JP5313602B2 - 建物 - Google Patents

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本発明は、外壁に、この外壁から外側に突出するとともに、植物を植栽する容器が収容されるフラワーボックスが設けられてなる建物に関する。
都市部では、住宅等の建物が建築される敷地が狭小であるため、建物の外周に庭を設け、この庭に植物を植栽して生育させることが困難な場合がある。
そこで、建物の内部にフラワーボックスを設置するなどして、植物を部屋の中で生育させることが行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−276168号公報
ところが、部屋の中にフラワーボックスを設置してしまうと、その分、部屋を狭めなければならない。また、このように部屋の中にフラワーボックスを設けるとなると、部屋の中に排水設備を設けなければならない場合もあるため、フラワーボックスを建物の外壁の開口部付近の外部に設けたいという要望がある。
一方、都市部では隣り合う建物同士が近接していたり、建物と道路とが近い場合があったりするため、近年、建物の内部が外部からの視線を受けることが問題となっている。特に、上述のように建物の外壁の開口部付近の外部にフラワーボックスを設けてしまうと、外部からの視線が集まりやすくなる場合がある。
本発明の課題は、建物の外部にフラワーボックスを設けることができるとともに、外部からの視線を確実に遮ることが可能な建物を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図に示すように、外壁11に、この外壁11から外側に突出するとともに、植物31を植栽する容器30が収容されるフラワーボックス12が設けられてなる建物10において、
このフラワーボックス12は、前記外壁11から外側に突出する底部13と、この底部13の外周縁に沿って立設される立ち上がり壁14と、このフラワーボックス12内の水を外部に排出する排水手段15とを備えており、
前記外壁11には、建物内部と外部とを連通する開口部11aが、前記フラワーボックス12に面して形成されるとともに、この開口部11aの上方に、前記外壁11から外側に突出する庇部16が設けられており、
前記開口部11aの前方には、この開口部11aに対向するとともに、前記庇部16と前記立ち上がり壁14の上端面との間に架設されることによって、この開口部11を遮蔽する遮蔽物33,34,35,36が配置されており、
前記外壁11は、建物10の一面側に配置された外壁のうち、他の外壁11cよりも室内側に若干後退した状態で設けられ、
前記外壁11の上端部と前記他の外壁11cとの間に、前記底部13と対向する天井部19が設けられており、
前記庇部16は、前記天井部19の前記底部13と対向する面に当接するように設けられ、
前記庇部16の外部への突出寸法は、前記底部13の突出寸法よりも長くなるように設定されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、外壁11に、この外壁11から外側に突出するとともに、植物31,32を植栽する容器30が収容されるフラワーボックス12が設けられており、このフラワーボックス12は、前記外壁11から外側に突出する底部13と、この底部13の外周縁に沿って立設される立ち上がり壁14と、このフラワーボックス12内の水を外部に排出する排水手段15とを備えているので、従来とは異なり、排水手段15を備えたフラワーボックス12を建物の外部に、かつ前記開口部11aに面して設けることができ、部屋を狭めなくとも部屋の中から植物31,32を見て楽しむことができる。また、前記立ち上がり壁14によって、前記フラワーボックス12に収容される容器30を隠すことができる。
しかも、前記遮蔽物33,34,35,36を、前記庇部16と前記立ち上がり壁14の上端面との間に架設することによって、例えば前記遮蔽物33,34,35,36を前記開口部11aに接近させて配置した場合に比して、前記遮蔽物33,34,35,36と開口部11aとの間の空間をできるだけ広く確保することができるので、部屋の中から植物31,32を見て楽しむ際に、前記遮蔽物33,34,35,36による圧迫感を感じずに植物31,32を見て楽しむことができる。
さらに、前記開口部11aの前方には、この開口部11aに対向するとともに、前記庇部16と前記立ち上がり壁14の上端面との間に架設されることによって、この開口部11aを遮蔽する遮蔽物33,34,35,36が配置されているので、この遮蔽物33,34,35,36によって、外部から建物内部へと向かう視線を確実に遮ることができ、例えば都市部の狭小敷地に建物10が建築されることによって隣接する建物が近接して建築されていたり、建物10と道路とが近い場合であっても確実にプライバシーを保護できる。
さらに、前記遮蔽物33,34,35,36によって、前記容器30に植栽された植物31を遮蔽することができるので、例えば激しい風雨や強い日差しを確実に遮ることができ、激しい風雨に弱い植物や、強い日差しに弱い植物なども育てやすくなる。すなわち、例えば前記遮蔽物33,34,35,36が、風雨や日差しを完全遮断するものではなく、網目やスリットを有するものであったとしても、激しい風雨は、この遮蔽物33,34,35,36にぶつかった際に勢いが弱められることとなり、強い日差しも、網目やスリット等の隙間から遮蔽物33,34,35,36を透過することで弱められることとなる。
