JP5320086B2 - ケーブル撤去方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ケーブルに他のケーブルが巻きつけられた複合ケーブルに関し、特に、複数の鉄塔間に架設された複合ケーブルから巻き付けられたケーブルを撤去する技術に関する。
従来より、ケーブルに他のケーブルが巻きつけられた構造を有する複合ケーブルが、複数の鉄塔間に架設されることがある。このような複合ケーブルとしては、例えば、架空地線(Ground Wire)に光ファイバケーブルが巻きつけられた光ファイバ複合架空地線(OPGW)がある(特許文献1)。
鉄塔間に架設された複合ケーブルから巻きつけられたケーブルを撤去する場合、従来は以下のような工程で作業を行っていた。すなわち、作業員は、鉄塔に登って、回収器(複合ケーブルから巻き付けられたケーブルを分離して回収する装置)を複合ケーブルに取り付ける。そして、この回収器を隣接する鉄塔まで複合ケーブルに沿って移動させながら、巻き付けられたケーブルを回収器で分離しながら撤去していた。
特開2001−346308号公報
上記のようなケーブル撤去方法においては、作業員は、鉄塔上において回収器を複合ケーブルに取り付けなくてはならず、高所における危険な作業を強いられていた。また、回収可能なケーブル量は回収器のケーブル収容可能量に依存するため、多量のケーブルを一度に撤去することは困難であった。したがって、作業員は、回収器から回収されたケーブルを頻繁に取り除かねばならず非常に面倒であった。また、多数の鉄塔間(径間)に亘って架設された複合ケーブルから巻きつけられたケーブルを撤去する場合、鉄塔を越えて回収器を移動させることは困難である。したがって、作業員は、回収器が鉄塔に達する度に、巻き付けられたケーブルを切断して、次の径間の複合ケーブルに回収器をセットし直さなければならなかった。それゆえ、作業が煩雑になると共に切断回数が多くなるという問題があった。
本発明は、鉄塔間に架設された複合ケーブルから巻き付けられたケーブルの撤去の容易化を目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]複数の鉄塔間に架設され、第1のケーブルに第2のケーブルが巻き付けられた複合ケーブルから、前記第2のケーブルを撤去するためのケーブル撤去方法であって、
(a)ケーブル巻取り機構と、前記複合ケーブルから前記第2のケーブルを分離するケーブル分離機構と、を地面に設置する工程と、(b)前記複合ケーブルを、前記ケーブル分離機構を介して前記鉄塔から前記ケーブル巻取り機構に至るように配置し、前記複合ケーブルの一端を前記ケーブル巻取り機構に接続する工程と、(c)前記ケーブル巻取り機構を駆動して、前記ケーブル分離機構において前記複合ケーブルから前記第2のケーブルを分離し、前記第2のケーブルが分離された後の前記第1のケーブルを前記ケーブル巻取り機構によって巻き取る工程と、を備える、ケーブル撤去方法。
適用例1のケーブル撤去方法では、ケーブル分離機構を地面に設置して、地上において第2のケーブルを第1のケーブルから分離することができるので、鉄塔に登って第2のケーブルを分離する作業を行う必要がなく、第2のケーブルを容易に撤去することができる。また、鉄塔間(径間)が複数ある場合であっても、複合ケーブルの一端をケーブル巻取り機構に接続して、第1のケーブルの巻き取り及び第2のケーブルの分離を行うので、第2のケーブルを切断する箇所を少なくすることができる。また、ケーブル巻取り機構と、ケーブル分離機構とを地面に設置するので、多量の(長距離の)第2のケーブルを切断することなく一度に回収することができる。
[適用例2]適用例1に記載のケーブル撤去方法において、さらに、(d)前記架設された複合ケーブルの両端のうち、前記ケーブル巻取り機構に接続された端と異なる端に、新たに架設するケーブルを接続する工程と、を備える、ケーブル撤去方法。
このようにすることで、ケーブル巻取り機構によって第1のケーブルを巻き取ることによって、新たに架設されるケーブルを複合ケーブルに代えて鉄塔間に架設することができる。
[適用例3]適用例1または適用例2に記載のケーブル撤去方法において、前記第1のケーブルは、架空地線であり、前記第2のケーブルは、光ファイバケーブルである、ケーブル撤去方法。
このようにすることで、鳥獣害や飛来物等により光ファイバケーブルが損傷したために、新たな複合ケーブルに張り替える場合や、異なる種類のケーブルに張り替える場合などにおいて、容易に光ファイバケーブルを撤去することができる。
