JP5316813B2 - 無線通信システムにおける無線通信装置および送信電力制御方法 - Google Patents

無線通信システムにおける無線通信装置および送信電力制御方法 Download PDF

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本発明は送信電力制御機能を有する無線通信システムに係り、特に基地局および移動局における無線通信装置およびその送信電力制御方法に関する。
第3世代移動体通信システムの標準化プロジェクト(3GPP:3rd Generation Partnership Project)の移動通信システムでは、基地局と移動局との間で必要な通信品質が確保できるように送信電力制御が行われる。具体的には、個別物理チャネル(DPCH:Dedicated Physical Channel)の受信信号の信号電力対干渉電力比(SIR:Signal to Interference power Ratio)を測定し、その測定SIRが基地局内のSIR目標値に近づくように送信電力制御(TPC:Transmit Power Control)ビットを用いて送信側に所定ステップだけ電力の増加/低減を要求する。このような送信電力制御はインナーループまたはクローズドループと呼ばれている。
以下、図1および図2を参照しながら3GPPのクローズドループ電力制御(Closed Loop power control)に関して簡単に説明する。
図1に示すように、基地局(BTS:Base Transceiver Station)がTPCビットを用いて移動局(UE:User Equipment)毎のDPCHの送信電力制御を行っているものとする。TPCビットはアップリンク(UL:Up Link)およびダウンリンク(DL:Down Link)の個別制御チャネル(DCCH:Dedicated Control Channel)に定義されており、BTSおよびUEの各々で送受信する。ここでは、移動局UEがダウンリンクDPCHの品質(SIR)を観測し、アップリンクTPCビットを基地局BTSへ送信することで基地局からのダウンリンクDPCHの送信電力を制御する場合を例示する。例えば、移動局UEは基地局BTSから通知されたSIR目標値と測定したSIRとを比較し、ダウンリンクDPCHの送信電力の増加あるいは低減を判断する。そして移動局UEは、送信電力の増加あるいは低減を指示するTPCビットをアップリンクを用いて基地局BTSへ送信する。基地局BTSはTPCビットを受信し、それに従ってダウンリンクDPCHの送信電力を変更する。
基地局BTSが移動局UEからのアップリンクDPCH送信電力を制御する場合も同様である。すなわち、基地局BTSはアップリンクDPCHのSIRを測定し、SIR目標値と比較してアップリンクDPCHの送信電力の増加または低減を判断する。そして基地局BTSは、送信電力の増加あるいは低減を指示するTPCビットをダウンリンクを用いて移動局UEへ送信する。移動局UEはTPCビットを受信し、それに従ってアップリンクDPCHの送信電力を変更する。
図2(A)に示すように、DPCHは10msの無線フレームを15スロット(slots)に分割した各スロットであり、個別物理制御チャネル(DPCCH:Dedicated Physical Control Channel)と個別物理データチャネル(DPDCH:Dedicated Physical Data Channel)とからなる。DPCCHはDPCHの制御情報を伝達するためのチャネルであり、データユニットの組み合わせを通知する伝送フォーマット情報(TFCI:Transport Format Combination Indicator)ビット、タイミングの同期を取るための情報であるパイロット信号(Pilot Bit)、フィードバック情報(FBI:Feedback Information)、TPCビットを含む。DPDCHはリンクレイヤ(Link Layer)以上のデータを伝達するチャネルである。
なお、TPCビットでは、図2(B)に示すように、送信電力の増加要求(1dBアップ要求)と送信電力の低減要求(1dBダウン要求)とが定義されている。
このように3GPP移動局におけるクローズドループ電力制御は、DPCCHを用いて基地局BTSおよび移動局UEの双方の所望する送信電力になるように各々が相手のDPCH送信電力を制御している。
続いて、送信電力制御の基準となるSIRに関して説明する。SIRは次式のように定義されている。
SIR=(RSCP/ISCP)*SF
ここで、RSCP(Received Signal Code Power)は逆拡散にて取り出せるDPCHの電力、ISCP(Interference Signal Code Power)はDPCHに対する干渉電力、SF(Spreading Factor)はDPCCHで使用される拡散チップ数である。
SIRの計算は、期待するデータパターンが予め分かっているDPCHのパイロット部分で行われる。つまり、SIRの変動要素はDPCHの受信電力量(RSCP)と、そのDPCHの干渉成分量(ISCP)であり、この比を元にクローズドループを用いて所望の通信品質へ収束させる。具体的には、SIRが目標値に対して悪ければ(低ければ)TPCビットにてDPCH送信電力の増加を要求してRSCPを高くするように制御し、SIRが目標値に対して良ければ(高ければ)TPCビットにてDPCH送信電力の低減を要求してRSCPを低くするように制御することで、SIRを目標値に収束させる。
