JP5301432B2 - (2−ヒドロキシ−3−オキソ−シクロペント−1−エニル)酢酸のエステル、(−)−r−ホモクエン酸ガンマ−ラクトン、(+)−s−ホモクエン酸ガンマ−ラクトン、及び対応する(−)−r−ホモクエン酸塩と(+)−s−ホモクエン酸塩を生成するためのエステルの使用 - Google Patents

(2−ヒドロキシ−3−オキソ−シクロペント−1−エニル)酢酸のエステル、(−)−r−ホモクエン酸ガンマ−ラクトン、(+)−s−ホモクエン酸ガンマ−ラクトン、及び対応する(−)−r−ホモクエン酸塩と(+)−s−ホモクエン酸塩を生成するためのエステルの使用 Download PDF

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Description

本発明は、光学的に活性なヒドロキシ三酸塩基(optically active hydroxy triacids)の製造、これらの塩、及びこれらのラクトンに関し、特に、化学的不斉酸化(chemical asymmetric synthesis)による(2−ヒドロキシ−3−オキソ−シクロペント−1−エニル酢酸(2-hydroxy-3-oxo-cyclopent-1-enyl)acetic acid)の共通のアキラル有機化合物エステル(a common achiral organic compounds esters)から得られる、天然ヒドロキシ三酸塩基(a natural hydroxy triacid lactone)であるホモクエン酸ラクトン(homocitic acid lactone)の両方の光学異性体の化学的に不斉な合成に関する。
(−)−R−ホモクエン酸は、酵母又はいくつかの菌類の内部にあるリシン(lysine)の生合成の中間体である。(−)−R−ホモクエン酸は、α−ケトグルタル酸(a-ketoglutarate)及びアセチルSCoA(acetylSCoA)の酵素の凝縮により、これらの有機体の内部で合成される(Strassman, M.; Ceci, L.N. Biochem. Biophys. Res. Commun., 1964, 14, 262. Strassman, M.; Ceci, L.N. J. Biol. Chem, 1965, 240, 4357. Hogg, R.W.; Broquist, H.P. J. Biol. Chem, 1968, 243, 1839)。この経路は、植物及び哺乳類には、存在しない。その理由により、(−)−R−ホモクエン酸は、哺乳類の抗菌治療として期待されている。ホモクエン酸は、窒素を定着させるニトロゲナーゼのFeMo−共同因子の重要要素でもある(Georgiadis, M.M.; Komiya, H.; Chakrabarti, P.; Woo, D.; Kornuc, J.J.; Rees,D. Science 1992, 257, 1653. Kim, J.; Rees,D.C. Science 1992, 257, 1677. Einsle, O.; Tezcan, F.A.; Andrade, S.L.A.; Schmid, B.; Yoshida, M.; Howard, J.B; Rees,D.C. Science 2002, 297, 1696)。
ラセミホモクエン酸(Racemic homocitric acid)は、従来、ジエチル−α−ケトアディパーテシアノヒドリン(diethyl-α-ketoadipate cyanohydrin)の加水分解によって合成されており(Maragoudakis, M., Strassman, M. J. Biol. Chem., 1966, 241, 695)、エチルt−ブチルマロン酸エステル(ethyl tert-butyl malonate)から開始して三段階の処理における生成率は54%であった(Li, Z.-C.; Xu, J.-Q. Molecules, 1998, 3, 31)。
ホモクエン酸の光学異性体は、従来、化学合成によって得られるラセミ酸化合物の溶解によって生成されていた。従って、ホモクエン酸ガンマラクトンのR−光学異性体は、従来、化学合成物から得られる光学異性体の溶解によって全体で10%の生成率で生成されていた(Ancliff, R.A., Rusell, T.A., J.Sanderson, A.J. Tetrahedron: Asymmetry, 1997, 8, 3379)。
