JP5310524B2 - ハイブリッド自動車 - Google Patents

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Description

本発明は、ハイブリッド自動車に関する。
従来、この種のハイブリッド自動車としては、エンジンと、動力を出力する第1モータと、第1モータを駆動する第1インバータと、エンジンの出力軸と第1モータの回転軸と駆動輪に連結された駆動軸とに3つの回転要素が接続された遊星歯車機構と、駆動軸に動力を入出力する第2モータと、第1モータを駆動する第1インバータと、第2モータを駆動する第2インバータと、バッテリと、バッテリからの電力を昇圧して第1,第2インバータに供給可能な昇圧コンバータと、昇圧コンバータで昇圧された電圧を平滑するコンデンサと、を備え、昇圧コンバータに異常が生じたときには昇圧コンバータのゲートを遮断した状態でエンジンの運転を停止して第2モータからの動力で走行するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このハイブリッド自動車では、登坂路をずり下がっているときに昇圧コンバータのゲートを遮断した状態でエンジンの運転を停止して第2モータからの動力で走行しようとすると第2モータの発電による電力でコンデンサの電圧が上昇するが、コンデンサの電圧が所定の電圧以上となったときには第1モータおよび第2モータを値0のトルク指令値で制御することにより第2モータの発電による電力で第1,第2インバータが過電圧になるのを抑制している。
特開2007−116773号公報
上述のハイブリッド自動車では、登坂路をずり下がっているときに第2モータを値0のトルク指令値で制御するため、第1インバータ,第2インバータが過電圧になるのを抑制できるもののずり下がりを抑制することができない。こうしたずり下がりは、運転者が意図したものではないため抑制されることが望ましい。
本発明のハイブリッド自動車では、昇圧コンバータをゲート遮断した状態で電動機からのトルクで走行しようとしているときに、第1インバータおよび第2インバータが過電圧になるのを抑制すると共に登坂路でのずり下がりを抑制することを主目的とする。
本発明のハイブリッド自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
内燃機関と、動力を入出力可能な発電機と、駆動輪に連結された駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸とに3つの回転要素が接続された遊星歯車機構と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、スイッチング素子を有し該スイッチング素子のスイッチングを伴って前記発電機を駆動する第1インバータと、前記電動機を駆動する第2インバータと、充放電可能なバッテリと、スイッチング素子を有し該スイッチング素子のスイッチングを伴って前記第1インバータおよび前記第2インバータと前記バッテリとの電力のやり取りに介在して前記バッテリからの電力を電圧を調整して前記第1インバータおよび前記第2インバータへ供給可能な昇降圧コンバータと、該昇降圧コンバータで昇圧された電圧を平滑する平滑コンデンサと、前記昇降圧コンバータのスイッチング素子をゲート遮断すべき所定の異常が生じたときには前記内燃機関の運転を停止すると共に前記昇降圧コンバータをゲート遮断した状態で走行に要求される要求トルクで走行するよう前記内燃機関と前記第1インバータと前記第2インバータと前記昇降圧コンバータとを制御する異常時走行制御を実行する異常時制御手段と、を備えるハイブリッド自動車において、
前記異常時制御手段は、前記異常時走行制御を実行している最中に前記自動車が登坂路をずり下がったとき、前記発電機の温度が該発電機の許容温度の範囲として予め定められた温度範囲の上限である発電機上限温度以下であると共に前記第1インバータの温度が該第1インバータの許容温度の範囲として予め定められた温度範囲の上限である第1インバータ上限温度以下であるときには前記第1インバータのスイッチング素子のスイッチングを伴って前記発電機から値0のトルクが出力されると共に前記電動機の発電電力が前記発電機と前記第1インバータと前記第2インバータとの損失による消費電力以下の範囲内で前記電動機から要求トルクを出力して走行するよう前記第1インバータと前記第2インバータとを制御し、前記発電機の温度が前記発電機上限温度を超えているときまたは前記第1インバータの温度が前記第1インバータ上限温度を超えているときには前記第1インバータのスイッチング素子がゲート遮断されると共に前記電動機の発電電力が前記第2インバータの損失による消費電力以下の範囲内で前記電動機から要求トルクを出力して走行するよう前記第1インバータと前記第2インバータとを制御する手段である、
