制御指示プログラム902は、アクセス分散処理又はボリューム集約処理の対象となる全てのネットワークI/F203に対して、アクセス分散処理又はボリューム集約処理を実行していないと判断された場合(ステップS65:NO)には、ステップS53に戻る。これに対して、電源制御指示プログラム902は、アクセス分散処理又はボリューム集約処理の対象となる全てのネットワークI/F203に対して、アクセス分散処理又はボリューム集約処理を実行したと判断された場合(ステップS65:YES)には、この後、アクセス分散処理及びボリューム集約処理を終了し、電源制御指示処理を実行する。
図35は、電源制御指示プログラム902の電源制御指示処理のフローチャートを示している。電源制御指示プログラム902は、第1の実施の形態におけるステップS30からステップS36と同様の処理を実行する(ステップS66からステップS72)。
(2−3)第2の実施の形態の具体的な電源制御指示プログラム902の説明
次に、第2の実施の形態における電源制御指示プログラム902の具体例を説明する。例えば、管理計算機900が具備する記憶領域構成管理情報519を図37に示し、ボリューム割当て管理情報904の初期状態を図38に示し、ボリューム稼動スケジュール管理情報522の横軸を時間として縦軸を要求データ転送速度としたグローバルボリュームIDの実ボリューム223ごとのボリューム稼動スケジュール管理情報を図39に示した場合における電源制御指示プログラム902の具体例である。また、本具体例は、ネットワークI/F管理情報520を図14に示し、仮想ボリューム管理情報901を図30に示し、ストレージ装置管理テーブル518を図12に示した場合である。さらに、本具体例は、図39に示すボリューム稼動スケジュール管理情報と、仮想ボリューム管理情報901と、記憶領域構成管理情報519とから算出した各ネットワークI/F203のアクセス負荷状況(初期状態から4時間後まで)を図40に示している。
(2−3−1)4時間後
電源制御指示プログラム902は、図39のボリューム稼動スケジュール管理情報を参照することにより、グローバルボリュームID「GVOL0003」の実ボリューム223の要求データ転送速度が38(MB/sec)から12(MB/sec)となることを確認する。そして、電源制御指示プログラム902は、図12のストレージ装置管理テーブル518を参照することにより、エネルギー消費効率の値の小さいストレージ装置ID「ST1」のストレージ装置200におけるネットワークI/FID「Port0」のネットワークI/FID203を選択する(ステップS53)。
次に、電源制御指示プログラム902は、図40のアクセス負荷状況を参照することにより、ネットワークI/FID「Port0」のネットワークI/FID203のアクセス負荷が55(MB/sec)であり、閾値である80(MB/sec)を下回っているため(ステップS54:NO)、よりエネルギー消費効率の値の大きい他のストレージ装置200から閾値を越えないように実ボリューム223を集約する指示を送信する(ステップS58からステップS63)。
すなわち、電源制御指示プログラム902は、図12のストレージ装置管理テーブル518を参照することにより、まず、一番エネルギー消費効率の値が大きいストレージ装置ID「ST3」のストレージ装置200におけるグローバルボリュームID「GVOL0004」の実ボリューム223を選択する(ステップS59)。しかしながら、電源制御指示プログラム902は、図39のボリューム稼動スケジュール管理情報を参照することにより、グローバルボリュームID「GVOL0004」の実ボリューム223の要求データ転送速度が44(MB/sec)であることを確認し、ストレージ装置ID「ST1」のストレージ装置200におけるネットワークI/FID「Port0」のネットワークI/FID203に集約できないことを確認する(ステップS59:NO)。そして、電源制御指示プログラム902は、グローバルボリュームID「GVOL0004」の実ボリューム223を集約処理の処理済とする(ステップS62)。
