JP5313863B2 - 電流センサ内蔵コネクタ - Google Patents

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この発明は、電流センサ内蔵コネクタに関する。
従来、例えば電気自動車においては、駆動用モータに供給される3相交流電流及び発電用モータから供給される3相交流電流を検出する電流センサが備えられている。当該電流センサは、取り付け作業や検出精度等の観点から種々の位置に設置されている。例えば、特許文献1に示されるように、電流センサが接続コードのコネクタに内蔵されてなる電流センサ内蔵コネクタが公知である。
図9に示すように、電流センサ内蔵コネクタを備える接続コード120は、直流電力及び交流電力間で電力を変換するインバータユニット109と、駆動用モータ104及び発電用モータ105との間に接続される。接続コード120は、インバータユニット109に接続される第1コネクタ121と、駆動用モータ104に接続される第2コネクタ122と、発電用モータ105に接続される第3コネクタ123と、第1コネクタ121及び第2コネクタ122並びに第1コネクタ121及び第3コネクタ123を接続する2本の接続ライン106とからなる。
第1コネクタ121は、図9に拡大して示すように、インバータユニット109にて生成される3相交流電力を一方の接続ライン106を介して第2コネクタ122側に送電する3本のバスバー131〜133と、3相交流電力を他方の接続ライン106を介して発電用モータ105からの電力を受電する3本のバスバー134〜136とを備える。各バスバー131〜136の配置態様としては、例えば特許文献2に示されるように、第1コネクタ121の長手方向に一列に並べられる構成が広く採用されている。本構成は、主に磁場干渉の弊害を抑制するべく採用されている。本構成を電流センサ内蔵コネクタに適用した第1コネクタ121の断面図を図10に示す。
同図10に示すように、3相のうち2相に対応するバスバー131,132,135,136の外周には、これらバスバー131,132,135,136の外周に生じる磁場を集磁するコア107が設けられている。コア107は、四角枠状に形成されるとともに、その底壁の一部には通磁孔107aが形成されている。通磁孔107aに対応して磁気センサ108が設けられている。磁気センサ108は、同バスバー131,132,135,136に流れる電流によって発生する磁場の強さを検出する。
上述のように、バスバー131〜136は一列に並べられているところ、各バスバー131〜136を有る程度離間させて設ければ、磁場干渉は生じない。具体的には、バスバー131に対応して設けられる磁気センサ108が隣のバスバー132の周囲に形成される磁場の影響を受けることはない。
ここで、バスバーに流される電流が大きくなるにつれ、発生する磁場は強くなる。このように、磁場の強さは電流に比例する等、電流と磁場との間に一定の関係があることを利用することにより、磁気センサ108の検出結果に基づき各バスバー131,132,135,136を流れる電流の値や電流位相が検出可能となる。ここで、交流電流の各相は120度ずつ位相がずれている。このため、磁気センサ108が設けられていない残りの1相に対応するバスバー133,134に流される電流については、他のバスバー131,132,135,136に流される交流電流の位相から推定することができる。
特開2009−218121号公報 特開2006−81373号公報
ところで、第1コネクタ121では、各バスバー131〜136はある程度離間して一列に設置されているため、自ずと第1コネクタ121はバスバー131〜136の配列方向(図10の左右方向)において大きくなる。このような第1コネクタ121の前記配列方向における大型化はインバータユニット109の構成にも影響を及ぼす。すなわち、インバータユニット109には、第1コネクタ121及び各バスバー131〜136に対応する差込口を形成する必要がある。よって、インバータユニット109は、少なくとも第1コネクタ121の前記配列方向における長さ(大きさ)よりも大きく構成する必要がある。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、インバータユニットをコンパクトに構成することが可能となる電流センサ内蔵コネクタを提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
