JP5316681B2 - 画像表示媒体、画像表示装置、及び画像表示プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像表示媒体、画像表示装置、及び画像表示プログラムに関する。
従来、メモリ性を有し繰り返し書換えが可能な画像表示媒体として、着色粒子を用いた画像表示媒体が知られている。このような画像表示媒体は、例えば一対の基板と、印加された電界により基板間を移動可能に基板間に封入されると共に、色及び帯電特性が異なる複数種類の粒子群と、を含んで構成される。また、基板間には、粒子が基板内の一部の領域に偏るのを防ぐため等の理由により、基板間を複数のセルに仕切るための間隙部材が設けられる場合もある。
このような画像表示媒体では、画像に応じた電圧を一対の基板間に印加することにより粒子を移動させ、異なる色の粒子のコントラストとして画像を表示させる。なお、電圧の印加を停止した後も、ファンデルワールス力や鏡像力によって粒子は基板に付着したままとなり、画像表示は維持される。
例えば、このような画像表示媒体としては、特許文献1〜3に記載の技術が提案されている。
特許文献1に記載の技術では、帯電した黒色粒子を電気泳動させて画像を表示する画像表示装置が提案されており、グレー階調を表示するための駆動パルス電圧の印加方法が提案されている。
特許文献2に記載の技術では、分散媒中にゼータ電位の異なる複数種類の同極性に帯電した電気泳動粒子を分散させて、分散媒体中での電気泳動粒子の泳動速度がゼータ電位に正比例することを利用して、透明電極層に印加する電圧、極性、印加時間を変化させることにより、一種類または多種類の色彩表示を可能にすることが提案されている。
特許文献3に記載の技術では、透明分散流体中に複数種類の同極性に帯電した粒子を含有して、各粒子の移動度の差を利用して多色表示を行うことが提案されている。
特表2005−524865号公報 特開平01−267525号公報 特開2006−58901号公報
本発明は、混色を抑制したカラー表示を可能とすることを課題とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の画像表示媒体は、少なくとも一方が透光性を有する一対の基板と、前記基板間に封入される液体と、前記液体中に分散され、当該基板間に形成される電界に応じて移動する、色と帯電特性が異なる3種類以上の着色粒子と、前記基板間に封入され、少なくとも重心より外れた一部が正または負に極性に帯電されると共に、前記一部と前記一部と異なる少なくとも一部とがそれぞれ異なる色とされ、前記基板間に形成される電界に応じて回転する回転体状の多色粒子と、を備え、少なくとも1種類の前記着色粒子が逆極性に帯電し、かつ各前記着色粒子が移動するために必要な電圧の絶対値と、電界に応じて前記多色粒子が回転するために必要な電圧の絶対値とがそれぞれ異なることを特徴としている。
請求項2に記載の画像表示媒体は、請求項1に記載の発明において、前記3種類以上の着色粒子が、電界に応じて移動開始するために必要な電圧から、表示濃度が飽和する電圧までの電圧範囲を有し、それぞれの前記電圧範囲が重複しない範囲に設定されていることを特徴としている。
請求項3に記載の画像表示媒体は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記多色粒子が回転するために必要な電圧の絶対値は、それぞれの前記着色粒子が移動するために必要な電圧の絶対値よりも大きいことを特徴としている。
請求項4に記載の画像表示媒体は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の発明において、前記多色粒子の平均体積粒径は、前記着色粒子の平均体積粒径よりも大きいことを特徴としている。
請求項5に記載の画像表示媒体は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の発明において、前記多色粒子は、前記一部が正に帯電され、前記一部と前記一部と異なる少なくとも一部が負に帯電されると共に、正負の帯電領域毎に異なる色に着色されていることを特徴としている。
請求項6に記載の画像表示媒体は、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の発明において、前記多色粒子が、透光性を有する液体で満たされた透光性を有するカプセルに回転可能に封入されていることを特徴としている。
請求項7に記載の画像表示媒体は、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の発明において、前記液体が、透光性を有する液体を内部に満たした透光性を有する多孔質体とされ、前記多色粒子が、回転可能な状態で前記多孔質体内に格納され、前記着色粒子が、前記多孔質体の孔を通じて前記基板間を通過することを特徴としている。
請求項8に記載の画像表示装置は、少なくとも一方が透光性を有する一対の基板と、前記基板間に封入される液体と、前記液体中に分散され、当該基板間に形成される電界に応じて移動する、色と帯電特性が異なる3種類以上の着色粒子と、前記基板間に封入され、少なくとも重心より外れた一部が正または負に極性に帯電されると共に、前記一部と前記一部と異なる少なくとも一部とがそれぞれ異なる色とされ、前記基板間に形成される電界に応じて回転する回転体状の多色粒子と、を備えて少なくとも1種類の前記着色粒子が逆極性に帯電し、かつ各前記着色粒子が移動するために必要な電圧の絶対値と、電界に応じて前記多色粒子が回転するために必要な電圧の絶対値とがそれぞれ異なる画像表示媒体と、前記基板間に電圧を印加する電圧印加手段と、画像情報に応じて前記電圧印加手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴としている。
請求項9に記載の画像表示装置は、請求項8に記載の発明において、前記制御手段は、前記3種類の着色粒子が移動するために必要な電圧のうち最大電圧を用いて前記基板間に電圧を印加した状態を基準として、前記3種類の着色粒子が移動するために必要な電圧を選択的に前記基板間に印加するように前記電圧印加手段を制御することを特徴としている。
請求項10に記載の画像表示装置は、請求項8に記載の発明において、前記着色粒子が、予め定めた第1色に着色され正又は負に帯電した第1粒子と、第1色とは異なる第2色に着色され前記第1粒子と逆極性に帯電し、かつ、前記第1粒子が移動するために必要な電圧の絶対値よりも移動するために必要な電圧の絶対値が小さい第2粒子と、第1色及び第2色とは異なる第3色に着色され前記第1粒子と逆極性に帯電し、かつ、前記第1粒子及び前記第2粒子が移動するために必要な電圧の絶対値よりも移動するために必要な電圧の絶対値が小さい第3粒子と、を有し、前記制御手段は、前記第1粒子が移動するために必要な負の電圧を前記基板間に印加するように前記電圧印加手段を制御することで、前記第1粒子が正の場合に前記第1色を表示し、前記第1粒子が負の場合に前記第2色と前記第3色の減法混合である第7色を表示し、前記第1色又は前記第7色を表示した状態で前記第3粒子が移動するために必要な正の電圧を前記基板間に印加するように前記電圧印加手段を制御することで、前記第1粒子が正の場合に前記第1色と前記第3色の減法混合である第4色を表示し、前記第1粒子が負の場合に前記第2色を表示し、前記第1色又は前記第7色を表示した状態で前記第2粒子が移動するために必要な正の電圧を前記基板間に印加するように前記電圧印加手段を制御することで、前記第1粒子が正の場合に前記第1粒子、前記第2粒子、及び前記第3粒子の減法混合である第5色を表示し、前記第1粒子が負の場合に第8色を表示し、前記第5色又は前記第8色を表示した状態で前記第3粒子が移動するために必要な負の電圧を前記基板間に印加するように前記電圧印加手段を制御することで、前記第1粒子が正の場合に前記第1粒子及び前記第2粒子の減法混合である第6色を表示し、前記第1粒子が負の場合に前記第3色を表示し、前記第1粒子が移動するために必要な正の電圧を前記基板間に印加するように前記電圧印加手段を制御することで、前記第1粒子が正の場合に前記第7色を表示し、前記第1粒子が負の場合に前記第1色を表示し、前記第7色又は前記第1色を表示した状態で前記第3粒子が移動するために必要な負の電圧を前記基板間に印加するように前記電圧印加手段を制御することで、前記第1粒子が正の場合に前記第2色を表示し、前記第1粒子が負の場合に前記第4色を表示し、前記第7色又は前記第1色を表示した状態で前記第2粒子が移動するために必要な負の電圧を前記基板間に印加するように前記電圧印加手段を制御することで、前記第1粒子が正の場合に前記第8色を表示し、前記第1粒子が負の場合に前記第5色を表示し、前記第8色又は前記第5色を表示した状態で前記第3粒子が移動するために必要な正の電圧を前記基板間に印加するように前記電圧印加手段を制御することで、前記第1粒子が正の場合に前記第6色を表示し、前記第1粒子が負の場合に前記第3色を表示することを特徴としている。
