JP5315803B2 - 回折格子の形成方法及び分布帰還型半導体レーザの製造方法 - Google Patents

回折格子の形成方法及び分布帰還型半導体レーザの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、回折格子の形成方法及び分布帰還型半導体レーザの製造方法に関する。
ナノインプリント法により、所定のパターンを有する石英製のモールドを樹脂体に押し付けて、当該樹脂体にパターンを形成する方法が知られている(特許文献1参照)。
特開2007−10760号公報
所定のピッチで周期的に配列されたパターンを有する石英製のモールドのパターンを樹脂体に押し付けると、当該樹脂体に回折格子を形成することができる。この場合、一つのモールドに対して回折格子のピッチは一つに決まるので、互いに異なるピッチを有する複数の回折格子を作成する場合、回折格子の個数と同数のモールドが必要になる。
本発明は、上記事情に鑑みて為されたものであり、回折格子のピッチを変えることができる回折格子の形成方法及び分布帰還型半導体レーザの製造方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明の回折格子の形成方法は、弾性材料からなり、回折格子を形成するためのパターンを有するモールドを準備する工程と、前記モールドを変形させた状態で前記パターンを樹脂体に押し付ける工程と、前記パターンを前記樹脂体に押し付けた状態で前記樹脂体を硬化させることによって、硬化した樹脂体に前記回折格子を形成する工程とを含む。
本発明の回折格子の形成方法では、モールドが弾性材料からなるので、モールドを変形させることができる。そのため、モールドのパターンを変形させることによって、硬化した樹脂体に形成される回折格子のピッチを変えることができる。
また、前記パターンを前記樹脂体に押し付ける際に、前記モールドの前記樹脂体側の面とは反対側の面を押圧することが好ましい。
この場合、モールドが撓むことによる余計な変形を抑制することができる。よって、回折格子のピッチを高精度に制御することができる。
本発明の分布帰還型半導体レーザの製造方法は、活性層を含む半導体基板上に樹脂体を形成する工程と、弾性材料からなり、回折格子を形成するためのパターンを有するモールドを準備する工程と、前記モールドを変形させた状態で前記パターンを前記樹脂体に押し付ける工程と、前記パターンを前記樹脂体に押し付けた状態で前記樹脂体を硬化させることによって、硬化した樹脂体に前記回折格子を形成する工程とを含む。
本発明の分布帰還型半導体レーザの製造方法では、モールドが弾性材料からなるので、モールドを変形させることができる。そのため、モールドのパターンを変形させることによって、硬化した樹脂体に形成される回折格子のピッチを変えることができる。
本発明によれば、回折格子のピッチを変えることができる回折格子の形成方法及び分布帰還型半導体レーザの製造方法が提供される。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号を用い、重複する説明を省略する。
<回折格子の形成方法>
図1、図2及び図3は、実施形態に係る回折格子の形成方法の各工程を模式的に示す図である。図1、図2及び図3には、互いに直交するX方向、Y方向及びZ方向からなるXYZ空間座標系を示す。
(モールド準備工程)
まず、図1(A)に示されるように、弾性材料からなるモールド10を準備する。モールド10は例えば平板状である。モールド10は、回折格子を形成するためのパターン12を有する。パターン12は、例えば所定方向(Z方向)に延びる凸パターンであるが、Z方向に延びる溝パターンであってもよい。パターン12が凸パターンの場合、モールド10は、基材と、基材上に設けられ基材とは異なる材料からなる凸パターンとを有してもよい。パターン12は、Z方向と交差する方向(X方向)に、所定のピッチλで周期的に配列されている。X方向におけるモールド10の両端10a,10bには、モールド10を支持するクランプ14が取り付けられている。
モールド10を構成する弾性材料としては、例えば、合成ゴム、シリコーンゴム、フッ素系ゴム等のゴムが挙げられる。合成ゴムとしては、例えば、スチレンゴム(SBR)、ニトリルゴム(NBR)、ネオプレンゴム(CR)等が挙げられる。シリコーンゴムとしては、ポリジメチルシロキサン(PDMS)等が挙げられる。