請求項1に記載の発明は、第1の装置及び複数の第2の装置間で3相の交流電力を伝達する接続コードにおける前記第1の装置側に接続され、同第1の装置の差込口に差し込み可能に形成される電流センサ内蔵コネクタにおいて、各相の電流が流されるとともに、前記第2の装置毎に3本で1組として構成されるバスバーと、前記各組のバスバーに対応して設けられ、同バスバーに電流が流されることによって、その周囲に生じる磁場の強さに比例した電圧を出力する磁気センサと、を備え、各組の前記バスバーは第1の方向に並べられ、前記各組は前記第1の方向に対して垂直方向の第2の方向に並べられて構成され
前記各組間に磁気シールド部材が設けられ、前記磁気センサが対応して設けられる前記バスバーの外周には、同バスバーの周囲に形成される磁場を集磁するコアが設けられ、前記磁気センサは前記コアが集磁した磁場を検出する位置に設けられ、前記コアにおいて、前記磁気センサに対応する部分には前記コア内に閉じ込められた磁界を局所的に空間に漏洩させる通磁孔が形成され、前記通磁孔は前記第2の方向において隣り合う前記コアの互いに対向する位置に形成され、前記磁気シールド部材は、前記第1の方向に延びる上下面にそれぞれ前記磁気センサが設置される基板の中間層として構成されることをその要旨としている。
第1の装置の差込口の大きさは、コネクタの大きさに応じて決まる。よって、例えば、第1の方向におけるコネクタのサイズが本来必要十分とされる第1の装置のサイズに対して大きい場合、差込口を形成するために第1の装置を大きく構成せざるをえない。
上記構成によれば、3本のバスバーからなる各組は第2の方向に重ねられる態様で構成される。従って、組数、すなわち第2の装置の数に関わらず、第1の方向におけるコネクタの大きさをコンパクトに保つことができ、ひいては第1の装置をコンパクトに構成することができる。
また、磁気シールド部材により各組間での磁場干渉を防止できる。なお、磁気センサは磁場の強さを検出するところ、磁場干渉が生じることで、バスバーの周囲に形成される磁場の強さを正確に検出できず、この検出結果に基づき算出されるバスバーに流される電流値にも影響が及ぶおそれがある。その点、磁気シールド部材を設けることにより、各組同士の磁場干渉を考慮することなく第2の方向において各組を接近させて構成することができる。よって、第2の方向におけるコネクタをコンパクトにすることができ、さらには第2の方向における第1の装置をコンパクトに構成することができる。
また、コアによりバスバーが形成する磁場を集磁することで、第1及び第2の方向において隣り合うバスバーとの磁場干渉が抑制される。従って、各バスバーをより密に配置することが可能となる。これにより、両方向におけるコネクタをコンパクトにすることができ、ひいては第1の装置をコンパクトに構成することができる。
また、通磁孔を通じてバスバーによる磁場が磁気センサに加わる。従って、磁気センサは対応して設けられるバスバーからより大きな磁場を受ける。これにより、より高い精度で磁場の強さの検出が可能となり、ひいては、磁気センサの検出結果に基づき算出されるバスバーに流される電流値の精度を上げることができる。
また、コアの通磁孔は、第2の方向において対向する位置、すなわち磁気シールド部材に対面する位置に形成されている。よって、全ての磁気センサを、磁気シールド機能を有する単一の基板の上下面に設置することが可能となる。
本発明によれば、電流センサ内蔵コネクタにおいて、インバータユニットをコンパクトに構成することができる。
本実施形態における車両の構成図。 本実施形態における接続コードの上面図。 本実施形態における図2のA―A線断面図。 本実施形態における図3のB−B線断面図。 本実施形態におけるインバータに設けられる差込口を示す斜視図。 本実施形態におけるインバータに差し込まれた状態の第1コネクタを示す上面図。 他の実施形態における図2のA―A線断面図。 他の実施形態における図2のA―A線断面図。 従来のインバータ及び両モータに接続される接続コードの上面図。 図9のC−C線断面図。
以下、本発明をハイブリッド車に具体化した一実施形態について図1〜図6を参照して説明する。
図1に示されるように、ハイブリッド式の車両1は、駆動軸2の駆動源であるエンジン3及び駆動用モータ4と、エンジン3の動力により発電する発電用モータ5とを備える。なお、駆動軸2にはタイヤが装着されている。そして、エンジン3の動力は機械的に駆動軸2に伝達される。これにより、駆動軸2が駆動して車両1が走行する。また、発電用モータ5による発電電力を電力源として駆動用モータ4を通じて駆動軸2を駆動させることで、車両1を走行させることも可能である。