請求項11に記載の画像表示装置は、請求項8に記載の発明において、前記基板間に封入され、少なくとも重心より外れた一部が正または負の極性に帯電されると共に、前記一部と前記一部と異なる少なくとも一部とがそれぞれ異なる色とされ、前記基板間に形成される電界に応じて回転する回転体状の多色粒子を更に備え、各前記着色粒子が移動するために必要な電圧の絶対値と、電界に応じて前記多色粒子が回転するために必要な電圧の絶対値とがそれぞれ異なる場合に、前記制御手段は、前記3種類の着色粒子が移動するために必要な電圧の絶対値と、前記多色粒子が回転するために必要な電圧の絶対値のうち、最大電圧を前記基板間に印加した状態を基準として、前記3種類の着色粒子が移動するために必要な電圧及び前記多色粒子が回転するために必要な電圧を選択的に前記基板間に印加するように前記電圧印加手段を制御することを特徴としている。
請求項12に記載の画像表示プログラムは、 少なくとも一方が透光性を有する一対の基板と、前記基板間に封入される液体と、前記液体中に分散され、当該基板間に形成される電界に応じて移動する、色と帯電特性が異なる3種類以上の着色粒子と、前記基板間に封入され、少なくとも重心より外れた一部が正または負に極性に帯電されると共に、前記一部と前記一部と異なる少なくとも一部とがそれぞれ異なる色とされ、前記基板間に形成される電界に応じて回転する回転体状の多色粒子と、を備えて少なくとも1種類の前記着色粒子が逆極性に帯電し、かつ各前記着色粒子が移動するために必要な電圧の絶対値と、電界に応じて前記多色粒子が回転するために必要な電圧の絶対値とがそれぞれ異なる画像表示媒体を備え、予め定めた第1色に着色され正に帯電した第1粒子と、第1色とは異なる第2色に着色され負に帯電し、かつ、前記第1粒子が移動するために必要な電圧の絶対値よりも移動するために必要な電圧の絶対値が小さい第2粒子と、第1色及び第2色とは異なる第3色に着色され負に帯電し、かつ、前記第1粒子及び前記第2粒子が移動するために必要な電圧の絶対値よりも移動するために必要な電圧の絶対値が小さい第3粒子と、を有する画像表示装置を表示駆動する処理をコンピュータに実行させる画像表示プログラムであって、前記第1粒子が移動するために必要な負の電圧を前記基板間に印加して、前記第1粒子が正の場合に前記第1色を表示し、前記第1粒子が負の場合に前記第2色と前記第3色の減法混合である第7色を表示する第1ステップと、前記第1色又は前記第7色を表示した状態で前記第3粒子が移動するために必要な正の電圧を前記基板間に印加して、前記第1粒子が正の場合に前記第1色と前記第3色の減法混合である第4色を表示し、前記第1粒子が負の場合に前記第2色を表示する第2ステップと、前記第1色又は前記第7色を表示した状態で前記第2粒子が移動するために必要な正の電圧を前記基板間に印加して、前記第1粒子が正の場合に前記第1粒子、前記第2粒子、及び前記第3粒子の減法混合である第5色を表示し、前記第1粒子が負の場合に第8色を表示する第3ステップと、前記第5色又は前記第8色を表示した状態で前記第3粒子が移動するために必要な負の電圧を前記基板間に印加して、前記第1粒子が正の場合に前記第1粒子及び前記第2粒子の減法混合である第6色を表示し、前記第1粒子が負の場合に前記第3色を表示する第4ステップと、前記第1粒子が移動するために必要な正の電圧を前記基板間に印加して、前記第1粒子が正の場合に前記第7色を表示し、前記第1粒子が負の場合に前記第1色を表示する第5ステップと、前記第7色又は前記第1色を表示した状態で前記第3粒子が移動するために必要な負の電圧を前記基板間に印加して、前記第1粒子が正の場合に前記第2色を表示し、前記第1粒子が負の場合に前記第4色を表示する第6ステップと、前記第7色又は前記第1色を表示した状態で前記第2粒子が移動するために必要な負の電圧を前記基板間に印加して、前記第1粒子が正の場合に前記第8色を表示し、前記第1粒子が負の場合に前記第5色を表示する第7ステップと、前記第8色又は前記第5色を表示した状態で前記第3粒子が移動するために必要な正の電圧を前記基板間に印加して、前記第1粒子が正の場合に前記第6色を表示し、前記第1粒子が負の場合に前記第3色を表示する第8ステップと、を含むことを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、全ての着色粒子が同極性に帯電している画像表示媒体と比較して混色を抑制したカラー表示を可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、各着色粒子をそれぞれ独立して階調も表示することができる。
請求項1に記載の発明によれば、本発明の多色粒子を採用しない場合に比較して混色を抑制して表示色を増加することができる。
請求項3に記載の発明によれば、(多色粒子を回転させた後に、着色粒子を移動させることで、)多色粒子の回転による着色粒子の像の乱れを防止することが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、さらに鮮やかな発色が可能となる。
請求項5に記載の発明によれば、静電気力による多色粒子の回転性能が高くなり、さらに表示性及び信頼性を向上することができる。
請求項6に記載の発明によれば、隣接する多色粒子間の摩擦抵抗がなくなり、さらに2色粒子の回転性能、表示性、及び信頼性を向上することができる。
請求項7に記載の発明によれば、隣接する多色粒子間の摩擦抵抗がなくなり、さらに2色粒子の回転性能、表示性、及び信頼性を向上することができる。
請求項8に記載の発明によれば、全ての着色粒子が同極性に帯電している画像表示媒体と比較して混色を抑制したカラー表示ができる。
請求項9に記載の発明によれば、最大電圧を含む電圧により移動する着色粒子以外を選択的に移動させて、着色された各粒子の色に応じたカラー画像を表示することができる。
請求項10に記載の発明によれば、本発明の3色の着色粒子を採用しない場合に比較して混色を抑制して8色を表示することができる。
請求項11に記載の発明によれば、本発明の多色粒子を採用しない場合に比較して表示色を増加することができる。
請求項12に記載の発明によれば、全ての着色粒子が同極性に帯電している画像表示媒体を用いる場合と比較して混色を抑制して8色を表示することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。なお、実質的に同一の機能を有する部材については、全図面通して同一符号を付して、重複する説明を省略する場合がある。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係わる画像表示装置を示す概略構成図である。なお、図1は、赤色表示している例を示す図である。
本発明の第1実施形態に係わる画像表示装置10は、図1に示すように、透明電極16及び表面層17が透明な支持基板14上に積層して形成された表示基板18と、表示基板18と間隙を持って対向して配置され、電極22及び表面層20が支持基板26上に積層して形成された背面基板28と、で構成された画像表示媒体12を有している。
また、表示基板18と背面基板28との間には、3種類の着色粒子32(シアン色粒子32C、マゼンタ色粒子32M、及び黄色粒子32Y)と、透光性を有する分散液24(透明液体)が封入され、これらは基板間に形成される電界によって基板間を電気泳動する。3種類の着色粒子32は、それぞれ異なる帯電特性とされていると共に少なくとも1種類の着色粒子32が逆極性に帯電している。本実施形態では、シアン色粒子32Cが正に帯電され、マゼンタ色粒子32M及び黄色粒子32Yが負に帯電されている。さらに本実施形態では、各着色粒子32は、基板間を電気泳動する粒子であり、電界に応じて移動するために必要な電圧の絶対値がそれぞれ異なる。なお、3種類の着色粒子32が移動するために必要な印加電圧は、例えば帯電量や粒子径、また粒子表面の形状や材質等によって制御することができる。
