JP5316863B2 - 吹付機に於ける吹付ノズル装置 - Google Patents
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Description
これは、吹付ノズルにおいて、法枠材料の流れの周囲部分から空気を環状に前方に噴出させることを示したものである。しかも、この吹付ノズルが利用される前記法枠材料は、砂、セメント及び水をミキサーにて予め混練したものであり、この湿式の法枠材料を圧送ポンプにより圧送管路を通して吹付ノズルに圧送するようにしたものである。
また、特許文献2は、乾式吹付機から砂とセメントとの混合物を輸送管で乾式輸送し、この輸送された混合物にウオータスイベル内で加圧水と加圧エアを加え、これをミキシング装置内に送込むと共に、ミキシング装置内の複数の撹拌羽根によって撹拌してから吹付けられるような手段を採用したものである。
更に、吹付機に於ける吹付ノズル装置によれば、ノズル外装体B2は、その雌ネジ部16をノズル基体B1の雄ネジ部12に螺着することで装着され、ノズル基体B1に対するノズル外装体B2の装着位置を前後方向に調節できるように形成し、エアー噴出口21の面積を調節できるように構成したので、加圧エアーの噴出圧力や噴出速度を簡単に且つ細かく調整できるようになり、ホースC先端部分で形成された被吹付物や吹付条件等に応じた加圧エアーの最適な吹出しが行えるようになる。
しかも、吹出された被吹付物の周りには加圧エアーがあり、法面等の吹付面に於いてリバウンドロス等を少なくできて、綺麗な吹付面となる。
そして、エアー噴出口21は、エアー通過空間20に比べてかなり狭く形成することが可能となり、エアー噴出口21に於ける加圧エアーの通過速度をかなり高めることができるようになる。しかして、被吹付物を前方に押し出すような強い力を発揮できるようになると共に、エアー噴出口21後方の被吹付物を前方に引き出すような強い力も発揮できるようになり、被吹付物を連続的により強く吹付けできるようになる。
本発明は、主に、セメント系材料を吹付けて道路工事や宅地造成に於ける法面等の補強(補修)を行う際に使用される吹付機に於ける吹付ノズル装置及びこの吹付ノズル装置を用いた吹付システムに係るものである。
そして、前記ノズル用混合筒体Aは、円筒状の筒基体に複数の偏平狭窄部3を筒芯方向に沿って適宜間隔に配して形成され、隣設する偏平狭窄部3相互は、夫々の偏平方向が筒芯周りに於いて異なる向きとなるように形成されている。
更に、前記吹付ノズルBは、ノズル用混合筒体Aの先端部分に装着されるノズル基体B1と、このノズル基体B1に外装状に装着されるノズル外装体B2とからなり、ノズル基体B1の先端がわに形成される内装筒部11の外周表面と、ノズル外装体B2の中央部の内周表面との間にエアー通過空間20を周設し、ノズル外装体B2の先端がわの内周表面に先端がわに行くに従って漸次窄まるようなテーパー状の傾斜内周面17を形成すると共に、この傾斜内周面17とノズル基体B1先端との間にエアー噴出口21を周設し、エアー通過空間20に連通するエアーホース取付部15をノズル外装体B2に形成し、このエアーホース取付部15に装着したエアーホースDから供給される加圧エアーがエアー通過空間20を介してエアー噴出口21から噴出され、ホースCから圧送される被吹付物を加圧エアーで囲繞するようにしてノズル外装体B2先端から吐出できるように構成されている。
尚、ノズル用混合筒体Aの先端部の先端面と吹付ノズルB(ノズル基体B1の連結部10)の奥壁段部との間にパッキン4が介装されるように形成してある。
尚、ノズル用混合筒体Aの中間部の基端部分と、ノズル用混合筒体Aの中間部の先端部分と、複数の偏平狭窄部3(例えば、第一偏平狭窄部3aと第二偏平狭窄部3b)の中間部分は、夫々断面円環状に形成されており、これらの断面円環状部分から偏平狭窄部3(例えば、第一偏平狭窄部3aと第二偏平狭窄部3b)に近づく従って漸次断面長円環状に変形するように構成されている。すなわち、吹付基材に水を加えてなる被吹付物は、ノズル用混合筒体A内を圧送されると、複数の偏平狭窄部3(例えば、第一偏平狭窄部3aと第二偏平狭窄部3b)を通過する際に異なる向きから自動的に揉まれるようになり、吹付基材と水の混合がスムーズに且つバランス良く行えて、良好な混合状態の被吹付物が得られるように形成されている。