また、前記庇部16の外部への突出寸法は、前記底部13の突出寸法よりも長くなるように設定されているので、前記庇部16は、前記底部13よりも外部に向かって突出することとなる。これによって、前記フラワーボックス12内に雨や雪が降り注ぎにくくなる。また、夏場においては、比較的高い位置から前記フラワーボックス12に向かって注がれる強い日差しを、前記庇部16によって、より確実に遮ることができるので、強い日差しに弱い植物をより育てやすくなる。
請求項2に記載の発明は、例えば図1〜図に示すように、請求項1に記載の建物10において、
前記遮蔽物33は、前記容器30に植栽される植物31を絡ませるための緑化用ネット33であることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、前記遮蔽物33は、前記容器30に植栽される植物31を絡ませるための緑化用ネット33であることから、この緑化用ネット33に植物31を絡ませることができるので、この植物31によって前記開口部11aを遮蔽することができる。
また、このように植物31によって前記開口部11aを遮蔽できることで、外部から建物内部へと向かう視線を遮るだけでなく、前記外壁11の外観性を向上させることができ、さらに、植物31による気温、日照日射等の調整といった物理的環境調整効果を得ることができる。
つまり、例えば前記植物31が落葉性であれば、夏場においては葉が生い茂り、前記開口部11aへの強い日差しを確実に遮ることができるとともに、前記開口部11aと植物31との間の空気層が緩衝体の働きをして前記外壁11および開口部11aへの熱の伝達を防止できるので、前記外壁11の表面温度の上昇を防ぐとともに部屋の温度上昇も防ぐことができる。また、冬場においては葉が枯れ落ち、日中は、日差しが植物31の葉が落ちた隙間から前記外壁11および開口部11aまで届くようになるので、この外壁11の表面温度を上昇させ、さらに、部屋の温度も上昇させることができる。
一方、前記植物31が常緑性であれば、夏場においては葉が生い茂るので、落葉性の場合と同様の効果を得ることができる。また、冬場においては植物31の葉は残ることとなるので、この植物31によって、部屋からの熱が前記開口部11aを伝達して外部へと逃げてしまうことを防ぐことができ、保温に効果がある。
また、この緑化用ネット33は、網状体であるから、外部から開口部11aへと緩やかに吹き込む風を網目から通すことができるので、通風性に優れる。
請求項3に記載の発明は、例えば図2に示すように、請求項1に記載の建物10において、
前記遮蔽物34は、簾34であることを特徴とする。
ここで、前記簾34とは、竹、葦、樹脂製パイプ、木製の棒等のような複数本の棒状部材を互いに略平行に配置し、この複数本の棒状部材を紐や糸等のような線材によって編み連ねて形成されたものである。
請求項3に記載の発明によれば、前記遮蔽物34は、簾34であることから、この簾34を構成する複数本の棒状部材によって前記開口部11aを遮蔽することができるので、外部から建物内部へと向かう視線を遮ることができるとともに、強い日差しを確実に遮ることができる。
また、この簾34は、外部から開口部11aへと緩やかに吹き込む風を、前記複数本の棒状部材間の隙間から通すことができるので、通風性に優れる。
請求項4に記載の発明は、例えば図3に示すように、請求項1に記載の建物10において、
前記遮蔽物35は、建物内部への虫の侵入を防止する防虫ネット35であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、前記遮蔽物35は、建物内部への虫の侵入を防止する防虫ネット35であることから、この防虫ネット35によって、前記開口部11aの前方から建物内部に向かって飛来する虫の侵入を確実に防止できる。
また、この防虫ネット35は網状体であるから、この防虫ネット35に植物31を絡ませたり、這わせたりすることができるので、この植物31によって前記開口部11aを遮蔽できるとともに、植物31による気温、日照日射等の調整といった物理的環境調整効果を得ることができる。
また、この防虫ネット35は、網状体であるから、外部から開口部11aへと緩やかに吹き込む風を網目から通すことができるので、通風性に優れる。
請求項5に記載の発明は、例えば図3に示すように、請求項1に記載の建物10において、
前記遮蔽物36は、建物内部への鳥の侵入を防止する防鳥ネット36であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、前記遮蔽物36は、建物内部への鳥の侵入を防止する防鳥ネット36であることから、この防鳥ネット36によって、前記開口部11aの前方から建物内部に向かって飛来する鳥の侵入を確実に防止できる。
また、この防鳥ネット36は網状体であるから、この防鳥ネット36に植物31を絡ませたり、這わせたりすることができるので、この植物31によって前記開口部11aを遮蔽できるとともに、植物31による気温、日照日射等の調整といった物理的環境調整効果を得ることができる。
また、この防鳥ネット36は、網状体であるから、外部から開口部11aへと緩やかに吹き込む風を網目から通すことができるので、通風性に優れる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載の建物10において、