ことを特徴とする。
この本発明のハイブリッド自動車では、異常時走行制御を実行している最中に自動車が登坂路をずり下がったとき、発電機の温度が発電機の許容温度の範囲として予め定められた温度範囲の上限である発電機上限温度以下であると共に第1インバータの温度が第1インバータの許容温度の範囲として予め定められた温度範囲の上限である第1インバータ上限温度以下であるときには第1インバータのスイッチング素子のスイッチングを伴って発電機から値0のトルクが出力されると共に電動機の発電電力が発電機と第1インバータと第2インバータとの損失による消費電力以下の範囲内で電動機から要求トルクを出力して走行するよう第1インバータと第2インバータとを制御する。これにより、電動機の発電による電力で平滑コンデンサが充電されて第1インバータおよび第2インバータが過電圧になるのを抑制することができると共に登坂路でのずり下がりを抑制することができる。そして、発電機の温度が発電機上限温度を超えているときまたは第1インバータの温度が第1インバータ上限温度を超えているときには第1インバータのスイッチング素子がゲート遮断されると共に電動機の発電電力が第2インバータの損失による消費電力以下の範囲内で電動機から要求トルクを出力して走行するよう第1インバータと第2インバータとを制御する。これにより、第1インバータや発電機の過度な温度上昇を抑制しながら電動機の発電による電力で平滑コンデンサが充電されて第1インバータおよび第2インバータが過電圧になるのを抑制することができると共に登坂路でのずり下がりを抑制することができる。この結果、異常時走行制御を実行している最中に登坂路をずり下がったときには、第1インバータおよび第2インバータが過電圧になるのを抑制することができると共に登坂路でのずり下がりを抑制することができる。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 インバータ43,44,昇降圧コンバータ49の構成の概略を示す構成図である。 ハイブリッド用電子制御ユニット60により実行される負回転時制御の一例を示すフローチャートである。 ディスチャージ要求設定処理の一例を示すフローチャートである。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、ガソリンや軽油などを燃料とするエンジン32と、エンジン32を駆動制御するエンジン用電子制御ユニット36と、エンジン32のクランクシャフト34にキャリアが接続されると共に駆動輪26a,26bにデファレンシャルギヤ24を介して連結された駆動軸22にリングギヤが接続されたプラネタリギヤ38と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子がプラネタリギヤ38のサンギヤに接続されたモータ41と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子が駆動軸22に接続されたモータ42と、モータ41,42を駆動するためのインバータ43,44と、インバータ43,44のスイッチング素子をスイッチング制御することによってモータ41,42を駆動制御すると共にモータ41のステータに巻回された各相コイルの温度を検出する温度センサ41aからのコイル温度Tcoilやインバータ43の温度を検出する温度センサ43aからのインバータ温度Tinvが入力されるモータ用電子制御ユニット46と、二次電池としてのバッテリ48と、バッテリ48の電力を昇圧してインバータ43,44に供給可能な昇降圧コンバータ49と、シフトレバーのポジションを検出するシフトポジションセンサ62からのシフトポジションやアクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ64からのアクセル開度,ブレーキペダルの踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ66からのブレーキポジション,車速センサ68からの車速を入力すると共に昇降圧コンバータ49のスイッチング素子をスイッチング制御することによって昇降圧コンバータ49を駆動制御したりエンジン用電子制御ユニット36やモータ用電子制御ユニット46と通信して車両全体を制御するハイブリッド用電子制御ユニット60と、を備える。