JP5313728B2 - 光学フィルム - Google Patents

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Description

本発明は光学フィルムに関し、さらに詳しくは、偏光板やタッチパネル用などとして好適な、耐擦傷性に優れ、かつ良好な像鮮明度と適度な防眩性を併せもつ光学フィルムに関するものである。
ブラウン管(CRT)や液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ(PDP)などのディスプレイにおいては、画面に外部から光が入射し、この光が反射して表示画像を見難くすることがあり、特に近年ディスプレイの大型化に伴い、上記問題を解決することが、ますます重要な課題となってきている。この問題を解決する手段の一つとして防眩性ハードコート層を有する部材を用いることが挙げられる。そして該防眩性ハードコート層の形成手法は、(1)ハードコート層を形成するための硬化時に物理的手法で表面を粗面化する方法、(2)ハードコート層形成用のハードコート剤にフィラーを混入する方法、(3)ハードコート層形成用のハードコート剤に非相溶な2成分を混入し、それらの相分離を利用した方法、の3種類に大別することができる。これらはいずれも表面に微細凹凸を形成することにより、外光の正反射を抑え、蛍光灯などの外光の写り込みを防止している。これらの中でも(2)のハードコート剤にフィラーを混入する方法が主流である。フィラーとしては元来シリカに代表される無機微粒子を用いるのが一般的であった。シリカ粒子が使用される理由としては、得られたハードコートフィルムの白色度を低く抑えることができる上、ハードコート層の硬化不足による耐擦傷性の低下をもたらさないことなどが挙げられる。
一方、フィラーとして有機微粒子を用いたものとしては、例えば、特許文献1に、透明基板上に、屈折率1.40〜1.60の樹脂ビーズと電離放射線硬化型樹脂組成物から本質的に構成される防眩層が形成されてなる耐擦傷性防眩フィルムが開示されており、また特許文献2に、透明基材フィルムと、透光性樹脂中に2種類以上の透光性微粒子を含んでなる防眩層とにより構成されてなり、前記透光性微粒子と前記透光性樹脂との屈折率の差が0.03以上0.20以下であり、前記2種類以上の透光性微粒子により、防眩層の表面に凹凸形状が形成されてなる防眩フィルムが開示されている。
このように、これまで各種の防眩フィルムが検討されてきたが、画面から映し出される像をはっきり見せるという目的においては、防眩性ハードコート層を設けることは不利であった。防眩性ハードコート層は、その表面凹凸のために、透過する光を拡散する性質を有しており、結果として像鮮明度が下がり、視認性が低下するという問題があった。
特開平6−18706号公報 特許第3515401号公報
本発明は、このような状況下になされたもので、偏光板やタッチパネル用などとして好適な、耐擦傷性に優れ、かつ良好な像鮮明度と適度な防眩性を併せもつ光学フィルムを提供することを目的とする。
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、透明基材フィルムの少なくとも一方の面に、活性エネルギー線硬化型化合物及び有機微粒子を含むコーティング組成物により、ハードコート層を形成し、かつ該ハードコート層の外部ヘーズ値及び内部ヘーズ値を特定の範囲となるようにすると共に、60°鏡面光沢度を特定の範囲になるようにしたことにより、その目的を達成し得ることを見出した。本発明はかかる知見に基づいて完成したものである。
すなわち、本発明は、
(1)透明基材フィルムの少なくとも一方の面に、活性エネルギー線硬化型化合物及び平均粒径1〜5μmの有機微粒子を含み、前記活性エネルギー線硬化型化合物の固形分100質量部に対して、前記有機微粒子の含有量が0.1質量部以上10質量部以下であるとともに、温度25℃において、当該活性エネルギー線硬化型化合物の比重が、当該有機微粒子の比重よりも0.15以上大きいコーティング組成物により、前記有機微粒子の平均粒径よりも厚いハードコート層形成されており、
前記ハードコート層の外部ヘーズ値が1%以上7%以下、内部ヘーズ値5〜12%であると共に、60°鏡面光沢度100〜150であることを特徴とする光学フィルム、
(2)前記ハードコート層の厚さが7〜20μmである上記(1)項に記載の光学フィルム
(3前記ハードコート層上に、さらに低屈折率層を積層してなる上記(1)又は(2)項に記載の光学フィルム、
前記透明基材フィルムの前記ハードコート層が形成されていない側の面に、粘着剤層を積層してなる上記(1)〜()項のいずれか一項に記載の光学フィルム、及び
前記透明基材フィルムの前記ハードコート層が形成されていない側の面に、ハードコート層を積層してなる上記(1)〜()項のいずれか一項に記載の光学フィルム
(6)前記活性エネルギー線硬化型化合物と前記有機微粒子との屈折率の差が、0.02〜0.5である上記(1)〜()項のいずれか一項に記載の光学フィルム、
を提供するものである。
また、本発明の光学フィルムの好ましい態様として、
(a)5種類のスリットの合計像鮮明度が300以上の光学フィルム、
(b)前記有機微粒子が平均粒径1〜15μmの球状粒子であって、ハードコート層中の硬化樹脂100質量部に対し、1〜15質量部を含む光学フィルム、
(c)温度25℃において、前記活性エネルギー線硬化型化合物の比重が、有機微粒子の比重よりも0.15以上大きい光学フィルム、
(d)前記(4)の低屈折率層の屈折率が1.43以下であり、かつ厚さが50〜200nmである光学フィルム、及び
(e)タッチパネル用又は偏光板用である光学フィルム、
を挙げることができる。
本発明によれば、透明基材フィルムの少なくとも一方の面に設けられたハードコート層の外部ヘーズ値及び内部ヘーズ値を、特定の範囲となるようにすると共に、60°鏡面光沢度を特定の範囲となるようにすることにより、偏光板やタッチパネル用などとして好適な、耐擦傷性に優れ、かつ良好な像鮮明度と適度な防眩性を併せもつ光学フィルムを提供することができる。
本発明の光学フィルムは、透明基材フィルムの少なくとも一方の面に、活性エネルギー線硬化型化合物及び有機微粒子を含むコーティング組成物により、ハードコート層を形成し、該ハードコート層の外部ヘーズ値及び内部ヘーズ値を以下に示す範囲となるようにすると共に、60°鏡面光沢度を以下に示す範囲となるようにしたことを特徴とする。
[コーティング組成物]
本発明におけるコーティング組成物は、活性エネルギー線硬化型化合物、及び有機微粒子を含有する。
