JP5308378B2 - Dpfの強制再生用マップの検証方法および検証装置 - Google Patents

Dpfの強制再生用マップの検証方法および検証装置 Download PDF

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本発明は、ディーゼルエンジンの排ガス中に含まれるパティキュレートマター(排気微粒子、以下PMと略す)を捕集するためのディーゼルパティキュレートフィルター(以下DPFと略す)の強制再生制御に用いられる制御マップの検証方法および検証装置に関する。
ディーゼルエンジンの排ガス規制において、NOx低減と同様に重要なのが、PMの低減である。これに対する有効な技術として、DPFが知られている。
DPFは、フィルターを用いたPM捕集装置であり、排ガス温度が低いエンジン運転状態では、このDPFにPMが貯まり続けるので、強制的に温度を上げてPMを燃焼する必要がある。
このため、DPFの上流側に前段酸化触媒(Diesel Oxidation Catalyst、以下DOCと略す)を設けて、該DOCに燃料の供給を行い、酸化熱によりDPF入口温度を昇温して、所定の温度に制御する必要がある。
このDOCへの燃料供給は、例えば、エンジンの燃焼室内に燃焼に寄与しないタイミングで燃料を噴射して、排気通路を通って燃料をDOCへ到達させるレイトポスト(LatePost)噴射によって行われている。
このレイトポスト噴射の噴射量を含むDPFの強制再生制御に用いられるポスト噴射の噴射量については、マップデータに基づいて算出される場合が多く、例えば、特許文献1(特開2007−23874号公報)、特許文献2(特開平2007−247595号公報)の技術が知られている。
この特許文献1には、排気ガス浄化装置の浄化能力を回復するための再生制御の際に、ポスト噴射の噴射量Qpを予め設定したマップデータMpに基づいて算出し、この算出された噴射量Qpを累積計算してポスト噴射の累積噴射量ΣQpを算出し、該累積噴射量ΣQpが所定の判定値Cpを超えた場合に、ポスト噴射を停止して再生制御を中止することが開示されている。
また、特許文献2には、DPFの強制再生時のシリンダ内燃料噴射のマルチ噴射において、第1排気ガス昇温制御で行うマルチ噴射の噴射量と噴射タイミングを、第1マルチ噴射用マップデータに基づいて算出し、第2排気ガス昇温制御で行うマルチ噴射の噴射量と噴射タイミングを、前記第1マルチ噴射用マップデータとは異なる第2マルチ噴射用マップデータに基づいて算出することが開示されている。
特開2007−23874号公報 特開2007−247595号公報
しかしながら、前記特許文献1、2に開示されるようなDPFの強制再生制御に用いられる制御パラメータのマップデータの設定には、試験による確認が必要であるため、マップ作成には多くの時間と労力が必要とされている。
また、解析的にマップデータを算出する場合もあるが、制約条件の設け方で何パターンも作成することができるため、その中から最良のマップを選定して確認試験を実施する場合においても、最良マップの選定、および確認試験の実施において多くの工数と労力を要する。
このため、適合試験の回数を低減して効率よく、マップデータを設定できることが望まれるとともに、経年変化によってDPFの前段に設置されるDOCの触媒能力が劣化した場合においても、マップデータの適合性を容易に検証できることが望まれている。すなわち、製品当初の場合における適合性の確認のみでなく、製品稼働後においてもマップデータの適合性の確認を簡単な手法で実施できることが望まれている。