なお、モータ用電子制御ユニット46は、モータ41,42に取り付けられた図示しない回転位置検出センサにより検出されるモータ41,42の回転子の回転位置に基づいてモータ41,42の回転数Nm1,Nm2を計算している。ここで、回転数Nm2は、ハイブリッド自動車20が前進しているときに正の値であるものとした。
モータ41およびモータ42は、図2に示すように、いずれも永久磁石が埋め込まれたロータと三相コイルが巻回されたステータとを備える周知の同期発電電動機として構成されている。インバータ43,44は、6つのトランジスタT11〜T16,T21〜26と、トランジスタT11〜T16,T21〜T26に逆方向に並列接続された6つのダイオードD11〜D16,D21〜D26とにより構成されている。トランジスタT11〜T16,T21〜T26は、それぞれインバータ43,44が電力ライン50として共用する正極母線50aと負極母線50bとに対してソース側とシンク側になるよう2個ずつペアで配置されており、対となるトランジスタ同士の接続点の各々にモータ41,42の三相コイル(U相,V相,W相)の各々が接続されている。したがって、正極母線50aと負極母線50bとの間に電圧が作用している状態で対をなすトランジスタT11〜T16,T21〜T26のオン時間の割合を制御することにより三相コイルに回転磁界を形成でき、モータ41,42を回転駆動することができる。インバータ43,44は、正極母線50aと負極母線50bとを共用しているから、モータ41,42のいずれかで発電される電力を他のモータに供給することができる。なお、正極母線50aと負極母線50bとには、昇降圧コンバータ49で昇圧した電圧を平滑するためのコンデンサ52と、コンデンサ52を放電するための放電抵抗54とが接続されている。
昇降圧コンバータ49は、図2に示すように、2つのトランジスタT31,T32とトランジスタT31,T32に逆方向に並列接続された2つのダイオードD31,D32とリアクトルLとにより構成されている。2つのトランジスタT31,T32は、それぞれインバータ43,44の正極母線50aと負極母線50bとに接続されており、その接続点にリアクトルLが接続されている。また、リアクトルLと負極母線50bとには、リアクトルLと正極端子との接続および接続の解除と負極母線50bと負極端子との接続および接続の解除を行なうリレー56を介してそれぞれバッテリ48の正極端子と負極端子とが接続されている。したがって、リレー56を接続した状態でトランジスタT31,T32をオンオフ制御することによりバッテリ48の直流電力をその電圧を昇圧してインバータ43,44に供給したり正極母線50aと負極母線50bとに作用している直流電圧を降圧してバッテリ48を充電したりすることができる。なお、リアクトルLと負極母線50bとには平滑用のコンデンサ58が接続されている。
実施例のハイブリッド自動車20は、昇降圧コンバータ49の温度が過度に上昇するなど昇降圧コンバータ49のトランジスタT31,T32をゲート遮断(トランジスタT31,T32をオフ)すべき異常が生じると、基本的には、ハイブリッド用電子制御ユニット60によって実行される以下に説明する異常時制御によって走行する。まず、アクセルペダルポジションセンサ64からのアクセル開度とシフトポジションセンサ62からのシフトポジションと車速センサ68からの車速とに応じて走行のために駆動軸22に要求される要求トルクTr*を設定する。要求トルクTr*を設定すると、モータ41のトルク指令Tm1*を値0に設定すると共に要求トルクTr*をモータ42のトルク指令Tm2*として設定する。そして、昇降圧コンバータ49のトランジスタT31,T32をゲート遮断して、エンジン32を運転停止する運転停止指令をエンジン用電子制御ユニット36に送信すると共にトルク指令Tm1*,Tm2*をモータ用電子制御ユニット46に送信する。