JP5305386B2 - 磁気光学光変調器 - Google Patents
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Description
δmin +nπ≦δ≦(n+1)π−δmin
δmin =1.5×d×α
但し、
n=0,1,2,・・・
d:磁気光学結晶内の光路の入射面垂直成分長(μm)
α:透過光の吸収係数(dB/μm)
を満たすものとする。ここで、磁気光学結晶内の光路の入射面垂直成分長(以下、垂直光路長と表記する)とは、例えば偏光子と、磁気光学結晶と、直線位相子と、検光子とが直線的に配列されている場合(後述する図2のような構成)は、光は磁気光学結晶内を1回透過するだけであるから,磁気光学結晶の厚さとなる。これに対し,磁気光学結晶の背面にミラー等を設置し,光が反射して再び入射面から出射する場合は、光は磁気光学結晶内を2回通過するため、磁気光学結晶の厚さの2倍となる。
(RBi)3 (FeM)5 O12
但し、R:1種以上の希土類元素、M:Ga,Al,Inから選ばれる1種以上の元素
であることが好ましい。
P=(Imax cosα+Imin sinα)2 ・・・(1)
となる。ここでαは、楕円偏光の長軸と検光子透過軸とのなす角度である。上記(1)式より、透過光量を最小にするには、α=π/2で、且つImin を小さくすることである。αは検光子透過軸の設定角度であるので、楕円偏光の長軸と直交方向に設置することが適当である。Imin は、偏光の楕円率と関係しており、楕円率が小さいこと(直線偏光であること)が望ましいことになる。
Pmin =[Imax cos(π/2)+Imin sin(π/2)]2
=(Imin )2 ・・・(2)
以上のことから、最小透過光量は偏光の楕円率と直結しており、楕円率を小さくすることが重要であることが分かる。
Pmax =[Imax cos(π/2+x)+Imin sin(π/2+x)]2 ・・・(3)
となる。ここでxは偏光面の変化量であり、本発明の場合は、正方向に磁界を印加したときの磁気光学結晶透過による回転角θF dと直線位相子通過による回転La の和と、逆方向に磁界を印加したときの磁気光学結晶通過による回転角−θF dと直線位相子通過による回転Lb の和との差になる。よって、(3)式は、次式のように変換される。
Pmax ={Imax sin[2θF d+(La −Lb )]+Imin cos[2θF d+(La −Lb )]}2
これより、最大透過光量Pmax の条件としては、[2θF d+(La −Lb )]=π/2で、且つImax が大きいこととなる。
δopt =1.5×d×α
d:磁気光学結晶内の光路の入射面垂直成分長(μm)
α:透過光の吸収係数(dB/μm)
これより、希土類鉄ガーネット単結晶の厚みと吸収係数がわかれば、位相差は算出可能となる。ここで、このδopt は、その直線位相子の進相軸とそこに入射する偏光の主軸(長軸)を合わせたときの位相差である。よって、これ以上の位相差を持つ直線位相子の場合は、進相軸を主軸から傾ければ、コントラストを同様に大きくできる。その意味でδopt は、必要な最小位相差δmin と言える。但し、それ以上であっても、波の周期性から周期的にコントラストを大きくできない位相差が存在する。それらを除いた位相差δは、次式で表される。
δmin +nπ≦δ≦(n+1)π−δmin
但し、n=0,1,2,・・・
(CaGd)3 (MgZrGa)5 O12で表される、厚さが700μmで1インチ形状の非磁性基板に、液相エピタキシャル法により、組成が(GdYBi)3 (FeGa)5 O12の磁性ガーネット単結晶を3μm育成した。それを1mm角に切断し、1000℃で10時間熱処理して磁気光学結晶とした。この磁気光学結晶について、波長532nmにおける吸収係数を測定したところ、1.5dB/μmであった。磁気光学結晶を、銅線を巻きつけた鉄心の中に配置し、その前後に偏光子と検光子を設置した。光は、偏光子、磁気光学結晶、検光子の順に通過する。鉄心に巻きつけたコイルに正逆電流を流すことにより、磁気光学結晶には、光の進行方向と同方向をプラスとした場合に−40〜+40kA/mの磁界が印加できる。ここで、マイナスは光の進行方向と逆方向の磁界強度を表している。この状態で、波長532nm、1mWの光を入射し、磁界を+40kA/mにして、検光子を光入射面内で回転させ、透過光量が最小になる角度で固定した。次に、磁気光学結晶と検光子の間に波長532nmにおける位相差が6.8度の直線位相子を挿入し、光入射面内で回転させて、検光子を透過する光量が最小になるようにした。この状態で、磁界を−40kA/m〜+40kA/mまで可変させ、透過光量を測定した。その結果、最大透過光量ては−10.5dBm、コントラストは44.0dBであった。