また、送信電力制御の他の例が特許文献1−3に記載されている。特許文献1の送信電力制御の方法は、共通パイロットチャネル(CPICH:Common Pilot Channel)の受信パワーを考慮する。具体的には、移動局は基地局が所定の送信電力で送信しているCPICHの受信品質の測定結果から基地局との伝搬損の差を推定し、その差に応じて決定されるオフセット電力だけアップリンクDPCHの送信電力に加算することとしている。
また、特許文献2あるいは特許文献3には、CPICHの受信品質を判定し、そのCPICHの受信品質に応じてSIR目標値を変更する制御方法が開示されている。
特開2004−080235号公報 特開2006−319462号公報 特開2008−172764号公報
しかしながら、上述した特許文献に記載された送信電力制御方法では、DPCH以外の他チャネルのタイミングによってはDPCHの送信電力を適切に制御できない場合がある。以下、具体的に説明する。
図3(A)に示すように、ダウンリンク側のDPCHフォーマットはアップリンク側とは多少異なるフォーマットとなっており、DPDCH/DPCCHは同位相上にあり時間軸上でマッピングされている。尚、パイロットビットはフォーマット末尾にある。図3(B)はダウンリンク側のDPCHと干渉(相関あり)のある他チャネルのタイミングの一例を示す。すなわち、ここでは干渉のあるチャネルがパイロットビット以外のDPCH通信タイミングに設定されているものとする。このように干渉のあるDPCH通信タイミングがパイロットビットを外れている場合、次に述べるように、送信電力が低下してダウンリンクDPCHのデータ受信ができなくなる事態が発生しうる。
すなわち、上述したように、SIR計算の元になるRSCPおよびISCPはDPCHのパイロット部分で算出する。したがって、図3(B)に示すようにパイロット部分に干渉する成分がない場合には、SIRは良好な計算結果を得ることになる。特に基地局BTSと移動局UEとの電波伝搬距離が短く良好な通信環境(通常の通信状態)では(ステップ1)、SIRが高くなり(RSCP>ISCP)、移動局UEはアップリンクTPCビットを用いてDPCH送信電力の低減要求を行う(ステップ2)。ここで、図3(B)に例示するような他チャネルによる干渉が発生していると、SIRを用いた制御でDPCH送信電力を低減していくと、リンクレイヤ以上のデータが収まっているDPDCH部分は干渉のためデータ受信が不能となる(ステップ3)。結果的に、良好な通信環境であると判定されているにも拘わらず、データ通信が成り立たず通信断に至ることになる。
そこで、本発明は、上述した課題である個別チャネルと共通チャネルとの干渉がいかなるタイミングで発生しても通信断を回避できる無線通信装置およびその送信電力制御方法を提供することを目的とする。
本発明による無線通信装置は、共通チャネルと無線通信装置ごとに設けられた個別チャネルとを有する無線通信システムにおける無線通信装置であって、個別チャネルを通して他の無線通信装置から受信した信号の信号電力対干渉電力比(以下、SIRという。)を測定し、前記測定SIRと予め設定されたSIR目標値とを比較し、前記測定SIRが前記SIR目標値に近づくように送信電力制御信号を用いて前記他の無線通信装置の送信電力を制御するクローズドループ制御手段と、前記測定SIRが前記SIR目標値より高い場合、前記個別チャネルと前記共通チャネルとの干渉の有無を確認し、前記干渉が生じているときに前記共通チャネルの受信パワーが所定値以上であり、かつ、ノイズを含んだ全受信電力量に対する前記共通チャネルの受信電力量の比が所定閾値以下であれば、前記クローズドループ制御手段に対して前記他の無線通信装置の送信電力を低下させるための送信電力制御信号の送信を抑止する共通チャネル確認制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明による送信電力制御方法は、共通チャネルと無線通信装置ごとに設けられた個別チャネルとを有する無線通信システムにおける無線通信装置の送信電力制御方法であって、個別チャネルを通して他の無線通信装置から受信した信号の信号電力対干渉電力比(以下、SIRという。)を測定し、前記測定SIRと予め設定されたSIR目標値とを比較し、前記測定SIRが前記SIR目標値に近づくように送信電力制御信号を用いて前記他の無線通信装置の送信電力を制御するクローズドループ制御ステップと、前記測定SIRが前記SIR目標値より高い場合、前記個別チャネルと前記共通チャネルとの干渉の有無を確認し、前記干渉が生じているときに前記共通チャネルの受信パワーが所定値以上であり、かつ、ノイズを含んだ全受信電力量に対する前記共通チャネルの受信電力量の比が所定閾値以下であれば、前記クローズドループ制御ステップに対して前記他の無線通信装置の送信電力を低下させるための送信電力制御信号の送信を抑止する共通チャネル確認制御ステップと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、個別チャネルと共通チャネルとの干渉がいかなるタイミングで発生しても通信断を回避できる。
