JP5302743B2 - 集水装置、集水装置で使用される有孔ブロック - Google Patents
集水装置、集水装置で使用される有孔ブロックInfo
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することが困難であった。
100 ≦ S/a + S/b ≦ 180 かつ 0.3 ≦ a/b ≦ 1.0
ここで、Sは上壁の面積であり、aは全ての上壁孔部の開口面積の和であり、bは全ての内壁孔部の開口面積の和である。
100 ≦ S/a + S/b ≦ 180 かつ 0.3 ≦ a/b ≦ 1.0
ここで、Sは上壁の面積であり、aは全ての上壁孔部の開口面積の和であり、bは全ての内壁孔部の開口面積の和である。
本発明の集水装置Xは、図1に示すように、上水・用水・工業用水・生活廃水・工業廃水等などの被処理水に含まれる懸濁物(被除去物)を除去する水処理設備Yにおいて、懸濁物が除去された処理水を集水するために用いられる。
本実施形態の除去手段10は、濾過処理によって被処理水中に含まれる被除去物を除去する場合について説明する。従って、処理層11は濾過層となる。しかし、このような態様に限られるものではなく、生物処理によって被処理水中に含まれる被除去物を除去することも可能である。この場合、処理層11は生物処理層となり、例えば粒状媒体12の表面に被除去物を生物的に分解する微生物を担持させておく。
被処理水を除去手段10の上方に設けた排水トラフ50より処理層11に給水して処理層11を通過させることで、被処理水中に含まれる被除去物が処理層11によって除去される。なお、排水トラフ50経由ではなく直接被処理水が供給される場合も有る。
有孔ブロック20は除去手段10の下方に配置して除去手段10を支持する。本実施形態では、除去手段10と有孔ブロック20との間には、多孔プレート60を配設してある。なお、多孔プレート60に替えて砂利の支持層を設けてもよい。
有孔ブロック20は、耐食性・耐圧性に優れた材質であれば、何れの材料で形成してもよいが、例えば、高密度ポリエチレンの発泡成形で成形すれば軽量化することができるため、運搬や施工面で作業性がよい。
このように、有孔ブロック20の内部空間は、傾斜内壁22によって三つの空間に分割されるが、この態様に限られるものではない。
また、第一内壁孔部b1及び第二内壁孔部b2の直径は、特に限定はされないが、2〜20mmに設定すると好ましい。また、第三内壁孔部b3の直径は、特に限定はされないが、8〜60mmに設定すると好ましい。さらに、b/S=0.7%〜10%となるよう
に、内壁孔部の直径・ピッチ等を設定すると好適である。
なお、上壁孔部a1及び内壁孔部b1,b2,b3の形状は、円形状に限らず、同等面積の長孔形、長方形、正方形、多角形など、円形状以外であってもよい。
これらリブ部23a〜23cによって、上壁21aの上面を複数の区画に分割してある。これらリブ部23a〜23cを設けることで上壁21aの耐圧性を強化することができ、除去手段10の荷重による上壁21aの撓みを防止できる。
多孔プレート60は、前記リブ部23a〜23cの上面に載置する。多孔プレート60は、ボルトによって前記リブ部23a〜23cに固定する。多孔プレート60は、例えば、直径数mmのペレットを多数接合して構成するとよい。当該ペレットとしては、ポリオレフィン等のプラスチックの他、セラミック、焼結金属等が使用可能である。
充填材30は、複数の有孔ブロック20を並置する際に、各有孔ブロック20の間に充填する。
充填材30は、モルタル・コンクリート等、間隙等に流動状態で投入した後、経時的に固化する態様のものであれば、公知の充填材を使用することができる。固化した充填材30は、並置した有孔ブロック20の間隙を埋めると共に、各有孔ブロック20どうしを強固に接着して固定することで、有孔ブロック20の上方に載置した除去手段10を安定して支持することができる。
有孔ブロック20および充填材30の下方にフリューム70が形成してある場合、充填材30がフリューム70に落下するのを防止するため、有孔ブロック20どうしの間には、それぞれの側壁21bの下方にフリューム70を受けるブリッジング(図外)を配設する。
水処理設備Yで被処理水を濾過するに従い、経時的に処理層11が被除去物によって目詰まりする。当該目詰まりが発生すれば処理層の濾過性能は低下する。そのため、定期的に逆洗処理を行って処理層に詰まった被除去物を除去している。当該逆洗処理を行うことで、処理層の濾過性能を復活させることができる。
尚、本実施形態では、集水処理時には処理水を配管によって所定の貯水槽に搬送しているが、逆洗処理時には、処理水を所定の貯水槽に搬送する方向とは逆方向に逆洗用媒体を当該配管によって流通させる。
