JP5321047B2 - 医療用チューブの接続具 - Google Patents

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本発明は、医療用チューブの接続具に係り、例えば流体を体内に導く医療用チューブの一端部を流体の供給源に接続するために用いられる、新規な構造の接続具に関する。
従来より、臨床医療では、患者の体内に、薬液や血液、栄養剤等の流体を注入して、治療を行う方法が、知られている。このような治療に際しては、流体の体内注入のために、輸液ラインや輸血ライン、栄養ライン等の注入ラインを構成する医療用チューブ(医療用カテーテルを含む)が用いられる。かかる医療用チューブは、その一端部が患者の体腔内に挿入される一方、その他端部が薬液や血液、栄養剤等の流体の供給源に接続されることとなる。
具体的に例示すると、このような治療法に使用される医療用チューブの一種に、胃ろうチューブがある。即ち、胃ろうチューブは、食物を経口摂取出来ない患者等に用いられるものであり、例えば経皮的内視鏡下胃ろう増設術(PEG)によって増設された胃ろうに取り付けられて、栄養剤を胃内に直接に注入するのに用いられる。
ところで、一般に、胃ろうチューブには、体外に延び出す側の先端部に、筒状のコネクタが設けられており、このコネクタに対して、例えば、栄養剤バッグが延長チューブ等を介して、或いは、栄養剤を収容するシリンジが、直接に接続されるようになっている。また、近年では、そのような栄養剤バッグやシリンジ等の栄養剤供給源と胃ろうチューブのコネクタとの間に介装されて、胃ろうチューブの先端部を栄養剤供給源に接続する接続具が、種々、提案されている(例えば、下記特許文献1及び2参照)。
これら提案された幾つかの接続具では、栄養剤供給源への接続側の端部の開口側部分の内周面に、栄養剤バッグの取出口の外周面に設けられる雄ねじ部に螺合する雌ねじ部が形成されると共に、その開口側部分よりも軸方向中央側部分の内周面が、シリンジの先端部のテーパ状外周面に対応したテーパ面とされて、栄養剤バッグとシリンジが、何れも直接に取り付けられるようになっている。これによって、胃ろうチューブのコネクタ(先端部)を、栄養剤バッグやシリンジ等の各種の栄養剤供給源に対して、迅速に且つ利便性良く接続することが可能となっているのである。
ところが、このような従来の接続具は、栄養供給源への接続側とは反対側の端部が、医療用チューブの体外に延び出す側の先端開口部に、単に、挿入(圧入)されて、接続されているだけであった。そのため、例えば、接続具の端部の外周面と、その端部が挿入されるチューブの端部の内周面との間に、滑り易い栄養剤が侵入した際、或いは高粘性の栄養剤を、比較的に高い圧力で、チューブ内に流通させる際に、チューブの端部内に挿入された接続部の端部が、チューブの端部内から離脱
(抜脱)してしまうおそれがあった。
なお、二つのチューブを相互に接続するための接続構造として、一方のチューブの端部に、内周面に雌ねじ部が設けられたロックリングを有する接続具を取り付ける一方、別のチューブの端部に、外周面に雄ねじ部が形成されたコネクタを取り付けて、一方のチューブの接続具のロックリングを、別のチューブのコネクタに螺合して、締め付けることにより、二つのチューブ同士を互いに接続するようにした接続構造も、知られている(例えば、下記特許文献3参照)。
このような接続構造によれば、接続具のロックリングの雌ねじ部とコネクタの雄ねじ部との螺合により、二つチューブが互いに強固に接続されるようになる。しかしながら、このロックリングを用いた接続構造を、前記した胃ろうチューブ等の接続具に適用する場合には、接続されるチューブに対して、雌ねじ部付の特別なコネクタを設ける必要があり、チューブの構造が複雑なものとなってしまうといった不具合が生ずる。また、接続具のロックリングを、チューブのコネクタに螺合して、締め付ける際に、接続具が接続されるチューブやコネクタが接続されるチューブの何れかを、ロックリングと共に回転させなければならず、それによって、回転させられるチューブに捻れが生ずることが懸念される。
実用新案登録第3118198号公報 特開2006−42856号公報 特許第4106541号公報
そこで、本発明は、医療用チューブをより強固に接続して、その接続状態を安定的に維持することが出来、しかも、接続操作によって医療用チューブに捻れ等を生じさせることのない接続具を提供することを、目的とする。
以下に本発明の態様を幾つか記載する。なお、以下の各態様に記載の各構成は、可能な限り、任意の組み合わせによって採用可能である。
<1> 流体を体内に導く医療用チューブの接続具であって、(a)筒形状を有しており、軸方向一端部が第1の接続部とされると共に軸方向他端部が第2の接続部とされ、且つ該第2の接続部の外周面が先端に向かって次第に小径となるテーパ面形状とされると共に、軸方向中間部の外周面に雄ねじ部が設けられた筒状本体と、(b)該筒状本体に対して相対回転可能に外挿される筒状体からなり、内周面に雌ねじ部が形成されて該筒状本体の前記雄ねじ部に螺合されて組み付けられる締付スリーブと、(c)該締付スリーブには、その雌ねじ部から該筒状本体における前記第2の接続部側に向かって軸方向に延び出す延出部が形成されていると共に、該延出部には、内周側に突出する挟持突起が設けられており、(d)該筒状本体の該雄ねじ部と該締付スリーブの該雌ねじ部とのねじ送り作用で、該締付スリーブの該挟持突起を該筒状本体の該第2の接続部に対して軸方向で相対変位させて、該第2の接続部に外挿された前記医療用チューブを該第2の接続部のテーパ面形状とされた外周面と該挟持突起との間で締め付け固定できるようになっており、且つ、該筒状本体の外周面には、該締付スリーブの該第1の接続部側への軸方向の移動を規定する第1のストッパ面と、該締付スリーブの該第2の接続部側への軸方向の移動を規定する第2のストッパ面とが形成されている一方、該締付スリーブが、該第1のストッパ面に対する当接面が設けられた部材と該第2のストッパ面に対する当接面が設けられた部材とを、該筒状本体に対して軸方向両側から組み付けて相互に固定することにより形成されていることを特徴とする医療用チューブの接続具。