一般的な送信電力制御方法を説明するための無線通信システムの概略的構成図である。 (A)はアップリンクDPCHのデータフォーマット図であり、(B)はTPCのビットパターンを説明するための図である。 (A)はダウンリンクDPCHのフレーム構成を示す図であり、(B)はダウンリンクDPCHと他チャネルとのタイミング関係の一例を説明する図である。 送信電力が低下してDPCHデータの受信ができなくなる事態を説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施形態による無線通信装置の概略的構成を示すブロック図である。 本発明の一実施例による無線通信装置を設けた無線通信システムの動作を説明するためのブロック図である。 3GPPにおける各チャネルの通信タイミングを説明するためのタイミングチャートである。 CPICH−RSCPに関する基地局送信電力に対する移動局受信電力の関係を概略的に示すグラフである。 RSSIに関する基地局送信電力に対する移動局受信電力の関係を概略的に示すグラフである。 CPICH−Ec/Noに関する基地局送信電力に対する移動局受信電力の関係を概略的に示すグラフである。 図6に示す無線通信装置における送信電力制御方法を示すフローチャートである。 本実施例におけるCPICH−RSCPを用いたTPCビット判定基準を説明するための模式図である。 本実施例におけるCPICH−Ec/Noを考慮したTPCビット判定基準を説明するための模式図である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態および実施例を説明するが、これらは本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一の機能を示すものとする。
1.システム
図5に示すように、本発明の一実施形態による無線通信装置は、後述する送信電力制御およびその送信電力低減要求阻止を実行するプログラム制御プロセッサであるCPU(Central Processing Unit)10を有し、無線部11、表示部12、キー操作部13および記憶部14がそれぞれCPU10によって制御される。
携帯電話機に搭載された無線通信装置であれば、無線部11は基地局との通信のために電波の送受信を行、表示部12はユーザに携帯電話機の動作や通信状態等を通知し、キー操作部13はユーザが携帯電話機の発信及び着信等の操作を行うことを可能とし、記憶部14はCPU10が動作する場合に一時的にデータを保持するとともに携帯電話機のユーザ設定を記憶し、さらに本実施形態による送信電力制御をするためのプログラムを格納する。CPU10は、格納されたプログラムを実行することで本実施携帯による送信電力制御を実行し、さらに携帯電話機として機能するための制御、たとえばキー操作部13からの入力を認識し、表示部12の制御を行い、無線部11の状態制御やネットワークとのデータ送受信の制御などを実行する。
次に述べるように、CPU10は記憶部14に格納されたプログラムを実行することにより、クローズドループ送信電力制御とその送信電力低減要求を行う際の共通チャネル確認制御とを実行することができる。すなわち、DPCHの受信電力制御において、クローズドループ送信電力制御によりDCPHの受信電力を低下させすぎることを抑止し、DPCH受信が不可能になって通話路切断という事象を回避する。以下、図6を参照しながら説明する。
図6に示す無線通信システムは基地局100と移動局200とを有し、例えば3GPPに対応したシステムである。移動局200は、携帯電話機や携帯情報端末だけでなく、家庭用電化製品あるいは産業用電化製品などの携帯通信機器であってもよい。
基地局100は、移動局と無線通信するための無線部101、クローズドループ送信電力制御部102、共通チャネル確認制御部103および共通チャネル品質測定部104を有し、さらにSIR目標値105が設定されている。SIR目標値105は変更可能であってもよい。クローズドループ送信電力制御部102は、DPCHの受信信号の測定されたSIRとSIR目標値105とを比較し、測定SIRがSIR目標値105に近づくようにダウンリンクTPCビットを用いて移動局200の送信電力を調整するように制御する。共通チャネル確認制御部103は、共通チャネル(ここではCPICH)とDPCHとの干渉の有無と、共通チャネルの受信電力(CPICH−RSCP)およびEc/Noレベル(CPICH−Ec/No)とを確認することで、後述するようにクローズドループ送信電力制御部102に対して送信電力低減要求の送信を抑止する。共通チャネル品質測定部104は共通チャネルの受信電力(CPICH−RSCP)およびEc/Noレベル(CPICH−Ec/No)を測定する。こうして基地局100は、移動局200に対してDPCHの送信電力を低減させようとするときに、SIRの判定結果だけでなく、共通チャネルとの干渉、共通チャネルの受信パワーおよびEc/Noレベルを考慮してTPCビットを決定する。
