JP5324374B2 - 三相電流形電力変換器に対するパルスパターン生成構成 - Google Patents

三相電流形電力変換器に対するパルスパターン生成構成 Download PDF

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Description

本発明は、各相の上下アームが逆阻止形のスイッチング素子で構成され、かつ、パルス幅変調によって電力変換を行う三相電流形電力変換器に対してパルスパターンを生成するパルスパターン生成構成に関する。
各相の上下アームが逆阻止形のスイッチング素子で構成され、かつ、パルス幅変調によって電力変換を行う従来の三相電流形電力変換器において、三相電流形高力率整流器として利用した例が提案されている(下記非特許文献1)。
図8は、非特許文献1に記載の三相電流形電力変換システム10の概略構成を示す回路図である。
図8に示す三相電流形電力変換システム10は、U相、V相及びW相の各相U,V,Wの上下アーム(UP,UN),(VP,VN),(WP,WN)が逆阻止形のスイッチング素子で構成され、かつ、パルス幅変調によって電力変換を行う三相電流形電力変換器Aと、電力変換器Aの直流側回路11と、電力変換器Aの交流側回路12と、電力変換システム10全体の制御を司る制御部130とを備えている。
電力変換器Aは、U相U、V相V及びW相Wのアーム対BU,BV,BWが三対並列に接続されている。U相U、V相V及びW相Wのアーム対BU,BV,BWでは、それぞれ、U相U、V相V及びW相Wの上アームUP,VP,WP並びにU相U、V相V及びW相Wの下アームUN,VN,WNが直列に接続されている。U相U、V相V及びW相Wの上アームUP,VP,WP並びにU相U、V相V及びW相Wの下アームUN,VN,WNは、いずれも、逆阻止形のスイッチング素子より成っている。
電力変換器Aの交流側回路12には、各アーム対BU,BV,BWの上アームUP,VP,WPと下アームUN,VN,WNとの間において、それぞれ、U相、V相、W相の三相ラインU,V,Wを介して三相電力系統Eと負荷Loadが接続されている。なお、本明細書でいう上アームとは直流側から三相電流形電力変換器に電流が流入する方のアーム群(UP,VP,WP)を指し、下アームとは三相電流形電力変換器から直流側に電流が流出する方のアーム群(UN,VN,WN)を指す。
U相U、V相V、W相Wの各ラインには、それぞれ、各ラインU,V,Wに対して並列接続されたキャパシタCU,CV,CWとフィルタ回路Fが設けられている。
直流側回路11は、入力側に直流電源Gが接続され、かつ、出力側に電力変換器Aが接続されている。直流側回路11には、直流電源Gの出力側で電力変換器Aの入力側に直列に接続されるインダクタLDが設けられている。
なお、図8において、符号iLは直流側の電流を示しており、符号iU,iV,iWはそれぞれ電力変換器AのU相U、V相V及びW相Wの交流側線電流を示している。また、符号IU,IV,IWはそれぞれ三相電力系統E側(負荷Load側)のU相U、V相V及びW相Wの交流側線電流を示している。これらのことは、後述する図9から図11についても同様である。
そして、図8に示す電力変換器Aは、制御部130の指示命令に従い、交流側から直流側へ高力率(力率略100%)で電力変換する三相電流形高力率整流器(コンバータ)として利用されるようになっている。電力変換器Aへのスイッチングパルスを容易に決定するという観点から、直流側回路11には、インダクタLDと電力変換器Aとの間で直流電源Gに並列に接続されたダイオードDFWがさらに設けられている。
ところで、図8に示すダイオードDFWのような素子が設けられていない一般的な三相電流形電力変換システムにおいては、通常は、直流側の電流量と交流側の電流量とが異なることから、電力変換のためのスイッチング動作以外のときでも、直流側で電流を環流(短絡)させる環流経路を確保する必要があるため、電力変換のためのスイッチング動作以外のときに、環流経路を確保するための短絡パルスを生成するスイッチング動作がなされる。
この点に関し、図8に示す三相電流形電力変換システム10では、インダクタLDと電力変換器Aとの間でダイオードDFWが直流電源Gに並列に接続されているので、このダイオードDFWによって、電力変換のためのスイッチング動作以外のときに、短絡パルスを生成しなくても環流経路αを確保することができる。すなわち、ダイオードDFWは、直流側で電流を環流(短絡)させる環流経路を確保するための短絡素子としても機能する。
ところが、図8に示す三相電流形電力変換システム10では、ダイオードDFWが設けられているので、電力変換器Aが、交流側から直流側へ高力率(力率略100%)で電力変換する三相電流形高力率コンバータの利用に限定されてしまう。このため、電力変換器Aを低力率の三相電流形コンバータや三相電流形インバータとして利用することができない。
電力変換器Aを低力率の三相電流形コンバータや三相電流形インバータとして利用するためには、ダイオードDFWを除去すればよいが、そうすると、電力変換のためのスイッチング動作以外のときに、環流経路を確保するための短絡パルスを生成するパルス幅変調(具体的には三相変調又は二相変調)によるスイッチング動作がなされることになる。
図9から図11は、電力変換器Aを三相電流形インバータとして利用する場合の三相電流形電力変換システム10a〜10cの概略構成を示す回路図である。図9は、三相電力系統Eと負荷Loadとをモータに置換えてモータEを駆動する例の三相電流形電力変換システム10aを示しており、図10は、電力変換器Aを三相電流形インバータによるSVG(Static Var Generator)又はAPF(Active Power filter)として利用する例の三相電流形電力変換システム10bを示しており、図11は、系統連系運転を行う例の三相電流形電力変換システム10cを示している。
また、図12は、電力変換器AにおいてU相U、V相V及びW相Wの上アームUP,VP,WPの何れか一つがオンとなり、かつ、U相U、V相V及びW相Wの下アームUN,VN,WNの何れか一つがオンとなるオンアームの組み合わせ(スイッチング動作モードM1〜M9)に対する電流経路α1〜α9を示す表である。
なお、図8から図12において、直流側の電流iLは電力変換器Aへ流出する向きを正とし、図8においては、U相U、V相V及びW相Wの交流側線電流iU,iV,iWは三相電力系統Eから電力変換器Aへ流入する向きを正とし、図9から図12においては、U相U、V相V及びW相Wの交流側線電流iU,iV,iWは電力変換器AからモータEまたは三相電力系統Eへ流出する向きを正としている。また、図12の表中太枠部の動作モードM1,M5,M9において、電流経路α1,α5,α9は、直流側で電流を環流(短絡)させる環流経路を示している。
制御部13a〜13cは、CPU(Central Processing Unit)14と、記憶部15とを備えている。記憶部15は、ROM(Read Only Memory)151及びRAM(Random Access Memory)152を含み、各種制御プログラムや必要な関数及びテーブルを記憶するようになっている。