> 前記筒状本体の前記第2の接続部のテーパ面形状とされた外周面における大径側端部において外周面に突出する環状のストッパ突起が形成されており、該ストッパ突起の外形寸法が該筒状本体の前記雄ねじ部の外形寸法よりも大きくされて、該ストッパ突起により前記第2のストッパ面が形成されている上記態様<>に記載の医療用チューブの接続具。
> 前記筒状本体の前記第2の接続部に対して前記医療用チューブの一端部が外挿されて、該医療用チューブの一端部が該第2の接続部のテーパ面形状とされた外周面と前記締付スリーブの前記挟持突起との間で締め付け固定されることにより、該医療用チューブが装着されてなる上記態様<1>又は>の何れかに記載の医療用チューブの接続具。
なお、上記態様<1>の構成(c)の挟持突起は、例えば円環形状をもって形成される。
また、上記態様<>記載の構成によって実現されるストッパ機構によって、筒状本体に外挿装着された締付スリーブの予期しない軸方向離脱が防止される。
さらに、態様<>に記載の両ストッパ機構を採用するに際しては、上記態様<>を更に組み合わせて採用することが望ましい。かかる態様<>記載のストッパ突起の軸方向一方の端面によって態様<>記載の第1のストッパ面を構成すると共に、該ストッパ突起の軸方向他方の端面によって態様<>記載の第2のストッパ面を構成することが可能となる。
また、態様<>記載の軸方向分割構造を有する締付スリーブを採用することにより、筒状本体に対する締付スリーブの軸方向両側への抜け出しをそれぞれ阻止し得る両ストッパ機構を設けるに際して、筒状本体に対する締付スリーブの外挿組付作業の容易性も有利に確保され得る。
さらに、上記態様<>は、例えば以下の態様<>によって有利に実現される。
> 前記筒状本体の軸方向中間部における前記雄ねじ部の形成部位よりも前記第2の接続部側に、径方向外方に延びる第1のストッパ面が形成され、前記締付スリーブの前記締付けに伴う軸方向への移動により、該締付スリーブが、該筒状本体の該第2の接続部側から前記第1の接続部側の所定位置にまで移動したときに、前記狭持突起が該第1のストッパ面と当接して、該締付スリーブの該第1の接続部側への更なる移動が阻止されるようになっている上記態様<1>に記載の医療用チューブの接続具。
また、上記態様<>は、例えば以下の態様<>によって有利に実現される。
> 前記筒状本体の軸方向中間部に、径方向外方に延びる第2のストッパ面が形成される一方、前記締付スリーブの前記狭持突起の形成側の端部から軸方向の反対の端部側に離間した部位に、径方向内方に突出する係合突部が設けられて、前記締付スリーブの前記締付けが緩められるのに伴って、該締付スリーブが、該筒状本体の該第1の接続部側から前記第2の接続部側の所定位置にまで移動したときに、前記係合突部が該第2のストッパ面と当接して、該締付スリーブの該第2の接続部側への更なる移動が阻止されるようになっている上記態様<1>記載の医療用チューブの接続具。
また、かかる態様<>においては、以下の態様<>が好適に採用される。
> 前記締付スリーブの前記軸方向一端部内に突入可能な第1突入部を備えた、該締付スリーブとは独立した別個の部材からなる第1のリング部材が、該第1突入部を該締付スリーブの軸方向一端部内に突入させた状態で、該締付スリーブに固定されることにより、該第1のリング部材の該第1突入部が、該締付スリーブの軸方向一端部に、その径方向内方に突出するように配置されて、前記係合突部が、該第1のリング部材の該第1突入部にて構成されている上記態様<>に記載の医療用チューブの接続具。
更にまた、上記態様<>及び<>においては、更に以下の態様<>が採用され得る。
> 前記締付スリーブの軸方向中間部の内周面に、該締付スリーブの前記軸方向一端側部位の内径を、該締付スリーブの前記軸方向他端側部位の内径よりも小さく為す段差面が設けられて、該軸方向一端側部位が、該軸方向他端側部位よりも径方向内方に突出する前記係合突部とされ、更に、前記筒状本体の軸方向中間部における前記雄ねじ部の形成部位よりも前記第2の接続部側に、径方向外方に突出するストッパ突起が設けられて、該ストッパ突起の該第2の接続部側の側面にて、前記第1のストッパ面が構成される一方、該ストッパ突起の該雄ねじ部側の側面にて、前記第2のストッパ面が構成されている上記態様<>又は<>に記載の医療用チューブの接続具。
また、上記態様<>においては、以下の態様<>が好適に採用される。
> 前記締付スリーブの前記軸方向他端部内に突入可能な第2突入部を備えた、該締付スリーブとは独立した別個の部材からなる第2のリング部材が、該第2突入部を該締付スリーブの軸方向他端部内に突入させた状態で、該締付スリーブに固定されることにより、該第2のリング部材の該第2突入部が、該締付スリーブの軸方向他端部に、その径方向内方に突出位置した状態で、該締付スリーブと一体移動可能とされて、前記狭持突起が、該第2のリング部材の該第2突入部にて構成されている上記態様<>に記載の医療用チューブの接続具。
また、かかる態様<>においては、第2のリング部材の締付スリーブへの固定構造として、以下の態様<>が好適に採用される。
