JP5306633B2 - カーペット用不織布バッキング、その製造方法、並びに不織布バッキングを用いたズレ防止機能を有するカーペット - Google Patents

カーペット用不織布バッキング、その製造方法、並びに不織布バッキングを用いたズレ防止機能を有するカーペット Download PDF

Info

Publication number
JP5306633B2
JP5306633B2 JP2007285640A JP2007285640A JP5306633B2 JP 5306633 B2 JP5306633 B2 JP 5306633B2 JP 2007285640 A JP2007285640 A JP 2007285640A JP 2007285640 A JP2007285640 A JP 2007285640A JP 5306633 B2 JP5306633 B2 JP 5306633B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
nonwoven fabric
backing
polymer component
fabric backing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007285640A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009112358A (ja
JP2009112358A5 (ja
Inventor
耕平 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHOUEI CO Ltd
Daiwa Corp
Yachiyo Co Ltd
Original Assignee
SHOUEI CO Ltd
Daiwa Corp
Yachiyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHOUEI CO Ltd, Daiwa Corp, Yachiyo Co Ltd filed Critical SHOUEI CO Ltd
Priority to JP2007285640A priority Critical patent/JP5306633B2/ja
Publication of JP2009112358A publication Critical patent/JP2009112358A/ja
Publication of JP2009112358A5 publication Critical patent/JP2009112358A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5306633B2 publication Critical patent/JP5306633B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Carpets (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Description

