JP5314309B2 - 白血球除去装置の作動方法 - Google Patents

白血球除去装置の作動方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5314309B2
JP5314309B2 JP2008080399A JP2008080399A JP5314309B2 JP 5314309 B2 JP5314309 B2 JP 5314309B2 JP 2008080399 A JP2008080399 A JP 2008080399A JP 2008080399 A JP2008080399 A JP 2008080399A JP 5314309 B2 JP5314309 B2 JP 5314309B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
leukocyte removal
blood
liquid
circuit
removal filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008080399A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009232961A (ja
Inventor
裕美子 加塩
晋 久野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Medical Co Ltd
Original Assignee
Asahi Kasei Medical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Medical Co Ltd filed Critical Asahi Kasei Medical Co Ltd
Priority to JP2008080399A priority Critical patent/JP5314309B2/ja
Publication of JP2009232961A publication Critical patent/JP2009232961A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5314309B2 publication Critical patent/JP5314309B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • External Artificial Organs (AREA)

Description

本発明は送液ポンプが停止することなく白血球除去フィルターに血球含有液または生理的溶液を供給することを特徴とする白血球除去装置の作動方法に関する。
白血球を白血球除去フィルターにて選択的に除去する技術は、全身性エリテマトーデス、悪性関節リウマチ、多発性硬化症、潰瘍性大腸炎、クローン病等の自己免疫性疾患、白血病などの治療を目的として開発され、改良されてきた。現在、不織布等をフィルターとして用いた白血球除去器が開発されている。
従来こうした白血球除去療法では、白血球除去処理をした後、白血球除去フィルター内に残った白血球が除去された血球含有液を生理食塩水で回収していた。しかしながら、この返血方法では悪寒、発熱、頭痛、吐き気などの副作用が観察されることがある。その原因としては、白血球除去フィルター内の白血球除去材に捕捉された白血球や血小板が返血時にメディエーターを産生することが考えられる。
特許文献1では、白血球除去フィルターから白血球が除去された血球含有液を返血する際に、返血する血球含有液中のメディエーター濃度の上昇を抑制することを目的としてデキストラン加乳酸リンゲル液、ヘパリン加生理食塩液などの多糖類を含有する生理的溶液を返血液として用いる方法が記載されている。しかし、この方法では多糖類を含有する生理的溶液を準備しなければならないという煩雑さとコスト面でのデメリットがあった。白血球を捕捉した白血球除去フィルターに残留する白血球除去された血球含有液を返血する際、返血する血球含有液中のメディエーター濃度の上昇を十分に抑制する簡便な方法はこれまで知られていなかった。
特開平16−166748号公報
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、血球含有液中のメディエーター濃度の上昇を抑制しつつ返血することができる簡便な白血球除去装置の作動方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、送液ポンプが停止することなく白血球除去フィルターに供給する液体が血球含有液から生理的溶液に切り替わることにより、驚くべきことに、返血する血球含有液中のメディエーターの濃度上昇を抑制できることを見出し、本発明を成すに至った。
すなわち本発明は下記に関する。
(i)開閉手段を有する採血回路と白血球除去フィルターと返血回路がこの順に接続され、該採血回路には抗凝固剤供給手段が第一の分岐回路を介して接続され、前記採血回路上または前記返血回路上には送液ポンプが配置された白血球除去装置であって、
前記採血回路または第一の分岐回路には、開閉手段を有する第二の分岐回路を介して生理的溶液供給手段が接続されており、前記第二の分岐回路が閉塞し、採血回路が連通して、前記送液ポンプが血球含有液を白血球除去フィルターに供給することができ、
前記送液ポンプが作動したまま第二の分岐回路が連通し、採血回路が閉塞して、白血球除去フィルターに供給する液体が血球含有液から生理的溶液に切り替わることができ、
前記送液ポンプが白血球除去フィルターに少なくとも該白血球除去フィルターの1容の生理的溶液を供給することができ、
少なくとも採血回路の閉塞時から前記送液ポンプが停止することなく白血球除去フィルターに血球含有液または生理的溶液を供給することができることを特徴とする白血球除去装置
(ii)前記白血球除去フィルターは、不織布、多孔質体、平膜、織布、粒子からなる群より選択される一の水不溶性担体からなる白血球除去材を有していることを特徴とする(i)に記載の白血球除去装置。
(iii)開閉手段を有する採血回路と白血球除去フィルターと返血回路がこの順に接続され、該採血回路には抗凝固剤供給手段が第一の分岐回路を介して接続され、前記採血回路上または前記返血回路上には送液ポンプが配置され、
前記採血回路または第一の分岐回路には、開閉手段を有する第二の分岐回路を介して生理的溶液供給手段が接続されており、前記第二の分岐回路が閉塞し、採血回路が連通して、前記送液ポンプが血球含有液を白血球除去フィルターに供給することができ、