(活性エネルギー線硬化型化合物)
この活性エネルギー線硬化型化合物としては、多官能性(メタ)アクリレート系モノマー及び/又は(メタ)アクリレート系プレポリマーを用いることができる。
なお、本発明において、活性エネルギー線とは、電磁波又は荷電粒子線の中でエネルギー量子を有するもの、すなわち、紫外線や電子線などを指す。
<多官能性(メタ)アクリレート系モノマー及び/又は(メタ)アクリレート系プレポリマー>
多官能性(メタ)アクリレート系モノマーとしては、例えば1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニルジ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジシクロペンテニルジ(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性リン酸ジ(メタ)アクリレート、アリル化シクロヘキシルジ(メタ)アクリレート、イソシアヌレートジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、プロピオン酸変性ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、プロピレンオキシド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、プロピオン酸変性ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートなどの多官能性(メタ)アクリレートが挙げられる。これらのモノマーは1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
一方、(メタ)アクリレート系プレポリマーとしては、例えばポリエステルアクリレート系、エポキシアクリレート系、ウレタンアクリレート系、ポリオールアクリレート系などが挙げられる。ここで、ポリエステルアクリレート系プレポリマーとしては、例えば多価カルボン酸と多価アルコールの縮合によって得られる両末端に水酸基を有するポリエステルオリゴマーの水酸基を(メタ)アクリル酸でエステル化することにより、あるいは、多価カルボン酸にアルキレンオキシドを付加して得られるオリゴマーの末端の水酸基を(メタ)アクリル酸でエステル化することにより得ることができる。
エポキシアクリレート系プレポリマーは、例えば、比較的低分子量のビスフェノール型エポキシ樹脂やノボラック型エポキシ樹脂のオキシラン環に、(メタ)アクリル酸を反応しエステル化することにより得ることができる。ウレタンアクリレート系プレポリマーは、例えば、ポリエーテルポリオールやポリエステルポリオールとポリイソシアネートの反応によって得られるポリウレタンオリゴマーを、(メタ)アクリル酸でエステル化することにより得ることができる。さらに、ポリオールアクリレート系プレポリマーは、ポリエーテルポリオールの水酸基を(メタ)アクリル酸でエステル化することにより得ることができる。これらのプレポリマーは1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよく、また、前記多官能性(メタ)アクリレート系モノマーと併用してもよい。
本発明においては、活性エネルギー線硬化型化合物として、前記多官能性(メタ)アクリレートモノマー及び/又は(メタ)アクリレート系プレポリマーと共に、以下に示すシリカ系微粒子を併用することができる。
<シリカ系微粒子>
当該シリカ系微粒子としては、コロイド状シリカ微粒子及び/又は表面官能基を有するシリカ微粒子を用いることができる。
コロイド状シリカ微粒子は、平均粒径が1〜400nm程度のものであり、また、表面官能基を有するシリカ微粒子としては、例えば表面官能基として(メタ)アクリロイル基を含む基を有するシリカ微粒子(以下、反応性シリカ微粒子と称することがある。)を挙げることができる。
上記反応性シリカ微粒子は、例えば、平均粒径0.005〜1μm程度のシリカ微粒子表面のシラノール基に、該シラノール基と反応し得る官能基を有する重合性不飽和基含有有機化合物を反応させることにより、得ることができる。重合性不飽和基としては、例えばラジカル重合性の(メタ)アクリロイル基などが挙げられる。
このような化合物としては、例えばアクリル酸、アクリル酸クロリド、アクリル酸2−イソシアナートエチル、アクリル酸グリシジル、アクリル酸2,3−イミノプロピル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシランなど及びこれらのアクリル酸誘導体に対応するメタクリル酸誘導体を用いることができる。これらのアクリル酸誘導体やメタクリル酸誘導体は単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
このようにして得られた重合性不飽和基含有有機化合物が結合したシリカ微粒子は、活性エネルギー線硬化成分として、活性エネルギー線の照射により架橋、硬化する。
この反応性シリカ微粒子は、得られる光学フィルムの耐擦傷性を向上させる効果を有している。
このようなシリカ微粒子に重合性不飽和基を有する有機化合物を結合させてなる化合物を含む活性エネルギー線硬化型化合物として、例えばJSR(株)製、商品名「オプスターZ7530」、「オプスターZ7524」、「オプスターTU4086」などが上市されている。
本発明においては、このシリカ系微粒子の含有量は、活性エネルギー線硬化型化合物(シリカ系微粒子を含む)の固形分中に、通常5〜90質量%程度、好ましくは10〜70質量%である。
(有機微粒子)
本発明におけるコーティング組成物において用いられる有機微粒子としては、例えばシリコーン系微粒子、メラミン系樹脂微粒子、アクリル系樹脂微粒子(例えば、ポリメチルメタクリレート系微粒子(以下、PMMA系微粒子と称することがある)などが挙げられる)、アクリル−スチレン系共重合体微粒子、ポリカーボネート系微粒子、ポリエチレン系微粒子、ポリスチレン系微粒子、ベンゾグアナミン系樹脂微粒子などが挙げられる。また、本発明に用いられる有機微粒子の形状は何ら制限されるものではないが、防眩性能の再現性を上げる観点から、球状のものが光の散乱状態を均質化するため好ましい。さらに同様の観点から有機微粒子は、粒度分布の狭いものが特に好ましい。この有機微粒子の平均粒径は、防眩性能の観点から、1〜15μmであることが好ましく、2〜5μmであることが特に好ましく、また、同様の観点から、粒度分布はコールターカウンター法で測定したピークトップ値の粒径の±50%以上の粒径の質量分率が全体の70%以上であるものが好ましい。