同様に、移動局200は、基地局と無線通信するための無線部201、クローズドループ送信電力制御部202、共通チャネル確認制御部203および共通チャネル品質測定部204を有する。クローズドループ送信電力制御部202は、DPCHの受信信号の測定されたSIRと基地局100から通知されたSIR目標値105とを比較し、測定SIRがSIR目標値105に近づくようにアップリンクTPCビットを用いて基地局100の送信電力を調整するように制御する。共通チャネル確認制御部203は共通チャネル(ここではCPICH)とDPCHとの干渉の有無と、共通チャネルの受信電力(CPICH−RSCP)とEc/Noレベル(CPICH−Ec/No)とを確認することで、後述するようにクローズドループ送信電力制御部202に対して送信電力低減要求の送信を抑止する。共通チャネル品質測定部204は共通チャネルの受信電力(CPICH−RSCP)およびEc/Noレベル(CPICH−Ec/No)を測定する。こうして移動局200は、基地局100に対してDPCHの送信電力を低減させようとするときに、SIRの判定結果だけでなく、共通チャネルとDPCHとの干渉の有無、共通チャネルの受信パワーおよびEc/Noレベルとを考慮してTPCビットを決定する。
共通チャネルであるCPICHは、移動局が在圏しているセルに報知されている基準チャネルあるいは共通パイロットチャネルであり、DPCHとは異なり送信電力が増減しない。また、図7に示すように、3GPPでは一部の個別通信用チャネルの基準タイミングからオフセットして通信可能であるが、その他の通信チャネル(P-SCH、S-SCH、CPICH、P-CCPCH、S-CCPCH、AICH、HS-SCCH)はCPICHと同一のタイミングにて通信している。図7において、タイミングにτと記載あるいくつかのチャネルは基準タイミングからオフセットをかける事が可能である。例えば、DPCHは各UEに基地局側でタイミング調整可能である。このタイミング次第で、DPCHは、図3(B)で説明したように、基準タイミング上のCPICHを含む共通チャネル等から干渉を受けることになる。図3(B)に例示するようにDPCHと共通チャネルとが干渉した場合、DPCHだけでなく共通チャネルの受信パワーも低下する。
そこで、上述したように、基地局100の共通チャネル確認制御部103と移動局200の共通チャネル確認制御部203とは、DPCHのフォーマット上で共通チャネルとDPCHとの干渉、共通チャネルの受信パワーおよびEc/Noレベルを確認する。共通チャネルがCPICHであれば、DPCHとCPICHとの干渉の有無、CPICH−RSCPおよびCPICH−Ec/Noのレベルを確認する。
CPICH−RSCPはCPICHの逆拡散後の受信電力量であり、プライマリCPICHで測定された1つのコードの受信パワーとして定義される。
CPICH−Ec/Noは、CPICHの受信レベル(RSCP)と現在受信している帯域の全受信電力+サーマルノイズとを含んだ電力量であり、当該帯域におけるパワー密度により除算されたチップごとの受信エネルギ(チップあたりのエネルギ対雑音比:Energy-per-Chip-to-Noise Ratio)として定義される。CPICH−Ec/Noは、CPICH−RSCP/RSSIと同一である。ここで、RSSI(Received Signal Strength Indicator)は、受信機のパルス整形フィルタにより制限される帯域幅での受信機で発生したサーマルノイズを含む全受信電力量である。
2.CPICH−Ec/Noレベル判定
CPICH−Ec/Noを考慮する理由は次のとおりである。すなわち、図3(B)に示すフォーマットからわかるように、DPCHに対する共通チャネル干渉の有無は、ファーマットがわかっている通信中のチャネルについてのみ判定可能であり、当該接続中の基地局からのDPCH−Pilot以外に他セルから干渉チャネルが報知されていた場合には、当該他セルからの干渉を判定することができない。このために、図4で説明したようにDPCHパワーを下げすぎてしまい切断に至る可能性を排除できない。そこで、この事態を回避するために、本実施形態によれば、共通チャネルであるCPICHの受信電力量(CPICH−RSCP)とCPICH−Ec/No(サーマルノイズを含んだ全受信電力量に対するCPICH−RSCPの比)とを用いてTPCビットを決定する。
CPICH−Ec/Noを用いる理由は以下のとおりである。まずCPICH−RSCP、RSSI、CPICH−Ec/Noに関する受信側の受信特性について図8〜図10を参照しながら説明する。
図8に示すように、CPICH−RSCPは、基地局から送信されている共通チャネルの受信電力であり、3GPPの方式上、ノイズや干渉成分は入りにくい。したがって、基地局からの送信電力と移動局が受信する受信電力とは比例関係を保つこととなる。
図9に示すように、RSSIは、上述したように、共通チャネルや個別チャネルなどの電力量の他にサーマルノイズなども含んだ電力量を示す。移動局UEは電子機器であるため、低電界の所では必ずサーマルノイズの影響が現れる。したがって、移動局UEが受信するRSSIは、基地局の送信パワーが下がっても弱電界の所ではある一定量以下には低下しなくなる。
