JP5322700B2 - 回転子、その製造方法、その製造装置、及びその回転子を搭載した圧縮機 - Google Patents

回転子、その製造方法、その製造装置、及びその回転子を搭載した圧縮機 Download PDF

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本発明は、永久磁石を使用した回転子、その製造方法、その製造装置、及びその回転子を搭載した圧縮機に関するものである。
近年、回転子等の被圧入部品に圧入部品を圧入する装置として、圧入部品を損傷しないように工夫された様々な圧入器具及び圧入装置がある。例えば、従来の圧入装置として、下治具に設置された被圧入部品と、上治具に装着された圧入部品との中心軸を一致させて圧入し、部品同士の干渉による破損原因を軽減できる自己センタリング機構を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−325876号公報(第3、4頁、図2)
しかし、特許文献1に係る圧入装置の圧入方法では、圧入部品に対し損傷荷重以上の力で圧入することにより圧入部品を損傷する可能性があり、圧入部品の材料費の増加及び製造稼働率低下による加工費の増加を招くという問題がある。
また、損傷した圧入部品を搭載した製品が流出すると、その製品の信頼性を損なうという問題がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、第1の目的は永久磁石の損傷を抑制することができる安定した回転子の製造方法及びその製造装置を提供するものである。また、第2の目的は圧入により損傷された永久磁石を搭載した回転子の流出を防止するために自動判別すると同時に、回転子鉄心と永久磁石の不適合な組み合わせを識別する回転子の製造方法及びその製造装置を得るものである。そして、第3の目的は、圧入荷重を安定にして圧入された永久磁石を備える回転子及びそれを搭載した圧縮機を提供するものである。
本発明に係る回転子の製造方法は、積層された薄板電磁鋼板と、該薄板電磁鋼板が積層された方向に設けられた複数の磁石挿入孔と、を有する回転子鉄心において、永久磁石を圧入治具によって前記磁石挿入孔に圧入する工程と、その圧入動作の際にそれぞれの前記永久磁石にかかる荷重を個別に検出し、その検出された荷重が正常かどうかを判定する工程と、前記荷重が異常であると判定された場合、圧入動作を停止する工程と、を有し、前記判定する工程において、前記圧入動作が開始されて前記圧入治具が所定の圧入開始位置に到達するまでに、前記圧入治具が前記永久磁石に突き当たることによる荷重を検出し、その荷重が所定の閾値を超えた場合又は前記圧入治具が前記圧入開始位置に到達したときに荷重が検出されない場合を異常と判定し、そして、前記圧入治具が前記圧入開始位置に到達したときに検出した荷重が前記閾値以内である場合を正常と判定するものである
本発明に係る回転子の製造方法によれば、永久磁石を磁石損傷荷重値未満で圧入することができるので、希土類永久磁石の損傷を抑制することができる。
また、希土類永久磁石の損傷抑制動作を自動制御することができるので、回転子の製造システムにおける省人合理化を実現することができる。
本発明の実施の形態1に係る希土類永久磁石を使用した回転子の断面図である。 本発明の実施の形態1に係る回転子の製造装置の構成図である。 本発明の実施の形態1に係る回転子の製造フローチャート図である。 本発明の実施の形態1に係る回転子の製造工程を示す図である。 磁石圧入治具31の下降変位量と希土類永久磁石3にかかる圧入荷重との関係を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る回転子の製造装置の構成図である。 本発明の実施の形態2に係る回転子の製造フローチャート図である。 本発明の実施の形態2に係る回転子の製造工程を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る回転子の製造装置の構成図である。 本発明の実施の形態4に係る回転子の製造装置の構成図である。 本発明の実施の形態5に係る回転子における回転子鉄心2の磁石挿入孔2aの拡大図である。 本発明の実施の形態6に係る密閉型圧縮機の縦断面図である。
実施の形態1.