制御部13a〜13cは、CPU14によって、スイッチング制御プログラムを記憶部15から読み出し、該読み出したスイッチング制御プログラムを実行することで、三相電流形電力変換器Aにおける各上下アーム(UP,UN),(VP,VN),(WP,WN)のスイッチング素子のスイッチング制御を行うように構成されている。
すなわち、図12に示すように、第1動作モードM1においてU相Uの上アームUP及びU相Uの下アームUNがオンすると、電流経路(環流経路)α1が形成され、第2動作モードM2においてU相Uの上アームUP及びV相Vの下アームVNがオンすると、電流経路α2が形成され、第3動作モードM3においてU相Uの上アームUP及びW相Wの下アームWNがオンすると、電流経路α3が形成される。
また、第4動作モードM4においてV相Vの上アームVP及びU相Uの下アームUNがオンすると、電流経路α4が形成され、第5動作モードM5においてV相Vの上アームVP及びV相Vの下アームVNがオンすると、電流経路(環流経路)α5が形成され、第6動作モードM6においてV相Vの上アームVP及びW相Wの下アームWNがオンすると、電流経路α6が形成される。
さらに、第7動作モードM7においてW相Wの上アームWP及びU相Uの下アームUNがオンすると、電流経路α7が形成され、第8動作モードM8においてW相Wの上アームWP及びV相Vの下アームVNがオンすると、電流経路α8が形成され、第9動作モードM9においてW相Wの上アームWP及びW相Wの下アームWNがオンすると、電流経路(環流経路)α9が形成される。
なお、第1、第5及び第9動作モードM1,M5,M9が短絡パルスSP(後述する図13及び図14参照)を生成する短絡モードとされている。
図13は、図9から図11に示す三相電流形電力変換システム10a〜10cにおいて、制御部13a〜13cによって三相変調を行った場合での電力変換器Aの各相U,V,Wにおける交流側線電流指令値iU *,iV *,iW *の時間的変化の一例と、図12に示すスイッチング動作モードのパルスパターンと、交流側線電流iU,iV,iWとを対応させた図である。
また、図14は、図9から図11に示す三相電流形電力変換システム10a〜10cにおいて、制御部13a〜13cによって第1及び第2二相変調を行った場合での電力変換器Aの各相U,V,Wにおける交流側線電流指令値iU *,iV *,iW *の時間的変化と、図12に示すスイッチング動作モードのパルスパターンと、交流側線電流iU,iV,iWとを対応させた図である。図14(a)は、第1二相変調の一例を示しており、図14(b)は、第2二相変調の一例を示している。
なお、図13及び図14において、符号βはスイッチング動作を制御するためのキャリア(三角波)を示している。符号iUV *,iVW *,iWU *はキャリアβと共に一変調周期Tに対する各相U,V,Wの交流側線電流iU,iV,iWが流れる時間の占める割合を決定するスイッチングパラメータを示している。スイッチングパラメータiUV *とスイッチングパラメータiWU *との間でU相Uの交流側線電流指令値iU *が決定され、スイッチングパラメータiVW *とスイッチングパラメータiUV *との間でV相Vの交流側線電流指令値iV *が決定され、スイッチングパラメータiWU *とスイッチングパラメータiVW *との間でW相Wの交流側線電流指令値iW *が決定される。また、符号Tは一変調周期を示している。一変調周期Tとしては、それには限定されないが、例えば、変換電力が100kW以下の場合で100μsec以下、或いは、変換電力が100kWを超える場合で200μsec程度を例示できる。これらのことは、後述する図1から図3及び図5の場合についても同様である。
パルス幅変調の一変調周期の始点及び終点の位置は、任意に決定することができるが、図9から図11に示す三相電流形電力変換システム10a〜10cにおいて、例えば、一変調周期Tの始点及び終点をキャリアβの振幅の最小位置とすると、次のスイッチング動作の制御が行われる。
ここでは、U相Uに流れる交流側線電流iUを正の電流とし、V相Vに流れる交流側線電流iV及びW相Wに流れる交流側線電流iWを負の電流とし、さらに、U相Uの交流側線電流指令値iU *の絶対値|iU *|が最大となる場合を例にとって説明する。
より具体的には、直流側の電流iLを20Aとし、一変調周期T内に流れるU相U、V相V及びW相Wの交流側線電流iU,iV,iWをそれぞれ10A、−7.5A及び−2.5Aとして、三相変調並びに第1及び第2二相変調を順に説明する。
[三相変調]
図13に示す三相変調の一例では、一変調周期Tのうち、第1時間T1においてU相Uの上アームUP及びU相Uの下アームUNが1/8周期オンされ(図12の第1動作モードM1(短絡モード))、第3時間T3においてU相Uの上アームUP及びW相Wの下アームWNが1/16周期オンされ(図12の第3動作モードM3)、第2時間T2においてU相Uの上アームUP及びV相Vの下アームVNが3/16周期オンされる(図12の第2動作モードM2)。
次に、第1時間T1においてU相Uの上アームUP及びU相Uの下アームUNが1/4周期オンされ(図12の第1動作モードM1(短絡モード))、第2時間T2においてU相Uの上アームUP及びV相Vの下アームVNが3/16周期オンされ(図12の第2動作モードM2)、第3時間T3においてU相Uの上アームUP及びW相Wの下アームWNが1/16周期オンされ(図12の第3動作モードM3)、さらに、第1時間T1においてU相Uの上アームUP及びU相Uの下アームUNが1/8周期オンされる(図12の第1動作モードM1(短絡モード))。
すなわち、この三相変調の一例では、第1動作モードM1(短絡モード)において、第1時間T1として周期Tの1/2(=1/8+1/4+1/8=50%)だけU相Uの上アームUP及びU相Uの下アームUNがオンされ、第2動作モードM2において、第2時間T2として周期Tの3/8(=3/16+3/16=37.5%)だけU相Uの上アームUP及びV相Vの下アームVNがオンされ、第3動作モードM3において、第3時間T3として周期Tの1/8(=1/16+1/16=12.5%)だけU相Uの上アームUP及びW相Wの下アームWNがオンされる。
[第1二相変調]
図14(a)に示す第1二相変調の一例では、スイッチングパラメータiUV *は、キャリアβの振幅の頂点位置Xに配置されており、スイッチングパラメータiVW *,iWU *は、キャリアβの振幅の頂点位置Xを基準にして下側に配置されている。
図14(a)に示すように、一変調周期Tのうち、第1時間T1においてU相Uの上アームUP及びU相Uの下アームUNが1/4周期オンされ(図12の第1動作モードM1(短絡モード))、第3時間T3においてU相Uの上アームUP及びW相Wの下アームWNが1/16周期オンされ(図12の第3動作モードM3)、第2時間T2においてU相Uの上アームUP及びV相Vの下アームVNが3/8周期オンされる(図12の第2動作モードM2)。
次に、第3時間T3においてU相Uの上アームUP及びW相Wの下アームWNが1/16周期オンされ(図12の第3動作モードM3)、さらに、第1時間T1においてU相Uの上アームUP及びU相Uの下アームUNが1/4周期オンされる(図12の第1動作モードM1(短絡モード))。
