JP5322293B2 - 電流制限装置及び電流遮断システム - Google Patents

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Description

本発明は、電路に流れる電流を制限する電流制限装置及びこの電流制限装置を備える電流遮断システムに関する。
住宅用分電盤などでは、電力供給会社との契約により、所定以上の電力利用を制限するための電流制限器を設置する場合がある。図11は従来の電流制限器を設けた住宅用分電盤の構成例を示す平面図である。この従来例の住宅用分電盤250は、1次側電路に電流制限器210と漏電遮断器220とが直列に接続されて配設され、漏電遮断器220の負荷側端子に分岐ブレーカ230が接続されて配設されている。電流制限器210は、電力供給会社の契約容量に合わせた定格電流値を持つものが選定される。この電流制限器210は、電流検出素子と引き外し装置とを備え、電流検出素子が定格電流を超える電流が流れていることを検出すると、引き外し装置を動作させて接点を開く遮断動作を行い、負荷側端子への電力供給を遮断する。一方、漏電遮断器220も、電流検出素子と引き外し装置とを備え、所定以上の電流を検出すると遮断動作を行う構成となっている。
電流制限器の一例として、特許文献1には、売電の際の回路遮断動作の遮断設定値を任意に設定可能とし、不要に回路遮断することを防止できるようにしたリミッタが開示されている。
特開2009−043455号公報
電力契約等に基づいて住宅等に設置される電流制限器は、電力供給会社によって分電盤の専用スペースに設置されるため、漏電遮断器と合わせて設置するために、大きな分電盤を用意する必要がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、設置スペースを小さくでき、分電盤の小型化、省スペース化を図ることが可能な電流制限装置及び電流遮断システムを提供することにある。
本発明は、自装置に接続される3線の電路のうちの、2本の電圧相の電路の各々に接続される2つの導体を流れる電流のベクトル和が所定の上限値を超えたことを検出する過電流検出部と、前記上限値を超えた過電流が検出された場合に、外部の遮断器に対し遮断信号を出力する遮断信号出力部と、を備え、前記3線の電路のうちの前記2本の電圧相の電路の各々に接続される第1の入力端子および第2の入力端子と、前記3線の電路のうちの他の1本である中性相の電路に接続される第3の入力端子と、前記第1の入力端子に接続される前記2つの導体のいずれか一方によって前記第1の入力端子と電気的に接続され、前記2本の電圧相の電路の電圧のうちの、いずれか一方を出力する第1の出力端子と、前記第2の入力端子に接続される前記2つの導体のいずれか他方によって前記第2の入力端子と電気的に接続され、前記2本の電圧相の電路の電圧のうちの、いずれか他方を出力する第2の出力端子と、前記第3の入力端子に他の導体によって接続され、前記中性相の電路の電圧を出力する第3の出力端子と、を有し、前記第1〜第3の出力端子の各々は突出形成された端子であり、かつ、突出形成された各端子は、前記遮断器に設けられている、前記突出形成された各端子に対応した電路接続用の端子に、ねじで共締めして直接接続するための穴または切り欠きを有している電流制限装置を提供する。
また、本発明は、上記の電流制限装置であって、前記過電流検出部は、前記電路の電圧相別の電流を検知する電流検知部と、前記電流検知部によって検知された電流値を用いて前記上限値との比較演算を行う演算処理部と、を備えるものを含む。
また、本発明は、上記の電流制限装置であって、前記過電流検出部は、外部からの設定信号に基づいて前記上限値を変更可能であるものを含む。
また、本発明は、上記の電流制限装置であって、前記上限値を設定するための設定信号を前記過電流検出部に入力する上限値設定部を備えるものを含む。
また、本発明は、上記の電流制限装置であって、前記過電流検出部により前記上限値を超えた過電流が検出されたことを示す動作表示を行う表示部を備えるものを含む。
また、本発明は、上記の電流制限装置であって、前記表示部は、自己保持型の表示装置により構成され、前記上限値を示す定格電流値表示と、前記動作表示とが可能であるものを含む。