[適用例4]適用例2に記載のケーブル撤去方法において、前記第1のケーブルは、架空地線であり、前記第2のケーブルは、光ファイバケーブルであり、前記新たに架設するケーブルは、光ファイバ内蔵型架空地線である、ケーブル撤去方法。
このようにすることで、光ファイバ巻付型架空地線を、光ファイバ内蔵型架空地線に張り替える際に、容易に光ファイバケーブルを撤去することができる。
[適用例5]適用例1ないし適用例4のいずれかに記載のケーブル撤去方法において、前記第2のケーブルを撤去する前の前記複合ケーブルは、複数の径間に亘り1条のケーブルとして架設されている、ケーブル撤去方法。
このようにすることで、複数の径間に亘り架設されている複合ケーブルから、第2のケーブルを途中で切断することなく撤去することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を実施例に基づいて説明する。
A1.ケーブル架設状態:
図1は、本発明のケーブル撤去方法により撤去するケーブルの架設状態を示す説明図である。図1の例では、3つの鉄塔T1〜T3を含む複数の鉄塔が建てられており、4つの径間(鉄塔間)I1〜I4に亘って複数のケーブルが架設されている。具体的には、各径間I1〜I4において、最上段には光ファイバ巻付型複合架空地線(巻付型OPGW)100が架設され、巻付型OPGW100の下段には、3条の送電線PW1,PW2,PW3が架設されている。
巻付型OPGW100は、架空地線GWに光ファイバケーブルOPを螺旋状に巻きつけた構造を有している。鉄塔T1は、中間部に接続箱CB1を備えている。この接続箱CB1は、隣接する径間の巻付型OPGW100同士を接続するための装置である。具体的には、接続箱CB1は、径間I1の巻付型OPGW100と、径間I2の巻付型OPGW100とを接続する。同様に、鉄塔T3は、中間部に接続箱CB2を備えている。接続箱CB2は、径間I3の巻付型OPGW100と、径間I4の巻付型OPGW100とを接続する。径間I2の巻付型OPGW100と径間I3の巻付型OPGW100とは1条のケーブルからなり、鉄塔T2の先端部で巻付型OPGW100は支持されている。なお、鉄塔T1において、径間I1,I2の架空地線GWは、それぞれ図示しないクランプによって鉄塔T1に接続され、アースされている。同様に、鉄塔T3において、径間I3,I4の架空地線GWは、それぞれ図示しないクランプによって鉄塔T3に接続され、アースされている。
このようなケーブル架設状態において、巻付型OPGW100から光ファイバケーブルOPを撤去することがある。例えば、ケーブルが老朽化した場合や、いずれかの径間において鳥獣害や飛来物等により光ファイバケーブルが切芯した場合などにおいて、巻付型OPGW100を内蔵型OPGWに張り替えると共に、撤去した巻付型OPGW100から光ファイバケーブルOPを撤去するケースがある。本実施例では、後述するケーブル撤去作業を実行することにより、架設された巻付型OPGW100から光ファイバケーブルOPを撤去する際に、危険が伴う高所作業を少なくすると共に光ファイバケーブルの切断箇所を少なくしている。
なお、前述の地線回収装置WEは、請求項におけるケーブル巻取り機構に相当する。また、前述の光ファイバ分離回収装置CEは、請求項におけるケーブル分離機構に相当する。
A2.ケーブル撤去作業:
図2は、本発明の一実施例としてのケーブル撤去方法(作業)の手順を示すフローチャートである。本実施例では、2つの径間I2,I3に亘る巻付型OPGW100を内蔵型OPGW200に張り替える場合における、巻付型OPGW100の撤去作業について説明する。
まず、作業員は、図1に示すようにケーブルドラムWDを鉄塔T3付近の地面に設置し、地線回収装置WEと光ファイバ分離回収装置CEとを鉄塔T1付近の地面に設置する(ステップS10)。このとき、光ファイバ分離回収装置CEを、鉄塔T1と地線回収装置WEとの間に位置するように設置する。なお、ケーブルドラムWDの設置位置と、地線回収装置WE及び光ファイバ分離回収装置CEの設置位置とを逆にすることもできる。
ケーブルドラムWDは、内蔵型OPGW200が巻き付けられたドラムである。内蔵型OPGW200は、光ファイバケーブルを複数の素線で囲んだ構造を有しており、地線によって鳥獣害や飛来物等から光ファイバを保護している。地線回収装置WEは、ウインチ(図示省略)を備えており、後述するように巻付型OPGW100を構成する架空地線GWを巻き取って回収する。