前記送液ポンプが作動したまま第二の分岐回路が連通し、採血回路が閉塞して、白血球除去フィルターに供給する液体が血球含有液から生理的溶液に切り替わることができる白血球除去装置の作動方法であって、
前記送液ポンプが白血球除去フィルターに少なくとも該白血球除去フィルターの1容の生理的溶液を供給する工程を含み、
少なくとも採血回路の閉塞時から前記送液ポンプが停止することなく白血球除去フィルターに血球含有液または生理的溶液を供給することを特徴とする白血球除去装置の作動方法。
(iv)前記生理的溶液の線速が0.16mL/min・cm2以上2.4mL/min・cm2以下であることを特徴とする(iii)に記載の白血球除去装置の作動方法。
(v)前記白血球除去フィルターは、不織布、多孔質体、平膜、織布、粒子からなる群より選択される一の水不溶性担体からなる白血球除去材を有していることを特徴とする(iii)又は(v)に記載の白血球除去装置の作動方法。
本発明を用いることにより、簡便な方法で、白血球除去フィルターに捕捉された白血球や血小板からのセロトニン、トロンボキサンB、プロスタグランジンE、ヒスタミン等のメディエーターの産生を抑制し、該メディエーターの濃度の上昇を抑制しながら白血球除去フィルター内の白血球が除去された血球含有液を返血できる。
本発明の白血球除去フィルターとは、溶液入口及び溶液出口を有する容器内に、白血球を捕捉除去し、少なくとも赤血球及び血漿を通過させる白血球除去材を含み、白血球除去材の容器外への流出防止手段が備えられているものをいう。
本発明の白血球除去材には、白血球を除去できるものであれば特に限定なく各種のものを用いることができ、不織布、多孔質体、平膜、織布、粒子等が使用できる。白血球除去の観点より好ましい形状は、不織布、多孔質体、織布であり、最も好ましくは不織布である。
本発明の血球含有液とは、顆粒球、リンパ球、単球、血小板の少なくともいずれかを含む溶液をいい、全血、白血球含有液も血球含有液に含まれる。
血球含有液を処理するときは、血球含有液の凝固を抑制する目的で抗凝固剤を血球含有液中に加えることができる。抗凝固剤は、抗凝固活性を有する化合物であれば特に限定されないが、具体例としては、ヘパリン、メシル酸ナファモスタット、メシル酸ガベキサート(FOY)、アルガトロバン、クエン酸等またはこれらが生理的溶液により希釈されたものが好適例として挙げられる。好ましくはヘパリン或いはメシル酸ナファモスタットまたはこれらが生理的溶液により希釈されたものが良好に用いられる。
本発明でいう生理的溶液とは、体液とほぼ等張な溶液であって、生きている細胞や組織ができるだけ正常な生理的機能を営むことができるように調製された溶液をいう。具体例を挙げれば、生理食塩液、リンゲル液、乳酸リンゲル液、酢酸リンゲル液、タイロード液等の生理的塩類溶液、ブドウ糖、デキストラン、ヘパリン等の糖類含有液、クエン酸、メシル酸ナファモスタット、メシル酸ガベキサート等の蛋白分解酵素阻害剤等の抗凝固剤含有液等である。また、上記に列挙した生理的塩類溶液、糖含有液、抗凝固剤含有液を少なくとも一つ以上加えた混合液を希釈した液も好ましく用いられる。
これらの中でも、生理的塩類溶液、乳酸リンゲル液、糖含有液、抗凝固剤含有液、あるいはこれらを任意の割合で混合した混合液が良好に用いられ、最も好ましくは生理食塩液が用いられる。
本発明の返血とは、白血球除去フィルター内に残留する、白血球が除去された血球含有液を回収する操作をいう。血小板は一般的に高い粘着性を有するので白血球除去フィルターで捕捉除去されてしまい易いが、再生不良性貧血、血小板減少性紫斑病、白血病などの疾患がある患者に対し血小板を補給する必要がある場合は、血小板を同時に回収することが好ましい場合もある。血小板を同時に回収することが望ましい場合は、血小板が白血球除去フィルターに捕捉されるのを抑制するために、白血球除去材をポリマーでコーティングするなどの特別な手段を施してもよい。
前記返血にあたり、白血球除去フィルターに供給する液体は血球含有液から生理的溶液に切り替わる。この際本発明では、送液ポンプが停止することなく白血球除去フィルターに供給する液体が血球含有液から生理的溶液に切り替わる必要があり、そのように流すことにより、返血する血球含有液中のメディエーター濃度の上昇が驚くほど抑制される。反対に、送液ポンプが停止してから生理的溶液に切り替わると、返血する血球含有液中のメディエーター濃度は上昇する。
上記の理由は定かではないが、血球含有液が流れた後の白血球除去フィルター内に捕捉された白血球や血小板に生理的食塩液等の生理的溶液が接触した場合、あるいはその際に白血球除去フィルター内の血球含有液と生理的溶液とで膠質浸透圧の差が生じる場合に白血球や血小板からメディエーターが産生されることが考えられる。さらに、従来技術のように送液ポンプが停止すると、送液ポンプ停止及び再開によりずり速度が生じ、血球含有液が流れた後の白血球除去フィルター内に捕捉された白血球や血小板にずり応力がかかりメディエーターの産生が増強される可能性も考えられる。また、送液ポンプの停止及び再開により白血球除去装置内をショートパスする生理的溶液の流れが生じ、前述のメディエーター産生が早期に起こり、返血する血球含有液内のメディエーター濃度が急激に上昇することが考えられる。
送液ポンプが停止せずに白血球除去フィルターに供給する液体が血球含有液から生理的溶液に切り替わる場合、このショートパスする流れあるいは膠質浸透圧の変化あるいはずり応力が減少するために返血する血球含有液中のメディエーター濃度の上昇が抑制されたものと推測される。
前記メディエーターの具体例としては、セロトニン、トロンボキサンA及びその分解産物であるトロンボキサンB、プロスタグランジンE、ヒスタミンなどが挙げられる。
前記膠質浸透圧とは、溶質の通過を制限する半透膜で隔てられた複数の領域間で水分子が拡散しようとする圧力すなわち浸透圧であり、溶質がコロイドすなわち膠質であるものをいう。具体的には、溶質とは血漿タンパク質等であり、半透膜は細胞膜等である。
前記ずり応力とは、粘性をもつ液体の流れに伴って速度の勾配、すなわちずり速度が生じる時、それぞれの速度の層の間に働く力である。具体的には、装置内壁面及び血液細胞に働く細胞を歪ませ引きちぎろうとする力等である。
本発明の工程(2)及び工程(3)の生理的溶液の線速は0mL/min・cmでなければいかなる値でも良いが、好ましくは0.16mL/min・cm以上2.4mL/min・cm以下であり、最も好ましくは0.16mL/min・cm以上0.4mL/min・cm以下である。工程(1)及び工程(2)の血球含有液の線速は0mL/min・cmでなければいかなる値でも良いが、好ましくは0.16mL/min・cm以上2.4mL/min・cm以下である。
本発明の線速とは、濾過断面積の単位面積あたりを通過する液体の流速のことをいい、