各着色粒子32Rは、所望の色の顔料粒子や、あるいは所望の色の顔料や染料を内含した樹脂粒子を使用することができる。顔料や染料は、例えば、印刷インキやカラートナーに使用されている一般的な顔料あるいは染料を使用できる。
本実施形態では、着色粒子32は、シアン色に着色されたシアン色粒子32Cと、マゼンタ色に着色されたマゼンタ色粒子32Mと、黄色に着色された黄色粒子32Yを適用するが、色はこれに限るものではない。各着色粒子32は、その体積平均粒径が、一般的には、0.01μm〜10μmであり、好ましくは0.03μm〜3μmであるが、これに限定されものではない。着色粒子32の体積平均粒径が上記範囲より小さいと、着色粒子32の帯電量が小さくなり、分散液24中を移動する速度が遅くなることがある。つまり表示応答性が低下することがある。反対に着色粒子32の体積平均粒径が上記範囲より大きいと、追従性はよいが、自重による沈殿やメモリ性の低下が発生し易くなることがある。なお、着色粒子32の体積平均粒径は、HORIBA製レーザ回折/散乱式粒子径分布測定装置LA-920で測定した。
透光性を有する分散液24としては、絶縁特性を有する無色透明な液体が好ましく、例えばシリコン、トルエン、キシレンや、インパラフィン、ノルマルパラフィン等の炭化水素系溶媒が使用できる。
また、透明電極16及び電極22は、それぞれ電圧印加部40に接続されている。すなわち、電圧印加部40によって透明電極16及び電極22に電圧を印加することによって、基板間に電界が形成される。なお、透明電極16及び電極22は、基板間に所望の電界を形成できればよく、各々表示基板18および背面基板28と着脱可能として、画像表示媒体12の外部に配置してもよい。
電圧印加部40は、制御部42に接続されており、制御部42には画像記憶部44が接続されている。
制御部42は、CPU、ROM、RAM、ハードディスク等を備えて構成され、CPUは、ROMやハードディスク等に記憶されているプログラムに従って画像表示媒体12への画像表示を行う。画像記憶部44は、ハードディスク等により構成され、画像表示媒体12に画像を表示させるための表示用画像を記憶している。すなわち、画像記憶部44に記憶された表示用画像に応じて制御部42が電圧印加部40を制御して基板間に印加する電圧を印加することにより、電圧に応じて着色粒子32が移動して画像が表示される。なお、画像記憶部44に記憶される表示画像は、CD−ROMやDVD等の各種記録媒体やネットワークを介して画像記憶部44に取り込んでもよい。
また、着色粒子32は、基板間への電圧の印加を停止した後も、ファンデルワールス力や鏡像力等によって、電圧が印加された時の状態が維持される。
図2は、本発明の第1実施形態に係わる画像表示装置において、着色粒子32を移動させるために必要な印加電圧を説明するための図である。
着色粒子32を移動させるために必要な印加電圧は、上述したように、各着色粒子32が基板間を電気泳動する際の電界に応じて移動するために必要な電圧の絶対値がそれぞれ異なると共に、少なくとも1種類の着色粒子32が逆極性に帯電されており、詳細には、図2に示すように、各着色粒子32を移動させるために必要な電圧範囲がそれぞれ異なる。ここで、「着色粒子を移動させるために必要な電圧範囲」とは、粒子が移動開始するために必要な電圧と、移動開始からさらに電圧あるいは電圧印加時間を増加させても、表示濃度の変化が生じなくなり、表示濃度が飽和するまでの電圧範囲を示す。
また、「着色粒子を移動させるために必要な最大電圧」とは上記の移動開始からさらに電圧あるいは電圧印加時間を増加させても、表示濃度の変化が生じなくなり、表示濃度が飽和する電圧を示す。表示濃度は、表示面側の光学濃度(Optical Density=0D)をX-rite社の反射濃度計(X-Rite404)で測定しながら、表示面側と背面側との間に電圧を印加して且つこの電圧を測定濃度が増加する方向に徐々に変化(印加電圧を増加または減少)させて、単位電圧あたりの濃度変化が飽和し、且つその状態で電圧及び電圧印加時間を増加させても濃度変化が生じず、濃度が飽和したときの濃度を示している。
また、上述したように、着色粒子32のうち、シアン色粒子32Cは正に帯電され、マゼンタ色粒子32M及び黄色粒子32Yは負に帯電され、シアン色粒子32Cを移動させるために必要な電圧範囲の絶対値|Vc≦V≦Vc’|(VcからVc’の間の値の絶対値)、マゼンタ色粒子32Mを移動させるために必要な電圧範囲の絶対値|Vm≦V≦Vm’|(VmからVm’の間の値の絶対値)、黄色粒子32Yを移動させるために必要な電圧範囲の絶対値|Vy≦V≦Vy’|(VyからVy’の間の値の絶対値)の順の大きさに設定されている。すなわち、シアン色粒子32Cを移動させるために必要な電圧の絶対値が最も大きく設定され、最も大きい絶対値電圧のシアン色粒子32Cが逆極性に帯電されている。そして、本実施形態では、各着色粒子32を移動させるために必要な電圧範囲が重ならないように設定することによって、各着色粒子32を独立駆動可能としている。なお、「ほぼ全て」とは、着色粒子32の特性ばらつきがあるため、一部の着色粒子32の特性が表示特性に寄与しない程度異なるものがあることを表す。すなわち上述した移動開始からさらに電圧及び電圧印加時間を増加させても、表示濃度の変化が生じなくなり、表示濃度が飽和した状態である。
続いて、上述のように構成された本発明の第1実施形態に係わる画像表示装置の駆動制御の一例について説明する。なお、以下では、説明を簡単にするために、背面基板28側の電極22をグランド(0V)とし、表示基板18側の透明電極16に電圧を印加するものとして説明する。
まず、制御部42の制御により電圧印加部40が透明電極16と電極22間に各粒子を移動させるために必要な電圧範囲の絶対値が最大である印加電圧V(−Vc’)を印加すると、正に帯電したシアン色粒子32Cが表示基板18側に移動し、負に帯電したマゼンタ色粒子32M及び黄色粒子32Yが背面基板28側に移動する。これによって、図3(A)に示す状態となり、シアン色が表示される。
また、制御部42の制御により電圧印加部40が透明電極16と電極22間に各粒子を移動させるために必要な電圧範囲の絶対値が最大である印加電圧V(Vc’)を印加すると、負に帯電したマゼンタ色粒子32M及び黄色粒子32Yが表示基板18側に移動し、正に帯電したシアン色粒子32Cが背面基板28側に移動する。これによって、図3(B)に示す状態となり、マゼンタ色と黄色の減法混合である赤色が表示される。
また、図3(A)に示した状態(シアン色表示状態)から、制御部42の制御により電圧印加部40が透明基板16と電極22間に印加電圧V(Vy’)を印加することによって、黄色粒子32Yが表示基板18側に移動する。これによって図3(C)に示す状態となり、シアン色と黄色の減法混合である緑色が表示される。
また、図3(A)に示した状態(シアン色表示状態)から、制御部42の制御により電圧印加部40が透明基板16と電極22間に印加電圧V(Vm’)を印加することによって、マゼンタ色粒子32M及び黄色粒子32Yが表示基板18側に移動する。これによって図3(D)に示す状態となり、シアン色、マゼンタ色、及び黄色の減法混合である黒色または灰色が表示される。
また、図3(D)に示した状態(黒又は灰色表示状態)から、制御部42の制御により電圧印加部40が透明基板16と電極22間に印加電圧V(−Vy’)を印加することによって、黄色粒子32Yが背面基板28側に移動する。これによって図3(E)に示す状態となり、シアン色及びマゼンタ色の減法混合である青色が表示される。
また、図3(B)に示した状態(赤色表示状態)から、制御部42の制御により電圧印加部40が透明基板16と電極22間に印加電圧V(−Vm’)を印加することによって、マゼンタ色粒子32M及び黄色粒子32Yが背面基板28側に移動する。これによって図3(F)に示す状態となり、無表示状態となる。なお、この時分散液24が着色されている場合には、分散液24の色が表示されることになり、例えば、分散液24を白色に着色した場合には、白表示が可能となる。