本発明は、例えば自動車や列車、航空機などの乗り物の床面に敷設されるカーペットやマット、建物の室内や廊下の床面に敷設されるカーペットやマット、コンピュータのオペレーション用チェアマット、部屋の出入口に敷設される床面用マット、エレベータ内やエレベータホールの開閉扉前に敷設される床面用マット、玄関マットなどに適用されるカーペットに好適なズレ防止機能を有するカーペット用不織布バッキング、その製造方法、並びに不織布バッキングを用いたズレ防止機能を有するカーペットに関する。
従来、カーペットの裏側に設けられるズレ防止機能を有する不織布バッキングとしては、例えば図5〜図7に示すように、不織布バッキング1の裏面側に、表面と裏面とを有する経編み緯糸挿入編物の前記表面と裏面とを接続するループ状経糸をカットした編物2が一体化されていて、前記経糸のカット端3が係止部として繊維質バッキング1の裏面側に突出するようにしたものがある(特許文献1参照)。
特開2003−102611号公報
ところが、図5〜図7に示すカーペット用不織布バッキングにあっては、当該不織布バッキング1にズレ防止機能を持たせるのに、経編み緯糸挿入編物のループ状経糸をカットして編物2を作製し、この編物2を不織布バッキング1の裏面側に接着などの手法によって接合一体化する必要があった。
(削除)
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、不織布バッキングの一連の製造過程の中でズレ防止機能を持たせることができ、従来、不織布バッキングにズレ防止機能を持たせるために要していた手間と時間を削減し、もって該不織布バッキングの低コスト化を実現することができるカーペット用不織布バッキング、その製造方法、並びに不織布バッキングを用いたズレ防止機能を有するカーペットを提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、当該不織布バッキングの裏面側ほど密度が高くなるように高融点のポリマー成分と低融点のポリマー成分とからなる分割型複合繊維の分割された高融点のポリマー成分からなる繊維が含まれており、
当該不織布バッキングの裏面側には前記分割型複合繊維の分割された高融点のポリマー成分からなる繊維が突出しており、その繊維の根元が前記分割型複合繊維の溶融した低融点のポリマー成分によって固められていることを特徴とするズレ防止機能を有するカーペット用不織布バッキングをその要旨とした。
請求項2に記載の発明は、不織布バッキングの構成繊維の繊度が1〜20デシテックスであるのに対し、分割型複合繊維の分割された高融点のポリマー成分からなる繊維の繊度が50〜300デシテックスであることを特徴とする請求項に記載のズレ防止機能を有するカーペット用不織布バッキングをその要旨とした。
請求項3に記載の発明は、不織布バッキングの構成繊維中に分割型複合繊維の分割された高融点のポリマー成分からなる繊維よりも細く、前記不織布バッキングの構成繊維よりも太い繊維が含まれていることを特徴とする請求項1又は2に記載のズレ防止機能を有するカーペット用不織布バッキングをその要旨とした。
請求項4に記載の発明は、不織布バッキングの構成繊維の繊度が1〜20デシテックスであるのに対し、分割型複合繊維の分割された高融点のポリマー成分からなる繊維の繊度が500〜1000デシテックスであり、前記分割型複合繊維の分割された繊維よりも細く、前記不織布バッキングの構成繊維よりも太い繊維の繊度が50〜300デシテックスであることを特徴とする請求項に記載のズレ防止機能を有するカーペット用不織布バッキングをその要旨とした。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載のカーペット用不織布バッキングを用いたことを特徴とするズレ防止機能を有するカーペットをその要旨とした。
請求項6に記載の発明は、カーペット用不織布バッキングの製造方法であって、
当該不織布バッキングを構成する繊維ウェブを形成し、
次いで、前記不織布バッキングの繊維ウェブ上に高融点のポリマー成分と低融点のポリマー成分とからなる分割型複合繊維からなる複合繊維ウェブを形成し、
次いで、絡合処理を施すことにより、前記不織布バッキングの繊維ウェブ及び複合繊維ウェブのそれぞれの繊維相互、並びに不織布バッキングの繊維ウェブと複合繊維ウェブの繊維相互を結合させ、
この後、前記分割型複合繊維の高融点のポリマー成分の融点よりも低く、低融点のポリマー成分の融点と同じか若しくは高い温度で加熱することで、前記分割型複合繊維を分割させて前記分割型複合繊維の分割された高融点のポリマー成分からなる繊維を当該不織布バッキングの裏面側に突出させると共にその繊維の根元を前記分割型複合繊維の溶融した低融点のポリマー成分によって固めることを特徴とするズレ防止機能を有するカーペット用不織布バッキングの製造方法をその要旨とした。