本発明は、上記いずれかの電流制限装置と、前記電流制限装置とともに前記電路に接続され、前記電流制限装置からの遮断信号によって前記電路の遮断動作を行う引き外し装置を備え、前記電路接続用端子の各々が、前記電流制限装置の前記第1〜第3の出力端子の各々に、前記ねじで共締めされている遮断器と、を備える電流遮断システムを提供する。
また、本発明は、上記の電流遮断システムであって、前記遮断器は、前記電流制限装置から送られた遮断信号を受けたことを示す動作表示を行う表示部を備えるものを含む。
また、本発明は、上記の電流遮断システムであって、前記遮断器の表示部は、自己保持型の表示装置により構成され、前記上限値を示す定格電流値表示と、前記動作表示とが可能であるものを含む。
上記構成により、電流制限装置により所定の上限値を超える過電流を検出した場合、遮断信号を外部の遮断器に送信し、遮断器において遮断動作を行って電路を遮断することができる。この際、電流制限装置は引き外し装置を設けない構成とし、電流遮断システムにおいて引き外し装置を重複して設けることがないので、電流制限装置を小型に構成することができる。これによって、電流遮断システムの構成を簡素化できるため、電流制限装置を配設する設置スペースを小さくでき、電流遮断システムの小型化、省スペース化を図ることが可能である。
また、過電流検出部において、各電圧相の電流値を検知し、演算処理によって所定の上限値を超えたことを判断して遮断器の遮断動作を制御することができる。ここで、過電流判断用の上限値を変更可能にすることもできる。この場合は、電流制限装置の定格電流値別に過電流検出部を用意する必要がなく、同じ構造で複数の定格電流値向けに構成することができるため、製造にかかるコストを安くすることができる。また、設定信号に基づいて上限値を可変とした場合、同じ構造で複数の定格電流値に対応可能であり、設置運用後の契約変更などの際に異なる定格電流値の電流制限装置が必要な場合でも、同じものを設定変更して使い続けることができるため、交換作業を省略でき、無駄を省ける。
また、電流制限装置を遮断器の電路接続用端子部に直接接続可能な構成とすることで、遮断器の電源側などに配設することが可能となり、例えば分電盤に配設する場合などに横方向の小型化が可能となる。また、電流制限装置と遮断器とを接続する導体を省略できるため、安価に構成できる。
また、表示部を設けて電流制限装置の過電流検出部により上限値を超えた過電流が検出されたことを示す動作表示を行うことで、電流制限装置の指示によって遮断動作が行われることが表示され、使用者に通知されるので、使用者は動作表示を見ることで遮断動作の原因を認識可能である。また、表示部において上限値を示す定格電流値表示を行うことで、使用者は設定されている電流上限値を視認することができる。また、表示部として自己保持型の表示装置を設ける場合は、遮断器による遮断動作後も表示を確認することができるため、遮断動作による電源供給停止時にも定格電流値の設定の確認、遮断原因等の確認が可能になる。また、表示部を遮断器に設けることで、遮断器の引き外し装置の状態を示すハンドル部の近傍に表示部が配置されるため、使用者が遮断器の遮断を確認した際に、遮断原因を示す動作表示を同時に認識しやすくなる。
本発明によれば、設置スペースを小さくでき、分電盤の小型化、省スペース化を図ることが可能な電流制限装置及び電流遮断システムを提供できる。
本発明の第1の実施形態に係る電流遮断システムの構成を示す平面図 第1の実施形態に係る電流制限装置の内部構成を示す回路構成図 第1の実施形態に係る過電流検出部13の構成を示す図であり、(A)は斜視図、(B)は断面図 本発明の第2の実施形態に係る電流遮断システムの構成を示す平面図 第2の実施形態に係る電流制限装置の外観構成を示す平面図であり、(A)は第1例を示す図、(B)は第2例を示す図 本発明の第3の実施形態に係る電流制限装置の内部構成を示す回路構成図 第3の実施形態に係る電流制限装置の外観構成を示す平面図 本発明の第4の実施形態に係る電流制限装置の内部構成を示す回路構成図 第4の実施形態に係る電流制限装置の外観構成を示す平面図 本発明の第5の実施形態に係る電流遮断システムの構成を示す平面図 従来の電流制限器を設けた住宅用分電盤の構成例を示す平面図
