JP6421705B2 - 電流センサ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被検出電流の流れるバスバー、および、被検出電流を検出する電流センサを有する電流センサ装置に関するものである。
特許文献1に示されるように、バスバーを介して第1インバータ回路と接続された第1モータジェネレータ、および、バスバーを介して第2インバータ回路と接続された第2モータジェネレータを有する車両駆動システムが知られている。第1モータジェネレータはエンジンの始動とエンジンのトルクによる発電を行い、第2モータジェネレータは車両の加速と回生制動を行う。
特開2011−232086号公報
上記したように特許文献1の第1モータジェネレータと第2モータジェネレータは互いに用途が異なる。そのため各モータジェネレータに接続されたバスバーに流れる電流量(モータジェネレータの仕様によって定められる電流量)も互いに異なる。これらバスバーに流れる電流を検出するための電流センサユニットが各バスバーに設けられるが、上記のように電流量が異なるため、各電流センサユニットを透過する磁束の強さも異なる。そのため、電流センサユニットのホール素子によって検出された電気信号を処理する回路を、各モータジェネレータそれぞれに対して別種類用意しなくてはならなくなる。
これを解消するため、各モータジェネレータに接続するバスバーの幅を電流量に応じて設定し、それによって電流の流動によって生じる磁束の強さを調整することも考えられる。しかしながらこの場合、バスバーの種類が増大する、という新たな問題が生じる。
そこで本発明は上記問題点に鑑み、被検出電流の電流量に応じたバスバーを複数種類用意しなくとも、被検出磁束の強さを調整可能な電流センサ装置を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するための開示された発明の1つは、一部が第1電流の流れる第1電気部品(310)に接続され、残りが前記第1電流よりも電流量の少ない第2電流の流れる第2電気部品(320)に接続される、複数のバスバー(10)と、
前記第1電流の流動によって発生する被検出磁束を電気信号に変換する第1磁電変換素子(21、および、前記第1磁電変換素子にて変換された前記電気信号を処理する第1処理回路(22を有する第1電流センサ(20と、
前記第2電流の流動によって発生する被検出磁束を電気信号に変換する第2磁電変換素子(31)、および、前記第2磁電変換素子にて変換された前記電気信号を処理する第2処理回路(32)を有する第2電流センサ(30)と、を備える電流センサ装置であって、
複数の前記バスバーそれぞれは、前記第1電流および前記第2電流の流動方向に沿う一面(10a)と前記一面の裏面(10b)それぞれに直交する厚さ方向の長さが一定で、
前記第1電気部品に接続された前記バスバーの前記一面の一部若しくは前記裏面の一部が前記第1磁電変換素子の搭載領域に設定され、
前記第2電気部品に接続された前記バスバーの前記一面の一部若しくは前記裏面の一部が前記第2磁電変換素子の搭載領域に設定され、
前記第1電気部品に接続された前記バスバーの前記搭載領域、および、前記第2電気部品に接続された前記バスバーの前記搭載領域それぞれは、前記一面から前記裏面へと貫き、且つ、前記流動方向へと延びるスリット(11〜13)によって第1領域と第2領域とに分けられ、
前記第1領域と前記第2領域における前記流動方向と前記厚さ方向それぞれに直交する横方向の幅の比が、前記第1電流と前記第2電流の比に等しく、
前記第1領域は前記第2領域よりも前記横方向の幅が長くなっており、
前記第1電気部品に接続された前記バスバーの前記第2領域に前記第1磁電変換素子が搭載され、前記第2電気部品に接続された前記バスバーの前記第1領域に前記第2磁電変換素子が搭載されている
