JP5304240B2 - 濃度検出装置、画像形成装置、濃度検出プログラム - Google Patents

濃度検出装置、画像形成装置、濃度検出プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5304240B2
JP5304240B2 JP2008335742A JP2008335742A JP5304240B2 JP 5304240 B2 JP5304240 B2 JP 5304240B2 JP 2008335742 A JP2008335742 A JP 2008335742A JP 2008335742 A JP2008335742 A JP 2008335742A JP 5304240 B2 JP5304240 B2 JP 5304240B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer belt
output value
reference image
image
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008335742A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010156888A (ja
Inventor
康弘 舩山
啓二 實方
浩 河原塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2008335742A priority Critical patent/JP5304240B2/ja
Publication of JP2010156888A publication Critical patent/JP2010156888A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5304240B2 publication Critical patent/JP5304240B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、濃度検出装置、画像形成装置、濃度検出プログラムに関する。
現像剤としてトナーを用い、原画像に基づいて画像を形成する画像形成装置では、原画像(例えば、画像データ)に基づいて、感光体ドラムに静電潜像を形成した状態で、トナーを供給することでトナー像を生成する。
トナー像は記録用紙に転写され、記録用紙に転写されたトナー像は、定着部を通過することで定着し、排出される。
上記画像形成装置では、原画像(画像データ)に忠実なトナー濃度で記録用紙に画像形成することが要求される。このため、中間転写ベルト若しくは用紙搬送ベルト等の転写ベルト上に「トナーマーク」、「パッチ」、「基準パターン」等と称される基準画像を形成し、この基準画像のトナー濃度(トナー付着量)をセンサで検出し、この検出値に基づいて、適正な濃度に補正することがなされている。この場合、検出した基準画像の濃度は、転写ベルトの素面の状態の影響を受けるため、当該素面の状態も併せて検出され考慮される。
なお、このセンサによる検出値は、装置内に蓄積されているトナーの残量の判定にも利用可能である。
特許文献1には、静電潜像担持体に形成した基準パターンの潜像を現像手段でトナーを付着させて可視化した後、転写ベルト又は転写ドラムに転写し、転写後の基準パターンの濃度を検出して画像濃度を自動調整する画像形成装置において、基準パターン転写前に、回動中の該転写ベルト又は該転写ドラム上の基準パターン転写位置の地肌状態(素面)を検出する地肌状態検出手段を有し、転写ベルト又は転写ドラム上の地肌状態が、予め定められた差分対象値よりも大きく変化する値の領域を回避した位置に基準パターンを形成し、基準パターンの濃度を検出し、基準パターン濃度検出値と地肌状態(素面)検出値を用いて、画像濃度を自動調整する。
特開平11−249349号(特許第3817891号)公報
本発明は、転写ベルトがローラに巻き掛けられた状態で停滞したときに発生する巻き癖に重ねて基準画像を転写した場合によるセンサの検出誤差を、本構成を有しない場合に比べて低減することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、ローラに巻き掛けられることで方向転換しながら移動し、少なくとも現像された画像が転写される転写位置を通過して周回する転写ベルトと、転写ベルト上に、前記転写位置から基準画像を転写する基準画像転写手段と、前記転写ベルトに対向して配置され、当該対向面の状態に応じた信号を出力するセンサと、前記転写ベルトを少なくとも複数周回させる間において、相対的に異なる周回時のそれぞれにおいて、前記転写ベルトの素面からの出力値と、前記基準画像を形成したときの出力値との各々を予め定められた周期で抽出する際、前記転写ベルトの素面からの出力値を抽出する領域を、前記基準画像を形成した領域を含む広い領域とし、前記転写ベルトの素面からの出力値の抽出点の組み合わせが互いに異なる連続した抽出点となる前記転写ベルトの素面からの出力値の群を複数抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽出した前記複数の群の各々の前記転写ベルトの素面からの出力値の変化特性と前記基準画像面からの出力値の変化特性との比較結果から、前記基準画像面の変化特性と近似する前記転写ベルトの素面の出力値の群を選択する選択手段と、前記選択手段で選択した群に対応する前記転写ベルトの素面の出力値と、前記基準画像面の出力値とを対比することで、当該基準画像面の濃度を確定する濃度確定手段と、を有している。
請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記基準画像の出力値を抽出する範囲が、前記転写ベルトの素面の出力値を抽出する範囲内であり、かつ相対的に狭い範囲である。
請求項3に記載の発明は、ローラに巻き掛けられることで方向転換しながら移動し、少なくとも現像された画像が転写される転写位置を通過して周回する転写ベルトと、前記転写ベルトに対向して配置され、当該対向面の状態に応じた信号を出力するセンサと、前記転写ベルトの予め定めた第1の範囲内における素面からの前記センサ出力値を予め定められた周期で抽出する第1の抽出手段と、前記第1の抽出手段での前記素面の抽出とは異なる転写ベルトの周回時に、前記第1の範囲内で、かつ当該第1の範囲よりも狭第2の範囲に、前記転写位置から基準画像を転写する基準画像転写手段と、前記転写ベルトの前記第2の範囲内における前記基準画像からの前記センサ出力値として、前記第1の抽出手段で抽出した前記転写ベルトの素面からの出力値の数よりも少ない数の出力値を、前記予め定められた周期で抽出する第2の抽出手段と、前記基準画像面の出力値の抽出数と同数であり、かつ連続した前記転写ベルトの素面からの出力値を1群とし、当該転写ベルトの素面からの出力値の抽出点の組み合わせが互いに異なる複数の前記転写ベルトの素面の出力値候補群を決定する出力値候補群決定手段と、前記出力値候補群決定手段で決定した前記複数の出力値候補群の各々の前記転写ベルトの素面の出力値の変化特性と、前記基準画像面の出力値の変化特性とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較の結果、前記基準画像面の出力値の変化特性と近似する変化特性となる前記出力値候補群を前記転写ベルトの素面の出力値として選択する選択手段と、前記選択手段で選択した前記転写ベルトの素面の出力値と、前記基準画像面の出力値とを対比することで、当該基準画像面の濃度を確定する濃度確定手段と、を有している。