すなわち、この第1二相変調の一例では、第1動作モードM1(短絡モード)において、第1時間T1として周期Tの1/2(=1/4+1/4=50%)だけU相Uの上アームUP及びU相Uの下アームUNがオンされ、第2動作モードM2において、第2時間T2として周期Tの3/8(=37.5%)だけU相Uの上アームUP及びV相Vの下アームVNがオンされ、第3動作モードM3において、第3時間T3として周期Tの1/8(=1/16+1/16=12.5%)だけU相Uの上アームUP及びW相Wの下アームWNがオンされる。
[第2二相変調]
図14(b)に示す第2二相変調の一例では、スイッチングパラメータiWU *は、キャリアβの振幅の谷位置Xに配置されており、スイッチングパラメータiUV *,iVW *は、キャリアβの振幅の谷位置Xを基準にして上側に配置されている。
図14(b)に示すように、一変調周期Tのうち、第3時間T3においてU相Uの上アームUP及びW相Wの下アームWNが1/16周期オンされ(図12の第3動作モードM3)、第2時間T2においてU相Uの上アームUP及びV相Vの下アームVNが3/16周期オンされ(図12の第2動作モードM2)、第1時間T1においてU相Uの上アームUP及びU相Uの下アームUNが1/2周期オンされる(図12の第1動作モードM1(短絡モード))。
次に、第2時間T2においてU相Uの上アームUP及びV相Vの下アームUNが3/16周期オンされ(図12の第2動作モードM2)、さらに、第3時間T3においてU相Uの上アームUP及びW相Wの下アームWNが1/16周期オンされる(図12の第3動作モードM3)。
すなわち、この第2二相変調の一例では、第1動作モードM1(短絡モード)において、第1時間T1として周期Tの1/2(=50%)だけU相Uの上アームUP及びU相Uの下アームUNがオンされ、第2動作モードM2において、第2時間T2として周期Tの3/8(=3/16+3/16=37.5%)だけU相Uの上アームUP及びV相Vの下アームVNがオンされ、第3動作モードM3において、第3時間T3として周期Tの1/8(=1/16+1/16=12.5%)だけU相Uの上アームUP及びW相Wの下アームWNがオンされる。
これにより、三相変調並びに第1及び第2二相変調において、一変調周期T全体として、U相に10A(=iL×(T2+T3)/T)、V相に−7.5A(=−iL×T2/T)、W相に−2.5A(=−iL×T3/T)、環流経路α1に10A(=iL×T1/T)の電流が流れる。
ところで、三相電流形電力変換器においては、スイッチング損失が増加する主たる要素として、転流の回数と、直流側の電流と、交流側の線間電圧の大きさとが関与する。ここで、転流とは、電流が流れるアームが別のアームに切り替わることをいい、図13及び図14においては、実行中のスイッチング動作モードが他のスイッチング動作モードに切り替わることに相当する。なお、これは図1から図3及び図5においても同様である。
すなわち、転流の回数が多くなれば、或いは/さらに、直流側の電流が大きくなれば、或いは/さらに、交流側の線間電圧のうち絶対値が最大となる線間の各相に対してスイッチング動作が行われると、それだけスイッチング損失が大きくなり、それに伴って電力変換効率が低下する。
[転流の回数について]
三相電流形電力変換システム10a〜10cにおいて、図13に示すように、三相変調を行った場合には、スイッチング動作モードが、第1動作モードM1→第3動作モードM3→第2動作モードM2→第1動作モードM1→第2動作モードM2→第3動作モードM3→第1動作モードM1と切り替わり、転流回数が6回となる。
これに対し、図14(a)に示すように、第1二相変調を行った場合には、スイッチング動作モードが、第1動作モードM1→第3動作モードM3→第2動作モードM2→第3動作モードM3→第1動作モードM1と切り替わる。また、図14(b)に示すように、第2二相変調を行った場合には、スイッチング動作モードが、第3動作モードM3→第2動作モードM2→第1動作モードM1→第2動作モードM2→第3動作モードM3と切り替わる。すなわち、第1及び第2二相変調の場合、何れにしても転流回数が4回となる。
従って、三相変調の場合に比べて第1及び第2二相変調の場合はスイッチング損失を低減させることができる。
[交流側の線間電圧について]
図15は、U相Uの交流側線電流指令値iU *の絶対値|iU *|が最大となる場合において、スイッチング動作モードが切り替わることで転流が発生する転流モードに対する回路図と、スイッチング損失の計算式と、三相変調の場合に対象となる転流モードと、第1二相変調の場合に対象となる転流モードと、第2二相変調の場合に対象となる転流モードとを示す表である。
なお、図15に示す表において、符号VUVはU相UとV相Vとの間の交流側線間電圧を示し、符号VVWはV相VとW相Wとの間の交流側線間電圧を示し、符号VWUはW相WとU相Uとの間の交流側線間電圧を示している。各線間電圧VUV,VVW,VWUは、矢印の向きを正としている。また、表の転流モードのうち、左側のUV転流モードは第1動作モードM1と第2動作モードM2との間で転流する転流モードであり、中央のVW転流モードは第2動作モードM2と第3動作モードM3との間で転流する転流モードであり、右側のWU転流モードは第3動作モードM3と第1動作モードM1との間で転流する転流モードである。また、「○」印は変調対象を示している。これらのことは後述する図4についても同様である。
図15に示すように、三相変調は、UV転流モード、VW転流モード及びWU転流モードが変調対象とされ、第1二相変調は、VW転流モード及びWU転流モードが変調対象とされ、第2二相変調は、UV転流モード及びVW転流モードが変調対象とされる。
ここで、スイッチング損失はUV転流モードで|VUV|×iLとなるので、交流側線間電圧VUVの絶対値|VUV|が最大のときに、UV転流モードを休止させる第1二相変調を行うことで、スイッチング損失の増大を回避することができる。また、スイッチング損失はWU転流モードで|VWU|×iLとなるので、交流側線間電圧VWUの絶対値|VWU|が最大のときに、WU転流モードを休止させる第2二相変調を行うことで、スイッチング損失の増大を回避することができる。
一方、スイッチング損失はVW転流モードで|VVW|×iLとなるが、電力変換器Aの利用を高力率(力率略100%)で電力変換する三相電流形高力率電力変換器に限定する場合には、交流側線間電圧VVWの絶対値|VVW|が最大となることを回避できることから、V相VとW相Wとの交流側線間電圧VVWによるスイッチング損失の増大は考慮しなくてもよい。
しかしながら、電力変換器Aを低力率の三相電流形コンバータや三相電流形インバータとして利用する場合には、交流側線間電圧VVWの絶対値|VVW|が最大となることがあり、そうすると、VW転流モードの休止を行うことがない第1二相変調及び第2二相変調において、何れもVW転流モードを実行せざるを得ないために、どうしてもスイッチング損失の増大が避けられない。
なお、ここでは、U相Uの交流側線電流指令値iU *の絶対値|iU *|が最大となる場合を例にとって説明したが、他の相V,Wの交流側線電流指令値iV *,iW *の絶対値|iV *|,|iW *|が最大となる場合も同様にして考えることができる。