線速V(mL/min・cm)は下記(1)式より求められる。
V=V/S・・・(1)
ここで、V(mL/min)は送液する手段により制御している液体の流速であり、S(cm)は白血球除去材の濾過断面積である。白血球除去材が平膜、織布、不織布などの場合、濾過断面積Sは白血球除去材のうち液体が最初に接触する白血球除去材の第一層の液体通過面積となる。例えば、半径1cmの円形の不織布を白血球除去材の第一層に用いた場合、その濾過断面積はπcmになる。白血球除去材が多孔質体、粒子などの場合、前記濾過断面積Sはカラムの断面積となる。例えば、内径1cmの円筒状カラムに白血球除去材である多孔質体を詰めた場合、その濾過断面積はπcmになる。
以下に、本発明の白血球除去装置について説明する。
本発明の白血球除去装置とは、採血回路と白血球除去フィルターと返血回路がこの順に接続され、該採血回路には抗凝固剤供給手段が第一の分岐回路を介して接続され、送液ポンプが配置されており、前記採血回路または第一の分岐回路には、開閉手段を有する第二の分岐回路を介して生理的溶液供給手段が接続されているものである。
以下、図1及び図2を参照しながら本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の例示に限定されるものではない。
本発明の採血回路1は、血球含有液の導入部及び血球含有液の導入部から白血球除去フィルター6の溶液入口までの導管を含む。ここで血球含有液の導入部とは、被処理血球含有液7を導管まで導く部分のことをいい、例示するとスパイク針、採血針等が挙げられる。
前記導管とは、血球含有液及び生理的溶液等の溶液を送液でき、送液ポンプ5及び開閉手段10及び11を配置できるものである。導管としては、生体にとって安全に送液できるものであればいかなる導管でも用いることができる。また、血球含有液及び生理的溶液等の溶液によって有害な物質が溶出しない材質であればいずれの材質でも用いることができる。例示すると、塩化ビニル、シリコン、ポリプロピレン、ポリエチレン等が挙げられる。強度の観点から、好ましくは塩化ビニルが用いられる。
本発明の返血回路2とは、白血球除去フィルター6の溶液出口から血球含有液の導出部までの導管のことをいうが、白血球除去フィルター6の溶液出口に直接血球含有液の導出部を接続してもよい。血球含有液の導出部とは、血球含有液を返血する部分のことをいい、血球含有液導入部と同じ物が例示できる。
本発明の分岐回路3または4とは、採血回路1から分岐した導管をいう。分岐回路3または4は、採血回路1を形成する導管そのものが分岐したものでもよいが、分岐接続部を介して接続された導管等でもよい。
分岐接続部は、導管及び/または血球含有液の導入部及び/または白血球除去フィルター6を接続でき、供給される血球含有液および生理的溶液等の溶液を1本の導管に供給することができるものである。例示すると、三方活栓、多連活栓が挙げられる。
本発明の送液ポンプ5とは、送液手段であればよく、例えば、ポンプ等を用いたあらゆる公知の手段を用いることができる。ポンプは、構造としてはローラーポンプ、フィンガーポンプ等が有用に用いられるが、特に本発明では20mL/min〜300mL/minの流速範囲で精度よく送液できるものが好ましい。
本発明の開閉手段10または11とは、血球含有液あるいは生理的溶液の流れの開始及び停止を自由に操作できるものである。具体的には、板クランプ、ローラークランプ、鉗子、機械クランプ等である。開閉手段は採血回路1、生理的溶液供給手段に接続された第二の分岐回路4に少なくともそれぞれ1箇所設ける必要がある。
本発明の抗凝固剤供給手段9とは、抗凝固剤を含む生理的溶液等の入った溶液バッグと送液手段をいう。
本発明の生理的溶液供給手段8とは、生理的溶液等の入った溶液バッグと送液手段をいう。
送液手段を例示すると、ローラーポンプ、シリンジポンプ等が挙げられる。本装置にはドリップチャンバー、ポンプ用チューブ、圧力測定用チューブ、圧力測定装置、加温装置等を適宜加えて用いることができる。
次に、図1を用いて本発明の血球含有液を返血する白血球除去装置の作動方法について詳細に説明するが、本発明は下記の例示に限定されるものではない。
本発明の第二の分岐回路が閉塞し、採血回路が連通して、前記送液ポンプが血球含有液を白血球除去フィルターに供給する工程(1)を例示すると、第二の分岐回路4の閉塞手段11が閉塞され、採血回路1が被処理血球含有液7に接続されて採血回路1の閉塞手段10が開放されて採血回路1と被処理血球含有液7が連通され、抗凝固剤供給手段9により第一の分岐回路3を介して抗凝固剤が供給されながら、送液ポンプ5が被処理血球含有液7から血球含有液を採血回路1に導入し、さらに白血球除去フィルター6に導入する工程である。
本発明の送液ポンプが作動したまま第二の分岐回路が連通し、採血回路が閉塞して、白血球除去フィルターに供給する液体が血球含有液から生理的溶液に切り替わる工程(2)を例示すると、送液ポンプ5が被処理血球含有液7から血球含有液を白血球除去フィルター6に導入し続けたまま、抗凝固剤供給手段9の送液ポンプが停止することにより抗凝固剤の供給が停止され、第二の分岐回路4の開閉手段1を開放して生理的溶液供給手段8による生理的溶液の供給を開始した時以降に、採血回路1の開閉手段10を閉塞して被処理血球含有液7からの血球含有液の供給を停止する工程である。
本発明の送液ポンプが白血球除去フィルターに少なくとも該白血球除去フィルターの1容の生理的溶液を供給する工程(3)を例示すると、生理的溶液供給手段8から供給される生理的溶液の容量が少なくとも白血球除去フィルター6の1容に達するまで送液ポンプ5によって生理的溶液を流し、生理的溶液の流れが白血球除去フィルター6に達し、さらに白血球除去フィルター6内にも生理的溶液が導入されることによって、白血球除去フィルター6内に残留する白血球が除去された血球含有液が返血される工程である。
本発明の少なくとも工程(2)及び工程(3)は連続して行われ、且つ工程(2)及び工程(3)の間、前記送液ポンプが停止することなく白血球除去フィルターに血球含有液または生理的溶液を供給することを特徴とする白血球除去装置の作動方法を例示すると、工程(2)において第二の分岐回路4の開閉手段1を開放して生理的溶液供給手段8による生理的溶液の供給を開始した時以降は送液ポンプ5が停止することなく白血球除去フィルター6に送液し続け、まず採血回路1の開閉手段10を閉塞して被処理血球含有液7からの血球含有液の供給を停止し、続けて生理的溶液供給手段8から供給される生理的溶液の容量が少なくとも白血球除去フィルター6の1容に達するまで生理的溶液を流す工程である。