請求項4に記載の発明は、前記請求項1〜請求項3の何れか1項記載の発明において、前記濃度確定手段が、前記出力値の最大値と最小値を除く出力値の平均値を、確定濃度とする。
請求項5に記載の発明は、画像データに基づいて、像担持体上に静電潜像を形成し、かつトナーを供給することで現像する画像形成部と、ローラに巻き掛けられることで方向転換しながら移動し、少なくとも現像された画像が転写される転写位置を通過して周回する転写ベルトと、転写ベルト上に、前記転写位置から基準画像を転写する基準画像転写手段と、前記転写ベルトに対向して配置され、当該対向面の状態に応じた信号を出力するセンサと、前記転写ベルトを少なくとも複数周回させる間において、相対的に異なる周回時のそれぞれにおいて、前記転写ベルトの素面からの出力値と、前記基準画像を形成したときの出力値との各々を予め定められた周期で抽出する際、前記転写ベルトの素面からの出力値を抽出する領域を、前記基準画像を形成した領域を含む広い領域とし、前記転写ベルトの素面からの出力値の抽出点の組み合わせが互いに異なる連続した抽出点となる前記転写ベルトの素面からの出力値の群を複数抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽出した前記複数の群の各々の前記転写ベルトの素面からの出力値の変化特性と前記基準画像面からの出力値の変化特性との比較結果から、前記基準画像面の変化特性と近似する前記転写ベルトの素面の出力値の群を選択する選択手段と、前記選択手段で選択した群に対応する前記転写ベルトの素面の出力値と、前記基準画像面の出力値とを対比することで、当該基準画像面の濃度を確定する濃度確定手段と、を有している。
請求項6に記載の発明は、前記請求項5に記載の発明において、前記基準画像の出力値を抽出する範囲が、前記転写ベルトの素面の出力値を抽出する範囲内であり、かつ相対的に狭い範囲である。
請求項7に記載の発明は、画像データに基づいて、像担持体上に静電潜像を形成し、かつトナーを供給することで現像する画像形成部と、ローラに巻き掛けられることで方向転換しながら移動し、少なくとも現像された画像が転写される転写位置を通過して周回する転写ベルトと、前記転写ベルトに対向して配置され、当該対向面の状態に応じた信号を出力するセンサと、前記転写ベルトの予め定めた第1の範囲内における素面からのセンサ出力値を予め定められた周期で抽出する第1の抽出手段と、前記第1の抽出手段での前記素面の抽出とは異なる転写ベルトの周回時に、前記第1の範囲内で、かつ当該第1の範囲よりも狭第2の範囲に、前記転写位置から基準画像を転写する基準画像転写手段と、前記転写ベルトの前記第2の範囲内における前記基準画像からの前記センサ出力値として、前記第1の抽出手段で抽出した前記転写ベルトの素面からの出力値の数よりも少ない数の出力値を、前記予め定められた周期で抽出する第2の抽出手段と、前記基準画像面からの出力値の抽出数と同数であり、かつ連続した前記転写ベルトの素面からの出力値を1群とし、当該転写ベルトの素面からの出力値の抽出点の組み合わせが互いに異なる複数の前記転写ベルトの素面の出力値候補群を決定する出力値候補群決定手段と、前記出力値候補群決定手段で決定した前記複数の出力値候補群の各々の前記転写ベルトの素面の出力値の変化特性と、前記基準画像面の出力値の変化特性とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較の結果、前記基準画像面の出力値の変化特性と近似する変化特性となる前記出力値候補群を前記転写ベルトの素面の出力値として選択する選択手段と、前記選択手段で選択した前記転写ベルトの素面の出力値と、前記基準画像面の出力値とを対比することで、当該基準画像面の濃度を確定する濃度確定手段と、を有している。
請求項8に記載の発明は、前記請求項5〜請求項7の何れか1項記載の発明において、前記濃度確定手段が、前記出力値の最大値と最小値を除く出力値の平均値を、確定濃度とする。
請求項9に記載の発明は、前記請求項5〜請求項8の何れか1項記載の発明において、前記基準画像が、前記転写ベルトの移動方向に沿って、制御対象に応じて複数種類転写され、この制御対象が、トナー濃度を制御するトナー濃度制御、前記記録用紙に最終的に転写されたときの濃度を制御する画像濃度制御、前記画像データにより指示する指示値と実際の濃度値との特性を制御する指示値−濃度値特性制御を含む。
請求項10に記載の発明は、コンピュータを、請求項1〜請求項4の何れか1項記載の濃度検出装置として機能させるための濃度検出プログラムである。
請求項1記載の発明によれば、転写ベルトがローラに巻き掛けられた状態で停滞したときに発生する巻き癖に重ねて基準画像を転写した場合によるセンサの検出誤差を、本構成を有しない場合に比べて低減することができる。
請求項2に記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比べて、基準画像を形成する素面の範囲の精度よく特定することができる。
請求項3記載の発明によれば、転写ベルトがローラに巻き掛けられた状態で停滞したときに発生する巻き癖に重ねて基準画像を転写した場合によるセンサの検出誤差を、本構成を有しない場合に比べて低減することができる。
請求項4に記載の発明によれば、確定濃度となる出力値の平均値の精度を上げることができる。
請求項5記載の発明によれば、転写ベルトがローラに巻き掛けられた状態で停滞したときに発生する巻き癖に重ねて基準画像を転写した場合によるセンサの検出誤差を、本構成を有しない場合に比べて低減することができる。
請求項6に記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比べて、基準画像を形成する素面の範囲の精度よく特定することができる。
請求項7記載の発明によれば、転写ベルトがローラに巻き掛けられた状態で停滞したときに発生する巻き癖に重ねて基準画像を転写した場合によるセンサの検出誤差を、本構成を有しない場合に比べて低減することができる。
請求項8に記載の発明によれば、確定濃度となる出力値の平均値の精度を上げることができる。
請求項9に記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比べて、少なくとも、トナーコンディション制御、画像濃度制御、指示値−濃度値特性制御を精度よく実行することができる。
請求項10に記載の発明によれば、転写ベルトがローラに巻き掛けられた状態で停滞したときに発生する巻き癖に重ねて基準画像を転写した場合によるセンサの検出誤差を、本構成を有しない場合に比べて低減することができる。
図1には、画像形成装置としてのプリンタ10が示されている。プリンタ10は、フルカラー画像又は白黒画像を形成するデジタルプリンタである。
プリンタ10内部の上方には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各トナーを収容するトナーカートリッジ11Y、11M、11C、11Kが交換可能に設けられている。なお、以後の説明では、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(黒)の各色に対応する部材の符号にY、M、C、Kを付与して区別する。
トナーカートリッジ11Y、11M、11C、11Kには、それぞれトナー供給路13Y、13M、13C、13Kの一端が接続されている。なお、トナー供給路13Y、13M、13C、13Kは、円管部材で構成されており、プリンタ10の側面に沿って下方側へ向けられた配置となっているが、途中経路の図示は省略している。
