以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態について説明する。図1は、本発明の実施の形態の撮影条件制御装置を搭載したデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
本発明の実施形態に係るデジタルカメラ1は、制御部11、プログラムデータ記憶部12、ボタン操作部13、タッチパネル操作部14、撮像部15、SDRAM16、画像処理部17、表示制御部18、表示部19、圧縮伸長部20、記録再生部21、画像記憶部22、バスライン25を主要部として備える。
制御部11は、プログラムデータ記憶部12に記憶されたプログラムを読み込んで、デジタルカメラ1の全体を統括的に制御するCPUである。本実施形態の特徴の1つであるシーン撮影モードにおいて、制御部11は、プログラムに従って撮影条件制御の各処理を実行するが、便宜上各処理を撮影条件設定部11a、シーン設定部11b、被写体検出部11c、操作検出部11d という機能部として表現する。
シーン撮影モードとは、選択された被写体の種類に合わせて、その被写体が良く映るような撮影条件がまとめて設定されるモードである。例えば、シーンモードとして「ポートレイト」モードが選択されると、絞りを浅く設定し、かつ色処理として肌色がきれいになるよう処理がされる。また、「夜景」モードが選択されると、シャッター速を遅くし、ISO感度を高くし、好みによっては光線に特殊効果を与えるフィルタ効果を追加する。シーン撮影モードの全体は、制御部11によって制御される。
また本実施形態では、シーン撮影モードとして、ダイレクト設定と選択設定の2つのモードが選択的に用意されている。ダイレクト設定のモードとは、撮影者によってライブビュー画像上で被写体が選択されると、選択された被写体に対応する撮影シーンが直ちに設定されるモードである。選択設定のモードとは、撮影者の指示があると、まず選択可能な複数の撮影シーン候補が画面に表示され、この撮影シーン候補の中から撮影者に選択されたシーンが、撮影シーンとして設定されるモードである。
撮影条件設定部11aは、被写体の種類に対応した撮影シーンが設定されることによって当該被写体の撮影に適した撮影条件がまとめて定められるシーン撮影モードにおいて、設定される撮影シーンに応じて撮影条件を定めるものである。撮影条件設定部11aは、シャッタースピード、画素数、ストロボ条件、ピント条件、あるいはコントラストや色補正等の各種撮影条件を設定する。撮影条件設定部11aによって設定された条件や値に応じて、撮像部15あるいは画像処理部17が制御される。
シーン設定部11bは、撮影シーンとして被写体の種類に対応するよう用意された撮影シーンの中から、検出された被写体の種類に応じた撮影シーンを設定するものである。複数の被写体の種類と対応する各撮影シーンに関するデータは、予め用意された撮影シーンデータの中に格納されている。
また、シーン設定部11bは、選択設定のモードでは、検出された複数の被写体の種類に対応する撮影シーンをそれぞれ撮影シーン候補として選択し、当該撮影シーン候補の中から撮影者の指示によって1以上の撮影シーンを設定する。
被写体検出部11cは、ライブビュー画像が表示される画面上で撮影者から指定された被写体についての種類を検出するものである。具体的には、被写体検出部11cは、画面上で操作者から指示された位置に存在する画像データを、全体の画像データの中から抽出して、その被写体の種類を判断する。被写体の種類を判断するために、まず被写体の特徴、例えば、形状、色、顔の有無、画面全体との関係、撮影日時等を抽出する。これらの特徴を、プログラムデータ記憶部12に記憶された被写体データベースと対比して、被写体の種類を特定する。また、被写体の一部に顔が存在すれば被写体は人物と判断する。
操作検出部11dは、画面に対応した撮影者からの指示を検出するものである。具体的には、操作検出部11dは、ボタン操作部13およびタッチパネル操作部14からの出力された信号から、操作内容を検出する。
プログラムデータ記憶部12は、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリから構成され、制御部11の処理実行用のプログラム、および指示された被写体の種類を特定するための被写体データベースのデータが格納される。また、撮影シーンデータや画面に表示されるアイコンやウインドの画像データも格納される。
ボタン操作部13は、デジタルカメラ1の背面や上面に設けられた操作部で、撮影の実行指示のためのレリーズボタンや、撮影モード・再生モード等の切り替えのためのメニューボタンが、含まれる。
タッチパネル操作部14は、デジタルカメラ1の背面に配置される表示部19に重ねるように設けられ、操作者のタッチ入力やタッチされたまま移動される指の軌跡を検出する。
