JP2014183664A - 配電システム及び電流制限装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】配電システムにおいて、売電/買電先となる電力事業者の変更や、これに伴う電流制限装置における制限値の変更を、必要以上のコストを要することなく、需要家自身が容易に行えるようにする。
【解決手段】配電システム1において、分電盤3内には、電路を流れる電流を制限する電流制限装置4が設けられる。電流制限装置4は、電路の電圧相を流れる電流のベクトル和が所定の制限値を超えたことを検出する過電流検出部46と、電力の売電/買電先となる電力事業者と需要家との間の契約情報を取得するカードスロット40a,40bと、当該契約情報を記憶するメモリ45bと、当該契約情報に基づいて所定の制限値を変更可能に設定する演算回路45とを備える。この構成により、売電/買電先となる電力事業者の変更や、これに伴う電流制限装置における制限値の変更を、必要以上のコストを要することなく、需要家自身が容易に行える。
【選択図】図2

Description

本発明は、電路を流れる電流を制限する電流制限装置を備える配電システム及びこの配電システムに用いる電流制限装置に関する。
従来、住宅用分電盤などに、電力事業者との契約により、需要家に対して所定以上の電力利用を制限するための電流制限装置(アンペアブレーカ、又はリミッタとも呼ぶ)を設置することがある。従来の住宅用分電盤の構成例を図5に示す。住宅用分電盤100には、1次側電路に電流制限装置101と漏電遮断器102とが直列に接続されて配設され、漏電遮断器102の負荷側端子に分岐ブレーカ103が接続されて配設されている。
電流制限装置101は、図6に示すように、電流検出素子101aと過電流検出部101bとを備える。この過電流検出部101bは、演算回路101cにおいて演算処理を行い、電流検出素子101aで検出される電流値が、電力供給会社との契約容量に合わせた定格電流値(例えば30Aなど)を超えているか否かを検出する。そして、過電流検出部101bが定格電流値を超える電流が流れていることを検出すると、演算回路101cは、リレー101dの接点を閉じ、信号送出部101eを介して外部の漏電遮断器102に対して遮断信号を送出する。
漏電遮断器102は、当該遮断信号を受信すると電圧相に設けられた接点装置を動作させて接点を開く遮断動作を行い、負荷側端子への電力供給を遮断する。なお、漏電遮断器102も、電圧相に独自の電流検出素子を持ち、この電流検出素子と引き外し装置とを用いて過電流を検出すると遮断動作を行う機能を有している。
ところで、需要家が契約する電力会社の変更、及び需要家の使用電力量などのデータの提供を容易に行うデータ仲介システムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−113425号公報
しかし、上記従来の分電盤内に配置される電流制限装置は、電力事業者との契約容量に合わせた固有の定格電流値を持つ専用装置が選定されている。例えば、A電力会社と需要家が「従量電灯B」で契約する場合、10Aから60Aまで7種類の契約があり、それぞれの契約に応じてアンペア値の異なる電流制限装置が設置される必要がある。従って、分電盤内に電流制限装置が一旦取り付けられた後に契約変更が希望されると、電力事業者が別の定格電流値を持つ新たな電流制限装置と交換する手間や需要家の費用負担が生じている。
また、近年、従来の一般電力事業者以外に、新電力と呼ばれるガス会社などの新たな電力事業者が数多く参入してきている。また、電力の固定価格買取制度も開始され、需要家が太陽光発電など再生可能エネルギーで発電した電力を電力事業者に売電できる環境が整ってきている。このようないわゆる「電力事業の自由化」に伴い、この先、需要家が、売電/買電先となる電力事業者を自由に選択するケースが飛躍的に増えていくことが想定される。