また、図3(F)に示した状態(無表示状態)から、制御部42の制御により電圧印加部40が透明基板16と電極22間に印加電圧V(Vy’)を印加することによって、黄色粒子32Yが表示基板18側に移動する。これによって図3(G)に示す状態となり、黄色が表示される。
さらに、図3(B)に示した状態(赤色表示状態)から、制御部42の制御により電圧印加部40が透明基板16と電極22間に印加電圧V(−Vy’)を印加することによって、黄色粒子32Yが背面基板28側に移動する。これによって図3(H)に示す状態となり、マゼンタ色が表示される。
図4は、本発明の第1実施形態に係わる画像表示装置の表示駆動制御の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図4に示す表示駆動制御は、回路基板等のハードウエア構成で行うようにしてもよいし、コンピュータに処理を実行させるプログラム等のソフトウエア構成で行うようにしてもよい。また、上記と同様に、背面基板28側の電極22をグランド(0V)とし、表示基板18側の透明電極16に電圧を印加するものとして説明する。
例えば、制御部42が、図4に示すように、画像記憶部44に記憶された表示用画像に基づいて、シアン色を表示するか否かを判定して(100)、シアン色を表示する場合に、印加電圧V(−Vc’)を基板間に印加する(102)。
また、青色を表示するか否かを判定して(104)、青色を表示する場合に、印加電圧V(−Vc’)を基板間に印加した後に(106)、印加電圧V(Vm’)を基板間に印加し(108)、その後、印加電圧V(−Vy’)を基板間に印加する(110)。
また、緑色を表示するか否かを判定し(112)、緑色を表示する場合に、印加電圧V(−Vc’)を基板間に印加した後に(114)、印加電圧V(Vy’)を基板間に印加する(116)。
また、黒又は灰色を表示するか否かを判定し(118)、黒又は灰色を表示する場合に、印加電圧V(−Vc’)を基板間に印加した後に(120)、印加電圧V(Vm’)を基板間に印加する(122)。
また、黄色を表示するか否かを判定し(124)、黄色を表示する場合に、印加電圧V(Vc’)を基板間に印加した後に(126)、印加電圧V(−Vm’)を基板間に印加し(128)、その後、印加電圧V(Vy’)を基板間に印加する(130)。
また、無表示するか否かを判定し(132)、無表示する場合に、印加電圧V(Vc’)を基板間に印加した後に(134)、印加電圧V(−Vm’)を基板間に印加する(136)。
また、マゼンタ色を表示するか否かを判定し(138)、マゼンタ色を表示する場合に、印加電圧V(Vc’)を基板間に印加した後に(140)、印加電圧V(−Vy’)を基板間に印加する(142)。
一方、マゼンタ色表示ではなく、上述の何れの色もない場合には、赤色表示するものと判断して、印加電圧V(Vc’)を基板間に印加する(144)。
すなわち、本実施形態では、各着色粒子が移動するために必要な電圧範囲のうち、最も大きい電圧範囲の絶対値が最大である電圧を基板間に印加することによって、3種類の着色粒子32がそれぞれ極性に応じた基板側へ移動するので、これを基準として各着色粒子が移動するために必要な電圧を印加することにより、各着色粒子32が全て混合配置された状態から駆動を行う場合に比べて相互作用が少なく、各着色粒子32の移動制御が容易であるため、各着色粒子32が全て混合配置された状態から駆動を行う場合に比べて、混色が抑制されたカラー表示となる。
また、仮に各着色粒子32が混合配置された状態から1つの着色粒子32が移動するために必要な電圧範囲中の電圧で選択的に駆動する場合も、選択されていない着色粒子の少なくとも1種類には基板側へ押し付ける静電気力が作用するため、本実施形態を採用しない場合に比べて安定した駆動となる。
なお、上記では特に階調表示について言及しなかったが、各着色粒子が移動する電圧範囲中の電圧を選択することによって図2に示したように表示濃度が変わるので、電圧を適宜選択することで各色の階調を制御することも可能となる。例えば、シアン色の階調を表示する場合の表示方法を一例として説明すると、印加電圧(−Vc’)を印加して、シアン色を表示した後に、表示したい階調に合わせてVc≦V≦Vc’の間の印加電圧を印加するが、この時、マゼンタ色粒子32M及び黄色粒子32Yが表示基板18側へ移動してしまうため、印加電圧−Vm’を印加することでマゼンタ色粒子32M及び黄色粒子32Yを背面基板28側へ戻し、シアン色の階調表示ができる。あるいは、印加電圧Vc’を印加してシアン粒子を背面基板側へ移動させたあと(赤表示させたあと)、表示したい階調に合わせて−Vc’≦V≦−Vcの電圧を印加してもシアン色の階調表示を行うことができる。また、階調表示方法は一例として説明したが、印加電圧を適宜選択して印加することで各色の階調表示が可能であるので、他の階調表示方法で階調表示するようにしてもよい。
また、上記の第1実施形態では、電圧範囲の絶対値の大きさが、シアン色粒子32C、マゼンタ色粒子32M、黄色粒子32Yの順になるようにし、電圧範囲の絶対値の最も大きいシアン色粒子32Cを他の着色粒子32に対して逆極性にした例を例に挙げて説明したが、これに限るものではない。例えば、電圧範囲の絶対値の大きさが、黄色粒子32Y、マゼンタ色粒子32M、シアン色粒子32Cの順になるようにし、電圧範囲の絶対値の大きさが2番目のマゼンタ色粒子32Mを他の着色粒子32に対して逆極性にするようにしてもよいし、電圧範囲の絶対値の大きさが、シアン色粒子32C、マゼンタ色粒子32M、黄色粒子32Yの順になるようにし、電圧範囲の絶対値の最も小さい黄色粒子32Yを他の着色粒子32に対して逆極性にするようにしてもよいし、他の順に電圧範囲の絶対値の大きさを定めて少なくとも1種類が逆極性になるようにしてもよい。
ここで、電圧範囲の絶対値の大きさが、黄色粒子32Y、マゼンタ色粒子32M、シアン色粒子32Cの順になるようにし、電圧範囲の絶対値の大きさが2番目のマゼンタ色粒子32Mを他の着色粒子32に対して逆極性(負極性)にする場合の画像表示装置の駆動制御について説明する。
まず、制御部42の制御により電圧印加部40が透明電極16と電極22間に各粒子を移動させるために必要な電圧範囲の絶対値が最大である印加電圧V(−Vy’)を印加すると、正に帯電した黄色粒子32Y及びシアン色粒子32Cが表示基板18側に移動し、負に帯電したマゼンタ色粒子32Mが背面基板28側に移動する。これによって、図5(A)に示す状態となり、黄色とシアン色の減法混合である緑色が表示される。
また、制御部42の制御により電圧印加部40が透明電極16と電極22間に各粒子を移動させるために必要な電圧範囲の絶対値が最大である印加電圧V(Vy’)を印加すると、負に帯電したマゼンタ色粒子32Mが表示基板18側に移動し、正に帯電した黄色粒子32Y及びシアン色粒子32Cが背面基板28側に移動する。これによって、図5(B)に示す状態となり、マゼンタ色が表示される。
また、図5(A)に示した状態(緑色表示状態)から、制御部42の制御により電圧印加部40が透明基板16と電極22間に印加電圧V(Vc’)を印加することによって、シアン色粒子32Cが背面基板28側に移動する。これによって図5(C)に示す状態となり、黄色が表示される。
また、図5(A)に示した状態(緑色表示状態)から、制御部42の制御により電圧印加部40が透明基板16と電極22間に印加電圧V(Vm’)を印加することによって、マゼンタ色粒子32Mが表示基板18側に移動し、シアン色粒子32Cが背面基28側に移動する。これによって図5(D)に示す状態となり、マゼンタ色と黄色の減法混合である赤色が表示される。
また、図5(D)に示した状態(赤色表示状態)から、制御部42の制御により電圧印加部40が透明基板16と電極22間に印加電圧V(−Vc’)を印加することによって、シアン色粒子32Cが表示基板18側に移動する。これによって図5(E)に示す状態となり、シアン色、マゼンタ色、及び黄色の減法混合である黒又は灰色が表示される。
また、図5(B)に示した状態(マゼンタ色表示状態)から、制御部42の制御により電圧印加部40が透明基板16と電極22間に印加電圧V(−Vm’)を印加することによって、マゼンタ色粒子32Mが背面基板28側に移動し、シアン色粒子32Cが表示基板18側に移動する。これによって図5(F)に示す状態となり、シアン色が表示される。