ホモクエン酸の光学異性体は、光学的に活性な天然の化合物から開始し、化学合成によって生成されていた。従って、S−ホモクエン酸は、まず、(−)−キナ酸を分析試料としった化学合成法によって生成されていた(Thomas, U., Kalaynpur, M.G., Stevens, C.M. Biochemistry, 1966, 5, 2513)。また、ホモクエン酸ガンマ−ラクトンのS−光学異性体及びR−光学異性体も、天然の鏡像異性のL−乳酸及びL−セリンから開始し、複数段階の工程を経て低い生成率で化学合成されていた(Rodriguez, G.H., Bielmann J.-F. J. Org. Chem. 1996, 61, 1822)。
ホモクエン酸ナトリウム塩のR−光学異性体は、複数段階の処理により、調合的にD−リンゴ酸Na−塩から12%の生成率で合成されていた(Ma, G.; Palmer, D.R.J. Tetrahedron Lett. 2000, 41, 9209)。天然のD−リンゴ酸及びL−リンゴ酸から生成されるR−ホモクエン酸及びS−ホモクエン酸の改善された合成では、対応する三段階の工程により、全体で32−33%の生成率が達成されていた(Xu, P.-F.; Matsumoto, Y.; Ohki, Y.; Tatsumi, K. Tetrahedron Letters, 2005, 46, 3815 . Xu, P.-F.; Tatsumi, K. 特開2005-075734号公報)。
R−ホモクエン酸ラクトン及びS−ホモクエン酸ラクトンを生成するための不斉な合成工程をアキラル3−ヒドロキシエチルシクロペンタン−1,2−ジオン(an achiral 3-hydroxyethyl cyclopentane-1,2-dione)から開始することは、(Paju, A.; Kanger, T.; Pehk, T.; Eek, M.; Lopp, M. Tetrahedron, 2004, 60, 9081. Lopp, M.; Paju, A.; Pehk, T.; Eek, M.; Kanger, T. エストニア特許出願番号(Estonian Patent Application) EE200400009, 特許査定済)に記載されている。
この工程によれば、3−ヒドロキシエチルシクロペンタン−1,2−ジオンは、2つの連続的な酸化を用いて目標化合物に変換される(化学式1)。ホモクエン酸ラクトンの両方の光学異性体であるR−ホモクエン酸ガンマラクトン又はS−ホモクエン酸ラクトンは、不斉な酸化触媒によって生成される。化学式1に、R−ホモクエン酸ラクトンを合成する反応の順番を示す。
Figure 0005301432
最初の酸化において、光学的に活性な中間体Xとして、(3−(3−ヒドロキシ−2−オキソテトラヒドロフラン−3−yl)−プロパン酸R−異性体、又は、(3−(3−ヒドロキシ−2−オキソテトラヒドロフラン−3−yl)−プロパン酸S−異性体が75%の生成率で生成される。この方法は、2つのオプションA及びBを有する。オプションAによれば、中間体Xは、RuOの存在下において、KMnO又はKとともに、目標化合物IIに50%〜71%の生成率で酸化される。オプションBによれば、中間体Xは、1,7−ジオキサスピロ[4.4]ノナアン−2,6−ジオオニクス(1,7-dioxaspiro[4.4]nonaan-2,6-diooniks:中間体Y)に変換され、続いて、中間体Yは、目標化合物IIに酸化される。両方のオプションには、2つの異なる酸化工程が必要である。すなわち、3−ヒドロキシエチルシクロペンタン−1,2−ジオンP−1の不斉酸化と、これに続き化学式1でラクトン部分が化合物X又はYに化合する最初のヒドロキシル基の酸化とである。オプションBには、中間体Xが中間体Yに変換される追加的な変換が必要である。これらの理由は、ホモクエン酸ラクトンの合成方法を非効率的なものにしている。
発明の目的は、ホモクエン酸ガンマラクトンII、及びこれに対応するホモクエン酸塩IIIの光学異性体を合成するための容易かつ効率的な方法を提供することである。この発明の目的は、ホモクエン酸ガンマ−ラクトンII及びこれに対応するホモクエン酸塩IIIを合成するための開始化合物として、新たな化合物(2−ヒドロキシル−3−オキソ−シクロペント−1−エニル)−酢酸(化合物I)を用いた新たな工程によって達成される。化合物Iは、ホモクエン酸骨格(homocitric acid skeleton)に変化するための一度の工程である不斉酸化に供される。このホモクエン酸骨格は、加水分解及びラクトン化の後にホモクエン酸ガンマ−ラクトンIIになるか、又は、塩基性での加水分解の後にホモクエン酸三塩IIIになる。
