JP5315699B2 - 絞り装置及びそれを備えた光学機器 - Google Patents

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Description

本発明は、絞り装置及びそれを備えた光学機器に関するものである。
従来、カメラの絞り径は、絞り羽根を移動させることにより調整される。そして開放絞り値が設定された場合、絞り羽根は、開放絞りの開口を形成する位置に駆動される。
(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−11306号公報
本発明の課題は、開放絞りを確実に実現できる絞り装置及びそれを備えた光学機器を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により前記課題を解決する。
請求項1に記載の発明は、所定の大きさの第1の開口が設けられた開口部材と、前記第1の開口内に進入可能に設けられ、開口の大きさが可変である第2の開口を形成する絞り羽根とを含み、前記絞り羽根は、前記第1の開口から退避した第1状態と、前記第1の開口内に進入した第2状態とをとり得、外部から供給された絞り設定値に応じて、前記絞り羽根を駆動させる駆動部を有し、前記駆動部はステッピングモータであり、前記絞り羽根は、カムフォロワと、前記カムフォロワとは異なる位置に設けられ且つ前記ステッピングモータにより回転される回転部材に取付けられる支持部とを有し、前記開口部材は、前記カムフォロワが移動するカム溝を有し、前記ステッピングモータにより前記回転部材が駆動されて前記絞り羽根の前記支持部が周方向にパルス駆動されると、前記カムフォロワが前記カム溝に沿って移動し、前記第2の開口の面積が段階的に変化し、前記開口部材の前記第1の開口により開放絞り値を実現し、前記駆動部は、前記開放絞り値を実現する際には前記絞り羽根が第1状態になるように駆動させるとともに、最も前記開放絞り値に近い小絞りの最小絞り設定値を実現する際には前記絞り羽根が前記第2状態となって前記第2の開口により前記最小絞り設定値を実現するように前記絞り羽根を駆動させ、前記最小絞り設定値より開放側における前記カムフォロワの前記カム溝内での1パルスあたりの移動量は、前記第2の開口により前記開放絞り値を実現する場合より小さいことを特徴とする絞り装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載された絞り装置であって、前記最小絞り設定値より開放側において前記カムフォロワが移動する前記カム溝の形状は、前記第2の開口により前記開放絞り値を実現する場合より、傾斜が緩い形状であることを特徴とする絞り装置である。
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載された絞り装置であって、前記駆動部は前記絞り設定値が開放絞り値であるとき、前記絞り羽根を駆動させないことを特徴とする絞り装置である。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載された絞り装置であって、前記駆動部は、前記絞り設定値が前記開放絞り値より大きな値であるとき、前記絞り羽根を駆動させることを特徴とする絞り装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項から請求項4までの何れか1項に記載された絞り装置であって、前記駆動部は、前記絞り設定値に応じて前記絞り羽根を駆動させることにより、前記第2の開口の大きさが異なる複数の絞り状態を実現することを特徴とする絞り装置である。
請求項に記載の発明は、所定の大きさの第1開口が設けられた開口部材と、開放絞り状態より小絞りの状態において、前記開口部材に対して相対移動することにより前記第1開口の少なくとも一部を遮ることが可能な絞り羽根とを含み、前記絞り羽根は、前記開放絞り状態において、前記第1開口を遮らない位置に退避しており、外部から供給された絞り設定値に応じて、前記絞り羽根を駆動させる駆動部を有し、前記駆動部はステッピングモータであり、前記絞り羽根は、カムフォロワと、前記カムフォロワとは異なる位置に設けられ且つ前記ステッピングモータにより回転される回転部材に取付けられる支持部とを有し、前記開口部材は、前記カムフォロワが移動するカム溝を有し、前記ステッピングモータにより前記回転部材が駆動されて前記絞り羽根の前