JP5316890B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
しかしながら、これらのコネクタに電線カバーを取り付けると押圧操作部が電線カバーの側面に位置して押圧操作部の押圧操作が非常に扱い難くなり、嵌合解除の操作性が著しく悪化することになる。
このような構成のコネクタにおいて、互いのコネクタハウジングを嵌合解除状態にするときには、係合解除操作部に対応する位置に凹部が形成されていることから係合解除操作部を容易に押圧操作することができ、互いのコネクタハウジングを容易に嵌合解除状態にすることができる。
前記カバーには、前記第一のコネクタハウジングにおける前記電線の導出面の中心に対して点対称となる位置に前記第一のコネクタハウジングとの係合部が設けられて前記第一のコネクタハウジングに対して反転取付可能となっており、前記カバーのうち前記凹部を設けた側面とは反対側の側面に前記カバーが反転して取り付けられたときに前記係合解除操作部に対応することとなる位置に補助凹部が設けられている構成としてもよい。
このような構成によると、電線の配線に合わせてカバーを反転させて取付可能であり、その場合においても補助凹部が形成されていることから係合解除操作部の押圧操作が容易となる。
このような構成によると、カバーを成形金型によって射出成形する際に、凹部用のスライド金型を用いることなく、両開きの金型によって成形することができる。
このような構成によると、カバー内部に水が浸入した時には、電線導出口又は水抜き孔の何れかから水を排出することができる。
本発明の一実施形態を図1乃至図7の図面を参照して説明する。
本実施形態のコネクタは、図7に示すように、機器に取り付けられる機器側コネクタ20と電線Wの末端に取り付けられ機器側コネクタ20と嵌合可能な電線側コネクタ40とから構成されている。尚、以下の説明において「前」及び「後」とは、互いのコネクタ20,40を嵌合させるための操作方向の先側及び後側をいう。
電線側ハウジング41は略長円形状を成し、その前方部分に機器側ハウジング21を収容するフード部42が形成され、後方部分にフード部42と比べて狭幅した長円形状の電線Wの導出部43が設けられている。導出部43にはその内部に横並びに端子挿入部44が三つ形成され、両側に位置する端子挿入部44は導出部43からやや突出すると共に、中央の端子挿入部44に比べてやや大径に形成されている。
嵌合部46にはその外面の中央にシール取付部48が設けられ、互いのコネクタが嵌合した時には機器側ハウジング21の内面と密着してコネクタ内部への浸水を防止するループ状のシール部材49が取り付けられている。嵌合部46の内部には導出部43の端子挿入部44から嵌合部46の開口縁まで延びるキャビティ50が突出する形態で設けられており、キャビティ50には電線Wが接続された雌側端子金具30が装着されている。また、電線Wには端子挿入部44の後方部内面と密着するゴム栓51が取り付けられ、キャビティ50への浸水を防止している。
カバー60の外面には、図2,図4及び図5に示すように、その長手方向の前方の四隅に導出部43の係止突起56に対応する矩形状の係止枠63が四つ形成されている。係止枠63は中央に係止孔63Aを有し、カバー60の外面から外方向へ僅かに突出してから前方向に向けて更に突出する片持ち状に形成され、係止枠63の基端部を支点として外方向に弾性可能となっている。
また、電線側ハウジング41の係止突起56及びカバー60の係止枠63が導出部43の導出面の中心に対して点対称の関係にあることから、電線Wの引出方向を左右反対に変更する場合にはカバー60を反転して付け替えることができる。
アーム部71の内面には、機器側ハウジング21の両側面に設けられた図示しないカムピンが進入する開口部76が真っ直ぐ軸受孔73に向かって形成され、軸受孔73の周辺部に設けられた弧状のカム溝77と一体に成形されている。
逃がし溝64及び補助溝65は、取付開口部61の長手方向の側面の一対の係止枠63の中央に位置すると共に、電線側ハウジング41のロック部55の側面に位置し、その溝幅は嵌合面の約1/3長さ寸法に設定され、溝の深さはカバーの厚みの約1/4程度に設定されている。
また、電線Wの引出し方向の変更に伴い、カバー60を反転取替えた場合においてもカバー60には係合解除操作部75の側面に補助溝65が位置することになり、その効果は逃がし溝64と同様である。また、電線導出口62を上向きに取り付ける場合において、カバー60に水が浸入したとしても電線導出口62の反対側に設けられた水抜き孔66から水が排出され、カバー60に水が溜まることがない。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、逃がし溝64が形成された反対側の面に補助凹部に相当する補助溝65が形成されている構成としたが、本発明はこのような態様に制限されるものではなく、逃がし溝64が形成された反対側の面に補助溝65が形成されなくてもよい。
