JP5309062B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
タンデム方式の画像形成装置では、製造上の要因で生じた感光体ドラムの軸方向の感度ばらつき、トナーを供給する現像ユニットと感光体ドラムとのギャップのばらつき、光学系の主走査方向の光量のばらつきなどの影響により感光体ドラムの軸方向(主走査方向)及び周面方向(副走査方向)の濃度むらが発生する。そのため、画像形成装置では、様々な方法で濃度むらの低減が図られている。例えば、下記特許文献1では、LEDアレイの光量ばらつきを補正する方法が提案されており、また、下記特許文献2では、感光体ドラムの表面の感度が登録されたデータに基づいて感光体ドラムの表面の各画素の光量を決定するものが提案されている。また、下記特許文献3〜5には、実際に出力されたテストパターン画像の濃度むらを読み取り、その結果から濃度を補正する方法が提案されている。
特開昭62−200966号公報 特開平1−196344号公報 特開平3−233576号公報 特開平10−171220号公報 特開2006−343679号公報
しかしながら、従来技術において、感光体ドラムの表面の感度が登録されたデータまたはテストパターン画像に局所的な電位異常などが原因のノイズが含まれていた場合、当該ノイズに基づいて濃度が補正されるので、当該ノイズが原因の濃度むら(帯状や筋状の濃度むら)が発生する。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、局所的なノイズが原因で引き起こされる濃度むらを抑制することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、画像形成装置に係る第1の解決手段として、円筒部材からなり、周面にトナーからなる画像を担持する像担持体と、レーザ光を照射することで前記像担持体の表面に静電潜像を形成するレーザ光照射手段と、前記像担持体の軸方向もしくは周面方向のうち少なくとも一方向に分割された複数のブロックに対する前記レーザ光照射手段の光量を調整する光量調整手段とを具備し、前記光量調整手段は、テストパターン画像の濃度検出結果に基づいて前記ブロック毎の光量補正値を示す第1の光量補正値を算出し、当該第1の光量補正値に基づいて前記レーザ光照射手段の光量を調整する画像形成装置であって、前記光量調整手段は、隣接した前記ブロックの前記第1の光量補正値の差分(1階差分値)を算出し、第1のしきい値の範囲外の前記1階差分値を前記第1のしきい値の範囲内の値に補正し、当該1階差分値に基づいて第2の光量補正値を算出し、隣接した前記1階差分値の差分(2階差分値)を算出し、第2のしきい値の範囲外の前記2階差分値を前記第2のしきい値の範囲内の値に補正し、当該2階差分値に基づいて第3の光量補正値を算出し、前記第2の光量補正値及び前記第3の光量補正値のいずれかに基づいて光量を調整するという手段を採用する。
本発明では、画像形成装置に係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記光量調整手段は、前記第1のしきい値の範囲外の前記1階差分値を近傍の1階差分値に分配し、当該1階差分値に基づいて前記第2の光量補正値を算出し、及び/又は前記第2のしきい値の範囲外の前記2階差分値を近傍の2階差分値に分配し、当該2階差分値に基づいて前記第3の光量補正値を算出するという手段を採用する。
本発明では、画像形成装置に係る第3の解決手段として、上記第2の解決手段において、前記光量調整手段は、前記第1のしきい値の範囲外の前記1階差分値を中心に両側の1階差分値に同量を分配し、当該1階差分値に基づいて前記第2の光量補正値を算出し、及び/又は前記第2のしきい値の範囲外の前記2階差分値を中心に両側の2階差分値に同量を分配し、当該2階差分値に基づいて前記第3の光量補正値を算出するという手段を採用する。
本発明では、画像形成装置に係る第4の解決手段として、上記第1〜3のいずれかの解決手段において、前記光量調整手段は、第1のしきい値設定指示を受け付けると、当該指示に基づいて前記第1のしきい値を設定し、第2のしきい値設定指示を受け付けると、当該指示に基づいて前記第2のしきい値を設定するという手段を採用する。
本発明では、画像形成装置に係る第5の解決手段として、上記第1〜4のいずれかの解決手段において、前記光量調整手段は、補正値選択指示を受け付けると、前記第1の光量補正値、前記第2の光量補正値及び前記第3の光量補正値の中から選択された補正値に基づいて光量を調整するという手段を採用する。
本発明では、画像形成装置に係る第6の解決手段として、円筒部材からなり、周面にトナーからなる画像を担持する像担持体と、レーザ光を照射することで前記像担持体の表面に静電潜像を形成するレーザ光照射手段と、前記像担持体の軸方向もしくは周面方向のうち少なくとも一方向に分割された複数のブロックに対する前記レーザ光照射手段の光量を調整する光量調整手段とを具備し、前記光量調整手段は、テストパターン画像の濃度検出結果に基づいて前記ブロック毎の光量補正値を示す第1の光量補正値を算出し、当該第1の光量補正値に基づいて前記レーザ光照射手段の光量を調整する画像形成装置であって、前記光量調整手段は、前記第1の光量補正値を1次微分した1次微分値を算出し、第1のしきい値の範囲外の前記1次微分値を前記第1のしきい値の範囲内の値に補正し、当該1次微分値に基づいて第2の光量補正値を算出し、前記第1の光量補正値を2次微分した2次微分値を算出し、第2のしきい値の範囲外の前記2次微分値を前記第2のしきい値の範囲内の値に補正し、当該2次微分値に基づいて第3の光量補正値を算出し、前記第2の光量補正値及び前記第3の光量補正値のいずれかに基づいて光量を調整するという手段を採用する。
本発明では、画像形成装置に係る第7の解決手段として、上記第6の解決手段において、前記光量調整手段は、前記第1のしきい値の範囲外の前記1次微分値を近傍の1次微分値に分配し、当該1次微分値に基づいて前記第2の光量補正値を算出し、及び/又は前記第2のしきい値の範囲外の前記2次微分値を近傍の2次微分値に分配し、当該2次微分値に基づいて前記第3の光量補正値を算出するという手段を採用する。
本発明では、画像形成装置に係る第8の解決手段として、上記第7の解決手段において、前記光量調整手段は、前記第1のしきい値の範囲外の前記1次微分値を中心に両側の1次微分値に同量を分配し、当該1次微分値に基づいて前記第2の光量補正値を算出し、及び/又は前記第2のしきい値の範囲外の前記2次微分値を中心に両側の2次微分値に同量を分配し、当該2次微分値に基づいて前記第3の光量補正値を算出するという手段を採用する。
本発明では、画像形成装置に係る第9の解決手段として、上記第6〜8のいずれかの解決手段において、前記光量調整手段は、第1のしきい値設定指示を受け付けると、当該指示に基づいて前記第1のしきい値を設定し、第2のしきい値設定指示を受け付けると、当該指示に基づいて前記第2のしきい値を設定するという手段を採用する。
本発明では、画像形成装置に係る第10の解決手段として、上記第6〜9のいずれかの解決手段において、前記光量調整手段は、補正値選択指示を受け付けると、前記第1の光量補正値、前記第2の光量補正値及び前記第3の光量補正値の中から選択された補正値に基づいて光量を調整するという手段を採用する。