図8および図9から、CPICH−RSCPおよびRSSIは強電界+他基地局などからの干渉がない前提では、近似した勾配をしめすが、他基地局から干渉がある環境においては勾配特性に差が生じる。一意には決定できないが、例として他基地局から干渉を受けている状態で通信中の基地局から離れ当該他の基地局へ近づくとすると、CPICH−RSCPは、図8の点線で示すように、干渉が徐々に大きくなるので勾配が多少急になるのに対して、RSSIは、図9の点線で示すように、干渉する電力が大きくなるので勾配が緩やかになる。
CPICH−Ec/Noは、前述した通りCPICH−RSCP/RSSIで表される値であるから、図10に示すように、図8のCPICH−RSCPの特性と図9のRSSIの特性とを反映した特性を示す。したがって、CPICH−Ec/Noを用いることで、CPICH−RSCPだけでは判定し難いCPICHに対する干渉量を判定することが可能である。本実施形態では、共通チャネルの受信パワーおよび共通チャネルとDPCHとの干渉の有無の確認に加えて、CPICH−Ec/Noを用いた判定によりTPCビットを決定することで、送信電力制御の性能をさらに向上させることが可能となる。
3.送信電力制御
図11を参照しながら、基地局100および移動局200が行う送信電力制御について説明する。ただし、既に述べたように、基地局100および移動局200が行う送信電力制御は基本的に同様である。
まず、基地局100と移動局200とが通信状態にあるときに(ステップ301)、共通チャネル品質測定部104/204はSIRを測定してクローズドループ送信電力制御部102/202へ出力するとともに、共通チャネル通信品質CPICH−RSCPおよびCPICH−Ec/Noを観測する(ステップ302、303)。
クローズドループ送信電力制御部102/202は、測定したSIRが基地局100のSIR目標値105に対して良好であるために当該アップリンク/ダウンリンクDPCHの送信電力を低減させる必要ありと判断するものとする(ステップ304)。
この場合、共通チャネル確認制御部103/203は、共通チャネルとDPCHのタイミングオフセットおよびフォーマットとからタイミング上の干渉の有無を判定する(ステップ305)。ここで共通チャネル確認制御部103/203は、共通チャネルとDPCHとの干渉があると判断すると(ステップ305:干渉あり)、共通チャネルの受信パワー(CPICH−RSCP)と予め設定された所定値とを比較し、DPCH−RSCPが所定の受信可能領域内にあるか否かを判定する(ステップ306)。この所定値は、基地局100や移動局200の無線感度に基づいて設定される。
CPICH−RSCPが所定値以上、すなわちDPCH−RSCPが所定の受信可能領域内にあると判定された場合(ステップ306:領域内)、あるいは、ステップ305で干渉なしと判定された場合には、共通チャネル確認制御部103/203は、測定されたCPICH−Ec/Noレベルと所定閾値とを比較し(ステップ307)、CPICH−Ec/Noレベルが所定閾値より上であれば(ステップ307:閾値より高)、クローズドループ送信電力制御部102/202の制御によりDPCH送信電力の低減を要求するTPCビットを送信側(移動局/基地局)へ返す(ステップ308)。
これに対して、CPICH−RSCPが所定値より低い、すなわちDPCH−RSCPが所定の受信可能領域外にあると判定された場合(ステップ306:領域外)、あるいは、CPICH−Ec/Noレベルが所定閾値以下と判定された場合(ステップ307:閾値以下)、共通チャネル確認制御部103/203は、クローズドループ送信電力制御部102/202に対してDPCH送信電力の低減を要求するTPCビットを送信側へ返すことを抑止する(ステップ309)。
上述したように、基地局100および移動局200において、図11に示す送信電力制御が実行されることにより、クローズドループ送信電力制御部102/202がDPCH送信電力を下げすぎてDPCH受信不能で通信断に至る事象を回避することができる。従って、本実施形態の基地局10、携帯端末装置20、及びこれらを有する無線通信システムは、DPCHと他チャネルとの干渉がいかなるタイミングで発生しても通信断を回避できる。
3.1)CPICH−RSCPを用いた判定基準(ステップ306)
図11におけるステップ306において、共通チャネル確認制御部103は、共通チャネルの受信パワーCPICH-RSCPに基づき、基地局がDPCHを受信可能であるDPCH受信可能領域を推定することができる。同様に、共通チャネル確認制御部203は、共通チャネルの受信パワーCPICH-RSCPに基づき、移動局200がDPCH受信可能であるDPCH受信可能領域を推定することができる。
図12は、共通チャネルの受信パワーに基づいてDPCHの受信ができなくなる受信パワーのDPCH受信不可能領域を推定することを説明する図である。共通チャネル確認制御部103/203は、例えば無線感度でDPCH受信不可能領域を推定することができる。また、共通チャネル確認制御部103/203は、CPICHとDPCHとの電力比(エネルギ比)から求めたDPCHの誤り率を用いてDPCH受信不可能領域を推定してもよい。このようなDPCH受信不可能領域からDPCH受信可能領域を推定することができる。
3.2)CPICH−Ec/Noを考慮したTPCビット判定基準(ステップ307)
