JP5303202B2 - 被充填部材配置構造 - Google Patents
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Description
被充填部材は、エンジンルームを構成するボディの一部からなるアンダパネルの下側に配置され、貫通孔はキャップで塞がれているから、被充填部材に雨水などが掛からず、また、被充填部材は、これまで使用されていなかったエンジンルーム内のボディの一部からなるアンダパネルの下側に配置されるから、ボディの一部からなるアンダパネル下側のデッドスペースが有効利用されて、メンテナンスのためのスペースが確保され、また、車両デザイン、パッケージ性を損なうことがない。
また、点検蓋を開け、更にキャップを外し、貫通穴を通して被充填部材を点検する。
点検蓋を開けることで、キャップの着脱や被充填部材の点検が容易に行える。
筒状部材にキャップとの係合部やシール部を設けることが可能になり、キャップが筒状部材に容易に保持されるとともにキャップと筒状部材とのシール性が向上する。
また、筒状部材によってボディの一部からなるアンダパネルに開けられた貫通孔が直接手に触れる恐れがないため、作業の際に安全性が向上する。
請求項4に係る発明では、筒状部材は、アンダパネルの上面に密着してシールするフランジテーパ部と、キャップの裏面に密着してシールする上端テーパ部と、を有することを特徴とする。
請求項5に係る発明では、キャップの上面は、車体後方に向かって後下がりに傾斜していることを特徴とする。
請求項6に係る発明では、被充填部材は、前壁部より車両後方に配置されることを特徴とする。
さらに、アンダパネルの少なくとも一部を覆うカウルトップのキャップと対向する部分に、点検蓋が設けられるので、点検蓋を開けることで、キャップの着脱や被充填部材の点検を容易に行うことができ、メンテナンス性を向上させることができる。
加えて、点検蓋は、点検蓋の上方を構成する上壁部と、上壁部の前端側に構成され、且つエンジンルームに面する前壁部とが一体に形成された部品なので、被充填部材に雨水などが掛からず、車両に求められる性能を確保するとができる。
また、筒状部材によってアンダパネルに開けられた貫通孔が直接手に触れる恐れがないため、作業の際の安全性を向上させることができる。
請求項4に係る発明では、筒状部材は、アンダパネルの上面に密着してシールするフランジテーパ部と、キャップの裏面に密着してシールする上端テーパ部と、を有するので、雨水に対しシールすることができ、車両に求められる性能を確保するとができる。
請求項5に係る発明では、キャップの上面は、車体後方に向かって後下がりに傾斜しているので、被充填部材に雨水などが掛からず、車両に求められる性能を確保するとができる。
請求項6に係る発明では、被充填部材は、前壁部より車両後方に配置されているので、被充填部材に雨水などが掛からず、車両に求められる性能を確保するとができる。
図1は本発明に係る被充填部材配置構造を備えた自動車の前部要部を示す第1斜視図(図中の矢印(FRONT)は自動車の前方を示している。以下同じ。)であり、ブレーキ液が充填された被充填部材としてのリザーブタンク10は、車室前方に設けられたウインドシールド11と、エンジンルームの上方を覆うフード12との間に設けられたカウルトップ13の下方の、エンジンルーム内のスペースに設けられている。
リザーブタンク10を点検する(例えば、ブレーキ液の量や漏れを確認する)、あるいは、リザーブタンク10にブレーキ液を注入する場合には、点検蓋16を開けて行う。なお、符号17,18はカウルトップ13上に揺動軸が設けられた左右一対のワイパ、21はフロントフェンダである。
点検蓋16(図1参照)を装着するためにカウルトップ13に開口部13aが設けられ、この開口部13aを通して、カウルトップ16の下方に配置されたアンダパネル24と、このアンダパネル24に取付けられた筒状のベース部材25と、このベース部材25の上端開口を塞ぐためにベース部材25に着脱自在に取付けられたキャップ26とを臨むことができる。
ベース部材25に設けられた開口部25aを通してリザーブタンク10を臨むことができる。
点検蓋16は、上壁部16aと、この上壁部16aの前端側に形成された前壁部16bとが一体に形成された部品である。
前壁部16bは、エンジンルーム33に面する部分である。
リザーブタンク10は、エンジンルーム33内に配置されている。
上端テーパ部25eも、可撓性を有し、ベース部材25にキャップ26(図5参照)を装着したときにキャップ26の裏面に密着してシール部材の役目をする部分である。
係合鉤部25jは、キャップ26と着脱自在に係合する部分である。
キャップ26は、円板状の上壁26dと、この上壁26dの外周縁から下方に延びる環状壁26eと、この環状壁26eの下端面26fに形成された一対の係合片26gとからなる。
即ち、係合鉤部25jが、ベース部材25の外周面25hから半径方向外側へ突出し、係合片26gの内端部26hが、キャップ26の環状壁26eの内周面26jよりも半径方向内側へ突出して、係合鉤部25jの下部に係合片26gが係合している。
このとき、キャップ26の裏面26cは、ベース部材25の上端テーパ部25eの先端部に密着し、シール性が高められる。
図10は本発明に係る被充填部材配置構造の作用を示す斜視図である。
リザーブタンク10のメンテナンスとして、例えば、リザーブタンク10にブレーキ液を注入する場合には、図4において、点検蓋16を外し、次に、キャップ26を外し、更に、リザーブタンク10のタンクキャップ36を外して、図10に示すように、ブレーキ液が入った容器41の口をリザーブタンク10の上部開口35aに近づける。そして、ブレーキ液を注入する。
このように本実施形態のリザーブタンク10の配置構造では、リザーブタンク10のメンテナンスを容易に行うことができる。
Claims (6)
- エンジンルームの上方を覆うフードと共に前記エンジンルームを構成するボディの一部からなるアンダパネルに開けられた貫通孔と、
この貫通孔を着脱自在に塞ぐキャップとが設けられ、
前記エンジンルーム内の前記アンダパネルの下側で且つ前記貫通孔と対向する位置に作動流体が充填された被充填部材が配置され、
前記アンダパネルの少なくとも一部を覆うカウルトップの前記キャップと対向する部分に、点検蓋が設けられ、
該点検蓋は、前記点検蓋の上方を構成する上壁部と、該上壁部の前端側に構成され、且つ前記エンジンルームに面する前壁部とが一体に形成された部品であることを特徴とする車両の被充填部材配置構造。 - 前記貫通孔は、その縁に上方に突出する筒状部材が取付けられ、
この筒状部材に前記キャップが着脱自在に保持されることを特徴とする請求項1記載の車両の被充填部材配置構造。 - 前記被充填部材は、ブレーキ液が充填されるリザーブタンクであることを特徴とする請求項1記載の車両の被充填部材配置構造。
- 前記筒状部材は、前記アンダパネルの上面に密着してシールするフランジテーパ部と、前記キャップの裏面に密着してシールする上端テーパ部と、を有することを特徴とする請求項2記載の車両の被充填部材配置構造。
- 前記キャップの上面は、車体後方に向かって後下がりに傾斜していることを特徴とする請求項1記載の車両の被充填部材配置構造。
- 前記被充填部材は、前記前壁部より車両後方に配置されることを特徴とする請求項1記載の車両の被充填部材配置構造。
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