図3は、図1に示す光ファイバ分離回収装置CEの詳細構成を示す説明図である。光ファイバ分離回収装置CEは、巻付型OPGW100から光ファイバケーブルOPを分離すると共に、分離した光ファイバケーブルOPを集積するための装置である。この光ファイバ分離回収装置CEは、2つの支柱11,12と、ネット枠部15と、分離部17とを備えている。2つの支柱11,12は、所定の間隔だけ離れて地面に設置されている。ネット枠部15は、樹脂製の紐を編んだネットを円筒状に形成した構造を有している。ネット枠部15の長手方向の一端は開放されており、他端は分離部17と接続されている。ネット枠部15は、地面よりも上方に位置するように支柱12から吊り下げられている。
分離部17は、2つの円形の板状部材によって直方体の導線部を挟み込んだ形状を有している。分離部17は地面よりも上方に位置するように支柱11から吊り下げられている。分離部17は、巻付型OPGW100から光ファイバケーブルOPを剥離すると共に、光ファイバケーブルOPを取り除いた後の架空地線GWを後方(+X方向)に導く役割を果たす。
巻付型OPGW100から光ファイバケーブルOPを剥離するための構成としては、例えば、以下の構成を採用することができる。ネット枠部15と接続する円形部材に、接続巻付型OPGW100の径よりも小さく架空地線GWよりも大きな径の貫通孔を設ける。そして、かかる貫通孔を、巻付型OPGW100のうち架空地線GWのみを通過させることで、光ファイバケーブルOPを剥離する。なお、図3の例では、巻付型OPGW100は、ネット枠部15の開口から導入されてネット枠部15内部に配置されている。そして、分離部17において光ファイバケーブルOPが剥離され、剥離された光ファイバケーブルOPは、ネット枠部15内部に集積されている。また、光ファイバケーブルOPが剥離された後の架空地線GWは、分離部17から+X方向に排出されている。なお、ネット枠部15及び分離部17は一緒に上下に開閉可能であり、図3の例では、ネット枠部15及び17は閉まっている。
前述のステップS10(図2)の後、作業員は、吊滑車付きの支持ロープをケーブル張替区間に架設する(ステップS15)。
図4(A)は、ステップS15の詳細手順を模式的に示す説明図である。作業員は、鉄塔T3を登り、巻付型OPGW100に自走機105をセットする。また、作業員は、この自走機105に吊滑車付きの支持ロープS1を取り付け、自走機105を鉄塔T2に向かって移動させる。支持ロープS1には所定の間隔毎に吊滑車P1が取り付けられており、自走機105が移動することにより、径間I3に支持ロープS1が架設され、吊滑車P1が所定の間隔で配置される。自走機105が鉄塔T2に到達すると、作業員は、鉄塔T2に登り、径間I3と同様にして径間I2に支持ローブS1を架設する。この作業により、ケーブル張替区間(径間I2,I3)において、支持ロープS1が架設され、吊滑車P1が所定の間隔で配置される。このとき、支持ロープS1は、吊滑車P1によって巻付型OPGW100から吊り下げられることとなる。
支持ロープを架設して吊滑車P1を配置すると、作業員は、ケーブル張替区間において巻付型OPGW100の張力を低下させ、巻付型OPGW100を支持ロープS1に吊り下げる(ステップS20)。
図4(B)は、ステップS20の詳細手順を模式的に示す説明図である。支持ロープS1が吊滑車P1によって巻付型OPGW100から吊り下げられた状態において、巻付型OPGW100の張力を低下させると、巻付型OPGW100と支持ロープS1とは上下逆転する。すなわち、巻付型OPGW100は吊滑車P1によって支持ロープS1から吊り下げられた状態となる。
前述のステップS20(図2)の後、作業員は、ケーブル張替区間の両端において、巻付型OPGW100を切断する(ステップS25)。具体的には、作業員は、鉄塔T1に登って接続箱CB1(図1)において巻付型OPGW100を切断し、また、鉄塔T3に登って接続箱CB2において巻付型OPGW100を切断する。
次に、作業員は、切断した巻付型OPGW100の一端を延線用ワイヤに接続し、巻付型OPGW100を、延線用ワイヤを介してケーブルドラムWDに接続する(ステップS30)。