本発明は、前記課題に鑑みなされたものであり、力率の大小に関わらずスイッチング損失を可及的に低減でき、これにより電力変換効率を向上させることができる三相電流形電力変換器に対するパルスパターン生成構成を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために、各相の上下アームが逆阻止形のスイッチング素子で構成され、かつ、パルス幅変調によって電力変換を行う三相電流形電力変換器に対するパルスパターン生成構成であって、前記三相電流形電力変換器の交流側線間電圧のうち絶対値が最大となる線間に含まれない線間電圧非最大相と、前記三相電流形電力変換器の交流側線電流指令値の絶対値が最大となる線電流指令値最大相とが一致する場合には、前記パルス幅変調の一変調周期内において、前記線電流指令値最大相以外の二相のスイッチングパルスを時間的に離隔するように離隔時間を空けて設け、かつ、前記線電流指令値最大相に対して、前記離隔時間に短絡パルスを配置する第1スイッチング制御を行う一方、前記線間電圧非最大相と、前記線電流指令値最大相とが一致しない場合には、前記パルス幅変調の一変調周期内において、前記線電流指令値最大相以外の二相のスイッチングパルスを時間的に隣接して設け、かつ、前記線間電圧非最大相、もしくは、前記線電流指令値最大相に対して、前記線間電圧非最大相のスイッチングパルスに時間的に隣接して短絡パルスを配置する第2スイッチング制御を行うことを特徴とする三相電流形電力変換器に対するパルスパターン生成構成を提供する。
本発明に係るパルスパターン生成構成において、例えば、U相Uの交流側線電流指令値の絶対値が最大となる場合において、U相の上アーム及びU相の下アームがオンする場合を第1動作モード、U相の上アーム及びV相の下アームがオンする場合を第2動作モード、U相の上アーム及びW相の下アームがオンする場合を第3動作モードとする。また、前記第1動作モードと前記第2動作モードとの間で転流する転流モードをUV転流モード、前記第2動作モードと前記第3動作モードとの間で転流する転流モードをVW転流モード、前記第3動作モードと前記第1動作モードとの間で転流する転流モードをWU転流モードとする。
そうすると、U相とV相との交流側線間電圧の絶対値が最大となる場合には、前記第2スイッチング制御によって、前記UV転流モードを休止させる第1二相変調を行うことができる。また、W相とU相との交流側線間電圧の絶対値が最大となる場合には、前記第2スイッチング制御によって、前記WU転流モードを休止させる第2二相変調を行うことができる。
そして、V相とW相との交流側線間電圧の絶対値が最大となる場合においては、前記第1スイッチング制御によって、前記VW転流モードを休止させる第3二相変調を行うことができる。
なお、他のV相及びW相の交流側線電流指令値の絶対値が最大となる場合も同様にして考えることができる。
このように、本発明に係るパルスパターン生成構成によれば、二相変調を行うので、三相変調を行う場合に比べて、スイッチング回数(スイッチング損失)を低減させることができる。しかも、前記三相電流形電力変換器の交流側線間電圧のうち絶対値が最大となる線間の各相のスイッチング動作モードを休止させることができる。例えば、U相の交流側線電流指令値の絶対値が最大となる場合において、V相とW相との交流側線間電圧の絶対値が最大となると、前記第3二相変調を行うことで、前記VW転流モードを休止させることができる。従って、力率の大小に関わらずスイッチング損失を可及的に低減させることができる。
本発明に係るパルスパターン生成構成において、前記三相電流形電力変換器の交流側線電流指令値にゼロを含む場合には、前記短絡パルスを前記一変調周期の直前の前変調周期における最後のパルスと、前記一変調周期の直後の次変調周期における最初のパルスとのうち少なくとも一方と同一の相に配置することが好ましい。
この態様では、隣り合う変調周期の間で特異点を回避することができる上、該隣り合う変調周期の間で転送モードを切り替えることがないので、スイッチング回数(スイッチング損失)をさらに低減させることができる。
本発明に係るパルスパターン生成構成において、前記一変調周期内のパルスパターンを該一変調周期における中央時刻の時間軸を基準して線対称に配置することが好ましい。
この態様では、前記三相電流形電力変換器の交流側における線電流の波形のスイッチング周波数成分をスイッチング周波数周辺に集中させることができる。これにより、交流側に接続するフィルタ回路などの回路設計の容易化を実現することができる。
以上説明したように、本発明に係るパルスパターン生成構成によると、二相変調を行うので、三相変調を行う場合に比べて、スイッチング回数(スイッチング損失)を低減させることができる。しかも、前記三相電流形電力変換器の交流側線間電圧のうち絶対値が最大となる線間の各相のスイッチング動作モードを休止させることができる。例えば、U相の交流側線電流指令値の絶対値が最大となる場合において、V相とW相との交流側線間電圧の絶対値が最大となると、前記第3二相変調を行うことで、前記VW転流モードを休止させることができる。従って、力率の大小に関わらずスイッチング損失を可及的に低減させることができる。
図9から図11に示す三相電流形電力変換システムにおいて、制御部によって本実施の形態に係る二相変調における第3二相変調を行った場合での交流側線電流指令値の時間的変化の一例と、図12に示すスイッチング動作モードのパルスパターンと、交流側線電流とを対応させた図である。 図9から図11に示す三相電流形電力変換システムにおいて、制御部によって本実施の形態に係る二相変調における第1二相変調を行った場合での交流側線電流指令値の時間的変化と、図12に示すスイッチング動作モードのパルスパターンと、交流側線電流とを対応させた図であって、図(a)は、第1二相変調の他の例を示す図であり、図(b)は、第1二相変調の一例を示す図である。 図9から図11に示す三相電流形電力変換システムにおいて、制御部によって本実施の形態に係る二相変調における第2二相変調を行った場合での交流側線電流指令値の時間的変化と、図12に示すスイッチング動作モードのパルスパターンと、交流側線電流とを対応させた図であって、図(a)は、第2二相変調の他の例を示す図であり、図(b)は、第2二相変調の一例を示す図である。 U相の交流側線電流指令値の絶対値が最大となる場合において、スイッチング動作モードが切り替わることで転流が発生する転流モードに対する回路図と、スイッチング損失の計算式と、第1二相変調の場合に対象となる転流モードと、第3二相変調の場合に対象となる転流モードと、第2二相変調の場合に対象となる転流モードとを示す表である。 図9から図11に示す三相電流形電力変換システムにおいて、制御部によって本実施の形態に係る二相変調を行った場合において交流側線電流指令値にゼロを含む場合での交流側線電流指令値の時間的変化の一例と、図12に示すスイッチング動作モードのパルスパターンと、交流側線電流とを対応させた図である。 本実施の形態に係るスイッチング制御の一例のメインルーチンを示すフローチャートである。 