> 前記第2のリング部材の外周面に第1の係合部が設けられる一方、該第2のリング部材が前記締付スリーブの軸方向他端部内の予め設定された位置にまでの挿入されたときに、該第1の係合部と係合して、該第2のリング部材の該締付スリーブに対する軸方向への移動を不能とする第2の係合部が、該締付スリーブの軸方向他端部に設けられて、それら第1の係合部と第2の係合部との相互の係合により、該第2のリング部材の該締付スリーブへの固定が実現されている上記態様<>に記載の医療用チューブの接続具。
さらに、上記態様<1>〜<>の何れにおいても、以下の態様<13>〜<15>が何れも好適に採用され得る。
10> 前記筒状本体の前記第1の接続部の外周面又は内周面にねじ部が形成されており、このねじ部を利用して別体の医療用チューブ等が接続可能とされている態様。
11> 前記筒状本体の前記第1の接続部に、シリンジ接続用の筒状コネクタが取り付けられている態様。
12> 前記筒状本体の外周面と前記締付スリーブの外周面との少なくとも一方には、軸方向に延びる凸条又は凹溝が形成されて周方向で凹凸とされた滑り止め加工面が設けられており、この滑り止め加工面を手指で把持して操作できるようになっている態様。
また、上記態様<1>〜<12>の何れにおいても、以下の態様<13>が何れ好適に採用され得る。
13> 前記筒状本体の前記第2の接続部に対して前記医療用チューブの一端部が外挿されて、該医療用チューブの一端部が該第2の接続部のテーパ面形状とされた外周面と前記締付スリーブの前記挟持突起との間で締め付け固定されることにより、該医療用チューブが装着されてなる上記態様<1>〜<12>の何れかに記載の医療用チューブの接続具。
すなわち、本発明に従う接続具は、第2の接続部を医療用チューブの一端部に挿入した状態で、単に、締付スリーブを、筒状本体に対して軸心回りに相対回転させて、締付スリーブの雌ねじ部を筒状本体の雄ねじ部に締め付けるだけで、医療用チューブの一端部を、第2の接続部に対して強固に接続させることが出来る。それ故、そのようにして、第2の接続部を医療用チューブに接続した状態で、第1の接続部に、流体の供給源を直接に、或いは延長チューブ等を介して接続したときに、第2の接続部の外周面と、第2の接続部が挿入される医療用チューブの一端部の内周面との間に、医療用チューブ内を流通する流体が侵入しても、或いは医療用チューブ内を流通する流体の流動圧によって、医療用チューブの内圧が著しく上昇しても、医療用チューブが、第2の接続部から離脱してしまうようなことが有利に防止され得る。
また、本発明に係る接続具は、医療用チューブを何等回転させることなく、締付スリーブだけを筒状本体に対して相対回転させることによって、医療用チューブが接続されるようになっている。それ故、そのような第2の接続部に対する医療用チューブの接続操作によって、医療用チューブに捻れが生ずるようなことも、効果的に回避され得る。
従って、このような本発明に従う接続具を用いれば、医療用チューブをより強固に接続出来るだけでなく、そのような強固な接続状態を安定的に維持することが可能となる。しかも、接続操作中に医療用チューブに捻れが生じ、それによって、医療用チューブ内の流通に、何等かの支障が生ずるようなことも、未然に防止され得る。そして、それらの結果、医療チューブを通じて、患者等の体内に所定の流体を注入して行われる治療等が、更に一層安全に且つスムーズに実施され得るのである。
以下、本発明を更に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
先ず、図1及び図2には、本発明に従う構造を有する接続具の一実施形態として、胃ろうチューブを栄養剤バッグに接続するのに使用される接続具が、その正面形態と縦断面形態とにおいて、それぞれ示されている。それらの図から明らかなように、本実施形態の接続具10は、筒状本体11と、この筒状本体11に外挿された締付スリーブ12とを有している。
より詳細には、図3及び図4に示されるように、筒状本体11は、軸方向両端において外部に開口する、略円筒状の全体形状を有し、例えば、ABS樹脂やポリカーボネート、ポリアセタール、硬質PVC等の機械的強度の高い樹脂材料を用いて形成されている。そして、この筒状本体11は、軸方向一方側(図3及び図4中、上側)の端部が、第1の接続部14とされている一方、軸方向他方側(図3及び図4中、下側)の端部が、第2の接続部16とされ、更に、軸方向中間部が、中間筒部18とされている。
第1の接続部14は、その内周面が、第2の接続部16側(中間筒部18側)に向かって次第に小径となるテーパ形状とされている。また、この第1の接続部14の開口側端部(第2の接続部16側とは反対の先端側部分)の外周面には、第1雄ねじ部20が設けられている。更に、開口側端部とは反対側の部分の外周面には、複数の滑り止め突起22が、互いに周方向に一定の距離を隔てて一体形成されている。各滑り止め突起22は、軸方向に延びる狭幅の突条形態を呈している。また、第1雄ねじ部20の形成部位と複数の滑り止め突起22の形成部位との間には、円環板状の外フランジ部24が、一体的に設けられている。
第2の接続部16は、外方への開口側の端部(第1の接続部14側とは反対の先端側部分)の内周面が、第1の接続部14のテーパ状内周面の最小内径よりも小さな内径を有する円筒面形状とされている。また、開口側端部とは反対側の部分の内周面が、第1の接続部16側に向かって次第に大径となるテーパ形状とされている。