しかも、内装筒部11の先端がわ部分は、先端に行くに従って僅かに窄まるようなテーパー円筒状に形成されている。すなわち、圧送されて内装筒部11を通過する被吹付物が僅かに絞られるようになって、吹付け時に被吹付物をバランス良く吐出できるように形成してある。
ところで、パッキン13の介装手段としては、例えば、ノズル外装体B2の基端部分にノズル基体B1の連結部10外周面に摺接するような延長筒部を延設し、この延長筒部内周表面と連結部10外周表面との間に、前記パッキン13を介装できるように構成しても良い(図5参照)。
尚、エアー噴出口21は、エアー通過空間20に比べてかなり狭く形成されており、エアー噴出口21に於ける加圧エアーの通過速度をかなり高めること(高速化)ができるように形成されている。すなわち、被吹付物を前方に押し出すような強い力を発揮できるようにすると共に、エアー噴出口21後方の被吹付物を前方に引き出すような強い力も発揮できるように形成されている。
ところで、ホースC内を圧送される吹付基材は、セメントに少なくとも砂が加えられてカラ練りされたものを吹付機からホースC先端まで乾式圧送したものでも良いし、或いは、セメント(或いは、砂)を吹付機からホースC先端まで乾式圧送すると共に、砂(或いは、セメント)を別経路で乾式圧送してホースC先端寄り部分内で合流できるようにしたものでも良い。
1 ホース取付部
2 パッキン
3 偏平狭窄部
3a 第一偏平狭窄部
3b 第二偏平狭窄部
4 パッキン
B 吹付ノズル
B1 ノズル基体
B2 ノズル外装体
10 連結部
11 内装筒部
12 雄ネジ部
13 パッキン
15 エアーホース取付部
16 雌ネジ部
17 傾斜内周面
20 エアー通過空間
21 エアー噴出口
C ホース
C1 注水管
D エアーホース
Claims (1)
- セメントに少なくとも砂を加えることにより形成される吹付基材が、吹付機を利用してホース内先端部分に乾式圧送され、一方、ホースの先端寄り部分まで別途注水管にて圧送された水をホース先端部分で吹付基材に加えることにより被吹付物が形成され、この被吹付物を所望位置に吹付けできるよう構成した吹付ノズル装置であって、ホースの先端部分に装着されるノズル用混合筒体と、このノズル用混合筒体の先端部分に装着される吹付ノズルとからなり、前記ノズル用混合筒体は、円筒状の筒基体に複数の偏平狭窄部を筒芯方向に沿って適宜間隔に配して形成され、隣設する偏平狭窄部相互は、夫々の偏平方向が筒芯周りに於いて異なる向きとなるように形成され、前記吹付ノズルは、ノズル用混合筒体の先端部分に装着されるノズル基体と、このノズル基体に外装状に装着されるノズル外装体とからなり、ノズル基体の先端がわに形成される内装筒部の外周表面と、ノズル外装体の中央部の内周表面との間にエアー通過空間を周設し、ノズル外装体の先端がわの内周表面に先端がわに行くに従って漸次窄まるようなテーパー状の傾斜内周面を形成すると共に、この傾斜内周面とノズル基体先端との間にエアー噴出口を周設し、エアー通過空間に連通するエアーホース取付部をノズル外装体に形成し、このエアーホース取付部に装着したエアーホースから供給される加圧エアーがエアー通過空間を介してエアー噴出口から噴出され、ホースから圧送される被吹付物を加圧エアーで囲繞するようにしてノズル外装体先端から吐出できるように構成され、ノズル外装体は、その雌ネジ部をノズル基体の雄ネジ部に螺着することで装着され、ノズル基体に対するノズル外装体の装着位置を前後方向に調節できるように形成し、エアー噴出口の面積を調節できるようにし、ホースC先端部分で形成された被吹付物や吹付条件等に応じて加圧エアーを吹出すように構成したことを特徴とする吹付機に於ける吹付ノズル装置。
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