水槽内に有孔ブロック20を5個連結して有孔ブロック列を形成し、その有孔ブロック列の両端の有孔ブロックの端部を閉塞板で閉塞し、端部の一つの有孔ブロック20の下部に設けた開口部から逆洗用媒体を導入することで、有孔ブロック列の長手方向における種々の箇所において上壁孔部a1から流出する逆洗用媒体の流量を測定し、流量の標準偏差を求めて、逆洗用媒体の均一性を評価した。
S/a+S/b及びa/bをパラメータとして、逆洗処理の際の有孔ブロック20における圧力損失及び、上壁孔部a1から供給される逆洗用媒体の均一性に与える影響を調べた。なお、逆洗用媒体としては、水を用いた。また、圧力損失は、逆洗用媒体が有孔ブロック列に流入する前の逆洗用媒体の水頭圧と上壁孔部a1から供給される逆洗用媒体によって満たされる水槽の水頭圧との差をマノメータを用いて測定した。逆洗流速は有孔ブロック列に流入される逆洗用媒体の流量を測定し、式(1)により求めた。
つまり、有孔ブロック20に供給される逆洗用媒体の単位時間あたりの供給体積(流量)をQとすると、上壁孔部a1から処理層11に供給される逆洗用媒体の線速度(平均流速)Vは以下の式(1)となる。
V = Q / S (1)
ΔP1 = k1v12/(2g) (2)
ΔP2 = k2v22/(2g) (3)
ここで、k1、k2は孔部の形態や逆洗用媒体の粘性等によって決まる定数であり、gは重力加速度である。
v1 = Q/a
= (S/a) × V (4)
v2 = Q/b
= (S/b) × V (5)
ここで、上述したa/S、b/Sの範囲において、有孔ブロック20にける逆洗用媒体の圧力損失が発生する主な要因は、逆洗用媒体が上壁孔部a1を通過する際の圧力損失ΔP1、逆洗用媒体が内壁孔部を通過する際の圧力損失ΔP2及び、逆洗用媒体が有孔ブロック20へ流入する際や有孔ブロック20の中央流通部Aを通過する際の圧力損失ΔP3で
ある。従って、有孔ブロック20における圧力損失ΔPは、以下の式(6)で表すことができる。
ΔP ≒ ΔP1 + ΔP2 + ΔP3
= k1v12/(2g) + k2v22/(2g) + ΔP3
= k1(S/a)2V2/(2g)
+ k2(S/b)2V2/(2g) + ΔP3 (6)
。
A 第二空間(側方流通部)
B 第一空間(中央流通部)
a1 上壁孔部
b1 内壁孔部(第一内壁孔部)
b2 内壁孔部(第二内壁孔部)
b3 内壁孔部(第三内壁孔部)
10 除去手段
11 処理層
12 粒状媒体
20 有孔ブロック
21a 上壁
21b 側壁
21c 底壁
21 外壁
22 内壁(傾斜内壁)
30 充填材
Claims (3)
- 複数の上壁孔部が形成された上壁と、前記上壁に接続する一対の側壁と、前記側壁に接続する底壁とを有し、内部空間を形成する外壁と、
前記内部空間を仕切る内壁とを備え、
前記内壁は略逆V字に形成され、前記内部空間が、前記内壁により、内部空間のうち両側側に位置し前記上壁孔部に連通する2つの第一空間と、2つの第一空間の間に位置する第二空間とに仕切られ、
前記内壁に前記第一空間と前記第二空間とを連通する複数の内壁孔部が形成してあり、以下の数式の関係を有する有孔ブロック。
100 ≦ S/a + S/b ≦ 180 かつ 0.3 ≦ a/b ≦ 1.0
S:上壁の面積
a:全ての上壁孔部の開口面積の和
b:全ての内壁孔部の開口面積の和 - 前記内壁が前記上壁と前記側壁又は前記底壁とに亘って設けられ前記外壁を補強する補強部材として機能する請求項1に記載の有孔ブロック。
- 複数の上壁孔部が形成された上壁と、前記上壁に接続する一対の側壁と、前記側壁に接続する底壁とを有し、内部空間を形成する外壁と、前記内部空間を仕切る内壁とを備え、前記内壁は略逆V字に形成され、前記内部空間が、前記内壁により、内部空間のうち両側側に位置し前記上壁孔部に連通する2つの第一空間と、2つの第一空間の間に位置する第二空間とに仕切られ、前記内壁に前記第一空間と前記第二空間とを連通する複数の内壁孔部が形成してある有孔ブロックと、
複数の前記有孔ブロックを並置する際に、各有孔ブロックの間に充填する充填材と、を備え、以下の数式の関係を有する集水装置。
100 ≦ S/a + S/b ≦ 180 かつ 0.3 ≦ a/b ≦ 1.0
S:上壁の面積
a:全ての上壁孔部の開口面積の和
b:全ての内壁孔部の開口面積の和
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JP2009097414A JP5302743B2 (ja) | 2009-04-13 | 2009-04-13 | 集水装置、集水装置で使用される有孔ブロック |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009097414A JP5302743B2 (ja) | 2009-04-13 | 2009-04-13 | 集水装置、集水装置で使用される有孔ブロック |
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