第2の接続部16の外周面は、開口端に向かうに従って次第に小径となるテーパ形状を有している。また、この第2の接続部16のテーパ状の外周面は、その開口端側部分と、軸方向中間部分と、中間筒部18側部分とにおいて、その順番で、テーパ角度が段階的に大きくされている。即ち、開口側端部の外周面部分が、テーパ角度の小さな第1テーパ状外周面部26、軸方向中間部の外周面部分が、第1テーパ状外周面部26よりもテーパ角度の大きな第2テーパ状外周面部28、中間筒部18側部分の外周面部分が、第2テーパ状外周面部28よりも更にテーパ角度の大きな第3テーパ状外周面部30とされている。なお、第2の接続部の外周面は、開口端に向かうに従って次第に小径となるテーパ形状を有しておれば、必ずしも、テーパ角度が段階的に大きくされている必要はない。そして、そのような第1テーパ状外周面部26と第2テーパ状外周面部28との境界部と、第2テーパ状外周面28の軸方向中間部とに、返り部32が、それぞれ設けられている。これによって、後述するように、第2の接続部16を、接続されるべき胃ろうチューブの端部内に挿入するための操作が容易となっていると共に、その挿入状態からの無用な抜出しが、可及的に阻止されるようになっている。
中間筒部18は、その内周面が、第1の接続部14のテーパ状内周面の最小径と同一の内径を有する円筒面とされている。また、中間筒部18の外周面には、前記第1雄ねじ部20とは逆ねじとなる第2雄ねじ部34が設けられている。更に、中間筒部18における第2雄ねじ部34の形成部位よりも第2の接続部16側に位置する外周面部分には、円環板状の外フランジ形態を呈するストッパ突起36が、一体的に周設されている。そして、このストッパ突起36における第2の接続部16側の側面と第1の接続部14側の側面とが、それぞれ、軸直角方向に広がる円環面状の第1ストッパ面38及び第2ストッパ面40とされている。また、この中間筒部18と第1の接続部14との境界部には、前者の外径を後者の外径よりも一周り大きくする段付面42が、形成されている。
一方、締付スリーブ12は、図2から明らかなように、スリーブ本体部44と挟持用リング46とを有し、それらが互いに一体的に組み付けられて成っている。スリーブ本体部44は、図2、図5、及び図6に示されるように、筒状本体11の中間筒部18に外挿可能な略円筒形状を有し、例えば、筒状本体11の形成材料と同様な樹脂材料を用いて形成されている。
このようなスリーブ本体部44の外周面には、軸方向に延びる狭幅の突条形態を呈する滑り止め突起48の複数が、互いに周方向に一定の距離を隔てて一体形成されている。また、スリーブ本体44の軸方向一方側(図5及び図6中、下側)の端部には、複数(ここでは4個)の窓部50が、周方向に一定の距離を隔てて形成されている。それら各窓部50は、長方形の開口形状と、スリーブ本体44の4/1周分よりも短い周方向長さとを有している。
スリーブ本体部44の内周面には、その軸方向中間部に、円環面状をもって当接用の段差面52が設けられている。そして、この段付面52よりも、前記窓部50の形成側である軸方向一方側の内周面部分が、軸方向他方側(図6中、上側)の内周面部分に比して、所定寸法だけ大径化されて、スリーブ本体部44の内周面が段付円筒形状とされている。換言すれば、スリーブ本体部44の軸方向他方側部分が、軸方向一方側部分よりも、径方向内方に増肉されて、厚肉化された厚肉部53とされている一方、軸方向一方側部分が、延出部としての薄肉部54とされている。そして、そのような厚肉部53の内周面を含む内側部分が、薄肉部54の内周面よりも径方向内方に突出する係合突部55とされている。
また、そのようなスリーブ本体部44の厚肉部53(係合突部55)の内周面には、筒状本体11の中間筒部18に設けられた第2雄ねじ部34に螺合可能な雌ねじ部56が形成されている。スリーブ本体部44の薄肉部54の内周面のうち、各窓部50よりも厚肉部53側とは反対側の外方への開口側端部の内周面部分は、それぞれ、厚肉部53側に向かって次第に小径となる部分テーパ面形状を呈するテーパ状摺動面58とされている。
一方、挟持用リング46は、図7及び図8に示されるように、高さの低い円筒形状を呈している。この挟持用リング46は、例えば、透明性を有し、且つ径方向内側への撓み変形又は弾性変形可能な樹脂成形品からなっている。そして、挟持用リング46は、軸方向一方側(図7及び図8中、下側)の端部を除く内周面が、軸方向他方側(図7及び図8中、上側)に向かって次第に小径となるテーパ形状とされている。
また、この挟持用リング46の軸方向一方側の外周面には、円環板形状を呈する外フランジ部60が一体的に周設されている。更に、挟持用リング46の軸方向他方側の外周面には、返り部62を有する係合爪64が、円環形状を有して一体形成されている。この係合爪64の外周面は、挟持用リング46の軸方向一方側に向かって次第に大径となるテーパ形状とされている。
そして、図2に示されるように、上記の構造を有する挟持用リング46の外フランジ部60が、スリーブ本体部44の薄肉部54側の端面に当接して、係合した状態で、挟持用リング46の外フランジ部60を除く部分が、スリーブ本体部44の薄肉部54の外方に開口する開口部内に突入している。また、そのような状態において、挟持用リング46の係合爪64の返り部62が、スリーブ本体部44の内面面に係合している。これにより、挟持用リング46が、スリーブ本体部44の薄肉部54の外方への開口側端部に、外フランジ部60を除く部分を径方向内方に突出させた状態で、固定されている。
そうして、締付スリーブ12が、スリーブ本体部44に挟持用リング46が一体的に組み付けられてなる一体組付品として、構成されている。また、この締付スリーブ12は、スリーブ本体部44の薄肉部54の外方への開口側端部において径方向内方に突出する、挟持用リング46の外フランジ部60を除く部分が、円環形状を呈する挟持突起66として構成されている。これらのことから明らかなように、本実施形態では、挟持用リング46にて、第2のリング部材が構成されると共に、挟持用リング46の外フランジ部60を除く部分にて、第2突入部が構成され、また、挟持用リング46の外フランジ部60及び係合爪64にて、第1の係合部が構成されると共に、スリーブ本体部44の薄肉部54側の端面及び窓部50の内面にて、第2の係合部が構成されている。
