JP5315555B2 - 連設型ベルトコンベア、及びそのベルトコンベアを備えたアンダーパス構造躯体構築装置、並びに、そのアンダーパス構造躯体構築装置を用いたエレメント牽引掘進工法 - Google Patents
連設型ベルトコンベア、及びそのベルトコンベアを備えたアンダーパス構造躯体構築装置、並びに、そのアンダーパス構造躯体構築装置を用いたエレメント牽引掘進工法 Download PDFInfo
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Description
先ず、本発明の実施の形態に係るアンダーパス構造躯体構築装置の概略構成について図1及び図2を用いて説明する。
図1に示すように、アンダーパス構造躯体構築装置1は、到達立坑h2に設置され、覆工エレメントeを牽引する牽引手段2と、覆工エレメントeの先端に取り付けられ、牽引手段2に牽引されながら掘削・前進する掘削手段3と、掘削手段3で掘削された土砂を覆工エレメントe内を経由して発進立坑h1へ向け搬出する掘削土砂搬出手段5と、から主に構成され、牽引手段2で牽引することで発進立坑h1側から覆工エレメントeを貫入し、同種の覆工エレメントeを長手方向に順次連結延長しながら掘削手段3で掘進していき、この覆工エレメントeにより掘削時の坑壁崩落を防いで地上の路線施設AGを防護しつつ、地山に覆工エレメント列を設けて覆工エレメントeで覆工した孔を穿設し、この工程を繰り返すことにより、アンダーパスUPとなる空間の輪郭に沿って覆工エレメント列を複数連設・配列してエレメント構造体Eを構成し、その後、コンクリート等を打設することでアンダーパスUPの構造躯体を構築する。
次に、覆工エレメントについて説明する。
図2は、アンダーパス構造躯体のうちエレメント構造体Eを示す正面図であり、図2に示すように、覆工エレメントeは、配列位置に応じて異なる断面形状の後述の3種類の基準覆工エレメントe1、一般部覆工エレメントe2、隅角部覆工エレメントe3(図3〜5も参照)、及び調整覆工エレメントe4からなり、これらを組み合わせることによりエレメント構造体Eが構成され、後工程で打設されるコンクリートと一体となってアンダーパスUPの構造躯体を構成するアンダーパス構造躯体の構成部材、且つ、地上の路線施設AGの覆工・防護部材である。単体である覆工エレメントeは、貫入方向を長手方向とする両端が開口した所定長さの角形管材等の略筒状鋼製材からなり、長手方向全長に亘って延在する後述の特定形状のJES継手が外部に向けて突設されている。この覆工エレメントeは、地山への貫入が進むに従って、長手方向に同種の覆工エレメントe同士が次々溶接、又はボルト止めなどの機械的緊結手段で接続されていき、最終的に地山を貫通する覆工エレメント列が構成される。また、隣接して配列される覆工エレメントe同士は、JES継手で互いに係合されており、そのため、図2に示すエレメント構造体Eは、コンクリート等で一体的に結合することにより、全体として覆工エレメントeの長手方向と直角方向にせん断力及び引張力が伝達可能となっている。
図3に示す基準覆工エレメントe1は、最初に地山に貫入され、他の覆工エレメント列の貫入基準となる覆工エレメントに使用され(配列位置は図2参照)、図3に示すように、一辺が所定長さ(実施例では、850mm程度)の略正方形の中空状の断面を有した長尺な角形鋼管材からなるエレメント本体e10と、このエレメント本体e10の矩形断面の四隅付近に外部に向けて突設された略同形の4つのJES継手e11,e12,e13,e14など、から構成されている。各JES継手e11,e12,e13,e14は、断面略C字状の係合部eaがエレメント本体e10の外部表面から略水平に突設された基端部ebで接続された形状となっており、それぞれのJES継手同士は、左右、上下対称の関係、即ち、JES継手e11とJES継手e12、JES継手e13とJES継手e14、JES継手e11とJES継手e14、JES継手e12とJES継手e13が、それぞれ線対称の関係となっている。