このように本発明によれば、バスバー(10)に形成されたスリット(11〜13)によって第1電流と第2電流が分流される。したがって第1磁電変換素子(21)と第2磁電変換素子(31)のバスバー(10)への搭載位置を調整することで、第1磁電変換素子(21)と第2磁電変換素子(31)を透過する磁束の強さを調整することができる。例えば、被検出電流の大きい電気部品にバスバー(10)が接続される場合、分流された複数の電流の内、電流量の少ない電流から発生する磁束が第1磁電変換素子(21)を透過するように、バスバー(10)に第1磁電変換素子(21)を搭載する。これとは逆に、被検出電流の小さい電気部品にバスバー(10)が接続される場合、分流された複数の電流の内、電流量の大きい電流から発生する磁束が第2磁電変換素子(31)を透過するように、バスバー(10)に第2磁電変換素子(31)を搭載する。こうすることにより、バスバー(10)の接続対象が代わることによって、第1磁電変換素子(21)と第2磁電変換素子(31)を透過する磁束の強さが大きく異なることが抑制される。この結果、第1磁電変換素子(21)と第2磁電変換素子(31)にて変換される電気信号の電圧レベルが大きくことなることが抑制される。したがって第1磁電変換素子(21)と第2磁電変換素子(31)によって変換された電気信号を処理する第1処理回路(22)と第2処理回路(32)を、接続対象に応じて複数種類用意しなくともよくなる。また、被検出電流の電流量に応じたバスバー(10)も複数種類用意しなくとも良くなる。
上記の開示によれば、第1電気部品(310)に接続されたバスバー(10)の第2領域を流れる電流と、第2電気部品(320)に接続されたバスバー(10)の第1領域を流れる電流とが相等しくなる。
このため、第1電気部品に接続されたバスバー(10)の第2領域に搭載された第1磁電変換素子(21)と、第2電気部品に接続されたバスバー(10)の第1領域に搭載された第2磁電変換素子(31)それぞれを透過する磁束の強さを同一とすることができる。したがって各磁電変換素子(21,31)から出力される電気信号の電圧レベルが等しくなり、各磁電変換素子(21,31)の電気信号を処理する第1処理回路(22)と第2処理回路(32)を全く同一とすることができる。
なお、特許請求の範囲に記載の請求項、および、課題を解決するための手段それぞれに記載の要素に括弧付きで符号をつけている。この括弧付きの符号は実施形態に記載の各構成要素との対応関係を簡易的に示すためのものであり、実施形態に記載の要素そのものを必ずしも示しているわけではない。括弧付きの符号の記載は、いたずらに特許請求の範囲を狭めるものではない。
インバータ、モータジェネレータ、および、電流センサ装置の概略構成を示す回路図である。 バスバーを示す斜視図である。 スリットによる電流の分流を示す斜視図である。 電流センサ装置とバスバーに流れる電流を示す図表である。 スリットの変形例を示す上面図である。 スリットの変形例を示す上面図である。
以下、本発明をモータジェネレータの電流の検出に適用した場合の実施形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図4に基づいて本実施形態に係る電流センサ装置を説明する。なお図2〜図4では後述の刻印10cを破線で示し、図4の(c)、(d)欄ではスリット11を明りょうとするため、バスバー10にハッチングを入れている。また以下においては互いに直交の関係にある3方向を、x方向、y方向、z方向と示す。x方向が横方向に相当し、z方向が厚さ方向に相当する。
電流センサ装置100を説明する前に、先ず図1に基づいてインバータ210,220とモータジェネレータ310,320を説明する。図1に示すように第1インバータ210と第1モータジェネレータ310は、3つのバスバー10を介して電気的に接続されている。第2インバータ220と第2モータジェネレータ320は、3つのバスバー10を介して電気的に接続されている。第1インバータ210は第1スイッチ211〜216を有し、第2インバータ220は第2スイッチ221〜226を有する。これらスイッチ211〜216,221〜226が図示しない制御装置によって開閉制御されることで、モータジェネレータ310,320と電源とがバスバー10を介して電気的に接続される。以下においては第1モータジェネレータ310を第1MG310、第2モータジェネレータ320を第2MG320と簡略して表記する。第1MG310が第1電気部品に相当し、走行用および発電用のモータジェネレータに相当する。また第2MG320が第2電気部品に相当し、発電用のモータジェネレータに相当する。
MG310,320は、ハイブリッド自動車の車両駆動システムの一部を構成している。ハイブリッド自動車の動力源としてエンジンと第1MG310があり、発電源としてMG310,320がある。エンジンは燃料を燃焼させることで動力を発生し、第1MG310は電力によって出力軸を回転することで動力を発生する。また、第1MG310は車輪の回転エネルギーによって出力軸が回転されることで発電し、第2MG320はエンジンの動力によって出力軸が回転されることで発電する。エンジンと第1MG310によって生成された動力は、図示しない動力分配機構によって車両走行と発電に分配される。