また、図5(F)に示した状態(シアン色表示状態)から、制御部42の制御により電圧印加部40が透明基板16と電極22間に印加電圧V(Vc’)を印加することによって、シアン色粒子32Cが背面基板28側に移動する。これによって図5(G)に示す状態となり、無表示状態となる。なお、この時分散液24が着色されている場合には、分散液24の色が表示されることになり、例えば、分散液14を白色に着色した場合には、白表が可能となる。
さらに、図5(B)に示した状態(マゼンタ色表示状態)から、制御部42の制御により電圧印加部40が透明基板16と電極22間に印加電圧V(−Vc’)を印加することによって、シアン色粒子32Cが表示基板18側に移動する。これによって図5(H)に示す状態となり、シアン色とマゼンタ色の減法混合である青色が表示される。
次に、電圧範囲の絶対値の大きさが、シアン色粒子32C、マゼンタ色粒子32M、黄色粒子32Yの順になるようにし、電圧範囲の絶対値の最も小さい黄色粒子32Yを他の着色粒子32に対して逆極性(負極性)にするようにした場合の駆動制御について説明する。
まず、制御部42の制御により電圧印加部40が透明電極16と電極22間に各粒子を移動させるために必要な電圧範囲の絶対値が最大である印加電圧V(−Vc’)を印加すると、正に帯電したシアン色粒子32C及びマゼンタ粒子32Mが表示基板18側に移動し、負に帯電した黄色粒子32Yが背面基板28側に移動する。これによって、図6(A)に示す状態となり、シアン色とマゼンタ色の減法混合である青色が表示される。
また、制御部42の制御により電圧印加部40が透明電極16と電極22間に各粒子を移動させるために必要な電圧範囲の絶対値が最大である印加電圧V(Vc’)を印加すると、負に帯電した黄色粒子32Yが表示基板18側に移動し、正に帯電したシアン色粒子32C及びマゼンタ粒子32Mが背面基板28側に移動する。これによって、図6(B)に示す状態となり、黄色が表示される。
また、図6(A)に示した状態(青色表示状態)から、制御部42の制御により電圧印加部40が透明基板16と電極22間に印加電圧V(Vy’)を印加することによって、黄色粒子32Yが表示基板18側に移動する。これによって図6(C)に示す状態となり、シアン色、マゼンタ色、及び黄色の減法混合である黒色または灰色が表示される。
また、図6(A)に示した状態(青色表示状態)から、制御部42の制御により電圧印加部40が透明基板16と電極22間に印加電圧V(Vm’)を印加することによって、マゼンタ色粒子32Mが背面基板28側に移動し、黄色粒子32Yが表示基板18側に移動する。これによって図6(D)に示す状態となり、シアン色と黄色の減法混合である緑色が表示される。
また、図6(D)に示した状態(緑色表示状態)から、制御部42の制御により電圧印加部40が透明基板16と電極22間に印加電圧V(−Vy’)を印加することによって、黄色粒子32Yが背面基板28側に移動する。これによって図6(E)に示す状態となり、シアン色が表示される。
また、図6(B)に示した状態(黄色表示状態)から、制御部42の制御により電圧印加部40が透明基板16と電極22間に印加電圧V(−Vm’)を印加することによって、マゼンタ色粒子32Mが表示基板18側に移動し、黄色粒子32Yが背面基板28側に移動する。これによって図6(F)に示す状態となり、マゼンタ色が表示される。
また、図6(F)に示した状態(マゼンタ色表示状態)から、制御部42の制御により電圧印加部40が透明基板16と電極22間に印加電圧V(Vy’)を印加することによって、黄色粒子32Yが表示基板18側に移動する。これによって図6(G)に示す状態となり、マゼンタ色と黄色の減法混合である赤色が表示される。
さらに、図6(B)に示した状態(黄色表示状態)から、制御部42の制御により電圧印加部40が透明基板16と電極22間に印加電圧V(−Vy’)を印加することによって、黄色粒子32Yが背面基板28側に移動する。これによって図6(H)に示す状態となり、無表示状態となる。なお、この時分散液24が着色されている場合には、分散液24の色が表示されることになり、例えば、分散液24を白色に着色した場合には、白表示が可能となる。
(第2実施形態)
続いて、本発明の第2実施形態に係わる画像表示装置について説明する。図7は、本発明の第2実施形態に係わる画像表示装置の構成を示す図である。
第1実施形態では、3種類の同じ大きさの着色粒子32を基板間に封入して、それぞれが基板間を移動する場合について説明したが、第2実施形態では、3種類の着色粒子のうち1種類の着色粒子が他の着色粒子32よりも大きな粒径の大径着色粒子34とし、大径着色粒子34以外の着色粒子32が基板間を移動するようになっている。以下では、第1実施形態に対する差異を説明する。
本実施形態では、大径着色粒子34は、白色に着色され、着色粒子32が白色粒子32Wと黒色粒子32Kとされているものとするが、これに限るものではなく、他の色に着色されていてもよい。
大径着色粒子34は、着色粒子32よりも大きい粒径のものが適用され、その粒子間の間隙を通じて着色粒子32が通過することが必要であることから、着色粒子32よりも10倍以上大きい粒径(好ましくは、20倍以上大きい粒径)のものを適用することが好適である。但し、大径着色粒子34は、基板間に封入させるため、基板間距離よりも小さい粒径とする。
ここで、大径着色粒子34の大きさは、着色粒子32の径が略均一である場合、当該着色粒子32よりも10倍以上の大きさでも良いが、着色粒子32の径にばらつきがあり、大きめの着色粒子32が含まれるような場合、20倍以上の大きさであった方が着色粒子32が大径着色粒子34間に詰まることがなくなる。なお、本実施形態では、「略均一」とは粒子径のばらつきが小さいことを示し、例えば、平均粒子径の±50%程度(平均粒子径が1μmの場合、0.5μmから1.5μmの間にほぼ全ての粒子が入る。ほぼ全てとは、例えば標準偏差で2σ(95.4%)を目安とすることができる)のばらつきのものを「略均一」とする。
この粒径が小さすぎると着色粒子32が移動可能な粒子間隙を十分に確保できない場合があり、大きすぎると基板間隙が大きくなり、高電圧化や表示速度低下が生じることがある。なお、大径着色粒子34の体積平均粒径が10μm程度の場合、体積平均粒径数十nmから数百nmの着色粒子32は大径着色粒子34同士の間隙を通じて移動可能である。
大径着色粒子34は、例えば、酸化チタンや酸化ケイ素、酸化亜鉛などの白色顔料を、ポリスチレンやポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、PMMA、アクリル樹脂、フェノール樹脂、ホルムアルデヒド縮合物などに分散した粒子が使用できる。また、大径着色粒子34の色としては、例えば、所望の色の顔料、あるいは染料を内含した樹脂粒子を使用することができる。顔料や染料は、例えば、印刷インキやカラートナーに使用されている一般的な顔料あるいは染料を使用できる。
なお、大径着色粒子34を基板間へ封入するには、例えば、電子写真法やトナージェット法などにより行う。また、大径着色粒子34を固定化する場合、例えば、大径着色粒子34を封入した後、加熱(および必要であれば加圧)して、大径着色粒子34の粒子群表層を軟化させて互いに融着させることで、粒子間隙を維持させつつ行うことができる。
また、画像表示媒体を構成する各部材の詳細は、例えば特開2001−31225号公報に記載されたものを用いることができる。
また、着色粒子32は、基板間への電圧の印加を停止した後も、ファンデルワールス力や鏡像力等によって、電圧が印加された時の状態が維持される。
さらに、本実施形態では、白色に着色された大径着色粒子34が、該大径着色粒子34と同じ色の着色粒子32と逆極性の帯電特性、または大径着色粒子34と異なる色の着色粒子32と同極性の帯電特性に帯電している。
本実施形態では、白色粒子32Wが正の帯電特性を有し、これと同色の大径着色粒子34が白色粒子32Wと逆極性の負の帯電特性を有する。なお、黒色粒子32Kが負の帯電特性を有し、大径着色粒子34が黒色粒子32Kと同極性の負に帯電しているてもよい。また、図7では、大径着色粒子34が負に帯電している状態を示す。
続いて、上述のように構成された本発明の第2実施形態に係わる画像表示装置の表示駆動制御の一例を説明する。なお、以下では、説明を簡単にするために、背面基板28側の電極22をグランド(0V)とし、表示基板18側の透明電極16に電圧を印加するものとして説明する。また、本実施形態の表示駆動制御は、透明基板16と電極22間に正または負の所定電圧を印加することで白色または黒色表示が行われる。
