JP5323788B2 - シャッター付きサッシ - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1に開示したように、シャッター枠のシャッター縦枠を建物躯体に、サッシ枠のサッシ縦枠の見付け方向外側となるように取り付け、このシャッター縦枠の見込み方向室外側部に沿ってシャッタースラットを昇降自在としたシャッター付きサッシが提案されている。
前記シャッター縦枠は、見込み方向室内側部が建物躯体に固着して取り付けられ、見込み方向室外側部にシャッタースラットが設けてあるので、そのシャッタースラットが風圧を受けたときにシャッター縦枠に見付け方向内側に向かう力が負荷し、その力によってシャッター縦枠が、建物躯体固着部から見付け方向内側に倒れるように撓むことがあるので、耐風圧性能に問題がある。
このようにすれば、第1規制部の接触面とサッシ縦枠の見込み方向室外側面との間の止水性を優れたものにできる。
しかも、シャッター縦枠の見付け方向内側への撓みを第2規制部で確実に規制することができる。
このようにすれば、サッシ枠、シャッター枠の加工誤差、組立誤差による見付け方向寸法の誤差があったり、見付け方向の取り付け誤差があった場合でも、第1規制部の当接面をサッシ縦枠の見込み方向室外側面に当接させることができる。
このようにすれば、例えば、サッシ枠が合成樹脂製で、サッシ縦枠とサッシ上枠、サッシ下枠の溶着連結部にバリなどがある場合に、そのバリなどによる影響を受けることなく止水及び撓みを規制できる。
また、シャッタースラットが風圧を受けたときのシャッター縦枠の見込み方向室内側への撓みを第1規制部で軽減できると共に、見付け方向内側への撓みを第2規制部で軽減できるから、耐風圧性能を向上できる。
また、第2規制部とサッシ縦枠の見付け方向室外側面との間の間隔によって、サッシ枠、シャッター枠の加工誤差、組立誤差による見付け方向の寸法誤差、見付け方向の取付誤差を吸収することができる。
また、サッシ縦枠とシャッター縦枠の間の空間が内向片で見えないので、外観の見栄えが良い。
サッシ枠1は、左右のサッシ縦枠10,10とサッシ上枠11とサッシ下枠12を方形状に連結したもので、そのサッシ枠1内に障子(図示せず)が開閉自在に設けてある。
シャッター枠2は、左右のシャッター縦枠20,20とシャッター上枠21とシャッター下枠22を備え、その左右のシャッター縦枠20の見込み方向室外側部に沿ってシャッタースラット3が昇降する。
シャッタースラット3は、複数のスラット3aを連結したものである。
巻き取り・繰り出し装置4は、シャッター枠1の上部に取り付けたケース40内に巻取軸41を設け、この巻取軸41にシャッタースラット3の最上部のスラット3aを固着し、その巻取軸41を正転、逆転してシャッタースラット3を巻き取り・繰り出しするようにしてある。
サッシ縦枠10の見付け方向外側面10bの見込み方向室内側寄りには見付け方向外側に向かう連結片15を有している。
サッシ縦枠10の見付け方向外側面10bと、この見付け方向外側面10bと連続した見込み方向室外側面10cとでサッシ縦枠10の見込み方向室外側で、かつ見付け方向外側の角部10dを形成し、この角部10dは直角としてある。
この実施の形態のサッシ枠1は合成樹脂製で、そのサッシ縦枠10、サッシ上枠11、サッシ下枠12は同一断面形状の合成樹脂の押出形材としてある。材質は合成樹脂に限らず、アルミ等であっても良い。
躯体取付部24が建物躯体5の室外側面5bに固着具28で固着して取り付けてある。
サッシ縦枠10(見付け方向外側面10b)とシャッター縦枠20(本体23)との間には見付け方向の空間Sがある。
サッシ縦枠10の連結片15とシャッター縦枠20の連結片27が重ね合わされ、固着具16で連結されていると共に、両者の間をシール材17でシールしている。
つまり、サッシ縦枠10とシャッター縦枠20は、その連結片15,27を連結した状態で、建物躯体5にそれぞれ取り付けられる。なお、サッシ縦枠10とシャッター縦枠20は連結しなくとも良い。
スラットガイド部25はコ字状の溝を有し、その溝に沿ってシャッタースラット3が昇降する。