詳しくは、エンジン3と駆動軸2との間には、エンジン3で発生した動力を駆動軸2と発電用モータ5とに分割する動力分割機構6が設けられている。エンジン3の動力に基づき発電用モータ5が発電した電力はバッテリ7に充電される。また、バッテリ7の電力は駆動用モータ4に供給され、同駆動用モータ4が駆動される。これにより、駆動軸2を駆動させることができる。両モータ4,5及びバッテリ7間にはインバータユニット9及びコンバータ8が接続されている。コンバータ8は、バッテリ7からの電圧を昇圧してインバータユニット9に出力するとともに、インバータユニット9からの電圧を降圧してバッテリ7に出力する。インバータユニット9は、コンバータ8からの直流電力を3相交流電力に変換するとともに、発電用モータ5からの3相交流電力を直流電力に変換する。本例では、コンバータ8及びインバータユニット9は、各自で電力変換等の制御を行っている。ここで、3相交流電力とは、一般的にモータの駆動に利用される3系統(U相、V相、W相)の交流電流又は交流電圧である。U相、V相、W相からなる3相の交流電流の波形は、互いに120度ずつ位相がずれた正弦波である。また、インバータユニット9には制御回路9aが内蔵されている。制御回路9aは後述する磁気センサの検出結果に基づき電流値の演算等を行う。なお、インバータユニット9は第1の装置に相当し、駆動用モータ4及び発電用モータ5は第2の装置に相当する。
また、インバータユニット9と両モータ4,5との間には、接続コード20が接続されている。接続コード20は、インバータユニット9に接続される第1コネクタ21と、駆動用モータ4に接続される第2コネクタ22と、発電用モータ5に接続される第3コネクタ23と、第1コネクタ21及び第2コネクタ22間並びに第1コネクタ21及び第3コネクタ23間を電気的に接続する2本の接続ライン24a,24bとからなる。各接続ライン24a,24bはU相、V相、W相に対応して計3本の接続線からなる。すなわち、接続ライン24a,24bは、3本の接続線が図示しない被覆に覆われることにより一束とされている。ここで、第1コネクタ21は、電流センサとしての機能を兼ね備える電流センサ内蔵コネクタである。
図2に示すように、第1コネクタ21は第1〜第6バスバー31〜36を備え、第2コネクタ22は第7〜第9バスバー41〜43を備え、第3コネクタ23は第10〜第12バスバー44〜46を備える。第1〜第3コネクタ21〜23は、板状のバスバーが樹脂材でモールド形成されてなるとともに、バスバーが端子として同樹脂材から突出している。
第1コネクタ21において、例えば、第1バスバー31にはU相、第2バスバー32にはV相、第3バスバー33にはW相の交流電流がインバータユニット9から供給される。第1バスバー31は接続ライン24aを通じて第2コネクタ22の第7バスバー41に接続されている。従って、第1バスバー31に供給されるU相の交流電力は第7バスバー41に供給されることになる。同様に、第2バスバー32に供給されるV相の交流電力は第8バスバー42に供給され、第3バスバー33に供給されるW相の交流電力は第9バスバー43に供給される。
一方、第3コネクタ23において、例えば、第10バスバー44にはU相、第11バスバー45にはV相、第12バスバー46にはW相の交流電流が発電用モータ5から供給される。第10バスバー44は接続ライン24bを通じて第1コネクタ21の第4バスバー34に接続されている。従って、第10バスバー44に流れるU相の交流電力は第4バスバー34に供給されることになる。同様に、第11バスバー45に流れるV相の交流電力は第5バスバー35に供給され、第12バスバー46に流れるW相の交流電力は第6バスバー36に供給される。
次に、第1コネクタ21の具体的構成について説明する。