また、プリンタ10内部の中央には、Y、M、C、Kの現像剤に対応する4つの画像形成ユニット12(12Y、12M、12C、12K)が、図1の正面視にて右斜め下方に向けて互いに一部を重ねた状態で配置されている。
画像形成ユニット12は、感光体28を備えている。感光体28の周囲には、感光体28の表面に接触して感光体28を一様に帯電する帯電装置の一例としての帯電ロールと、前述の露光光Lにより感光体28上に形成された静電潜像を各色の現像剤(トナー)で現像する現像部と、転写後の感光体28の表面に光を照射して除電を行う除電装置の一例としてのイレーズランプと、除電後の感光体28の表面を清掃するクリーニングユニットとが設けられている。
現像剤は、非磁性タイプのトナーと、磁性を有するキャリアとが混合されたものである。ここで、トナー供給路13Y、13M、13C、13Kの他端が、4つの画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kにそれぞれ接続されており、各色のトナーが各画像形成ユニット12に供給されるようになっている。
各画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kの上方には、転写部14が設けられている。転写部14は、中間転写ベルト16と、中間転写ベルト16の内側に配置され、各画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kの各トナー像を中間転写ベルト16に多重転写させる4つの一次転写部材としての一次転写ロール18Y、18M、18C、18Kと、中間転写ベルト16上で重ねられたトナー像を、記録用紙Pに転写させる二次転写ロール20とを有している。
中間転写ベルト16は、図示しないモータで駆動される駆動ロール22と、中間転写ベルト16の張力を調整するテンションロール24と、二次転写ロール20と対向配置されたバックアップロール26とで構成されるローラ群に、一定の張力で巻き掛けられており、駆動ロール22により、図1の矢印X方向(反時計回り方向)に周回駆動されるようになっている。
一次転写ロール18Y、18M、18C、18Kは、中間転写ベルト16を挟んでそれぞれの画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kの感光体28(28Y、28M、28C、28K)と対向配置されている。また、一次転写ロール18Y、18M、18C、18Kは、給電ユニット(図示省略)によって、トナー極性とは逆極性(本実施形態では一例として正極性)の転写バイアス電圧が印加されるようになっている。なお、二次転写ロール20も、給電ユニットによって、トナー極性とは逆極性の転写バイアス電圧が付与されるようになっている。
また、中間転写ベルト16の駆動ロール22が設けられている位置の外周面には、クリーニング装置30が設けられている。クリーニング装置30は、クリーニングブラシ32及びクリーニングブレード34を備えており、クリーニングブラシ32及びクリーニングブレード34によって、中間転写ベルト16上の残留トナーや紙粉等を除去するようになっている。
プリンタ10の記録用紙Pの搬送経路と反対側の側面近傍には、プリンタ10の各部の駆動制御を行う制御ユニット36が設けられている。また、画像形成ユニット12の下側には、帯電された感光体28の表面に各色に対応した露光光L(LY、LM、LC、LK)を照射して静電潜像を形成する露光ユニット40が設けられている。
露光ユニット40は、4つの画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kに共通の1つのユニットで構成されており、4つの半導体レーザ(図示省略)を各色の色材階調データに応じて変調して、これらの半導体レーザから露光光LY、LM、LC、LKを階調データに応じて出射するように構成されている。なお、露光ユニット40は、各画像形成ユニット12毎に個別に設けてもよい。
また、露光ユニット40は、矩形のフレーム38で密閉されており、内部には、各露光光Lを主走査方向に走査するためのfθレンズ(図示省略)及びポリゴンミラー42が設けられている。フレーム38の上面には、4本の露光光LY、LM、LC、LKを、各画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kの感光体28に向けて出射するためのガラス窓44Y、44M、44C、44Kが設けられている。
ここで、露光ユニット40の半導体レーザから出射された露光光LY、LM、LC、LKはポリゴンミラー42に照射され、このポリゴンミラー42から反射した光がfθレンズを介して偏向走査される。ポリゴンミラー42で偏向走査された露光光LY、LM、LC、LKは、結像レンズ及び複数枚のミラーからなる光学系(図示省略)を介して、感光体28上の露光ポイントに走査露光される。
一方、露光ユニット40の下側には、記録用紙Pが収納された給紙カセット46が配置されている。また、給紙カセット46の端部から鉛直方向上方には、記録用紙Pを搬送する用紙搬送路50が設けられている。
用紙搬送路50には、記録用紙Pを給紙カセット46から送り出す給紙ロール48と、記録用紙Pを1枚ずつ給紙させる用紙分離搬送用のロール対52と、中間転写ベルト16上の画像の移動タイミングと記録用紙Pの搬送タイミングを合わせる用紙先端位置合わせロール54とが設けられている。ここで、給紙カセット46から給紙ロール48によって順次送出された記録用紙Pは、用紙搬送路50を経由して、間欠的に回転する用紙先端位置合わせロール54によって中間転写ベルト16の二次転写位置まで一旦搬送され、停止される。
二次転写ロール20の上方には、定着装置60が設けられている。定着装置60は、加熱された加熱ロール62と、この加熱ロール62に圧接された加圧ロール64とを備えている。ここで、二次転写ロール20によって各色のトナー像が転写された記録用紙Pは、加熱ロール62と加圧ロール64との圧接部で熱及び圧力により定着され、記録用紙Pの搬送方向下流側に設けられた排出装置の一例としての排紙ロール66によって、プリンタ10の上部に設けられた排出部68に排出されるようになっている。また、トナー像の二次転写工程が終了した中間転写ベルト16の表面は、クリーニング装置30によって残留トナーや紙粉等が除去される。
図2に示される如く、制御ユニット36は、メインコントロール部70を含んでいる。メインコントロール部70は、CPU72、RAM74、ROM76、I/O(入出力部)78、及びこれらを接続するデータバスやコントロールバス等のバス80を有している。
I/O78には、前記プリンタ10における搬送系や、画像形成のための走査露光系、現像系等の各処理系を制御し、管理するための印刷制御管理部88が接続されている。
より詳細には、印刷制御管理部88には、搬送制御部100、走査露光制御部102、現像制御部104、転写制御部106、定着制御部108が接続され、各部の制御を管理している。
印刷制御管理部88は、I/O78ではなく、直接バス80に接続された構成であってもよい。また、ここでは、印刷に関する制御を印刷制御管理部88に集約する構成としたが、当該制御をメインコントロール部70で実行する構成であってもよい。