本体23と、スラットガイド部25は別体としてあるが、一体でも良い。
図2においては、サッシ枠1内に内障子1aと外障子1bが引き違いに設けられて引き違いサッシとしてあるが、これに限ることはない。
第1規制部26aがサッシ縦枠10の角部10dを形成する見込み方向室外側面10cに当接し、シャッター縦枠20の見込み方向室内側への移動を規制すると共に、その第1規制部26aとサッシ縦枠10の見込み方向室外側面10cとの当接部によって内向片26とサッシ縦枠10との間を止水し、内向片26、サッシ縦枠10よりも見込み方向室外側寄りの室外側空間S1の雨水が、内向片26とサッシ縦枠10との間から空間Sに浸入しないようにしている。この際、第1規制部26aとサッシ縦枠10の見込み方向室外側面10cをビスなどで固着しないことで、後述するようにシャッター縦枠20が見付け方向内側に撓んだ際に第1規制部26aが見込み方向室外側面10cに対して摺接可能に構成されている。
第2規制部26bは、サッシ縦枠10の角部10dを形成する見付け方向外側面10bと見付け方向の間隔S2を置いて相対向している。
例えば、シャッタースラット3が矢印bで示す風圧(負圧)を受けたときには、シャッタースラット3に設けた抜け止め片3bがスラットガイド部25内に設けた受け片25aに係止し、シャッター縦枠20に矢印aで示す力が負荷し、見付け方向内側に倒れるように撓もうとする。
風圧が順次強くなってシャッター縦枠20に負荷する力が順次大きくなると、前述の第1規制部26aでは撓みを規制できずにシャッター縦枠20は更に撓む。
このとき、前述の第1規制部26aは、サッシ縦枠10の見込み方向室外側面10cに対して見付け方向内側に摺接する。
この状態から、前記風圧がさらに強くなってシャッター縦枠20に負荷する力もさらに大きくなると、図5に示すように、シャッター縦枠20の内向片26よりも見込み方向室外側部分が撓む。
このようであるから、第1規制部26aとサッシ枠10の見込み方向室外側面10cが見付け方向には1点で接触するので、止水性を優れたものにできる。
しかも、第1規制部26aの円弧状凸面がサッシ縦枠10の見込み方向室外側面10cに対して見付け方向に摺接するので、その第1規制部26aでサッシ縦枠10の見込み方向室外側面10cの損傷を面接触などで摺接する場合と比較して抑制することができる。
このようであれば、前述したサッシ枠1、シャッター枠2の加工誤差、組立誤差による見付け方向の寸法誤差、見付け方向の取り付け誤差があったときに、第1規制部26aをサッシ縦枠10の見込み方向室外側面10cに確実に接触させることができる。
このようであれば、シャッター縦枠20が撓んだときに第2規制部2bがサッシ縦枠10の見付け方向外側面10bに接する面積が広いので、シャッター縦枠20の撓みを確実に規制することができる。
図6に示すように、シャッター縦枠20の本体23の見付け方向内側面23aにおける見込み方向中間に内向片26を一体に設け、その内向き片26の見付け方向内側端に設けた見込み方向に向かう第2規制片32と、この第2規制片32の見込み方向室外側端に見付け方向内側に向けて設けた第1規制片33を備え、第1規制片33の見付け方向内側端には、見込み方向室内側に向けて突出した突起部34を有し、この突起部34の見込み方向室内側面34aを前述の円弧状凸面の当接面30としてある。第1規制片33と突起部34で第1規制部26aとしてある。
第2規制片32の見付け方向内側面32aがサッシ縦枠10の見付け方向外側面10bと間隔S2を備えて相対向し、この見付け方向内側面32aが前述の平坦面31で、この第2規制片32で前述の第2規制部26bとしてある。
このようであるから、例えばサッシ枠1が合成樹脂製で、サッシ縦枠10とサッシ上枠11、サッシ下枠12の溶着連結部にバリがある場合に、そのバリをこの隙間に収容することで、バリの影響を受けることなく止水及び撓みを軽減できる。