(回転子の構造)
図1は、本発明の実施の形態1に係る希土類永久磁石を使用した回転子の断面図である。
図1において、回転子1における回転子鉄心2は、6つの磁石挿入孔2a、風穴2c及びシャフト挿入孔2dを有しており、これらの孔が形成されるように薄型電磁鋼板が積層され、さらに磁石挿入孔2aの一部において突起部2bが形成されるように積層されている。この6つの磁石挿入孔2aのそれぞれの中には、希土類永久磁石3が挿入されており、磁石挿入孔2aにおける突起部2bによって固定されている。さらに、回転子鉄心2の上下両端面には、下バランスウェイト21、そして、上バランスウェイト22がリベット23によってそれぞれ固定されている。
なお、前述のように複数の磁石挿入孔2aには、希土類永久磁石3が挿入されていると説明したが、挿入される永久磁石としては希土類に限られるものではなく、例えば、フェライト等その他のものを材質とする永久磁石を使用するものとしてもよい。
また、回転子鉄心2の上下両端面に固定されているものとしては、上記で説明した下バランスウェイト21及び上バランスウェイト22に限られるものではなく、回転子1を搭載する圧縮機等の用途によっては、端板を用いるものとしてもよい。
さらに、上記において、回転子鉄心2における磁石挿入孔2aは6つと説明したが、これに限られるものではなく、異なる数の磁石挿入孔2aを設け、それぞれに希土類永久磁石3が挿入される構成としてもよい。
(回転子の製造装置の構成)
図2は、本発明の実施の形態1に係る回転子の製造装置の構成図である。
永久磁石圧入装置41は、治具芯出し部12を有する位置決め治具11、左クランプ治具20a及び右クランプ治具20bを配置する下プレート42、4本の支柱43、その支柱43に支持される上プレート44、並びに、その上プレート44に配置され6つの磁石圧入治具31をそれぞれ個別に昇降させる6つ昇降アクチュエーター45によって構成されている。この磁石圧入治具31は、希土類永久磁石3にかかる荷重を検出する荷重検出器31aを備えている。また、永久磁石圧入装置41は、上記の左クランプ治具20a及び右クランプ治具20bのクランプ動作、昇降アクチュエーター45による磁石圧入治具31の昇降動作、及び、荷重検出器31aによって検出された荷重に基づく判定動作等を制御する制御装置(図示せず)を備えている。ここで、磁石圧入治具31及びそれを昇降させる昇降アクチュエーター45は、希土類永久磁石3と同数分、すなわち、本実施の形態ではそれぞれ6つ、備えている。
なお、請求項記載の「圧入治具」は磁石圧入治具31に、「アクチュエーター」は昇降アクチュエーター45、「固定部」は治具芯出し部12を有する位置決め治具11、左クランプ治具20a及び右クランプ治具20b、並びに「制御部」は制御装置(図示せず)に相当する。
なお、前述したように、磁石挿入孔2a及びそれに挿入される希土類永久磁石3は、それぞれ6つに限られるものではなく、異なる個数を備える場合には、それと同数の磁石圧入治具31及び昇降アクチュエーター45を備える構成としてもよい。
(回転子の製造工程)
図3は本発明の実施の形態1に係る回転子の製造フローチャート図であり、図4はその回転子の製造工程を示す図である。以下、回転子1の製造工程について、図3を参照しつつ図2のフローチャート図においてステップ順に説明する。
(S1)
図4(a)で示されるように、回転子鉄心2を磁石挿入孔2aにおける突起部2bが下側になるように位置決め治具11に載置する。このとき、位置決め治具11における治具芯出し部12を、回転子鉄心2におけるシャフト挿入孔2dに挿入させる。このとき、例えば、位置決め治具11における治具芯出し部12に設けられた突き出し部(図示せず)と、回転子鉄心2におけるシャフト挿入孔2dに設けられた切り欠き部(図示せず)とを合わせるように載置する。なお、回転子鉄心2を位置決め治具11に載置するのは、人によるものとしてもよいし、多関節ロボット等の搬送装置によるものとしてもよい。
(S2)
次に、図4(b)で示されるように、希土類永久磁石3を6つの磁石挿入孔2aのそれぞれに挿入する。なお、これについても、ステップS1と同様に、磁石挿入孔2aに希土類永久磁石3を挿入するのは、人によるものとしてもよいし、多関節ロボット等の搬送装置によるものとしてもよい。
(S3)
次に、図4(c)で示されるように、制御装置(図示せず)は、回転子鉄心2の外径部を左クランプ治具20a及び右クランプ治具20bによってクランプさせる。このとき、制御装置は、まず左クランプ治具20a及び右クランプ治具20bのいずれかを先に回転子鉄心2の外径部のクランプをさせ、その後もう片方を回転子鉄心2の外径部のクランプをさせる。以上のステップS1〜ステップS3の動作によって希土類永久磁石3が、磁石挿入孔2aにおける突起部2bに圧入される前の準備が完了する。なお、上記のように、左クランプ治具20a及び右クランプ治具20bのいずれかが先に回転子鉄心2の外径部をクランプし、その後もう片方がクランプする動作を説明したが、これに限られるものではなく、左クランプ治具20a及び右クランプ治具20bが同時に回転子鉄心2の外径部をクランプする動作としてもよい。
(S4)
次に、図4(d)で示されるように、制御装置は、昇降アクチュエーター45を駆動し、荷重検出器31aが組み込まれた6本の磁石圧入治具31を下降させる。
(S5)