そこで、本発明は、これら問題に鑑みてなされたもので、解析的に作成されたマップや試験によって作成されたマップに対して、マップの適合性を簡単な手法で検証できるとともに、経年変化によってDOCの性能劣化が生じた場合においても、マップの適合性の検証ができるDPFの強制再生用制御マップの検証方法および検証装置を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、第1発明は、排気通路に前段酸化触媒(DOC)および該DOCの後流側に排気微粒子(PM)を捕集するディーゼルパティキュレートフィルター(DPF)を備え、該DPFに捕集されたPMを強制再生するDPFの強制再生用マップの検証方法において、前記マップはレイトポスト噴射の噴射量を制御するレイトポスト噴射用の制御マップであり、該マップはエンジン運転条件に対してレイトポスト噴射量のデータが設定されており、検証対象のマップを用いて強制再生時のエンジン運転条件を基にレイトポスト噴射量を一定時間に亘って算出するステップと、前記レイトポスト噴射量を基にDPFの入口温度を前記一定時間に亘って解析的に算出するステップと、前記算出したDPFの入口温度のうち許容温度範囲を外れている領域が前記一定時間の全時間帯内において、集中して発生しているかを判定する判定ステップと、を有し、前記集中している領域がある場合にはその領域において噴射量が適合しないと判定することを特徴とする。
また、第1発明のDPFの強制再生用マップの検証方法を実施する検証装置にかかる第2発明は、排気通路に前段酸化触媒(DOC)および該DOCの後流側に排気微粒子(PM)を捕集するディーゼルパティキュレートフィルター(DPF)を備え、該DPFに捕集されたPMを強制再生するDPFの強制再生に用いられる制御マップの検証装置において、前記マップはレイトポスト噴射の噴射量を制御するレイトポスト噴射用の制御マップであり、該マップはエンジン運転条件に対してレイトポスト噴射量のデータが設定されており、検証対象のマップを用いて強制再生時のエンジン運転条件を基にレイトポスト噴射量を一定時間に亘って算出するレイトポスト噴射量算出手段と、前記レイトポスト噴射量を基にDPFの入口温度を前記一定時間に亘って解析的に算出するDPF入口温度算出手段と、前記算出したDPFの入口温度のうち許容温度範囲を外れている領域が前記一定時間の全時間帯内において、集中して発生しているかを判定する判定手段と、を備え、前記集中している領域がある場合にはその領域において噴射量が適合しないと判定することを特徴とする。
かかる第1発明、第2発明によれば、検証対象のマップを用いて強制再生時のエンジン運転条件を基にレイトポスト噴射量を一定時間に亘って算出し、そのレイトポスト噴射量を基にDPFの入口温度を前記一定時間に亘って解析的に算出し、該算出したDPFの入口温度のうち許容温度範囲を外れている領域が前記一定時間の全時間帯内において、集中して発生しているかを判定することによって、その集中している領域においてレイトポスト噴射量が適合しないと判定するので、すなわち、マップデータから算出されるDPFの入口温度が、DPFの再生に必要なDPFの入口温度、例えば600±150℃(450〜750℃)の範囲外になる領域が集中して存在する運転領域があるか否かを計算式によって解析的に確認するので、検証対象のマップに対して、簡単な手法で机上検証が可能になる。その結果、マップデータの適合性を容易に検証できるようになる。
また、第1発明において好ましくは、前記判定ステップは、前記許容温度範囲を超える領域が集中している時間帯がある場合にはその時間帯のエンジン運転条件における噴射量が過大と判定し、低下している領域が集中している時間帯がある場合にはその時間帯のエンジン運条件における噴射量が過小と判定するとよい。
また、第2発明において好ましくは、前記判定手段は、前記許容温度範囲を超える領域が集中している時間帯がある場合にはその時間帯のエンジン運転条件における噴射量が過大と判定し、低下している領域が集中している時間帯がある場合にはその時間帯のエンジン運条件における噴射量が過小と判定するとよい。