本発明では、画像形成装置に係る第11の解決手段として、円筒部材からなり、周面にトナーからなる画像を担持する像担持体と、レーザ光を照射することで前記像担持体の表面に静電潜像を形成するレーザ光照射手段と、前記像担持体の軸方向もしくは周面方向のうち少なくとも一方向に分割したブロック毎のトナー濃度を調整する濃度調整手段を具備し、前記濃度調整手段は、テストパターン画像を読み取り、前記ブロック毎のトナー濃度の読み取り結果を示す第1の濃度読み取り値を算出し、当該第1の濃度読み取り値に基づいてトナー濃度を調整する画像形成装置であって、前記濃度調整手段は、隣接した前記ブロックの前記第1の濃度読み取り値の差分(1階差分値)を算出し、第1のしきい値の範囲外の前記1階差分値を前記第1のしきい値の範囲内の値に補正し、当該1階差分値に基づいて第2の濃度読み取り値を算出し、隣接した前記1階差分値の差分(2階差分値)を算出し、第2のしきい値の範囲外の前記2階差分値を前記第2のしきい値の範囲内の値に補正し、当該2階差分値に基づいて第3の濃度読み取り値を算出し、前記第2の濃度読み取り値及び前記第3の濃度読み取り値のいずれかに基づいてトナー濃度を調整するという手段を採用する。
本発明では、画像形成装置に係る第12の解決手段として、上記第11の解決手段において、前記濃度調整手段は、前記第1のしきい値の範囲外の前記1階差分値を近傍の1階差分値に分配し、当該1階差分値に基づいて前記第2の濃度読み取り値を算出し、及び/又は前記第2のしきい値の範囲外の前記2階差分値を近傍の2階差分値に分配し、当該2階差分値に基づいて前記第3の濃度読み取り値を算出するという手段を採用する。
本発明では、画像形成装置に係る第13の解決手段として、上記第12の解決手段において、前記濃度調整手段は、前記第1のしきい値の範囲外の前記1階差分値を中心に両側の1階差分値に同量を分配し、当該1階差分値に基づいて前記第2の濃度読み取り値を算出し、及び/又は前記第2のしきい値の範囲外の前記2階差分値を中心に両側の2階差分値に同量を分配し、当該2階差分値に基づいて前記第3の濃度読み取り値を算出するという手段を採用する。
本発明では、画像形成装置に係る第14の解決手段として、上記第11〜13のいずれかの解決手段において、前記濃度調整手段は、第1のしきい値設定指示を受け付けると、当該指示に基づいて前記第1のしきい値を設定し、第2のしきい値設定指示を受け付けると、当該指示に基づいて前記第2のしきい値を設定するという手段を採用する。
本発明では、画像形成装置に係る第15の解決手段として、上記第11〜14のいずれかの解決手段において、前記濃度調整手段は、濃度読み取り値選択指示を受け付けると、前記第1の濃度読み取り値、前記第2の濃度読み取り値及び前記第3の濃度読み取り値の中から選択された濃度読み取り値に基づいてトナー濃度を調整するという手段を採用する。
本発明では、画像形成装置に係る第16の解決手段として、円筒部材からなり、周面にトナーからなる画像を担持する像担持体と、レーザ光を照射することで前記像担持体の表面に静電潜像を形成するレーザ光照射手段と、前記像担持体の軸方向もしくは周面方向のうち少なくとも一方向に分割したブロック毎のトナー濃度を調整する濃度調整手段を具備し、前記濃度調整手段は、テストパターン画像を読み取り、前記ブロック毎のトナー濃度の読み取り結果を示す第1の濃度読み取り値を算出し、当該第1の濃度読み取り値に基づいてトナー濃度を調整する画像形成装置であって、前記濃度調整手段は、前記第1の濃度読み取り値を1次微分した1次微分値を算出し、第1のしきい値の範囲外の前記1次微分値を前記第1のしきい値の範囲内の値に補正し、当該1次微分値に基づいて第2の濃度読み取り値を算出し、前記第1の濃度読み取り値を2次微分した2次微分値を算出し、第2のしきい値の範囲外の前記2次微分値を前記第2のしきい値の範囲内の値に補正し、当該2次微分値に基づいて第3の濃度読み取り値を算出し、前記第2の濃度読み取り値及び前記第3の濃度読み取り値のいずれかに基づいてトナー濃度を調整するという手段を採用する。
本発明では、画像形成装置に係る第17の解決手段として、上記第16の解決手段において、前記濃度調整手段は、前記第1のしきい値の範囲外の前記1次微分値を近傍の1次微分値に分配し、当該1次微分値に基づいて前記第2の濃度読み取り値を算出し、及び/又は前記第2のしきい値の範囲外の前記2次微分値を近傍の2次微分値に分配し、当該2次微分値に基づいて前記第3の濃度読み取り値を算出するという手段を採用する。
本発明では、画像形成装置に係る第18の解決手段として、上記第17の解決手段において、前記濃度調整手段は、前記第1のしきい値の範囲外の前記1次微分値を中心に両側の1次微分値に同量を分配し、当該1次微分値に基づいて前記第2の濃度読み取り値を算出し、及び/又は前記第2のしきい値の範囲外の前記2次微分値を中心に両側の2次微分値に同量を分配し、当該2次微分値に基づいて前記第3の濃度読み取り値を算出するという手段を採用する。
本発明では、画像形成装置に係る第19の解決手段として、上記第16〜18のいずれかの解決手段において、前記濃度調整手段は、第1のしきい値設定指示を受け付けると、当該指示に基づいて前記第1のしきい値を設定し、第2のしきい値設定指示を受け付けると、当該指示に基づいて前記第2のしきい値を設定するという手段を採用する。
本発明では、画像形成装置に係る第20の解決手段として、上記第16〜19のいずれかの解決手段において、前記濃度調整手段は、濃度読み取り値選択指示を受け付けると、前記第1の濃度読み取り値、前記第2の濃度読み取り値及び前記第3の濃度読み取り値の中から選択された濃度読み取り値に基づいてトナー濃度を調整するという手段を採用する。
本発明によれば、局所的なノイズの影響によりしきい値を超えたと考えられる差分値を洗い出し、当該差分値を補正し、この補正された差分値に基づいて光量補正値を算出する。これにより、光量補正値から局所的なノイズの影響を排除できるので、当該光量補正値に基づいてレーザ光照射手段の光量を調整することで局所的なノイズが原因で引き起こされる濃度むらを抑制できる
本発明の第1実施形態に係る複合機Aの機能ブロック図であり、 本発明の第1実施形態に係る複合機Aの概略構成を示す透視正面図である。 本発明の第1実施形態に係る複合機Aの動作を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る複合機Aの第2の光量補正値の算出の過程を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る複合機Aの第3の光量補正値の算出の過程を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る複合機Aの第1の光量補正値、第2の光量補正値及び第3の光量補正値を示すグラフである。 本発明の第1実施形態に係る複合機Aの1階差分値の補正前後を示すグラフである。 本発明の第1実施形態に係る複合機Aの2階差分値の補正前後を示すグラフである。 本発明の第1実施形態に係る複合機Aの2階差分値の分配の変形例を示す図である。 本発明の第2実施形態における動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態における第2の濃度読み取り値の算出の過程を示す図である。 本発明の第2実施形態における第3の濃度読み取り値の算出の過程を示す図である。 本発明の第2実施形態における第1の濃度読み取り値、第2の濃度読み取り値及び第3の濃度読み取り値を示すグラフである。 本発明の第2実施形態における1階差分値の補正前後を示すグラフである。 本発明の第2実施形態における2階差分値の補正前後を示すグラフである。 本発明の第2実施形態における2階差分値の分配の変形例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