制御装置は、磁石圧入治具31の下降動作において、磁石圧入治具31が、磁石挿入孔2aに適切に挿入された場合の希土類永久磁石3に突き当たる位置として予め設定された磁石圧入開始位置まで下降させる。この際、制御装置は、この磁石圧入開始位置まで下降する際、荷重検出器31aによって磁石圧入治具31が希土類永久磁石3に突き当たることによって検出された荷重が、いずれかの磁石圧入治具31において所定の閾値を超えた場合、その磁石圧入治具31に対応する希土類永久磁石3の挿入が不良である、又は、挿入された希土類永久磁石3が適正なものよりも長いものであると判断し、異常と判定してステップS9に進む。又は、その磁石圧入開始位置に到達したとき、いずれかの磁石圧入治具31における荷重検出器31aによって荷重が検出されなかった場合、その磁石圧入治具31に対応する希土類永久磁石3が磁石挿入孔2aに挿入されていない、又は、挿入された希土類永久磁石3が適正なものよりも短いものであると判断し、同様に異常と判定してステップS9に進む。一方、磁石圧入治具31が磁石圧入開始位置まで到達したとき、荷重検出器31aによって検出される荷重が、いずれの磁石圧入治具31においても所定の閾値以内である場合、適正な希土類永久磁石3が磁石挿入孔2aに正常に挿入されていると判断し、正常と判定してステップS6に進む。
(S6)
ステップS5によって、適正な希土類永久磁石3が正常に磁石挿入孔2aに挿入されたと判断された場合、制御装置は、磁石圧入開始位置OK情報をメモリ(図示せず)に記憶する。なお、この磁石圧入開始位置OK情報は、次のステップS7及びステップS8における圧入動作に移行させるために用いたり、又は、製造ラインにおける品質管理用のために用いる等のためにあるものであり、制御装置がステップS5において正常と判定し、その判定を確認した上でステップS7に移行するという構成としてもよく、その場合には、この磁石圧入開始位置OK情報をメモリに記憶するというステップS6は省略するものとしてもよい。
(S7、S8)
次に、図4(e)で示されるように、制御装置は、磁石圧入治具31が正常に磁石圧入開始位置まで下降後、さらに、希土類永久磁石3を磁石挿入孔2aにおける突起部2bに対して圧入するため、磁石圧入治具31をさらに圧入下降させ、回転子鉄心2の上端面まで下降させる。この圧入下降動作中に、荷重検出器31aは希土類永久磁石3の圧入荷重を検出し、制御装置は、検出された圧入荷重が、いずれかの磁石圧入治具31において所定の設定上限値を超えた場合、圧入異常と判定してステップS9に進む。一方、制御装置は、磁石圧入治具31を回転子鉄心2の上端面まで圧入下降させるまで、いずれの磁石圧入治具31においても圧入荷重が設定上限値以下である場合、圧入正常と判定し、下降動作を停止させてステップS10に進む。なお、請求項記載の「圧入閾値」は上記の設定上限値に相当する。
(S9)
制御装置は、ステップS5において異常と判定、又は、ステップS7において圧入異常と判定した場合、磁石圧入治具31の下降動作を停止し、例えば、異常ランプを点灯させる等の異常表示を実施する。
(S10)
制御装置は、ステップS7において、圧入正常と判定した後、又は、ステップS9において、異常表示を実施した後、磁石圧入治具31を元の位置まで上昇させる。
(S11)
そして、制御装置は、左クランプ治具20a及び右クランプ治具20bをアンクランプさせる。
なお、上記のステップS2における希土類永久磁石3が回転子鉄心2における磁石挿入孔2aに挿入される工程、及び、ステップS3における回転子鉄心2が左クランプ治具20a及び右クランプ治具20bによってクランプされる工程は、この工程順序に限られるものではなく、順序が逆となってもよい。
(圧入下降変位量と圧入荷重との関係)
図5は、磁石圧入治具31の下降変位量と希土類永久磁石3にかかる圧入荷重との関係を示す図である。
横軸は磁石圧入治具31の下降変位量、そして、縦軸は荷重検出器31aで検出された圧入荷重となっている。磁石圧入治具31が下降され、希土類永久磁石3の磁石挿入孔2aにおける突起部2bへの圧入が開始されると、圧入荷重が上昇する。このとき、希土類永久磁石3が損傷する荷重、すなわち、磁石損傷荷重値未満であれば、希土類永久磁石3は損傷することなく圧入が完了する。一方、圧入荷重が磁石損傷荷重値を超えてしまうと、希土類永久磁石3は損傷する、又は、その可能性が非常に高くなる。但し、本実施の形態においては、磁石損傷荷重値より小さい値で設定上限値を設定してあるので、磁石圧入治具31が圧入下降中に、荷重検出器31aによって検出された圧入荷重がこの設定上限値を超えた場合、磁石圧入治具31が下降動作を停止するので、希土類永久磁石3が損傷することはない。
(実施の形態1の効果)
以上の希土類永久磁石3の圧入方法によれば、希土類永久磁石3を磁石損傷荷重値未満で圧入することができるので、希土類永久磁石3の損傷を抑制することができる。
また、磁石損傷荷重値より小さい値で設定上限値を設定し、希土類永久磁石3にかかる圧入荷重がこの設定上限値を超えた場合、圧入動作を停止するようにしたので、希土類永久磁石3を回転子鉄心2から取り外し再利用することができ材料費を低減することができる。
また、磁石圧入治具31が磁石圧入開始位置まで下降するまでに、磁石圧入治具31の希土類永久磁石3への突き当たりによる荷重の検出が可能なので、不適合磁石が複数のうち1枚でも磁石挿入孔2aに挿入されている場合における希土類永久磁石3の種類違いの識別、希土類永久磁石3が挿入されていないことの検出、及び、希土類永久磁石3が適正なものでも磁石挿入孔2aへのその挿入不良の検出が可能となる。
さらに、希土類永久磁石3の損傷抑制動作を自動制御することができるので、回転子の製造システムにおける省人合理化を実現することができる。
実施の形態2.