このように算出したDPFの入口温度のうち許容温度範囲を超えている領域が集中している運転条件においては、レイトポスト噴射量が過大であると判定し、許容温度範囲に入らずに低下している領域が集中している運転条件においては、レイトポスト噴射量が過小と判定することによって、検証対象のマップの適合性を机上で検証でき、過大、過小と判定した運転領域のマップデータを書き換えることで、その後の実機における試験工数を低減でき、効率的なマップ作成ができるようになる。
また、第1発明において好ましくは、前記DPFの入口温度を前記一定時間に亘って解析的に算出するステップに、DOCの触媒性能の経年劣化係数が組み入れられるとよい。
また、第2発明において好ましくは、前記DPF入口温度算出手段に、DOCの触媒性能の経年劣化係数が組み入れられるとよい。
このように、DPFの入口温度を解析的に算出する算出式の中に、DOCの触媒性能の経年劣化の劣化係数が組み入れられるので、製品の出荷時、すなわち、DOCが新品状態にあるときの強制再生時のデータによってDPFの入口温度を算出した算出値を用いて、マップを検証する場合だけでなく、出荷後にDOCの触媒性能の劣化が生じたときの強制再生時のデータによってDPFの入口温度を算出した算出値を用いても、マップの適合性を検証できるようになる。
また、第1発明において好ましくは、前記DPFの入口温度を前記一定時間に亘って解析的に算出するステップに、燃焼室に噴射したレイトポスト噴射量がDOCに到達する有効率が組み入れられるとよい。
また、第2発明において好ましくは、前記DPF入口温度算出手段に、燃焼室に噴射したレイトポスト噴射量がDOCに到達する有効率が組み入れられるとよい。
このように、DPFの入口温度を解析的に算出する算出式の中に、燃焼室に噴射したレイトポスト噴射量がDOCに到達する有効率が組み入れられるので、燃焼室とDOCの位置関係や燃料の噴射圧力等の機械的または構造的な条件によって決まる噴射量に対する到達量の有効率を考慮することで、より精度のよい検証ができるようになる。
本第1発明、第2発明によれば、検証対象のマップを用いて強制再生時のエンジン運転条件を基にレイトポスト噴射量を一定時間に亘って算出し、そのレイトポスト噴射量を基にDPFの入口温度を前記一定時間に亘って解析的に算出し、該算出したDPFの入口温度のうち許容温度範囲を外れている領域が前記一定時間の全時間帯内において、集中して発生しているかを判定することによって、その集中している領域においてレイトポスト噴射量が適合しないと判定するので、解析的に作成されたマップや試験によって設定されたマップに対して、マップの適合性を簡単な手法で検証できるようになる。
また、DOCの経年劣化係数が組み入れられてDPFの入口温度が解析的に算出されるので、経年変化によってDOCの性能劣化が生じた場合においても、マップの適合性の検証ができるようになる。
DPFの強制再生制御装置を備えるディーゼルエンジンの全体構成図である。 本発明の第1実施形態の構成ブロック図であり、DPFの強制再生制御装置への適用状態を示す。 検証装置の検証手順を示すフローチャートである。 レイトポスト基本量の算出結果を示す説明図である。 DPF入口温度の算出結果を示す説明図である。 図5のDPF入口温度を計算する際のエンジン回転数とトータル噴射量データの一例を示す説明図であり、(a)がエンジン回転数、(b)がトータル噴射量を示す。 750℃以上の運転領域を示す説明図である。 450℃以下の運転領域を示す説明図である。 第2実施形態におけるDOCの経年変化を示す説明図である。 レイトポスト基本量マップの概要を示す説明図である。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではない。
まず、図1を参照して、DPFの再生制御装置をディーゼルエンジンに適用した全体構成について説明する。
図1に示すように、ディーゼルエンジン(以下エンジンという)1の排気通路3には、DOC(前段酸化触媒)5と該DOC5の下流側にPMを捕集するDPF(ディーゼルパティキュレートフィルター)7とからなる排ガス後処理装置9が設けられている。