図示しないが、MG310,320それぞれは動力分配機構に連結される出力軸と、出力軸に固定されたロータと、を有する。またMG310,320はロータの周りに設けられたステータを有し、ステータは鉄などの固定部材に図1に示すステータコイル311〜313,321〜323が巻かれて成る。ロータは永久磁石を有し、第1MG310のロータに回転トルクが生じるように、第1インバータ210によって第1ステータコイル311〜313に電流が流される。これにより出力軸がロータとともに回転し、この動力が動力分配機構に出力される。これとは異なり、車輪の回転エネルギーによって第1MG310の出力軸がロータとともに回転すると、その回転に伴って第1ステータコイル311〜313を貫く磁束が時間的に変化する。これにより第1ステータコイル311〜313に電流が流れ、第1MG310にて発電が行われる。またエンジンの動力によって第2MG320の出力軸がロータとともに回転すると、その回転に伴って第2ステータコイル321〜323を貫く磁束が時間的に変化する。これにより第2ステータコイル321〜323に電流が流れ、第2MG320にて発電が行われる。
上記したように第1インバータ210は第1スイッチ211〜216を有し、第2インバータ220は第2スイッチ221〜226を有する。本実施形態においてスイッチ211〜216,221〜226はそれぞれNチャネル型MOSFETである。電源のプラス端子からマイナス端子に向かって第1U相スイッチ211,212、第1V相スイッチ213,214、および、第1W相スイッチ215,216それぞれが直列接続され、これら対を成す2つのスイッチが並列接続されている。そして第1U相スイッチ211,212の中点に第1U相ステータコイル311の一端がバスバー10を介して接続されている。同様にして第1V相スイッチ213,214の中点に第1V相ステータコイル312の一端がバスバー10を介して接続されている。また第1W相スイッチ215,216の中点に第1W相ステータコイル313の一端がバスバー10を介して接続されている。そして第1ステータコイル311〜313それぞれの他端が互いに結線され、第1ステータコイル311〜313がY結線されている。
第2インバータ220と第2MG320は、第1インバータ210と第1MG310と同等の構成になっている。すなわち、電源のプラス端子からマイナス端子に向かって第2U相スイッチ221,222、第2V相スイッチ223,224、および、第2W相スイッチ225,226それぞれが直列接続され、これら対を成す2つのスイッチが並列接続されている。そして第2U相スイッチ221,222の中点に第2U相ステータコイル321の一端がバスバー10を介して接続されている。同様にして第2V相スイッチ223,224の中点に第2V相ステータコイル322の一端がバスバー10を介して接続されている。また第2W相スイッチ225,226の中点に第2W相ステータコイル323の一端がバスバー10を介して接続されている。これら第2ステータコイル321〜323それぞれの他端が互いに結線され、第2ステータコイル321〜323がY結線されている。
上記したように第1インバータ210と第1MG310の構成と、第2インバータ220と第2MG320の構成とは同等になっている。しかしながら第1MG310と第2MG320とでは用途が異なる。そのため第1MG310と第2MG320それぞれに流れる電流が互いに異なる。換言すれば、第1MG310に接続されたバスバー10に流れる第1電流と、第2MG320に接続されたバスバー10に流れる第2電流とは電流量が互いに異なる。より具体的に言えば、第1電流の方が、第2電流よりも電流量が大きい。なお、第1電流と第2電流はもちろんMG310,320の動作状態によって様々に変化する。この第1電流と第2電流それぞれの電流量は、製品(モータジェネレータ)の仕様によって定められる値に相当する。この第1電流と第2電流が、被検出電流として電流センサ装置100で検出される。次に、電流センサ装置100を説明する。
