JP5320775B2 - 細径同軸ケーブルハーネス - Google Patents

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Description

本発明は、細径の同軸ケーブルを複数束ねて成端処理した細径同軸ケーブルハーネス及びその製造方法に関する。
近年、携帯端末や小型ビデオカメラなどの普及により、これら電子機器の小型化や高画質化が求められている。これらに対応するために、機器本体と液晶表示部との接続や機器内の配線などに、極めて細い同軸ケーブルが用いられている。それらは配線の容易性から、複数本の同軸ケーブルを集合一体化させた同軸ケーブルハーネスとして用いられている。
同軸ケーブルハーネスは、通常、端末部分では電気コネクタなどが接続されて成端処理が施され、ハーネスの中間部では、複数本の同軸ケーブルを束ねた部分が形成される。複数本の同軸ケーブルを束ねるには、接着テープ等の束ね部材を用いることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−235690号公報
携帯端末や小型ビデオカメラ等の電子機器において、回転や摺動など相対移動される筐体間を電気的に接続する同軸ケーブルハーネスは、筐体が相対移動することにより変形される。同軸ケーブルハーネスの中間部が接着テープで束ねられていると、中間部における同軸ケーブル同士の移動が拘束されるため、束ねた部分で同軸ケーブルハーネスの変形に対してかかる負荷が大きくなりやすい。そのため、回転や摺動などの変形が繰り返し行われると、束ねた部分で同軸ケーブルの中心導体が破断してしまうことがある。特に、使用する同軸ケーブルが細径になる程(例えば、AWG44,46)、中心導体の破断が生じ易い。
また、筐体を移動させて同軸ケーブルハーネスが変形するときには、筐体に対して同軸ケーブルハーネスが摩擦するため、束ね部材が摩耗して切れてしまうと、ハーネス形状を維持できなくなってしまう。そのため、用いる束ね部材は同軸ケーブルの変形を妨げずに、耐摩耗性の高いものが望まれる。
本発明の目的は、繰り返し変形しても、中心導体が破断することがなく、なおかつ曲げ性が良好で束ねた状態を維持することのできる細径同軸ケーブルハーネス及びその製造方法を提供することにある。
前記課題を解決することのできる本発明に係る細径同軸ケーブルハーネスは、複数の細径同軸ケーブルが束ねられ、その端末が成端処理されていて、機器内の湾曲、回動または摺動する箇所に使用される細径同軸ケーブルハーネスであって、
前記複数の細径同軸ケーブルは、ポリマー繊維を編組した筒状の編組スリーブに通されて束ねられていることを特徴とする。
なお、ここでいう成端処理とは、細径同軸ケーブルの端末がコネクタ付けまたはFPC(フレキシブルプリント基板)付けされていて、基板に対して間接的に接続可能な状態であること、または、細径同軸ケーブルの端部から中心導体や外部導体を段階的に露出させて端末処理されていて、基板に対して直接的に接続可能な状態であること、を指す。
本発明に係る細径同軸ケーブルハーネスにおいて、前記編組スリーブが溶融液晶性ポリマーと屈曲性ポリマーからなるモノフィラメントハイブリッド繊維を編組したものであることが好ましい。
本発明に係る細径同軸ケーブルハーネスにおいて、前記編組スリーブを円筒状とした状態の断面の直径は、2.5mm以下であり、編組の厚さは0.2mm以下であることが好ましい。編組スリーブはその断面が円に限るものではなく、楕円であってもよい。本発明の編組スリーブにおいて断面が楕円の場合は、その楕円の面積が直径2.5mmの円の面積以下であることが好ましい。
本発明に係る細径同軸ケーブルハーネスは、前記編組スリーブの両端において、前記ポリマー繊維同士が熱融着されていることが好ましい。
本発明に係る細径同軸ケーブルハーネスの製造方法は、ポリマー繊維を編組して筒状の編組スリーブを作り、複数の細径同軸ケーブルをまとめて前記編組スリーブに通して束ね、前記複数の細径同軸ケーブルの端末を成端処理することを特徴とする。
本発明に係る細径同軸ケーブルハーネスの製造方法は、ポリマー繊維を編組して筒状の編組スリーブを作り、複数の細径同軸ケーブルの端末を成端処理した後、前記複数の細径同軸ケーブルをまとめて前記編組スリーブに通して束ねることを特徴とする。