図6に示すフローチャートにおけるパルス幅演算の一例のサブルーチンを示すフローチャートである。 非特許文献1に記載の三相電流形電力変換システムの概略構成を示す回路図である。 三相電流形電力変換器を三相電流形インバータとして利用する場合において、負荷をモータとしてモータを駆動する例の三相電流形電力変換システムを示す回路図である。 三相電流形電力変換器を三相電流形インバータとして利用する場合において、三相電流形電力変換器を三相電流形インバータによるSVG又はAPFとして利用する例の三相電流形電力変換システムを示す回路図である。 三相電流形電力変換器を三相電流形インバータとして利用する場合において、系統連系運転を行う例の三相電流形電力変換システムを示す回路図である。 電力変換器においてU相、V相及びW相の上アームの何れか一つがオンとなり、かつ、U相、V相及びW相の下アームの何れか一つがオンとなるオンアームの組み合わせ(スイッチング動作モード)に対する電流経路を示す表である。 図9から図11に示す三相電流形電力変換システムにおいて、制御部によって三相変調を行った場合での三相電流形電力変換器の各相における交流側線電流指令値の時間的変化の一例と、図12に示すスイッチング動作モードのパルスパターンと、交流側線電流とを対応させた図である。 図9から図11に示す三相電流形電力変換システムにおいて、制御部によって第1及び第2二相変調を行った場合での三相電流形電力変換器の各相における交流側線電流指令値の時間的変化と、図12に示すスイッチング動作モードのパルスパターンと、交流側線電流とを対応させた図であって、図(a)は、第1二相変調の一例を示す図であり、図(b)は、第2二相変調の一例を示す図である。 U相の交流側線電流指令値の絶対値が最大となる場合において、スイッチング動作モードが切り替わることで転流が発生する転流モードに対する回路図と、スイッチング損失の計算式と、三相変調の場合に対象となる転流モードと、第1二相変調の場合に対象となる転流モードと、第2二相変調の場合に対象となる転流モードとを示す表である。
以下、本発明の実施の形態について図9から図11に示す三相電流形電力変換システム10a〜10cを取り挙げて添付図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
図9から図11に示す三相電流形電力変換システム10a〜10cにおいて、制御部13a〜13cは、本発明の実施の形態に係るスイッチング制御プログラムによって、電力変換器Aに対して第1から第3二相変調を行ってパルスパターンを生成する構成とされている。
すなわち、制御部13a〜13cは、電力変換器Aの交流側線間電圧VUV,VVW,VWUのうち絶対値|VUV|,|VVW|,|VWU|が最大となる線間に含まれない線間電圧非最大相と、電力変換器Aの交流側線電流指令値iU *,iV *,iW *の絶対値|iU *|,|iV *|,|iW *|が最大となる線電流指令値最大相とが一致する場合には、パルス幅変調の一変調周期T内において、前記線電流指令値最大相以外の二相のスイッチングパルスを時間的に離隔するように離隔時間を空けて設け、かつ、前記線電流指令値最大相に対して、離隔時間を埋めるように短絡パルスSPを配置する第1スイッチング制御を行う構成とされている。
一方、制御部13a〜13cは、前記線間電圧非最大相と、前記線電流指令値最大相とが一致しない場合には、パルス幅変調の一変調周期T内において、前記線電流指令値最大相以外の二相のスイッチングパルスを時間的に隣接(連続)して設け、かつ、前記線間電圧非最大相に対して、もしくは、前記線電流指令値最大相に対して、前記線間電圧非最大相のスイッチングパルスに時間的に隣接(連続)してスイッチングがオフ状態にある隣接オフ時間を埋めるように短絡パルスSPを配置する第2スイッチング制御を行う構成とされている。
なお、三相電流形電力変換システム10a〜10cは、ここでは、図9から図11に示すように、直流側の電流iLを検出する直流側電流検出手段17と、交流側線間電圧VUV,VVW,VWUを検出する線間電圧検出手段18とを備えている。これにより、直流側の電流iLは直流側電流検出手段17によって検出することができ、交流側線間電圧VUV,VVW,VWUは線間電圧検出手段18によって検出することができる。
具体的には、U相Uに流れる交流側線電流iUを正の電流とし、V相Vに流れる交流側線電流iV及びW相Wに流れる交流側線電流iWを負の電流とし、さらに、U相Uの交流側線電流指令値iU *の絶対値|iU *|が最大となる場合を例にとって、図1から図5を参照しながら説明する。なお、第3二相変調では、交流側線間電圧VVWの絶対値|VVW|が最大となる場合を、第1二相変調では、交流側線間電圧VUVの絶対値|VUV|が最大となる場合を、第2二相変調では、交流側線間電圧VWUの絶対値|VWU|が最大となる場合を例にとって説明する。
以下の説明において、上下アーム(UP,UN),(VP,VN),(WP,WN)のうち、特に言及しないアームはオフ状態としている。
図1は、図9から図11に示す三相電流形電力変換システム10a〜10cにおいて、制御部13a〜13cによって本実施の形態に係る二相変調における第3二相変調を行った場合での交流側線電流指令値iU *,iV *,iW *の時間的変化の一例と、図12に示すスイッチング動作モードのパルスパターンと、交流側線電流iU,iV,iWとを対応させた図である。
図2は、図9から図11に示す三相電流形電力変換システム10a〜10cにおいて、制御部13a〜13cによって本実施の形態に係る二相変調における第1二相変調を行った場合での交流側線電流指令値iU *,iV *,iW *の時間的変化と、図12に示すスイッチング動作モードのパルスパターンと、交流側線電流iU,iV,iWとを対応させた図である。図2(a)は、第1二相変調の他の例を示しており、図2(b)は、第1二相変調の一例を示している。なお、図2(b)は、前述した図14(a)に対応している。
図3は、図9から図11に示す三相電流形電力変換システム10a〜10cにおいて、制御部13a〜13cによって本実施の形態に係る二相変調における第2二相変調を行った場合での交流側線電流指令値iU *,iV *,iW *の時間的変化と、図12に示すスイッチング動作モードのパルスパターンと、交流側線電流iU,iV,iWとを対応させた図である。図3(a)は、第2二相変調の他の例を示しており、図3(b)は、第2二相変調の一例を示している。なお、図3(b)は、前述した図14(b)に対応している。
先ず第3二相変調について説明したあと第1二相変調及び第2二相変調を順に説明する。
図9から図11に示す三相電流形電力変換システム10a〜10cにおいて、例えば、パルス幅変調の一変調周期Tの始点及び終点をキャリアβの振幅の最小位置とすると、次のスイッチング動作の制御が行われる。
なお,以下では、U相Uに流れる交流側線電流iUを正の電流とし、V相Vに流れる交流側線電流iV及びW相Wに流れる交流側線電流iWを負の電流とし、さらに、U相Uの交流側線電流指令値iU *の絶対値|iU *|が最大となる場合を例にとって説明する。より具体的には、直流側の電流iLを20Aとし、一変調周期T内に流れるU相U、V相V及びW相Wの交流側線電流iU,iV,iWをそれぞれ10A、−7.5A及び−2.5Aとして、第3二相変調並びに第1及び第2二相変調を順に説明する。