しかしながら、現状においては、需要家が売電/買電先となる電力事業者を新たに変更すると、その都度、電流制限装置や電力計器などの計器の交換工事が発生し、必要以上の作業工程と費用負担が生じている。また、売電/買電方向それぞれに対応した別体の電流制限装置が分電盤内に配置されて分電盤内のスペースが制限され、且つ需要家の費用負担も生じている。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、売電/買電先となる電力事業者の変更や、これに伴う電流制限装置における制限値の変更を、必要以上のコストを要することなく、需要家自身が容易に行える配電システムを提供することを目的とする。また、この配電システムに用いる電流制限装置を提供することをも目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、電力事業者と需要家との間の電路に挿入されて電力使用量を計測する電力計器と、当該電力計器からの電路が接続され、需要家内で電力を分配する分電盤と、を備える配電システムであって、前記分電盤内には、電路を流れる電流を制限する電流制限装置が設けられ、当該電流制限装置は、電路の電圧相を流れる電流のベクトル和が所定の制限値を超えたことを検出する過電流検出部と、電力の売電/買電先となる電力事業者と需要家との間の契約情報を取得する契約情報取得部と、当該契約情報を記憶する記憶部と、当該契約情報に基づいて前記所定の制限値を変更可能に設定する演算部と、を備えることを特徴とするものである。
この配電システムにおいて、前記契約情報取得部は、前記電流制限装置に設けられた少なくとも1以上のカード読取部であり、前記記憶部は、前記カード読取部に挿入された記憶媒体から取得する売電/買電先となる電力事業者と需要家との間の契約情報を記憶することが好ましい。
この配電システムにおいて、前記電流制限装置は、電流の潮流が買電方向か売電方向かを計測する潮流計測部をさらに備え、前記演算部は、前記潮流計測部における判断に基づいて、前記所定の制限値を変更可能に設定することが好ましい。
また、本発明は、上記配電システムに用いられる電流制限装置であることを特徴とする。
本発明に係る配電システムでは、電流制限装置が備えるカードスロットなどの契約情報取得部から電力事業者と需要家との契約情報を取得し、演算部が当該契約情報に基づいて売電/買電時の電流制限装置の制限値を変更する。このため、本発明では、需要家はメモリカードなどの記録媒体を契約情報取得部に挿し込むだけで、売電/買電先となる電力事業者の変更や、これに伴う電流制限装置における制限値の変更を、需要家自身が容易に行える。
本発明の実施の形態に係る配電システムの全体構成図である。 (a)同上配電システムに備わる電流制限装置の外観図、(b)前記電流制限装置に挿入されるメモリカードの斜視図、(c)前記電流制限装置の機能ブロック図である。 (a)本発明の実施の形態2に係る配電システムに備わる電流制限装置の外観図、(b)前記電流制限装置の機能ブロック図である。 同上実施の形態2の変形例1に係る電流制限装置のメモリに記憶された契約情報の一例を示すテーブルである。 従来の分電盤の全体構成図である。 同上分電盤に備わる電流制限装置の機能ブロック図である。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る配電システムについて図面を参照して説明する。図1に示すように、配電システム1は、電力計器2及び分電盤3を備える。
電力計器2は、電力事業者Sと需要家との間の電路に挿入されて電力使用量を計測する装置であり、需要家への計量課金などのために設置される。この電力計器2は、電力網全体の信頼性・効率性を高めるスマートグリッドと称する技術では、スマートメータとして知られており、例えば、電力事業者Sや需要家の需給バランスに応じて需要家の電力使用量を最適化するデマンド・レスポンスなどを実現する。
電力計器2は、図1に示すように、電力事業者Sと広域通信や電力線通信(PLC:Power Line Communication)を介して双方向通信で接続されている。電力事業者Sは、電力計器2の検針値を遠隔監視でき、電力の不正使用が起きた場合などに速やかに電力供給を遮断できるように制御する遠隔開閉機能を有している。なお、本実施の形態1では、電力計器2は電路を直接遮断する機能を有しておらず、過電流が検出されても電路の遮断は分電盤3内の遮断器で安全かつ適切に行われることを前提としている。
分電盤3は、電力計器2からの電路が接続され、電力事業者Sから供給される電力を需要家内で分配する機能を有しており、本実施の形態1では、電流制限装置4、漏電遮断器5、及び分岐ブレーカ6を備えている。分電盤3の1次側電路には、電流制限装置4と漏電遮断器5とが直接接続されて配設され、漏電遮断器5の負荷側端子に分岐ブレーカ6が接続されて配設されている。電流制限装置4の電源側端子には、1次側電路の単相3線式などの電源側電線が接続される。電流制限装置4と漏電遮断器5との間は、電流制限装置4の負荷側端子と漏電遮断器5の電源側端子とが1次側電路の電線によって接続されている。