本発明に係る細径同軸ケーブルハーネスの製造方法において、前記編組スリーブの両端で前記ポリマー繊維同士を熱融着した後、前記編組スリーブに前記複数の細径同軸ケーブルを通すことが好ましい。
本発明の細径同軸ケーブルハーネス、及び本発明の製造方法により製造される細径同軸ケーブルハーネスは、接着テープなどで同軸ケーブルを接着することなく複数本の同軸ケーブルの並びが変更できる程度の緩やかな拘束状態で束ねられている。成端処理された端末が接続された電子機器の筐体同士が繰り返し移動され、それに伴い束ねられた部分が繰り返し変形(湾曲や回動)しても、編組スリーブ内で複数の同軸ケーブル同士が移動可能であるため、同軸ケーブルに加わる曲げの負荷を逃がしやすくすることができ、同軸ケーブルに過度の負荷がかかりにくい。したがって、当該ハーネスが繰り返し変形しても中心導体の破断は極めて生じにくい。
さらに、編組スリーブはポリマー繊維を編組したものであるため、耐摩耗性、強度、および弾性率が優れており、ハーネスの曲げ性が良好で、なおかつ筐体との摺動による繰り返し摩擦によって繊維の表面が荒れて毛羽立つ(所謂フィブリル化)ことなく、編組が破れることもない。したがって、複数の細径同軸ケーブルを束ねた状態を長期に亘って維持することができる。
また、接着テープ等で拘束して束ねる場合には、束ねた断面形状が比較的崩れにくい(扁平しにくい)が、本発明のように編組スリーブを用いて同軸ケーブルを束ねることにより、編組スリーブとともに複数の同軸ケーブルが断面内方向で移動することができ、当該ハーネスの筐体内の収容スペースに合わせて束ねた部分が適宜扁平する。そのため、当該ハーネスを配線するスペースを薄くすることができる。あるいは、断面が楕円となるように作られた編組スリーブを使用しても良い。
以下、本発明に係る細径同軸ケーブルハーネス及びその製造方法の実施形態の例を、図面を参照しつつ説明する。
図1および図2に示すように、本実施形態では、上下に重ねて配置され前後(図1,図2の左右方向)に水平移動する二つの基板11,12間が、複数本(20〜60本)の細径同軸ケーブル24を含む細径同軸ケーブルハーネス20によって接続されている。基板11,12は、例えば、携帯電話等の機器の相対的にスライドする筐体内にそれぞれ組み込まれている。細径同軸ケーブルハーネス20の両方の端末は、コネクタ25を取り付けて成端処理することで、基板11,12との接続を容易としている。そして、細径同軸ケーブルハーネス20は、両端部21a,21bを除いて編組スリーブ23により複数の細径同軸ケーブル24が束ねられており、全体としてU字状(またはJ字状)になるように両基板に接続されている。これにより、細径同軸ケーブルハーネス20を基板11,12の平面視方向におけるU字状形状として両基板11,12間に配線することができる。なお、図1は細径同軸ケーブルハーネス20の両端部21a,21bが最も離れた状態であり、図2は両端部21a,21bが最も近接した状態である。基板11,12の水平移動距離は、例えば30mmから60mm程度である。
細径同軸ケーブル24は、中心軸に直交する径方向の断面において、中心から外側に向かって、中心導体、内部絶縁体、外部導体、外被を有する構成であり、それぞれの端部21a,21bでは端末処理が施されて、外部導体、内部絶縁体、中心導体が段階的に所定長さずつ露出している。また、細径同軸ケーブルハーネス20には、複数本の細径同軸ケーブルの他に、外部導体のない細径絶縁ケーブルが含まれていても良い。なお、図面では細径同軸ケーブル24の本数を少なく示して簡略化している。
細径同軸ケーブルハーネス20は、平面図でみて基板の幅方向(図1(A)の両矢印Wの方向)に湾曲されている。基板11,12の幅が数cmあるので、この方向の曲げ径を十分確保することができる。例えば、図1(A)に示すように、細径同軸ケーブルハーネス20の一方の端部21aがスライド方向に対して上基板11の右側(図1(A)において上側)に接続されていれば、他方の端部21bをスライド方向に対して下基板12の左側(図1(A)において下側)に接続する。細径同軸ケーブルハーネス20はU字状に曲げられているが、細径同軸ケーブルハーネス20を収容するスペースを小さくするためには、U字の幅(直線部分の間隔)が狭いほどよい。