前記開口部11aには、この開口部11aを開閉可能な開閉窓が設けられており、この開閉窓は、上下方向または左右方向にスライドするスライド式の窓であることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、前記開閉窓が、上下方向または左右方向にスライドするスライド式の窓であることから、この開閉窓を上下方向または左右方向にスライドさせることによって前記開口部11aを開閉させることができる。
これによって、例えば前記容器30に植栽される植物31,32に水やり等の作業を行う際に、前記開閉窓をスライドさせることによって、この開閉窓が前記植物31,32に当たらないように前記開口部11aを開放させることができる。したがって、この開閉窓によって前記植物31,32を傷つけることなく、前記開口部11aを開放させることができるので、水やりや植え替え等の管理作業がしやすくなる。また、この開閉窓11bによって前記遮蔽物33,34,35,36を傷つけることもない。
また、このように前記植物31,32を傷つけることなく、前記開口部11aを開放させることができるので、前記植物31,32を前記開口部11aに近づけて植栽することができ、部屋から植物31,32を見やすくなり、より楽しむことができる。
請求項に記載の発明は、例えば図5に示すように、請求項1〜のいずれか一項に記載の建物10において、
前記開口部11aには、この開口部11aを開閉可能な開閉窓11bが設けられており、この開閉窓11bは、建物内部に向かって開く内開き式の窓であることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、前記開閉窓11bが建物内部に向かって開く内開き式の窓であることから、この開閉窓11bを建物内部に向かって開いたり閉じたりすることによって前記開口部11aを開閉させることができる。
これによって、例えば前記容器30に植栽される植物31,32に水やり等の作業を行う際に、前記開閉窓11bを建物内部に向かって開くことによって、この開閉窓11bが前記植物31,32に当たらないように前記開口部11aを開放させることができる。したがって、この開閉窓11bによって前記植物31,32を傷つけることなく、前記開口部11aを開放させることができるので、水やりや植え替え等の管理作業がしやすくなる。また、この開閉窓11bによって前記遮蔽物33,34,35,36を傷つけることもない。
また、このように前記植物31,32を傷つけることなく、前記開口部11aを開放させることができるので、前記植物31,32を前記開口部11aに近づけて植栽することができ、部屋から植物31,32を見やすくなり、より楽しむことができる。
本発明によれば、外壁に、この外壁から外側に突出するとともに、植物を植栽する容器が収容されるフラワーボックスが設けられており、このフラワーボックスは、外壁から外側に突出する底部と、この底部の外周縁に沿って立設される立ち上がり壁と、このフラワーボックス内の水を外部に排出する排水手段とを備えているので、従来とは異なり、排水手段を備えたフラワーボックスを建物の外部に、かつ開口部に面して設けることができ、部屋を狭めなくとも部屋の中から植物を見て楽しむことができる。また、立ち上がり壁によって、フラワーボックスに収容される容器を隠すことができる。
しかも、遮蔽物を、庇部と立ち上がり壁の上端面との間に架設することによって、例えば遮蔽物を開口部に接近させて配置した場合に比して、遮蔽物と開口部との間の空間をできるだけ広く確保することができるので、部屋の中から植物を見て楽しむ際に、遮蔽物による圧迫感を感じずに植物を見て楽しむことができる。
さらに、開口部の前方には、この開口部に対向するとともに、庇部と立ち上がり壁の上端面との間に架設されることによって、この開口部を遮蔽する遮蔽物が配置されているので、この遮蔽物によって、外部から建物内部へと向かう視線を確実に遮ることができ、例えば都市部の狭小敷地に建物が建築されることによって隣接する建物が近接して建築されていたり、建物と道路とが近い場合であっても確実にプライバシーを保護できる。
さらに、遮蔽物によって、容器に植栽された植物を遮蔽することができるので、例えば激しい風雨や強い日差しを確実に遮ることができ、激しい風雨に弱い植物や、強い日差しに弱い植物なども育てやすくなる。すなわち、例えば遮蔽物が、風雨や日差しを完全遮断するものではなく、網目やスリットを有するものであったとしても、激しい風雨は、この遮蔽物にぶつかった際に勢いが弱められることとなり、強い日差しも、網目やスリット等の隙間から遮蔽物を透過することで弱められることとなる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
本実施の形態の建物10は、図1,図4および図5に示すように、外壁11に、この外壁11から外側に突出するとともに、植物31を植栽する容器30が収容されるフラワーボックス12が設けられてなるものである。
また、このフラワーボックス12は、前記外壁11から外側に突出する底部13と、この底部13の外周縁に沿って立設される立ち上がり壁14と、このフラワーボックス12内の水を外部に排出する排水手段15とを備えている。
さらに、前記外壁11には、建物内部と外部とを連通する開口部11aが、前記フラワーボックス12に面して形成されるとともに、この開口部11aの上方に、前記外壁11から外側に突出する庇部16が設けられている。
そして、前記開口部11aの前方には、この開口部11aに対向するとともに、前記庇部16と前記立ち上がり壁14の上端面との間に架設されることによって、この開口部11を遮蔽する遮蔽物33が配置されている。