図11におけるステップ307において、共通チャネル確認制御部103は、共通チャネルの受信品質CPICH−Ec/Noに基づき、基地局がDPCHを受信可能であるDPCH受信可能領域を推定することができる。同様に、共通チャネル確認制御部203は、共通チャネルの受信品質CPICH−Ec/Noに基づき、移動局200がDPCH受信可能であるDPCH受信可能領域を推定することができる。
図13は、共通チャネルの受信品質CPICH−Ec/Noに基づいてDPCHの受信ができなくなる受信パワーのDPCH受信不可能領域を推定することを説明する図である。共通チャネル確認制御部103/203は、例えばCPICH−Ec/NoあるいはCPICH-RSCP/RSSIによりDPCH受信不可能領域を推定することができる。このようなDPCH受信不可能領域からDPCH受信可能領域を推定することができる。また、このようなCPICH−Ec/Noを用いた判定は、開発時に予め決定しておいたDPCHの受信特性(DPCH−RSCPとCPICH−Ec/Noとの関係)を用いることができる。
なお、図13に示すように、共通チャネル確認制御部103/203は、前記SIRがSIR目標値105より高く、共通チャネルの受信パワーCPICH−RSCPが所定値より高く、且つ共通チャネルの受信品質CPICH−Ec/Noが所定閾値より高い場合には、前記DPCH受信可能領域の最低値まで送信側のDPCH送信電力を下げるTPCビットを送信することが好ましい。
本実施形態によれば、図13に示すように、DPCH−SIRとCPICH−RSCPとを用いるだけでなく、CPICH−Ec/Noをも考慮したDPSCHパワー制御を行っているので、クローズドループ送信電力制御部102/202に対してDPCH受信可能領域の最低値までDPCH送信電力を下げるTPCビットを送信することができる。また、このDPCH受信可能領域を下回ると推定される場合には送信出力低減要求を阻止することでDPCH送信電力の下げすぎを抑止し、通信断事象を回避することができる。
本実施形態では、受信パワー及びDPCHのフォーマット上で干渉する共通チャネルがCPICHであるとして説明したが、共通チャネル確認制御部103/203がDPCHと他の共通チャネルとのタイミング配置をも考慮してDPCH送信電力を低減するか否かを決定することで、より適切な判定が可能となる。ここで、他の共通チャネルとは、図7の“P−SCH”“S−SCH”“P−CCPCH”“S−CCPCH”“AICH”及び“HS−SCCH”である。“P−SCH”は、プライマリ同期チャネル(Primary Synchronization Channel)、“S−SCH”は、セカンダリ同期チャネル(Secondary Synchronization Channel)、“P−CCPCH”は、プライマリ共通制御物理チャネル(Primary Common Control Physical Channel)、“S−CCPCH”は、プライマリ共通制御物理チャネル(Secondary Common Control Physical Channel)、“AICH”は、捕捉表示チャネル(Acquisition Indication Channel)、及び“HS−SCCH”は、高速共有制御チャネル(High Speed-Shared Control Channel)である。
また、本発明の実施例ではCPICH−RSCPおよびCPICH−Ec/Noを用いて判定を行なったが、CPICH−Path Loss(基地局の報知パワー量−自端末のCPICH−RSCP)の変動量からも同様の判定を行なう事が可能である。ただし、Path Lossを用いた方法では、変動量からの推定となる為静止状態での判定は困難であり、使用できる環境が限定される。
4.付記
上述した実施形態の一部あるいは全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、これらに限定されるものではない。
(付記1)
共通チャネルと無線通信装置ごとに設けられた個別チャネルとを有する無線通信システムにおける無線通信装置であって、
個別チャネルを通して他の無線通信装置から受信した信号の信号電力対干渉電力比(以下、SIRという。)を測定し、前記測定SIRと予め設定されたSIR目標値とを比較し、前記測定SIRが前記SIR目標値に近づくように送信電力制御信号を用いて前記他の無線通信装置の送信電力を制御するクローズドループ制御手段と、
前記測定SIRが前記SIR目標値より高い場合、前記個別チャネルと前記共通チャネルとの干渉の有無を確認し、前記干渉が生じているときに前記共通チャネルの受信パワーが所定値以上であり、かつ、ノイズを含んだ全受信電力量に対する前記共通チャネルの受信電力量の比が所定閾値以下であれば、前記クローズドループ制御手段に対して前記他の無線通信装置の送信電力を低下させるための送信電力制御信号の送信を抑止する共通チャネル確認制御手段と、
を有することを特徴とする無線通信装置。
(付記2)
前記共通チャネル確認制御手段は、前記干渉が生じているときに前記共通チャネルの受信パワーが所定値より低い場合には、前記クローズドループ制御手段に対して前記他の無線通信装置の送信電力を低下させるための送信電力制御信号の送信を抑止することを特徴とする付記1に記載の無線通信装置。