従来のFPC(フレキシブルプリント基板)を用いた場合は、FPCは両基板11,12の間で、基板の平面方向と直交する方向で曲げられるので、その曲げ径を確保するために両基板11,12の隙間を大きくする必要がある。本発明では、両基板11,12の隙間は、細径同軸ケーブルハーネス20の厚さ程度で十分であり、FPCを使用する場合のように大きくとる必要がなく、機器の薄型化を図ることができる。
細径同軸ケーブル24としては、例えばAWG(American Wire Gauge)の規格によるAWG44よりも細い極細同軸ケーブルまたは外径が0.30mmよりも細い同軸ケーブルを用いるのが望ましい。これにより、細径同軸ケーブルハーネス20は曲がり易く、両基板11,12がスライドするときの抵抗を小さくすることができる。また、複数本の細径同軸ケーブル24を束ねて細径同軸ケーブルハーネス20を形成したときに、細径同軸ケーブルハーネス20の厚さh1(図3(C)参照)を薄く形成することができ、機器の薄型化を図ることができる。細径同軸ケーブルハーネス20を基板11,12で挟んで押しつぶして扁平化することもできるので、基板11,12間の隙間は細径同軸ケーブルハーネス20の厚さよりも少し(0.2mm程度)小さくてもよい。前述のように、細径同軸ケーブルハーネス20には、外部導体のない細径絶縁ケーブルが含まれていてもよいが、その細径絶縁ケーブルは外径が0.30mmより細いケーブルを用いるのが好ましい。
細径同軸ケーブルハーネス20は、40本から50本程度の細径同軸ケーブル24を含むものである。断面の直径が2.5mm以下であり、編組の厚さが0.2mm以下である編組スリーブによれば、これだけの本数のケーブルを束ねることができる。細径同軸ケーブル24がAWG46の細さまたは外径が0.27mm以下の細さである場合には、断面が円に近い形状の束として細径同軸ケーブルハーネス20(細径絶縁ケーブルが含まれていてもよい)を形成すると、編組スリーブ23の厚さを含めた外径(厚さ)は1.5mm以下であり、1.5mmの高さ(厚さ)の収容スペースに配線することが可能である。この細径同軸ケーブルハーネス20をU字状に配置するとそのU字の幅は10mmから16mm以内に収めることができる。心数(細径同軸ケーブル24の本数)の増加によりU字の幅も広がるが、AWG44の細径同軸ケーブル24を60本束ねたとしてもそのU字の幅は18mm以内にできる。
図1から図3に示すように、細径同軸ケーブルハーネス20は複数本の細径同軸ケーブル24を編組スリーブ23内に通すことで束ねて形成されており、例えば図3(C)に示すように、扁平した楕円形断面のような厚さ寸法h1をできるだけ小さな形状とするのが望ましい。編組スリーブ23によって複数本の細径同軸ケーブル24を覆うことにより、基板11,12等の壁面と摺動した際の摩擦に対する細径同軸ケーブルハーネス20の耐久性が向上する。また、細径同軸ケーブルハーネス20は、編組スリーブ23の断面積(内側の空間も含む)を細径同軸ケーブルの断面積の和よりも大きくして、緩く細径同軸ケーブル束ねているため、細径同軸ケーブル24が編組スリーブ23の中で並び変わるなど動きやすい。
細径同軸ケーブルハーネス20の両端がそれぞれ接続された基板11,12が水平移動し、それに伴い細径同軸ケーブルハーネス20の束ねられた部分が繰り返し変形しても、編組スリーブ23内で複数の細径同軸ケーブル24が移動可能であるため、細径同軸ケーブル24に加わる曲げの負荷が全体的に逃げやすく、細径同軸ケーブル24に過度の負荷がかからない。したがって、細径同軸ケーブルハーネス20が繰り返し変形しても細径同軸ケーブル24の中心導体の破断を防ぐことができる。
本実施形態の編組スリーブ23は、ポリマー繊維を編組して筒状に形成したものである。ポリマー繊維として、溶融液晶性ポリマーと屈曲性ポリマーからなるモノフィラメントハイブリッド繊維を用いることが好ましい。このモノフィラメントハイブリッド繊維は、溶融液晶性ポリマーからなる芯成分と、屈曲性ポリマーを含む鞘成分により構成されている。
