JP5316159B2 - 配線ダクト付天井パネルシステム - Google Patents
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Description
したがって、この配線ダクトユニットによれば、配線ダクトの取り付けの安全性および作業性を向上できるとされている。
天井に設けられた引掛けシーリングを囲むように天井に固定され、その厚みの寸法内に引掛けシーリングを収める枠状の下地フレームと、
引掛けシーリングに取り付けられる引掛けシーリング用の取付具を有し、取付具を介して引掛けシーリングと電気的に接続され電気機器に電力を供給するとともに電気機器を支持し、下地フレームに固定される配線ダクトと、
下地フレームを覆うとともに配線ダクトが露出する隙間が形成されるように下地フレームに取り付けられる表面パネルと、
を備え、
下地フレームには引掛けシーリングおよび取付具を収める収納孔が設けられており、収納孔の深さは引掛けシーリングに取付具が取り付けられた状態において引掛けシーリングの厚みと取付具の厚みとを足し合わせた厚みと略同一になるように設定されていて、下地フレームに配線ダクトおよび表面パネルが取り付けられた状態で、表面パネルの縁部が前記隙間から露出した配線ダクトの側面に近接して配置されるようになしている。
又、本願請求項3記載の発明では、上記請求項1記載の配線ダクト付天井パネルシステムにおいて、下地フレームは、四角形の枠状フレームと、四角形の枠状フレームの隣接する二辺の略中央部から対向するそれぞれの対向辺の略中央部に架設する2つの梁フレームと、を備え、梁フレームが交差する交差位置には引掛けシーリングを収める収納孔が設けられており、配線ダクトは2つの長尺の配線ダクトレールが交差する形状であり、この交差位置に下地フレームの収納孔を介して引掛けシーリングに取り付けられる取付具を備え、2つの長尺の配線ダクトレールが下地フレームの2つの梁フレームに対向し固定されることを特徴としている。
側面に近接して配置されるので、配線ダクトの回転応力を表面パネルの縁部で受けることができ、配線ダクトを強固に下地フレームに固定することができる。
また、配線ダクト3は少なくとも2つの長尺の配線ダクトレール32が交差する形状であり、この交差位置に引掛けシーリング1に取り付けられる取付具31を備えている。
また、下地フレーム2は、四角形の枠状フレーム21と、四角形の枠状フレーム21の隣接する二辺の略中央部から対向するそれぞれの対向辺の略中央部に架設する2つの梁フレーム22と、を備え、梁フレーム22が交差する交差位置には引掛けシーリング1を収める収納孔24が設けられており、配線ダクト3は2つの長尺の配線ダクトレール32が交差する形状であり、この交差位置に下地フレーム2の収納孔24を介して引掛けシーリング1に取り付けられる取付具31を備え、2つの長尺の配線ダクトレール32が下地フレーム2の2つの梁フレーム22に対向し固定される。
また、表面パネル4の縁部は前記隙間43から露出した配線ダクト3の側面に近接して配置される。
天井に設けられた引掛けシーリング1は、所定の厚みを有し、その下面に栓刃挿入口11が設けられており、この栓刃挿入口11の内部には屋内配線と接続された端子が配設されている。
図3(a)は下地フレーム2の下面図であり、図3(b)は下地フレーム2の上面図であり、図3(c)は(a)におけるA−A断面図である。下地フレーム2は、矩形の枠状フレーム21と枠状フレーム21の隣接する二辺の略中央部から対向するそれぞれの対向辺の略中央部に架設する2つの長尺の梁フレーム22とを備える形状であり、枠状フレーム21と梁フレーム22とに囲まれる開口23が4つ存在する。また、梁フレーム22が交差する交差位置には引掛けシーリング1を収める円状の収納孔24が設けられている。