以下の実施形態では、住宅、オフィス、工場などに設置される分電盤等において構成した電流制限装置及び電流遮断システムの構成例について説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係る電流遮断システムの構成を示す平面図である。本実施形態の電流遮断システム50は、分電盤等において構成されるものであり、電流制限装置10、漏電遮断器20、分岐ブレーカ30を備えている。1次側電路には、電流制限装置10と漏電遮断器20とが直列に接続されて配設され、漏電遮断器20の負荷側端子に分岐ブレーカ30が接続されて配設されている。電流制限装置10の電源側端子には、1次側電路の電源側電線が接続される。電流制限装置10と漏電遮断器20との間は、電流制限装置10の負荷側端子と漏電遮断器20の電源側端子とが1次側電路の電線によって接続されている。また、電流制限装置10から引き出された信号線15が漏電遮断器20の外部引き外し端子に接続されており、この信号線15により遮断信号が伝送されるようになっている。ここで、電流制限装置10と漏電遮断器20とが主幹遮断器を構成している。なお、電流制限装置10における「40A」、漏電遮断器20における「50A」は、それぞれ遮断動作を行う定格電流値の例を示したものであり、それぞれ器体の表面に印刷等で表示されている。
電流制限装置10は、電路に流れる電流を制限するために、所定の上限値としての定格電流値を超える電流が流れていることを検出するものである。この電流制限装置10は、例えば、電力供給会社との契約等に基づき、所定以上の電力利用を制限するために設けられる。電流制限装置10は、定格電流値を超える電流を検出した場合に、遮断信号(引き外し信号などとも言う)を外部の漏電遮断器20に対して出力する。遮断器の一例として設けられる漏電遮断器20は、電流検出素子と引き外し装置とを備え、電路において所定以上の漏電電流を検出した場合に引き外し装置を動作させて遮断動作(接点開動作、トリップ動作などとも言う)を行う。また、漏電遮断器20は、電流制限装置10によって定格電流値を超える電流が検出されて遮断信号が出力され、外部引き外し端子よりこの遮断信号を入力した場合に、引き外し装置を動作させて遮断動作を行い、負荷側端子への電力供給を遮断する。分岐ブレーカ30は、複数の引き外し装置が並列に配置されて構成され、複数に分岐された負荷側回路の各電路の導通、遮断動作を行う。
図2は第1の実施形態に係る電流制限装置の内部構成を示す回路構成図である。本実施形態の電流制限装置10は、絶縁材料からなる器体に、電圧相(L1相)、電圧相(L2相)、中性相を持つ三相の電路に対応して、電路に対して直列接続するための2つの端子部として、電源側端子11a、11b、11c及び負荷側端子12a、12b、12cが設けられている。これらの電源側端子11a、11b、11cと負荷側端子12a、12b、12cとは、相別に設けられた導体17a、17b、17cにより電気的に接続されている。電源側端子11a、11b、11cと負荷側端子12a、12b、12cとの間には、電磁力に基づくメカニカルな動作により過電流を検出する過電流検出部13が設けられている。
過電流検出部13は、三相の電路における電圧相に接続される2つの導体17a、17bを流れる電流の合計(ベクトル和)が所定の上限値を超えたことを検出する。この過電流検出部13は、オイルダッシュポット133の外周部に導体17a、17bの電線をコイル状に巻きつけたコイル131、132が巻回され、オイルダッシュポット133にポットヨーク135及び可動片134が連結されて構成されている。
図3は第1の実施形態に係る過電流検出部13の構成を示す図であり、(A)は斜視図、(B)は断面図である。本実施形態の過電流検出部13は、オイルダッシュポット133を有して構成され、このオイルダッシュポット133の外周部には、電圧相に接続される2つの導体を流れる電流の方向が同一方向になるようにコイル131、132が巻回されている。オイルダッシュポット133の側部近傍には、オイルダッシュポット133の長手方向と略並行してポットヨーク135が連結されて設けられ、ポットヨーク135の端部に可動片134が回動可能に連結されている。これらのオイルダッシュポット133、ポットヨーク135、及び可動片134がループ状の磁路を形成するように配置構成されている。可動片134は、オイルダッシュポット133の端部に円盤状に形成されたヘッド137の近傍に対向して配置され、ヘッド137に対して離間する方向にばね136によって付勢されている。オイルダッシュポット133は、内部に鉄芯138とばね139とが収納され、鉄芯138がコイル131、132及びヘッド137と離間する方向にばね139によって付勢されている。