本発明によれば、開始化合物はアキラル(2−ヒドロキシ−3−オキソ−シクロペント−1−エニル(2-hydroxy-3-oxo-cyclopent-1-enyl))酢酸Iのうちの1つのエステルである。
Figure 0005301432
ここで、R基は、CH、C等のようなアルカリ感受性(alkali sensitive)のプライマリーアルキル基Rsensitive、あるいは、CH−Ph−X(ただしXはH(水素)又は環に含まれるその他の置換基)のようなプライマリーアルキルフェニル基、又は、−Ph−X(ただしXはH(水素)又は環に含まれるその他の置換基)のようなフェニル基である。
また、R基は、−C(CH,−(CH等のようなアルカリ安定性の三級アルキル基(alkali stable tertiary alkyl group)Rstableであってもよい。
本発明によれば、開始化合物Iを目標化合物であるホモクエン酸ガンマ−ラクトンIIに変換する工程は、開始化合物Iを不斉酸化するステージA、反応混合物を塩基性で加水分解するステージB、及び、目標化合物とラクトン化合物を分離する工程Cを含む。ホモクエン酸塩ガンマ−ラクトンIIを生成することは、別々な工程で、アルカリとともに加水分解を行い、ホモクエン酸三塩IIIを得ることである。
ステージAは、開始化合物Iの不斉酸化であり、適切な(2−ヒドロキシル−3−オキソ−シクロペント−1−エニル)−酢酸エステルIの1位の環の不斉ヒドロキシル化(asymmetric hydroxylation of the ring at position 1 of an appropriate (2-hydroxyl-3-oxo-cyclopent-1-enyl)-acetic acid ester I)と、開始化合物Iのオキソ−ヒドロキシ基とエノルヒドロキシ基の間のシクロペンタン環の酸化による環開裂とを含む。これら2つの反応をともにステージAとして考える。この工程では、開始化合物Iを直接的にホモクエン酸の主骨格(main skeleton)に変換し、ホモクエン酸モノエステル2が得られる。R−異性体R−2は、ステージAでR−触媒(R−cat)が触媒として用いられる場合に生成され、S−異性体S−2は、ステージAでS−触媒(S−cat)が触媒として用いられる場合に生成される(化学式3)。
Figure 0005301432
本発明によれば、化合物Iに含まれるエステル基Rは、アルカリ感受性、又はアルカリ安定性のいずれであってもよい。ステージAでは、化合物I内のエステル基Rは、選択性及び生成率に重大な影響を与えない。
本発明によれば、ステージAにおいて、鏡像配置のR−触媒は、Ti(OiPr),(+)−ジエチル酒石酸塩、及びt−ブチルヒドロペルオキサイド(tert-butyl hydroperoxide)のある成分率での混合をもたらす。鏡像配置のS−触媒は、Ti(OiPr),(−)−ジエチル酒石酸塩、及びt−ブチルヒドロペルオキサイドのある成分率での混合をもたらす。本発明の好適な形態によれば、鏡像配置のR−触媒中及びS−触媒中におけるTi(OiPr)とジエチル酒石酸塩の比率は、1:1.6に近い値であることが好ましく、1:1から1:2の範囲内であればよい。R−触媒中及びS−触媒中におけるTi(OiPr)と酸化剤であるtBuOOHの比は、1:2から1:3に近い値であることが好ましい。
不斉酸化を行うステージAでは、生成率は、ステージAの異性体選択性によって推定される。ステージAの異性体選択性は、光学的に活性な化合物の鏡像異性の純度と、ホモクエン酸モノエステル2の生成率によって測定される。鏡像異性の純度は、化合物2の鏡像異性の超過によって決定されて百分率でee%と表される。この百分率は、ee%=(d−l)/(d+l)で求められる。ここで、dは、(+)異性体の分量を表し、lは(−)異性体の分量を表す。選択された化合物のTi(OiPr)に対する比率は、最も高いee%値を達成することを可能にするため大変重要である。本発明の好適な形態によれば、開始化合物IとTi(OiPr)の比は、1:1に近い値である。
ステージBは、ステージAの不斉酸化の後に行う反応混合物の塩基性での加水分解を含む。この加水分解を含むのは、エステル2内のアルカリ安定性エステル基Rstableとアルカリ感受性エステル基Rsensitiveの加水分解の条件が互いに異なるからである。化合物2の加水分解の条件は、この違いに応じて選択されなければならない。本発明のオプション1は、プライマリーアルキル−、プライマリーアルキラリル−、フェニル−、及び置換フェニル基の中から選択されたアルカリ感受性エステル基Rsensitiveを開始化合物1内で用いることを意味する。化合物I内におけるアルカリ感受性アルキル基Rsensitiveの使用は、究極的には、これらの基が中間体2の内部にも存在することを意味する。本発明のオプション2では、−C(CH,−C(CH,−C(CH等の分岐アルキル基から選択されたアルカリ安定性エステル基Rstableを開始化合物I内で用いることを意味する。アルカリ安定性アルキル基Rstableの使用は、究極的には、これらの基が中間体2内にも存在することを意味する。