また、I/O78には、UI(ユーザ・インターフェイス)82が接続されている。UI82は、ユーザーからの入力指示を受け付け、かつユーザーへ画像処理に関する情報を報知する役目を有している。さらに、I/O78には、ハードディスク84が接続されている。また、I/O78は、I/F86を介して通信回線網90に接続されている。
ここで、プリンタ10では、トナーを用いて現像する場合に、当該トナーの 消費量 と供給量のバランスによって、 トナー濃度(TC)が変化する場合がある(画像形成要素1)。
また、画像形成行程における経時的変化や トナー濃度の変化等により、所望の画像濃度を得られない場合がある(画像形成要素2)。
さらに、画像データに基づいて生成される階調データ(Cin)と結果として記録用紙P上に形成される画像の濃度データ(Dout)との特性曲線が変化する場合がある(画像形成要素3)。
このような、画像形成要素1〜3を含み、本実施の形態では、図3(A)に示される如く、中間転写ベルト16上に基準画像110(以下、「パッチ110」という)を形成し、このパッチ110の表面の濃度は、中間転写ベルト16の搬送経路上の適宜位置(例えば、図1のテンションロール24とバックアップロール26との間の対向位置)に設けられたセンサ112で読み取られるようになっている。センサ112で読み取られた出力データは、画像形成要素の調整に適用される。
パッチ110は、それぞれの画像形成要素毎に、中間転写ベルト16におけるセンサ112の検出軌跡上に沿って、設けられている。図3(A)に示される如く、このセンサ112に向けて、中間転写ベルト16が図3(A)の右方向に移動する(周回する)ようになっている。
図3(A)に示される如く、センサ112に最も近いパッチ群は、疑似パッチ群G1であり、中間転写ベルト16の素面の濃度を検出する。
図3(A)に示される如く、センサ112から2番目に近いパッチ群は、TC調整用パッチ群G2であり、中間転写ベルト16の素面の濃度と、各色(CMYK)毎に形成されたパッチ110の表面の濃度を検出する。
図3(A)に示される如く、センサ112から3番目に近いパッチ群は、画像濃度用パッチ群G3であり、各色(CMYK)毎に形成されたパッチ110の表面の濃度を検出する。
図3(A)に示される如く、センサ112から最も遠いパッチ群は、Cin−Dout調整用パッチ群G4であり、各色(CMYK)毎に形成された相対的に薄い濃度と濃い濃度の2種類のパッチ110の表面の濃度を検出する。
センサ112でのパッチ110の表面(中間転写ベルト16の素面を含む)の濃度を読み取る場合、通常時は、搬送方向に沿って1パッチ当たり、10ポイントのサンプリングポイントを設定している(図4参照)。言い換えれば、センサ112の検出点がパッチ110上の移動しているときに、一定の周期で散発的に10箇所の出力データを抽出(サンプリング)している。
サンプリング周期は、中間転写ベルト16の搬送速度、パッチ110のサイズによって決まるが、本実施の形態では、サンプリング周期は2msecとされ、これにより、10ポイントをサンプリングすることになる。
この10ポイントのサンプリングした出力データは、その最大値と最小値が排除され、残りの8データが平均値が、当該パッチ110の濃度として確定する。
ところで、このパッチ110の形成の際、中間転写ベルト16とセンサ112との距離が一定であることが前提となっている。中間転写ベルト16は、前述したようにローラ群22、24、26に巻き掛けられて、周回しているため、肉厚方向の変動はほとんどなく移動する。
ところが、中間転写ベルト16の材質によっては、プリンタ10の動作停止状態の継続で、中間転写ベルト16の特定の一部の領域がローラ群22、24、26の何れかに巻き掛けられた状態となる。この結果、中間転写ベルト16の当該一部の領域に巻き癖跡が残ることがある。
この巻き癖跡は、図3(B)に示される如く、中間転写ベルト16の肉厚方向に波状に変動する形状となる。
このような巻き癖跡に重なるように、前記パッチ110が形成されると(図3(C)参照)、センサ112との対向距離のみならず、対向角度も変化するため、センサ出力値に誤差が生じ、例えば、誤った画像形成要素調整が実行されたり、トナーが十分充填されているのにも関わらず、トナー補給指示が出る可能性がある。
図5(A)は、実験的に、巻き癖のある領域の中間転写ベルト16の素面の出力波形(図5(A)の鎖線参照)と、これと同一箇所にパッチ110を形成したときのパッチ面の出力波形(図5(A)の実線参照)とを示したものである。
この図5(A)では、中間転写ベルト16の素面の出力データと、パッチ面の出力データとに格差があるため、単純に比較することはできない。そこで、図5(B)では、パッチ面の濃度データを所定の倍率で積算した。
図5(B)示される如く、中間転写ベルト16の素面の出力波形(図5(B)の鎖線参照)と、定数倍されたパッチ面の出力波形(図5(B)の実線参照)とは、ほぼ重なる(一致する)ことがわかる。
すなわち、中間転写ベルト16に巻き癖があっても、中間転写ベルト16の素面と、同一のポイントでパッチ110の出力データを得ることで、巻き癖による変動分の相殺が可能となる。
そこで、本実施の形態では、中間転写ベルト16の素面の領域内で散発的に、センサ出力をサンプリングし、かつ、サンプリングポイントと同一位置で、パッチ110の表面のセンサ出力をサンプリングするようにした。
ここで、同一のサンプリングポイントで、中間転写ベルト16の素面とパッチ110の表面の双方のセンサ出力をサンプリングする手段として、本実施の形態では、中間転写ベルト16を複数回周回させるようにしている。
より具体的には、2周する場合において、相対的に先の周回で中間転写ベルト16の素面のセンサ出力をサンプリングし、相対的に後の周回で同一領域にパッチ110を形成し当該パッチ110の表面のセンサ出力をサンプリングする。
ところで、本実施の形態のプリンタ10では、中間転写ベルト16の周回位置を正確に検出するセンサ等を搭載していない。
そこで、中間転写ベルト16の素面のサンプリング数を、パッチ110の表面のサンプリング数よりも多くし、パッチ110の表面のサンプリングデータを定数倍したデータをシフトしながら当てはめていき、最も誤差の小さい位置を同一位置と判定している。
図6は、印刷制御管理部88におけるパッチ110(中間転写ベルト16の素面を含む)の濃度検出制御を、機能的示したブロック図である。なお、このブロック図は、あくまでも機能別に分類したものであり、印刷制御管理部88のハード構成を限定するものではない。
印刷制御管理部88には、画像形成実行制御部114が設けられ、前記搬送制御部100、走査露光制御部102、現像制御部104、転写制御部106、定着制御部108がそれぞれ接続されている。
この画像形成実行制御部114には、パッチ形成指示信号が入力されるようになっている。画像形成実行制御部114では、パッチ形成指示信号の入力に基づき、前記搬送制御部100、走査露光制御部102、現像制御部104、転写制御部106、定着制御部108のそれぞれを制御して、後述する適宜時期に、中間転写体16上にパッチ110を形成する。
ここで、画像形成実行制御部114には、周回監視部120が接続されている。周回監視部120は、駆動ローラ22の駆動情報等に基づいて、中間転写ベルト16の搬送状態を監視する。
また、パッチ110の形成に応じて、画像形成実行制御部114では、センサ112によるパッチ110のサンプリング周期のクロックを発生しており、このクロックは、サンプリング実行指示部116へ出力される。
前記周回監視部120は、このサンプリング実行指示部116へ周回情報を送出する。