撮像部15は、レンズから撮像素子までを含む光学部と、撮像素子を駆動する駆動回路や撮像素子から出力される光電変換信号を処理してデジタルの画像データとして出力する信号処理部からなる。光学部は、被写体像を結像するレンズと、レンズの位置を移動させるAF機構部とズーム機構部、被写体光束を絞る絞り部等から構成される。
信号処理部は、撮像素子から出力される光電変換信号について、ノイズを低減させるためのCDS回路、信号レベルを適切なレベルにまで増幅するAGC回路、これらで処理されたアナログ画像信号をデジタルの画像データに変換するAD回路等から構成される。
SDAM16は、一時的なメモリで、画像のデジタル処理に利用されるワーキングエリアである。SDAM16は、撮像部15から出力されるデジタル画像信号が一時的に格納され、画像処理部17による画像処理が実行される。同様に、表示制御部18あるいは圧縮伸長部20が各処理を実行する際にも利用される。
画像処理部17は、撮像部15から出力される画像データに対して、ライブビュー画像あるいは記録画像用に、所定のガンマ処理、画素補間処理、色補正処理、YC変換等を実行する。画像処理部17は、シーン撮影モードでは、設定された撮影条件の内容に応じて、色補正やコントラスト補正、あるいは、顔処理であれば例えばスムージング処理の強度を変更する。
表示制御部18は、表示部19に表示するために、撮影された画像データの画素数を表示画素数に変換する処理、および表示用に画素数変換したライブビュー画像や記録画像に、更にメニューの文字や撮影シーンの種類を示すアイコンあるいは、カーソル等の情報等を被写体画像に重ねる処理を実行する。
表示部19は、LCDあるいはELパネルから構成されてデジタルカメラ1の背面に配置され、表示制御部18から出力されるライブビュー画像、撮影された記録画像あるいは、メニュー情報が表示されるメニュー画面が表示される。
圧縮伸長部20は、撮影画像の画像データを画像記憶部22に記録する際、あるいは画像記憶部22に記録されている画像データを表示する際等において、周知のJPEG方式等に基づく画像データの圧縮処理や伸長処理を行う。
記録再生部21は、画像記憶部22に対して圧縮された画像データを書き込んだり、逆に画像記憶部22から圧縮された画像データの読み出しを行うものである。画像記憶部22は、例えばxDピクチャーカード(登録商標)やコンパクトフラッシュ(登録商標)のカメラ本体に着脱可能な記録媒体あるいはHDDである。バスライン25は、上記各構成要素をデータラインとアドレスラインで結合するものである。
ここまでがデジタルカメラ1の主たる構成要素の説明であるが、シーン撮影モードでの撮影条件設定に係るプロセスを簡単に説明すると以下のようである。
操作検出部11dによって撮影者から指定された被写体が検出され、被写体検出部11cによって被写体の特徴が被写体データベースのデータと対比されて被写体の種類が検出される。そして、シーン設定部11bによって、検出された被写体の種類からシーンデータの中でその被写体の種類に適した撮影シーンが選択され設定される。さらに撮影条件設定部11aによって、撮影シーンに応じて定められている各種撮影条件に、撮像部15・画像処理部17等の各パラメータが設定される。また、表示制御部18によって操作画面が制御され、設定されたアイコンが表示される。
これら、制御部11、撮影条件設定部11a、シーン設定部11b、被写体検出部11c、操作検出部11d、表示制御部18のすべてあるいは一部の組合せを撮影条件制御装置とも呼ぶ。
以上のデジタルカメラ1を用いてシーン撮影モードにおいて行われる、各処理の内容と画面を図2以降で具体的に説明するが、最初に、被写体と対応して導かれる撮影条件との関係の例を表1で説明する。
表1には、8例を示す。まず第1の例は、被写体が「夕日」の場合である。被写体の特徴として、「色(赤系)と輝度が周囲から突出して異なっている。周囲が低コントラスト。形状が円、距離無限遠 、撮影日時が夕方」の条件の大部分が具備されていれば、被写体検出部11cによって、被写体の種類は「夕日」であると検出される。そして、被写体の種類が夕日であると検出すると、シーン設定部11bによって、「夕焼け」の撮影シーンが設定される。そして、撮影条件設定部11aによって、撮影シーン「夕焼け」に対応した撮影条件として、「画像処理部で、画面全体で赤・黄色を強調。ピントはオート。輝度はややアンダー」等が設定される。
第2の例は、被写体が「山」の場合である。被写体の特徴として、「ピント無限遠、コントラストが低い、色が茶系か緑系で、形状が山の特徴を示す」の条件の大部分が満足されれば、被写体検出部11cによって、被写体の種類は「山」であると検出される。これをうけて、シーン設定部11bによって、「遠い風景」の撮影シーンが設定される。そして、撮影条件設定部11aによって、「ピントはオート 、山の周囲の青や緑の色がきれいになるように処理、輝度はやや明るめ」等の撮影条件が設定される。第3の例以降については、以下の画面の内容で随時説明するが、第1,2と同様なロジックに基づき撮影条件を設定するものである。