図3に示すように、バスバーの軸方向からみて第1〜第3バスバー31〜33は、図3の左右方向に一列に間隔をおいて並べられている。第4〜第6バスバー34〜36も第1〜第3バスバー31〜33と同様に、左右方向に一列に間隔をおいて並べられている。また、第1〜第3バスバー31〜33は上段に並べられるとともに、第4〜第6バスバー34〜36は下段に並べられている。第1〜第6バスバー31〜36は、自身の上下面が左右方向に沿う向きに設けられている。第1〜第3バスバー31〜33と第4〜第6バスバー34〜36とは、左右方向における位置が互いに一致する。すなわち、図3の上下方向において、第1〜第3バスバー31〜33と第4〜第6バスバー34〜36とは間隔をおいて重なって設けられている。ここで、図6に一点鎖線で示すように、第1〜第6バスバー31〜36を左右方向に一列に並べて第1コネクタ21を構成した場合には、同図の実線で示す第1コネクタ21に比べて、左右方向において約2倍の大きさになる。従って、バスバーを重ねて配置することで、第1コネクタ21の左右方向の大きさをよりコンパクトにすることができる。なお、左右方向は第1の方向に相当し、上下方向は第2の方向に相当する。
また、図3に示すように、3相のうちの2相(U相及びV相)に対応するバスバー31,32,34,35の外周には、同バスバー周辺に生じる磁場を集磁する磁性体からなるコア38が設けられている。当該コア38は、バスバーの長手方向に延びる筒状に形成されるとともに、バスバー31,32,34,35を囲む位置に設置される。また、コア38にはその長手方向に延びる通磁孔38aが形成されている。第1バスバー31及び第4バスバー34に対応して設けられる両コア38の通磁孔38aは、互いに対向する位置に形成されている。同様に、第2バスバー32及び第5バスバー35に対応して設けられる両コア38の通磁孔38aは、互いに対向する位置に形成されている。
また、第1バスバー31及び第2バスバー32と、第4バスバー34及び第5バスバー35との間には基板47が設けられている。基板47における上面及び下面にはそれぞれ2つの磁気センサ48が実装されている。本例では、磁気センサ48としてホールICが採用されている。詳しくは、磁気センサ48は、各通磁孔38aに対向する位置に設けられている。従って、コア38に集磁された磁力が各通磁孔38aから漏洩して磁気センサ48に加わる。磁気センサ48は対応するバスバー31,32,34,35に電流が流されることにより形成される磁場の強さ(磁束密度)に比例した電圧を生成する。磁気センサ48の検出結果は、基板47の出力端子に接続される信号線50を通じて制御回路9aに出力される。信号線50は、第1コネクタ21の外部に引き出され、その先端には端子51が設けられている。ここで、バスバー31〜36に流される電流が大きくなるにつれ、バスバー31〜36が発生させる磁場は強くなる。よって、制御回路9aは、磁気センサ48の検出結果に基づきバスバー31,32,34,35の電流の値を演算することができる。これにより、インバータユニット9と駆動用モータ4及び発電用モータ5との間に供給される電流の値を認識できる。制御回路9aは、演算結果に基づきインバータユニット9と駆動用モータ4及び発電用モータ5との間に異常電流が流れている旨判断したとき、インバータユニット9を通じて異常電流の供給を遮断する制御を行う。これにより、異常電流の発生に伴う故障等を防止できる。
また、基板47には中間層として、各バスバーが形成する磁場同士の干渉を防止する磁気シールド部材49が設けられている。磁気シールド部材49が設けられることで、例えば、第1バスバー31が形成する磁場の影響が第4バスバー34に対応して設けられる磁気センサ48に及ぶことが防止される。また、逆に、第4バスバー34が形成する磁場の影響が第1バスバー31に対応して設けられる磁気センサ48に及ぶことも防止される。これは、磁気シールド部材49により磁界が遮断されるからである。これにより、磁気センサ48が自身に対応するバスバー以外からの磁場の影響を受けないため、同磁気センサ48の検出精度、ひいては同検出結果を利用した演算により得られるバスバーに流れる電流の値の精度が確保される。また、同様の理由から第2バスバー32及び第5バスバー35に対応して設けられる両磁気センサ48についての検出精度を確保することができる。さらに、磁場干渉が防止されるため、第1〜第3バスバー31〜33と第4〜第6バスバー34〜36とを接近させて構成することができる。よって、第1コネクタ21の上下方向の大きさをコンパクトにすることができる。