〔第1実施形態〕
第1実施形態に係る複合機(画像形成装置)Aは、コピー機能、プリント機能、スキャン機能、ファクシミリ送信/受信機能及び電子メール送信機能を併せ持ち、図1に示すように、操作表示部1、画像読取部2、画像データ記憶部3、画像処理部4、用紙搬送/画像形成部5、通信部6及び主制御部7を備えている。
操作表示部1は、操作キー及びタッチパネルを備えており、ユーザと複合機Aとを関係付けるマンマシンインタフェースとして機能する。操作表示部1は、押下された各操作キーの操作指示を主制御部7に出力するとともに、主制御部7の制御の下、タッチパネルに種々の画面を表示する。
画像読取部2は、主制御部7から入力される制御指令に基づいてADF(Auto Document Feeder)により自動給紙される原稿またはプラテンガラス上に載置された原稿の画像(原稿画像)をラインセンサで読み取って原稿画像データに変換して、この原稿画像データを画像データ記憶部3に出力する。
画像データ記憶部3は、半導体メモリ又はハードディスク装置などであり、主制御部7から入力される制御指令に基づいて原稿画像データ、プリント画像データ及びファクシミリ画像データ(通信部6が外部から受信)を記憶し、これら画像データを読み出して画像処理部4に出力する。
画像処理部4は、主制御部7から入力される制御指令に基づいて、画像データ記憶部3から入力される画像データに対して各種画像処理(例えば、拡大縮小コピーに対応した画像処理)を施すとともに、画像データを画像形成形式の画像データに変換して用紙搬送/画像形成部5に出力する。画像読取部2がカラー原稿を読み取った場合、画像データ記憶部3から画像処理部4に入力される画像データは光の三原色に対応したRGB画像データ(カラー画像データ)となるが、画像処理部4は、このようなRGB画像データを画像形成形式に対応した画像データ、例えばYMCK画像データ、つまりY(イエロー)、M(マゼンダ)、C(シアン)及びK(ブラック)を基準色とする画像データに変換して用紙搬送/画像形成部5に出力する。
用紙搬送/画像形成部5は、主制御部7から入力される制御指令に基づいて用紙カセット57あるいは給紙トレイ58(図2参照)から搬送された記録用紙に画像形成するものであり、図2に示すように、各色(K,Y,C,M)に対応するトナーからなる画像を形成する画像形成ユニット51K,51Y,51C,51Mと、レーザスキャニングユニット52と、中間転写ユニット53と、定着ユニット54と、トナーカートリッジ55K,55Y,55C,55Mと、給紙ローラ56と、用紙カセット57と、給紙トレイ58とを備えている。なお、レーザスキャニングユニット52は、本実施形態におけるレーザ光照射手段である。
各画像形成ユニット51K,51Y,51C,51Mは、複合機Aの正面から視て左側から順に水平方向に所定間隔で配置されており、それぞれ感光体ドラム(51aK,51aY,51aC,51aM)と、帯電部(51bK,51bY,51bC,51bM)と、現像ユニット(51cK,51cY,51cC,51cM)と、除電部(51dK,51dY,51dC,51dM)と、クリーナ(51eK,51eY,51eC,51eM)と、を備えている。このように、各画像形成ユニット51K,51Y,51C,51Mの構成は同一であるため、以下では画像形成ユニット51Kに着目して説明する。なお、感光体ドラム51aK,51aY,51aC,51aMは、本実施形態における像担持体である。
感光体ドラム51aKは、その周面に静電潜像及び当該静電潜像に基づくトナー画像が形成される円筒部材であり、複合機Aの正面から視て奥行き方向に延在して配置され、各々に対して独立に設けられた速度調整が可能な駆動手段(図示せず)により画像形成時に周面方向(図2の感光体ドラム51aKの矢印方向)に回転する。帯電部51bKは、感光体ドラム51aKに対して対向配置され、感光体ドラム51aKの周面を帯電状態にするものである。現像ユニット51cKは、感光体ドラム51aKの周面に対してトナー(ここではブラックのトナー)を供給することによって感光体ドラム51aKの周面上に静電潜像に基づくトナー画像(ここではブラックのトナー画像)を形成(現像)するものである。
除電部51dKは、次の周回の画像形成に備えて、除電光を感光体ドラム51aKに照射することで、感光体ドラム51aKの表面を除電して電気的に中性状態にするものである。クリーナ51eKは、感光体ドラム51aKから後述の中間転写ユニット53(詳細には中間転写ベルト53a)にトナー画像が転写された後に、感光体ドラム51aKに残存するトナーを除去するものである。
レーザスキャニングユニット52は、各画像形成ユニット51K、51Y、51C、51Mの下方に配置されており、レーザ光を帯電状態の各感光体ドラム51aK、51aY、51aC、51aMの周面に照射することで各色に対応する静電潜像を形成するものである。
中間転写ユニット53は、各画像形成ユニット51K、51Y、51C、51Mの上方に配置されており、1次転写用の中間転写ベルト53a、該中間転写ベルト53aを図2の点線矢印方向に回転させるための駆動ローラ53bと、中間転写ベルト53aに張力を与えるためのテンションローラ53c、中間転写ベルト53aの回転に伴って回転する従動ローラ53d、転写電流を中間転写ベルト53aに流すことで各感光体ドラム51aK、51aY、51aC、51aM上のトナー画像を中間転写ベルト53aに転写する1次転写ローラ53eK,53eY,53eC,53eMと、中間転写ベルト53a上のトナー画像を記録用紙に2次転写する2次転写ローラ53fと、トナー画像のトナー濃度を検出するIDセンサ(濃度センサ)53gとを備えている。なお、主制御部7及びIDセンサ53gは、本実施形態における光量調整手段を構成する。
IDセンサ53gは、中間転写ベルト53a上のトナー画像のトナー濃度を検出するものであり、2次転写ローラ53fと感光体ドラム51aKとの間に取り付けられ、中間転写ベルト53aの転写面に光を照射し、当該光の反射光量及び拡散光量の違いからトナー濃度を検出し、当該トナー濃度を示す検出信号(電圧信号)を主制御部7に出力する。このような中間転写ユニット53において、各感光体ドラム51aK、51aY、51aC、51aMに現像された各色のトナー画像は、一旦、中間転写ベルト53a上に重ね合わされ、その後、駆動ローラ53bと2次転写ローラ53fとの間に搬送される記録用紙に一括転写される。
定着ユニット54は、熱及び圧力を加えることによって、中間転写ユニット53によって記録用紙に転写されたトナー画像を記録用紙に対して定着させるものであり、記録用紙の搬送経路に配置されている。トナーカートリッジ55K、55Y、55C、55Mは、各現像ユニット51cK、51cY、51cC、51cMに供給すべき各色のトナーを収容するものであり、中間転写ユニット53の上方に配置されている。また、装置の下部には給紙ローラ56が設けられており、この給紙ローラ56によって、用紙カセット57あるいは給紙トレイ58から記録用紙が、上述した中間転写ユニット53(詳細には駆動ローラ53bと2次転写ローラ53fとの間)に搬送される。