なお、本実施の形態の遮蔽物33は、図1に示すように、前記容器30に植栽される植物31を絡ませるための緑化用ネット33であり、この植物31は前記緑化用ネット33に絡みやすい蔦などの蔓性植物である。
本実施の形態においては、このような植物31が絡みついた緑化用ネット33が、前記開口部11aの前方に配置されているので、この緑化用ネット33によって、外部から建物内部へと向かう視線を確実に遮ることができるようになっている。
ここで、本実施の形態の建物10は、壁や床、屋根といった建物の構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み立てて構築するパネル工法で構築されるが、従来の軸組工法や壁式工法の木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造等の建物にも適用することができる。
また、前記外壁11は、図示はしないが、建物10の外周に沿って立設される外壁パネルと、この外壁パネルの外側の表面に貼り付けられる外装材と、内側の表面に貼り付けられる石膏ボード等の内装材とで概略構成されているものとする。
そして、本実施の形態の外壁11は、図4に示すように、建物10の正面に配置された外壁のうち、他の外壁11cよりも室内側に若干後退した状態で設けられており、この外壁11の両端部と前記他の外壁11cとの間には、互いに対向する側壁17,18が設けられており、建物10の正面に配置された外壁は、前記外壁11と、他の外壁11cと、側壁17,18とによって、平面視において凹状に形成されている。
さらに、この外壁11は、上述のように他の外壁11cよりも室内側に若干後退した状態となっており、この外壁11の下端部と前記他の外壁11cとの間には前記フラワーボックス12の底部13が設けられており、この外壁11の上端部と前記他の外壁11cとの間には前記底部13と対向する天井部19が設けられている。これによって、建物10の正面に配置された外壁は、前記外壁11と、他の外壁11cと、底部13と、天井部19とによって、側断面視においても凹状に形成されている。
また、前記外壁11には、上述のように前記開口部11aが形成されており、この開口部11aには、この開口部11aを開閉可能な開閉窓11bが設けられている。
さらに、この開閉窓11bは、図5に示すように、建物内部に向かって開く内開き式の窓であり、この開閉窓11bを建物内部に向かって開いたり閉じたりすることによって前記開口部11aを開閉させることができる。
なお、本実施の形態の開閉窓11bは内開き式としたが、これに限られるものではなく、例えば上下方向または左右方向にスライドするスライド式の窓であってもよい。
また、本実施の形態の開閉窓11bは2枚1組で前記開口部11aを閉塞できるようになっており、このような2枚組みの開閉窓11bが内開き式に設定されているので、これら開閉窓11b双方を開くことによって前記開口部11aを全開放させることができる。
また、前記外壁11には、前記開口部11aの上方に、前記外壁11から外側に突出する庇部16が設けられている。この庇部16は、図4に示すように、前記天井部19の前記底部13と対向する面に当接するように設けられている。
この庇部16の外部への突出寸法は、前記底部13の突出寸法よりも長くなるように設定されている。これによって、前記庇部16は、前記底部13よりも外部に向かって突出するので、前記フラワーボックス12内に雨や雪が降り注ぎにくくなる。また、夏場においては、比較的高い位置から前記フラワーボックス12に向かって注がれる強い日差しを、前記庇部16によって、より確実に遮ることができるので、強い日差しに弱い植物をより育てやすくなる。
なお、本実施の形態の庇部16の外部への突出寸法は、図5に示すように、前記底部13の突出寸法の略2倍に設定されている。
一方、前記フラワーボックス12は、上述のように前記底部13と、立ち上がり壁14と、排水手段15とを備えている。
そして、本実施の形態のフラワーボックス12は、図1および図5に示すように、前記外壁11と、前記底部13と、前記立ち上がり壁14と、前記側壁17,18とによって上部が開放された箱状に形成されており、このフラワーボックス12内に、前記容器30が、前記底部13上に載せられるようにして収容されている。
なお、このフラワーボックス12内部は、図示しない防水シートが溶着されるなどして防水加工が施されているものとする。
前記底部13は、前記容器30を載せるためのものであり、この底部13の幅寸法は前記外壁11の幅寸法と略等しくなるように設定されており、この底部13の突出寸法は、例えば30〜50cm程度に設定されている。このように前記底部13の外壁11から外周縁までの長さが短く設定されているので、必然的に、この底部13に載せられた容器30に植物31を植栽すれば、この植物31を前記開口部11aの近くで生育できることとなる。
したがって、前記開閉窓11bは、上述のように建物内部に向かって開く内開き式の窓となっている。すなわち、例えば前記容器30に植栽される植物31に水やり等の作業を行う際に、前記開閉窓11bを建物内部に向かって開くことによって、この開閉窓11bが前記植物31に当たらないように前記開口部11aを開放させることができる。したがって、この開閉窓11bによって前記植物31を傷つけることなく、前記開口部11aを開放させることができるので、水やりや植え替え等の管理作業がしやすくなる。また、この開閉窓11bによって前記緑化用ネット33を傷つけることもない。
また、このように前記植物31を傷つけることなく、前記開口部11aを開放させることができるので、前記植物31を前記開口部11aに近づけて植栽することができ、部屋から植物31を見やすくなり、より楽しむことができる。
前記立ち上がり壁14は、前記底部13の外周縁に沿って立設されている。本実施の形態においては、図5に示すように、前記底部13の外部側の一辺に沿って立設されており、前記側壁17と側壁18との間に架け渡されている。
前記排水手段15は、図1に示すように、前記底部13の外周縁近傍に、この底部13の幅方向に沿って形成される排水溝15aと、この排水溝15aとフラワーボックス12の外部とを接続する排水パイプ15bとを備えている。この排水パイプ15bは、前記底部13内を通過するとともに、地面近くまで延在する縦樋に接続されており、前記フラワーボックス12内の水を地面へと排水できるようになっている。
なお、前記底部13には、前記外壁11側から前記排水溝15aに向かって緩やかな水勾配がつけられていることが望ましい。
次に、前記開口部11aを遮蔽する遮蔽物について説明する。
ここで、本実施の形態の遮蔽物33は、上述のように前記植物31が絡みついた緑化用ネット33であり、この植物31によって前記開口部11a,21aを遮蔽することができるようになっている。
また、このように植物31によって前記開口部11a,21aを遮蔽できることで、外部から建物内部へと向かう視線を遮るだけでなく、前記外壁11,21の外観性を向上させることができる。
さらに、植物31による気温、日照日射等の調整といった物理的環境調整効果を得ることができる。
つまり、例えば前記植物31が落葉性であれば、夏場においては葉が生い茂り、前記開口部11a,21aへの強い日差しを確実に遮ることができるとともに、前記開口部11a,21aと植物31との間の空気層が緩衝体の働きをして前記外壁11,21および開口部11a,21aへの熱の伝達を防止できるので、前記外壁11,21の表面温度の上昇を防ぐとともに部屋の温度上昇も防ぐことができる。また、冬場においては葉が枯れ落ち、日中は、日差しが植物31の葉が落ちた隙間から前記外壁11,21および開口部11a,21aまで届くようになるので、この外壁11,21の表面温度を上昇させ、さらに、部屋の温度も上昇させることができる。
一方、前記植物31が常緑性であれば、夏場においては葉が生い茂るので、落葉性の場合と同様の効果を得ることができる。また、冬場においては植物31の葉は残ることとなるので、この植物31によって、部屋からの熱が前記開口部11a,21aを伝達して外部へと逃げてしまうことを防ぐことができ、保温に効果がある。
なお、この緑化用ネット33は網状体であるから、風雨や日差しを完全遮断するものではなく、網目を有するものである。
したがって、激しい風雨は、この緑化用ネット33にぶつかった際に勢いが弱められることとなり、強い日差しも、網目から緑化用ネット33を透過することで弱められることとなる。これによって、この緑化用ネット33によって、緩やかな風や雨滴、網目から差し込む日差しを、前記開口部11aを介して建物内部へと取り込むことができるようになっている。すなわち、この緑化用ネット33は、気温、日照日射等の調整といった物理的環境調整についての機能や、通風性に優れる。
また、この緑化用ネット33は、張力をかけた状態で前記庇部16と前記立ち上がり壁14の上端面との間に架設されている。
すなわち、図1に示すように、前記庇部16および前記立ち上がり壁14の上端面には、それぞれフック37が取り付けられている。また、図示はしないが、これらフック37は前記庇部16の幅方向に沿って複数並設されるとともに、前記立ち上がり壁14の幅方向に沿って複数並設されており、前記緑化用ネット33の上端部は前記庇部16に取り付けられた複数のフック37に引っ掛けられており、下端部は前記立ち上がり壁14の上端面に取り付けられた複数のフック37に引っ掛けられた状態となっている。
また、前記緑化用ネット33の上下方向の長さは、前記庇部16に取り付けられたフック37と、前記立ち上がり壁14の上端面に取り付けられたフック37との間の間隔よりも短くなるように形成されている。
これによって、この緑化用ネット33を、前記庇部16に取り付けられた複数のフック37と、前記立ち上がり壁14の上端面に取り付けられた複数のフック37との間に張力をかけた状態で架設することができる。
なお、この緑化用ネット33に張力をかける方法は、上述のような方法に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱せず、しかも、この緑化用ネット33が弛まないようにできば、適宜変更可能である。
すなわち、例えば、前記緑化用ネット33の上端部や下端部に棒状の軸材を巻き付けて固定し、これら棒状の軸材を前記庇部16および前記立ち上がり壁14の上端面にそれぞれ取り付けられたフック37,37間に架設するような形態でもよい。
また、最初は弛んだ状態の前記緑化用ネット33を、前記庇部16および前記立ち上がり壁14の上端面にそれぞれ取り付けられたフック37,37間に架設しておき、巻き取り手段によって前記緑化用ネット33を徐々に巻き取って張力をかけ、張力をかけた状態で弛まないように固定するようにしてもよい。
または、弛むことがない金網状の緑化用ネット33を用いるようにしてもよいものとする。この時、前記フック37の代わりに、金網を固定するための固定金具等を用いるようにしてもよい。
なお、このように本実施の形態の遮蔽物を前記緑化用ネット33とすることによって、上述のような効果を得ることができるが、これに限られるものではない。
以下に、遮蔽物として前記緑化用ネット33に代えて用いることができるものについて説明する。
まず、前記遮蔽物は、図2に示すように、簾34であってもよい。
ここで、前記簾34とは、竹、葦、樹脂製パイプ、木製の棒等のような複数本の棒状部材を互いに略平行に配置し、この複数本の棒状部材を紐や糸等のような線材によって編み連ねて形成されたものである。
したがって、前記遮蔽物34が、簾34であれば、この簾34を構成する複数本の棒状部材によって前記開口部11aを遮蔽することができるので、外部から建物内部へと向かう視線を遮ることができるとともに、強い日差しを確実に遮ることができる。
また、この簾34は、外部から開口部11aへと緩やかに吹き込む風を、前記複数本の棒状部材間の隙間から通すことができるので、上述の緑化用ネット33と同様に通風性に優れる。
さらに、このような簾34であれば巻き取りも容易であり、必要に応じて、前記開口部11aを遮蔽しない状態にすることも可能である。
また、前記遮蔽物は、図3に示すように、建物内部への虫の侵入を防止する防虫ネット35であってもよい。
これによって、この防虫ネット35によって、前記開口部11a,21aの前方から建物内部に向かって飛来する虫の侵入を確実に防止できる。
また、この防虫ネット35は網状体であるから、この防虫ネット35に植物31を絡ませたり、這わせたりすることができるので、この植物31によって前記開口部11aを遮蔽できるとともに、植物31による気温、日照日射等の調整といった物理的環境調整効果を得ることができるようになっている。
また、この防虫ネット35は、網状体であるから、外部から開口部11a,21aへと緩やかに吹き込む風を網目から通すことができるので、上述の緑化用ネット33と同様に通風性に優れる。
また、前記遮蔽物は、図3に示すように、建物内部への鳥の侵入を防止する防鳥ネット36であってもよい。
これによって、この防鳥ネット36によって、前記開口部11a,21aの前方から建物内部に向かって飛来する鳥の侵入を確実に防止できる。
また、この防鳥ネット36は網状体であるから、この防鳥ネット36に植物31を絡ませたり、這わせたりすることができるので、この植物31によって前記開口部11aを遮蔽できるとともに、植物31による気温、日照日射等の調整といった物理的環境調整効果を得ることができるようになっている。
また、この防鳥ネット36は、網状体であるから、外部から開口部11a,21aへと緩やかに吹き込む風を網目から通すことができるので、上述の緑化用ネット33と同様に通風性に優れる。
また、前記遮蔽物は、図示しないシャッター装置であってもよい。
このようなシャッター装置を設ける場合、前記庇部16は、シャッター本体を収納するシャッターケースを備えており、前記側壁17,18にはシャッター本体が上下方向に正確に移動するためのレール部が設けられており、前記立ち上がり壁14の上端面には、シャッター本体の下端部を受ける受け部が設けられているものとする。
これによって、このシャッター装置によって、前記開口部11a,21aを介して外部から建物内部へと向かう視線を遮るだけでなく、このシャッター装置を閉めれば風雨の侵入や日差しを完全に防ぐことができ、さらには防犯性にも優れる。
以上のように、本実施の形態においては、前記遮蔽物として緑化用ネット33を用いることとしたが、これに限られるものではなく、前記簾34や防虫ネット35、防鳥ネット36、シャッター装置、網目やスリットを有さないシート等であってもよい。
また、本実施の形態の植物は、蔦などの蔓性の植物31に限られるものではなく、例えば図2および図3に示すような、前記容器30から上方に真っ直ぐ伸びるような植物等、前記蔓性の植物31以外の植物32でもよいし、適宜変更可能である。
本実施の形態によれば、外壁11に、この外壁11から外側に突出するとともに、植物31,32を植栽する容器30が収容されるフラワーボックス12が設けられており、このフラワーボックス12は、前記外壁11から外側に突出する底部13と、この底部13の外周縁に沿って立設される立ち上がり壁14と、このフラワーボックス12内の水を外部に排出する排水手段15とを備えているので、従来とは異なり、排水手段15を備えたフラワーボックス12を建物の外部に、かつ前記開口部11aに面して設けることができ、部屋を狭めなくとも部屋の中から植物31,32を見て楽しむことができる。また、前記立ち上がり壁14によって、前記フラワーボックス12に収容される容器30を隠すことができる。
しかも、前記遮蔽物33,34,35,36を、前記庇部16と前記立ち上がり壁14の上端面との間に架設することによって、例えば前記遮蔽物33,34,35,36を前記開口部11aに接近させて配置した場合に比して、前記遮蔽物33,34,35,36と開口部11aとの間の空間をできるだけ広く確保することができるので、部屋の中から植物31,32を見て楽しむ際に、前記遮蔽物33,34,35,36による圧迫感を感じずに植物31,32を見て楽しむことができる。
さらに、前記開口部11aの前方には、この開口部11aに対向するとともに、前記庇部16と前記立ち上がり壁14の上端面との間に架設されることによって、この開口部11aを遮蔽する遮蔽物33,34,35,36が配置されているので、この遮蔽物33,34,35,36によって、外部から建物内部へと向かう視線を確実に遮ることができ、例えば都市部の狭小敷地に建物10が建築されることによって隣接する建物が近接して建築されていたり、建物10と道路とが近い場合であっても確実にプライバシーを保護できる。