請求項7に記載の発明は、不織布バッキングの構成繊維の繊度が1〜20デシテックスであるのに対し、分割型複合繊維の分割される高融点のポリマー成分からなる繊維の繊度が50〜300デシテックスであることを特徴とする請求項に記載のズレ防止機能を有するカーペット用不織布バッキングの製造方法をその要旨とした
請求項8に記載の発明は、不織布バッキングを構成する繊維ウェブを形成した後、分割型複合繊維からなる複合繊維ウェブを形成する前に、前記分割型複合繊維の分割される高融点のポリマー成分からなる繊維よりも細く、前記不織布バッキングの構成繊維よりも太い繊維の繊維ウェブを形成することを特徴とする請求項記載のズレ防止機能を有するカーペット用不織布バッキングの製造方法をその要旨とした。
請求項9に記載の発明は、不織布バッキングの構成繊維の繊度が1〜20デシテックスであるのに対し、分割型複合繊維の分割される高融点のポリマー成分からなる繊維の繊度が500〜1000デシテックスであり、前記分割型複合繊維の分割される高融点のポリマー成分からなる繊維よりも細く、前記不織布バッキングの構成繊維よりも太い繊維の繊度が50〜300デシテックスであることを特徴とする請求項に記載のズレ防止機能を有するカーペット用不織布バッキングの製造方法をその要旨とした。
本発明のカーペット用不織布バッキングにあっては、当該不織布バッキングの裏面側ほど密度が高くなるように高融点のポリマー成分と低融点のポリマー成分とからなる分割型複合繊維の分割された高融点のポリマー成分からなる繊維が含まれており、当該不織布バッキングの裏面側には前記分割型複合繊維の分割された高融点のポリマー成分からなる繊維が突出しており、その繊維の根元が前記分割型複合繊維の溶融した低融点のポリマー成分によって固められて当該不織布バッキングの裏面側の形態の安定化が図られている。このため、本発明の不織布バッキングをカーペットに適用したとき、不織布バッキングの裏面側に突出する高融点のポリマー成分からなる繊維が該カーペットが敷設される床面に食い込むことで、カーペットのズレが防止されるようになっていることから、構造が簡単であり、しかも優れたズレ防止機能を有する。
また、本発明のカーペット用不織布バッキングの製造方法にあっては、当該不織布バッキングを構成する繊維ウェブを形成し、次いで、前記不織布バッキングの繊維ウェブ上に高融点のポリマー成分と低融点のポリマー成分とからなる分割型複合繊維からなる複合繊維ウェブを形成し、次いで、絡合処理を施すことにより、前記不織布バッキングの繊維ウェブ及び複合繊維ウェブのそれぞれの繊維相互、並びに不織布バッキングの繊維ウェブと複合繊維ウェブの繊維相互を結合させ、この後、前記不織布バッキングを前記分割型複合繊維の高融点のポリマー成分の融点よりも低く、低融点のポリマー成分の融点と同じか若しくは高い温度で加熱することで、前記分割型複合繊維を分割させて前記分割型複合繊維の分割された高融点のポリマー成分からなる繊維を当該不織布バッキングの裏面側に突出させると共にその繊維の根元を前記分割型複合繊維の溶融した低融点のポリマー成分によって固められるようになっており、不織布バッキングの一連の製造過程で不織布バッキングにズレ防止機能を付与することができる。このため、従来の不織布バッキングのように、ズレ防止機能を持たせるために要していた手間と時間を削減し、もって該不織布バッキングの低コスト化を実現することができる。
以下、本発明のカーペット用不織布バッキング、その製造方法、並びに不織布バッキングを用いたズレ防止機能を有するカーペットを図面に示した実施形態に従ってさらに詳しく説明する。尚、本発明のカーペット用不織布バッキングの製造方法については、本発明のカーペット用不織布バッキングを説明する過程で共に説明することとする。
図1は、表面繊維基材13の裏側に不織布バッキング12を設けたカーペット11を示すものである。表面繊維基材13としては、特に限定されないが、図1に示す表面繊維基材13は、不織布、紙、布、フェルトあるいはこれらの複合物からなる繊維シート13aにパイル糸13bを所定のボリュームで略U字状となるように打ち込んだものである。尚、表面繊維基材13は、パイル糸13bを打ち込まない繊維シート13aのみからなるものであっても良い。
また、図1に示す表面繊維基材13には、パイル糸13bの抜け止めのためにプレコート層14が設けられている。またさらに表面繊維基材13のプレコート層14の裏側には接着層15が設けられている。図1に示す接着層15は、例えば前述のポリアミド系ホットメルト樹脂、ポリスチレン系ホットメルト樹脂、ポリエチレン系ホットメルト樹脂、EVA系ホットメルト樹脂などのホットメルト樹脂からなり、その形態は蜘蛛の巣状となっており、表面繊維基材13と不織布バッキング12とを部分接着できるようになっている。この接着層15を介して不織布バッキング12が接着されている。