ここで、電流制限装置4と漏電遮断器5とが主幹遮断器を構成している。なお、図1に示す電流制限装置4における「40A」、漏電遮断器5における「50A」は、それぞれ遮断動作を行う定格電流値の例を示したものである。
電流制限装置4は、電路に流れる電流を制限するために、所定の制限値としての定格電流値を超える電流が流れていることを検出するものである。この電流制限装置4は、例えば、電力供給会社との契約等に基づき、所定以上の電力利用を制限するために設けられる。電流制限装置4は、定格電流値を超える電流を検出した場合に、遮断信号(引き外し信号などとも言う)を、信号線7を介して外部の漏電遮断器5に対して出力する。また、電流制限装置4は、他の信号線(図示せず)を介して特定の分岐ブレーカ6に対して遮断信号を出力することもできる。
漏電遮断器5は、電流検出素子と引き外し装置とを備え、電路において所定以上の漏電電流を検出した場合に引き外し装置を動作させて遮断動作(トリップ動作など)を行う。また、漏電遮断器5は、電流制限装置4によって定格電流値を超える電流が検出されて遮断信号が出力され、外部端子がこの遮断信号を受信した場合に、引き外し装置を動作させて遮断動作を行い、負荷側端子への電力供給を遮断する。
分岐ブレーカ6は、複数の引き外し装置が並列に配置されて構成され、複数に分岐された分岐回路の各電路の導通、遮断動作を行う。なお、図示してはいないが、各分岐回路には照明器具やパソコンのほか、空調機器やIH機器などの様々な負荷が接続されている。
次に、電流制限装置4の外観構成に関して図2(a)を参照して説明する。電流制限装置4は、売電/買電先となる電力事業者Sと需要家との間の契約情報を記憶させたメモリカードMを挿入するカードスロット(読取部)40a,40bを備えている。本図では、カードスロット40aには買電用のメモリカードMが挿入され、カードスロット40bには売電用のメモリカードMが挿入される。なお、カードスロット40a,40bは少なくとも1つ以上あれば良い。
メモリカードMは、図2(b)に示すように、例えばSIMカードやSDカードなどの可搬記憶媒体であり、需要家が所望の売電/買電先となる電力事業者Sに依頼して郵送などで直接取得する。需要家は、当然、売電先となる電力事業者Sと買電先となる電力事業者Sにおいて異なる電力事業者Sを選定できる。メモリカードMには、例えば、電灯契約、電力契約、売電契約等の契約種類、契約種類に基づく電力料金、電流制限装置4の定格電流値、電力の買取価格など電力事業者Sと需要家との間の様々な契約情報が記憶され、電力事業者Sにおいて作成される。
次に、電流制限装置4の内部構成に関して図2(c)を参照して説明する。電流制限装置4は、電流検出素子44、演算回路45、過電流検出部46、通信部47、出力用リレー48、電源回路49、信号出力端子50、信号線51、遮断信号送出部52、及び計時部53を備えている。
電流制限装置4は、絶縁材料からなる器体により構成される。この電流制限装置4は、電圧相(L1相)、電圧相(L2相)、中性相を持つ三相の電路に対応して、電路に対して直列接続するための2つの端子部として、電源側端子41a,41b,41c及び負荷側端子42a,42b,42cが設けられている。これらの電源側端子41a,41b,41cと負荷側端子42a,42b,42cとは、相別に設けられた導体43a,43b,43cにより電気的に接続されている。電圧相(L1相及びL2相)に接続される導体43a,43bのそれぞれには、電路の電圧相別の電流を検知する電流検知部として、各導体を流れる電流を検出する変流器(CT)等からなる電流検出素子44a,44bが設けられている。
電流検出素子44a,44bは、演算処理部としての演算回路45に接続され、電流検出素子44a,44bの出力信号が演算回路45に入力されて演算処理される。演算回路45は、電流検出素子44a,44bの出力を用いて比較演算を行い、電圧相に接続される2つの導体43a,43bを流れる電流の合計(ベクトル和)が所定の上限値(定格電流値)を超えたことを検出する。過電流検出部46は、これらの電流検出素子44a,44b及び演算回路45が電磁力に基づくメカニカルな動作により過電流を検出する。
通信部47は、外部に設置された電力計器2と通信する機能を有する。電力計器2と通信部47との間の通信には、有線通信、近距離無線通信(ZigBee(商標)など)、電力線を流れる電気信号に情報信号を重ねて高速通信を実現する電力線通信(PLC)などが挙げられる。通信部47は、通信環境に最適の通信手段を選択することで、通信接続性能を向上することができ、また、特別な装置部材が必要なく、安価に電力計器2と電流制限装置4との間の双方向通信を実現する。