(回転子の製造装置の構成)
図6は、本発明の実施の形態2に係る回転子の製造装置の構成図である。以下、前述の実施の形態1に係る回転子の製造装置と相違する構成を中心に説明する。
本実施の形態における永久磁石圧入装置41は、希土類永久磁石3を3枚ごとに2回に分けて圧入(動作の詳細は後述)するので、磁石圧入治具31及びそれを昇降させる昇降アクチュエーター45をそれぞれ3つ備えている。この3つの磁石圧入治具31は、6枚の希土類永久磁石3を1枚おきに磁石挿入孔2aに圧入させる位置に配置されている。また、位置決め治具11と連結し下プレート42の下面に設置され、回転子鉄心2を円周方向に回転させる回転アクチュエーター46を備えている。
なお、上記の構成では、磁石圧入治具31及びそれを昇降させる昇降アクチュエーター45をそれぞれ3つ備えるものとしたが、これに限られるものではなく、希土類永久磁石3を3枚ごとではなく、異なる枚数ごとに数回に分けて圧入する場合には、その枚数と同数の磁石圧入治具31及びそれを昇降させる昇降アクチュエーター45を備える構成としてもよい。
また、上記の構成では、3つの磁石圧入治具31は、6枚の希土類永久磁石3を1枚おきに磁石挿入孔2aに圧入させる位置に配置されているものとしたが、このような希土類永久磁石3の1枚分空ける配置に限られるものではなく、この3つの磁石圧入治具31が互いに隣合うように連続配置される構成としてもよい。
(回転子の製造工程)
図7は本発明の実施の形態2に係る回転子の製造フローチャート図であり、図8はその回転子の製造工程を示す図である。以下、回転子1の製造工程について、図8を参照しつつ図7のフローチャート図においてステップ順に説明し、前述の実施の形態1に係る回転子の製造工程と相違する動作を中心に説明する。
(S21〜S23)
実施の形態1におけるステップS1〜ステップS3と同様である(図8(a)〜図8(c))。
(S24)
次に、図8(d)で示されるように、制御装置は、昇降アクチュエーター45を駆動し、荷重検出器31aが組み込まれた3本の磁石圧入治具31を下降させる。
(S25)
制御装置は、磁石圧入治具31の下降動作において、磁石圧入治具31が、磁石挿入孔2aに適切に挿入された場合の希土類永久磁石3に突き当たる位置として予め設定された磁石圧入開始位置まで下降させる。この際、制御装置は、この磁石圧入開始位置まで下降する際、荷重検出器31aによって磁石圧入治具31が希土類永久磁石3に突き当たることによって検出された荷重が、3つの磁石圧入治具31のうちいずれかにおいて所定の閾値を超えた場合、その磁石圧入治具31に対応する希土類永久磁石3の挿入が不良である、又は、挿入された希土類永久磁石3が適正なものよりも長いものであると判断し、異常と判定してステップS29に進む。又は、その磁石圧入開始位置に到達したとき、3つの磁石圧入治具31のうちいずれかの荷重検出器31aによって荷重が検出されなかった場合、その磁石圧入治具31に対応する希土類永久磁石3が磁石挿入孔2aに挿入されていない、又は、挿入された希土類永久磁石3が適正なものよりも短いものであると判断し、同様に異常と判定してステップS29に進む。一方、磁石圧入治具31が磁石圧入開始位置まで到達したとき、荷重検出器31aによって検出される荷重が、3つの磁石圧入治具31のうちいずれにおいても所定の閾値以内である場合、3つの磁石圧入治具31に対応する希土類永久磁石3について適正なものが磁石挿入孔2aに正常に挿入されていると判断し、正常と判定してステップS26に進む。
(S26)
ステップS25によって、3つの磁石圧入治具31に対応する希土類永久磁石3について適正なものが正常に磁石挿入孔2aに挿入されたと判断された場合、制御装置は、磁石圧入開始位置OK情報をメモリ(図示せず)に記憶する。なお、この磁石圧入開始位置OK情報は、次のステップS27及びステップS28における圧入動作に移行させるために用いたり、又は、製造ラインにおける品質管理用のために用いる等のためにあるものであり、制御装置がステップS25において正常と判定し、その判定を確認した上でステップS27に移行するという構成としてもよく、その場合には、この磁石圧入開始位置OK情報をメモリに記憶するというステップS26は省略するものとしてもよい。
(S27、S28)
次に、図8(e)で示されるように、制御装置は、磁石圧入治具31が正常に磁石圧入開始位置まで下降後、さらに、希土類永久磁石3を磁石挿入孔2aにおける突起部2bに対して圧入するため、磁石圧入治具31をさらに圧入下降させ、回転子鉄心2の上端面まで下降させる。この圧入下降動作中に、荷重検出器31aは希土類永久磁石3の圧入荷重を検出し、制御装置は、検出された圧入荷重が、3つの磁石圧入治具31のうちいずれかにおいて所定の設定上限値を超えた場合、圧入異常と判定してステップS29に進む。一方、制御装置は、磁石圧入治具31を回転子鉄心2の上端面まで圧入下降させるまで、3つの磁石圧入治具31のうちいずれにおいても圧入荷重が設定上限値以下である場合、圧入正常と判定し、下降動作を停止させてステップS30に進む。