ステージBのオプション1によれば、工程Iで生成されたモノエステル2は、アルカリが加水分解され、対応する三塩3−saltになる(化学式4、ステージB、オプション1)。
Figure 0005301432
また、酒石酸エステルや非反応開始化合物のような反応混合物内に存在する他のすべてのエステル基である、酒石酸エステルや未反応開始化合物等は、対応する塩に加水分解される。
オプション2では、化合物2内のアルカリ安定性基Rstableがあるため、酸化工程において生成されるホモクエン酸モノエステル2は加水分解されず、ホモクエン酸二塩2−saltが生成される(化学式5、ステージB、オプション2)。反応混合物内に存在する他のすべてのエステル基である、酒石酸エステルや未反応開始化合物等は、対応する塩に加水分解される。
Figure 0005301432
ステージCは、ホモクエン酸ラクトンIIの分離を行う工程であり、三塩3−salt(ステージBのオプション1から生成される)と、エステル二塩2−salt(ステージBのオプション2から生成される)が異なる。
本発明による3−saltへの変換(ステージB、オプション1で生成される目標生成物の分離)では、ステージBのオプション1で生成される反応混合物の酸性化を用いて、ホモクエン酸3を生成する。生成された三塩3は、溶媒中の酸による酸性ラクトン化により、ホモクエン酸ガンマ−ラクトンIIに変換される。酸の種類は本質的ではない。本発明の好適な形態では、酸としては、有機溶媒中の塩酸(HCl)、酢酸、又はトリフルオロ酢酸を用いる。ラクトン化の後は、目標となるホモクエン酸ガンマ−ラクトンIIは、結晶化又はクロマトグラフィにより、混合物から分離される(化学式6)。
Figure 0005301432
本発明の好適な形態のステージCによれば、有機溶媒を用いてホモクエン酸モノエステル2及び部分的にラクトン化されたエステルラクトン酸2aの抽出を行うステージBのオプション2で得られる反応混合物を酸性化することにより、2−salt(ステージBのオプション2から得られる)の変換が行われる。本発明の好適な形態によれば、有機溶媒はエチルアセテートである。抽出された2と2aの混合物は、加水分解の間に同時に起こるラクトン化による2と2aの酸性加水分解によって、目標となるホモクエン酸ガンマ−ラクトンIIに変換される。酸の種類は本質的ではない。本発明の好適な形態によれば、加水分解及びラクトン化は、有機溶媒中の濃塩酸で行われる。
Figure 0005301432
ホモクエン酸ガンマ−ラクトンIIは、3つの等価なアルカリによる処理により、ホモクエン酸三塩IIIに変換される(化学式8)。このアルカリは、酸基を塩に変換するとともに、ラクトン基を酸塩に加水分解する。これにより、フリーな三級ヒドロキシル基(a free tertiary hydroxyl group)が生成される。本発明の好適な形態によれば、アルカリは、ナトリウム、カリウム、あるいはその他のいかなるアルカリであってもよい。
Figure 0005301432
(オプション1)(2−ヒドロキシ−3−オキソ−シクロペント−1−エニル)−酢酸エチルエステルIaから開始する(−)−R−ホモクエン酸ガンマ−ラクトンR−IIの合成
ここで用いた開始化合物である(2−ヒドロキシ−3−オキソ−シクロペント−1−エニル)−酢酸エチルエステルIaの物理的パラメータは、次の通りである。1H TMR (500MHz, CDCl3): δ 6.20 (bs, 1H, OH), 4.17 (q, J=7.3Hz, 2H, OCH2CH3), 3.45 (s, 2H, CH2CO), 2.55 (m, 2H, H-5), 2.45 (m, 2H, H-4), 1.26 (t, J=7.3Hz, 3H, OCH2CH3); 13C TMR (125MHz, CDCl3): δ 203.25 (C-3), 169.60 (COO), 150.14 (C-2), 138.10 (C-1), 61.24 (OCH2CH3), 34.12 (CH2CO), 32.00 (C-4), 25.28 (C-5), 14.04 (CH2CH3).