演算回路45は、メモリカードMから読取部40a,40bを介して取得した定格電流値Ithに基づいて、漏電遮断器5に対する遮断信号を送出する。すなわち、演算回路45は、電流検出素子44a,44bより出力される検出電流値I1,I2を演算処理により合計し、全ての電路の検出電流値の合計と定格電流値Ithとを比較して、検出電流値が定格電流値Ithを超えるかどうかを判断する。具体的には、演算回路45は、I1+I2>Ithとなった場合に、出力用リレー48を動作させる駆動信号を出力する。
この演算回路45は潮流計測部45a及びメモリ45bを備え、潮流計測部45aは、電流制限装置4における現在の潮流方向を検出し、買電方向か売電方向かを判断する。演算回路45は、潮流計測部45aの潮流判断に従い、売電/買電のそれぞれの潮流に対応した電力事業者Sと需要家との間の契約情報に基づく電流制限値IthをメモリカードM又はメモリ45bを参照して取得し、速やか且つ正確な漏電対策動作を実行する。
メモリ45bには、カードスロットであるカード読取部40a,40bを介してメモリカードMから取得した様々な契約情報が登録される。本実施の形態では、電灯契約、電力契約、売電契約など売電/買電の両方の契約情報をメモリ45bに記憶できるため、売電/買電方向に対する定格電流値を1台の電流制限装置4で個別に設定及び管理できる。従って、売電/買電方向それぞれに対応した別体の電流制限装置4が分電盤内に配置されることがなくなり、分電盤3内の省スペース化を図り、且つ需要家の費用負担も低減できる。
出力用リレー48は、演算回路45からの駆動信号に基づき、接点をオンして信号を信号出力端子50へ出力する。出力用リレー48の接点が閉じてオンすると、電源回路49からの電圧が信号出力端子50に印加され、信号出力端子50から遮断信号として信号線51に出力される。本実施の形態1において、遮断信号を送出するための出力用リレー48は複数設けられ、漏電遮断器5及び任意の分岐ブレーカ6を制御することができる。なお、これら出力用リレー48、電源回路49、信号出力端子50、及び信号線51によって遮断信号送出部52が構成される。
電源回路49は、入力端が導体43a,43b,43cに接続されており、電路からの電源供給を受けて所定の電源電圧を演算回路45及び出力用リレー48に供給する。計時部53は、CPUからのクロック数などに基づく計時機能を有している。
以上、本実施の形態1に係る配電システム1において、電流制限装置4には、所望の電力事業者Sから提供される需要家との契約情報を記憶させたメモリカードMが、読取部(カードスロット)40a,40bに挿入される。需要家は、この作業のみで、売電/買電先となる電力事業者Sの変更や、これに伴う電流制限装置4における定格電流値の変更を、電力計器2及び電流制限装置4の交換や電力事業者S側の電気工事、需要家の立ち合い作業を要することなく、容易且つ正確に行える。また、売電/買電方向に対する定格電流値などの制限値を1台の電流制限装置4で個別に設定及び管理できるため、分電盤3内の省スペース化を図りつつ需要家の費用負担も低減できる。このように、配電システム1は、近年の「電力事業の自由化」に対応し、必要以上のコストを要することなく、需要家における売電/買電先となる電力事業者Sの選択の自由度を高めることができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る配電システムについて、図3を参照して説明する。なお、上記実施の形態1と同様の構成には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する(以下同じ)。
本実施の形態2では、電流制限装置4の通信部47が、外部とのネットワークを介して、売電/買電先となる電力事業者Sと需要家との間の契約情報を取得する。通信部47は、外部ネットワークから取得された契約情報に基づいて、演算回路45において過電流を算出する際に閾値となる定格電流値を変更可能に設定する上限値設定部としての機能を有する。なお、契約情報は、例えば、需要家が所望の電力事業者Sに連絡し予めネットワーク経由で取得する形態でも良いし、電流制限装置4が定期的に地域に存在する電力事業者Sの最新の契約情報にアップデートする形態でも良い。