また、モールド10を構成する弾性材料として、熱可塑性エラストマー(TPE)を用いることもできる。熱可塑性エラストマーとしては、例えば、スチレン系エラストマー(SBC)、オレフィン系エラストマー(TPO)等が挙げられる。
また、モールド10を構成する弾性材料のヤング率は、室温で1.5〜5.0MPaであることが好ましい。弾性材料に加える添加剤の量及び弾性材料の組成を調整することによって、モールド10を構成する弾性材料のヤング率を調整することができる。
モールド10は、例えば下記(1)〜(4)のうちいずれか一つの方法で作製される。
(1)電子ビーム描画
モールド10を構成する弾性材料からなる基材上に、電子ビーム描画用レジストを塗布する。その後、電子ビーム描画用レジストに電子ビームで所望のパターンを描画する。次に、電子ビーム描画用レジストを現像し、基材をエッチングすることにより、基材に溝パターンを形成する。このようにして、モールド10を作製する。
(2)光リソグラフィ
モールド10を構成する弾性材料からなる基材上に、フォトレジストを塗布する。その後、フォトレジストに例えばKrFレーザで所望のパターンを露光する。次に、フォトレジストを現像し、基材をエッチングすることにより、基材に溝パターンを形成する。このようにして、モールド10を作製する。
(3)ナノインプリント
上記(1)電子ビーム描画及び(2)光リソグラフィのうちいずれか一つの方法を用いて、Si基材に溝パターンを形成することにより、Siモールドを作製する。その後、モールド10を構成する弾性材料からなる基材に、例えばメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)等の熱可塑性樹脂を塗布する。その後、塗布された熱可塑性樹脂を、熱可塑性樹脂のガラス転移点(PMMAの場合105℃)以上(例えば120℃)に加熱する。さらに、軟化した熱可塑性樹脂にSiモールドの溝パターンを押し付けて、軟化した熱可塑性樹脂を室温まで冷却する。その後、Siモールドを離型することにより、基材上に、熱可塑性樹脂からなる凸パターンを形成する。このようにして、モールド10を作製する。
(4)ソフトリソグラフィ
上記(3)ナノインプリントと同様に、Siモールドを作製する。その後、Siモールドに、モールド10を構成する弾性材料(例えばPDMS)を塗布する。さらに、当該弾性材料を硬化させ、離型することによって、モールド10を作製する。
(モールド変形工程)
次に、図1(B)に示されるように、クランプ14をX方向に動かすことにより、モールド10をX方向に外力Fで引き伸ばす。これにより、パターン12のピッチがλとなる。λはλよりも大きくなる。なお、パターン12にシワがよらないようにモールド10をX方向に圧縮してもよい。この場合、λはλよりも小さくなる。また、モールド10をZ方向に引き伸ばしてもよいし、Z方向に圧縮してもよい。
実際のナノインプリント加工は、図3(A)に示されるように以下のようにして実現されることが好ましい。すなわち、モールド10において、回折格子のパターン12に平行な2辺をクランプ14で挟み、把持する。クランプ14は、ボールねじ15を介してステッピングモーター(図示せず)に接続されている。当該ステッピングモーターを回転させることにより、ボールねじ15を回転させ、クランプ14をX方向に動かすことができる。これにより、モールド10を変形させることが可能になる。ステッピングモーターを正回転又は逆回転させることによって、モールド10を圧縮又は引き伸ばすことができる。回折格子の所望のピッチに合わせ、クランプ14の必要な変位量を計算し、ステッピングモーターに送るパルス電流のパルス数を制御することにより、精密にモールド10の変形量を制御することができる。
ボールねじ15の先端は接続部材15aによってモールド変形機構の本体に接続されている。また、クランプ14は、X方向に沿って配置された棒状のガイド部材15bを介してモールド変形機構の本体に接続されている。ガイド部材15bは、クランプ14をX方向にスライドさせる。接続部材15a及びガイド部材15bを用いると、ボールねじ15の位置が固定されるので、クランプ14のスライド方向がX方向からずれることを抑制できる。
ここで、一実施例において、モールド10は、X方向の寸法60mm×Z方向の寸法60mm×Y方向の寸法1mmの平板であり、モールド10を構成する弾性材料はヤング率5.0MPaのシリコーンゴムである。必要とされるモールド10の歪みを例えば11%とすると、応力σは以下のように算出される。
σ=0.11×5.0[MPa]=0.55[MPa]