次に、作業員は、切断した巻付型OPGW100の他端(延線用ワイヤを介してケーブルドラムWDと接続された端と反対側の端)を延線用ワイヤに接続し、巻付型OPGW100が光ファイバ分離回収装置CEを介して地線回収装置WEに至るように、延線用ワイヤを配置する(ステップS35)。
図4(C)は、ステップS30,S35の詳細手順を模式的に示す説明図である。巻付型OPGW100の一端(鉄塔T3に位置する端)は、延線用ワイヤ106を介してケーブルドラムWDに接続されている。なお、延線用ワイヤ106は、ケーブルドラムWDに巻かれている内蔵型OPGW200と接続されている。一方、巻付型OPGW100の他端(鉄塔T1に位置する端)は、延線用ワイヤ107に接続されている。この延線用ワイヤ107は、光ファイバ分離回収装置CEを通って地線回収装置WEに接続されている。
図5は、ステップS35を実行する際の光ファイバ分離回収装置CEにおける延線用ワイヤ107の配置方法を示す説明図である。図5において、上段は光ファイバ分離回収装置CEを開けた状態を示し、下段は光ファイバ分離回収装置CEを閉じた状態を示す。ステップS35を実行する際に、作業員は、図5上段に示すように光ファイバ分離回収装置CEを開けて、延線用ワイヤ107が光ファイバ分離回収装置CEを通るように配置する。その後、作業員は、図5下段に示すように光ファイバ分離回収装置CEを閉じる。このようにして、作業員は、光ファイバ分離回収装置CE内部を通過するように延線用ワイヤ107を配置することができる。
前述のステップS35の後、作業員は、地線回収装置WE(ウインチ)を駆動して、光ファイバ分離回収装置CEによって巻付型OPGW100から光ファイバケーブルOPを剥離して回収し、地線回収装置WEによって光ファイバ分離回収装置CEから排出される架空地線GWを巻き取る(ステップS40)。
図5下段の状態からウインチを駆動すると、延線用ワイヤ107が地線回収装置WEに巻き取られていき、架設されている巻付型OPGW100は、次第に光ファイバ分離回収装置CEに近づいていく。そして、巻付型OPGW100が光ファイバ分離回収装置CEに達すると、上述したように光ファイバ分離回収装置CEにおいて光ファイバケーブルOPが剥離され、架空地線GWは地線回収装置WEに巻き取られることとなる(図3参照)。このとき、径間I2,I3では、次第に巻付型OPGW100に代わって内蔵型OPGW200が架設されていく。
次に、作業員は、全ての光ファイバケーブルOPを回収したか否かを判断し(ステップS45)、全ての光ファイバケーブルOPを回収したと判断した場合には、ケーブル撤去作業を終了する。なお、その後、作業員は、支持ロープS1を撤去することもできる。また、作業員は、新たに架設された内蔵型OPGW200のうち、内蔵光ファイバケーブル(図示省略)を接続箱CB1において径間I1の光ファイバケーブルOPと接続し、接続箱CB2において径間I4の光ファイバケーブルOPと接続することができる。また、作業員は、新たに架設された内蔵型OPGW200のうち、光ファイバケーブルを囲む地線(図示省略)を、クランプ(図示省略)を用いて鉄塔T1,T3に接続することができる。
一方、ステップS45において回収が済んでいないと判断した場合には、作業員は、光ファイバ分離回収装置CEを監視して、光ファイバ分離回収装置CEが剥離した光ファイバケーブルOPで一杯になったか否かを判断する(ステップS50)。作業員は、一杯になっていないと判断した場合には、前述のステップS40を実行する。一方、一杯になったと判断した場合には、作業員は、作業を中断し、光ファイバ分離回収装置CEと鉄塔T1との間で巻付型OPGW100を仮留めし、光ファイバ分離回収装置CEを開け、巻付型OPGW100を切断する。切断後、巻付型OPGW100を光ファイバ分離回収装置CEから外し、光ファイバ分離回収装置CE内に残っている光ファイバを撤去する(ステップS55)。光ファイバ撤去後に、巻付型OPGW100を光ファイバ分離回収装置CE内に再配置し回収作業を再開する。
図6は、ステップS55の詳細手順を模式的に示す説明図である。ネット枠部15内部が剥離した光ファイバケーブルOPで一杯になると、作業員は、光ファイバケーブルOPの端を切断し、光ファイバ分離回収装置CEを開けて集積された光ファイバケーブルを撤去する。