CHCl(9ml, 4Å分子篩の粉末150mg)にTi(OiPr)(0.44ml; 1.47mmol)を混合した混合物に、−20℃のアルゴン雰囲気下で、(+)−ジエチル酒石酸塩(0.4ml; 2.35mmol)を加え、混合物を15分間攪拌した。その後、開始化合物であるジケトンIa(270mg; 1.47mmol)をCHCl(3ml)に混入したものを加え、混合物を30分間攪拌した。さらに、t−BuOOH(0.56ml; 3.68mmolをデカンに溶解して6.6M (mol/L)とした)を加え、反応混合物を64時間にわたり、−20℃に保持した。
反応混合物に水(9ml)を加え、混合物を室温で1時間攪拌した。さらに、30%NaOH溶液をNaCl(1.8ml)に混入した0℃の溶液を加え、混合物を室温でさらに1時間攪拌した。反応混合物を濾過し、CHCl層を分離し、1NのHCl−ga(16ml)を用いてpHが1になるまで水相を酸化した。回転式蒸発器で水分を除去し、残留物をアセトン(80ml)に溶解させて濾過した。濾過物を回転式蒸発器で濃縮し、1MのHCl(100ml)で処理した。水分を除去し、沈殿物を濾過した後に、濾過物を濃縮し、石油エーテルとアセトンを10:5−10:6で混合した混合物を用いてシリカゲル(Chemapol L40/100)上で精製した。溶離液を蒸発させたところ、144mgの目標化合物である(−)−(R)−ホモクエン酸ガンマ−ラクトンR−IIを得た。
(オプション1)(2−ヒドロキシ−3−オキソ−シクロペント−1−エニル)−酢酸メチルエステルIbから開始する(−)−R−ホモクエン酸ガンマ−ラクトンR−IIの合成
ここで用いた開始化合物である(2−ヒドロキシ−3−オキソ−シクロペント−1−エニル)−酢酸メチルエステルIbの物理的パラメータは、次の通りである。1H TMR (500MHz, CDCl3): δ 6.45 (bs, 1H, OH), 3.73 (s, 3H, OMe), 3.47 (s, 2H, CH2CO), 2.56 (m, 2H, H-5), 2.46 (m, 2H, H-4); 13C TMR (125MHz, CDCl3): δ 202.83 (C-3), 169.96 (COO), 150.09 (C-2), 137.20 (C-1), 52.20 (OMe), 33.86 (CH2CO), 31.97 (C-4), 25.29 (C-5). MS (EI): m/z (%) = 170 (M+, 47), 138 (100), 111 (59), 110 (52), 82 (57), 59 (25), 55 (72). IP n = 3314, 2961, 1730, 1700, 1656, 1438, 1391, 1270, 1224, 1114cm-1.
CHCl(6ml, 4Å分子篩の粉末100 mg)にTi(OiPr)(0.30ml; 1.0mmol)を混合した混合物に、−20℃のアルゴン雰囲気下で、(+)−ジエチル酒石酸塩(0.27ml; 1.6mmol)を加え、混合物を15分間攪拌した。その後、開始化合物であるジケトンIb(170mg; 1.0mmol)をCHCl(2ml)に混入したものを加え、混合物を30分間攪拌した。さらに、t−BuOOH(0.38ml; 2.5mmolをデカンに溶解して6.6M (mol/L)とした)を加え、反応混合物を64時間にわたり、−20℃に保持した。
反応混合物に水(6ml)を加え、混合物を室温で1時間攪拌した。さらに、30%NaOH溶液をNaCl(1.2ml)に混入した0℃の溶液を加え、混合物を室温でさらに1時間攪拌した。反応混合物を濾過し、CHCl層を分離し、1NのHCl−ga(10ml)を用いて水相を酸化した。回転式蒸発器で水分を除去し、残留物をアセトン(60ml)に溶解させて濾過した。濾過物を回転式蒸発器で濃縮し、0.1MのHCl(70ml)で処理した。水分を除去し、沈殿物を濾過した後に、濾過物を濃縮し、石油エーテルとアセトンを10:5−10:6で混合した混合物を用いてシリカゲル(Chemapol L40/100)上で精製した。溶離液を蒸発させたところ、96mgの目標化合物である(−)−(R)−ホモクエン酸ガンマ−ラクトンR−IIを得た。
(オプション1)(2−ヒドロキシ−3−オキソ−シクロペント−1−エニル)−酢酸フェニルエステルIcから開始する(−)−R−ホモクエン酸ガンマ−ラクトンR−IIの合成