次に、電源制御指示プログラム902は、図12のストレージ装置管理テーブル518を参照することにより、次にエネルギー消費効率の値が大きいストレージ装置ID「ST2」のストレージ装置200におけるグローバルボリュームID「GVOL0003」の実ボリューム223を選択する(ステップS58)。ここで、電源制御指示プログラム902は、図39のボリューム稼動スケジュール管理情報を参照することにより、グローバルボリュームID「GVOL0003」の実ボリューム223の要求データ転送速度が12(MB/sec)であり、図15のボリューム割当て管理情報521を参照することにより、グローバルボリュームID「GVOL0003」の実ボリューム223の割当て容量が10(GB)であることを確認し、ストレージ装置ID「ST1」のストレージ装置200におけるネットワークI/FID「Port0」のネットワークI/FID203に集約可能であることを確認する(ステップS59:YES)。
そして、電源制御指示プログラム902は、グローバルボリュームID「GVOL0003」の実ボリューム223をストレージ装置ID「ST1」のストレージ装置200に移行する指示をストレージコントローラ800に送信し(ステップS60)、移行元及び移行先のネットワークI/F203のアクセス負荷状況を再計算し(ステップS61)、グローバルボリュームID「GVOL0003」の実ボリューム223を集約処理の処理済とする(ステップS62)。
次に、電源制御指示プログラム902は、図15のボリューム割当て管理情報521を参照することにより、他にボリューム集約処理の対象となる実ボリューム223が存在しないため(ステップS63:NO)、選択したネットワークI/F203(ストレージ装置ID「ST1」のストレージ装置200におけるネットワークI/FID「Port0」のネットワークI/FID203)をアクセス分散処理及びボリューム集約処理の処理済とする(ステップS64)。
次に、電源制御指示プログラム902は、図12のストレージ装置管理テーブル518を参照することにより、ストレージ装置ID「ST1」のストレージ装置200における残りのネットワークI/FID「Port1」のネットワークI/FID203を選択する(ステップS53)。
次に、電源制御指示プログラム902は、図40のアクセス負荷状況を参照することにより、ネットワークI/FID「Port1」のネットワークI/FID203のアクセス負荷が48(MB/sec)であり、閾値である80(MB/sec)を下回っているため(ステップS54:NO)、よりエネルギー消費効率の値の大きい他のストレージ装置200から閾値を越えないように実ボリューム223を集約する指示を送信する(ステップS58からステップS63)。しかしながら、電源制御指示プログラム902は、図15のボリューム割当て管理情報521を参照することにより、他にボリューム集約処理の対象となる実ボリューム223が存在しないため(ステップS63:NO)、選択したネットワークI/F203(ストレージ装置ID「ST1」のストレージ装置200におけるネットワークI/FID「Port1」のネットワークI/FID203)をアクセス分散処理及びボリューム集約処理の処理済とする(ステップS64)。
次に、電源制御指示プログラム902は、図12のストレージ装置管理テーブル518を参照することにより、次にエネルギー消費効率の値の小さいストレージ装置ID「ST2」のストレージ装置200におけるネットワークI/FID「Port0」のネットワークI/FID203を選択する(ステップS53)。
次に、電源制御指示プログラム902は、グローバルボリュームID「GVOL0003」の実ボリューム223をストレージ装置ID「ST1」のストレージ装置200に移行したので、ストレージ装置ID「ST2」のストレージ装置200におけるネットワークI/FID「Port0」のネットワークI/FID203のアクセス負荷が0(MB/sec)であり、閾値である80(MB/sec)を下回っているため(ステップS54:NO)、よりエネルギー消費効率の値の大きい他のストレージ装置200から閾値を越えないように実ボリューム223を集約する指示を送信する(ステップS58からステップS63)。
すなわち、電源制御指示プログラム902は、図12のストレージ装置管理テーブル518を参照することにより、まず、一番エネルギー消費効率の値が大きいストレージ装置ID「ST3」のストレージ装置200におけるグローバルボリュームID「GVOL0004」の実ボリューム223を選択する(ステップS59)。ここで、電源制御指示プログラム902は、図39のボリューム稼動スケジュール管理情報を参照することにより、グローバルボリュームID「GVOL0004」の実ボリューム223の要求データ転送速度が44(MB/sec)であり、図15のボリューム割当て管理情報521を参照することにより、グローバルボリュームID「GVOL0004」の実ボリューム223の割当て容量が5(GB)であることを確認し、ストレージ装置ID「ST2」のストレージ装置200におけるネットワークI/FID「Port0」のネットワークI/FID203に集約可能であることを確認する(ステップS59:YES)。