[第3二相変調]
(電圧VVWの絶対値|VVW|が最大の場合)
電圧VVWの絶対値|VVW|が最大の場合において、図1に示す第3二相変調の一例では、電圧VVWの絶対値|VVW|の線間(ここではV相及びW相)に含まれない線間電圧非最大相(ここではU相)と、交流側線電流指令値iU *,iV *,iW *の絶対値|iU *|,|iV *|,|iW *|が最大(ここでは|iU *|)となる線電流指令値最大相(ここではU相)とが一致している。
従って、第1スイッチング制御では、パルス幅変調の一変調周期T内において、線電流指令値最大相(ここではU相)以外の二相(ここではV相及びW相)のスイッチングパルス(ここではPV,PW)を時間的に離隔するように離隔時間(第1時間T1)を空けて設け、かつ、線電流指令値最大相(ここではU相)に対して、離隔時間(第1時間T1)を埋めるように短絡パルスSPを配置する。
具体的には、一変調周期Tのうち、第3時間T3においてU相Uの上アームUP及びW相Wの下アームWNが1/16周期オンされ(図12の第3動作モードM3)、離隔時間(第1時間T1)においてU相Uの上アームUP及びU相Uの下アームUNが1/4周期オンされ(図12の第1動作モードM1(短絡モード))、第2時間T2においてU相Uの上アームUP及びV相Vの下アームVNが3/8周期オンされる(図12の第2動作モードM2)。
次に、離隔時間(第1時間T1)においてU相Uの上アームUP及びU相Uの下アームUNが1/4周期オンされ(図12の第1動作モードM1(短絡モード))、第3時間T3においてU相Uの上アームUP及びW相Wの下アームWNが1/16周期オンされる(図12の第3動作モードM3)。
[第1二相変調]
(電圧VUVの絶対値|VUV|が最大の場合)
電圧VUVの絶対値|VUV|が最大の場合において、図2に示す第1二相変調の例では、電圧VUVの絶対値|VUV|の線間(ここではU相及びV相)に含まれない線間電圧非最大相(ここではW相)と、線電流指令値最大相(ここではU相)とが一致していない。
従って、第2スイッチング制御では、パルス幅変調の一変調周期T内において、線電流指令値最大相(ここではU相)以外の二相(ここではV相及びW相)のスイッチングパルス(ここではPV,PW)を時間的に隣接(連続)して設け、かつ、線間電圧非最大相(ここではW相:図2(a)参照)に対して、もしくは、線電流指令値最大相(ここではU相:図2(b)参照)に対して、線間電圧非最大相(ここではW相)のスイッチングパルス(ここではPW)に時間的に隣接(連続)してスイッチングがオフ状態にある隣接オフ時間(図2(a)で第9時間T9又は図2(b)で第1時間T1)を埋めるように短絡パルスSPを配置する。
具体的には、図2(a)に示す例では、一変調周期Tのうち、隣接オフ時間(第9時間T9)においてW相Wの上アームWP及びW相Wの下アームWNが1/4周期オンされ(図12の第9動作モードM9(短絡モード))、第3時間T3においてU相Uの上アームUP及びW相Wの下アームWNが1/16周期オンされ(図12の第3動作モードM3)、第2時間T2においてU相Uの上アームUP及びV相Vの下アームVNが3/8周期オンされる(図12の第2動作モードM2)。
次に、第3時間T3においてU相Uの上アームUP及びW相Wの下アームWNが1/16周期オンされ(図12の第3動作モードM3)、さらに、隣接オフ時間(第9時間T9)においてW相Wの上アームWP及びW相Wの下アームWNが1/4周期オンされる(図12の第9動作モードM9(短絡モード))。
また、図2(b)に示す例では、一変調周期Tのうち、隣接オフ時間(第1時間T1)においてU相Uの上アームUP及びU相Uの下アームUNが1/4周期オンされ(図12の第1動作モードM1(短絡モード))、第3時間T3においてU相Uの上アームUP及びW相Wの下アームWNが1/16周期オンされ(図12の第3動作モードM3)、第2時間T2においてU相Uの上アームUP及びV相Vの下アームVNが3/8周期オンされる(図12の第2動作モードM2)。
次に、第3時間T3においてU相Uの上アームUP及びW相Wの下アームWNが1/16周期オンされ(図12の第3動作モードM3)、さらに、隣接オフ時間(第1時間T1)においてU相Uの上アームUP及びU相Uの下アームUNが1/4周期オンされる(図12の第1動作モードM1(短絡モード))。
ここで、線間電圧非最大相(ここではW相)のスイッチングパルス(ここではPW)は、パルス幅が極端に小さくなることがあるため、スイッチング制御が行われる過程で、線間電圧非最大相(ここではW相)のスイッチングパルス(ここではPW)が認識されない恐れがある。そこで、線間電圧非最大相(ここではW相)に対して短絡パルスSPを配置することが好ましい。こうすることで、極端に小さいパルス幅のスイッチングパルスをなくすことができ、これにより、精度のよいスイッチング制御を実現することが可能となる。このことは、次の第2二相変調についても同様である。
[第2二相変調]
(電圧VWUの絶対値|VWU|が最大の場合)
電圧VWUの絶対値|VWU|が最大の場合において、図3に示す第2二相変調の例では、電圧VWUの絶対値|VWU|の線間(ここではW相及びU相)に含まれない線間電圧非最大相(ここではV相)と、線電流指令値最大相(ここではU相)とが一致していない。
従って、第2スイッチング制御では、パルス幅変調の一変調周期T内において、線電流指令値最大相(ここではU相)以外の二相(ここではV相及びW相)のスイッチングパルス(ここではPV,PW)を時間的に隣接(連続)して設け、かつ、線間電圧非最大相(ここではV相:図3(a)参照)に対して、もしくは、線電流指令値最大相(ここではU相:図3(b)参照)に対して、線間電圧非最大相(ここではV相)のスイッチングパルス(ここではPV)に時間的に隣接(連続)してスイッチングがオフ状態にある隣接オフ時間(図3(a)で第5時間T5又は図3(b)で第1時間T1)を埋めるように短絡パルスSPを配置する。
具体的には、図3(a)に示す例では、一変調周期Tのうち、第3時間T3においてU相Uの上アームUP及びW相Wの下アームWNが1/16周期オンされ(図12の第3動作モードM3)、第2時間T2においてU相Uの上アームUP及びV相Vの下アームVNが3/16周期オンされ(図12の第2動作モードM2)、隣接オフ時間(第5時間T5)においてV相Vの上アームVP及びV相Vの下アームVNが1/2周期オンされる(図12の第5動作モードM5(短絡モード))。
次に、第2時間T2においてU相Uの上アームUP及びV相Vの下アームUNが3/16周期オンされ(図12の第2動作モードM2)、さらに、第3時間T3においてU相Uの上アームUP及びW相Wの下アームWNが1/16周期オンされる(図12の第3動作モードM3)。