下地フレーム2はその断面形状が、四角形の枠体の上側の一辺の中ほどが切り欠けたように形成されている。枠体の上側の一辺の切り欠けた箇所の両側には上部突片25が存在し、この上部突片25に下地フレーム2を天井に固定するための下地フレーム固定用孔26が複数形成されている。この下地フレーム固定用孔26は下地フレーム2の長手方向に沿って長孔状に形成されており、少なくとも枠状フレーム21の4つの角部や梁フレーム22が交差する交差位置の角部に設けられている。下地フレーム2は、この下地フレーム固定用孔26に取付用ビス27を挿入し、取付用ビス27を天井に固定することによって、天井に固定される。ところで、枠体の下側の一辺には、取付用ビス通過孔20が複数形成されている。この取付用ビス通過孔20は、下地フレーム固定用孔26に取付用ビス27を挿入し天井に固定する際に、取付用ビス通過孔20から取付用ビス27の固定作業を行うものためのものであり、下地フレーム固定用孔26に対向する位置に設けられている。取付用ビス通過孔20は、その外周形状が下地フレーム固定用孔26より大きく形成されており取付用ビス27の頭部分が通過できるようになっている。
また、枠体の下側の一辺には配線ダクト取付用ネジ孔28および表面パネル引掛け用孔29が形成されている。配線ダクト取付用ネジ孔28は、2つの長尺の梁フレーム22の長手方向における両端部に4箇所穿設され、梁フレーム22の端部と、梁フレーム22が交差する交差位置と、の略中央部に4箇所穿設され、合計で8箇所穿設されている。表面パネル引掛け用孔29は、下地フレーム2の開口23側の外周の端部において、その4つの角部にそれぞれ1つずつ穿設されており、開口23は4つ存在するので、合計で16箇所穿設されている。なお、表面パネル引掛け用孔29はだるま穴状に形成されている。
図4(a)は配線ダクト3の上面図であり、図4(b)は配線ダクト3の下面図であり、4(c)は(a)におけるA−A断面図である。配線ダクト3は、引掛けシーリング1に取り付けられる引掛けシーリング1用の取付具31と2つの長尺の配線ダクトレール32とを備える。
取付具31は、その外周形状が引掛けシーリング1の外周形状と略同一であり、その上面に上方に突出した栓刃33を備え、この栓刃33が引掛けシーリング1の栓刃挿入口11に挿入、回動され固定されることにより栓刃挿入口11内部の端子と当接し、取付具31は引掛けシーリング1と電気的および機械的に接続される。取付具31は引掛けシーリング1と外周形状が重なるように取り付けられる。ここで、上述の下地フレーム2に設けられた収納孔24の径は引掛けシーリング1および取付具31を収めることができるように設定されており、収納孔24の深さは引掛けシーリング1に取付具31が取り付けられた状態において引掛けシーリング1の厚みと取付具31の厚みとを足し合わせた厚みと略同一になるように設定されている。
2つの配線ダクトレール32は、矩形の枠状フレーム21の長辺と略同一の長さである長尺の配線ダクトレール32aと、矩形の枠状フレーム21の短辺と略同一の長さであり、配線ダクトレール32aより短尺の配線ダクトレール32bとで構成され、それぞれ、その略中央部で交差し、この交差位置の上部に取付具31が設けられる。2つの配線ダクトレール32がなす角度は略90°となっており、上述の下地フレーム2の梁フレーム22に対向させて取り付けることができる。
配線ダクトレール32は、その断面形状が四角形の枠体の下側の一辺の中ほどが切り欠けたように形成されている。また、枠体の内部には離間して対向配置される一対の導電板33と一対の凹溝34が形成され、一対の導電板33は配線ダクトレール32の長手方向に一連で設けられており、取付具31を介して引掛けシーリング1と電気的に接続されている。ここで、例えば照明器具である、電気機器5は一対の突片(図示せず)と一対の端子(図示せず)とを備えており、一対の突片が前記一対の凹溝34に嵌合することにより電気機器5が配線ダクトレール32に係止されるとともに一対の端子が前記一対の導電板33に当接することにより電気機器5に電力が供給される。また、上述の配線ダクトレール32および電気機器5の構成により、電気機器5は配線ダクトレール32の長手方向に沿って自在に移動が可能となっている。
ところで、配線ダクトレール32となる枠体の上側の一辺には下地フレーム取付用ネジ孔35が穿設されている。下地フレーム取付用ネジ孔35は長尺の配線ダクトレール32aの両端部に2箇所穿設され、長尺の配線ダクトレール32aと短尺の配線ダクトレール32bとが交差する位置と長尺の配線ダクトレール32aの端部との略中央部に2箇所穿設されている。同様に下地フレーム取付用ネジ孔35は短尺の配線ダクトレール32bの両端部に2箇所穿設され、長尺の配線ダクトレール32aと短尺の配線ダクトレール32bとが交差する位置と短尺の配線ダクトレール32bの端部との略中央部に2箇所穿設されている。
表面パネル4は同形状の4つの表面パネル部材41、からなり、それぞれの表面パネル部材41は平板形状であり、その厚みは、配線ダクトレール32の厚みと略同一に設定され、平面形状は矩形状である。表面パネル部材41の下面側の表面は化粧加工されており、表面パネル部材41の上面側の端部の4つの角部には上側に突出した表面パネル引掛け用鉤突起42が設けられている。この表面パネル引掛け用鉤突起42を下地フレーム2に穿設された表面パネル用引掛け孔29に嵌入し、表面パネル引掛け用鉤突起42を表面パネル用引掛け孔29に係止させることにより、4つの表面パネル部材41を下地フレーム2に取り付ける。このとき、それぞれの表面パネル部材41の隣接する二辺の内の一方の一辺の側面と、短尺の配線ダクトレール32bの端部から交差位置までの側面と、が当接し、他方の一辺の側面と、長尺の配線ダクトレール32aの端部から交差位置までの側面と、が当接するように取り付けられる。したがって、4つの表面パネル部材41が取り付けられることにより下地フレーム2の4つの開口23および下地フレーム2が覆われ、4つの表面パネル部材41の隙間43から配線ダクトレール32が露出する構成となっている。
さらに、表面パネル部材41によって下地フレーム2の4つの開口23および下地フレーム2が覆われ、4つの表面パネル部材41の隙間43から配線ダクトレール32が露出する構成となっている。また、表面パネル部材41は、その上面側に表面パネル引掛け用鉤突起42が設けられており、下面側からは視認できず、視認される下面側は化粧加工されているので、美観性の優れた配線ダクト付天井パネルシステムを提供することができる。
また2つの長尺状の配線ダクトレール32に沿って電気機器5を自由に位置させることができる。さらに、下地フレーム2は軽量であり、配線ダクト付天井パネルシステムを天井に簡単に取り付けることができる。
また、表面パネル部材41の側面は配線ダクト3の側面に当接して配置されるので、配線ダクト3の回転応力を表面パネル部材41の側面で受けることができ、配線ダクト3を強固に下地フレーム2に固定することができる。
2 下地フレーム
3 配線ダクト
4 表面パネル
5 電気機器
21 枠状フレーム
22 梁フレーム
24 収納孔
31 取付具
32 配線ダクトレール
43 隙間
Claims (3)
- 天井に設けられた引掛けシーリングを囲むように天井に固定され、その厚みの寸法内に引掛けシーリングを収める枠状の下地フレームと、
引掛けシーリングに取り付けられる引掛けシーリング用の取付具を有し、取付具を介して引掛けシーリングと電気的に接続され電気機器に電力を供給するとともに電気機器を支持し、下地フレームに固定される配線ダクトと、
下地フレームを覆うとともに配線ダクトが露出する隙間が形成されるように下地フレームに取り付けられる表面パネルと、
を備え、
下地フレームには引掛けシーリングおよび取付具を収める収納孔が設けられており、収納孔の深さは引掛けシーリングに取付具が取り付けられた状態において引掛けシーリングの厚みと取付具の厚みとを足し合わせた厚みと略同一になるように設定されていて、下地フレームに配線ダクトおよび表面パネルが取り付けられた状態で、表面パネルの縁部が前記隙間から露出した配線ダクトの側面に近接して配置されるようになした配線ダクト付天井パネルシステム。 - 配線ダクトは少なくとも2つの長尺の配線ダクトレールが交差する形状であり、この交差位置に前記取付具を備えていることを特徴とした請求項1記載の配線ダクト付天井パネルシステム。
- 下地フレームは、四角形の枠状フレームと、四角形の枠状フレームの隣接する二辺の略中央部から対向するそれぞれの対向辺の略中央部に架設する2つの梁フレームと、を備え、梁フレームが交差する交差位置に前記収納孔が設けられており、
配線ダクトは2つの長尺の配線ダクトレールが交差する形状であり、この交差位置に前記取付具を備え、2つの長尺の配線ダクトレールが下地フレームの2つの梁フレームに対向し固定されることを特徴とした請求項1記載の配線ダクト付天井パネルシステム。
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