不織布バッキング12には、例えばポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィン系繊維、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系繊維、ナイロン6、ナイロン66などのポリアミド系繊維、ポリアクリロニトリルなどのアクリル系繊維、或いはポリビニルアルコール系繊維から選ばれる1種若しくは2種以上を構成繊維とする不織布を用いることができる。
この不織布バッキング12を構成する構成繊維20中には高融点のポリマー成分と低融点のポリマー成分の組み合わせからなる分割型複合繊維由来の分割された極太の分割繊維或いはその分割繊維束が含まれている。この分割型複合繊維21を構成する高融点のポリマー成分と低融点のポリマー成分の融点の差は15℃以上、好ましくは20℃以上であり、このようなポリマーの組み合わせとしては、例えばポリエステル/ポリオレフィン、高融点ポリエステル/低融点ポリエステル、ポリアミド/ポリオレフィン、高融点ポリアミド/低融点ポリアミド、ポリプロピレン/ポリエチレン、高融点ポリエチレン/低融点ポリエチレン等が挙げることができる。
この分割型複合繊維21は、高融点のポリマー成分の融点よりも低く、低融点のポリマー成分の融点と同じか若しくは高い温度で加熱することにより、低融点のポリマー成分が溶融し、高融点のポリマー成分が分割された繊維として残存するようになっている。
この分割型複合繊維21の断面形状としては、例えば図2に示すように、高融点のポリマー成分21aと低融点のポリマー成分21bとを交互に層状に積層したものや、図3に示すように、高融点のポリマー成分21aと低融点のポリマー成分21bとを交互に放射状に並べて菊花状の繊維断面としたものなどを使用できる。
また、不織布バッキング12の構成繊維20には、繊度が1〜20デシテックスのものが望ましく、これに対し分割型複合繊維21には、分割された高融点のポリマー成分からなる繊維21aの繊度が50〜300デシテックスとなるものが望ましい。
図1に示すカーペット用不織布バッキング12は、例えば図4に示す方法によって製造することができる。図4に示す方法では、まず図1及び図4に示すように、図4中矢印方向に移動するメッシュ30上に第1ホッパー31から当該不織布バッキング12を構成する構成繊維20を投入して繊維ウェブ31を形成する。次いで、前記不織布バッキング12の繊維ウェブ31上に第2ホッパー33から、高融点のポリマー成分21aと低融点のポリマー成分21bとからなる分割型複合繊維21を投入して分割型複合繊維21からなる複合繊維ウェブ34を形成する。
次いで、ニードリング又は水流によって絡合処理35を施すことにより、前記不織布バッキング12の繊維ウェブ32及び複合繊維ウェブ34のそれぞれの繊維20、21相互、並びに不織布バッキング12の繊維ウェブ32と複合繊維ウェブ34の繊維20と繊維21の相互を結合させる。この絡合処理により、不織布バッキング12の一方面側、すなわち複合繊維ウェブ34側には分割型複合繊維21が高密度に存在することになる。
この後、絡合処理35によって繊維相互が結合した不織布バッキング12をヒーター36によって、前記分割型複合繊維21の高融点のポリマー成分の融点よりも低く、低融点のポリマー成分の融点と同じか若しくは高い温度で加熱することで、例えば図2又は図3に示す前記分割型複合繊維21の低融点のポリマー成分21bを溶融させて分割させ、残存する高融点のポリマー成分からなる繊維21aが放射状に分割し、図1に示すように該不織布バッキング12の裏面側には分割型複合繊維21の分割された高融点のポリマー成分からなる繊維21aが突出することになる。
また、加熱によって溶融した低融点のポリマー成分21bは、分割型複合繊維21の分割された高融点のポリマー成分からなる繊維21aが絡み合った不織布バッキング12の構成繊維20間を結合すると共に分割型複合繊維21の分割された高融点のポリマー成分からなる繊維21a相互を結合し、不織布バッキング12の裏面側に突出する分割型複合繊維21の分割された高融点のポリマー成分からなる繊維21aの根元が固められ、不織布バッキング12の裏面側の形態の安定化を図ることができるようになっている。
次に、図5に示す不織布バッキングについて説明する。図5に示すカーペット41は、表面繊維基材43の裏側に不織布バッキング42を設けたものであり、不織布バッキング42の構成繊維50中には、前記分割型複合繊維51由来の高融点のポリマー成分からなる繊維51aよりも細く、前記不織布バッキング42の構成繊維50よりも太い繊維52が含まれていることを特徴とするものである。
尚、図5に示すカーペット41における表面繊維基材43、プレコート層44、接着層45、不織布バッキング42の構成繊維50、分割型極太複合繊維51については、図1に示すものと同じであるため、ここでの説明は割愛する。
