JP5304534B2 - 自己位置推定装置、自己位置推定方法及びプログラム - Google Patents

自己位置推定装置、自己位置推定方法及びプログラム Download PDF

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本発明は、物体との距離情報を検出する距離センサを備え、距離センサにより検出された距離情報に基づいて、自己位置を推定する自己位置推定装置、自己位置推定方法及びプログラムに関するものである。
センサからロボット等の観測対象の情報を取得して、観測対象の自己位置等を認識するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、レーザレンジファインダなどの距離センサにより検出された距離情報と、予め記憶した地図情報とのマッチングにより自己位置を推定する自己位置推定装置が知られている。例えば、当該自己位置推定装置は、地図情報上にない物体が存在する場合、距離情報と地図情報とのマッチ度(信頼度)を利用して、自己位置が正常に推定されているか否かを判定することができる。また、自己位置推定装置は、距離センサの全検出領域のマッチ度を求め、このマッチ度に基づいて、自己位置が正常に推定されているか否かを判定することができる。
特開平8−212329号公報
しかしながら、距離センサの検出領域において、例えば、一部の領域に対するマッチ度が高いにもかかわらず、その他の領域に対するマッチ度が低い場合、検出領域全体に対するマッチ度は平均化され大きく低下する可能性があり、自己位置の推定が正確に行えない可能性がある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、自己位置の推定を高精度に行うことができる自己位置推定装置、自己位置推定方法及びプログラムを提供することを主たる目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、検出領域内の物体との距離情報を検出する距離センサを備え、前記距離センサにより検出された前記物体との距離情報に基づいて、自己位置を推定する自己位置推定装置であって、前記距離センサの検出領域を複数の小領域に分割し、前記距離センサにより検出された前記物体の距離情報と、地図情報とに基づいて、前記小領域毎に自己位置を判定する小領域判定手段と、前記小領域判定手段により判定された前記小領域毎の自己位置の判定に基づいて、自己位置が正常であるか否かを最終的に判定する自己位置判定手段と、を備える、ことを特徴とする自己位置推定装置である。
また、この一態様において、前記小領域判定手段は、前記小領域毎に、前記距離センサにより検出された前記物体の距離情報と、地図情報とのマッチ度を算出し、該算出した小領域のマッチ度が所定値以上となるとき、該小領域に対する自己位置が正常であると判定してもよい。
さらに、この一態様において、前記自己位置判定手段は、前記小領域判定手段により判定された前記小領域毎の自己位置の判定と、前記距離センサの冗長性と、に基づいて、自己位置が正常であるか否かを判定してもよい。
さらにまた、この一態様において、前記自己位置判定手段は、(前記小領域判定手段により自己位置が正常と判定された前記小領域の数/分割された前記小領域の総数)>(1/前記距離センサの冗長性)となるとき、自己位置が正常であると判定してもよい。
なお、この一態様において、前記自己位置判定手段により前記自己位置が異常であると判定されたとき、正常な自己位置へ復帰させるための処理を行う復帰処理手段を更に備えていてもよい。
また、この一態様において、前記復帰処理手段は、パーティクルフィルタを用いて所定の領域内にパーティクルを散布し、該散布したパーティクルのうち、前記自己位置判定手段により自己位置が正常であると判定される前記パーティクルを、復帰位置として抽出してもよい。
他方、上記目的を達成するための本発明の一態様は、距離センサの検出領域内の物体との距離情報に基づいて、自己位置を推定する自己位置推定方法であって、前記距離センサの検出領域を複数の小領域に分割し、前記距離センサにより検出された前記物体の距離情報と、地図情報とに基づいて、前記小領域毎に自己位置を判定する工程と、前記判定された前記小領域毎の自己位置の判定に基づいて、自己位置が正常であるか否かを最終的に判定する工程と、を含む、ことを特徴とする自己位置推定方法であってもよい。