そして、図1及び図2に示されるように、上記の構造とされた締付スリーブ12が、筒状本体11に外挿されている。また、その外挿状態下で、締付スリーブ12のスリーブ本体部44の厚肉部53の内周面に設けられた雌ねじ部56が、筒状本体11の中間筒部18の外周面に設けられた第2雄ねじ部34に螺合されている。更に、スリーブ本体部44の薄肉部54が、筒状本体11の第2の接続部16の周りに、第3テーパ状外周面30と径方向外方において所定距離を隔てて、配置されている。また、この薄肉部54は、筒状本体11の中間筒部18の外周面に、第2雄ねじ部34と共に設けられたストッパ突起36の周りを取り囲むように配置されている。
そして、このような構造とされた本実施形態の接続具10では、締付スリーブ12を、それに設けられた雌ねじ部56と筒状本体11の第2雄ねじ部34との締付方向に、筒状本体11に対して相対回転させることにより、雌ねじ部56と第2雄ねじ部34とによるねじ送り機構に基づいて、締付スリーブ12が、第2の接続部16側から第1の接続部14側に向かって、軸方向に移動させられ得るようになっている。このとき、締付スリーブ12の薄肉部54側の開口端に組み付けられた挟持用リングにおける挟持突起66が、第2の接続部16の第3テーパ状外周面30上を、その小径側から大径側に向かって(第2の接続部16側から中間筒部18側に向かって)、締付スリーブ12と共に一体移動させられる。それにより、締付スリーブ12の締付け操作の進行に伴って、第2の接続部16の第3テーパ状外周面30と挟持突起66との対向面間距離が、徐々に小さくされるようになっている。
一方、そのようにして締め付けられた締付スリーブ12を、その締付けを緩める方向に、筒状本体11に対して相対回転させることにより、ねじ送り機構に基づいて、締付スリーブ12が、締付け時とは逆に、第1の接続部14側から第2の接続部16側に向かって、軸方向に移動させられ得るようになっている。このとき、締付スリーブ12の挟持突起66は、第2の接続部16の第3テーパ状外周面30上を、その大径側から小径側に向かって(中間筒部18側から第2の接続部16側に向かって)、締付スリーブ12と共に一体移動させられる。それにより、締付スリーブ12の締付け状態の弛緩操作の進行に伴って、第2の接続部16の第3テーパ状外周面30と挟持突起66との対向面間距離が、徐々に大きくされるようになっている。
また、ここでは、締付スリーブ12の締付けによる第2の接続部16側から第1の接続部14側への移動時に、挟持突起66の外フランジ部60側とは反対側の軸方向端面が、筒状本体11のストッパ突起36の第1ストッパ面38に当接して、係合することによって、第2の接続部16側から第1の接続部14側への締付スリーブ12の更なる移動が阻止されるようになっている。
一方、締付スリーブ12の弛緩による第1の接続部14側から第2の接続部16側への移動時には、締付スリーブ12のスリーブ本体部44の内周面の厚肉部53と薄肉部54との間に設けられた段差面52が、筒状本体11のストッパ突起36の第2ストッパ面40に当接して、係合することによって、第1の接続部14側から第2の接続部16側への締付スリーブ12の更なる移動が阻止されるようになっている。
なお、締付スリーブ12は、スリーブ本体部44と挟持用リング46との一体組付品にて構成されている。そのため、例えば、それらスリーブ本体部44を、筒状本体11に対して、第1の接続部14側から外挿する一方、挟持用リング46を、筒状本体11に対して、第2の接続部16側から外挿した上で、スリーブ本体44と挟持用リング46とを、接着剤等を用いた接着作業等を何等行うことなく、単純な組付操作により組み付けるだけで、締付スリーブ12が、その軸方向への移動により、ストッパ突起36の両側面からなる第1及び第2ストッパ面38,40に対して係合する構造が、容易に実現され得る。
そして、この接続具10は、例えば、図9に示されるように、胃ろうチューブ74を栄養剤バッグ(図示せず)に接続された延長チューブに対して直接接続する際やシリンジに接続する際等に用いられる。本実施形態の接続具10が接続される胃ろうチューブ74は、一般的なバルーンタイプと同様な構造を有し、可撓性又は柔軟性を有する本体チューブ76と、この本体チューブ76の一端部に設けられた、柔軟性を有するY字コネクタ78と、他端部に設けられたバルーン80と、本体チューブ76上に、バルーン80と所定距離隔てた位置に設けられた固定部82とを含んで構成されている。そして、図示されてはいないものの、バルーン80と、それに接続される本体チューブ76の一端側部位が、患者等の胃内に収容された状態で、このバルーン80から延びる本体チューブ76が、患者に増設された胃ろうを通じて、胃内から体外に延び出すように配置されると共に、固定部82が患者の体表に固定されるようになっている。また、Y字コネクタ78には、主管84と側管86とが設けられている。側管86の内部には、逆止弁88が設けられており、この側管86に対して、バルーン80内に膨張用の水等を注入するシリンジ(図示せず)が、逆止弁88を介して接続されるようになっている。主管84は、その内周面が、外方への開口側に向かって次第に大径化するテーパ形状とされており、この主管84に対して、接続具10が、接続されるようになっている。
すなわち、接続具10における筒状本体11の、第1、第2、及び第3テーパ状外周面26,28,30を有する第2の接続部16が、胃ろうチューブ74のY字コネクタ78の主管84内に、圧入されるように挿入されている。これによって、接続具10が、第2の接続部16において、胃ろうチューブ74のY字コネクタ78の主管84に接続されている。