そして、電源制御指示プログラム902は、グローバルボリュームID「GVOL0004」の実ボリューム223をストレージ装置ID「ST2」のストレージ装置200に移行する指示をストレージコントローラ800に送信し(ステップS60)、移行元及び移行先のネットワークI/F203のアクセス負荷状況を再計算し(ステップS61)、グローバルボリュームID「GVOL0004」の実ボリューム223を集約処理の処理済とする(ステップS62)。
次に、電源制御指示プログラム902は、図15のボリューム割当て管理情報521を参照することにより、他にボリューム集約処理の対象となる実ボリューム223が存在しないため(ステップS63:NO)、選択したネットワークI/F203(ストレージ装置ID「ST2」のストレージ装置200におけるネットワークI/FID「Port0」のネットワークI/FID203)をアクセス分散処理及びボリューム集約処理の処理済とする(ステップS64)。
次に、電源制御指示プログラム902は、図12のストレージ装置管理テーブル518を参照することにより、次にエネルギー消費効率の値の小さいストレージ装置ID「ST3」のストレージ装置200におけるネットワークI/FID「Port0」及び「Port1」のネットワークI/FID203を選択する(ステップS53)。しかしながら、電源制御指示プログラム902は、グローバルボリュームID「GVOL0004」の実ボリューム223をストレージ装置ID「ST2」のストレージ装置200に移行したので、ストレージ装置ID「ST3」のストレージ装置200に実ボリューム223が格納されておらず、図12のストレージ装置管理テーブル518を参照することにより、ストレージ装置ID「ST3」のストレージ装置200よりエネルギー消費効率の値の大きい又は等しい他のストレージ装置200が存在しないことを確認する。従って、電源制御指示プログラム902は、選択したネットワークI/F203(ストレージ装置ID「ST3」のストレージ装置200におけるネットワークI/FID「Port0」及び「Port1」のネットワークI/FID203)をアクセス分散処理及びボリューム集約処理の処理済とする(ステップS64)。
続いて、電源制御指示プログラム902は、図12のストレージ装置管理テーブル518を参照することにより、アクセス分散処理及びボリューム集約処理の対象となるすべてのネットワークI/F203のアクセス分散処理及びボリューム集約処理を実行したので(ステップS65:YES)、ステップS66以降の電源制御指示処理を実行する。
すなわち、電源制御指示プログラム902は、電源制御指示処理が未処理のストレージ装置ID「ST1」のストレージ装置200を選択する(ステップS66)。電源制御指示プログラム902は、電源制御指示処理が未処理のストレージ装置ID「ST1」のストレージ装置200が、要求データ転送速度が0(MB/sec)より大きい実ボリューム223を格納していることを確認し(ステップS67:YES)、当該実ボリューム223に関係のないコンポーネントの電源をオフにする指示をストレージ装置ID「ST1」のストレージ装置200に送信して(ステップS69)、この結果、ストレージ装置ID「ST1」のストレージ装置200における実ボリューム223に関係のないコンポーネントの電源をオフにさせ、この後、ストレージ装置「ST1」のストレージ装置200を電源制御指示処理の処理済とする(ステップS70)。
次に、電源制御指示プログラム902は、電源制御指示処理が未処理のストレージ装置ID「ST2」のストレージ装置200を選択する(ステップS66)。電源制御指示プログラム902は、電源制御指示処理が未処理のストレージ装置ID「ST2」のストレージ装置200が、要求データ転送速度が0(MB/sec)より大きい実ボリューム223を格納していることを確認し(ステップS67:YES)、当該実ボリューム223に関係のないコンポーネントの電源をオフにする指示をストレージ装置ID「ST2」のストレージ装置200に送信して(ステップS69)、ストレージ装置ID「ST2」のストレージ装置200における実ボリューム223に関係のないコンポーネントの電源をオフにさせ、この後、ストレージ装置「ST2」のストレージ装置200を電源制御指示処理の処理済とする(ステップS70)。