次に、デジタルカメラ1を用いて行われる、撮影条件の設定操作と対応する画面についてを図2から図7で、撮影シーン設定の処理の流れを図8、9、10で、それぞれ説明する。
図2は、シーン撮影モードの中のダイレクト設定のモードによる、撮影シーン設定の操作画面を説明する図である。(1)、(2)、(3)の順番に画面が切り替わってゆく。
図2(1)は、ダイレクト設定のモードが選択されているが、具体的な撮影シーンがまだ設定されておらず、デフォルトの撮影モードとしてオートモードが設定されている状態である。オートモードとは、AE・AF・AWBが設定され最も標準的な条件で撮影されるモードである。
画面40にはライブビュー画像が表示されている。ライブビュー画像として、「海に沈む夕日をバックにし、左右の男女2人が中央でグラスを合わせて乾杯し、グラスの下にはりんごが置いてある」という場面である。前述したようにオートモードに設定されているので、このライブビュー画像も、オートモードによる画像処理(色補正等)がなされた画像として表示されている。
画面40の左上隅には、現在の撮影モードを示す撮影モードアイコン50が表示される。現在はオートモードに設定されているので、撮影モードアイコン50としてオートモードを示すアイコンが表示されている。そしてこの状態で、撮影者の指42が、タッチパネル操作部14を介して被写体52である夕日が表示されている部分にタッチされたとする。
図2(2)は、撮影者の指42が被写体52(夕日)の表示部分にタッチされた後の画面である。操作検出部11dによって、画面にタッチされたことが検出され、そして、検出された画面上の位置(夕日の位置)が被写体検出部11cに通知される。被写体検出部11cは、検出された画面上の位置に対応する領域の画像データを、ライブビュー画像の画像データから抽出して、抽出した画像データの特徴を検出する。ここで、特徴とは、表1の第1の例で示したような特徴である。
そして、被写体検出部11cは、この抽出した画像データの特徴を被写体データベースと比較して、被写体の種類を検出する。ここで、被写体検出部11cは、上記特徴から「夕日」と検出したとし、検出した被写体の種類が「夕日」であることをシーン設定部11bに通知する。続いて、シーン設定部11bは、被写体の種類「夕日」に適した撮影シーンとして撮影シーンデータの中から「夕焼け」を選択し、撮影シーンとして「夕焼け」を設定したとする。
撮影条件設定部11aは、シーン設定部11bで設定された撮影シーン「夕焼け」に対応する撮影条件、つまり表1の第1の例で示したような条件を、撮像部15や画像処理部17に設定する。同時に画面では、表示制御部18によって、画面40のタッチされた夕日の部分を囲むように、撮影シーンの基になった被写体を示すためのシーンカーソル56が表示される。また、表示制御部18によって、撮影シーン「夕焼け」を示すアイコン53を被写体52(夕日)の部分から撮影モードアイコン50まで、pで示す方向にアニメーション的に移動させる。
図2(3)は、アイコン53が撮影モードアイコン50まで移動して、撮影モードアイコンの表示が、夕焼けを示すアイコンに切換わった画面である。図2(3)では、シーンカーソル56は消去されているが、残しておくよう処理してもよい。
図3は、図2と同じくダイレクト設定のモードによる操作画面の例で、異なる被写体が指示された例を説明する図である。図3(1)は、図2と同じライブビュー画像の場面で、左にいる女性の顔の部分が撮影者によってタッチ指示された場面である。被写体検出部11cによって、指示された被写体の種類が被写体データベースとの対比で「顔」であると検出され、シーン設定部11bによって、撮影シーンとして表1の第3で示す「ポートレイト」が設定される。
そして、画面40では、表示制御部18によって、女性の顔の部分にシーンカーソル56が重畳して表示され、撮影シーンが「ポートレイト」であることを示す女性の顔のアイコン53が女性の顔の部分の近傍から撮影モードアイコン50までアニメーション的に移動するよう表示される。
図3(2)は、「ポートレイト」のアイコン53が撮影モードアイコン50まで移動して、撮影モードアイコンの表示が、「ポートレイト」のアイコンに切換わった様子を示す画面である。なお、図2(3)では、撮影シーンの切換え後、シーンカーソル56は消去されていたが、本例は、シーンカーソル56をそのまま残して表示している例である。このシーンカーソル56は被写体の移動に合わせて移動して表示される。シーンカーソル56を継続して表示させることによって、撮影シーンの基になっている被写体が明確に分かる。
そして、撮影条件設定部11aによって、「ポートレイト」に対応する撮影条件として、顔の領域に顔がはっきり映る処理、例えば顔の部分のISO感度を上げるよう画像処理部17に指示がされる。