(付記3)
前記共通チャネル確認制御手段は、前記ノイズを含んだ全受信電力量に対する前記共通チャネルの受信電力量の比が所定閾値より大きければ、前記クローズドループ制御手段に対して前記他の無線通信装置の送信電力を低下させるための送信電力制御信号の送信を実行させることを特徴とする付記1または2に記載の無線通信装置。
(付記4)
前記共通チャネル確認制御手段は、前記クローズドループ制御手段に対して、前記個別チャネルの受信可能領域の最低値まで前記他の無線通信装置の送信電力を低下させるための送信電力制御信号の送信を実行させることを特徴とする付記3に記載の無線通信装置。
(付記5)
付記1−4のいずれか1項に記載の無線通信装置を含むことを特徴とする無線通信システムの基地局。
(付記6)
付記1−4のいずれか1項に記載の無線通信装置を含むことを特徴とする無線通信システムの移動局。
(付記7)
付記5に記載の基地局と、付記6に記載の移動局と、からなる無線通信システム。
(付記8)
共通チャネルと無線通信装置ごとに設けられた個別チャネルとを有する無線通信システムにおける無線通信装置の送信電力制御方法であって、
個別チャネルを通して他の無線通信装置から受信した信号の信号電力対干渉電力比(以下、SIRという。)を測定し、前記測定SIRと予め設定されたSIR目標値とを比較し、前記測定SIRが前記SIR目標値に近づくように送信電力制御信号を用いて前記他の無線通信装置の送信電力を制御するクローズドループ制御ステップと、
前記測定SIRが前記SIR目標値より高い場合、前記個別チャネルと前記共通チャネルとの干渉の有無を確認し、前記干渉が生じているときに前記共通チャネルの受信パワーが所定値以上であり、かつ、ノイズを含んだ全受信電力量に対する前記共通チャネルの受信電力量の比が所定閾値以下であれば、前記クローズドループ制御ステップに対して前記他の無線通信装置の送信電力を低下させるための送信電力制御信号の送信を抑止する共通チャネル確認制御ステップと、
を有することを特徴とする送信電力制御方法。
(付記9)
前記共通チャネル確認制御ステップは、前記干渉が生じているときに前記共通チャネルの受信パワーが所定値より低い場合には、前記クローズドループ制御ステップに対して前記他の無線通信装置の送信電力を低下させるための送信電力制御信号の送信を抑止することを特徴とする付記8に記載の送信電力制御方法。
(付記10)
前記共通チャネル確認制御ステップは、前記ノイズを含んだ全受信電力量に対する前記共通チャネルの受信電力量の比が所定閾値より大きければ、前記クローズドループ制御ステップに対して前記他の無線通信装置の送信電力を低下させるための送信電力制御信号の送信を実行させることを特徴とする付記8または9に記載の送信電力制御方法。
(付記11)
前記共通チャネル確認制御ステップは、前記クローズドループ制御ステップに対して、前記個別チャネルの受信可能領域の最低値まで前記他の無線通信装置の送信電力を低下させるための送信電力制御信号の送信を実行させることを特徴とする付記10に記載の送信電力制御方法。
(付記12)
共通チャネルと無線通信装置ごとに設けられた個別チャネルとを有する無線通信システムにおける無線通信装置の送信電力制御機能をプログラム制御プロセッサに実現するためのプログラムであって、
個別チャネルを通して他の無線通信装置から受信した信号の信号電力対干渉電力比(以下、SIRという。)を測定し、前記測定SIRと予め設定されたSIR目標値とを比較し、前記測定SIRが前記SIR目標値に近づくように送信電力制御信号を用いて前記他の無線通信装置の送信電力を制御するクローズドループ制御機能と、
前記測定SIRが前記SIR目標値より高い場合、前記個別チャネルと前記共通チャネルとの干渉の有無を確認し、前記干渉が生じているときに前記共通チャネルの受信パワーが所定値以上であり、かつ、ノイズを含んだ全受信電力量に対する前記共通チャネルの受信電力量の比が所定閾値以下であれば、前記クローズドループ制御機能に対して前記他の無線通信装置の送信電力を低下させるための送信電力制御信号の送信を抑止する共通チャネル確認制御機能と、
を前記プログラム制御プロセッサに実現することを特徴とするプログラム。
(付記13)
前記共通チャネル確認制御機能は、前記干渉が生じているときに前記共通チャネルの受信パワーが所定値より低い場合には、前記クローズドループ制御機能に対して前記他の無線通信装置の送信電力を低下させるための送信電力制御信号の送信を抑止することを特徴とする付記12に記載のプログラム。
(付記14)
前記共通チャネル確認制御機能は、前記ノイズを含んだ全受信電力量に対する前記共通チャネルの受信電力量の比が所定閾値より大きければ、前記クローズドループ制御機能に対して前記他の無線通信装置の送信電力を低下させるための送信電力制御信号の送信を実行させることを特徴とする付記12または13に記載のプログラム。
(付記15)
前記共通チャネル確認制御機能は、前記クローズドループ制御機能に対して、前記個別チャネルの受信可能領域の最低値まで前記他の無線通信装置の送信電力を低下させるための送信電力制御信号の送信を実行させることを特徴とする付記14に記載のプログラム。
本発明はクローズドループ送信電力制御機構を有する無線通信システム、その基地局および移動局に適用可能である。