ここで用いた開始化合物である(2−ヒドロキシ−3−オキソ−シクロペント−1−エニル)−酢酸フェニルエステルIcの物理的パラメータは、次の通りである。1H TMR (500MHz, CDCl3): δ 7.39 (dd, J=7.6 ja 8.1 Hz, 2H, meta), 7.25 (t, J=7.6 Hz, 1H, para), 7.12 (d, J=8.1 Hz, 2H, orto), 6.71 (s, 1H, OH), 3.72 (s, 2H, CH2CO), 2.67 (m, 2H, H-5), 2.51 (m, 2H, H-4); 13C TMR (125 MHz, CDCl3): δ 203.07 (C-3), 167.94 (COO), 150.43 (s), 150.36 (C-2), 137.03 (C-1), 129.42 (meta), 126.03 (para), 121.33 (orto), 34.06 (CH2CO), 32.05 (C-4), 25.24 (C-5). MS (EI): m/z (%) = 232 (M+, 20), 139 (19), 138 (100), 111 (29), 94 (84), 82 (14), 77 (6), 65 (10), 55 (23). IP ν = 3332, 1751, 1696, 1659, 1589, 1494, 1457, 1402, 1386, 1192, 1164, 1110cm-1
CHCl(10ml, 4Å分子篩の粉末150 mg)にTi(OiPr)(0.48ml; 1.6mmol)を混合した混合物に、−20℃のアルゴン雰囲気下で、(+)−ジエチル酒石酸塩(0.43ml; 2.56mmol)を加え、混合物を15分間攪拌した。その後、開始化合物であるジケトンIc(370mg; 1.6mmol)をCHCl(3ml)に混入したものを加え、混合物を30分間攪拌した。さらに、t−BuOOH(0.60ml; 4.0mmolをデカンに溶解して6.6M (mol/L)とした)を加え、反応混合物を65時間にわたり、−20℃に保持した。
反応混合物に水(10ml)を加え、混合物を室温で1時間攪拌した。さらに、30%NaOH溶液をNaCl(1.9ml)に混入した0℃の溶液を加え、混合物を室温でさらに1時間攪拌した。反応混合物を濾過し、CHCl層を分離し、1NのHCl−ga(12ml)を用いて水相を酸化した。回転式蒸発器で水分を除去し、残留物をアセトン(80ml)に溶解させて濾過した。濾過物を回転式蒸発器で濃縮し、0.1MのHCl(50ml)で2回処理した。水分を除去し、沈殿物を濾過した後に、濾過物を濃縮し、石油エーテルとアセトンを10:5−10:6で混合した混合物を用いてシリカゲル(Chemapol L40/100)上で精製した。溶離液を蒸発させたところ、163mgの目標化合物である(−)−(R)−ホモクエン酸ガンマ−ラクトンR−IIを得た。
(オプション2)(2−ヒドロキシ−3−オキソ−シクロペント−1−エニル)−酢酸t−ブチルエステルIdから開始する(−)−R−ホモクエン酸ガンマ−ラクトンR−IIの合成
ここで用いた開始化合物である(2−ヒドロキシ−3−オキソ−シクロペント−1−エニル)−酢酸t−ブチルエステルIdの物理的パラメータは、次の通りである。1H TMR (500MHz, CDCl3): δ 6.78 (s, 1H, OH), 3.36 (s, 2H, CH2CO), 2.53 (m, 2H, H-5), 2.42 (m, 2H, H-4), 1.44 (s, 9H, tert-Bu); 13C TMR (125 MHz, CDCl3): δ 203.08 (C-3), 168.86 (COO), 150.04 (C-2), 138.50 (C-1), 81.71 (OC(Me)3), 35.48 (CH2CO), 32.01 (C-4), 27.95 (OC(Me)3), 25.30 (C-5). MS (EI): m/z = 212 (M+), 156, 139, 111, 82, 57. IP ν = 3307, 2999, 2973, 1728, 1699, 1665, 1415, 1384, 1366, 1151 cm-1. MS (EI): m/z = 212 (M+), 156, 139, 111, 82, 57, 41, 29. IP ν = 3307, 2999, 2973, 1728, 1699, 1665, 1415, 1384, 1366, 1151, 699cm-1.
