JP5306880B2 - 車両制御装置および車両制御方法 - Google Patents

車両制御装置および車両制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両制御装置、車両制御方法およびプログラムに関する。
イモビライザキーは、イモビライザECU(Electric Control Unit)との組合せにより車両の盗難や不正使用を防ぐためのシステムを構成する。すなわち、イモビライザECUを搭載する車両の鍵穴にイモビライザキーを差し込む、または、近づけると、イモビライザECUの制御により車両側のアンテナから電磁波が送信される。
イモビライザキーは、アンテナから送信される電磁波を受信すると、この電磁波を電源としてイモビライザキーに内蔵されたIC(Integrated Circuit)チップからID(Identification
Number)コードを読み出して送信する。イモビライザECUは、車両側のアンテナでこのIDコードを受信し、イモビライザECUが予め記憶しているIDコードと一致すればエンジンの始動を許可する。
また、特許文献1には、イモビライザキーに車両の運行データを書き込み、終業時には、管理者がイモビライザキーに書き込まれた運行データを読み取ることによって車両の運行を管理する技術が開示されている。
特開平11−328466号公報
上述した特許文献1に開示されている技術のように、運行終了後に、運行データを収集する技術は多数開発されている。一方で、バスや長距離運送などの運行管理においては、運行開始前に、管理者が車両および運転者の状態をチェックし、このチェックに合格した運転者のみが車両を運行するように管理している。このように運行開始前においては、人による確認しか行われておらずチェックに合格しなかった者が車両を運行しようとすれば運行できるものとなっている。
また、車両の整備をしたところ、不具合が見つかった場合、その車両の運行を禁止する必要があるが、現状では、車などに「運行禁止」の貼り紙をするかキーをどこかに隠すしか手が無い状況である。しかし、これらの対策の場合、貼り紙が無くなったり、隠してあったキーが見つけられるなど、不具合車両が運転されてしまう可能性がある。
本発明は、このような背景の下に行われたものであって、簡単な装置によって不具合運転者による運行を禁止したり、不具合車両の運行を禁止できる車両制御装置、車両制御方法およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明の第一の観点は、車両制御装置としての観点である。すなわち、本発明の車両制御装置は、識別情報を無線信号として車両に送信するトランスポンダを備えるイモビライザキーと、トランスポンダが送信する無線信号を受信し、無線信号に含まれる識別情報と予め記憶した識別情報とが一致したときに、車両の運行を許可する車両制御手段と、を備える車両制御装置において、トランスポンダが識別情報と共に送信するための少なくとも1つのフラグを設定または解除するフラグ設定手段を備え、トランスポンダは、識別情報と共にフラグ設定手段により設定または解除されたフラグを送信する手段を備え、車両制御手段は、識別情報が一致してもフラグの送信が無いときまたは送信されたフラグが車両の運行を禁止するものであるときには車両の運行を禁止するものである。
このときに、フラグ設定手段は、運転者の健康状態または/および車両の整備状態に応じてフラグの設定を行う手段を備えることが好ましい。
また、イモビライザキーは、車両の運行情報を記憶する手段と、記憶する手段の記憶内容が読み出されたことを契機とし、フラグの設定を解除する手段またはフラグを設定する手段と、を備えることが好ましい。
本発明の第二の観点は、車両制御方法としての観点である。すなわち、本発明の車両制御方法は、識別情報を無線信号として車両に送信するイモビライザキーのトランスポンダが送信する無線信号を受信し、無線信号に含まれる識別情報と予め記憶した識別情報とが一致したときに、車両の運行を許可する車両制御装置における車両制御方法において、トランスポンダが識別情報と共に送信するための少なくとも1つのフラグを設定または解除するフラグ設定ステップと、トランスポンダが、識別情報と共にフラグ設定ステップの処理により設定または解除されたフラグを送信するステップと、識別情報が一致してもフラグの送信が無いときまたは送信されたフラグが車両の運行を禁止するものであるときには車両の運行を禁止するステップと、を有するものである。
このときに、フラグ設定ステップは、運転者の健康状態または/および車両の整備状態に応じてフラグの設定を行うステップを有することが好ましい。
また、イモビライザキーが、車両の運行情報を記憶するステップと、記憶するステップの処理により記憶された運行情報が読み出されたことを契機とし、フラグの設定を解除するステップまたはフラグを設定するステップと、を有することが好ましい。
本発明の第三の観点は、プログラムとしての観点である。すなわち、本発明のプログラムは、情報処理装置にインストールすることにより、その情報処理装置に、本発明の車両制御装置における各手段を制御する機能を実現するものである。
本発明によれば、簡単な装置によって不具合運転者による運行を禁止したり、不具合車両の運行を禁止できる。
本発明の実施の形態に係る車両制御装置の全体構成図である。 図1の車両制御装置におけるイモビライザキーのトランスポンダのブロック構成図である。 図1の車両制御装置におけるイモビライザECUのブロック構成図である。 図3のイモビライザECUにおける運行情報収集部の記憶エリアの構成を示す図である。 図3の制御部におけるエンジン始動許可を含む動作手順を示すフローチャートである。 図1の車両制御装置を用いた運用例を説明するためのフローチャートである。
(本発明の第一の実施の形態に係る車両制御装置1の構成について)
本発明の第一の実施の形態に係る車両制御装置1の構成について図1、図2、図3を参照して説明する。
図1は車両制御装置1の要部構成図である。車両制御装置1は、図1に示すように、イモビライザキー2、イモビライザキー2に内蔵されているトランスポンダ3、リングアンテナ4、イモビライザECU5、エンジンECU6、キーシリンダ7から主に構成される。また、管理者側には管理者端末8が設置されている。
また、図2は、トランスポンダ3のブロック構成図である。トランスポンダ3は、図2に示すように、アンテナコイル10、コンデンサ11、電源回路12、入力インタフェース(入力I/Fと図示)13、出力インタフェース(出力I/Fと図示)14、制御部15、識別情報記憶部16、フラグ設定部17、運行情報記憶部18から構成される。
図2はトランスポンダ3の電気的構成を示している。この図2において、電源回路12は、アンテナコイル10が受信した電力信号を整流・平滑することにより直流電圧を生成して制御部15に与える。この制御部15はマイクロコンピュータなどを主体として構成されている。また、制御部15は、入力インタフェース13を通じて電力信号に含まれるデータ信号を弁別して入力する。さらに、制御部15は、入力したデータ信号に基づいて判断したデータを運行情報記憶部18に記憶するようになっている。なお、運行情報記憶部18は、不揮発性メモリなどによって構成される。
また、制御部15は、出力インタフェース14を通じてアンテナコイル10およびコンデンサ11からなる共振回路のインピーダンスを変化させて電力信号を変調することにより運行情報記憶部18に記憶されているデータを管理者端末8へ送信するようになっている。
さらに、イモビライザキー2には、イモビライザキー2に固有の識別情報を記憶する識別情報記憶部16、フラグ設定部17を備えている。また、フラグ設定部17、運行情報記憶部18には共にR(Read)/W(Write)更新情報記憶エリア(不図示)が設定されている。この場合、識別情報記憶部16にはイモビライザキー2に固有の識別情報が予め記憶されている。また、R/W更新情報記憶エリアには、フラグ設定部17、運行情報記憶部18に記憶されているフラグ、運行情報の読出回数が記憶される。そして、運行情報記憶部18には、所定時間毎に運行情報が順に記憶される。
イモビライザキー2のR/W更新情報記憶エリア(不図示)の記憶内容とイモビライザECU5の運行情報収集部24(図3参照)におけるR/W更新情報記憶エリア42(図4参照)の記憶内容とを照合することにより、不正使用の有無を検出できる。すなわち、この照合結果が不一致であれば、イモビライザキー2に対する不正な書込みおよび/または読出しが他で行われていることがわかる。
また、図3は、イモビライザECU5およびその周辺部の構成図である。イモビライザECU5は、図3に示すように、リングアンテナ4に内蔵されているアンテナコイル20、コンデンサ21、パワーアンプ22、検波・アンプ・波形整形部23、運行情報収集部24、制御部25、電源回路26、入力インタフェース27、出力インタフェース28から主に構成される。また、イモビライザECU5の周辺には、エンジンECU6の他に、各種スイッチ・各種センサ30、スタータスイッチ31、バッテリ32などが備えられている。
なお、イモビライザキー2によるキーシリンダ7に対する操作に応じてスタータスイッチ31がOFF位置、ACC位置、ON位置、START位置に位置されるようになっている。
イモビライザECU5は、図3に示すように、マイクロコンピュータなどからなる制御部25を主体として構成されている。制御部25には、車両に搭載されているバッテリ32から電源回路26を通じて所定電圧の電源が与えられる。入力インタフェース27には車両に搭載されている各種スイッチ・各種センサ30(オルタネータスイッチ、車速センサ、ブレーキスイッチ等)が接続されている。制御部25は、入力インタフェース27を通じて各種機器の動作状態を判断する。
ここで、制御部25は、入力インタフェース27を通じて入力した各種スイッチ・各種センサ30からの情報に基づいて運行情報、たとえば、エンジンの始動時間、停止時間、走行速度、ブレーキ回数、運行時の各種データ(作業内容・時刻、燃料情報、有料道路料金、車両のセンサの異常情報等)を運行情報収集部24に順に書込む。なお、運行情報収集部24は、たとえば、不揮発性メモリである。
この運行情報収集部24には、イモビライザキー2が複数ある場合にも、各イモビライザキー2に対応した記憶エリアが設定されている。これにより複数のイモビライザキー2が存在する場合でも、特定のイモビライザキー2の記憶エリアを確保できる。
記憶エリアとしては、図4に示すようにイモビライザキー2の名前(第1のキー、第2のキー、第3のキー)の記憶エリア40に対応してIDコード(識別情報)記憶エリア41、R/W更新情報記憶エリア42、イモビライザキー2への書込み開始アドレス記憶エリア43、運行情報バックアップエリア44がそれぞれ設定されている。
この場合、IDコード記憶エリア41にはイモビライザキー2に予め記憶されている識別情報が記憶されている。また、R/W更新情報記憶エリア42には、イモビライザキー2の運行情報記憶部18に一時的に記憶されている運行情報の読出回数が記憶される。また、イモビライザキー2への書込み開始アドレス記憶エリア43には、書込可能記憶エリアの先頭アドレスが記憶される。そして、運行情報バックアップエリア44には、車両のエンジンを始動したイモビライザキー2に書込まれた運行情報と同一の運行情報が記憶される。なお、記憶エリアとしては、上述の4項目以外に運転者情報や運行ルート情報などの項目を付加したり、逆に、1つまたは複数の項目を削除したものとしてもよい。
制御部25は、入力インタフェース27を通じてスタータスイッチ31がオンしたことを検出したときは、その後、パワーアンプ22を介してアンテナコイル20に運行情報を順に送信する。この運行情報はイモビライザキー2のトランスポンダ3に送信される。また、制御部25は、同一の運行情報を運行情報収集部24に書込む。また、アンテナコイル20で受信したデータ信号を検波・アンプ・波形整形部23を通じて入力する。この場合、アンテナコイル20およびコンデンサ21により共振回路が形成されている。
アンテナコイル20はリングアンテナ4(図1参照)に内蔵して設けられている。制御部25は、制御プログラムに基づいてパワーアンプ22をオンオフすることにより電力信号をアンテナコイル20からトランスポンダ3へ送信するようになっている。
上記のように構成されたイモビライザECU5から送信された運行情報を一時的に記憶するデータキャリアとして図2に示すようにイモビライザキー2が用意されている。上述したように、このイモビライザキー2は、キー本体部とキーグリップとから構成されたものであり、キーグリップ内にはトランスポンダ3が内蔵されている。
ここで、車両のキーシリンダ7にイモビライザキー2を差込んだ状態では、車両側のアンテナコイル20とキー側のアンテナコイル10とが電磁結合される。その状態では、車両側のアンテナコイル20からの電力信号がイモビライザキー2側のアンテナコイル10に非接触状態で与えられる。なお、アンテナコイル20およびコンデンサ21からなる共振回路の共振周波数は、車両側から送信される電力信号の周波数帯域に等しく設定されている。
このとき、制御部25は、パワーアンプ22を通じてアンテナコイル20およびコンデンサ21からなる共振回路のインピーダンスを変化させることにより電力信号を変調して送信する。また、検波・アンプ・波形整形回路23は、共振回路からの電力信号を整形して電力信号に含まれるデータを弁別する。
一方、管理者側には、図1に示すように、管理者端末8が設置されている。この管理者端末8は、リーダ/ライタ機能部50を有する。リーダ/ライタ機能部50には図示しないアンテナコイルが内蔵されており、キー差込口51にイモビライザキー2が差込まれた状態では図示しないアンテナコイルとイモビライザキー2側のアンテナコイル10とが電磁的に非接触状態で結合される。
リーダ/ライタ機能部50は、電力信号を図示しないアンテナコイルからイモビライザキー2側のアンテナコイル10に送信すると共に、電力信号の信号レベルに基づいてイモビライザキー2から送信されるデータを判断するようになっている。
管理者端末8はハードディスク装置を内蔵しており、管理者の操作に応じてリーダ/ライタ機能部50がイモビライザキー2から読取った運行情報を識別情報と対応付けてハードディスクあるいは外部記憶媒体(メモリカード、可搬型メモリなど)に書込む。このとき、管理者端末8は、リーダ/ライタ機能部50を通じてイモビライザキー2に記憶されている運行情報を消去すると共に、R/W更新情報の読出回数をインクリメントする。また、このときに、トランスポンダ3のフラグ設定部17においては、これまで設定されていたフラグが解除される。たとえば、フラグの設定を“1”とし、設定解除により“0”とされる。
また、管理者端末8は、キー差込口51に差し込まれたイモビライザキー2のフラグ設定部17に対してフラグを設定する機能を有する。すなわち、そのイモビライザキー2を使用する運転者の健康状態、たとえば、疲労の程度、アルコール(飲酒)の程度のいずれか1つまたは複数をチェックし、運行可能と判断したとき、フラグを設定する。または、そのイモビライザキー2が差し込まれる車両の整備状態をチェックし、問題が無ければフラグを設定する。また、上述の運転者の健康状態と車両の整備状態が共にOKのときにフラグを設定するようにしてもよい。
(車両制御装置1の動作について)
前述したように、キーシリンダ7にイモビライザキー2が差し込まれた状態で、車両側のアンテナコイル20とキー側のアンテナコイル10とが電磁結合される。この状態では、車両側のアンテナコイル20からの電力信号がイモビライザキー2側のアンテナコイル10に非接触状態で与えられる。これにより、トランスポンダ3の識別情報記憶部16からはイモビライザキー2の識別情報が送出され、フラグ設定部17からはフラグの設定情報が送出される。
イモビライザキー2から送出された識別情報およびフラグの設定情報は、イモビライザキー2側のアンテナコイル10および車両側のアンテナコイル20を介して制御部25に到達する。これを受けるとイモビライザECU5の制御部25は、運行情報収集部24の識別情報記憶エリアに記憶されているイモビライザキー2の識別情報を照合する。この照合の結果、イモビライザキー2の識別情報がイモビライザECU5の運行情報収集部24に予め記憶されている識別情報と一致したとする。この場合には、続いて、制御部25は、フラグの設定情報を調べることにより、フラグ設定の有無を検出する。
このとき、制御部25は、イモビライザキー2の識別情報が運行情報収集部24に記憶している識別情報と一致したとしてもフラグの設定が無いときには、エンジンECU6に対してエンジン始動の許可を出さないようにする。この手順を図5のフローチャートに示す。
すなわち、制御部25は、イモビライザキー2の識別情報およびフラグの設定情報を受信すると(ステップS1)、運行情報収集部24に記憶されている識別情報と一致するか否か判定する(ステップS2)。ここで、識別情報が一致すれば(ステップS2でYes)、次に制御部25は、フラグの設定の有無を確認する(ステップS3)。ここで、フラグの設定が有れば(ステップS3でYes)、制御部25は、エンジンECU6に対してエンジンの始動を許可する(ステップS4)。
一方、制御部25は、識別情報が運行情報収集部24に記憶されている識別情報と不一致であったり(ステップS2でNo)、または、フラグが設定されていなかった場合には(ステップS3でNo)、エンジンECU6に対してエンジンの始動を禁止する(ステップS5)。
なお、ステップS4においてエンジンが始動された後は、イモビライザECU5の制御部25は、エンジンECU6、各種スイッチ・各種センサ30などから入力インタフェース27を介して運行情報を入力し、運行情報収集部24に記憶する。また、制御部25は、運行情報収集部24に記憶されている内容を、イモビライザキー2の運行情報記憶部18にも転送する。
(車両制御装置1の運用例について)
次に、車両制御装置1を用いた運用例について図6を参照して説明する。図6は、運用時の状態遷移(ST1〜ST6)を示すフローチャートを示す図である。状態ST1では、管理者が運転者の健康状態または/および車両の整備状態を確認する。運転者の健康状態とは、たとえば、飲酒の有無や疲労の状態である。車両の整備状態とは、決められた整備点検が終了しているか否かなどである。このとき、運転者の健康状態または/および車両の整備状態に不備があれば、状態ST6に推移する。状態ST6では、管理者が運転者に対して運行の禁止を通告すると共に、管理者端末8を使用してのフラグ設定を行わない。
一方、状態ST1で問題が無ければ、状態ST2に推移する。状態ST2では、管理者が管理者端末8にイモビライザキー2を差し込んでフラグ設定部17に対してフラグの設定を行う。なお、イモビライザキー2のフラグ設定部17は、前日または直前の運行終了時点において、運行情報記憶部18から運行情報が管理者端末8によって読み出されたときにフラグ設定を解除している。状態ST2でイモビライザキー2のフラグ設定部17にフラグが設定されたら、状態ST3に推移する。
状態ST3では、運転者がフラグが設定されたイモビライザキー2を用いて車両の運行を開始する。状態ST3で運行が開始され、その運行が終了したら状態ST4に推移する。
状態ST4では、運転者が車両のエンジンを止め、イモビライザキー2を持って管理者のところに行く。状態ST4で運転者が管理者のところに行くと、状態ST5に推移する。
状態ST5では、管理者が管理者端末8にイモビライザキー2を差し込んで運行情報を収集する。このときに、管理者端末8はイモビライザキー2のフラグ設定部17に設定されているフラグの設定を解除する。
(本発明の実施の形態に係る効果について)
車両制御装置1を用いて図6に示すような運用を行うことにより、イモビライザキー2を用いて運行終了後の運行管理を行うと共に、運行開始前についても運行管理を行うことができる。
特に、図6の状態ST1で説明したように、管理者による運転者に対する運行前の確認を怠るとイモビライザキー2にフラグが設定される機会を失うため、車両のエンジンを始動することが不可能になる。これにより、運行開始前の運行管理、すなわち、運転者の健康状態のチェックまたは/および車両の整備状態のチェックを確実に行うことができる。
(プログラムの実施の形態)
また、トランスポンダ3の制御部15、イモビライザECU5の制御部25は、所定のプログラムにより動作する汎用の情報処理装置(CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal
Processor)、マイクロプロセッサ(マイクロコンピュータ)など)によって構成されてもよい。たとえば、汎用の情報処理装置は、メモリ、CPU、入出力ポートなどを有する。汎用の情報処理装置のCPUは、メモリなどから所定のプログラムとして制御プログラムを読み込んで実行する。これにより、汎用の情報処理装置には、制御部15、25の機能が実現される。また、その他の機能についてもソフトウェアにより実現可能な機能については汎用の情報処理装置とプログラムとによって実現することができる。
なお、汎用の情報処理装置が実行する制御プログラムは、制御部15、25の出荷前に、汎用の情報処理装置のメモリなどに記憶されたものであっても、制御部15、25の出荷後に、汎用の情報処理装置のメモリなどに記憶されたものであってもよい。また、制御プログラムの一部が、制御部15、25の出荷後に、汎用の情報処理装置のメモリなどに記憶されたものであってもよい。制御部15、25の出荷後に、汎用の情報処理装置のメモリなどに記憶される制御プログラムは、たとえば、CD−ROMなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に記憶されているものをインストールしたものであっても、インターネットなどの伝送媒体を介してダウンロードしたものをインストールしたものであってもよい。
また、制御プログラムは、汎用の情報処理装置によって直接実行可能なものだけでなく、ハードディスクなどにインストールすることによって実行可能となるものも含む。また、圧縮されたり、暗号化されたりしたものも含む。
(変形例)
本発明の実施の形態は、その要旨を逸脱しない限り、様々に変更が可能である。たとえば、上述した実施の形態では、イモビライザキー2は、それ自体が電源を持たず、イモビライザECU5からの電磁波を受けることによりこれを電源とする例を説明した。これに対し、イモビライザキー2が電池を内蔵し、この内蔵した電池を電源としてもよい。これによれば、イモビライザキー2とイモビライザECU5との距離が数メートル程度離れている場合でもイモビライザキー2はイモビライザECU5に対して識別情報およびフラグの設定情報の送信を行うことができる。
また、フラグ設定部17は、フラグが設定されているときに、そのフラグをイモビライザECU5に送信しているが、フラグが設定されていてもいなくてもその状態をイモビライザECU5に送信するようにしてもよい。この場合、たとえばフラグが“1”、“0”のいずれの場合も送信し、受信したイモビライザECU5は“1”のフラグのときはエンジンの始動を許可し、“0”のときはエンジンの始動を許可しないようにする。
また、たとえば、イモビライザECU5は、複数のイモビライザキー2に対応するように、複数の記憶エリアを有すると説明したが、単一のイモビライザキー2のみに対応するように単一の記憶エリアを有してもよい。この場合には、イモビライザキー2の名前の記憶エリア40は不要となる。また、フラグの設定によって運行ができるようにしたがフラグの解除によって運行可能となるようにしてもよい。
また、運行前の運行管理としては、運転者の健康状態や車両の整備状態以外に、運行情報から得られる情報、たとえば連続運転時間、勤務表から得られる情報、たとえば運行休止時間、本人の申請による情報、たとえば睡眠時間などとしてもよい。
また、車両の運行を禁止する方法として、エンジンの始動を禁止する例を説明したが、これに限るものではない。たとえば、エンジンの始動は禁止せずに、ごく低速走行のみ許可するようにしてもよい。これによれば、駐車場の管理者が、駐車場内での車両の駐車位置の整理のため、車両の位置を少しだけ移動させたいような場合に好都合である。すなわち、正当なイモビライザキー2を所持しない駐車場の管理者でも駐車場内の車両位置の変更程度の作業は可能になる。その他にも車両の運行を禁止する方法としては、ステアリングの操作を不能とするなど、様々な方法が適用できる。
また、フラグ設定を行える端末を、複数の管理者端末8の中で所定の管理者端末8に限定してもよい。
1…車両制御装置、2…イモビライザキー、3…トランスポンダ、4…リングアンテナ、5…イモビライザECU、6…エンジンECU、7…キーシリンダ、8…管理者端末、10、20…アンテナコイル、11、21…コンデンサ、12、26…電源回路、13、27…入力インタフェース、14、28…出力インタフェース、15…制御部(フラグを送信する手段)、16…識別情報記憶部、17…フラグ設定部(フラグ設定手段)、18…運行情報記憶部(運行情報を記憶する手段)、24…運行情報収集部、25…制御部(車両制御手段)

Claims (2)

  1. 識別情報を無線信号として車両に送信するトランスポンダを備えるイモビライザキーと、
    車両に搭載され、上記トランスポンダが送信する上記無線信号を受信し、上記無線信号に含まれる上記識別情報と予め記憶した識別情報とが一致したときに、上記車両の運行を許可する車両制御手段と、
    管理者が管理し上記イモビライザキーへの情報の書込みおよび読み出しが可能な管理者端末と
    を備える車両制御装置において、
    上記トランスポンダには、上記識別情報を記憶する識別情報記憶部と、上記識別情報と共に送信するための少なくとも1つのフラグを設定または解除するフラグ設定手段と、車両の運行データを記憶する運行情報記録部とを備え、
    上記トランスポンダは、上記識別情報と共に上記フラグ設定手段により設定または解除されたフラグを送信する手段を備え、
    上記車両制御手段は、上記識別情報が一致しても上記フラグの送信が無いときまたは送信されたフラグが上記車両の運行を禁止するものであるときには上記車両の運行を禁止する手段を備え、
    上記管理者端末は、運行が完了したときには、上記イモビライザキーが差し込まれると上記運行情報記憶部に記憶された運行データを読み出して記憶するととともに、上記フラグ設定手段によるフラグ設定を解除させ、運行開始前には、運転者の健康状態または車両の整備状態により車両の運転を禁止する場合には上記トランスポンダのフラグ設定手段によるフラグの設定を行わない、
    ことを特徴とする車両制御装置。
  2. 車両に搭載され識別情報を無線信号として車両に送信するイモビライザキーのトランスポンダが送信する上記無線信号を受信し、上記無線信号に含まれる上記識別情報と予め記憶した識別情報とが一致したときに、上記車両の運行を許可する車両制御装置における車両制御方法において、
    上記トランスポンダは、上記車両の識別情報を記憶する識別情報記憶部と、車両の運行データを記憶する運行情報記憶部と、車両の運行に係るフラグの設定解除を行うフラグ設定手段とを備え、
    運行管理者が管理する管理者端末が上記運行情報記憶部に記憶された運行データを読み出して記憶するとともに、運転者の健康状態または車両の整備状態により車両の運転が可能か否かを判定して上記トランスポンダに設定されるフラグ情報の設定解除を制御する手段と備えており、
    上記トランスポンダのフラグ設定手段、上記識別情報と共に送信するための少なくとも1つのフラグを設定または解除するフラグ設定ステップと、
    上記トランスポンダの送信手段が、上記識別情報と共に上記フラグ設定ステップの処理により設定または解除されたフラグを送信するステップと、
    車両の制御手段が、上記識別情報が一致しても上記フラグの送信が無いときまたは送信されたフラグが上記車両の運行を禁止するものであるときには上記車両の運行を禁止するステップと、
    上記管理者端末が、運行が終了したときは、イモビライザキーが差し込まれると記憶された運行データを読み出すとともに上記フラグを解除させ、運行開始前に、運転者の健康状態または車両の整備状態により運転を禁止する場合には上記フラグの設定を行わないステップと
    を有する、
    ことを特徴とする車両制御方法。
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