記支持部が周方向にパルス駆動されると、前記カムフォロワが前記カム溝に沿って移動し、前記絞り羽根で形成される第2開口の面積が段階的に変化し、前記開口部材の前記第1開口により前記開放絞り状態を実現し、前記駆動部は、前記開放絞り状態において前記絞り羽根が前記第1開口を遮らない位置に退避するように駆動させるとともに、最も開放絞り状態に近い小絞りの最小絞り設定値において前記絞り羽根が前記第1開口の少なくとも一部を遮るように駆動させ、前記最小絞り設定値より開放側における前記カムフォロワの前記カム溝内での1パルスあたりの移動量は、前記第2開口により前記開放絞り値を実現する場合より小さいことを特徴とする絞り装置である。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載された絞り装置であって、前記最小絞り設定値より開放側において前記カムフォロワが移動する前記カム溝の形状は、前記第2開口により前記開放絞り値を実現する場合より、傾斜が緩い形状であることを特徴とする絞り装置である。
請求項8に記載の発明は、請求項1からまでの何れか1項に記載された絞り装置を備えたことを特徴とする光学機器である。
請求項9に記載の発明は、請求項に記載の光学機器であって、前記絞りが開放状態にあることを検知するための位置検出装置が設けられていることを特徴とする光学機器でる。
本発明によれば、開放絞りを確実に実現できる絞り装置及びそれを備えた光学機器を提供することができる。
以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態の絞り装置100について説明する。図1は本発明の一実施形態の絞り装置100を備えるレンズ鏡筒200及びそのレンズ鏡筒200が取り付けられたカメラ300の概略図である。なお、図1〜図3には、説明と理解を容易にするために、XYZ直交座標系を設けた。図1において座標系は、撮影者が光軸を水平として横長の画像を撮影する場合のカメラ300の位置(以下、正位置という)において撮影者から見て左側に向かう方向をXプラス方向とする。また、正位置において上側に向かう方向をYプラス方向とする。正位置において被写体に向かう方向をZプラス方向とする。図2及び図3の座標系は、図1の状態における方向で示したものである。
図1に示すように、レンズ鏡筒200は、レンズ201と、レンズ201の絞り径を調整する絞り装置100とを備え、カメラ300に対して着脱可能となっている。また、カメラ300はカメラボディ301と、被写体の光学像を電気信号に変換する撮像部302とを備える。
図2は本発明の一実施形態の絞り装置100を組み立てた状態の斜視図であり、図2はその分解斜視図である。絞り装置100は、中央に嵌合開口部11を有するプレス板10と、中央に嵌合開口部11に嵌合される円筒部21を有する回転部材20とを備える。また、絞り装置100は、それぞれ支持部31及びカムフォロア32を有すると共に、その支持部31が回転部材20の孔22に挿入される、9枚の絞り羽根30(図3においては1枚のみ図示)を備える。さらに絞り装置100は、絞り羽根30のカムフォロア32が挿入されるカム溝41を有すると共に、中央に開放絞りと同径の固定絞り開口42が設けられたカム部材40とを備える。
プレス板10は、円環状部材であり、Zプラス側にステッピングモータ50が取り付けられている。そのステッピングモータ50の回転軸にはピニオンギア51が取り付けられ、ピニオンギア51はプレス板10に設けられた孔12を貫通してZマイナス側に突出している。
同様にプレス板10のZプラス側には、フォトインタラプタ(以下、PIという)60が取り付けられ、一方、そのPI60の検出部の間を、回転部材20から延びる後述の遮光板23が通過できるように、プレス板10には遮光板用スリット13が設けられている。なお、ステッピングモータ50及びPI60は図示しないFPCに接続され、外部から信号及び電力が供給される。
さらにプレス板10には、回転部材20に設けられた後述の突起24が挿入されるテンション測定用スリットが14設けられ、突起24に加わるテンションを、プレス板10のZプラス側に設けられた図示しないテンションゲージで測定することができるようになっている。また、プレス板10の外縁における複数個所には、切り欠き15が設けられている。