CHCl(6ml, 4Å分子篩の粉末100 mg)にTi(OiPr)(0.30ml; 1.0mmol)を混合した混合物に、−20℃のアルゴン雰囲気下で、(+)−ジエチル酒石酸塩(0.27ml; 1.6mmol)を加え、混合物を15分間攪拌した。その後、開始化合物であるジケトンId(212mg; 1.0mmol)をCHCl(2ml)に混入したものを加え、混合物を30分間攪拌した。さらに、t−BuOOH(0.38ml; 2.5mmolをデカンに溶解して6.6M (mol/L)とした)を加え、反応混合物を63時間にわたり、−20℃に保持した。
反応混合物に水(6ml)を加え、混合物を室温で1時間攪拌した。さらに、30%NaOH溶液をNaCl(1.2ml)に混入した0℃の溶液を加え、混合物を室温でさらに1時間攪拌した。反応混合物を濾過し、CHCl層を分離し、1NのHCl−ga(9ml)を用いて水相を酸化した。分離した水相をEtOAc(20mlで6回)を用いて抽出し、有機層をMgSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。生成された粗生成物をCHCl(40ml)に溶解させ、濃塩酸(conc HCl 0.4ml)を加えた。混合物を室温で2時間攪拌し、真空中で濃縮し、EtOAc:トルエン(2:1)で処理した。石油エーテルとアセトンを10:5−10:6で混合した混合物を用いてシリカゲル(Chemapol L40/100)上で生成物を精製した。溶離液を蒸発させたところ、100mgの目標化合物である(−)−(R)−ホモクエン酸ガンマ−ラクトンR−IIを得た。
(オプション2)(2−ヒドロキシ−3−オキソ−シクロペント−1−エニル)−酢酸t−アミルエステルIeから開始する(−)−R−ホモクエン酸ガンマ−ラクトンR−IIの合成
ここで用いた開始化合物である(2−ヒドロキシ−3−オキソ−シクロペント−1−エニル)−酢酸t−アミルエステルIeの物理的パラメータは、次の通りである。1H TMR (500MHz, CDCl3): δ δ 6.85 (s, 1H, OH), 3.38 (s, 2H, CH2CO), 2.53 (m, 2H, H-5), 2.43 (m, 2H, H-4), 1.75 (q, J=7.3Hz, 2H, CH2CH3), 1.42 (s, 6H, (CH3)2, 0.86 (t, J=7.3Hz, 3H, CH2CH3); 13C TMR (125 MHz, CDCl3): δ δ 203.16 (C-3), 168.80 (COO), 150.04 (C-2), 138.61 (C-1), 84.24 (OC(Me)2), 35.42 (CH2CO), 33.36 (CH2CH3), 32.01 (C-4), 25.36 (OC(Me)2 ja C-5), 8.09 (CH3CH2). MS (EI): m/z (%) = 226 (M+), 156 (24), 139 (23), 111 (20), 71 (66), 55 (19), 43 (100). IP ν = 3315, 2979, 2937, 2885, 1727, 1699, 1665, 1465, 1386, 1193, 1149 cm-1. MS (EI): m/z (%) = 226 (M+), 156 (24), 139 (23), 111 (20), 71 (66), 55 (19), 43 (100), 41 (12), 39 (10). IP ν = 3315, 2979, 2937, 2885, 1727, 1699, 1665, 1465, 1386, 1193, 1149cm-1.