本実施形態では、制御部42の制御により電圧印加部40が透明基板16と電極22間に正の所定電圧を印加することにより、負に帯電した白色粒子32Wが背面基板28側に移動し、正に帯電した黒色粒子32Kが表示基板18側に移動して、図7に示す状態となる。従って、表示基板18側から黒色粒子32Kを観察することができ、黒色が表示される。
一方、制御部42の制御により電圧印加部40が透明基板16と電極22間に負の所定電圧を印加することにより、正に帯電した黒色粒子32Kが背面基板28側に移動し、負に帯電した白色粒子32Wが表示基板18側に移動する。これによって、表示基板18側から白色粒子32Wを観察することができ、白色が表示される。
本実施形態では、大径着色粒子34と同色の白色粒子32Wが逆極性に帯電しているので、大径着色粒子34との静電的な吸引力により、基板面から剥離した白色粒子32Wが近接する同色の白色に着色された大径着色粒子34表面に保持され、混色が抑制されると共に画像保持性が向上される。
また、大径着色粒子34と異なる色の黒色粒子32Kが同極性に帯電しているので、静電的な反発力によって、大径着色粒子34表面への色の異なる黒色粒子32Kの付着が防止される。また、大径着色粒子34表面との静電的な反発力によって大径着色粒子34と同極性の黒色粒子32Kには、基板面へ押さえ付けられる力が働き、混色が抑制されると共に画像保持性が向上される。
なお、本実施形態の大径着色粒子34は、図8に示すように、さらに1種類の着色粒子32を基板間に封入してもよい。すなわち、3種類の着色粒子32を有する第1実施形態の画像表示装置の基板間に大径着色粒子34を封入するようにしてもよい。この場合の表示駆動制御は、第1実施形態と同様にすることが可能である。この時、大径着色粒子34は、白色ではなく、他の色にしてもよいし、帯電していないものを適用するようにしてもよい。また、3種類の着色粒子32の色は、他の色を適宜適用するようにしてもよい。
また、本実施形態は、図9に示すように、大径着色粒子34の代りに、2種類以上の色に塗分けられた多色粒子(図9では2色に塗分けられた2色粒子36)を用いるようにしてもよい。この時、2色粒子36は、着色粒子32の色と同じ色としてもよいし、他の色としてもよい。また、2色に塗分ける面積をそれぞれ異なる面積となるように塗分けるようにしてもよい。また、2色粒子36は、少なくとも重心より外れた一部が正あるいは負の極性に帯電され、基板間に形成される電界に応じて回転する。
2色粒子36としては、大径着色粒子34と同様に、着色粒子32よりも大きい粒径のものが適用され、その粒子間の間隔を通じて着色粒子32が移動する必要があることから、着色粒子32よりも10倍大きい粒径(好ましくは、20倍以上大きい粒径)のものを適用することが好適である。但し、2色粒子36は、基板間に封入されるため、基板間距離よりも小さい粒径とする。ここで、2色粒子36の大きさは、着色粒子32の経が略均一である場合、当該着色粒子32よりも10倍以上の大きさでもよいが、着色粒子32の径にばらつきがあり、大きめの着色粒子32が含まれるような場合、20倍以上の大きさであった方が着色粒子32が2色粒子36間に詰まることがなくなる。この粒径が小さすぎると着色粒子32が移動可能な粒子間隙を確保できない場合があり、大きすぎると基板間隙が大きくなり、高電圧化や表示速度低下が生じることがある。なお、2色粒子36の体積平均粒径が10μm程度の場合、体積平均粒径十nmから数百nmの着色粒子32は2色粒子36同士の間隙を通じて移動可能である。
2色粒子36のサイズが小さくなると、基板間の電界による回転力が得られにくくなり、回転させるために必要な印加電圧が極端に大きくなる。例えば数十Vの印加電圧で駆動させるためには、10μm以上のサイズが必要である。また、2色粒子36のサイズを大きくし過ぎると、基板間距離が大きくなってしまい、やはり印加電圧が高くなってしまうことを考えると、2色粒子36の大きさは、10μm〜100μmが適当である。なお、多色粒子(図9では2色粒子36)の体積平均粒径は、HORIBA製レーザ回折/散乱式粒子径分布測定装置LA-920で測定する。
なお、2色粒子36は透明性が低いため、着色粒子32と混在するよりも、表示基板側から見て着色粒子の背面側に位置する方が発色性の点で望ましい。2色粒子36が着色粒子32よりも大きく、2色粒子36の隙間を着色粒子32が移動すれば、着色粒子32を表示基板面に移動させ、その後ろに2色粒子36を配置させることができる。また、実際に2色粒子36を回転駆動する場合、着色粒子32を移動させるよりもかなり高い駆動電圧が必要となるが、2色粒子36を大きくすれば大きな回転モーメントが得られるため、駆動電圧の低減や、表示性および信頼性の向上に対して有効となる。
2色粒子36は、例えば白色の部分は、酸化チタンや酸化ケイ素、酸化亜鉛などの白色顔料を、ポリスチレンやポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、PMMA、アクリル樹脂、フェノール樹脂、ホルムアルデヒド縮合物などに分散した粒子が使用でき、有彩色の部分に対しては、例えば、RGBやYMC色であれば、印刷インキやカラートナーに使用されている一般的な顔料あるいは染料を使用できる。
2色粒子36を基板間へ封入するには、例えば、電子写真法やトナージェット法などにより行う。また、画像表示媒体を構成する各部材は、例えば、特開2001−31225号公報に記載されたものを用いることができる。
また、2色粒子36を回転させるために必要な電圧範囲(絶対値)は、各着色粒子32を移動させるために必要な電圧範囲(絶対値)とそれぞれ異なる特性とすることによって、それぞれ独立に駆動することが可能となり、2色粒子36が回転するために必要な電圧範囲(絶対値)が、各着色粒子が移動するために必要な電圧範囲(絶対値)よりも大きくして、2色粒子36を回転させるために必要な電圧を印加して基準状態として表示制御することで、本構成を採用しない場合に比べて安定した表示駆動となる。なお、3種類の着色粒子32が移動するために必要な印加電圧は、例えば帯電量や粒子径、また粒子表面の形状や材質等によって制御することができる。また2色粒子36が回転するのに必要な印加電圧は、やはり帯電量や粒子径、溶媒粘度等によって制御することができる。「2色粒子を回転させるために必要な電圧範囲」とは粒子が回転開始するために必要な電圧と回転開始からさらに電圧及び電圧印加時間を増加させても、表示濃度の変化が生じなくなり、表示濃度が飽和するまでの電圧範囲を示す。また、表示濃度の測定方法については、第1実施形態の着色粒子の場合について説明した通りである。
また、3種類の着色粒子32と2色粒子36をそれぞれ独立駆動するために、各々の移動させるため(回転させるため)に必要な電圧範囲が重ならないように設定することによって、各着色粒子32及び2色粒子36を独立駆動可能となり、3種類の着色粒子32が移動するために必要な電圧範囲と、2色粒子36が回転するために必要な電圧範囲のうち、最大電圧を基板間に印加した状態を基準として、3種類の着色粒子32が移動するために必要な電圧及び2色粒子が回転するために必要な電圧を選択的に基板間に印加することで各色を表示することができる。なお、「ほぼ全て」とは、着色粒子32や2色粒子36の特性ばらつきがあるため、一部の着色粒子32の特性が表示特性に寄与しない程度異なるものがあることを表す。すなわち粒子の移動開始からさらに電圧及び電圧印加時間を増加させても、表示濃度の変化が生じなくなり、表示濃度が飽和した状態である。
また、「多色粒子が回転するために必要な電圧範囲の最大電圧」とは、上記の回転開始からさらに電圧及び電圧印加時間を増加させても、表示濃度の変化が生じなくなり、表示濃度が飽和する電圧を示す。
なお、図9の画像表示媒体は、図10に示すように、分散液24の代りに、シリコーンオイル等の泳動液を内部に満たしたシリコーンゴム等で構成された多孔質体46を適用するようにしてもよい。この場合、多孔質体46は、例えば、液体のシリコーンゴムを含むエラストマー中に2色粒子36を混練した後ゲル化させて固定し、その後着色粒子32が分散されたシリコーンオイルを封入することにより製作することが可能である。また、2色粒子36の周囲には2色粒子36の回転運動を妨げない程度の大きさの微小なキャビティ48を形成し、多孔質体46は、着色粒子32が移動できる大きさの空隙を有する網目構造をする。これによって着色粒子32は泳動液で満たされたこの空隙を通って基板間を移動する。