本発明においては、この有機微粒子は1種を単独で用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いても良い。
また、その配合量は、防眩性能を発揮する観点から、前述の活性エネルギー線硬化型化合物(シリカ系微粒子を用いる場合は、それを含む)の固形分100質量部に対して0.1質量部以上含有させることが好ましい。また、得られる光学フィルムの外部へイズ値を7%以下に抑える観点から前述の活性エネルギー線硬化型化合物(シリカ系微粒子を用いる場合は、それを含む)の固形分100質量部に対して有機微粒子の含有量は15質量部以下であることが好ましい。このような観点から、前述の活性エネルギー線硬化型化合物(シリカ系微粒子を用いる場合は、それを含む)の固形分100質量部に対する有機微粒子の含有量は、1〜10質量部であることがより好ましく、2〜7質量部であることが特に好ましい。
本発明においては、前記有機微粒子を、ハードコート層の表面近傍に偏在させて防眩性能を向上させるために、温度25℃において、前記活性エネルギー線硬化型化合物(シリカ系微粒子を用いる場合はそれを含む)の比重が、前記有機微粒子の比重よりも、0.15以上大きいことが好ましい。この比重差が0.15未満であれば、該有機微粒子がハードコート層の表面近傍に存在する割合が低くなり、所望の防眩性能が得られにくい。該比重差は、より好ましくは0.20以上、さらに好ましくは0.25以上である。
また、該比重差が大きすぎると、ハードコート層表面から有機微粒子の浮き出る体積が大きくなりすぎ、結果、ハードコート層表面の凹凸形状が大きくなりすぎ、60°鏡面光沢度が100未満となる場合がある。従って、該比重差は0.40未満が好ましく、0.38未満がより好ましく、0.35未満であることがさらに好ましい。
なお、温度25℃における活性エネルギー線硬化型化合物の比重は、エネルギー線照射によって硬化をする前のものであって、JIS Z 8804の比重びんによる比重測定方法に準じて測定した値である。また、温度25℃における有機微粒子の比重はJIS Z 8807−1976の比重びんによる比重測定方法に準じて測定した値である。
一方、外部へイズ値の低減による防眩性の低下を内部へイズ値で補うという本発明の技術的思想を実現するためには、前記活性エネルギー線硬化型化合物(シリカ系微粒子を用いる場合はそれを含む)と有機微粒子の屈折率差を一定値以上設けることが好ましい。すなわち、該屈折率の差は、0.02〜0.5であることが好ましく、0.03〜0.1であることが特に好ましい。該屈折率の差が0.02以上であれば内部へイズ値を1%以上とすることができ、該屈折率の差が0.5以下であれば内部へイズ値を12%以下に抑えることができる。
なお、有機微粒子の屈折率は、モノマーの組成に基づき含有モノマーの屈折率と含有質量比からの算出値である。また、前記活性エネルギー線硬化型化合物の屈折率は、活性エネルギー線を照射して硬化させたものについてのJIS K 7142に基づく測定値である。
(光重合開始剤)
本発明におけるコーティング組成物には、所望により光重合開始剤を含有させることができる。この光重合開始剤としては、例えばベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾイン−n−ブチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、アセトフェノン、ジメチルアミノアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2,2−ジエトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ−プロパン−1−オン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−2(ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、ベンゾフェノン、p−フェニルベンゾフェノン、4,4'−ジエチルアミノベンゾフェノン、ジクロロベンゾフェノン、2−メチルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−ターシャリ−ブチルアントラキノン、2−アミノアントラキノン、2−メチルチオキサントン、2−エチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、ベンジルジメチルケタール、アセトフェノンジメチルケタール、p−ジメチルアミノ安息香酸エステルなどが挙げられる。
これらは1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよく、また、その配合量は、全活性エネルギー線硬化型化合物100質量部に対して、通常0.2〜10質量部の範囲で選ばれる。なお、ここで全活性エネルギー線硬化型化合物とは、シリカ系微粒子として、反応性シリカ微粒子を用いる場合は、それを含むものを表す。
(帯電防止剤)
本発明におけるコーティング組成物には、所望により帯電防止剤を含有させることができる。帯電防止剤を含有させることにより、光学フィルムの埃付着を防止し、光学フィルムの視認性をさらに高めることができる。
帯電防止剤としては、例えば、酸化錫、アンチモンをドープした酸化錫(ATO)、酸化インジウム、錫をドープした酸化インジウム(ITO)、酸化亜鉛、アルミニウムをドープした酸化亜鉛、アンチモン酸亜鉛、五酸化アンチモンなどの金属酸化物粒子、第4級アンモニウム塩、ピリジニウム塩、第1〜第3アミノ基等のカチオン性基を有する各種のカチオン性化合物、スルホン酸塩基、硫酸エステル塩基、リン酸エステル塩基、ホスホン酸塩基などのアニオン性基を有するアニオン性化合物、アミノ酸系、アミノ硫酸エステル系などの両性化合物、アミノアルコール系、グリセリン系、ポリエチレングリコール系などのノニオン性化合物、スズ及びチタンのアルコキシドのような有機金属化合物及びそれらのアセチルアセトナート塩のような金属キレート化合物等が挙げられる。
上記帯電防止剤は、本発明の範囲を逸脱せず、本発明により得られる効果を減じない範囲で適当な種類を適当な量使用することができる。
(コーティング組成物の調製)