(2)上記実施形態では、カバー60には係合解除操作部75の側面に逃がし溝64が形成されている構成としたが、本発明はこのような態様に制限されるものではなく、例えば、カバー60には係合解除操作部75が対応する位置に矩形の凹部又は円形の凹部が形成されている構成としてもよい。
(4)上記実施形態では、カバー60に設けられた電線導出口62の向きを嵌合方向と直交する位置よりもやや嵌合方向に屈曲させている構成としたが、本発明はこのような態様に制限されるものではなく、例えば、電線導出口62の向きを嵌合方向と直交する方向に設定してもよく、また、カバー60の離脱方向に設定してもよい。
41:電線側ハウジング(第一のコネクタハウジング)
43:導出部
55:ロック部(ロック機構)
56:係止突起(係合部)
60:カバー
62:電線導出口
64:逃がし溝(凹部)
65:補助溝(補助凹部)
66:水抜き孔
74:弾性ロック片(ロック機構)
75:係合解除操作部
77:カム溝(ロック機構)
W :電線
Claims (4)
- 互いに嵌合可能な第一及び第二のコネクタハウジングと、
前記第一のコネクタハウジングからの電線の導出部に設けられて前記電線を覆うカバーと、
前記両コネクタハウジングの嵌合状態を保持すべく前記両コネクタハウジング間にわたって設けられ係合解除操作部を有するロック機構とを備え、
前記係合解除操作部は前記カバーの側方において前記カバーの側面から離れる方向に操作することで前記ロック機構の係合を解除するように設けられたコネクタにおいて、
前記カバーには、前記係合解除操作部に対応する位置において、前記導出部に向かって凹んだ有底の凹部が設けられていることを特徴とするコネクタ。 - 前記カバーには、前記第一のコネクタハウジングにおける前記電線の導出面の中心に対して点対称となる位置に前記第一のコネクタハウジングとの係合部が設けられて前記第一のコネクタハウジングに対して反転取付可能となっており、前記カバーのうち前記凹部を設けた側面とは反対側の側面に前記カバーが反転して取り付けられたときに前記係合解除操作部に対応することとなる位置に補助凹部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
- 前記凹部は、前記第一のコネクタハウジングに当接する部分からその反対側の端部まで連続した同一形状の溝状をなすように形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコネクタ。
- 前記カバーには前記電線を屈曲させて導出する電線導出口が設けられ、前記電線導出口とは反対側の側面には水抜き孔が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の何れか一項に記載のコネクタ。
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JP2009292865A JP5316890B2 (ja) | 2009-12-24 | 2009-12-24 | コネクタ |
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JP2009292865A JP5316890B2 (ja) | 2009-12-24 | 2009-12-24 | コネクタ |
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JP2011134579A JP2011134579A (ja) | 2011-07-07 |
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Family Applications (1)
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JP2009292865A Active JP5316890B2 (ja) | 2009-12-24 | 2009-12-24 | コネクタ |
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JP3505974B2 (ja) * | 1997-09-05 | 2004-03-15 | 住友電装株式会社 | コネクタ |
-
2009
- 2009-12-24 JP JP2009292865A patent/JP5316890B2/ja active Active
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JP2011134579A (ja) | 2011-07-07 |
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