(S29)
制御装置は、ステップS25において異常と判定、又は、ステップS27において圧入異常と判定した場合、磁石圧入治具31の下降動作を停止し、例えば、異常ランプを点灯させる等の異常表示を実施し、そして、メモリに3つの磁石圧入治具31に対応する希土類永久磁石3についての異常情報を記憶する。
(S30)
制御装置は、ステップS27において、圧入正常と判定した後、又は、ステップS29において、異常表示を実施した後、磁石圧入治具31を元の位置まで上昇させる。
(S31)
実施の形態1におけるステップS11と同様である。
(S32)
次に、制御装置は、メモリを参照し、ステップS29において異常情報が記憶されているか確認する。その確認の結果、異常情報が記憶されていなければ、ステップS33に進む。一方、異常情報が記憶されている場合、動作終了とする。
(S33)
次に、図8(f)で示されるように、制御装置は、回転アクチュエーター46を駆動し、位置決め治具11に載置された回転子鉄心2を円周方向右回りに60°回転させる。なお、回転子鉄心2を円周方向右周り60°回転させる動作としたが、これに限られるものではなく、円周方向左周りに60°又は円周方向右周り(又は左周り)に180°回転させる動作としてもよい。
(S34)
実施の形態1におけるステップS3と同様である。
(S35)
次に、図8(g)で示されるように、制御装置は、昇降アクチュエーター45を駆動し、荷重検出器31aが組み込まれた3本の磁石圧入治具31を下降させる。
(S36)
制御装置は、ステップS25と同様に、磁石圧入治具31の下降動作及び磁石圧入開始位置における荷重の判定動作を、残りの3枚の希土類永久磁石3について実施する。この実施の結果、異常と判定した場合はステップS40、そして、正常と判定した場合はステップS37に進む。
(S37)
制御装置は、ステップS26と同様に、残りの3枚の希土類永久磁石3が正常に磁石挿入孔2aに挿入されたと判断された場合、制御装置は、磁石圧入開始位置OK情報をメモリに記憶する。なお、この磁石圧入開始位置OK情報は、次のステップS38及びステップS39における圧入動作に移行させるために用いたり、又は、製造ラインにおける品質管理用のために用いる等のためにあるものであり、制御装置がステップS36において正常と判定し、その判定を確認した上でステップS38に移行するという構成としてもよく、その場合には、この磁石圧入開始位置OK情報をメモリに記憶するというステップS37は省略するものとしてもよい。
(S38、S39)
図8(h)で示されるように、制御装置は、ステップS27及びステップS28と同様に、残りの3枚の希土類永久磁石3についての圧入下降動作及び圧入荷重についての判定動作を実施する。この実施の結果、圧入異常と判定した場合はステップS40に進み、そして、圧入正常と判定した場合は下降動作を停止させてステップS41に進む。
(S40)
制御装置は、ステップS36において異常と判定、又は、ステップS38において圧入異常と判定した場合、磁石圧入治具31の下降動作を停止し、例えば、異常ランプを点灯させる等の異常表示を実施する。
(S41)
制御装置は、ステップS38において、圧入正常と判定した後、又は、ステップS40において、異常表示を実施した後、磁石圧入治具31を元の位置まで上昇させる。
(S42)
実施の形態1におけるステップS11と同様である。
なお、上記の製造工程において、6枚の希土類永久磁石3を3枚ずつ2回に分けて圧入する動作を説明したが、これに限られるものではなく、異なる枚数ずつに分けて圧入する動作としてもよい。
(実施の形態2の効果)
以上の希土類永久磁石3の圧入方法によれば、実施の形態1における効果を有するのはもちろんのこと、希土類永久磁石3を複数回に分ける圧入する動作としたので、荷重検出器31aが組み込まれた磁石圧入治具31及び昇降アクチュエーター45の数を減らすことでき、製造装置費用を低減することができる。
また、回転アクチュエーター46を備え、磁石圧入治具31を動作させる昇降アクチュエーター45の数を減少させたことによって、回転子鉄心2の外径が小さい等により磁石圧入治具31を動作させる昇降アクチュエーター45について希土類永久磁石3と同数の配置が困難である場合にも適応することができる。
実施の形態3.