そして、図10に示されるように、本実施形態では、特に、胃ろうチューブ74のY字コネクタ78の主管84に対する接続具10の第2の接続部16の接続状態下で、締付スリーブ12が、筒状本体11に対して、雌ねじ部56と第2雄ねじ部34との締付け方向に相対回転させられることにより、図10に二点鎖線で示される位置から実線で示される位置まで、第2の接続部16側から第1の接続部14側に移動し、また、それに伴って、締付スリーブ12の挟持突起66が、第3テーパ状外周面30上を小径側から大径側に移動させられるようになっている。以て、第2の接続部16が挿入されたY字コネクタ78の主管84の開口側端部が、第2の接続部16の第3テーパ状外周面30と締付スリーブ12の挟持突起66との間で挟圧保持されるようになっているのである。
一方、図9に示されるように、接続具10は、筒状本体11の第1の接続部14に設けられた第1雄ねじ部20が、栄養剤バッグの取出口に接続された延長チューブ90の端部92(図9に二点鎖線で示す)に設けられた雌ねじ部に螺合されるようになっている。それによって、接続具10が、第1の接続部14において、栄養剤バッグに対して強固に接続されるようになっているのである。
このように、本実施形態の接続具10は、単に、胃ろうチューブ74のY字コネクタ78の主管84内に、第2の接続部16を挿入してから、締付スリーブ12の締付操作を行うだけで、胃ろうチューブ74に対して、極めて容易に且つ強固に接続され得る。また、第1の接続部14も、栄養剤バッグに接続された延長チューブ90に対して、容易な操作で強固に接続され得る。それ故、例えば、栄養剤バッグを外側から圧迫して、栄養剤バッグ内の高粘性の栄養剤を、接続具10を通じて、栄養剤バッグから胃ろうチューブ74に高圧で導入する場合にも、そのような栄養剤の流動圧によって、接続具10が、栄養剤バッグの延長チューブ90の端部92や胃ろうチューブ74のY字コネクタ78の主管84内から離脱してしまうようなことが、効果的に防止され得る。
従って、このような接続具10を用いれば、胃ろうチューブ74への強固な接続状態を安定的に維持することが出来る。そして、その結果として、栄養剤バッグ内の栄養剤を、胃ろうチューブ74を通じて患者の胃内に供給して行われる治療が、より安全に且つスムーズに実施され得るのである。
また、本実施形態の接続具10では、第2の接続部16を胃ろうチューブ74に接続するために、締付スリーブ12を筒状本体11に対して相対回転させるだけで、胃ろうチューブ74を軸心回りに回転させる必要がない。また、そのような胃ろうチューブ74への第2の接続部16の接続前に、第1の接続部14を栄養剤バッグの延長チューブ90に接続しておけば、栄養剤バッグの延長チューブ90に第1の接続部14を接続する際に、胃ろうチューブ74が軸心回りに回転させられることがない。それ故、胃ろうチューブ74が、接続具10を介して栄養剤バッグの延長チューブ90に接続された状態において、接続具10の胃ろうチューブ74に対する接続に起因して、胃ろうチューブ74に捻れが生ずることが、有利に回避され得る。その結果、栄養剤バッグ内の栄養剤を、胃ろうチューブ74を通じて患者の胃内に供給する際に、胃ろうチューブ74の捻れにより、胃ろうチューブ74内での栄養剤の流通に何等かの障害が生じることが、未然に防止され得る。従って、栄養剤バッグ内の栄養剤を、胃ろうチューブ74を通じて患者の胃内に供給して行われる治療が、更に一層安全に且つスムーズに実施され得るのである。
さらに、接続具10は、挟持突起66が円環形状とされている。そのため、胃ろうチューブ74のY字コネクタ78の主管84が、その全周において、挟持突起66と第2の接続部16の第3テーパ状外周面30との間で挟持される。これによって、胃ろうチューブ74に対する接続具10の接続が、より強固なものとなる。
接続具10では、締付スリーブ12の締緩に伴う軸方向への移動が、筒状本体11に設けられたストッパ突起36の両側面からなる第1及び第2ストッパ面38,40に対する締付スリーブ12(スリーブ本体部44の段差面や挟持突起66の端面)の当接により、所定位置において阻止されるようになっている。それ故、締付スリーブ12の締緩に伴う軸方向への移動よって、締付スリーブ12が筒状本体11から離脱することが、有利に防止され得る。その結果、締付スリーブ12が、筒状本体11から離脱して、紛失してしまうようなことが未然に防止されて、接続具10の取扱性が、効果的に高められ得る。
次に、前記した第1実施形態とは、部分的に構造の異なる幾つかの実施形態について、説明する。なお、以下に詳述する図11〜図16に示す幾つかの実施形態に関しては、第1実施形態と同様な構造とされた部材及び部位について、図1〜図10と同一の符号を付すことにより、その詳細な説明を省略する。
先ず、図11に示される接続具10は、筒状本体11の第1の接続部14の外方への開口部を覆蓋するキャップ68を有している。このキャップ68には、先端に固定リング70を備えた、可撓性又は柔軟性を有する紐状の連結体72が一体形成されている。そして、この連結体72の固定リング70が、筒状本体11の第1の接続部14に外嵌されて、第1の接続部14の複数の滑り止め突起22の長さ方向の端縁部と中間筒部18の段付面42との間で挟持されている。これにより、連結体72が、固定リング70の外周部を径方向外方に突出させた状態で、筒状本体11に固定され、以て、キャップ68が、連結体72を介して、筒状本体11に対して固定的に連結されている。従って、本実施形態の接続具10を用いれば、胃ろうチューブ74を、接続具10を介して、栄養剤バッグ等に接続する前の胃ろうチューブ74の非使用時に、接続具10が接続される側の開口部から、胃ろうチューブ74内に異物が侵入するようなことが、効果的に防止され得る。