さらに、図1において、エンジン1は、排気タービン11とこれに同軸駆動されるコンプレッサ13を有する排気ターボ過給機15を備えており、該排気ターボ過給機15のコンプレッサ13から吐出された空気は空気管17を通って、インタークーラ19に入り給気が冷却された後、吸気スロットルバルブ21で給気流量が制御され、その後シリンダ毎に設けられた吸気ポートからエンジン1の図示しない燃焼室内に流入するようになっている。
また、エンジン1においては、燃料の噴射時期及び噴射量を制御して燃焼室に噴射するコモンレール燃料噴射装置23が設けられており、該コモンレール燃料噴射装置23のコモンレール25から燃料噴射弁27に対して所定の燃料噴射時期に、所定の燃料量が供給されるようになっていて、該コモンレール燃料噴射装置23には後述する強制再生制御装置29から制御信号が入力される。
また、排気通路3の途中から、EGR(排ガス再循環)管31が分岐されて、排ガスの一部(EGRガス)がEGR管31通り、EGRクーラ33で降温され、吸気スロットルバルブ21の下流部位にEGRバルブ35を介して投入されるようになっている。
エンジン1の燃焼室で燃焼された燃焼ガス即ち排ガス37は、シリンダ毎に設けられた排気ポートが集合した排気マニホールド及び排気通路3を通って、前記排気ターボ過給機15の排気タービン11を駆動してコンプレッサ13の動力源となった後、排気通路3を通って排ガス後処理装置9のDOC5に入る。
DPF7の強制再生制御装置29には、コンプレッサ13へ流入する空気流量を検出する空気流量センサ39、DOC入口温度センサ41、およびDPF入口温度センサ43からの信号、さらにエンジン回転数信号45、トータル噴射量信号47がそれぞれ入力されている。
強制再生制御装置29には、レイトポスト噴射制御手段49を有し、該レイトポスト噴射制御手段49は、レイトポスト基本制御部53と、レイトポスト微調整制御部50と、このレイトポスト基本制御部53を構成するレイトポスト基本量マップ55とを備えている。
次にDPF7の強制再生制御装置29による強制再生制御の概要を説明する。
強制再生の制御が開始されると、DOC5を活性化するためのDOC昇温制御が実行される。このDOC昇温制御は、吸気スロットルバルブ21を絞ったり、さらに図示しないエンジン制御手段によって燃焼室内への主噴射後にアーリーポスト噴射等を実施することによって行われる。
DOC入口温度センサ41によって検出したDOC5の入口温度が例えば約250℃に達するとDOC5は十分活性を有すると判定して、次のDPF7に堆積されているPMを燃焼除去するDPF燃焼制御へと進む。なお、このDPF燃焼制御への移行判定は、DOC5の入口温度で行うのは1例であり、その他に強制再生制御装置29に設けられた判定手段によって行われる。
このDPF燃焼制御では、レイトポスト噴射制御手段49によってアーリーポスト噴射後の燃焼に寄与しないクランク角(例えばTDC(上死点)後約180deg一定)において、レイトポスト噴射を実施する。
そして、活性化されたDOC5に流入されたレイトポスト噴射の燃料がDOC5において反応して発生した酸化熱によって排ガス温度をさらに上昇せしめて、DPF7内でPMが燃焼する約600℃の温度まで昇温して、PMの燃焼を開始する。
以上のようなDPF7の再生制御において、レイトポスト噴射制御手段49は、図2に示す構成ブロックからなっており、レイトポスト噴射量を演算、算出して指令値として、コモンレール燃料噴射装置23に出力する。なお、レイトポスト噴射時期については、特に制御せずに、例えばTDC(上死点)後約180deg一定としている。
図2のレイトポスト基本制御部53においては、トータル噴射量およびエンジン回転数の信号が入力されて、レイトポスト基本量マップ55に基づいて、フィードフォワード制御がなされて、レイトポスト基本量成分として出力される。