電流センサ装置100は、上記の第1MG310に接続された3つのバスバー10、および、第2MG320に接続された3つのバスバー10を有する。また電流センサ装置100は、第1MG310に接続された3つのバスバー10それぞれに搭載される3つの第1電流センサ20、および、第2MG320に接続された3つのバスバー10それぞれに搭載される3つの第2電流センサ30も有する。
図2および図3に示すように、バスバー10は電流の流動方向に沿った形状を成し、その少なくとも一部がy方向に延びている。そしてバスバー10は、z方向の長さ(厚さ)とx方向の長さ(横幅)が一定である。バスバー10は厚さに比べて横幅の長い扁平形状を成し、x方向とy方向とによって規定されるx−y平面に沿う2つの面10a,10bが他の面(側面や端面)に比べて面積が最も大きくなっている。本実施形態では一面10aと裏面10bとの違いを明りょうとするための刻印10cが一面10aに形成されている。
上記したようにバスバー10に電流センサ20,30が設けられるが、その設置領域は図2および図3に一点鎖線で囲って示すように予め定められている。そしてバスバー10の設置領域には、電流を分流するためのスリット11が形成されている。このスリット11は一面10aから裏面10bへと貫通し、流動方向に沿って延びた形状を成している。本実施形態においてスリット11はy方向に延びた形状を成し、設置領域の一部が、スリット11によって第1領域と第2領域とに分けられている。したがって図3に示すように、バスバー10を流れる電流Iは、スリット11によって第1領域と第2領域とに分流される。第1領域の横幅はa、第2領域の横幅はbとなっている。そして横幅aは横幅bよりも長くなっている。したがって第1領域に分流された第1分流電流Iaは、第2領域に分流された第2分流電流Ibよりも電流量が大きくなっている。
横幅aと横幅bの比は、第1電流と第2電流の比によって定められている。例えば第1電流と第2電流の比が2:1の場合、横幅a,bの比は2:1になる。第1電流を2Iとすると、第2電流はIとなる。第1MG310に接続されたバスバー10には第1電流2Iが流れるが、これはスリット11によって分流電流Ia,Ibに分けられる。この場合、図4の(c)欄に示すように第1分流電流Iaは(4/3)Iとなり、第2分流電流Ibは(2/3)Iとなる。また、第2MG320に接続されたバスバー10には第2電流Iが流れるが、これはスリット11によって分流電流Ia,Ibに分けられる。この場合、図4の(d)欄に示すように第1分流電流Iaは(2/3)Iとなり、第2分流電流Ibは(1/3)Iとなる。このように第1MG310に接続されたバスバー10の第2領域を流れる電流と、第2MG320に接続されたバスバー10の第1領域を流れる電流とが互いに相等しくなる。したがってこれら2つの電流それぞれの流動によって発生する磁束Hの強さも互いに相等しくなる。
図4の(a),(b)欄に示すように、第1電流センサ20と第2電流センサ30は第1電流と第2電流の流動によって生じる被検出磁束を電気信号に変換する磁電変換素子21,31を有する。これら磁電変換素子21,31は、上記の強さの互いに相等しい磁束Hが透過するように、バスバー10に搭載される。すなわち、第1磁電変換素子21は第1MG310に接続されたバスバー10の第2領域に搭載され、第2磁電変換素子31は第2MG320に接続されたバスバー10の第1領域に搭載される。磁電変換素子21,31それぞれは上記の磁束Hを電気信号に変換する。
第1電流センサ20は、第1磁電変換素子21、第1処理回路22、第1支持基板23、第1モールド樹脂24、および、第1蓋部25を有する。第1支持基板23の搭載面23aに第1磁電変換素子21と第1処理回路22とが搭載される。第1磁電変換素子21と第1処理回路22とは第1ワイヤ26を介して互いに電気的に接続されている。第1磁電変換素子21によって変換された、磁束の強さに応じた電気信号は、この第1ワイヤ26を介して第1処理回路22に出力される。第1処理回路22は電気信号に含まれるノイズを除去するフィルタ回路や、フィルタ回路から出力された電気信号を増幅する増幅回路などを有する。この第1処理回路22にて処理された電気信号が、図示しない車両の電子制御装置(ECU)などに出力される。
図4の(a)欄に示すように、第1支持基板23の搭載面23aの裏面23bが、第1MG310に接続されたバスバー10の一面10aに設置される。これによって第1磁電変換素子21は第1支持基板23を介してバスバー10に搭載される。なお、第1磁電変換素子21はバスバー10の第2領域の直上に位置し、第2領域を流れる電流に応じた磁束Hが透過される。