図3(3)は、同時に2つの撮影シーンが設定される画面の例である。図3(3)は、図3(1)と同様に、左にいる女性の顔の部分が撮影者によってタッチ指示された場面である。ここでは、被写体検出部11cによって、指示された被写体の種類が「女性の顔」でかつ、「その顔が動いている」と検出されたとする。すると、シーン設定部11bによって、撮影シーンとして「ビューティ」及び「人物動画」が設定される。「ビューティ」及び「人物動画」は、表1の第4、第5で示す撮影シーンである。
撮影条件設定部11aによって、「ビューティ」に対応する撮影条件として、顔の領域に顔がきれいに映る処理、例えば肌のスムーズィング処理を施すよう画像処理部17に指示がされる。同じく、「人物動画」に対する撮影条件が設定される。そして、表示制御部18によって、「ビューティ」及び「人物動画」を示すアイコン53が、タッチされた被写体の近傍ではなく、画面40の上側に表示される。撮影シーンを示すアイコンが指示された被写体の近傍に配置されると、被写体の確認の邪魔になる場合もなるので、それを避けるような位置に表示させるようにしてもよい。
以上が、ダイレクト設定のモードによる撮影シーンの設定の操作画面である。このダイレクト設定のモードによれば、ライブビュー画像上で雰囲気を出したい被写体や希望の被写体を指示するだけで、その被写体を強調あるいは適した画像が撮影されるような撮影条件が自動的に設定されるので、撮影シーンに対する知識がないユーザーであっても、単にオートモードで撮影されるような一般的な画像でない、味のある画像の撮影をすることが確実でかつ簡単にできるようになる。
図4は、シーン撮影モードの中の選択設定のモードによる操作画面を説明する図である。図4(1)〜(4)は一連の流れを時間順で示す画面で、図4(5)は、図4(4)の他の表示例を示す。図4では、「夕方の海岸で山を背景にしてジョギングしている女性と波打ち際にいる犬」というライブビュー画像を例にしている。
図4(1)では、撮影者により撮影シーンが設定される前の画面で、デフォルトの撮影シーンとしてオートモードが設定されていて、画面40左上の撮影モードアイコン50にはオートモードのアイコンが表示されている。選択設定のモードへの設定は、事前に撮影者により図示しないメニュー画面で設定されているものとする。
図4(2)は、撮影シーン候補の選択を開始する操作がされた画面である。開始操作としては、例えば画面40に対するダブルクリック操作であるが、ボタン操作部13による操作としてもよい。開始操作がされると、被写体検出部11cは、画面全体の中から色・形状・動き等特徴的な被写体を抽出して、この特徴的な被写体と被写体データベースに登録されている被写体と比較して、画面全体に存在する被写体の種類を検出する。
ここで、被写体検出部11cは、上記特徴から「夕日」、「運動中の人物」、「山」、「動物」の計4つを被写体の種類と検出して、これをシーン設定部11bに通知するとする。シーン設定部11bは、今回の選択設定のモードにおいては、検出された複数の被写体の種類に対応して導かれる、「夕焼け」、「スポーツ」、「遠い風景」、「動物」についてを撮影シーン候補と設定する。これに応じて、画面40には、表示制御部18によって、「夕日」、「運動中の人物」、「山」、「動物」の各被写体に、シーン候補カーソル58が表示される。このシーン候補カーソル58は被写体の移動に合わせて移動して表示される。
図4(3)は、図4(2)のシーン候補カーソル58が表示されている画面で、「運動中の人物」のシーン候補カーソル58が撮影者の指42でタッチされて、撮影シーンがオートモードから「運動中の人物」に対応する「スポーツ」に切換わり設定される様子である。シーン設定部11bによって、上記4つのシーン候補の中から、「運動中の人物」に対応する「スポーツ」が撮影シーンとして設定され、撮影条件設定部11aに通知される。また、表示制御部18によって、「スポーツ」のアイコン54が、撮影モードアイコン50にアニメーション的に移動するよう表示される。合わせて、撮影条件設定部11aによって、「スポーツ」の撮影条件に設定される。
図4(4)は、撮影シーンが「スポーツ」に設定された後の画面である。そして、ここでは、切換え後も、表示制御部18によって「運動中の人物」にはシーンカーソル56を画面に表示させる例を示す。現在の撮影シーンに対応する被写体がどの被写体であるかがを明確になるからである。
図4(5)は、撮影シーンが「スポーツ」に設定された後の画面で、他の表示例である。ここでは、表示制御部18によって「運動中の人物」にシーンカーソル56が表示されるとともに、再度の撮影シーンの切換えも簡単なように、シーン候補カーソル58も継続して表示される。この際、シーンカーソル56は、画面上でシーン候補カーソル58と容易に識別できるように、相互に異なる形状や色で表示される。