次に、電源制御指示プログラム902は、電源制御指示処理が未処理のストレージ装置ID「ST3」のストレージ装置200を選択する(ステップS66)。電源制御指示プログラム902は、グローバルボリュームID「GVOL0004」の実ボリューム223をストレージ装置ID「ST2」のストレージ装置200に移行したので、電源制御指示処理が未処理のストレージ装置ID「ST3」のストレージ装置200が実ボリューム223を格納していないことを確認し(ステップS67:NO)、ストレージ装置ID「ST3」のストレージ装置200の主電源209をオフにする指示をストレージ装置ID「ST3」のストレージ装置200に送信して(ステップS68)、この結果、ストレージ装置ID「ST3」のストレージ装置200の主電源209をオフにさせ、待機電源210をオンにさせ、この後、ストレージ装置「ST3」のストレージ装置200を電源制御指示処理済とする(ステップS70)。
続いて、電源制御指示プログラム902は、図12のストレージ装置管理テーブル518を参照することにより、電源制御指示処理の対象となるすべてのストレージ装置200の電源制御指示処理を実行したので(ステップS71:YES)、電源制御指示処理を終了し、電源制御指示処理を終了する(ステップS72)。
図41は、電源制御指示処理終了後の各ネットワークI/F203のアクセス負荷状況を示している。電源制御指示プログラム902は、図39のボリューム稼動スケジュール管理情報を参照し、グローバルボリュームID「GVOL0003」の実ボリューム223をストレージ装置ID「ST1」のストレージ装置200に移行し、グローバルボリュームID「GVOL0004」の実ボリューム223をストレージ装置ID「ST2」のストレージ装置200に移行して、ストレージ装置ID「ST3」のストレージ装置200の主電源209をオフにする。
(2−3−2)6時間後
電源制御指示プログラム902は、図39のボリューム稼動スケジュール管理情報を参照することにより、グローバルボリュームID「GVOL0004」の実ボリューム223の要求データ転送速度が44(MB/sec)から20(MB/sec)となることを確認する。そこで、電源制御指示プログラム902は、上述のようにアクセス分散処理、ボリューム集約処理及び電源制御指示処理を実行することにより、グローバルボリュームID「GVOL0004」の実ボリューム223をストレージ装置ID「ST1」のストレージ装置200に移行する指示をストレージコントローラ800に送信し(ステップS60)、ストレージ装置ID「ST3」のストレージ装置200の主電源209をオフにする指示をストレージ装置ID「ST3」のストレージ装置200に送信して(ステップS68)、ストレージ装置ID「ST3」のストレージ装置200の主電源209をオフにさせ、待機電源210をオンにさせる。
図42は、電源制御指示処理終了後の各ネットワークI/F203のアクセス負荷状況(6時間後から10時間後)を示している。電源制御指示プログラム902は、図39のボリューム稼動スケジュール管理情報を参照し、グローバルボリュームID「GVOL0004」の実ボリューム223をストレージ装置ID「ST1」のストレージ装置200に移行する指示を送信し、ストレージ装置ID「ST3」のストレージ装置200の主電源209をオフにさせる。
(2−3−3)10時間後
電源制御指示プログラム902は、図39のボリューム稼動スケジュール管理情報を参照することにより、グローバルボリュームID「GVOL0003」の実ボリューム223の要求データ転送速度が12(MB/sec)から38(MB/sec)となることを確認する。そこで、電源制御指示プログラム902は、ストレージ装置ID「ST1」のストレージ装置200におけるネットワークI/FID「Port0」のネットワークI/FID203のアクセス負荷が閾値を越えるため、上述のようにアクセス分散処理、ボリューム集約処理及び電源制御指示処理を実行することにより、ストレージ装置ID「ST2」のストレージ装置200の主電源209をオンにする指示をストレージ装置ID「ST2」のストレージ装置200に送信して、ストレージ装置ID「ST2」のストレージ装置200の待機電源210をオフにさせ、主電源209をオンにさせ、グローバルボリュームID「GVOL0003」の実ボリューム223をストレージ装置ID「ST2」のストレージ装置200に移行する指示をストレージコントローラ800に送信する(ステップS60)。