(CaGd)3 (MgZrGa)5 O12で表される、厚さが700μmで1インチ形状の非磁性基板に、液相エピタキシャル法により、組成が(GdYBi)3 (FeGa)5 O12の磁性ガーネット単結晶を3μm育成した。それを1mm角に切断し、1000℃で10時間熱処理して磁気光学結晶とした。この磁気光学結晶について、波長532nmにおける吸収係数を測定したところ、1.5dB/μmであった。磁気光学結晶を、銅線を巻きつけた鉄心の中に配置し、その前に偏光子を、直後に532nmにおける位相差が45度の直線位相子を、その後ろに検光子を設置した。光は、偏光子、磁気光学結晶、直線位相子、検光子の順に通過する。鉄心に巻きつけたコイルに正逆電流を流すことにより、磁気光学結晶には、光の進行方向と同方向をプラスとした場合に−40〜+40kA/mの磁界が印加できる。ここでも、マイナスは光の進行方向と逆方向の磁界強度を表している。この状態で、波長532nm、1mWの光を入射し、磁界を+40kA/mにして、検光子を光入射面内で半周回転させ、透過光量の最小値を測定した。次に、直線位相子を光入射面内で5度程度回転させて固定し、検光子を半周回転させて透過光量の最小値を測定した。この作業を繰り返し、透過光量が最も小さくなる直線位相子角度領域を見つけ、その付近で直線位相子角度を微調整して、透過光量が最小になる角度で固定し、検光子も透過光量が最小になる角度で固定した。この状態で磁界を−40kA/m〜+40kA/mまで可変させ、透過光量を測定した。その結果、最大透過光量は−10.2dBm、コントラストは44.3dBとなった。
(CaGd)3 (MgZrGa)5 O12で表される、厚さが700μmで1インチ形状の非磁性基板に、液相エピタキシャル法により、組成が(GdYBi)3 (FeGa)5 O12の磁性ガーネット単結晶を3μm育成した。それを1mm角に切断し、1000℃で10時間熱処理して磁気光学結晶とした。その磁気光学結晶について、波長532nmにおける吸収係数を測定したところ、1.5dB/μmであった。磁気光学結晶を、銅線を巻きつけた鉄心の中に配置し、その前後に偏光子と検光子を設置した。光は、偏光子、磁気光学結晶、検光子の順に通過する。鉄心に巻きつけたコイルに正逆電流を流すことにより、磁気光学結晶には、光の進行方向と同方向をプラスとした場合に−40〜+40kA/mの磁界が印加できる。ここでも、マイナスは光の進行方向と逆方向の磁界強度を表している。この状態で、波長532nm、1mWの光を入射し、磁界を+40kA/mにして、検光子を光入射面内で回転させ、透過光量が最小になる角度で固定した。次に、磁界を−40kA/m〜+40kA/mまで可変させ、透過光量を測定した。その結果、最大透過光量は−10.7dBm、コントラストは18.2dBであった。
12 磁気光学結晶
14 直線位相子
16 検光子
Claims (5)
- 偏光子と磁気光学結晶と検光子を、その順に光が進行するように光路中に配置し、前記磁気光学結晶は希土類鉄ガーネット単結晶からなり、該磁気光学結晶に磁界を印加する可変磁界印加手段で磁気光学結晶の磁化方向を制御することにより、検光子から出力する透過光量を可変する磁気光学光変調器において、
磁気光学結晶と検光子との間に直線位相子を挿入し、検光子からの透過光量が最小となる状態のときに、前記直線位相子は、それを光入射面内で回転させたときに直線位相子透過後の偏光の楕円率が最小となる角度に設定され、前記検光子は、直線位相子を透過した楕円偏光の長軸に対して検光子透過軸が直交するように設置されていることを特徴とする磁気光学光変調器。 - 偏光子と磁気光学結晶と検光子を、その順に光が進行するように光路中に配置し、前記磁気光学結晶は希土類鉄ガーネット単結晶からなり、該磁気光学結晶に高周波磁界を印加するコイルによって光進行方向に対する磁気光学結晶の磁化方向を制御することにより、検光子から出力する透過光量を変調する磁気光学光変調器において、
磁気光学結晶と検光子との間に直線位相子を挿入し、磁気光学結晶に印加される高周波磁界の光進行方向と同方向もしくは逆方向の成分が最大となる状態のときに、前記直線位相子は、それを光入射面内方向で回転させたときに直線位相子透過後の偏光の楕円率が最小となる角度に設定され、前記検光子は、直線位相子を透過した楕円偏光の長軸に対して検光子透過軸が直交するように設置されていることを特徴とする磁気光学光変調器。 - 前記磁気光学結晶は、非磁性基板上に液相エピタキシャル成長させた希土類鉄ガーネット単結晶をアニール処理したものであり、該磁気光学結晶を中心に同心状にコイルが巻回され、該コイルに高周波電流を通電することにより、磁気光学結晶の光入射面に対して垂直方向の高周波磁界が印加されるようにした請求項2記載の磁気光学光変調器。
- 前記直線位相子は、その位相差δが、
δmin +nπ≦δ≦(n+1)π−δmin
δmin =1.5×d×α
但し、
n=0,1,2,・・・
d:磁気光学結晶内の光路の入射面垂直成分長(μm)
α:透過光の吸収係数(dB/μm)
を満たすものである請求項1乃至3のいずれかに記載の磁気光学光変調器。 - 希土類鉄ガーネット単結晶の組成が、
(RBi)3 (FeM)5 O12
但し、
R:1種以上の希土類元素
M:Ga,Al,Inから選ばれる1種以上の元素
である請求項1乃至4のいずれかに記載の磁気光学光変調器。
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