また、レイトポスト微調整制御部50おいては、目標DPF入口温度の600℃と、DOC入口温度センサ41からの計測値の実DPF入口温度との偏差が不図示のPID器によってフィードバック制御がなされて、レイトポスト微調整量成分として出力される。
そして、レイトポスト基本量成分とレイトポスト微調整量成分とが加算器63で加算されてレイトポスト量指令値として算出される。
すなわち、制御ロジックの概要は、レイトポスト基本量マップ55の基本量成分で、DPF入口温度を目標の600℃近傍にして、さらにレイトポスト微調整量成分で微調整するものである。従って、DPF7の入口温度を目標とする600℃への応答性を高めて安定して収束できるようになっている。
また、レイトポスト基本量マップ55の概要は図10に示すように、トータル噴射量およびエンジン回転数に対するレイトポスト基本量が設定されている3次元マップによって構成されている。
以上のように構成されたレイトポスト噴射制御手段49のレイトポスト基本量マップ55に対して、本発明の特徴事項であるレイトポスト基本量マップ検証装置70が設けられ。
(第1実施形態)
レイトポスト基本量マップ検証装置70は、図2に示すように、検証対象のマップであるレイトポスト基本量マップ55を用いて強制再生時のエンジン運転条件を基にレイトポスト噴射量を一定時間(例えば1200秒を1単位とするデータ収集時間)に亘って算出するレイトポスト噴射量算出手段72を備えている。
さらに、このレイトポスト噴射量算出手段72によって算出されたレイトポスト噴射量を基にDPF7の入口温度を前記一定時間(1200秒)に亘って解析的に算出するDPF入口温度算出手段74を備えている。
さらに、このDPF入口温度算出手段74によって算出されたDPF7の入口温度のうち許容温度範囲、例えば450℃〜750℃の範囲を外れている運転領域が前記一定時間の全時間帯内において、集中して発生しているかを判定する判定手段76を備えている。そして、判定手段76において、集中している領域がある場合にはその運転領域において噴射量が適合しないと判定する。
次に、図3のフローチャートを参照して、検証装置70による検証方法について説明する。
ステップS1で開始すると、ステップS2では検証対象のマップとなるレイトポスト基本量マップ55を用いて強制再生時のエンジン運転条件を基にレイトポスト噴射量を一定時間(例えば1200秒を1単位とするデータ収集時間)に亘って算出する。この算出結果の一例を図4に示す。
強制再生時のエンジン運転条件としてのトータル噴射量(1サイクル中に噴射した燃料から燃焼に寄与しないレイトポスト噴射量を除いた燃料噴射量)と、エンジン回転数のデータは、DPF強制再生時の条件であればどのようなデータでよく、例えば、レイトポスト基本量マップ検証装置70内に記憶されている過去の強制再生時のデータが用いられる。この強制再生時のデータの一例を図6(a)、(b)に示す。図6(a)はエンジン回転数を示し、(b)はトータル噴射量を示す。
ステップS3では、ステップS1で算出したレイトポスト基本量Lを基に、レイトポスト基本量だけによる発熱量Qを下記式(1)で算出して、その発熱量Qを用いて、下記式(2)でDPF7の入口温度(DOC5の出口温度)TDPFを算出する。
発熱量Q=L×Q (J/s) (1)
DPF入口温度TDPF
=TDOC+Q/G×排ガス平均分子量/排ガス定圧モル比熱 (℃) (2)
は軽油真発熱量、TDOCはDOC入口温度、Gは排ガス流量である。排ガス流量Gは、空気流量センサ39からの空気流量+燃料流量(トータル噴射量)をいう。
このDPF入口温度TDPFの算出結果の一例を図5に示す。
ステップS4では、1200秒の全時間帯に対して許容温度範囲の600±150℃(450〜750℃)の範囲外になる運転領域を抽出する。