芯成分に使用される溶融液晶性ポリマーは、溶融液晶性(溶融異方性)、すなわち溶融相において光学的液晶性(異方性)を示すポリマーであり、芳香族ジオール、芳香族ジカルボン酸、芳香族ヒドロキシカルボン酸等の反復構成単位からなる溶融液晶性ポリエステルを使用できる。溶融液晶性は、例えば試料をホットステージにのせ、窒素雰囲気下で昇温加熱し、試料の透過光を観察することにより認定できる。好ましい溶融液晶性ポリエステルの融点(MP)は、260〜360℃、より好ましくは270〜350℃である。ここでいう融点とは、示差走査熱量(DSC:例えばmettler社製、TA3000)で観察される主吸熱ピークのピーク温度である(JIS K7121)。
溶融液晶性ポリエステルには、ポリエチレンテレフタレート、変性ポリエチレンテレフタレート、ポリオレフィン、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエステルケトン、フッ素樹脂熱可塑性ポリマーを添加しても良い。また酸化チタン、カオリン、シリカ、酸化バリウム等の無機物、カーボンブラック、染料や顔料等の着色剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤等の各種添加剤を含んでいても良い。
鞘成分に使用される屈曲性熱可塑性ポリマー(屈曲性ポリマー)は特に限定されないが、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ポリアリレート、ポリカーボネート、ポリフェニレンサルファイド、ポリエステルエーテルケトン、フッ素樹脂等が挙げられる。特に好ましくは、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエチレンナフタレート及び半芳香族ポリエステルアミドである。なお、ここでいう屈曲性ポリマーとは、主鎖上に芳香環を有さないポリマー及び主鎖上に芳香環を有し、かつ芳香環間の主鎖上に原子が4個以上存在するポリマーをいう。
また、鞘成分を、屈曲性熱可塑性ポリマーのみでなく、屈曲性熱可塑性ポリマーと溶融液晶性ポリエステルのブレンドで構成するのが好ましく、特に屈曲性熱可塑性ポリマーを海成分、溶融液晶性ポリエステルを島成分とする海島構造とするのが好ましい。鞘成分を溶融液晶性ポリエステルと屈曲性高分子からなるブレンド(特に海島構造)で構成することにより、鞘成分の強度を高めると同時に鞘成分と芯成分との接着性を顕著に高めることができる。
ここでいう海島構造とは、繊維横断面において、マトリックスとなる海成分の中に数十から数百の島が存在している状態を意味する。海成分及び島成分の混合比、溶融粘度等を変えることにより島数を調整することができる。海成分と島成分をチップブレンドする、または両成分の溶融物をスタチックミキサー等で混合することにより得られる。鞘成分中の島成分比は、製造された鞘型複合繊維の横断面積比(島成分/海成分+島成分)において、強度及び耐フィブリル性の点で0.25〜0.5とするのが好ましい。島成分比は、繊維横断面の顕微鏡写真から求められるが、製造時の芯成分と鞘成分の吐出量の体積比により求めることもできる。島成分の直径は0.1〜2μm程度とするのが好ましい。
鞘成分の溶融液晶性ポリエステルは、芯成分と同様の溶融液晶性ポリエステルを用いることができ、これらは同種であっても異種であっても良い。好ましくは、鞘成分の屈曲性熱可塑性ポリマーの融点(MP)+80℃以下、MP−10℃以上のポリマーが好ましい。また、鞘成分には、他のポリマーや各種添加剤を含んでいても良い。
編組スリーブ23を構成するモノフィラメントハイブリッド繊維は、芯鞘型複合繊維の他、偏心芯鞘型を含むものである。複合繊維における芯成分比は0.25〜0.80、好ましくは、0.4〜0.7とする。特に、鞘成分を屈曲性熱可塑性ポリマーと溶融液晶性ポリエステルで構成した場合には、鞘成分も強度向上に寄与するため、芯成分比率を低くした場合においても、強度15g/d以上の優れた複合繊維を得ることができる。芯成分比が大きくなりすぎると芯が露出しやすく、小さすぎると強度の点で不十分となる場合がある。なお、ここでいう芯成分比とは、複合繊維の断面積比(芯成分/(芯成分+鞘成分))を示す。断面積比は、繊維横断面の顕微鏡写真から求められる。得られる繊維の線径変動率は−3.5〜+3.5%、さらに−3.0〜+3.0%であるのが好ましく、抱合度(ガイド摩耗回数)は1200回以上とするのが好ましい。