サンプリング実行指示部116は、センサ出力データ抽出部118に接続されており、中間転写体16上におけるパッチ110の形成処理に準じて、センサ112によるデータ抽出を開始するべく、センサ出力データ抽出部118にサンプリング実行を指示する。
上記画像形成実行制御部114、周回監視部120、サンプリング実行指示部116、センサ出力データ抽出部118では、パッチ形成指示があると、中間転写ベルト16を2周させ、第1周目において、パッチ110を形成する予定の範囲の中間転写ベルト16の素面の出力値をサンプリングし、第2周目において、前記予定した範囲にパッチ110を形成し、かつ当該パッチ110からの出力値をサンプリングする役目を有している。
より具体的には、第1周目の中間転写ベルトの素面が対象の場合はサンプリングポイント数を16とし、第2周目のパッチ110の表面が対象の場合はサンプリングポイント数を10とし、それぞれ同一のサンプリング周期(2msec)でサンプリングする。
センサ出力データ抽出部118は、格納先切替部122に接続されている。この格納先切替部122には、前記周回監視部120から中間転写ベルト16の周回情報が入力される。
格納先切替部122は、センサ出力データ(ベルト素面)一時格納部124Aと、センサ出力データ(パッチ面)一時格納部124Bとに接続されている。格納先切替部122では、前記センサ出力データ抽出部118からセンサ出力データが入力されると、周回情報に基づいて、第1周目はセンサ出力データ(ベルト素面)一時格納部124Aに切替えて当該センサ出力データを送出し、第2周目はセンサ出力データ(パッチ面)一時格納部124Bに切替えて当該センサ出力データを送出する。センサ出力データ(ベルト素面)一時格納部124Aと、センサ出力データ(パッチ面)一時格納部124Bとは、それぞれ出力データを一時的に格納する。
センサ出力データ(ベルト素面)一時格納部124Aと、センサ出力データ(パッチ面)一時格納部124Bとは、それぞれ所定数(素面:16ポイント、パッチ面:10ポイント)のサンプリグポイント数の格納が完了した時点で、一時格納したセンサ出力データを比較制御部126へ送出するようになっている。
比較制御部126では、図4に示される如く、中間転写ベルト16の素面のサンプリングポイントに付された番号の若い順から順番に10個ずつの群を構成する。すなわち、サンプリングポイントNo.1〜No.10、サンプリングポイントNo.2〜No.11、サンプリングポイントNo.3〜No.12、サンプリングポイントNo.4〜No.13、サンプリングポイントNo.5〜No.14、サンプリングポイントNo.6〜No.15、サンプリングポイントNo.7〜No.16、の7種類の群を構成する。
各群はサンプリングポイント数が10個であり、これはパッチ110のサンプリングポイント数と同一となり、それぞれの群のサンプリングポイントの出力データの変化特性を、パッチ110のサンプリングポイントの出力データの変化特性と比較する(図7(A)参照)。なお、図7(A)では、四角印(□)のサンプリングポイントがパッチ110、丸印(○)のサンプリングポイントがベルト素面に相当する。
比較に際して、中間転写ベルト16の素面とパッチ110の表面とでは、濃度差があるため、その濃度差分を相殺する必要がある。この濃度差分は、それぞれの10個のサンプリングポイントの出力データの平均値の比(中間転写ベルト16の素面のサンプリングポイントの平均値AS/パッチ110の表面のサンプリングポイントの平均値AP)とし、これをパッチ110の表面からの出力データに積算して比較するようにしている。
比較制御部126では、各群の出力データとパッチ110の出力データとの比較結果をベルト素面データ選択部128へ送出する。ベルト素面データ選択部128では、最も近パッチ110の表面の出力データの変化特性と最も近似している群を選択し、これを出力データ確定制御部130へ送出する。
図7(B)においては、(4)の出力データが最も差分が小さい(近似している)と判断でき、中間転写ベルト16の素面の出力データの内、サンプリングポイントNo.4〜No.13が選択されることになる。
出力データ確定制御部130は、前記センサ出力データ(パッチ面)一時格納部124Bと接続されており、パッチ110の表面からの出力データを取り込むようになっている。
出力データ確定制御部130には、同一サンプリングポイントで抽出した中間転写ベルト16の素面の出力データ(10ポイント)と、パッチ110の表面の出力データ(10ポイント)が揃うことになる。出力データ確定制御部130は、これらの共通変化分を相殺することで、中間転写ベルト16が巻き癖の影響を排除した、パッチ110の表面の出力データを確定する。
出力データ確定制御部130は、センサ出力データ解析部132に接続されている。出力データ確定制御部130で確定されたセンサ出力データは、センサ出力データ解析部132へ送出するようになっている。
センサ出力データ解析部132では、入力した所定数(10サンプリングポイント)の最大値と最小値を除く平均値を演算する。
このセンサ出力データ解析部132における演算結果(平均値)が各パッチ110(及び中間転写ベルト16の素面)の濃度データとなる。
センサ出力データ解析部132は、画像形成要素調整制御部138に接続されている。
画像形成要素調整制御部138は、少なくともTC調整(画像形成要素1)、画像濃度調整(画像形成要素2)、Cin−Dout調整(画像形成要素3)を実行するべく、前記画像形成実行制御部114と連携して処理するようになっている。
以下に本実施の形態の作用を説明する。
(画像形成手順)
画像データは、さらにイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色の色材階調データに変換され、露光ユニット40に順次出力される。露光ユニット40では、各色の色材階調データに応じて各露光光Lを出射して、各感光体28に走査露光を行い、潜像(静電潜像)が形成される。
感光体28上に形成された静電潜像は、現像部によって、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像として顕在化される(現像)。そして、各画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kの感光体28上に順次形成された各色のトナー像は、4つの一次転写ロール18Y、18M、18C、18Kによって中間転写ベルト16上に順次多重転写される。
中間転写ベルト16上に多重転写された各色のトナー像は、二次転写ロール20によって、搬送されてきた記録用紙P上に二次転写される。そして、記録用紙P上の各色のトナー像が定着装置60で定着され、定着後の記録用紙Pは、排出トレイ68に排出される。
トナー像の転写工程が終了した後の感光体28の表面は、クリーニングユニット76によって残留トナーや紙粉等が除去される。また、中間転写ベルト16上の残留トナーや紙粉等が、クリーニング装置30で除去される。
(パッチによる画像形成要素調整)
ところで、プリンタ10では、 トナー濃度(TC)が変化したり、所望の画像濃度を得られなかったり、階調データ(Cin)と濃度データ(Dout)との特性曲線が変化する場合がある(画像形成要素1〜3)。
本実施の形態では、中間転写ベルト16上にパッチ110を形成し、このパッチ110の表面の濃度をセンサ112で読み取り、画像形成要素1〜3の調整を行っている。
(パッチ形成から濃度読取手順)
図8は、本実施の形態に係る、画像形成要素調整のためのパッチ110の形成からその濃度読み取りまでの手順を示す制御フローチャートである。