(回転子の製造装置の構成)
図9は、本発明の実施の形態3に係る回転子の製造装置の構成図である。以下、前述の実施の形態1に係る回転子の製造装置と相違する構成を中心に説明する。また、本実施の形態に係る回転子の製造装置による回転子の製造工程は実施の形態1と同様である。
本実施の形態における永久磁石圧入装置41は、昇降アクチュエーター45は1つのみ備えており、この1つの昇降アクチュエーター45の動力を6つの磁石圧入治具31それぞれに分配するパワー分配器47を備えている。このパワー分配器47は、上プレート44に支持されている。
(実施の形態3の効果)
以上のような構成によって、実施の形態1における効果を有するのはもちろんのこと、複数の磁石圧入治具31を1つの昇降アクチュエーター45によって動作させるようにしたので、回転子鉄心2の外径が小さい等により磁石圧入治具31を動作させる昇降アクチュエーター45について希土類永久磁石3と同数の配置が困難である場合にも適応することができ、かつ、製造装置費用を低減することができる。
実施の形態4.
(回転子の製造装置の構成)
図10は、本発明の実施の形態4に係る回転子の製造装置の構成図である。以下、前述の実施の形態2に係る回転子の製造装置と相違する構成を中心に説明する。また、本実施の形態に係る回転子の製造装置による回転子の製造工程は実施の形態2と同様である。
本実施の形態における永久磁石圧入装置41は、昇降アクチュエーター45は1つのみ備えており、この1つの昇降アクチュエーター45の動力を3つの磁石圧入治具31それぞれに分配するパワー分配器47を備えている。このパワー分配器47は、上プレート44に支持されている。
(実施の形態4の効果)
以上のような構成によって、回転アクチュエーター46を備え、磁石圧入治具31を動作させる昇降アクチュエーター45の数を1つにすることによって、回転子鉄心2の外径が小さい等により磁石圧入治具31を動作させる昇降アクチュエーター45について磁石圧入治具31と同数の配置が困難である場合にも適応することができ、かつ、製造装置費用を低減することができる。
実施の形態5.
(回転子の構造)
図11は、本発明の実施の形態5に係る回転子における回転子鉄心2の磁石挿入孔2aの拡大図である。上記の実施の形態1〜実施の形態4においては、回転子1の製造、特に、回転子1における回転子鉄心2の磁石挿入孔2aに希土類永久磁石3を圧入するための製造方法及び製造装置について説明したが、本実施の形態においては、その製造方法及び製造装置によって希土類永久磁石3が圧入される回転子鉄心2について説明する。
回転子鉄心2は、薄板電磁鋼板を打ち抜き積層する方法によって形成されるが、この打ち抜いた磁石挿入孔2aの切断面には、図11で示されるように磁石挿入孔カエリ2e及び磁石挿入孔ダレ2fが生じる。この磁石挿入孔カエリ2eの方向、すなわち、磁石挿入孔ダレ2fから磁石挿入孔カエリ2eへ向かう方向と、希土類永久磁石3を磁石挿入孔2aにおける突起部2bに圧入する方向との正逆によって、荷重検出器31aによって検出される圧入荷重の安定性に影響を及ぼす。例えば、この磁石挿入孔カエリ2eの方向が、希土類永久磁石3を圧入する方向と逆向きの場合、同じ向きの場合と比較して希土類永久磁石3にかかる圧入荷重が、磁石挿入孔カエリ2eの変形に寄与する分、増加しその量は不安定である。このとき、磁石挿入孔カエリ2eの方向と、希土類永久磁石3の圧入する方向との関係が正逆どちらでもよいとした場合、回転子鉄心2について希土類永久磁石3の圧入不良品が発生する恐れがある。したがって、本実施の形態における回転子1における回転子鉄心2においては、図11で示されるように、磁石挿入孔カエリ2eの方向及び希土類永久磁石3を圧入する方向を同一としている。
(実施の形態5の効果)
以上のような構成によれば、回転子鉄心2の磁石挿入孔2aにおける突起部2bに希土類永久磁石3が圧入される場合に、希土類永久磁石3が損傷することがなく安定して圧入された回転子1を得ることができ、かつ、製造の稼働率を向上させ加工費を低減することができる。
また、突起部2bに安定して希土類永久磁石3が圧入され固定されるので、この回転子1を搭載した電動機の運転中に希土類永久磁石3が振動することによる騒音を低減することができる。
なお、実施の形態1〜実施の形態4に係る回転子の製造工程において、希土類永久磁石3を回転子鉄心2の磁石挿入孔2aにおける突起部2bに圧入する際、上記のように磁石挿入孔カエリ2eの方向に圧入するものとしてもよい。
実施の形態6.