図1に戻り、通信部6は、主制御部7による制御の下に、LAN(Local Area Network)や電話回線を用いて外部の複合機、ファクシミリ装置あるいはクライアントコンピュータ等と通信を行うものである。すなわち、この通信部6は、イーサネット(登録商標)等のLAN規格に準拠した通信機能と、G3などのファクシミリ規格に準拠した通信機能とを兼ね備えたものである。通信部6は、例えば、電子メールの送信、またはファクシミリの送受信を行うことができる。
主制御部7は、MPU(Micro Processing Unit)、本体内部メモリ並びに上記操作表示部1、画像読取部2、画像データ記憶部3、画像処理部4、用紙搬送/画像形成部5及び通信部6と各種信号の授受を行うインターフェース回路などを備えている。主制御部7は、本体内部メモリに予め記憶された制御プログラム及び上記操作表示部1から入力される操作指示に基づいて、複合機Aの全体動作を制御するものである。なお、この主制御部7の制御処理の詳細については、複合機Aの動作として後述する。
次に、上記構成の複合機Aの動作について、図3〜8を参照して詳しく説明する。
複合機Aは、トナー画像の色調整のために、起動時あるいは所定枚数の印刷後に、キャリブレーション動作を実行する。その際、複合機Aは、感光体ドラム51aK,51aY,51aC,51aMの軸方向の感度ばらつきにより生じる濃度むらを調整するために、キャリブレーション動作の1つとしてレーザスキャニングユニット52の光量を調整する。以下では感光体ドラム51aKに対する光量を調整について説明する。
まず、主制御部7は、感光体ドラム51aK上にテストパターン画像を用紙搬送/画像形成部5に形成させ、当該テストパターン画像を感光体ドラム51aKから中間転写ベルト53aに転写させる(ステップS1)。なお、上記テストパターン画像は、均一濃度のブラックのトナーからなる単色画像である。主制御部7は、ステップS1の後に、IDセンサ53gから入力される検出信号に基づいて中間転写ベルト53a上のテストパターン画像の感光体ドラム51aKの軸方向(主走査方向)に分割された複数のブロック毎のトナー濃度を検出する(ステップS2)。主制御部7は、ステップS2の後に、テストパターン画像のトナー濃度に基づいて第1の光量補正値を算出する(ステップS3)。第1の光量補正値は、ブロック毎のレーザスキャニングユニット52の光量補正値を示す。
主制御部7は、ステップS3の後に、隣接したブロックの第1の光量補正値の差分(1階差分値)を算出し、第1のしきい値の範囲外の1階差分値を第1のしきい値の範囲内の値に補正し、当該1階差分値に基づいてブロック毎の光量補正値(第2の光量補正値)を算出する(ステップS4)。
上記ステップS4について、図4を参照して具体的に説明する。
例えば、ブロック毎の第1の光量補正値が図4に示す値であったとする。なお、図4に示す「ブロックNo.」は、ブロックの識別番号であり、第1の光量補正値が算出された各ブロックの先頭画素の番号を識別番号として用いている。
主制御部7は、図4に示すブロックNo.「4」の第1の光量補正値「212」からブロックNo.「0」の第1の光量補正値「214」を引いて1つ目の1階差分値「−2」を算出し、次にブロックNo.「8」の第1の光量補正値「210」からブロックNo.「4」の第1の光量補正値「212」を引いて2つ目の1階差分値「−2」を算出する。主制御部7は、この処理を順番に実行して、各1階差分値を算出する。なお、図4に示す「1階差分No.」は、1階差分値の算出もとである2つの第1の光量補正値の「ブロックNo.」の中間値を識別番号として用いる。
主制御部7は、1階差分値の算出が完了すると、第1のしきい値が「±2」である場合に、「±2」の範囲外の1階差分値を「2」または「−2」に補正する。図4におけるドット模様の1階差分値が、補正された1階差分値である。例えば、図4に示す1階差分値「5」が「2」に補正され、1階差分値「−5」が「−2」に補正され、1階差分値「3」が「2」に補正される。
主制御部7は、1階差分値の補正が完了すると、先頭ブロック(ブロックNo.「0」)の第1の光量補正値「214」を先頭ブロック(ブロックNo.「0」)の第2の光量補正値に設定し、当該第2の光量補正値を初期値として1階差分値を順番に加算し、加算の度にブロック毎の第2の光量補正値を算出する。つまり、主制御部7は、ブロックNo.「0」の第1の光量補正値「214」をブロックNo.「0」の第2の光量補正値に設定し、次に、ブロックNo.「0」の第2の光量補正値「214」に1階差分No.「2」の1階差分値「−2」を加算してブロックNo.「4」の第2の光量補正値として「212」を算出し、次に、ブロックNo.「4」の第2の光量補正値「212」に1階差分No.「6」の1階差分値「−2」を加算してブロックNo.「8」の第2の光量補正値として「210」を算出する。主制御部7は、上記処理の繰り返しにより各第2の光量補正値を算出する。
図3に戻り、主制御部7は、ステップS4の後に、隣接した1階差分値の差分(2階差分値)を算出し、第2のしきい値の範囲外の前記2階差分値を記第2のしきい値の範囲内の値に補正し、当該2階差分値に基づいてブロック毎の光量補正値(第3の光量補正値)を算出し(ステップS5)、第2の光量補正値及び第3の光量補正値のいずれかに基づいてレーザスキャニングユニット52の光量を調整する(ステップS6)。
上記ステップS5について、図5を参照して具体的に説明する。
主制御部7は、図5に示す1階差分No. 「6」の1階差分値「−2」から1階差分No. 「2」の1階差分値「−2」を引いて1つ目の2階差分値「0」を算出し、次に1階差分No. 「10」の1階差分値「−2」から1階差分No. 「6」の1階差分値「−2」を引いて2つ目の2階差分値「0」を算出する。主制御部7は、この処理を順番に実行して、各2階差分値を算出する。なお、図5に示す「2階差分No.」は、2階差分値の算出もとであるも2つの1階差分値の「1階差分No.」の中間値を識別番号として用いる。
主制御部7は、2階差分値の算出が完了すると、第2のしきい値が「±1」である場合に、「±1」の範囲外の2階差分値を中心に両側の2階差分値に同量を分配することで2階差分値を「±1」の範囲内の値に補正する。例えば、図5に示す2階差分値「−10」から両側の2階差分値に「−5」ずつ分配することで各2階差分値を「±1」の範囲内に補正する。
主制御部7は、2階差分値の補正が完了すると、先頭(1階差分No. 「2」)の1階差分値を初期値として2階差分値を順番に加算し、加算の度に各1階差分値を算出する。つまり、主制御部7は、1階差分No.「2」の1階差分値「−2」に2階差分No.「4」の2階差分値「0」を加算して1階差分No.「6」の1階差分値として「−2」を算出し、次に、1階差分No.「6」の1階差分値「−2」に2階差分No.「8」の2階差分値「0」を加算して1階差分No.「10」の1階差分値として「−2」を算出する。主制御部7は、上記処理の繰り返しにより補正された1階差分値を算出する。