このようなモノフィラメントハイブリッド繊維が、図4に示すように編組されて編組スリーブ23が形成されている。例えば、編組の形態は、モノフィラメント繊維を並列にした束23a(図4中、丸印で囲った箇所)を16単位用意して、16のキャリアを用いて筒状に編み込む。一つの束23aを6本から13本として16のキャリアで編組すると、編組スリーブ23はおよそ100本から200本のモノフィラメント繊維により構成される。例えば、一つの束23aを9本とした場合、モノフィラメント繊維の数は9×16=144本である。また、1本のモノフィラメント繊維の直径は0.02mmから0.10mmであり、編組スリーブ23の厚さ(筒形状の肉厚)は、0.05mmから0.20mmである。繊維の直径が0.045mmである場合には、編組スリーブ23の厚さは0.1mm程度である。また、編組スリーブ23を円筒状とした状態の断面の直径は、2.5mm以下である。繊維を編み込むときに、断面が楕円のダミーコアを使用したり、断面が円のダミーコアを複数本並べて使用して、その周囲に繊維を編み込むと、断面が楕円の編組スリーブが製造される。
このような構成の編組スリーブ23は、耐摩耗性、強度、および弾性率が優れており、これを用いた細径同軸ケーブルハーネス20は、曲げ性が良好で、なおかつ基板11,12等や電子機器の筐体との繰り返し摩擦によって編組スリーブ23の表面が荒れて毛羽立つことなく、編組が破れることもない。したがって、細径同軸ケーブル24が繰り返し曲げられても中心導体が破断することを防止できるとともに、複数の細径同軸ケーブル24を束ねた状態を長期に亘って維持することができる。
例えば、AWG46の太さの細径同軸ケーブル24を40本接着テープ(テフロン(登録商標)テープ)で束ねて高さ2.4mmの隙間に入れて摺動させた場合では、8万回の曲げ及び摺動の繰り返しにより、中心導体の破断が生じるが、本実施形態の編組スリーブ23で束ねた場合では、20万回の曲げ及び摺動の繰り返し後も中心導体が破断することがない。
また、細径同軸ケーブル24を接着テープ等で拘束して束ねると、その部分の断面形状が比較的崩れにくい(扁平しにくい)が、編組スリーブ23を用いて細径同軸ケーブル24を束ねることにより、編組スリーブ23とともに複数の細径同軸ケーブル24が断面内方向で移動することができ、束ねた部分が収容スペースに合わせて適宜扁平する。例えば、編組スリーブ23を円筒状としたときの直径が2.5mmであっても、スペースに合わせて扁平させることで1.5mm以下の厚さ(扁平した楕円の短径)とすることができる。そのような断面が扁平した形状の編組スリーブを使用してもよい。AWG46の太さの細径同軸ケーブル24を40本用意し、本実施形態の編組スリーブ23で束ねて高さ1.5mmの隙間に入れて摺動させた場合、20万回の曲げ及び摺動の繰り返し後も中心導体が破断することがない。一方、接着テープで束ねる場合、径が1.8mmとなるので1.5mmの隙間に入れることができない。
また、細径同軸ケーブルハーネス20を製造するには、図5(A)に示すように、長さの異なる複数本の細径同軸ケーブル24のうち、比較的短い細径同軸ケーブル24aを中央に配置し、端に向かって順次長い細径同軸ケーブル24bを配置して、端部21a,21bが等ピッチとなるように整列する。そして、その配列状態をフィルムや治具等で保持しながら、細径同軸ケーブル24の端部から中心導体や外部導体を段階的に露出させて端末処理し、さらにコネクタ25を接続して成端処理する。さらに、前記編組スリーブ23の一端の径を広げて、その中にコネクタ25を通していく。編組スリーブ23は、例えば2mmの直径のものを直径6mmまで拡径することができ、コネクタ付けした複数本の細径同軸ケーブル24を通すことが可能である。これにより、図5(B)に示すように、中間部分が編組スリーブ23により束ねられた細径同軸ケーブルハーネス20を形成することができる。また、比較的短い細径同軸ケーブル24aを中央に配置し、比較的長い細径同軸ケーブル24bを端に配置しているため、細径同軸ケーブルハーネス20を曲げたときに、曲げた時や捻った時の張力がかかりにくく、中心導体の破断を防ぐことができる。