なお、図5のように第1規制片33及び第2規制片32がサッシ縦枠10に当接した状態では、内向片26の基端部(本体23と内向片26との境界部分)を支点としてシャッター縦枠20が見付け方向内側に撓もうとするため、この撓みの支点となる部分(本体23と内向片26との境界部分)をよりスラットガイド部25側(より見込み方向室外側)に位置させることが好ましいことから、内向片26をより見込み方向室外側に位置させたいが、内向片26が見込み方向室外側へ寄れば寄るほど第2規制片32とサッシ縦枠10(見付け方向外側面10b)との対向面積(シャッター縦枠20が撓んだ際の接触面積)が小さくなってしまう。
そこで、図6に示すように、第2規制片32の見込み方向室内側端を、内向片26よりも見込み方向室内側に突出した部分を有した形状にすることで、内向片26よりも見込み方向室内側の位置において第2規制片32とサッシ枠10を対向することができるため、内向片26をより見込み方向室外側に位置させつつも、第2規制片32とサッシ縦枠10(見付け方向外側面10b)との対向面積を大きくすることが可能となる。
また、図8に示すように内向片26と第1規制片33を一直線状とし、その内向片26の見込み方向室内側面に第2規制片32を見込み方向室内側に向けて設け、この第2規制片32と第1規制片33が鉤形状となるようにしても良い。
また、図9に示すように内向片26の見付け方向内側寄りにシール材装着部35を設け、このシール材装着部35にシール材36を装着し、そのシール材36をサッシ縦枠10の見付け方向外側面10bに接するようにしても良い。
なお、図7〜図9においてはシャッター縦枠20のスラットガイド部25の図示を省略してある。
例えば、サッシ縦枠10の見込み方向室外側面10cに見込み方向室外側に突出した突片を設け、第1規制部26aの突起部34が突片に接して見付け方向外側に摺動しないようにする。
このようにすれば、シャッター縦枠20が見付け方向外側に撓むことを規制できる。
Claims (4)
- サッシ枠とシャッター枠を備え、前記シャッター枠の見込み方向室外側部に沿ってシャッタースラットを昇降自在としたシャッター付きサッシであって、
前記シャッター枠のシャッター縦枠は、サッシ枠のサッシ縦枠の見付け方向外側に位置し、
前記シャッター縦枠は、この見込み方向中間部に見付け方向内側に向かう内向片を備え、この内向片には第1規制部と、この第1規制部よりも見付け方向外側寄りで、かつ見込み方向室内側寄りの第2規制部が設けられ、
前記第1規制部が、サッシ縦枠の見付け方向外側の角部を形成する見込み方向室外側面に当接し、
前記第2規制部が、サッシ縦枠の前記角部を形成する見付け方向外側面と間隔を置いて相対向し、前記シャッター縦枠が見付け方向内側に撓んだときに、前記第1規制部がサッシ枠の前記見込み方向室外側面に対して見付け方向に摺接し、前記第2規制部がサッシ縦枠の前記見付け方向外側面に当接するようにしたことを特徴とするシャッター付きサッシ。 - 前記第1規制部のサッシ縦枠の前記見込み方向室外側面と当接する当接面は、見込み方向室内側に突出した円弧状凸面で、
前記第2規制部は、サッシ縦枠の前記見付け方向外側面に沿った平坦面である請求項1記載のシャッター付きサッシ。 - 前記第1規制部の当接面は、サッシ縦枠の前記見込み方向室外側面における前記見付け方向外側面よりも見付け方向内側寄りに当接している請求項2記載のシャッター付きサッシ。
- 前記内向片に、見付け方向に向かうと共に、見付け方向内側端において見込み方向室内側に突出した突起部を有した第1規制片と、見込み方向に向かう第2規制片を、前記第1規制片の見込み方向室内側面と第2規制片の見付け方向内側面が鉤形に連続するようにそれぞれ設け、
前記突起部の見込み方向室内側面を前記円弧状凸面とし、その円弧状凸面をサッシ縦枠の前記見込み方向室外側面に接し、かつ第1規制片の前記見込み方向室内側面とサッシ縦枠の前記見込み方向室外側面を離隔して前記第1規制部とし、
前記第2規制片の前記見付け方向内側面をサッシ縦枠の前記見付け方向外側面と間隔を置いて対向して前記第2規制部とした請求項3記載のシャッター付きサッシ。
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