さらに、前記遮蔽物33,34,35,36によって、前記容器30に植栽された植物31,32を遮蔽することができるので、例えば激しい風雨や強い日差しを確実に遮ることができ、激しい風雨に弱い植物や、強い日差しに弱い植物なども育てやすくなる。
(第2の実施の形態)
次に、図面を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、説明の便宜上、上述した第1の実施の形態とは異なる構成部分のみについて説明する。
ここで、本実施の形態の建物20は、図1,図6〜図8に示すように、外壁21に、この外壁21から外側に突出するとともに、植物31を植栽する容器30が収容されるフラワーボックス22が設けられてなるものである。
また、このフラワーボックス22は、前記外壁21から外側に突出する底部23と、この底部23の外周縁に沿って立設される立ち上がり壁24と、このフラワーボックス22内の水を外部に排出する排水手段25とを備えている。
さらに、前記外壁21には、建物内部と外部とを連通する開口部21aが、前記フラワーボックス22に面して形成されるとともに、この開口部21aの上方に、前記外壁21から外側に突出する庇部26が設けられている。
そして、前記開口部21aの前方には、この開口部21aに対向するとともに、前記庇部26と前記立ち上がり壁24の上端面との間に架設されることによって、この開口部21を遮蔽する遮蔽物33が配置されている。
なお、本実施の形態の遮蔽物は緑化用ネット33であり、前記容器30に植栽される植物31を絡ませることができるようになっている。また、この植物31は蔦などの蔓性植物である。
また、本実施の形態の遮蔽物は緑化用ネット33であるとしたが、これに限られるものではなく適宜変更可能であり、例えば図2および図3に示すような簾34や防虫ネット35、防鳥ネット36、また図示しないシャッター装置等でもよい。
さらに、前記植物31に代えて、蔓性ではない植物32を前記容器30に植栽してもよく、適宜変更可能であることは言うまでもない。
本実施の形態の外壁21は、図6〜図8に示すように、建物20の上階部に位置しており、この外壁21よりも外部側に下階部の外壁21cが配置された状態となっている。そして、前記外壁21から、このような下階部の外壁21cの上端部に向かって突出するようにして略水平にフラワーボックス22の底部23が配置されている。
また、前記開口部21aには、この開口部21aを開閉可能な開閉窓21bが設けられており、さらに、この開閉窓21bは、図7に示すように、建物内部に向かって開く内開き式の窓であり、この開閉窓21bを建物内部に向かって開いたり閉じたりすることによって前記開口部21aを開閉できるようになっている。
また、前記庇部26は、図6に示すように、建物20の屋根20bの軒先部20cに設けられる軒天井として用いられているものとする。この軒天井とは、屋根20bの軒先部20cと外壁21との間に略水平に架け渡されるように配置されるものであり、前記フラワーボックス22の底部23と対向している。
また、この庇部26の外部への突出寸法は、前記底部23の突出寸法よりも長くなるように設定されている。
一方、前記フラワーボックス22の立ち上がり壁24は、前記底部23の外周縁に沿って立設されている。
すなわち、この立ち上がり壁24は、図6および図7に示すように、前記下階部の外壁21cの上方に配置される正面部24aと、この正面部24aの両端部と前記外壁21との間にそれぞれ架け渡される側部24b,24cとを備えており、前記底部23の外周縁に沿って平面視略コ字状に形成されている。
また、本実施の形態の遮蔽物33は、上述のように前記開口部21aの前方に、この開口部21aと対向するとともに、前記庇部26と前記立ち上がり壁24の上端面との間に架設されるようにして配置されている。
なお、このように本実施の形態の立ち上がり壁24は平面視略コ字状に形成されているので、このコ字状の立ち上がり壁24の上端面と前記庇部26との間に前記遮蔽物33を架設する際は、図示はしないが、この遮蔽物33も前記立ち上がり壁24の形状に合わせて平面視略コ字状となるように張力をかけて架設してもよい。
この際、前記遮蔽物33が引っ掛けられる複数のフック37を、前記立ち上がり壁24の形状に合わせて略コ字状に配置するようにして、前記立ち上がり壁24の上端面と前記庇部26とに取り付けることによって、前記遮蔽物33を平面視略コ字状となるように形成することができる。
ただし、前記遮蔽物33は、前記立ち上がり壁24の正面部24aおよび側部24b,24cの上端面の長さと略同等の幅寸法を有しているものとする。
そして、このように前記遮蔽物33を前記立ち上がり壁24の形状に合わせて平面視略コ字状となるように張力をかけて、前記庇部26と前記立ち上がり壁24の上端面との間に架設することができるので、この遮蔽物33によって、外部から建物内部へと向かう視線を確実に遮ることができる。
つまり、外部から前記開口部21aへと目を向ける際に、前記開口部21aの正面にも、両側にも前記遮蔽物33が設けられているので、どのような角度から前記開口部21aを見ても前記遮蔽物33によって視線が遮られることとなる。
一方、建物内部の下階部に設けられる部屋20aの一部が、図7および図8に示すように、前記底部23の下方に位置している。