第1モールド樹脂24は開口部を有する箱形状を成し、その底部がバスバー10の裏面10bと側面それぞれと機械的に接続されている。インサート成形によって第1モールド樹脂24をバスバー10に形成した後、第1モールド樹脂24の開口部を介して、第1磁電変換素子21と第1処理回路22とが搭載された第1支持基板23をバスバー10の一面10aに設置する。この際、第1支持基板23をバスバー10と第1モールド樹脂24に例えば接着剤によって固定する。その後、第1モールド樹脂24の開口部を第1蓋部25によって閉塞する。
第2電流センサ30は、第2磁電変換素子31、第2処理回路32、第2支持基板33、第2モールド樹脂34、および、第2蓋部35を有する。第2支持基板33の搭載面33aに第2磁電変換素子31と第2処理回路32とが搭載される。第2磁電変換素子31と第2処理回路32とは第2ワイヤ36を介して互いに電気的に接続されている。第2磁電変換素子31によって変換された、磁束の強さに応じた電気信号は、この第2ワイヤ36を介して第2処理回路32に出力される。
第2磁電変換素子31と第1磁電変換素子21とは全く同一の構成となっている。また第2処理回路32も第1処理回路22と全く同一の構成となっている。この第2処理回路32にて処理された電気信号が、ECUなどに出力される。
図4の(b)欄に示すように、第2支持基板33の搭載面33aの裏面33bが、第2MG320に接続されたバスバー10の裏面10bに設置される。これによって第2磁電変換素子31は第2支持基板33を介してバスバー10に搭載される。なお、第2磁電変換素子31はバスバー10の第1領域の直上に位置し、第1領域を流れる電流に応じた磁束Hが透過される。
第2モールド樹脂34は開口部を有する箱形状を成し、その底部がバスバー10の一面10aと側面それぞれと機械的に接続されている。インサート成形によって第2モールド樹脂34をバスバー10に形成した後、第2モールド樹脂34の開口部を介して、第2磁電変換素子31と第2処理回路32とが搭載された第2支持基板33をバスバー10の裏面10bに設置する。この際、第2支持基板33をバスバー10と第2モールド樹脂34に例えば接着剤によって固定する。その後、第2モールド樹脂34の開口部を第2蓋部35によって閉塞する。
次に、本実施形態に係る電流センサ装置100の作用効果を説明する。上記したように、バスバー10に形成されたスリット11によって搭載領域が第1領域と第2領域とに分けられている。これによりバスバー10を流れる被検出電流(第1電流と第2電流)が第1領域と第2領域とに分流される。第1領域を流れる第1分流電流と第2領域を流れる第2分流電流の比は、第1領域と第2領域の横幅の比によって定められる。そして第1領域と第2領域の横幅の比は、第1電流と第2電流の比によって定められている。
したがって第1MG310に接続されたバスバー10の第2領域を流れる電流と、第2MG320に接続されたバスバー10の第1領域を流れる電流とが互いに相等しくなる。このため、これら2つの電流それぞれの流動によって発生する磁束Hの強さも互いに相等しくなる。第1電流の流れる第1MG310に接続されたバスバー10の第2領域に第1磁電変換素子21が搭載され、第2電流の流れる第2MG320に接続されたバスバー10の第1領域に第2磁電変換素子31が搭載されている。これにより磁電変換素子21,31それぞれを強さの等しい磁束Hが透過する。したがって本実施形態で示したように、第1磁電変換素子21の電気信号を処理する第1処理回路22と、第2磁電変換素子31の電気信号を処理する第2処理回路32とを全く同一とすることができる。したがってバスバー10に流れる電流に応じて処理回路22,32を複数種類用意しなくともよく、バスバー10も複数種類用意しなくともよくなる。
本実施形態ではバスバー10の一面10aに、一面10aであることを示す刻印10cが形成されている。これによればインサート成形によってモールド樹脂24,34をバスバー10に形成する際に、モールド樹脂24,34をインサート形成するための金型のキャビティへのバスバー10の設置を間違えることが抑制される。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
(第1の変形例)