また、上記目的を達成するための本発明の一態様は、距離センサの検出領域内の物体との距離情報に基づいて、自己位置を推定する自己位置推定プログラムであって、前記距離センサの検出領域を複数の小領域に分割し、前記距離センサにより検出された前記物体の距離情報と、地図情報とに基づいて、前記小領域毎に自己位置を判定する処理と、前記判定された前記小領域毎の自己位置の判定に基づいて、自己位置が正常であるか否かを最終的に判定する処理と、をコンピュータに実行させる、ことを特徴とする自己位置推定プログラムであってもよい。
本発明によれば、自己位置の推定を高精度に行うことができる自己位置推定装置、自己位置推定方法及びプログラムを提供できる。
本発明の実施形態1に係る自己位置推定装置の概略的なシステム構成を示すブロック図である。 距離センサの検出領域及びその小領域の一例を示す図である。 本発明の実施形態1に係る自己位置推定装置の演算装置の概略的なシステム構成を示すブロック図である。 ステレオカメラの撮影画像に形成される小領域の一例を示す図である。 (a)地図情報の一例を示す図である。(b)距離センサにより検出された物体の距離情報と、地図情報とのマッチングの一例を示す図である。 距離センサの検出領域の各小領域に対するマッチ度及び判定結果の一例を示す図である。 小領域判定部による判定結果及びその小領域の数の一例を示す図である。 本発明の実施形態1に係る自己位置推定装置による自己位置推定方法の一例を示すフローチャートである。 移動体が交互に配置された障害物間をスラローム状に移動する場合の一例を示す図である。 本発明の実施形態2に係る自己位置推定装置の概略的なシステム構成を示すブロック図である。 復帰処理部がパーティクルを散布する領域の一例を示す図である。 移動体を正常な自己位置へ復帰させるための処理の一例を示す図である。
実施形態1
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、本実施形態1に係る自己位置推定装置の概略的なシステム構成を示すブロック図である。本実施形態1に係る自己位置推定装置10は、例えば、自律移動型又は操作型のロボットや車両等の移動体1に搭載され、その移動体1の自己位置を高精度に推定することができる。なお、ロボットには、例えば、ヒューマノイドロボット(二足歩行型ロボット)、4足歩行型ロボット、倒立二輪ロボット等の車輪型ロボット、などが含まれ、車両には、自動車、自動搬送車などが含まれる。
本実施形態1に係る自己位置推定装置10は、少なくとも1つの距離センサ11と、距離センサ11等のセンサ情報に基づいて、移動体1の自己位置の推定等を行う演算装置12と、を備えている。
距離センサ11は、例えば、移動体1に装着され、移動体1周辺の検出領域S内にある物体と移動体1との距離情報を検出することができる(図2)。また、距離センサ11として、例えば、レーザレンジファインダが用いられているが、これに限らず、超音波センサ、赤外線センサ、カメラ等の任意の距離センサを用いることができる。例えば、レーザレンジファインダは、移動体1前方の検出領域Sへ放射状にレーザ光を放射し、その検出領域S内の物体からの反射光を受光することで、その物体の距離情報を検出することができる。距離センサ11は、検出した距離情報を演算装置12に対して出力する。
演算装置12は、距離センサ11により検出された距離情報に基づいて、移動体1の自己位置の推定を行う。なお、演算装置12は、演算処理等と行うCPU(Central Processing Unit)12aと、CPU12aによって実行される演算プログラム等が記憶されたROM(Read Only Memory)12bと、処理データ等を一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)12cと、を有するマイクロコンピュータを中心にして、ハードウェア構成されている。また、これらCPU12a、ROM12b、及びRAM12cは、データバス等によって相互に接続されている。
図3は、本実施形態1に係る自己位置推定装置10の演算装置12の概略的なシステム構成を示すブロック図である。演算装置12は、距離センサ11の検出領域S内における小領域S毎に、移動体1の自己位置が正常であるか否かを判定する小領域判定部13と、小領域S毎の自己位置の判定に基づいて、最終的に自己位置が正常であるか否かを判定する自己位置判定部14と、を有している。
小領域判定部13は、まず、距離センサ11の検出領域Sを複数の小領域Sに分割し、距離センサ11により検出された各小領域S内の物体の距離情報と、地図情報とに基づいて、小領域S毎にそのマッチ度(信頼度)を算出する。ここで、地図情報は、例えば、路面情報、障害物情報、経路情報等が含まれており、RAM12c等に予め記憶されている。
また、例えば、図2に示すように、距離センサ11の検出領域Sが略扇状に形成され、その扇形状を円周方向へ略等分割することで、小領域S(1)〜(5)は形成されているが、これに限らず、形成される小領域Sの形状及び数は任意でよい。さらに、距離センサ11として、例えば、ステレオカメラが用いられた場合、図4に示すように、ステレオカメラにより取得された撮影画像(検出領域S)を分割することで、小領域S(1)〜(4)を形成してもよい。
小領域判定部13は、距離センサ11により検出された各小領域S内の物体の距離情報と、RAM12cに予め記憶された地図情報とを比較し、所謂マッチング処理を行うことで、小領域S毎に、距離センサ11の距離情報と地図情報とのマッチ度(一致度)を算出する。小領域判定部13は、このマッチング処理において、例えば、小領域S全体のうち、距離センサ11により検出された物体の距離情報と、RAM12cに予め記憶された地図情報と、の一致部分の割合(%)を算出する。例えば、ある小領域Sにおいて、地図情報にない複数の障害物等が存在し、距離センサ11により検出されたその小領域S内の物体の距離情報(位置情報)と、地図情報との一致部分が減少すると、そのマッチ度も減少する。
さらに、小領域判定部13は、算出した各小領域Sにおける、距離センサ11の距離情報と地図情報とのマッチ度に基づいて、各小領域Sに対する自己位置が正常であるか否かを判定する。例えば、小領域判定部13は、複数の小領域Sのうち、算出したマッチ度が所定値N以上(例えば、70%以上)になる小領域Sを、その小領域Sに対する自己位置が正常であると判定する。一方、小領域判定部13は、算出したマッチ度が所定値N未満になる小領域Sを、その小領域Sに対する自己位置が異常であると判定する。
ここで、各小領域Sに対する自己位置が正常であるとは、例えば、その自己位置が適正に認識されている状態を指し、各小領域Sに対する自己位置が異常であるとは、その自己位置が適正に認識されない、所謂LOST状態を指す。また、この所定値Nは、任意の値に変更可能であり、所定値Nが増加すると自己位置の推定精度が増加する。
具体的には、図5(a)に示すような地図情報に対して、図5(b)に示すような検出領域S及びその小領域Sが形成され、小領域S(4)及び(5)内において地図情報に存在しない障害物が距離センサ11によって検出された場合を想定する。
この場合、図6に示すように、小領域S(1)〜(3)において、距離センサ11により検出されたその小領域S(1)〜(3)内の物体の位置情報と、地図情報とが略一致するため、そのマッチ度は夫々、100%、100%、80%となる。従って、小領域判定部13は、その小領域S(1)〜(3)に対する自己位置を正常と判定する。
一方、小領域S(4)及び(5)において、地図情報に存在しない障害物が距離センサ11により検出されるため、距離センサ11により検出されたその小領域S(4)及び(5)内の物体の位置情報と、地図情報とが不一致となり、そのマッチ度は夫々0%となる。従って、小領域判定部13は、その小領域S(4)及び(5)に対する自己位置を異常と判定する。このように、小領域判定部13は、まず、検出領域Sの各小領域Sのマッチ度に基づいて、各小領域Sに対する自己位置が正常であるか否かの判定を個別に行う。
ところで、距離センサ11等のセンサ情報は、一般に、冗長な情報を含んでいるため、必ずしも、全ての小領域Sに対して、正しく上記マッチングが取れている必要がない。そこで、自己位置判定部14は、距離センサ11の冗長性を考慮しつつ、各小領域Sに対する自己位置の判定を総合的に判断して、最終的な自己位置の判定を行う。すなわち、自己位置判定部14は、小領域判定部13により判定された小領域S毎の自己位置の判定と、距離センサ11の冗長性と、に基づいて、移動体1の自己位置が正常であるか否かを判定する。これにより、移動体1の自己位置を高精度に推定することができる。
例えば、自己位置判定部14は、(小領域判定部13により自己位置が正常と判定された小領域Sの数/分割された小領域Sの総数)>(1/距離センサ11の冗長性)となるとき、自己位置が正常であると判定する。一方、自己位置判定部14は、(小領域判定部13により自己位置が異常と判定された小領域Sの数/分割された小領域Sの総数)>(1/距離センサ11の冗長性)となるとき、自己位置が異常(LOST)であると判定する。
なお、自己位置判定部14は、移動体1が一定距離を移動する期間、上記正常又は異常の判定が継続した場合に、その判定を最終的な判定結果とする。また、距離センサ11の冗長性は、使用されるセンサ特性に応じて最適値が設定される。このように、距離センサ11の冗長性を考慮して、さらに、上述のような各小領域Sに対する判定結果の多数決を用いて、移動体1の自己位置の最終的な判定を行うことで、例えば、検出領域S内の各小領域S間においてマッチ度の差が大きく生じても、高精度に自己位置の判定を行うことができる。
例えば、小領域判定部13が図6に示すように各小領域Sに対して自己位置の判定を行い、かつ、距離センサ11の上記冗長性を2倍とした場合、図7に示すように、自己位置判定部14は、(3/5)>(1/2)により、自己位置を正常であると最終的に判定する。
なお、従来技術のように、各小領域のマッチ度を平均して上記判定を行った場合、そのマッチ度の平均値は56%となり大きく低下するため、その自己位置は異常と誤判定される可能性がある。
次に、本実施形態1に係る自己位置推定装置10による自己位置推定方法について、詳細に説明する。図8は、本実施形態1に係る自己位置推定装置10による自己位置推定方法の一例を示すフローチャートである。
まず、距離センサ11は、移動体1周辺の検出領域S内にある物体と移動体1との距離情報を検出し(ステップS101)、検出した距離情報を演算装置12の小領域判定部13に対して、出力する。
次に、小領域判定部13は、距離センサ11の検出領域Sを複数の小領域Sに分割し(ステップS102)、距離センサ11により検出された各小領域S内の物体の距離情報と、RAM12cに予め記憶された地図情報とを比較し、所謂マッチング処理を行うことで、各小領域S内の物体の距離情報と地図情報とのマッチ度を算出する(ステップS103)。
さらに、小領域判定部13は、算出した各小領域Sのマッチ度が所定値N以上となり、各小領域Sに対する自己位置が正常であるか否かを判定する(ステップS104)。
その後、自己位置判定部14は、(小領域判定部13により自己位置が正常と判定された小領域Sの数/分割された小領域Sの総数)>(1/距離センサ11の冗長性)となり、自己位置が最終的に正常であるか否かを判定する(ステップS105)。自己位置判定部14は、自己位置が正常であると判定したとき(ステップS105のYES)、本処理を終了する。一方、自己位置判定部14は、自己位置が異常であると判定したとき(ステップS105のNO)、上記(ステップS101)に戻る。
以上、本実施形態1に係る自己位置推定装置10において、小領域判定部13が、各小領域Sにおける、距離センサ11の距離情報と地図情報とのマッチ度に基づいて、各小領域Sに対する自己位置が正常であるか否かを個別に判定する。そして、自己位置判定部14は、小領域判定部13により判定された各小領域Sに対する自己位置の判定と、距離センサ11の冗長性と、に基づいて、自己位置が正常であるか否かを最終的に判定する。これにより、例えば、距離センサ11の検出領域Sの各小領域S間においてマッチ度の差が大きく生じた場合でも、各小領域Sに対する判定結果の多数決によって最終的な自己位置の判定をより正確に行うことができる。したがって、移動体1の自己位置の判定を高精度に行うことができ、自己位置を高精度に推定することができる。
例えば、図9に示すように、移動体1が交互に配置された障害物間をスラローム状に移動する場合などの複雑な環境下においても、自己位置の信頼度を必要以上に低下させることなく、移動体1の自己位置を高精度に推定することができる。
実施形態2