図5に示すカーペット41における不織布バッキング42の場合、不織布バッキング42の構成繊維50中には、分割型複合繊維51由来の高融点のポリマー成分からなる繊維51aのほかに、前記高融点のポリマー成分からなる繊維51aよりも細く、前記不織布バッキング42の構成繊維50よりも太い繊維52が含まれている。
不織布バッキング42の構成繊維50の繊度としては1〜20デシテックスが望ましく、これに対し、分割型複合繊維51の分割された高融点のポリマー成分からなる繊維51aの繊度は500〜1000デシテックスが望ましく、前記分割型複合繊維51の分割された高融点のポリマー成分からなる繊維51aよりも細く、前記不織布バッキング42の構成繊維50よりも太い繊維52の繊度としては50〜300デシテックスが望ましい。
図5に示すカーペット用不織布バッキング41は、例えば図6に示す方法によって製造することができる。図6に示す方法では、まず図5及び図6に示すように、図6中矢印方向に移動するメッシュ60上に第1ホッパー61から当該不織布バッキング42を構成する構成繊維50を投入して繊維ウェブ61を形成する。次いで、前記不織布バッキング42の繊維ウェブ61上に第2ホッパー63から、分割型複合繊維51の分割された高融点のポリマー成分からなる繊維51aよりも細く、前記不織布バッキング42の構成繊維50よりも太い繊維52を投入して繊維ウェブ64を形成する。次いで、繊維ウェブ64上に高融点のポリマー成分と低融点のポリマー成分とからなる分割型複合繊維51を投入して分割型複合繊維51からなる複合繊維ウェブ65を形成する。
次いで、ニードリング又は水流によって絡合処理66を施すことにより、前記不織布バッキング42の繊維ウェブ61、繊維ウェブ64、及び複合繊維ウェブ65のそれぞれの繊維50、52、51相互、並びに不織布バッキング42の繊維ウェブ61、繊維ウェブ64、及び複合繊維ウェブ65の繊維50と繊維52、繊維51の相互を結合させる。この絡合処理により、不織布バッキング42の一方面側、すなわち複合繊維ウェブ65側には、分割型複合繊維51が高密度に存在することになる。
また、この形態の場合、繊度が互いに近い繊維50、繊維52、繊維51の3種類の繊維を用いているために、各繊維50、52、51の相互が絡み易く、シート形態がより安定なものとなり、分割型複合繊維51由来の分割された高融点のポリマー成分からなる繊維51aの抜けをより確実に防止することができる。
この後、絡合処理66によって繊維相互が結合した不織布バッキング42をヒーター67によって、前記分割型複合繊維51の高融点のポリマー成分の融点よりも低く、低融点のポリマー成分の融点と同じか若しくは高い温度で加熱することで、分割型複合繊維51の低融点のポリマー成分を溶融させて、残存する高融点のポリマー成分からなる繊維51aを放射状に分割させ、これにより図5に示すように該不織布バッキング42の裏面側に分割型複合繊維51の分割された高融点のポリマー成分からなる繊維51aが突出することになる。
また、加熱によって溶融した低融点のポリマー成分は、分割型複合繊維51の分割された高融点のポリマー成分からなる繊維51aが絡み合った不織布バッキング42の構成繊維50及び繊維52間を結合すると共に分割型複合繊維51の分割された高融点のポリマー成分からなる繊維51a相互を結合し、不織布バッキング42の裏面側に突出する分割型複合繊維51の分割された高融点のポリマー成分からなる繊維51aの根元が固められ、不織布バッキング42の裏面側の形態の安定化を図ることができるようになっている。
尚、本発明のカーペット用不織布バッキングは、例えば繊度又は繊維長の異なる複数の分割型複合繊維を用いて、カーペットの適用される用途や使用状態に応じたズレ防止効果を調整するなど、特許請求の範囲に記載された範囲で自由に変更することができる。
本発明のカーペット用不織布バッキングを示す要部拡大断面図である。 本発明のカーペット用不織布バッキングに含まれる分割型複合繊維の繊維断面を示す模式図である。 本発明のカーペット用不織布バッキングに含まれる分割型複合繊維の別形態の繊維断面を示す模式図である。 図1に示すカーペット用不織布バッキングの製造工程を示す模式図である。 本発明のカーペット用不織布バッキングを示す要部拡大断面図である。 図5に示すカーペット用不織布バッキングの製造工程を示す模式図である。 従来のカーペット用不織布バッキングを用いたカーペットを示す要部拡大断面図である。 従来のカーペット用不織布バッキングの製造過程を示す要部拡大断面図である。 従来のカーペット用不織布バッキングを示す要部拡大断面図である。
12、42・・・不織布バッキング
13、43・・・表面繊維基材
14、44・・・プレコート層
15、45・・・接着層
20、50・・・構成繊維
21、51・・・分割型複合繊維
21a、51a・・・分割された高融点のポリマー成分からなる繊維