また、図4に示すように、第1コネクタ21において第2バスバー32及び第5バスバー35はインバータユニット9側に突出している。同様に、その他のバスバー31,33,34,36も突出している。同図4に示すように、インバータユニット9には第1コネクタ21の外形と同一凹形状のガイド穴58が形成されている。ガイド穴58の底面には、第1〜第6バスバー31〜36が差し込まれる差込口55が形成されている。差込口55は、図5に示すように、第1〜第6バスバー31〜36に対応する位置に形成されている。すなわち、左右方向に並ぶ3つの差込口55からなる列が上下2段に亘って形成されている。
図4に示すように、各差込口55の内部には、同差込口55に差し込まれた各バスバー31〜36とインバータユニット9とを電気的に接続可能とする接続端子56が設けられている。接続端子56は単一の金属材料がコ字状に曲げ返されて形成される。接続端子56の先端部は、さらに内側に曲げ返されて屈曲部56aが形成されている。そして、接続端子56に第1〜第6バスバー31〜36が挿入可能とされている。接続端子56に差し込まれた各バスバー31〜36は、屈曲部56aの弾性力により差込口55からの抜出が抑制される。また、当該弾性力により接続端子56と、各バスバー31〜36との接触圧力が確保される。各バスバー31〜36が各差込口55(接続端子56間)に差し込まれた状態においては、インバータユニット9と第1〜第6バスバー31〜36とは電気的に接続された状態となる。なお、インバータユニット9と同様に、駆動用モータ4及び発電用モータ5にも差込口55及び接続端子56が設けられ、第2コネクタ22が駆動用モータ4に、第3コネクタ23が発電用モータ5に接続可能に構成されている。
また、図4に示すように、インバータユニット9には、信号線50の外端部に設けられた端子51を差し込み可能とした差込口57が形成されている。端子51が差込口57に差し込まれることにより、磁気センサ48と制御回路9aとが電気的に接続され、磁気センサ48の検出結果が信号線50を通じて制御回路9aに出力される。なお、上記第1コネクタ21〜第3コネクタ23及び端子51の差し込みは全て手作業にて行うことができる。
インバータユニット9と、駆動用モータ4及び発電用モータ5とを接続する際には、第1コネクタ21をインバータユニット9に接続し、第2コネクタ22を駆動用モータ4に接続し、第3コネクタ23を発電用モータ5に接続する。このように、工具等を使用することなく、接続作業を手作業にて行えるため、接続作業が容易となる。
上述したように、第1〜第3バスバー31〜33及び第4〜第6バスバー34〜36を上下2段で構成することで第1コネクタ21の左右方向(図3参照)の大きさをコンパクトにすることができる。これに伴い、以下に述べる理由によりインバータユニット9の左右方向の大きさをコンパクトにすることができる。すなわち、図6を参照して上述したように、例えば、第1〜第6バスバー31〜36が一列に並べられてコネクタが構成される場合(図6に一点鎖線で示す)、第1コネクタ21の左右方向の大きさは上記構成に比べ約2倍となる。この場合、インバータユニット9には、第1コネクタ21の左右方向の大きさに応じてガイド穴58、差込口55等を設ける必要がある。すなわち、インバータユニット9を第1コネクタ21の左右方向より小さく構成することはできない。よって、第1コネクタ21をコンパクトに構成することで、インバータユニット9をよりコンパクトに構成することができる。また、本構成によれば、接続配線を最小限としつつ、交流電力を直流電力に変換する構成と、直流電力を交流電力に変換する構成とを重ねて配置することができる。よって、インバータユニット9の内部構成を左右方向にコンパクトに構成することができる。
さらに、上述のように、磁気シールド部材49を設けることで、第1コネクタ21の上下方向の大きさをコンパクトにすることができる。これによっても、インバータユニット9の上下方向におけるコンパクト化が図られる。
また、上述のように第1コネクタ21の左右方向がコンパクトにされることで、同第1コネクタ21の差し込み作業をより容易にすることができる。例えば、第1コネクタ21の左右方向のサイズが大きい場合、同第1コネクタ21を左右方向において均等の力でガイド穴58に差し込む作業は容易ではない。この場合、例えば、片手で第1コネクタ21を差し込むことは現実的ではなく、両手で作業する必要があると想定される。その点、第1コネクタ21の左右方向のサイズをコンパクトにすることで、差し込む際、第1コネクタ21の左右方向において力が不均等に加わることが少なくなり、差し込み作業が容易となる。よって、第1コネクタ21を片手で差し込むことも可能となる。