本実施形態ではバスバー10に1つのスリット11が形成された例を示した。しかしながら図5に示すように、バスバー10に2つのスリット11,12が形成されてもよい。図5に示す変形例では、第1スリット11と第2スリット12とが流動方向(y方向)に離れている。そして第1スリット11によって搭載領域の一部が、横幅がaの第1領域と横幅がbの第2領域とに分けられている。また第2スリット12によって搭載領域の一部が、横幅がcの第3領域と横幅がdの第4領域とに分けられている。これら横幅a〜dは互いに異なっている。これによれば、第1電流と第2電流の比が横幅a,bの比の場合だけではなく、第1電流と第2電流の比が横幅c,dの比の場合においても、磁電変換素子21,31の搭載位置を調整することで、磁電変換素子21,31を透過する磁束Hを等しくすることができる。更に言えば、第1電流と第2電流の比が横幅a,cの比、横幅a,dの比、横幅b,cの比、横幅b,dの比それぞれの場合においても、磁電変換素子21,31の搭載位置を調整することで、磁電変換素子21,31を透過する磁束Hを等しくすることができる。また、第1スリット11と第2スリット12とがy方向に離れているので、スリット11,12がx方向に並ぶ構成と比べて、第1〜第4領域それぞれの横幅が短くなることが抑制される。これにより磁電変換素子21,31の各領域に対する位置決めが困難となることが抑制される。
(第2の変形例)
バスバー10に形成されるスリットの数としては、3つ以上を採用することができる。例えば図6に示す構成では、バスバー10に3つのスリット11〜13が形成されている。そしてスリット11〜13ぞれぞれの流動方向(y方向)の長さが互いに異なり、x方向に並んでいる。第1スリット11によって搭載領域の一部が、横幅がaの第1領域と横幅がbの第2領域とに分けられ、第2スリット12によって第2領域の一部が、横幅がcの第3領域と横幅がdの第4領域とに分けられている。また第3スリット13によって第4領域の一部が、横幅がeの第5領域と横幅がfの第6領域とに分けられている。そして横幅a〜fは互いに異なり、6つの横幅a〜fの内の2つの横幅の比が、第1電流と第2電流の比に等しくなっている。したがってこの変形例の場合、第1電流と第2電流の比に応じて、6つの横幅a〜fの内の2つの横幅の領域に磁電変換素子21,31を選択して搭載することで、磁電変換素子21,31を透過する磁束Hを等しくすることができる。また、3つのスリット11〜13がx方向に並んでいるので、スリット11〜13がy方向に離れる構成と比べて、搭載領域の拡大を抑制することができる。
なお、6つの横幅a〜fの内の2つの横幅の領域の比は、第1電流と第2電流の比だけではなく、これらとは異なる第3電流と第4電流の比などに応じて決定される。このように、複数のスリットによって分けられる複数の領域の横幅の比を、複数の被検出電流の比に応じて予め決定してもよい。この横幅の比の決定は、もちろん上記の第1の変形例においても適用可能である。
(その他の変形例)
本実施形態ではバスバー10がインバータ210,220とMG310,320とに接続される例を示した。しかしながらバスバー10の接続対象としては上記例に限定されず、民生の電気部品に適宜接続可能である。そしてバスバー10に形成されるスリット11の位置は、接続対象となる電気部品の仕様によって定められる電流に応じて予め決定される。すなわち、バスバー10が仕様によって定められる電流の相異なる2つの電気部品に接続される場合、スリット11によって分けられる第1領域と第2領域の横幅の比が、仕様によって定められる2つの電流の比と一致するように、バスバー10にスリット11が形成される。
本実施形態ではインサート成形によってモールド樹脂24,34をバスバー10に形成した後、支持基板23,33(磁電変換素子21,31)をバスバー10に設置する例を示した。しかしながらバスバー10とは無関係に単独で樹脂形成したモールド樹脂24,34それぞれをバスバー10に接着剤などによって固定した後、支持基板23,33(磁電変換素子21,31)をバスバー10に設置してもよい。