図5(1)は、図4(2)の状態における別な表示例である。図4(2)では、複数のシーン候補カーソル58がそれぞれ対応する被写体に重畳するように表示されたが、図5(1)では、シーン候補カーソル58の代わりに、候補となる撮影シーンのアイコンである候補アイコン54を表示させるようにしている。つまり、「夕日」、「運動中の人物」、「山」、「動物」の各被写体に、「夕焼け」、「運動中の人物」、「遠い風景」、「動物」に相当する候補アイコン54が、表示制御部18によって、その近傍あるいはその上に重畳されるよう表示される。本例では、撮影シーンの候補に、カーソルではなくアイコンを表示させるようにしたので、選択可能なシーンの内容がより分かりやすく表現できる。
図5(2)は、図5(1)における他の表示例である。図5(1)の画面では、候補アイコン54が対応する被写体の近傍あるいはその上に重畳されるよう表示されていたが、本例では、表示制御部18によって、候補アイコン54は画面40の下方に一列にまとめて表示される。候補アイコン54はシーン候補カーソル58に比べて画面上で目立つので、被写体のそばに配置すると撮影の邪魔にある場合もある。画面の下方に並べるように配置させておけば、候補アイコン54を表示させても撮影の邪魔になるおそれが減るからである。
図6は、選択設定のモードにおいて、検出された2つの撮影シーンを結合させる操作画面の例を示す図である。図6(1)から(6)の順番で推移する。図6(1)は、撮影シーンの切換え前の画面で、撮影シーンには、デフォルトとしてオートモードが設定されていて、画面40左上の撮影モードアイコン50にはオートモードのアイコンが表示されている。画面40に表示されているライブビュー画像は、「夜間に高層ビルを背景にして携帯電話で話している男性」という画像である。
図6(2)は、撮影シーンの選択設定を開始する操作がされた画面である。開始操作としては、例えば画面40に対するダブルクリック操作であるが、ボタン操作部13による操作としてもよい。開始操作がされると、被写体検出部11cによって、画面全体の中から色・形状・動き等特徴的な被写体が抽出され、この特徴的な被写体と被写体データベースに登録されている被写体とが比較され、画面全体に存在する被写体の種類が検出される。
ここで、被写体検出部11cによって、上記特徴から「人物」、「夜間のビル」の2つが被写体の種類と検出され、これがシーン設定部11bに通知されたとする。シーン設定部11bによって、被写体の種類「人物」と「夜間のビル」に対応する「人物」と「夜景」の2つがシーン候補と設定される。これに応じて、画面40には、表示制御部18によって、「人物」にシーン候補カーソル58a、「夜間のビル」にシーン候補カーソル58bが表示される。このシーン候補カーソル58a、58bも被写体の移動に合わせて移動して表示される。
図6(3)は、シーン候補カーソル58a、58bが表示された画面で、「人物」のシーン候補カーソル58a及び「夜間のビル」のシーン候補カーソル58bがそれぞれ、撮影者の指42でタッチされて、表示制御部18によって、シーン候補カーソル58aの近傍に候補アイコン54aが表示され、シーン候補カーソル58bの近傍に候補アイコン54bを表示された画面である。
図6(4)は、図6(3)で「人物」の候補アイコン54aと「夜景」の候補アイコン54bが表示された後に、候補アイコン54aと54bが、破線で示す方向p、つまり互いに両者の中間位置を目指してアニメーション的に移動していく様子を示す図である。
図6(5)は、「人物」の候補アイコン54aと「夜景」の候補アイコン54bが結合して、新たな「人物・夜景」のアイコン53に表示が切換わり、切換わったアイコン53が、撮影モードアイコン50に向かって破線で示す方向pにアニメーション的に移動する。撮影シーン「人物・夜景」は、表1の9番目で示す例である。シーン設定部11bによって、撮影シーンが「人物・夜景」に設定される。
図6(6)は、撮影モードアイコン50の表示が、撮影モードアイコン50まで移動された撮影シーン「人物・夜景」のアイコン53に切換わった様子を示す画面である。
以上のように、選択設定モードにおいて、単一の撮影シーンを選択するだけでなく、複数の撮影シーンを結合も可能にしたので、より撮影者の撮影意図を反映した撮影条件の設定が可能になる。
図7は、選択設定のモードにおいて、検出された2つの撮影シーンの結合操作ができない場合の画面例である。図7(1)は、撮影シーンの切換え前の画面で、撮影シーンには、デフォルトとしてオートモードが設定されていて、画面40左上の撮影モードアイコン50にはオートモードのアイコンが表示されている。画面40に表示されているライブビュー画像は、「夜間に高層ビルを背景にしてジョギングしている女性」という画像である。
図7(2)は、撮影シーンの選択設定を開始する操作がされて、2つのシーン候補カーソル58a、58bが表示され、この後にシーン候補カーソル58a、58bが撮影者の指でタッチされて、候補アイコン54a、54bが表示された画面である。
また、上記画面に至る処理を簡単に説明する。開始操作としては、例えば画面40に対するダブルクリック操作であるが、ボタン操作部13による操作としてもよい。開始操作がされると、被写体検出部11cによって、画面全体の中から色・形状・動き等特徴的な被写体が抽出され、この特徴的な被写体と被写体データベースに登録されている被写体とが比較されて、画面全体に存在する被写体の種類が検出される。