上記構成の過電流検出部13において、コイル131、132に電流が流れると、コイル131、132が励磁されて磁界が発生し、オイルダッシュポット133、ポットヨーク135、及び可動片134による磁路に磁束が通過する。ここで、コイル131、132に流れる電流の合計が所定の上限値を超えて、定格以上の過電流が流れると、オイルダッシュポット133内の鉄芯138が励磁されてばね139の付勢力に抗してヘッド137に近づく方向に引き寄せられる。そして、鉄芯138がコイル131、132内に引き込まれてヘッド137側に移動すると、鉄芯138、ポットヨーク135、及び可動片134による磁気回路の磁気抵抗が小さくなり、コイル131、132に流れる電流によって発生する磁束密度が大きくなり、可動片134がばね136の付勢力に抗してヘッド137に吸着される。
図2に示すように、電流制限装置10には、過電流検出部13の可動片134に連動してオンオフする出力用リレー14が設けられている。出力用リレー14は、一方の接点が電圧相(L2相)の導体17bに接続され、他方の接点が信号出力端子16に接続されており、接点が閉じてオンした場合に信号を信号出力端子16へ出力する。信号出力端子16は、出力用リレー14と中性相の導体17cに接続されている。出力用リレー14の接点が閉じてオンすると、電圧相と中性相間の電圧が信号出力端子16に印加され、信号出力端子16から遮断信号として信号線15に出力される。なお、信号出力端子16より出力する遮断信号は、電路に流れる電源の電圧を直接出力するようにしてもよいし、電圧変換回路を介して適当な電圧に変換して出力するようにしてもよい。この出力用リレー14、信号出力端子16、信号線15によって遮断信号を出力する遮断信号出力部が構成される。
過電流検出部13において定格以上の過電流が検出され、可動片134がオイルダッシュポット133のヘッド137に引き付けられると、この可動片134に連動して出力用リレー14の接点が接触してオンする。出力用リレー14がオンすると、遮断信号出力部に電源が供給されて信号出力端子16より遮断信号として出力され、信号線15を通じて漏電遮断器20の外部引き外し端子に送信される。漏電遮断器20では、外部からの遮断信号を入力すると、引き外し装置が動作し、1次側電路を遮断する。
このように、第1の実施形態では、電流制限装置10は過電流検出部のみで引き外し装置を設けない構成とし、漏電遮断器20のみに引き外し装置を設けるようにしている。電流制限装置10により過電流を検出した場合、遮断信号を漏電遮断器20に送信し、漏電遮断器20の引き外し装置を動作させて1次側電路を遮断することができる。この構成では、電流遮断システムにおいて引き外し装置を重複して設けることがなく、構成を簡素化できるため、電流制限装置を配設する分電盤等の設置スペース、設置サイズを小さくでき、分電盤の小型化、省スペース化を図ることが可能である。
(第2の実施形態)
図4は本発明の第2の実施形態に係る電流遮断システムの構成を示す平面図である。本実施形態の電流遮断システム502は、第1の実施形態と比較して、電流制限装置102の構成を一部変更したものである。電流制限装置102は、2つの端子部のうちの一方の端子部である負荷側端子が、器体より突出形成された接続端子により構成され、漏電遮断器20の電路接続用端子部である電源側端子に直接接続される構成となっている。その他の構成は第1の実施形態と同様であり、ここでは異なる部分の構成を説明する。
図5は第2の実施形態に係る電流制限装置の外観構成を示す平面図であり、(A)は第1例を示す図、(B)は第2例を示す図である。図5(A)に示す第1例は、器体68における電源側端子と反対側の端部において、負荷側端子62a、62b、62cが突出して形成されている。負荷側端子62a、62b、62cは、平板状の金属等の導電部材で構成され、漏電遮断器20の電源側端子に符合する形状を持つ接続端子であり、この電源側端子にねじで共締めして接続するための穴が設けられている。図5(B)に示す第2例は、第1例の変形例であり、器体68より突出形成された負荷側端子63a、63b、63cの形状を変更したものである。負荷側端子63a、63b、63cは、漏電遮断器20の電源側端子にねじで共締めして接続するためのU字形状の切り欠き部が設けられている。
このように、第2の実施形態では、電流制限装置102を漏電遮断器20と直接接続する構成とすることによって、電流制限装置と漏電遮断器を接続する電線と電流制限装置の負荷側端子のねじ等を省略することができる。これにより、電流制限装置の負荷側端子のねじ形状が不要になり、簡単に形成することができる。また、部品点数を削減できる。さらに、電流制限装置を配設する分電盤等の設置スペースをさらに小さくすることができ、小型化が可能であり、設置作業も簡略化できる。
(第3の実施形態)
図6は本発明の第3の実施形態に係る電流制限装置の内部構成を示す回路構成図である。本実施形態の電流制限装置103は、第1の実施形態と比較して、過電流検出部73の構成を変更したものである。過電流検出部73は、電流検出及び演算処理の動作により過電流を検出するものである。ここでは第1の実施形態と異なる部分の構成を中心に説明する。
電流制限装置103は、絶縁材料からなる器体に電源側端子11a、11b、11cと負荷側端子12a、12b、12cとが設けられ、これらの端子間が相別に設けられた導体17a、17b、17cにより電気的に接続されている。電圧相(L1相及びL2相)に接続される導体17a、17bのそれぞれには、電路の電圧相別の電流を検知する電流検知部として、各導体を流れる電流を検出する変流器(CT)等からなる電流検出素子71a、72bが設けられている。電流検出素子71a、72bは、演算処理部としての演算回路72に接続され、電流検出素子71a、72bの出力信号が演算回路72に入力されて演算処理される。演算回路72は、電流検出素子71a、72bの出力を用いて比較演算を行い、電圧相に接続される2つの導体17a、17bを流れる電流の合計(ベクトル和)が所定の上限値を超えたことを検出する。これらの電流検出素子71a、72b及び演算回路72が過電流検出部73を構成している。
また、電流制限装置103は、出力用リレー74、電源回路75、定格設定装置76、表示部77を備えている。電源回路75は、入力端が導体17a、17b、17cに接続されており、電路からの電源供給を受けて所定の電源電圧を演算回路72及び出力用リレー74に供給する。定格設定装置76は、ロータリースイッチ、ディップスイッチ等により構成され、演算回路72において過電流を算出する際の閾値となる所定の上限値である定格電流値Ithを設定する上限値設定部として機能する。
演算回路72は、電流検出素子71a、72bより出力される検出電流値I1、I2を演算処理により合計し、全ての電路の検出電流値の合計と定格電流値Ithとを比較して、検出電流値が定格電流値を超えるかどうかを判断する。ここで、演算回路72は、I1+I2>Ithとなった場合に、出力用リレー74を動作させる駆動信号を出力する。なお、演算回路72は、定格設定装置76からの設定信号に基づいて上限値である定格電流値Ithを変更可能になっている。出力用リレー74は、演算回路72からの駆動信号に基づき、接点をオンして信号を信号出力端子16へ出力する。出力用リレー74の接点が閉じてオンすると、電源回路75からの電圧が信号出力端子16に印加され、信号出力端子16から遮断信号として信号線15に出力される。この電源回路75、出力用リレー74、信号出力端子16、信号線15によって遮断信号を出力する遮断信号出力部が構成される。
表示部77は、LED等の発光素子、表示灯などから構成され、演算回路72の演算処理結果により過電流を検出して遮断信号を出力した場合に、点灯して発光表示による動作表示を行うものである。演算回路72は、出力用リレー74に駆動信号を出力すると同時に、表示部77に表示信号として電源を供給し、表示部77を発光させる。
図7は第3の実施形態に係る電流制限装置の外観構成を示す平面図である。電流制限装置103の器体78には、外部に露呈する位置に定格設定装置76と表示部77が配設されている。
過電流検出部73の電流検出素子71a、72bにおいて定格以上の過電流が検出され、演算回路72で検出電流値が定格電流値を超えたと判断した場合、演算回路72から駆動信号が出力され、出力用リレー74の接点が接触してオンする。出力用リレー74がオンすると、遮断信号出力部に電源が供給されて信号出力端子16より遮断信号として出力され、信号線15を通じて漏電遮断器20の外部引き外し端子に送信される。漏電遮断器20では、外部からの遮断信号を入力すると、引き外し装置が動作し、1次側電路を遮断する。また、演算回路72からは、駆動信号とともに表示信号が表示部77に出力され、表示部77が発光する。