回転部材20は、プレス板10と同様に円環状部材であるが、その外径はプレス板10より小さい。そして、外縁には、セグメントギア25が形成されており、ステッピングモータ50の回転軸に取り付けられたピニオンギア51と噛み合っている。ステッピングモータ5がパルス駆動されると、ピニオンギア51とセグメントギア25の噛合により、回転部材20がプレス板10に対してパルス状に回転される。
回転部材20の内径側からは、上述の円筒部21がプレス板10側(Zプラス側)に延びている。円筒部21の外径は、プレス板10の嵌合開口部11の内径と略同径で、絞り装置100が組み立てられた図2の状態で、円筒部21がプレス板10の嵌合開口部11に嵌め込まれる。
回転部材20の外周側には、プレス板側(Zプラス側)に延びる上述の遮光板23及び突起24が設けられている。プレス板10に対する回転部材20の回転に伴い、遮光板23が遮光板用スリット13内を移動し、PI60の検出部の間を通過すると、図示しない検出回路により絞りが略開放位置であることが検知される。また、回転部材20には、前述したように絞り羽根30の支持部31が挿入される孔22が、絞り羽根30の数に対応して円周に沿って均等に9つ設けられている。
絞り羽根30は、薄板状部材で形成され、一辺が略直線で、円周方向に湾曲した略三角形状を有している。カム部材40は円環状であり、上述のように円周に沿って絞り羽根30の数に対応して9本のカム溝41が形成され、各絞り羽根30のカムフォロア32がカム溝41に挿入されている。カム部材40の外周には、複数の突部43が設けられ、この突部43は、上述したプレス板10の切り欠き15に係合される。そして、カム部材40は、プレス板10に対して切り欠き15の幅だけ回転可能になっている。
次に、この絞り装置100の動作について説明する。ステッピングモータ50が回転駆動されると、ピニオンギア51が回転し、ピニオンギア51と噛合するセグメントギア25が設けられた回転部材20が回転する。回転部材20の孔22には、絞り羽根30の支持部31が挿入されている。一方、絞り羽根30のカムフォロア32は、カム部材40のカム溝41に挿入されている。ステッピングモータ50が回転すると、回転部材20が回転し、それと共に絞り羽根30が回転する。その際、絞り羽根30のカムフォロア32は、支持部31を支点としてカム溝41に沿って移動し、9枚の絞り羽根30の湾曲した一片によって形成される開口33の大きさが調整される。
ここで、ステッピングモータ50の回転と絞り羽根30によって形成される開口33の大きさついて説明する。絞り装置100において光量は、1段絞られると1/2になる。すなわち絞り装置100の開口面積が1/2になる。本実施形態では、ステッピングモータ50が12パルス駆動されると1段絞られ、その絞り値は、開放、1/3段絞り、1/3段絞りから2パルス移動した1/2段絞り、1/2段絞りから2パルス移動した2/3段絞り、2/3段絞りから4パルス移動した1段絞り…と設定可能になっている。
図4は、絞りが開閉する際の、遮光板23の遮光板用スリット13における位置、及び各位置における固定絞り開口42に対する絞り羽根30によって形成される開口33の大きさを示した図である。図4の右側の図において、固定絞り開口42を実線、絞り羽根30によって形成される開口33を点線で示す。
i)初期位置(HOME)において、遮光板23の端部は図4に示すHOMEの位置にある。このとき、絞り羽根30によって形成される開口33は固定絞り開口42よりも開いている。ここで、初期位置において絞り羽根30によって形成される開口33は、固定絞り開口42より開いている必要はなく、固定絞り開口42と同じだけ開いていればよい。しかし、初期位置において絞り羽根30によって形成される開口33と、固定絞り開口42とを同じに設定しておくと、機械的な誤差が生じた場合、固定絞り開口42の内径側に絞り羽根30が僅かに出た状態になる可能性がある。本実施形態によると、初期位置において、絞り羽根30によって形成される開口33は、図4に示すように、固定絞り開口42よりも開いた状態にあるので、それらの機械的誤差が生じても固定絞り開口42の内側に絞り羽根30が出ることがない。
ii)次に、外部より絞り設定値として開放絞り値が設定された場合について説明する。この場合、本実施形態において絞り羽根30は移動しない。遮光板23の端部は図4におけるHOMEの位置のままであり、絞り羽根30で形成される開口33は固定絞り開口42よりも開いたままである。このようにしても、固定絞り開口42が開放絞りと同径であるので、絞り羽根30を駆動しなくとも開放絞りを実現することができる。