CHCl(6ml, 4Å分子篩の粉末100 mg)にTi(OiPr)(0.32ml; 1.05mmol)を混合した混合物に、−20℃のアルゴン雰囲気下で、(+)−ジエチル酒石酸塩(0.28ml; 1.68mmol)を加え、混合物を15分間攪拌した。その後、開始化合物であるジケトンIe(237mg; 1.05mmol)をCHCl(2ml)に混入したものを加え、混合物を30分間攪拌した。さらに、t−BuOOH(0.40ml; 2.63mmolをデカンに溶解して6.6M (mol/L)とした)を加え、反応混合物を66時間にわたり、−20℃に保持した。
反応混合物に水(6ml)を加え、混合物を室温で1時間攪拌した。さらに、30%NaOH溶液をNaCl(1.2ml)に混入した0℃の溶液を加え、混合物を室温でさらに1時間攪拌した。CHCl層を分離し、1NのHCl−ga(10ml)を用いて水相を酸化した。分離した水相をEtOAc(30mlで2回、及び20mlで1回)を用いて抽出し、有機留分(organic fractions)を加え、MgSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。生成された粗生成物をCHCl(40ml)に溶解させ、濃塩酸(conc HCl 0.4ml)を加えた。混合物を室温で3時間攪拌し、真空中で濃縮し、EtOAc:トルエン(2:1)で処理した。石油エーテルとアセトンを10:5−10:6で混合した混合物を用いてシリカゲル(Chemapol L40/100)上で生成物を精製した。溶離液を蒸発させたところ、123mgの目標化合物である(−)−(R)−ホモクエン酸ガンマ−ラクトンR−IIを得た。
(−)−R−ホモクエン酸ナトリウム塩R−IIINaの合成
(−)−(R)−ホモクエン酸ガンマ−ラクトンR−II(49mg, 0.26mmol)を二度蒸留した蒸留水(2ml)に溶解させた水溶液に、NaOH(0.76ml, 0.78mmol)を加え、混合物を室温で1.5時間攪拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、78mgの(−)−R−ホモクエン酸ナトリウム塩R−IIINaを白色結晶として得た。
以上で説明した例示的な形態は、本発明の原理を示したものであり、余すことなく示したものではなく、また、開示した形態に限定するように意図されたものではない。本発明の範囲は、添付の請求の範囲によって規定され、均等物も含まれるものである。

Claims (14)

  1. 化学式Iで表される(2−ヒドロキシ−3−オキソ−シクロペント−1−エニル)酢酸のエステル。
    Figure 0005301432
    ただし、Rはアルキル基、フェニル−プライマリーアルキル基、又はフェニル基である。
  2. 前記Rは、プライマリーアルキル基、フェニル−プライマリーアルキル基、又はフェニル基であり、アルカリ加水分解性のエステルである、請求項1に記載のエステル。
  3. 前記Rは、三級ブチル基、又は三級アミル基であり、酸性加水分解性のエステルである、請求項1に記載のエステル。
  4. (−)−R−ホモクエン酸ガンマ−ラクトン、又は、(+)−S−ホモクエン酸ガンマ−ラクトンの光学異性体を製造するための方法であって、請求項1又は2記載のエステルを不斉酸化し、アルカリ処理した後に酸性化を行い、及びラクトン化することを含む方法。
  5. (−)−R−ホモクエン酸ガンマ−ラクトン、又は、(+)−S−ホモクエン酸ガンマ−ラクトンの光学異性体を製造するための方法であって、請求項1又は3記載のエステルを不斉酸化し、有機溶剤を用いて行う酸化された反応混合物からの抽出による中間体の分離を行い、酸性化し、及びラクトン化することを含む方法。
  6. Ti(OiPr),(+)−R,R−酒石酸エステル、及びtBuOOHを用いて、請求項1及び2のエステルを不斉酸化する工程を含む、請求項4、又は5に記載の方法。
  7. Ti(OiPr)、(−)−S,S−酒石酸エステル、及びtBuOOHを用いて、請求項1及び2のエステルを不斉酸化する工程を含む、請求項4又は5に記載の方法。
  8. Ti(OiPr)とtBuOOHを1:2から1:3の比で用いる、請求項6又は7に記載の方法。
  9. Ti(OiPr)と(+)−R,R−酒石酸エステルを1:1から1:2の比で用いる、請求項6に記載の方法。
  10. Ti(OiPr)と(−)−S,S−酒石酸エステルを1:1から1:2の比で用いる、請求項7に記載の方法。
  11. 前記エステルとTi(OiPr)を約1:1の比で用いる、請求項6乃至10のいずれか一項に記載の方法。
  12. (−)−R−ホモクエン酸塩及び(+)−S−ホモクエン酸塩を製造するための方法であって、請求項4又は5の方法でラクトンを製造し、そのラクトンを三当量の適切なアルカリで処理すること、及び、生成される塩を分離する方法。
  13. 化学式Iで表される(2−ヒドロキシ−3−オキソ−シクロペント−1−エニル)酢酸のエステル。
    Figure 0005301432
    ただし、Rは、三級アルキル基である。
  14. 化学式Iで表される(2−ヒドロキシ−3−オキソ−シクロペント−1−エニル)酢酸のエステル。
    Figure 0005301432
    ただし、Rは、CH、C、−CH−Ph−X、又は、−Ph−Xであり、Xは、Hである。
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