以上、説明した実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)第1コネクタ21において、第1〜第3バスバー31〜33と、第4〜第6バスバー34〜36とは、上下方向に重ねられる態様で構成される。従って、インバータユニット9に複数のモータ、すなわち駆動用モータ4及び発電用モータ5が接続される構成であれ、左右方向における第1コネクタ21の大きさをコンパクトに保つことができ、ひいてはインバータユニット9をコンパクトに構成することができる。
(2)磁気シールド部材49により第1〜第3バスバー31〜33及び第4〜第6バスバー34〜36間での磁場干渉を防止できる。なお、磁気センサ48は磁場の強さを検出するところ、磁場干渉が生じることで、バスバーの周囲に形成される磁場の強さを正確に検出できず、この検出結果に基づき算出されるバスバーに流される電流値にも影響が及ぶおそれがある。その点、磁気シールド部材49を設けることにより、磁場干渉を考慮することなく上下方向において第1〜第3バスバー31〜33と、第4〜第6バスバー34〜36とを接近させて構成することができる。よって、上下方向における第1コネクタ21をコンパクトにすることができ、さらには上下方向におけるインバータユニット9をコンパクトに構成することができる。
(3)コア38によりバスバー31〜36が形成する磁場を集磁することで、隣り合うバスバーとの磁場干渉が抑制される。従って、各バスバー31〜36をより密に配置することが可能となる。これにより、第1コネクタ21をコンパクトにすることができ、ひいてはインバータユニット9をコンパクトに構成することができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
・上記実施形態においては、制御回路9aはインバータユニット9に内蔵されていたが、制御回路9aは制御装置として独立して構成されていてもよい。
・上記実施形態においては、コンバータ8及びインバータユニット9は各自で電力変換等の制御を行っていた。しかし、ECU(Electronic Control Unit)を設けて、同ECUが統括してコンバータ8及びインバータユニット9等の制御を行ってもよい。
・上記実施形態においては、接続コード20はインバータユニット9と、駆動用モータ4及び発電用モータ5とを接続していた。しかし、接続コード20を接続する対象の数や種類はこれらに限らず、例えば、インバータユニット9と、複数の駆動用モータ4や複数の発電用モータ5とを接続してもよい。また、3相交流電力を利用するものであれば接続対象もモータに限定されない。
インバータユニット9に接続される対象の数が増えた場合、例えば、インバータユニット9の接続対象が3つのモータである場合、第1コネクタ21は接続対象につき3本、計9本のバスバーを備える。この場合、左右方向に並ぶ3本で1組のバスバーが上下方向に3組並べられることで、第1コネクタ21の左右方向をコンパクトに保つことができる。
・上記実施形態においては、図3に示すように、バスバー31,34に対応して設けられる磁気センサ48と、バスバー32,35に対応して設けられる磁気センサ48とは、同一の基板47上に設置されていた。しかし、基板47をバスバー31,32間で分割して構成してもよい。
・上記実施形態においては、第1コネクタ21における第1〜第6バスバー31〜36は、自身の上下面が図3の左右方向に沿う方向を向く態様で構成されていた。しかし、図7に示すように、第1コネクタ21をバスバーの軸方向からみて第3バスバー33及び第6バスバー36の向きを90°回転させて構成してもよい。この場合には、第3バスバー33及び第6バスバー36は第1コネクタ21の左右方向の大きさに対して厚み分しか影響を及ぼさない。よって、第1コネクタ21の左右方向の大きさをさらにコンパクトに構成することができる。なお、第3バスバー33及び第6バスバー36についてはコア38が設けられていないため、上記構成としても第1コネクタ21の上下方向が大きくなることはない。
・上記実施形態においては、バスバー33,36については磁気センサ48及びコア38が設けられていなかったが、これらバスバー33,36に磁気センサ48等を設けてもよい。この場合には、推定することなく3相の電流値を認識できる。