運転停止指令を受信したエンジン用電子制御ユニット36は、エンジン32における吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などを停止する制御を実行し、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータ用電子制御ユニット46は、モータ41がトルク指令Tm1*で駆動されると共にモータ42がトルク指令Tm2*で駆動されるようインバータ43,44のスイッチング素子をスイッチング制御する。こうした制御により、昇降圧コンバータ49のトランジスタT31,T32をゲート遮断すると共にエンジン32の運転を停止した状態でモータ42から要求トルクTr*を出力して前進方向へ走行する退避走行を行なうことができる。このとき、リレー56によりリアクトルLとバッテリ48の正極端子とが接続されると共に負極母線50bとバッテリ48の負極端子とが接続されているものとした。
退避走行中にモータ42の回転数Nm2が値0未満となったとき、すなわち、登坂路をずり下がっているときには、昇降圧コンバータ49のトランジスタT31,T32がゲート遮断されているためモータ42の発電による電力でコンデンサ52の電圧が上昇してインバータ43,44が過電圧になることがある。こうした過電圧やずり下がりを抑制するために、ハイブリッド用電子制御ユニット60によって以下に説明する負回転時制御が実行される。図3は、実施例のハイブリッド用電子制御ユニット60により実行される負回転時制御の一例を示すフローチャートである。負回転時制御では、まず、後述するディスチャージ要求設定処理で設定されるモータ41を値0のトルクで駆動すべきか否かを判定するためのディスチャージ要求がオンであるか否かを判定する(ステップS100)。ここで、負回転時制御の説明を一旦中断して、ディスチャージ要求設定処理について説明する。
図4は、実施例のハイブリッド用電子制御ユニット60により実行されるディスチャージ要求設定処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、退避走行している最中にモータ42の回転数Nm2が値0未満となったとき、すなわち、登坂路でのずり下がりが生じたときに実行される。まず、温度センサ41aからのコイル温度Tcoilとモータを通常駆動する際に許容される温度範囲の上限である上限コイル温度T1とを比較すると共に温度センサ43aからのインバータ温度Tinvとインバータ43を通常駆動する際に許容される温度範囲の上限である上限インバータ温度T2とを比較し(ステップS200)、コイル温度Tcoilが上限コイル温度T1以下であると共にインバータ温度Tinvが上限インバータ温度T2以下であるときには、モータ41やインバータ43の温度がさほど高くないためインバータ43のスイッチング素子をスイッチングしてモータ41を駆動しても支障がないと判断して、モータ41を値0のトルクで駆動するためのディスチャージ要求をオンに設定し(ステップS210)、コイル温度Tcoilが上限コイル温度T1を超えているかインバータ温度Tinvが上限インバータ温度T2を超えているときには、モータ41およびインバータ43の少なくとも一方が高温であるためインバータ43をスイッチングさせてモータ41を駆動すべきではないと判断して、ディスチャージ要求をオフに設定して(ステップS220)、ディスチャージ要求設定処理を終了する。以上、ディスチャージ要求設定処理について説明した。
続いて、負回転時制御の説明に戻る。ディスチャージ要求がオンであるとき、すなわち、コイル温度Tcoilが上限コイル温度T1以下であると共にインバータ温度Tinvが上限インバータ温度T2以下であるときには(ステップS100)、インバータ43のスイッチングを伴ってモータ41から値0のトルクを出力する際のモータ41のU相,V相,W相の各相それぞれに流れる相電流Iu,Iv,Iwと各相それぞれにおける相抵抗Ru,Rv,Rwとを用いて次式(1)によりモータ41の銅損により消費される電力であるディスチャージ電力Pdを計算する(ステップS110)。