本発明の「白血球除去フィルターに血球含有液を流した後、白血球除去フィルター内の血球含有液の流れを止めることなく白血球除去フィルターに流す溶液を血球含有液から生理的溶液に切り替えて」とは、白血球除去フィルターに供給される溶液が血球含有液から生理的溶液に切り替わる過程で、送液ポンプが停止することなく白血球除去フィルターに送液し続け、血球含有液と生理的溶液の線速が0mL/min・cmにならないことである。具体的工程としては、前段と同じ工程が例示できる。
従来の技術で使用されている白血球除去装置は、採血回路と白血球除去フィルターと返血回路がこの順に接続され、該採血回路には抗凝固剤供給手段が分岐回路を介して接続され、送液ポンプが配置されているものである。
次に、図3を用いて従来の技術で血球含有液を返血する白血球除去装置の作動方法について説明する。
この方法を例示すると、まず白血球除去フィルター6に被処理血球含有液7から血球含有液が導入された後、送液ポンプ5が停止する。採血回路1の開閉手段10が閉塞されて血球含有液の供給が停止した後、採血回路1と被処理血球含有液7との接続が解除されて、採血回路1が生理的溶液供給手段8に再接続される。続いて採血回路1の開閉手段10が開放された後送液ポンプ5が始動し、生理的溶液が白血球除去フィルター6に導入されて、白血球除去フィルター6内に残留する白血球が除去された血球含有液が返血される工程である。
以下に、本発明の実施例を示すが、本発明はこれに限定されるものではない。
[実施例1]
白血球除去フィルターとして、6.8mmの円形に切断した平均繊維直径2.5μmのポリエステル繊維よりなる不織布(目付90g/m、厚さ0.38mm)9枚、平均繊維直径12μmのポリエステル繊維よりなる不織布(目付100g/m、厚さ0.47mm)6枚、平均繊維直径12μmのポリエステル繊維よりなる不織布(目付30g/m、厚さ0.21mm)10枚、平均繊維直径33μmのポリエステル繊維よりなる不織布(目付50g/m、厚さ0.22mm)6枚をこの順に、内径6.8mm、長さ2.3cmのカラムに充填し用いた。
抗凝固剤としてメシル酸ナファモスタットを添加したヒト新鮮血液(メシル酸ナファモスタット濃度は0.012mg/ml)にLipopolysaccharide(from E.coli、シグマ社)を終濃度200μg/mLで加えて37℃1時間反応させた血液及び生理食塩液を使用し、カラムと回路を三方活栓で接続した。
まず血液0.6mLを分注して処理前の血液とし、冷却保存した。
続いて血液8.8mLを送液ポンプにて線速0.4mL/min・cm(送液ポンプ速度8.8mL/h)の一定流速で室温にて1時間流し、白血球を除去した。続いて、生理食塩液を、送液ポンプを止めることなく三方活栓の切り替えによって同じ流速で4分間、0.6mL流した。
溶液出口より白血球除去された血液を回収し、流出する生理食塩液を合わせて0.6mLを回収液とし、冷却保存した。
また、白血球除去フィルターとして、6.8mmの円形に切断した平均繊維直径2.5μmのポリエステル繊維よりなる不織布(目付90g/m、厚さ0.38mm)11枚、平均繊維直径12μmのポリエステル繊維よりなる不織布(目付100g/m、厚さ0.47mm)5枚、平均繊維直径12μmのポリエステル繊維よりなる不織布(目付30g/m、厚さ0.21mm)7枚、平均繊維直径33μmのポリエステル繊維よりなる不織布(目付50g/m、厚さ0.22mm)5枚充填したカラムに、抗凝固剤としてメシル酸ナファモスタットを添加したヒト新鮮血液8.2mL及び生理食塩液を同様の方法にて流し、溶液出口より白血球除去された血液を1mL回収し、その回収液をメディエーター濃度測定に使用した。
処理前の血液と回収液のメディエーター濃度をセロトニンEIAキット及びヒスタミンEIAキット(イムノテック社製)及びトロンボキサンB、プロスタグランジンEのEIAキット(カイマン社製)により測定した。測定したセロトニン濃度、トロンボキサンB濃度、プロスタグランジンE濃度及びヒスタミン濃度について、それぞれの濃度上昇率を下式(2)、(3)、(4)、(5)より求めた。結果を表1に示す。
セロトニン濃度上昇率(%)=100×回収液中のセロトニン濃度/処理前の血液中のセロトニン濃度・・・(2)
トロンボキサンB濃度上昇率(%)=100×回収液中のトロンボキサンB濃度/処理前の血液中のトロンボキサンB濃度・・・(3)
プロスタグランジンE濃度上昇率(%)=100×回収液中のプロスタグランジンE濃度/処理前の血液中のプロスタグランジンE濃度・・・(4)
ヒスタミン濃度上昇率(%)=100×回収液中のヒスタミン濃度/処理前の血液中のヒスタミン濃度・・・(5)
[実施例2]
実施例1と同じ白血球除去フィルターを用いて、実施例1と同様に白血球除去処理を行った後、生理食塩液を、送液ポンプを止めることなく三方活栓の切り替えによって線速0.08mL/min・cm(送液ポンプ速度1.8mL/h)で20分間、0.6mL流した。溶液出口より白血球除去された血液と生理食塩液を回収し、回収液とした。
実施例1と同じように、処理前の血液と回収液のセロトニン濃度、トロンボキサンB濃度、プロスタグランジンE濃度及びヒスタミン濃度を測定し、それぞれの濃度上昇率を求めた。結果を表1に示す。
[実施例3]
実施例1と同じ白血球除去フィルターを用いて、実施例1と同様に白血球除去処理を行った後、生理食塩液を、送液ポンプを止めることなく三方活栓の切り替えによって線速0.16mL/min・cm(送液ポンプ速度3.5mL/h)で10分間、0.6mL流した。溶液出口より白血球除去された血液と生理食塩液を回収し、回収液とした。
実施例1と同じように、処理前の血液と回収液のセロトニン濃度、トロンボキサンB濃度、プロスタグランジンE濃度及びヒスタミン濃度を測定し、それぞれの濃度上昇率を求めた。結果を表1に示す。
[実施例4]
実施例1と同じ白血球除去フィルターを用いて、実施例1と同様に白血球除去処理を行った後、生理食塩液を、送液ポンプを止めることなく三方活栓の切り替えによって線速2.4mL/min・cm(送液ポンプ速度53mL/h)で40秒間、0.6mL流した。溶液出口より白血球除去された血液と生理食塩液を回収し、回収液とした。
実施例1と同じように、処理前の血液と回収液のセロトニン濃度、トロンボキサンB濃度、プロスタグランジンE濃度及びヒスタミン濃度を測定し、それぞれの濃度上昇率を求めた。結果を表1に示す。
[比較例1]
実施例1と同じ白血球除去フィルターを用いて、実施例1と同様に白血球除去処理を行った後、送液ポンプを止めて血液を生理食塩液に切り替えた。送液ポンプを再開して溶液出口より白血球除去された血液と生理食塩液を回収し、回収液とした。
実施例1と同じように、処理前の血液と回収液のセロトニン濃度、トロンボキサンB濃度、プロスタグランジンE濃度及びヒスタミン濃度を測定し、それぞれの濃度上昇率を求めた。結果を表1に示す。