Claims (9)

  1. カーペット用不織布バッキングであって、
    当該不織布バッキングの裏面側ほど密度が高くなるように高融点のポリマー成分と低融点のポリマー成分とからなる分割型複合繊維の分割された高融点のポリマー成分からなる繊維が含まれており、
    当該不織布バッキングの裏面側には前記分割型複合繊維の分割された高融点のポリマー成分からなる繊維が突出しており、その繊維の根元が前記分割型複合繊維の溶融した低融点のポリマー成分によって固められていることを特徴とするズレ防止機能を有するカーペット用不織布バッキング。
  2. 不織布バッキングの構成繊維の繊度が1〜20デシテックスであるのに対し、分割型複合繊維の分割された高融点のポリマー成分からなる繊維の繊度が50〜300デシテックスであることを特徴とする請求項に記載のズレ防止機能を有するカーペット用不織布バッキング。
  3. 不織布バッキングの構成繊維中に分割型複合繊維の分割された高融点のポリマー成分からなる繊維よりも細く、前記不織布バッキングの構成繊維よりも太い繊維が含まれていることを特徴とする請求項1又は2に記載のズレ防止機能を有するカーペット用不織布バッキング。
  4. 不織布バッキングの構成繊維の繊度が1〜20デシテックスであるのに対し、分割型複合繊維の分割された高融点のポリマー成分からなる繊維の繊度が500〜1000デシテックスであり、前記分割型複合繊維の分割された繊維よりも細く、前記不織布バッキングの構成繊維よりも太い繊維の繊度が50〜300デシテックスであることを特徴とする請求項に記載のズレ防止機能を有するカーペット用不織布バッキング。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載のカーペット用不織布バッキングを用いたことを特徴とするズレ防止機能を有するカーペット。
  6. カーペット用不織布バッキングの製造方法であって、
    当該不織布バッキングを構成する繊維ウェブを形成し、
    次いで、前記不織布バッキングの繊維ウェブ上に高融点のポリマー成分と低融点のポリマー成分とからなる分割型複合繊維からなる複合繊維ウェブを形成し、
    次いで、絡合処理を施すことにより、前記不織布バッキングの繊維ウェブ及び複合繊維ウェブのそれぞれの繊維相互、並びに不織布バッキングの繊維ウェブと複合繊維ウェブの繊維相互を結合させ、
    この後、前記分割型複合繊維の高融点のポリマー成分の融点よりも低く、低融点のポリマー成分の融点と同じか若しくは高い温度で加熱することで、前記分割型複合繊維を分割させて前記分割型複合繊維の分割された高融点のポリマー成分からなる繊維を当該不織布バッキングの裏面側に突出させると共にその繊維の根元を前記分割型複合繊維の溶融した低融点のポリマー成分によって固めることを特徴とするズレ防止機能を有するカーペット用不織布バッキングの製造方法。
  7. 不織布バッキングの構成繊維の繊度が1〜20デシテックスであるのに対し、分割型複合繊維の分割される高融点のポリマー成分からなる繊維の繊度が50〜300デシテックスであることを特徴とする請求項に記載のズレ防止機能を有するカーペット用不織布バッキングの製造方法。
  8. 不織布バッキングを構成する繊維ウェブを形成した後、分割型複合繊維からなる複合繊維ウェブを形成する前に、前記分割型複合繊維の分割される高融点のポリマー成分からなる繊維よりも細く、前記不織布バッキングの構成繊維よりも太い繊維の繊維ウェブを形成することを特徴とする請求項記載のズレ防止機能を有するカーペット用不織布バッキングの製造方法。
  9. 不織布バッキングの構成繊維の繊度が1〜20デシテックスであるのに対し、分割型複合繊維の分割される高融点のポリマー成分からなる繊維の繊度が500〜1000デシテックスであり、前記分割型複合繊維の分割される高融点のポリマー成分からなる繊維よりも細く、前記不織布バッキングの構成繊維よりも太い繊維の繊度が50〜300デシテックスであることを特徴とする請求項に記載のズレ防止機能を有するカーペット用不織布バッキングの製造方法。
JP2007285640A 2007-11-02 2007-11-02 カーペット用不織布バッキング、その製造方法、並びに不織布バッキングを用いたズレ防止機能を有するカーペット Expired - Fee Related JP5306633B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007285640A JP5306633B2 (ja) 2007-11-02 2007-11-02 カーペット用不織布バッキング、その製造方法、並びに不織布バッキングを用いたズレ防止機能を有するカーペット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007285640A JP5306633B2 (ja) 2007-11-02 2007-11-02 カーペット用不織布バッキング、その製造方法、並びに不織布バッキングを用いたズレ防止機能を有するカーペット