具体的には、被写体検出部11cによって、上記特徴から「運動中の人物」、「夜間のビル」の2つが被写体の種類と検出され、シーン設定部11bに通知されるとする。そして、シーン設定部11bによって、被写体の種類「運動中の人物」と「夜間のビル」に対応する「スポーツ」と「夜景」の2つがシーン候補と設定されるとする。これに応じて、画面40には、表示制御部18によって、「運動中の人物」にシーン候補カーソル58a、「夜間のビル」にシーン候補カーソル58bが表示される。このシーン候補カーソル58a、58bも被写体の移動に合わせて移動して表示される。さらに、シーン候補カーソル58a、58bへのタッチ指示によって、シーン候補カーソル58a、58bの近傍に、候補アイコン54a、54bが表示される。
しかし、ここで、「スポーツ」と「夜景」の撮影シーンは結合させることのできない組み合わせであるとする。シャッタースピードの点で、「スポーツ」は高速、「夜景」は低速が要求されるからである。そして、選択された撮影シーンが結合できない撮影シーンの組合せであることを撮影者に明確に理解させるために、表示制御部18によって、以下のような表示を行わせる。
図7(3)で示すように、「スポーツ」と「夜景」のそれぞれの候補アイコン54a、54bが、破線で示す方向p、つまり両者の中間点に向かってアニメーション的に移動させる。続いて、図7(4)に示すように、候補アイコン54a、54bが中間点で衝突して、候補アイコン54a、54bがUターンして元の位置に引き返すよう表示させる。
図7(5)は、「スポーツ」と「夜景」のそれぞれの候補アイコン54a、54bが元の位置に戻った状態である。ここから、撮影者は、いずれかの候補アイコンを再度選択することができる。
以上のように、結合のできない撮影シーンが選択された場合には、結合できないことが画面上で明確に示されるので、撮影者はその意味がより理解できるようになる。
図8から図10は、シーン撮影モードに設定されたデジタルカメラ1において、これまで説明した撮影シーンの設定処理の流れを説明するフローチャートである。まず、図8は、撮影シーンの設定処理の全体を説明するメインのフローチャートである。なお、これらの処理は、制御部11、撮影条件設定部11a、シーン設定部11b、被写体検出部11c、操作検出部11d、表示制御部18等によって主に実行される。
ここで、デジタルカメラ1は、撮影モードで、かつシーン撮影モードに既に設定されているとする。撮影モードにおいては、制御部11は一定のフレームレイトでライブビュー画像を連続的に表示させる(ステップS11)。図2でも説明したように、シーン撮影モードにおいて、撮影シーンのデフォルトはオートモードである。次に、制御部11は、シーン撮影モードでの具体的なモードとして、ダイレクト設定モードあるいは選択設定モードのいずれが選択されたかを判断する(ステップS12)。ダイレクト設定モードまたは選択設定モードは、図示しないメニュー画面で選択されるものとする。制御部11は、ダイレクト設定モードが選択されたと判断する場合には(ステップS12YES)、ダイレクト設定モードの処理を実行する(ステップS13)。
図9は、ダイレクト設定モードの処理を具体的に説明するサブルーチンのフローチャートである。制御部11は、ライブビュー画像が表示されている画面上で、操作検出部11dによって、撮影者によりいずれかの被写体を指定する操作がされたかを判断する(ステップS21)。制御部11は、被写体を指定する操作がされていないと判断すると(ステップS21NO)、図9のサブルーチンのフローを終了して、図8のステップS15に進む。
制御部11は、被写体を指定する操作があったと判断すると(ステップS21YES)、ステップS22に進む。図2(1)で示す場面である。被写体検出部11cは、指定された被写体を抽出し(ステップS22)、指定された被写体の種類を決定する(ステップS23)。具体的には、被写体検出部11cは、ライブビュー画像から指定された領域の画像データを抜き出し、抜き出した画像データについての特徴を見つける。特徴は、指定された被写体だけでなく、指定された被写体と画面全体との関係や撮影日時等の条件も考慮する。そして、指定された被写体の特徴部をプログラムデータ記憶部12に記憶された被写体データベースと比較して、被写体の種類を決定する。指定された被写体に特徴が少ない場合や、特徴があっても、被写体データベースに登録されていない種類であった場合には、被写体の種類を決定することはできない。被写体検出部11cは、被写体の種類の決定ができたか否かを制御部11に通知する。
制御部11は、被写体検出部11cからの通知によって被写体の種類が決定されたかを判断する(ステップS24)。制御部11は、被写体の種類が決定されなかった判断する場合には(ステップS24NO)、図9のサブルーチンのフローを終了して、図8のステップS15に進む。