また、図9の画像表示媒体における2色粒子36は、図11に示すように、透明なカプセル内泳動液で満たされた透明なカプセル50に回転可能な状態で封入するようにしてもよい。この場合、基板間の分散液24とカプセル内泳動液のそれぞれの組成や粘度を選択することで、着色粒子32を移動させるための印加電圧や2色粒子36を回転させるための印加電圧を調整することが可能となる。
なお、上記の第1実施形態では、基板間の分散液24中に3種類の着色粒子32を封入するようにしたが、これに限るものではなく、例えば、図12(A)に示すように、泳動液52を封入した透明なカプセル54内に、着色粒子32を封入するようにしてもよい。また、2色粒子36も含む場合も、図12(B)に示すように、2色粒子36も透明なカプセル54内に封入するようにしてもよい。
また、上記の第2実施形態等では、反射部材の例として、大径着色粒子34を例に挙げて説明したが、これに限るものではなく、例えば、樹脂シートや不織布等を適用するようにしてもよく、樹脂シートや不織布を適用することによって、大径着色粒子34よりも白色等の背景色をむら無く表示可能で、かつ画像表示媒体を薄くすることができると共に、製造が容易となる。反射部材として樹脂シートや不織布を適用する場合には、これらの樹脂シートや不織布を構成する材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエステル、ポリアクリル、ポリプロピレン、およびポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のフッ素化樹脂等を適用することができる。特に望ましく適用できるのは、着色粒子32が付着しにくいので、ポリプロピレンおよびPTFE系樹脂である。反射部材38を不織布で構成する場合には、これらの材料からなる繊維の集合体として構成すればよい。
また、反射部材の空隙率としては50%以上80%以下であることが、着色粒子32が通過する通過性能と、画像表示媒体12の高い発色性を両立させるとの理由から好ましい。また、反射部材の着色粒子32が通過する孔の平均孔径は、着色粒子32を構成する粒子が通過可能なサイズであれば特に限定されないが、着色粒子32の平均粒径が、着色粒子32の体積平均一次粒径の1.2倍以上10000倍以下の範囲内であることが好ましく、2倍以上1000倍以下の範囲内であることがより好ましい。反射部材の平均孔径が、着色粒子32の体積平均一次粒径の1.2倍未満であると、着色粒子32を構成する各粒子が孔を通って移動することが困難となる場合があり、10000倍を超えると、間隙が大きくなるため発色が低下すると言う問題が生じる場合がある。
また、反射部材38が不織布で構成される場合には、不織布を構成する繊維の目付けは、着色粒子32の通過率を良好にし、且つ画像表示媒体12の厚みを薄くするとの理由から、目付け10g/m以上100g/m以下の範囲が良く、20g/m以上50g/m以下の範囲がより良い。また、不織布を構成する繊維の径は、0.1μm以上20μm以下の範囲、望ましくは0.1μm以上3μm以下の範囲にあることが、十分な表面積を確保し、かつ物理的強度を確保するとの理由から好ましい。
本発明の第1実施形態に係わる画像表示装置を示す概略構成図である。 本発明の第1実施形態に係わる画像表示装置において、着色粒子を移動させるために必要な印加電圧を説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係わる画像表示装置の駆動制御の一例を説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係わる画像表示装置の表示駆動制御の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態において、黄色粒子、マゼンタ色粒子、シアン色粒子の順に電圧範囲の絶対値の大きさがなるようにし、電圧範囲の絶対値の大きさが2番目のマゼンタ色粒子を他の着色粒子に対して逆極性にするようにした場合の駆動制御を説明するための図である。 本発明の第1実施形態において、シアン色粒子、マゼンタ色粒子、黄色粒子の順に電圧範囲の絶対値の大きさがなるようにし、電圧範囲の絶対値の最も小さい黄色粒子を他の着色粒子に対して逆極性にするようにした場合の駆動制御を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係わる画像表示装置の構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係わる画像表示装置に対してさらに1種類の着色粒子を基板間に封入した場合を示す図である。 大径着色粒子の代りに、2種類以上の色に塗分けられた多色粒子を用いるようにした例を示す図である。 分散液の代りに、シリコーンオイル等の泳動液を内部に満たしたシリコーンゴム等で構成された多孔質体を適用するようにした例を示す図である。 透明なカプセル内泳動液で満たされた透明なカプセルに2色粒子を回転可能な状態で封入するようにした例を示す図である。 透明なカプセル内に着色粒子や2色粒子を封入した例を示す図である。
10 画像表示装置
12 画像表示媒体
14、26 支持基板
16 透明電極
17、20 表面層
18 表示基板
22 電極
24 分散液
28 背面基板
32 着色粒子
32C シアン色粒子
32M マゼンタ色粒子
32Y 黄色粒子
34 大径着色粒子
36 2色粒子
40 電圧印加部
42 制御部
46 多孔質体

Claims (12)

  1. 少なくとも一方が透光性を有する一対の基板と、
    前記基板間に封入される液体と、
    前記液体中に分散され、当該基板間に形成される電界に応じて移動する、色と帯電特性が異なる3種類以上の着色粒子と、
    前記基板間に封入され、少なくとも重心より外れた一部が正または負に極性に帯電されると共に、前記一部と前記一部と異なる少なくとも一部とがそれぞれ異なる色とされ、前記基板間に形成される電界に応じて回転する回転体状の多色粒子と、
    を備え、
    少なくとも1種類の前記着色粒子が逆極性に帯電し、かつ各前記着色粒子が移動するために必要な電圧の絶対値と、電界に応じて前記多色粒子が回転するために必要な電圧の絶対値とがそれぞれ異なることを特徴とする画像表示媒体。
  2. 前記3種類以上の着色粒子が、電界に応じて移動開始するために必要な電圧から、表示濃度が飽和する電圧までの電圧範囲を有し、それぞれの前記電圧範囲が重複しない範囲に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の画像表示媒体。
  3. 前記多色粒子が回転するために必要な電圧の絶対値は、それぞれの前記着色粒子が移動するために必要な電圧の絶対値よりも大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像表示媒体。
  4. 前記多色粒子の平均体積粒径は、前記着色粒子の平均体積粒径よりも大きいことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の画像表示媒体。
  5. 前記多色粒子は、前記一部が正に帯電され、前記一部と前記一部と異なる少なくとも一部が負に帯電されると共に、正負の帯電領域毎に異なる色に着色されていることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の画像表示媒体。
  6. 前記多色粒子が、透光性を有する液体で満たされた透光性を有するカプセルに回転可能に封入されていることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の画像表示媒体。
  7. 前記液体が、透光性を有する液体を内部に満たした透光性を有する多孔質体とされ、前記多色粒子が、回転可能な状態で前記多孔質体内に格納され、
    前記着色粒子が、前記多孔質体の孔を通じて前記基板間を通過することを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の画像表示媒体。
  8. 少なくとも一方が透光性を有する一対の基板と、
    前記基板間に封入される液体と、
    前記液体中に分散され、当該基板間に形成される電界に応じて移動する、色と帯電特性が異なる3種類以上の着色粒子と、
    前記基板間に封入され、少なくとも重心より外れた一部が正または負に極性に帯電されると共に、前記一部と前記一部と異なる少なくとも一部とがそれぞれ異なる色とされ、前記基板間に形成される電界に応じて回転する回転体状の多色粒子と、
    を備えて少なくとも1種類の前記着色粒子が逆極性に帯電し、かつ各前記着色粒子が移動するために必要な電圧の絶対値と、電界に応じて前記多色粒子が回転するために必要な電圧の絶対値とがそれぞれ異なる画像表示媒体と、
    前記基板間に電圧を印加する電圧印加手段と、
    画像情報に応じて前記電圧印加手段を制御する制御手段と、
    を備えた画像表示装置。
  9. 前記制御手段は、前記3種類の着色粒子が移動するために必要な電圧のうち最大電圧を用いて前記基板間に電圧を印加した状態を基準として、前記3種類の着色粒子が移動するために必要な電圧を選択的に前記基板間に印加するように前記電圧印加手段を制御することを特徴とする請求項8に記載の画像表示装置。
  10. 前記着色粒子が、予め定めた第1色に着色され正又は負に帯電した第1粒子と、第1色とは異なる第2色に着色され前記第1粒子と逆極性に帯電し、かつ、前記第1粒子が移動するために必要な電圧の絶対値よりも移動するために必要な電圧の絶対値が小さい第2粒子と、第1色及び第2色とは異なる第3色に着色され前記第1粒子と逆極性に帯電し、かつ、前記第1粒子及び前記第2粒子が移動するために必要な電圧の絶対値よりも移動するために必要な電圧の絶対値が小さい第3粒子と、を有し、
    前記制御手段は、前記第1粒子が移動するために必要な負の電圧を前記基板間に印加するように前記電圧印加手段を制御することで、前記第1粒子が正の場合に前記第1色を表示し、前記第1粒子が負の場合に前記第2色と前記第3色の減法混合である第7色を表示し、
    前記第1色又は前記第7色を表示した状態で前記第3粒子が移動するために必要な正の電圧を前記基板間に印加するように前記電圧印加手段を制御することで、前記第1粒子が正の場合に前記第1色と前記第3色の減法混合である第4色を表示し、前記第1粒子が負の場合に前記第2色を表示し、
    前記第1色又は前記第7色を表示した状態で前記第2粒子が移動するために必要な正の電圧を前記基板間に印加するように前記電圧印加手段を制御することで、前記第1粒子が正の場合に前記第1粒子、前記第2粒子、及び前記第3粒子の減法混合である第5色を表示し、前記第1粒子が負の場合に第8色を表示し、
    前記第5色又は前記第8色を表示した状態で前記第3粒子が移動するために必要な負の電圧を前記基板間に印加するように前記電圧印加手段を制御することで、前記第1粒子が正の場合に前記第1粒子及び前記第2粒子の減法混合である第6色を表示し、前記第1粒子が負の場合に前記第3色を表示し、
    前記第1粒子が移動するために必要な正の電圧を前記基板間に印加するように前記電圧印加手段を制御することで、前記第1粒子が正の場合に前記第7色を表示し、前記第1粒子が負の場合に前記第1色を表示し、
    前記第7色又は前記第1色を表示した状態で前記第3粒子が移動するために必要な負の電圧を前記基板間に印加するように前記電圧印加手段を制御することで、前記第1粒子が正の場合に前記第2色を表示し、前記第1粒子が負の場合に前記第4色を表示し、
    前記第7色又は前記第1色を表示した状態で前記第2粒子が移動するために必要な負の電圧を前記基板間に印加するように前記電圧印加手段を制御することで、前記第1粒子が正の場合に前記第8色を表示し、前記第1粒子が負の場合に前記第5色を表示し、
    前記第8色又は前記第5色を表示した状態で前記第3粒子が移動するために必要な正の電圧を前記基板間に印加するように前記電圧印加手段を制御することで、前記第1粒子が正の場合に前記第6色を表示し、前記第1粒子が負の場合に前記第3色を表示することを特徴とする請求項8に記載の画像表示装置。
  11. 各前記着色粒子が移動するために必要な電圧の絶対値と、電界に応じて前記多色粒子が回転するために必要な電圧の絶対値とがそれぞれ異なる場合に、
    前記制御手段は、前記3種類の着色粒子が移動するために必要な電圧の絶対値と、前記多色粒子が回転するために必要な電圧の絶対値のうち、最大電圧を前記基板間に印加した状態を基準として、前記3種類の着色粒子が移動するために必要な電圧及び前記多色粒子が回転するために必要な電圧を選択的に前記基板間に印加するように前記電圧印加手段を制御することを特徴とする請求項8に記載の画像表示装置。
  12. 少なくとも一方が透光性を有する一対の基板と、
    前記基板間に封入される液体と、
    前記液体中に分散され、当該基板間に形成される電界に応じて移動する、色と帯電特性が異なる3種類以上の着色粒子と、
    前記基板間に封入され、少なくとも重心より外れた一部が正または負に極性に帯電されると共に、前記一部と前記一部と異なる少なくとも一部とがそれぞれ異なる色とされ、前記基板間に形成される電界に応じて回転する回転体状の多色粒子と、
    を備えて少なくとも1種類の前記着色粒子が逆極性に帯電し、かつ各前記着色粒子が移動するために必要な電圧の絶対値と、電界に応じて前記多色粒子が回転するために必要な電圧の絶対値とがそれぞれ異なる画像表示媒体を備え、
    予め定めた第1色に着色され正に帯電した第1粒子と、第1色とは異なる第2色に着色され負に帯電し、かつ、前記第1粒子が移動するために必要な電圧の絶対値よりも移動するために必要な電圧の絶対値が小さい第2粒子と、第1色及び第2色とは異なる第3色に着色され負に帯電し、かつ、前記第1粒子及び前記第2粒子が移動するために必要な電圧の絶対値よりも移動するために必要な電圧の絶対値が小さい第3粒子と、を有する画像表示装置を表示駆動する処理をコンピュータに実行させる画像表示プログラムであって、
    前記第1粒子が移動するために必要な負の電圧を前記基板間に印加して、前記第1粒子が正の場合に前記第1色を表示し、前記第1粒子が負の場合に前記第2色と前記第3色の減法混合である第7色を表示する第1ステップと、
    前記第1色又は前記第7色を表示した状態で前記第3粒子が移動するために必要な正の電圧を前記基板間に印加して、前記第1粒子が正の場合に前記第1色と前記第3色の減法混合である第4色を表示し、前記第1粒子が負の場合に前記第2色を表示する第2ステップと、
    前記第1色又は前記第7色を表示した状態で前記第2粒子が移動するために必要な正の電圧を前記基板間に印加して、前記第1粒子が正の場合に前記第1粒子、前記第2粒子、及び前記第3粒子の減法混合である第5色を表示し、前記第1粒子が負の場合に第8色を表示する第3ステップと、
    前記第5色又は前記第8色を表示した状態で前記第3粒子が移動するために必要な負の電圧を前記基板間に印加して、前記第1粒子が正の場合に前記第1粒子及び前記第2粒子の減法混合である第6色を表示し、前記第1粒子が負の場合に前記第3色を表示する第4ステップと、
    前記第1粒子が移動するために必要な正の電圧を前記基板間に印加して、前記第1粒子が正の場合に前記第7色を表示し、前記第1粒子が負の場合に前記第1色を表示する第5ステップと、
    前記第7色又は前記第1色を表示した状態で前記第3粒子が移動するために必要な負の電圧を前記基板間に印加して、前記第1粒子が正の場合に前記第2色を表示し、前記第1粒子が負の場合に前記第4色を表示する第6ステップと、
    前記第7色又は前記第1色を表示した状態で前記第2粒子が移動するために必要な負の電圧を前記基板間に印加して、前記第1粒子が正の場合に前記第8色を表示し、前記第1粒子が負の場合に前記第5色を表示する第7ステップと、
    前記第8色又は前記第5色を表示した状態で前記第3粒子が移動するために必要な正の電圧を前記基板間に印加して、前記第1粒子が正の場合に前記第6色を表示し、前記第1粒子が負の場合に前記第3色を表示する第8ステップと、
    を含むことを特徴とする画像表示プログラム。
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