以上説明したように、本発明のケーブル撤去方法によると、光ファイバ分離回収装置CEを地面に設置して、光ファイバケーブルOPを巻付型OPGW100から分離(剥離)して撤去する作業を地上において行うことができるので、ケーブルの撤去作業を容易に行うことができる。従来においては、例えば、光ファイバ分離回収装置を巻付型OPGW100に取り付けて鉄塔T1から鉄塔T2まで移動させながら、光ファイバケーブルOPを剥離して回収し、鉄塔T2において光ファイバ分離回収装置を径間I3に付け替え、鉄塔T2から鉄塔T3まで移動させながら光ファイバケーブルOPの剥離/回収を行っていた。したがって、危険を伴う高所作業が多く非常に面倒な作業であった。また、光ファイバ分離回収装置を架設されているケーブルに取り付けるため、重量等の制限により回収装置のケーブル収容可能容量は小さく、一度に回収可能なケーブル量は少なかった。
これに対して、上記実施例のケーブル撤去方法によると、光ファイバ分離回収装置CEを地面に設置して、光ファイバケーブルOPを巻付型OPGW100から分離(剥離)して撤去する作業を地上において行うことができるので、鉄塔に登って光ファイバ分離回収装置をセットする必要がない。また、光ファイバ分離回収装置CEから光ファイバケーブルを撤去する作業を地上において行うことができるので、危険が伴う高所作業を少なくすることができ、光ファイバケーブルOPを容易に撤去することができる。また、張替区間の一方の端において巻付型OPGW100を巻き取るので、複数の径間に亘る巻付型OPGW100から光ファイバケーブルOPを撤去する場合であっても、各径間において光ファイバ分離回収装置をセットし直す必要がなく、作業の簡素化が図れる。また、複数の径間に亘る光ファイバケーブルOPを撤去する際においても、光ファイバケーブルの切断箇所を少なくすることができる。また、光ファイバ分離回収装置CEを地面に設置するので、ネット枠部15における収容可能容量についての制限(例えば、重量等)がほとんど無く、ネット枠部15を大きく構成することができる。それゆえ、長距離の光ファイバケーブルを切断することなく撤去することができる。また、巻付型OPGW100の撤去作業と、光ファイバケーブルOPの撤去作業とを同時に行うことができ、作業時間の短縮化が可能となる。
B.変形例:
なお、上記各実施例における構成要素の中の、独立クレームでクレームされた要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。また、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
B1.変形例1:
上述した実施例では、単純に巻付型OPGW100を内蔵型OPGW200に張り替える際のケーブル撤去作業(方法)を説明したが、光ファイバケーブルの断芯に伴う張替えの場合には、例えば、以下の作業を事前に行う構成とすることができる。すなわち、作業員は、断芯した箇所に最も近い鉄塔に登って、その鉄塔において光ファイバケーブルOPを切断する。そして、作業員は、鉄塔から断芯した箇所までの光ファイバケーブルOPを手作業で撤去し、残りの光ファイバケーブルOPについては、上述した方法(作業)によって撤去する。なお、上述した実施例では、複数の径間I2,I3に亘るケーブルの張替えを行っていたが、これに代えて、1つの径間(例えば、径間I2のみ)のケーブルの張替えにおいても本発明を適用することができる。
B2.変形例2:
上述した実施例では、巻付型OPGW100から内蔵型OPGW200に張り替える場合において、ケーブル撤去方法(作業)を実行していたが、これに代えて、巻付型OPGW100から他の任意のケーブルに張り替える場合において、本発明のケーブル撤去方法(作業)を実行することができる。例えば、巻付型OPGW100の劣化時などにおいては、古い巻付型OPGW100を新しい巻付型OPGWに張り替える際に、ケーブル撤去方法(作業)を実行することができる。また、例えば、光ファイバ複合架空地線(OPGW)に代えて、送電線や光ファイバケーブル等に張り替える場合においても、上述したケーブル撤去方法(作業)を実行することができる。また、ケーブルの張替えの場合に限らず、単に巻付型OPGW100を撤去する場合においても、上述したケーブル撤去方法(作業)を実行することができる。また、上述した実施例では、撤去対象の複合ケーブルは、巻付型OPGW100であったが、他の構成の複合ケーブルを採用することもできる。例えば、光ファイバケーブルに光ファイバケーブルが巻きついた構成の複合ケーブルや、光ファイバケーブルの周りにシール用の樹脂製のケーブルが巻きついた構成の複合ケーブルなどを採用することもできる。すなわち、一般には、第1のケーブルに第2のケーブルが巻き付けられた複合ケーブルから第2のケーブルを撤去する任意の構成を、本発明のケーブル撤去方法において採用することができる。