図10は、本発明の実施形態2に係る自己位置推定装置の概略的なシステム構成を示すブロック図である。本実施形態2に係る自己位置推定装置20の演算装置21は、上記実施形態1に係る自己位置推定装置10の演算装置12の構成に加えて、正常な自己位置へ復帰させるための処理を行う復帰処理部22を、更に備えている。復帰処理部22は、自己位置判定部14により自己位置が異常であると判定されたとき、正常な自己位置へ復帰させるための処理を行う。
図12は、移動体を正常な自己位置へ復帰させるための処理の一例を示す図である。復帰処理部22は、まず、図11に示すように、自己位置が異常であると推定された推定地点X1と、自己位置が異常であると確定された確定地点X2と、を夫々決定する(ステップS201)。ここで、推定地点X1とは、例えば、自己位置判定部14により最後に自己位置が異常であると判定された領域において、小領域判定部13により小領域Sが最初に異常であると判定された地点であり、自己位置をロストしたと推定される地点を指す。また、確定地点X2とは、自己位置判定部14により自己位置が異常であると判定された地点であり、自己位置をロストしたと確定される地点を指す。
次に、復帰処理部22は、推定地点X1から確定地点X2までの移動量を半径Rとして描いた略半円形状の領域(所定の領域)Pを、形成する(ステップS202)。さらに、復帰処理部22は、周知のパーティクルフィルタを用いて、形成した領域P内に複数のパーティクルをランダムに散布する(ステップS203)。このように、本実施形態2によれば、パーティクルを散布する領域Pを最小限に限定することで、従来のように検出領域全体にパーティクルを散布する場合と比較して、効率的かつ高精度に、移動体1を正常な自己位置へ復帰させることができる。
ここで、パーティクルフィルタとは、逐次型のモンテカルロ法であり、確率分布をパーティクルと呼ばれるサンプル集合で表すフィルタである。なお、復帰処理部22は、形成した領域P内を必要な精度のグリッドで分割し、このグリッドに沿って各パーティクルを散布してもよく、任意の散布方法を適用することができる。
復帰処理部22は、上記自己位置推定方法を用いて、最適なパーティクルを抽出する(ステップS204)。例えば、復帰処理部22は、散布した複数のパーティクルのうち、自己位置判定部14により自己位置が正常であると最初に判定された、パーティクルを抽出する。このとき、小領域判定部13は、上記所定値Nを上記自己位置推定時のときの所定値N(例えば、70%)よりも増加させるのが好ましい。これにより、上記判定時のチャタリングを防止することができる。なお、復帰処理部22は、任意の方法を用いて、自己位置判定部14により自己位置が正常であると判定される、最適なパーティクルを抽出することができる。
復帰処理部22は、上述のように、自己位置が正常であると判定される最適なパーティクルを抽出できた場合、そのパーティクルの位置を、自己位置を正常に認識できる復帰位置として決定する(ステップS205)。一方、復帰処理部22は、自己位置が正常であると判定されるパーティクルを抽出できない場合、パーティクル散布の領域Pを順次拡大し、その拡大した領域で、最適なパーティクルを抽出する。
以上、本実施形態2に係る自己位置推定装置20において、復帰処理部22は、自己位置判定部14により移動体1の自己位置が異常であると判定されたとき、パーティクルの散布領域Pを最小限に限定し、効率的かつ高精度に、移動体1を正常な自己位置へ復帰させることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
また、上述の実施形態では、本発明をハードウェアの構成として説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明は、任意の処理を、CPU(Central Processing Unit)12aにコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。この場合、コンピュータプログラムは、記録媒体に記録して提供することも可能であり、また、インターネットその他の通信媒体を介して伝送することにより提供することも可能である。また、記憶媒体には、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD、ROMカートリッジ、バッテリバックアップ付きRAMメモリカートリッジ、フラッシュメモリカートリッジ、不揮発性RAMカートリッジ等が含まれる。また、通信媒体には、電話回線等の有線通信媒体、マイクロ波回線等の無線通信媒体等が含まれる。