ステップ200では、パッチ110の形成指示があったか否かが判断され、否定判定された場合は、このルーチンは終了する。
また、ステップ200で肯定判定されると、ステップ202へ移行して、初期設定としてフラグFをリセット(0)する。フラグFは中間転写ベルト16の周回数を監視するためのものである。
次のステップ204では、中間転写ベルト16の搬送を開始し、次いでステップ206へ移行して、中間転写ベルト16の周回基準位置を特定する。本実施の形態のプリンタ10では、中間転写ベルトの位置を検出するセンサが存在しないため、駆動ローラ22の駆動情報等に基づいて、駆動開始から一定時間経過後を基準位置(基準点)とすればよい。一定時間経過させる目的は、立上がり時間(加速時)を排除するためである。
なお、本実施の形態では、プリンタ10に中間転写ベルト16の位置を検出するセンサが存在しないことが前提となるものではない。すなわち、センサによる位置検出、或いはそれに代替できる手段があれば、当該手段を使用してもよいが、本実施の形態では、特段精度の高い位置検出をする必要がない。
次のステップ208では、中間転写ベルト16が基準位置となったか否かが判断され、肯定判定されるとステップ210へ移行して現在の周回数を判定する。
このステップ210で第1周目であると判定されると、ステップ212へ移行して、中間転写ベルト16の素面からのセンサ出力データを抽出する。このとき、ベルト素面のサンプリングポイント数として、16ポイント抽出されてステップ218へ移行する。
また、ステップ210で第2周目であると判定されると、ステップ214へ移行して、パッチ110の表面からのセンサ出力データを抽出する。このとき、パッチ110の表面のサンプリングポイント数として、10ポイント抽出されて、ステップ216へ移行する。ステップ216では、フラグFをセット(1)し、ステップ218へ移行する。
上記中間転写ベルト16の素面の16個のサンプリングポイントと、パッチ110の表面の10個のサンプリングポイントとの関係は、図4に示される如く、中間転写ベルト16の同一の範囲である。また、パッチ110の表面の10個のサンプリングポイントの範囲は、中間転写ベルト16の素面の16個のサンプリングポイントの範囲内の狭い範囲である。
ステップ218では、フラグFがセット(1)されているか否かが判断され、否定判定された場合は、第1周目の終了であると判断し、ステップ208へ戻る。また、ステップ218で肯定判定された場合は、第2周面の終了であると判断し、ステップ220へ移行し、中間転写ベルト16の駆動を停止して、ステップ222へ移行する。
ステップ222では、図7(A)に示される如く、16個のサンプリングポイントから、10個のサンプリングポイントの集合である7群を構成し、それぞれの群に対してパッチ110の10サンプリングポイントとの差分に基づいて、同一範囲の群の選択制御を実行する(詳細後述)。
次のステップ224では、前記ステップ222で選択された中間転写ベルト16の素面の10個のサンプリングポイントの出力データと、パッチ110の表面の10個のサンプリングポイントの出力データとから、センサ出力データを解析する。
具体的には、中間転写ベルト16の巻き癖に起因する変動分を相殺するとともに、最大値(Max)と最小値(Min)とを排除し、残りの8個のサンプリングポイントの平均値を演算する。
次のステップ226では、パッチ110(及び中間転写ベルト16の素面)の濃度データが適正に得られたため、画像形成要素1〜3の調整を実行し、このルーチンは終了する。
図9は、前記図8のステップ222における、同一範囲選択制御の詳細な処理の流れを示すサブルーチンである。
ステップ250では、初期設定として変数iを1にセットし、ステップ252へ移行する。
ステップ252では、中間転写ベルト16の素面のサンプリングポイント数BSPのNo.i〜No.i+9のデータを読み出し、次いでステップ254で、読み出した出力データの平均値ASを演算し、ステップ256へ移行する。なお、この平均値ASiの計算の際、最大値と最小値を除いてもよい。
ステップ256では、パッチ110の表面のサンプリングポイントPSPのNo.1〜No.10の出力データを読み出し、次いでステップ258で、読み出した出力データの平均値APを演算し、ステップ260へ移行する。なお、この平均値APの計算の際、最大値と最小値を除いてもよい。
ステップ260では、パッチ110の表面の出力データの倍率Tを演算する。この倍率Tは、パッチ110の表面の出力データの平均値と、中間転写ベルト16の素面の出力データの平均値との比であり、T=AS/APを演算する。
次のステップ262では、10個のサンプリングポイントにおける合計差分ΣΔを演算する。すなわち、合成差分ΣΔは、以下の(1)式で表わされる。
合成差分ΣΔ
=|BSPNo.i−(PSPNo.1×T)|
+|BSPNo.i+1−(PSPNo.2×T)|
+|BSPNo.i+2−(PSPNo.3×T)|
+|BSPNo.i+3−(PSPNo.4×T)|
+|BSPNo.i+4−(PSPNo.5×T)|
+|BSPNo.i+5−(PSPNo.6×T)|
+|BSPNo.i+6−(PSPNo.7×T)|
+|BSPNo.i+7−(PSPNo.8×T)|
+|BSPNo.i+8−(PSPNo.9×T)|
+|BSPNo.i+9−(PSPNo.10×T)|・・・(1)
次のステップ264では、変数iが上限値(ここでは、iが「7」)となったか否かが判断され、否定判定されると、ステップ266へ移行して、変数iをインクリメント(i←i+1)して、ステップ252へ戻り、上記工程を繰り返す。すなわち、合成差分ΣΔが7種類揃うことになる。
また、ステップ264で肯定判定されると、ステップ268へ移行して、7種類の合成差分ΣΔの内、最も小さい数値となる群(中間転写ベルト16の素面のサンプリングポイント(10ポイント)を選択し、このルーチンは終了する。
なお、本実施の形態では、各サンプリングポイントの差分の合計の最も差分の小さい群を選択するようにしたが、標準偏差に基づいて選択するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、パッチ110を中間転写ベルト16に転写したが、通常は記録用紙を搬送する用紙搬送ベルトに転写するようにしてもよい。
本発明の実施形態に係るプリンタの概略図である。 本実施の形態に係るプリンタにおける制御ユニットのハード構成を示すブロック図である。 (A)は本実施の形態に係る中間転写ベルトの展開図、(B)は中間転写ベルトにおける巻き癖がついた領域の側面図、(C)は図3(B)の上面図である。 ベルト素面のサンプリングポイントと、パッチ面のサンプリングポイントとの関係を示す相関図である。 サンプリング領域内におけるベルト素面とパッチ面とのセンサ出力特性図である。 本実施の形態に係る印刷制御管理部におけるパッチ形成処理のための機能ブロック図である。 (A)は7種類のベルト素面出力データ群とパッチ面出力データとの比較状態を示す特性図、(B)は比較結果に基づく差分を示す特性図である。 本実施の形態に係るパッチ形成処理から濃度読み取りまでの手順を示す制御フローチャートである。 図8のステップ222における、同一範囲選択制御の詳細な処理の流れを示すサブルーチンである。
符号の説明
P 記録用紙
10 プリンタ(画像形成装置)
12Y、12M、12C、12K 画像形成ユニット(画像形成部)
14 転写部(画像形成部)
16 中間転写ベルト(転写ベルト)
18Y、18M、18C、18K 一次転写ロール(画像形成部)
20 二次転写ロール(画像形成部)
22 駆動ロール
24 テンションロール
26 バックアップロール
28Y、28M、28C、28K 感光体(画像形成部)
36 制御ユニット
40 露光ユニット(画像形成部)
60 定着装置(定着部)
70 メインコントロール部
72 CPU
74 RAM
76 ROM
78 I/O
88 印刷制御管理部
100 搬送制御部
102 走査露光制御部
104 現像制御部
106 転写制御部
108 定着制御部
110 パッチ(基準画像)
112 センサ
114 画像形成実行制御部(基準画像形成転写手段)
116 サンプリング実行指示部
118 センサ出力データ抽出部(抽出手段)
120 周回監視部
122 格納先切替部
124A センサ出力データ(ベルト素面)一時格納部
124B センサ出力データ(パッチ面)一時格納部
126 比較制御部
128 ベルト素面データ選択部(選択手段)
130 出力データ確定制御部(濃度確定手段)
132 センサ出力データ解析部
138 画像形成要素調整制御部

Claims (10)

  1. ローラに巻き掛けられることで方向転換しながら移動し、少なくとも現像された画像が転写される転写位置を通過して周回する転写ベルトと、
    転写ベルト上に、前記転写位置から基準画像を転写する基準画像転写手段と、
    前記転写ベルトに対向して配置され、当該対向面の状態に応じた信号を出力するセンサと、
    前記転写ベルトを少なくとも複数周回させる間において、相対的に異なる周回時のそれぞれにおいて、前記転写ベルトの素面からの出力値と、前記基準画像を形成したときの出力値との各々を予め定められた周期で抽出する際、前記転写ベルトの素面からの出力値を抽出する領域を、前記基準画像を形成した領域を含む広い領域とし、前記転写ベルトの素面からの出力値の抽出点の組み合わせが互いに異なる連続した抽出点となる前記転写ベルトの素面からの出力値の群を複数抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段で抽出した前記複数の群の各々の前記転写ベルトの素面からの出力値の変化特性と前記基準画像面からの出力値の変化特性との比較結果から、前記基準画像面の変化特性と近似する前記転写ベルトの素面の出力値の群を選択する選択手段と、
    前記選択手段で選択した群に対応する前記転写ベルトの素面の出力値と、前記基準画像面の出力値とを対比することで、当該基準画像面の濃度を確定する濃度確定手段と、
    を有する濃度検出装置。
  2. 前記基準画像の出力値を抽出する範囲が、前記転写ベルトの素面の出力値を抽出する範囲内であり、かつ相対的に狭い範囲である請求項1記載の濃度検出装置。
  3. ローラに巻き掛けられることで方向転換しながら移動し、少なくとも現像された画像が転写される転写位置を通過して周回する転写ベルトと、
    前記転写ベルトに対向して配置され、当該対向面の状態に応じた信号を出力するセンサと、
    前記転写ベルトの予め定めた第1の範囲内における素面からの前記センサ出力値を予め定められた周期で抽出する第1の抽出手段と、
    前記第1の抽出手段での前記素面の抽出とは異なる転写ベルトの周回時に、前記第1の範囲内で、かつ当該第1の範囲よりも狭第2の範囲に、前記転写位置から基準画像を転写する基準画像転写手段と、
    前記転写ベルトの前記第2の範囲内における前記基準画像からの前記センサ出力値として、前記第1の抽出手段で抽出した前記転写ベルトの素面からの出力値の数よりも少ない数の出力値を、前記予め定められた周期で抽出する第2の抽出手段と、
    前記基準画像面の出力値の抽出数と同数であり、かつ連続した前記転写ベルトの素面からの出力値を1群とし、当該転写ベルトの素面からの出力値の抽出点の組み合わせが互いに異なる複数の前記転写ベルトの素面の出力値候補群を決定する出力値候補群決定手段と、
    前記出力値候補群決定手段で決定した前記複数の出力値候補群の各々の前記転写ベルトの素面の出力値の変化特性と、前記基準画像面の出力値の変化特性とを比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較の結果、前記基準画像面の出力値の変化特性と近似する変化特性となる前記出力値候補群を前記転写ベルトの素面の出力値として選択する選択手段と、
    前記選択手段で選択した前記転写ベルトの素面の出力値と、前記基準画像面の出力値とを対比することで、当該基準画像面の濃度を確定する濃度確定手段と、
    を有する濃度検出装置。
  4. 前記濃度確定手段が、前記出力値の最大値と最小値を除く出力値の平均値を、確定濃度とする請求項1〜請求項3の何れか1項記載の濃度検出装置。
  5. 画像データに基づいて、像担持体上に静電潜像を形成し、かつトナーを供給することで現像する画像形成部と、
    ローラに巻き掛けられることで方向転換しながら移動し、少なくとも現像された画像が転写される転写位置を通過して周回する転写ベルトと、
    転写ベルト上に、前記転写位置から基準画像を転写する基準画像転写手段と、
    前記転写ベルトに対向して配置され、当該対向面の状態に応じた信号を出力するセンサと、
    前記転写ベルトを少なくとも複数周回させる間において、相対的に異なる周回時のそれぞれにおいて、前記転写ベルトの素面からの出力値と、前記基準画像を形成したときの出力値との各々を予め定められた周期で抽出する際、前記転写ベルトの素面からの出力値を抽出する領域を、前記基準画像を形成した領域を含む広い領域とし、前記転写ベルトの素面からの出力値の抽出点の組み合わせが互いに異なる連続した抽出点となる前記転写ベルトの素面からの出力値の群を複数抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段で抽出した前記複数の群の各々の前記転写ベルトの素面からの出力値の変化特性と前記基準画像面からの出力値の変化特性との比較結果から、前記基準画像面の変化特性と近似する前記転写ベルトの素面の出力値の群を選択する選択手段と、
    前記選択手段で選択した群に対応する前記転写ベルトの素面の出力値と、前記基準画像面の出力値とを対比することで、当該基準画像面の濃度を確定する濃度確定手段と、
    を有する画像形成装置。
  6. 前記基準画像の出力値を抽出する範囲が、前記転写ベルトの素面の出力値を抽出する範囲内であり、かつ相対的に狭い範囲である請求項5記載の画像形成装置。
  7. 画像データに基づいて、像担持体上に静電潜像を形成し、かつトナーを供給することで現像する画像形成部と、
    ローラに巻き掛けられることで方向転換しながら移動し、少なくとも現像された画像が転写される転写位置を通過して周回する転写ベルトと、
    前記転写ベルトに対向して配置され、当該対向面の状態に応じた信号を出力するセンサと、
    前記転写ベルトの予め定めた第1の範囲内における素面からのセンサ出力値を予め定められた周期で抽出する第1の抽出手段と、
    前記第1の抽出手段での前記素面の抽出とは異なる転写ベルトの周回時に、前記第1の範囲内で、かつ当該第1の範囲よりも狭第2の範囲に、前記転写位置から基準画像を転写する基準画像転写手段と、
    前記転写ベルトの前記第2の範囲内における前記基準画像からの前記センサ出力値として、前記第1の抽出手段で抽出した前記転写ベルトの素面からの出力値の数よりも少ない数の出力値を、前記予め定められた周期で抽出する第2の抽出手段と、