主制御部7は、1階差分値の算出が完了すると、先頭ブロック(ブロックNo.「0」)の第1の光量補正値「214」を先頭ブロック(ブロックNo.「0」)の第3の光量補正値に設定し、当該第3の光量補正値を初期値として1階差分値を順番に加算し、加算の度にブロック毎の第3の光量補正値を算出する。つまり、主制御部7は、ブロックNo.「0」の第1の光量補正値「214」をブロックNo.「0」の第2の光量補正値に設定し、次に、ブロックNo.「0」の第3の光量補正値「214」に1階差分No.「2」の1階差分値「−2」を加算してブロックNo.「4」の第3の光量補正値として「212」を算出し、次に、ブロックNo.「4」の第3の光量補正値「212」に1階差分No.「6」の1階差分値「−2」を加算してブロックNo.「8」の第3の光量補正値として「210」を算出する。主制御部7は、上記処理の繰り返しにより各第3の光量補正値を算出する。
上記第1の光量補正値、第2の光量補正値及び第3の光量補正値について比較する。第1の光量補正値では、図6のように異常値が存在した場合に、当該第1の光量補正値に基づいてレーザスキャニングユニット52の光量を補正すると、異常値が原因による筋状の色むらが発生する。
第2の光量補正値では、第1の光量補正値に異常値が存在した場合でも、図6に示すようにその異常値が小さくなる。これは、補正により異常値の小さくなった1階差分値(図7参照)に基づいて第2の光量補正値が算出されたからである。しかし、第2の光量補正値では、図6に示すグラフの右側端部の傾きが異常値でないにもかかわず変化している。つまり、第2の光量補正値では、異常値も小さくなるが、異常値でない箇所も傾きが第1のしきい値「±2」の範囲外である場合に、「±2」の範囲内に補正されてしまう。
第3の光量補正値では、図6に示すように第1の光量補正値に存在した異常値のみが小さくなり、異常値以外の値は変化しない。これは、2階差分値の特徴として図8に示すように異常値のみが強調され、その異常値のみを補正した2階差分値に基づいて第3の光量補正値が算出されたからである。
以上のように、第1実施形態において、第1の光量補正値よりも異常値の小さい第2の光量補正値及び第3の光量補正値を算出し、第2の光量補正値及び第3の光量補正値のいずれかに基づいて光量を調整する。これにより、テストパターン画像などに生じた局所的なノイズが原因で第1の光量補正値に異常値が生じたとしても、異常値が小さくなった第2の補正値及び第3の補正値に基づいてレーザスキャニングユニット52の光量を補正するので、局所的なノイズの影響を小さくして濃度むらを抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、例えば以下のような変形が考えられる。
(1)上記第1実施形態では、第2の光量補正値の算出過程において1階差分値を第1のしきい値の範囲内の値に変更することで補正したが、本発明はこれに限定されない。
例えば、第3の光量補正値と同様に、分配により補正された1階差分値に基づいて第2の光量補正値を算出してもよい。また、第3の光量補正値の2階差分値も、第2の光量補正値と同様に、第2のしきい値の範囲内の値に変更することで補正するようにしてもよい。さらに、分配する際に、第3の光量補正値の2階差分値のように隣の2階差分値にのみ分配するのではなく、図9に示すように近傍の差分値に分配するようにしてもよい。
(2)上記第1実施形態において、第1の光量補正値から差分値を算出し、補正された差分値に基づいて第2の光量補正値及び第3の光量補正値を算出したが、本発明はこれに限定されない。
例えば、差分値の代わりに微分値を用いて第2の光量補正値及び第3の光量補正値を算出するようにしてもよい。
具体的に、主制御部7は、第1の光量補正値を1次微分した1次微分値を算出し、第1のしきい値の範囲外の1次微分値を第1のしきい値の範囲内の値に補正し、補正された1次微分値を積分することで第2の光量補正値を算出し、また、第1の光量補正値を2次微分した2次微分値を算出し、第2のしきい値の範囲外の2次微分値を前記第2のしきい値の範囲内の値に補正し、補正された2次微分値を積分することで1次微分値を算出し、当該1次微分値を積分することで第3の光量補正値を算出する。
(3)上記第1実施形態における第1のしきい値及び第2のしきい値の設定方法について言及していないなが、主制御部7は、ユーザの操作により操作表示部1から第1のしきい値設定指示を受け付けると、当該指示に基づいて第1のしきい値を設定し、操作表示部1から第2のしきい値設定指示を受け付けると、当該指示に基づいて第2のしきい値を設定するようにしてもよい。
(4)上記第1実施形態におけるレーザスキャニングユニット52の光量の調整に用いられる補正値の選択方法について言及していないが、主制御部7は、ユーザの操作により操作表示部1から補正値選択指示を受け付けると、第1の光量補正値、第2の光量補正値及び第3の光量補正値の中から選択された光量補正値に基づいてレーザスキャニングユニット52の光量を調整するようにしてもよい。
(5)上記第1実施形態において、感光体ドラム51aKの軸方向(主走査方向)に分割された複数のブロック毎の光量補正値を算出したが、本発明はこれに限定されない。例えば、感光体ドラム51aKの周面方向に分割された複数のブロック毎の光量補正値を算出するようにしてもよい。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態について、構成は第1実施形態と同様であるため、その説明を省略し、動作のみを図10〜15を参照して説明する。なお、主制御部7、レーザスキャニングユニット52及びIDセンサ53gは、本実施形態における濃度調整手段を構成する。
まず、主制御部7は、感光体ドラム51aK上にテストパターン画像を用紙搬送/画像形成部5に形成させ、当該テストパターン画像を感光体ドラム51aKから中間転写ベルト53aに転写させる(ステップS11)。なお、上記テストパターン画像は、均一濃度のブラックのトナーからなる単色画像である。主制御部7は、ステップS1の後に、IDセンサ53gから入力される検出信号に基づいて中間転写ベルト53a上のテストパターン画像の感光体ドラム51aKの軸方向(主走査方向)に分割された複数のブロック毎のトナー濃度を示す第1の濃度読み取り値を算出する(ステップS12)。
主制御部7は、ステップS12の後に、隣接したブロックの第1の濃度読み取り値の差分(1階差分値)を算出し、第1のしきい値の範囲外の1階差分値を第1のしきい値の範囲内の値に補正し、当該1階差分値に基づいてブロック毎の濃度読み取り値(第2の濃度読み取り値)を算出する(ステップS13)。
上記ステップS13について、図11を参照して具体的に説明する。
例えば、ブロック毎の第1の濃度読み取り値が図11に示す値であったとする。主制御部7は、図11に示すブロックNo.「4」の第1の濃度読み取り値「204」からブロックNo.「0」の第1の濃度読み取り値「202」を引いて1つ目の1階差分値「2」を算出し、次にブロックNo.「8」の第1の濃度読み取り値「206」からブロックNo.「4」の第1の濃度読み取り値「204」を引いて2つ目の1階差分値「2」を算出する。主制御部7は、この処理を順番に実行して、各1階差分値を算出する。
主制御部7は、1階差分値の算出が完了すると、第1のしきい値が「±2」である場合に、「±2」の範囲外の1階差分値を「±2」の範囲内に補正する。例えば、図11に示す1階差分値「3」が「2」に補正され、1階差分値「−6」が「−1」に補正され、1階差分値「7」が「2」に補正される。
主制御部7は、1階差分値の補正が完了すると、先頭ブロック(ブロックNo.「0」)の第1の濃度読み取り値「204」を先頭ブロック(ブロックNo.「0」)の第2の濃度読み取り値に設定し、当該第2の濃度読み取り値を初期値として1階差分値を順番に加算し、加算の度にブロック毎の第2の濃度読み取り値を算出する。つまり、主制御部7は、ブロックNo.「0」の第1の濃度読み取り値「204」をブロックNo.「0」の第2の濃度読み取り値に設定し、次に、ブロックNo.「0」の第2の濃度読み取り値「204」に1階差分No.「2」の1階差分値「2」を加算してブロックNo.「4」の第2の濃度読み取り値として「206」を算出し、次に、ブロックNo.「4」の第2の濃度読み取り値「206」に1階差分No.「6」の1階差分値「2」を加算してブロックNo.「8」の第2の濃度読み取り値として「208」を算出する。主制御部7は、上記処理の繰り返しにより各第2の濃度読み取り値を算出する。
図3に戻り、主制御部7は、ステップS13の後に、隣接した1階差分値の差分(2階差分値)を算出し、第2のしきい値の範囲外の前記2階差分値を記第2のしきい値の範囲内の値に補正し、当該2階差分値に基づいてブロック毎の濃度読み取り値(第3の濃度読み取り値)を算出し(ステップS14)、第2の濃度読み取り値及び第3の濃度読み取り値のいずれかに基づいて光量補正値を算出し、当該光量補正値に基づいてレーザスキャニングユニット52の光量を調整することでトナー濃度を調整する(ステップS15)。
上記ステップS14について、図12を参照して具体的に説明する。
主制御部7は、図12に示す1階差分No. 「6」の1階差分値「2」から1階差分No. 「2」の1階差分値「2」を引いて1つ目の2階差分値「0」を算出し、次に1階差分No. 「10」の1階差分値「3」から1階差分No. 「6」の1階差分値「2」を引いて2つ目の2階差分値「1」を算出する。主制御部7は、この処理を順番に実行して、各2階差分値を算出する。
主制御部7は、2階差分値の算出が完了すると、第2のしきい値が「±1」である場合に、「±1」の範囲外の2階差分値を中心に両側の2階差分値に同量を分配することで2階差分値を「±1」の範囲内の値に補正する。例えば、図12に示す2階差分値「−3」から両側の2階差分値に「−1」ずつ分配することで各2階差分値を「±1」の範囲内に補正する。その他に、2階差分値「13」から両側の2階差分値に「6」ずつ分配し、2階差分値「−2」から両側の2階差分値に「−1」ずつ分配する。
主制御部7は、2階差分値の補正が完了すると、先頭(1階差分No. 「2」)の1階差分値を初期値として2階差分値を順番に加算し、加算の度に各1階差分値を算出する。つまり、主制御部7は、1階差分No.「2」の1階差分値「2」に2階差分No.「4」の2階差分値「0」を加算して1階差分No.「6」の1階差分値として「2」を算出し、次に、1階差分No.「6」の1階差分値「2」に2階差分No.「8」の2階差分値「1」を加算して1階差分No.「10」の1階差分値として「3」を算出する。主制御部7は、上記処理の繰り返しにより補正された1階差分値を算出する。
主制御部7は、1階差分値の算出が完了すると、先頭ブロック(ブロックNo.「0」)の第1の濃度読み取り値「202」を先頭ブロック(ブロックNo.「0」)の第3の濃度読み取り値に設定し、当該第3の濃度読み取り値を初期値として1階差分値を順番に加算し、加算の度にブロック毎の第3の濃度読み取り値を算出する。つまり、主制御部7は、ブロックNo.「0」の第1の濃度読み取り値「214」をブロックNo.「0」の第3の濃度読み取り値に設定し、次に、ブロックNo.「0」の第3の濃度読み取り値「214」に1階差分No.「2」の1階差分値「2」を加算してブロックNo.「4」の第3の濃度読み取り値として「204」を算出し、次に、ブロックNo.「4」の第3の濃度読み取り値「204」に1階差分No.「6」の1階差分値「2」を加算してブロックNo.「8」の第3の濃度読み取り値として「206」を算出する。主制御部7は、上記処理の繰り返しにより各第3の濃度読み取り値を算出する。
第1の濃度読み取り値、第2の濃度読み取り値及び第3の濃度読み取り値について比較する。第1の濃度読み取り値では、図13のように第1の濃度読み取り値に異常値が存在した場合に、当該第1の濃度読み取り値の影響で光量補正値にも異常値が生じ、当該光量補正値に基づいてレーザスキャニングユニット52の光量を補正すると、異常値が原因による筋状の色むらが発生する。
第2の濃度読み取り値では、第1の濃度読み取り値に異常値が存在した場合でも、図13に示すようにその異常値が小さくなる。これは、補正により異常値の小さくなった1階差分値(図14参照)に基づいて第2の濃度読み取り値が算出されたからである。しかし、第2の濃度読み取り値では、図13に示すグラフの左側端部の傾きが異常値でないにもかかわず変化している。つまり、第2の濃度読み取り値では、異常値も小さくなるが、異常値でない箇所も傾きが第1のしきい値「±2」の範囲外である場合に、「±2」の範囲内に補正されてしまう。
第3の濃度読み取り値では、図13に示すように第1の濃度読み取り値に存在した異常値のみが小さくなり、異常値以外の値は変化しない。これは、2階差分値の特徴として図15に示すように異常値のみが強調され、その異常値のみを補正した2階差分値に基づいて第3の濃度読み取り値が算出されたからである。
以上のように、第2実施形態において、第1の濃度読み取り値よりも異常値の小さい第2の濃度読み取り値及び第3の濃度読み取り値を算出し、第2の濃度読み取り値及び第3の濃度読み取り値のいずれかに基づいてトナー濃度を調整する。これにより、テストパターン画像などに生じた局所的なノイズが原因で第1の濃度読み取り値に異常値が生じたとしても、異常値が小さくなった第2の濃度読み取り値及び第3の濃度読み取り値に基づいてレーザスキャニングユニット52の光量を補正するので、局所的なノイズの影響を小さくして濃度むらを抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、例えば以下のような変形が考えられる。
(1)上記第2実施形態では、第2の濃度読み取り値の算出過程において1階差分値を第1のしきい値の範囲内の値に変更することで補正したが、本発明はこれに限定されない。
例えば、第3の濃度読み取り値と同様に、分配により補正された1階差分値に基づいて第2の濃度読み取り値を算出してもよい。また、第3の濃度読み取り値の2階差分値も、第2の濃度読み取り値と同様に、第2のしきい値の範囲内の値に変更することで補正するようにしてもよい。さらに、分配する際に、第3の濃度読み取り値の2階差分値のように隣の2階差分値にのみ分配するのではなく、図16に示すように近傍の差分値に分配するようにしてもよい。
(2)上記第2実施形態において、第1の濃度読み取り値から差分値を算出し、補正された差分値に基づいて第2の濃度読み取り値及び第3の濃度読み取り値を算出したが、本発明はこれに限定されない。
例えば、差分値の代わりに微分値を用いて第2の濃度読み取り値及び第3の濃度読み取り値を算出するようにしてもよい。