すなわち、図5において、DPF入口温度が過大(750℃以上)と判定、または過小(450℃以下)と判定されて抽出された時間における、エンジン回転数とトータル噴射量に基づいて、DPF入口温度過大(750℃以上)の分布、または過小(450℃以下)をプロットする。この入口温度過大(750℃以上)の分布例を図7に示す。また、入口温度過小(450℃以下)の分布例を図8に示す。例えば、図5のY点で750℃を超過した場合には、その時間tにおける、図6(a)、(b)のエンジン回転数とトータル噴射量を読み取って、図7の縦軸のトータル噴射量と、横軸のエンジン回転数における点にプロットして分布状態を見る。
次に、ステップS5では、入口温度過大(750℃以上)の分布が特定の運転領域に集中しているかどうかを判定する。図7に示す例の場合には、全時間帯において分散している。これにより、特定の運転領域でレイトポスト基本量が過大となっていることはないと判定する。
なお、ステップS5で過大となっていると判定した場合には、ステップS6に進んで、集中している運転領域のレイトポスト基本量のマップデータを小さくする修正を行う。
また、ステップS5で、過大となっていないと判定した場合には、ステップS7に進み、ここで、入口温度過小(450℃以上)の分布が特定の運転領域に集中しているかどうかを判定する。図8に示す分布例の場合には、1200rpm−10mg/inj近傍のP部分に集中していることが分かる。
これは、解析的に求めたレイトポスト基本量マップの1200rpm−10mg/inj近傍の値が小さいことが原因である。レイトポスト量が少ないため温度上昇が少なくなるためである。
従って、ステップS8で、その1200rpm−10mg/inj近傍のレイトポスト基本量のマップデータを大きくする修正を行う。図10に示すレイトポスト基本量マップ55のA領域の部分がその1200rpm−10mg/inj近傍に該当するため、その部分のマップデータを大きくするように修正する。
また、ステップS7で入口温度過小(450℃以上)の分布が特定の運転領域に集中していないと判定した場合には、特定の運転領域でレイトポスト基本量が過小となっていることはないと判定して、ステップS10に進んで終了する。
また、ステップS6、およびステップS8でマップデータを修正した場合には、ステップS9で再度ステップS2に戻って検証を繰り返すかを判定する。すなわち、マップデータを修正する場合、何パターンものマップができる場合には、再度ステップS2に戻って検証を繰り返して最適なマップ(DPF入口温度が許容温度範囲内に入るもの、または許容温度範囲外になる場合であっても特定の運転領域に集中して偏らないもの)を解析的に確認する。このように解析的に机上検証して厳選したマップをその後、実機において試験を行うようにすることで、マップデータの選定工数を短縮できる。
以上の検証手法によって検証する検証対象マップは、解析的に求めたレイトポスト基本量マップだけでなく、試験によって適合したマップに対して行ってもよい。これにより、試験にて試験者がデータ書き換えの際の入力ミスなどについては、チェックをするが、本実施形態のように解析による検証によってダブルチェックをすることができる。
また、出荷後にDPFの入口温度の過大によるDPFの損傷や、過小による再生処理の不実施などのトラブルがあれば、実運用データを入手して前記ステップS2における強制再生時のエンジン運転条件のデータとして用いて、事前にチェックすることが可能となり、出荷後にレイトポスト基本量マップのマップデータに基づく強制再生のトラブル発生を一層未然に防止することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。この第2実施形態は、第1実施形態のステップS3において、DPF7の入口温度を1200秒の一定時間に亘って解析的に算出する際に、DOCの触媒性能の経年劣化係数ηが組み入れられることを特徴とする。
すなわち、発熱量を算出する式(1)に、触媒性能の経年劣化係数ηを掛け合わせた式(3)を用いる。この触媒性能の経年劣化係数は、触媒活性の温度依存性能が図9に示すように経年変化をする。図9のように当初温度Tで浄化率ηがほぼ1であったものが、経年変化によって浄化率ηが0.8になるように、その浄化率ηを経年劣化係数として掛ける。