なお、この一般部覆工エレメントe2の先端エレメント等にも、前記クランプが取り付けられているが、図示及び説明は省略する。
なお、隅角部覆工エレメントe3の先端エレメント等にも、前記クランプが取り付けられているが、図示及び説明は省略する。
次に、牽引手段について図8及び図2を用いて説明する。
図8及び図2に示すように、牽引手段2は、PC鋼より線などの高張力ケーブルからなる牽引ケーブルCaを介して覆工エレメント列を牽引する複数の牽引ジャッキ20,・・・,20と、これらの複数の牽引ジャッキ20を同時に水平にセット可能なジャッキ架台21などから構成されており、到達立坑h2の掘削地山側の土留め部材SPに当接するようセットされ、掘削する地山から反力を得て、覆工エレメント列の先端部分に取り付けられた後述の掘削装置30を牽引する。図示形態では、牽引ジャッキ20として、油圧ジャッキであるセンターホールジャッキを採用し、牽引ケーブルCaを覆工エレメントの3箇所のグランパで緊結して牽引する場合を示しているが、勿論、牽引ジャッキ20は、覆工エレメント列と掘削装置とを一緒に牽引可能な能力を有する牽引手段であれば他の公知手段と置換可能であることは云うまでもない。
次に、掘削手段について図9及び図10を用いて説明する。
本発明の掘削手段3は、一般的な掘削装置(例えば、特開平09−268879号公報に記載の掘削装置、特開平11−303556号公報記載の掘削装置など)で構わないが、本実施の形態では、本願出願人らが開発した特開2008−144368号公報に記載の掘削装置(掘削機)(HEPマシン)が採用されている。図9及び図10に示すように、掘削装置30は、回転することにより切羽(掘削面)を掘削するセンターカッタ31と、センターカッタ31と共に回転してセンターカッタ31で掘削した掘削土砂を後方へ搬送するスクリューコンベア32と、切羽を打撃して掘削する4つの打撃ハンマ33など、から構成され、牽引手段2で牽引される先端エレメントeと外形が略同形の角形外殻e’内に装着されている。
次に、本発明の特徴部分である掘削土砂搬出手段について説明する。本発明の実施の形態に係る掘削土砂搬出手段は、設置間隔自在な複数の連設型ベルトコンベアから主に構成されている。以下、この連設型ベルトコンベアの実施例について詳細に説明する。
次に、アンダーパス構造躯体構築装置の動作を、エレメント牽引掘進工法の1つであるHEP&JES工法により、前述の覆工エレメントで覆工しながら鉄道などの路線施設下にアンダーパスを構築する場合で図19〜図24を用いて説明する。図19〜図24は、HEP&JES工法における各工程を示す工程説明図であり、図20〜図24の(a)は、その工程で行う工事を路線施設と直交する鉛直面で切断した状態で示し、(b)は、その工程で貫入する覆工エレメントのエレメント構造体Eにおける位置を正面図で示している。
先ず、事前準備として、当該路線施設及び隣地の崩壊を防ぐため、図19に示すように、アンダーパスUPを構築する箇所の路線施設AGの両側に沿って2列ずつ鋼製矢板(シートパイル)などの土留め部材SPをバイブロハンマ等で地中に貫入させる。そして、その土留め部材SPの間を掘削して、路線施設AGの両脇に、前述の覆工エレメントの貫入開始側となる発進立坑h1及び覆工エレメントの貫入到達端側となる到達立坑h2をそれぞれ掘削する。勿論、周辺の状況、地盤の土質、地下水の状態により土留め部材SPを設置する必要がない場合は、適切な法面をとって掘削すればよい。この発進立坑h1は、覆工エレメントの搬入・接続作業等の作業スペースとなり、到達立坑h2は、前述の牽引手段の設置スペースとなる。また、発進立坑h1には、覆工エレメントを水平に載置するための架台が、到達立坑h2には、牽引手段を水平に載置するための架台がそれぞれ組み立てられる。