よって、必要とされる外力Fは以下のように算出される。
=0.55[MPa]×60[mm]=33[N]
すなわち、一般的に容易に入手可能なモーターによって、上述のようなモールド変形機構が実現できる。
(モールド押し付け工程)
次に、図2(A)、図3(B)及び図3(C)に示されるように、ナノインプリント法により、モールド10を変形させた状態でパターン12を樹脂体22に押し付ける。樹脂体22は、半導体基板等の基板20上に形成されている。ここで、モールド10の樹脂体22側(パターン12が形成されている側)の面Sとは反対側の面Sを外力Fで押圧することが好ましい。面Sを押圧するためには、例えば空気等の気体で面Sを押圧してもよいし、例えば水等の液体で面Sを押圧してもよいし、例えば石英基板等の固体で面Sを押圧してもよい。気体で面Sを押圧する場合には、面S側を面S側に対して陽圧にするためのチャンバを面S側に配置することが好ましい。気体で面Sを押圧する場合に、気体によって膨らませた風船を面S側に配置してもよい。
樹脂体22が例えば水と同程度の粘度(≒0.9 mPa・s)を有する場合、パターン12を樹脂体22に押し付ける際の押し付け圧力は0.1MPa以下でよい。樹脂体22が10 mPa・s以上の粘度を有する場合、樹脂体22に十分に回折格子のパターン12を転写するために、10MPa程度以上の押し付け圧力を必要とする場合がある。この場合、弾性材料からなるモールド10が、Y方向に撓むことがある。これを抑制するため、モールド10の面Sを基板20側へ押すようなプレス機構16を面S側に設けることが望ましい。
(硬化工程)
次に、図2(B)に示されるように、パターン12を樹脂体22に押し付けた状態で樹脂体22を硬化させる。これにより、硬化した樹脂体22aに回折格子24が形成される。回折格子24のピッチは、モールド10のピッチに対応してλとなる。樹脂体22を硬化させるために、樹脂体22に紫外線Lを照射してもよいし(UV式ナノインプリント法)、樹脂体22を加熱してもよい(熱式ナノインプリント法)。樹脂体22を硬化させる際にも、モールド10の樹脂体22側の面Sとは反対側の面Sを外力Fで押圧することが好ましい。
UV式ナノインプリント法では、樹脂体22はUV硬化性樹脂からなることが好ましい。紫外線Lをモールド10側から樹脂体22に照射する場合、モールド10は紫外線Lに対して透明であることが更に好ましい。紫外線Lを基板20側から樹脂体22に照射する場合、基板20は紫外線Lに対して透明であることが更に好ましい。そのような基板20の材料としては例えば石英が挙げられる。
熱式ナノインプリント法では、樹脂体22は、熱可塑性樹脂(例えばポリメチルメタアクリレート(PMMA))、熱硬化性樹脂(例えばポリウレタン(PUR))等からなることが好ましい。
(離型工程)
次に、図2(C)に示されるように、硬化した樹脂体22aからモールド10を剥離する。
以上の工程を経ることによって、Z方向に延びる溝12aがX方向に周期的に配列されてなる回折格子24を形成することができる。溝12aは、パターン12に対応している。溝12aの深さは、例えば0.05〜0.5μmである。溝12aの底における硬化した樹脂体22aの厚さは、例えば0.01〜0.2μmである。なお、硬化した樹脂体22aを全面ドライエッチングしてもよい。この場合、溝12aの底に基板20が露出してもよい。さらに、基板20の露出した部分を、例えばプラズマや酸などを用いてエッチングし、基板20に回折格子パターンを転写してもよい。
このように基板側に回折格子を転写する方法は、DFBレーザの作製方法として好適である。つまり、基板側に回折格子を転写形成し、これを埋めるようにさらに結晶を再成長させ、上部のコンタクト層までを形成する。回折格子を光学材料(例えばPMMA)で形成し、それをそのまま残すという方法は、例えばDBRレーザ(具体的には、活性層直上ではなく、活性層脇に回折格子を形成するような構造のDBRレーザ)等に適用可能である。また、UVナノインプリントは、熱式に比べて圧力が小さいので、結晶へのダメージを小さくできる。さらに、クラッド層をもう1層挟んで、その上にインプリントした方が好ましい。これにより、活性層(例えば多重量子井戸層で形成された活性層)への物理的ダメージの発生の可能性を低減できる。