100 基地局
101 無線部
102 クローズドループ送信電力制御部
103 共通チャネル確認制御部
104 共通チャネル品質測定部
105 SIR目標値
200 移動局
201 無線部
202 クローズドループ送信電力制御部
203 共通チャネル確認制御部
204 共通チャネル品質測定部

Claims (9)

  1. 共通チャネルと無線通信装置ごとに設けられた個別チャネルとを有する無線通信システムにおける無線通信装置であって、
    個別チャネルを通して他の無線通信装置から受信した信号の信号電力対干渉電力比(以下、SIRという。)を測定し、前記測定SIRと予め設定されたSIR目標値とを比較し、前記測定SIRが前記SIR目標値に近づくように送信電力制御信号を用いて前記他の無線通信装置の送信電力を制御するクローズドループ制御手段と、
    前記測定SIRが前記SIR目標値より高い場合、前記個別チャネルと前記共通チャネルとの干渉の有無を確認し、前記干渉が生じているときに前記共通チャネルの受信パワーが所定値以上であり、かつ、ノイズを含んだ全受信電力量に対する前記共通チャネルの受信電力量の比が所定閾値以下であれば、前記クローズドループ制御手段に対して前記他の無線通信装置の送信電力を低下させるための送信電力制御信号の送信を抑止する共通チャネル確認制御手段と、
    を有することを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記共通チャネル確認制御手段は、前記干渉が生じているときに前記共通チャネルの受信パワーが所定値より低い場合には、前記クローズドループ制御手段に対して前記他の無線通信装置の送信電力を低下させるための送信電力制御信号の送信を抑止することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記共通チャネル確認制御手段は、前記ノイズを含んだ全受信電力量に対する前記共通チャネルの受信電力量の比が所定閾値より大きければ、前記クローズドループ制御手段に対して前記他の無線通信装置の送信電力を低下させるための送信電力制御信号の送信を実行させることを特徴とする請求項1または2に記載の無線通信装置。
  4. 前記共通チャネル確認制御手段は、前記クローズドループ制御手段に対して、前記個別チャネルの受信可能領域の最低値まで前記他の無線通信装置の送信電力を低下させるための送信電力制御信号の送信を実行させることを特徴とする請求項3に記載の無線通信装置。
  5. 請求項1−4のいずれか1項に記載の無線通信装置を含むことを特徴とする無線通信システムの基地局。
  6. 請求項1−4のいずれか1項に記載の無線通信装置を含むことを特徴とする無線通信システムの移動局。
  7. 請求項5に記載の基地局と、請求項6に記載の移動局と、からなる無線通信システム。
  8. 共通チャネルと無線通信装置ごとに設けられた個別チャネルとを有する無線通信システムにおける無線通信装置の送信電力制御方法であって、
    個別チャネルを通して他の無線通信装置から受信した信号の信号電力対干渉電力比(以下、SIRという。)を測定し、前記測定SIRと予め設定されたSIR目標値とを比較し、前記測定SIRが前記SIR目標値に近づくように送信電力制御信号を用いて前記他の無線通信装置の送信電力を制御するクローズドループ制御ステップと、
    前記測定SIRが前記SIR目標値より高い場合、前記個別チャネルと前記共通チャネルとの干渉の有無を確認し、前記干渉が生じているときに前記共通チャネルの受信パワーが所定値以上であり、かつ、ノイズを含んだ全受信電力量に対する前記共通チャネルの受信電力量の比が所定閾値以下であれば、前記クローズドループ制御ステップに対して前記他の無線通信装置の送信電力を低下させるための送信電力制御信号の送信を抑止する共通チャネル確認制御ステップと、
    を有することを特徴とする送信電力制御方法。
  9. 共通チャネルと無線通信装置ごとに設けられた個別チャネルとを有する無線通信システムにおける無線通信装置の送信電力制御機能をプログラム制御プロセッサに実現するためのプログラムであって、
    個別チャネルを通して他の無線通信装置から受信した信号の信号電力対干渉電力比(以下、SIRという。)を測定し、前記測定SIRと予め設定されたSIR目標値とを比較し、前記測定SIRが前記SIR目標値に近づくように送信電力制御信号を用いて前記他の無線通信装置の送信電力を制御するクローズドループ制御機能と、
    前記測定SIRが前記SIR目標値より高い場合、前記個別チャネルと前記共通チャネルとの干渉の有無を確認し、前記干渉が生じているときに前記共通チャネルの受信パワーが所定値以上であり、かつ、ノイズを含んだ全受信電力量に対する前記共通チャネルの受信電力量の比が所定閾値以下であれば、前記クローズドループ制御機能に対して前記他の無線通信装置の送信電力を低下させるための送信電力制御信号の送信を抑止する共通チャネル確認制御機能と、
    を前記プログラム制御プロセッサに実現することを特徴とするプログラム。
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