本発明で用いるコーティング組成物には、必要に応じ、適当な溶媒中に、前述した活性エネルギー線硬化型化合物、有機微粒子、及び所望により用いられるシリカ系微粒子、光重合開始剤、帯電防止剤や各種添加成分、例えば酸化防止剤、紫外線吸収剤、シラン系カップリング剤、光安定剤、レベリング剤、消泡剤などを、それぞれ所定の割合で加え、溶解又は分散させることにより、調製することができる。
この際用いる溶媒としては、例えばヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭化水素、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、塩化メチレン、塩化エチレンなどのハロゲン化炭化水素、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、プロピレングリコールモノメチルエーテルなどのアルコール、アセトン、メチルエチルケトン、2−ペンタノン、イソホロン、シクロヘキサノンなどのケトン、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル、エチルセロソルブなどのセロソルブ系溶媒などが挙げられる。
このようにして調製されたコーティング組成物の濃度、粘度としては、コーティング可能なものであればよく、特に制限されず、状況に応じて適宜選定することができる。
[透明基材フィルム]
本発明の光学フィルムにおいては、透明基材フィルムの少なくとも片面に、前述のようにして調製したコーティング組成物を用いて、ハードコート層を形成する。
前記の透明基材フィルムについては特に制限はなく、従来光学用ハードコートフィルムの基材として公知のプラスチックフィルムの中から適宜選択して用いることができる。このようなプラスチックフィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、セロファン、ジアセチルセルロースフィルム、トリアセチルセルロースフィルム、アセチルセルロースブチレートフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリメチルペンテンフィルム、ポリスルホンフィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、ポリエーテルスルホンフィルム、ポリエーテルイミドフィルム、ポリイミドフィルム、フッ素樹脂フィルム、ポリアミドフィルム、アクリル樹脂フィルム、ノルボルネン系樹脂フィルム、シクロオレフィン樹脂フィルム等のプラスチックフィルムを挙げることができる。
これらの基材フィルムは、着色されていてもよいし、無着色のものでもよく、用途に応じて適宜選択すればよい。例えば液晶表示体の保護用として用いる場合には、無色透明のフィルムが好適である。
これらの基材フィルムの厚さは特に制限はなく、状況に応じて適宜選定されるが、通常15〜300μm、好ましくは30〜200μmの範囲である。また、この基材フィルムは、その表面に設けられる層との密着性を向上させる目的で、所望により片面又は両面に、酸化法や凹凸化法などにより表面処理を施すことができる。上記酸化法としては、例えばコロナ放電処理、プラズマ処理、クロム酸処理(湿式)、火炎処理、熱風処理、オゾン・紫外線照射処理などが挙げられ、また、凹凸化法としては、例えばサンドブラスト法、溶剤処理法などが挙げられる。これらの表面処理法は基材フィルムとして用いられるプラスチックフィルムの種類に応じて適宜選ばれるが、一般にはコロナ放電処理法が効果及び操作性などの面から、好ましく用いられる。また、プライマー層を設けることもできる。
[ハードコート層の形成]
前記透明基材フィルムの少なくとも片面に、前記コーティング組成物を、従来公知の方法、例えばバーコート法、ナイフコート法、ロールコート法、ブレードコート法、ダイコート法、グラビアコート法などを用いて、コーティングして塗膜を形成させ、乾燥後、これに活性エネルギー線を照射して該塗膜を硬化させることにより、ハードコート層が形成される。
活性エネルギー線としては、例えば紫外線や電子線などが挙げられる。上記紫外線は、高圧水銀ランプ、無電極ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプなどで得られ、照射量は、通常100〜500mJ/cm2であり、一方電子線は、電子線加速器などによって得られ、照射量は、通常150〜350kVである。この活性エネルギー線の中では、特に紫外線が好適である。なお、電子線を使用する場合は、光重合開始剤を添加することなく、硬化膜を得ることができる。
このようにして形成されたハードコート層の厚さは、本発明においては、使用した有機微粒子の平均粒径よりも大きいことが肝要であり、したがって7〜20μmが好ましく、10〜15μmがより好ましい。
ハードコート層の膜厚を有機微粒子の平均粒径よりも大きくすることにより、有機微粒子がハードコート層中に透明基材フィルム面と接しない、いわゆる浮いた状態で固定されるため、凹凸面が均質化されると共に、凹凸自体もなだらかなものとすることができる。結果、得られる光学フィルムの外部へイズ値を7%以下、かつ、60°鏡面光沢度を100以上とするうえで効果的である。
このような観点から、ハードコート層の膜厚は、有機微粒子の平均粒径の1.5倍以上であることが好ましく、2.0倍以上であることがさらに好ましい。得られる光学フィルムの内部へイズ値を1%以上にすることをも考慮すれば、該膜厚は該平均粒径に対して10倍未満であることが好ましい。
[光学フィルム]
(光学特性)
このようにして形成された本発明の光学フィルムは、ハードコート層が以下に示す光学特性を有することから、良好な像鮮明度と適度な防眩性を併せもつ特性を有している。
ハードコート層の外部ヘーズ値は、像鮮明度及び視認性の観点から7%以下であり、また、防眩性の観点から1.0%以上であることが好ましく、3.5〜5.0%であることがさらに好ましい。一方、内部ヘーズ値は、像鮮明度を維持しながら、ぎらつき防止性を高める観点から、1〜12%であり、好ましくは5〜12%、より好ましくは8〜12%である。
なお、内部ヘーズ値とは内部の光散乱のみに起因するヘーズ値を表し、外部ヘーズ値とは表面の凹凸による光散乱のみに起因するヘーズ値を表し、トータルヘーズ値とは前記内部ヘーズ値と前記外部ヘーズ値の総和を表す。また、トータルヘーズ値は、光学フィルムのJIS K 7136に準拠したヘーズ値から、光学フィルムの構成部材である透明基材フィルム単体のJIS K 7136に準拠したヘーズ値を差し引いた値に該当する。
以下に内部ヘーズ値、外部ヘーズ値、及びトータルヘーズ値の算出方法を記載する。