このように、第3の実施形態では、演算回路72の演算処理により過電流を検出、判断することによって、第1の実施形態と同様、電流制限装置103により過電流を検出した場合、遮断信号を漏電遮断器20に送信し、漏電遮断器20の引き外し装置を動作させて1次側電路を遮断することができる。したがって、電流遮断システムにおいて引き外し装置を重複して設けることがなく、構成を簡素化できるため、電流制限装置を配設する分電盤等の設置スペースを小さくでき、分電盤の小型化、省スペース化を図ることが可能である。
また、電流制限装置103からの遮断信号の送信時(過電流検出による遮断動作時)に表示部77を発光表示することによって、使用者に対して電流制限装置の動作を通知することができる。また、電流制限装置103の外側から操作できる位置に定格設定装置76を設けており、電流制限装置103の定格電流値を可変になるよう構成されているため、複数の定格に対応可能な電流制限装置を構成することができる。
(第4の実施形態)
図8は本発明の第4の実施形態に係る電流制限装置の内部構成を示す回路構成図である。本実施形態の電流制限装置104は、第3の実施形態と比較して、表示部81の構成を変更したものである。ここでは第3の実施形態と異なる部分の構成を中心に説明する。
表示部81は、電源の供給を遮断されても表示内容が保持される電子ペーパーなどの自己保持型の表示装置により構成される。この表示部81は、演算回路72からの表示信号によって表示内容が制御されるものである。
図9は第4の実施形態に係る電流制限装置の外観構成を示す平面図である。電流制限装置104の器体88には、外部に露呈する位置に定格設定装置76と表示部81が配設されている。表示部81は、その表示領域において、第3の実施形態の表示部77と同様の機能を実現する電流制限装置の動作表示87と、定格設定装置76により設定された定格電流値表示89とを有し、少なくとも一方の表示が可能になっている。
このように、第4の実施形態では、表示部81において定格電流値表示89を行うことで、電流制限装置104における可変の定格電流値を表示し、使用者に対して現在設定されている定格電流値を視認させることができる。また、表示部81において電流制限装置の動作表示87を行うことで、使用者に対して電流制限装置による遮断動作を通知することができる。
(第5の実施形態)
図10は本発明の第5の実施形態に係る電流遮断システムの構成を示す平面図である。本実施形態の電流遮断システム505は、第4の実施形態と比較して、表示部の配置構成を変更したものである。ここでは第1〜第4の実施形態と異なる部分の構成を中心に説明する。
電流制限装置105は、第2の実施形態と同様に負荷側端子が漏電遮断器205の電源側端子に直接接続される構成となっている。電流制限装置105の器体の外面には、第3及び第4の実施形態と同様に定格設定装置76が配設されている。漏電遮断器205は、遮断器のハンドル装置92が設けられた操作面となる器体の外面に、表示部91が配設されている。表示部91は、第4の実施形態と同様、電源の供給を遮断されても表示内容が保持される電子ペーパーなどの自己保持型の表示装置により構成される。この表示部91は、信号線95によって電流制限装置105と接続され、電流制限装置105の演算回路からの表示信号によって表示内容が制御されるものである。
このように、第5の実施形態では、漏電遮断器205のハンドル装置92の近傍に設けた表示部91によって、電流制限装置の動作表示、定格電流値表示等を行うことができ、使用者に対して視認させることが可能である。これにより、使用者は、遮断器の動作による停電が発生したときに、遮断器のハンドル装置を確認すると同時に、電流制限装置の動作の有無を認識することができる。
なお、本発明は、本発明の趣旨ならびに範囲を逸脱することなく、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が様々な変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記実施形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