また、図3(b)に示す例では、一変調周期Tのうち、第3時間T3においてU相Uの上アームUP及びW相Wの下アームWNが1/16周期オンされ(図12の第3動作モードM3)、第2時間T2においてU相Uの上アームUP及びV相Vの下アームVNが3/16周期オンされ(図12の第2動作モードM2)、隣接オフ時間(第1時間T1)においてU相Uの上アームUP及びU相Uの下アームUNが1/2周期オンされる(図12の第1動作モードM1(短絡モード))。以降は、図3(a)に示す例と同じであり、説明を省略する。
[転流の回数について]
図1に示すように、第3二相変調を行った場合には、スイッチング動作モードが、第3動作モードM3→第1動作モードM1→第2動作モードM2→第1動作モードM1→第3動作モードM3と切り替わる。すなわち、第3二相変調の場合、転流回数が4回となる。なお、第1及び第2二相変調の場合は、前述したとおり、何れも転流回数が4回となる。
従って、三相変調の場合に比べて第1から第3二相変調の場合はスイッチング損失を低減させることができる。
[交流側の線間電圧について]
図4は、U相Uの交流側線電流指令値iU *の絶対値|iU *|が最大となる場合において、スイッチング動作モードが切り替わることで転流が発生する転流モードに対する回路図と、スイッチング損失の計算式と、第1二相変調の場合に対象となる転流モードと、第3二相変調の場合に対象となる転流モードと、第2二相変調の場合に対象となる転流モードとを示す表である。
図4に示すように、第1二相変調は、VW転流モード及びWU転流モードが変調対象とされ、第3二相変調は、UV転流モード及びWU転流モードが変調対象とされ、第2二相変調は、UV転流モード及びVW転流モードが変調対象とされる。
図4に示すように、U相Uの交流側線電流指令値iU *の絶対値|iU *|が最大となる場合には、U相UとV相Vとの交流側線間電圧VUVの絶対値|VUV|が最大となると、第2スイッチング制御によって、UV転流モードを休止させる第1二相変調を行うことができる。また、W相WとU相Uとの交流側線間電圧VWUの絶対値|VWU|が最大となると、第2スイッチング制御によって、WU転流モードを休止させる第2二相変調を行うことができる。
そして、V相VとW相Wとの交流側線間電圧VVWの絶対値|VVW|が最大となる場合においては、第1スイッチング制御によって、VW転流モードを休止させる第3二相変調を行うことができる。
なお、ここでは、U相Uの交流側線電流指令値iU *の絶対値|iU *|が最大となる場合を例にとって説明したが、他の相V,Wの交流側線電流指令値iV *,iW *の絶対値|iV *|,|iW *|が最大となる場合も同様にして考えることができる。
本発明の実施の形態に係る三相電流形電力変換システム10a〜10cによれば、二相変調を行うので、三相変調を行う場合に比べて、スイッチング回数(スイッチング損失)を低減させることができる。しかも、電力変換器Aの交流側線間電圧VUV,VVW,VWUのうち絶対値|VUV|,|VVW|,|VWU|が最大となる線間の各相のスイッチング動作モードを休止させることができる。例えば、U相Uの交流側線電流指令値iU *の絶対値|iU *|が最大となる場合において、V相VとW相Wとの交流側線間電圧VVWの絶対値|VVW|が最大となると、第3二相変調を行うことで、VW転流モードを休止させることができる。従って、力率の大小に関わらずスイッチング損失を可及的に低減させることができる。
ところで、一変調周期T内のパルスパターンが中央時刻の時間軸γを基準して対称性を有していない場合には、電力変換器Aの交流側における線電流iU,iV,iWの波形のスイッチング周波数成分が分散する。そうすると、考慮すべき周波数成分が増加してしまうため、フィルタ回路Fなどのスイッチング周波数成分を除去するための回路設計が複雑化する。この点、本実施の形態のように、一変調周期T内のパルスパターンを一変調周期Tにおける中央時刻の時間軸γを基準して線対称に配置している場合には、電力変換器Aの交流側における線電流iU,iV,iWの波形のスイッチング周波数成分をスイッチング周波数周辺に集中させることができ、これにより、交流側に接続するフィルタ回路Fなどの回路設計の容易化を実現することが可能となる。
本実施の形態においては、制御部13a〜13cの記憶部15には、交流側線電流指令値指令値iU *,iV *,iW *のテーブルが予め記憶されており、交流側線電流指令値iU *,iV *,iW *にゼロを含むタイミングが存在する場合がある。
図5は、図9から図11に示す三相電流形電力変換システム10a〜10cにおいて、制御部13a〜13cによって本実施の形態に係る二相変調を行った場合において交流側線電流指令値iU *,iV *,iW *にゼロを含む場合での交流側線電流指令値iU *,iV *,iW *の時間的変化の一例と、図12に示すスイッチング動作モードのパルスパターンと、交流側線電流iU,iV,iWとを対応させた図である。
図5に示すように、交流側線電流指令値iU *,iV *,iW *にゼロを含む場合には、電力変換のためにスイッチング動作される相が2相のみになり、短絡パルスSPが破線で示すように隣り合う変調周期の間で異なる位相に配置されると、転流回数が増加し、それだけスイッチング回数(スイッチング損失)が大きくなってしまうので、好ましくない。
そこで、短絡パルスSPを斜線で示すように一変調周期Tの直前の前変調周期における最後の短絡パルスSPと、一変調周期Tの直後の次変調周期における最初の短絡パルスSPとのうち少なくとも一方(ここでは双方)と同一の相に配置することが好ましい。こうすることで、隣り合う変調周期の間で特異点を回避することができる上、該隣り合う変調周期の間で転送モードを切り替えることがないので、スイッチング回数(スイッチング損失)をさらに低減させることができる。
次に、本実施のある一形態に係るスイッチング制御の動作例について説明する。図6は、本実施の形態に係るスイッチング制御の一例のメインルーチンを示すフローチャートであり、図7は、図6に示すフローチャートにおけるパルス幅演算の一例のサブルーチンを示すフローチャートである。
この制御例においても、U相Uの交流側線電流指令値iU *の絶対値|iU *|が最大となる場合であって、第3二相変調では、交流側線間電圧VVWの絶対値|VVW|が最大となる場合を、第1二相変調では、交流側線間電圧VUVの絶対値|VUV|が最大となる場合を、第2二相変調では、交流側線間電圧VWUの絶対値|VWU|が最大となる場合を例にとって説明する。
図6に示すメインルーチンでは、先ず、ステップS1で、図7に示すサブルーチンへ移行して、電力変換器Aの各相U,V,Wにおける交流側線電流指令値iU *,iV *,iW *から各相のスイッチングパルスのパルス幅を演算する。
すなわち、図7に示すサブルーチンでは、先ず、各相U,V,Wの交流側線電流指令値iU *,iV *,iW *を計算し(ステップS1a)、直流側電流検出手段17にて直流側の電流iLを検出する(ステップS1b)。
次に、交流側線電流指令値iU *,iV *,iW *の絶対値|iU *|,|iV *|,|iW *|及び直流側の電流iLの絶対値|iL|を算出して各相U,V,Wのパルス幅を演算する(ステップS1c)。
なお、各相U,V,Wの交流側線電流指令値iU *,iV *,iW *のパルス幅をそれぞれTU,TV,TWとすると、パルス幅TU,TV,TWは次式で求めることができる。