<ハードコート層の内部ヘーズ値、外部ヘーズ値、及びトータルヘーズ値の算出>
まず、JIS K 7136に準拠して、本発明の光学フィルムのヘーズ値及びその透明基材フィルム単体のヘーズ値を測定する。
前記光学フィルムのヘーズ値から前記透明基材フィルム単体のヘーズ値を差し引いた値をトータルヘーズ値とする。
次に、厚さ20μmの透明粘着シートを、光学フィルムのハードコート層側に貼付して内部ヘーズ値算出用試料とする。該透明粘着シートのヘーズ値及び内部ヘーズ値算出用試料のヘーズ値をJIS K 7136に準拠して測定する。
そして、内部ヘーズ値算出用試料のヘーズ値から前記透明粘着シートのヘーズ値及び透明基材フィルム単体のヘーズ値を差し引いた値を光学フィルムのハードコート層の内部ヘーズ値とする。
最後に、前記トータルヘーズ値から前記内部ヘーズ値を差し引いた値を外部ヘーズ値とする。
なお、前記透明粘着シートのヘーズ値は、前述のとおり計算の過程で差し引きされるため、内部ヘーズ値、外部ヘーズ値、及びトータルへーズ値に直接の影響を与えないので、特に制限されないが、測定精度を高める観点から5%未満のヘーズ値のものを用いることが好ましい。
本発明の光学フィルムにおいては、JIS K 7105に準拠して測定した60°鏡面光沢度は、100〜150の範囲であり、好ましくは100〜140、より好ましくは120〜130の範囲である。
従来の防眩性を有する光学フィルムにおいては、60°鏡面光沢度は80以下であることが好ましいと言われており、本発明の60°鏡面光沢度の範囲では高すぎて、防眩性フィルムとして不適当と考えられていた。しかし、外部へーズ値と内部へーズ値を前述の範囲内になるように設計したうえで、60°鏡面光沢度を上述の範囲に設計すれば、実際に人が視認する垂直方向の防眩性は問題ないレベルに設計することができ、結果、ぎらつき防止性に優れた光学フィルムを得ることができることが明らかとなった。
さらに、JIS K 7374に準拠して測定した、5種類のスリットの像鮮明度合計が、通常300以上であり、好ましくは300〜350であり、さらに好ましくは320〜350である。このように、本発明の光学フィルムは像鮮明度が高く、視認性に優れている。
また、JIS K 7136に準拠して測定した全光線透過率は、通常90%以上である。
なお、上記各光学特性の測定方法の詳細については後で説明する。
(表面抵抗率)
本発明の光学フィルムにおいては、JIS K 6911に準拠して測定した表面抵抗率を5×109Ω/□以下とすることが好ましい。該表面抵抗率にすることにより埃の付着を防止して長期間に渡り本発明の光学フィルムの視認性を維持することができるためである。なお、下限は特に制限されないが、通常1×107Ω/□以上である。
(効果)
なお、本発明の光学フィルムのより好ましい構成とその効果は以下のとおりである。
(1)本発明においては、ハードコート層の外部ヘーズ値と内部ヘーズ値、及び60°鏡面光沢度が前述した範囲になるように調整したコーティング組成物を用いてハードコート層を形成することにより、偏光板やタッチパネル用などとして好適な、像鮮明度と適度の防眩性を併せもつ光学フィルムを得ることができる。
(2)活性エネルギー線硬化型化合物と、有機微粒子との比重差を特定の範囲とすることにより、ハードコート層の表面近傍に有機微粒子が偏在し、所望の防眩性能が発揮される。該比重差を制御することにより、外部ヘーズ値及び60°鏡面光沢度を所望の値に制御することが可能となる。
(3)前記比重差を特定の範囲とすることにより、有機微粒子の平均粒径よりも大きい膜厚においても、ハードコート層表面近傍に有機微粒子が存在し、防眩性が向上すると共に、ムラのない均質化された凹凸面が得られる。
(4)シリカ系微粒子を含む活性エネルギー線硬化型化合物を用いることにより、硬化収縮度が低く、カールの少ない光学フィルムを得ることができる。また、シリカ系微粒子を含む活性エネルギー線硬化型化合物を用いると、有機微粒子との比重差を大きくする設計が可能となる。
(その他機能層)
本発明の光学フィルムにおいては、必要により、ハードコート層上に、反射防止層として、低屈折率層を設けることができる。この低屈折率層は、反射防止性の観点から、屈折率が1.43以下であって、厚さが50〜200nm程度の層であることが好ましい。
この反射防止層を設けることにより、太陽光、蛍光灯などによる反射から生じる画面の映り込みが解消され、また、表面の反射率を抑えることで、全光線透過率が上がり、視認性が向上する。なお、反射防止層の種類によっては、帯電防止性の向上を図ることができる。
また、本発明の光学フィルムにおいては、透明基材フィルムの前記ハードコート層が形成されていない側の面に、必要に応じてハードコート層を積層することができる。このハードコート層は、通常クリアハードコート層であることが好ましい。
当該クリアハードコート層は、活性エネルギー線硬化型化合物としての多官能(メタ)アクリレート系モノマー及び/又は(メタ)アクリレート系プレポリマーと、必要に応じて、光重合開始剤を含むクリアハードコート層形成材料を、従来公知の方法により、透明基材フィルムの所定の面に塗布、乾燥後、活性エネルギー線、好ましくは紫外線を照射して硬化させることにより、形成することができる。
前記多官能(メタ)アクリレート系モノマー、(メタ)アクリレート系プレポリマー及び光重合開始剤については、前述のコーティング組成物の説明において示したとおりである。なお、上記クリアハードコート層形成材料には、必要に応じ、各種添加成分を含有させることができる。
このクリアハードコート層の厚さは、通常2〜10μm程度、好ましくは3〜6μmである。
(粘着剤層)
本発明の光学フィルムにおいては、透明基材フィルムのハードコート層が形成されていない側の面に、液晶表示体などの被着体に貼着させるための粘着剤層を形成させることができる。この粘着剤層を構成する粘着剤としては、光学用途に適した、例えばアクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤が好ましく用いられる。この粘着剤層の厚さは、通常5〜100μm、好ましくは10〜60μmの範囲である。
さらに、この粘着剤層の上に、必要に応じて剥離シートを設けることができる。この剥離シートとしては、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンなどの各種プラスチックフィルムに、シリコーン樹脂などの剥離剤を塗付したものなどが挙げられる。この剥離シートの厚さについては特に制限はないが、通常20〜150μm程度である。