次に、水平ボーリング工を行う水平ボーリング工程について、図20を用いて説明する。水平ボーリング工程は、(a)に示すように、ボーリングマシーンで到達立坑h2から水平ボーリング工を行って、(b)に示すように、エレメント構造体Eの上辺(天板部)の中央付近に到達立坑h2から発進立坑h1に至る貫通孔を穿孔する。この貫通孔は、最初に牽引する基準覆工エレメント列牽引用の牽引ケーブルCaを挿通するための孔であり、この貫通孔にPC鋼より線からなる複数の牽引ケーブルCaが挿通され、掘削装置30の角形外殻e’のクランプ(図10参照)にそれぞれ緊結される。
次に、基準エレメントの牽引掘進を行う基準エレメントの牽引掘進工程について、図21を用いて説明する。基準エレメントの牽引掘進工程は、掘削手段3及び基準覆工エレメントe1を牽引手段3で牽引しながら、掘削手段3の掘削装置30で覆工エレメント内を掘進し、掘り進むに従って順次基準覆工エレメントe1を長手方向に接続していき、最終的に発進立坑h1から到達立坑h2まで基準覆工エレメントe1で覆工しながら覆工エレメント内を掘り進む工程である。この工程では、先ず、発進立坑h1で架台上に基準覆工エレメントe1が搬入・設置され、その先端部分に角形外殻e’及び掘削装置30が装着され、到達立坑h2で架台上に牽引ジャッキ20、ジャッキ架台21などが組み立てられる。このとき、基準覆工エレメントe1の貫入位置に当たる邪魔な土留め部材SPは、鏡切りを行って切除しておく。そして、角形外殻e’に緊結された牽引ケーブルCaを介して牽引手段2で掘削手段3及び基準エレメントe1を牽引しながら、掘削手段3で覆工エレメント内を掘り進み、基準エレメント列を完成させる。なお、掘削土砂搬出手段5としてベルトコンベア10を覆工エレメント連結時に1台ずつ搬入する。
次に、アンダーパス構造躯体の天板部の構築工程について、図22を用いて説明する。アンダーパス構造躯体の天板部の構築工程は、既に貫入した基準エレメントe1のJES継手に一般部覆工エレメントe2のJES継手を係合させながら、前記と同様に牽引手段2で一般部覆工エレメントe2を牽引しながら、掘削手段3で覆工エレメント内を掘り進み、基準覆工エレメント列の両脇に次々一般部覆工エレメントe2を貫入していき、アンダーパス構造躯体の天板部となる上部水平構造体を完成させる工程である。(b)で示すように、天板部の両端には、隅角部覆工エレメントe3,e3’を貫入する(図2も参照)。そして、エレメント構造体Eの天板部に当たる覆工エレメントを全て貫入すると、覆工エレメントと地山との隙間に裏込め剤を注入し、JES継手の空隙に、グラウト材を充填し、覆工エレメントの内部に、中詰めコンクリートを打設して(図6及び図7参照)、アンダーパス構造躯体の天板部を構築する。なお、e3’とは、前述した隅角部覆工エレメントe3と断面形状が線対称の覆工エレメントのことを指す。
次に、アンダーパス構造躯体の側壁部の構築工程について、図23を用いて説明する。このアンダーパス構造躯体の側壁部の構築工程は、既に貫入した隅角部覆工エレメントe3のJES継手に一般部覆工エレメントe2のJES継手を係合させながら、前記と同様に牽引手段2で一般部覆工エレメントe2を牽引しながら、掘削手段3で覆工エレメント内を掘り進み、隅角部覆工エレメントe3の列の下方に次々一般部覆工エレメントe2を貫入していき、アンダーパス構造躯体の側壁部となる鉛直構造体を完成させる工程である。先ず、発進立坑h1及び到達立坑h2に設置してあった架台を撤去して、アンダーパス構造躯体の側壁部の下端まで、発進立坑h1及び到達立坑h2を鉛直に掘削する。そして、撤去した架台の替わりに、昇降架台を発進立坑h1及び到達立坑h2にそれぞれ組み立てる。次に、一般部覆工エレメントe2を貫入する位置まで昇降架台で上下に運搬しつつ、前記同様に、一般部覆工エレメントe2の列をアンダーパス構造躯体の側壁部である天板部の両脇から下端まで全て貫入していき、前記同様に、裏込め剤の注入、グラウト材の充填、中詰めコンクリートの打設、を行って、アンダーパス構造躯体の側壁部を構築する。なお、(b)に示すように下端部には、隅角部覆工エレメントe3(e3’)を貫入する。
次に、アンダーパス構造躯体の床板部の構築工程について、図24を用いて説明する。このアンダーパス構造躯体の床板部の構築工程は、既に貫入した隅角部覆工エレメントe3のJES継手に一般部覆工エレメントe2のJES継手を係合させながら、前記同様に牽引手段2で一般部覆工エレメントe2を牽引しながら、掘削手段3で覆工エレメント内を掘り進み、隅角部覆工エレメントe3(e3’)の列の間に一列に次々一般部覆工エレメントe2を貫入していき、アンダーパス構造躯体の床板部となる下部水平構造体を完成させる工程である。一般部覆工エレメントe2を次々貫入して行く訳であるが、施工誤差で最後になるエレメント列は、一般部覆工エレメントe2が入らない場合がある。そこで、そのような場合は、寸法の調整が可能な調整覆工エレメントe4を貫入したり、一般部覆工エレメントe2を加工したりして、エレメント構造体Eを完成させる。次に、前記と同様に、裏込め剤の注入、グラウト材の充填、中詰めコンクリートの打設を行って、アンダーパス構造躯体の床板部を構築する。そして、完成したアンダーパス構造躯体の内部をバックホーなどの重機等で従来工法により掘削してアンダーパスを構築する。
このようにアンダーパス構造躯体を構築する訳であるが、前述の本発明の実施例1に係るベルトコンベア10又は実施例2に係るベルトコンベア10’を掘削土砂搬出手段として用いれば、覆工エレメントeを長手方向に連結する際、継ぎ足す覆工エレメントeに予めこのベルトコンベア10(10’)を搭載しておき、覆工エレメントeと一緒にベルトコンベア10(10’)を運搬可能であり、テールフレーム11b及びヘッドフレーム11cの長さの分だけベルトコンベアの設置間隔を容易に変更することができるため、覆工エレメントeとベルトコンベア10(10’)の基準長さが違ったとしても、覆工エレメント同士を連結した後に、覆工エレメントの長さに応じてベルトコンベアの設置間隔を調整するだけで掘削土砂の搬出経路を延長していくことが容易にできる。そのうえ、狭隘な覆工エレメント内でのベルトコンベアの接続作業などを不要とすることができ、掘削土砂の搬出経路の延長作業の効率が向上してコストダウンと工期の短縮を実現することができる。また、本発明の実施例1に係るベルトコンベア10及び実施例2に係るベルトコンベア10’は、高さが低く抑えられているため、覆工エレメント内を作業員が通行容易となっており、掘削装置30のメンテナンス等で通行する際も従来のようにベルトコンベアを出し入れし直す必要がない。
2 牽引手段
20 牽引ジャッキ
21 ジャッキ架台
3 掘削手段
30 掘削装置(掘削機,HEPマシン)
5 掘削土砂搬出手段
10 ベルトコンベア
11 コンベアフレーム
11a 中間フレーム
11b テールフレーム(前方フレーム)
11c ヘッドフフレーム(後方フレーム)
12 テールプーリ(第1の従動プーリ)
13 ヘッドプーリ(第2の従動プーリ)
14 コンベアベルト
15 駆動プーリ
16 スナッププーリ
19 押さえローラ(ベルト跳ね上がり防止部材)
19’ 押さえガイド(ベルト跳ね上がり防止部材)
TP テイクアッププーリ
CL1 テールクリーナ(クリーニング手段)
CL2 ヘッドクリーナ(クリーニング手段)
e 覆工エレメント
e1 基準覆工エレメント
e2 一般部覆工エレメント
e3 隅角部覆工エレメント
e4 調整覆工エレメント
Claims (10)
- コンベアフレームと、このコンベアフレームの搬送方向上流側端部に回転自在に軸支された第1従動プーリと、前記コンベアフレームの搬送方向下流側端部に回転自在に軸支された第2従動プーリと、前記第1従動プーリと前記第2従動プーリとに張架された無端ベルトからなるコンベアベルトと、このコンベアベルトを駆動回転させる駆動プーリと、が備えられ、搬送方向に沿って直列に複数連設して使用する連設型ベルトコンベアにおいて、