発熱量Q=L×η×Q (J/s) (3)
このように、DPF7の入口温度を解析的に算出する算出式の中に、DOC5の触媒性能の経年劣化の劣化係数が組み入れられるので、製品の出荷時、すなわち、DOC5が新品状態にあるときの強制再生時のデータによってDPF7の入口温度を算出した算出値を用いて、マップを検証する場合だけでなく、出荷後にDOC5の触媒性能の劣化が生じたときの強制再生時のデータによってDPF7の入口温度を算出した算出値を用いても、マップの適合性を検証できるようになる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。この第3実施形態は、第1実施形態のステップS3において、DPF7の入口温度を1200秒の一定時間に亘って解析的に算出する際に、燃焼室に噴射したレイトポスト噴射量がDOC5に到達する有効率ηが組み入れられていることを特徴とする。
すなわち、発熱量を算出する式(1)に、有効率ηを掛け合わせた式(4)を用いる。レイトポスト噴射して燃焼室内に噴射したすべての軽油が、DOCに到達しないため、レイトポスト噴射量指令と実際にDOCに到達する軽油量の関係(有効率η)を考慮する。この有効率ηはエンジン回転数とトータル噴射量の関係によってマップとして設定されている。
発熱量Q=L×η×Q (J/s) (4)
このように、DPF7の入口温度を解析的に算出する算出式の中に、燃焼室に噴射したレイトポスト噴射量がDOC5に到達する有効率が組み入れられるので、燃焼室とDOCの位置関係や燃料の噴射圧力等の機械的または構造的な条件によって決まる噴射量に対する到達量の有効率を考慮することで、より精度のよい検証ができるようになる。
なお、第2実施形態と、第3実施形態とを組み合わせて式(5)のように、DOCの触媒性能の経年劣化係数ηと有効率ηとを掛け合わせることで、一層精度のよい検証ができるようになる。
発熱量Q=L×η×η×Q (J/s) (5)
本発明によれば、解析的に作成されたマップや試験によって作成されたマップに対して、マップの適合性を簡単な手法で検証できるとともに、経年変化によってDOCの性能劣化が生じた場合においても、マップの適合性の検証ができるので、DPFの強制再生用マップの検証方法および検証装置に適している。
1 ディーゼルエンジン
3 排気通路
5 DOC(前段酸化触媒)
7 DPF(ディーゼルパティキュレートフィルター)
29 強制再生制御装置
49 レイトポスト噴射制御手段
50 レイトポスト微調整制御部
53 レイトポスト基本制御部
55 レイトポスト基本量マップ(レイトポスト噴射用の制御マップ)
70 レイトポスト基本量マップ検証装置(制御マップの検証装置)
72 レイトポスト噴射量算出手段
74 DPF入口温度算出手段
76 判定手段
η 浄化率(経年劣化係数)
η 有効率

Claims (8)

  1. 排気通路に前段酸化触媒(DOC)および該DOCの後流側に排気微粒子(PM)を捕集するディーゼルパティキュレートフィルター(DPF)を備え、該DPFに捕集されたPMを強制再生するDPFの強制再生用マップの検証方法において、
    前記マップは、主噴射後の2回目のポスト噴射であって燃焼室内の燃焼に寄与しないタイミングで燃料を噴射するレイトポスト噴射の噴射量を制御するレイトポスト噴射用の制御マップであり、該マップはエンジン回転数及びトータル噴射量を含むエンジン運転条件に対してレイトポスト噴射量のデータが設定されており、
    検証対象のマップを用いて強制再生時のエンジン運転条件を基にレイトポスト噴射量を一定時間に亘って算出するステップと、
    前記レイトポスト噴射量を基にDPFの入口温度を前記一定時間に亘って解析的に算出するステップと、
    前記算出したDPFの入口温度のうち許容温度範囲を外れている時間を抽出し、該抽出した時間におけるエンジン回転数及びトータル噴射量を算出して、一がエンジン回転数、他がトータル噴射量からなる二次元領域にデータ点として関連づけし、前記二次元領域の任意の範囲内におけるデータ点数が予め定めた点数を上回る場合には、特定の運転領域に集中していると判定する判定ステップと、
    を有し、前記集中している特定の運転領域がある場合にはその領域においてレイトポスト噴射量が適合しないと判定することを特徴とするDPFの強制再生用マップの検証方法。
  2. 前記判定ステップは、前記集中している特定の運転領域における前記算出したDPFの入口温度が前記許容温度範囲を超えている場合にはその時間帯のエンジン運転条件における噴射量が過大と判定し、前記集中している特定の運転領域における前記算出したDPFの入口温度が前記許容温度範囲を下回っている場合にはその時間帯のエンジン運条件における噴射量が過小と判定することを特徴とする請求項1記載のDPFの強制再生用マップの検証方法。
  3. 前記DPFの入口温度を前記一定時間に亘って解析的に算出するステップに、DOCの触媒性能の経年劣化係数が組み入れられることを特徴とする請求項1または2記載のDPFの強制再生用マップの検証方法。
  4. 前記DPFの入口温度を前記一定時間に亘って解析的に算出するステップに、燃焼室に噴射したレイトポスト噴射量がDOCに到達する有効率が組み入れられることを特徴とする請求項1または2記載のDPFの強制再生用マップの検証方法。
  5. 排気通路に前段酸化触媒(DOC)および該DOCの後流側に排気微粒子(PM)を捕集するディーゼルパティキュレートフィルター(DPF)を備え、該DPFに捕集されたPMを強制再生するDPFの強制再生用マップの検証装置において、
    前記マップは、主噴射後の2回目のポスト噴射であって燃焼室内の燃焼に寄与しないタイミングで燃料を噴射するレイトポスト噴射の噴射量を制御するレイトポスト噴射用の制御マップであり、該マップはエンジン回転数及びトータル噴射量を含むエンジン運転条件に対してレイトポスト噴射量のデータが設定されており、
    検証対象のマップを用いて強制再生時のエンジン運転条件を基にレイトポスト噴射量を一定時間に亘って算出するレイトポスト噴射量算出手段と、
    前記レイトポスト噴射量を基にDPFの入口温度を前記一定時間に亘って解析的に算出するDPF入口温度算出手段と、
    前記算出したDPFの入口温度のうち許容温度範囲を外れている時間を抽出し、該抽出した時間におけるエンジン回転数及びトータル噴射量を算出して、一がエンジン回転数、他がトータル噴射量からなる二次元領域にデータ点として関連づけし、前記二次元領域の任意の範囲内におけるデータ点数が予め定めた点数を上回る場合には、特定の運転領域に集中していると判定する判定手段と、
    を備え、前記集中している特定の運転領域がある場合にはその領域においてレイトポスト噴射量が適合しないと判定することを特徴とするDPFの強制再生用マップの検証装置。
  6. 前記判定ステップは、前記集中している特定の運転領域における前記算出したDPFの入口温度が前記許容温度範囲を超えている場合にはその時間帯のエンジン運転条件におけるレイトポスト噴射量が過大と判定し、前記集中している特定の運転領域における前記算出したDPFの入口温度が前記許容温度範囲を下回っている場合にはその時間帯のエンジン運条件におけるレイトポスト噴射量が過小と判定することを特徴とする請求項5記載のDPFの強制再生用マップの検証装置。
  7. 前記DPF入口温度算出手段に、DOCの触媒性能の経年劣化係数が組み入れられることを特徴とする請求項5または6記載のDPFの強制再生用マップの検証装置。
  8. 前記DPF入口温度算出手段に、燃焼室に噴射したレイトポスト噴射量がDOCに到達する有効率が組み入れられることを特徴とする請求項5または6記載のDPFの強制再生用マップの検証装置。


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