図12及び図13に示される接続具100は、筒状本体11における第1の接続部102が、平滑な円筒状の内外周面を有する薄肉の円筒形状を呈している。そして、この第1の接続部102に対して、シリンジ接続用コネクタ104が取り付けられている。
このシリンジ接続用コネクタ104は、高い柔軟性を有する樹脂材料等からなる本体筒部106と、そのような本体筒部106硬い樹脂材料等からなる開口側筒部108とを有している。そして、開口側筒部108の軸方向一端部に設けられた係合筒部110が、本体筒部106の軸方向一端部の端面に設けられた深底の係合溝112内に嵌入されて、係合筒部110の先端に一体形成された係合爪111が、係合溝112の内周面の段差面113に係合することにより、それら開口側筒部108と本体筒部106とが、互いに同軸的に延びるように組み付けられている。また、この開口側筒部108と本体筒部106の一体組付品からなるシリンジ接続用コネクタ104は、その内周面が、本体筒部106の側から開口側筒部108の側に向かって次第に大径となるテーパ面形状とされている。このようなシリンジ接続用コネクタ104における本体筒部106の開口側筒部108への接続側とは反対側の開口部内に、筒状本体11の第1の接続部102が圧入されることで、シリンジ接続用コネクタ104が、第1の接続部102に対して同軸的に延びるように接続されている。
このような構造を有する接続具100では、第2の接続部16において胃ろうチューブ74に接続された状態で、内部に栄養剤を収容する、先端部がテーパ形状とされたシリンジ(図示せず)が、シリンジ接続用コネクタ104に対して、容易に且つ確実に接続され得る。
図14に示される接続具120は、締付スリーブ12の軸方向一方側の端部の内周面に、雌ねじ部56が設けられる一方、軸方向他方側の端部、即ち、締付スリーブ12が筒状本体11に外挿されたときに、第2の接続部16の第3テーパ状外周面30上に配置される端部に、挟持突起66が、径方向内方に突出し、且つ周方向に連続して延びる略円環板形状を有して、一体形成されている。このような構造によれば、挟持突起66を締付スリーブ12とは別部材にて構成する場合に比して、締付スリーブ12を構成する部品点数の削減が図られ得ると共に、締付スリーブ12の成形が容易となる等の利点が得られる。
図15及び図16に示される接続具130は、筒状本体11の中間筒部132の軸方向両端に、中間筒部132を径方向外方に増肉して、厚肉化させる円環面状の段差面が、それぞれ設けられ、それら二つの段差面のうち、第2の接続部16側に位置する段差面が、第1ストッパ面38とされている一方、第1の接続部14側に位置する段差面が、第2ストッパ面40とされている。
また、図14に示される前記実施形態と同様に、締付スリーブ12が筒状本体11に外挿されたときに、第2の接続部16の第3テーパ状外周面30上に配置される締付スリーブ12の端部に、挟持突起66が、円環板形状を有して一体形成されている。更に、本実施形態の接続具130では、係合リング134が、締付スリーブ12の挟持突起66形成側とは反対側の端部に、固定されている。
この係合リング134は、前記した第1実施形態の接続具10における締付スリーブ12のスリーブ本体部44に固定される挟持用リング46と同様な形状を有し、本実施形態の接続具130における締付スリーブ12の挟持突起66形成側とは反対側の端部に、互いに周方向に等距離を隔てて形成された複数の窓部136に対して、第1実施形態の接続具10における締付スリーブ12のスリーブ本体部44への固定構造と同一の構造において固定されている。つまり、係合リング134に一体形成された外フランジ部138を締付スリーブ12の端面に係合させた状態で、係合リング134の外フランジ部138を除く部分が、締付スリーブ12内に突入し、更に、締付スリーブ12に設けられた複数の窓部136に、係合爪140を係合させることにより、係合リング134が、締付スリーブ12に固定されている。そして、それによって、締付スリーブ12の挟持突起66形成側とは反対側の端部に、円環板形状を呈する係合突部142が、係合リング134の締付スリーブ12内への突入部分にて、形成されているのである。このことから明らかなように、ここでは、係合リング134にて、第1のリング部材が構成されると共に、係合リング134の外フランジ部138を除いた部分にて、第1突入部が構成されている。
そして、このような本実施形態の接続具130では、締付スリーブ12の締付による第1の接続部14側への移動が、挟持突起66と第1ストッパ面38との当接、係合により規制されるようになっている一方、締付スリーブ12の締付状態からの弛緩による第2の接続部16側への移動が、係合リング134挟持突起66と第1ストッパ面38との当接、係合により規制されるようになっている。
従って、本実施形態の接続部130では、例えば、締付スリーブ12を、筒状本体11に対して、第2の接続部16側から外挿する一方、係合リング134を、筒状本体11に対して、第1の接続部14側から外挿した上で、それら締付スリーブ12と係合リング134とを、接着剤等を用いた接着作業等を何等行うことなく、単純な組付操作により組み付けるだけで、上記のように、締付スリーブ12の軸方向への移動時に、第1及び第2ストッパ面38,40に対して係合して、その移動が規制される構造が、容易に実現され得る。
以上、本発明の一実施形態について詳述してきたが、これはあくまでも例示であって、本発明は、かかる実施形態に関する具体的な記載によって、何等限定的に解釈されるものではない。