なお、細径同軸ケーブルハーネス20の曲げ方向が決まっている場合には、等ピッチに整列した細径同軸ケーブル24のうち、整列方向の一方側に比較的短い細径同軸ケーブル24aを配置し、他方側に比較的長い細径同軸ケーブル24bを配置してハーネスを形成し、曲げの内側に短い細径同軸ケーブル24aを配置させれば、全体的に曲げによる負荷を効果的に低減することができる。
また、細径同軸ケーブルハーネス20の製造は、複数本の細径同軸ケーブル24に対してコネクタ25を接続して成端処理した後、複数の細径同軸ケーブル24をまとめて編組スリーブ23に通して束ねる方法も可能である。この方法でも同様に、図5(B)に示すように、中間部分が編組スリーブ23により束ねられた細径同軸ケーブルハーネス20を形成することができる。
また、前述した実施形態においては、細径同軸ケーブルハーネス20の端部21a,21bにコネクタ25を取り付けて成端処理した場合について説明したが、図6及び図7に示すように、細径同軸ケーブルハーネス20の細径同軸ケーブル24を基板11,12に直付けして成端処理することも可能である。細径同軸ケーブル24を基板11,12に直付けする場合には、並列させた細径同軸ケーブル24の端末を基板11,12に対してフィルムなどで仮止めし、細径同軸ケーブル24の端末の中心導体を基板11,12の接続端子に半田付けで接続すればよい。また、外部導体にグランドバー26を接続し、その反対側から別のグランドバー27または押さえ部材27を配置して、各細径同軸ケーブル24を挟むことでも、ピッチを固定できる。基板11,12の片面に直付けすることもでき(図7(A)参照)、基板11,12の端部に直付けする場合は両面に直付けすることもできる(図7(B)参照)。上の基板11に接続するときは、その下面に、下の基板12に接続するときはその上面に付ける。直付けに限らずコネクタ等で基板11,12に接続するときも基板11,12の両面に接続することができる。
また、細径同軸ケーブルハーネス20の端を、前記で説明したコネクタ25の替わりにFPC(Flexible Printed Circuits)に接続し、FPCを基板11,12に取り付けることもできる。
また、本発明の細径同軸ケーブルハーネスには、外部導体を有さない絶縁電線を適宜混在させることができる。絶縁電線をグランドとして使用することや、絶縁電線を給電線として使用することができる。
また、細径同軸ケーブルハーネス20は、スライドする筐体以外の機器内配線にも使用できる。例えば、図8に示すように、筐体同士が相対的に回動する携帯電話等の機器に組み込んで使用することもできる。
図8の例では、非移動側の筐体32に直線溝32aと曲線溝32bが形成され、これらの溝32a,32bに移動側の筐体31に設けられたピン31a,31bが嵌挿されている。筐体31の移動時には、図8(A)に示した状態から、筐体31がピン31aの移動に伴い上方に変位するとともにピン31bの移動に伴い反時計回りに回動され、図8(B)の状態を経て、筐体31がピン31aの移動に伴い下方に変位するとともにピン31bの移動に伴いさらに反時計回りに回動されて、図8(C)の状態となる。これにより、筐体31が筐体32に対して90度回転される。このとき、筐体31の基板と筐体32の基板に接続された細径同軸ケーブルハーネス20は、筐体32に接続された端部21b付近は動かず、筐体31に接続された端部21aが上下に変位するとともに90度回動する。図8(A)から(C)の動きと、その逆の動きの繰り返しにより、細径同軸ケーブルハーネス20には端部21a近傍部分が繰り返し曲げられ、筐体31,32内で摺動されるが、細径同軸ケーブル24は編組スリーブ23内で負荷を逃がすように移動し、中心導体が破断することが防がれる。また、編組スリーブ23が摩擦により損傷することも防がれる。
また、前記の編組スリーブ23は、その内側に細径同軸ケーブル24を通す時に、編組された編み目を広げるが、それにより端末部分から編組が解けてしまうことが考えられる。編組が解けてしまうと作業性が悪くなり、解けを止める作業も必要となるため、加工に要する時間が長くなり製造コストが増加してしまう。そこで、編組スリーブ23の両端において、編組されているポリマー繊維同士を熱融着して一体化させておくことが望ましい。