一方、図5は、本実施形態に対する比較形態を示した図である。比較形態では、初期位置(HOME)において、本実施形態と同様に、遮光板23の端部は図4に示すHOMEの位置にある。このとき、絞り羽根30によって形成される開口33は固定絞り開口42よりも開いている。外部より開放絞り値が設定されたとき、ステッピングモータ50が3パルス分だけ回転し、遮光板23は図5における開放絞りの位置Pに移動し、絞り羽根30によって形成される開口33は開放絞り、すなわち固定絞り開口42と同じ位置まで移動する。
この、外部より開放絞り値が設定されたときに絞り羽根30によって形成される開口33が開放絞りまで移動する比較形態と比べると、本実施形態では、開放絞り値が設定されてもステッピングモータ50が駆動されないので、駆動電力が不要であり、節電が可能となる。
iii)次に、外部より、本実施形態の絞り装置100において設定し得る最も開放絞りに近い1/3段絞りが設定された場合について説明する。本実施形態では、この場合に初めてステッピングモータ50が駆動し、図4に示すように、ステッピングモータ50は7パルス駆動される。このとき、遮光板23は、開放絞りにおいて停止せずに1/3段絞りの位置に移動する。絞り羽根によって形成される開口33は、固定絞り開口42を通過して、開放絞りよりも1/3段絞られた状態となる。
これに対して、図5に示す比較形態において、ステッピングモータ50は開放絞りから4パルス駆動され、遮光板23’は1/3段絞りの位置に移動する。このとき、絞り羽根30’によって形成される開口33’は固定絞り開口42’から内径側に移動し、開放絞りよりも1/3段絞られた状態となる。すなわち、本実施形態で絞り羽根30は、開放絞りにおいて停止せずにHOMEから7パルス駆動されて1/3段絞りの位置まで移動するが、比較形態で絞り羽根30は、HOMEから3パルス駆動されて開放絞りを達成し、その後4パルス駆動されて1/3段絞りの位置まで移動する。
この場合の本実施形態の効果について説明する。図6は、本実施形態のカム溝41の形状と比較形態のカム溝41’の形状とを示した図である。図中、本実施形態を実線で示し、比較形態を点線で示す。Mはカム溝41の中心線、M’はカム溝41’の中心線を示す。
初期位置(HOME)において、カムフォロア32及び32’は同じ位置にある。図4及び図5に示すように、絞り羽根30,30’で形成される開口33,33’も同じ大きさである。また、1/3段絞りのときも本実施形態及び比較形態ともに、カムフォロア32,32’は同じ位置にあるので、図4及び図5に示すように、絞り羽根30,30’で形成される開口は33,33’は同じ大きさである。
しかし、1/3段絞りの状態において開放絞りが設定された場合、比較形態においては、絞り羽根30を1/3段絞りより4パルスだけ開放側に移動して、位置Pにおいて、絞り羽根30により形成される開口33’を、固定絞り開口42’と同じにする。これに対して本実施形態では、開放絞りが設定された場合、絞り羽根30はHOMEの位置まで移動し、開放絞りは固定絞り開口42によって達成される。このため、本実施形態では位置Pにおいて、開放絞りを達成する必要はなく、この位置Pにおいて絞り羽根30は開放絞りよりも若干小絞りの状態にある。
ここで、絞り段数が大きい小絞り側は、絞り羽根30によって形成される開口33の径が小さく、絞り段数が小さい開放側は、絞り羽根30によって形成される開口33の径が大きい。したがって、開口33の径の1パルスあたりの変化量が例えば一定のΔrであったとすると、開放側において1パルス駆動して開口33の径をΔrだけ小さくした場合の面積の変化率は、小絞り側において1パルス駆動して開口33の径をΔrだけ小さくした場合よりも小さい。すなわち、開放側では、径の変化量Δrを大きくしないと、1パルスあたりの面積変化率(段数変化量)を小絞り側と同じにすることができない。
また、開放側において開口33は、絞り羽根30の湾曲した辺における支点(支持部31)から近い部分によって形成される。これに対して、小絞り側において開口33は、絞り羽根30の湾曲した辺における支点(支持部31)から遠い部分、すなわち絞り羽根30の先端に近い部分によって形成される。支点(支持部31)から近い部分では、カムフォロア32が支点に対して移動したときにおける移動量が小さいが、支点(支持部31)から遠い部分では、カムフォロア32が支点に対して移動したときにおける移動量が大きい。この理由によっても、開放側では、径の変化量Δrを大きくしないと、1パルスあたりの面積変化率(段数変化量)を小絞り側と同じにすることができない。