具体的に、主制御部7は、第1の濃度読み取り値を1次微分した1次微分値を算出し、第1のしきい値の範囲外の1次微分値を第1のしきい値の範囲内の値に補正し、補正された1次微分値を積分することで第2の濃度読み取り値を算出し、また、第1の濃度読み取り値を2次微分した2次微分値を算出し、第2のしきい値の範囲外の2次微分値を第2のしきい値の範囲内の値に補正し、補正された2次微分値を積分することで1次微分値を算出し、当該1次微分値を積分することで第3の濃度読み取り値を算出する。
(3)上記第2実施形態における第1のしきい値及び第2のしきい値の設定方法について言及していないなが、主制御部7は、ユーザの操作により操作表示部1から第1のしきい値設定指示を受け付けると、当該指示に基づいて第1のしきい値を設定し、操作表示部1から第2のしきい値設定指示を受け付けると、当該指示に基づいて第2のしきい値を設定するようにしてもよい。
(4)上記第2実施形態におけるトナー濃度の調整に用いられる濃度読み取り値の選択方法について言及していないが、主制御部7は、ユーザの操作により操作表示部1から濃度読み取り値選択指示を受け付けると、第1の濃度読み取り値、第2の濃度読み取り値及び第3の濃度読み取り値の中から選択された濃度読み取り値に基づいて光量補正値を算出し、当該光量補正値に基づいてレーザスキャニングユニット52の光量を調整することでトナー濃度を調整するようにしてもよい。
(5)上記第2実施形態において、感光体ドラム51aKの軸方向(主走査方向)に分割された複数のブロック毎の濃度読み取り値を算出したが、本発明はこれに限定されない。例えば、感光体ドラム51aKの周面方向に分割された複数のブロック毎の濃度読み取り値を算出するようにしてもよい。
(6)上記第2実施形態において、主制御部7は、濃度読み取り値に基づいて光量補正値を算出し、当該光量補正値に基づいてレーザスキャニングユニット52の光量を調整したが、本発明はこれに限定されない。
例えば、主制御部7は、濃度読み取り値に基づいてYMCK画像データの濃度情報を画像処理部4に調整させるようにしてもよい。
A…複合機、1…操作表示部、2…画像読取部、3…画像データ記憶部、4…画像処理部、5…用紙搬送/画像形成部、6…通信部、7…主制御部(光量調整手段または濃度調整手段)、51K,51Y,51C,51M…画像形成ユニット、52…レーザスキャニングユニット(レーザ光照射手段)、53…中間転写ユニット、54…定着ユニット、55K,55Y,55C,55M…トナーカートリッジ、56…給紙ローラ、57…用紙カセット、58…給紙トレイ、51aK,51aY,51aC,51aM…感光体ドラム(像担持体)、51bK,51bY,51bC,51bM…帯電部、51cK,51cY,51cC,51cM…現像ユニット、51dK,51dY,51dC,51dM…除電部、51eK,51eY,51eC,51eM…クリーナ、53a…中間転写ベルト、53b…駆動ローラ、53c…テンションローラ、53d…従動ローラ、53eK,53eY,53eC,53eM…1次転写ローラ、53f…2次転写ローラ、53g…IDセンサ(光量調整手段または濃度調整手段)

Claims (20)

  1. 円筒部材からなり、周面にトナーからなる画像を担持する像担持体と、レーザ光を照射することで前記像担持体の表面に静電潜像を形成するレーザ光照射手段と、前記像担持体の軸方向もしくは周面方向のうち少なくとも一方向に分割された複数のブロックに対する前記レーザ光照射手段の光量を調整する光量調整手段とを具備し、前記光量調整手段は、テストパターン画像の濃度検出結果に基づいて前記ブロック毎の光量補正値を示す第1の光量補正値を算出し、当該第1の光量補正値に基づいて前記レーザ光照射手段の光量を調整する画像形成装置であって、
    前記光量調整手段は、隣接した前記ブロックの前記第1の光量補正値の差分(1階差分値)を算出し、第1のしきい値の範囲外の前記1階差分値を前記第1のしきい値の範囲内の値に補正し、当該1階差分値に基づいて第2の光量補正値を算出し、隣接した前記1階差分値の差分(2階差分値)を算出し、第2のしきい値の範囲外の前記2階差分値を前記第2のしきい値の範囲内の値に補正し、当該2階差分値に基づいて第3の光量補正値を算出し、前記第2の光量補正値及び前記第3の光量補正値のいずれかに基づいて光量を調整し
    前記第1のしきい値の範囲は、前記第2のしきい値の範囲よりも大きいことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記光量調整手段は、前記第1のしきい値の範囲外の前記1階差分値を近傍の1階差分値に分配し、当該1階差分値に基づいて前記第2の光量補正値を算出し、及び/又は前記第2のしきい値の範囲外の前記2階差分値を近傍の2階差分値に分配し、当該2階差分値に基づいて前記第3の光量補正値を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記光量調整手段は、前記第1のしきい値の範囲外の前記1階差分値を中心に両側の1階差分値に同量を分配し、当該1階差分値に基づいて前記第2の光量補正値を算出し、及び/又は前記第2のしきい値の範囲外の前記2階差分値を中心に両側の2階差分値に同量を分配し、当該2階差分値に基づいて前記第3の光量補正値を算出することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記光量調整手段は、第1のしきい値設定指示を受け付けると、当該指示に基づいて前記第1のしきい値を設定し、第2のしきい値設定指示を受け付けると、当該指示に基づいて前記第2のしきい値を設定することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記光量調整手段は、補正値選択指示を受け付けると、前記第1の光量補正値、前記第2の光量補正値及び前記第3の光量補正値の中から選択された補正値に基づいて光量を調整することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 円筒部材からなり、周面にトナーからなる画像を担持する像担持体と、レーザ光を照射することで前記像担持体の表面に静電潜像を形成するレーザ光照射手段と、前記像担持体の軸方向もしくは周面方向のうち少なくとも一方向に分割された複数のブロックに対する前記レーザ光照射手段の光量を調整する光量調整手段とを具備し、前記光量調整手段は、テストパターン画像の濃度検出結果に基づいて前記ブロック毎の光量補正値を示す第1の光量補正値を算出し、当該第1の光量補正値に基づいて前記レーザ光照射手段の光量を調整する画像形成装置であって、
    前記光量調整手段は、前記第1の光量補正値を1次微分した1次微分値を算出し、第1のしきい値の範囲外の前記1次微分値を前記第1のしきい値の範囲内の値に補正し、当該1次微分値に基づいて第2の光量補正値を算出し、前記第1の光量補正値を2次微分した2次微分値を算出し、第2のしきい値の範囲外の前記2次微分値を前記第2のしきい値の範囲内の値に補正し、当該2次微分値に基づいて第3の光量補正値を算出し、前記第2の光量補正値及び前記第3の光量補正値のいずれかに基づいて光量を調整し、