そして、インバータ43のスイッチングを伴ってモータ41が値0のトルクおよび回転数Nm1で駆動するようインバータ43を制御する際にインバータ43で生じるスイッチング損失による消費電力Psw1を計算し、ディスチャージ電力Pdと消費電力Psw1とモータ42の回転数Nm2とを用いて次式(2)により第1トルクT1maxを計算し、モータ42の回転数Nm2を用いてモータ42の発電電力Pmがインバータ44のスイッチング損失による消費電力以下となるモータ42のトルク範囲の上限である第2トルクT2maxを設定し、第1トルクT1maxと第2トルクT2maxとを用いて次式(3)によりモータ42からの出力が許容される最大トルクTm2maxとして設定する(ステップS120)。式(2)より、第1トルクT1maxは、インバータ43のスイッチングを伴ってモータ41から値0のトルクを出力する際に生じるモータ41およびインバータ43の損失による消費電力と同じ電力をモータ42で発電するためにモータ42から出力すべきトルクとして設定される。また、第2トルクT2maxとしては、モータ42をトルクTm2,回転数Nm2で駆動したときのモータ42の発電電力Pmからモータ42をトルクTm2,回転数Nm2で駆動したときのインバータ44のスイッチング損失による消費電力を減じたコンデンサ52の充電に寄与する充電寄与電力Pchcとモータ42のトルクTm2と回転数Nm2との関係を予め定めてマップとして図示しないROMに記憶しておき、モータ42の回転数Nm2が与えられると記憶したマップから充電寄与電力Pchcが値0以下となるトルク範囲のうち最大のトルクを設定するものとした。これにより、モータ42で発電される電力がモータ41およびインバータ43,44の損失により消費される電力を超えないモータ42のトルク範囲のうち最大のトルクとして最大トルクTm2maxを設定することができる。
Pd=Ru・Iu・Iu+Rv・Iv・Iv+Rw・Iw・Iw (1)
T1max=(Pd+Psw1)/Nm2 (2)
Tm2max=T1max+T2max (3)
こうして最大トルクTm2maxを設定したら、モータ41のトルク指令Tm1*を値0に設定すると共に最大トルクTm2maxと要求トルクTr*とのうち小さいほうの値をモータ42のトルク指令Tm2*として設定して、エンジン32の運転が停止されると共に昇降圧コンバータ49のトランジスタT31,T32がゲート遮断されるようエンジン32と昇降圧コンバータ49とを制御すると共にトルク指令Tm1*,Tm2*でモータ41,42が駆動するようトルク指令Tm1*,Tm2*をモータ用電子制御ユニット46に送信してインバータ43,44をスイッチング制御して(ステップS140)、負回転時制御ルーチンを終了する。したがって、コイル温度Tcoilが上限コイル温度T1以下であると共にインバータ温度Tinvが上限インバータ温度T2以下であるときには、エンジン32の運転を停止すると共に昇降圧コンバータ49のトランジスタT31,T32をゲート遮断した状態でモータ41から値0のトルクを出力しながらモータ42の発電電力Pmがモータ41,インバータ43,44の損失により消費電力以下となる範囲内でモータ42から前進方向のトルクを出力することができる。これにより、モータ42の発電による電力でコンデンサ52の電圧が上昇してインバータ43,44が過電圧になるのを抑制すると共にずり下がりを抑制することができる。
ディスチャージ要求がオフであるとき,すなわち,コイル温度Tcoilが上限コイル温度T1を超えていたりインバータ温度Tinvが上限インバータ温度T2を超えているときには(ステップS100)、インバータ43をスイッチング制御するとモータ41やインバータ43が高温に至ることがあると判断して、上述した第2トルクT2maxをモータ42から出力可能な最大トルクTm2maxとして設定して(ステップS130)、設定した最大トルクTm2maxと要求トルクTr*とのうち小さいほうの値をモータ42のトルク指令Tm2*として設定して、エンジン32の運転が停止されると共に昇降圧コンバータ49のトランジスタT31,T32がゲート遮断されるようエンジン32と昇降圧コンバータ49とを制御すると共にインバータ43のトランジスタT11〜T16がゲート遮断された状態で設定したトルク指令Tm2*でモータ42が駆動するようインバータ43のゲート遮断指令とトルク指令Tm2*とをモータ用電子制御ユニット46に送信してインバータ43をゲート遮断すると共にインバータ44をスイッチング制御して(ステップS140)、負回転時制御ルーチンを終了する。