[参考例1]
実施例1と同じ白血球除去フィルターを用いて、実施例1と同様に白血球除去処理を行った後、送液ポンプを止めて血液をデキストラン加乳酸リンゲル液(デキストラン平均分子量:40,000、デキストラン濃度:10w/v%、pH:5.4、粘度:4.4mPa・sec)に切り替えた。送液ポンプを再開して溶液出口より白血球除去された血液とデキストラン加乳酸リンゲル液を回収し、回収液とした。
実施例1と同じように、処理前の血液と回収液のセロトニン濃度、トロンボキサンB濃度、プロスタグランジンE濃度及びヒスタミン濃度を測定し、それぞれの濃度上昇率を求めた。結果を表2に示す。
[参考例2]
実施例1と同じ白血球除去フィルターを用いて、実施例1と同様に白血球除去処理を行った後、送液ポンプを止めて血液をヘパリン加生理食塩液(ヘパリン分子量:5,000〜20,000、ヘパリン濃度10,000IU/L(約0.01w/v%)、pH:5.7)に切り替えた。送液ポンプを再開して溶液出口より白血球除去された血液とヘパリン加生理食塩液を回収し、回収液とした。
実施例1と同じように、処理前の血液と回収液のセロトニン濃度、トロンボキサンB濃度、プロスタグランジンE濃度及びヒスタミン濃度を測定し、それぞれの濃度上昇率を求めた。結果を表2に示す。