前記コンベアフレームは、中央に設けられた所定高さの中間フレームと、この中間フレームの下部が搬送方向上流側へ水平に突出した前方フレームと、前記中間フレームの上部が搬送方向下流側へ水平に突出した後方フレームと、から構成され、且つ、前記前方フレームの高さと前記後方フレームの高さを合わせた高さが前記中間フレームの高さ以下で、連設時に隣接する一方のベルトコンベアの後方フレームの下方に他方のベルトコンベアの前方フレームが嵌るようになっており、
前記中間フレームの搬送方向上流側端部には、前記コンベアベルトの跳ね上がりを防止するベルト跳ね上がり防止部材が設けられていることを特徴とする連設型ベルトコンベア。 - 前記ベルト跳ね上がり防止部材は、前記中間フレームの内側側面に下方に向けて突設され、前記コンベアベルトを上方から押さえる押さえローラであることを特徴とする請求項1に記載の連設型ベルトコンベア。
- 前記ベルト跳ね上がり防止部材は、前記中間フレームの内側側面から内側に向け突設され、前記コンベアベルトを挿通してガイドするガイド溝を有する押さえガイドであることを特徴とする請求項1に記載の連設型ベルトコンベア。
- 前記中間フレームには、前記駆動プーリに前記コンベアベルトが少なくとも半周以上巻きつくようにコンベアベルトを蛇行させるスナッププーリが設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の連設型ベルトコンベア。
- 前記中間フレームには、前記コンベアベルトの余剰部分を巻き取って、前記コンベアベルトに所定の張力を付与するテイクアッププーリが設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の連設型ベルトコンベア。
- 前記コンベアフレームには、移動用のキャスタが設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の連設型ベルトコンベア。
- 前記コンベアベルトに付着した掘削土砂などの搬送物をクリーニングするクリーニング手段が設けられていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の連設型ベルトコンベア。
- 到達立坑に設置された牽引手段で覆工エレメントを牽引し、順次覆工エレメントを長手方向に連結しながら覆工エレメントの先端に取り付けられた掘削手段で覆工エレメント内を発進立坑から到達立坑まで掘削・穿孔して、アンダーパスの構造躯体を構築するエレメント牽引掘進工法に用いるものであることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の連設型ベルトコンベア。
- 到達立坑に設置され、覆工エレメントを牽引する牽引手段と、覆工エレメントの先端に取り付けられ、前記牽引手段に牽引されながら掘進する掘削手段と、覆工エレメント内を運搬して前記掘削手段で掘削された土砂を発進立坑へ搬出する掘削土砂搬出手段と、が備えられ、アンダーパスの構造躯体を構築するアンダーパス構造躯体構築装置であって、
前記掘削土砂搬出手段は、請求項1ないし7のいずれかに記載の連設型ベルトコンベアを有していることを特徴とするアンダーパス構造躯体構築装置。 - 請求項9に記載のアンダーパス構造躯体構築装置を用いて、前記牽引手段で覆工エレメントを牽引し、順次覆工エレメントを長手方向に連結しながら前記掘削手段で覆工エレメント内を発進立坑から到達立坑まで掘削・穿孔して、アンダーパスの構造躯体を構築するエレメント牽引掘進工法において、
覆工エレメントを長手方向に連結する際に、連結する前の覆工エレメントに予め前記連設型ベルトコンベアを搭載することで連結する覆工エレメントと一緒に前記連設型ベルトコンベアを運搬し、連結した覆工エレメントの長さに応じて前記連設型ベルトコンベアの設置間隔を調整しながら掘削土砂の搬出経路を延長していくことを特徴とするエレメント牽引掘進工法。
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