したがって、コイル温度Tcoilが上限コイル温度T1を超えていたりインバータ温度Tinvが上限インバータ温度T2を超えているときには、エンジン32の運転を停止すると共に昇降圧コンバータ49のトランジスタT31,T32とインバータ43の各トランジスタをゲート遮断すると共にモータ42の発電電力Pmがインバータ44の各トランジスタのスイッチングによる電力損失以下の範囲内でモータ42から前進方向のトルクを出力することができる。これにより、モータ41やインバータ43の温度が過度に上昇するのを抑制しながらモータ42の発電による電力でコンデンサ52の電圧が上昇してインバータ43,44が過電圧になるのを抑制すると共にずり下がりを抑制することができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、退避走行中に登坂路をずり下がったとき、コイル温度Tcoilが上限コイル温度T1以下であると共にインバータ温度Tinvが上限インバータ温度T2以下であるときには、モータ41から値0のトルクを出力しながらモータ42の発電電力Pmがモータ41,インバータ43,44の損失により消費電力以下となる範囲内でモータ42から前進方向のトルクを出力することにより、モータ42の発電による電力でコンデンサ52の電圧が上昇してインバータ43,44が過電圧になるのを抑制すると共に登坂路でのずり下がりを抑制することができる。そして、コイル温度Tcoilが上限コイル温度T1を超えていたりインバータ温度Tinvが上限インバータ温度T2を超えているときには、インバータ43の各トランジスタをゲート遮断すると共にインバータ44のスイッチングによる電力損失の範囲内でモータ42から前進方向のトルクを出力することにより、モータ41やインバータ43の温度が過度に上昇するのを抑制しながらモータ42の発電による電力でコンデンサ52の電圧が上昇してインバータ43,44が過電圧になるのを抑制すると共に登坂路でのずり下がりを抑制することができる。この結果、第1インバータおよび第2インバータが過電圧になるのを抑制することができると共に登坂路でのずり下がりを抑制することができる。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン32が「内燃機関」に相当し、モータ41が「発電機」に相当し、プラネタリギヤ38が「遊星歯車機構」に相当し、モータ42が「電動機」に相当し、インバータ43が「第1インバータ」に相当し、インバータ44が「第2インバータ」に相当し、バッテリ48が「バッテリ」に相当し、昇降圧コンバータ49が「昇降圧コンバータ」に相当し、コンデンサ52が「平滑コンデンサ」に相当し、昇降圧コンバータ49をゲート遮断すべき異常が生じたときにモータ41のトルク指令Tm1*を値0に設定すると共に要求トルクTr*をモータ42のトルク指令Tm2*として設定し、昇降圧コンバータ49をゲート遮断すると共にエンジン32を運転停止する運転停止指令をエンジン用電子制御ユニット36に送信すると共にトルク指令Tm1*,Tm2*をモータ用電子制御ユニット46に送信する処理や、退避走行中に登坂路をずり下がった場合に、コイル温度Tcoilが上限コイル温度T1以下であると共にインバータ温度Tinvが上限インバータ温度T2以下であるときにはモータ41のトルク指令Tm1*を値0に設定すると共に第1トルクT1maxと第2トルクT2maxとを用いて設定されるモータ42からの出力が許容される最大トルクTm2maxと要求トルクTr*とのうち小さいほうの値をモータ42のトルク指令Tm2*として設定してトルク指令Tm1*,Tm2*をモータ用電子制御ユニット46に送信する処理やコイル温度Tcoilが上限コイル温度T1を超えていたりインバータ温度Tinvが上限インバータ温度T2を超えているときにはインバータ43のゲート遮断指令をモータ用電子制御ユニット46に送信すると共に第2トルクT2maxをモータ42から出力可能な最大トルクTm2maxとして設定して設定した最大トルクTm2maxと要求トルクTr*とのうち小さいほうの値をモータ42のトルク指令Tm2*として設定してモータ用電子制御ユニット46に送信する処理を実行するハイブリッド用電子制御ユニット60と運転停止指令を受信してエンジン32における吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などを停止する制御を実行するエンジン用電子制御ユニット36とトルク指令Tm1*,Tm2*とを受信してモータ41がトルク指令Tm1*で駆動されると共にモータ42がトルク指令Tm2*で駆動されるようインバータ43,44の各トランジスタをスイッチング制御したりインバータ43のゲート遮断指令を受信してインバータ43の各トランジスタをゲート遮断する処理を実行するモータ用電子制御ユニット46とが「異常時制御手段」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド自動車の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 駆動軸、24 デファレンシャルギヤ、26a,26b 駆動輪、32 エンジン、34 クランクシャフト、36 エンジン用電子制御ユニット、38 プラネタリギヤ、41,42 モータ、41a,43a 温度センサ、43,44 インバータ、46 モータ用電子制御ユニット、48 バッテリ、49 昇降圧コンバータ、50 電力ライン、50a 正極母線、50b 負極母線、52,58 コンデンサ、54 放電抵抗、56 リレー、60 ハイブリッド用電子制御ユニット、62 シフトポジションセンサ、64 アクセルペダルポジションセンサ、66 ブレーキペダルポジションセンサ、68 車速センサ、D11〜D32 ダイオード、L リアクトル、T11〜T32 トランジスタ。

Claims (1)

  1. 内燃機関と、動力を入出力可能な発電機と、駆動輪に連結された駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸とに3つの回転要素が接続された遊星歯車機構と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、スイッチング素子を有し該スイッチング素子のスイッチングを伴って前記発電機を駆動する第1インバータと、前記電動機を駆動する第2インバータと、充放電可能なバッテリと、スイッチング素子を有し該スイッチング素子のスイッチングを伴って前記第1インバータおよび前記第2インバータと前記バッテリとの電力のやり取りに介在して前記バッテリからの電力を電圧を調整して前記第1インバータおよび前記第2インバータへ供給可能な昇降圧コンバータと、該昇降圧コンバータで昇圧された電圧を平滑する平滑コンデンサと、前記昇降圧コンバータのスイッチング素子をゲート遮断すべき所定の異常が生じたときには前記内燃機関の運転を停止すると共に前記昇降圧コンバータをゲート遮断した状態で走行に要求される要求トルクで走行するよう前記内燃機関と前記第1インバータと前記第2インバータと前記昇降圧コンバータとを制御する異常時走行制御を実行する異常時制御手段と、を備えるハイブリッド自動車において、
    前記異常時制御手段は、前記異常時走行制御を実行している最中に前記自動車が登坂路をずり下がったとき、前記発電機の温度が該発電機の許容温度の範囲として予め定められた温度範囲の上限である発電機上限温度以下であると共に前記第1インバータの温度が該第1インバータの許容温度の範囲として予め定められた温度範囲の上限である第1インバータ上限温度以下であるときには前記第1インバータのスイッチング素子のスイッチングを伴って前記発電機から値0のトルクが出力されると共に前記電動機の発電電力が前記発電機と前記第1インバータと前記第2インバータとの損失による消費電力以下の範囲内で前記電動機から要求トルクを出力して走行するよう前記第1インバータと前記第2インバータとを制御し、前記発電機の温度が前記発電機上限温度を超えているときまたは前記第1インバータの温度が前記第1インバータ上限温度を超えているときには前記第1インバータのスイッチング素子がゲート遮断されると共に前記電動機の発電電力が前記第2インバータの損失による消費電力以下の範囲内で前記電動機から要求トルクを出力して走行するよう前記第1インバータと前記第2インバータとを制御する手段である、
    ことを特徴とするハイブリッド自動車。
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