10、102、103、104、105 電流制限装置
11a、11b、11c 電源側端子
12a、12b、12c、62a、62b、62c、63a、63b、63c 負荷側端子
13、73 過電流検出部
14、74 出力用リレー
15、95 信号線
16 信号出力端子
17a、17b、17c 導体
131、132 コイル
133 オイルダッシュポット
134 可動片
135 ポットヨーク
136、139 ばね
137 ヘッド
138 鉄芯
20、205 漏電遮断器
50、502、505 電流遮断システム
68、78、88 器体
71a、71b 電流検出素子
72 演算回路
75 電源回路
76 定格設定装置
77、81、91 表示部
87 動作表示
89 定格電流値表示
92 ハンドル装置

Claims (9)

  1. 自装置に接続される3線の電路のうちの、2本の電圧相の電路の各々に接続される2つの導体を流れる電流のベクトル和が所定の上限値を超えたことを検出する過電流検出部と、
    前記上限値を超えた過電流が検出された場合に、外部の遮断器に対し遮断信号を出力する遮断信号出力部と、
    を備え
    前記3線の電路のうちの前記2本の電圧相の電路の各々に接続される第1の入力端子および第2の入力端子と、
    前記3線の電路のうちの他の1本である中性相の電路に接続される第3の入力端子と、
    前記第1の入力端子に接続される前記2つの導体のいずれか一方によって前記第1の入力端子と電気的に接続され、前記2本の電圧相の電路の電圧のうちの、いずれか一方を出力する第1の出力端子と、
    前記第2の入力端子に接続される前記2つの導体のいずれか他方によって前記第2の入力端子と電気的に接続され、前記2本の電圧相の電路の電圧のうちの、いずれか他方を出力する第2の出力端子と、
    前記第3の入力端子に他の導体によって接続され、前記中性相の電路の電圧を出力する第3の出力端子と、
    を有し、
    前記第1〜第3の出力端子の各々は突出形成された端子であり、かつ、突出形成された各端子は、前記遮断器に設けられている、前記突出形成された各端子に対応した電路接続用の端子に、ねじで共締めして直接接続するための穴または切り欠きを有している電流制限装置。
  2. 請求項1に記載の電流制限装置であって、
    前記過電流検出部は、前記電路の電圧相別の電流を検知する電流検知部と、前記電流検知部によって検知された電流値を用いて前記上限値との比較演算を行う演算処理部と、を備える電流制限装置。
  3. 請求項2に記載の電流制限装置であって、
    前記過電流検出部は、外部からの設定信号に基づいて前記上限値を変更可能である電流制限装置。
  4. 請求項3に記載の電流制限装置であって、
    前記上限値を設定するための設定信号を前記過電流検出部に入力する上限値設定部を備える電流制限装置。
  5. 請求項1に記載の電流制限装置であって、
    前記過電流検出部により前記上限値を超えた過電流が検出されたことを示す動作表示を行う表示部を備える電流制限装置。
  6. 請求項に記載の電流制限装置であって、
    前記表示部は、自己保持型の表示装置により構成され、前記上限値を示す定格電流値表示と、前記動作表示とが可能である電流制限装置。
  7. 請求項1からのいずれかに記載の電流制限装置と、
    前記電流制限装置とともに前記電路に接続され、前記電流制限装置からの遮断信号によって前記電路の遮断動作を行う引き外し装置を備え、前記電路接続用端子の各々が、前記電流制限装置の前記第1〜第3の出力端子の各々に、前記ねじで共締めされている遮断器と、
    を備える電流遮断システム。
  8. 請求項に記載の電流遮断システムであって、
    前記遮断器は、前記電流制限装置から送られた遮断信号を受けたことを示す動作表示を行う表示部を備える電流遮断システム。
  9. 請求項に記載の電流遮断システムであって、
    前記遮断器の表示部は、自己保持型の表示装置により構成され、前記上限値を示す定格電流値表示と、前記動作表示とが可能である電流遮断システム。
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