電流制御装置4は、通信部47を介して取得した契約情報を表示する液晶などの表示部54、及び需要家が所望の売電/買電先となる電力事業者Sを選択するボタン操作部などの入力部55を備えている。演算回路45は、入力部55を介して需要家において選択された一の電力事業者Sと需要家との間の契約情報を選択し、上述した実施の形態1と同様の制御により売電/買電の両方における電流制限装置4の定格電流値を変更する。従って、本実施の形態2においても、上記実施の形態1と同様、需要家は、売電/買電先となる電力事業者Sの変更や、これに伴う電流制限装置4における定格電流値の変更を、電流制限装置4の交換や電力事業者S側の電気工事を要することなく、容易且つ正確に行える。
(変形例1)
本実施の形態2の変形例1について説明する。本変形例1では、通信部47は、ネットワークを介して売電/買電先となる複数の電力事業者の契約情報を取得し、メモリ45bに記憶する。図4は、メモリ45bに記憶される契約情報の一部を示すテーブル56であり、複数の電力事業者Sの各種電力料金などが記憶される。次に、電流制限装置4の演算回路45は、売電/買電先となる複数の電力事業者から、安価な電力料金となる売電/買電先となる一の電力事業者と需要家との間の契約情報を選択し、当該契約情報に基づいて電流制限装置4の定格電流値を変更可能に設定する。このため、本変形例1では、上記実施の形態2の効果に加えて、需要家は常に買電時には安価な電力事業者Sを、売電時には高額買取の電力事業者Sを自動的に選択できる。
(変形例2)
本実施の形態2の変形例2について説明する。本変形例2では、電流制限装置4は、計時部53において計測された時間帯に応じて、通信部47を介して取得した売電/買電先となる複数の電力事業者から、安価な電力料金となる売電/買電先となる一の電力事業者と需要家との間の契約情報を選択する。そして、当該契約情報に基づいて電流制限装置4の定格電流値を変更可能に設定する。このため、本変形例2においては、上記実施の形態2の効果に加えて、時間帯情報も勘案されて、需要家は買電時には安価な電力事業者Sを、売電時には高額買取の電力事業者Sを自動的に選択できる。
なお、本発明は、上記実施の形態の構成に限られず、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、電流制限装置4が電路遮断部を有し、過電流検出部46において定格電流値を超える過電流が検出された場合に、電流制限装置4が自身の特定電路を引き外して電路遮断を行うことも考えられる。また、演算回路45は、通信部47ではなく、複数のメモリカードMから読取部40a,40bを介して複数の電力事業者Sの契約情報を取得し、メモリ45bに記憶保持する形態でも構わない。
1 配電システム
2 電力計器
3 分電盤
4 電流制限装置
40a,40b カードスロット(契約情報取得部、カード読取部又は読取部)
45 演算回路(演算部)
45a 潮流計測部
45b メモリ(記憶部)
46 過電流検出部
47 通信部
48 出力用リレー
49 電源回路
50 信号出力端子
51 信号線
52 遮断信号送出部
53 計時部
54 表示部
55 入力部
5 漏電遮断器
6 分岐ブレーカ
7 信号線
S 電力事業者
M メモリカード(記憶媒体)

Claims (4)

  1. 電力事業者と需要家との間の電路に挿入されて電力使用量を計測する電力計器と、当該電力計器からの電路が接続され、需要家内で電力を分配する分電盤と、を備える配電システムであって、
    前記分電盤内には、電路を流れる電流を制限する電流制限装置が設けられ、
    当該電流制限装置は、電路の電圧相を流れる電流のベクトル和が所定の制限値を超えたことを検出する過電流検出部と、電力の売電/買電先となる電力事業者と需要家との間の契約情報を取得する契約情報取得部と、当該契約情報を記憶する記憶部と、当該契約情報に基づいて前記所定の制限値を変更可能に設定する演算部と、を備えることを特徴とする配電システム。
  2. 前記契約情報取得部は、前記電流制限装置に設けられた少なくとも1以上のカード読取部であり、
    前記記憶部は、前記カード読取部に挿入された記憶媒体から取得する売電/買電先となる電力事業者と需要家との間の契約情報を記憶する、ことを特徴とする請求項1記載の配電システム。
  3. 前記電流制限装置は、電流の潮流が買電方向か売電方向かを計測する潮流計測部をさらに備え、
    前記演算部は、前記潮流計測部における判断に基づいて、前記所定の制限値を変更可能に設定する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の配電システム。
  4. 前記請求項1乃至3のいずれか一項に記載の配電システムに用いられる電流制限装置。
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