すなわち、上述のように前記下階部の外壁21cは、前記外壁21よりも外部側に配置された状態となっており、これら前記外壁21と下階部の外壁21cの上端部との間に前記底部23が架設されるようにして配置された状態となっている。したがって、前記下階部に設けられる部屋20aが、前記底部23の突出寸法分だけ、広くなるように形成されている。
これによって、例えば都市部の狭小敷地に建物20を建築する場合であっても、できるだけ部屋を広く取ることができ、敷地を有効的に活用できることとなる。
なお、本実施の形態の下階部に設けられる部屋20aは、風呂、洗面所、トイレ等が設けられる水周り室とされている。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、従来とは異なり、排水手段25を備えたフラワーボックス22を建物20の外部に、かつ前記開口部21aに面して設けることができ、部屋を狭めなくとも部屋の中から植物31,32を見て楽しむことができる。また、前記立ち上がり壁24によって、前記フラワーボックス22に収容される容器30を隠すことができる。
しかも、前記遮蔽物33,34,35,36を、前記庇部26と前記立ち上がり壁24の上端面との間に架設することによって、例えば前記遮蔽物33,34,35,36を前記開口部21aに接近させて配置した場合に比して、前記遮蔽物33,34,35,36と開口部21aとの間の空間をできるだけ広く確保することができるので、部屋の中から植物31,32を見て楽しむ際に、前記遮蔽物33,34,35,36による圧迫感を感じずに植物31,32を見て楽しむことができる。
さらに、前記遮蔽物33,34,35,36によって、外部から建物内部へと向かう視線を確実に遮ることができ、例えば都市部の狭小敷地に建物20が建築されることによって隣接する建物が近接して建築されていたり、建物20と道路とが近い場合であっても確実にプライバシーを保護できる。
さらに、前記遮蔽物33,34,35,36によって、前記容器30に植栽された植物31,32を遮蔽することができるので、例えば激しい風雨や強い日差しを確実に遮ることができ、激しい風雨に弱い植物や、強い日差しに弱い植物なども育てやすくなる。すなわち、例えば前記遮蔽物33,34,35,36が、風雨や日差しを完全遮断するものではなく、網目やスリットを有するものであったとしても、激しい風雨は、この遮蔽物33,34,35,36にぶつかった際に勢いが弱められることとなり、強い日差しも、網目やスリット等の隙間から遮蔽物33,34,35,36を透過することで弱められることとなる。
本発明の建物の主要部の一例を示す概略図である。 本発明の建物の主要部の一例を示す概略図である。 本発明の建物の主要部の一例を示す概略図である。 本発明の建物の一例を示す正面図である。 図4に示す建物の平断面図である 本発明の建物の一例を示す背面図である。 図6に示す建物の上階部分を示す平断面図である。 図6に示す建物の下階部分を示す平断面図である。
符号の説明
10 建物
11 外壁
11a 開口部
12 フラワーボックス
20 建物
21 外壁
21a 開口部
22 フラワーボックス
33 遮蔽物(緑化用ネット)

Claims (7)

  1. 外壁に、この外壁から外側に突出するとともに、植物を植栽する容器が収容されるフラワーボックスが設けられてなる建物において、
    このフラワーボックスは、前記外壁から外側に突出する底部と、この底部の外周縁に沿って立設される立ち上がり壁と、このフラワーボックス内の水を外部に排出する排水手段とを備えており、
    前記外壁には、建物内部と外部とを連通する開口部が、前記フラワーボックスに面して形成されるとともに、この開口部の上方に、前記外壁から外側に突出する庇部が設けられており、
    前記開口部の前方には、この開口部に対向するとともに、前記庇部と前記立ち上がり壁の上端面との間に架設されることによって、この開口部を遮蔽する遮蔽物が配置されており、
    前記外壁は、建物の一面側に配置された外壁のうち、他の外壁よりも室内側に若干後退した状態で設けられ、
    前記外壁の上端部と前記他の外壁との間に、前記底部と対向する天井部が設けられており、
    前記庇部は、前記天井部の前記底部と対向する面に当接するように設けられ、
    前記庇部の外部への突出寸法は、前記底部の突出寸法よりも長くなるように設定されていることを特徴とする建物。
  2. 請求項1に記載の建物において、
    前記遮蔽物は、前記容器に植栽される植物を絡ませるための緑化用ネットであることを特徴とする建物。
  3. 請求項1に記載の建物において、
    前記遮蔽物は、簾であることを特徴とする建物。
  4. 請求項1に記載の建物において、
    前記遮蔽物は、建物内部への虫の侵入を防止する防虫ネットであることを特徴とする建物。
  5. 請求項1に記載の建物において、
    前記遮蔽物は、建物内部への鳥の侵入を防止する防鳥ネットであることを特徴とする建物。
  6. 請求項1〜のいずれか一項に記載の建物において、
    前記開口部には、この開口部を開閉可能な開閉窓が設けられており、この開閉窓は、上下方向または左右方向にスライドするスライド式の窓であることを特徴とする建物。
  7. 請求項1〜のいずれか一項に記載の建物において、
    前記開口部には、この開口部を開閉可能な開閉窓が設けられており、この開閉窓は、建物内部に向かって開く内開き式の窓であることを特徴とする建物。
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