図43は、電源制御指示処理終了後の各ネットワークI/F203のアクセス負荷状況(10時間後から14時間後)を示している。
図44は、第2の実施の形態におけるすべてのストレージ装置200の消費電力量の例を示している。第2の実施の形態における電源制御指示プログラム902を適用すると、図44の範囲I分の消費電力を削減することが可能となる。
このようにして計算機システム2では、ストレージ装置200が、当該ストレージ装置200内の各コンポーネントの電源、主電源209、及び待機電源210を制御すると共に、当該ストレージ装置200内の記憶領域のアクセス負荷(MB/sec)を監視し、管理計算機500がストレージ装置200の記憶領域のアクセス負荷監視結果を取得し、取得した監視結果から記憶領域への周期的な負荷傾向を算出し、算出結果に基づき記憶領域を他のストレージ装置200に移行し、所定の電源操作を対応するストレージ装置200に指示することを特徴とする。
従って、管理計算機900において、ストレージ装置200内の実ボリューム223のアクセス負荷(MB/sec)に基づいて、アクセス負荷が生じる実ボリューム223を他のストレージ装置200に移行し、ボリューム223のアクセス負荷分散と集約を行うことができ、ストレージ装置200において、これによりアクセスが生じなくなったストレージ装置200の主電源209をオフにすることができる。
なお、本実施の形態においては、ボリューム移行用計算機700及び管理計算機500、ストレージコントローラ800及び管理計算機900を別装置とした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、同じ装置としても良い。
また、本実施の形態においては、ディスク装置205のディスク212により、アレイグループ222及びボリューム223を構成した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスクドライブ、磁気テープドライブ、半導体メモリドライブ、光ディスクドライブ等のような実記憶領域を有する記憶デバイスにより構成すれば良い。
本発明は、複数の記憶装置の電源制御を行う計算機システムに広く適用することができる。
第1の実施の形態による計算機システムの概略的な構成を示すブロック図である。 ホスト計算機の概略的な構成を示すブロック図である。 ボリューム移行用計算機の概略的な構成を示すブロック図である。 ストレージ装置の概略的な構成を示すブロック図である。 ストレージ装置の記憶領域の概略的な構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態による管理計算機の概略的な構成を示すブロック図である。 ボリューム管理テーブルの説明に供する概念図である。 ディスク構成管理テーブルの説明に供する概念図である。 ネットワークI/F管理テーブルの説明に供する概念図である。 電源供給管理テーブルの説明に供する概念図である。 アクセス負荷管理情報の説明に供する概念図である。 ストレージ装置管理テーブルの説明に供する概念図である。 記憶領域構成管理情報の説明に供する概念図である。 ネットワークI/F管理情報の説明に供する概念図である。 ボリューム割当て管理情報の説明に供する概念図である。 ボリューム稼動スケジュール管理情報の説明に供する概念図である。 ボリューム移行管理情報の説明に供する概念図である。 ネットワークI/F負荷閾値設定画面の説明に供する概念図である。 ボリューム割当て指示処理手順の説明に供するフローチャートである。 ボリューム稼動スケジュール入力画面の説明に供する概念図である。 ボリューム稼動スケジュール解除画面の説明に供する概念図である。 電源制御指示処理手順の説明に供するフローチャートである。 電源制御指示処理手順の説明に供するフローチャートである。 電源制御指示処理の実行過程の説明に供する概念図である。 電源制御指示処理の実行結果の説明に供するフローチャートである。 第2の実施の形態による計算機システムの概略的な構成を示すブロック図である。 ストレージコントローラの概略的な構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態による管理計算機の概略的な構成を示すブロック図である。 