比較形態においては、1/3段絞りよりも小絞り側と同じ1パルスあたりの面積変化率(段数変化量)で、1/3段絞りより開放側において、4パルス分だけ移動した位置Pで、開口33は、開放絞りになる。すなわち、比較形態においては、1/3段絞りより開放側において、図6に示すように1パルスあたりの径の変化量Δr’を小絞り側より大きくする必要がある。このため、点線で示すように、カム溝41’の傾き(中心線M’も同様)が急峻になる。
これに対して、本実施形態によると、1/3段絞りから4パルス開放側に移動させたところで、開口33を、固定絞りと同じ大きさ(開放絞り)にする必要がなく、開口33はHOMEまでの何れかの時点で開放絞りを通過すればよい。したがって、図6に示すように、1パルスあたりの径方向の移動量Δrを、比較形態におけるΔr’よりも小さくすることができ、これによりステッピングモータ50の負荷を比較形態と比べて小さくすることができる。
以上、本実施形態によると、以下の効果を有する。
(1)絞り羽根30は、固定絞り開口42から退避した状態と、固定絞り開口42の内径側に進入した状態とを取り得ることができる。そして、開放絞りが設定された場合、絞り羽根30によって形成される開口33が、固定絞り開口42よりも開いた状態に保持される。このため、開放絞りが設定された場合に、機械的誤差が生じても固定絞り開口42の内側に絞り羽根30が出ることがない。
(2)ステッピングモータ50は、絞り設定値が開放絞り値であるとき、絞り羽根30を駆動させないため、ステッピングモータ50を駆動させる電力を節電することができる。
(3)ステッピングモータ50は、絞り設定値が開放絞り値の場合には絞り羽根30を駆動させず、絞り設定値が開放絞り値より大きな値である場合に、絞り羽根30を駆動させる。このため、1パルスあたりの径方向の移動量Δrを、絞り設定値が開放絞り値の場合には絞り羽根30を駆動させる形態における1パルスあたりの径方向の移動量Δr’よりも小さくすることができ、これによりステッピングモータ50の負荷を比較形態と比べて小さくすることができる。
(変形形態)
以上、説明した実施形態に限定されることなく、以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
(1)本実施形態ではなお、一眼レフカメラのレンズ鏡筒内に設けられた絞り装置について説明したが、本発明はこれに限定されず、レンズ一体式カメラ、ビデオカメラ内に設けられた絞り装置であってもよい。
(2)また、本実施形態で絞り羽根は、9枚設けられた構成としたが、絞り羽根の枚数は9枚に限定されるものではなく、それ以上でもそれ以下でもよい。
(3)本実施形態では12パルスで絞りが1段変更される構成としたが、これに限定されず、12パルスより少ないパルス数で絞りが1段変更される構成であってもよく、また12パルスより多いパルス数で絞りが1段変更される構成であってもよい。
なお、実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。
本発明の一実施形態の絞り装置を備えるレンズ鏡筒及びそのレンズ鏡筒が取り付けられたカメラの概略図である。 本発明の一実施形態の絞り装置の組み立てた状態の斜視図である。 本発明の一実施形態の絞り装置の分解斜視図である。 絞りが開閉する場合の、遮光板の、遮光板用スリットにおける位置、及び各位置における固定絞り開口に対する絞り羽根によって形成される開口の大きさを示した図である。 第一実施形態の比較形態を示した図であり、図4に対応する。 本実施形態のカム溝の形状と比較形態のカム溝の形状とを示した図である。
符号の説明
20:回転部材、30:絞り羽根、32:カムフォロア、33:開口、40:カム部材、41:カム溝、42:固定絞り開口、50:ステッピングモータ、100:絞り装置

Claims (9)

  1. 所定の大きさの第1の開口が設けられた開口部材と、
    前記第1の開口内に進入可能に設けられ、開口の大きさが可変である第2の開口を形成する絞り羽根とを含み、
    前記絞り羽根は、前記第1の開口から退避した第1状態と、前記第1の開口内に進入した第2状態とをとり得、
    外部から供給された絞り設定値に応じて、前記絞り羽根を駆動させる駆動部を有し、
    前記駆動部はステッピングモータであり、
    前記絞り羽根は、カムフォロワと、前記カムフォロワとは異なる位置に設けられ且つ前記ステッピングモータにより回転される回転部材に取付けられる支持部とを有し、
    前記開口部材は、前記カムフォロワが移動するカム溝を有し、
    前記ステッピングモータにより前記回転部材が駆動されて前記絞り羽根の前記支持部が周方向にパルス駆動されると、前記カムフォロワが前記カム溝に沿って移動し、前記第2の開口の面積が段階的に変化し、
    前記開口部材の前記第1の開口により開放絞り値を実現し、
    前記駆動部は、前記開放絞り値を実現する際には前記絞り羽根が第1状態になるように駆動させるとともに、最も前記開放絞り値に近い小絞りの最小絞り設定値を実現する際には前記絞り羽根が前記第2状態となって前記第2の開口により前記最小絞り設定値を実現するように前記絞り羽根を駆動させ、
    前記最小絞り設定値より開放側における前記カムフォロワの前記カム溝内での1パルスあたりの移動量は、前記第2の開口により前記開放絞り値を実現する場合より小さいことを特徴とする絞り装置。
  2. 請求項1に記載された絞り装置であって、
    前記最小絞り設定値より開放側において前記カムフォロワが移動する前記カム溝の形状は、前記第2の開口により前記開放絞り値を実現する場合より、傾斜が緩い形状であることを特徴とする絞り装置。
  3. 請求項1または2に記載された絞り装置であって、
    前記駆動部は前記絞り設定値が開放絞り値であるとき、前記絞り羽根を駆動させないことを特徴とする絞り装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載された絞り装置であって、
    前記駆動部は、前記絞り設定値が前記開放絞り値より大きな値であるとき、前記絞り羽根を駆動させることを特徴とする絞り装置。
  5. 請求項から請求項4までの何れか1項に記載された絞り装置であって、
    前記駆動部は、前記絞り設定値に応じて前記絞り羽根を駆動させることにより、前記第2の開口の大きさが異なる複数の絞り状態を実現することを特徴とする絞り装置。
  6. 所定の大きさの第1開口が設けられた開口部材と、
    開放絞り状態より小絞りの状態において、前記開口部材に対して相対移動することにより前記第1開口の少なくとも一部を遮ることが可能な絞り羽根とを含み、
    前記絞り羽根は、前記開放絞り状態において、前記第1開口を遮らない位置に退避しており、
    外部から供給された絞り設定値に応じて、前記絞り羽根を駆動させる駆動部を有し、
    前記駆動部はステッピングモータであり、
    前記絞り羽根は、カムフォロワと、前記カムフォロワとは異なる位置に設けられ且つ前記ステッピングモータにより回転される回転部材に取付けられる支持部とを有し、
    前記開口部材は、前記カムフォロワが移動するカム溝を有し、
    前記ステッピングモータにより前記回転部材が駆動されて前記絞り羽根の前記支持部が周方向にパルス駆動されると、前記カムフォロワが前記カム溝に沿って移動し、前記絞り羽根で形成される第2開口の面積が段階的に変化し、
    前記開口部材の前記第1開口により前記開放絞り状態を実現し、
    前記駆動部は、前記開放絞り状態において前記絞り羽根が前記第1開口を遮らない位置に退避するように駆動させるとともに、最も開放絞り状態に近い小絞りの最小絞り設定値において前記絞り羽根が前記第1開口の少なくとも一部を遮るように駆動させ、
    前記最小絞り設定値より開放側における前記カムフォロワの前記カム溝内での1パルスあたりの移動量は、前記第2開口により前記開放絞り値を実現する場合より小さいことを特徴とする絞り装置。
  7. 請求項6に記載された絞り装置であって、
    前記最小絞り設定値より開放側において前記カムフォロワが移動する前記カム溝の形状は、前記第2開口により前記開放絞り値を実現する場合より、傾斜が緩い形状であることを特徴とする絞り装置。
  8. 請求項1からまでの何れか1項に記載された絞り装置を備えたことを特徴とする光学機器。
  9. 請求項に記載の光学機器であって、
    前記絞りが開放状態にあることを検知するための位置検出装置が設けられていることを特徴とする光学機器。
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