B3.変形例3:
上述した実施例では、架設されている巻付型OPGW100の端をケーブルドラムWDや地線回収装置WEに接続するために延線用ワイヤ106,107を用いて間接的に接続していたが、延線用ワイヤを用いずに直接接続することもできる。例えば、鉄塔T1上に小型ウインチを用意しておき、接続箱CB1において光ファイバケーブルOPを切断した後(ステップS25)、この小型ウインチを用いて巻付型OPGW100を鉄塔T1方向に所定の長さだけ巻き取る。そして、小型ウインチで巻き取った分の巻付型OPGW100を鉄塔T1から垂らして、光ファイバ分離回収装置CEを介して地線回収装置WEに接続させる。この場合、ケーブルドラムWD側については、上述した実施例と同様に、延線用ワイヤ106を用いて巻付型OPGW100と内蔵型OPGW200とを接続することができる。すなわち、一般には、複合ケーブルを、ケーブル分離機構を介してケーブル巻取り機構に至るように配置し、複合ケーブルの一端をケーブル巻取り機構に接続する任意の構成を、本発明のケーブル撤去方法において採用することができる。
本発明のケーブル撤去方法により撤去するケーブルの架設状態を示す説明図である。 本発明の一実施例としてのケーブル撤去方法(作業)の手順を示すフローチャートである。 図1に示す光ファイバ分離回収装置CEの詳細構成を示す説明図である。 ステップS15,S20,S30,S35の詳細手順を模式的に示す説明図である。 ステップS35を実行する際の光ファイバ分離回収装置CEにおける延線用ワイヤ107の配置方法を示す説明図である。 ステップS55の詳細手順を模式的に示す説明図である。
T1〜T3…鉄塔
I1〜I4…径間
100…巻付型OPGW
200…内蔵型OPGW
OP…光ファイバケーブル
GW…架空地線
PW1,PW2,PW3…送電線
CB1,CB2…接続箱
WD…ケーブルドラム
CE…光ファイバ分離回収装置
WE…地線回収装置
11,12…支柱
15…ネット枠部
17…分離部
105…自走機
106…延線用ワイヤ
107…延線用ワイヤ
S1…支持ロープ

Claims (5)

  1. 複数の鉄塔間に架設され、第1のケーブルに第2のケーブルが巻き付けられた複合ケーブルから、前記第2のケーブルを撤去するためのケーブル撤去方法であって、
    (a)ケーブル巻取り機構と、前記複合ケーブルから前記第2のケーブルを分離するケーブル分離機構と、を地面に設置する工程と、
    (b)前記複合ケーブルを、前記ケーブル分離機構を介して前記鉄塔から前記ケーブル巻取り機構に至るように配置し、前記複合ケーブルの一端を前記ケーブル巻取り機構に接続する工程と、
    (c)前記ケーブル巻取り機構を駆動して、前記ケーブル分離機構において前記複合ケーブルから前記第2のケーブルを分離し、前記第2のケーブルが分離された後の前記第1のケーブルを前記ケーブル巻取り機構によって巻き取る工程と、
    を備える、ケーブル撤去方法。
  2. 請求項1に記載のケーブル撤去方法において、さらに、
    (d)前記架設された複合ケーブルの両端のうち、前記ケーブル巻取り機構に接続された端と異なる端に、新たに架設するケーブルを接続する工程と、
    を備える、ケーブル撤去方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載のケーブル撤去方法において、
    前記第1のケーブルは、架空地線であり、
    前記第2のケーブルは、光ファイバケーブルである、ケーブル撤去方法。
  4. 請求項2に記載のケーブル撤去方法において、
    前記第1のケーブルは、架空地線であり、
    前記第2のケーブルは、光ファイバケーブルであり、
    前記新たに架設するケーブルは、光ファイバ内蔵型架空地線である、ケーブル撤去方法。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のケーブル撤去方法において、
    前記第2のケーブルを撤去する前の前記複合ケーブルは、複数の径間に亘り1条のケーブルとして架設されている、ケーブル撤去方法。
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