1 移動体
10、20 自己位置推定装置
11 距離センサ
12、21 演算装置
13 小領域判定部
14 自己位置判定部
22 復帰処理部

Claims (6)

  1. 検出領域内の物体との距離情報を検出する距離センサを備え自己位置推定装置であって、
    前記距離センサの検出領域を複数の小領域に分割し、前記小領域毎に、前記距離センサにより検出された前記物体の距離情報と、地図情報とのマッチ度を算出し、該算出した小領域のマッチ度に基づいて前記小領域毎に自己位置が適正に認識される状態である正常であるか否かを判定する小領域判定手段と、
    前記小領域判定手段により判定された前記小領域毎の自己位置の判定結果の多数決と、前記距離センサのセンサ情報に含まれる冗長な情報を示し前記距離センサのセンサ特性に応じて設定される値である前記距離センサの冗長性と、に基づいて、自己位置が適正に認識される状態である正常であるか否かを最終的に判定する自己位置判定手段と、
    を備える、ことを特徴とする自己位置推定装置。
  2. 請求項1記載の自己位置推定装置であって、
    前記小領域判定手段は、前記小領域毎に、前記距離センサにより検出された前記物体の距離情報と、地図情報とのマッチ度を算出し、該算出した小領域のマッチ度が所定値以上となるとき、該小領域に対する自己位置が適正に認識される状態である正常であると判定する、ことを特徴とする自己位置推定装置。
  3. 請求項1又は2記載の自己位置推定装置であって、
    前記自己位置判定手段は、(前記小領域判定手段により自己位置が正常と判定された前記小領域の数/分割された前記小領域の総数)>(1/前記距離センサの冗長性)となるとき、自己位置が正常であると判定する、ことを特徴とする自己位置推定装置。
  4. 請求項記載の自己位置推定装置であって、
    パーティクルフィルタを用いて所定の領域内にパーティクルを散布し、前記小領域判定手段により、前記小領域毎に、前記距離センサにより検出された前記物体の距離情報と、地図情報とのマッチ度が算出され、該算出された小領域のマッチ度に基づいて前記小領域毎に自己位置が正常であるか否かが前記散布したパーティクルについて夫々判定され、前記小領域判定手段により判定された前記小領域毎の自己位置の判定結果の多数決と前記距離センサの冗長性と、に基づいて、自己位置が正常であると前記自己位置判定手段により判定される前記パーティクルの位置を、自己位置を正常に認識できる復帰位置として抽出する復帰処理手段を更に備える、ことを特徴とする自己位置推定装置。
  5. 検出領域内の物体との距離情報を検出する距離センサの前記検出領域を複数の小領域に分割し、前記小領域毎に、前記距離センサにより検出された前記物体の距離情報と、地図情報とのマッチ度を算出し、該算出した小領域のマッチ度に基づいて前記小領域毎に自己位置が適正に認識される状態である正常であるか否かを判定する工程と、
    前記判定された前記小領域毎の自己位置の判定結果の多数決と、前記距離センサのセンサ情報に含まれる冗長な情報を示し前記距離センサのセンサ特性に応じて設定される値である前記距離センサの冗長性と、に基づいて、自己位置が適正に認識される状態である正常であるか否かを最終的に判定する工程と、
    を含む、ことを特徴とする自己位置推定方法。
  6. 検出領域内の物体との距離情報を検出する距離センサの前記検出領域を複数の小領域に分割し、前記小領域毎に、前記距離センサにより検出された前記物体の距離情報と、地図情報とのマッチ度を算出し、該算出した小領域のマッチ度に基づいて、前記小領域毎に自己位置が適正に認識される状態である正常であるか否かを判定する処理と、
    前記判定された前記小領域毎の自己位置の判定結果の多数決と、前記距離センサのセンサ情報に含まれる冗長な情報を示し前記距離センサのセンサ特性に応じて設定される値である前記距離センサの冗長性と、に基づいて、自己位置が適正に認識される状態である正常であるか否かを最終的に判定する処理と、
    をコンピュータに実行させる、ことを特徴とする自己位置推定プログラム。
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