仮想ボリューム管理テーブルの説明に供する概念図である。 電源供給管理テーブルの説明に供する概念図である。 仮想ボリューム管理情報の説明に供する概念図である。 第2の実施の形態によるボリューム割当て指示処理手順の説明に供するフローチャートである。 第2の実施の形態による電源制御指示処理手順の説明に供するフローチャートである。 第2の実施の形態による電源制御指示処理手順の説明に供するフローチャートである。 第2の実施の形態による電源制御指示処理手順の説明に供するフローチャートである。 第2の実施の形態による電源制御指示処理が算出するネットワークI/Fの利用データ転送速度の説明に供する概念図である。 第2の実施の形態による電源制御指示処理の実行過程の説明に供する概念図である。 第2の実施の形態による電源制御指示処理の実行過程の説明に供する概念図である。 第2の実施の形態による電源制御指示処理の実行過程の説明に供する概念図である。 第2の実施の形態による電源制御指示処理の実行過程の説明に供する概念図である。 第2の実施の形態による電源制御指示処理の実行過程の説明に供する概念図である。 第2の実施の形態による電源制御指示処理の実行過程の説明に供する概念図である。 第2の実施の形態による電源制御指示処理の実行過程の説明に供する概念図である。 第2の実施の形態によるストレージ装置の消費電力量の説明に供する概念図である。
符号の説明
1、2……計算機システム、100……ホスト計算機、200……ストレージ装置、201……メモリ、202……コントローラ、203……ネットワークI/F、207……電源供給制御回路、209……主電源、210……待機電源、211……電源制御プログラム、212……記憶領域制御プログラム、213……アクセス負荷測定プログラム、214……ボリューム管理テーブル、215……ディスク構成管理テーブル、216……ネットワークI/F管理テーブル、217……電源供給管理テーブル、218……アクセス負荷管理情報、221……ディスク、222……アレイグループ、223……ボリューム、400……ストレージネットワーク、410……第1のストレージネットワーク、420……第2のストレージネットワーク、500……管理計算機、501……プロセッサ、502……メモリ、511……ボリューム稼動スケジュール収集プログラム、512……ネットワークI/F負荷閾値収集プログラム、513……電源制御指示プログラム、514……構成情報収集プログラム、515……ボリューム割当て指示プログラム、516……入出力プログラム、517……アクセス負荷管理情報収集プログラム、518……ストレージ装置管理テーブル、519……記憶領域構成管理情報、520……ネットワークI/F管理情報、521……ボリューム割当て管理情報、522……ボリューム稼動スケジュール管理情報、523……ボリューム移行管理情報、600……管理ネットワーク、700……ボリューム移行用計算機、800……ストレージコントローラ、801……メモリ、802……コントローラ、807……電源供給制御回路、809……主電源、810……待機電源、811……仮想ボリューム、821……電源制御プログラム、822……仮想ボリューム割当てプログラム、823……仮想ボリューム管理テーブル、824……ボリューム移行プログラム、825……電源管理テーブル、900……管理計算機、901……仮想ボリューム管理情報、902……電源制御指示プログラム、903……ボリューム割当て指示プログラム、904……ボリューム割当て管理情報

Claims (19)

  1. ホスト計算機が送信するデータを格納するボリュームを有する複数のストレージ装置を管理する管理計算機であって、
    前記ホスト計算機が前記複数のストレージ装置の前記ボリュームにアクセスする時間帯のスケジュールであるスケジュール情報を取得するスケジュール情報取得部と、
    前記スケジュール取得部により取得した前記スケジュール情報の参照結果に基づいて、前記ボリュームにアクセスされていない時間帯の前記ストレージ装置の主電源をオフにする電源制御指示を、対応するストレージ装置に送信する電源制御指示部と
    を備えることを特徴とする管理計算機。
  2. 前記ボリュームに接続され、前記ホスト計算機から受信したデータを前記ボリュームに格納する前記ストレージ装置のネットワークインタフェースごとに、当該ネットワークインタフェースが利用可能なデータ転送速度である利用可能データ転送速度の閾値を取得する閾値取得部と、