U=|iU *|/|iL
V=|iV *|/|iL
W=|iW *|/|iL
また、パルス幅TU,TV,TWのうち、最大値[TU,TV,TWMAX、中間値[TU,TV,TWMID及び最小値[TU,TV,TWMINをそれぞれTMAX、TMID及びTMINとすると、最大値TMAX、中間値TMID及び最小値TMINは、次の関係が成り立つ。
MAX=TMID+TMIN
図6に示すメインルーチンに戻り、ステップS2では、線間電圧検出手段18にて電力変換器Aの交流側線間電圧VUV,VVW,VWUを検出する。
次に、交流側線間電圧VUV,VVW,VWUの絶対値|VUV|,|VVW|,|VWU|を算出して絶対値|VUV|,|VVW|,|VWU|が最大となる線間に含まれない線間電圧非最大相と、電力変換器Aの交流側線電流指令値iU *,iV *,iW *の絶対値|iU *|,|iV *|,|iW *|が最大となる線電流指令値最大相とが一致するか、或いは、一致しないかを判断する(ステップS3)。
ステップS3で線間電圧非最大相と線電流指令値最大相とが一致すると判断した場合には(ステップS3:一致する)、ステップS4及びステップS5で第1スイッチング制御による第3二相変調を行う。
すなわち、第3二相変調(ここでは電圧VVWの絶対値|VVW|が最大の場合)において、ステップS4では、パルス幅変調の一変調周期T内において、線電流指令値最大相(ここではU相)以外の二相(ここではV相及びW相)のスイッチングパルス(ここではPV,PW)を時間的に離隔し、ステップS5では、線電流指令値最大相(ここではU相:図1参照)に短絡パルスSPを配置する。
一方、ステップS3で線間電圧非最大相と線電流指令値最大相とが一致しないと判断した場合には(ステップS3:一致せず)、ステップS6及びステップS7で第2スイッチング制御による第1及び第2二相変調を行う。
すなわち、第1二相変調(ここでは電圧VUVの絶対値|VUV|が最大の場合)において、ステップS6では、パルス幅変調の一変調周期T内において、線電流指令値最大相(ここではU相)以外の二相(ここではV相及びW相)のスイッチングパルス(ここではPV,PW)を時間的に隣接(連続)して設け、ステップS7では、線間電圧非最大相(ここではW相:図2(a)参照)、もしくは、線電流指令値最大相(ここではU相:図2(b)参照)に短絡パルスSPを配置する。
また、第2二相変調(ここでは電圧VWUの絶対値|VWU|が最大の場合)において、ステップS6では、パルス幅変調の一変調周期T内において、線電流指令値最大相(ここではU相)以外の二相(ここではV相及びW相)のスイッチングパルス(ここではPV,PW)を時間的に隣接(連続)して設け、ステップS7では、線間電圧非最大相(ここではV相:図3(a)参照)、もしくは、線電流指令値最大相(ここではU相:図3(b)参照)に短絡パルスSPを配置する。
次に、交流側線電流指令値iU *,iV *,iW *にゼロを含むか、或いは、含まないかを判断する(ステップS8)。
ステップS8で交流側線電流指令値iU *,iV *,iW *にゼロを含むと判断した場合には(ステップS8:含む)、短絡パルスSPを一変調周期Tの直前の前変調周期における最後の短絡パルスSPと、一変調周期Tの直後の次変調周期における最初の短絡パルスSPとのうち少なくとも一方(ここでは双方)と同一の相に配置し(ステップS9)、ステップS10へ移行する。
一方、ステップS8で交流側線電流指令値iU *,iV *,iW *にゼロを含まないと判断した場合には(ステップS8:含まない)、そのままステップS10へ移行する。
次に、一変調周期T内のパルスパターンを一変調周期Tにおける中央時刻の時間軸γを基準して線対称に配置し(ステップS10)、こうして生成されたパルスパターンを電力変換器Aへ出力する(ステップS11)。
そして、ステップS12で処理終了か否かを判断し、処理が終了されない限り(ステップS12:NO)、ステップS1〜ステップS12の処理を繰り返す。
なお、本実施の形態のパルスパターン生成構成は、電力変換器Aを三相電流形インバータとして利用する場合に適用したが、三相電流形コンバータとして利用する場合に適用してもよい。
10a,10b,10c 三相電流形電力変換システム
13a,13b,13c 制御部
A 三相電流形インバータ(三相電流形電力変換器の一例)
U U相のスイッチングパルス
V V相のスイッチングパルス
W W相のスイッチングパルス
SP 短絡パルス
T 一変調周期
T1 離隔時間
P U相の上アーム
P V相の上アーム
P W相の上アーム
N U相の下アーム
N V相の下アーム
N W相の下アーム
U U相
V V相
W W相
UV U相とV相との間の交流側線間電圧
VW V相とW相との間の交流側線間電圧
WU W相とU相との間の交流側線間電圧
L 直流側の電流
U * U相の交流側線電流指令値
V * V相の交流側線電流指令値
W * W相の交流側線電流指令値
γ 時間軸

Claims (3)

  1. 各相の上下アームが逆阻止形のスイッチング素子で構成され、かつ、パルス幅変調によって電力変換を行う三相電流形電力変換器に対するパルスパターン生成構成であって、
    前記三相電流形電力変換器の交流側線間電圧のうち絶対値が最大となる線間に含まれない線間電圧非最大相と、前記三相電流形電力変換器の交流側線電流指令値の絶対値が最大となる線電流指令値最大相とが一致する場合には、
    前記パルス幅変調の一変調周期内において、
    前記線電流指令値最大相以外の二相のスイッチングパルスを時間的に離隔するように離隔時間を空けて設け、かつ、前記線電流指令値最大相に対して、前記離隔時間に短絡パルスを配置する第1スイッチング制御を行う一方、
    前記線間電圧非最大相と、前記線電流指令値最大相とが一致しない場合には、
    前記パルス幅変調の一変調周期内において、
    前記線電流指令値最大相以外の二相のスイッチングパルスを時間的に隣接して設け、かつ、前記線間電圧非最大相、もしくは、前記線電流指令値最大相に対して、前記線間電圧非最大相のスイッチングパルスに時間的に隣接して短絡パルスを配置する第2スイッチング制御を行うことを特徴とする三相電流形電力変換器に対するパルスパターン生成構成。
  2. 請求項1に記載の三相電流形電力変換器に対するパルスパターン生成構成であって、
    前記三相電流形電力変換器の交流側線電流指令値にゼロを含む場合には、前記短絡パルスを前記一変調周期の直前の前変調周期における最後のパルスと、前記一変調周期の直後の次変調周期における最初のパルスとのうち少なくとも一方と同一の相に配置することを特徴とする三相電流形電力変換器に対するパルスパターン生成構成。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の三相電流形電力変換器に対するパルスパターン生成構成であって、
    前記一変調周期内のパルスパターンを該一変調周期における中央時刻の時間軸を基準して線対称に配置することを特徴とする三相電流形電力変換器に対するパルスパターン生成構成。
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