    前記第1のしきい値の範囲は、前記第2のしきい値の範囲よりも大きいことを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記光量調整手段は、前記第1のしきい値の範囲外の前記1次微分値を近傍の1次微分値に分配し、当該1次微分値に基づいて前記第2の光量補正値を算出し、及び/又は前記第2のしきい値の範囲外の前記2次微分値を近傍の2次微分値に分配し、当該2次微分値に基づいて前記第3の光量補正値を算出することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記光量調整手段は、前記第1のしきい値の範囲外の前記1次微分値を中心に両側の1次微分値に同量を分配し、当該1次微分値に基づいて前記第2の光量補正値を算出し、及び/又は前記第2のしきい値の範囲外の前記2次微分値を中心に両側の2次微分値に同量を分配し、当該2次微分値に基づいて前記第3の光量補正値を算出することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記光量調整手段は、第1のしきい値設定指示を受け付けると、当該指示に基づいて前記第1のしきい値を設定し、第2のしきい値設定指示を受け付けると、当該指示に基づいて前記第2のしきい値を設定することを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 前記光量調整手段は、補正値選択指示を受け付けると、前記第1の光量補正値、前記第2の光量補正値及び前記第3の光量補正値の中から選択された補正値に基づいて光量を調整することを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 円筒部材からなり、周面にトナーからなる画像を担持する像担持体と、レーザ光を照射することで前記像担持体の表面に静電潜像を形成するレーザ光照射手段と、前記像担持体の軸方向もしくは周面方向のうち少なくとも一方向に分割したブロック毎のトナー濃度を調整する濃度調整手段を具備し、前記濃度調整手段は、テストパターン画像を読み取り、前記ブロック毎のトナー濃度の読み取り結果を示す第1の濃度読み取り値を算出し、当該第1の濃度読み取り値に基づいてトナー濃度を調整する画像形成装置であって、
    前記濃度調整手段は、隣接した前記ブロックの前記第1の濃度読み取り値の差分(1階差分値)を算出し、第1のしきい値の範囲外の前記1階差分値を前記第1のしきい値の範囲内の値に補正し、当該1階差分値に基づいて第2の濃度読み取り値を算出し、隣接した前記1階差分値の差分(2階差分値)を算出し、第2のしきい値の範囲外の前記2階差分値を前記第2のしきい値の範囲内の値に補正し、当該2階差分値に基づいて第3の濃度読み取り値を算出し、前記第2の濃度読み取り値及び前記第3の濃度読み取り値のいずれかに基づいてトナー濃度を調整し、
    前記第1のしきい値の範囲は、前記第2のしきい値の範囲よりも大きいことを特徴とする画像形成装置。
  12. 前記濃度調整手段は、前記第1のしきい値の範囲外の前記1階差分値を近傍の1階差分値に分配し、当該1階差分値に基づいて前記第2の濃度読み取り値を算出し、及び/又は前記第2のしきい値の範囲外の前記2階差分値を近傍の2階差分値に分配し、当該2階差分値に基づいて前記第3の濃度読み取り値を算出することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記濃度調整手段は、前記第1のしきい値の範囲外の前記1階差分値を中心に両側の1階差分値に同量を分配し、当該1階差分値に基づいて前記第2の濃度読み取り値を算出し、及び/又は前記第2のしきい値の範囲外の前記2階差分値を中心に両側の2階差分値に同量を分配し、当該2階差分値に基づいて前記第3の濃度読み取り値を算出することを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 前記濃度調整手段は、第1のしきい値設定指示を受け付けると、当該指示に基づいて前記第1のしきい値を設定し、第2のしきい値設定指示を受け付けると、当該指示に基づいて前記第2のしきい値を設定することを特徴とする請求項11〜13のいずれかに記載の画像形成装置。
  15. 前記濃度調整手段は、濃度読み取り値選択指示を受け付けると、前記第1の濃度読み取り値、前記第2の濃度読み取り値及び前記第3の濃度読み取り値の中から選択された濃度読み取り値に基づいてトナー濃度を調整することを特徴とする請求項11〜14のいずれかに記載の画像形成装置。
  16. 円筒部材からなり、周面にトナーからなる画像を担持する像担持体と、レーザ光を照射することで前記像担持体の表面に静電潜像を形成するレーザ光照射手段と、前記像担持体の軸方向もしくは周面方向のうち少なくとも一方向に分割したブロック毎のトナー濃度を調整する濃度調整手段を具備し、前記濃度調整手段は、テストパターン画像を読み取り、前記ブロック毎のトナー濃度の読み取り結果を示す第1の濃度読み取り値を算出し、当該第1の濃度読み取り値に基づいてトナー濃度を調整する画像形成装置であって、
    前記濃度調整手段は、前記第1の濃度読み取り値を1次微分した1次微分値を算出し、第1のしきい値の範囲外の前記1次微分値を前記第1のしきい値の範囲内の値に補正し、当該1次微分値に基づいて第2の濃度読み取り値を算出し、前記第1の濃度読み取り値を2次微分した2次微分値を算出し、第2のしきい値の範囲外の前記2次微分値を前記第2のしきい値の範囲内の値に補正し、当該2次微分値に基づいて第3の濃度読み取り値を算出し、前記第2の濃度読み取り値及び前記第3の濃度読み取り値のいずれかに基づいてトナー濃度を調整し、
    前記第1のしきい値の範囲は、前記第2のしきい値の範囲よりも大きいことを特徴とする画像形成装置。
  17. 前記濃度調整手段は、前記第1のしきい値の範囲外の前記1次微分値を近傍の1次微分値に分配し、当該1次微分値に基づいて前記第2の濃度読み取り値を算出し、及び/又は前記第2のしきい値の範囲外の前記2次微分値を近傍の2次微分値に分配し、当該2次微分値に基づいて前記第3の濃度読み取り値を算出することを特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。
  18. 前記濃度調整手段は、前記第1のしきい値の範囲外の前記1次微分値を中心に両側の1次微分値に同量を分配し、当該1次微分値に基づいて前記第2の濃度読み取り値を算出し、及び/又は前記第2のしきい値の範囲外の前記2次微分値を中心に両側の2次微分値に同量を分配し、当該2次微分値に基づいて前記第3の濃度読み取り値を算出することを特徴とする請求項17に記載の画像形成装置。
  19. 前記濃度調整手段は、第1のしきい値設定指示を受け付けると、当該指示に基づいて前記第1のしきい値を設定し、第2のしきい値設定指示を受け付けると、当該指示に基づいて前記第2のしきい値を設定することを特徴とする請求項16〜18のいずれかに記載の画像形成装置。
  20. 前記濃度調整手段は、濃度読み取り値選択指示を受け付けると、前記第1の濃度読み取り値、前記第2の濃度読み取り値及び前記第3の濃度読み取り値の中から選択された濃度読み取り値に基づいてトナー濃度を調整することを特徴とする請求項16〜19のいずれかに記載の画像形成装置。
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