例えば、第1の接続部14の外周面に第1雄ねじ部20を設ける代わりに、第1の接続部14の内周面に、雌ねじ部を設けることも可能である。また、第1の接続部14の内周面が、円筒面とされていても、何等差し支えない。
挟持突起66や係合突部55,142を締付スリーブ12や筒状本体11に一体形成する場合には、複数の挟持突起同士が、また複数の係合突部同士が、互いに周方向に間隔を隔てて位置するように設けることも出来る。
第1ストッパ面と第2ストッパ面を、それぞれ、複数のものが、互いに周方向に所定距離を隔てて配置されるように形成しても良い。
加えて、本発明は、例示された、胃ろうチューブを栄養剤バッグやシリンジに接続する接続具と、そのような接続具付きの胃ろうチューブ以外に、各種の医療用チューブを、体内に導入されるべき流体の供給源に接続するのに使用される接続具と、そのような接続具付医療用チューブの何れに対しても、有利に適用され得ることは、勿論である。
その他、一々列挙はしないが、本発明は当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもないところである。
本発明に従う構造を有する接続具の一実施形態を示す正面説明図である。 図1のII−II断面説明図である。 図1に示された接続具が有する筒状本体の正面説明図である。 図3のIV−IV断面説明図である。 図1に示された接続具が有する締付スリーブにおけるスリーブ本体部の正面説明図である。 図5のVI−VI断面説明図である。 図5に示されたスリーブ本体部に組み付けられる挟持用リングの正面説明図である。 図7のVIII−VIII断面説明図である。 図1に示された接続具の使用状態を説明するための図であって、接続具を胃ろうチューブに接続した状態を示している。 図9の部分拡大説明図である。 本発明に従う構造を有する接続具の別の実施形態を示す図1に対応する図である。 本発明に従う構造を有する接続具の更に別の実施形態を示す図1に対応する図である。 図12のXIII−XIII断面説明図である。 本発明に従う構造を有する接続具の他の実施形態を示す図2に対応する図である。 本発明に従う構造を有する接続具の更に他の実施形態を示す図1に対応する図である。 図15のXVI −XVI 断面説明図である。
符号の説明
10,100,120,130:接続具、11:筒状本体、12:締付スリーブ、14,102:第1の接続部、16:第2の接続部、18,132:中間筒部、30:第3テーパ状外周面、34:第2雄ねじ部、36:ストッパ突起、44:スリーブ本体部、46:挟持用リング、55,142:係合突部、56:雌ねじ部、66:挟持突起、74:胃ろうチューブ、90:延長チューブ、104:シリンジ接続用コネクタ、134:係合リング

Claims (3)

  1. 流体を体内に導く医療用チューブの接続具であって、
    筒形状を有しており、軸方向一端部が第1の接続部とされると共に軸方向他端部が第2の接続部とされ、且つ該第2の接続部の外周面が先端に向かって次第に小径となるテーパ面形状とされると共に、軸方向中間部の外周面に雄ねじ部が設けられた筒状本体と、
    該筒状本体に対して相対回転可能に外挿される筒状体からなり、内周面に雌ねじ部が形成されて該筒状本体の前記雄ねじ部に螺合されて組み付けられる締付スリーブと、
    該締付スリーブには、その雌ねじ部から該筒状本体における前記第2の接続部側に向かって軸方向に延び出す延出部が形成されていると共に、該延出部には、内周側に突出する挟持突起が設けられており、
    該筒状本体の該雄ねじ部と該締付スリーブの該雌ねじ部とのねじ送り作用で、該締付スリーブの該挟持突起を該筒状本体の該第2の接続部に対して軸方向で相対変位させて、該第2の接続部に外挿された前記医療用チューブを該第2の接続部のテーパ面形状とされた外周面と該挟持突起との間で締め付け固定できるようになっており、且つ、
    該筒状本体の外周面には、該締付スリーブの該第1の接続部側への軸方向の移動を規定する第1のストッパ面と、該締付スリーブの該第2の接続部側への軸方向の移動を規定する第2のストッパ面とが形成されている一方、
    該締付スリーブが、該第1のストッパ面に対する当接面が設けられた部材と該第2のストッパ面に対する当接面が設けられた部材とを、該筒状本体に対して軸方向両側から組み付けて相互に固定することにより形成されていることを特徴とする医療用チューブの接続具。
  2. 前記筒状本体に対して軸方向両側から組み付けられて前記締付スリーブを構成する部材として、前記雌ねじ部が内周面に形成されて前記軸方向一端部側から該筒状本体に外挿されるスリーブ本体部と、前記軸方向他端部側から該筒状本体に外挿されて該スリーブ本体部の軸方向他端部内に突入可能な突入部を備えたリング部材とが、採用されており、
    該スリーブ本体部には前記第2のストッパ面に対する当接面が設けられている一方、該リング部材には前記第1のストッパ面に対する当接面が設けられていると共に、
    前記第2の接続部の外周面との間で前記医療用チューブを締め付け固定する前記挟持突起が該リング部材によって構成されている請求項1に記載の医療用チューブの接続具。
  3. 前記筒状本体の前記第2の接続部に対して前記医療用チューブの一端部が外挿されて、該医療用チューブの一端部が該第2の接続部のテーパ面形状とされた外周面と前記締付スリーブの前記挟持突起との間で締め付け固定されることにより、該医療用チューブが装着されてなる請求項1又は2に記載の医療用チューブの接続具。
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