    前記スケジュール取得部により取得した前記スケジュール情報の参照結果に基づいて、前記ネットワークインタフェースごとの前記要求データ転送速度を算出する要求データ転送速度算出部と、
    前記要求データ転送速度算出部により算出された前記要求データ転送速度に基づいて、前記ボリュームを移行するボリューム制御指示部と
    を備え、
    前記スケジュール情報取得部は、
    前記時間帯ごとに、前記ホスト計算機がアクセスする際に要求するデータ転送速度である要求データ転送速度を取得し、
    前記電源制御指示部は、
    前記ボリュームが移行されたことによりアクセスされなくなった前記ストレージ装置の前記主電源をオフにする電源制御指示を、対応するストレージ装置に送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の管理計算機。
  3. 前記ボリューム制御指示部は、
    前記要求データ転送速度算出部により算出された前記要求データ転送速度が、前記閾値取得部により取得した前記閾値を越える場合に、対象となっている前記ネットワークインタフェースに接続されている前記ボリュームを他の前記ストレージ装置に移行するボリューム移行指示を、対応するストレージ装置に送信する
    ことを特徴とする請求項2に記載の管理計算機。
  4. 前記ボリューム制御指示部は、
    対象となっている前記ネットワークインタフェースに接続されている前記ボリュームを、エネルギー消費量が小さい他の前記ストレージ装置に優先して移行するボリューム移行指示を、対応するストレージ装置に送信する
    ことを特徴とする請求項3に記載の管理計算機。
  5. 前記ボリューム制御指示部は、
    前記要求データ転送速度算出部により算出された前記要求データ転送速度が、前記閾値取得部により取得した前記閾値を越える場合に、対象となっている前記ネットワークインタフェースに接続されている前記ボリュームを、対象となっている前記ストレージ装置内の他の前記ネットワークインタフェースに接続するボリューム接続指示を、対応するストレージ装置に送信する
    ことを特徴とする請求項2に記載の管理計算機。
  6. 前記ボリューム制御指示部は、
    前記要求データ転送速度算出部により算出された前記要求データ転送速度が、前記閾値取得部により取得した前記閾値を下回る場合に、他の前記ネットワークインタフェースに接続されている前記ボリュームを、対象となっている前記ネットワークインタフェースに接続するボリューム接続指示を、対応するストレージ装置に送信する
    ことを特徴とする請求項2に記載の管理計算機。
  7. 前記ボリューム制御指示部は、
    エネルギー消費量の大きい他の前記ストレージ装置の前記ボリュームから優先して、対象となっている前記ネットワークインタフェースの前記ストレージ装置に移行するボリューム移行指示を、対応するストレージ装置に送信する
    ことを特徴とする請求項6に記載の管理計算機。
  8. 前記ボリューム制御指示部は、
    前記データの移行量が少ない前記ボリュームを優先して移行するボリューム移行指示を、対応するストレージ装置に送信する
    ことを特徴とする請求項2に記載の管理計算機。
  9. 前記ボリューム制御指示部は、
    移行元の前記ボリュームと移行先の前記ボリュームとの差分のデータを移行することにより前記ボリュームを移行するボリューム移行指示を、対応するストレージ装置に送信する
    ことを特徴とする請求項8に記載の管理計算機。
  10. ホスト計算機が送信するデータを格納するボリュームを有する複数のストレージ装置を管理する管理計算機の電源制御方法であって、
    前記ホスト計算機が前記複数のストレージ装置の前記ボリュームにアクセスする時間帯のスケジュールであるスケジュール情報を取得する第1のステップと、
    前記第1のステップにおいて取得した前記スケジュール情報の参照結果に基づいて、前記ボリュームにアクセスされていない時間帯の前記ストレージ装置の主電源をオフにする電源制御指示を、対応するストレージ装置に送信する第2のステップと
    を備えることを特徴とする電源制御方法。
  11. 前記第1のステップでは、