[実施例5]
白血球除去フィルターとして、酢酸セルロース粒子(ビーズ)0.63gを内径2mm、長さ20cmのカラムに充填し用いた。線速1.1mL/min・cm(送液ポンプ速度4.5mL/h)で実施例1と同様に白血球除去処理を行った後、生理食塩液を、送液ポンプを止めることなく三方活栓の切り替えによって同じ速度で4分間、0.3mL流した。
溶液出口より白血球除去された血液と生理食塩液を回収し、回収液とした。実施例1と同じように、処理前の血液と回収液のセロトニン濃度、トロンボキサンB濃度、プロスタグランジンE濃度及びヒスタミン濃度を測定し、それぞれの濃度上昇率を求めた。結果を表3に示す。
[比較例4]
実施例5と同じ白血球除去フィルターを用いて、実施例5と同様に白血球除去処理を行った後、送液ポンプを止めて血液を生理食塩液に切り替えた。送液ポンプを再開して溶液出口より白血球除去された血液と生理食塩液を回収し、回収液とした。
実施例1と同じように、処理前の血液と回収液のセロトニン濃度、トロンボキサンB濃度、プロスタグランジンE濃度及びヒスタミン濃度を測定し、それぞれの濃度上昇率を求めた。結果を表3に示す。

本発明に係る白血球除去装置の作動方法は、白血球除去フィルターに残留する白血球除去された血球含有液を返血する際に有用に用いることができる。
本発明の白血球除去装置の一態様を示す平面図である。採血回路に第二の分岐回路を介して生理的溶液供給手段が接続されている。 本発明の白血球除去装置の一態様を示す平面図である。第一の分岐回路に第二の分岐回路を介して生理的溶液供給手段が接続されている。 従来の技術で使用されている白血球除去装置の一態様を示す平面図である。
符号の説明
1:採血回路
2:返血回路
3:抗凝固剤供給手段に接続された第一の分岐回路
4:生理的溶液供給手段に接続された第二の分岐回路
5:送液ポンプ
6:白血球除去フィルター
7:被処理血球含有液
8:生理的溶液供給手段
9:抗凝固剤供給手段
10:採血回路の開閉手段
11:第二の分岐回路の開閉手段