ポリマー繊維の熱融着は、加熱したチップを編組スリーブ23の端末部分に押し当てて、ポリマー繊維の表面を溶融させてポリマー繊維同士を相互に融着させて行うことができる。このときに、ポリマー繊維が前述のように芯成分と鞘成分により構成されているものであれば、ポリマー繊維同士を融着させる温度を鞘成分の融点より高くかつ芯成分の融点よりも低くして、鞘成分のみを熱で溶かして融着させると、芯成分が溶けずに残っているために、融着した部分が十分な強度を持つことになり、切れたり解けたりすることがない。芯成分に使用される溶融液晶性ポリマーの融点は、前述のように260〜360℃であり、鞘成分に使用される屈曲性熱可塑性ポリマーの融点は、190〜290℃である。例えば、芯成分の溶融液晶性ポリマーの融点が340℃、鞘成分の屈曲性熱可塑性ポリマーの融点が270℃であれば、熱融着時の加熱温度を290℃とすると鞘成分は溶けて芯成分は溶けないため、融着後の編組スリーブ23の両端部(融着部)の強度が保たれる。
このように両端を熱融着させた編組スリーブに細径同軸ケーブルを通すには、図9に示すように、編組スリーブ23の融着させた端部28から少し中央寄りの箇所の編み目を広げ、その開口部分に細径同軸ケーブル24を通す。このとき、端部28はポリマー繊維同士が熱溶着により一体化されているため、解けることがない。複数本の細径同軸ケーブル24を、コネクタ付けする前にこの編組スリーブ23に通し、編組スリーブ23から出ている部分の細径同軸ケーブル24の端部にコネクタを接続することができる。または、複数本の細径同軸ケーブル24の端部にコネクタを取り付けて成端処理した後、コネクタごと細径同軸ケーブル24を編組スリーブ23に通すことができる。何れの方法を採用するかは、コネクタの大きさや形状により判断すればよい。
(A)は本発明の細径同軸ケーブルハーネスに係る実施形態の例を示す平面図、(B)はその側面図である。 (A)は上下の基板を重ねた状態を示す平面図、(B)はその側面図である。 (A)は細径同軸ケーブルハーネスの端部にコネクタを装着した状態を示す平面図、(B)はその側面図、(C)はその断面図である。 編組スリーブの一部を示す平面図である。 (A)は細径同軸ケーブルハーネスの細径同軸ケーブルを束ねる前の状態を示す平面図、(B)は編組スリーブにより細径同軸ケーブルを束ねた後の状態を示す平面図である。 細径同軸ケーブルハーネスを基板に直付けした状態の例を示す平面図である。 (A)は細径同軸ケーブルハーネスを基板の片面に直付けした状態の例を示す側面図、(B)は細径同軸ケーブルハーネスを基板の両面に直付けした状態の例を示す側面図である。 細径同軸ケーブルハーネスを、筐体が回動する携帯電話内に配線した例を示す平面図である。 細径同軸ケーブルを、両端が融着された編組スリーブに通した状態を示す平面図である。
符号の説明
11,12…基板、20…細径同軸ケーブルハーネス、21a,21b…端部、23…編組スリーブ、24…細径同軸ケーブル、25…コネクタ、31,32…筐体。

Claims (4)

  1. 複数の細径同軸ケーブルが束ねられ、その端末が成端処理されていて、機器内の湾曲、回動または摺動する箇所に使用される細径同軸ケーブルハーネスであって、
    前記複数の細径同軸ケーブルは、ポリマー繊維を編組した筒状の編組スリーブに通されて束ねられ
    前記編組スリーブが溶融液晶性ポリマーと屈曲性ポリマーからなるモノフィラメントハイブリッド繊維を編組したものであることを特徴とする細径同軸ケーブルハーネス。
  2. 請求項1に記載の細径同軸ケーブルハーネスであって、
    前記編組スリーブの編組の厚さは0.2mm以下であることを特徴とする細径同軸ケーブルハーネス。
  3. 請求項1または2に記載の細径同軸ケーブルハーネスであって、
    前記編組スリーブを円筒状とした状態の断面の直径は、2.5mm以下であることを特徴とする細径同軸ケーブルハーネス。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の細径同軸ケーブルハーネスであって、
    前記編組スリーブの両端において、前記ポリマー繊維同士が熱融着されていることを特徴とする細径同軸ケーブルハーネス
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