制御部11は、被写体の種類が決定されたと判断する場合には(ステップS24YES)、ステップS25に進む。シーン設定部11bは、プログラムデータ記憶部12に記憶された撮影シーンデータの中から被写体の種類に応じた撮影シーンを選択し(ステップS25)、新たな撮影シーンとして設定する(ステップS26)。撮影条件設定部11aは、現在に撮影シーンを設定された新たな撮影シーンに変更し、これに応じて新たな撮影条件を定める。例えば、画像処理部17は、ライブビュー画像に対する画像処理の条件を変更する。
表示制御部18は、新たな撮影シーンの設定に応じて撮影モードアイコン等の表示を変更する(ステップS27)。具体的には、表示制御部18は、図2(2)、(3)あるいは図3(1)、(2)の画面で示したように、設定された撮影シーンに対応するアイコン53を指定された被写体の近傍に表示してからそのアイコン53を撮影モードアイコン50の側に移動させて、撮影モードアイコンの内容を変更する。新たな撮影シーンが設定された後、図8のステップS15に進む。
ステップS15以降では、制御部11は、割り込み操作の代表としてオフ操作とレリーズ操作があったかを判断し、なければ撮影シーンの設定処理を繰り返す。
まず、制御部11は、オフ操作がされたかを判断する(ステップS15)。オフ操作は、ボタン操作部13によりなされる操作である。制御部11は、オフ操作がされたと判断すると(ステップS15YES)、デジタルカメラ1の電源終了処理を実行する。
制御部11は、オフ操作がされていないと判断すると(ステップS15NO)、撮影実行の指示であるレリーズ操作がされたかを判断する(ステップS16)。制御部11は、レリーズ操作がされていないと判断すると(ステップS16NO)、ステップS11に戻る。制御部11は、レリーズ操作がされたと判断すると(ステップS16YES)、設定された撮影条件で撮影処理を実行して(ステップS17)、ステップS11に戻る。以上で、ダイレクト設定モードの流れの説明を終わる。
次に、選択設定モードの処理の説明をする。図8のステップS12において、制御部11は、ダイレクト設定モードが選択されていないと判断すると(ステップS12NO)、選択設定モードの処理を実行する(ステップS13)。図10は、選択設定モードの処理を具体的に説明するサブルーチンのフローチャートである。
制御部11は、操作検出部11dによって、ライブビュー画像が表示されている画面上で、撮影者により撮影シーン候補選択の指示操作がされたかを判断する(ステップS30)。指示操作としては、例えばダブルクリックである。図4(1)で示した画面である。
撮影シーン候補選択の指示操作がないと判断したら(ステップS30NO)、ステップS31に進む。ステップS31では、シーン候補の選択が既にされた後であれば、ステップS36にジャンプする必要があるので、制御部11は、ステップS31でその判断をする。制御部11は、既に画面にシーン候補が選択済みであれば(ステップS31YES)、ステップS36にジャンプする。処理の最初であれば、シーン候補は当然に選択されていないので、ステップS31はNOであるから、図10のサブルーチンのフローを終了して、図8のステップS15に進む。
制御部11は、操作検出部11dによって、撮影シーン候補選択の指示操作がされたと判断すると(ステップS30YES)、ステップS32に進む。被写体検出部11cは、ライブビュー画像の全体の中から、特徴ある被写体を抽出する(ステップS32)。被写体検出部11cは、更に、抽出された被写体からその被写体の種類を決定する(ステップS33)。具体的な手法は、ステップS22と同じであるので、省略する。被写体抽出部11cは、被写体の種類の決定ができたか否かを制御部11に通知する。
制御部11は、被写体の種類が少なくとも1つは決定されたかを判断する(ステップS34)。制御部11は、被写体の種類が1つも決定されなかったと判断する場合には(ステップS34NO)、図10のサブルーチンのフローを終了して、図8のステップS15に進む。
制御部11は、被写体の種類が少なくとも1つは決定されたと判断する場合には(ステップS34YES)、ステップS35に進む。表示制御部18は、種類の決定できた被写体にシーン候補カーソルを重複して表示させる(ステップS35)。図4(2)で示す画面である。つまり、1つの被写体に限ることなく、種類が決定できた全ての被写体にシーン候補カーソルを表示させる。この場合、同じ被写体の種類であっても、シーン候補カーソルを別々に表示してもよい。例えば、画面に人が3人いて、被写体の種類として「人物」であるというシーン候補カーソルが3人に別々に付されていてもよい。
また、シーン設定部11bは、プログラムデータ記憶部12に記憶された撮影シーンデータの中から、上記で決定された被写体の種類に応じた撮影シーンを選択しておく。シーン設定部11bは、被写体の種類が複数ある場合には、対応する複数の撮影シーンを選択しておく。