Claims (5)

  1. 開閉手段を有する採血回路と白血球除去フィルターと返血回路がこの順に接続され、該採血回路には抗凝固剤供給手段が第一の分岐回路を介して接続され、前記採血回路上または前記返血回路上には送液ポンプが配置された白血球除去装置であって、
    前記採血回路または第一の分岐回路には、開閉手段を有する第二の分岐回路を介して生理的溶液供給手段が接続されており、前記第二の分岐回路が閉塞し、採血回路が連通して、前記送液ポンプが血球含有液を白血球除去フィルターに供給することができ、
    前記送液ポンプが作動したまま第二の分岐回路が連通し、採血回路が閉塞して、白血球除去フィルターに供給する液体が血球含有液から生理的溶液に切り替わることができ、
    前記送液ポンプが白血球除去フィルターに少なくとも該白血球除去フィルターの1容の生理的溶液を供給することができ、
    少なくとも採血回路の閉塞時から前記送液ポンプが停止することなく白血球除去フィルターに血球含有液または生理的溶液を供給することができることを特徴とする白血球除去装置
  2. 前記白血球除去フィルターは、不織布、多孔質体、平膜、織布、粒子からなる群より選択される一の水不溶性担体からなる白血球除去材を有していることを特徴とする請求項1に記載の白血球除去装置。
  3. 開閉手段を有する採血回路と白血球除去フィルターと返血回路がこの順に接続され、該採血回路には抗凝固剤供給手段が第一の分岐回路を介して接続され、前記採血回路上または前記返血回路上には送液ポンプが配置され、
    前記採血回路または第一の分岐回路には、開閉手段を有する第二の分岐回路を介して生理的溶液供給手段が接続されており、前記第二の分岐回路が閉塞し、採血回路が連通して、前記送液ポンプが血球含有液を白血球除去フィルターに供給することができ、
    前記送液ポンプが作動したまま第二の分岐回路が連通し、採血回路が閉塞して、白血球除去フィルターに供給する液体が血球含有液から生理的溶液に切り替わることができる白血球除去装置の作動方法であって、
    前記送液ポンプが白血球除去フィルターに少なくとも該白血球除去フィルターの1容の生理的溶液を供給する工程を含み、
    少なくとも採血回路の閉塞時から前記送液ポンプが停止することなく白血球除去フィルターに血球含有液または生理的溶液を供給するよう前記送液ポンプを駆動させることを特徴とする白血球除去装置の作動方法。
  4. 前記生理的溶液の線速が0.16mL/min・cm2以上2.4mL/min・cm2以下であることを特徴とする請求項3に記載の白血球除去装置の作動方法。
  5. 前記白血球除去フィルターは、不織布、多孔質体、平膜、織布、粒子からなる群より選択される一の水不溶性担体からなる白血球除去材を有していることを特徴とする請求項3または4に記載の白血球除去装置の作動方法。
JP2008080399A 2008-03-26 2008-03-26 白血球除去装置の作動方法 Active JP5314309B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008080399A JP5314309B2 (ja) 2008-03-26 2008-03-26 白血球除去装置の作動方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008080399A JP5314309B2 (ja) 2008-03-26 2008-03-26 白血球除去装置の作動方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009232961A JP2009232961A (ja) 2009-10-15
JP5314309B2 true JP5314309B2 (ja) 2013-10-16