・上記実施形態においては、バスバー31,32,34,35が形成する磁場を集磁するコア38が設けられていたが、これらを省略してもよい。この場合には、例えば、隣り合う両バスバー31,32による磁場干渉を防止するべく、両バスバー31,32を離間させたり、両バスバー31,32間に新たに磁気シールド部材を設置したりすることが好ましい。
・上記実施形態においては、上下方向において隣り合う各バスバーが形成する磁場同士の干渉を防止する磁気シールド部材49が設けられていたが、これを省略してもよい。この場合には、例えば、図8に示すような構成が考えられる。すなわち、磁気センサ48は、バスバー同士の磁場干渉を受けないように、上下方向においてコア38の外側に配置されている。すなわち、バスバー31,34は両磁気センサ48に挟み込まれる態様となる。この場合、通磁孔38aの位置も磁気センサ48に応じた位置とする。本構成においても、磁場干渉が生じることなく左右方向における第1コネクタ21のコンパクト化が図られる。
・上記実施形態においては、電流センサ内蔵コネクタである第1コネクタ21はハイブリット式の車両1に適用されていたが、3相交流電力を伝達する構成であれば、ハイブリット式の車両1以外にも適用可能である。
次に、前記実施形態から把握できる技術的思想をその効果と共に記載する。
(イ)記コアにおいて、前記磁気センサに対応する部分には前記コア内に閉じ込められた磁界を局所的に空間に漏洩させる通磁孔が形成されている電流センサ内蔵コネクタ。
同構成によれば、通磁孔を通じてバスバーによる磁場が磁気センサに加わる。従って、磁気センサは対応して設けられるバスバーからより大きな磁場を受ける。これにより、より高い精度で磁場の強さの検出が可能となり、ひいては、磁気センサの検出結果に基づき算出されるバスバーに流される電流値の精度を上げることができる。
(ロ)記第2の方向において隣り合う前記コアの前記通磁孔は互いに対向する位置に形成され、前記磁気シールド部材は前記各磁気センサが設置される基板として構成される電流センサ内蔵コネクタ。
同構成によれば、コアの通磁孔は、第2の方向において対向する位置、すなわち磁気シールド部材に対面する位置に形成されている。よって、全ての磁気センサを、磁気シールド機能を有する単一の基板の上下面に設置することが可能となる。
(ハ)組を構成する3本のバスバーのうち2本のバスバーに対応して前記磁気センサが設けられる電流センサ内蔵コネクタ。
同構成によれば、各組を構成する3本のうち2本のバスバーに対応して磁気センサが設けられる。これにより、2つの磁気センサの検出結果に基づき、2本のバスバーに流れる2相の電流値を算出することができる。ここで、3相交流電流における各相は120度ずつ位相がずれている。そこで、2つの磁気センサの検出結果に基づき2相の電流値を算出して、残りの1相は位相のずれから推定することで、3相の電流値を認識することができる。
1…車両、9…インバータユニット、9a…制御回路、21〜23…第1〜第3コネクタ、31〜36…第1〜第6バスバー、38…コア、48…磁気センサ、49…磁気シールド部材。

Claims (1)

  1. 第1の装置及び複数の第2の装置間で3相の交流電力を伝達する接続コードにおける前記第1の装置側に接続され、同第1の装置の差込口に差し込み可能に形成される電流センサ内蔵コネクタにおいて、
    各相の電流が流されるとともに、前記第2の装置毎に3本で1組として構成されるバスバーと、
    前記各組のバスバーに対応して設けられ、同バスバーに電流が流されることによって、その周囲に生じる磁場の強さに比例した電圧を出力する磁気センサと、を備え、
    各組の前記バスバーは第1の方向に並べられ、前記各組は前記第1の方向に対して垂直方向の第2の方向に並べられて構成され
    前記各組間に磁気シールド部材が設けられ、
    前記磁気センサが対応して設けられる前記バスバーの外周には、同バスバーの周囲に形成される磁場を集磁するコアが設けられ、
    前記磁気センサは前記コアが集磁した磁場を検出する位置に設けられ、
    前記コアにおいて、前記磁気センサに対応する部分には前記コア内に閉じ込められた磁界を局所的に空間に漏洩させる通磁孔が形成され、
    前記通磁孔は前記第2の方向において隣り合う前記コアの互いに対向する位置に形成され、
    前記磁気シールド部材は、前記第1の方向に延びる上下面にそれぞれ前記磁気センサが設置される基板の中間層として構成される電流センサ内蔵コネクタ。
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