このような粘着剤層を形成した光学フィルムは、CRT、LCD、PDPなどのディスプレイに対して、防眩性能や耐擦傷性能などを付与する部材として好適に用いられ、特にLCDなどにおける偏光板貼付用として好適である。
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例により、なんら限定されるものではない。
なお、有機微粒子の平均粒径及び比重、活性エネルギー線硬化型化合物の比重、並びに光学フィルムの性能は、下記の方法に従って求めた。
<有機微粒子>
(1)平均粒径
コールターカウンター[ベックマン・コールター(株)製、装置名「Multisizer3」を用いて、0.5%のイオン交換水の分散液として25℃にて、コールターカウンター法により測定。
(2)温度25℃における比重
JIS Z 8807−1976の比重びんによる比重測定。
<活性エネルギー線硬化型化合物>
(3)温度25℃における比重
活性エネルギー線照射前の活性エネルギー線硬化型化合物についてJIS Z 8804の比重びんによる比重測定。
なお、シリカ系微粒子を用いる場合は、それを含んだ状態の活性エネルギー線硬化型化合物の比重を測定する。
<光学フィルム>
(4)全光線透過率
日本電色工業(株)製ヘーズメーター「NDH−2000」を用い、JIS K 7136に準拠して、実施例及び比較例で作成した光学フィルムについて全光線透過率を測定する。
(5)内部ヘーズ値、外部ヘーズ値、及びトータルヘーズ値
日本電色工業(株)製ヘーズメーター「NDH−2000」を用い、JIS K 7136に準拠して、実施例及び比較例で作製した光学フィルム、及び光学フィルムの構成部材である透明基材フィルム単体のヘーズ値を測定する。なお、実施例4〜6の光学フィルムについては、透明基材フィルムのハードコート層が形成されているのと反対側の面にも粘着剤層又はクリアハードコート層が積層されているが、内部ヘーズ値、外部ヘーズ値、及びトータルヘーズ値の算出については、これらの層が積層される前の光学フィルムを用いて算出を行う。
前記測定により得られた光学フィルムのヘーズ値から透明基材フィルムのヘーズ値を差し引くことにより光学フィルムのハードコート層のトータルヘーズ値を算出する。
次に、アクリル系粘着剤[日本カーバイト社製、商品名「PE−121」]100質量部に、イソシアナート架橋剤[東洋インキ社製、商品名「BHS−8515」]2質量部、及びトルエン100質量部を加えて粘着剤溶液を作製した。厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム[東洋紡績社製、商品名「A4300」]に、乾燥後の厚さが20μmになるように粘着剤溶液を塗布し、100℃で3分間乾燥して透明粘着シートを作製した。
作製した透明粘着シートを光学フィルムのハードコート層側に貼付して内部ヘーズ値算出用試料とした。該透明粘着シートと内部ヘーズ値算出用試料の夫々のヘーズ値を前記同様にJIS K 7136に準拠して測定する。
そして、内部ヘーズ値算出用試料のヘーズ値から、透明粘着シートのヘーズ値及び透明基材フィルムのヘーズ値を差し引くことにより光学フィルムのハードコート層の内部ヘーズ値を算出する。
最後に、前記トータルヘーズ値から内部ヘーズ値を差し引くことにより光学フィルムのハードコート層の外部ヘーズ値を算出する。
(6)防眩性の評価
光学フィルムをアクリル樹脂黒板[住友化学(株)製]にアクリル系粘着剤を介して貼り付けたサンプルを蛍光灯下にて目視にて観察し、下記の判定基準で防眩性を評価する。
A:防眩性が出ていない。
B:防眩性を有する。
C:防眩性を有するが、白化する。
(7)60°鏡面光沢度
日本電色工業(株)製グロスメーター「VG2000」を使用し、JIS K 7105に準拠して測定する。
(8)像鮮明度
スガ試験機(株)製写像性測定器「ICM−10P」を使用し、JIS K 7374に準拠して測定する。5種類のスリット(スリット幅:0.125mm、0.25mm、0.5mm、1mm及び2mm)の合計値を像鮮明度と表す。
(9)ぎらつき防止性
シャープ社製液晶ディスプレイ「AQUOS LC−20AX5」の表面の偏光板を剥がした表面に実施例及び比較例で得られた光学フィルムを用いて作製した偏光板を設置し、目視にて輝度のちらつきを観察する。なお、偏光板は、延伸ポリビニルアルコールにヨウ素を吸着させた偏光子の片面に光学フィルムを、もう一方の面にトリアセチルセルロース(以下「TAC」)フィルム[コニカミノルタオプト(株)製、商品名「KC8UX2M」]を貼合して作製した。
◎:輝度のちらつきがない。
○:輝度のちらつきが少しあるが、実用的に問題がない。
△:輝度のちらつきが若干あり、実用的に問題がある。
×:輝度のちらつきが多く、不合格である。
(10)文字視認性
シャープ社製液晶ディスプレイ「AQUOS LC−20AX5」の表面に、実施例及び比較例で得られた光学フィルムを積層し、液晶ディスプレイの文字視認性を、下記の判定基準で評価する。
◎:視認性がよい。
○:視認性に少し劣るが、実用的に問題がない。
△:視認性に若干劣り、実用的に問題がある。
×:視認性が悪く、不合格である。
(11)表面抵抗率
JIS K 6911に準拠し、三菱化学(株)製、抵抗率計「MCP−HT450」に連結した平行電極を使用して測定する。
(12)反射率
分光光度計[(株)島津製作所製、「UV−3101PC」]を使用し、波長500nm、600nm及び700nmの反射率を測定する。
(13)面状態の評価
ハードコート層表面を目視観察し、下記の判定基準に従って、ハードコート層の凹凸のムラを評価した。
○:ハードコート層の表面全体が均一に見える。
×:ハードコート層の表面上に防眩性の高い部分と低い部分が混在しており全体的に不均一に見える。
(14)ハードコート層の厚さ
実施例及び比較例で作製した光学フィルム、及び該光学フィルムの作製に使用する透明基材フィルムのそれぞれについて、定圧厚さ計[ニコン社製、「MH−15M」]にて厚さを測定し、その差をハードコート層の厚さとする。
(15)屈折率
・有機微粒子
有機微粒子のモノマーの組成に基づき含有モノマーの屈折率と含有質量比から算出する。
・活性エネルギー線硬化型化合物の屈折率
ハードコート層用コート剤1、2及び6について、有機微粒子を添加しない状態のコート剤を夫々調製し、実施例1と同様に夫々対応するハードコート層を作製した。該ハードコート層の屈折率をアッベ屈折計[アタゴ社製、機種名「アッベ屈折計4T」、Na光源、波長:約590nm]によりJIS K 7142に準じて測定した。当該測定値を活性エネルギー線硬化型化合物の屈折率とする。