本実施形態の回折格子の形成方法では、モールド10が弾性材料からなるので、モールド10を変形させることができる。そのため、モールド10のパターン12をX方向に変形させることによって、硬化した樹脂体22aに形成される回折格子24のピッチλを変えることができる。モールド10の変形量を調整することによって、回折格子24のピッチλを所望の値とすることができる。したがって、1つのモールド10を用いるだけで、互いに異なるピッチを有する複数の回折格子24を形成することができる。よって、低コストかつ短時間で容易に回折格子24を形成することができる。
また、パターン12を樹脂体22に押し付ける際に、モールド10の面Sを押圧すると、モールド10がY方向に撓むことを抑制できる。このため、パターン12の余計な変形を抑制することができる。よって、回折格子24のピッチλを高精度に制御することができる。
<分布帰還型半導体レーザの製造方法>
図4は、実施形態に係る分布帰還型半導体レーザの製造方法の各工程を模式的に示す図である。図5は、上記製造方法により製造される分布帰還型半導体レーザを一部破断して示す斜視図である。
(樹脂体形成工程)
まず、図4(A)に示されるように、基板20a上に、第1クラッド層30、第1光閉じ込め層32、活性層34、第2光閉じ込め層36、回折格子層38及び樹脂体22をこの順に形成する。基板20aは、例えばn型InP等のIII−V族化合物半導体からなる。第1クラッド層30は、例えばn型InP等のIII−V族化合物半導体からなる。第1光閉じ込め層32は、例えばn型GaInAsP等のIII−V族化合物半導体からなる。活性層34は、例えばGaInAsPからなる多重量子井戸構造を有する。第2光閉じ込め層36は、例えばp型GaInAsP等のIII−V族化合物半導体からなる。回折格子層38は、例えばp型GaInAsP等のIII−V族化合物半導体からなる。なお、第1光閉じ込め層32及び第2光閉じ込め層36を形成しなくてもよい。基板20a、第1クラッド層30、第1光閉じ込め層32、活性層34、第2光閉じ込め層36、及び回折格子層38によって基板20が構成される。
次に、図4(B)に示されるように、本実施形態の回折格子の形成方法を用いて、樹脂体22にパターン12を押し付けることにより、硬化した樹脂体22aに回折格子24を形成する。
次に、樹脂体22aを全面エッチングし、樹脂体22aの溝底にあたる部分を完全に除去し、基板20の一部を露出させる。
次に、残った樹脂体22aをマスクとして、回折格子層38を前記に例示した方法によりエッチングし、回折格子を形成する。次に、樹脂体22aを除去する。
次に、図5に示されるように、回折格子を形成した回折格子層38上に第2クラッド層39を形成する。第2クラッド層39は、回折格子層38の材料とは異なる材料からなり、例えばp型InP等のIII−V族化合物半導体からなる。その後、回折格子層38、第2クラッド層39、第2光閉じ込め層36、活性層34、第1光閉じ込め層32、及び第1クラッド層30をウェットエッチングすることにより半導体メサを形成する。さらに、その半導体メサを埋め込む半導体層40を形成した後、半導体層40及び第2クラッド層39上に第3クラッド層42を形成する。半導体層40は、例えばFeがドープされたInP等の半絶縁性III−V族化合物半導体からなる。半導体層40は、n型InP層及びp型InP層からなる積層構造を有してもよい。第3クラッド層42は、例えばp型InP等のIII−V族化合物半導体からなる。なお、第3クラッド層42を形成しなくてもよい。その後、第3クラッド層42上に、コンタクト層44及び電極46をこの順に形成する。コンタクト層44は、例えばp型GaInAs等のIII−V族化合物半導体からなる。電極46は、例えばTi/Pt/Auからなる積層構造を有する。また、基板20の裏面上に電極48を形成する。電極48は、例えばAuGeNi合金からなる。
上記工程を経ることによって、分布帰還型半導体レーザ50を製造することができる。本実施形態の分布帰還型半導体レーザの製造方法によれば、本実施形態の回折格子の形成方法と同様に、回折格子24のピッチλを変えることができる。したがって、1つのモールド10を用いるだけで、互いに異なる発振波長を有する複数の分布帰還型半導体レーザ50を製造することができる。よって、低コストかつ短時間で容易に分布帰還型半導体レーザ50を形成することができる。
互いに異なる発振波長を有する複数の分布帰還型半導体レーザ50は、例えばCWDMに用いられる。例えば1.31μm帯のCWDM用の分布帰還型半導体レーザ50を製造する場合、回折格子24のピッチλを195〜215nmの範囲で変化させることが好ましい。例えば1.55μm帯のCWDM用の分布帰還型半導体レーザ50を製造する場合、回折格子24のピッチλを215〜255nmの範囲で変化させることが好ましい。
例えば、ピッチλが195nmのパターン12を有するモールド10を用いる場合、モールド10を変形させることによってピッチλを215nmまで大きくするためには、モールド10の歪みを約11%とする必要がある。
ここで、例えば1.55μm帯のCWDM用の分布帰還型半導体レーザを製造する場合、回折格子のピッチは、10種類以上(例えば222nm、226nm、230nm、234nm、・・・等)に及ぶ。この場合、各ピッチに対応するモールドを準備する必要がある。また、ピッチが微細であるため、モールドの作製には電子ビーム描画が必要になる。例えばピッチ222.0nmに対応するモールドを作製する場合、電子ビーム描画の描画精度により、例えばピッチが222.2nmになってしまうことがある。そのような場合、モールドを再作製する必要があり、分布帰還型半導体レーザの製造歩留が低下してしまう。
一方、モールド10を用いると、例えばピッチが222.2nmになってしまっても、モールド10を変形させることによりピッチを222.0nmとすることができる。よって、モールド10の再作製も不要になり、分布帰還型半導体レーザ50の製造歩留を向上させることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。
実施形態に係る回折格子の形成方法の各工程を模式的に示す図である。 実施形態に係る回折格子の形成方法の各工程を模式的に示す図である。 実施形態に係る回折格子の形成方法の各工程を模式的に示す図である。 実施形態に係る分布帰還型半導体レーザの製造方法の各工程を模式的に示す図である。 実施形態に係る製造方法により製造される分布帰還型半導体レーザを一部破断して示す斜視図である。
符号の説明
10…モールド、12…パターン、20…基板、22…樹脂体、22a…硬化した樹脂体、24…回折格子、34…活性層、50…分布帰還型半導体レーザ、S…モールドの樹脂体側の面、S…モールドの樹脂体側の面とは反対側の面。

Claims (3)

  1. 弾性材料からなり、回折格子を形成するためのパターンを有するモールドを準備する工程と、
    前記パターンが配列される方向に平行に外力を印加することにより前記モールドを変形させるモールド変形工程と、
    前記モールド変形工程の後に、前記モールドを変形させた状態で前記パターンを樹脂体に押し付ける工程と、
    前記パターンを前記樹脂体に押し付けた状態で前記樹脂体を硬化させることによって、硬化した樹脂体に前記回折格子を形成する工程と、
    を含み、
    前記パターンを前記樹脂体に押し付ける際に、前記モールドの前記樹脂体側の面とは反対側の面を押圧する、回折格子の形成方法。
  2. 弾性材料からなり、回折格子を形成するためのパターンを有するモールドを準備する工程と、
    前記パターンが配列される方向に平行に外力を印加することにより前記モールドを変形させるモールド変形工程と、
    前記モールド変形工程の後に、前記モールドを変形させた状態で前記パターンを樹脂体に押し付ける工程と、
    前記パターンを前記樹脂体に押し付けた状態で前記樹脂体を硬化させることによって、硬化した樹脂体に前記回折格子を形成する工程と、
    を含み、
    前記パターンを前記樹脂体に押し付ける際に、前記モールドの前記樹脂体側の面とは反対側の面に設けられたプレス機構により、前記反対側の面を押圧する、回折格子の形成方法。
  3. 活性層を含む半導体基板上に樹脂体を形成する工程と、
    弾性材料からなり、回折格子を形成するためのパターンを有するモールドを準備する工程と、
    前記パターンが配列される方向に平行に外力を印加することにより前記モールドを変形させるモールド変形工程と、
    前記モールド変形工程の後に、前記モールドを変形させた状態で前記パターンを前記樹脂体に押し付ける工程と、
    前記パターンを前記樹脂体に押し付けた状態で前記樹脂体を硬化させることによって、硬化した樹脂体に前記回折格子を形成する工程と、
    を含み、
    前記パターンを前記樹脂体に押し付ける際に、前記モールドの前記樹脂体側の面とは反対側の面を押圧する、分布帰還型半導体レーザの製造方法。
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