ここで、表示制御部18は、図5(1)、(2)に示すように、シーン候補カーソルの代わりに、候補アイコンを表示させてもよい。被写体確認の邪魔にならなければ、候補アイコンの方が、対応する撮影シーンの内容もわかるからである。
制御部11は、画面に表示されているシーン候補カーソルあるいは候補アイコンの中から、撮影者によって特定の撮影シーン(シーン候補)が選択されたかを、操作検出部11dによって判断する(ステップS36)。具体的には、シーン候補カーソルあるいは候補アイコンが付された箇所が指でタッチされることである。制御部11は、撮影者から撮影シーンが選択されていないと判断する場合には(ステップS36NO)、図10のサブルーチンのフローを終了して、図8のステップS15に進む。
制御部11は、撮影者から撮影シーンが選択されたと判断する場合には(ステップS36YES)、次に、制御部11は、選択された撮影シーンが複数であるかを判断する(ステップS37)。選択された特定の撮影シーンが複数でない、つまり、1つであると判断すれば(ステップS37NO)、ステップS40に進む。
シーン設定部11bは、現在の撮影シーン(デフォルトではオートモード)を選択された撮影シーンに変更する(ステップS40)。撮影条件設定部11aは、選択された新たな撮影シーンに応じて撮影条件を定める。例えば、画像処理部17は、ライブビュー画像に対する画像処理の条件を変更する。
表示制御部18は、撮影モードアイコン50の表示を変更する(ステップS41)。具体的には、図4の態様では、表示制御部18は、変更された撮影シーンのアイコン54を表示させ、このアイコンを撮影モードアイコン50に移動させて(図4(3))、撮影モードアイコン50の表示を変更する(図4(4))。また、表示制御部18は、変更後は、変更された撮影シーンの元になった被写体に継続してシーンカーソル56を表示する(図4(4))。また、表示制御部18は、図4(5)で示したように、新たな撮影シーンの切換えに便利なように、変更後もシーン候補カーソル58の表示を継続させるようにしてもよい。
一方、制御部11は、選択された特定の撮影シーンが複数であると判断すれば(ステップS37YES)ステップS38に進む。図6、7で示した態様である。シーン設定部11bは、その選択された複数の撮影シーンが結合可能かを判断する(ステップS38)。シーン設定部11bは、その選択された複数の撮影シーンが結合可能と判断する場合には(ステップS38YES)、ステップS40に進む。シーン設定部11bは、現在の撮影シーンを結合された撮影シーンに変更して設定する(ステップS40)。撮影条件設定部11aは、結合された撮影シーンに応じて撮影条件を定める。表示制御部18は 図6(4)、(5)、(6)で示したような画面を表示させる(ステップS41)。撮影シーンが変更された後、図8のステップS15に進む。ステップS15以降の処理は、説明済みなので省略する。
逆に、図7で示した場合のように、シーン設定部11bが、その選択された複数の撮影シーンが結合可能でないと判断する場合には(ステップS38NO)、表示制御部18は、図7(3)、(4)、(5)に示すようなエラー画面の表示をさせて(ステップS39)、ステップS15に戻る。
以上説明したように、ダイレクト選択のモードでは、選択された被写体に対応する撮影シーンが自動的に設定されるので、撮影シーンに対する知識がなくても、希望する撮影シーンを簡単に設定することができる。
また、選択設定のモードでは、画面に提示された設定可能な候補シーンの中から変更したい撮影シーンを選択することができるので、現在のライブビュー画像で選択できる撮影シーンを確認してから、もっとも希望にかなう撮影シーンを設定することができる。
なお、制御部11がプログラムデータ記憶部12に格納された操作制御用のプログラムを読み出して実行されることで、上記被写体に応じた撮影シーンの選択設定が実現されるので、このようなソフトウェア処理に関する制御用プログラムも本発明となる。また、このような制御用プログラムが記録された記録媒体も本発明となる。なお、プログラムを格納する記録媒体としては、フラッシュメモリに限定されるものではなく、CD−ROM、DVD−ROM等の光学記録媒体、MD等の磁気記録媒体、テープ媒体、ICカードなどの半導体メモリであってもよい。
上記本実施形態では、処理の実行を、ソフトウェア処理とハードウェア処理の組み合わせで説明したが、これに限られるものではなく、その組合わせは選択事項である。
また、本実施の形態では、撮影条件制御装置をデジタルカメラ1に適用した例で説明したが、当然これに限られるものではなく、パソコンのカメラ部や携帯電話のカメラ部あるいはムービーカメラ等に適用してもよい。また、撮影者からの画面指示操作の手段をタッチパネル操作部14だけで説明したが、当然これに限られるものではなく、ボタン操作部13あるいはタッチパッドで行うようにしてもよい。