(16)埃付着防止性の評価
実施例1〜6及び比較例1〜4で得られた光学フィルムを一ヶ月間人通りのある室内に並べて放置した。一ヶ月後、目視にてハードコート層表面の埃付着性を以下の基準で評価した。
○:全く埃の付着が見られなかった。
×:埃がハードコート層一面に付着した。
調製例1 ハードコート層用コート剤1
活性エネルギー線硬化型化合物として、帯電防止性能のあるハードコート剤[日本化成(株)製、商品名「UV−ASHC」、固形分濃度70質量%、全活性エネルギー線硬化型化合物65質量%、光重合開始剤5質量%、プロピレングリコールモノメチルエーテル30質量%、固形分の比重1.35、硬化後の屈折率1.53]100質量部、有機微粒子として、アクリル微粒子[綜研化学(株)製、商品名「SX500HMR」、平均粒径3.5μm、比重1.10、屈折率1.57]3.75質量部、希釈溶媒としてプロピレングリコールモノメチルエーテル90質量部を均一に混合し、固形分40質量%であるハードコート層用コート剤1を調製した。
調製例2 反射防止層用コート剤2
活性エネルギー線硬化型化合物として、紫外線(UV)硬化型ハードコート剤[荒川化学(株)製、商品名「ビームセット 575CB」、固形分100%]100質量部、多孔性シリカ粒子のメチルイソブチルケトン(MIBK)分散体[触媒化成工業(株)製、商品名「ELCOM RT−1002SIV」、固形分21質量%、多孔性シリカ粒子:比重1.8、硬化後の屈折率1.30、平均粒径60nm]80質量部を混合したのち、全体の固形分濃度が2質量%になるようにMIBKで希釈して、反射防止層用コート剤2を調製した。
調製例3 粘着剤層用コート剤3
下記組成の粘着剤組成物を混合して、粘着剤層用コート剤3を調製した。
<粘着剤組成>
アクリル系共重合体100質量部/紫外線硬化型多官能アクリレート25質量部/光重合開始剤1質量部/イソシアナート系架橋剤2質量部
・アクリル系共重合体:アクリル酸ブチル/アクリル酸メチル/アクリル酸(質量比77:20:3)、重量平均分子量80万
・紫外線硬化型多官能アクリレート:トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、分子量578[東亜合成(株)製、商品名「アロニックス M−315」]
・光重合開始剤:ベンゾフェノンと1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンとの質量比1:1混合物[チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、商品名「イルガキュア500」]
・イソシアナート系架橋剤:トリメチロールプロパン変性トリレンジイソシアナート[日本ポリウレタン(株)製、商品名「コロネートL」]
調製例4 クリアハードコート層用コート剤4
活性エネルギー線硬化型化合物として、紫外線(UV)硬化型ハードコート剤[荒川化学(株)製、商品名「ビームセット 575CB」、ポリウレタンアクリレート95質量%、光重合開始剤15質量%、固形分100%]100質量部と、プロピレングリコールモノメチルエーテル150質量部を均一に混合することにより、固形分約40質量%のクリアハードコート層用コート剤4を調製した。
調製例5 PMMAシート用コート剤5
ポリメチルメタクリレート(PMMA)[重量平均分子量:約11万、分子量分布:約2.3]の濃度19質量%の酢酸エチル溶液からなるPMMAシート用コート剤5を調製した。
調製例6 ハードコート層用コート剤6
シリカ微粒子に、重合性不飽和基を有する有機化合物が結合されてなる化合物として、ハードコート剤[JSR(株)製、商品名「オプスターZ7524」、固形分濃度70質量%、反応性シリカ微粒子と多官能アクリレートを含む活性エネルギー線硬化型化合物65質量%、光重合開始剤5質量%、メチルエチルケトン30質量%、固形分の比重1.51、硬化後の屈折率1.50]100質量部、有機微粒子として、PMMA微粒子[綜研化学(株)製、商品名「MX−500」、平均粒径5μm、比重1.19、屈折率1.49]7.5質量部、希釈溶媒としてプロピレングリコールモノメチルエーテル90質量部を均一に混合し、固形分約40質量%であるハードコート層用コート剤6を調製した。
調製例7 ハードコート層用コート剤7
平均粒径約5μmの不定型シリカを分散した防眩性ハードコート層作製用コート剤[大日精化(株)製、商品名「セイカビームEXF L−203(MBS1)」、固形分濃度70質量%、反応性モノマーと多官能アクリレートを含む活性エネルギー線硬化型化合物60質量%、光重合開始剤3質量%、不定型シリカ7質量%、プロピレングリコールモノメチルアセテート30質量%]100質量部、希釈溶媒としてプロピレングリコールモノメチルエーテル90質量部を均一に混合し、固形分約40質量%であるハードコート層用コート剤7を調製した。
調製例8 ハードコート層用コート剤8
平均粒径約2μmの不定型シリカを分散した防眩性ハードコート剤[トクシキ(株)製、商品名「HCA−150D」、固形分濃度70質量%、反応性モノマーと多官能アクリレートを含む活性エネルギー線硬化型化合物60質量%、光重合開始剤3質量%、不定型シリカ7質量%、プロピレングリコールモノメチルアセテート30質量%]100質量部、希釈溶媒としてプロピレングリコールモノメチルエーテル90質量部を均一に混合し、固形分約40質量%であるハードコート層用コート剤8を調製した。
実施例1
透明基材フィルムとして、厚さ100μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム[東洋紡績社製、商品名「PET100A4300」]の表面に、調製例1で得たハードコート層用コート剤1を硬化膜厚が8μmになるようにマイヤーバーで塗工した。70℃のオーブンで1分間乾燥させたのち、高圧水銀ランプで、光量300mJ/cm2の紫外線を照射し、ハードコート層を形成して、光学フィルムを作製した。
この光学フィルムの性能を第1表に示す。
実施例2
透明基材フィルムとして、厚さ80μmのトリアセチルセルロース(TAC)フィルム[富士フィルム(株)製、商品名「TAC−TD80UL(H)」]を用いた以外は、実施例1と同様にして、光学フィルムを作製した。
この光学フィルムの性能を第1表に示す。
実施例3