本実施形態では第1MG310に接続されたバスバー10の一面10aに第1支持基板23が搭載され、第2MG320に接続されたバスバー10の裏面10bに第2支持基板33が搭載された例を示した。しかしながら第1MG310に接続されたバスバー10の一面10aに第1支持基板23が搭載され、第2MG320に接続されたバスバー10の一面10aに第2支持基板33が搭載されても良い。これとは反対に、第1MG310に接続されたバスバー10の裏面10bに第1支持基板23が搭載され、第2MG320に接続されたバスバー10の裏面10bに第2支持基板33が搭載されても良い。支持基板23,33のバスバー10への搭載面は一面10a、裏面10bに依存しない。ただし、磁電変換素子21,31のバスバー10に対する搭載位置は、上記の第1領域および第2領域それぞれに依存する。
本実施形態ではバスバー10の一面10aに刻印10cが形成される例を示した。しかしながら刻印10cは一面10aに形成されなくとも良い。
本実施形態では磁電変換素子21,31の具体例を述べていなかったが、自身を透過する磁束を電気信号に変換することのできるセンサ素子であれば適宜採用することができる。そのような素子としては、例えば、磁気抵抗効果素子、巨大磁気抵抗効果素子、トンネル磁気抵抗効果素子、および、ホール素子などを採用することができる。
10…バスバー、10a…一面、10b…裏面、11…スリット、20…第1電流センサ、21…第1磁電変換素子、22…第2磁電変換素子、30…第2電流センサ、31…第1処理回路、32…第2処理回路、100…電流センサ装置

Claims (6)

  1. 一部が第1電流の流れる第1電気部品(310)に接続され、残りが前記第1電流よりも電流量の少ない第2電流の流れる第2電気部品(320)に接続される、複数のバスバー(10)と、
    前記第1電流の流動によって発生する被検出磁束を電気信号に変換する第1磁電変換素子(21、および、前記第1磁電変換素子にて変換された前記電気信号を処理する第1処理回路(22を有する第1電流センサ(20と、
    前記第2電流の流動によって発生する被検出磁束を電気信号に変換する第2磁電変換素子(31)、および、前記第2磁電変換素子にて変換された前記電気信号を処理する第2処理回路(32)を有する第2電流センサ(30)と、を備える電流センサ装置であって、
    複数の前記バスバーそれぞれは、前記第1電流および前記第2電流の流動方向に沿う一面(10a)と前記一面の裏面(10b)それぞれに直交する厚さ方向の長さが一定で、
    前記第1電気部品に接続された前記バスバーの前記一面の一部若しくは前記裏面の一部が前記第1磁電変換素子の搭載領域に設定され、
    前記第2電気部品に接続された前記バスバーの前記一面の一部若しくは前記裏面の一部が前記第2磁電変換素子の搭載領域に設定され、
    前記第1電気部品に接続された前記バスバーの前記搭載領域、および、前記第2電気部品に接続された前記バスバーの前記搭載領域それぞれは、前記一面から前記裏面へと貫き、且つ、前記流動方向へと延びるスリット(11〜13)によって第1領域と第2領域とに分けられ、
    前記第1領域と前記第2領域における前記流動方向と前記厚さ方向それぞれに直交する横方向の幅の比が、前記第1電流と前記第2電流の比に等しく、
    前記第1領域は前記第2領域よりも前記横方向の幅が長くなっており、
    前記第1電気部品に接続された前記バスバーの前記第2領域に前記第1磁電変換素子が搭載され、前記第2電気部品に接続された前記バスバーの前記第1領域に前記第2磁電変換素子が搭載されている電流センサ装置。
  2. 前記第1電流および前記第2電流それぞれの電流量が相異なって3つ以上に分流されるように、前記搭載領域に前記スリットが複数形成され、
    前記搭載領域は複数の前記スリットによって3つ以上の領域に分けられ、
    3つ以上の前記領域の内の2つが前記第1領域と前記第2領域である請求項に記載の電流センサ装置。
  3. 複数の前記スリットそれぞれは、前記流動方向に離れている請求項に記載の電流センサ装置。
  4. 複数の前記スリットそれぞれは、前記横方向に並んでいる請求項に記載の電流センサ装置。
  5. 前記第1電気部品はハイブリッド自動車に搭載される走行用および発電用の第1モータジェネレータ(310)であり、前記第2電気部品は前記ハイブリッド自動車に搭載される発電用の第2モータジェネレータ(320)である請求項1〜4いずれか1項に記載の電流センサ装置。
  6. 前記バスバーの前記一面に、前記一面を示す刻印(10c)が形成されている請求項1〜5いずれか1項に記載の電流センサ装置。
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