Family

ID=41247676

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008080399A Active JP5314309B2 (ja) 2008-03-26 2008-03-26 白血球除去装置の作動方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5314309B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01277569A (ja) * 1988-04-28 1989-11-08 Terumo Corp 血液成分分離装置および血液成分分離方法
JPH0817811B2 (ja) * 1988-07-01 1996-02-28 テルモ株式会社 血漿分離器および血漿採取装置
JPH1080478A (ja) * 1996-09-09 1998-03-31 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 二重濾過による血漿処理方法及び血漿処理装置
JP2002085555A (ja) * 2000-09-12 2002-03-26 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 血液処理装置
JP4135893B2 (ja) * 2002-11-15 2008-08-20 旭化成クラレメディカル株式会社 白血球除去フィルターから白血球が除去された血液を回収する方法
JP4135894B2 (ja) * 2002-11-15 2008-08-20 旭化成クラレメディカル株式会社 白血球除去フィルターに残留する白血球が除去された血液を回収する方法、回収装置および回収システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009232961A (ja) 2009-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6208186B2 (ja) 血液成分の分離システム、分離材
DK175916B1 (da) System og fremgangsmåde til behandling af biologiske fluida
US7182865B2 (en) Device for separating whole blood under gravitational force
JP6469123B2 (ja) 中空糸膜型体液濾過装置、中空糸膜型体液濾過装置の作動方法及び濾過方法
JPH01502400A (ja) 血球洗浄システムおよび方法
JP5975985B2 (ja) 単核球調製材、及び前記調製材を利用した単核球調製方法
JP5336109B2 (ja) 単核細胞と血小板の濃縮方法
EP2843035B1 (en) Nucleated-cell capturing filter and nucleated-cell preparation method using same
JP2002526172A (ja) 生物学的流体フィルターおよびシステム
JP2021509351A (ja) 自己輸血のための出血液を処理するためのシステムおよび方法
US7217365B2 (en) Blood filtration methods
Myers et al. Post-arterial filter gaseous microemboli activity of five integral cardiotomy reservoirs during venting: An in vitro study
JP2013036818A (ja) 腫瘍細胞の濃縮方法及び分離材
JP5314309B2 (ja) 白血球除去装置の作動方法
JP4493097B2 (ja) 持続式血液濾過装置
JP2012210187A (ja) 細胞懸濁液の濃縮方法
JPH0347131A (ja) 白血球捕捉用フィルター材およびその製造方法
JP2003507149A (ja) 循環流体を生物学的に処理するための神経膠星状細胞装置
JP4135894B2 (ja) 白血球除去フィルターに残留する白血球が除去された血液を回収する方法、回収装置および回収システム
JP4640991B2 (ja) 単球選択捕捉材料
JP4135892B2 (ja) 白血球除去フィルターユニット内の残留血液回収方法及び残留血液回収装置
JP2003202334A (ja) 細胞診断用検体、その調製方法及び装置
CN111939599B (zh) 富血小板血浆的制备方法及装置
JP4135893B2 (ja) 白血球除去フィルターから白血球が除去された血液を回収する方法
JP2003009851A (ja) 造血幹細胞の採取方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110322

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20120416

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130402

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130529

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130702

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130705

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5314309

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350