実施例2で形成したハードコート層上に、調製例2で得られた反射防止用コート剤2を、硬化膜厚が0.1μmになるようにマイヤーバーで塗工した。70℃のオーブンで1分間乾燥させたのち、高圧水銀ランプで光量300mJ/cm2の紫外線を照射し、低屈折率層を有する光学フィルムを作製した。
この光学フィルムの性能を第1表に示す。
実施例4
実施例1で得られた光学フィルムにおける透明基材フィルムであるPETフィルムのハードコート層が形成されていない側の面に、調製例3で得られた粘着剤層用コート剤3を、乾燥・硬化後膜厚が20μmになるように、マイヤーバーで塗工した。70℃のオーブン中で1分間乾燥させたのち、高圧水銀ランプで光量300mJ/cm2の紫外線を照射し、粘着剤層を有する光学フィルムを作製した。
この光学フィルムの性能を第1表に示す。
実施例5
実施例1で得られた光学フィルムにおける透明基材フィルムであるPETフィルムのハードコート層が形成されていない側の面に、調製例4で得られたクリアハードコート層用コート剤4を、硬化膜厚が5μmになるようにマイヤーバーで塗工した。70℃のオーブンで1分間乾燥させたのち、高圧水銀ランプで光量300mJ/cm2の紫外線を照射し、防眩性能を有するハードコート層の反対側の面にクリアハードコート層を有する光学フィルムを作製した。
この光学フィルムの性能を第1表に示す。
実施例6
工程フィルムとして、PETフィルム[三菱樹脂(株)製、「ダイアホイルT−100」(登録商標)]上に、調製例5で得られたPMMAシート用コート剤5を、乾燥後の厚さが30μmになるようにアプリケーターで塗工したのち、100℃で1分間乾燥し、透明基材フィルムとなるPMMA層を形成した。
次に、このPMMA層上に、調製例1で得られたハードコート層用コート剤1を、乾燥後の厚さが8μmになるようにマイヤーバーで塗工したのち、紫外線を光量300mJ/cm2で照射してハードコート層を形成した。次いで、このハードコート層表面に、厚さ20μmのプロテクトフィルム[リンテック(株)製、商品名「SPF/A1A」、PET製プロテクトフィルム]を貼付した。
次に、厚さ38μmのPET製剥離フィルム[リンテック(株)製、商品名「SP−PET381031」]の剥離処理面に、調製例3で得られた粘着剤層用コート剤3を、乾燥後の厚さが10μmになるように、マイヤーバーで塗工し、乾燥して粘着剤層を形成した。
最後に、前記工程フィルムの「ダイアホイルT−100」(登録商標)を剥がして、透明基材フィルムであるPMMAシートの露出面に、前記粘着剤層が接するように貼合して、粘着剤層/PMMAシート/ハードコート層からなる三層積層構造の光学フィルムを作製した。
この光学フィルムの性能を第1表に示す。
比較例1
調製例6で得られたハードコート層用コート剤6を、硬化膜厚が3.5μmになるように、マイヤーバーで塗工した以外は、実施例2と同様な操作を行い、光学フィルムを作製した。
この光学フィルムの性能を第1表に示す。
比較例2
調製例6で得られたハードコート層用コート剤6を、硬化膜厚が4.8μmになるように、マイヤーバーで塗工した以外は、実施例2と同様な操作を行い、光学フィルムを作製した。
この光学フィルムの性能を第1表に示す。
比較例3
調製例7で得られたハードコート層用コート剤7を、硬化膜厚が5μmになるように、マイヤーバーで塗工した以外は、実施例2と同様な操作を行い、光学フィルムを作製した。
この光学フィルムの性能を第1表に示す。
比較例4
調製例8で得られたハードコート層用コート剤8を、硬化膜厚が5μmになるように、マイヤーバーで塗工した以外は、実施例2と同様な操作を行い、光学フィルムを作製した。
この光学フィルムの性能を第1表に示す。
Figure 0005313728
第1表から、以下に示すことが分かる。
本発明の光学フィルム(実施例1〜6)は、いずれもハードコート層の外部ヘーズ値が7%以下(3.95〜5.24%)の範囲、内部ヘーズ値が1〜12%(10.89〜11.39%)の範囲にあり、かつ60°鏡面光沢度が100〜150(120.8〜129.4)の範囲にある。また像鮮明度が高く、300を超えている。その結果、適度の防眩性を有する共に、視認性及びぎらつき防止性に優れている。またハードコート層面の状態も良好である。
実施例3は、ハードコート層上に低屈折率層を設けた光学フィルムであり、実施例1の光学フィルムに比べて反射防止性に優れている。
一方、比較例1は、有機微粒子の平均粒径がハードコート層の厚さよりも大きい例であり、像鮮明度が15.4と小さく、視認性が極めて悪い。比較例2は、有機微粒子の平均粒径とハードコート層の厚さがほぼ等しい例であり、視認性に劣ると共に、ハードコート層面にムラが生じている。比較例3はシリカゲルフィラーを用いたタイプ(汎用タイプ)で、像鮮明度が低く、視認性に劣る。比較例4は、シリカゲルフィラーを用いたタイプ(高精細タイプ)で、像鮮明度は比較例1〜3よりも高いが、300未満で、視認性が良好であるとは云えない。
本発明の光学フィルムは、ハードコート層を有し、耐擦傷性に優れ、かつ良好な像鮮明度と適度な防眩性を有しており、特に偏光板やタッチパネル用などとして好適である。

Claims (6)

  1. 透明基材フィルムの少なくとも一方の面に、活性エネルギー線硬化型化合物及び平均粒径1〜5μmの有機微粒子を含み、前記活性エネルギー線硬化型化合物の固形分100質量部に対して、前記有機微粒子の含有量が0.1質量部以上10質量部以下であるとともに、温度25℃において、当該活性エネルギー線硬化型化合物の比重が、当該有機微粒子の比重よりも0.15以上大きいコーティング組成物により、前記有機微粒子の平均粒径よりも厚いハードコート層形成されており、
    前記ハードコート層の外部ヘーズ値が1%以上7%以下、内部ヘーズ値5〜12%であると共に、60°鏡面光沢度100〜150であることを特徴とする光学フィルム。
  2. 前記ハードコート層の厚さが7〜20μmである請求項1に記載の光学フィルム。
  3. 前記ハードコート層上に、さらに低屈折率層を積層してなる請求項1又は2に記載の光学フィルム。
  4. 前記透明基材フィルムの前記ハードコート層が形成されていない側の面に、粘着剤層を積層してなる請求項1〜のいずれか一項に記載の光学フィルム。
  5. 前記透明基材フィルムの前記ハードコート層が形成されていない側の面に、ハードコート層を積層してなる請求項1〜のいずれか一項に記載の光学フィルム。
  6. 前記活性エネルギー線硬化型化合物と前記有機微粒子との屈折率の差が、0.02〜0.5である請求項1〜のいずれか一項に記載の光学フィルム。
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