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009112358A JP2009112358A (ja) 2009-05-28
JP2009112358A5 JP2009112358A5 (ja) 2012-11-01
JP5306633B2 true JP5306633B2 (ja) 2013-10-02

Family

ID=40780201

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007285640A Expired - Fee Related JP5306633B2 (ja) 2007-11-02 2007-11-02 カーペット用不織布バッキング、その製造方法、並びに不織布バッキングを用いたズレ防止機能を有するカーペット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5306633B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5898934B2 (ja) * 2011-11-30 2016-04-06 呉羽テック株式会社 防音床材
JP2015042540A (ja) * 2013-07-25 2015-03-05 株式会社大和 敷物用不織布バッキングの製造方法、その方法により製造された敷物用不織布バッキング及びその不織布バッキングを備えた敷物

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3852644B2 (ja) * 1998-09-21 2006-12-06 チッソ株式会社 分割型複合繊維、これを用いた不織布及び吸収性物品
JP2001064861A (ja) * 1999-06-17 2001-03-13 Kanebo Ltd クッション材およびその製造方法
JP4372315B2 (ja) * 2000-06-22 2009-11-25 日本バイリーン株式会社 フロアマット用裏材の製造方法及びフロアマット
JP2003038333A (ja) * 2001-08-03 2003-02-12 Suminoe Textile Co Ltd タフテッドカーペット

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009112358A (ja) 2009-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20080070465A1 (en) High loft nonwoven for foam replacement
EP3256631B1 (en) Method for manufacturing a laminated pile textile product
RU2760023C2 (ru) Нетканый несущий материал, содержащий первую часть и вторую часть
JP5306633B2 (ja) カーペット用不織布バッキング、その製造方法、並びに不織布バッキングを用いたズレ防止機能を有するカーペット
EP1304409B1 (en) Two-layer laminate
KR101117779B1 (ko) 인조 잔디용 기포지에 이용되는 폴리에스테르계 부직포 및 직물의 이중층 합성 직물
JP2009112358A5 (ja)
JP5052680B2 (ja) カーペット、それに用いる繊維質バッキング、並びにズレ防止性を付与する編物
JP2010246929A5 (ja)
JP2011120926A5 (ja)
JP6867019B2 (ja) 透気防水シートの製造方法
CN108697254B (zh) 簇绒地毯用一次底布和其制造方法
JPH10266057A (ja) 不織布およびタフテッドカーペット用基布およびタフテッドカーペット
JP3619961B2 (ja) カーペットの製造方法
KR101194432B1 (ko) 니들 펀칭된 부직포 벨루어 및 그의 용도
JP2014061122A (ja) フロアマット
JP2007222516A (ja) 3層構造カーペット及びその製造方法
JP4210946B2 (ja) フロアマット用基材の製造方法及びフロアマット用基材
JP2014226223A (ja) 敷物及び自動車用マット
JP2002275753A (ja) カーペート及びその製造法
JP2023045432A (ja) ヒータユニットおよび車両用シート
JPH05214662A (ja) 置き敷きカーペット
JP2004339658A (ja) 係合性繊維シート
JPH05214661A (ja) 置き敷きカーペット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101020

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120912

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121009

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121015

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130528

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130626

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5306633

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees