JP5320766B2 - 中間転写体および画像形成装置 - Google Patents
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また、フッ素系ポリマーからなる表面層を設けた中間転写体は、表面層が樹脂材料から構成されるため耐磨耗性が不足するという問題があった。
請求項1に係わる発明は、
基材と、該基材上に設けられた表面層とを有し、前記表面層がガリウムと酸素とを含む酸化物の材料から構成される膜であることを特徴とする中間転写体である。
前記表面層が水素を含み、
前記表面層に含まれる全元素に対するガリウム、酸素および水素の原子構成比が0.9以上1.0以下であり、
前記表面層においてガリウムに対する酸素の比率が1.1以上1.5以下であることを特徴とする請求項1に記載の中間転写体である。
前記表面層においてガリウムに対する酸素の比率が1.1以上1.4以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の中間転写体である。
前記表面層の膜厚が0.05μm以上2.0μm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の中間転写体である。
前記基材がポリイミド系樹脂を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の中間転写体である。
静電潜像保持体と、該静電潜像保持体を帯電する帯電手段と、帯電された前記静電潜像保持体表面を露光して静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、前記静電潜像が形成された前記静電潜像保持体に現像剤を付与して、前記静電潜像を現像することによりトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記静電潜像保持体表面に形成された前記トナー像が1次転写されると共に、1次転写された前記トナー像を記録媒体へと2次転写する中間転写体と、を備え、
前記中間転写体が、基材と、該基材上に設けられた表面層とを有し、前記表面層がガリウムと酸素とを含む酸化物の材料から構成される膜であることを特徴とする画像形成装置である。
前記トナー像を2次転写した後の前記中間転写体表面をクリーニングするクリーニングブレードを備えたことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置である。
請求項2に記載の発明によれば、転写欠陥が抑制されると共に転写効率の高い中間転写体を提供することができる。
請求項3に記載の発明によれば、転写欠陥が抑制されると共により転写効率の高い中間転写体を提供することができる。
請求項4に記載の発明によれば、長期の使用において摩耗により表面層が無くなることなく効果が持続すると共にクラックゴーストも抑制する中間転写体を提供することができる。
請求項5に記載の発明によれば、機械的強度に優れた中間転写体を提供することができる。
請求項7に記載の発明によれば、長期に渡って中間転写体表面へのトナー等の固着を防いで良好な画質が得られると共に、中間転写体表面の磨耗による経時的な性能劣化も抑制できる画像形成装置を提供することができる。
本発明の中間転写体は、基材と、該基材上に設けられた表面層とを有し、前記表面層がガリウムと酸素とを含むことを特徴とする。
表面層の膜組成が上記(1)〜(3)の少なくともいずれか1つの条件を満たさない場合には、中間転写体として必要な電気的特性(107Ω・cm以上1013Ω・cm以下程度の範囲の表面抵抗)が得られなくなる場合がある。すなわち、表面抵抗が107Ω・cm未満となると、転写時に中間転写体と対向する部材との間で電流のリークが発生したり、トナー像を構成するトナーの飛散が発生するため、トナー像の正常な転写が困難となる一方、表面抵抗が1013Ω・cmを超えると転写を行う度にベルト電位が上昇し、転写器にその上昇分を上乗せした電圧を印加するか、ベルトを除電するための除電装置を設けなければ転写効率が低下する。
なお、表面層に含まれる全元素に対するガリウム、酸素および水素の原子構成比は、 0.95 以上1.0以下であることがより好ましい。
従って、上述した電気的特性の確保以外に、柔軟性の向上も考慮すれば、表面層に含まれる水素の含有量は、1原子%以上であることが好ましく、5原子%以上であることがより好ましい。一方、水素含有量が大きすぎると、表面層が柔らかくなりすぎて、耐摩耗性が劣化する場合がある。それゆえ、水素含有量の上限は40原子%以下であることが好ましく、 30 原子%以下であることがより好ましい。
RBSは、加速器としてNEC社 3SDH Pelletron、エンドステーションとしてCE&A社 RBS−400、システムとして3S−R10を用いた。解析にはCE&A社のHYPRAプログラム等を用いた。
なお、RBSの測定条件は、He++イオンビームエネルギーは2.275eV、検出角度160°、入射ビームに対してGrazing Angleは109°±2°である。
まず、He++イオンビームを試料に対して垂直に入射し、検出器をイオンビームに対して、160°にセットし、後方散乱されたHeのシグナルを測定する。検出したHeのエネルギーと強度から組成比と膜厚を決定する。組成比及び膜厚を求める精度を向上させるために二つの検出角度でスペクトルを測定しても良い。深さ方向分解能や後方散乱力学の異なる二つの検出角度で測定しクロスチェックすることにより精度を向上させる。
ターゲット原子によって後方散乱されるHe原子の数は、1)ターゲット原子の原子番号、2)散乱前のHe原子のエネルギー、3)散乱角度の3つの要素のみにより決まる。 測定された組成から密度を計算によって仮定して、これを用いて膜厚を算出する。密度の誤差は20%以内である。
HFSは、加速器としてNEC社 3SDH Pelletron、エンドステーションとしてCE&A社 RBS−400を用い、システムとして3S−R10を用いた。解析にはCE&A社のHYPRAプログラムを用いた。HFSの測定条件は、以下の通りである。
・He++イオンビームエネルギー:2.275eV
・検出角度:160°入射ビームに対してGrazing Angle30°
参照用試料としてSi中にHをイオン注入した試料と白雲母を使用した。白雲母は水素濃度が6.5原子%±1原子%であることが知られている。なお、最表面に吸着しているHは、清浄なSi表面に吸着しているH量を差し引くことによって行うことができる。
また、RBSやHFSにより測定して求めた表面層の元素組成は、表面層の最表面から10nmの深さまでの領域を除く膜厚方向に平均化された値を意味する(表面層の元素組成が膜厚方向に対して傾斜構造を持つ場合も同様である)。なお、表面層の最表面から10nmの深さまでの領域を除いた測定データーに基づいて、表面層の元素組成を決定する理由は、最表面のコンタミ汚染の影響を除くためである。
膜厚が0.05μm未満では、長期の使用において摩耗により表面層が無くなる場合がある。また、膜厚が2.0μmを超えると表面層の可とう性が不足するために表面層にクラックが発生し易く、さらにこのクラックの幅が大きいためにトナーが詰まることにより画像欠陥が発生することがある。
次に、基材や、必要に応じて基材と表面層との間に設けられるその他の層について説明する。
まず、中間転写体がベルト状である場合、基材としては、樹脂マトリックス中に導電剤を分散させたものを用いることができる。
ここで、基材に用いられる樹脂としては、中間転写ベルト用として用いられているものであれば従来公知のものが利用でき、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリアルキレンフタレート樹脂、エチレンテトラフロオロエチレン共重合体、ポリアミドイミド樹脂、ポリイミド樹脂などが挙げられるが、機械的強度に優れる点からは、ポリアミドイミド樹脂やポリイミド樹脂などのポリイミド系樹脂を用いることが好ましい。
カーボンブラックとしては、ケッチエンブラック、アセチレンブラック等が例示される。イオン導電性物質としては、例えばLiCl等が利用でき、また、その他の導電性の粉末材料としては、特に制限はないが、例えば、アルミニウムやニッケル等の金属、酸化イットリウム、酸化錫等の酸化金属化合物、チタン酸カリウム等が利用できる。また、導電性高分子材料としては、例えば、ポリアニリン、ポリピロール、ポリサルフォン、ポリアセチレンなどが利用できる。なお、導電剤は、1種類のみを用いてもよいが2種類以上を併用することもできる。
中間転写体の作製に際しては、表面層以外の層については、従来公知の方法を適宜利用することができる。
例えば、ベルト状の中間転写体を作製する場合、基材としては、予めチューブ状とされた樹脂フィルムを利用してもよいし、円筒状基体の外周面に、基材を構成する原料を溶媒に溶解させた溶液を塗布して塗膜を形成し、この塗膜を乾燥、加熱処理する工程を経て得られたフィルムを利用することもできる。続いて、この基材上に表面層を形成する。なお、必要であれば表面層の形成前に弾性層等の中間層を形成してもよい。
次に、表面層の形成方法についてより具体的に説明する。表面層の形成に際しては、プラズマCVD法、有機金属気相成長法、分子線エピタキシー法、スパッタリング法等の公知の気相成膜方法が利用できる。
図1は、本発明の中間転写体の表面層の形成に用いる成膜装置の一例を示す概略模式図であり、円筒状の成膜室を有する成膜装置において円筒軸に直交する面における断面図を示したものである。ここで、図中、100は成膜装置、120は成膜室、122は排気口、124はプラズマ仕切板、130は第1のガス供給管、132は第2のガス供給管、140は放電電極、142はマッチングボックス、144は高周波電源、150、152、154は張架ロール、160は基材、170はプラズマを表す。
さらに、成膜室120内には、表面層形成時に、放電電極140とそれと対向する基材160外周面との間の領域に形成されるプラズマ170が、第1のガス供給管130の出口側へと広がるのを防ぐために、成膜室120の排気口122が設けられた側と反対側の成膜室120内壁面から、張架ロール152に張架された基材160の外周面までの間を遮蔽するようにプラズマ仕切板124が配置されている。
この場合、まず、成膜室120内を一旦減圧した後、成膜室120内に第2のガス供給管132を介して酸素と水素を混合して供給する。酸素はHeなどの不活性ガスで希釈した状態で水素と合流させる。
続いて、基材160を回転させながら、高周波電源144およびマッチングボックス142により、13.56MHzのラジオ波を供給する。この際、放電電極140から基材160外周面側へと放射状に広がるようにプラズマ170が形成される。
そして、成膜室120内へ、第1のガス供給管130を介してトリメチルガリウム等のガリウムを含む有機金属を水素をキャリアガスとして供給することによって、基材160表面に水素と酸素とガリウムとを含む膜を成膜することができる。
基材温度は図示していない方法で制御しても良いし、放電時の自然な温度の上昇に任せてもよい。基材160を加熱する場合にはヒータを基材160の外側や内側に設置しても良い。基材160を冷却する場合には基材160の内側に冷却用の気体または液体を循環させた部材を基材に熱的に接触させても良い。
放電による基材温度の上昇を避けたい場合には、基材160表面に当たる高エネルギーの気体流を調節することが効果的である。この場合、ガス流量や放電出力、圧力などの条件を所要温度となるように調整する。
成膜時におけるドーパントのドーピングの方法としては少なくとも一つ以上のドーパント元素を含むガスを 第1のガス供給管130や第2のガス供給管132を介して成膜室120内に導入することによってn型、p型等任意の導電型の表面層を得ることができる。また、ドーパント元素を表面層中にドーピングするには、熱拡散法、イオン注入法等の公知の方法を採用することもできる。
さらに、これらの装置を2種類以上組み合わせて用いてもよく、あるいは、同種の装置を2つ以上用いてもよい。
本発明の画像形成装置は、本発明の中間転写体を備えたものであれば特に限定されないが、具体的には、静電潜像保持体と、該静電潜像保持体を帯電する帯電手段と、帯電された前記静電潜像保持体表面を露光して静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、前記静電潜像が形成された前記静電潜像保持体に現像剤を付与して、前記静電潜像を現像することによりトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記静電潜像保持体表面に形成された前記トナー像が1次転写されると共に、1次転写された前記トナー像を記録媒体へと2次転写する本発明の中間転写体と、を備えた構成を有することが好ましい。
また、トナー像を2次転写した後の中間転写体表面をクリーニングするクリーニングブレードを備えていることが好ましい。この場合、長期に渡って中間転写体表面へのトナー等の固着を防いで良好な画質が得られると共に、中間転写体表面の磨耗による経時的な性能劣化も抑制できる。
図2は、本発明の画像形成装置の一例を示す概略模式図であり、いわゆるタンデム型の画像形成装置について示したものである。
図2中、21は本体ハウジング、22、22a〜22dは作像ユニット、23はベルトモジュール、24は記録材供給カセット、25は記録材搬送路、30は各静電潜像保持体ユニット、31は静電潜像保持体ドラム、33は各現像ユニット、34はクリーニング装置、35、35a〜35dは、トナーカートリッジ、40は露光ユニット、41はユニットケース、42はポリゴンミラー、51は一次転写装置、52は二次転写装置、53はベルトクリーニング装置、61は送り出しロール、62は搬送ロール、63は位置合わせロール、66は定着装置、67は排出ロール、68は排出トレイ、71は手差し供給装置、72は送り出しロール、73は両面記録用ユニット、74は案内ロール、76は搬送路、77は搬送ロール、230は中間転写ベルト、231、232は張架ロール、521は二次転写ロール、531はクリーニングブレードを表す。
ここで、静電潜像保持体ユニット30は、例えば静電潜像保持体ドラム31と、この静電潜像保持体ドラム31を予め帯電する帯電装置(図2中、不図示。後述する図2に示す帯電ロール32)と、静電潜像保持体ドラム31上の残留トナーを除去するクリーニング装置34とを一体的にサブカートリッジ化したものである。
尚、静電潜像保持体ユニット30を現像ユニット33から切り離して単独のCRUとしてもよいことは勿論である。また、図2中、符号35(35a〜35d)は各現像ユニット33に各色成分トナーを補給するためのトナーカートリッジである(トナー補給経路は図示せず)。
更にまた、中間転写ベルト230の最上流作像ユニット22aの上流側には、クリーニングブレード531を備えたベルトクリーニング装置53が配設されており、中間転写ベルト230上の残留トナーを除去するようになっている。
更にまた、本体ハウジング21には両面記録用ユニット73が付設されており、この両面記録用ユニット73は、記録材の両面に画像記録を行う両面モード選択時に、片面記録済みの記録材を排出ロール67を逆転させ、かつ、入口手前の案内ロール74にて内部に取り込み、適宜数の搬送ロール77にて内部の記録材戻し搬送路76に沿って記録材を搬送し、再度位置あわせロール63側へと供給するものである。
−基材の作製−
3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物と4,4’−ジアミノジフェニルエーテルとを、N−メチル−2−ピロリドン中で反応させたポリイミド前駆体を20質量%の濃度で含むN−メチル−2−ピロリドン溶液100質量部に対して、カーボンブラック(SPECIAL BLACK 4(Degussa社製))を30質量部添加した。続いて、この溶液を、サンドミルで6時間室温で分散させることによりカーボンブラック分散ポリイミド前駆体溶液を得た。この溶液の粘度は、室温(23℃、50%RH)で45Pa・sであった。なお、粘度は、東京計器製B−8L型粘度計を用いて測定した。
表面層の形成は、図1に示す成膜装置を用いて以下の手順で実施した。
まず、参照試料作製のためのSi基板(5mm×10mm)を基材160の端部に粘着テープで貼り付け、続いて、成膜室120内に設けられた3つの張架ロール150、152、154により基材160を張架して固定し、続いて、成膜室120内を圧力が1×10−2Paとなるまで真空排気した。
次に、第2のガス供給管132から成膜室120内へ、水素ガス、メタンガス、窒素ガスおよびHe希釈酸素(4モル%)を表1に示した供給レートで供給すると共に、第1のガス供給管130から成膜室120内へ、水素希釈トリメチルガリウム(約10モル%)を表1に示した供給レートで供給し、この状態でコンダクタンスバルブ(不図示)を調整することにより、成膜室120内の圧力を20Paに調整した。
続いて、高周波電源144及びマッチングボックス142により、13.56MHzのラジオ波を表1に示した出力にセットし、チューナーでマッチングを取り放電電極140から放電を行った。このときの反射波は0Wであった。この状態で、表1に示した時間、基材160を20rpmの速度で回転させながら成膜することにより基材の表面に表面層を形成した。
前記Si参照試料を癖開した断面を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察し、膜厚を測定した。結果を表2に表面層膜厚として示した。
また、Si参照試料に形成された膜の組成分析を、ラザフォードバックスキャッタリング(RBS)とハイドロジェンフォワードスキャッタリング(HFS)により行った。結果は表2に示した。
実施例1における、水素ガス、メタンガス、窒素ガスおよびHe希釈酸素(4モル%)の供給レート、水素希釈トリメチルガリウム(約10モル%)、ラジオ波出、及び成膜時間を表1に示した値に変更した以外は、実施例1と同様に基材の表面に実施例2〜実施例9の表面層を形成した。
このようにして得られた実施例2〜実施例9の表面層についても、実施例1と同様に表面層の分析、評価を行った。その結果を表2に示す。
実施例1における、水素ガス、メタンガス、窒素ガスおよびHe希釈酸素(4モル%)の供給レート、水素希釈トリメチルガリウム(約10モル%)、ラジオ波出、及び成膜時間を表1に示した値に変更した以外は、実施例1と同様に基材の表面に比較例1のDLC表面層を形成した。
このようにして得られた比較例1の表面層についても、実施例1と同様に表面層の分析、評価を行った。その結果を表2に示す。
比較例2としては、実施例1で作製した基材をそのまま用いた。
各実施例(実施例1〜実施例9)、比較例(比較例1〜比較例2)の中間転写ベルトを、中間転写ベルトの周りに画像形成ユニットを4つ有する画像形成装置(富士ゼロックス社製、DocuCentre Color400改造機)に取り付けて、連続10万枚のプリントテストを実施し、プリント初期および10万枚プリント後の動作異常、転写効率、画質について評価した。結果を表2に示す。なお、プリントテストは、A4用紙(富士ゼロックス社製、P紙)に画像密度5%のK、C、M、Y色のベタ画像を形成して実施した。
動作異常は、中間転写ベルト用のクリーニングブレードの部分について、画像形成時に異音(鳴き)、クリーニングブレードのめくれについて観察し、以下に基準で評価した。
○:異常なし
△:気にならない程度の異音
×:気になる程度の異音、あるいはブレードめくれ
常温常湿(23℃、50%RH)の環境下にて、黒色トナーのみを用いて5cm×2cmのソリッドパッチを現像させ、感光体に現像された黒色トナー像を、テープ表面の粘着性を利用して転写し、その質量(W1)を測定した。
次に、一次転写トナー像を、常温常湿(23℃、50%RH)環境下にて15時間以上調湿した塗工紙表面に転写させ、その転写画像の重量(W2)を測定した。続いて下式(1)によりトナーの転写効率を求め、以下の基準で転写効率を評価した。
・式(1) 転写効率(%)=(W2/W1)×100
線幅2mm、線間隔2mmのラインアンドスペースからなる画像サンプルを出力し、目視および光学顕微鏡で観察した。画像エッジ部のトナーの飛散の有無と、非画像部のクラック状の模様の有無を調べた。以下の基準で評価した。
○:トナーの飛散の存在、およびクラック状の模様が全く確認されない。
△:トナーの飛散、クラック状の模様の存在は確認されたが、実用上問題の無い範囲。
×:トナーの飛散、またはクラック状の模様が多数存在し、実用上問題がある。
22、22a〜22d 作像ユニット
23 ベルトモジュール
24 記録材供給カセット
25 記録材搬送路
30 各静電潜像保持体ユニット
31 静電潜像保持体ドラム
33 各現像ユニット
34 クリーニング装置
35、35a〜35d トナーカートリッジ
40 露光ユニット
41 ユニットケース
42 ポリゴンミラー
51 一次転写装置
52 二次転写装置
53 ベルトクリーニング装置
61 送り出しロール
62 搬送ロール
63 位置合わせロール
66 定着装置
67 排出ロール
68 排出トレイ
71 手差し供給装置
72 送り出しロール
73 両面記録用ユニット
74 案内ロール
76 搬送路
77 搬送ロール
100 成膜装置
120 成膜室
122 排気口
124 プラズマ仕切板
130 第1のガス供給管
132 第2のガス供給管
140 放電電極
142 マッチングボックス
144 高周波電源
150、152、154 張架ロール
160 基材
170 プラズマ
230 中間転写ベルト
231 232 張架ロール
521 二次転写ロール
531 クリーニングブレード
Claims (7)
- 基材と、該基材上に設けられた表面層とを有し、前記表面層がガリウムと酸素とを含む酸化物の材料から構成される膜であることを特徴とする中間転写体。
- 前記表面層が水素を含み、
前記表面層に含まれる全元素に対するガリウム、酸素および水素の原子構成比が0.9以上1.0以下であり、
前記表面層においてガリウムに対する酸素の比率が1.1以上1.5以下であることを特徴とする請求項1に記載の中間転写体。 - 前記表面層においてガリウムに対する酸素の比率が1.1以上1.4以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の中間転写体。
- 前記表面層の膜厚が0.05μm以上2.0μm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の中間転写体。
- 前記基材がポリイミド系樹脂を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の中間転写体。
- 静電潜像保持体と、該静電潜像保持体を帯電する帯電手段と、帯電された前記静電潜像保持体表面を露光して静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、前記静電潜像が形成された前記静電潜像保持体に現像剤を付与して、前記静電潜像を現像することによりトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記静電潜像保持体表面に形成された前記トナー像が1次転写されると共に、1次転写された前記トナー像を記録媒体へと2次転写する中間転写体と、を備え、
前記中間転写体が、基材と、該基材上に設けられた表面層とを有し、前記表面層がガリウムと酸素とを含む酸化物の材料から構成される膜であることを特徴とする画像形成装置。 - 前記トナー像を2次転写した後の前記中間転写体表面をクリーニングするクリーニングブレードを備えたことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
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