(圧縮機の構造)
図12は、本発明の実施の形態6に係る密閉型圧縮機の縦断面図である。
図12で示されるように、本実施の形態に係る密閉型圧縮機は、密閉容器51によってその外形が形成されており、その密閉容器51内に、電動要素部52及び圧縮要素部53を収容している。その電動要素部52は、集中巻方式の固定子54及び回転子鉄心2に希土類永久磁石3が組み込まれた回転子1を備えた永久磁石型電動機である。この回転子1は、実施の形態1〜実施の形態4のいずれかに係る製造装置及び製造工程によって製造されたもの、又は、実施の形態5に係るものである。また、この電動要素部52と圧縮要素部53とは、シャフト55によって連結されている。また、圧縮要素部53に冷媒を導入するための吸入管56が圧縮要素部53に連結されており、圧縮要素部53によって圧縮されたガス冷媒を外部に吐出する吐出管57が密閉容器51の上部に設けられている。
なお、上記においては、固定子54の巻線方式を集中巻方式としているが、これに限られるものではなく、例えば分布巻方式その他の巻線方式によって形成されるものとしてもよい。
(圧縮機の基本動作)
次に、本実施の形態に係る密閉型圧縮機の基本動作について説明する。
まず、前段における膨張器等(図示せず)によって膨張された低温低圧のガス冷媒が吸入管56を流通して圧縮要素部53に導入される。この圧縮要素部53は、シャフト55によって電動要素部52に連結されており、この電動要素部52の回転動作によって、圧縮動作を実施し、導入されたガス冷媒を圧縮する。圧縮要素部53によって圧縮された高温高圧のガス冷媒は、吐出管57を流通して、密閉容器51の外部へ吐出される。吐出された高温高圧のガス冷媒は、後段の熱交換器等(図示せず)によって熱交換に利用される。
(実施の形態6の効果)
以上の構成のように、本実施の形態に係る密閉型圧縮機は安定して希土類永久磁石3が圧入された回転子鉄心2を有する回転子1を備えているので、電動要素部52の運転中に希土類永久磁石3が振動することによる騒音を低減することができる密閉型圧縮機を得ることができる。
1 回転子、2 回転子鉄心、2a 磁石挿入孔、2b 突起部、2c 風穴、2d シャフト挿入孔、2e 磁石挿入孔カエリ、2f 磁石挿入孔ダレ、3 希土類永久磁石、11 位置決め治具、12 治具芯出し部、20a 左クランプ治具、20b 右クランプ治具、21 下バランスウェイト、22 上バランスウェイト、23 リベット、31 磁石圧入治具、31a 荷重検出器、41 永久磁石圧入装置、42 下プレート、43 支柱、44 上プレート、45 昇降アクチュエーター、46 回転アクチュエーター、47 パワー分配器、51 密閉容器、52 電動要素部、53 圧縮要素部、54 固定子、55 シャフト、56 吸入管、57 吐出管。

Claims (12)

  1. 積層された薄板電磁鋼板と、該薄板電磁鋼板が積層された方向に設けられた複数の磁石挿入孔と、を有する回転子鉄心において、永久磁石を圧入治具によって前記磁石挿入孔に圧入する工程と、
    その圧入動作の際にそれぞれの前記永久磁石にかかる荷重を個別に検出し、その検出された荷重が正常かどうかを判定する工程と、
    前記荷重が異常であると判定された場合、圧入動作を停止する工程と、
    を有し、
    前記判定する工程において、
    前記圧入動作が開始されて前記圧入治具が所定の圧入開始位置に到達するまでに、前記圧入治具が前記永久磁石に突き当たることによる荷重を検出し、その荷重が所定の閾値を超えた場合又は前記圧入治具が前記圧入開始位置に到達したときに荷重が検出されない場合を異常と判定し、そして、前記圧入治具が前記圧入開始位置に到達したときに検出した荷重が前記閾値以内である場合を正常と判定する
    ことを特徴とする回転子の製造方法。
  2. 前記判定する工程において、
    前記圧入治具が所定の圧入開始位置に到達後、前記圧入治具によって前記永久磁石が圧入される際、検出する前記永久磁石にかかる圧入荷重が所定の圧入閾値以内であるかどうかを判定し、その圧入荷重が前記圧入閾値を超えた場合に異常と判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転子の製造方法。
  3. 前記圧入する工程において、
    前記永久磁石を前記圧入治具によって前記磁石挿入孔に圧入する際に、複数の前記永久磁石のうち所定の枚数ごとに複数回に分けて圧入する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転子の製造方法。
  4. 前記圧入する工程において、
    前記永久磁石を前記圧入治具によって前記磁石挿入孔に圧入する際に、その圧入動作を一つのアクチュエーターによって実施する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の回転子の製造方法。
  5. 前記永久磁石を前記圧入治具によって前記磁石挿入孔に圧入する際に、前記磁石挿入孔が打ち抜かれ積層された前記薄板電磁鋼板のその打ち抜かれた方向と同一の方向で圧入する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の回転子の製造方法。
  6. 積層された薄板電磁鋼板と、該薄板電磁鋼板が積層された方向に設けられた複数の磁石挿入孔と、を有する回転子鉄心を固定する固定部と、
    複数の前記磁石挿入孔のそれぞれに永久磁石を圧入する圧入治具と、
    該圧入治具を昇降させるアクチュエーターと、
    該アクチュエーターの動作を制御する制御部と、
    を備え、
    前記圧入治具は、前記永久磁石を前記磁石挿入孔へ圧入する際に前記永久磁石にかかる荷重を検出する荷重検出器を有し、
    前記制御部は、前記荷重検出器によって検出された前記永久磁石にかかる荷重が異常であると判定した場合、前記アクチュエーターによる圧入動作を停止させ
    前記制御部は、
    前記圧入治具が所定の圧入開始位置に到達するまでに、前記圧入治具が前記永久磁石に突き当たることにより前記荷重検出器によって検出された荷重が所定の閾値を超えた場合又は前記圧入治具が前記圧入開始位置に到達したときに前記荷重検出器によって荷重が検出されない場合を異常と判定し、そして、前記圧入治具が前記圧入開始位置に到達したときに前記荷重検出器によって検出された荷重が前記閾値以内である場合を正常と判定する
    ことを特徴とする回転子の製造装置。
  7. 前記制御部は、
    前記圧入治具が所定の圧入開始位置に到達後、前記圧入治具によって前記永久磁石が圧入される際、前記荷重検出器によって検出された前記永久磁石にかかる圧入荷重が所定の圧入閾値以内であるかどうかを判定し、その圧入荷重が前記圧入閾値を超えた場合に異常と判定する
    ことを特徴とする請求項6に記載の回転子の製造装置。
  8. 前記回転子鉄心をその円周方向に回転させる回転アクチュエーターを備え、
    前記制御部は、前記アクチュエーターを駆動させ前記圧入治具を下降させることによって、複数の前記永久磁石のうち所定の枚数を前記磁石挿入孔に圧入させること、及び、前記回転アクチュエーターに前記回転子鉄心を回転させることを繰り返すことによって全ての前記永久磁石を前記磁石挿入孔に圧入させる
    ことを特徴とする請求項6または請求項7に記載の回転子の製造装置。
  9. 前記アクチュエーターは、一つである
    ことを特徴とする請求項6〜請求項8のいずれか一項に記載の回転子の製造装置。
  10. 請求項6〜請求項9のいずれか一項に記載の回転子の製造装置によって製造された
    ことを特徴とする回転子。
  11. 積層された薄板電磁鋼板と、該薄板電磁鋼板が積層された方向に設けられた複数の磁石挿入孔と、を有する回転子鉄心と、
    それぞれの前記磁石挿入孔に圧入された永久磁石と、
    を備え、
    該永久磁石は、前記磁石挿入孔に、前記磁石挿入孔が打ち抜かれて積層された前記薄板電磁鋼板のその打ち抜かれた方向と同一の方向で圧入されている
    ことを特徴とする請求項10に記載の回転子。
  12. 請求項10または請求項11に記載の回転子を搭載する
    ことを特徴とする圧縮機。
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