    前記時間帯ごとに、前記ホスト計算機がアクセスする際に要求するデータ転送速度である要求データ転送速度を取得すると共に、前記ボリュームに接続され、前記ホスト計算機から受信したデータを前記ボリュームに格納する前記ストレージ装置のネットワークインタフェースごとに、当該ネットワークインタフェースが利用可能なデータ転送速度である利用可能データ転送速度の閾値を取得し、
    前記第2のステップでは、
    前記第1のステップにおいて取得した前記スケジュール情報の参照結果に基づいて、前記ネットワークインタフェースごとの前記要求データ転送速度を算出し、算出された前記要求データ転送速度に基づいて、前記ボリュームを移行し、
    前記第3のステップでは、
    前記ボリュームが移行されたことによりアクセスされなくなった前記ストレージ装置の前記主電源をオフにする電源制御指示を、対応するストレージ装置に送信する
    ことを特徴とする請求項10に記載の電源制御方法。
  12. 前記第2のステップでは、
    算出された前記要求データ転送速度が、前記第1のステップにおいて取得した前記閾値を越える場合に、対象となっている前記ネットワークインタフェースに接続されている前記ボリュームを他の前記ストレージ装置に移行するボリューム移行指示を、対応するストレージ装置に送信する
    ことを特徴とする請求項11に記載の電源制御方法。
  13. 前記第2のステップでは、
    対象となっている前記ネットワークインタフェースに接続されている前記ボリュームを、エネルギー消費量が小さい他の前記ストレージ装置に優先して移行するボリューム移行指示を、対応するストレージ装置に送信する
    ことを特徴とする請求項12に記載の電源制御方法。
  14. 前記第2のステップでは、
    算出された前記要求データ転送速度が、前記第1のステップにおいて取得した前記閾値を越える場合に、対象となっている前記ネットワークインタフェースに接続されている前記ボリュームを、対象となっている前記ストレージ装置内の他の前記ネットワークインタフェースに接続するボリューム接続指示を、対応するストレージ装置に送信する
    ことを特徴とする請求項11に記載の電源制御方法。
  15. 前記第2のステップでは、
    算出された前記要求データ転送速度が、前記第1のステップにおいて取得した前記閾値を下回る場合に、他の前記ネットワークインタフェースに接続されている前記ボリュームを、対象となっている前記ネットワークインタフェースに接続するボリューム接続指示を、対応するストレージ装置に送信する
    ことを特徴とする請求項11に記載の電源制御方法。
  16. 前記第2のステップでは、
    エネルギー消費量の大きい他の前記ストレージ装置の前記ボリュームから優先して、対象となっている前記ネットワークインタフェースの前記ストレージ装置に移行するボリューム移行指示を、対応するストレージ装置に送信する
    ことを特徴とする請求項15に記載の電源制御方法。
  17. 前記第2のステップでは、
    前記データの移行量が少ない前記ボリュームを優先して移行するボリューム移行指示を、対応するストレージ装置に送信する
    ことを特徴とする請求項11に記載の電源制御方法。
  18. 前記第2のステップでは、
    移行元の前記ボリュームと移行先の前記ボリュームとの差分のデータを移行することにより前記ボリュームを移行するボリューム移行指示を、対応するストレージ装置に送信する
    ことを特徴とする請求項17に記載の電源制御方法。
  19. ホスト計算機が送信するデータを格納するボリュームを有する複数のストレージ装置と、前記複数のストレージ装置を管理する管理計算機とを含む計算機システムであって、
    前記管理計算機は、
    前記ホスト計算機が前記複数のストレージ装置の前記ボリュームにアクセスする時間帯のスケジュールであるスケジュール情報を取得するスケジュール情報取得部と、
    前記スケジュール取得部により取得した前記スケジュール情報の参照結果に基づいて、前記ボリュームにアクセスされていない時間帯の前記ストレージ装置の主電源をオフにする電源制御指示を、対応するストレージ装置に送信する電源制御指示部と
    を備え、
    前記複数のストレージ装置は、
    前記電源制御指示部から送信された前記電源制御指示に基づいて、前記主電源をオフにする電源制御部
    を備えることを特徴とする計算機システム。
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