    前記基準画像面からの出力値の抽出数と同数であり、かつ連続した前記転写ベルトの素面からの出力値を1群とし、当該転写ベルトの素面からの出力値の抽出点の組み合わせが互いに異なる複数の前記転写ベルトの素面の出力値候補群を決定する出力値候補群決定手段と、
    前記出力値候補群決定手段で決定した前記複数の出力値候補群の各々の前記転写ベルトの素面の出力値の変化特性と、前記基準画像面の出力値の変化特性とを比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較の結果、前記基準画像面の出力値の変化特性と近似する変化特性となる前記出力値候補群を前記転写ベルトの素面の出力値として選択する選択手段と、
    前記選択手段で選択した前記転写ベルトの素面の出力値と、前記基準画像面の出力値とを対比することで、当該基準画像面の濃度を確定する濃度確定手段と、
    を有する画像形成装置。
  8. 前記濃度確定手段が、前記出力値の最大値と最小値を除く出力値の平均値を、確定濃度とする請求項5〜請求項7の何れか1項記載の画像形成装置。
  9. 前記基準画像が、前記転写ベルトの移動方向に沿って、制御対象に応じて複数種類転写され、この制御対象が、トナー濃度を制御するトナー濃度制御、前記記録用紙に最終的に転写されたときの濃度を制御する画像濃度制御、前記画像データにより指示する指示値と実際の濃度値との特性を制御する指示値−濃度値特性制御を含む請求項5〜請求項8の何れか1項記載の画像形成装置。
  10. コンピュータを、請求項1〜請求項4の何れか1項記載の濃度検出装置として機能させるための濃度検出プログラム。
JP2008335742A 2008-12-29 2008-12-29 濃度検出装置、画像形成装置、濃度検出プログラム Expired - Fee Related JP5304240B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008335742A JP5304240B2 (ja) 2008-12-29 2008-12-29 濃度検出装置、画像形成装置、濃度検出プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008335742A JP5304240B2 (ja) 2008-12-29 2008-12-29 濃度検出装置、画像形成装置、濃度検出プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010156888A JP2010156888A (ja) 2010-07-15
JP5304240B2 true JP5304240B2 (ja) 2013-10-02

Family

ID=42574849

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008335742A Expired - Fee Related JP5304240B2 (ja) 2008-12-29 2008-12-29 濃度検出装置、画像形成装置、濃度検出プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5304240B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5919917B2 (ja) * 2012-03-16 2016-05-18 富士ゼロックス株式会社 濃度検出装置及び画像形成装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005062357A (ja) * 2003-08-08 2005-03-10 Seiko Epson Corp 画像形成装置および該装置の制御方法
JP2007310010A (ja) * 2006-05-16 2007-11-29 Canon Inc 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010156888A (ja) 2010-07-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7444090B2 (en) Image forming apparatus for outputting images while obtaining transfer outputs
JP4794226B2 (ja) 画像形成装置
JP2007264481A (ja) 画像形成装置
EP2472334B1 (en) Image forming apparatus and method for controlling image forming apparatus
JP2006235391A (ja) 画像形成装置
JP2004333837A (ja) カラー画像形成装置
JP2010032958A (ja) 画像形成装置
JP4639099B2 (ja) 画像形成装置
JP4269914B2 (ja) 画像形成装置
JP4280725B2 (ja) 画像形成装置及びその制御方法
JP5369659B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP5142039B2 (ja) トナー付着量算出装置、画像形成装置およびトナー粒径推定方法
EP3067751A1 (en) Image forming apparatus and control method for image forming apparatus
JP4635716B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP5304240B2 (ja) 濃度検出装置、画像形成装置、濃度検出プログラム
JP2010145792A (ja) 濃度検出装置、画像形成装置、濃度検出プログラム
JP2004045605A (ja) 画像形成装置
JP6376445B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP4786979B2 (ja) 画像形成装置
JP5218163B2 (ja) 画像形成装置及びトナー濃度調整プログラム
JP2005266686A (ja) 画像形成装置
JP6341452B2 (ja) 画像形成装置
JP5222623B2 (ja) 画像形成装置
JP3542148B2 (ja) 画像形成装置
JP2007058029A (ja) 画像形成装置及びそのトナー補給方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121218

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130312

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130509

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130528

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130610

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5304240

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees